JP2000025231A - 液体吐出ヘッド、ヘッドカートリッジ、液体吐出記録装置、および前記液体吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents

液体吐出ヘッド、ヘッドカートリッジ、液体吐出記録装置、および前記液体吐出ヘッドの製造方法

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JP2000025231A JP20057598A JP20057598A JP2000025231A JP 2000025231 A JP2000025231 A JP 2000025231A JP 20057598 A JP20057598 A JP 20057598A JP 20057598 A JP20057598 A JP 20057598A JP 2000025231 A JP2000025231 A JP 2000025231A
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head
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plate
discharge
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雅彦 久保田
Masaru Iketani
優 池谷
Noriyuki Ono
敬之 小野
Toshio Kashino
俊雄 樫野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オリフィスプレートを高温でヘッド基体に接
合する際に、熱によりオリフィスプレートが変形するこ
とのない液体吐出ヘッドを実現する。 【解決手段】 複数の発熱体が表面に形成された素子基
板1と、素子基板1の表面に接合された天板3とからヘ
ッド基体61が構成されている。素子基板1と天板3と
の間には、素子基板1の発熱体がそれぞれ配置される複
数の液流路7と、凹部64とが設けられている。液流路
7がそれぞれ連通する複数の吐出口5がオリフィスプレ
ート4のフッ素樹脂板51に形成されている。フッ素樹
脂板51には、フッ素樹脂板51を補強する補強部材5
7と、凹部64に嵌合する凸部58が形成されている。
ヘッド基体61の前端面に高温処理でオリフィスプレー
ト4を接合する際に、熱によるフッ素樹脂板51の変形
が補強部材57によって防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、ワープロ、ホストコンピュータなどの出力用端末
としてのプリンタ、ビデオプリンタなどに用いられる液
体吐出ヘッド、ヘッドカートリッジや、その液体吐出ヘ
ッドを有する液体吐出記録装置、および液体吐出ヘッド
の製造方法に関する。特に、本発明は、液体を吐出させ
るために利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換
素子が形成された素子基板を有する液体吐出ヘッド、ヘ
ッドカートリッジや、その液体吐出ヘッドを有する液体
吐出記録装置、および液体吐出ヘッドの製造方法に関す
る。即ち、インクなどの記録用の液体を飛翔液滴として
吐出口(オリフィス)から吐出させて、その液体を記録媒
体に付着させることによって記録を行うために用いられ
る液体吐出ヘッド、ヘッドカートリッジや、その液体吐
出ヘッドを有する液体吐出記録装置、および液体吐出ヘ
ッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液体吐出ヘッドのオリフィス
から記録液としてのインクを吐出することにより記録を
行なう液体吐出記録装置としてのインクジェット記録装
置が、低騒音、高速記録などの点で優れた記録装置とし
て知られている。このインクジェット記録装置における
インクジェット記録方法について、これまでにもさまざ
まな方式が提案されており、改良が加えられて商品化さ
れたものもあれば、現在、実用化への努力が続けられて
いるものもある。
【0003】インクジェット記録装置に用いられる液体
吐出ヘッドとしては、例えば、図13および図14に示
されるものがある。図13が、従来の技術による液体吐
出ヘッドを示す断面図であり、図14が、図13に示し
た液体吐出ヘッドの分解斜視図である。
【0004】従来の液体吐出ヘッドでは、図13および
図14に示されるように、インクを吐出するための複数
の吐出口(オリフィス)441を有するオリフィスプレ
ート440と、それぞれの吐出口441に連通した液流
路401を複数形成するための天板400と、液流路4
01の一部を構成し、かつ、吐出口441からインクを
吐出させるための熱エネルギーを発生する電気熱変換体
(ヒーター)101を複数有する素子基板100とから
構成されている。従って、複数の電気熱変換体101お
よび液流路401を有するヘッド基体が素子基板100
と天板400とから構成されており、そのヘッド基体に
オリフィスプレート440が接合されている。
【0005】オリフィスプレート440には、インクを
吐出させるための微細な吐出口441が形成されてお
り、この吐出口441が、液体吐出ヘッドの吐出性能を
左右する重要な構成要素となっている。そして、吐出口
441から吐出されるインク滴の吐出方向を安定させる
ためには、オリフィスプレート440の、吐出口441
の周りの部分が撥インク性を有していることが望ましい
ということが知られている。従って、従来から、オリフ
ィスプレートの表面に撥インク層を設けることにより、
吐出口の周囲に撥インク性を付与していた。しかしなが
ら、オリフィスプレートの、撥インク層が設けられた面
は、回復処理のためのワイピングによって擦られるた
め、撥インク層が摩耗し長期的に良好な撥インク性を維
持しがたいものであった。この撥インク層の摩耗の問題
点に着目し、撥インク性を有する材料でオリフィスプレ
ートを形成することも提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オリフ
ィスプレートの材料として撥インク性を有するものを用
いた場合、一般的に撥インク性の高い材料ほど、その撥
インク性によってオリフィスプレートとヘッド基体との
接合力が低くなるという問題点がある。このため、オリ
フィスプレートの良好な撥インク性を維持しつつオリフ
ィスプレートをヘッド基体に強固に接合した、信頼性の
高い液体吐出ヘッドは実現されていなかった。
【0007】また、オリフィスプレートは数十μm程度
の薄膜シートであるため、オリフィスプレートの材料と
して樹脂などを用いた場合、オリフィスプレートの強度
が弱く、さらにヘッド基体にオリフィスプレートを接合
する際に高温処理などを行うと、熱によるオリフィスプ
レートの伸縮や変形を起こしてしまうという問題点があ
る。
【0008】本発明の目的は、オリフィスプレートを高
温でヘッド基体に接合する際にオリフィスプレートとし
て撥インク性を有する薄い樹脂などを用いた場合でも、
熱によりオリフィスプレートが伸縮したり変形したりせ
ず、オリフィスプレートを確実に接合することができ、
オリフィスプレートが長期にわたって良好な撥インク性
を維持できる液体吐出ヘッド、ヘッドカートリッジや、
その液体吐出ヘッドを有する液体吐出記録装置、および
液体吐出ヘッドの製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液体吐出ヘッドは、液体に気泡を発生させ
るための熱エネルギーを発生する複数の吐出エネルギー
発生素子および、該吐出エネルギー発生素子がそれぞれ
配置される複数の液流路を備えたヘッド基体と、前記液
流路とそれぞれ連通する複数の吐出口を備え、前記ヘッ
ド基体に接合されるオリフィスプレートとを有する液体
吐出ヘッドにおいて、前記オリフィスプレートが、撥イ
ンク性を有すると共に前記吐出口が形成される板部材
と、該板部材を補強する補強部材とを有することを特徴
とする。
【0010】上記の発明では、オリフィスプレートが、
撥インク性を有する板部材と、その板部材を補強する補
強部材とを有することにより、板部材として例えば薄い
樹脂を用いた場合でもオリフィスプレートの強度が補強
部材によって高くなる。これにより、高温処理でオリフ
ィスプレートをヘッド基体に接合する際に、熱による板
部材の変形が補強部材によって防止される。吐出口が形
成される板部材の変形が防止されることにより、吐出特
性を損なわずにオリフィスプレートを高温処理でヘッド
基体に確実に接合することができると共に、熱などの環
境変化にも十分に対応が可能な、信頼性の高い液体吐出
ヘッドが得られる。また、このような撥インク性を有す
る板部材をオリフィスプレートが有している場合、板部
材に形成された吐出口から吐出されるインクの吐出方向
が安定し、オリフィスプレートが長期にわたって良好な
撥インク性を維持できる液体吐出ヘッドを得ることがで
きる。
【0011】また、前記ヘッド基体の、前記オリフィス
プレートとの接合面に凹部が形成されており、前記ヘッ
ド基体と前記オリフィスプレートとを位置合わせするた
めに前記凹部に嵌合する凸部が前記オリフィスプレート
に形成されていることが好ましい。
【0012】上記のように、ヘッド基体の、オリフィス
プレートとの接合面に凹部が形成され、その凹部に嵌合
する凸部がオリフィスプレートに形成されていることに
より、ヘッド基体にオリフィスプレートを接合する際に
前記凹部に前記凸部を嵌合することでオリフィスプレー
トの位置決めをすることができる。
【0013】具体的には、前記補強部材が、前記板部材
の一面に形成された金属層であり、前記オリフィスプレ
ートが、前記撥インク性を有する板部材の層と、前記金
属層の2層構造を有することが好ましい。
【0014】また、前記板部材の材料としてフッ素樹脂
が用いられていることや、前記オリフィスプレートの前
記吐出口が、高輝度X線を用いたエッチングプロセスに
よって形成されたものであることが好ましい。
【0015】また、吐出エネルギー発生素子が表面に複
数設けられた素子基板と、液流路をそれぞれ構成する複
数の溝を表面に備え、素子基板の表面に接合された天板
とからヘッド基体が構成されていてもよい。
【0016】さらに、素子基板上に、吐出エネルギー発
生素子のそれぞれに対面するように複数設けられると共
に、前記液流路内の液体の進行方向上流側の一端が固定
され、他端が自由端となる可動部材をさらに有していて
もよい。
【0017】また、本発明のヘッドカートリッジは、上
記の液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドに供給される液
体を保持する液体容器とを有する。
【0018】上記の発明では、ヘッドカートリッジが、
前述した液体吐出ヘッドを有していることにより、熱な
どの環境変化にも十分に対応が可能であり、かつ、吐出
特性が安定した、信頼性の高いヘッドカートリッジが得
られる。
【0019】さらに、本発明の液体吐出記録装置は、上
記の液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドから吐出された
液体を受ける被記録媒体を搬送する被記録媒体供給装置
とを有する。
【0020】上記の発明では、液体吐出記録装置が、上
述したようにオリフィスプレートが長期にわたって良好
な撥インク性を維持できると共にオリフィスプレートと
ヘッド基体との接合力が確保された液体吐出ヘッドを有
していることにより、長期にわたって良好な記録を行う
ことができる液体吐出記録装置が得られる。また、温度
変化などに対しても安定して被記録媒体に記録を行うこ
とができる液体吐出記録装置が得られる。
【0021】さらに、本発明の液体吐出ヘッドの製造方
法は、液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを発
生する複数の吐出エネルギー発生素子および、前記吐出
エネルギー発生素子がそれぞれ配置される複数の液流路
を備えたヘッド基体に、前記液流路とそれぞれ連通する
複数の吐出口を備えたオリフィスプレートを接合する工
程を有する液体吐出ヘッドの製造方法において、前記オ
リフィスプレートを製造するために、撥インク性を有す
る板部材を準備する工程と、前記撥インク性を有する板
部材の表面に、該板部材を補強する補強部材を形成し、
前記板部材および前記補強部材を有するオリフィスプレ
ートを製造する工程とを有することを特徴とする。
【0022】上記の発明では、撥インク性を有する板部
材の表面に補強部材を形成することで前記板部材および
補強部材から成るオリフィスプレートを製造することに
よって、前述したのと同様に、板部材の材料として例え
ば薄い樹脂を用い、高温でオリフィスプレートをヘッド
基体に接合する場合に、熱による板部材の変形が補強部
材によって防止される。従って、吐出特性が損なわれる
ことなく、熱などの環境変化にも十分に対応が可能な、
信頼性の高い液体吐出ヘッドを製造することができる。
また、オリフィスプレートが長期にわたって良好な撥イ
ンク性を維持できると共に、液体吐出ヘッドの駆動時に
吐出エネルギー発生素子からの熱による液体吐出ヘッド
の各構成部品の熱膨張がもたらす影響が低減された、吐
出特性が安定した液体吐出ヘッドを製造することができ
る。
【0023】具体的には、前記板部材の表面に前記補強
部材を形成するために、前記板部材の表層を改質して前
記板部材の表層を、導電性を有する層にする工程と、前
記板部材の表層を陰極としてメッキ法によって前記板部
材の表面に前記補強部材を形成する工程とを有する。
【0024】上記のように、補強部材をメッキ法によっ
て形成することにより、厚さが数十μmの補強部材を扱
いやすくなり、オリフィスプレートの、熱処理に対する
耐温度性が向上する。また、補強部材を有するオリフィ
スプレートを簡易な装置で製造することができる。
【0025】上記の液体吐出ヘッドの製造方法におい
て、前記板部材の材料としてフッ素樹脂を用いることが
好ましい。これにより、オリフィスプレートの、吐出口
の周囲の部分が撥インク性を有し、オリフィスプレート
の吐出口から吐出されるインクの吐出方向が安定すると
共に、オリフィスプレートが長期にわたって良好な撥イ
ンク性を維持できる液体吐出ヘッドを製造することがで
きる。
【0026】さらに、ヘッド基体の、オリフィスプレー
トとの接合面に凹部を形成し、かつ、ヘッド基体にオリ
フィスプレートを接合した状態で前記凹部に嵌合する凸
部をオリフィスプレートに形成し、ヘッド基体にオリフ
ィスプレートを接合する際に前記凹部に前記凸部を嵌合
させることでヘッド基体とオリフィスプレートとの位置
合わせを行うことが好ましい。ここで、ヘッド基体にオ
リフィスプレートを接合する工程の前に、オリフィスプ
レートの吐出口を、高輝度X線を用いたエッチングプロ
セスによって形成することが好ましい。
【0027】上記のように、ヘッド基体にオリフィスプ
レートを接合する際に、ヘッド基体に形成された凹部に
オリフィスプレートの凸部を嵌合させて、ヘッド基体と
オリフィスプレートとの位置合わせを行うことにより、
位置合わせのために画像処理などの複雑な装置を用いる
ことなく、容易な装置で位置合わせを行うことができ
る。また、オリフィスプレートの吐出口を、高輝度X線
を用いたエッチングプロセスによって形成することによ
り、そのエッチングプロセスに使用されるマスクはフォ
トリソグラフィプロセスを用いて作製されるため、吐出
口を高精度で高密度に形成することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0029】図1は、本発明の一実施形態の液体吐出ヘ
ッドに用いられる素子基板の断面図である。図1に示す
ように、本実施形態の液体吐出ヘッドに用いられる素子
基板1では、シリコン基板11の表面に、蓄熱層として
の熱酸化膜12および、蓄熱層を兼ねる層間膜13がこ
の順番で積層されている。層間膜13としては、SiO
2膜またはSi34膜が用いられている。層間膜13の
表面に部分的に抵抗層14が形成され、抵抗層14の表
面に部分的に配線15が形成されている。配線15とし
ては、Alまたは、Al−Si,Al−CuなどのAl
合金配線が用いられている。この配線15、抵抗層14
および層間膜13の表面に、SiO2膜またはSi34
膜から成る保護膜16が形成されている。保護膜16の
表面の、抵抗層14に対応する部分およびその周囲に
は、抵抗層14の発熱に伴う化学的および物理的な衝撃
から保護膜16を守るための耐キャビテーション膜17
が形成されている。抵抗層14表面の、配線15が形成
されていない領域は、抵抗層14の熱が作用する部分と
なる熱作用部18である。
【0030】この素子基板1上の膜は半導体の製造技術
によりシリコン基板11の表面に順に形成され、シリコ
ン基板11に熱作用部18が備えられている。
【0031】図2は、図1に示した素子基板1の主要素
子を縦断するように素子基板1を断面にした時の模式的
断面図である。
【0032】図2に示すように、P導電体であるシリコ
ン基板11の表層にはN型ウェル領域22およびP型ウ
ェル領域23が部分的に備えられている。そして、一般
的なMosプロセスを用いてイオンプラテーションなど
の不純物導入および拡散によって、N型ウェル領域22
にP−Mos20が、P型ウェル領域23にN−Mos
21が備えられている。P−Mos20は、N型ウェル
領域22の表層に部分的にN型あるいはP型の不純物を
導入してなるソース領域25およびドレイン領域26
や、N型ウェル領域22の、ソース領域25およびドレ
イン領域26を除く部分の表面に厚さ数百Åのゲート絶
縁膜28を介して堆積されたゲート配線35などから構
成されている。また、N−Mos21は、P型ウェル領
域23の表層に部分的にN型あるいはP型の不純物を導
入してなるソース領域25およびドレイン領域26や、
P型ウェル領域23の、ソース領域25およびドレイン
領域26を除く部分の表面に厚さ数百Åのゲート絶縁膜
28を介して堆積されたゲート配線35などから構成さ
れている。ゲート配線35は、CVD法により堆積し
た、厚さ4000Å〜5000Åのポリシリコンから成
るものである。これらのP−Mos20およびN−Mo
s21からC−Mosロジックが構成されている。
【0033】P型ウェル領域23の、N−Mos21と
異なる部分には、電気熱変換素子駆動用のN−Mosト
ランジスタ30が備えられている。N−Mosトランジ
スタ30も、不純物導入および拡散などの工程によりP
型ウェル領域23の表層に部分的に備えられたソース領
域32およびドレイン領域31や、P型ウェル領域23
の、ソース領域32およびドレイン領域31を除く部分
の表面にゲート絶縁膜28を介して堆積されたゲート配
線33などから構成されている。
【0034】本実施形態では、電気熱変換素子駆動用の
トランジスタとしてN−Mosトランジスタ30を用い
たが、複数の電気熱変換素子を個別に駆動できる能力を
持ち、かつ、上述したような微細な構造を得ることがで
きるトランジスタであれば、このトランジスタに限られ
ない。
【0035】P−Mos20とN−Mos21との間
や、N−Mos21とN−Mosトランジスタ30との
間などの各素子間には、5000Å〜10000Åの厚
さのフィールド酸化により酸化膜分離領域24が形成さ
れており、その酸化膜分離領域24によって各素子が分
離されている。酸化膜分離領域24の、熱作用部18に
対応する部分は、シリコン基板11の表面側から見て一
層目の蓄熱層34としての役割を果たす。
【0036】P−Mos20、N−Mos21およびN
−Mosトランジスタ30の各素子の表面には、厚さ約
7000ÅのPSG膜またはBPSG膜などから成る層
間絶縁膜36がCVD法により形成されている。熱処理
により層間絶縁膜36を平坦化した後に、層間絶縁膜3
6およびゲート絶縁膜28を貫通するコンタクトホール
を介して第1の配線層となるAl電極37により配線が
行われている。層間絶縁膜36およびAl電極37の表
面には、厚さ10000Å〜15000ÅのSiO2
から成る層間絶縁膜38がプラズマCVD法により形成
されている。層間絶縁膜38の表面の、熱作用部18お
よびN−Mosトランジスタ30に対応する部分には、
厚さ約1000ÅのTaN0.8,hex膜から成る抵抗層1
4がDCスパッタ法により形成されている。抵抗層14
は、層間絶縁膜38に形成されたスルーホールを介して
ドレイン領域31の近傍のAl電極37と電気的に接続
されている。抵抗層14の表面には、各電気熱変換素子
への配線となる第2の配線層としての、Alの配線15
が形成されている。
【0037】配線15、抵抗層14および層間絶縁膜3
8の表面の保護膜16は、プラズマCVD法により形成
された厚さ10000ÅのSi34膜から成るものであ
る。保護膜16の表面に形成された耐キャビテーション
膜17は、厚さ約2500ÅのTaなどの膜から成るも
のである。
【0038】図3は、本発明の一実施形態の液体吐出ヘ
ッドの基本的な構造を説明するための、液流路方向に沿
った断面図である。本実施形態の液体吐出ヘッドは、図
3に示すように、液体に気泡を発生させるための熱エネ
ルギーを与える吐出エネルギー発生素子としての、複数
個(図3では、1つのみ示す)の発熱体2が並列に設け
られた素子基板1と、この素子基板1上に接合された天
板3と、素子基板1および天板3の前端面に接合された
オリフィスプレート4とを有する。
【0039】素子基板1は、上述したように、シリコン
などの基板上に絶縁および蓄熱を目的としたシリコン酸
化膜または窒化シリコン膜を成膜し、その上に、発熱体
2を構成する電気抵抗層および配線をパターニングした
ものである。この配線から電気抵抗層に電圧を印加し、
電気抵抗層に電流を流すことで発熱体2が発熱する。そ
して、この配線と電極抵抗層の上には、それらをインク
から保護する保護膜が形成されており、さらにその保護
膜の上にはインク消泡によるキャビテーションから保護
する耐キャビテーション膜が形成されている。
【0040】天板3は、各発熱体2に対応した複数の液
流路7および、各液流路7に液体を供給するための共通
液室8を構成するためのもので、天井部分から各発熱体
2の間に延びる流路側壁9が一体的に設けられている。
天板3はシリコン系の材料で構成され、液流路7および
共通液室9のパターンをエッチングで形成したり、シリ
コン基板上にCVDなどの公知の成膜方法により窒化シ
リコン、酸化シリコンなど、流路側壁9となる材料を堆
積した後、液流路7の部分をエッチングして形成するこ
とができる。
【0041】オリフィスプレート4には、各液流路7に
対応し、それぞれの液流路7を介して共通液室8に連通
する複数の吐出口5が形成されている。オリフィスプレ
ート4の、吐出口5が形成される部分の材料としては、
後述するようにフッ素樹脂が用いられている。フッ素樹
脂は撥インク性を有するものであり、吐出口5の周囲の
部分が撥インク性を有することになるので、吐出口5か
ら吐出されるインクのよれが防止され、インクの吐出方
向が安定する。
【0042】素子基板1と天板3とを接合することによ
り複数の発熱体2および液流路7を備えたヘッド基体が
構成されていて、そのヘッド基体の前端面にオリフィス
プレート4が接合されている。
【0043】さらに、この液体吐出ヘッドには、液流路
7を吐出口5に連通した第1の液流路7aと、発熱体2
を有する第2の液流路7bとに分けるように、発熱体2
に対面して配置された片持梁状の可動部材6が設けられ
ている。可動部材6は、窒化シリコンや酸化シリコンな
どのシリコン系の材料で形成された薄膜である。
【0044】この可動部材6は、液体の吐出動作によっ
て共通液室8から可動部材6を経て吐出口5側へ流れる
大きな流れの上流側に支点6aを持ち、この支点6aに
対して下流側に自由端6bを持つように、発熱体2に面
した位置に発熱体2を覆うような状態で発熱体2から所
定の距離を隔てて配されている。この発熱体2と可動部
材6との間が気泡発生領域10となる。
【0045】上記構成に基づき、発熱体2を発熱させる
と、可動部材6と発熱体2との間の気泡発生領域10の
液体に熱が作用し、これにより発熱体2上に膜沸騰現象
に基づく気泡が発生して成長する。この気泡の成長に伴
う圧力は可動部材6に優先的に作用し、可動部材6は図
3に破線で示されるように、支点6aを中心に吐出口5
側に大きく開くように変位する。可動部材6の変位もし
くは変位した状態によって、気泡の発生に基づく圧力の
伝播や気泡自身の成長が吐出口5側に導かれ、吐出口5
から液体が吐出する。
【0046】つまり、気泡発生領域10上に、液流路7
内の液体の流れの上流側(共通液室8側)に支点6aを
持ち下流側(吐出口5側)に自由端6bを持つ可動部材
6を設けることによって、気泡の圧力伝播方向が下流側
へ導かれ、気泡の圧力が直接的に効率よく吐出に寄与す
ることになる。そして、気泡の成長方向自体も圧力伝播
方向と同様に下流方向に導かれ、上流より下流で大きく
成長する。このように、気泡の成長方向自体を可動部材
によって制御し、気泡の圧力伝播方向を制御すること
で、吐出効率や吐出力または吐出速度などの根本的な吐
出特性を向上させることができる。
【0047】一方、気泡が消泡工程に入ると、可動部材
6の弾性力との相乗効果で気泡は急速に消泡し、可動部
材6も最終的には図3に実線で示した初期位置に復帰す
る。このとき、気泡発生領域10での気泡の収縮体積を
補うため、また、吐出された液体の体積分を補うため
に、上流側すなわち共通液室8側から液体が流れ込み、
液流路7への液体の充填(リフィル)が行われるが、こ
の液体のリフィルは、可動部材6の復帰作用に伴って効
率よく合理的かつ安定して行われる。
【0048】図4は、図3に示した液体吐出ヘッドの一
部を分解した、液体吐出ヘッドの各構成部品を模式的に
示す斜視図である。天板3の素子基板1側の面には、図
3に示した流路側壁9を構成し、第1の液流路7aを複
数形成するためのSiN膜44が形成されている。天板
3の、素子基板1側と反対側の面には、SiO2膜43
が形成されている。また、素子基板1の表面には、複数
の第1の液流路7aのそれぞれに対応する発熱体2が並
列に複数個並べられている。一方、オリフィスプレート
4には、複数の第1の液流路7aのそれぞれに対応する
吐出口5が一列に並べられている。この図4では、図3
に示した可動部材6、第2の液流路7bなどが省略され
ている。
【0049】図5は、図3および図4に示した天板3の
製造方法について説明するための図である。図6は、図
5に基づいて説明する製造方法の工程を経て作製される
天板3の斜視図である。天板3は図5(a)および図5
(b)の工程を経て作製される。
【0050】まず、図5(a)において、シリコンウェ
ハ41の一方の面にSiO2膜42を、シリコンウェハ
41の他方の面にSiO2膜43をそれぞれ、熱酸化に
より厚さ約1μm形成する。その後、SiO2膜42表
面の、図3に示した共通液室8に対応する部分を、フォ
トリソグラフィ法などの公知の方法を用いてパターニン
グして、その上に、図3に示した流路側壁9となる厚さ
約20〜50μmのSiN膜44をマイクロ波プラズマ
CVD法を用いて形成する。ここで、マイクロ波プラズ
マCVD法によりSiN膜44を形成する際に使用する
ガスとしては、モノシラン(SiH4)、窒素(N2)お
よびアルゴン(Ar)を用いた。そのガスの組み合わせ
としては、上記以外にも、ジシラン(Si26)やアン
モニア(NH3)などとの組み合わせや、混合ガスを用
いてもよい。また、周波数が2.45[GHz]のマイク
ロ波のパワーを1.5[kW]とし、ガス流量としては
モノシランを100[sccm]、窒素を100[sccm]、
アルゴンを40[sccm]でそれぞれのガスを供給して、
圧力が5[mTorr]の真空下でSiN膜44を形成し
た。また、ガスのそれ以外の成分比でのマイクロ波プラ
ズマCVD法や、RF電源を使用したCVD法などでS
iN膜44を形成してもよい。
【0051】次に、SiN膜44の、図3に示した第1
の液流路7aに対応する部分を除去するために、フォト
リソグラフィ法などの公知の方法を用いてSiN膜44
をパターニングする。
【0052】そして、図5(b)に示すように、誘電結
合プラズマを使ったエッチング装置を用いてエッチング
を行い、SiN膜44の、第1の液流路7aに対応する
部分を溝状に除去する。これにより、SiN膜44にト
レンチ構造が形成される。その後、シリコンウェハ41
の、共通液室8を形成した部分の一部を、TMAH(テ
キサメチルアンモニウムハイドライド)を使ってエッチ
ングにより除去し、シリコンウェハ41のその部分を貫
通させる。これにより、図6に示す天板3が作製され
る。
【0053】図7は、図3および図4に示したオリフィ
スプレート4の製造方法について説明するための図であ
る。オリフィスプレート4は、図7(a)から図7
(d)の工程を経て作製される。
【0054】まず、図7(a)において、撥インク性を
有する板部材である、厚さ30μmのフッ素樹脂板51
を準備する。次に、フッ素樹脂板51の表面を水酸化ナ
トリウム水溶液およびアンモニア水溶液の混合液に浸漬
し、フッ素樹脂板51の表層のフッ素原子をナトリウム
原子および酸素原子などに置換することによって、フッ
素樹脂板51の表層を導伝層にする。このようにフッ素
樹脂板51の表層を改質することにより、フッ素樹脂板
51の表層を、導電性を有する層にする。
【0055】次に、図7(b)において、フッ素樹脂板
51の表層の導伝層を陰極として、硫酸ニッケル、塩化
ニッケルおよびほう酸よりなるNiメッキ浴を用いて、
Niメッキ浴の温度が50℃、陰極の電流密度が5A/
cm2でNi電気めっきを行い、メッキ法によってフッ
素樹脂板51の表面に金属メッキ層52を形成する。金
属メッキ層52は、メッキ浴によるものだけでなく、単
塩、複塩、錯塩などの様々な金属塩により析出した金属
からも形成することができる。金属メッキ層52の金属
は、単金属では、Ni,Au,Pd,Pt,Cr,C
u,Ag,Znなどであり、合金では、Cu−Zn,S
n−Co,Ni−Fe,Ni−Cr,Ni−Pd,Ni
−Co,Zn−Niなどである。他の電気めっきが可能
なものでも、金属メッキ層52の材料として採用でき
た。
【0056】次に、図7(c)において、フォトリソグ
ラフィプロセスおよびエッチングにより金属メッキ層5
2をパターニングして、金属メッキ層52の所定の部分
を除去し、フッ素樹脂板51の表面に補強部材57およ
び凸部58を形成する。補強部材57および凸部58の
それぞれは、金属メッキ層52の、フッ素樹脂板51上
に残った部分により構成されている。
【0057】次に、図7(d)において、吐出口5に対
応する部分に開口部を有するマスク53を介して、フッ
素樹脂板51の表面に高輝度X線としてのシンクロトロ
ン放射光54を照射し、テーパー状の吐出口5を形成す
る。これにより、オリフィスプレート4が作製される。
シンクロトロン放射光54は、シンクロトロンに蓄積さ
れた電子から光軸に沿って放射されたものである。ここ
では、吐出口5の断面形状をテーパー状にするために、
マスク53の開口部の周囲の部分のみが、その部分を除
くマスク53の遮光部分の厚みよりも薄くなっている。
また、ここで使用したマスク53としては銅板を用いた
が、シンクロトロン放射光を遮蔽するものであれば、こ
れに限られない。
【0058】上述したように、シンクロトロン放射光を
用いたエッチングプロセスを経てオリフィスプレート4
に吐出口5を形成することにより、シンクロトロン放射
光用のマスク53はフォトリソグラフィプロセスを用い
て作製されるため、吐出口5を高精度で、かつ高密度に
形成することができる。また、シンクロトロン放射光に
よる吐出口5の形成では、高アスペクト比での形成が可
能であるため、ハンドリング上で利点となる厚みのある
材料に対して、高精度で、かつ高密度の加工が可能であ
る。
【0059】図8は、図3および図4に基づいて説明し
た液体吐出ヘッドの製造方法について説明するための図
である。本実施形態の液体吐出ヘッドは、図8(a)か
ら図8(d)の工程を経て製造される。図8(a)およ
び図8(b)は、図3に示した液流路7の流路方向に対
して垂直な方向に沿った断面図であり、図8(c)およ
び図8(d)は、液流路7の流路方向に沿った断面図で
ある。
【0060】まず、図8(a)において、素子基板1の
発熱体2側の表面の、シリコンの天板3と接合させる部
分を、フォトリソグラフィ法などを用いてパターニング
する。
【0061】次に、図8(b)および図8(c)におい
て、素子基板1の、天板3との接合面および、天板3
の、素子基板1との接合面に、真空中でArガスなどを
照射して、それらの接合面の表面を活性な状態にした
後、常温接合装置を用いて常温で素子基板1および天板
3の接合面同士を接合する。これにより、複数の発熱体
2および液流路7を有するヘッド基体61が作製され
る。
【0062】ここで用いた常温接合装置は予備室と圧接
室の2つのチャンバーからなり、それぞれのチャンバー
の真空度は1〜10Paにしてある。まず、常温接合装
置の予備室において、素子基板1および天板3の接合面
の位置決めをするために素子基板1および天板3のアラ
イメント位置を、画像処理を用いて合わせた状態にす
る。その後、アライメント位置を合わせた状態を保持し
たまま、素子基板1および天板3を圧接室に搬送する。
圧接室では、サドルフィールド型の高速原子ビームによ
って素子基板1および天板3の接合面の表面にエネルギ
ー粒子を照射する。このエネルギー粒子の照射により素
子基板1および天板3の接合面の表面を活性化させた
後、素子基板1と天板3とを接合する。この時、素子基
板1と天板3との接合部分の強度を上げるためには、素
子基板1および天板3を200度以下で加熱したり、加
圧したりする。
【0063】素子基板1と天板3とを接合する方法とし
ては、それぞれの接合面の表面を活性化させてから接合
したが、その方法の代わりに、接着剤としてエポキシ樹
脂や水ガラスなどを介して素子基板1と天板3とを接合
してもよい。
【0064】次に、図8(d)において、素子基板1お
よび天板3を接合して成るヘッド基体61の前端面にオ
リフィスプレート4を接合して、液体吐出ヘッドを作製
する。
【0065】図9は、ヘッド基体にオリフィスプレート
を接合する方法について説明するための図である。図9
(a)が、ヘッド基体にオリフィスプレートが接合され
る前の液体吐出ヘッドの斜視図であり、図9(b)が、
オリフィスプレートの斜視図である。
【0066】図9(a)に示すように、素子基板1およ
び天板3を接合して成るヘッド基体61はベースプレー
ト63上に取り付けられている。ヘッド基体61の、液
流路7側と反対側の部分にはTABテープ62が接続さ
れている。ヘッド基体61の液流路7側の前端面には、
図7に基づいて説明したオリフィスプレート4の凸部5
8が嵌合する凹部64が形成されている。凹部64は、
液流路7と共に形成されたダミーノズルである。
【0067】ヘッド基体61にオリフィスプレート4を
接合する際に、凹部64に凸部58を挿入してオリフィ
スプレート4の位置決めを行う。その際、ヘッド基体6
1およびベースプレート63の、オリフィスプレート4
との接合面にエポキシ樹脂の接着剤を厚さ約2μmだけ
形成した。そして、ヘッド基体61の、オリフィスプレ
ート4との接合部や、オリフィスプレート4を150℃
に加熱し、ヘッド基体61とオリフィスプレート4とを
加圧して接合した。
【0068】上述したように、フッ素樹脂板51に補強
部材57が形成されて補強部材57によりフッ素樹脂板
51が補強されることにより、フッ素樹脂板51の強度
が高くなっている。これにより、ヘッド基体61の前端
面にオリフィスプレート4を高温処理などによって接合
する際に、熱によるフッ素樹脂板51の変形が補強部材
57によって防止される。従って、吐出口5の変形も防
止され、吐出特性を損なわずに、オリフィスプレート4
をヘッド基体61に確実に接合することができる。ま
た、熱などの環境変化にも十分に対応が可能な、信頼性
の高い液体吐出ヘッドが得られる。さらに、撥インク性
を有するフッ素樹脂板51に吐出口5が形成されている
ので、吐出口5から吐出されるインクの吐出方向が安定
し、吐出特性が安定した液体吐出ヘッドが得られる。そ
して、オリフィスプレート4がフッ素樹脂板51および
補強部材57から構成されているので、オリフィスプレ
ート4は、長期にわたって良好な撥インク性を維持する
ことができる。
【0069】また、フッ素樹脂板51上に、補強部材5
7となる金属メッキ層をメッキ法により形成することに
より、フッ素樹脂板51のハンドリングなどが容易にな
り、また、オリフィスプレート4の、熱処理に対する耐
温度性が向上する。さらに、フッ素樹脂板51上に簡易
な装置によって補強部材57を形成してオリフィスプレ
ート4を製造することができる。
【0070】さらに、ヘッド基体61とオリフィスプレ
ート4とを接合する際にヘッド基体61の凹部64にオ
リフィスプレート4の凸部58を嵌合させてヘッド基体
61とオリフィスプレート4との位置合わせを行うこと
により、その位置合わせのために画像処理などの複雑な
装置を用いることなく、容易な装置で位置合わせを行う
ことができる。
【0071】図10は、液体吐出ヘッドが複数搭載され
た記録ヘッドユニットについて説明するための図であ
り、図10(a)が、複数の液体吐出ヘッドが並ぶ方向
と垂直な方向の断面図、図10(b)が、複数の液体吐
出ヘッドが並ぶ方向の断面図である。図11は、図10
に示される記録ヘッドユニットからオリフィスプレート
が分離された状態での記録ヘッドユニットを、オリフィ
スプレートとの接合部側からみた図である。
【0072】複数の液体吐出ヘッドが搭載される記録ヘ
ッドユニットでは、図10(a)および図10(b)に
示すように、複数のインクタンクが着脱自在に設けられ
るヘッドホルダー71に、3つの液体吐出ヘッドが取付
けられる枠体72が固定されている。ヘッドホルダー7
1には、黒色用のインクタンク73a、濃色のイエロー
用のインクタンク73b、濃色のマゼンタ用のインクタ
ンク73c、濃色のシアン用のインクタンク73d、淡
色のイエロー用のインクタンク73e、淡色のマゼンタ
用のインクタンク73f、淡色のシアン用のインクタン
ク73gがそれぞれ配されている。それぞれのインクを
吐出可能な3個の液体吐出ヘッドが枠体72に設けら
れ、記録ヘッドユニットは、それらの液体吐出ヘッドの
相互の位置関係を正確に定めることができるものであ
る。
【0073】図10(b)および図10(c)に示すよ
うに、それぞれの液体吐出ヘッドを構成するヘッド基体
74a,74b,74cは枠体72の内部に収納され
る。ヘッド基体74a,74b,74cのそれぞれは、
上述したヘッド基体61と同様なものであり、それぞれ
のヘッド基体にオリフィスプレート75を接合すること
で、3つの液体吐出ヘッドが構成される。オリフィスプ
レート75のヘッド基体側の面には、位置決め用の複数
の凸部76や、補強部材77が形成されている。凸部7
6および補強部材77は、図7に基づいて説明したオリ
フィスプレートの製造方法と同様な方法により形成され
たものである。また、ヘッド基体74a,74b,74
cのそれぞれには、図9に示した凹部64のような、そ
れぞれのヘッド基体とオリフィスプレート75とを位置
決めするための凹部が形成されており、それぞれの凹部
に、それぞれの凹部に対応する凸部76が嵌合されるこ
とでヘッド基体74a,74b,74cのそれぞれが位
置決めされる。
【0074】オリフィスプレート75は補強部材77に
よって補強されることにより、オリフィスプレート75
にヘッド基体74a,74b,74cを接合する際にオ
リフィスプレート75を高温にしてもオリフィスプレー
ト75の変形が防止される。
【0075】ヘッド基体74a,74b,74cのそれ
ぞれを位置決めしてオリフィスプレート75に接合した
後に、オリフィスプレート75が接着剤などにより枠体
72に接着される。これにより、オリフィスプレート7
5にヘッド基体74a,74b,74cを接合して成る
液体吐出ヘッド、および枠体72が補強される。
【0076】図12は、図3および図4に基づいて説明
した液体吐出ヘッドを搭載した液体吐出記録装置の一例
であるインクジェット記録装置を示す斜視図である。図
12に示されるインクジェット記録装置600に搭載さ
れたヘッドカートリッジ601は、図3および図4に基
づいて説明した液体吐出ヘッドと、その液体吐出ヘッド
に供給される液体を保持する液体容器とを有するもので
ある。ヘッドカートリッジ601は、図12に示すよう
に、駆動モータ602の正逆回転に連動して駆動力伝達
ギヤ603および604を介して回転するリードスクリ
ュー605の螺旋溝606に対して係合するキャリッジ
607上に搭載されている。駆動モータ602の動力に
よってヘッドカートリッジ601がキャリッジ607と
共にガイド608に沿って矢印aおよびbの方向に往復
移動される。インクジェット記録装置600には、ヘッ
ドカートリッジ601から吐出されたインクなどの液体
を受ける被記録媒体としてのプリント用紙Pを搬送する
被記録媒体供給装置(不図示)が備えられている。その
被記録媒体供給装置によってプラテン609上を搬送さ
れるプリント用紙Pの紙押さえ板610は、キャリッジ
607の移動方向にわたってプリント用紙Pをプラテン
609に対して押圧する。
【0077】リードスクリュー605の一端の近傍に
は、フォトカプラ611および612が配設されてい
る。フォトカプラ611および612は、キャリッジ6
07のレバー607aの、フォトカプラ611および6
12の領域での存在を確認して駆動モータ602の回転
方向の切り換えなどを行うためのホームポジション検知
手段である。プラテン609の一端の近傍には、ヘッド
カートリッジ601の吐出口のある前面を覆うキャップ
部材614を支持する支持部材613が備えられてい
る。また、ヘッドカートリッジ601から空吐出などさ
れてキャップ部材614の内部に溜まったインクを吸引
するインク吸引手段615が備えられている。このイン
ク吸引手段615によりキャップ部材614の開口部を
介してヘッドカートリッジ601の吸引回復が行われ
る。
【0078】インクジェット記録装置600には本体支
持体619が備えられている。この本体支持体619に
は移動部材618が、前後方向、すなわちキャリッジ6
07の移動方向に対して直角な方向に移動可能に支持さ
れている。移動部材618には、クリーニングブレード
617が取り付けられている。クリーニングブレード6
17はこの形態に限らず、他の形態の公知のクリーニン
グブレードであってもよい。さらに、インク吸引手段6
15による吸引回復操作にあたって吸引を開始するため
のレバー620が備えられており、レバー620は、キ
ャリッジ607と係合するカム621の移動に伴って移
動し、駆動モータ602からの駆動力がクラッチ切り換
えなどの公知の伝達手段で移動制御される。ヘッドカー
トリッジ601に設けられた発熱体に信号を付与した
り、上記の各機構の駆動制御を行ったりするインクジェ
ット記録制御部はインクジェット記録装置の本体に設け
られており、図12では示されていない。
【0079】上述した構成を有するインクジェット記録
装置600では、前記の被記録媒体供給装置によりプラ
テン609上を搬送されるプリント用紙Pに対して、ヘ
ッドカートリッジ601がプリント用紙Pの全幅にわた
って往復移動しながら記録を行う。
【0080】また、インクジェット記録装置600は、
上述したように吐出特性が安定した液体吐出ヘッドを有
していることにより、温度変化などに対しても安定して
被記録媒体に記録を行うことができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、オリフィ
スプレートが、撥インク性を有すると共に吐出口が形成
される板部材に補強部材を形成して成るものであること
により、高温処理でオリフィスプレートをヘッド基体に
接合する際に、熱による板部材の変形が補強部材によっ
て防止されるので、オリフィスプレートをヘッド基体に
確実に接合することができると共に、熱などの環境変化
にも十分に対応が可能な、信頼性の高い液体吐出ヘッド
が得られるという効果がある。また、このような撥イン
ク性を有する板部材をオリフィスプレートが有している
場合、板部材に形成された吐出口から吐出されるインク
の吐出方向が安定し、オリフィスプレートが長期にわた
って良好な撥インク性を維持できる液体吐出ヘッドを得
ることができる。
【0082】また、補強部材として金属メッキ層をメッ
キ法により板部材上に形成することにより、厚さが数十
μmの板部材を扱いやすくなり、オリフィスプレート
の、熱処理に対する耐温度性が向上する。また、補強部
材を有するオリフィスプレートを簡易な装置で製造する
ことができるという効果がある。
【0083】さらに、ヘッド基体にオリフィスプレート
を接合する際、ヘッド基体の、オリフィスプレートとの
接合面に形成された凹部に、オリフィスプレートに形成
された凸部を嵌合させて、ヘッド基体とオリフィスプレ
ートとの位置決めを行うことにより、その位置合わせの
ために画像処理などの複雑な装置を用いる必要がなくな
る。従って、簡易な装置で液体吐出ヘッドを製造するこ
とができるという効果がある。
【0084】さらに、オリフィスプレートの吐出口を、
高輝度X線を用いたエッチングプロセスによって形成す
ることにより、そのエッチングプロセスに使用されるマ
スクはフォトリソグラフィプロセスを用いて作製される
ため、その吐出口をオリフィスプレートに高精度で高密
度に形成することができる。従って、高精細な画像を形
成できる液体吐出ヘッドを製造することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の液体吐出ヘッドに用いら
れる素子基板の断面図である。
【図2】図1に示した素子基板の主要素子を縦断するよ
うに素子基板を断面にした時の模式的断面図である。
【図3】本発明の一実施形態の液体吐出ヘッドの基本的
な構造を説明するための、液流路方向に沿った断面図で
ある。
【図4】図3に示した液体吐出ヘッドの一部を分解し
た、液体吐出ヘッドの各構成部品を模式的に示す斜視図
である。
【図5】図3および図4に示した天板の製造方法につい
て説明するための図である。
【図6】図5に基づいて説明する製造方法の工程を経て
作製される天板の斜視図である。
【図7】図3および図4に示したオリフィスプレートの
製造方法について説明するための図である。
【図8】図3および図4に基づいて説明した液体吐出ヘ
ッドの製造方法について説明するための図である。
【図9】図3および図4に基づいて説明したヘッド基体
にオリフィスプレートを接合する方法について説明する
ための図である。
【図10】図3に基づいて説明した液体吐出ヘッドが複
数搭載された記録ヘッドユニットについて説明するため
の図である。
【図11】図10に示される記録ヘッドユニットからオ
リフィスプレートが分離された状態での記録ヘッドユニ
ットを、オリフィスプレートとの接合部側からみた図で
ある。
【図12】図3および図4に基づいて説明した液体吐出
ヘッドを搭載した液体吐出記録装置の一例であるインク
ジェット記録装置を示す斜視図である。
【図13】従来の技術による液体吐出ヘッドを示す断面
図である。
【図14】図13に示した液体吐出ヘッドの分解斜視図
である。
【符号の説明】
1 素子基板 2 発熱体 3 天板 4 オリフィスプレート 5 吐出口 6 可動部材 7 液流路 7a 第1の液流路 7b 第2の液流路 8 共通液室 9 流路側壁 10 気泡発生領域 11 シリコン基板 12 熱酸化膜 13 層間膜 14 抵抗層 15 配線 16 保護膜 17 耐キャビテーション膜 18 熱作用部 20 P−Mos 21 N−Mos 22 N型ウェル領域 23 P型ウェル領域 24 酸化膜分離領域 25、32 ソース領域 26 ドレイン領域 28 ゲート絶縁膜 30 N−Mosトランジスタ 31 ドレイン領域 33、35 ゲート配線 34 蓄熱層 36、38 層間絶縁膜 37 Al電極 41 シリコンウェハ 42、43 SiO2膜 44 SiN膜 51 フッ素樹脂板 52 金属メッキ層 53 マスク 54 シンクロトロン放射光 57 補強部材 58 凸部 61 ヘッド基体 62 TABテープ 63 ベースプレート 64 凹部 71 ヘッドホルダー 72 枠体 73a、73b、73c、73d、73e、73f、7
3g インクタンク 74a、74b、74c ヘッド基体 75 オリフィスプレート 76 凸部 77 補強部材 600 インクジェット記録装置 601 ヘッドカートリッジ 602 駆動モータ 603、604 駆動力伝達ギヤ 605 リードスクリュー 606 螺旋溝 607 キャリッジ 607a レバー 608 ガイド 609 プラテン 610 紙押さえ板 611、612 フォトカプラ 613 支持部材 614 キャップ部材 615 インク吸引手段 617 クリーニングブレード 618 移動部材 619 本体支持体 620 レバー 621 カム P プリント用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 敬之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 樫野 俊雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA04 FA03 KB09 2C057 AF23 AF93 AG07 AG12 AG46 AG76 AH03 AP02 AP13 AP25 AP60 AP77 BA03 BA13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体に気泡を発生させるための熱エネル
    ギーを発生する複数の吐出エネルギー発生素子および、
    該吐出エネルギー発生素子がそれぞれ配置される複数の
    液流路を備えたヘッド基体と、 前記液流路とそれぞれ連通する複数の吐出口を備え、前
    記ヘッド基体に接合されるオリフィスプレートとを有す
    る液体吐出ヘッドにおいて、 前記オリフィスプレートが、撥インク性を有すると共に
    前記吐出口が形成される板部材と、該板部材を補強する
    補強部材とを有することを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド基体の、前記オリフィスプレ
    ートとの接合面に凹部が形成されており、前記ヘッド基
    体と前記オリフィスプレートとを位置合わせするために
    前記凹部に嵌合する凸部が前記オリフィスプレートに形
    成されている請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記補強部材が、前記板部材の一面に形
    成された金属層であり、前記オリフィスプレートが、前
    記撥インク性を有する板部材の層と、前記金属層の2層
    構造を有する請求項1または2に記載の液体吐出ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記板部材の材料としてフッ素樹脂が用
    いられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体
    吐出ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記オリフィスプレートの前記吐出口
    が、高輝度X線を用いたエッチングプロセスによって形
    成されたものである請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の液体吐出ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記吐出エネルギー発生素子が表面に複
    数設けられた素子基板と、前記液流路をそれぞれ構成す
    る複数の溝を表面に備え、前記素子基板の表面に接合さ
    れた天板とから前記ヘッド基体が構成されている請求項
    1〜5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記素子基板上に、前記吐出エネルギー
    発生素子のそれぞれに対面するように複数設けられると
    共に、前記液流路内の液体の進行方向上流側の一端が固
    定され、他端が自由端となる可動部材をさらに有する請
    求項6に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の液
    体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドに供給される液体を
    保持する液体容器とを有するヘッドカートリッジ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の液
    体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドから吐出された液体
    を受ける被記録媒体を搬送する被記録媒体供給装置とを
    有する液体吐出記録装置。
  10. 【請求項10】 液体に気泡を発生させるための熱エネ
    ルギーを発生する複数の吐出エネルギー発生素子およ
    び、前記吐出エネルギー発生素子がそれぞれ配置される
    複数の液流路を備えたヘッド基体に、前記液流路とそれ
    ぞれ連通する複数の吐出口を備えたオリフィスプレート
    を接合する工程を有する液体吐出ヘッドの製造方法にお
    いて、 前記オリフィスプレートを製造するために、撥インク性
    を有する板部材を準備する工程と、 前記撥インク性を有する板部材の表面に、該板部材を補
    強する補強部材を形成し、前記板部材および前記補強部
    材を有するオリフィスプレートを製造する工程とを有す
    ることを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記板部材の表面に前記補強部材を形
    成するために、前記板部材の表層を改質して前記板部材
    の表層を、導電性を有する層にする工程と、 前記板部材の表層を陰極としてメッキ法によって前記板
    部材の表面に前記補強部材を形成する工程とを有する請
    求項10に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記板部材の材料としてフッ素樹脂を
    用いる請求項10または11に記載の液体吐出ヘッドの
    製造方法。
  13. 【請求項13】 前記ヘッド基体の、前記オリフィスプ
    レートとの接合面に凹部を形成し、かつ、前記ヘッド基
    体に前記オリフィスプレートを接合した状態で前記凹部
    に嵌合する凸部を前記オリフィスプレートに形成し、前
    記ヘッド基体に前記オリフィスプレートを接合する際に
    前記凹部に前記凸部を嵌合させることで前記ヘッド基体
    と前記オリフィスプレートとの位置合わせを行う請求項
    10〜12のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製
    造方法。
  14. 【請求項14】 前記ヘッド基体に前記オリフィスプレ
    ートを接合する工程の前に、前記オリフィスプレートの
    前記吐出口を、高輝度X線を用いたエッチングプロセス
    によって形成する請求項10〜13のいずれか1項に記
    載の液体吐出ヘッドの製造方法。
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US09/291,032 US6474780B1 (en) 1998-04-16 1999-04-14 Liquid discharge head, cartridge having such head, liquid discharge apparatus provided with such cartridge, and method for manufacturing liquid discharge heads
DE69926289T DE69926289T2 (de) 1998-04-16 1999-04-15 Flüssigkeitsausstosskopf, Kassette mit solchem Kopf , Flüssigkeitsausstossvorrichtung mit einer solchen Kassette und Verfahren zur Herstellung von Flüssigkeitsausstossköpfen
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009292004A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Canon Inc インク吐出基板ユニットおよびこれを備えたインク吐出記録ヘッド
JP2019025911A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドの製造方法、及び記録方法

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