JP2000056768A - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

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JP2000056768A
JP2000056768A JP10233512A JP23351298A JP2000056768A JP 2000056768 A JP2000056768 A JP 2000056768A JP 10233512 A JP10233512 A JP 10233512A JP 23351298 A JP23351298 A JP 23351298A JP 2000056768 A JP2000056768 A JP 2000056768A
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JP10233512A
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Iwao Tomita
巌 富田
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂製の鍵盤シャーシに鍵支持部を一体形成
して部品点数を少なくする。 【解決手段】 樹脂製の鍵盤シャーシ1に一体形成され
た鍵支持部28は、弾性変形可能な一対の支持板部28
aと、これらの支持板部28aに形成された軸部28b
とを備えている。そして、両支持板部28a間に白鍵6
1の後端部を圧入すると、白鍵61の取付孔67が軸部
28aに相対的に嵌合される。なお、白鍵61の後端部
両側面に取付孔67から後方斜め下方に向かってガイド
溝を形成すると、白鍵61の取付作業性を良くすること
ができるとともに、白鍵61の取付状態を安定化するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電子ピアノ等の電
子鍵盤楽器の鍵盤装置に関し、特に、樹脂製の鍵盤シャ
ーシに一体形成された鍵支持部の部分の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ピアノ等の電子鍵盤楽器の鍵盤装置
では、板金からなる鍵盤シャーシ上に鍵をその後端部を
鍵盤シャーシに揺動可能に支持させて設け、鍵下にハン
マーを鍵盤シャーシに揺動可能に支持させて設け、鍵盤
シャーシに押鍵検出用スイッチを備えた回路基板を取り
付けている。この場合、鍵盤シャーシが板金の打ち抜き
成形品であるので、鍵支持部材、ハンマー支持部材等を
鍵盤シャーシに取り付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の鍵
盤装置では、板金からなる鍵盤シャーシに鍵支持部材、
ハンマー支持部材等を取り付けているので、部品点数が
多く、また組立工数も多く、コスト高になってしまうと
いう問題があった。この発明の課題は、鍵支持部の部分
に着目し、部品点数を少なくすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、樹脂製の鍵
盤シャーシ上に鍵を揺動可能に支持するための鍵支持部
が一体形成された鍵盤装置であって、前記鍵支持部を、
前記鍵盤シャーシ上に相対向して形成された一対の弾性
変形可能な支持板部と、これらの支持板部の相対向する
面に形成された軸部とによって構成し、前記鍵の後部両
側面に形成された取付孔を前記各軸部に相対的に嵌合さ
せたものである。この発明によれば、樹脂製の鍵盤シャ
ーシに鍵支持部を一体形成しているので、その分だけ部
品点数を少なくすることができる。この場合、鍵支持部
の一対の支持板部を弾性変形可能としているのは、この
一対の支持板部間に鍵の後部を圧入するだけで、鍵を鍵
支持部に容易に支持させることができるようにするため
である。
【0005】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態にお
ける鍵盤装置の要部の平面図を示し、図2は図1のX−
X線に沿う断面図を示し、図3はその鍵盤シャーシの平
面図を示し、図4は図3のY−Y線に沿う断面図を示し
たものである。この鍵盤装置は、樹脂製の鍵盤シャーシ
1を備えている。次に、この鍵盤シャーシ1について図
3及び図4を参照して説明する。
【0006】鍵盤シャーシ1は、前面を開放された第1
チャンネル状部2を備えている。すなわち、第1チャン
ネル状部2は、上板部2aと、この上板部2aの後端部
からほぼ下方に延びる後板部2bと、この後板部2bの
所定の中間部から前方に延びる下板部2cとからなって
いる。上板部2aの前端部上面の所定の複数箇所には白
鍵ガイド部3が上方に延びて形成されている。下板部2
cの下方における後板部2bと下板部2cとの間の所定
の複数箇所にはリブ板4が前後方向に延びて形成されて
いる。
【0007】第1チャンネル状部2の後方には、第1チ
ャンネル状部2の後板部2bを共有して、上面を開放さ
れた第2チャンネル状部5が設けられている。すなわ
ち、第2チャンネル状部5は、共有の後板部2bと、こ
の後板部2bの下端部から後方に延びる下板部5aと、
この下板部5aの後端部からほぼ上方に延びる第1中間
板部5bと、この第1中間板部5bの上端部から後方に
延びる第2中間板部5cと、この第2中間板部5cの後
端部からほぼ上方に延びる後板部5dとからなってい
る。後板部2bと下板部5aと第1中間板部5bとの間
の所定の複数箇所にはリブ板6が前後方向に延びて形成
されている。下板部5aの所定の箇所には、図示しない
底板(楽器本体)への取付孔を有するボス7が1オクタ
ーブごとに2つずつ形成されている。下板部5aと第1
中間板部5bとの交差部には、鍵盤シャーシ1をAGI
(Asahi Gas Injection)成形(樹脂の射出に引き続き
ガスを注入して成形する方法)により形成した際に形成
される、ガスチャンネル8が形成されている。
【0008】第2チャンネル状部5の後方には、第2チ
ャンネル状部5の後板部5dを共有して、下面を開放さ
れた第3チャンネル状部11が設けられている。すなわ
ち、第3チャンネル状部11は、共有の後板部5dと、
この後板部5dの上端部から後方に延びる上板部11a
と、この上板部11aの後端部からほぼ下方に延びる後
板部11bとからなっている。上板部11aの前端部上
面の所定の複数箇所には黒鍵ガイド部12が上方に延び
て形成されている。黒鍵ガイド部12の左右両側におけ
る後板部5d及び上板部11aには黒鍵ストッパ片挿通
用バカ孔13が形成されている。なお、第3チャンネル
状部11内にはリブ板は形成されていない。これは、上
板部11aを弾性変形可能とし、当該上板部11aより
も前側の鍵盤シャーシ1と当該上板部11aよりも後側
の鍵盤シャーシ1との間である程度の高さ位置の変更を
行う必要がある場合に、これに容易に対応するためであ
る。
【0009】第3チャンネル状部11の後方には、第3
チャンネル状部11の後板部11bを共有して、上面を
開放された第4チャンネル状部14が設けられている。
すなわち、第4チャンネル状部14は、共有の後板部1
1bと、この後板部11bの下端部から後方斜め上方に
延びる下板部14aと、この下板部14aの後端部から
ほぼ上方に延びる第1後板部14bと、この第1後板部
14bの下端部からほぼ下方に延びる第2後板部14c
とからなっている。後板部11bと下板部14aと第1
後板部14bとの間の所定の複数箇所にはリブ板15が
前後方向に延びて形成されている。下板部14aの所定
の複数箇所には打鍵検出用スイッチ挿通用バカ孔16が
形成されている。第2後板部14cの前面上部の所定の
複数箇所には回路基板支持用突起17が形成されてい
る。
【0010】第4チャンネル状部14の後方には、第4
チャンネル状部14の第1及び第2後板部14b、14
cを共有して、下面を開放された第5チャンネル状部2
1が設けられている。すなわち、第5チャンネル状部2
1は、共有の第1及び第2後板部14b、14cと、第
1後板部14bの上端部から後方に延びる上板部21a
と、この上板部21aの後端部から後方斜め下方に延び
る第1後板部21bと、この第1後板部21bの下端部
からほぼ下方に延びる第2後板部21cとからなってい
る。第1及び第2後板部14b、14cと上板部21a
と第1及び第2後板部21b、21cとの間の所定の複
数箇所にはリブ板22が前後方向に延びて形成されてい
る。上板部21aの上面の所定の複数箇所にはハンマー
支持部23が設けられている。ハンマー支持部23は、
上板部21aの上面に相対向して形成された一対の支持
板部23aと、これらの支持板部23a間に形成された
軸部23bとからなっている。軸部23bの下方におけ
る上板部15aの所定の箇所には軸部形成用孔24が形
成されている。
【0011】第5チャンネル状部21の後方には板状部
25が設けられている。すなわち、板状部25は、第5
チャンネル状部21の第2後板部21cの上端部から後
方斜め上方に延びる傾斜板部25aと、この傾斜板部2
5aの後端部から後方に延びる上板部25bと、この上
板部25bの前端部下面に形成された突状部25cと、
上板部25bの後端部からほぼ上方に延びるリブ部25
dと、後述するリブ部25eとからなっている。傾斜板
部25aの所定の複数箇所にはハンマー挿通用バカ孔2
6が形成されている。突状部25cにはガスチャンネル
27が形成されている。上板部25bの上面の所定の複
数箇所には鍵支持部28が設けられている。鍵支持部2
8は、後で詳述するが、上板部25bの上面に相対向し
て形成された一対の弾性変形可能な支持板部28aと、
これらの支持板部28aの相対向する面の各所定の箇所
に形成された軸部28bとからなっている。軸部28b
の下方における上板部25bの所定の箇所には軸部形成
用孔29が形成されている。鍵支持部28の前側におけ
る上板部25bの上面にはコイルスプリング取付用突起
30が形成されている。鍵支持部28の後側における上
板部25bの上面にはリブ部25eがリブ部25dまで
延びて形成されている。これにより、各鍵支持部28ご
とに、リブ部25eとその近傍のリブ部25dとからな
るほぼT字状のリブ部が形成されている。
【0012】第2後板部21cと傾斜板部25aと上板
部25bとの間の所定の複数箇所にはリブ板31が前後
方向に延びて形成されている。所定の2つのリブ板31
間における第2後板部21cの下端部後面には板部32
が1オクターブごとに2つずつ形成され、この板部32
には底板(楽器本体)への取付孔を有するボス33が形
成されている。すべてのリブ板31の後端下部には、下
面を開放された第6チャンネル状部34が形成されてい
る。第6チャンネル状部34の前側におけるすべてのリ
ブ板31にはハンマー用上限ストッパ部材配置用切欠部
35が形成されている。第6チャンネル状部34の後面
の所定の箇所には底板(楽器本体)への取付孔を有する
ボス36が1オクターブごとに2つずつ形成されてい
る。なお、鍵盤シャーシ1を底板(楽器本体)に取り付
けるためのボスは、前後のボス7、36のみとし、中間
のボス33を省略してもよい。
【0013】次に、図2を参照して説明する。各鍵ガイ
ド部3、12にはグリース41、42が塗布されてい
る。第1チャンネル状部2の上板部2aの上面の所定の
箇所には図示しない白鍵発光用ダイオード(発光素子)
を備えた回路基板43が取り付けられている。第1チャ
ンネル状部2の上板部2aの下面にはフェルト等からな
る帯状の白鍵用上限ストッパ部材44が貼り付けられて
いる。第1チャンネル状部2の下板部2cの上面にはフ
ェルト等からなる帯状の白鍵用下限ストッパ部材45が
貼り付けられている。
【0014】第2チャンネル状部5の第2中間板部5c
の上面にはフェルト等からなる帯状の黒鍵用下限ストッ
パ部材46が貼り付けられている。第3チャンネル状部
11の上板部11aの下面にはフェルト等からなる帯状
の黒鍵用上限ストッパ部材47が貼り付けられている。
第3チャンネル状部11の上板部11aの上面の所定の
箇所には黒鍵発光用ダイオード(図示せず)を備えた回
路基板48が取り付けられている。
【0015】第4チャンネル状部14の下板部14aの
下面側には、上面に押釦式の自己復帰型ゴムスイッチか
らなる打鍵検出用スイッチ51を備えた回路基板52が
設けられている。回路基板52は、その後端部を回路基
板支持用突起17に支持された状態で、その所定の複数
箇所をねじ53によって下板部14aに取り付けられて
いる。打鍵検出用スイッチ51は、打鍵検出用スイッチ
挿通用バカ孔16を介して下板部14aの上方に突出さ
れている。ここで、下板部14aの傾斜角度について説
明すると、下板部14aの延長線は鍵支持部28の軸部
28bをほぼ通るようになっている。なお、後述する白
鍵61のスイッチ押圧部65の下面が所定の傾斜面でな
くほぼ水平な面である場合には、下板部14aをほぼ水
平としてもよい。
【0016】板状部25の上板部25bの後端部下面に
はフェルト等からなる帯状のハンマー用下限ストッパ部
材54が貼り付けられている。第6チャンネル状部34
の下面には硬質フィルム55の後部上面が貼り付けられ
ている。切欠部35の部分における硬質フィルム55の
前部上面にはフェルト等からなる帯状のハンマー用上限
ストッパ部材56が貼り付けられている。
【0017】鍵盤シャーシ1の上側には樹脂製の複数の
鍵(図1参照、白鍵61と黒鍵62、ただし、主として
白鍵61について説明する。)が並列して配置されてい
る。白鍵61は、断面ほぼ逆U字状の鍵本体63の前端
部下側にほぼL字状のストッパ片64が形成され、鍵本
体63の中央部下側に所定の形状のスイッチ押圧部65
が形成され、鍵本体63の後部下側にコイルスプリング
取付用突起66が形成され、鍵本体63の後端部両側に
取付孔67(この取付孔67の部分の構造については後
で詳述する。)が形成された構造となっている。そし
て、鍵本体63の後端部が鍵支持部28の弾性変形可能
な一対の支持板部28a間に圧入され(図1参照、ただ
し、この圧入についても後で詳述する。)、各取付孔6
7が軸部28bに相対的に嵌合されていることにより、
白鍵61は鍵盤シャーシ1の上側に揺動可能に配置され
ている。また、2つのコイルスプリング取付用突起3
0、66間にはコイルスプリング68が取り付けられて
いる。なお、黒鍵62のほぼL字状のストッパ片69は
黒鍵ストッパ片挿通用バカ孔13(図3参照)に上下動
可能に挿通されている。
【0018】白鍵61の中央部から後部にかけての下方
にはハンマー71が配置されている。ハンマー71は、
樹脂製のハンマー本体72の所定の箇所に取付孔73及
びこの取付孔73に連続するテーパ状のガイド孔74が
形成され、ハンマー本体72の他の所定の箇所に鉛等か
らなる錘75が設けられ、ハンマー本体72の前端部に
ウレタン樹脂等からなる軟質の当接部76が設けられた
構造となっている。この場合、ガイド孔74の最小幅は
取付孔73の直径よりもやや小さく、最大幅は取付孔7
3の直径よりもやや大きくなっている。そして、ハンマ
ー本体72が板状部25のハンマー挿通用バカ孔26に
挿通された状態で、取付孔73がガイド孔74を介して
ハンマー支持部23の軸部23bに相対的に嵌合されて
いることにより、ハンマー71は白鍵61の下側に揺動
可能に配置されている。ウレタン樹脂等からなる軟質の
当接部76は、打鍵の際のノイズの発生を防止するため
のものである。この当接部76は、白鍵61の鍵本体6
3の上板部とスイッチ押圧部65の所定の部分65aと
の間に回動可能に嵌合されている。
【0019】以上のように、この鍵盤装置では、樹脂製
の鍵盤シャーシ1に特に鍵支持部28を一体形成してい
るので、少なくともその分だけ部品点数を少なくするこ
とができ、また組立工数を少なくすることができ、ひい
てはコストを低減することができる。この場合、第1〜
第5チャンネル状部2、5、11、14、21及び板状
部25は、厚さがほぼ均一な連続した樹脂板によって形
成されていると言える。そして、鍵盤シャーシ1は、第
1〜第5チャンネル状部2、5、11、14、21及び
板状部25を備えているとともに、リブ板4、6、1
5、22、31及び第6チャンネル状部34を備えてい
るので、樹脂によって形成してもその剛性を十分とする
ことができる。
【0020】次に、鍵支持部28及び白鍵61の取付孔
67の部分について説明する。まず、図5(A)、
(B)に示すように、鍵支持部28の両支持板部28a
の相対向する面の各上端部には面取部(テーパ部)28
cが形成され、各軸部28bの前方斜め上部には面取部
28dが形成されている。白鍵61の鍵本体63の後端
部の両側板63aの外面には取付孔67から後方斜め下
方に向かってガイド溝63bが形成され、これらのガイ
ド溝63bの各先端部(白鍵61の後端側)には面取部
63cが形成されている。
【0021】次に、鍵支持部28及び白鍵61の取付孔
67の部分の寸法の一例について説明する。鍵支持部2
8の両支持板部28a間の間隔は8.2mmとなっお
り、両軸部28b間の間隔は6.2mmとなっている。
したがって、軸部28bの高さは、(8.2−6.2)
÷2=1mmとなっている。一方、白鍵61の両側板6
3aの外面間の間隔は8.2mmとなっており、両ガイ
ド溝63bの外面間の間隔は7.2mmとなっている。
したがって、ガイド溝63bの深さは、(8.2−7.
2)÷2=0.5mmとなっている。
【0022】次に、鍵支持部28に白鍵61の取付孔6
7の部分を取り付ける場合について説明する。まず、図
2を参照して説明すると、白鍵61のストッパ片64の
下部を白鍵用上限ストッパ部材44の下側に組み込み、
図5(A)、(B)に示すように、白鍵61の後端部を
適宜に持ち上げた状態で矢印C方向につまり後方斜め下
方(約45°の方向)に移動させて、両支持板部28a
間に圧入する。すると、図6(A)、(B)に示すよう
に、白鍵61の各面取部63cが各軸部28bの面取部
28dを乗り越えて両軸部28bを互いに離間する方向
に押圧することにより、両支持板部28aがその各根元
を支点として互いに離間する方向に撓む。このとき、各
軸部28bは白鍵61の各ガイド溝63bに相対的に進
入することになる。そして、両軸部28b間の本来の間
隔が6.2mmであるのに対し、両ガイド溝63bの外
面間の間隔が7.2mmであるので、各支持板部28a
の所定の箇所での撓み量が(7.2−6.2)÷2=
0.5mmとなる。このように、各支持板部28aの撓
み量が比較的少なく、したがってその各根元にかかる応
力を小さくすることができる。この結果、白鍵61の後
端部を両支持板部28a間に圧入する際の抵抗力も小さ
くなり、つまり圧入しやすくなり、鍵取付の作業性を良
くすることができる。また、白鍵61の取り付け取り外
しをある程度繰り返しても、両支持板部28aが損傷し
ないようにすることができる。
【0023】そして、図7(A)、(B)に示すよう
に、白鍵61の各取付孔67が各軸部28bと対向する
状態になると、各支持板部28aが弾性復帰することに
より、各軸部28bが各取付孔67に嵌合する。この状
態では、白鍵61はほぼ水平な状態となっている。この
ため、白鍵61の各取付孔67のガイド溝63bに連続
しない部分における内壁面下部が各軸部28bの下面に
係止される。したがって、両軸部28b間の本来の間隔
が6.2mmであるのに対し。白鍵61の両側板63a
の外面間の間隔が8.2mmであるので、両ガイド溝6
3bの外面間の間隔が7.2mmであっても、各軸部2
8bの下面に係止される白鍵61の各取付孔67の内壁
面下部の間隔が(8.2−6.2)÷2=1mmとな
る。この結果、打鍵時に白鍵61の取付孔67の部分が
両軸部28bから外れにくいようにすることができ、鍵
取付状態を安定化することができる。また、両支持板部
28a間の本来の間隔が8.2mmであり、白鍵61の
両側板63aの外面間の間隔が8.2mmであるので、
白鍵61を鍵支持部28にほとんど横ぶれしないように
支持させることができる。なお、白鍵61を取り外す場
合には、上記とは逆の手順となり、鍵取付状態を安定化
することができるにも拘らず、白鍵61を容易に取り外
すことができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、樹脂製の鍵盤シャーシに鍵支持部を一体形成してい
るので、その分だけ部品点数を少なくすることができ、
また組立工数を少なくすることができ、ひいてはコスト
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における鍵盤装置の要部
の平面図。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図。
【図3】図1に示す鍵盤シャーシの平面図。
【図4】図3のY−Y線に沿う断面図。
【図5】(A)は白鍵の取付孔の部分を鍵支持部に取り
付ける際の当初の状態を示す図、(B)はそのB−B線
にほぼ沿う断面図。
【図6】(A)は白鍵の取付孔の部分を鍵支持部に取り
付ける際の途中の状態を示す図、(B)はそのB−B線
にほぼ沿う断面図。
【図7】(A)は白鍵の取付孔の部分を鍵支持部に取り
付けた状態を示す図、(B)はそのB−B線にほぼ沿う
断面図。
【符号の説明】
1 鍵盤シャーシ 28 鍵支持部 28a 支持板部 28b 軸部 28c、28d 面取部 61 白鍵 62 黒鍵 63 鍵本体 63a 後端部両側板 63b ガイド溝 63c 面取部 67 取付孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製の鍵盤シャーシ上に鍵を揺動可能
    に支持するための鍵支持部が一体形成された鍵盤装置で
    あって、前記鍵支持部は、前記鍵盤シャーシ上に相対向
    して形成された一対の弾性変形可能な支持板部と、これ
    らの支持板部の相対向する面に形成された軸部とを備
    え、前記鍵の後部両側面に形成された取付孔が前記各軸
    部に相対的に嵌合されていることを特徴とする鍵盤装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、前記鍵の
    後部両側面に前記取付孔から後方斜め下方に向かってガ
    イド溝が形成され、前記鍵の取付孔のガイド溝に連続し
    ない部分における内壁面下部が前記鍵支持部の軸部の下
    面に係止されていることを特徴とする鍵盤装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明において、前記鍵の
    ガイド溝の先端部に面取部が形成され、前記鍵支持部の
    軸部の前方斜め上部に面取部が形成されていることを特
    徴とする鍵盤装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015064536A (ja) * 2013-09-26 2015-04-09 株式会社河合楽器製作所 鍵盤楽器の鍵盤装置

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