JP2000017134A - 床 材 - Google Patents

床 材

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JP2000017134A
JP2000017134A JP10199474A JP19947498A JP2000017134A JP 2000017134 A JP2000017134 A JP 2000017134A JP 10199474 A JP10199474 A JP 10199474A JP 19947498 A JP19947498 A JP 19947498A JP 2000017134 A JP2000017134 A JP 2000017134A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄焼却する際に環境に悪影響を及ぼす懸念
のあるポリ塩化ビニルを主成分とする床材の代替とし
て、しかも床材として具備すべき好適な剛軟性を有し、
安価で生産能力の高い塩化ビニル樹脂用設備と同等の生
産設備が使用できる床材を提供する。 【解決手段】 アクリル系重合体微粒子(A)、可塑剤
(B)および充填剤(C)、からなる床材であって、ア
クリル系重合体微粒子(A)が可塑剤(B)に対して相
溶性を有するコア部と非相溶性を有するシェル部からな
るコアシェル構造を有し、かつ、アクリル系重合体微粒
子(A)に対する可塑剤(B)および充填剤(C)の配
合量が重量比で(A)/(B)/(C)=100/50
〜300/50〜800であることを特徴とする床材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカーペットの裏打ち
材、プラスチックタイル、クッションフロア等の床材に
関する。詳しくは、廃棄焼却時にダイオキシンや塩化水
素ガスの発生が無く、剛軟性に優れ、かつ、可塑剤の移
行防止性に優れた性能を有する床材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、床材には木材、ピチュメンまたは
ポリ塩化ビニルを主成分とする樹脂等が用いられてき
た。特に近来は価格および性能面よりプラスチックタイ
ルや、カーペットの裏打ち材料ではポリ塩化ビニルを主
成分とする樹脂が多用され、これら用途の主流になって
いる。
【0003】しかしながら、塩ビゾルを用いた製品は、
これを廃棄焼却した時に塩化水素ガスを発生し、これが
焼却炉を損傷することがかねてから問題となっていた。
また、近年では、塩化水素ガスによる酸性雨の問題、さ
らには焼却時に発生する毒性が極めて高いとされるダイ
オキシンによる人体や、地球環境への影響などが問題視
されるようになり、塩ビゾルと同等の物性を有しながら
環境問題の少ない代替材料の登場が期待されている。
【0004】かかる状況に鑑み、ポリ塩化ビニル樹脂を
使用しない床材を開発する試みがなされてきた。その例
として、アスファルト変性物を主成分とするピチュメ
ンを使用する試み、非晶質ポリオレフィンを主成分と
する樹脂組成物を溶融成形して床材として使用する試
み、が行われている。しかしながら、いずれの場合もポ
リ塩化ビニルを主成分とする樹脂を用いた床材が有する
好適な剛軟性を実現するには至らず、床材に要求される
べき物性を完全に満足していない状況である。
【0005】これに対して、ポリ塩化ビニルと同等の剛
軟度を実現できる材料として、ポリ(メタ)アクリル/
スチレン/ブタジエン系樹脂からなる水系エマルション
が提案されている。この場合には、樹脂のガラス転移温
度を最適化することにより、塩化ビニルを主成分とする
樹脂を用いた場合と同等の剛軟性を実現することができ
る。しかし、反面、分散媒として多量の水を含有するた
め、床材の製造にあたってはこれを除去する工程が必要
であり、従来使用していた製造ラインが使用できないば
かりか、製造ラインの処理速度も遅くなり、生産性の低
下と製造コストの増加を伴う。また、媒体の除去に必然
的に伴う発泡を完全に防止することが困難であり、物性
の面からも塩化ビニル樹脂に及ばないという問題点を有
している。
【0006】以上のように、現在多用されているポリ塩
化ビニルを主成分とする床材は、廃棄焼却した場合に環
境に対して悪影響を及ぼす懸念があるとされながら、こ
れに代替できる好適な床材用材料を見出すことができな
い状況にある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決しようとする課題は、床材を構成する材料に含有
される塩素量を低減すること、床材として具備すべき
好適な剛軟度を有すること、および、安価で生産能力
の高い塩化ビニル樹脂用設備と同等の生産設備が使用で
きることであり、以てポリ塩化ビニルを主成分とする床
材の持つ優れた物性を保持し、かつ、ポリ塩化ビニルを
主成分とする床材の持つ環境への影響といった問題点を
払拭した好適な床材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
対して鋭意検討を行い、塩化ビニル樹脂の代わりに塩
素を含有しないアクリル系重合体を用いる。該アクリ
ル系重合体を水などの分散媒を含有しない乾燥された状
態で供給する。可塑剤や充填剤などを配合することに
より塩化ビニル樹脂の場合と同等のゾル状にする。ア
クリル系重合体の構造を可塑剤に対して相溶性のコア部
と非相溶性のシェル部からなるコアシェル構造とすると
いう手段をとることによって、上記課題を解決できるこ
とを見出した。
【0009】すなわち本発明の要旨とするところは、ア
クリル系重合体微粒子(A)、可塑剤(B)および充填
剤(C)を必須成分とする床材であって、アクリル系重
合体微粒子(A)が可塑剤(B)に対して相溶性を有す
るコア部と非相溶性を有するシェル部からなるコアシェ
ル構造を有し、かつ、コア部とシェル部の重量比が10
/90〜90/10であり、アクリル系重合体微粒子
(A)に対する可塑剤(B)および充填剤(C)の配合
量が重量比で(A)/(B)/(C)=100/50〜
300/50〜800であることを特徴とする床材にあ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明においては粉末状のアクリル系重合体微粒
子を用い、これを可塑剤に分散させることによりプラス
チゾルとすることができる。これは、現在広く使用され
ている塩化ビニル樹脂系プラスチゾル(以後、塩ビゾル
と略記する。)と同じ形態、性状を有するため塩ビゾル
と同等の製造ラインを使用することができる。
【0011】本発明のアクリル系重合体微粒子は、乾燥
された状態にあるものが好ましい。このように乾燥され
たアクリル系重合体微粒子を用いることにより、樹脂エ
マルションのように分散媒を除去する工程が不必要であ
り、製造工程の短縮ないしコスト低減において有利であ
る。また分散媒を除去する必要がないため、床材に気泡
が混入するおそれがなく、高い品質の床材を安定して生
産することができる。
【0012】また、本発明においてアクリル系重合体微
粉末を用いることにより、これを可塑剤に分散させた場
合の良好な貯蔵安定性、およびプラスチゾルを加熱して
床材を製造する際の成形体の良好な可塑剤保持性のバラ
ンスをとることができる。アクリル系以外の重合体を用
いた場合、貯蔵安定性と可塑剤保持性のバランスをとる
ために重要な溶解度パラメーター(以後、Sp値と略記
する。)を最適化することを可能となるようなモノマー
の選択肢が狭いか、モノマーの価格が高く、工業的に実
用的なものが得られていない現状にある。アクリル系モ
ノマーは幅広いSp値を有するモノマー群からなるた
め、自在にSp値をコントロールすることが可能であ
り、また工業的に実用的な範囲内で製造することが可能
である。
【0013】本発明で使用するアクリル系重合体微粒子
(A)は、コアシェル構造を有し、かつ、コア部が可塑
剤(B)に対して相溶性を有し、シェル部が可塑剤
(B)に対して非相溶性を有することが必要である。
【0014】アクリル系重合体微粒子(A)と可塑剤と
の相溶性は、基本的にアクリル系重合体のSp値と可塑
剤のSp値との関係によって決定される。このとき、ア
クリル系重合体のSp値が可塑剤のSp値に近い場合、
アクリル系重合体は室温で容易に可塑剤に膨潤あるいは
溶解し、可塑剤を良好に保持したゲル化物を与える。こ
れは床材の成形体としては好ましい性質であるが、プラ
スチゾルとしての貯蔵安定性に欠ける。逆に、アクリル
系重合体のSp値が可塑剤のSp値と大きく異なる場
合、アクリル系重合体は室温において可塑剤によって膨
潤されたり溶解されたりすることなく良好に分散状態を
保ちプラスチゾルとしての実用的な貯蔵安定性を満足す
るが、加熱してもゲル化が不良であり、床材の成形体と
しては好ましくない。
【0015】したがって、アクリル系重合体微粒子
(A)はコア部に可塑剤に対して相溶性を有する組成を
持ち、シェル部に可塑剤に対して非相溶性を有する組成
を持つコアシェル構造を有することが必要であり、この
ような構造をとらせることにより初めてプラスチゾルと
しての良好な貯蔵安定性と床材としての良好な可塑剤保
持性の両特性を満足することができる。
【0016】アクリル系重合体微粒子(A)を構成する
モノマーとしては、アクリル系モノマーを主成分として
いれば特に限定はしない。好ましくは、コア部を構成す
るモノマー混合物(Mc)としてメチルメタクリレート
が20〜85モル%、C2〜C8脂肪族および/または
芳香族アルコールの(メタ)アクリル酸エステルが15
〜80モル%、および他の共重合可能なモノマーを、合
計が100モル%となるように配合したもの、シェル部
を構成するモノマー混合物(Ms)としてメチルメタク
リレートが20〜94.5モル%、C2〜C8脂肪族お
よび/または芳香族アルコールの(メタ)アクリル酸エ
ステルが5〜40モル%、カルボキシル基またはスルホ
ン酸基含有モノマーが0.5〜10モル%、他の共重合
可能なモノマーを合計が100モル%となるように配合
したものである。
【0017】これをまとめて示すと次のとおりである。 (Mc)合計を100モル%とし、 メチルメタクリレート 20〜85モル% C2〜C8脂肪族および/または芳香族ア ルコールの(メタ)アクリル酸エステル 15〜80モル% 他の共重合可能なモノマー 30モル%以下 (Ms)合計を100モル%とし、 メチルメタクリレート 20〜94.5モル% C2〜C8脂肪族および/または芳香族ア ルコールの(メタ)アクリル酸エステル 5〜40モル% カルボキシル基またはスルホン酸基含有モ ノマー 0.5〜10モル% 他の共重合可能なモノマー 30モル%以下
【0018】アクリル系重合体微粒子(A)のコア部を
構成するモノマー混合物(Mc)において、メチルメタ
クリレートの比率が20モル%未満の場合、あるいはC
2〜C8脂肪族および/または芳香族アルコールの(メ
タ)アクリル酸エステルが80モル%より多い場合に
は、可塑剤に対する溶解性が上がりプラスチゾルの貯蔵
安定性が低下したり、加熱後のゲル化物のガラス転移温
度が下がり床材として好適な剛軟性が得られなくなる傾
向にある。また、アクリル系重合体微粒子(A)のガラ
ス転移温度が下がり、貯蔵時にブロッキングが発生しや
すくなる。
【0019】また、メチルメタクリレートの比率が85
モル%より多い場合、あるいはC2〜C8脂肪族および
/または芳香族アルコールの(メタ)アクリル酸エステ
ルの比率が15モル%未満の場合には、コア部に要求さ
れる可塑剤保持性が不足するため、加熱しても良好にゲ
ル化しない場合がある。また、可塑剤保持性が低いため
に得られた床材が経時的に可塑剤のブリードアウトを発
生し、物性の低下の原因となったり、あるいは下地のモ
ルタルと反応して異臭を発生しやすい傾向にある。
【0020】アクリル系重合体微粒子(A)のシェル部
を構成するモノマー混合物(Ms)において、メチルメ
タクリレートの比率が94.5モル%より多い場合、あ
るいはC2〜C8脂肪族および/または芳香族アルコー
ルの(メタ)アクリル酸エステルの比率が5モル%より
少ない場合には、シェル部に要求される貯蔵安定性は十
分であるものの、コアシェル粒子全体としての可塑剤保
持性が低下し、これらを用いて床材に加工した場合に可
塑剤のブリードアウトを発生する傾向にある。
【0021】また、メチルメタクリレートの比率が20
モル%未満の場合、あるいはC2〜C8脂肪族および/
または芳香族アルコールの(メタ)アクリル酸エステル
の比率が40モル%より多い場合には、シェル部に要求
される貯蔵安定性が不足する傾向にあるため、重合体微
粒子は室温において可塑剤中で膨潤あるいは溶解しやす
くなり、プラスチゾルに要求される貯蔵安定性が低下す
る傾向にある。
【0022】カルボキシル基またはスルホン酸基含有モ
ノマーの比率が0.5未満の場合には、重合体微粒子の
可塑剤中への分散性が損なわれ、作業性が低下する傾向
にあるとともに、プラスチゾルの貯蔵安定性が低下する
傾向にある。また、10モル%より多い場合にはシェル
部の非相溶性が上がり、コア部の相溶性をいくら高めて
も全体としての可塑剤保持性が低下する傾向にある。ま
た、加熱した時のゲル化状態も良好でなくなる傾向にあ
り、脆くて弾性のない床材となりやすい。
【0023】シエル部を構成するモノマー混合物(M
s)の中、カルボキシル基またはスルホン酸基含有モノ
マーとしては、特に限定はないが、たとえば、メタクリ
ル酸、アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン
酸、フマル酸、スルホン酸アリル、スルホン酸ビニル等
を挙げることができる。
【0024】コア部を構成するモノマー混合物(Mc)
およびシエル部を構成するモノマー混合物(Ms)の
中、C2〜C8脂肪族および/または芳香族アルコール
の(メタ)アクリル酸エステルには特に限定はないが、
たとえば、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレー
ト、t−ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート等の脂肪族アルコールの(メタ)アクリレー
ト、あるいはベンジル(メタ)アクリレート等の芳香族
アルコールの(メタ)アクリレート等を単独で、あるい
は組み合わせて用いることができる。
【0025】上記モノマー混合物(Mc)および(M
s)において、他の共重合可能なモノマーとしては、上
記のアクリル系モノマーとの共重合性が良好であれば特
に限定しないが、たとえば、C9以上のアルコールの
(メタ)アクリレート、たとえば、ステアリル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等あるい
はカルボン酸およびスルホン酸以外の官能基を有する
(メタ)アクリレート、たとえば、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、
アセトキシエチル(メタ)アクリレート、あるいはアク
リルアミドおよびその誘導体であるジアセトンアクリル
アミドやN−メチロールアクリルアミド、N−メトキシ
メチルアクリルアミド、N−エトキシエチルアクリルア
ミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド等、あるいは
スチレンおよびその誘導体、酢酸ビニル、ブタジエン、
アクリル変性シリコーン系モノマー、アクリル変性エポ
キシモノマー、アクリル変性ウレタンモノマー等を用い
ることができる。また、単官能モノマーだけでなく、多
官能モノマー、たとえば、エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ジビニルベンゼン等を架橋性モノマーとして使用す
ることができる。
【0026】アクリル系重合体微粒子(A)の組成にお
いて、コア部とシェル部を構成するモノマー混合物(M
c)および(Ms)の重量比は(Mc)/(Ms)=1
0/90〜90/10である。コア部(Mc)の比率が
10未満の場合、あるいはシェル部(Ms)の比率が9
0より多い場合には、アクリル系重合体微粒子(A)全
体としての可塑剤保持性が不足し、加熱してもゲル化が
進行しなかったり、一旦ゲル化しても経時的に可塑剤の
ブリードアウトが発生しやすくなる。 コア部(Mc)
の比率が90より多い場合、あるいはシェル部(Ms)
の比率が10未満の場合には、アクリル系重合体微粒子
(A)全体としての貯蔵安定性が低下する傾向にあり、
室温においてプラスチゾルが増粘あるいはゲル化を生じ
やすくなる。
【0027】本発明に用いる可塑剤(B)は特に限定は
なく、ジオクチルフタレート、ジイソノニルフタレー
ト、ジイソデシルフタレート、ジヘキシルフタレート、
ジブチルフタレート等のジアルキルフタレート系、ブチ
ルベンジルフタレート等のアルキルアリールフタレート
系、トリクレシルホスフェート等のトリアリールホスフ
ェート系、ジフェニル−2−エチルヘキシルホスフェー
ト等のアルキルアリールホスフェート系、アジピン酸エ
ステル等のジカルボン酸エステル系、ポリエステル系、
あるいはエポキシ化大豆油など、広く用いることができ
る。また、これらのうち複数を混合して用いることも可
能であり、耐寒性、難燃性、耐薬品性などの要求性能に
応じて配合することができる。これらのうちジオクチル
フタレート系等のジアルキルフタレート系の可塑剤が好
ましい。これらは安価であり、入手が容易であるため工
業的に利用できるほか、塩化ビニル樹脂で広く用いられ
ているためその製造ラインがそのまま利用できる利点が
ある。
【0028】本発明で使用する充填剤の種類には特に限
定はなく、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、パー
ライト、クレー、コロイダルシルカ、マイカ粉、珪砂、
珪藻土、カオリン、タルク、ベントナイト、ガラス粉
末、酸化アルミニウム、フライアッシュ、シラスバルー
ンなど広く用いることができる。
【0029】本発明の床材に用いられるプラスチゾル
は、通常のプラスチゾル同様、アクリル系重合体微粒子
および充填剤を可塑剤に分散させたものである。充填剤
は、アクリル系重合体微粒子と可塑剤だけでは実現でき
ない床材としての物性を実現することができ、また、安
価な充填剤を配合することによってプラスチゾルのコス
トを抑えるためでもある。
【0030】本発明におけるアクリル系重合体微粒子
(A)と可塑剤(B)の配合比率は重量比で(A)/
(B)=100/50〜300である。可塑剤量が50
よりも少ない場合には、アクリル系重合体微粒子(A)
の分散性が不良となりやすくプラスチゾルとしての性状
を与えないか、またはプラスチゾルの粘度が高くなり、
床材として加工しずらくなる傾向にある。また、可塑剤
量が300より多い場合にはプラスチゾルの粘度が低く
なり、加工性が低下するのみならず、床材に要求される
強度や剛軟性、耐久性などが低下する傾向にある。
【0031】また、本発明におけるアクリル系重合体微
粒子(A)と充填剤(C)の配合比率は重量比で(A)
/(C)=100/50〜800の範囲である。充填剤
(C)の配合比率が50より少ない場合には、成形体が
柔らかくなり、床材として要求される好適な剛軟性が得
られ難くなる傾向にある。また、安価な充填剤を多く含
有しないため製品コスト的なメリットが得られなくな
る。充填剤の配合比率が800より多い場合には、充填
剤が多すぎるためにバインダーとして機能する樹脂分が
相対的に不足し、成形体の強度や耐久性が低下する傾向
にある。
【0032】アクリル系重合体微粒子(A)は、上述し
た組成および構造が得られるものであれば、どのような
方法によって製造されても構わない。通常は、シード乳
化重合によってコアシェル型エマルジョンを調製し、こ
れをスプレードライ法(噴霧乾燥法)、塩凝固法、酸凝
固法、あるいはその他の凝固法、凍結乾燥法などによっ
て固形分を回収することが可能である。
【0033】本発明の床材には、アクリル系重合体微粒
子(A)、可塑剤(B)、充填剤(C)の他に、必要に
応じて様々なものを配合することができる。例えば、希
釈剤、消泡剤、顔料、防黴剤、防臭剤、抗菌剤、界面活
性剤、滑剤、紫外線吸収剤、香料、発泡剤、レベリング
剤、接着剤等がこれに属する。
【0034】本発明からなる床材を製造する場合、アク
リル系重合体微粒子(A)、可塑剤(B)、充填剤
(C)を混合して十分に練り混ぜ、得られたプラスチゾ
ルを加熱成形できるものであれば、どのような装置を用
いても構わない。
【0035】本発明では、上記材料を配合して得られる
プラスチゾルを加熱することによって床材を得ることが
できるが、この場合の加熱条件としてはアクリル系重合
体微粒子が可塑剤によって良好にゲル化する条件であれ
ば任意の条件を用いることができる。たとえば、好まし
い温度範囲としては80〜220℃であり、加熱時間と
しては2〜40分であるが、これに限定されるものでは
ない。
【0036】
【実施例】以下に、本発明を実施例を用いて説明する。
実施例中の「部」は重量部を示す。また実施例中の評価
方法および評価基準は以下の通りである。
【0037】[粘度]アクリル重合体微粒子、可塑剤、
充填剤を表2に示した配合処方にしたがって計量し、デ
ィスパーミキサーによって混練し、プラスチゾルを得た
(以下同じ。)。これを25℃に保温した後、BH型粘
度計(7号ローター)を用いて、回転数5rpmで測定
し、次の基準で評価した。 ○:10以上30未満Pa・S △:30以上50未満Pa・S ×:10未満または50以上Pa・S
【0038】[貯蔵安定性]プラスチゾルを粘度測定後
40℃の恒温槽にて1週間保管し、再び粘度を測定し、
次式により増粘率を計算し、次の基準で評価した。 増粘率(%)=(貯蔵後の粘度/初期の粘度)×100 ○:増粘率40%未満 △:増粘率40%以上100%未満 ×:増粘率100%以上
【0039】[剛軟度]プラスチゾルをカーペット基布
の上に2mm厚で塗布し、これをオーブンにて140℃
×10分加熱し、カーペットを得た。得られたカーペッ
トを台の上に置き、台の端から何mmはみ出して置いた
時に垂れ下がるかを測定し、次の基準で評価した。 ○:200mm以上300mm未満 △:300mm以上400mm未満 ×:400mm以上
【0040】[非ブリードアウト]得られたカーペット
を40℃にて2週間保管し、パッキング層からの可塑剤
の浸み出しの有無を目視にて判断した。 ○:ブリードアウトなし ×:ブリードアウトあり
【0041】[強度]プラスチゾルを剥離紙の上に2m
m厚に塗布し、140℃×10分加熱してゲル化させ
た。これを15mm幅×80mm長に切り出し、テンシ
ロン測定器により引張試験(試験速度50mm/分)を
行った。
【0042】[実施例1] [モノマー混合物(Mc)の調製]メチルメタクリレー
ト300部、n−ブチルメタクリレート200部、ジア
ルキルスルホコハク酸ナトリウム(乳化剤、花王(株)
製、商品名:ペレックスOTP)5部を混合し、モノマ
ー混合物(Mc)とした。
【0043】[モノマー混合物(Ms)の調製]メチル
メタクリレート390部、n−ブチルメタクリレート1
00部、メタクリル酸10部、ジアルキルスルホコハク
酸ナトリウム(乳化剤、花王(株)製、商品名:ペレッ
クスOTP)5部を混合し、モノマー混合物(Ms)と
した。
【0044】[アクリル系重合体微粒子(Al)の調
製]2リットルの4つ口フラスコに、純水765部およ
び乳化剤として脂肪酸ナトリウム(花王(株)製、商品
名:フレークマルセル)5部を入れ、いかり型撹拌棒に
より200rpmで撹拌した。窒素ガスを30分間バブ
リングした後、80℃に昇温し、ラジカル重合開始剤と
して過硫酸カリウム0.25部を投入した。15分後に
モノマー混合物(Mc)の滴下を開始し、150分かけ
てこれを滴下した。さらに、80℃にて撹拌したまま1
時間保持した後、モノマー混合物(Ms)の滴下を開始
し、150分かけてこれを滴下した。さらに、80℃に
て1時間撹拌を継続した後、冷却し、白色のアクリル系
重合体エマルションを得た。
【0045】得られたエマルションをスプレードライヤ
ー(大川原化工機(株)製、L−8型)により噴霧乾燥
を行い、乾燥されたアクリル系重合体微粒子(A1)を
得た。乾燥条件は入口温度180℃、出口温度70℃、
アトマイザ回転数25000rpmであった。
【0046】[プラスチゾルの調製]得られたアクリル
系重合体微粒子(A1)100部、可塑剤ジオクチルフ
タレート120部、充填剤炭酸カルシウム300部を計
量し、ディスパーミキサーにて撹拌(約3000rpm
×2分)し、さらに減圧脱泡して均一なプラスチゾルを
得た。このプラスチゾルの粘度および貯蔵安定性を上述
の方法により評価した。
【0047】[カーペットの調製]得られたプラスチゾ
ルをカーペット用基布に2mm厚になるよう塗布し、1
40℃×10分加熱してゲル化させカーペットを得た。
このカーペットの剛軟度および非ブリードアウトを上述
の方法により評価した。
【0048】[実施例2〜4、比較例1〜4]実施例1
と同様の手法により、表1に示した組成のアクリル系重
合体微粒子(A1)〜(A3)を用いて、表2に示した
配合処方に従いプラスチゾルおよびカーペットの評価を
行った。その結果を表2に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】[各例の考察] 実施例1〜4 実施例1ではプラスチゾルの粘度および貯蔵安定性とも
良好で、ポリ塩化ビニル樹脂からなるプラスチゾルと同
等の優れた作業性を示した。また、得られたカーペット
の物性も良好で、床材として要求される好適な剛軟度お
よび非ブリードアウト性、強度を示した。
【0052】実施例2は可塑剤の種類を変えて配合を行
った例である。この場合も実施例1と同様に良好な作業
性および床材としての物性を示した。実施例3および4
は、充填剤の配合量を変えた例である。この場合も可塑
剤の量を適度に調節することにより、良好な作業性と物
性を実現することができた。
【0053】比較例1〜2 比較例1および2は、可塑剤の配合量を変えた例であ
る。比較例1では可塑剤量が少な過ぎるため、充填剤の
配合量を低減してもプラスチゾルの粘度が高すぎ、作業
性が不良となりカーペットを作成することができなかっ
た。比較例2では可塑剤量が多すぎるため、プラスチゾ
ル粘度が低くなり過ぎてかえって作業性が低下した。ま
た、得られたカーペットは軟らか過ぎて実用に供するこ
とはできなかった。
【0054】比較例3〜4 比較例3〜4はアクリル系重合体微粒子のコアシェル比
を変えた例である。比較例3ではシェル比率が低すぎる
ため、ゾル粘度および貯蔵安定性が不良となり、作業性
を低下させた。比較例4ではシェル比率が高すぎるた
め、可塑剤を保持する成分が不足し、得られたカーペッ
トは経時的に可塑剤のブリードアウトを発生し、実用に
供することはできなかった。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の床材は、
アクリル系重合体を用いるため塩化ビニル樹脂を用いた
床材が抱える環境への悪影響という問題が解消され、か
つ、床材としての剛軟度や、可塑剤保持性に優れ、ま
た、安価で生産性の高い製品を与えることができる等の
効果を奏するものであり、その工業的意義は著大であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // E04F 15/16 E04F 15/16 Z Fターム(参考) 3B120 AB07 AD01Z AD04Z AD11Z AD15Z DB02 EB15 EB26 EB30 4J002 BG01X BG04W BG04X BG05W BG05X BG06W BG06X BG07X BH02X BQ00X CD163 CF003 DE147 DE237 DJ007 DJ017 DJ037 DJ047 DJ057 DL007 DM007 EH096 EH146 EW046 FA107 FD017 FD023 FD026 GF00 GL01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル系重合体微粒子(A)、可塑剤
    (B)および充填剤(C)を含有してなる床材であっ
    て、アクリル系重合体微粒子(A)が可塑剤(B)に対
    して相溶性を有するコア部と非相溶性を有するシェル部
    からなるコアシェル構造を有し、かつ、コア部とシェル
    部の重量比が10/90〜90/10であり、アクリル
    系重合体微粒子(A)に対する可塑剤(B)および充填
    剤(C)の配合量が重量比で(A)/(B)/(C)=
    100/50〜300/50〜800であることを特徴
    とする床材。
  2. 【請求項2】 床材がカーペット裏打ち材であることを
    特徴とする請求項1記載の床材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002155477A (ja) * 2000-11-16 2002-05-31 Okamoto Ind Inc アクリル系樹脂レザー
JP2010159426A (ja) * 2010-03-18 2010-07-22 Mitsubishi Rayon Co Ltd アクリル系重合体微粒子の製造方法及びプラスチゾル組成物

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