JP7246939B2 - 魚介類入りクリームソースの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の魚介類入りクリームソースにおいて、前記ソース部(乳化ソース)の含有量は、該クリームソースの全質量に対して、好ましくは60~95質量%、より好ましくは70~90質量%である。
1)乳原料を用いて常法に従って乳化ソース(具材無しの乳化ソース)を得、該乳化ソースと前処理済魚介類とを混合する方法。
2)前処理済魚介類に、乳原料等の乳化ソースの原材料を順次投入しながら攪拌し混合する方法。
3)乳化ソースの原材料の一部を用いて常法に従ってベースソースを製造し、該ベースソースに、前処理済魚介類と該原材料の残りとを任意の順番で添加して攪拌し混合する方法。
魚介類として生鮭切り身を用い、最大差し渡し長さが5mmとなるように切り分けて、具材(品温10℃)を得た。処理液として、レモン果実の搾汁を清水で5倍に希釈したレモン果汁希釈液(品温25℃、pH2)を用い、該処理液中に具材を5分間浸漬し、前処理済鮭(前処理済魚介類)を得た(前処理工程)。前処理済鮭をざるにとり、余分な処理液を除去した。
次に、別途製造した品温25℃の乳化ソース900gを鍋にとり、ざるにあげておいた前処理済鮭100gを該乳化ソースに加え、全体に馴染ませて、前処理済鮭からなる具材部と乳原料を含むソース部とを有する、具材入り乳化ソースを製造した(中間ソース製造工程)。斯かる前処理工程及び中間ソース製造工程の双方において、前処理済鮭の品温を50℃以下に維持した。前記乳化ソースは、常法に従って製造した。具体的には、フライパンを加熱しながらバターを溶かし、小麦粉を加えて焦げないようによくかき混ぜてバターと馴染ませ、これに牛乳を少しずつ加えてかき混ぜながら加熱し、冷却することで、品温25℃の乳化ソースを製造した。
次に、具材入り乳化ソースにリン酸塩を添加してソース部のpHを6に調整し、斯かるpH調整済みの具材入り乳化ソースを鍋に入れ、火にかけて該ソース部がひと煮立ちするまで、すなわち該ソース部の品温が60℃以上の沸点に達するまで強火で加熱した後、弱火で更に40分間加熱して煮込んだ(加熱工程)。こうして、目的の鮭入りクリームソースを製造した。
製造した魚介類入りクリームソースにおいて、具材としての魚介類の全質量に対する、最大差し渡し長さが1~10mmの魚介類の質量の割合は100質量%であり、また、ソース部のpHは6であった。
実施例1において、前処理工程における処理液として、レモン果汁希釈液に代えて清水を用いた以外は、実施例1と同様に鮭入りクリームソースを製造した。
実施例1において、前処理工程で生鮭切り身を沸騰させた処理液(レモン果汁希釈液)中に浸漬して茹で処理した以外は、実施例1と同様に鮭入りクリームソースを製造した。
魚介類としてホタテ貝柱を用い、予め水煮した後、最大差し渡し長さが3mmとなるようにミンチ処理して、具材(品温10℃)を得た。処理液として、レモン果実の搾汁を清水で10倍に希釈したレモン果汁希釈液(品温25℃、pH2)を用い、該処理液中に具材を5分間浸漬し、前処理済ホタテ貝柱(前処理済魚介類)を得た(前処理工程)。前処理済ホタテ貝柱をざるにとり、余分な処理液を除去した。
次に、別途製造した品温25℃の乳化ソース900gを鍋にとり、ざるにあげておいた前処理済ホタテ貝柱100gを該乳化ソースに加え、全体に馴染ませて、前処理済ホタテ貝柱からなる具材部と乳原料を含むソース部とを有する、具材入り乳化ソースを製造した(中間ソース製造工程)。斯かる前処理工程及び中間ソース製造工程の双方において、前処理済ホタテ貝柱の品温を50℃以下に維持した。前記乳化ソースは、市販の生クリーム(中沢乳業:フレッシュクリーム)を50℃の温水で約2倍量に希釈して製造した。
次に、具材入り乳化ソースにリン酸塩を添加してソース部のpHを6に調整し、斯かるpH調整済みの具材入り乳化ソースを鍋に入れ、火にかけて該ソース部がひと煮立ちするまで、すなわち該ソース部の品温が60℃以上の沸点に達するまで強火で加熱した後、弱火で更に40分間加熱して煮込んだ(加熱工程)。こうして、目的のホタテ貝柱入りクリームソースを製造した。
製造した魚介類入りクリームソースにおいて、具材としての魚介類の全質量に対する、最大差し渡し長さが1~10mmの魚介類の質量の割合は100質量%であり、また、ソース部のpHは6であった。
実施例2において、前処理工程における処理液として、レモン果汁希釈液に代えて清水を用いた以外は、実施例2と同様にホタテ貝柱入りクリームソースを製造した。
実施例2において、加熱工程を実施しなかった以外は、実施例2と同様にホタテ貝柱入りクリームソースを製造した。比較例4で製造したホタテ貝柱入りクリームソースは、中間ソース製造工程で得られた具材入り乳化ソースであり、冷製の魚介類入りクリームソースである。
各実施例及び比較例で製造した魚介類入りクリームソースを、それぞれ10名の専門パネラーに喫食してもらい、風味及び具材の食感を下記評価基準で評価してもらった。その結果を10名の評価点の平均値として下記表1に示す。
5点:具材の魚介類の風味とソースの風味とがよくマッチし、全体に一体感があり極めて良好。
4点:具材の魚介類の風味とソースの風味とがよくあっており、良好。
3点:具材の魚介類の風味がやや強いか又はやや弱く、やや不良。
2点:具材の魚介類の風味が強いか又は弱く、不良。
1点:具材の魚介類の風味が強すぎるか又はほとんど感じられず、極めて不良。
5点:ソースと調和した具材の魚介類の食感が気持ちよく、極めて良好。
4点:ソースと一体になった具材の魚介類の食感があり、良好。
3点:具材の魚介類の食感がやや強いか又はやや弱く、ソースとの一体感がやや弱くやや不良。
2点:具材の魚介類の食感が強いか又は弱く、ソースとの一体感が弱く不良。
1点:具材の魚介類の食感が強すぎるか又はほとんど感じられず、ソースとの一体感が感じられず極めて不良。
実施例2において、前処理工程で用いる処理液の品温を下記表2のように適宜調整した以外は、実施例2と同様にホタテ貝柱入りクリームソースを製造し、前記と同様に評価した。その結果を下記表2に示す。
実施例2において、加熱工程における加熱温度(加熱処理の対象である具材入り乳化ソースのソース部の最高品温)を下記表3のように適宜調整した以外は、実施例2と同様にホタテ貝柱入りクリームソースを製造し、前記と同様に評価した。その結果を下記表3に示す。
実施例2において、加熱工程において加熱処理に供される具材入り乳化ソースのソース部のpHを下記表4のように適宜調整した以外は、実施例2と同様にホタテ貝柱入りクリームソースを製造し、前記と同様に評価した。その結果を下記表4に示す。なお、製造した魚介類入りクリームソースにおけるソース部のpHは、加熱工程で加熱処理に供される具材入り乳化ソースのソース部のpHと同じであった。
実施例2において、中間ソース製造工程の製造目的物たる具材入り乳化ソースにおける、具材部のソース部に対する含有質量比率が下記表5に記載の範囲となるように、具材(ホタテ貝柱)の配合量を適宜調整した以外は、実施例2と同様にホタテ貝柱入りクリームソースを製造し、前記と同様に評価した。その結果を下記表5に示す。
実施例2において、前処理工程で使用する具材としてのホタテ貝柱の最大差し渡し長さを下記表6のように適宜調整した以外は、実施例2と同様にホタテ貝柱入りクリームソースを製造し、前記と同様に評価した。その結果を下記表6に示す。製造した魚介類入りクリームソースにおいて、具材としての魚介類の全質量に対する、最大差し渡し長さが1~10mmの魚介類の質量の割合は、実施例2及び24~27では100質量%、実施例23、28及び29では0質量%であった。
Claims (5)
- 具材として魚介類を含有する魚介類入りクリームソースの製造方法であって、
具材としての魚介類に、該魚介類の品温が50℃以下の状態で、レモン果汁を含む品温50℃以下の処理液を付与して、前処理済魚介類を得る前処理工程と、
前記前処理済魚介類を含む具材部と乳原料を含むソース部とを有する、具材入り乳化ソースを製造する中間ソース製造工程と、
前記具材入り乳化ソースを、前記ソース部のpHが5.4~8の状態で加熱処理して、該ソース部の品温を60℃以上にする加熱工程とを有し、
前記前処理工程及び前記中間ソース製造工程を通じて、前記具材としての魚介類の品温を50℃以下に維持する、魚介類入りクリームソースの製造方法。 - 前記処理液のpHが4以下である、請求項1に記載の魚介類入りクリームソースの製造方法。
- 前記加熱処理に供される前記具材入りソースの前記ソース部のpHが5.4~8である、請求項1又は2に記載の魚介類入りクリームソースの製造方法。
- 前記具材としての魚介類に、最大差し渡し長さが1~10mmの魚介類が含まれる、請求項1~3の何れか1項に記載の魚介類入りクリームソースの製造方法。
- 前記加熱工程において前記ソース部の品温を60~97℃にする、請求項1~4の何れか1項に記載の魚介類入りクリームソースの製造方法。
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[この差って何ですか?]魚の生臭いニオイを1番取れる方法は「レモン汁につける」「塩をふる」「牛乳に浸す」のどれかを実験!、メディアの虜[online ]、2016年、[検索日:2022年4月26日]、retrieved from the internet<URL:https://medianotoriko.hatenablog.com/entry/2016/03/23/140000> |
簡単!明太子♪鮭フレレモンクリームパスタ、cookpad[online]、2011年11月12日、[検索日:2022年4月26日]、retrieved from the internet<URL:https://cookpad.com/recipe/1624661> |
超簡単!カニクリームパスタ、cookpad[online]、2016年8月1日、[検索日:2022年4月26日]、retrieved from the internet<URL:https://cookpad.com/recipe/3998692> |
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