JP2000014009A - 電力系統安定化装置 - Google Patents

電力系統安定化装置

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JP2000014009A
JP2000014009A JP17758198A JP17758198A JP2000014009A JP 2000014009 A JP2000014009 A JP 2000014009A JP 17758198 A JP17758198 A JP 17758198A JP 17758198 A JP17758198 A JP 17758198A JP 2000014009 A JP2000014009 A JP 2000014009A
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Yukio Kadota
田 行 生 門
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線路上に誘起される電圧を高速かつ任意に調
節することを可能にし、これによって線路インピーダン
スを高速に制御できる電力系統安定化装置を提供する。 【解決手段】 電力系統の連系点に一次巻線が線路と並
列に接続された並列変圧器と、一次巻線が線路に直列に
接続され、二次巻線が並列変圧器の二次巻線に接続され
た直列変圧器と、スイッチング素子のオン、オフによ
り、並列変圧器の二次巻線に誘起される電圧の大きさを
制御するチョッパ装置と、スイッチング素子をオン状態
にして直列変圧器の二次巻線電流を環流させる環流装置
と、直列変圧器の一次巻線の誘起電圧と連系される側の
線路電流とに基づいてチョッパ装置のスイッチング素子
をオン、オフ制御すると共に、チョッパ装置のスイッチ
ング素子のオフ期間に環流装置のスイッチング素子をオ
ン状態に制御する制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の潮流を
制御して電力系統を安定に運用する電力系統安定化装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は従来の電力系統安定化装置とし
ての自励式位相調整器の回路構成図である。同図におい
て、3相交流電力系統1aと1bとの連系点2の線間に
三相変圧器3の各一次巻線が並列接続されている。本明
細書では三相変圧器3を並列変圧器と称する。この並列
変圧器3の各二次巻線は切替え接続可能なタップを備え
ている。また、連系点2と3相交流電力系統1bとの間
の線路に、三相変圧器4の各一次巻線が直列に接続され
ている。本明細書では三相変圧器4を直列変圧器と称す
る。並列変圧器3の二次巻線の一端は共通に接続され、
さらに、直列変圧器4の二次巻線の一端も共通に接続さ
れ、このうち、直列変圧器4の二次巻線の共通接続点が
接地されている。また、並列変圧器3の二次巻線3の他
端、すなわち、タップの切替えが可能な端子はそれぞれ
直列変圧器4の対応する相の二次巻線の他端に接続され
ている。
【0003】この場合、並列変圧器3の一次巻線は三角
(Δ)結線され、その二次巻線は星形(Y)結線されて
おり、直列変圧器4の二次巻線は星形(Y)結線されて
いる。そして、並列変圧器3の二次巻線と直列変圧器4
の二次巻線とは、連系点2の相電圧から見て、直列変圧
器4の一次巻線に誘起される電圧が位相的に90度進む
ように、巻線及び極性の選択が行われる。従って、並列
変圧器3の二次巻線のタップを切替えることにより、直
列変圧器4の各一次巻線に誘起される電圧が調整され、
その誘起電圧が連系点2の相電圧に重畳されて3相交流
電力系統1bの各相に供給される。
【0004】ここで、直列変圧器4から見た連系点2側
の一つの相電圧をVa 、3相交流電力系統1bの相電圧
をVb とし、この相に接続される直列変圧器4の二次巻
線に誘起される電圧をVo とすると、これらの電圧は図
15のベクトル図に示すように、電圧Vb は電圧Va に
対して位相が90度進んだ電圧Vo をベクトル的に加算
したものとなる。
【0005】このように、並列変圧器3のタップを調整
することによって決まる電圧Vo を線路上に誘起させて
3相交流電力系統1bに供給することによって、電力系
統の線路インピーダンスを変化させたのと同等の効果が
得られる。これにより、電力系統の潮流が制御でき、電
力系統を安定に運用することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、並列変圧器
3のタップは機械的スイッチによって切替えられるた
め、タップ切替えの速さには限度があり、高速の電圧制
御には適用し難いという問題があった。
【0007】また、電圧Vo の大きさは並列変圧器3の
タップ位置に依存していることからその大きさが複数の
種類に限定され、所望とする任意の大きさの電圧を発生
させることができないという問題もあった。
【0008】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、線路上に誘起される電圧を高速かつ任意に
調節することを可能にし、これによって線路インピーダ
ンスを高速に制御できる電力系統安定化装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
電力系統の連系点に一次巻線が線路と並列に接続された
並列変圧器と、一次巻線が線路に直列に接続され、二次
巻線が並列変圧器の二次巻線に接続された直列変圧器
と、スイッチング素子のオン、オフにより、並列変圧器
の二次巻線に誘起される電圧の大きさを制御するチョッ
パ装置と、スイッチング素子をオン状態にして直列変圧
器の二次巻線電流を環流させる環流装置と、直列変圧器
の一次巻線の誘起電圧と、線路の電流とをそれぞれ検出
する検出手段と、検出手段の検出値に基づいて電力の送
電損失が最小になるように、チョッパ装置のスイッチン
グ素子をオン、オフ制御すると共に、チョッパ装置のス
イッチング素子のオフ期間に環流装置のスイッチング素
子をオン状態に制御する制御手段と、を備えた電力系統
安定化装置である。
【0010】請求項2に係る発明は、電力系統の連系点
に一次巻線が線路と並列に接続された複数台の並列変圧
器と、並列変圧器にそれぞれ対応して設けられ、一次巻
線がそれぞれ線路に直列に接続され、二次巻線が対応す
る並列変圧器の二次巻線に接続された複数台の直列変圧
器と、スイッチング素子のオン、オフにより、それぞれ
並列変圧器の二次巻線に誘起される電圧の大きさを制御
する複数台のチョッパ装置と、スイッチング素子をオン
状態にしてそれぞれ直列変圧器の二次巻線電流を環流さ
せる複数台の環流装置と、複数台の直列変圧器の一次巻
線に誘起される電圧の合成値と、線路の電流とをそれぞ
れ検出する検出手段と、検出手段の検出値に基づいて電
力の送電損失が最小になるように、順次異なるチョッパ
装置のスイッチング素子をオン、オフ制御すると共に、
チョッパ装置のスイッチング素子のオフ期間に対応する
環流装置のスイッチング素子をオン状態に制御する制御
手段と、を備えた電力系統安定化装置である。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載の電力系統安定化装置において、連系点から見た直
列変圧器の誘起電圧が連系点の電圧に対して位相が90
度ずれるような極性にて並列変圧器の二次巻線と直列変
圧器の二次巻線とを接続したものである。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の電力系統安定化装置において、チョッ
パ装置は複数のダイオードがブリッジ接続されたダイオ
ードブリッジ回路と、ダイオードブリッジ回路の直流端
子間に接続された自己消弧形スイッチング素子とを備
え、ダイオードブリッジ回路の交流端子に並列変圧器の
二次巻線の星形結線される共通接続側端子がそれぞれ接
続され、制御手段が自己消弧形スイッチング素子をオ
ン、オフ制御するものである。
【0013】請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の電力系統安定化装置において、環流装
置は複数のダイオードがブリッジ接続されたダイオード
ブリッジ回路と、ダイオードブリッジ回路の直流端子間
に接続された自己消弧形スイッチング素子とを備え、ダ
イオードブリッジ回路の交流端子に直列変圧器の二次巻
線の星形結線された相電圧出力端子が接続され、制御手
段が自己消弧形スイッチング素子をオン、オフ制御する
ものである。
【0014】請求項6に係る発明は、請求項1乃至5の
いずれかに記載の電力系統安定化装置において、並列変
圧器の二次巻線にそれぞれ並列接続されたコンデンサを
備えたものである。
【0015】請求項7に係る発明は、請求項1乃至6の
いずれかに記載の電力系統安定化装置において、環流装
置と直列変圧器との間の配線に直列に接続されたリアク
トルと、配線に並列に接続されたコンデンサとを備えた
ものである。
【0016】請求項8に係る発明は、請求項1乃至7の
いずれかに記載の電力系統安定化装置において、環流装
置から見て直列変圧器側の配線に接続されたエネルギー
吸収装置を備えたものである。
【0017】請求項9に係る発明は、請求項1乃至8の
いずれかに記載の電力系統安定化装置において、電力系
統で短絡事故が発生したとき、制御手段はチョッパ装置
のスイッチング素子をオフ状態とし、環流装置のスイッ
チング素子をオン状態にするものである。
【0018】請求項10に係る発明は、電力系統の連系
点に一次巻線が線路と並列に接続された2台の並列変圧
器と、並列変圧器にそれぞれ対応して設けられ、一次巻
線がそれぞれ線路に直列に接続され、二次巻線が対応す
る並列変圧器の二次巻線に接続された2台の直列変圧器
と、スイッチング素子のオン、オフにより、2台のうち
のいずれか一方の並列変圧器の二次巻線に誘起される電
圧の大きさを制御するチョッパ装置と、スイッチング素
子をオン状態にして一方の並列変圧器に接続された直列
変圧器の二次巻線電流を環流させる環流装置と、2台の
うちのいずれか他方の並列変圧器の二次巻線に誘起され
た交流を直流に変換するコンバータ、このコバータの出
力を交流に変換して対応する直列変圧器の二次巻線に印
加するインバータを含んでなる自励式位相調整器と、複
数台の直列変圧器の一次巻線に誘起される電圧の合成値
と、線路の電流とを検出する検出手段と、検出手段の検
出値に基づいて電力の送電損失が最小になるように、チ
ョッパ装置のスイッチング素子をオン、オフ制御すると
共に、チョッパ装置のスイッチング素子のオフ期間に環
流装置のスイッチング素子をオン状態に制御し、かつ、
自励式位相調整器を制御する制御手段と、を備えた電力
系統安定化装置である。
【0019】請求項11に係る発明は、nを3以上の整
数として、電力系統の連系点に一次巻線が線路と並列に
接続されたn台の並列変圧器と、並列変圧器にそれぞれ
対応して設けられ、一次巻線がそれぞれ線路に直列に接
続され、二次巻線が対応する並列変圧器の二次巻線に接
続されたn台の直列変圧器と、スイッチング素子のオ
ン、オフにより、n台のうちのn−1台の並列変圧器の
二次巻線に誘起される電圧の大きさを制御するn−1台
のチョッパ装置と、スイッチング素子をオン状態にして
n一1台の並列変圧器に接続された直列変圧器の二次巻
線電流をそれぞれ環流させるn一1台の環流装置と、n
台のうちの残りの1台の並列変圧器の二次巻線に誘起さ
れた交流を直流に変換するコンバータ、このコバータの
出力を交流に変換して対応する直列変圧器の二次巻線に
印加するインバータを含んでなる自励式位相調整器と、
複数台の直列変圧器の一次巻線に誘起される電圧の合成
値と、線路の電流とを検出する検出手段と、検出手段の
検出値に基づいて電力の送電損失が最小になるように、
順次異なるチョッパ装置のスイッチング素子をオン、オ
フ制御すると共に、チョッパ装置のスイッチング素子の
オフ期間に対応する環流装置のスイッチング素子をオン
状態に制御し、かつ、自励式位相調整器を制御する制御
手段と、を備えた電力系統安定化装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す好適な
実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1は本発明に係る電力系統安定化装置の
第1の実施形態の主回路系統の構成を示す回路図であ
る。図中、従来装置を示す図14と同一の要素には同一
の符号を付してその説明を省略する。ここでは、従来装
置を構成するタップ付きの並列変圧器3の代わりに、タ
ップの無い並列変圧器5が設けられている。この並列変
圧器5の一次巻線は三角結線され、連系点2の線路に並
列接続されている。この並列変圧器5の各二次巻線の一
端はチョッパ装置6に接続され、各二次巻線の他端は直
列変圧器4の二次巻線の他端、すなわち、直列変圧器4
の一次巻線に誘起される電圧が連系点2の電圧に対して
90度進むように、一端が相互に接続されると共に接地
されてなる星形結線された直列変圧器4の二次巻線の他
端に接続されている。
【0022】ここで、チョッパ装置6は3連のスイッチ
ング素子、例えば、GTO(Gate Turn Off thyristor
),IGBT(Insulated Gate Bipolar Transtor
),MOSトランジスタ等でなり、これらのスイッチ
ング素子の一端にそれぞれ並列変圧器5の二次巻線の一
端が接続され、各スイッチング素子の他端が共通接続さ
れている。また、並列変圧器5の二次巻線の他端と直列
変圧器4の二次巻線の他端とを相互に接続する各接続線
が環流装置7に接続されている。環流装置7は3連のス
イッチング素子、例えば、GTO,IGBT,MOSト
ランジスタ等でなり、これらのスイッチング素子の一端
がそれぞれ並列変圧器5及び直列変圧器4の二次巻線の
相互接続線に接続され、各スイッチング素子の他端が共
通接続されている。
【0023】図2は図1に示した主回路系統と併せて、
チョッパ装置6及び環流装置7の制御回路の構成を示し
た図である。ここで、直列変圧器4の各相の一次巻線の
誘起電圧Vo を検出する電圧検出手段8と、これらの一
次巻線を通して3相交流電力系統1bに流れる電流を検
出する電流検出手段9とが設けられ、これら各検出手段
の出力信号に基づいて制御回路10が所定の演算を実行
し、その結果に基づいてチョッパ装置6及び環流装置7
を制御する構成になっている。
【0024】上記のように構成された第1の実施形態の
動作について、図3のベクトル図をも参照して以下に説
明する。図1に示したチョッパ装置6の3個のスイッチ
ング素子をオン状態にすると、すなわち、並列変圧器5
の二次巻線の一端を共通接続すると、直列変圧器4から
見た連系点2側の相電圧Va 、3相交流電力系統1bの
相電圧Vb 、直列変圧器4の一次巻線に誘起される電圧
Vo の間に図3のベクトル図で示した関係が得られる。
すなわち、電圧Vo は電圧Va に対して位相が90度進
み、これらの電圧をベクトル的に加算したものが電圧V
a に対して位相がφだけ進んだ電圧Vb になっている。
【0025】一方、チョッパ装置6のスイッチング素子
をオン、オフさせ、かつ、オン、オフの比率を変化させ
ることによって電圧Vo の大きさを制御することができ
る。この場合、チョッパ装置6のスイッチング素子をオ
フ状態にすると、直列変圧器4の二次巻線電流経路が遮
断され、その一次巻線に誘起される電圧も変化する。そ
こで、環流装置7のスイッチング素子をオン状態にして
直列変圧器4の二次巻線電流の変化を抑制すると共に、
その一次巻線に誘起される電圧Vo の変動を抑制してい
る。
【0026】いま、連系点2において系統電流Iが系統
電圧Va に対して力率1で流れているとすると、誘起電
圧Vo が変わったことによって容量性インピーダンスが
変化する。これは線路に固有のインピーダンスを打ち消
す効果を持ち、送電電力Pを線路インピーダンスXを用
いて表すと次の(1),(2)式のようになる。
【0027】
【数1】 従って、電圧Vo と電流Iの比を変えることによって、
線路インピータンスXの調整ができ、これによって送電
損失が最小になるように潮流を制御することが可能にな
る。
【0028】かくして、第1の実施形態によれば、線路
上に誘起される電圧を高速かつ任意に調節することが可
能となり、これによって線路インピーダンスを高速に制
御できる電力系統安定化装置が得られる。
【0029】図4は本発明に係る電力系統安定化装置の
第2の実施形態の主回路系統の構成を示す回路図であ
る。図中、図1と同一の要素には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。これは図1に示した直列変圧器4、
並列変圧器5、チョッパ装置6及び環流装置7でなる電
力系統安定化装置を、同一の線路に3組設置した、いわ
ゆる、多重接続した例である。この場合、3台の直列変
圧器4の各一次巻線が線路に直列に接続され、連系点2
側の系統電圧をVa 、直列変圧器4の直列接続された一
次巻線の誘起電圧の和をVo とすると、図3のベクトル
図で示したと同様な関係が得られる。なお、図4におい
ては、チョッパ装置6及び環流装置7を含む回路をAと
して同一の構成になる部分を破線のブロックで示してい
る。
【0030】ここで、多重接続された電力系統安定化装
置の接続段数をnとし、チョッパ装置6の点弧位相に3
60度/nづつ位相差を与える。これにより少ないスイ
ッチング回数にて歪みの少ない電圧Vo を得ることがで
きる。
【0031】図5はチョッパ装置6又は環流装置7の他
の構成例を示すスイッチング回路である。ここで、スイ
ッチング回路18は、ダイオード12,13の直列接続
回路と、ダイオード14,15の直列接続回路と、ダイ
オード16,17の直列接続回路とが並列接続されて周
知の3相ダイオードブリッジ回路を形成し、この3相ダ
イオードブリッジ回路の両端すなわち直流端子間に、例
えば、GTOでなる一つの自己消弧形スイッチング素子
11が接続され、さらに、ダイオード12,13の相互
接続点、ダイオード14,15の相互接続点及びダイオ
ード16,17の相互接続点すなわち交流端子に、並列
変圧器5又は直列変圧器4の二次巻線の一端が接続され
るものである。そして、制御回路10はスイッチング素
子11を予め計算して得られたオン、オフ期間に対応し
て点弧する。
【0032】図6は図5に示したスイッチング回路18
を図2に示したチョッパ装置6に適用した例で、図7は
図5に示したスイッチング回路18を図2に示した環流
装置7に適用した例である。これらいずれの構成におい
ても、一つの自己消弧形スイッチング素子11をオン、
オフ制御すれば良いので構成が簡易化される利点があ
る。
【0033】なお、図5に示したスイッチング回路18
をチョッパ装置6及び環流装置7の両方に採用すること
も可能である。
【0034】図8は本発明に係る電力系統安定化装置の
第3の実施形態の主回路系統の構成を示す回路図であ
る。図中、図1と同一の要素には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。この実施形態は各並列変圧器5の二
次巻線の端子間にそれぞれコンデンサを接続したもの
で、これによって並列変圧器5の一次巻線に入力される
電流Ii の波形を改善することができる。
【0035】図9は本発明に係る電力系統安定化装置の
第4の実施形態の主回路系統の構成を示す回路図であ
る。図中、図1と同一の要素には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。この実施形態は相互に接続される各
並列変圧器5の二次巻線の他端と各直列変圧器4の二次
巻線の他端との間にそれぞれリアクトルを接続するため
のリアクトル回路20と、一端が共通接続された3個の
コンデンサの他端を各直列変圧器4の二次巻線の他端に
接続するためのコンデンサ回路21とを追加したもので
ある。これによって、各直列変圧器4の一次巻線に誘起
される電圧Vo の波形の歪率を低減することができる。
【0036】図10は本発明に係る電力系統安定化装置
の第5の実施形態の主回路系統の構成を示す回路図であ
る。図中、図1と同一の要素には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。この実施形態は環流装置7から見
て、並列変圧器5の二次巻線に対する接続線にエネルギ
ー吸収回路22を接続したものである。このエネルギー
吸収回路22は一端が共通接続されたコンデンサの他端
を、それぞれ抵抗器を介して、並列変圧器5の二次巻線
と直列変圧器4の二次巻線との接続線に接続したもので
ある。
【0037】以下、この実施形態の動作について説明す
る。図10では図示を省略した制御装置がチョッパ装置
6と環流装置7とを交互にオン、オフ動作させるが、実
際の運転においてチョッパ装置6のオン、オフと、環流
装置7のオフ、オンのタイミングを一致させることはで
きない。そこで、オン、オフ状態の切替わり時に、僅か
な期間だけオン状態又はオフ状態の重なり期間を設けて
スイッチの切替えを行う必要がある。この実施形態では
コンデンサと抵抗器からなるエネルギー吸収回路22を
チョッパ装置6と環流装置7の接続点間に接続し、両装
置のスイッチの切替わり時に僅かなオフ期間の重なり期
間を設けて運転する。
【0038】もし、エネルギー吸収回路22を接続しな
い状態でチョッパ装置6又は環流装置7のスイッチをオ
フ状態にすると、直列変圧器4の二次側を流れていた電
流が強制的に遮断されるため、オン状態からオフ状態に
変化するスイッチに非常に大きな電圧が発生する。この
電圧がスイッチの許容電圧を越えて過大になるとスイッ
チは破壊する。そこで、エネルギー吸収回路22をチョ
ッパ装置6と環流装置7の接続点間に接続して過電圧の
発生を防いでいる。
【0039】ところで、図7に示した実施形態におい
て、電力系統で短絡事故が発生した場合、系統電流は増
大する。この短絡事故を検出し、事故時にチョッパ装置
6をオフ状態に、環流装置7をオン状態にれば、直列変
圧器4の漏れインダクタンスの存在により、電力系統に
リアクトルを直列に接続したことになり、系統事故時の
限流装置として作用させることができる。従って、電力
系統で短絡事故を検出したとき、図10では図示を省略
した制御回路にその機能を持たせることによって電力系
統の保護機能を高めることができる。
【0040】図11は本発明に係る電力系統安定化装置
の第6の実施形態の主回路系統の構成を示す回路図であ
る。図中、図1又は図2と同一の要素には同一の符号を
付してその説明を省略する。この実施形態は図1又は図
2に示した並列変圧器5、直列変圧器4、チョッパ装置
6及び環流装置7でなる電力系統安定化装置と、コンバ
ータ及びインバータを含んでなる自励式位相調整器とを
組合わせたものである。自励式位相調整器は並列変圧器
5a、コンバータ23、平滑用の直流コンデンサ25、
インバータ24及び直列変圧器4aによって構成されて
いる。
【0041】このうち、並列変圧器5aの一次巻線の一
端は共通接続されると共に接地され、その他端すなわち
星形接続された他端が3相交流電力系統1aの連系点2
の各線路に接続され、二次巻線は三角接続されてその相
互接続点にコンバータ23が接続されている。コンバー
タ23はそれぞれ環流ダイオードが逆並列接続された6
個のIGBTが三相ブリッジ接続されたものでなり、そ
の直流出力端にインバータ24と平滑用の直流コンデン
サ25とが接続されている。インバータ24もまたそれ
ぞれ環流ダイオードが逆並列接続された6個のIGBT
が三相ブリッジ接続されたものでなり、その出力端に直
列変圧器4aの二次巻線が接続されている。直列変圧器
4aの一次巻線はそれぞれ3相交流電力系統1bに連系
する線路に接続されるが、その二次巻線はΔ接続されて
相互接続点がインバータ24の交流出力端に接続されて
いる。
【0042】この実施形態は自励式位相調整器を構成す
る直列変圧器4aの一次巻線に誘起された電圧と、図2
に示した電力系統安定化装置を構成する直列変圧器4の
一次巻線に誘起された電圧とを合成した電圧Vo が3相
交流電力系統1aの電圧に重畳されて3相交流電力系統
1bに供給される。
【0043】上述した自励式位相調整器は誘起電圧Vo
の大きさ及び電圧位相を同時に調整できる利点を有する
反面、使用するスイッチング素子の数が多いため制御系
統の構成が複雑であった。これに対して、図2に示した
電力系統安定化装置は誘起電圧Vo 大きさの制御はでき
るが、その位相は並列変圧器5の結線状態で決まる固定
位相である。図11に示した実施形態はこの両者を組合
わせることによって、自励式位相調整器に電圧Vo の位
相調整を主に行わせて制御系統の構成を簡易化すると同
時に、図2に示した電力系統安定化装置によって電圧V
o の大きさの調整を行わせることができる。
【0044】図12は図11に示した電力系統安定化装
置の電圧、電流の関係を示すベクトル図であり、斜線部
が電圧Vo の可変範囲を示している。すなわち、誘起電
圧Vo の位相を制御することにより系統電流Iに対して
位相の進み角を90度を中心にする範囲に調整し、そこ
で、誘起電圧Vo の大きさを制御すると、恰も系統に可
変の直列コンデンサを接続したような動作をさせること
ができる。直列コンデンサは系統のインピーダンスを減
少させる働きをするもので、直列コンデンサの容量を制
御できることは電力潮流に対して大きな効果が得られ
る。系統電圧と系統電流の位相差が少なく、力率の高い
電力系統では、コンバータ及びインバータを備える自励
式位相調整器の容量は小さくなり、スイッチング素子の
数が少ないけれども制御性能の高い系統安定化装置が得
られる。
【0045】図13は本発明に係る電力系統安定化装置
の第7の実施形態の主回路系統の構成を示す回路図であ
る。図中、図4と同一の要素には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。この実施形態は図4に示した直列変
圧器4、並列変圧器5、チョッパ装置6及び環流装置7
でなる電力系統安定化装置を、同一の線路に多重接続し
たものと、図11に示した並列変圧器5a、コンバータ
23、直流コンデンサ25、インバータ24及び直列変
圧器4aでなる自励式位相調整器を組合わせたものであ
る。この実施形態によれば、3相交流電力系統1aの電
圧Va に重畳させて3相交流電力系統1bの電圧Vbと
する電圧Vo の大きさと位相が調整でき、少ないスイッ
チング回数で歪みの少ない電圧Vo が得られる効果があ
る。
【0046】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、電力系統
の連系点に一次巻線が線路と並列に接続された並列変圧
器の二次巻線と、一次巻線が線路に直列に接続された直
列変圧器二次巻線とを相互に接続し、電力系統の潮流を
抑制するように、並列変圧器の二次巻線に誘起される電
圧の大きさをチョッパ装置により制御すると共に、チョ
ッパ装置のオフ期間に直列変圧器の二次巻線電流を環流
装置により環流させるので、チョッパ装置のオン、オフ
期間を適切に決定することによって、線路上に誘起され
る電圧を高速かつ任意に調節することができ、これによ
って線路インピーダンスを高速に制御できる効果が得ら
れる。
【0047】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
記載の制御系統を複数組備え、順次異なるチョッパ装置
をオン、オフ制御するので、少ないスイッチング回数に
て歪みの少ない誘起電圧が得られる効果もある。
【0048】請求項3に係る発明によれば、連系点から
見た直列変圧器の誘起電圧が連系点の電圧に対して位相
が90度ずれるような極性にて並列変圧器の二次巻線と
直列変圧器の二次巻線とを接続したので、線路の容量性
インピーダンスを変化させることができ、線路の固有イ
ンピーダンスを打ち消す効果も得られる。
【0049】請求項4に係る発明によれば、チョッパ装
置として、複数のダイオードがブリッジ接続されたダイ
オードブリッジ回路の直流端子間に自己消弧形スイッチ
ング素子が接続されたものを用いるので、一つの自己消
弧形スイッチング素子をオン、オフ制御すれば済むため
制御回路の構成が簡易化される利点がある。
【0050】請求項5に係る発明によれば、環流装置と
して、複数のダイオードがブリッジが接続されたダイオ
ードブリッジ回路の直流端子間に自己消弧形スイッチン
グ素子接続されたものを用いるので、一つの自己消弧形
スイッチング素子をオン、オフ制御すれば済むため制御
回路の構成が簡易化される利点もある。
【0051】請求項6に係る発明によれば、並列変圧器
の二次巻線に並列に接続されたコンデンサを備えている
ので、並列変圧器の一次巻線に入力される電流波形を改
善できる効果もある。
【0052】請求項7に係る発明によれば、環流装置と
直列変圧器との間の配線に直列に接続されたリアクトル
と、配線に並列に接続されたコンデンサとを備えている
ので、各直列変圧器の一次巻線に誘起される電圧波形の
歪率を低減することができるという効果も得られる。
【0053】請求項8に係る発明によれば、チョッパ装
置と環流装置との間にエネルギー吸収装置を接続してい
るので、チョッパ装置又は環流装置を構成するスイッチ
ング素子を過電圧に伴う破壊から保護する利点もある。
【0054】請求項9に係る発明によれば、電力系統で
短絡事故が発生したとき、制御手段はチョッパ装置をオ
フ状態とし、環流装置を環流状態にするので、直列変圧
器を限流装置として作用させることができ、これによっ
て電力系統の保護機能を高めることができる効果も得ら
れる。
【0055】請求項10に係る発明によれば、対応する
二組の並列変圧器及び直列変圧器のうち、一組の並列変
圧器及び直列変圧器を自励式位相調整器とするので、直
列変圧器に誘起される電圧の大きさ及び位相を同時に制
御でき、これによつて、電力系統の安定化性能がさらに
高めることができる効果が得られる。
【0056】請求項11に係る発明によれば、対応する
複数組の並列変圧器及び直列変圧器のうち、一組の並列
変圧器及び直列変圧器を自励式位相調整器とするので、
直列変圧器に誘起される電圧の大きさ及び位相を同時に
制御でき、これによつて、電力系統の安定化性能をさら
に高めることができ、さらに、順次異なるチョッパ装置
をオン、オフ制御するので、少ないスイッチング回数に
て歪みの少ない誘起電圧が得られる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力系統安定化装置の第1の実施
形態の主回路系統の構成を示す回路図。
【図2】図1に示した第1の実施形態を構成する要素の
制御回路図。
【図3】図1に示した第1の実施形態の動作を説明する
ためのベクトル図。
【図4】本発明に係る電力系統安定化装置の第2の実施
形態の主回路系統の構成を示す回路図。
【図5】図1に示した第1の実施形態又は図4に示した
第2の実施形態を構成する要素の他の構成を示すスイッ
チング回路。
【図6】図1に示した第1の実施形態を構成するチョッ
パ装置に図5に示したスイッチング回路を適用した回路
図。
【図7】図1に示した第1の実施形態を構成する環流装
置に図5に示したスイッチング回路を適用した回路図。
【図8】本発明に係る電力系統安定化装置の第3の実施
形態の主回路系統の構成を示す回路図
【図9】本発明に係る電力系統安定化装置の第4の実施
形態の主回路系統の構成を示す回路図
【図10】本発明に係る電力系統安定化装置の第5の実
施形態の主回路系統の構成を示す回路図
【図11】本発明に係る電力系統安定化装置の第6の実
施形態の主回路系統の構成を示す回路図
【図12】図11に示した第6の実施形態の動作を説明
するためのベクトル図。
【図13】本発明に係る電力系統安定化装置の第7の実
施形態の主回路系統の構成を示す回路図。
【図14】従来の電力系統安定化装置としての位相変圧
器の回路構成図。
【図15】図14に示した位相変圧器の動作を説明する
ためのベクトル図。
【符号の説明】
1a,1b 3相交流電力系統 2 連系点 3,5,5a 並列変圧器 4,4a 直列変圧器 6 チョッパ装置 7 環流装置 8 電圧検出手段 9 電流検出手段 10 制御回路 11 自己消弧形スイッチング素子 12〜17 ダイオード 18 スイッチング回路 20 リアクトル回路 21 コンデンサ回路 22 エネルギー吸収回路 23 コンバータ 24 インバータ 25 直流コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G066 DA01 5H420 BB02 BB12 BB13 BB14 CC04 DD03 EA03 EA20 EA27 EA37 EA45 EA47 EB04 EB05 EB38 FF03 FF04 FF24 FF25 LL02 5H750 BA01 BA08 BA09 BB16 CC02 CC03 CC11 DD25 FF02 FF05 GG02 GG04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力系統の連系点に一次巻線が線路と並列
    に接続された並列変圧器と、 一次巻線が前記線路に直列に接続され、二次巻線が前記
    並列変圧器の二次巻線に接続された直列変圧器と、 スイッチング素子のオン、オフにより、前記並列変圧器
    の二次巻線に誘起される電圧の大きさを制御するチョッ
    パ装置と、 スイッチング素子をオン状態にして前記直列変圧器の二
    次巻線電流を環流させる環流装置と、 前記直列変圧器の一次巻線の誘起電圧と、前記線路の電
    流とをそれぞれ検出する検出手段と、 前記検出手段の検出値に基づいて電力の送電損失が最小
    になるように、前記チョッパ装置のスイッチング素子を
    オン、オフ制御すると共に、前記チョッパ装置のスイッ
    チング素子のオフ期間に前記環流装置のスイッチング素
    子をオン状態に制御する制御手段と、 を備えた電力系統安定化装置。
  2. 【請求項2】電力系統の連系点に一次巻線が線路と並列
    に接続された複数台の並列変圧器と、 前記並列変圧器にそれぞれ対応して設けられ、一次巻線
    がそれぞれ前記線路に直列に接続され、二次巻線が対応
    する前記並列変圧器の二次巻線に接続された複数台の直
    列変圧器と、 スイッチング素子のオン、オフにより、それぞれ前記並
    列変圧器の二次巻線に誘起される電圧の大きさを制御す
    る複数台のチョッパ装置と、 スイッチング素子をオン状態にしてそれぞれ前記直列変
    圧器の二次巻線電流を環流させる複数台の環流装置と、 複数台の前記直列変圧器の一次巻線に誘起される電圧の
    合成値と、前記線路の電流とをそれぞれ検出する検出手
    段と、 前記検出手段の検出値に基づいて電力の送電損失が最小
    になるように、順次異なる前記チョッパ装置のスイッチ
    ング素子をオン、オフ制御すると共に、前記チョッパ装
    置のスイッチング素子のオフ期間に対応する前記環流装
    置のスイッチング素子をオン状態に制御する制御手段
    と、 を備えた電力系統安定化装置。
  3. 【請求項3】前記連系点から見た前記直列変圧器の誘起
    電圧が前記連系点の電圧に対して位相が90度ずれるよ
    うな極性にて前記並列変圧器の二次巻線と前記直列変圧
    器の二次巻線とを接続した請求項1又は2に記載の電力
    系統安定化装置。
  4. 【請求項4】前記チョッパ装置は複数のダイオードがブ
    リッジ接続されたダイオードブリッジ回路と、前記ダイ
    オードブリッジ回路の直流端子間に接続された自己消弧
    形スイッチング素子とを備え、前記ダイオードブリッジ
    回路の交流端子に前記並列変圧器の二次巻線の星形結線
    される共通接続側端子がそれぞれ接続され、前記制御手
    段が前記自己消弧形スイッチング素子をオン、オフ制御
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の電力系統安定化
    装置。
  5. 【請求項5】前記環流装置は複数のダイオードがブリッ
    ジ接続されたダイオードブリッジ回路と、前記ダイオー
    ドブリッジ回路の直流端子間に接続された自己消弧形ス
    イッチング素子とを備え、前記ダイオードブリッジ回路
    の交流端子に前記直列変圧器の二次巻線の星形結線され
    た相電圧出力端子が接続され、前記制御手段が前記自己
    消弧形スイッチング素子をオン、オフ制御する請求項1
    乃至4のいずれかに記載の電力系統安定化装置。
  6. 【請求項6】前記並列変圧器の二次巻線にそれぞれ並列
    接続されたコンデンサを備えた請求項1乃至5のいずれ
    かに記載の電力系統安定化装置。
  7. 【請求項7】前記環流装置と前記直列変圧器との間の配
    線に直列に接続されたリアクトルと、 前記配線に並列に接続されたコンデンサとを備えた請求
    項1乃至6のいずれかに記載の電力系統安定化装置。
  8. 【請求項8】前記環流装置から見て前記直列変圧器側の
    前記配線に接続されたエネルギー吸収装置を備えた請求
    項1乃至7のいずれかに記載の電力系統安定化装置。
  9. 【請求項9】電力系統で短絡事故が発生したとき、前記
    制御手段は前記チョッパ装置のスイッチング素子をオフ
    状態とし、前記環流装置のスイッチング素子をオン状態
    にする請求項1乃至8のいずれかに記載の電力系統安定
    化装置。
  10. 【請求項10】電力系統の連系点に一次巻線が線路と並
    列に接続された2台の並列変圧器と、 前記並列変圧器にそれぞれ対応して設けられ、一次巻線
    がそれぞれ前記線路に直列に接続され、二次巻線が対応
    する前記並列変圧器の二次巻線に接続された2台の直列
    変圧器と、 スイッチング素子のオン、オフにより、2台のうちのい
    ずれか一方の前記並列変圧器の二次巻線に誘起される電
    圧の大きさを制御するチョッパ装置と、 スイッチング素子をオン状態にして前記一方の並列変圧
    器に接続された前記直列変圧器の二次巻線電流を環流さ
    せる環流装置と、 2台のうちのいずれか他方の前記並列変圧器の二次巻線
    に誘起された交流を直流に変換するコンバータ、このコ
    バータの出力を交流に変換して対応する前記直列変圧器
    の二次巻線に印加するインバータを含んでなる自励式位
    相調整器と、 複数台の前記直列変圧器の一次巻線に誘起される電圧の
    合成値と、前記線路の電流とを検出する検出手段と、 前記検出手段の検出値に基づいて電力の送電損失が最小
    になるように、前記チョッパ装置のスイッチング素子を
    オン、オフ制御すると共に、前記チョッパ装置のスイッ
    チング素子のオフ期間に前記環流装置のスイッチング素
    子をオン状態に制御し、かつ、前記自励式位相調整器を
    制御する制御手段と、 を備えた電力系統安定化装置。
  11. 【請求項11】nを3以上の整数として、電力系統の連
    系点に一次巻線が線路と並列に接続されたn台の並列変
    圧器と、 前記並列変圧器にそれぞれ対応して設けられ、一次巻線
    がそれぞれ前記線路に直列に接続され、二次巻線が対応
    する前記並列変圧器の二次巻線に接続されたn台の直列
    変圧器と、 スイッチング素子のオン、オフにより、n台のうちのn
    −1台の前記並列変圧器の二次巻線に誘起される電圧の
    大きさを制御するn−1台のチョッパ装置と、 スイッチング素子をオン状態にして前記n一1台の並列
    変圧器に接続された前記直列変圧器の二次巻線電流をそ
    れぞれ環流させるn一1台の環流装置と、 n台のうちの残りの1台の前記並列変圧器の二次巻線に
    誘起された交流を直流に変換するコンバータ、このコバ
    ータの出力を交流に変換して対応する前記直列変圧器の
    二次巻線に印加するインバータを含んでなる自励式位相
    調整器と、 複数台の前記直列変圧器の一次巻線に誘起される電圧の
    合成値と、前記線路の電流とを検出する検出手段と、 前記検出手段の検出値に基づいて電力の送電損失が最小
    になるように、順次異なる前記チョッパ装置のスイッチ
    ング素子をオン、オフ制御すると共に、前記チョッパ装
    置のスイッチング素子のオフ期間に対応する前記環流装
    置のスイッチング素子をオン状態に制御し、かつ、前記
    自励式位相調整器を制御する制御手段と、 を備えた電力系統安定化装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015220861A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 株式会社東芝 電圧調整装置
JP2019080430A (ja) * 2017-10-24 2019-05-23 株式会社ダイヘン 電圧調整装置
CN109995039A (zh) * 2019-05-21 2019-07-09 华北水利水电大学 一种三相不平衡低压配电系统潮流计算方法
US10498142B2 (en) 2016-10-28 2019-12-03 Korea Electric Power Corporation Device and method for extinction angle control of HVDC system

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