JP4556626B2 - 車両用シートの支持構造 - Google Patents
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Description
上記構成によれば、上述のフロア突出部を跨ぐシート支持フレームの両端をフロアパネルの一般面に取付けているので、フロア突出部はシート支持フレームと干渉しない範囲で最大限上方へ突出させることができ、この結果、所定の地上高を確保しつつ、補機配設スペースの確保ができて、燃料タンクやサイレンサなどの大型の補機を良好に配設することができると共に、シートは該支持フレームに支持されるので、シート支持剛性を確保することができ、加えて、シート支持フレームの両端を突出部近傍に取付けることが可能となり、この突出部を構成する縦壁の存在によりシートの支持剛性の向上を図ることができる。
さらに、上記シート支持フレームにシートを前後方向にスライド可能に支持するシートスライダを設け、該シートスライダに上記シートを支持したものである。このため、シート支持フレームの両端をフロアパネルの一般面に取付ける構成と併せて、該シート支持フレームにシートスライダを設けたので、フロア突出部の高さ寸法を確保しつつ、シートスライダも配置でき、シートを車両の前後方向に移動させることができる。つまり、フロア突出部とシート支持フレームとのレイアウト効率を確保しつつ、シートスライダの取付けも可能となる。
上記構成によれば、複数のシートをそれぞれ別々に独立させて前後スライドさせることができ、利便性の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、シート支持フレームは前部と後部とに設けられ、前部のシート支持フレームは回動可能に上記フロアパネルに支持され、後部のシート支持フレームはフロアパネルに着脱可能に支持され、上記シートを前方に格納可能に構成したものである。
この発明の一実施態様においては、上記車両補機が燃料タンクに設定されたものである。
上述の燃料タンクにはフロア突出部の空間に対応したタンク突出部を形成することが望ましい。
上記構成によれば、乗員の足元スペースの確保と、燃料タンクの容量確保との両立を図ることができる。
図面は車両用シートの支持構造を示し、図1、図2、図3において車室フロアを形成するフロアパネル1(フロント側のフロアパネル)の中央部には車室内側に突出して、車両の前後方向に延びるトンネル部2が形成されると共に、フロアパネル1の左右両側端部には、サイドシルインナとサイドシアウトとを接合して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面を備えたサイドシル(図示せず)が接合固定されている。
上述の左右一般面8,8は、図3に示すように、前方に傾斜、詳しくは、前低後高状に傾斜して形成され、同図に示すように、傾斜した前方の低部水平部8aには左右一対のリヤシート9,10の前部が支持され、傾斜した後方の高部8bにはストライカ11を介してリヤシート9,10の後部が支持されている。
上述の燃料タンク30のタンク突出部30aは、図3で示した側面形状(前高後低状に傾斜するスラント形状)に代えて、図8に示すように、リヤフロア突出部7の内部形状に沿うように側面視で前後方向の所定長さをもった凸形状に構成し、タンク容量のさらなる拡大を図ってもよい。
すなわち、下側の固定ブラケット12は支軸13が配置される前後方向の中間を、剛性向上を図る目的で狭幅に形成する一方、ボルト挿通孔43,43が形成された前後両部がボルトの締付け操作性を考慮して幅広に形成し、断面形状が凹状と成るように構成され、上側の可動ブラケット14はブラケット本体14aの周縁にフランジ部14bを一体形成すると共に、ブラケット本体14aには単一または複数のビート部14c,14dを一体形成して、該可動ブラケット14それ自体の剛性、並びにシート支持剛性の向上を図るように構成してもよい。なお、図10において矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。
図11に示すように、左右のリヤシート9,10はそれぞれ別々に独立して前後方向にスライドさせることができる。図11では左側のリヤシート9を後方にスライドさせた状態を図示しているが、右側のリヤシート10も左側のリヤシート9と独立して車両の前後方向に移動させることができる。この場合、シートクッション17には凹部17bが形成されており、シートバック24にも凹部24aが形成されているので、各リヤシート9,10の後退移動時に、該リヤシート9,10とホイールハウス44、サスタワー45との干渉を回避することができる。
この構成によれば、複数のリヤシート9,10をそれぞれ別々に独立させて前後スライドさせることができ、利便性の向上を図ることができる。
この構成によれば、乗員の足元スペースの確保と、燃料タンク30の容量の確保との両立を図ることができる。
また、上記実施例で開示したように、フロアパネル(リヤフロア4参照)の一般面8より上方に突出したリヤフロア突出部7を形成し、このリヤフロア突出部7で形成された空間31内に燃料タンク30のタンク突出部30aを配設すると、車室内スペースなかんずく乗員の足元スペースの確保と、燃料タンク30の容量確保との両立を図ることができる。
この発明のフロアパネルは、実施例のフロアパネル1、リヤフロア4に対応し、
以下同様に、
シートは、リヤシート9,10に対応し、
突出部は、リヤフロア突出部7に対応し、
シートスライダは、シートスライドレール18,19に対応し、
車両補機は、燃料タンク30に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
3…キックアップ部
4…リヤフロア(フロアパネル)
7…リヤフロア突出部(フロア突出部)
8…一般面
9,10…リヤシート(シート)
11…ストライカ(シート後部の支持部)
12…固定ブラケット
15,16…シート支持フレーム
18,19…シートスライドレール(シートスライダ)
27…リヤサイドフレーム
28…リヤクロスメンバ
30…燃料タンク(車両補機)
Claims (4)
- 車室内フロア面を形成するフロアパネル上にシートを配設した車両用シートの支持構造であって、
上記フロアパネルのシートの下方に対応する位置にはフロアパネルの一般面から上方に車幅方向に渡って突出したフロア突出部が形成され、
該フロア突出部を車幅方向に跨いで延びフロアパネルの一般面に両端が位置するシート支持フレームが設けられると共に、
上記シート支持フレームにシートを前後方向にスライド可能に支持するシートスライダを設けて、該シートスライダに上記シートを支持し、上記フロアパネルに形成されたフロア突出部の車室外側の下方に車両補機を配設し、
上記フロアパネルには上方に段差が形成されたキックアップ部が設けられ、
上記キックアップ部の後方に上記フロア突出部が形成され、
上記フロアパネルの一般面の底部水平部であって上記フロア突出部の車幅方向両側部には、
上記シート支持フレームを支持する固定ブラケットが取付けられ、
上記フロアパネルの両側部には車両の前後方向に延びるリヤサイドフレームが設けられ、
上記フロア突出部の後方には、上記リヤサイドフレームを車幅方向に接続するリヤクロスメンバが設けられており、
上記フロア突出部後方のリヤクロスメンバとの間には、シート後部の支持部が設けられた
車両用シートの支持構造。 - 上記シートスライダは一対ずつ複数組設けられ、該シートスライダに複数のシートが前後スライド可能に支持された
請求項1記載の車両用シートの支持構造。 - シート支持フレームは前部と後部とに設けられ、
前部のシート支持フレームは回動可能に上記フロアパネルに支持され、
後部のシート支持フレームはフロアパネルに着脱可能に支持され、
上記シートを前方に格納可能に構成した
請求項1または2に記載の車両用シートの支持構造。 - 上記車両補機が燃料タンクに設定された
請求項1〜3の何れか1に記載の車両用シートの支持構造。
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