JP2000021626A - 電磁石装置の製造方法 - Google Patents

電磁石装置の製造方法

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JP2000021626A
JP2000021626A JP10184740A JP18474098A JP2000021626A JP 2000021626 A JP2000021626 A JP 2000021626A JP 10184740 A JP10184740 A JP 10184740A JP 18474098 A JP18474098 A JP 18474098A JP 2000021626 A JP2000021626 A JP 2000021626A
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residual plate
cut
armature
magnetic
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JP10184740A
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English (en)
Inventor
Takuo Kubota
卓雄 久保田
Yoshiyuki Ukita
▲吉▼行 浮田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の吸引力を得る。 【解決手段】 第1の所定形状に切断された鉄芯にコイ
ルが巻回されてなる電磁石と、第2の所定形状に切断さ
れコイルの励磁に応じて鉄芯に吸引される磁性金属製の
被吸引部材と、を備え、鉄芯又は被吸引部材の少なくと
も一方は、他方との吸引部分に他方と当接する非磁性金
属製のレシジュアルプレート3eが設けられた電磁石装置
を製造する電磁石装置の製造方法であって、被吸引部材
3 に加工する磁性金属体M2とレシジュアルプレート3eに
加工する非磁性金属体M1とが予め一体化されてなる第1
の一体化部材M3を第1の所定形状に切断するか若しくは
鉄芯に加工する磁性金属体とレシジュアルプレートに加
工する非磁性金属体とが予め一体化されてなる第2の一
体化部材を前記第2の所定形状に切断するか又は第1の
一体化部材M3を第1の所定形状に切断するとともに第2
の一体化部材を第2の所定形状に切断することによりレ
シジュアルプレートを吸引部分に設けるようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レシジュアルプレ
ートが設けられた電磁石装置の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電磁石装置として、図17
及び図18に示す構成のものが存在する。このものは、電
磁リレーであって、電磁石A 、接極子(被吸引部材)B
を備えている。電磁石A は、鉄芯C にコイルD が巻回さ
れてなっている。接極子(被吸引部材)B は、所定形状
に切断され、コイルD の励磁に応じて鉄芯に吸引され
る。詳しくは、この接極子は、鉄芯C との吸引部分に他
方と当接する非磁性金属製のレシジュアルプレートE が
個々に溶接により設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電磁石
装置にあっては、非磁性金属製のレシジュアルプレート
E は、接極子B に個々に溶接により設けられているか
ら、溶接時の条件によって、接極子B との密着状態が異
なり、レシジュアルプレートE に溶接により接合される
接極子B 表面から、接極子B が鉄芯A に吸引されること
により鉄芯A に当接するレシジュアルプレートE 表面ま
での寸法であるレシジュアルプレートE の高さ寸法がば
らついて、鉄芯C と接極子B との吸引力までもがばらつ
いてしまって、所定の吸引力が得られなくなる恐れがあ
る。
【0004】本発明は、上記の点に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、所定の吸引力を得るこ
とができる電磁石装置の製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明の製造方法は、第1の所定
形状に切断された鉄芯にコイルが巻回されてなる電磁石
と、第2の所定形状に切断されコイルの励磁に応じて鉄
芯に吸引される磁性金属製の被吸引部材と、を備え、鉄
芯又は被吸引部材の少なくとも一方は、他方との吸引部
分に他方と当接する非磁性金属製のレシジュアルプレー
トが設けられた電磁石装置を製造する電磁石装置の製造
方法であって、前記被吸引部材に加工する磁性金属体と
前記レシジュアルプレートに加工する非磁性金属体とが
予め一体化されてなる第1の一体化部材を前記第1の所
定形状に切断するか若しくは前記鉄芯に加工する磁性金
属体と前記レシジュアルプレートに加工する非磁性金属
体とが予め一体化されてなる第2の一体化部材を前記第
2の所定形状に切断するか又は前記第1の一体化部材を
前記第1の所定形状に切断するとともに前記第2の一体
化部材を前記第2の所定形状に切断することにより前記
レシジュアルプレートを前記吸引部分に設けるようにし
ている。
【0006】請求項2記載の発明の製造方法は、請求項
1記載の発明の製造方法において、前記吸引部分に前記
レシジュアルプレートが設けられた前記鉄芯又は前記被
吸引部材を焼きなましするようにしている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態の電磁石装
置を図1乃至図4に基づいて以下に説明する。なお、こ
の電磁石装置は、電磁リレーである。
【0008】1 は鉄芯で、磁性材料により、両端脚片の
先端面を磁極面1a,1b として略コ字状に形成され、コイ
ルボビン1cにより巻装空間が仕切られた状態で、コイル
1dが巻回されて、電磁石1eが構成されている。
【0009】2 は永久磁石で、一方面側の中央位置に断
面半円の凹型をなした溝状の枢支部2aを有して略平板状
に形成され、長手方向の両端部2b,2c が共にN極で、中
央部がS極になるよう3点着磁され、両端部2b,2c が鉄
芯1 の両端脚片の内側にそれぞれ位置するよう配設され
る。
【0010】3 は接極子(被吸引部材)で、長手方向の
両端部3a,3b が鉄芯1 の両端磁極面1a,1b と重合するよ
う略矩形の平板状に形成され、一方面側の中央部には永
久磁石2 の枢支部2aに嵌合し得る断面半円凸状の枢支条
3cが、その半円中心を中央軸3dに一致して設けられてい
る。この接極子3 の両端部3a,3b における鉄芯1 側の一
方面は、コイル1dが励磁されたときに、磁力でもって両
端磁極面1a,1b に吸引される吸引部分となっており、こ
の吸引部分に、非磁性金属製のレシジュアルプレート3e
が設けられている。このレシジュアルプレート3eは、磁
力を一部カットすることにより、適正な磁力にするもの
である。なお、このレシジュアルプレート3eを接極子3
に形成する方法については、詳しく後述する。
【0011】4 は可動ばねで、銅合金等の薄板ばね材料
により、長尺状に形成され、一方先端部には可動接点4a
が、他方先端部には可動接点4bがそれぞれ固着され、接
極子3 の他方面側中央部分を覆って一体成形された絶縁
体4cで固着支持されて、接極子3 の長手方向に略平行に
沿うよう併設されている。
【0012】5 は支持ばねで、接極子3 の両側方に設け
られた可動ばね4 からそれぞれ接極子3 の短手方向へ延
設された第1の延設片5aと、その第1の延設片5aの先端
部からさらに延設して後述するベース6 の支持部6fに溶
接により支持される第2の延設片5bとからなっている。
【0013】6 はベースで、樹脂材料により、一方側を
開口した長方形の箱型に形成され、その一方側の長手方
向の一端部側2隅には、端子板6a上に接合された固定接
点6bが、他端部側2隅には、端子板6a上に接合された固
定接点6cがそれぞれ設けられている。このベース6 の固
定接点6b,6c に端子板6aを介して接続された固定端子6
d、コイル1dに接続されるコイル端子6e、一方側の長手
方向両側中央の凹部に設けた支持部6f及びそれと接続さ
れた共通端子6gは、導電板を金型で打ち抜くことにより
所定の形状に切断されたものであって、ベース6 と一体
成形されて、ベース6 の側面に沿って導出される。
【0014】そして、上記ベース6 には、コイル1dをコ
イル端子6eに接続して鉄芯1 が装着され、永久磁石2 が
鉄芯1 の両端脚片の内側に両端部2b,2c をそれぞれ位置
させて配設される。次いで、接極子3 の枢支条3cが永久
磁石2 の枢支部2aに嵌合するよう、接極子3 の両側方に
それぞれ設けられた支持ばね5 の第2の延設片5bが、中
央軸3d上にあるベース6 の支持部6f上の所定の溶接箇所
にスポット溶接され、そのスポット溶接された第2の延
設片5bが、支持部6fを介して共通端子6gに接続される。
【0015】こうして、可動ばね4 は支持部6fから外部
に導出されている共通端子6gに電気的に接続されるとと
もに、接極子3 は中央部が永久磁石2 上に揺動自在に枢
支され、長手方向の両端部3a,3b が鉄芯1 の両端磁極面
1a,1b にそれぞれ吸引釈放されるよう対面して配設され
る。そして、箱型のケース7 がベース6 に被嵌される。
【0016】次に、図1(a) 及び(b) に基づいて、この
ものの製造方法、詳しくは、レシジュアルプレート3eを
接極子3 に形成する方法について説明する。初めに、同
図(a) に示ように、接極子3 に加工する磁性金属体M1と
レシジュアルプレート3eに加工する非磁性金属体M2とを
予め一体化して第1の一体化部材M3を形成する。次に、
同図(a) に示ように、プレス加工により、第1の所定形
状である略矩形の平板状に切断して、接極子3 の両端磁
極面1a,1b との吸引部分に設けられるレシジュアルプレ
ート3eを形成する。次に、焼きなましをし、さらに、切
断により発生した端面のバリを除去するバレル加工をし
てから、最後にメッキをする。
【0017】次に、動作を説明する。コイル1dを指定方
向に通電すると、その磁化の方向に応じて、接極子3
は、レシジュアルプレート3eが鉄芯1 の一端磁極面1aに
当接するよう、一端部3aが鉄芯1 の一端磁極面1aに吸引
されて、中央軸3d上にある枢支条3cが永久磁石2 の枢支
部2aに枢支されて揺動し、可動ばね4 の一端部に設けた
可動接点4aが固定接点6bに当接するとともに、可動ばね
4 の他端部に設けた可動接点4bが固定接点6cから開離す
る。
【0018】ここでコイル1dの通電を逆方向に通電する
と、その磁化の方向に応じて、接極子3 は、レシジュア
ルプレート3eが鉄芯1 の他端磁極面1bに当接するよう、
他端部3bが鉄芯1 の他端磁極面1bに吸引されて反転揺動
し、可動ばね4 の他端部に設けた可動接点4aが固定接点
6bから開離するとともに、可動ばね4 の他端部に設けた
可動接点4bが固定接点6cに当接して、元の状態に戻る。
【0019】かかる電磁石装置の製造方法にあっては、
接極子3 に加工する磁性金属体M1とレシジュアルプレー
ト3eに加工する非磁性金属体M2とが予め一体化されてな
る第1の一体化部材M3を第1の所定形状に切断すること
により、レシジュアルプレート3eを吸引部分に設けるの
であって、レシジュアルプレート3eを個々に吸引部分に
設けるのではないから、レシジュアルプレート3eが設け
られる接極子3 の表面から、接極子3 が鉄芯1 に吸引さ
れることにより鉄芯1 に当接するレシジュアルプレート
3eの表面までの寸法であるレシジュアルプレート3eの高
さ寸法がばらつかなくなり、吸引力もばらつかなくなる
ので、所定の吸引力を得ることができる。
【0020】また、接極子3 に加工する磁性金属体M1と
レシジュアルプレート3eに加工する非磁性金属体M2とが
予め一体化されてなる第1の一体化部材M3を第1の所定
形状に切断するときのストレスにより、接極子3 が硬化
して結晶粒度が小さくなってしまって磁気特性が劣化し
ても、焼きなましにより結晶粒度が再び大きくなるか
ら、磁気特性が向上し、本来有していた磁気特性を再び
有することができるようになる。
【0021】また、レシジュアルプレート3eを溶接によ
り接極子3 に設けるわけではないから、磁性金属性の接
極子3 の一部がレシジュアルプレート3eの表面に露出す
るようなことがなく、レシジュアルプレート3eは、設計
通りに磁力を一部カットして、設計通りの適正な磁力に
することができる。
【0022】次に、本発明の第2実施形態を図5乃至図
10に基づいて以下に説明する。なお、第1実施形態と実
質的に同一の機能を有して同一名称の部材には同一の符
号を付し、第1実施形態と異なるところのみ記す。第1
実施形態では、レシジュアルプレート3eは、接極子3 に
設けられているのに対し、本実施形態では、鉄芯1 に設
けられた構成になっている。
【0023】詳しくは、鉄芯1 は、幅の広い一端部及び
幅の狭い他端部を有するL字状に形成され、磁極面1a,1
b である一端部の両面に、レシジュアルプレート3eが設
けられている。なお、このレシジュアルプレート3eを鉄
芯1 に設ける方法については、詳しく後述する。この鉄
芯1 は、両端部が突出する状態で、コイル1dが巻回され
たコイルボビン1cに貫通している。つまり、コイル1d
は、コイルボビン1cを介して鉄芯1 に巻回されているこ
ととなる。この鉄芯1 は、図7に示すように、一端部両
側面がそれぞれ磁極面1a,1b となっており、コイルボビ
ン1cから突出した鉄芯1 の他端部には、コイルボビン1c
の両側で延設される継鉄8 の基端部が固定されている。
【0024】接極子3 は、一対設けられており、これら
の両接極子3 の一端部の間に、永久磁石2 が挟着され、
ベース6 寄りに位置することになる他端部の両面が、鉄
芯1の一端部を間に挟んで対向する磁極面となってい
る。これらの両接極子3 のそれぞれの両面からなる合計
4つの磁極面のうち、一方の接極子3 の内方面からなる
磁極面が、鉄芯1 の磁極面1aに設けられたレシジュアル
プレート3eに対向するとともに、他方の接極子3 の内方
面からなる磁極面が、鉄芯1 の磁極面1bに設けられたレ
シジュアルプレート3eに対向し、両接極子3 の外方面か
らなる磁極面は、継鉄8 の延設方向の先端部の内方面か
らなる磁極面に対向している。
【0025】可動ばね4 は、一対設けられており、いず
れの可動ばね4 も、その長手方向の先端部が二股状に形
成され、その二股状の先端部の一方面には、可動接点4a
がそれぞれ設けられ、他方面には可動接点4bがそれぞれ
設けられている。
【0026】ベース6 は、その長手方向の一端部から他
端部にかけて、固定接点6bを一端に設けた固定端子6d、
固定接点6cを一端に設けた固定端子6d、可動ばね4 を一
端に接続した共通端子6g、コイル1dを一端に接続したコ
イル端子6eの順に導出されている。このベース6 は、端
子の導出方向とは反対方向からケース7 が被冠され、外
側からシール剤10が塗布されることにより、ケース7 と
の間がシールされている。
【0027】9 はカードで、両接極子3 及び永久磁石2
を保持するとともに、継鉄8 に設けられた切り起こし
(図示せず)に支持されて、両接極子3 の対向方向に沿
って、揺動自在となっている。このカード9 は、両接極
子3 の対向方向の両先端部に、隣接した可動ばね4 に対
向して突設部9a,9b がそれぞれ設けられている。
【0028】次に、このものの製造方法、詳しくは、レ
シジュアルプレート3eを鉄芯1 に形成する方法について
説明する。初めに、鉄芯1 に加工する磁性金属体M1とレ
シジュアルプレート3eに加工する非磁性金属体M2とを予
め一体化して第2の一体化部材を形成する。次に、プレ
ス加工により、第2の所定形状であるL字状に切断し
て、接極子3 の両端磁極面1a,1b との吸引部分に設けら
れるレシジュアルプレート3eを形成する。次に、第1実
施形態と同様に、焼きなましをし、さらに、切断により
発生した端面のバリを除去するバレル加工をしてから、
最後にメッキをする。
【0029】次に、動作を説明する。コイル1dを指定方
向に通電すると、その磁化の方向に応じて、閉磁路をな
すよう、カード9 の突設部9b寄りに位置した一方の接極
子3の内方の磁極面が、鉄芯1 の磁極面1bに吸引され
て、レシジュアルプレート3eが鉄芯1 の磁極面1bに当接
するとともに、他方の接極子3 の外方の磁極面が、対向
する継鉄8 の磁極面に吸引されて、接極子3 を永久磁石
2 と共に保持しているカード9 は、接極子3 の対向方向
に沿って揺動し、その揺動方向の先端側に位置する突設
部9aが、隣接した一方の可動ばね4 を押圧駆動して、一
方の可動ばね4 の一方面に設けた可動接点4aが固定接点
6bに当接するとともに、一方の可動ばね4の他方面に設
けた可動接点4bが固定接点6cから開離する。
【0030】ここでコイル1dの通電を逆方向に通電する
と、その磁化の方向に応じて、閉磁路をなすよう、カー
ド9 の突設部9a寄りに位置した他方の接極子3 の内方の
磁極面が、鉄芯1 の磁極面1aに吸引されて、レシジュア
ルプレート3eが鉄芯1 の磁極面1aに当接するとともに、
一方の接極子3 の外方の磁極面が、対向する継鉄8 の磁
極面に吸引されて、カード9 は反転揺動し、その揺動方
向の先端側に位置する突設部9aが、隣接した他方の可動
ばね4 を押圧駆動して、他方の可動ばね4 の他方面に設
けた可動接点4bが固定接点6cに当接するとともに、他方
の可動ばね4 の一方面に設けた可動接点4aが固定接点6b
から開離する。
【0031】このとき、コイル1dを指定方向の通電によ
りカード9 の突設部9aに押圧駆動されていた一方の可動
ばね4 は、カード9 が反転揺動することにより、押圧駆
動していたカード9 の突設部9bが離れるので、この一方
の可動ばね4 そのものが有するばね性でもって復帰動作
し、一方の可動ばね4 の他方面に設けた可動接点4bが固
定接点6cに当接するとともに、一方の可動ばね4 の一方
面に設けた可動接点4aが固定接点6bから開離して、元の
状態に復帰する。
【0032】かかる電磁石装置の製造方法にあっては、
鉄芯1 に加工する磁性金属体M1とレシジュアルプレート
3eに加工する非磁性金属体M2とが予め一体化されてなる
第2の一体化部材を第2の所定形状に切断することによ
り、レシジュアルプレート3eを吸引部分に設けるので、
第1実施形態と同様に、所定の吸引力を得ることができ
る。
【0033】また、第2の一体化部材を第2の所定形状
に切断するときのストレスにより、鉄芯1 が硬化して結
晶粒度が小さくなってしまって磁気特性が劣化しても、
第1実施形態と同様に、焼きなましにより結晶粒度が再
び大きくなるから、磁気特性が向上し、本来有していた
磁気特性を再び有することができるようになる。
【0034】また、レシジュアルプレート3eを溶接によ
り鉄芯1 に設けるわけではないから、第1実施形態と同
様に、磁性金属性の鉄芯1 の一部がレシジュアルプレー
ト3e表面に露出するようなことがなく、レシジュアルプ
レート3eは、設計通りに磁力を一部カットして、設計通
りの適正な磁力にすることができる。
【0035】次に、本発明の第3実施形態を図11乃至図
16に基づいて以下に説明する。なお、第2実施形態と実
質的に同一の機能を有して同一名称の部材には同一の符
号を付し、第2実施形態と異なるところのみ記す。第2
実施形態では、レシジュアルプレート3eは、鉄芯1 に設
けられているのに対し、本実施形態では、被吸引部材と
なっている継鉄8 に設けられた構成になっている。
【0036】鉄芯1 は、その一端部よりも中央寄りに、
平面視ト字状に形成されたカード9の一端部が圧入固定
されている。
【0037】可動ばねは、1枚であって、長手方向の先
端部一方面には、可動接点4aが設けられ、他方面には可
動接点4bが設けられている。
【0038】ベース6 は、その長手方向の一端部両側に
は、固定接点6bを一端に設けた固定端子6d及びコイル端
子6eが互いに対向して導出されるとともに、他端部両側
には共通端子6g及びコイル端子6eが互いに対向して導出
され、中央部片側には、固定接点6cを一端に設けた固定
端子6dが導出されている。
【0039】継鉄8 は、一対設けられており、いずれも
幅の狭い一端部及び幅の広い他端部を有するL字型の第
1の所定形状に形成されている。これらの継鉄8 は、そ
れぞれの一端部が固定ばね11でもって共に鉄芯1 の他端
部に固定され、それぞれの他端部の間に、鉄芯1 の一端
部が位置している。これらの継鉄8 は、それぞれの他端
部の内方面が磁極面となっており、それらの磁極面に
は、第1実施形態と同様の方法で、レシジュアルプレー
ト3eが設けられている。このようにしてそれぞれ設けら
れたレシジュアルプレート3eのうち、一方のレシジュア
ルプレート3eは、鉄芯1 の磁極面1aに対向し、他方のレ
シジュアルプレート3eが、鉄芯1 の磁極面1bに対向して
いる。
【0040】カード9 は、前述したように、一端部が鉄
芯1 に固定され、他端部には可動ばね4 を差し込んで固
定する溝部(図示せず)が設けられている。従って、こ
のカード9 は、鉄芯1 と共に動作して、可動ばね4 を駆
動するようになっている。
【0041】次に、動作を説明する。コイル1dを指定方
向に通電すると、その磁化の方向に応じて、閉磁路をな
すよう、一方の継鉄8 の磁極面が、鉄芯1 の磁極面1aに
吸引されるが、鉄芯1 の一端部に固定された継鉄8 は動
作せず、鉄芯1 が一方の継鉄8 に向かって揺動し、揺動
した鉄芯1 がレシジュアルプレート3eに当接する。この
ように、鉄芯1 が揺動すると、鉄芯1 に固定されたカー
ド9 は、鉄芯1 と共に揺動するので、この揺動するカー
ド9 の溝部に差し込んで固定された可動ばね4が揺動方
向に沿って駆動される。こうして、可動ばね4 が駆動さ
れると、可動ばね4 の一方面に設けた可動接点4aが固定
接点6bに当接するとともに、可動ばね4の他方面に設け
た可動接点4bが固定接点6cから開離する。
【0042】ここでコイル1dの通電を逆方向に通電する
と、その磁化の方向に応じて、閉磁路をなすよう、他方
の継鉄8 の磁極面が、鉄芯1 の磁極面1bに吸引される
が、鉄芯1 の一端部に固定され継鉄8 は動作せず、鉄芯
1 が他方の継鉄8 に向かって反転揺動し、揺動した鉄芯
1 がレシジュアルプレート3eに当接する。このように、
鉄芯1 が揺動すると、可動ばね4 も揺動方向に沿って駆
動される。こうして、可動ばね4 が駆動されると、可動
ばね4 の他方面に設けた可動接点4bが固定接点6cに当接
するとともに、可動ばね4 の一方面に設けた可動接点4a
が固定接点6bから開離して、元の状態に復帰する。
【0043】かかる電磁石装置の製造方法にあっては、
継鉄8 に加工する磁性金属体M1とレシジュアルプレート
3eに加工する非磁性金属体M2とが予め一体化されてなる
第1の一体化部材M3を第1の所定形状に切断することに
より、レシジュアルプレート3eを吸引部分に設けるの
で、第1実施形態と同様に、所定の吸引力を得ることが
できる。
【0044】また、第1の一体化部材M3を第1の所定形
状に切断するときのストレスにより、継鉄8 が硬化して
結晶粒度が小さくなってしまって磁気特性が劣化して
も、第1実施形態と同様に、焼きなましにより結晶粒度
が再び大きくなるから、磁気特性が向上し、本来有して
いた磁気特性を再び有することができるようになる。
【0045】また、レシジュアルプレート3eを溶接によ
り接極子3 に設けるわけではないから、第1実施形態と
同様に、磁性金属性の接極子3 の一部がレシジュアルプ
レート3e表面に露出するようなことがなく、レシジュア
ルプレート3eは、設計通りに磁力を一部カットして、設
計通りの適正な磁力にすることができる。
【0046】なお、第1乃至第3実施形態の電磁石装置
の製造方法は、いずれも、切断後に焼きなましをしてい
るが、例えば、結晶粒度がそれ程小さくならないとき
は、切断後に焼きなましをしなくてもよい。
【0047】また、第1乃至第3実施形態の電磁石装置
は、いずれも、レシジュアルプレート3eを、接極子3 若
しくは継鉄8 からなる被吸着部材又は鉄芯1 のいずれか
一方の吸引部分にのみ設けられているが、双方の吸引部
分に設けられる場合であっても、予め、磁性金属体M1と
非磁性金属体M2とを一体化してから、所定の形状に切断
するという製造方法により製造することで、所定の吸引
力を得ることができるという効果を奏することができ
る。
【0048】また、第1乃至第3実施形態の電磁石装置
は、いずれも電磁リレーであるが、電磁リレーに限るも
のではない。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明の製造方法によれ
ば、被吸引部材に加工する磁性金属体とレシジュアルプ
レートに加工する非磁性金属体とが予め一体化されてな
る第1の一体化部材を第1の所定形状に切断するか若し
くは鉄芯に加工する磁性金属体とレシジュアルプレート
に加工する非磁性金属体とが予め一体化されてなる第2
の一体化部材を第2の所定形状に切断するか又は第1の
一体化部材を第1の所定形状に切断するとともに第2の
一体化部材を第2の所定形状に切断することによりレシ
ジュアルプレートを吸引部分に設けるのであって、レシ
ジュアルプレートを個々に吸引部分に設けるのではない
から、レシジュアルプレートが設けられる鉄芯又は被吸
引部材の一方の表面から、被吸引部材が鉄芯に吸引され
ることにより他方に当接するレシジュアルプレート表面
までの寸法であるレシジュアルプレートの高さ寸法がば
らつかなくなり、吸引力もばらつかなくなるので、所定
の吸引力を得ることができる。
【0050】請求項2記載の発明の製造方法によれば、
請求項1記載の発明の製造方法による効果に加えて、被
吸引部材に加工する磁性金属体とレシジュアルプレート
に加工する非磁性金属体とが予め一体化されてなる第1
の一体化部材を第1の所定形状に切断するときのストレ
スにより、被吸引部材が硬化して結晶粒度が小さくなっ
てしまって磁気特性が劣化しても、焼きなましにより結
晶粒度が再び大きくなるから、磁気特性が向上し、本来
有していた磁気特性を再び有することができるようにな
るし、また、鉄芯に加工する磁性金属体とレシジュアル
プレートに加工する非磁性金属体とが予め一体化されて
なる第2の一体化部材を第2の所定形状に切断するとき
のストレスにより、鉄芯が硬化して結晶粒度が小さくな
ってしまって磁気特性が劣化しても、焼きなましにより
結晶粒度が再び大きくなるから、磁気特性が向上し、本
来有していた磁気特性を再び有することができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のレシジュアルプレート
を接極子に設ける手順を示す部分斜視図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】同上の平面断面図である。
【図4】同上の部分正面断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態の正面断面図である。
【図6】同上の平面断面図である。
【図7】同上の側面断面図である。
【図8】同上のもののレシジュアルプレートが設けられ
た鉄芯の正面図である。
【図9】同上のもののレシジュアルプレートが設けられ
た鉄芯の平面図である。
【図10】同上のもののレシジュアルプレートが設けら
れた鉄芯の側面図である。
【図11】本発明の第3実施形態の正面断面図である。
【図12】同上の平面断面図である。
【図13】同上の一方側面断面図である。
【図14】同上の他方側面断面図である。
【図15】同上のもののレシジュアルプレートが設けら
れた継鉄の正面図である。
【図16】同上のもののレシジュアルプレートが設けら
れた継鉄の平面図である。
【図17】従来例の分解斜視図である。
【図18】同上の部分正面断面図である。
【符号の説明】
1 鉄芯 1d コイル 1e 電磁石 3 接極子(被吸引部材) 3e レシジュアルプレート 8 継鉄(被吸引部材) M1 磁性金属体 M2 非磁性金属体 M3 第1の一体化部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の所定形状に切断された鉄芯にコイ
    ルが巻回されてなる電磁石と、第2の所定形状に切断さ
    れコイルの励磁に応じて鉄芯に吸引される磁性金属製の
    被吸引部材と、を備え、鉄芯又は被吸引部材の少なくと
    も一方は、他方との吸引部分に他方と当接する非磁性金
    属製のレシジュアルプレートが設けられた電磁石装置を
    製造する電磁石装置の製造方法であって、前記被吸引部
    材に加工する磁性金属体と前記レシジュアルプレートに
    加工する非磁性金属体とが予め一体化されてなる第1の
    一体化部材を前記第1の所定形状に切断するか若しくは
    前記鉄芯に加工する磁性金属体と前記レシジュアルプレ
    ートに加工する非磁性金属体とが予め一体化されてなる
    第2の一体化部材を前記第2の所定形状に切断するか又
    は前記第1の一体化部材を前記第1の所定形状に切断す
    るとともに前記第2の一体化部材を前記第2の所定形状
    に切断することにより前記レシジュアルプレートを前記
    吸引部分に設けることを特徴とする電磁石装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記吸引部分に前記レシジュアルプレー
    トが設けられた前記鉄芯又は前記被吸引部材を焼きなま
    しすることを特徴とする請求項1記載の電磁石装置の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113506971A (zh) * 2021-07-16 2021-10-15 北京无线电测量研究所 一种太赫兹结环行器的制作方法

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