JP2000014368A - 蒸し焼き料理用ペースト状調味ソース - Google Patents

蒸し焼き料理用ペースト状調味ソース

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱調理前に食材に振りかけて用いる蒸し焼
き料理用ペースト状調味ソースにおいて、増粘剤を使用
しなくても、加熱調理中にペースト状調味ソースが食材
から垂れ落ちることが防止でき、程よく食材に保持する
ことができるペースト状調味ソースを提供する。 【解決手段】 加熱調理前に食材に振りかけて用いる蒸
し焼き料理用ペースト状調味ソースであって、900μ
mパス〜30μmオンの大きさの固形粒子を20〜60
重量%含有し、加熱調理中に100〜10000mPa
・sの粘度を保持することができる蒸し焼き料理用ペー
スト状調味ソース。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱調理前に食材
に振りかけて用いる蒸し焼き料理用ペースト状調味ソー
スであって、加熱調理中にペースト状調味ソースが食材
から垂れ落ちることなく、程よく食材に保持することが
できるようにしたペースト状調味ソースに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のペースト状調味ソースとしては、
例えば、特開平4−112774号公報に、野菜類のペ
ースト、酢、油および増粘剤を含有し、粘度が1000
〜4000センチポアズのソースが開示されている。し
かし、このソースは、パスタをサラダ感覚で生野菜と一
緒に食べる料理に使用するのに適したソースに関するも
ので、蒸し焼き料理の加熱調理に際して使用するような
ものではない。
【0003】また、特開昭58−81759号公報に
は、水で溶解した味噌に、各種の調味料、香辛料、酢
類、植物性油脂を加えて攪拌乳化し、熱湯で加熱殺菌冷
却する、味噌による和風ドレッシングの製造法について
開示されている。しかし、この和風ドレッシングの製造
法は、和風独特の風味を有するドレッシングの製造を目
的としたもので、得られる和風ドレッシングは、一般の
ドレッシングと同様に、焼魚、サラダ、煮魚、生野菜等
にかけて用いるもので、蒸し焼き料理の加熱調理に際し
て使用するようなものではない。
【0004】蒸し焼き料理は、例えば、ホットプレート
等の調理鍋に、肉、魚、野菜等の食材を入れ、タレ等の
調味ソースを振りかけ、蓋を被せて密閉状態とし、この
状態で一定時間加熱することにより作られる。あるいは
アルミホイル内に肉、魚、野菜等の食材を入れ、タレ等
の調味ソースを振りかけて、これをそのままアルミホイ
ル内に包み込んでオーブン等で加熱することにより作ら
れる。
【0005】このように、蒸し焼き料理は密閉状態で加
熱調理されるため、加熱調理中に食材を混合するなど、
手を加えることはできない。そのため、加熱調理中に食
材から垂れ落ちたタレ等の調味ソースは、ホットプレー
トあるいはアルミホイルの底に溜まる食材から滲出した
水あるいは蒸気の結露水と一緒になって薄まり、料理を
食する際に、ソースの風味を十分味わうことができな
い。また、調味ソースに含まれる塩分の作用により、野
菜類等の食材から多くの水分が滲出し、煮込み料理風に
なってしまうという問題があった。
【0006】さらに、加熱調理中の調味ソースの垂れ落
ちを防止するために、増粘剤(例えば、グアーガム、キ
サンタンガム、タマリンドガム、ペクチン、澱粉等)を
多量に用いて調味ソースの粘度を高めた場合にも、加熱
調理中にその粘度を保持することはできず、仮にできた
場合でも、糊状のべとつきが感じられ、食後にソースの
味が口の中に長く残るという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な加熱調理前に食材に振りかけて用いる蒸し料理用ペー
スト状調味ソースにおいて、増粘剤を使用しなくても、
加熱調理中にペースト状調味ソースが食材から垂れ落ち
ることを防止し、程よく食材に保持することができるペ
ースト状調味ソースを提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討を進めた結果、加熱調理中にペ
ースト状調味ソースが食材から垂れ落ちることを防止
し、程よく食材に保持されるためには、ペースト状調味
ソースが加熱調理中に100〜10000mPa・sの
粘度を保持することが必要であること、そのためには、
増粘剤によることなく、ペースト状調味ソースに特定粒
度の固形分を一定量含有させることが必要であることを
知り、本発明を完成するに至ったのである。
【0009】すなわち、本発明は、加熱調理前に食材に
振りかけて用いる蒸し焼き料理用ペースト状調味ソース
であって、900μmパス〜30μmオンの大きさの固
形粒子を20〜60重量%の割合で含有し、加熱調理中
に100〜10000mPa・sの粘度を保持すること
ができることを特徴とする蒸し焼き料理用ペースト状調
味ソースである。
【0010】この際、一定の粘度を保持させる手段とし
て、ガム類等の増粘剤を配合させた場合、加熱によりそ
の粘度が大幅に低下するため好ましくない。蒸し焼き料
理用ペースト状調味ソースにおいては、加熱調理前の粘
度は、加熱調理により変わるものであって、本発明にお
いては、加熱調理前の粘度が300〜20000mPa
・sのものであれば、加熱調理中に100〜10000
mPa・sの粘度を保持できることが分かった。
【0011】また、本発明において、固形分を含む原料
として味噌を使用する場合には、5〜70重量%の割合
で含有させるのが好ましい。さらに、液状油脂を含有さ
せると、蒸し料理用ペースト状調味ソースを容器から取
り出し易くすることができると共に、加熱調理後のペー
スト状調味ソースの光沢を保持することができ、そし
て、pH5以下の低pHペースト状調味ソースにあって
は、酸味を抑え、まろやかな味覚にすることができる。
【0012】さらに、香辛野菜を含有させると、蒸し焼
き後に、ソースの香りがこもり、かかるソースの香りが
感じられ難くなるのを防止し、反対にその香りを引き立
たせ、かつ、それを長時間維持させることができる。ま
た、蒸し焼き料理用ペースト状調味ソースが酸味原料を
含み、pHが4.2〜4.9であると、加熱調理後に強
く感じられる酸味を抑え、長期間の保存性を維持するこ
とができる。本発明は、蒸し焼き料理に用いるペースト
状調味ソースであるが、蒸し焼き料理としては、例え
ば、シャケちゃんちゃん焼き、プルコギ(韓国料理)、
魚介等のホイル焼きが挙げられる。
【0013】本発明の蒸し焼き料理用ペースト状調味ソ
ースは、食材を加熱調理する前に食材に振りかけて用い
るものであるから、加熱調理中にペースト状調味ソース
が食材から垂れ落ちることが防止でき、程よく食材に保
持されるためには、ペースト状調味ソースの粘度が10
0〜10000mPa・s、好ましくは400〜800
0mPa・sであることが必要である。なお、ここでい
う加熱調理中のペースト状調味ソースの粘度とは、当該
ペースト状調味ソースが90℃に達温したときの粘度の
ことをいう。
【0014】加熱調理中のペースト状調味ソースの粘度
が上記の範囲であれば、振りかけたペースト状調味ソー
スのほとんどが皿の上に垂れ落ちて食材の一部が調味ソ
ースに浸かった状態になることなく、食材の上に万遍な
くかかった状態を保持することができる。この粘度が1
00mPa・sより低くなると、加熱調理後にペースト
状調味ソースのほとんどが食材から垂れ落ちてしまう。
また、10000mPa・sより高くなると、容器から
取り出しにくくなったり、ペースト状調味ソースが塊状
になって食材と絡みにくくなるので好ましくない。
【0015】ペースト状調味ソースの加熱調理前の粘度
は、加熱調理により変わるものであるが、加熱調理中の
粘度を上記の範囲にするには、加熱調理前の粘度は30
0〜20000mPa・s、好ましくは1000〜10
000mPa・sである。この範囲の粘度であれば、加
熱調理中に結露水等によりペースト状調味ソースの水分
が増加した場合においても、加熱調理中の粘度を前記の
範囲に保持することができる。加熱調理前の粘度が上記
の範囲を外れると、加熱調理中の粘度を前記の範囲に保
持することができなくなる。なお、上記加熱調理前の粘
度とは、25℃におけるペースト状調味ソースの粘度の
ことをいう。
【0016】本発明のペースト状調味ソースの粘性の調
整は、増粘剤の配合によるものではなく、固形粒子を含
有させることにより行うのであるが、固形粒子の大きさ
は900μmパス〜30μmオン、好ましくは500μ
mパス〜40μmオンである。固形粒子の大きさがこの
範囲を外れると、加熱調理中の粘度を前記の所定範囲に
保持することができない。そして、この固形粒子の量は
20〜60重量%,好ましくは30〜45重量%であ
る。この固形粒子の量が20重量%より少ないと、加熱
調理時に所定の粘度を保持することができず、また、6
0重量%より多くなると、ペースト状調味ソースの粘度
が高くなり、塊状になって食材と絡みにくくなる。
【0017】上記固形粒子を含む原料としては、味噌原
料、その他野菜等の粉砕原料が用いられるが、味噌原料
が風味の点等からして特に好ましい。固形粒子を含む原
料として味噌を用いる場合、その使用量は5〜70重量
%、好ましくは20〜50重量%である。味噌の使用量
が5重量%より少ないと、ペースト状調味ソースの所定
の粘度を保持するために、他の固形粒子を含む原料を比
較的多量に用いることになり、味噌をベースとしたソー
スとする場合には、その風味を十部に醸し出すことがで
きない。一方、70重量%より多いと、ペースト状調味
ソースの粘度が高くなり、塊状になって食材と絡みにく
くなり、また、味噌をベースとしたソースとする場合に
は、その風味が強くなり、ソース全体の調和がとれなく
なる。
【0018】液状油脂を含有させる場合、液状油脂とし
ては、ごま油、ガーリックオイル、ジンジャーオイル、
ネギオイル、バーメラオイル、菜種油等が用いられる。
その使用量は1〜40重量%、好ましくは5〜20重量
%である。液状油脂を含有させると、加熱調理後のソー
スの光沢を保持することができ、香味油を使用した場合
には、蒸し上がり後の香り立ちを向上させることができ
る。液状油脂の使用量が1重量%より少ないと、ペース
ト状調味ソースを容器から取り出しにくくなり、pH5
以下の低pHソースにあっては、酸味を抑え、まろやか
な味覚にすることができない。また、40重量%より多
いと、油味が強く感じられ、ソース全体が油くどい重い
味覚になる。
【0019】香辛野菜を含有させる場合、香辛野菜とし
ては、生姜、にんにく、たまねぎ、セロリ、ネギ、ポロ
ネギ、ミョウガ、エシャロット、ニラ等が用いられる。
その使用量は1〜20重量%、好ましくは3〜10重量
%である。香辛野菜を含有させると、蒸し上がり後の香
り立ちを向上させることができる。香辛野菜の使用量が
1重量%より少ないと、蒸し焼き後にソースの香りがこ
もり、その香りが感じられ難くなる。また、20重量%
より多いと、香辛野菜の特有の苦味、渋味が突出し、ソ
ース全体の調和がとれなくなる。
【0020】本発明のペースト状調味ソースにおいて
は、酸味原料を含有させてpH4.2〜4.9、好まし
くはpH4.4〜4.7に調整するのが好適である。上
記の酸味原料としては、酢酸、乳酸、クエン酸等が用い
られる。そして、pHが4.2よりも低いと、保存性は
高くなるが、加熱調理後に、酸味が強く感じられ易くな
り好ましくない。また、pHが4.9より高いと、保存
性を維持し難くなる。
【0021】本発明においては、その他の原料として、
酒類を含有させるか、液糖を加えてAw(水分活性)を
調整すると、保存性を向上させるので好ましい。さら
に、醤油、豆板醤、果汁、各種エキス等を含有させる
と、風味を向上させるので好ましい。なお、上記酒類の
添加に際して、ペースト状調味ソースのアルコール濃度
を2〜6%に調整することにより、全体の風味を損なう
ことなく、上記pH値の範囲内において比較的高pH値
であっても、その保存性を十分保持させることができ
る。
【0022】本発明のペースト状調味ソースを製造する
には、粉末原料と液体原料を均一に混合した後、固形粒
子含有原料を加えて均一に混合し、これを殺菌処理す
る。殺菌処理条件は特に限定されるものではないが、風
味の揮散を防止するために比較的低温による殺菌が好ま
しい。例えば、ペースト状調味ソースのpHを4.20
〜4.80、Awを0.90以下に調整することによ
り、80〜85℃、10〜15分間の条件で殺菌を行う
ことができ、常温流通が可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例と共に、
比較例、実験例および比較実験例を挙げて説明する。
【実施例1】粉体原料(粉末エキス、胡椒、砂糖、発酵
調味料)13重量部と液体原料(食酢、みりん、醤油、
水、液糖、りんご果汁、魚醤)42重量部、ごま油6重
量部を均一に混合した後、赤味噌30重量部を加えて、
当該赤味噌を均一に分散させ、最後に豆板醤、コチ醤、
粉砕した生姜およびにんにく9重量部を混合し、これを
85℃、15分間の条件で加熱殺菌し、冷却後、洗浄ボ
トルに充填し、蓋締して殺菌済みの肉用蒸し焼きソース
を得た。得られた肉用蒸し焼きソースは、粘度1560
mPa・s(25℃)、Aw0.83、pH4.61、
900μmパス〜30μmオンの大きさの固形粒子36
重量%を含むものであった。また、これを加熱し、90
℃に達温したときの粘度は450mPa・sであった。
【0024】
【実施例2】粉体原料(粉末エキス、胡椒、カットゴ
マ、砂糖、発酵調味料)14重量部と液体原料(ガラス
ープ、食酢、みりん調味料、醤油、水、液糖、レモン果
汁、オニオンペースト)46重量部、菜種油5重量部を
均一に混合した後、白味噌24重量部、赤味噌9重量部
を加えて、これら味噌を均一に分散させ、最後に、唐辛
子、粉砕生姜およびにんにく2重量部を混合し、これを
85℃、15分間の条件で加熱殺菌し、冷却後、洗浄ボ
トルに充填し、蓋締して殺菌済みの魚用蒸し焼きソース
を得た。得られた魚用蒸し焼きソースは、粘度2070
mPa・s(25℃)、Aw0.85、pH4.41、
900μmパス〜30μmオンの大きさの固形粒子32
重量%を含むものであった。また、これを加熱し、90
℃に達温したときの粘度は650mPa・sであった。
【0025】
【比較例1】粉体原料(粉末エキス、砂糖、食塩)30
重量部と液体原料(ガラスープ、食酢、みりん調味料、
醤油、水、料理酒)58重量部、菜種油10重量部を均
一に混合した後、澱粉原料(増粘剤)2重量部を加えて
85℃、10分間の条件で加熱混合し、冷却後、洗浄ボ
トルに充填し、蓋締して殺菌済みの肉用蒸し焼きソース
を得た。得られた肉用蒸し焼きソースは、粘度1000
mPa・s(25℃)、Aw0.86、pH5.50、
900μmパス〜30μmオンの大きさの固形粒子5重
量%を含むものであった。また、これを加熱し、90℃
に達温したときの粘度は80mPa・sであった。
【0026】
【比較例2】粉体原料(粉末エキス、砂糖、食塩)3.
8重量部と液体原料(液糖、食酢、みりん調味料、醤
油)96重量部、増粘剤(キサンタンガム)0.2重量
部を均一に混合し、85℃、15分間の条件で加熱混合
し、冷却後、洗浄ボトルに充填し、蓋締して殺菌済みの
肉用蒸し焼きソースを得た。得られた肉用蒸し焼きソー
スは、粘度260mPa・s(25℃)、Aw0.9
3、pH4.0、900μmパス〜30μmオンの大き
さの固形粒子を1重量%含むものであった。また、これ
を加熱し、90℃に達温したときの粘度は80mPa・
sであった。
【0027】
【比較例3】粉体原料(粉末エキス、砂糖、食塩)5重
量部と液体原料(ガラスープ、食酢、みりん調味料、醤
油)5重量部、白味噌85重量部、菜種油5重量部を均
一に混合し、85℃、15分間の条件で加熱混合し、冷
却後、洗浄ボトルに充填し、蓋締して殺菌済みの肉用蒸
し焼きソースを得た。得られた肉用蒸し焼きソースは、
粘度25000mPa・s(25℃)、Aw0.78、
pH5.01、900μmパス〜30μmオンの大きさ
の固形粒子を70重量%含むものであった。また、これ
を加熱し、90℃に達温したときの粘度は15000m
Pa・sであった。
【0028】
【実験例】牛肉600重量部を円形ホットプレート(直
径33cm、深さ5cm)上で軽く焼き、その周辺にも
やし250重量部、適宜カットしたキャベツ60重量
部、ニンジン30重量部、ピーマン30重量部、えのき
180重量部、しめじ15重量部を盛り付け、牛肉を中
心に実施例1で得た肉用蒸し焼きソース150重量部を
振りかけ、蓋をして約5分間焼いた後、保温状態で引き
続き約15分間蒸して、プルコギを作った。
【0029】
【比較実験例】比較例1〜3で得た肉用蒸し焼きソース
を用いる以外は、実験例と同様の方法によりプルコギを
作った。上記の実験例および比較実験例で得たプルコギ
について、評価を行った結果を示すと、次のとおりであ
った。
【0030】(実験例で得たプルコギ)蒸し焼き後にお
いても、ソースを食材の上に万遍なくかけた状態がほぼ
保持されており、料理を食する際にソースの風味を十分
味わうことができた。また、ホットプレートの底には、
水はほとんど存在していなった。(出来上がり後、食材
を取り除いた水の量を測定したところ、117重量部で
あった。)
【0031】(比較実験例において、比較例1の蒸し焼
きソースを用いて作ったプルコギ)蒸し焼き中に、ほと
んどのソースはホットプレートまで垂れ落ち、ホットプ
レートの底に溜まった野菜から滲出した水と蒸気の結露
水とで薄まり、煮込み料理風になっており、ソースの風
味は全く味わうことができなかった。(出来上がり後、
食材を取り除いた水の量を測定したところ、284重量
部であった。)また、蒸し焼き独特のこもり臭が強く感
じられた。
【0032】(比較実験例において、比較例2の蒸し焼
きソースを用いて作ったプルコギ)蒸し焼き中に、ほと
んど全てのソースがホットプレートまで垂れ落ち、ホッ
トプレートの底に溜まった野菜から滲出した水と蒸気の
結露水とで薄まり、煮込み料理風になっており、ソース
の風味は全く感じることはできなかった。(出来上がり
後、食材を取り除いた水の量を測定したところ、295
重量部であった。)また、加熱調理後、ホットプレート
の蓋を開けた瞬間、蒸し焼き独特のこもり臭が感じられ
た。
【0033】(比較実験例において、比較例3の蒸し焼
きソースを用いて作ったプルコギ)ほとんどのソース
は、肉、各種野菜材料の上に塊状に存在し、各食品材と
絡みにくく、また、ソースの主原料である味噌風味が強
く感じられ、全体としての風味バランスの悪いものであ
った。(出来上がり後、食材を取り除いた水の量を測定
したところ、80重量部であった。)
【0034】
【発明の効果】本発明の蒸し焼き料理用ペースト状調味
ソースは、加熱調理中にソースが食材から垂れ落ち、鍋
底に溜まった水で当該ソースが薄まることを防止するこ
とができる。すなわち、加熱調理中においても、ソース
を食材に万遍なくかけた状態のままで保持することがで
き、料理を食する際にソースの風味を十分味わうことが
できる。また、粘度保持のために増粘剤を使用しなくて
もよいため、食後に調味ソースの味が口の中に長く残る
ことを防止することができる。
【0035】さらに、液状油脂を含有させると、蒸し焼
き料理用ペースト状調味ソースを容器から取り出し易く
すると共に、加熱調理後のペースト状調味ソースの光沢
が保持され、かつ、低pHペースト状調味ソースにあっ
ては、酸味を抑え、まろやかな味覚となる。また、香辛
野菜を含有させると、加熱調理(蒸し焼き)後に、ソー
スの香りがこもり、感じられ難くなるのを防止し、反対
にその香りを引き立たせ、それを長時間維持させること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B036 LC01 LE02 LF03 LG06 LH13 LH29 LH44 LK01 4B047 LB09 LE04 LF08 LG39 LG40 LG45 LG46 LG61 LG62

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱調理前に食材に振りかけて用いる蒸
    し料理用ペースト状調味ソースであって、900μmパ
    ス〜30μmオンの大きさの固形粒子を20〜60重量
    %の割合で含有し、加熱調理中に100〜10000m
    Pa・s(ミリパスカルセコンド)の粘度を保持するこ
    とができることを特徴とする蒸し焼き料理用ペースト状
    調味ソース。
  2. 【請求項2】 加熱調理前の粘度が300〜20000
    mPa・sである請求項1に記載の蒸し焼き料理用ペー
    スト状調味ソース。
  3. 【請求項3】 味噌原料を5〜70重量%の割合で含有
    する請求項1または2に記載の蒸し焼き料理用ペースト
    状調味ソース。
  4. 【請求項4】 液状油脂を1〜40重量%の割合で含有
    する請求項1ないし3のいずれかに記載の蒸し焼き料理
    用ペースト状調味ソース。
  5. 【請求項5】 香辛野菜を1〜20重量%の割合で含有
    する請求項1ないし4のいずれかに記載の蒸し焼き料理
    用ペースト状調味ソース。
  6. 【請求項6】 酸味原料を含み、pHが4.2〜4.9
    である請求項1ないし5のいずれかに記載の蒸し焼き料
    理用ペースト状調味ソース。
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