JP2000020050A - 楽器用鍵盤 - Google Patents

楽器用鍵盤

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JP2000020050A
JP2000020050A JP10204461A JP20446198A JP2000020050A JP 2000020050 A JP2000020050 A JP 2000020050A JP 10204461 A JP10204461 A JP 10204461A JP 20446198 A JP20446198 A JP 20446198A JP 2000020050 A JP2000020050 A JP 2000020050A
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JP
Japan
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keyboard
backer
backers
musical instrument
key
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Pending
Application number
JP10204461A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Shimoda
義明 霜田
Katsumi Wakuta
勝己 和久田
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境変化に強く、反り等の発生し難い楽器用
鍵盤を提供する。 【解決手段】 鍵盤楽器に使用する木製の鍵盤1,2で
あって、少なくとも一方の面にバッカー21が貼着され
た鍵盤板材から形成される。鍵盤板材の上面もしくは下
面、あるいは上下両面の各全面にまたは部分的にバッカ
ー21が貼着される。バッカー21は合成樹脂製の薄
板、特にフェノール樹脂製の薄板で構成される。バッカ
ー21を貼着することで、吸湿等によって反ろうとする
力を強制的に抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ピアノあるい
はアコースティックピアノ等の鍵盤楽器に好適な鍵盤に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の鍵盤楽器において、鍵盤は、演
奏者の指が触れる唯一の部分である。図3は、電子ピア
ノの鍵盤装置まわりの例を示している。図において1は
白鍵、2は黒鍵であり、これらの鍵盤は、シャーシ3の
筬中4に立てられたバランスピン5を介して、シーソー
式に支えられている。また、白鍵1および黒鍵2の前端
部はそれぞれ、フロントピン6,7によって左右の振れ
止めがかかっている。鍵盤1,2を押すと、この電子ピ
アノの例ではその後端部でキャプスタン8を突き上げ
る。アコースティックピアノのアクション部分に相当す
るハンマー9を回動させるようになっている。
【0003】このような鍵盤楽器に使用する鍵盤は上か
ら強く打たれるため材料には軽くて粘り強く、弾力性に
富む「スプルス」等が使われる。この鍵盤板材は、加工
(挽き割り)精度をあげるためや、あるいはその後の変
形を抑える目的で「板目」の鍵盤板材が使用される。こ
の板目材は、はぎ合わせて鍵盤の総面積をつくり、穴明
けなどがされた後、1本1本が鋸で挽き割られる。な
お、この鋸目の厚さが鍵盤相互間の隙間となる。
【0004】従来たとえば、図4に示したようなムク横
矧材の鍵盤板材10を用いていた。この場合、図中の両
矢印で示すように鍵盤板材10の木理方向を鍵盤の前後
方向に合わせるようにし、またムク材を使用することで
環境変化に強くなるようにしていた。鍵盤板材10はそ
の後、図5に示すようにバランスピンおよびフロントピ
ン用の穴が明けられ、個々の鍵盤に対応する挽き割りが
行われる。
【0005】図6は、従来の鍵盤板材10を用いて形成
された白鍵1および黒鍵2の例を示している。白鍵1お
よび黒鍵2にはそれぞれ、バランスピン穴11およびフ
ロントピン穴12が形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鍵盤装
置の長年の使用により、その間の吸湿等によって鍵盤に
多少の反りが発生する場合がある。このような反りが生
じると、バランスピンあるいはフロントピンとそのピン
穴との位置合わせ等の調整が必要になり、たとえばこれ
らのピンの傾きを調整しなければならない。そして、こ
の調整にはかなりの手間と時間を要していた。
【0007】本発明はかかる実情に鑑み、環境変化に強
く、反り等の発生し難い楽器用鍵盤を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の楽器用鍵盤は、
鍵盤楽器に使用する木製の鍵盤であって、少なくとも一
方の面にバッカーが貼着された鍵盤板材から形成される
ことを特徴とする。
【0009】また、本発明の楽器用鍵盤は、鍵盤楽器に
使用する木製の鍵盤であって、上面もしくは下面、ある
いは上下両面の各全面にまたは部分的にバッカーが貼着
された鍵盤板材から形成されることを特徴とする。
【0010】また、本発明の楽器用鍵盤において、前記
バッカーは合成樹脂製の薄板で構成されることを特徴と
する。また、本発明の楽器用鍵盤において、前記バッカ
ーはフェノール樹脂製の薄板で構成されることを特徴と
する。
【0011】本発明によれば白鍵あるいは黒鍵は、少な
くとも一方の面にバッカーが貼着された鍵盤板材から形
成される。このように鍵盤を形成するための鍵盤板材の
段階でその上面もしくは下面、あるいは上下両面にバッ
カーを貼着することで、吸湿等によって左右に反ろうと
する力を強制的に抑えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1および図2に基づき従
来例と実質的に同一または対応する部材には同一符号を
用いて、本発明による楽器用鍵盤の好適な実施の形態を
説明する。図1は、本発明の第1の実施形態を示してい
る。この第1の実施形態に係る白鍵1および黒鍵2は、
それぞれの下面にバッカー21を有している。
【0013】白鍵1および黒鍵2は、ムク材を使用した
鍵盤板材から形成されるが、その鍵盤板材の下面全面に
は適宜の接着剤を用いてバッカー21が貼着される。本
実施形態ではバッカー21は合成樹脂製の薄板で構成さ
れる。この合成樹脂としてはたとえば、フェノール樹脂
材料が好適である。また薄板として構成されるバッカー
21の厚さは、1mm程度が好ましい。バッカー21が
貼着された鍵盤板材はその後、バランスピン穴11およ
びフロントピン穴12が明けられ、個々の鍵盤に対応す
る挽き割りが行われる。なお、バランスピン穴11ある
いはフロントピン穴12を明ける際、バッカー21の対
応部位も穴明けされる。
【0014】本発明に係る鍵盤板材を用いて形成した白
鍵1および黒鍵2は、上記のように鍵盤板材の段階でそ
の下面全面にバッカー21を貼着することで、吸湿等に
よる反りを強制的に抑えることができる。
【0015】上記の場合バッカー21は、白鍵1あるい
は黒鍵2の下面に部分的に貼着するようにしてもよい。
【0016】つぎに図2は、本発明の第2の実施形態を
示している。この第2の実施形態に係る白鍵1および黒
鍵2は、それぞれの上下両面にバッカー21,22を有
している。バッカー21については、第1の実施形態の
ものと同様に構成される。バッカー22については、こ
の例では図2のように白鍵1および黒鍵2の上面後部に
部分的に設けられる。その他の構成はバッカー21と実
質的に同様である。
【0017】第2の実施形態においても、白鍵1および
黒鍵2は、上記のように鍵盤板材の段階でその上下両面
にバッカー21,22を貼着することで、吸湿等による
左右への反りを強制的に抑えることができる。特に上下
両面にバッカー21,22を設けることで白鍵1あるい
は黒鍵2の反りに対する抑制効果を大幅に向上させるこ
とができる。
【0018】なお、上記実施形態の他に白鍵1あるいは
黒鍵2において、その上面のバッカー22のみを設けて
もよい。その場合、白鍵1あるいは黒鍵2の上面の全面
に、あるいは部分的に設けてもよい。また、バッカー2
1あるいは22の材料として、フェノール樹脂材料の
他、これと実質的に同等のものを用いることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
の種の鍵盤楽器における鍵盤を、その上面あるいは下面
にバッカーを貼着した鍵盤板材から形成することによ
り、環境変化に強く、反りが発生し難くして品質を格段
に向上することができる。また、長期間の使用において
鍵盤調整の頻度を大幅に減らすことができ、メンテナン
スの手間あるいは維持費等の点で極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る黒鍵および白鍵
の例を示すそれぞれ側面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る他の黒鍵および
白鍵の他の例を示すそれぞれ側面図である。
【図3】従来の電子ピアノの鍵盤装置まわりの例を示す
側面図である。
【図4】従来の鍵盤板材の例を示す平面図および側面図
である。
【図5】従来の鍵盤板材における鍵盤挽き割りの例を示
す平面図である。
【図6】従来の黒鍵および白鍵の例を示すそれぞれ側面
図である。
【符号の説明】
1 白鍵 2 黒鍵 3 シャーシ 4 筬中 5 バランスピン 6,7 フロントピン 8 キャプスタン 9 ハンマー 10 鍵盤板材 11 バランスピン穴 12 フロントピン穴 21,22 バッカー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵盤楽器に使用する木製の鍵盤であっ
    て、 少なくとも一方の面にバッカーが貼着された鍵盤板材か
    ら形成されることを特徴とする楽器用鍵盤。
  2. 【請求項2】 鍵盤楽器に使用する木製の鍵盤であっ
    て、 上面もしくは下面、あるいは上下両面の各全面にまたは
    部分的にバッカーが貼着された鍵盤板材から形成される
    ことを特徴とする楽器用鍵盤。
  3. 【請求項3】 前記バッカーは合成樹脂製の薄板で構成
    されることを特徴とする請求項1または2に記載の楽器
    用鍵盤。
  4. 【請求項4】 前記バッカーはフェノール樹脂製の薄板
    で構成されることを特徴とする請求項3に記載の楽器用
    鍵盤。
JP10204461A 1998-07-03 1998-07-03 楽器用鍵盤 Pending JP2000020050A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006038942A (ja) * 2003-09-12 2006-02-09 Yamaha Corp 鍵構造体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006038942A (ja) * 2003-09-12 2006-02-09 Yamaha Corp 鍵構造体
JP4678153B2 (ja) * 2003-09-12 2011-04-27 ヤマハ株式会社 鍵構造体

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