JP2000016340A - フード取付構造 - Google Patents

フード取付構造

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JP2000016340A
JP2000016340A JP10181229A JP18122998A JP2000016340A JP 2000016340 A JP2000016340 A JP 2000016340A JP 10181229 A JP10181229 A JP 10181229A JP 18122998 A JP18122998 A JP 18122998A JP 2000016340 A JP2000016340 A JP 2000016340A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒンジの変形特性の設定を容易にし、設計の
自由度を高める。 【解決手段】 フード取付構造は、サイドメンバ6Rに
支持体21を取付け、フード10にフード取付用アーム
31を取付け、このフード取付用アーム31を支持体2
1の先端に回転可能に取付けたものである。支持体21
は、サイドメンバ6Rに臨ませるベースプレート24
と、このベースプレート24から斜め上に車体の後方へ
立上げた斜め材25とからなる。斜め材25は、車幅方
向を帯幅とする帯板からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の前部のエ
ンジンルームを開閉するために設けたフードを、ヒンジ
を介して車体フレームに取付けるフード取付構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】フード取付構造として、例えば、特開平
4−212677号公報「フード支持装置」がある。こ
のフード支持装置は、その公報の図1及び図3によれ
ば、フード側の支持体5(番号は公報に記載されたもの
を引用した。以下同じ。)と車体側の支持体7とをヒン
ジ軸9で連結してなるヒンジ3にて、車体前部にフード
1を取付けたものである。支持体7は、車幅方向を帯幅
とする帯板状の取付ベース部7bと、この取付ベース部
7bから上方へ立上げた回転支持部7aとからなり、取
付ベース部7bの長手方向両端をフードリッジレインフ
ォース21(車体側)にボルトナット29,31で取付
けるものである。取付ベース部7bは、長手方向の両端
近傍に屈曲部13並びに前方エネルギ吸収部15を一体
に形成したものであり、これらの屈曲部13並びに前方
エネルギ吸収部15は、上下に折り曲げたものである。
【0003】このようなフード支持装置は、その公報の
図4(b)によれば、フード1の後端部に衝撃力Fが作
用すると、先ず、フード1の後端1aがヒンジ3に当る
まで変形することにより、衝撃力Fを吸収する。フード
1がヒンジ3に当ると、ヒンジ3に作用する下向きの力
によって、屈曲部13並びに前方エネルギ吸収部15
が、下方に延び変形する。この結果、取付ベース部7b
が下降することにより、更に衝撃力Fを吸収するという
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のフード支持
装置は、屈曲部13と前方エネルギ吸収部15という、
互いに関連し合う2つの部分の複合的な変形作用によっ
て、衝撃力Fを吸収するものであり、変形メカニズムが
複雑である。これらの関連し合う屈曲部13と前方エネ
ルギ吸収部15を、所定の力で変形させるためには、各
部13,15の変形特性(下向きの力に対する変形量の
特性)を、それぞれ適切に設定する必要があり、その設
定は容易でなく、設計の自由度も低い。
【0005】そこで本発明の目的は、変形特性の設定が
容易で、設計の自由度が高いヒンジを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、車体フレームに支持体を取付け、フード
にフード取付用アームを取付け、このフード取付用アー
ムを支持体の先端に回転可能に取付けたフード取付構造
において、支持体を、車体フレームに臨ませるベースプ
レートと、このベースプレートから斜め上に車体の前方
若しくは後方へ立上げた斜め材とで構成し、この斜め材
を、車幅方向を帯幅とする帯板で構成したことを特徴と
する。
【0007】斜め材は、ベースプレートから斜め上に車
体の前方若しくは後方へ立上げた、片持ち梁状の部材で
あり、しかも、車幅方向を帯幅とする帯板であるから、
上から下への力に対する剛性は小さく、先端(自由端)
に下向きの力を受けると、比較的簡単に曲げ変形する。
片持ち梁状の斜め材であるから、その長さや傾きを適宜
設定するだけで、変形特性を自由に且つ容易に設定する
ことができ、設計の自由度は高い。ヒンジの近傍で、上
方からフードへ衝撃力が作用した場合に、下向きの力を
先端に受けた斜め材は、車体フレームに当るまで下方に
大きく変形することによって衝撃力を吸収し、障害物へ
の衝撃を十分に緩和する。
【0008】請求項2は、支持体を、板厚方向に曲げた
湾曲板としたことを特徴とする。
【0009】支持体は、板厚方向に曲げた湾曲板である
から、下方への変形が一層容易である。このため、上方
からの衝撃力を、支持体でより一層効率良く吸収するこ
とができる。
【0010】請求項3は、車体フレームに支持体を取付
け、フードにフード取付用アームを取付け、このフード
取付用アームを支持体の先端に回転可能に取付けたフー
ド取付構造において、支持体が、平板を略横向きの谷折
り線と山折り線とで折り曲げた屈曲板からなり、取付け
に際しては、平板を車両前後方向に略平行にしたことを
特徴とする。
【0011】先端(上端)に下向きの力を受けた支持体
は、谷折り線と山折り線の位置で、比較的簡単に座屈変
形する。支持体自体が座屈変形するものであるから、変
形特性を自由に且つ容易に設定することができ、設計の
自由度は高い。ヒンジの近傍で、上方からフードへ衝撃
力が作用した場合に、下向きの力を先端に受けた支持体
は、大きく座屈変形することによって衝撃力を吸収し、
障害物への衝撃を十分に緩和する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右
側、CLは車幅中心を示す。また、図面は符号の向きに
見るものとする。図1は本発明に係る自動車の前半部の
斜視図である。自動車1は、車体前部のエンジンルーム
2を開閉するためにフード10を設け、このフード10
の後端部を、左右のヒンジ20L,20Rを介して図示
せぬ車体フレームに取付けたものである。フード10は
前開き形式の部材であって、その前部をフードロック3
にて車体にロック可能である。図中、4はフロントガラ
スである。
【0013】図2は本発明に係る右のヒンジの取付け状
態を示す斜視図であり、車体フレーム5における右のサ
イドメンバ6Rに、右のヒンジ20Rを取付けたことを
示す。7はクロスメンバである。
【0014】図3は図2の3−3線断面図である。但
し、この図では、右のヒンジ20Rにフード10を取付
けた状態を示し、さらに、ヒンジ20Rとフロントガラ
ス4との配置関係を示す。ヒンジ20Rは、サイドメン
バ6Rに取付ける支持体21と、フード10に取付ける
フード取付用アーム31と、フード取付用アーム31を
支持体21の先端(上端)に上下回転可能に取付けるヒ
ンジピン32とからなる、簡単な構成のヒンジである。
【0015】支持体21は、底板22と、この底板22
から立上げるブラケット23とからなる。ブラケット2
3は、ベースプレート24と、ベースプレート24から
斜め上に車体の後方(図の右方)へ立上げた斜め材25
と、斜め材25の側部上部から立上げてヒンジピン32
を取付けたピン取付部26とからなる、鋼板のプレス成
形品である。底板22は、車体前後方向に細長い平板で
あり、サイドメンバ6Rに重ねてボルト止めしたもので
ある。詳しくは、底板22とベースプレート24とを重
ねて、サイドメンバ6Rに2個のボルト・ナット33,
33で共締めし、また、ベースプレート24の後方にお
いて、サイドメンバ6Rに底板22を1個のボルト・ナ
ット34で固定した。これにより、ベースプレート24
はサイドメンバ6R(車体フレーム5)に臨むことにな
る。
【0016】ところで、フード10は、アウタパネル1
1の下に、補強材としてのインナフレーム12を、所定
の隙間Cを有して重ねて一体化し、さらに、インナフレ
ーム12の内面に、スチフナ13を重ねて一体化したも
のである。インナフレーム12は、フード取付用アーム
31に重ねて、2個のフード取付ボルト・ナット35,
35で上下に取付けたものである。
【0017】図4は本発明に係る右のヒンジの斜視図で
あり、斜め材25が、車幅方向を帯幅とした帯板からな
る、極めて単純な形状であることを示す。このように簡
単な構成の斜め材25を組込んだ、ヒンジ20Rの全体
も、簡単な構成である。斜め材25は、片持ち梁状の部
材であり、しかも、車幅方向を帯幅とする帯板からなる
ので、上から下への力に対する剛性は小さく、先端(自
由端)に下向きの力を受けると、比較的簡単に曲げ変形
する。そして、斜め材25は上下に変形するものであ
り、車体前後方向並びに車幅方向への変形量は極めて小
さい。このため、支持体21の周囲に配置された他の部
材と干渉する心配はなく、車体への配置は容易である。
【0018】さらには、片持ち梁状の斜め材25だけを
変形させるようにしたので、斜め材25が所定の力で適
切に変形するように設定するだけでよい。すなわち、斜
め材25の部材の長さや傾きを適宜設定するだけで、サ
イドメンバ6Rから斜め材25の先端までの高さH(ヒ
ンジピン32までの離間距離H)や、斜め材25の変形
特性(下向きの力に対する変形量の特性)を自由に設定
することができる。例えば、離間距離Hを大きく設定す
れば、斜め材25の変形量を大きくすることができる。
このように、斜め材25の変形特性を、衝撃力の吸収に
必要な最適な値に、自由に且つ容易に設定することがで
き、設計の自由度は高い。
【0019】また、斜め材25を、板厚方向に半径r
(図3参照)で曲げた湾曲板としたことを特徴とする。
斜め材25が、このような湾曲板であるから、下方への
変形が一層容易である。このため、上方からの衝撃力
を、支持体21でより一層効率良く吸収することができ
る。
【0020】図5は本発明に係る右のヒンジの平面図で
あり、フード10を閉めた状態の右のヒンジ20Rを示
す。後方のボルト・ナット34は、フード10を閉めた
状態であっても上方から見える位置にある。このため、
上方から工具を挿入し、ボルト・ナット34を緩めて、
フード10の取付位置の微調整をすることができる。な
お、左のヒンジ20Lは、右のヒンジ20Rと車幅中心
に対して左右対称形の部材であり、その説明を省略す
る。29はフード全開用ストッパである。
【0021】次に、上記構成のフード取付構造の作用
を、図6に基づき説明する。図6(a)〜(c)は本発
明に係る右のヒンジの作用説明図である。(a)のよう
に、ヒンジ20Rの近傍で、上方からフード10へ所定
の衝撃力が作用した場合に、この衝撃力が下向きの力F
としてフード10→フード取付ボルト35,35→フー
ド取付用アーム31→ヒンジピン32の経路で斜め材2
5の先端に作用する。力Fを先端に受けた斜め材25
は、(b)のように下方に変形して力Fを吸収する。さ
らに(c)のように、サイドメンバ6R(ボルト・ナッ
ト34を含む)に当るまで下方に大きく変形することに
よって、力Fを十分に吸収する。従って、ヒンジ20R
の近傍において、フード10に障害物Sが当ったとき
に、ヒンジ20Rは衝撃力を十分に吸収して、障害物S
への衝撃を十分に緩和することができる。なお、ボルト
・ナット34の位置は、曲げ変形した斜め材25と当ら
ないように設定してもよい。そうすることによって、斜
め材25の変形量を一層大きくすることができる。
【0022】図7は本発明に係るフード取付構造の変形
例図であり、変形例の左右のヒンジ40L,40Rを示
す。なお、上記図2〜図5に示す構成と同様の構成につ
いては同一符号を付し、その説明を省略する。また、左
のヒンジ40Lは、右のヒンジ40Rと車幅中心に対し
て左右対称形の部材であり、その説明を省略する。
【0023】ヒンジ40Rは、サイドメンバ6Rに取付
ける支持体41と、フード10(図3参照)に取付ける
フード取付用アーム51と、フード取付用アーム51を
支持体41の先端(上端)に上下回転可能に取付けるヒ
ンジピン52とからなる。フード10とフード取付用ア
ーム51の取付け構造については、上記図3に示す構成
と同一であり、その説明を省略する。支持体41は、平
板をプレス成形又は溶接等の接合により形成された正面
視L字状部材である。詳しくは、支持体41は、サイド
メンバ6Rに重ねてボルト止めしたベースプレート44
と、ベースプレート44から起立した起立部45とから
なる。起立部45は、略横向きの谷折り線46,46と
山折り線47とで折り曲げた屈曲板である。これらの谷
折り線46,46並びに山折り線47は、互いに略平行
であり、しかも、車両前方から後方へ斜め上向きに傾斜
した線である。
【0024】左右の支持体41,41は、起立部45,
45の平板面同士を互いに対向させて、サイドメンバ6
L,6Rに取付けたものである。すなわち、支持体4
1,41の取付けに際して、平板を車両前後方向に略平
行にしたことを特徴とする。フード取付用アーム51
は、ヒンジピン52の位置から前方へ延出した、正面視
略L字状アームであって、上面にフード取付ボルト孔5
1a,51aを有する。53はボルト・ナットである。
【0025】図8は本発明に係る左右のヒンジ(変形
例)の正面図であり、左右のヒンジ40L,40R間の
距離を小さくして示す。この図は、起立部45が、高さ
途中に外向きに折り曲げた屈曲部48を有することを示
す。この屈曲部48は、高さ中央の山折り線47と、そ
の上下の谷折り線46,46とで折れ曲がることによっ
て、正面視略「く」字状に形成したものであり、予め設
定した所定の下向きの力を受けた場合に、谷折り線4
6,46と山折り線47の位置で座屈変形するようにし
たものである。
【0026】このように、支持体41は、平板を谷折り
線46,46と山折り線47とで折り曲げた屈曲板から
なる、簡単な構成であり、しかも、その先端(上端)に
下向きの力を受けた場合に、谷折り線46,46と山折
り線47の位置で座屈変形することは容易である。さら
には、平板が車両前後方向に略平行になるように、サイ
ドメンバ6Rに取付けたので、支持体41が大きく座屈
変形した場合であっても、車幅方向に変形することにな
り、車体前後方向(図表裏方向)への変形量は小さくて
すむ。このため、支持体41の前又は後に配置された、
図示せぬワイパ駆動部やフェンダミラーの基部などと干
渉する心配はなく、車体への配置は容易である。
【0027】図9(a),(b)は本発明に係るフード
取付構造(変形例)の作用説明図である。(a)のよう
に、ヒンジ40Rの近傍で、上方からフード10へ所定
の衝撃力が作用した場合に、この衝撃力が下向きの力F
としてフード10→フード取付ボルト35,35→フー
ド取付用アーム51→ヒンジピン52の経路で支持体4
1の上部に作用する。下向きの力Fを先端に受けた支持
体41は、(b)のように、谷折り線46,46と山折
り線47の位置で大きく座屈変形し、下降することによ
って、下向きの力Fを十分に吸収する。従って、ヒンジ
40Rの近傍において、フード10に障害物Sが当った
ときに、ヒンジ40Rは衝撃力を十分に吸収して、障害
物Sへの衝撃を十分に緩和することができる。ところ
で、支持体41自体が座屈変形する構成なので、支持体
41が所定の力で適切に座屈変形するように設定するだ
けでよい。従って、ヒンジ40Rを自由に且つ容易に設
定することができるので、設計の自由度は高い。
【0028】一般に、障害物Sがフード10に当る方向
(力Fの作用方向)Vは、水平線Hに対して、前方へ斜
め上向きに角度θだけ傾斜した方向である。この角度θ
は、概ね50゜〜65゜である。本発明は、谷折り線4
6,46並びに山折り線47の向きを、力Fの作用方向
Vとほぼ直角になるように設定したものである。従っ
て、支持体41は最も合理的に適切な力で座屈変形する
ことができる。
【0029】なお、上記本発明の実施の形態及び変形例
において、(1)図3の底板22は、ベースプレート2
4を兼ねたものでもよい。 (2)図3のベースプレート24に斜め材25を溶接等
により固定し、また、図6のベースプレート44に起立
部45を溶接等により固定したものであってもよい。 (3)斜め材45は、ベースプレート44から斜め上に
車体の前方若しくは後方へ立上げたものであればよい。 (4)ヒンジ20L,20R,40L,40Rは、サイ
ドメンバ6L,6Rに取付ける構成に限定されず、車体
フレーム5に取付ける構成であればよい。 (5)屈曲部48を外向きと内向きのどちらにするか
は、任意である。また、屈曲部48の数量も任意であ
る。
【0030】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、ブラケットが、ベースプレートと、
このベースプレートから斜め上に車体の前方若しくは後
方へ立上げた斜め材とからなり、この斜め材が車幅方向
を帯幅とする帯板からなるので、斜め材の先端に下向き
の力を受けた場合の曲げ剛性が小さく、下方への変形が
容易である。ヒンジの近傍で、上方からフードへ衝撃力
が作用した場合に、下向きの力を先端に受けた斜め材
は、車体フレームに当るまで下方に大きく変形すること
ができ、この結果、上方からの衝撃力を十分に吸収する
ことができる。従って、ヒンジの近傍において、フード
に障害物が当ったときに、支持体で衝撃力を十分に吸収
して、障害物への衝撃を十分に緩和することができる。
【0031】さらには、ベースプレートから斜め上に車
体の前方若しくは後方へ立上げた、片持ち梁状の斜め材
だけを変形させるようにしたので、斜め材が所定の力で
適切に変形するように設定するだけでよい。すなわち、
斜め材の長さや傾きを適宜設定するだけで、斜め材の変
形特性を、衝撃力の吸収に必要な最適な値に、自由に且
つ容易に設定することができ、設計の自由度も高い。従
って、ヒンジの変形特性の設定が容易で、設計の自由度
が高い。さらにまた、斜め材は、車幅方向を帯幅とした
帯板からなる、極めて単純な形状の部材であり、このよ
うな部材を組込んだヒンジ全体も、簡単な構成になる。
【0032】請求項2は、支持体を板厚方向に曲げた湾
曲板としたので、支持体が下方へ変形することが一層容
易である。このため、上方からの衝撃力を、支持体でよ
り一層効率良く吸収することができる。
【0033】請求項3は、支持体が、平板を略横向きの
谷折り線と山折り線とで折り曲げた屈曲板からなるの
で、その先端(上端)に下向きの力を受けた場合に、支
持体が谷折り線と山折り線の位置で、座屈変形すること
は容易である。ヒンジの近傍で、上方からフードへ衝撃
力が作用した場合に、下向きの力を先端に受けた支持体
は、大きく座屈変形することができ、この結果、上方か
らの衝撃力を十分に吸収することができる。従って、ヒ
ンジの近傍において、フードに障害物が当ったときに、
支持体で衝撃力を十分に吸収して、障害物への衝撃を十
分に緩和することができる。
【0034】さらには、略横向きの谷折り線と山折り線
とで折り曲げた平板からなる、支持体自体を座屈変形さ
せるようにしたので、支持体が所定の力で適切に座屈変
形するように設定するだけで、支持体の変形特性を、衝
撃力の吸収に必要な最適な値に、自由に且つ容易に設定
することができ、設計の自由度も高い。従って、ヒンジ
の変形特性の設定が容易で、設計の自由度が高い。さら
にまた、支持体が、平板を谷折り線と山折り線とで折り
曲げた屈曲板からなる、簡単な構成なので、ヒンジ全体
も簡単な構成になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車の前半部の斜視図
【図2】本発明に係る右のヒンジの取付け状態を示す斜
視図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】本発明に係る右のヒンジの斜視図
【図5】本発明に係る右のヒンジの平面図
【図6】本発明に係る右のヒンジの作用説明図
【図7】本発明に係るフード取付構造の変形例図
【図8】本発明に係る左右のヒンジ(変形例)の正面図
【図9】本発明に係るフード取付構造(変形例)の作用
説明図
【符号の説明】
1…自動車、4…フロントガラス、5…車体フレーム、
6L,6R…サイドメンバ、10…フード、20L,2
0R…ヒンジ、21…支持体、22…底板、23…ブラ
ケット、24…ベースプレート、25…斜め材、31…
フード取付用アーム、32…ヒンジピン、40L,40
R…ヒンジ、41…支持体、44…ベースプレート、4
5…起立部、46…谷折り線、47…山折り線、48…
屈曲部、51…フード取付用アーム、52…ヒンジピ
ン、S…障害物。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームに支持体を取付け、フード
    にフード取付用アームを取付け、このフード取付用アー
    ムを支持体の先端に回転可能に取付けたフード取付構造
    において、前記支持体は、車体フレームに臨ませるベー
    スプレートと、このベースプレートから斜め上に車体の
    前方若しくは後方へ立上げた斜め材とからなり、この斜
    め材は車幅方向を帯幅とする帯板で構成したことを特徴
    とするフード取付構造。
  2. 【請求項2】 前記支持体は、板厚方向に曲げた湾曲板
    であることを特徴とした請求項1記載のフード取付構
    造。
  3. 【請求項3】 車体フレームに支持体を取付け、フード
    にフード取付用アームを取付け、このフード取付用アー
    ムを支持体の先端に回転可能に取付けたフード取付構造
    において、前記支持体は、平板を略横向きの谷折り線と
    山折り線とで折り曲げた屈曲板であり、取付けに際して
    は、平板を車両前後方向に略平行にしたことを特徴とす
    るフード取付構造。
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Cited By (6)

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