JP3929835B2 - 電子鍵盤楽器の鍵盤装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ピアノなどの電子鍵盤楽器の鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来の電子ピアノの鍵盤装置の一例を離鍵状態において示している。この鍵盤装置50は、シャーシ2と、シャーシ2に左右方向に並んだ状態で取り付けられた多数の鍵盤3と、各鍵盤3の押鍵に伴って回動する多数のハンマー4(各1つのみ図示)などを備えている。各鍵盤3は、その前後方向(同図の左右方向)の中央部において、シャーシ2に左右方向(同図の奥行き方向)に並んで立設されたバランスピン5(1つのみ図示)に、回動自在に支持されている。
【0003】
鍵盤3は、白鍵3aと黒鍵3bから成り、それぞれが断面矩形の木製の鍵盤本体3cと、その上面前部に接着された合成樹脂製の鍵盤カバー3dで構成されている。鍵盤本体3cは、例えば積層材で構成されている。この積層材は、若干、圧縮した複数の板状の部材を接着剤で接着することによって製造され、このため、むく材よりも約2割ほど大きな単位重量を有している。鍵盤本体3cの中央部には、バランスピン孔3gが形成されている。鍵盤3は、このバランスピン孔3gを介して、バランスピン5に回動自在に支持されている。
【0004】
ハンマー4は、鍵盤3ごとに設けられ、例えば合成樹脂で構成された棒状のハンマー本体4aと、その両側面の前部に取り付けたおもり板4b(1つのみ図示)と、後端部に形成され、後方に開放する円弧状の軸孔4cなどを備えている。このハンマー4は、軸孔4cをハンマーレール21の支持軸部21cに係合させることによって回動自在に支持されている。また、ハンマー本体4aには、軸穴4c付近の下面の位置にキャプスタン7が取り付けられており、ハンマー4は、このキャプスタン7を介して、対応する鍵盤3の上面後端部に載置されている。
【0005】
以上の構成の鍵盤装置50によれば、鍵盤3の前端部が押鍵されるのに伴い、ハンマー4が、鍵盤3の後端部によりキャプスタン7を介して、はね上げられることにより上方に回動する。その際に、アコースティックピアノに近似したタッチ重さが付与される。このタッチ重さは、鍵盤3を押鍵したときの動荷重と、非常にゆっくりと押鍵したときの静荷重として把握される。動荷重は、主に鍵盤3とハンマー4の重量によって決定される。また、静荷重は、バランスピン5回りのモーメントのバランスのみによって決定される。
【0006】
また、タッチ重さの調整は、鍵盤3に載置されたハンマー4の重量を変更することによって行われている。例えば、ハンマー4の重量を大きくすると、動荷重が大きくなるとともに、図6の時計回りに作用するバランスピン5回りのモーメントが増大することにより、静荷重も大きくなる。逆に、ハンマー4の重量を小さくすると、支点回りのモーメントが減少し、動荷重、静荷重ともに小さくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、鍵盤3の重量は、鍵盤本体3cが積層材で構成されているため、むく材と比較して大きく、それに伴い、動荷重も大きくなる傾向にある。演奏者の好みによってはこのような鍵盤3が好まれることがある。例えば、演奏者が高い技術レベルを有しているときは、動荷重が大きく、手応えのあるタッチ重さの鍵盤3が好まれる傾向がある。一方、演奏者が初心者であるときは、動荷重がより小さく、動作が軽快な鍵盤3を好む傾向がある。したがって、後者の場合には、鍵盤3の重量を軽減することが好ましい。
【0008】
しかし、上述した従来の鍵盤装置50によれば、動荷重の調整は、ハンマー4の重量調整のみによって行われている。このため、ハンマー4の重量を調整しても、大きな重量を有する鍵盤3自体の重量は変わらないため、動荷重の調整が効果的に行えず、鍵盤3の動作を軽快にすることができない場合がある。また、このような動荷重の調整を行うと、バランスピン5回りのモーメントのバランスが変化することにより、静荷重も同時に変化してしまう。そのため、動荷重と静荷重の両方を所望の値に調整することが容易ではない。
【0009】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、演奏者の技術レベルや好みに応じて、鍵盤の軽量化とタッチ重さの調整を容易に行うことができる電子鍵盤楽器の鍵盤装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、前後方向に延び、回動自在に支持された中実の木製の鍵盤本体を有する鍵盤を備え、鍵盤本体には、鍵盤本体の重さを軽減するための穴が形成されており、鍵盤本体の中央部が、支点によって回動自在に支持され、穴は、支点回りのモーメントのバランスを調整するために、鍵盤本体の支点よりも前側の本体前部および後側の本体後部にそれぞれ形成されていることを特徴とする
【0011】
この電子鍵盤楽器の鍵盤装置によれば、木製の鍵盤本体に穴が形成されていることにより、鍵盤が軽量化されている。それにより、動荷重を軽減することができる。また、この動荷重は、穴の大きさおよび数などを変更することによって、所望の値に適切に調整することができる。
【0013】
また、形成された穴によって鍵盤本体が軽量化されることに加えて、鍵盤本体の支点よりも前側の本体前部および後側の本体後部のそれぞれに穴が配置されていることにより、この穴の大きさ、数および位置などを調整することによって、支点回りのモーメントのバランスを調整することができる。したがって、例えば支点回りのモーメントのバランスを維持するように穴を形成することによって、静荷重を維持したまま、動荷重のみを所望の値に調整することができる。また、支点回りのモーメントのバランスを多少、変化させることによって、動荷重とともに静荷重も所望の大きさに調整することが可能である。
【0014】
請求項に係る発明は、請求項に記載の電子鍵盤楽器の鍵盤装置において、本体前部および本体後部の穴は、本体前部および本体後部のそれぞれの重心を中心として前後対称に、且つ穴による支点回りのモーメントの減少分が互いに等しくなるように配置されていることを特徴とする。
【0015】
この鍵盤装置によれば、鍵盤本体の本体前部および本体後部のそれぞれの重心を中心として、穴が前後対称に形成されていることにより、穴の形成後も重心位置を維持することができる。また、穴による支点回りのモーメントの減少分が、鍵盤本体の本体前部と本体後部とで互いに等しくなるように配置されていることにより、静荷重を維持することができる。したがって、穴の大きさおよび数などを調整することによって、容易に静荷重を維持しながら動荷重のみを所望の値に調整することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態による電子ピアノの鍵盤装置を示している。なお、この鍵盤装置1の基本的な構成は、すでに説明した図6の従来の鍵盤装置50と同じであるので、図1以降の図面では、従来と同様の構成要素については同一の参照番号を付している。
【0017】
同図に示すように、この鍵盤装置1は、シャーシ2と、シャーシ2に左右方向(同図の奥行き方向)に並んだ状態で取り付けられた多数の鍵盤3と、各鍵盤3の押鍵に伴って回動する多数のハンマー4(各1つのみ図示)などを備えている。
【0018】
シャーシ2は、プレスにより打抜きおよび折曲げ加工した鉄板などを井桁状に組み立てたものであり、棚板(図示せず)に水平に固定されている。シャーシ2の前後方向(同図の前後方向)の中央部には、多数のバランスピン5が左右方向に並んで立設されており(1つのみ図示)、各鍵盤3は、その中央部において、バランスピン5(支点)に回動自在に支持されている。
【0019】
鍵盤3は、白鍵3aと黒鍵3bから成り、それぞれが断面矩形で、中身の詰まった中実の木製の鍵盤本体3cと、その上面前部に接着された合成樹脂製の鍵盤カバー3dで構成されている。鍵盤本体3cは、積層材によって構成されており、この積層材は、若干、圧縮した複数の板状の部材を接着剤で接着することによって製造されている。そのため、むく材よりも約2割ほど大きな単位重量を有している。また、鍵盤本体3cは、バランスピン5よりも前側の本体前部3e、および後側の本体後部3fに区分されている。また、本体前部3eは、本体後部3fよりも前後方向に長く、そのため、図2に示すように、バランスピン5から本体前部3eの重心G1までの距離L1は、本体後部3fの重心G2までの距離L2よりも長くなっている。また、鍵盤本体3cの中央部には、バランスピン孔3gが形成されている。鍵盤3は、このバランスピン孔3gを介して、バランスピン5に回動自在に支持されている。
【0020】
図2(a)に示すように、白鍵3aの鍵盤本体3cの側面には、複数の大孔6aおよび中孔6bが、左右方向に貫通するように形成されている。これらの大孔6aおよび中孔6bは、鍵盤本体3cを軽量化するためのものである。本体前部3eには、同じ径の大孔6aが3個所に形成されており、これらの3つの大孔6aは、本体前部3eの重心G1、およびその前側と後側に、等間隔で配置されている。また、本体後部3fには、同じ径の3つの中孔6bが形成されている。これらの中孔6bは、本体後部3fの重心G2およびその前側と後側に、等間隔で配置されている。また、中孔6bの径は大孔6aの径よりもやや小さくなっており、このような大孔6aと中孔6bとの大きさの関係と、前述したバランスピン5から本体前部3eと本体後部3fのそれぞれの重心G1、G2までの距離の関係とによって、バランスピン5回りのモーメントの減少分が、本体前部3eと本体後部3fとで等しくなるように設定されている。それにより、大孔6aおよび中孔6bを形成する前後で、バランスピン5回りのモーメントのバランスが変化しないようにしている。また、図2(b)に示すように、黒鍵3bにも、白鍵3aと同様、バランスピン5回りのモーメントのバランスが変化しないように、本体前部3eおよび本体後部3fに、それぞれの重心G1、G2を中心として3つの大孔6aおよび中孔6bが等間隔に形成されている。
【0021】
ハンマー4は、鍵盤3ごとに設けられ、棒状の合成樹脂製のハンマー本体4aと、その両側面の前部に取り付けられたおもり板4b(1つのみ図示)を備えている。ハンマー本体4aの後端部には、後方に開放する円弧状の軸孔4cが形成されており、ハンマー4は、この軸孔4cが後述するハンマーレール21の支点軸部21cに係合することによって、ハンマーレール21に回動自在に支持されている。また、ハンマー本体4aには、軸孔4c付近の下面にキャプスタン7が取り付けられており、ハンマー4は、キャプスタン7を介して、対応する鍵盤3の上面後端部に載置されている。
【0022】
ハンマーレール21は、中空のアルミニウムの1つの押出し成形品で構成され、すべてのハンマー4にわたるよう左右方向に延びていて、シャーシ2に連結されるとともに、棚板に固定されている。また、このハンマーレール21は、上下方向に延びるハンマー支持部21aと、その上端から前側上方に斜めに延びるストッパ取付け部21bと、ハンマー支持部21aの上部から前方に突出する前述した支点軸部21cなどを一体に有している。
【0023】
ストッパ取付け部21bの先端部には、ハンマー4の上方への回動を規制するためのストッパ8が設けられている。このストッパ8もすべてのハンマー4にわたるよう左右方向に延びており、発泡ウレタンなどで構成されている。さらに、ハンマー4の上方には、各鍵盤3の押鍵情報を検出するための鍵スイッチ9が設けられている。鍵スイッチ9は、プリント基板10と、このプリント基板10に、鍵盤3ごとに取り付けられたゴムスイッチから成るスイッチ本体11で構成されている。また、鍵スイッチ9は、プリント基板10の後端部をストッパ取付け部21bの基端部に形成された係合凹部21dに差し込んだ状態で、ストッパ取付け部21bに取り付けられている。
【0024】
以上の構成の鍵盤装置1によれば、鍵盤3が押鍵されるのに伴い、ハンマー4が、鍵盤3の後端部でキャプスタン7を介して駆動されることにより、上方に回動し、ストッパ8に当接することによって、ハンマー4の上方への回動が規制される。また、回動したハンマー4で鍵スイッチ9のスイッチ本体11が押圧されることによって、鍵盤3の押鍵および押鍵速度が、押鍵情報として検出される。
【0025】
また、押鍵時に付与されるタッチ重さは、主に鍵盤3とハンマー4の重量によって決定される動荷重と、鍵盤3を非常にゆっくりと押鍵したときのバランスピン5回りのモーメントのバランスのみによって決定される静荷重として把握される。
【0026】
図3は、鍵盤3を押鍵したときの動荷重を示している。同図に示すように、鍵盤本体3cに大孔6aおよび中孔6bを形成する前の動荷重F1と、形成した後の動荷重F2とを比較すると、F2はF1よりも小さくなっている。すなわち、鍵盤本体3cを軽量化したことにより、動荷重が軽減されている。
【0027】
以上のように、本実施形態の鍵盤装置1によれば、木製の鍵盤本体3cに形成した複数の大孔6aおよび中孔6bによって、鍵盤3が軽量化されており、それにより、動荷重を軽減でき、鍵盤3の動作を軽快にすることができる。また、大孔6aおよび中孔6bは、本体前部3eおよび本体後部3fの重心G1、G2を維持するとともに、形成前後でバランスピン5回りのモーメントが変化しないように配置されているため、静荷重を維持したまま、動荷重のみを所望の値に軽減することができる。
【0028】
図4(a)は、本発明の第2実施形態による白鍵30aを示している。同図に示すように、鍵盤本体3cの本体前部3eには、第1実施形態において説明した大孔6aと同じ径の大孔6aが3個所に形成されている。これらの3つの大孔6aは、大孔6aを形成する前の本体前部3eの重心G1、およびその後側の2個所に、第1実施形態の大孔6a間と同じ間隔で前後方向に並ぶように配置されている。それにより、本体前部3eの重心G3は、大孔6aの形成前の重心G1よりも前側に多少、移動している。一方、本体後部3fの中孔6bは、第1実施形態と同様に構成されているため、重心G2の位置は維持されている。そのため、バランスピン5回りのモーメントは、第1実施形態と比較して、重心G1が前側に移動している分、反時計回りにやや大きくなっている。また、図2(b)に示すように、黒鍵30bにも、白鍵30aと同様、3つの大孔6aが、本体前部3eの重心G1とその後側の2個所に形成されている。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
【0029】
以上の構成の白鍵30aおよび黒鍵30bによれば、鍵盤本体3cに大孔6aおよび中孔6bが形成されていることにより、第1実施形態と同様に鍵盤3が軽量化され、第1実施形態とほぼ同じ動荷重が得られる。また、本体前部3eの重心G3が前側に多少、移動していることにより、バランスピン5回りのモーメントが反時計回りに多少、大きくなっている。それにより、第1実施形態と比較して、静荷重が軽減されるように調整されている。
【0030】
図5(a)は、本発明の第3実施形態による白鍵40aを示している。同図に示すように、鍵盤本体3cの本体前部3eには、第1実施形態において説明した中孔6bよりもさらに径の小さい小孔6cが3個所に形成されている。この3つの小孔6cは、第1実施形態の3つの大孔6aと同様に、本体前部3eの重心G1、およびその前側と後側に、等間隔で配置されている。それにより、本体前部3eの重心G1の位置は維持されている。一方、本体後部3fの中孔6bは、第1実施形態と同様に構成されているため、重心G2の位置も維持されている。以上の構成によると、鍵盤前部3eの軽量化の度合いは、第1実施形態よりも小さいため、バランスピン5回りのモーメントのバランスは、第2実施形態と同様に、反時計回りに多少、大きくなっている。また、図4(b)に示すように、黒鍵40bの本体前部3eにも、白鍵40aと同様、3つの小孔8cが、本体前部3eの重心G1、およびその前側と後側に、等間隔で配置されている。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
【0031】
以上の構成の白鍵40aおよび黒鍵40bによれば、鍵盤本体3cに小孔6cおよび中孔6bが形成されていることにより、第1実施形態と同様に鍵盤3が軽量化されている。この軽量化の度合いは、第1および第2実施形態よりも小さいため、その分、軽減される動荷重の値も小さい。また、第2実施形態と同様に、バランスピン5回りのモーメントが反時計回りに多少、大きくなっているため、第1実施形態と比較して、静荷重が軽減されるように調整されている。
【0032】
なお、鍵盤本体3cに形成する穴の位置、大きさおよび数は、鍵盤本体3cの強度を確保できるとともに、他の部品の取付けの妨げにならない限り、特に制限はなく、自由に配置することができ、それにより、鍵盤3のタッチ重さを、演奏者の技術レベルや好みに応じて、詳細に調整することができる。また、形成する穴は、鍵盤本体3cを貫通しない、底面を有するものであってもよい。また、上述した各実施形態においては、鍵盤3の中央部を支点として回動し、後端部の上方にハンマー4を備える鍵盤装置に関して説明したが、これに限定されることなく、他のタイプの鍵盤装置、例えば鍵盤の後端部が回動自在に支持され、下方にハンマーを備えるタイプの鍵盤装置に対しても適用することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明の電子鍵盤楽器の鍵盤装置は、演奏者の技術レベルや好みに応じて、鍵盤の軽量化とタッチ重さの調整を容易に行うことができる、などの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による電子ピアノの鍵盤装置を示す側面図である。
【図2】第1実施形態による(a)白鍵および(b)黒鍵を示す側面図である。
【図3】大孔および中孔の形成前後における鍵盤の動荷重の変化を示すグラフである。
【図4】第2実施形態による(a)白鍵および(b)黒鍵を示す側面図である。
【図5】第3実施形態による(a)白鍵および(b)黒鍵を示す側面図である。
【図6】従来の電子ピアノの鍵盤装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 鍵盤装置
3 鍵盤
3c 鍵盤本体
3e 本体前部
3f 本体後部
5 バランスピン(支点)
6a 大孔(穴)
6b 中孔(穴)
6c 小孔
G1 本体前部の重心
G2 本体後部の重心
G3 孔形成後の本体前部の重心
L1 バランスピンから本体前部の重心までの距離
L2 バランスピンから本体高部の重心までの距離

Claims (2)

  1. 前後方向に延び、回動自在に支持された中実の木製の鍵盤本体を有する鍵盤を備え、
    前記鍵盤本体には、当該鍵盤本体の重さを軽減するための穴が形成されており、
    前記鍵盤本体の中央部が、支点によって回動自在に支持され、前記穴は、前記支点回りのモーメントのバランスを調整するために、前記鍵盤本体の前記支点よりも前側の本体前部および後側の本体後部にそれぞれ形成されていることを特徴とする電子鍵盤楽器の鍵盤装置。
  2. 前記本体前部および前記本体後部の穴は、前記本体前部および前記本体後部のそれぞれの重心を中心として前後対称に、且つ当該穴による前記支点回りのモーメントの減少分が互いに等しくなるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子鍵盤楽器の鍵盤装置
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