JP2000018471A - 合成樹脂管と合成樹脂管継手との接続構造 - Google Patents
合成樹脂管と合成樹脂管継手との接続構造Info
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- JP2000018471A JP2000018471A JP10190586A JP19058698A JP2000018471A JP 2000018471 A JP2000018471 A JP 2000018471A JP 10190586 A JP10190586 A JP 10190586A JP 19058698 A JP19058698 A JP 19058698A JP 2000018471 A JP2000018471 A JP 2000018471A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】接続部の接着強度に優れ、施工性に優れた合成
樹脂管と合成樹脂管継手との接続構造を提供する。 【解決手段】合成樹脂管継手1の受口11内に溶剤成分
と固形成分とからなる接着剤3を介して合成樹脂管2が
挿入されて接続された合成樹脂管と合成樹脂管継手との
接続構造であって、前記接着剤3として、固形成分が塩
化ビニル系樹脂85〜99重量%と増粘剤1〜15重量
%とからなるものが用いられている。
樹脂管と合成樹脂管継手との接続構造を提供する。 【解決手段】合成樹脂管継手1の受口11内に溶剤成分
と固形成分とからなる接着剤3を介して合成樹脂管2が
挿入されて接続された合成樹脂管と合成樹脂管継手との
接続構造であって、前記接着剤3として、固形成分が塩
化ビニル系樹脂85〜99重量%と増粘剤1〜15重量
%とからなるものが用いられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】接着剤を用いた合成樹脂管と
合成樹脂管継手との接続構造に関するものである。
合成樹脂管継手との接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、給水配管や給湯配管のような使用
時に圧力負荷が加わるようにな配管を接着工法により接
続する場合、塩化ビニル系樹脂管継手の受口にテーパー
を設けるとともに、塩化ビニル系樹脂管が奥部まで容易
に挿入できないように塩化ビニル系樹脂管継手の奥部の
内径寸法を塩化ビニル系樹脂管の外径より小さくなるよ
うな構造となし、塩化ビニル系樹脂管外面及び受口内面
に接着剤を塗布して、塗布面を溶剤により膨潤・溶解さ
せた後、受口内に塩化ビニル系樹脂管をむりやり押し込
みんで接着する方法を採用している。
時に圧力負荷が加わるようにな配管を接着工法により接
続する場合、塩化ビニル系樹脂管継手の受口にテーパー
を設けるとともに、塩化ビニル系樹脂管が奥部まで容易
に挿入できないように塩化ビニル系樹脂管継手の奥部の
内径寸法を塩化ビニル系樹脂管の外径より小さくなるよ
うな構造となし、塩化ビニル系樹脂管外面及び受口内面
に接着剤を塗布して、塗布面を溶剤により膨潤・溶解さ
せた後、受口内に塩化ビニル系樹脂管をむりやり押し込
みんで接着する方法を採用している。
【0003】しかし、この接着工法では、塩化ビニル系
樹脂管及び塩化ビニル系樹脂管継手の成形精度のばらつ
きや、環境温度変化による寸法変化のため、接続に際し
て、挿入寸法が一定とならないため、接続部の接着強度
の信頼性が充分得られない他、微妙な寸法出しを行うこ
とができないという問題点がある。特に、スプリンクラ
ー配管のような寸法出しを要求される頭上作業において
は大きな問題となる。
樹脂管及び塩化ビニル系樹脂管継手の成形精度のばらつ
きや、環境温度変化による寸法変化のため、接続に際し
て、挿入寸法が一定とならないため、接続部の接着強度
の信頼性が充分得られない他、微妙な寸法出しを行うこ
とができないという問題点がある。特に、スプリンクラ
ー配管のような寸法出しを要求される頭上作業において
は大きな問題となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の問題点を解消し、接続部の接着強度に優れ、施
工性に優れた合成樹脂管と合成樹脂管継手との接続構造
を提供することを目的としてなされたのである。
な従来の問題点を解消し、接続部の接着強度に優れ、施
工性に優れた合成樹脂管と合成樹脂管継手との接続構造
を提供することを目的としてなされたのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1記載の発
明(本発明1)は、合成樹脂管継手の受口内に溶剤成分
と固形成分とからなる接着剤を介して合成樹脂管が挿入
されて接続された合成樹脂管と合成樹脂管継手との接続
構造であって、前記接着剤として、固形成分が塩化ビニ
ル系樹脂85〜99重量%と増粘剤1〜15重量%とか
らなるものが用いられている合成樹脂管と合成樹脂管継
手との接続構造である。
明(本発明1)は、合成樹脂管継手の受口内に溶剤成分
と固形成分とからなる接着剤を介して合成樹脂管が挿入
されて接続された合成樹脂管と合成樹脂管継手との接続
構造であって、前記接着剤として、固形成分が塩化ビニ
ル系樹脂85〜99重量%と増粘剤1〜15重量%とか
らなるものが用いられている合成樹脂管と合成樹脂管継
手との接続構造である。
【0006】本願の請求項2記載の発明(本発明2)
は、上記合成樹脂管継手の受口の内面には、25/10
00以下のゆるいテーパーが設けられている本発明1記
載の合成樹脂管と合成樹脂管継手との接続構造である。
は、上記合成樹脂管継手の受口の内面には、25/10
00以下のゆるいテーパーが設けられている本発明1記
載の合成樹脂管と合成樹脂管継手との接続構造である。
【0007】本発明において、合成樹脂管及び合成樹脂
管継手を形成する合成樹脂としては、例えば、塩化ビニ
ル系樹脂やポリエチレン等が挙げられる。塩化ビニル系
樹脂としては、例えば、塩化ビニル単独重合体、塩化ビ
ニルモノマーと、該塩化ビニルモノマーと共重合可能な
不飽和結合を有する重合性モノマーとの共重合体、重合
体に塩化ビニルモノマーをグラフト共重合したグラフト
共重合体、塩化ビニル樹脂を後塩素化した塩素化塩化ビ
ニル樹脂等が挙げられ、これらは単独で用いられても2
種以上併用されてもよい。ポリエチレンとしては、高密
度ポリエチレン等が挙げられる。
管継手を形成する合成樹脂としては、例えば、塩化ビニ
ル系樹脂やポリエチレン等が挙げられる。塩化ビニル系
樹脂としては、例えば、塩化ビニル単独重合体、塩化ビ
ニルモノマーと、該塩化ビニルモノマーと共重合可能な
不飽和結合を有する重合性モノマーとの共重合体、重合
体に塩化ビニルモノマーをグラフト共重合したグラフト
共重合体、塩化ビニル樹脂を後塩素化した塩素化塩化ビ
ニル樹脂等が挙げられ、これらは単独で用いられても2
種以上併用されてもよい。ポリエチレンとしては、高密
度ポリエチレン等が挙げられる。
【0008】本発明で使用される接着剤中の固形成分と
しての塩化ビニル系樹脂としては、例えば、塩化ビニル
単独重合体、塩化ビニルモノマーと、該塩化ビニルモノ
マーと共重合可能な不飽和結合を有する重合性モノマー
との共重合体、重合体に塩化ビニルモノマーをグラフト
共重合したグラフト共重合体、塩化ビニル樹脂を後塩素
化した塩素化塩化ビニル樹脂等が挙げられ、これらは単
独で用いられても2種以上併用されてもよい。この中で
特に、溶解性の点で塩素化塩化ビニル系樹脂が好まし
い。
しての塩化ビニル系樹脂としては、例えば、塩化ビニル
単独重合体、塩化ビニルモノマーと、該塩化ビニルモノ
マーと共重合可能な不飽和結合を有する重合性モノマー
との共重合体、重合体に塩化ビニルモノマーをグラフト
共重合したグラフト共重合体、塩化ビニル樹脂を後塩素
化した塩素化塩化ビニル樹脂等が挙げられ、これらは単
独で用いられても2種以上併用されてもよい。この中で
特に、溶解性の点で塩素化塩化ビニル系樹脂が好まし
い。
【0009】不飽和結合を有する重合性モノマーとして
は、ラジカル反応性2重結合を有し、ラジカル重合開始
剤により塩化ビニルモノマーと共重合可能なモノマーで
あれば特に限定されることなる使用でき、例えば、エチ
レン、プロピレン、ブチレン等のα─オレフィン類:酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル
類:.ブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテル等
のビニルエーテル類:メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、ブチルアクリレート、フェ
ニルメタクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル
類:スチレン、α─メチルスチレン等の芳香族ビニル
類:塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン等のハロゲン化
ビニル類:N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシ
ルマレイミド等のN─置換マレイミド類等が挙げられ
る。これらは単独で用いられても、2種以上併用されて
もよい。
は、ラジカル反応性2重結合を有し、ラジカル重合開始
剤により塩化ビニルモノマーと共重合可能なモノマーで
あれば特に限定されることなる使用でき、例えば、エチ
レン、プロピレン、ブチレン等のα─オレフィン類:酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル
類:.ブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテル等
のビニルエーテル類:メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、ブチルアクリレート、フェ
ニルメタクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル
類:スチレン、α─メチルスチレン等の芳香族ビニル
類:塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン等のハロゲン化
ビニル類:N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシ
ルマレイミド等のN─置換マレイミド類等が挙げられ
る。これらは単独で用いられても、2種以上併用されて
もよい。
【0010】塩化ビニルモノマーをグラフト共重合させ
る重合体としては、特に限定されないが、例えば、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−一
酸化炭素共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重
合体、エチレン−ブチルアクリレート−一酸化炭素共重
合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレ
ン−プロピレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体、ポリウレタン、塩素化ポリエチレン、塩素
化ポリプロピレン等が挙げられる。これらは単独で用い
られても、2種以上併用されてもよい。
る重合体としては、特に限定されないが、例えば、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−一
酸化炭素共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重
合体、エチレン−ブチルアクリレート−一酸化炭素共重
合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレ
ン−プロピレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体、ポリウレタン、塩素化ポリエチレン、塩素
化ポリプロピレン等が挙げられる。これらは単独で用い
られても、2種以上併用されてもよい。
【0011】塩化ビニル系樹脂の重合度は、平均重合度
として、400〜1000が好ましく、600〜800
が更に好ましい。平均重合度が大きすぎると塩化ビニル
系樹脂を溶剤に溶かしたときの溶解度が悪くなり、逆に
小さすぎると接着剤の接着強度が低下してしまう。
として、400〜1000が好ましく、600〜800
が更に好ましい。平均重合度が大きすぎると塩化ビニル
系樹脂を溶剤に溶かしたときの溶解度が悪くなり、逆に
小さすぎると接着剤の接着強度が低下してしまう。
【0012】塩素化塩化ビニル樹脂についての塩素化方
法としては、従来公知の水懸濁方法、溶液塩素化方法等
を用いることができるが、工業的には水懸濁方法が好ま
しい。塩素化塩化ビニル樹脂の塩素化度は、所望する耐
熱性に応じて決められるが、所望の塩素化度を調整する
方法としては、反応段階で調整してもよいし、高塩素度
の塩素化塩化ビニル樹脂と低塩素化塩素化塩化ビニル樹
脂あるいは通常の塩化ビニ樹脂とブレンドして塩素化度
を調整してもさしつかえない。塩素化度が71重量%以
上では、塩素化反応に時間を要するため工業的に不利で
ありコストアップになってしまう。
法としては、従来公知の水懸濁方法、溶液塩素化方法等
を用いることができるが、工業的には水懸濁方法が好ま
しい。塩素化塩化ビニル樹脂の塩素化度は、所望する耐
熱性に応じて決められるが、所望の塩素化度を調整する
方法としては、反応段階で調整してもよいし、高塩素度
の塩素化塩化ビニル樹脂と低塩素化塩素化塩化ビニル樹
脂あるいは通常の塩化ビニ樹脂とブレンドして塩素化度
を調整してもさしつかえない。塩素化度が71重量%以
上では、塩素化反応に時間を要するため工業的に不利で
ありコストアップになってしまう。
【0013】塩化ビニル系樹脂の添加量は、接着剤の全
量中、85〜99重量%である必要があり、87〜98
重量%が好ましい。添加量が多すぎると、接着剤の粘度
が大きくなり、作業性が悪くなり、少ないすぎると、十
分な接着強度が得られない。
量中、85〜99重量%である必要があり、87〜98
重量%が好ましい。添加量が多すぎると、接着剤の粘度
が大きくなり、作業性が悪くなり、少ないすぎると、十
分な接着強度が得られない。
【0014】本発明で使用される接着剤中の固形成分と
しての増粘剤としては、特に限定されないが、例えば、
無機珪酸物、酸化アルミニウム、酸化チタン、炭酸カル
シウム、酸化亜鉛、酸化鉄、有機又は無機系ペントナイ
ト、チクソトロピー性を付与するための有機チキン材等
が挙げられる。増粘剤の添加量は、接着剤の全量中、1
〜15重量%である必要があり、2〜15重量%が好ま
しい。添加量が15重量%を超えると、接着剤のチクソ
トロピー性が低下し高粘度起因による施工性低下を招
き、逆に1重量%より少ないと、接着剤の接着強度向上
が小さくなる。
しての増粘剤としては、特に限定されないが、例えば、
無機珪酸物、酸化アルミニウム、酸化チタン、炭酸カル
シウム、酸化亜鉛、酸化鉄、有機又は無機系ペントナイ
ト、チクソトロピー性を付与するための有機チキン材等
が挙げられる。増粘剤の添加量は、接着剤の全量中、1
〜15重量%である必要があり、2〜15重量%が好ま
しい。添加量が15重量%を超えると、接着剤のチクソ
トロピー性が低下し高粘度起因による施工性低下を招
き、逆に1重量%より少ないと、接着剤の接着強度向上
が小さくなる。
【0015】本発明で使用される接着剤中の溶剤成分と
しては、全溶剤量を100重量部とすると、その中に、
テトラヒドロフランが40〜90重量部、メチルエチル
ケトンが5〜30重量部、シクロヘキサノンが3〜15
重量部をしめるものが好適に使用される。
しては、全溶剤量を100重量部とすると、その中に、
テトラヒドロフランが40〜90重量部、メチルエチル
ケトンが5〜30重量部、シクロヘキサノンが3〜15
重量部をしめるものが好適に使用される。
【0016】テトラヒドロフランは塩化ビニル系樹脂の
溶解性が非常に良好である反面、高価であり、揮発性が
高いので、添加量を多すぎると接着剤が速乾性が強くな
り施工しにくくなるので上記の範囲が好ましい。メチル
エチルケトンも塩化ビニル系樹脂の溶解性がよく、安価
な良溶媒であるが、単独では接着剤の接着強度の向上に
は寄与しないので上記範囲が好ましい。シクロヘキサノ
ンは高沸点溶剤であり、接着剤を塗布後の乾燥が遅くな
るため、充分な養生時間ととらないと接着剤の強度低下
を招くので、上記範囲が好ましい。
溶解性が非常に良好である反面、高価であり、揮発性が
高いので、添加量を多すぎると接着剤が速乾性が強くな
り施工しにくくなるので上記の範囲が好ましい。メチル
エチルケトンも塩化ビニル系樹脂の溶解性がよく、安価
な良溶媒であるが、単独では接着剤の接着強度の向上に
は寄与しないので上記範囲が好ましい。シクロヘキサノ
ンは高沸点溶剤であり、接着剤を塗布後の乾燥が遅くな
るため、充分な養生時間ととらないと接着剤の強度低下
を招くので、上記範囲が好ましい。
【0017】本発明で使用される接着剤中には、更に必
要に応じて、各種充填剤や安定剤が添加されていてもよ
い。この成分の混合方法としては、例えば、デイゾルバ
ー等を用いて、比較的樹脂含有量の多い状態に溶解した
後に、所定の添加量を加えて混合する方法が挙げられ
る。
要に応じて、各種充填剤や安定剤が添加されていてもよ
い。この成分の混合方法としては、例えば、デイゾルバ
ー等を用いて、比較的樹脂含有量の多い状態に溶解した
後に、所定の添加量を加えて混合する方法が挙げられ
る。
【0018】
【作用】本発明の合成樹脂管と合成樹脂管継手との接続
構造は、前記接着剤として、固形成分が塩化ビニル系樹
脂85〜99重量%と増粘剤1〜15重量%とからなる
ものが用いられていることによって、合成樹脂管と合成
樹脂管継手との接続部の接着強度が優れ、又、用いる接
着剤の固有粘度が低くて、接続時の施工性に優れてい
る。
構造は、前記接着剤として、固形成分が塩化ビニル系樹
脂85〜99重量%と増粘剤1〜15重量%とからなる
ものが用いられていることによって、合成樹脂管と合成
樹脂管継手との接続部の接着強度が優れ、又、用いる接
着剤の固有粘度が低くて、接続時の施工性に優れてい
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の合成樹脂管と合
成樹脂管継手との接続構造を示す断面図であ。
を参照して説明する。図1は、本発明の合成樹脂管と合
成樹脂管継手との接続構造を示す断面図であ。
【0020】図1に示すように、1はソケット型の塩化
ビニル系樹脂管継手であって、接続すべき塩化ビニル系
樹脂管2の管端部が挿入される受口11を有している。
受口11の内面には、奥部に向かうにつれて次第に小径
となる10/1000以下のゆるいテーパーが設けられ
ている。受口11の奥部の内径寸法は、接続すへき塩化
ビニル系樹脂管2の管端部の外径と略等しくされてい
る。
ビニル系樹脂管継手であって、接続すべき塩化ビニル系
樹脂管2の管端部が挿入される受口11を有している。
受口11の内面には、奥部に向かうにつれて次第に小径
となる10/1000以下のゆるいテーパーが設けられ
ている。受口11の奥部の内径寸法は、接続すへき塩化
ビニル系樹脂管2の管端部の外径と略等しくされてい
る。
【0021】塩化ビニル系樹脂管継手1の受口11内に
は、溶剤成分と固形成分とからなる接着剤3を介して、
塩化ビニル系樹脂管2の管端部が挿入されて接続されて
いる。接着剤3は、固形成分が塩化ビニル系樹脂85〜
99重量%と増粘剤1〜15重量%とからなるものが用
いられている。
は、溶剤成分と固形成分とからなる接着剤3を介して、
塩化ビニル系樹脂管2の管端部が挿入されて接続されて
いる。接着剤3は、固形成分が塩化ビニル系樹脂85〜
99重量%と増粘剤1〜15重量%とからなるものが用
いられている。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。実施例1〜4,比較例1,2 塩化ビニル系樹脂管としては、塩素化塩化ビニ樹脂から
なる口径20mmの管〔積水化学社製「エスロンHT
(呼び径20)」〕を用いた。塩化ビニル系樹脂管継手
としては、塩素化塩化ビニ樹脂からなるソケット〔積水
化学社製「エスロンHTソケット(呼び径20)」〕で
あって、受口の内面には、奥部に向かうにつれて次第に
小径となる10/1000のテーパーが設けられてお
り、受口の奥部の内径寸法が、塩化ビニル系樹脂管の管
端部の外径と等しいものを用いた。
なる口径20mmの管〔積水化学社製「エスロンHT
(呼び径20)」〕を用いた。塩化ビニル系樹脂管継手
としては、塩素化塩化ビニ樹脂からなるソケット〔積水
化学社製「エスロンHTソケット(呼び径20)」〕で
あって、受口の内面には、奥部に向かうにつれて次第に
小径となる10/1000のテーパーが設けられてお
り、受口の奥部の内径寸法が、塩化ビニル系樹脂管の管
端部の外径と等しいものを用いた。
【0023】接着剤としては、塩化ビニル系樹脂とし
て、塩素含有量が64%の塩素化塩化ビニル樹脂(徳山
積水社製「HA−24F」)又は塩化度67%の塩素化
塩化ビニル樹脂(徳山積水社製「HA−05K」)、増
粘剤としてアエロジル#200、溶剤成分として、テト
ラヒドロフラン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ンを、それぞれ表1に示す所定量溶解したものを用い
た。
て、塩素含有量が64%の塩素化塩化ビニル樹脂(徳山
積水社製「HA−24F」)又は塩化度67%の塩素化
塩化ビニル樹脂(徳山積水社製「HA−05K」)、増
粘剤としてアエロジル#200、溶剤成分として、テト
ラヒドロフラン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ンを、それぞれ表1に示す所定量溶解したものを用い
た。
【0024】ソケットの内面と管の管端部の外面にそれ
ぞれ接着剤を塗布し、ソケットの受口内に管を挿入した
後、室温にて約1日間養生させて、図1に示す塩化ビニ
ル系樹脂管と塩化ビニル系樹脂管継手との接続構造を得
た。得られた接続構造物の接着強度と、用いた接着剤の
固有粘度と施工性を評価した。その結果を表1に示す。
尚、接続構造物の接着強度は、テンシロンでの押し抜き
試験により押し抜き強度を測定し、この押し抜き強度と
合成樹脂管と合成樹脂管継手の接着面積より算出した。
接着剤の固有粘度は、B型粘度計を用いて回転数6rp
mで測定した。接着剤の施工性は、ソケットの受口内に
接着剤を塗布したときの塗り易さを考慮し、容易にぬれ
るものは○、塗りにくいものは×とした。
ぞれ接着剤を塗布し、ソケットの受口内に管を挿入した
後、室温にて約1日間養生させて、図1に示す塩化ビニ
ル系樹脂管と塩化ビニル系樹脂管継手との接続構造を得
た。得られた接続構造物の接着強度と、用いた接着剤の
固有粘度と施工性を評価した。その結果を表1に示す。
尚、接続構造物の接着強度は、テンシロンでの押し抜き
試験により押し抜き強度を測定し、この押し抜き強度と
合成樹脂管と合成樹脂管継手の接着面積より算出した。
接着剤の固有粘度は、B型粘度計を用いて回転数6rp
mで測定した。接着剤の施工性は、ソケットの受口内に
接着剤を塗布したときの塗り易さを考慮し、容易にぬれ
るものは○、塗りにくいものは×とした。
【0025】
【表1】
【0026】表1からも明らかなように、本発明の実施
例の場合にはいずれも接続構造物の接着強度が優れ、接
着剤を塗布するときの施工性が優れている。
例の場合にはいずれも接続構造物の接着強度が優れ、接
着剤を塗布するときの施工性が優れている。
【0027】
【発明の効果】本発明の合成樹脂管と合成樹脂管継手と
の接続構造は、上記のとおりとされているので、合成樹
脂管と合成樹脂管継手との接続部の接着強度が優れ、且
つ、用いる接着剤の固有粘度が低くて、接続時の施工性
に優れているので、微妙な寸法出しを行うことができ、
特に、スプリンクラー配管のような寸法出しを要求され
る頭上作業を容易に行うことができる。
の接続構造は、上記のとおりとされているので、合成樹
脂管と合成樹脂管継手との接続部の接着強度が優れ、且
つ、用いる接着剤の固有粘度が低くて、接続時の施工性
に優れているので、微妙な寸法出しを行うことができ、
特に、スプリンクラー配管のような寸法出しを要求され
る頭上作業を容易に行うことができる。
【図1】本発明の合成樹脂管と合成樹脂管継手との接続
構造の一例を示す断面図である。
構造の一例を示す断面図である。
1 管継手 2 管 3 接着剤 11 受口
Claims (2)
- 【請求項1】 合成樹脂管継手の受口内に溶剤成分と固
形成分とからなる接着剤を介して合成樹脂管が挿入され
て接続された合成樹脂管と合成樹脂管継手との接続構造
であって、前記接着剤として、固形成分が塩化ビニル系
樹脂85〜99重量%と増粘剤1〜15重量%とからな
るものが用いられていることを特徴とする合成樹脂管と
合成樹脂管継手との接続構造。 - 【請求項2】 上記合成樹脂管継手の受口の内面には、
25/1000以下のゆるいテーパーが設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の合成樹脂管と合成樹脂
管継手との接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10190586A JP2000018471A (ja) | 1998-07-06 | 1998-07-06 | 合成樹脂管と合成樹脂管継手との接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10190586A JP2000018471A (ja) | 1998-07-06 | 1998-07-06 | 合成樹脂管と合成樹脂管継手との接続構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000018471A true JP2000018471A (ja) | 2000-01-18 |
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1998
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JP2012057704A (ja) * | 2010-09-08 | 2012-03-22 | Evuc Kk | 管体の接続用維持具 |
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