JP3290445B2 - 耐水性の良好な接着性組成物 - Google Patents

耐水性の良好な接着性組成物

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JP3290445B2 JP09502091A JP9502091A JP3290445B2 JP 3290445 B2 JP3290445 B2 JP 3290445B2 JP 09502091 A JP09502091 A JP 09502091A JP 9502091 A JP9502091 A JP 9502091A JP 3290445 B2 JP3290445 B2 JP 3290445B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐水性の良好な接着性組
成物およびそれを中間接着層とするステンレススチール
積層体に関する。さらに詳しくは、金属材料特にステン
レススチールとの接着性に優れ且つ良好な耐水性を備え
た接着性組成物およびそれを中間接着層とするステンレ
ススチール積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属材料に対する接着性組成物と
しては、酢酸ビニル系ポリマーと無水マレイン酸グラフ
ト変性ポリエチレンの混合物のように極性基を多く有す
る組成物が用いられている。
【0003】しかしながら、従来の接着性組成物は、金
属材料特にステンレススチールに対する接着力が十分で
はなくしかも耐水性がないため湿雰囲気中に長時間保持
されると接着強度が次第に低下するという改善されるべ
き課題を有していた。
【0004】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、良好な耐水
性を備えた、ステンレススチール用接着性組成物を提供
することにある。本発明の他の目的は、金属材料特にス
テンレススチールに優れた接着性を示ししかも湿雰囲気
中に長時間保持されても接着強度の低下しない耐水性の
良好な、ステンレススチール用接着性組成物を提供する
ことにある。本発明のさらに他の目的は、本発明の上記
接着性組成物を中間接着層とするステンレススチール積
層体を提供することにある。本発明のさらに他の目的お
よび利点は以下の説明から明らかになろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、 (A)ビニル基含有カルボン酸又はビニル基含有カルボ
ン酸エステル重合体、 (B)不飽和カルボン酸またはその酸無水物でグラフト
変性されたポリオレフィン、および (C)スチレンの単独重合体、共重合体またはそれらの
ゴム変性物であってスチレンを主体とした樹脂を含有し
てなり、そして (D)上記(A)成分、(B)成分および(C)成分の
合計重量に基づいて、(A)成分は40〜94重量%を
占め、(B)成分は1〜30重量%を占めそして(C)
成分は5〜30重量%を占める、ことを特徴とする、耐
水性の良好な、ステンレススチール用接着性組成物によ
って達成される。また、本発明の上記目的および利点
は、本発明の上記接着性組成物を中間接着層とするステ
ンレススチール積層体によって達成される。本発明の接
着性組成物は、上記の如く、(A)成分、(B)成分お
よび(C)成分の3成分を含有してなる。
【0006】(A)成分はビニル基含有カルボン酸又は
ビニル基含有カルボン酸エステル系重合体である。ビニ
ル基含有カルボン酸としては、例えばアクリル酸、メタ
クリル酸等を挙げることができる。
【0007】また、ビニル基含有カルボン酸エステルと
しては、例えば酢酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル
等を挙げることができる。
【0008】(A)成分の重合体は、上記の如き、ビニ
ル基含有カルボン酸及び/又はビニル基含有カルボン酸
エステルとα−オレフィン好ましくは炭素数2〜20の
α−オレフィンとの共重合体として有利に用いられる。
共重合体中に占めるα−オレフィンは、全モノマー単位
に基づいて60〜97重量%を占めるのが好ましく、7
0〜95重量%を占めるのがより好ましい。
【0009】炭素数2〜20のα−オレフィンとして
は、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘ
キセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1
−デセン、1−テトラデセン、1−オクタデセンなどが
挙げられる。これらのα−オレフィンは単独または2種
以上併用される。これらのうち、エチレンが特に好まし
い。
【0010】 (A)成分の重合体は、好ましくは0.1〜50g/1
0分、特に好ましくは0.5〜30g/10分のメルト
フローレート値を示す。 上記(B)成分は不飽和カルボン酸またはその酸無水物
でグラフト変性されたポリオレフィンである。
【0011】変性前のポリオレフィンとしては、例えば
炭素数1〜20のα−オレフィンの単独重合体又は共重
合体が有利に用いられる。かかるα−オレフィンとして
は前記したものと同じものが例示できる。
【0012】不飽和カルボン酸もしくはその酸無水物
しては、例えば、アクリル酸、マレイン酸、フマール
酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン
酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジック酸(エンド
シス−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3
−ジカルボン酸)などの不飽和カルボン酸;またはその
酸無水物が挙げられる。
【0013】かかる酸無水物の具体例としては、例え
ば、無水マレイン酸、無水シトラコン酸などが挙げられ
る。飽和ジカルボン酸またはその酸無水物としては、
とくにマレイン酸、ナジック酸またはこれらの酸無水物
が好ましく用いられる。
【0014】不飽和カルボン酸もしくはその酸無水物で
グラフト変性されたポリオレフィン(B)は、好ましく
は、変性前のポリオレフィンに基づいて0.05〜15
重量%、より好ましくは0.1〜10重量%の不飽和カ
ルボン酸もしくはその酸無水物でグラフト変性されてい
る。
【0015】また、変性されたポリオレフィン(B)
は、好ましくはメルトフローレート(MFR)0.1〜
50g/10分、より好ましくはMFR0.3〜30g
/10分を示す。
【0016】(C)成分は、スチレンの単独重合体ある
いはスチレンとアクリロニトリル、メチルメタクリレー
ト等の共重合体あるいはそれらのゴム変性物のスチレン
を主体とした樹脂である。
【0017】これらのスチレン系ポリマーは、好ましく
は0.1〜50g/10分、より好ましくは1〜20g
/10分のMFR(ASTM D1238による、23
0℃−2160g)を示す。
【0018】これら組成物は通常行われる種々の溶融混
合方法例えば押出機を利用されることで得ることができ
る。また本発明に用いる組成物には、本発明の目的を損
なわない範囲、耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、
スリップ剤、塩酸吸収剤、核剤、顔料、染料等通常ポリ
オレフィンに添加して使用される各種配合剤を添加して
もよい。
【0019】また、必要に応じてエラストマー類を添加
しても良い。ここで、エラストマー類として次のものを
例示できる。エチレン含有量が45〜95モル%である
エチレン・α−オレフィン共重合体、中間のソフトセグ
メントがエチレン・ブチレンで、末端部がポリスチレン
のハードセグメントで構成されるスチレン系エラストマ
ー、ポリイソブチレンなどが例示できる。
【0020】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳述する。
本発明はかかる実施例によりいかなる制限も受けるもの
ではない。実施例中、接着強度は本発明の接着性組成物
を中間接着層とする層構造のステンレススチール積層体
について、剥離速度50mm/minのT剥離により2
3℃で測定した値(kg/10mm)である。初期値
は、ステンレススチール積層体を調製したのち、23
℃、60%RHの恒温恒湿の室中に1週間放置したもの
についての値である。
【0021】湿気値は、積層体を調製したのち、60℃
の温水中に1カ月間浸漬したものについての値である。
【0022】実施例1 (1) エチレン/酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル1
0モル%、MFR8、密度0.93g/cm3)75重量
部、ポリスチレン(三井東圧化学(株)トーポレックス
MP500)20重量部および無水マレイン酸グラフト
変性ポリエチレン(無水マレイン酸 2重量%、MFR
4、密度0.96g/cm3)5重量部とを、ヘンシェル
ミキサーで混合し、押出機を用いて200℃で溶融混合
してペレットを得た。
【0023】(2)この混合物をキャスト成形機に供給
し200℃の条件下で150μmのフィルムに成形し
た。このフィルムを、別に準備したステンレススチール
板(JIS G4305,SUS304,0.1mm×
1cm×20cm)2枚の間に挟み、230℃、1kg
/cm2、60秒の条件下でヒートシールテスターで熱
接着せしめた。得られた3層構造の積層体について接着
強度を調べた。結果を表1に示した。
【0024】実施例2エチレン/酢酸ビニル共重合体
(酢酸ビニル8モル%、MFR2、密度0.93g/c
3)85重量部、実施例1で使用のものと同じポリス
チレン10重量部および実施例1で使用のものと同じ変
性ポリエチレン5重量部を用い、実施例1.(1)と同
様にして混合物を得た。この混合物を用いる他は、実施
例1.(2)と同様にして3層構造の積層体を製造し
た。結果を表1に示した。
【0025】実施例3 エチレン/酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル19モル
%、MFR15、密度0.94g/cm3)75重量部、
実施例1で用いたエチレン/酢酸ビニル共重合体に代え
て用いる他は、実施例1.(1)と同様にして混合物を
得た。この混合物を用いる他は、実施例1.(2)と同
様にして3層構造の積層体を製造した。結果を表1に示
した。
【0026】実施例4 エチレン/エチルアクリレート共重合体(三井デュポン
ポリケミカル(株)製、エバフレックスEFA A70
2、エチルアクリレート19重量%、MFR5)75重
量部を実施例1で用いたエチレン/酢酸ビニル共重合体
に代えて用いる他は、実施例1.(1)と同様にして混
合物を得た。この混合物を用いる他は、実施例1.
(2)と同様にして3層構造の積層体を製造した。結果
を表1に示した。
【0027】比較例1 実施例1で用いたと同じエチレン/酢酸ビニル共重合体
95重量部と実施例1で用いたと同じ変性ポリエチレン
5重量部を用い、実施例1.(1)と同様にして混合物
を得た。この混合物を用いる他は、実施例1.(2)と
同様にして3層構造の積層体を製造した。結果を表1に
示した。
【0028】比較例2 実施例1で用いたと同じエチレン/酢酸ビニル共重合体
55重量部、実施例1で用いたと同じポリスチレン40
重量部および実施例1で用いたと同じ変性ポリエチレン
5重量部を用い、実施例1.(1)と同様にして混合物
を得た。この混合物を用いる他は、実施例1.(2)と
同様にして3層構造の積層体を製造した。結果を表1に
示した。
【0029】比較例3 実施例1で用いたと同じエチレン/酢酸ビニル共重合体
80重量部および実施例1で用いたと同じポリスチレン
20重量部を用い、実施例1.(1)と同様にして混合
物を得た。この混合物を用いる他は、実施例1.(2)
と同様にして3層構造の積層体を製造した。結果を表1
に示した。
【0030】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09J 133/02 C09J 133/02 133/04 133/04 (56)参考文献 特開 昭51−150544(JP,A) 特開 昭59−159844(JP,A) 特開 昭59−149943(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 123/26 C09J 125/04 - 125/14 C09J 133/02 - 133/12 C08L 23/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ビニル基含有カルボン酸又はビニ
    ル基含有カルボン酸エステル重合体、 (B)不飽和カルボン酸またはその酸無水物でグラフト
    変性されたポリオレフィン、および (C)スチレンの単独重合体、共重合体またはそれらの
    ゴム変性物であってスチレンを主体とした樹脂を含有し
    てなり、そして (D)上記(A)成分、(B)成分および(C)成分の
    合計重量に基づいて、(A)成分は40〜94重量%を
    占め、(B)成分は1〜30重量%を占めそして (C)成分は5〜30重量%を占める、ことを特徴とす
    る、耐水性の良好な、ステンレススチール用接着性組成
    物。
  2. 【請求項2】 上記(A)成分が酢酸ビニルである請求
    項1に記載の接着性組成物。
  3. 【請求項3】 上記(B)成分が無水マレイン酸でグラ
    フト変性されたポリオレフィンである請求項1に記載の
    接着性組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の接着性
    組成物を中間接着層とするステンレススチール積層体。
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