JP3251805B2 - Npcインバータ装置及びその制御方法 - Google Patents

Npcインバータ装置及びその制御方法

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JP3251805B2
JP3251805B2 JP08406295A JP8406295A JP3251805B2 JP 3251805 B2 JP3251805 B2 JP 3251805B2 JP 08406295 A JP08406295 A JP 08406295A JP 8406295 A JP8406295 A JP 8406295A JP 3251805 B2 JP3251805 B2 JP 3251805B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直流電圧変動を抑制する
ようにしたNPCインバータ装置とその制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、PWM制御により出力電圧を制御
するインバータは、ゲートターンオフサイリスタ等の自
己消弧形のスイッチング素子が用いられ、変調周期毎に
所定期間だけオン状態となってパルス状の電圧を出力
し、その平均電圧を制御している。この場合、スイッチ
ング素子がターンオフするときのサージ電圧を抑制する
ため、スイッチング素子と並列にスナバ回路のコンデン
サが接続される。このコンデンサにサージ電流を吸収す
ることでサージ電圧を抑制している。
【0003】また、このコンデンサの電圧を初期化する
ためにスイッチング素子をオンしたとき、一定時間(最
小オンパルス幅)オン状態に維持してコンデンサの電荷
を放電させるようにしている。
【0004】この装置では、変調用三角波と電圧基準を
比較して、最小オンパルス幅以下になるような低電圧の
電圧基準のときはスイッチング素子をオンさせるゲート
信号は最小オンパルス幅以下にならないように制限して
出力しているので、最小オンパルス幅となる基準電圧以
下の低電圧領域で電圧制御が行うことができなくなり、
制御不能領域が生じる問題があった。
【0005】そこで、その問題を解決するためには、特
開平5−268773号公報に記載されるような電力変
換装置の制御方法がある。この制御方法は、矩形PWM
方式といい、直列に接続された順変換装置にNPCイン
バータを接続したものにおいて、NPCインバータが低
出力電圧領域で動作するときに、各相の電圧基準を電圧
基準線間電圧が元の値と変わらないようにシフトして、
3相の電圧基準の極性を全て揃え、この極性を一定周期
毎に切り換えるようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、矩形PWM方
式は、電圧基準の極性を全て正負のどちらか一方に揃え
るため、例えば正極性の場合は、正側の順変換装置は有
負荷で、負側の順変換装置は無負荷となる。
【0007】順変換装置としては安価で大容量の装置が
構成できる、サイリスタを用いた逆並列型のものが一般
に多く使用されており、このタイプの順変換装置では、
電流の極性が常時切り替わる無負荷時が最も不安定な動
作をする。このため、無負荷状態と有負荷状態の切り換
え時には出力直流電圧が大きく変動する可能性がある。
逆に、ある程度の負荷がかかっている状態からより大き
な負荷へ瞬時的に変動した場合には、無負荷状態からの
負荷変動のときよりも電圧制御が速く動作するため、直
流電圧の変動量は一般的に小さい。
【0008】このような特性をもつ順変換装置と複数台
のNPCインバータを接続した電力変換装置において、
従来は複数台のNPCインバータが各々独立して矩形P
WM方式の極性切り換えを行っていたため、全NPCイ
ンバータの矩形PWM方式の極性が全て同極性となる場
合があった。この場合、順変換装置には全NPCインバ
ータ分の負荷がかかる状態と無負荷状態が生じるため、
直流電圧の変動量が大きいという欠点があった。
【0009】そこで、複数台のNPCインバータの矩形
PWM方式の極性切り換えを全インバータの矩形PWM
方式の極性が同極性にならないように行えば、順変換装
置としては、極性切り換えによる負荷変動はあるが、無
負荷と有負荷の変動はなくなるため、極性切り換えによ
る直流電圧の変動量は小さくなる。
【0010】本発明は、NPCインバータの矩形PWM
方式の極性切り換えを、全インバータの矩形PWM方式
の極性が同極性にならないように制御し、順変換装置の
直流電圧の変動量を小さくすることができるNPCイン
バータ装置とその制御方法を提供することを目的とす
る。
【0011】上記目的を達成するために本発明の請求項
1記載のNPCインバータ装置では、交流電源から供給
される第1の交流電圧を直流正側電圧に変換する第1の
順変換回路と、交流電源から供給される第1の交流電圧
を直流負側電圧に変換する第2の順変換回路と、上記直
流正側電圧と直流負側電圧をそれぞれ第2の交流電圧に
変換する複数のNPCインバータ回路と、上記複数のN
PCインバータ回路のそれぞれの3相の電圧基準を線間
電圧が変化することなしに電圧基準の極性が同極性で値
が所定値以上になるように補正しPWM制御を行うNP
Cインバータ制御手段とを有するNPCインバータ装置
において、上記複数のNPCインバータ回路の電圧基準
の極性の切換タイミングデータを有する共通カウンタ手
段と、上記共通カウンタ手段からの上記切換タイミング
データに基づいて上記複数のインバータ回路の少なくと
も2台のインバータ回路の互いの電圧基準の極性が反対
になるように制御する極性制御手段とを有したことを特
徴とする。
【0012】本発明の請求項2記載のNPCインバータ
装置では、交流電源から供給される第1の交流電圧を
流正側電圧に変換する第1の順変換回路と、交流電源か
ら供給される第1の交流電圧を直流負側電圧に変換する
第2の順変換回路と、上記直流正側電圧と直流負側電圧
をそれぞれ第2の交流電圧に変換する複数のNPCイン
バータ回路と、上記複数のNPCインバータ回路のそれ
ぞれの3相の電圧基準を線間電圧が変化することなしに
電圧基準の極性が同極性で値が所定値以上になるように
補正しPWM制御を行うNPCインバータ制御手段とを
有するNPCインバータ装置において、上記複数のNP
Cインバータ回路の電圧基準の極性の切換タイミングデ
ータを有する共通カウンタ手段と、上記共通カウンタ手
段からの上記切換タイミングデータに基づいて上記複数
のインバータ回路の少なくとも3台のインバータ回路の
互いの電圧基準の極性の切換周期が120°づつずれる
ように制御する極性制御手段とを有したことを特徴とす
る。
【0013】本発明の請求項3記載のNPCインバータ
装置では、交流電源から供給される第1の交流電圧を
流正側電圧に変換する第1の順変換回路と、交流電源か
ら供給される第1の交流電圧を直流負側電圧に変換する
第2の順変換回路と、上記直流正側電圧と直流負側電圧
をそれぞれ第2の交流電圧に変換する複数のNPCイン
バータ回路と、上記複数のNPCインバータ回路のそれ
ぞれの3相の電圧基準を線間電圧が変化することなしに
電圧基準の極性が同極性で値が所定値以上になるように
補正しPWM制御を行うNPCインバータ制御手段とを
有するNPCインバータ装置において、上記複数のNP
Cインバータ回路のうちいずれかのNPCインバータ回
路の電圧基準の極性信号が入力され、このNPCインバ
ータ回路以外の前記複数のNPCインバータ回路のうち
いずれかのNPCインバータ回路の電圧基準の極性を上
記極性信号の極性とは反対の極性になるように決定する
極性決定手段とを有したことを特徴とする。
【0014】本発明の請求項4記載のNPCインバータ
装置の制御方法では、交流電源から供給される第1の交
流電圧を直流正側電圧に変換する第1の順変換回路と交
流電源から供給される第1の交流電圧を直流負側電圧に
変換する第2の順変換回路とからの上記直流正側電圧と
直流負側電圧をそれぞれ第2の交流電圧に変換する複数
のNPCインバータ回路をこの複数のNPCインバータ
回路のそれぞれの3相の電圧基準を線間電圧が変換する
ことなしに電圧基準の極性が同極性で値が所定値以上に
なるように補正しPWM制御を行うNPCインバータ装
置の制御方法において、上記複数のNPCインバータ回
路のうち少なくとも2台のNPCインバータ回路の互い
の電圧基準の極性が反対になるように制御することを特
徴とする。
【0015】本発明の請求項5記載のNPCインバータ
装置の制御方法では、交流電源から供給される第1の交
流電圧を直流正側電圧に変換する第1の順変換回路と交
流電源から供給される第1の交流電圧を直流負側電圧に
変換する第2の順変換回路とからの上記直流正側電圧と
直流負側電圧をそれぞれ第2の交流電圧に変換する複数
のNPCインバータ回路をこの複数のNPCインバータ
回路のそれぞれの3相の電圧基準を線間電圧が変化する
ことなしに電圧基準の極性が同極性で値が所定値以上に
なるように補正しPWM制御を行うNPCインバータ装
置の制御方法において、上記複数のNPCインバータ回
路のうち少なくとも3台のNPCインバータ回路の互い
の電圧基準の極性の切換周期が120°づつずれるよう
に制御することを特徴とする。
【0016】本発明の請求項6記載のNPCインバータ
装置の制御方法では、交流電源から供給される第1の交
流電圧を直流正側電圧に変換する第1の順変換回路と交
流電源から供給される第1の交流電圧を直流負側電圧に
変換する第2の順変換回路とからの上記直流正側電圧と
直流負側電圧をそれぞれ第2の交流電圧に変換する複数
のNPCインバータ回路をこの複数のNPCインバータ
回路のそれぞれの3相の電圧基準を線間電圧が変化する
ことなしに電圧基準の極性が同極性で値が所定値以上に
なるように補正しPWM制御を行うNPCインバータ装
置の制御方法において、上記複数のNPCインバータ回
路のうちいずれか3台のNPCインバータ回路は互いの
電圧基準の極性が反対になるように制御し、上記複数の
NPCインバータ回路のうちいずれか3台のNPCイン
バータ回路は互いの電圧基準の極性の切換周期が120
°づつずれるように制御することを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明の請求項1記載のNPCインバータ装置
では、共通カウンタ手段からのカウント値を2台のNP
Cインバータ制御装置に入力し、そのカウント値に基づ
き一方のNPCインバータ制御手段の矩形PWM制御の
電圧基準の極性を正極性とし、そのカウント値のときに
他方のNPCインバータ制御手段の矩形PWM制御の電
圧基準の極性を負極性とし、またあるカウント値のとき
は一方のNPCインバータ制御手段の矩形PWM制御の
電圧基準の極性を負極性とし、他方のNPCインバータ
制御手段の矩形PWM制御の電圧基準の極性を正極性と
する。
【0018】本発明の請求項2記載のNPCインバータ
装置では、共通カウンタ手段からのカウント値を3台の
NPCインバータ制御手段に入力し、そのカウント値に
基づき互いのNPCインバータ制御手段の矩形PWM制
御の電圧基準の極性の切替周期が120°づつずれるよ
うに制御を行う。
【0019】本発明の請求項3記載のNPCインバータ
装置では、一方のNPCインバータ制御手段のカウンタ
手段からのカウンタ値に基づいてこのNPCインバータ
制御手段の矩形PWM制御の電圧基準の極性を決定し、
他方のNPCインバータ制御手段には一方のNPCイン
バータ制御手段の矩形PWM制御の電圧基準の極性信号
を与え、その反対の極性を持つ矩形PWM制御の電圧基
準にて制御を行う。
【0020】本発明の請求項4記載のNPCインバータ
装置の制御方法では、複数のNPCインバータ制御装置
のうち少なくとも2台のNPCインバータ制御装置の互
いの矩形PWM制御の電圧基準の極性が反対になるよう
に制御する。
【0021】本発明の請求項5記載のNPCインバータ
装置の制御方法では、複数のNPCインバータ制御装置
のうち少なくとも3台のNPCインバータの制御装置の
互いの矩形PWM制御の電圧基準の極性の切替周期が1
20°づつずれるように制御する。
【0022】本発明の請求項6記載のNPCインバータ
装置の制御方法では、複数のNPCインバータ制御装置
を2台1組と3台1組のものに分け、2台1組のNPC
インバータ制御装置は互いの矩形PWM制御の電圧基準
の極性が反対になるように制御し、3台1組のNPCイ
ンバータ制御装置は互いの矩形PWM制御の電圧基準の
極性が切替周期が120°づつずれるように制御する。
【0023】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施例のNPCインバータ装置の
概略構成を示すブロック図である。図1においてNPC
インバータ装置は、3相交流電源1と、3相交流電源に
接続された交流電圧を直流正側電圧に変換する第1の順
変換装置2と、第1の順変換装置2に接続された直流正
側電圧を平滑化する正側直流平滑コンデンサ3と、3相
交流電源に接続された交流電圧を直流負側電圧に変換す
る第2の順変換装置4と、第2の順変換装置4に接続さ
れた直流負側電圧を平滑化する負側直流平滑コンデンサ
5と、正側直流平滑コンデンサ3と負側直流平滑コンデ
ンサ5とを直流電圧源とする並列接続された第1〜第N
のNPCインバータ61 〜6N と、上記第1〜第NのN
PCインバータのそれぞれに設けられスイッチング制御
を行う第1〜第NのNPCインバータ制御装置71 〜7
N と、NPCインバータ制御装置71 と72 にカウント
値を与える共通カウンタ8とからなる。
【0024】図2はNPCインバータ制御装置71 と7
2 の構成図である。NPCインバータ制御装置は、共通
カウンタ8からのカウント値から電圧基準の極性を決め
る極性決定部11と、電圧基準と上記極性決定部11か
らの極性信号とが入力され、極性信号が正極性のときは
電圧基準に正バイアスを加算し極性信号が負極性のとき
は負バイアスを加算して、矩形PWM方式の矩形電圧基
準を出力する電圧基準変換部12と、キャリアを発生さ
せるキャリア発生部13と、矩形電圧基準とキャリアと
の大小比較を行いゲート信号を出力するコンパレータ1
4とからなる。
【0025】この制御装置によると極性決定部11によ
って決定された極性を持つ矩形電圧基準によってNPC
インバータが駆動される。図3を用いてNPCインバー
タ制御装置の極性決定部の動作を説明する。共通カウン
タ8が6進カウンタであるとすると、第1のNPCイン
バータ制御装置の極性決定部111 は、カウント値が0
以上2以下のときには極性信号を正極性にし、カウント
値が3以上5以下のときには極性信号を負極性にする。
第2のNPCインバータ制御装置の極性決定部112
は、カウント値が0以上2以下のときには極性信号を負
極性にし、カウント値が3以上5以下のときには極性信
号を正極性にする。
【0026】このように極性信号を決定することによ
り、第1のNPCインバータ制御装置の矩形電圧基準の
極性と第2のNPCインバータ制御装置の矩形電圧基準
の極性は図4に示すように極性が反対となるため第1の
順変換装置と第2の順変換装置とが共に無負荷になるこ
とがなくなる。
【0027】よって、順変換装置は有負荷と無負荷の変
動がなくなり、直流電圧の変動量を小さくすることがで
きる。この実施例では共通カウンタの出力を2台のNP
Cインバータ制御装置にのみ入力し互いの矩形電圧基準
の極性を反対にすることを示したが他のNPCインバー
タ制御装置も2台1組にして共通カウンタの出力を入力
し、同様の制御を行っても良い。
【0028】また、共通カウンタを設けるかわりにそれ
ぞれのNPCインバータ制御装置の内部にカウンタを有
する構成にしても良い。次に第2の実施例について説明
する。
【0029】図5は本発明の第2の実施例のNPCイン
バータ装置の概略構成を示すブロック図である。図5に
おいてNPCインバータ装置は、3相交流電源1と、3
相交流電源に接続された交流電圧を直流正側電圧に変換
する第1の順変換装置2と、第1の順変換装置2に接続
された直流正側電圧を平滑化する正側直流平滑コンデン
サ3と、3相交流電源に接続された交流電圧を直流負側
電圧に変換する第2の順変換装置4と、第2の順変換装
置4に接続された直流負側電圧を平滑化する負側直流平
滑コンデンサ5と、正側直流平滑コンデンサ3と負側直
流平滑コンデンサ5とを直流電圧源とする並列接続され
た第1〜第3のNPCインバータ61 〜63 と、上記N
PCインバータのそれぞれに設けられスイッチング制御
を行う第1〜第3のNPCインバータ制御装置201
203 と、NPCインバータ制御装置201 〜203
カウント値を与える共通カウンタ8とからなる。
【0030】この第2の実施例のNPCインバータ制御
装置は第1の実施例で述べたNPCインバータ制御装置
と構成は同じであるがその極性決定部の動作に違いがあ
る。そこで第2の実施例の極性決定部の動作についての
み図6を用いて説明する。
【0031】共通カウンタ8が6進カウンタであるとす
ると、第1のNPCインバータ制御装置の極性決定部2
1 は、カウント値が0以上2以下のときには極性信号
を正極性にし、カウント値が3以上5以下のときには極
性信号を負極性にする。第2のNPCインバータの制御
装置の極性決定部212 は、カウント値が2以上4以下
のときには極性信号を正極性にし、カウント値が0また
は1または5のときには極性信号を負極性にする。第3
のNPCインバータの制御装置の極性決定部213 は、
カウント値が0または4または5のときには極性信号を
正極性にし、カウント値が1以上3以下のときには極性
信号を負極性にする。
【0032】このように極性信号を決定することによ
り、第1のNPCインバータ制御装置の矩形電圧基準の
極性と第2のNPCインバータ制御装置の矩形電圧基準
の極性と第3のNPCインバータ制御装置の矩形電圧基
準の極性とは図7に示すように極性の切替周期が120
°づつずれるため第1の順変換装置と第2の順変換装置
とが共に無負荷になることがなくなる。
【0033】よって、順変換装置は有負荷と無負荷の変
動がなくなり、直流電圧の変動量を小さくすることがで
きる。この実施例では共通カウンタを設けてカウント値
を与えているが、そのかわりにそれぞれのNPCインバ
ータ制御装置の内部にカウンタを有する構成にしても良
い。
【0034】次に第3の実施例について説明する。図8
は本発明の第3の実施例のNPCインバータ装置の概略
構成を示すブロック図である。図8においてNPCイン
バータ装置は、3相交流電源1と、3相交流電源に接続
された交流電圧を直流正側電圧に変換する第1の順変換
装置2と、第1の順変換装置2に接続された直流正側電
圧を平滑化する正側直流平滑コンデンサ3と、3相交流
電源に接続された交流電圧を直流負側電圧に変換する第
2の順変換装置4と、第2の順変換装置4に接続された
直流負側電圧を平滑化する負側直流平滑コンデンサ5
と、正側直流平滑コンデンサ3と負側直流平滑コンデン
サ5とを直流電圧源とする並列接続された第1〜第Nの
NPCインバータ61 〜6N と、上記第1〜第NのNP
Cインバータのそれぞれに設けられスイッチング制御を
行う第1〜第NのNPCインバータ制御装置301 〜3
N とからなる。
【0035】図9はNPCインバータ制御装置301
302 の構成図である。第1のNPCインバータ制御装
置301 は、カウント値を与える6進の内部カウンタ3
1、内部カウンタ311 からのカウント値が入力さ
れ、カウント値が0以上2以下のときには正極性の極性
信号を出力し、カウント値が3以上5以下のときには負
極性の極性信号を出力する極性決定部32と、電圧基準
と上記極性決定部32からの極性信号とが入力され極性
信号が正極性のときは電圧基準に正バイアスを加算し極
性信号が負極性のときは負バイアスを加算して、矩形P
WM方式の矩形電圧基準を出力する電圧基準変換部12
と、キャリアを発生させるキャリア発生部13と、矩形
電圧基準とキャリアとの大小比較を行いゲート信号を出
力するコンパレータ14とからなる。
【0036】第2のNPCインバータ制御装置302
は、第1のNPCインバータ制御装置301 の極性信号
が入力され、その極性信号の極性と反対の極性を持つ極
性信号を出力する極性反転部33と、電圧基準と上記極
性反転部33からの極性信号とが入力され、極性信号が
正極性のときは電圧基準に正バイアスを加算し極性信号
が負極性のときは負バイアスを加算して、矩形PWM方
式の矩形電圧基準を出力する電圧基準変換部12と、キ
ャリアを発生させるキャリア発生部13と、矩形電圧基
準とキャリアとの大小比較を行いゲート信号を出力する
コンパレータ14とからなる。
【0037】このように構成することにより、第1のN
PCインバータ制御装置の矩形電圧基準の極性と第2の
NPCインバータ制御装置の矩形電圧基準の極性とは反
対となるため、第1の順変換装置と第2の順変換装置と
が共に無負荷になることがなくなる。
【0038】よって、順変換装置は有負荷と無負荷の変
動がなくなり、直流電圧の変動量を小さくすることがで
きる。この実施例では2台のNPCインバータ装置にの
み互いの矩形電圧基準の極性を反対にすることを示した
が、他のNPCインバータ制御装置も2台1組にして同
様の制御を行っても良い。また、1つのNPCインバー
タ装置の制御に第1〜第3の実施例の制御を組み合わせ
て用いても良い。
【0039】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のNPCインバー
タ装置では、共通カウンタ手段からのカウント値を2台
のNPCインバータ制御手段に入力し、そのカウント値
に基づき一方のNPCインバータ制御手段の矩形PWM
制御の電圧基準の極性を正極性とし、そのカウント値の
ときに他方のNPCインバータ制御手段の矩形PWM制
御の電圧基準の極性を負極性とし、またあるカウント値
のときは一方のNPCインバータ制御手段の矩形PWM
制御の電圧基準の極性を負極性とし、他方のNPCイン
バータ制御手段の矩形PWM制御の電圧基準の極性を正
極性とすることにより直流電圧の変動量を小さくするこ
とができる。
【0040】本発明の請求項2記載のNPCインバータ
装置では、共通カウンタ手段からのカウント値を3台の
NPCインバータ制御手段に入力し、そのカウント値に
基づき互いのNPCインバータ制御手段の矩形PWM制
御の電圧基準の極性の切替周期が120°づつずれるよ
うに制御を行うことにより直流電圧の変動量を小さくす
ることができる。
【0041】本発明の請求項3記載のNPCインバータ
装置では、一方のNPCインバータ制御手段のカウンタ
手段からのカウンタ値に基づいてこのNPCインバータ
制御手段の矩形PWM制御の電圧基準の極性を決定し、
他方のNPCインバータ制御手段には一方のNPCイン
バータ制御手段の矩形PWM制御の電圧基準の極性信号
を与え、その反対の極性を持つ矩形PWM制御の電圧基
準にて制御を行うことにより直流電圧の変動量を小さく
することができる。
【0042】本発明の請求項4記載のNPCインバータ
装置の制御方法では、複数のNPCインバータ制御手段
のうち少なくとも2台のNPCインバータ制御手段の互
いの矩形PWM制御の電圧基準の極性が反対になるよう
に制御することにより直流電圧の変動量を小さくするこ
とができる。
【0043】本発明の請求項5記載のNPCインバータ
装置の制御方法では、複数のNPCインバータ制御手段
のうち少なくとも3台のNPCインバータの制御手段の
互いの矩形PWM制御の電圧基準の極性の切替周期が1
20°づつずれるように制御することにより直流電圧の
変動量を小さくすることができる。
【0044】本発明の請求項6記載のNPCインバータ
装置の制御方法では、複数のNPCインバータ制御手段
を2台1組と3台1組のものに分け、2台1組のNPC
インバータ制御手段は互いの矩形PWM制御の電圧基準
の極性が反対になるように制御し、3台1組のNPCイ
ンバータ制御手段は互いの矩形PWM制御の電圧基準の
極性が切替周期が120°づつずれるように制御するこ
とにより直流電圧の変動量を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電力変換装置の構成図
である。
【図2】本発明の第1の実施例のNPCインバータ制御
装置の構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例の極性決定部の構成図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施例の矩形電圧基準の波形図
である。
【図5】本発明の第2の実施例の電力変換装置の構成図
である。
【図6】本発明の第2の実施例の極性決定部の構成図で
ある。
【図7】本発明の第2の実施例の矩形電圧基準の波形図
である。
【図8】本発明の第3の実施例の電力変換装置の構成図
である。
【図9】本発明の第3の実施例のNPCインバータ制御
装置の構成図である。
【符号の説明】
1…3相交流電源 2,4…順変換装置 6…NPCインバータ 7,20,30…NPCインバータ制御装置 8…共通カウンタ 11,21,32…極性決定部 12…電圧基準変換部 31…内部カウンタ 33…極性反転部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−7957(JP,A) 特開 平5−336754(JP,A) 特開 平5−308778(JP,A) 特開 平5−292754(JP,A) 特開 平5−268773(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源から供給される第1の交流電圧
    直流正側電圧に変換する第1の順変換回路と、交流電
    源から供給される第1の交流電圧を直流負側電圧に変換
    する第2の順変換回路と、前記直流正側電圧と直流負側
    電圧をそれぞれ第2の交流電圧に変換する複数のNPC
    インバータ回路と、前記複数のNPCインバータ回路の
    それぞれの3相の電圧基準を線間電圧が変化することな
    しに電圧基準の極性が同極性で値が所定値以上になるよ
    うに補正しPWM制御を行うNPCインバータ制御手段
    とを有するNPCインバータ装置において、前記複数の
    NPCインバータ回路の電圧基準の極性の切換タイミン
    グデータを有する共通カウンタ手段と、前記共通カウン
    タ手段からの前記切換タイミングデータに基づいて前記
    複数のインバータ回路の少なくとも2台のインバータ回
    路の互いの電圧基準の極性が反対になるように制御する
    極性制御手段とを具備したことを特徴とするNPCイン
    バータ装置。
  2. 【請求項2】 交流電源から供給される第1の交流電圧
    直流正側電圧に変換する第1の順変換回路と、交流電
    源から供給される第1の交流電圧を直流負側電圧に変換
    する第2の順変換回路と、前記直流正側電圧と直流負側
    電圧をそれぞれ第2の交流電圧に変換する複数のNPC
    インバータ回路と、前記複数のNPCインバータ回路の
    それぞれの3相の電圧基準を線間電圧が変化することな
    しに電圧基準の極性が同極性で値が所定値以上になるよ
    うに補正しPWM制御を行うNPCインバータ制御手段
    とを有するNPCインバータ装置において、前記複数の
    NPCインバータ回路の電圧基準の極性の切換タイミン
    グデータを有する共通カウンタ手段と、前記共通カウン
    タ手段からの前記切換タイミングデータに基づいて前記
    複数のインバータ回路の少なくとも3台のインバータ回
    路の互いの電圧基準の極性の切換周期が120°づつず
    れるように制御する極性制御手段とを具備したことを特
    徴とするNPCインバータ装置。
  3. 【請求項3】 交流電源から供給される第1の交流電圧
    直流正側電圧に変換する第1の順変換回路と、交流電
    源から供給される第1の交流電圧を直流負側電圧に変換
    する第2の順変換回路と、前記直流正側電圧と直流負側
    電圧をそれぞれ第2の交流電圧に変換する複数のNPC
    インバータ回路と、前記複数のNPCインバータ回路の
    それぞれの3相の電圧基準を線間電圧が変化することな
    しに電圧基準の極性が同極性で値が所定値以上になるよ
    うに補正しPWM制御を行うNPCインバータ制御手段
    とを有するNPCインバータ装置において、前記複数の
    NPCインバータ回路のうちいずれかのNPCインバー
    タ回路の電圧基準の極性信号が入力され、このNPCイ
    ンバータ回路以外の前記複数のNPCインバータ回路の
    うちいずれかのNPCインバータ回路の電圧基準の極性
    を前記極性信号の極性とは反対の極性になるように決定
    する極性決定手段とを具備したことを特徴とするNPC
    インバータ装置。
  4. 【請求項4】 交流電源から供給される第1の交流電圧
    直流正側電圧に変換する第1の順変換回路と交流電源
    から供給される第1の交流電圧を直流負側電圧に変換す
    る第2の順変換回路とからの前記直流正側電圧と直流負
    側電圧をそれぞれ第2の交流電圧に変換する複数のNP
    Cインバータ回路をこの複数のNPCインバータ回路の
    それぞれの3相の電圧基準を線間電圧が変換することな
    しに電圧基準の極性が同極性で値が所定値以上になるよ
    うに補正しPWM制御を行うNPCインバータ装置の制
    御方法において、前記複数のNPCインバータ回路のう
    ち少なくとも2台のNPCインバータ回路の互いの電圧
    基準の極性が反対になるように制御することを特徴とす
    るNPCインバータ装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 交流電源から供給される第1の交流電圧
    直流正側電圧に変換する第1の順変換回路と交流電源
    から供給される第1の交流電圧を直流負側電圧に変換す
    る第2の順変換回路とからの前記直流正側電圧と直流負
    側電圧をそれぞれ第2の交流電圧に変換する複数のNP
    Cインバータ回路をこの複数のNPCインバータ回路の
    それぞれの3相の電圧基準を線間電圧が変化することな
    しに電圧基準の極性が同極性で値が所定値以上になるよ
    うに補正しPWM制御を行うNPCインバータ装置の制
    御方法において、前記複数のNPCインバータ回路のう
    ち少なくとも3台のNPCインバータ回路の互いの電圧
    基準の極性の切換周期が120°づつずれるように制御
    することを特徴とするNPCインバータ装置の制御方
    法。
  6. 【請求項6】 交流電源から供給される第1の交流電圧
    直流正側電圧に変換する第1の順変換回路と交流電源
    から供給される第1の交流電圧を直流負側電圧 に変換す
    る第2の順変換回路とからの前記直流正側電圧と直流負
    側電圧をそれぞれ第2の交流電圧に変換する複数のNP
    Cインバータ回路をこの複数のNPCインバータ回路の
    それぞれの3相の電圧基準を線間電圧が変化することな
    しに電圧基準の極性が同極性で値が所定値以上になるよ
    うに補正しPWM制御を行うNPCインバータ装置の制
    御方法において、前記複数のNPCインバータ回路のう
    ちいずれか3台のNPCインバータ回路は互いの電圧基
    準の極性が反対になるように制御し、前記複数のNPC
    インバータ回路のうちいずれか3台のNPCインバータ
    回路は互いの電圧基準の極性の切換周期が120°づつ
    ずれるように制御することを特徴とするNPCインバー
    タ装置の制御方法。
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