JP3367361B2 - 自動車の後部車体構造 - Google Patents

自動車の後部車体構造

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JP3367361B2
JP3367361B2 JP01282097A JP1282097A JP3367361B2 JP 3367361 B2 JP3367361 B2 JP 3367361B2 JP 01282097 A JP01282097 A JP 01282097A JP 1282097 A JP1282097 A JP 1282097A JP 3367361 B2 JP3367361 B2 JP 3367361B2
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和敏 水野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の後部車体構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の中には、例えば平成5年8月
日産自動車(株)発行 新型車解説書R33型系車の紹
介 F−2頁,F−7頁,F−10頁に示されているよ
うに、リヤフロアパネルのフロント部に上向きに膨出成
形されて左右のストラットタワーの側面に接合される棚
部を形成し、該棚部の上壁上に易交換性の自動車部品と
してのバッテリを搭載するようにしたものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】比較的重量物であるバ
ッテリはトランクルームのフロント部に位置する棚部上
に搭載固定されて、リヤシートバックパネルおよびリヤ
パーセルパネルで囲まれたトランクルーム内のデッドス
ペースに配置されるため、該トランクルーム内のデッド
スペースの有効利用を図ることができる反面、バッテリ
の交換時等には作業者はトランクルーム内に身を乗り込
ませて前記デッドスペースでバッテリ交換作業する必要
があって、作業性が多少悪くなってしまうことは否めな
い。
【0004】そこで、本発明はリヤフロアパネルのフロ
ント部に膨出成形された棚部上に自動車部品を搭載する
構造にあって、該自動車部品の交換作業等を容易に行え
ると共に、車体後部の強度,剛性を一段と高めることが
できる自動車の後部車体構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、リ
ヤフロアパネルのフロント部に上向きに膨出成形されて
左右のストラットタワーの側面に接合される棚部を形成
し、該棚部の上壁上に易交換性の自動車部品を搭載する
ようにした構造において、前記棚部の上方に左右のスト
ラットタワーの上側部と、棚部の前,後壁の上縁とに接
合されて、該棚部と左右のストラットタワーとの間に閉
断面部を形成する略コ字形断面のストラットメンバーを
配設し、該ストラットメンバーの車室側に配置される上
壁の前記棚部上の前記自動車部品搭載部位に対応した位
置に、自動車部品搭載用の作業孔を形成したことを特徴
としている。
【0006】請求項2にあっては、請求項1に記載の棚
部の上壁には自動車部品搭載部に隣接して盲蓋で閉塞さ
れるインスペクションホールを開設してある一方、スト
ラットメンバの上壁の前記インスペクションホールの上
方部位に、自動車部品搭載用の作業孔に隣接して開口部
を形成し、該開口部から閉断面部内に物品保持用手段を
着脱自在に挿入配置したことを特徴としている。
【0007】請求項3にあっては、請求項2に記載のス
トラットメンバの後壁には、棚部の上壁に設けたインス
ペクションホールを覗ける位置に作業用開口部を形成し
たことを特徴としている。
【0008】請求項4にあっては、請求項1〜3に記載
のストラットメンバの左右両端部には、ストラットタワ
ー上面のショックアブソーバブラケットのショックアブ
ソーバ連結座部よりも車体サイド側に延びて、該ショッ
クアブソーバ連結座部周りに閉断面部を構成する延設部
を形成したことを特徴としている。
【0009】請求項5にあっては、請求項1〜4に記載
のストラットメンバの上壁後縁部にリヤパーセルパネル
本体の前縁部を接合して、該ストラットメンバでリヤパ
ーセルパネルフロント部を構成したことを特徴としてい
る。
【0010】請求項6にあっては、請求項1〜5に記載
の棚部の後壁とストラットメンバの後壁とを略面一に整
合して接合し、これら棚部の後壁とストラットメンバの
後壁とに亘ってスペアタイヤを立て掛けて縦置きに格納
固定したことを特徴としている。
【0011】請求項7にあっては、請求項1〜6に記載
の易交換性の自動車部品はバッテリであり、該バッテリ
を棚部上に載置するバッテリブラケットを、該バッテリ
の底部が嵌合する平面方形のトレイ状に形成し、該バッ
テリブラケットの底部を棚部の上壁に当接定置すると共
に、バッテリブラケットの周側フランジの前,後壁に接
合したことを特徴としている。
【0012】請求項8にあっては、請求項1〜7に記載
のバッテリ搭載用の作業孔に着脱自在リッドが設けら
れ、該リッドの内面には、該リッドを固定した際にバッ
テリの上面に圧接するバッテリ押え部材を設けたことを
特徴としている。
【0013】
【発明の効果】請求項1によれば、棚部と左右のストラ
ットタワーとの間に閉断面部を形成するストラットメン
バの車室側に配置される上壁には、棚部上の自動車部品
搭載部位に対応した位置に、作業孔を形成してあるか
ら、自動車部品の交換作業等は広い車室内側でこの作業
孔を通して容易に行うことができて作業性を高めること
ができる。
【0014】また、棚部が左右のストラットタワー間に
跨る閉断面の強度部材として機能することと併せて、ス
トラットメンバが該棚部の上方で左右のストラットタワ
ー間に跨る閉断面の車幅方向骨格部材を構成するため、
ストラットタワーの内倒れ剛性を著しく高められて操安
性を向上できることは勿論、セダンタイプ,リヤハッチ
バックタイプの何れの仕様であっても車体後部の捩り剛
性および車幅方向剛性を著しく高めることができる。
【0015】更に、ストラットメンバの前壁がリヤシー
トバックサポートパネルとして機能してリヤシートバッ
クを該ストラットメンバで支承できるため、リヤシート
バックの支持安定性を一段と高めることができる。
【0016】請求項2によれば、請求項1の効果に加え
て、ストラットメンバで構成する閉断面部を有効利用し
て、該閉断面部内に挿入配置した物品保持手段に物品類
を収納できるため利便性を高めることができる。
【0017】また、物品保持手段を挿入する開口部は棚
部上壁に設けたインスペクションホールの上方部位に設
定してあるから、棚部の下側に搭載した車載部品のメン
テナンス作業に際しては、車室側からこの物品保持手段
を取外して開口部からインスペクションホールを通して
容易にメンテナンス作業を行うことができる。
【0018】請求項3によれば、請求項2の効果に加え
て、物品保持手段を取外さなくても、ストラットメンバ
後壁の作業用開口部を通して容易にメンテナンス作業を
行うことができる。
【0019】請求項4によれば、請求項1〜3の効果に
加えて、ストラットメンバ端部の延設部によって、スト
ラットタワー上面部のショックアブソーバ連結座部周り
に閉断面部を構成しているから、ショックアブソーバの
取付剛性を一段と高められて音振性能を向上することが
できる。
【0020】請求項5によれば、請求項1〜4の効果に
加えて、ストラットメンバの上壁後縁部にリヤパーセル
パネル本体の前縁部を接合して、該ストラットメンバで
リヤパーセルパネルフロント部を構成しているため、リ
ヤパーセルパネル本体を小型化できてその組付作業性を
向上できることはもとより、ストラットメンバとリヤパ
ーセルパネル本体との共働によって車体リヤウエスト部
の剛性を著しく高めることができる。
【0021】請求項6によれば、請求項1〜5の効果に
に加えて、スペアタイヤを棚部の後壁とストラットメン
バの後壁とに亘って立て掛けて縦置きに格納固定してあ
るため、スペアタイヤの荷重を車体後部の強度骨格部材
となるこれら棚部とストラットメンバで受けることがで
きて、スペアタイヤの取付剛性を高められると共に、該
スペアタイヤ重心を略リヤホイール上に設定することが
できて、車体後部の曲げ剛性を高めることができる。
【0022】また、トランクルームのフロント部にスペ
アタイヤを縦置きに格納できるため、車体後部のオーバ
ーハング量を小さくすることができ、車体後部の造形上
の自由度を拡大することができる。
【0023】請求項7によれば、請求項1〜6の効果に
加えて、自動車部品であるバッテリの荷重をバッテリブ
ラケットの前,後フランジを介してストラットメンバの
前,後壁に分散させて該ストラットメンバで受けること
ができ、しかも、このバッテリ荷重を前記前,後フラン
ジの接合部分では強度的に有利な剪断方向で受けること
ができ、従って、殊更剛性確保のために棚部の板厚を増
大したり、あるいは、バッテリブラケットの板厚増大や
大型化を伴うことなく、バッテリの搭載安定性を向上す
ることができる。
【0024】請求項8によれば、請求項7の効果に加え
て、ストラットメンバ上壁の作業孔に設けたリッドの内
面には、該リッドを固定した際に、バッテリの上面に圧
接するバッテリ押え部材を設けてあるから、リッドを前
記上壁に固定することによってバッテリをバッテリブラ
ケットとリッドとで確実に圧締保持できて、一般にバッ
テリ固定のために用いられているアッパブラケットおよ
びステイ部材を不要とすることができ、従って、バッテ
リの着脱作業性を大幅に改善することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
と共に詳述する。
【0026】図1〜3において、1はリヤフロアパネル
を示し、該リヤフロアパネル1はフロント部2と、該フ
ロント部2の後端部に前端部を重合してスポット溶接に
より接合したリヤ部3とで構成してある。
【0027】フロント部2の略後半部は上向きに膨出成
形した棚部4を形成して、該フロント部2の下側に燃料
タンク5を搭載するようにしてある。
【0028】棚部4はその両側端部の周縁フランジ4a
をリヤフロアパネル1のリヤ部3の側部上に配置された
リヤサイドメンバ6とストラットタワー8の側面に重合
してスポット溶接により接合して、これら左右のリヤサ
イドメンバ6およびストラットタワー8に跨る閉断面の
車幅方向強度部材としても機能するようになっている。
【0029】この実施形態では左右のリヤホイールハウ
スインナ7の上部中央部にストラットタワー8の上側部
分を一体にプレス成形してあるため、前述の棚部4の両
側端部の周縁フランジ4aは該リヤホイールハウスイン
ナ7の中央部側面に突合わせて接合してある。
【0030】ストラットタワー8の上端部には比較的板
厚の厚いショックアブソーバブラケット9を嵌合して接
合固定してあり、そのショックアブソーバ連結座部9a
に図外のリヤサスペンションのショックアブソーバの上
端部を連結固定して支持するようにしてある。
【0031】易交換性の自動車部品としてのバッテリ1
1は後述するように前記棚部4の一側部、この実施形態
では左側部で上壁4A上に搭載するようにしてあり、こ
の上壁4Aの反対側の右側部には盲蓋13で閉塞される
インスペクションホール12を設けて、盲蓋13を外し
てインスペクションホール12を通して燃料タンク5の
図外のバルブ等の部品のメンテナンス作業を行えるよう
にしてある。
【0032】そして、前記棚部4の上方には左右のスト
ラットタワー8の上側部に跨ってストラットメンバ14
を接合配置して、該棚部4の上方に車幅方向の閉断面部
15を構成している。
【0033】このストラットメンバ14は下向き開放の
略コ字形断面に形成してあり、前,後側壁14B,14
Cの下縁を棚部4の前,後壁4B,4Cの上縁に略面一
に整合してスポット溶接により接合してあると共に、両
側端部を左右のストラットタワー8の上側部にスポット
溶接によって接合してある。
【0034】本実施形態では前記ストラットメンバ14
はその両側端部に、ストラットタワー8の上面部のショ
ックアブソーバ連結座部9aよりも車体サイド側に延び
る下側開放の略コ字形断面の延設部16を備えている。
【0035】延設部16の上壁16Aには、ショックア
ブソーバ連結座部9aに対応する部位に、ショックアブ
ソーバの連結作業用の作業孔16aを形成してあると共
に、その側方中央部には下向きのビード部16bを車幅
方向に凹設してあって、該ビード部16bをショックア
ブソーバブラケット9の側方中央部に車幅方向に凸設し
た上向きのビード部9bにスポット溶接により接合する
と共に、前,後下縁および側端縁の周縁フランジ16c
をリヤホイールハウスインナ7の上面と図外のリヤピラ
ーインナとにスポット溶接により接合して、ショックア
ブソーバ連結座部9a周りに閉断面部17を構成してい
る。
【0036】バッテリ11は棚部4の上壁4Aの左側部
上にバッテリブラケット18を介して搭載され、前記ス
トラットメンバ14の上壁4Aにはこの棚部4上のバッ
テリ搭載部位に対応した位置に、バッテリ搭載用の作業
孔19を形成してある。
【0037】バッテリブラケット18はバッテリ11の
底部が嵌合する平面方形のトレイ状に形成してあると共
に、底部を下側に向けて山形状に凹設してあって該底部
の山形状の頂部を棚部4の上壁4Aにスポット溶接によ
り接合すると共に、周縁フランジ18aをストラットメ
ンバ14の前,後壁14B,14Cにスポット溶接によ
り接合してある。
【0038】前記作業孔19は上壁14Aにボルト22
により固定される逆トレイ状のリッド20で閉塞され、
該リッド20の内面にはリッド20を上壁14Aにボル
トにより固定した際にバッテリ11の上面に圧接するバ
ッテリ押え部材21を備え、バッテリ11をリッド20
とバッテリブラケット18とでしっかりと固定できるよ
うにしてある。
【0039】また、ストラットメンバ14の上壁14A
の作業孔19を形成した側部と反対側の右側部には、棚
部4の上壁4Aに設けたインスペクションホール12の
略直上部位に該作業孔19に隣接して開口部23を形成
してあり、該開口部23から閉断面部15内に開閉自在
なリッド25を有する物品保持手段としての小物入れボ
ックス24を挿入配置してある。
【0040】この小物入れボックス24は閉断面部15
の高さ寸法よりも小さな高さに形成してあって、ボック
ス上縁のフランジ24aを開口部23の周縁部上にボル
ト22によって着脱自在に締結固定してある。
【0041】更に、ストラットメンバ14の後壁14C
の前記棚部4に設けたインスペクションホール12を覗
ける位置、即ち、開口部23を設けた側で小物入れボッ
クス24が視界を遮らない位置に作業用開口部26を形
成してある本実施形態はセダンタイブの車両を示してお
り、前記ストラットメンバ14の上壁14Aの後縁部に
リヤパーセルパネル本体27の前縁部をスポット溶接に
より接合して、該ストラットメンバ14でリヤパーセル
パネルフロント部を構成している。
【0042】また、棚部4の後壁4Cのトランクルーム
T・R側の側面には、該後壁4Cの車外側の側面に車幅
方向に接合配置したクロスメンバ29の接合部位にスペ
アタイヤブラケット28を接合配置してあり、スペアタ
イヤS・Tを該棚部4の後壁4Cとストラットメンバ1
4の後壁14Cとに亘って立て掛けて前記スペアタイヤ
ブラケット28に固定し、スペアタイヤルS・Tをトラ
ンクルームT・Rのフロント部に縦置きに格納するよう
にしてある。
【0043】図2中、30はリヤシートクロスメンバ、
31は棚部4の上壁4Aの前縁部に接合配置されてスト
ラットメンバ14の前壁14Bとの結合部分を補強する
補強メンバ、32はシートクッション32aとシートバ
ック32bとからなるリヤシートを示す。
【0044】以上の実施形態の構造によれば、棚部4と
左右のストラットタワー8との間に閉断面部15を形成
するストラットメンバ14の車室R側に配置される上壁
14Aには、棚部4上のバッテリ搭載部位に対応した位
置に、着脱自在なリッド20で閉塞される作業孔19を
形成してあるから、バッテリ11の交換作業等は広い車
室R内側でこの作業孔19を通して容易に行うことがで
きて作業性を高めることができる。
【0045】また、棚部4が左右のストラットタワー
8,8間に跨る閉断面の強度部材として機能することと
併せて、ストラットメンバ14が棚部4の上方で左右の
ストラットタワー8,8間に跨る閉断面の車幅方向骨格
部材を構成するため、ストラットタワー8,8の内側倒
れ剛性を著しく高められて操安性を向上できることは勿
論、本実施形態のようなセダンタイプの車両の外、リヤ
ハッチバックタイプの車両であっても車体後部の捩り剛
性および車幅方向剛性を著しく高めることができる。
【0046】特に本実施形態のセダンタイプの車両にあ
っては、ストラットメンバ14の上壁14Aの後縁部に
リヤパーセルパネル本体27の前縁部を接合して、該ス
トラットメンバ14でリヤパーセルパネルフロント部を
構成しているため、リヤパーセルパネル本体27を小型
化できてその組付作業性を向上できることはもとより、
ストラットメンバ14とリヤパーセルパネル本体27と
の共働によって車体リヤウエスト部の剛性を著しく高め
ることができる。
【0047】また、このストラットメンバ14の端部の
延設部16によって、ストラットタワー8の上面部のシ
ョックアブソーバ連結座部9a周りに閉断面17を構成
しているから、ショックアブソーバの取付剛性を一段と
高められて音振性能を向上することができる。
【0048】更に、ストラットメンバ14の前壁14B
がリヤシートバックサポートパネルとして機能してリヤ
シートバック32bを該ストラットメンバ14で支承で
きるため、リヤシートバック32bの支持安定性を一段
と高めることができる。
【0049】一方、バッテリ11を保持するバッテリブ
ラケット18は、その底部を棚部4の上壁4A上に定置
して周縁フランジ18aの前,後フランジをストラット
メンバ14の前,後壁14B,14Cに接合してあるか
ら、バッテリ11の荷重をこれら前後壁14B,14C
に分散させてストラットメンバ14で受けることがで
き、しかも、このバッテリ荷重を前後フランジ18aの
接合部分で強度的に有利な剪断方向で受けることがで
き、従って、殊更剛性確保のために棚部4の板厚を増大
したり、あるいは、バッテリブラケット18の板厚増大
や大型化を伴うことなく、バッテリの搭載安定性を向上
することができる。
【0050】また、バッテリ搭載用の作業孔19を閉塞
するリッド20の内面には、該リッド20を固定した際
にバッテリ11の上面に圧接するバッテリ押え部材21
を設けてあるから、リッド20を上壁14Aに固定する
ことによってバッテリ11をバッテリブラケット18と
リッド20とで確実に圧締保持することができ、このた
め一般にバッテリ固定のために用いられているアッパブ
ラケットおよびステイ部材を不要とすることができて、
バッテリの着脱作業性を大幅に改善することができる。
【0051】また、この実施形態ではストラットメンバ
14で構成する閉断面部15を有効利用して、バッテリ
搭載側と反対側の側部内に上壁14Aの開口部23か
ら、この小物入れボックス24を挿入配置してあるか
ら、この小物入れボックス24に小物類を収納できて利
便性を高めることができる。
【0052】しかも、この開口部23は棚部4のインス
ペクションホール12の上方部位に設定してあるから、
棚部4の下側に搭載した燃料タンク5等の車載部品のメ
ンテナンス作業に際しては、車室R側からこの小物入れ
ボックス24を取外して開口部23からインスペクショ
ンホール12を通して容易にメンテナンス作業を行うこ
とができるし、場合によっては小物入れボックス24を
取外すまでもなく、トランクルームT・R内側から後壁
14Cに設けた作業用開口部26を通してメンテナンス
作業を行うこともできる。
【0053】更に、スペアタイヤS・Tは棚部4の後壁
4Cとストラットメンバ14の後壁14Cとに亘って立
て掛けて縦置きに格納固定してあるから、スペアタイヤ
S・Tの荷重を車体後部の強度骨格部材となるこれら棚
部4とストラットメンバ14で受けることができて、ス
ペアタイヤS・Tの取付剛性を高められると共に、該ス
ペアタイヤS・Tの重心を略図外のリヤホイール上に設
定することができて、車体後部の曲げ剛性を高めること
ができる。
【0054】また、トランクルームT・Rのフロント部
にスペアタイヤS・Tを縦置きに格納できるため、車体
後部のオーバーハング量を小さくすることもできて車体
後部の造形上の自由度を拡大することができる。
【0055】尚、上述してきた実施形態において、易交
換性のある自動車部品としてユーザーにおいても交換で
きるようなバッテリを挙げたが、これに限らず電子ユニ
ット等サービス工場でユニットごと交換できるような部
品であってもよく、またリッド20として作業孔19を
閉塞するものを挙げたが、例えばバッテリの充電状態を
表示するインジケータがのぞけられるように開口を設け
てあるもので、作業孔19を完全に閉塞していなくても
よい。さらに、物品収納手段としては小物入れボックス
24を挙げたが、例えば、オーディオ2ニット等を支持
するラック部材であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す分解斜視図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 リヤフロアパネル 2 フロント部 4 棚部 4A 上壁 4B 前壁 4C 後壁 8 ストラットタワー 9 ショックアブソーバブラケット 9a ショックアブソーバ連結座部 11 バッテリ(易交換性の自動車部品)9 12 インスペクションホール 13 盲蓋 14 ストラットメンバ 14A 上壁 14B 前壁 14C 後壁 15 閉断面部 16 延設部 17 ストラットタワー上面部の閉断面部 18 バッテリブラケット 18a 周縁フランジ 19 バッテリ搭載用作業孔(自動車部品搭載用作業
孔) 20 リッド 21 バッテリ押え 23 開口部 24 小物入れボックス(物品保持手段) 26 作業用開口部 27 リヤパーセルパネル本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−47978(JP,A) 特開 平7−267144(JP,A) 特開 平5−201356(JP,A) 実開 平3−107228(JP,U) 実開 平4−113252(JP,U) 実開 昭63−63278(JP,U)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リヤフロアパネルのフロント部に上向き
    に膨出成形されて左右のストラットタワーの側面に接合
    される棚部を形成し、該棚部の上壁上に易交換性の自動
    車部品を搭載するようにした構造において、前記棚部の
    上方に左右のストラットタワーの上側部と、棚部の前,
    後壁の上縁とに接合されて、該棚部と左右のストラット
    タワーとの間に閉断面部を形成する略コ字形断面のスト
    ラットメンバーを配設し、該ストラットメンバーの車室
    側に配置される上壁の前記棚部上の前記自動車部品搭載
    部位に対応した位置に、自動車部品搭載用の作業孔を形
    成したことを特徴とする自動車の後部車体構造。
  2. 【請求項2】 棚部の上壁には自動車部品搭載部に隣接
    して盲蓋で閉塞されるインスペクションホールを開設し
    てある一方、ストラットメンバの上壁の前記インスペク
    ションホールの上方部位に、自動車部品搭載用の作業孔
    に隣接して開口部を形成し、該開口部から閉断面部内に
    物品保持用手段を着脱自在に挿入配置したことを特徴と
    する請求項1に記載の自動車の後部車体構造。
  3. 【請求項3】 ストラットメンバの後壁には、棚部の上
    壁に設けたインスペクションホールを覗ける位置に作業
    用開口部を形成したことを特徴とする請求項2記載の自
    動車の後部車体構造。
  4. 【請求項4】 ストラットメンバの左右両端部には、ス
    トラットタワー上面部のショックアブソーバブラケット
    のショックアブソーバ連結座部よりも車体サイド側に延
    びて、該ショックアブソーバ連結座部周りに閉断面部を
    構成する延設部を形成したことを特徴とする請求項1〜
    3の何れかに記載の自動車の後部車体構造。
  5. 【請求項5】 ストラットメンバの上壁後縁部にリヤパ
    ーセルパネル本体の前縁部を接合して、該ストラットメ
    ンバでリヤパーセルパネルフロント部を構成したことを
    特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の自動車の後部
    車体構造。
  6. 【請求項6】 棚部の後壁とストラットメンバの後壁と
    を略面一に整合して接合し、これら棚部の後壁とストラ
    ットメンバの後壁とに亘ってスペアタイヤを立て掛けて
    縦置きに格納固定したことを特徴とする請求項1〜5の
    何れかに記載の自動車の後部車体構造。
  7. 【請求項7】 易交換性の自動車部品はバッテリであ
    り、該バッテリを棚部上に載置するバッテリブラケット
    を、該バッテリの底部が嵌合する平面方形のトレイ状に
    形成し、該バッテリブラケットの底部を棚部の上壁に当
    接定置すると共に、バッテリブラケットの周側フランジ
    の前,後フランジ部をストラットメンバの前,後壁に接
    合したことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の
    自動車の後部車体構造。
  8. 【請求項8】 バッテリ搭載用の作業孔に、着脱自在な
    リッドが設けられ、該リッドの内面には、該リッドを固
    定した際にバッテリの上面に圧接するバッテリ押え部材
    を設けたことを特徴とする請求項7に記載の自動車の後
    部車体構造。
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