JP2000056766A - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

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JP2000056766A
JP2000056766A JP10233511A JP23351198A JP2000056766A JP 2000056766 A JP2000056766 A JP 2000056766A JP 10233511 A JP10233511 A JP 10233511A JP 23351198 A JP23351198 A JP 23351198A JP 2000056766 A JP2000056766 A JP 2000056766A
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JP10233511A
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Inventor
Norimi Kamimura
法三 上村
Hirokazu Taniguchi
弘和 谷口
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍵盤シャーシを樹脂により形成して部品点数
を少なくする。 【解決手段】 樹脂製の鍵盤シャーシ1に鍵ガイド部
3、12、鍵支持部28、ハンマー支持部23等を一体
形成する。この場合、鍵盤シャーシ1の前部にはリブ板
4、6を一体形成し、後部にはリブ板15、22、31
を一体形成しているが、中間部つまり第3チャンネル状
部11内にはリブ板は形成されていない。したがって、
第3チャンネル状部11の上板部11aは弾性変形可能
となっている。これは、鍵盤シャーシ1の前部と後部と
の間である程度の高さ位置の変更を行う必要がある場合
に、これに容易に対応するためである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電子ピアノ等の電
子鍵盤楽器の鍵盤装置に関し、特に、樹脂製の鍵盤シャ
ーシを備えた鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ピアノ等の電子鍵盤楽器の鍵盤装置
では、板金からなる鍵盤シャーシ上に鍵をその後部を鍵
盤シャーシに揺動可能に支持させて設け、鍵下にハンマ
ーを鍵盤シャーシに揺動可能に支持させて設け、鍵盤シ
ャーシに打鍵検出用スイッチを備えた回路基板を取り付
けている。この場合、鍵盤シャーシが板金の打ち抜き成
形品であるので、鍵支持部材、ハンマー支持部材等を鍵
盤シャーシに取り付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の鍵
盤装置では、板金からなる鍵盤シャーシに鍵支持部材、
ハンマー支持部材等を取り付けているので、部品点数が
多く、また組立工数も多く、コスト高になってしまうと
いう問題があった。この発明の課題は、鍵盤シャーシを
樹脂により形成して部品点数を少なくすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、鍵盤シャー
シ上に鍵がその後部を前記鍵盤シャーシに揺動可能に支
持されて設けられ、前記鍵下にハンマーが前記鍵盤シャ
ーシに揺動可能に支持されて設けられ、前記鍵盤シャー
シに打鍵検出用スイッチを備えた回路基板が取り付けら
れた鍵盤装置において、前記鍵盤シャーシを、鍵ガイド
部を有するとともにリブ板を有する前部シャーシと、鍵
支持部、ハンマー支持部及び回路基板取付部を有すると
ともにリブ板を有する後部シャーシと、前記前部シャー
シと前記後部シャーシとの間に設けられた弾性変形可能
な中間部シャーシとを樹脂によって一体成形して構成し
たものである。この発明によれば、樹脂製の鍵盤シャー
シに鍵ガイド部、鍵支持部、ハンマー支持部等を一体形
成しているので、部品点数を少なくすることができる。
この場合、前部シャーシ及び後部シャーシにはリブ板を
一体形成しているので、鍵盤シャーシを樹脂によって形
成しても、その剛性を十分とすることができる。また、
中間部シャーシを弾性変形可能としているのは、前部シ
ャーシと後部シャーシとの間である程度の高さ位置の変
更を行う必要がある場合に、これに容易に対応するため
である。
【0005】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態にお
ける鍵盤装置の要部の平面図を示し、図2は図1のX−
X線に沿う断面図を示し、図3はその鍵盤シャーシの平
面図を示し、図4は図3のY−Y線に沿う断面図を示し
たものである。この鍵盤装置は、樹脂製の鍵盤シャーシ
1を備えている。次に、この鍵盤シャーシ1について図
3及び図4を参照して説明する。
【0006】鍵盤シャーシ1は、前面を開放された第1
チャンネル状部2を備えている。すなわち、第1チャン
ネル状部2は、上板部2aと、この上板部2aの後端部
からほぼ下方に延びる後板部2bと、この後板部2bの
所定の中間部から前方に延びる下板部2cとからなって
いる。上板部2aの前端部上面の所定の複数箇所には白
鍵ガイド部3が上方に延びて形成されている。下板部2
cの下方における後板部2bと下板部2cとの間の所定
の複数箇所にはリブ板4が前後方向に延びて形成されて
いる。
【0007】第1チャンネル状部2の後方には、第1チ
ャンネル状部2の後板部2bを共有して、上面を開放さ
れた第2チャンネル状部5が設けられている。すなわ
ち、第2チャンネル状部5は、共有の後板部2bと、こ
の後板部2bの下端部から後方に延びる下板部5aと、
この下板部5aの後端部からほぼ上方に延びる第1中間
板部5bと、この第1中間板部5bの上端部から後方に
延びる第2中間板部5cと、この第2中間板部5cの後
端部からほぼ上方に延びる後板部5dとからなってい
る。後板部2bと下板部5aと第1中間板部5bとの間
の所定の複数箇所にはリブ板6が前後方向に延びて形成
されている。下板部5aの所定の箇所には、図示しない
底板(楽器本体)への取付孔を有するボス7が1オクタ
ーブごとに2つずつ形成されている。下板部5aと第1
中間板部5bとの交差部には、鍵盤シャーシ1をAGI
(Asahi Gas Injection)成形(樹脂の射出に引き続き
ガスを注入して成形する方法)により形成した際に形成
される、ガスチャンネル8が形成されている。
【0008】第2チャンネル状部5の後方には、第2チ
ャンネル状部5の後板部5dを共有して、下面を開放さ
れた第3チャンネル状部11が設けられている。すなわ
ち、第3チャンネル状部11は、共有の後板部5dと、
この後板部5dの上端部から後方に延びる上板部11a
と、この上板部11aの後端部からほぼ下方に延びる後
板部11bとからなっている。上板部11aの前端部上
面の所定の複数箇所には黒鍵ガイド部12が上方に延び
て形成されている。黒鍵ガイド部12の左右両側におけ
る後板部5d及び上板部11aには黒鍵ストッパ片挿通
用バカ孔13が形成されている。なお、第3チャンネル
状部11内にはリブ板は形成されていない。
【0009】第3チャンネル状部11の後方には、第3
チャンネル状部11の後板部11bを共有して、上面を
開放された第4チャンネル状部14が設けられている。
すなわち、第4チャンネル状部14は、共有の後板部1
1bと、この後板部11bの下端部から後方斜め上方に
延びる下板部14aと、この下板部14aの後端部から
ほぼ上方に延びる第1後板部14bと、この第1後板部
14bの下端部からほぼ下方に延びる第2後板部14c
とからなっている。後板部11bと下板部14aと第1
後板部14bとの間の所定の複数箇所にはリブ板15が
前後方向に延びて形成されている。下板部14aの所定
の複数箇所には打鍵検出用スイッチ挿通用バカ孔16が
形成されている。第2後板部14cの前面上部の所定の
複数箇所には回路基板支持用突起17が形成されてい
る。
【0010】第4チャンネル状部14の後方には、第4
チャンネル状部14の第1及び第2後板部14b、14
cを共有して、下面を開放された第5チャンネル状部2
1が設けられている。すなわち、第5チャンネル状部2
1は、共有の第1及び第2後板部14b、14cと、第
1後板部14bの上端部から後方に延びる上板部21a
と、この上板部21aの後端部から後方斜め下方に延び
る第1後板部21bと、この第1後板部21bの下端部
からほぼ下方に延びる第2後板部21cとからなってい
る。第1及び第2後板部14b、14cと上板部21a
と第1及び第2後板部21b、21cとの間の所定の複
数箇所にはリブ板22が前後方向に延びて形成されてい
る。上板部21aの上面の所定の複数箇所にはハンマー
支持部23が設けられている。ハンマー支持部23は、
上板部21aの上面に相対向して形成された一対の支持
板部23aと、これらの支持板部23a間に形成された
軸部23bとからなっている。軸部23bの下方におけ
る上板部15aの所定の箇所には軸部形成用孔24が形
成されている。
【0011】第5チャンネル状部21の後方には板状部
25が設けられている。すなわち、板状部25は、第5
チャンネル状部21の第2後板部21cの上端部から後
方斜め上方に延びる傾斜板部25aと、この傾斜板部2
5aの後端部から後方に延びる上板部25bと、この上
板部25bの前端部下面に形成された突状部25cと、
上板部25bの後端部からほぼ上方に延びるリブ部25
dと、後述するリブ部25eとからなっている。傾斜板
部25aの所定の複数箇所にはハンマー挿通用バカ孔2
6が形成されている。突状部25cにはガスチャンネル
27が形成されている。上板部25bの上面の所定の複
数箇所には鍵支持部28が設けられている。鍵支持部2
8は、上板部25bの上面に相対向して形成された一対
の弾性変形可能な支持板部28aと、これらの支持板部
28aの相対向する面の各所定の箇所に形成された軸部
28bとからなっている。軸部28bの下方における上
板部25bの所定の箇所には軸部形成用孔29が形成さ
れている。鍵支持部28の前側における上板部25bの
上面にはコイルスプリング取付用突起30が形成されて
いる。鍵支持部28の後側における上板部25bの上面
にはリブ部25eがリブ部25dまで延びて形成されて
いる。これにより、各鍵支持部28ごとに、リブ部25
eとその近傍のリブ部25dとからなるほぼT字状のリ
ブ部が形成されている。
【0012】第2後板部21cと傾斜板部25aと上板
部25bとの間の所定の複数箇所にはリブ板31が前後
方向に延びて形成されている。所定の2つのリブ板31
間における第2後板部21cの下端部後面には板部32
が1オクターブごとに2つずつ形成され、この板部32
には底板(楽器本体)への取付孔を有するボス33が形
成されている。すべてのリブ板31の後端下部には、下
面を開放された第6チャンネル状部34が形成されてい
る。第6チャンネル状部34の前側におけるすべてのリ
ブ板31にはハンマー用上限ストッパ部材配置用切欠部
35が形成されている。第6チャンネル状部34の後面
の所定の箇所には底板(楽器本体)への取付孔を有する
ボス36が1オクターブごとに2つずつ形成されてい
る。なお、鍵盤シャーシ1を底板(楽器本体)に取り付
けるためのボスは、前後のボス7、36のみとし、中間
のボス33を省略してもよい。
【0013】次に、図2を参照して説明する。各鍵ガイ
ド部3、12にはグリース41、42が塗布されてい
る。第1チャンネル状部2の上板部2aの上面の所定の
箇所には図示しない白鍵発光用ダイオード(発光素子)
を備えた回路基板43が取り付けられている。第1チャ
ンネル状部2の上板部2aの下面にはフェルト等からな
る帯状の白鍵用上限ストッパ部材44が貼り付けられて
いる。第1チャンネル状部2の下板部2cの上面にはフ
ェルト等からなる帯状の白鍵用下限ストッパ部材45が
貼り付けられている。
【0014】第2チャンネル状部5の第2中間板部5c
の上面にはフェルト等からなる帯状の黒鍵用下限ストッ
パ部材46が貼り付けられている。第3チャンネル状部
11の上板部11aの下面にはフェルト等からなる帯状
の黒鍵用上限ストッパ部材47が貼り付けられている。
第3チャンネル状部11の上板部11aの上面の所定の
箇所には黒鍵発光用ダイオード(図示せず)を備えた回
路基板48が取り付けられている。
【0015】第4チャンネル状部14の下板部14aの
下面側には、上面に押釦式の自己復帰型ゴムスイッチか
らなる打鍵検出用スイッチ51を備えた回路基板52が
設けられている。回路基板52は、その後端部を回路基
板支持用突起17に支持された状態で、その所定の複数
箇所をねじ53によって下板部14aに取り付けられて
いる。打鍵検出用スイッチ51は、打鍵検出用スイッチ
挿通用バカ孔16を介して下板部14aの上方に突出さ
れている。ここで、下板部14aの傾斜角度について説
明すると、下板部14aの延長線は鍵支持部28の軸部
28bをほぼ通るようになっている。なお、後述する白
鍵61のスイッチ押圧部65の下面が所定の傾斜面でな
くほぼ水平な面である場合には、下板部14aをほぼ水
平としてもよい。
【0016】板状部25の上板部25bの後端部下面に
はフェルト等からなる帯状のハンマー用下限ストッパ部
材54が貼り付けられている。第6チャンネル状部34
の下面には硬質フィルム55の後部上面が貼り付けられ
ている。切欠部35の部分における硬質フィルム55の
前部上面にはフェルト等からなる帯状のハンマー用上限
ストッパ部材56が貼り付けられている。
【0017】鍵盤シャーシ1の上側には樹脂製の複数の
鍵(図1参照、白鍵61と黒鍵62、ただし、主として
白鍵61について説明する。)が並列して配置されてい
る。白鍵61は、断面ほぼ逆U字状の鍵本体63の前端
部下側にほぼL字状のストッパ片64が形成され、鍵本
体63の中央部下側に所定の形状のスイッチ押圧部65
が形成され、鍵本体63の後部下側にコイルスプリング
取付用突起66が形成され、鍵本体63の後端部両側に
取付孔67が形成された構造となっている。そして、鍵
本体63の後端部が鍵支持部28の弾性変形可能な一対
の支持板部28a間に圧入され(図1参照)、各取付孔
67が軸部28bに相対的に嵌合されていることによ
り、白鍵61は鍵盤シャーシ1の上側に揺動可能に配置
されている。また、2つのコイルスプリング取付用突起
30、66間にはコイルスプリング68が取り付けられ
ている。なお、黒鍵62のほぼL字状のストッパ片69
は黒鍵ストッパ片挿通用バカ孔13(図3参照)に上下
動可能に挿通されている。
【0018】白鍵61の中央部から後部にかけての下方
にはハンマー71が配置されている。ハンマー71は、
樹脂製のハンマー本体72の所定の箇所に取付孔73及
びこの取付孔73に連続するテーパ状のガイド孔74が
形成され、ハンマー本体72の他の所定の箇所に鉛等か
らなる錘75が設けられ、ハンマー本体72の前端部に
ウレタン樹脂等からなる軟質の当接部76が設けられた
構造となっている。この場合、ガイド孔74の最小幅は
取付孔73の直径よりもやや小さく、最大幅は取付孔7
3の直径よりもやや大きくなっている。そして、ハンマ
ー本体72が板状部25のハンマー挿通用バカ孔26に
挿通された状態で、取付孔73がガイド孔74を介して
ハンマー支持部23の軸部23bに相対的に嵌合されて
いることにより、ハンマー71は白鍵61の下側に揺動
可能に配置されている。ウレタン樹脂等からなる軟質の
当接部76は、打鍵の際のノイズの発生を防止するため
のものである。この当接部76は、白鍵61の鍵本体6
3の上板部とスイッチ押圧部65の所定の部分65aと
の間に回動可能に嵌合されている。
【0019】次に、この鍵盤装置の非打鍵状態について
説明する。まず、ハンマー71は、錘75の重量によ
り、図2において時計方向に付勢されているが、そのハ
ンマー本体72の後端部下面がハンマー用上限ストッパ
部材56の上面に当接することにより、所定の初期位置
に位置決めされている。白鍵61は、コイルスプリング
68の力により、図2において時計方向に付勢されてい
るが、所定の初期位置に位置決めされたハンマー71の
当接部76が鍵本体63の上板部とスイッチ押圧部65
の所定の部分65aとの間に回動可能に嵌合されている
ことにより、所定の初期位置に位置決めされている。こ
の状態では、白鍵61のストッパ片64の下部上面は白
鍵用上限ストッパ部材44の下面よりもやや下側に位置
している。この理由については後で説明する。
【0020】次に、白鍵61を打鍵した場合について説
明する。白鍵61がコイルスプリング68の力及びハン
マー71の錘75の重量に抗して打鍵されると、白鍵6
1は鍵支持部28の軸部28bを中心にして図2におい
て反時計方向に回動し、白鍵61の鍵本体63の上板部
の所定の下面がハンマー71の当接部76の上面を押圧
する。すると、ハンマー71が、錘75の重量に抗し
て、ハンマー支持部23の軸部23bを中心にして図2
において反時計方向に回動する。このとき、錘75の重
量によって図2において時計方向に付勢されているハン
マー71の抵抗力が当接部76の上面を介して白鍵61
にアクション荷重として作用する。また、白鍵61と一
体的に回動変位するスイッチ押圧部65が打鍵検出用ス
イッチ51を押圧し、この押圧により打鍵検出用スイッ
チ51がオンとなり、楽音が発せられる。
【0021】ところで、白鍵61が強くではなく通常に
打鍵された場合には、まず、ハンマー71は、そのハン
マー本体72の後端部上面がハンマー用下限ストッパ部
材54の下面に当接することにより、それ以上の回動を
阻止される。そして、白鍵61は、その鍵本体63の上
板部の所定の下面がハンマー71の当接部76の上面に
当接していることにより、それ以上の回動を阻止され
る。この状態では、白鍵61のストッパ片64の下部下
面は白鍵用下限ストッパ部材45の上面よりもやや上側
に位置している。この理由についても後で説明する。
【0022】一方、白鍵61が強く打鍵された場合に
は、白鍵61は、その鍵本体63の上板部の所定の下面
がハンマー71の当接部76の上面に当接しているも、
それ以上に回動し、そのストッパ片64の下部下面が白
鍵用下限ストッパ部材45の上面に当接することによ
り、それ以上の回動を阻止される。また、この状態から
白鍵61が急激に復帰回動する場合には、白鍵61は、
所定の初期位置を越えて回動し、そのストッパ片64の
下部上面が白鍵用上限ストッパ部材44の下面に当接す
ることにより、それ以上の回動を阻止される。なお、白
鍵61の前端部は、当該前端部の両側板を白鍵ガイド部
3にガイドされて、上下動する。
【0023】ところで、この鍵盤装置では、樹脂製の鍵
盤シャーシ1に各鍵ガイド部3、12、鍵支持部28、
ハンマー支持部23等を一体形成しているので、部品点
数を少なくすることができ、また組立工数を少なくする
ことができ、ひいてはコストを低減することができる。
この場合、第1〜第5チャンネル状部2、5、11、1
4、21及び板状部25は、厚さがほぼ均一な連続した
樹脂板によって形成されていると言える。そして、鍵盤
シャーシ1は、第1〜第5チャンネル状部2、5、1
1、14、21及び板状部25を備えているとともに、
リブ板4、6、15、22、31及び第6チャンネル状
部34を備えているので、樹脂によって形成してもその
剛性を十分とすることができる。
【0024】次に、鍵盤シャーシ1の各部の剛性等につ
いて説明する。まず、白鍵61の前端部下方に配置され
た第1及び第2チャンネル状部2、5はそれ自体の形状
により補強され、しかも各チャンネル状部2、5にはリ
ブ板4、6が形成されているので、第1及び第2チャン
ネル状部2、5の剛性を十分とすることができる。この
結果、第1チャンネル状部2の上板部2aに一体形成さ
れた白鍵ガイド部3の位置が安定し、白鍵61の並びを
均一にすることができる。また、特に、白鍵用下限スト
ッパ部材45を貼り付けるための下板部2cの下にリブ
板4を形成しているので、白鍵61が強打されても、下
板部2cが変形しないようにすることができる。なお、
リブ板4は第2チャンネル状部5の補強も兼ねており、
リブ板6は第1チャンネル状部2の補強も兼ねており、
このようなことは他のリブ板15、22、31について
も言える。
【0025】次に、黒鍵62の前端部下方に配置された
第3チャンネル状部11はそれ自体の形状により補強さ
れているので、第3チャンネル状部11の剛性を十分と
することができる。この結果、第3チャンネル状部11
の上板部11aに一体形成された黒鍵ガイド部12の位
置が安定し、黒鍵62の並びを均一にすることができ
る。また、特に、黒鍵用下限ストッパ部材46を貼り付
けるための第2中間板部5cの部分がクランク形状とな
っているので、黒鍵62が強打されても、第2中間板部
5cの部分が変形しないようにすることができる。
【0026】次に、白鍵61のスイッチ押圧部65の下
方に配置された第4チャンネル状部14はそれ自体の形
状により補強され、しかも第4チャンネル状部14内に
はリブ板15が形成されているので、第4チャンネル状
部14の剛性を十分とすることができる。この結果、打
鍵検出用スイッチ51を備えた回路基板52を取り付け
るための下板部14aの位置が安定し、打鍵検出用スイ
ッチ51の位置精度を十分とすることができ、ひいては
発音タイミングに誤差が生じないようにすることができ
る。
【0027】次に、ハンマー支持部23を有する第5チ
ャンネル状部21はそれ自体の形状により補強され、し
かも第5チャンネル状部21内にはリブ板22が形成さ
れているので、第5チャンネル状部21の剛性を十分と
することができる。この結果、白鍵61が強打されたと
きにハンマー支持部23を介して上板部21aにかかる
下向きの力に十分に耐えることができ、ひいては上板部
21aが変形しないようにすることができる。なお、ハ
ンマー支持部23の一対の支持板部17a間の間隔はハ
ンマー71の取付孔73の部分の厚さよりも極めて僅か
に大きくなっており、これによりハンマー71の回動時
における横ぶれを抑制するようになっている。
【0028】次に、白鍵61の後部下方に配置された板
状部25は特に突状部25cとリブ部25d、25eと
リブ板31とによって補強され、しかもリブ板31の変
形を第6チャンネル状部34によって防止することがで
きるので、板状部25の剛性を十分とすることができ
る。この結果、白鍵61が強打されたときにハンマー7
1の慣性力が白鍵61に伝わって鍵支持部28を持ち上
げようとする力や、白鍵61が強く押し込まれて鍵支持
部28を押し下げようとする力に対して十分に耐えるこ
とができ、ひいては板状部25が変形しないようにする
ことができる。また、板状部25の上板部25b上にコ
イルスプリング68を配置しても、上板部25bがクリ
ープ変形しないようにすることができる。
【0029】なお、この実施形態の鍵盤シャーシ1はA
GI成形により形成され、鍵盤シャーシ1の所定の2箇
所にガスチャンネル8、27が形成されている。したが
って、どちらかと言えば複雑な形状の鍵盤シャーシ1を
樹脂によって一体成形しても、ガスチャンネル8、27
を形成することにより、残留応力による反り、ひけ、ね
じれ等の変形がほとんど生じないようにすることがで
き、ひいては精度の良い鍵盤シャーシ1を得ることがで
きる。
【0030】ところで、鍵盤シャーシ1を取り付けるた
めの底板(楽器本体)が木材製である場合には、湿度の
変化等により底板に反りが生じることがある。一方、樹
脂製の鍵盤シャーシ1の剛性を高めたといっても木材製
の底板の剛性には及ばないので、鍵盤シャーシ1の剛性
が前後方向においてつまり図2の左右方向においてほぼ
一定であると、底板が図2において左右両側を支点とし
て上方または下方に向かってやや弓形に反った場合に
は、鍵盤シャーシ1も同様に変形してしまうことにな
る。このような現象が生じた場合には、鍵支持部28の
軸部28bに対してハンマー支持部23の軸部17b及
び打鍵検出用スイッチ51の高さ位置が変化し、白鍵6
1の高さが狂ったり、打鍵検出用スイッチ51のメーク
する位置が狂ったりしてしまう。
【0031】これに対して、この実施形態では、鍵盤シ
ャーシ1の第3チャンネル状部11内にリブ板を形成し
ていないので、底板が図2において左右両側を支点とし
て上方または下方に向かってやや弓形に反った場合に
は、第3チャンネル状部11の上板部11aが図2にお
いて下方または上方に向かって適宜に弾性変形すること
になる。この結果、第3チャンネル状部11の上板部1
1aよりも前側の部分及び後側の部分、つまり第1及び
第2チャンネル状部2、5の部分と第4、第5チャンネ
ル状部14、21及び板状部25の部分との各変形を抑
制することができる。これにより、底板が図2において
左右両側を支点として上方または下方に向かってやや弓
形に反っても、鍵支持部28の軸部28bに対してハン
マー支持部23の軸部17b及び打鍵検出用スイッチ5
1の高さ位置が変化しないようにすることができる。
【0032】しかし、白鍵用の両ストッパ部材44、4
5の高さ位置は鍵支持部28の軸部28bに対して変化
することになる。そこで、この実施形態では、上述した
ように、非打鍵状態において、白鍵61のストッパ片6
4の下部上面を白鍵用上限ストッパ部材44の下面より
もやや下側に位置させ、通常の打鍵状態において、白鍵
61のストッパ片64の下部下面を白鍵用下限ストッパ
部材45の上面よりもやや上側に位置させている。すな
わち、非打鍵状態においては上限位置に位置するストッ
パ片64と上限ストッパ部材44との間に若干の隙間が
あり、通常の打鍵状態においては下限位置に位置するス
トッパ片64と下限ストッパ部材45との間に若干の隙
間が形成されるようにしている。そして、これらの隙間
により両ストッパ部材44、45の鍵支持部28の軸部
28bに対する高さ位置の変化を吸収し、白鍵61の高
さや移動量が変化しないようにしている。このようなこ
とは、黒鍵用の両ストッパ部材46、47についても同
様である。
【0033】加えて、各鍵ガイド部3、12のすぐそば
に上板部2a、11aを配置しているので、これらの上
板部2a、11a上に鍵発光用ダイオードを備えた回路
基板43、48を配置することができる。すなわち、白
鍵61及び黒鍵62の各前端部下における鍵盤シャーシ
1に、白鍵61及び黒鍵62の各前端部を光らせること
によって打鍵操作を指示するためのダイオードを備えた
回路基板43、48を配置することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、樹脂製の鍵盤シャーシに鍵ガイド部、鍵支持部、ハ
ンマー支持部等を一体形成しているので、部品点数を少
なくすることができ、また組立工数を少なくすることが
でき、ひいてはコストを低減することができる。また、
中間部シャーシを弾性変形可能としているので、前部シ
ャーシと後部シャーシとの間である程度の高さ位置の変
更を行う必要がある場合、これに容易に対応することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における鍵盤装置の要部
の平面図。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図。
【図3】図1に示す鍵盤シャーシの平面図。
【図4】図3のY−Y線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 鍵盤シャーシ 2 第1チャンネル状部 3 白鍵ガイド部 4 リブ板 5 第2チャンネル状部 6 リブ板 11 第3チャンネル状部 12 黒鍵ガイド部 14 第4チャンネル状部 15 リブ板 21 第5チャンネル状部 22 リブ板 23 ハンマー支持部 24 板状部 28 鍵支持部 31 リブ板 34 第6チャンネル状部 43 白鍵発光用ダイオードを備えた回路基板 44 白鍵用上限ストッパ部材 45 白鍵用下限ストッパ部材 46 黒鍵用下限ストッパ部材 47 黒鍵用上限ストッパ部材 48 黒鍵発光用ダイオードを備えた回路基板 51 打鍵検出用スイッチ 52 回路基板 54 ハンマー用下限ストッパ部材 56 ハンマー用上限ストッパ部材 61 白鍵 62 黒鍵 71 ハンマー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵盤シャーシ上に鍵がその後部を前記鍵
    盤シャーシに揺動可能に支持されて設けられ、前記鍵下
    にハンマーが前記鍵盤シャーシに揺動可能に支持されて
    設けられ、前記鍵盤シャーシに打鍵検出用スイッチを備
    えた回路基板が取り付けられた鍵盤装置において、前記
    鍵盤シャーシは、鍵ガイド部を有するとともにリブ板を
    有する前部シャーシと、鍵支持部、ハンマー支持部及び
    回路基板取付部を有するとともにリブ板を有する後部シ
    ャーシと、前記前部シャーシと前記後部シャーシとの間
    に設けられた弾性変形可能な中間部シャーシとを樹脂に
    よって一体成形したものからなることを特徴とする鍵盤
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、前記鍵盤
    シャーシは、前面を開放された第1チャンネル状部と、
    該第1チャンネル状部の上板部上面に形成された鍵ガイ
    ド部と、前記第1チャンネル状部下に形成されたリブ板
    と、前記第1チャンネル状部の後板部を共有して上面を
    開放された第2チャンネル状部と、該第2チャンネル状
    部内に形成されたリブ板と、前記第2チャンネル状部の
    後板部を共有して下面を開放された第3チャンネル状部
    と、該第3チャンネル状部の後板部を共有して上面を開
    放された第4チャンネル状部と、該第4チャンネル状部
    内に形成されたリブ板と、前記第4チャンネル状部の後
    板部を共有して下面を開放された第5チャンネル状部
    と、該第5チャンネル状部内に形成されたリブ板と、前
    記第5チャンネル状部の上板部上面に形成されたハンマ
    ー支持部と、前記第5チャンネル状部の後板部から後方
    に延びて形成された板状部と、該板状部と前記第5チャ
    ンネル状部の後板部との間に形成されたリブ板と、前記
    板状部の後部上面に形成された鍵支持部とを備え、前記
    第4チャンネル状部の下板部に前記回路基板が取り付け
    られていることを特徴とする鍵盤装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の発明において、
    前記鍵の前端部下側にほぼL字状のストッパ片が形成さ
    れ、前記鍵盤シャーシに前記ストッパ片の当接により前
    記鍵の上限位置を規制する上限ストッパ部材及び前記ス
    トッパ片の当接により前記鍵の下限位置を規制する下限
    ストッパ部材が設けられ、非打鍵状態においては上限位
    置に位置する前記ストッパ片と前記上限ストッパ部材と
    の間に若干の隙間があり、通常の打鍵状態においては下
    限位置に位置する前記ストッパ片と前記下限ストッパ部
    材との間に若干の隙間が形成されるようにしたことを特
    徴とする鍵盤装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の発明に
    おいて、前記鍵の前端部下における前記鍵盤シャーシに
    前記鍵の前端部を光らせるための発光素子を備えた回路
    基板が取り付けられていることを特徴とする鍵盤装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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