JP3881181B2 - マイクロカプセル型発泡剤を含む組成物及び塗工材 - Google Patents

マイクロカプセル型発泡剤を含む組成物及び塗工材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物及び塗工材に関し、詳しくは保存安定性に優れ、長期保存性が可能な含水型マイクロカプセル発泡剤を含む組成物及び分散性が良く、保存安定性に優れ壁紙等に利用できる水性塗工材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マイクロカプセル型発泡剤は壁紙等の塗工材として使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、マイクロカプセル型発泡剤は保存安定性が悪いために、水性エマルジョンと混合して塗工材を製造しようとする際に、塗工液の安定性が失われ、増粘、ゲル化現象等を引き起こし、塗工材として全く機能しなくなる問題があった。
【0004】
【解決しようとする課題】
そこで、本発明は上記の諸問題を解消することを課題とするものであり、保存安定性に優れ、長期保存性が可能な含水型マイクロカプセル発泡剤を含む組成物を提供することを課題とする。
【0005】
また本発明は、分散性が良く、保存安定性に優れ、壁紙等に利用できる塗工材を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、以下の発明によって解決される。
(請求項1)マイクロカプセル型発泡剤と、水溶性有機溶剤と、水とからなることを特徴とするマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物。
(請求項2)マイクロカプセル型発泡剤100重量部に対して、水溶性有機溶剤1〜200重量部と、水1〜300重量部とを配合してなることを特徴とするマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物。
(請求項3)マイクロカプセル型発泡剤と、水溶性有機溶剤と、水と、白色顔料とからなることを特徴とするマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物。
(請求項4)マイクロカプセル型発泡剤100重量部に対して、水溶性有機溶剤1〜200重量部と、水1〜300重量部と、白色顔料50〜300重量部とを配合してなることを特徴とするマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物。
(請求項5)白色顔料が、チタン、ジルコニウム又は亜鉛の酸化物、硫化亜鉛から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項3又は4記載のマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物。
(請求項6)水性エマルジョンに請求項1、3又は5記載のマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物を混合してなることを特徴とする塗工材。
(請求項7)水性エマルジョン100重量部に対して、請求項2、4又は5記載のマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物を1〜100重量部を混合してなることを特徴とする塗工材。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0008】
本発明に用いるマイクロカプセル型発泡剤は公知のものが使用できる。例えば、水系乳化重合方式で得られる5〜50μの粒子径で中空状微小球体で、殻壁(シェル)はアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、アクリルニトリル、メタクリルニトリル等の単独又は複数種からなる重合体及び又は共重合体で、熱可塑性を有する素材で構成されるものを使用できる。
【0009】
殻壁内のコアには、たとえば炭素数4〜10の飽和炭化水素(気化性膨張材)が封入されている。
【0010】
本発明に用いる水溶性有機溶剤は、マイクロカプセルの殻壁(シェル)を破壊しないものであればよい。かかる水溶性有機溶剤としては、高級第一アルコール(例えばn-ヘキシルアルコール、n−ヘプチルアルコール、n−オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、n−デカノール等)、高級第二アルコール(4−メチル−2−ペンタノール、2−オクタノール等)、2価アルコール(エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール等)等が挙げられる。
【0011】
本発明のマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物は、第1に、マイクロカプセル型発泡剤と、水溶性有機溶剤と、水とからなることを特徴とする。水溶性有機溶剤を用いない場合には、組成物の保存安定性が悪く、塗工材の製造の際に支障を来す。
【0012】
上記の組成物の組成比は、本発明では、マイクロカプセル型発泡剤100重量部に対して、水溶性有機溶剤1〜200重量部、好ましくは2〜200重量部、より好ましくは20〜100重量部と、水1〜300重量部、好ましくは20〜250重量部、より好ましくは20〜200重量部とを配合してなることを特徴とする。
【0013】
水溶性有機溶剤が1重量部未満では保存安定性の改良や向上効果が低い。また水溶性有機溶剤が200重量部を越えると過剰添加になるだけで効果の向上は認められない。また水1重量部未満であると、水性エマルジョンに対する解膠性が劣り、場合によっては水性エマルジョンと未解膠物の界面でいわゆるショック凝集を起こし、分散不能となり、塗工材として機能しなくなるおそれがある。水が300重量部を越えると、当該組成物の長期保存性において、気温の変化によって経時的に徐々に、マイクロカプセル型発泡剤と水、水溶性有機溶剤の混合媒体が分離し、同時にマイクロカプセル型発泡剤の粒子同士が凝集して均一性が著しく失われ、混合物として機能しなくなる。
【0014】
次に、本発明のマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物は、第2に、マイクロカプセル型発泡剤と、水溶性有機溶剤と、水と、白色顔料とからなることを特徴とする。
【0015】
白色顔料を加えると、壁紙等に利用する際に、下地色を消す上で好ましい。
【0016】
各成分の組成比は、マイクロカプセル型発泡剤100重量部に対して、水溶性有機溶剤1〜200重量部、好ましくは2〜200重量部、より好ましくは20〜100重量部と、水1〜300重量部、好ましくは20〜250重量部、より好ましくは20〜200重量部と、白色顔料50〜300重量部、好ましくは50〜250重量部、より好ましくは50〜200重量部とを配合してなることを特徴とする。白色顔料が50重量部未満では下地色を消す効果がなく、また300重量部を越えると、
【0017】
本発明に用いることができる白色顔料は、チタン、ジルコニウム又は亜鉛の酸化物、チタン酸マグネシウム、硫化亜鉛から選ばれる少なくとも一種である。
【0018】
以上の各組成を有するマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物は、一般的な混合撹拌手段によって製造できる。
【0019】
次に、本発明の塗工材について説明する。
【0020】
本発明の塗工材は、1)水性エマルジョンに請求項1記載のマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物を混合してなる態様、2)水性エマルジョン100重量部に対して、請求項2記載のマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物を1〜100重量部を混合してなる態様、3)水性エマルジョンに請求項3記載のマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物を混合してなる態様、4)水性エマルジョン100重量部に対して、請求項4又は5記載のマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物を1〜100重量部を混合してなる態様があり、これらのいずれも本発明にとって重要な態様である。
【0021】
水性エマルジョンとしては、特開平7−188502号公報に記載のエチレン−ビニルエステル系共重合体のエマルジョンを用いることができる。即ち、ビニルエステルとしては、たとえば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、バーサチック酸ビニルなどを挙げることができる。
【0022】
エチレン−ビニルエステル系共重合体のエマルジョンには、エチレンとビニルエステル以外の成分として、(メタ)アクリル酸エステルを含んでもよい。(メタ)アクリル酸エステルとしては、たとえばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘプチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸デシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸アミル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリルなどを挙げることができる。これらは、その一種を単独で用いてもよく、二種以上を混合して用いてもよい。
【0023】
またエチレン−ビニルエステル系共重合体のエマルジョンは、官能性ビニル単量体を含有してもよい。官能性ビニル単量体としては、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸(半エステルを含む)、マレイン酸(半エステルを含む)などのカルボキシル基含有モノマー及びその無水物;N−メチロールアクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミドなどのN−メチロール誘導体モノマー;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、多価アルコールのモノ(メタ)アクリレートや多価アルコールのモノアリルエーテルなどのヒドロキシ基含有モノマー;ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドなどのアミノ基含有モノマー;グリシジル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基含有モノマー;アクリルアミド、メタアクリルアミド、マレインアミドなどのアミド基含有モノマー;ビニルスルホン酸ソーダ、メタリルスルホン酸ソーダ、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダなどのスルホン基含有モノマーなどを挙げることができる。
【0024】
またエチレン−ビニルエステル系共重合体のエマルジョンには重合性二重結合を二個以上有する共重合可能な架橋モノマーを含有してもよい。重合性二重結合を二個以上有する共重合可能な架橋性モノマーとしては、たとえばジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、エチレングリコールジアクリレート、アリルメタクリレート、アジピン酸ジアクリレート、トリメチロールプロパンジメタクリレートなどを挙げることができる。
【0025】
エチレン−ビニルエステル系共重合体のエマルジョンは、通常、乳化重合により得られる。ここで、乳化分散剤中の保護コロイドとして平均重合度200〜3000、好ましくは250〜2500のポリビニルアルコールを用いて乳化重合することが好ましい。
【0026】
また本発明に用いることができる水性エマルジョンは、アクリル酸エステル重合体又は共重合体、アクリル酸とアクリロニトリルの共重合体、アクリロニトリルとスチレンとの共重合体等の水性エマルジョンが挙げられる。
【0027】
更に本発明においては、ラテックス系のエマルジョンも使用でき、その他、塩素を含まないものであれば、いかなる水性エマルジョンも使用できる。
【0028】
更に本発明においては、水分散タイプの水性エマルジョン、例えばポリウレタン等の水分散体を用いることもできる。
【0029】
塗工材の製造において、水性エマルジョンとマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物以外に、難燃剤、添加剤類等を配合できる。
【0030】
ここで難燃剤としては、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、及びタルク、クレー等の珪酸塩類、珪酸等が挙げられる。
【0031】
本発明の塗工材は、壁紙、断熱シ−ト、結露防止シート等に利用できる。
【0032】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
【0033】
実施例1
(マイクロカプセル型発泡剤を含む組成物分散体の製造)
分散機に水35重量部と、水溶性有機溶媒(エチレングリコール)35重量部を投入し、次いで分散機を作動し、低速回転で、マイクロカプセル型発泡剤である「マツモトマイクロスフェアーF−85」(松本油脂製薬株式会社)を100重量部投入し、投入後、高速回転で、30分間撹拌分散する。
【0034】
マイクロカプセル型発泡剤が均一で、且つ所定の流動性が得られたら、撹拌を停止し、分散機から取り出し、容器に充填する。
【0035】
以上のようにして得られたマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物について、以下のようにして保存安定性試験を行い、以下に示す評価基準で評価し、その結果を表1に示す。
【0036】
(保存安定性試験)
恒温槽を用い、以下の気温に調節して、
−10℃で4時間
+20℃で4時間
+50℃で4時間
を1サイクルとして繰り返し、表1に示すように10、20、30サイクルで気温を変化させ、促進保存安定性試験を行った後、混合物の外観、機能性を検査した。
【0037】
(評価基準)
◎:非常によい
○:よい
△:普通
×:悪い
【0038】
実施例2
(マイクロカプセル型発泡剤を含む組成物分散体の製造)
分散機に水35重量部と、水溶性有機溶媒(エチレングリコール)35重量部を投入し、分散助剤である「ポイズ 530」(旭電化工業社製)3重量部を投入する。
【0039】
次いで分散機を作動し、低速回転域で撹拌しながら、酸化チタンである「タイペーク R−820 チタン」(石原産業社製) 100重量部とマイクロカプセル型発泡剤である「マツモトマイクロスフェアーF−85」(松本油脂製薬株式会社)100重量部を少しずつ投入する。
【0040】
次いで最適撹拌状態を維持しながら、徐々に回転速度を1000m/毎分まで上げ、そのままの回転速度で30分間撹拌分散する。
【0041】
その後、白色顔料と発泡体の分散性及び粘度を確認してから、分散機から取り出し、容器に充填する。
【0042】
以上のようにして得られたマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物について、実施例1と同様にして保存安定性試験を行い、同様に評価し、その結果を表1に示す。
【0043】
実施例3
(マイクロカプセル型発泡剤を含む組成物分散体の製造)
分散機に水100重量部を投入し、次いで水溶性有機溶媒(エチレングリコール)35重量部を投入し、分散助剤である「ポイズ 530」(旭電化工業社製)3重量部を投入しする。
【0044】
次いで分散機を作動し、低速回転域で撹拌しながら、酸化チタンである「タイペーク R−820 チタン」(石原産業社製)50重量部と水酸化アルミニウムである「ハイジライト H−42」(昭和電工社製)200重量部とマイクロカプセル型発泡剤である「マツモトマイクロスフェアーF−85」(松本油脂製薬株式会社)50重量部を少しずつ投入する。
【0045】
次いで最適撹拌状態を維持しながら、徐々に回転速度を1000m/毎分まで上げ、そのままの回転速度で30分間撹拌分散する。
【0046】
その後、白色顔料と発泡体及び水酸化アルミニウムの分散性及び粘度を確認してから、分散機から取り出し、容器に充填する。
【0047】
以上のようにして得られたマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物について、実施例1と同様にして保存安定性試験を行い、その結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
Figure 0003881181
【0049】
実施例4
実施例1で製造したマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物の分散体を用いて水性壁紙用塗工材を以下のようにして製造した。
【0050】
1200リットルの移動式撹拌槽に水系エマルジョンである「スミカフレックス S−400」(住友化学社製)を所定量投入し、高速撹拌機で撹拌しながら、上記分散体と以下に示す物質を下記配合比となるように順次投入し、投入後1時間撹拌し混合分散処理を行った。
【0051】
水系エマルジョン 500重量部
上記分散体 150重量部
EPカラー 677ホワイト 80重量部
ハイジライト H−42 400重量部
シンエツシリコン KS-607A 10重量部
ポイズ 530 10重量部
30重量部
合計 1180重量部
【0052】
得られた塗工材の性状は以下の通りであった。
【0053】
固形分:67%
粘度:1200 cps
発泡条件: 180℃で1分
発泡倍率:4.5倍
発泡外観:従来法に比べて、異物、異常発泡が無く極めて良好である
【0054】
実施例5
実施例2で得られたマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物の分散体を用いて、以下のようにして水性壁紙用塗工材を製造した。
【0055】
1200リットルの移動式撹拌槽にスミカフレックス S−400(住友化学)を所定量投入し、高速撹拌機で撹拌しながら、上記分散体と、以下に示す物質を順次投入し、投入後1時間撹拌し混合分散処理を行った。
【0056】
スミカフレックス S−400 500重量部
上記分散体 150重量部
ハイジライト H−42 400重量部
シンエツシリコン KS-607A 10重量部
ポイズ 530 5重量部
水 50重量部
合計 1115重量部
【0057】
得られた塗工材の性状は以下の通りであった。
【0058】
固形分:69%
粘度:1300 cps
発泡条件: 180℃で1分
発泡倍率:4.5倍
発泡外観:従来法に比べて、異物、異常発泡が無く極めて良好である
【0059】
実施例6
実施例3で得られたマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物の分散体を用いて、以下のようにして水性壁紙用塗工材を製造した。
【0060】
1200リットルの移動式撹拌槽に「スミカフレックス S−400」(住友化学)を所定量投入し、インペラー直径25cmの高速撹拌機で撹拌しながら、上記分散体他、以下に示す物質を順次投入し、投入後1時間撹拌し、混合分散処理を行った。
【0061】
スミカフレックス S−400 500重量部
上記分散体 445重量部
ハイジライト H−42 200重量部
シンエツシリコン KS-607A 10重量部
合計 1155重量部
【0062】
得られた塗工材の性状は以下の通りであった。
【0063】
固形分:69%
粘度:1300 cps
発泡条件: 180℃で1分
発泡倍率:4.5倍
発泡外観:従来法に比べて、異物、異常発泡が無く極めて良好である
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、保存安定性に優れ、長期保存性が可能な含水型マイクロカプセル発泡剤を含む組成物を提供することができる。
【0065】
また本発明によれば、分散性が良く、保存安定性に優れ、壁紙等に利用できる塗工材を提供することができる。

Claims (7)

  1. マイクロカプセル型発泡剤と、水溶性有機溶剤と、水とからなることを特徴とするマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物。
  2. マイクロカプセル型発泡剤100重量部に対して、水溶性有機溶剤1〜200重量部と、水1〜300重量部とを配合してなることを特徴とするマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物。
  3. マイクロカプセル型発泡剤と、水溶性有機溶剤と、水と、白色顔料とからなることを特徴とするマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物。
  4. マイクロカプセル型発泡剤100重量部に対して、水溶性有機溶剤1〜200重量部と、水1〜300重量部と、白色顔料50〜300重量部とを配合してなることを特徴とするマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物。
  5. 白色顔料が、チタン、ジルコニウム又は亜鉛の酸化物、硫化亜鉛から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項3又は4記載のマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物。
  6. 水性エマルジョンに請求項1、3又は5記載のマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物を混合してなることを特徴とする塗工材。
  7. 水性エマルジョン100重量部に対して、請求項2、4又は5記載のマイクロカプセル型発泡剤を含む組成物を1〜100重量部を混合してなることを特徴とする塗工材。
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