JP2000011104A - 電子データ処理アダプター - Google Patents

電子データ処理アダプター

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JP2000011104A
JP2000011104A JP10359258A JP35925898A JP2000011104A JP 2000011104 A JP2000011104 A JP 2000011104A JP 10359258 A JP10359258 A JP 10359258A JP 35925898 A JP35925898 A JP 35925898A JP 2000011104 A JP2000011104 A JP 2000011104A
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Japan
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card
electronic data
data processing
core
electronic
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Application number
JP10359258A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kitsuta
謙一 橘田
Kazuo Takasugi
和夫 高杉
Kazuhiko Omichi
和彦 大道
Hiroyuki Saegusa
裕之 三枝
Yoshiyuki Shinosawa
義之 篠沢
Masaki Sano
正樹 佐埜
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Maxell Holdings Ltd
UMC Electronics Co Ltd Japan
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
UMC Electronics Co Ltd Japan
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 アダプターを介して電子カードと電子データ
処理装置の間で信号の授受を行なう際にディスクドライ
ブ装置の磁気ヘッドを移動せず、アクセス時間の短縮、
ディスクドライブ装置側の消費電力の低減を図る。 【解決手段】 ディスクカートリッジと同じ位置に形成
し内側にコア23とコアに巻装したコイルを設けたヘッ
ド挿入口と、カードインターフェースを有して電子カー
ドを収納するカード収納部とを備え、外形がディスクカ
ートリッジとほぼ同じ形状で、電子カードを収納して電
子データ処理装置のディスクドライブ装置に装着するこ
とにより、電子カードと電子データ処理装置の間で信号
の授受を行なう電子データ処理アダプターを、ディスク
ドライブ装置に装着したときのコアのギャップ部22
を、ディスクドライブ装置に装着して使用する磁気ディ
スクのトラツク0と対応する位置に配置されるように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子マネー
システム、医療診察システム、電子乗車券システムなど
の各種情報処理システムで使用される電子カード(例え
ばICカード)を汎用のパーソナルコンピュータなどの
電子データ処理装置に接続して、相互間のデータの授受
を行なうディスクカートリッジ形の電子データ処理アダ
プター(以下、単にアダプターと略記する)に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子データ処理システム
として各種の提案がなされている(例えば特開平5−1
27832号公報、特表平6−509194号公報な
ど)。その一例として、ディスクカートリッジと同じ位
置に形成されて内側にコアとそのコアに巻装されたコイ
ルを設けた磁気インターフェースを有するヘッド挿入口
と、ICカードが収納できるカード収納部とを備え、外
形がディスクカートリッジとほぼ同じ形状をしたアダプ
ターを用いる。そして前記カード収納部にICカードを
収納して、そのアダプターを電子データ処理装置のディ
スクドライブ装置に装着することにより、アダプターを
介してICカードと電子データ処理装置の間で信号の授
受を行なうことが提案されている。
【0003】このような構成にすれば、ICカードが電
子データ処理アダプターを介して汎用のパーソナルコン
ピュータなどの電子データ処理装置に直接アクセスでき
るので、ICカード専用のデータ書込み/読出し装置が
不要であり、ICカードの使用が簡便になるという特長
を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の提案で
はアダプター内における磁気インターフェースの位置構
成などについては十分に考慮、検討されておらず、その
ために信号の授受の際に磁気ヘッドを移動する必要があ
ったり、ディスクドライブ装置の磁気ヘッドと磁気イン
ターフェースの位置ずれによる通信不良、また磁気イン
ターフェースの厚さが厚くなり、そのためにアダプター
の設計に裕度がないなどの問題点を有している。
【0005】本発明の第1の目的は、前述の問題点を解
消し、アダプターを介して電子カードと電子データ処理
装置の間で信号の授受を行なう際に、ディスクドライブ
装置の磁気ヘッドを移動する必要がなく、従って直ちに
信号の授受が可能でアクセス時間の短縮が図れ、ディス
クドライブ装置の磁気ヘッドと通信するためのコアのギ
ャップ部位置を最適位置に設定することにより安定した
データの送受信を行い、しかもディスクドライブ装置側
の消費電力の低減が図れるアダプターを提供することに
ある。
【0006】本発明の第2の目的は、前述の問題点を解
消し、磁気インターフェースの厚さが薄くなり設計裕度
があり、しかもコア端部のカールやめくれなどの変形が
なく、取扱いが簡便で作業性が良好で、電磁変換特性が
一定しているアダプターを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスクカー
トリッジと同じ位置に形成され、内側にコアとそのコア
に巻装されたコイルを設けたヘッド挿入口と、カードイ
ンターフェースを有して、例えばICカードなどの電子
カードが収納できるカード収納部とを備え、外形がディ
スクカートリッジとほぼ同じ形状をしており、前記カー
ド収納部に電子カードを収納して、電子データ処理装置
のディスクドライブ装置に装着することにより、電子カ
ードと電子データ処理装置の間で信号の授受を行なう電
子データ処理アダプターを対象とするものである。
【0008】そして前記第1の目的を達成するため第1
の本発明は、その電子データ処理アダプターをディスク
ドライブ装置に装着したときの前記コアのギャップ部
が、当該ディスクドライブ装置に装着して使用される磁
気ディスクのトラツク0と対応する位置に配置されるよ
うに構成されていることを特徴とするものである。
【0009】前記第2の目的を達成するため第2の本発
明は、前記コアが薄いコア材から構成され、そのコアの
ギャップ部対向両端部が例えばポリエチレンのラミネー
トフィルムなどからなる非磁性の連結部材で連結されて
いることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】第1の本発明は前述のように、コ
アのギャップ部が、当該ディスクドライブ装置に装着し
て使用される磁気ディスクのトラツク0と対向する位置
に設置されているから、アダプターを介して電子カード
と電子データ処理装置の間で信号の授受を行なう際に、
ディスクドライブ装置の磁気ヘッドを移動する必要がな
く、従って直ちに信号の授受が可能でアクセス時間の短
縮が図れ、ディスクドライブ装置の磁気ヘッドと通信す
るためのコアのギャップ部位置を最適位置に設定するこ
とにより安定したデータの送受信を行い、しかもディス
クドライブ装置側の消費電力の低減が図れるアダプター
を提供することができる。
【0011】第2の本発明は前述のように、薄いコア材
を使用するから磁気インターフェース全体の厚さが薄く
なり、そのためにアダプターとしての設計に裕度が出
る。またコアのギャップ部対向両端部が非磁性の連結部
材で連結されているから、コア端部のカールやめくれな
どの変形がなく、取扱いが簡便で作業性が良好で、電磁
変換特性が一定しているアダプターを提供することがで
きる。
【0012】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明する。図1は本発明の実施の形態に係るアダプタ
ーの平面図、図2はそのアダプターの底面図、図3は図
1X−X線上の断面図、図4はそのアダプターの上銘板
を取り除いた状態での平面図、図5はそのアダプターを
用いる電子データ処理システムの概略説明図ある。
【0013】この電子データ処理システムは図5に示す
ように、ICカード1と、そのICカード1が収納可能
なディスクカートリッジ形のアダプター2と、例えばデ
ィスクトップ形やノートブック形の汎用のパーソナルコ
ンピュータおよび各種ワークステーションなどの電子デ
ータ処理装置3とから主に構成されている。
【0014】同図に示すように、ICカード1をアダプ
ター2に収納し、それを電子データ処理装置3のディス
クドライブ装置4に装着することにより、アダプター2
を介してICカード1と電子データ処理装置3の間でデ
ータの授受を行なうシステムになっている。
【0015】次にアダプター2の構成について説明す
る。アダプター2は汎用の3.5インチフロッピーディ
スクと同じで外形寸法が約93mm(W)×90mm
(L)×3mm(T)となっている。アダプター2はケ
ース本体5(図示していないが金属板からなる下銘板と
それにモールドされたフレームから構成されている)
と、そのケース本体5の上面に取り付けられた金属板か
らなる上銘板6(共に図3参照)とを有し、ケース本体
5と上銘板6の所定位置(3.5インチのフロッピーデ
ィスクと同じ位置)にはヘッド挿入口8,8がそれぞれ
形成されている(図1、図2参照)。
【0016】図4に示すようにケース本体5の内に取り
付けられたプリント配線基板7には、ICチップなどの
各種電子部品9ならびに接触端子群10などが搭載され
ている。またケース本体5の前記ヘッド挿入口8と対応
する位置には磁気インターフェースアッセンブリ11が
取り付けられ、それの両側には駆動電源としての扁平型
電池12,12が交換可能に装着されている。図2の1
3,13は、ケース本体5に着脱可能に取り付けられた
電池蓋である。
【0017】アダプター2の前端面側に形成された開閉
ピン挿入用切欠部14に一部が臨むようにスライダ15
がケース本体5に移動可能に配置され、その近傍にマイ
クロスイッチ16が設置されている。このスライダ15
は小径のコイルスプリング21によって、スライダ15
がマイクロスイッチ16から離れる方向に弾性付勢され
ている。
【0018】図1ならびに図3に示すように、アダプタ
ー2の側面でかつヘッド挿入口8よりも後方の位置にカ
ード挿入口17が設けられ、カードの挿入方向に延びた
収納空間部18がケース本体5と上銘板6との間に形成
されている。上銘板6の収納空間部18と対向している
位置に楕円形をした穴19が設けられ、この穴19と対
向するケース本体5の部分にはカードの取出(挿入)方
向に延びた多数の突条20が形成されている。前記収納
空間部18に挿入されたICカード1を取り出す際に、
例えば親指などの指腹を前記穴19に挿入してICカー
ド1を押し出す際、このように取出方向に延びた多数の
突条20が設けられておれば、ICカード1を抵抗なく
スムーズに押し出すことができる。
【0019】次に磁気インターフェースアッセンブリ1
1の構成について説明する。図6は磁気インターフェー
スアッセンブリの平面図、図7は磁気インターフェース
アッセンブリに用いるコアとコイルの平面図、図8は磁
気インターフェースアッセンブリに用いるフレキシブル
プリント基板の平面図、図9は図6Y−Y線上の拡大断
面図、図10はディスクドライブ装置の磁気ヘッドホー
ムポジション(トラック0位置)に対する磁気インター
フェースアッセンブリの位置関係を示す説明図である。
【0020】この磁気インターフェースアッセンブリ1
1は、途中にギャップ部22を有する薄いコア23と、
そのコア23に巻装されたコイル24と、コア23の下
面に貼着されたフレキシブルプリント基板25と、その
フレキシブルプリント基板25の下面とコア23の上面
に貼着された例えばポリエステルフィルムなどからなる
長方形のラミネートフィルム26とから構成されてい
る。
【0021】前記コア23は、例えば珪素鋼板やパーマ
ロイあるいはアモルファス材などからなり、平面形状が
四角の枠型をした総厚が200μm程度の積層体(本実
施の形態では100μmのものを2枚積層)から構成さ
れている。このようにコア23を積層化することによ
り、高周波特性向上の効果がある。また、コイル24の
材質としては被覆銅線が用いられ、その直径は0.08
mm、ターン数は180ターンに設定される。
【0022】前記フレキシブルプリント基板25の平面
形状は図8に示すような形状をしており、同図の斜線で
示す部分が銅箔パターン部27となっており、少なくと
もコア23のギャップ部22付近と対向する部分27c
と、コイル24の両端部24a(図6、図7参照)が接
続される部分27a,27bには銅箔パターン部27が
形成されている。極細のコイル24の両端部24aを銅
箔パターン部27a,27b(端子部)に半田付けして
固定することによりコイル24の端末処理ができ、磁気
インターフェースアッセンブリ11のアダプターへの組
込みや検査、故障時の対応が容易である。前述のように
ギャップ部22付近と対向する部分に銅箔パターン部2
7cを設けることにより、例えばラジオやテレビジョン
などから発生する強磁界による高周波(RF)ノイズを
吸収して安定した送受信を行なうことができ、また洩れ
磁束の低減が図れる。これにより、アダプター2と電子
データ処理装置3のディスクドライズ装置4の間での安
定したデータ送受信を行うことができる。
【0023】図9に示すように、薄いコア23のギャッ
プ部22付近の上下両面をラミネートフィルム26でサ
ンドイッチ状に挟んで、コア23のギャップ部対向両端
部23aと23aを連結して一体化すれば、ギャップ部
22付近のコア23部分がカールしたりめくれたり、あ
るいはその部分が損傷したりすることがない。そのため
取扱いが簡便で、自動組み立てが可能で、しかも信号の
授受特性(電磁変換特性)も安定している。
【0024】なお、必要に応じてラミネートフィルム2
6の片面に硬質の合成樹脂板からなる補強板を貼着し
て、磁気インターフェースアッセンブリ11の機械的強
度を補強することもできる。
【0025】図6に示すように磁気インターフェースア
ッセンブリ11には離れた位置に複数のボス孔28(本
実施の形態では2個)が形成され、図4に示す如くケー
ス本体5の内側に向けて突設されたボス29を前記ボス
孔28に挿入することにより、磁気インターフェースア
ッセンブリ11がヘッド挿入口8上に位置決めされる。
この実施の形態のように磁気インターフェースアッセン
ブリ11をケース本体5に直接取り付けることにより、
磁気インターフェースアッセンブリ11の位置精度が確
保され易い。また前記ボス29をボス孔28に挿入する
ことにより、磁気インターフェースアッセンブリ11は
ボス29を支点として(すなわち水平方向には位置決め
された状態で)上下方向にある程度変位可能であるか
ら、磁気ヘッドとの密着を図ることができる。ヘッド挿
入口8は前記ラミネートフィルム26で閉塞され、ヘッ
ド挿入口8からのゴミ類の侵入が防止できる。
【0026】この磁気インターフェースアッセンブリ1
1のギャップ部22は図10において斜線で示している
領域で、本実施の形態ではギャップ部22の縦寸法Lは
2mm、横寸法Wは0.8mmに設計されている。その
ギャップ部22は、ディスクドライブ装置4に装着して
使用する磁気ディスクの最外周トラックであるトラック
0T0 に対応する位置を仮想上内包しており、本実施の
形態ではギャップ部22の縦寸法Lの中間点O(L/2
で本実施の形態では1mm)が前記トラック0T0 と対
応する位置、あるいはその近傍にくるように設計されて
いる。別の言い方をすると、ギャップ部22内にディス
クドライブ装置4の磁気ヘッド30がトラック0位置に
ある時の磁気ヘッド30のリード・ライトギャップが含
まれるように設計されている。
【0027】汎用の3.5インチの磁気ディスクにはそ
れの回転中心を中心として最外周記録トラックから最内
周記録トラックまで、同心円状に80本の記録トラック
が形成されており、各記録トラックの幅(トラック幅)
は0.115±0.008mm、記録トラックと記録ト
ラックのギャップ(トラックギャップ)は0.0725
mm、最外周記録トラックの外周から最内周記録トラッ
クの内周までの幅は14.813mmと規格で定められ
ている。
【0028】従って図10に示すようにギャップ部22
の縦寸法Lが2mm(縦寸法Lの中間点Oは1mm)で
あると、その中間点Oより内周側に5トラック、外周側
に5トラックの計10トラックがこのギャップ部22内
にくることになり、多少位置がすれても必ず記録トラッ
クがギャップ部22内にあることになる。
【0029】ディスクドライブ装置4に通常のディスク
カートリッジを装着した場合、ディスクドライズ装置4
の初期化処理において、リキャリブレート動作が実行さ
れ、磁気ヘッド30が磁気ディスクの最外周トラックで
あるトラック0と対向する位置に移動する。この磁気ヘ
ッド位置はホームポジションと定義される。ホームポジ
ションは、ディスクドライブ装置4のトラック0センサ
ーにより検出され、この位置を基準としてディスクの内
周方向への移動によりトラックの選択がなされ、データ
の読み出しあるいは書き込みが実行される。
【0030】従って本発明のように、磁気インタフェー
スアッセンブリ11のギャップ部22を、ディスクドラ
イブ装置4に装着して使用する磁気ディスクの最外周ト
ラック(トラック0T0 )に対応する位置を仮想上内包
する位置に設定することにより、アダプター2をディス
クドライブ装置4に装着して信号の授受を行う際に、磁
気ヘッド30を内周方向に移動させる必要がなく、デー
タ通信を実行することができる。また、位置の基準とな
るトラック0位置を内包するようにギャップ部22を設
けることより、ディスクドライブ装置4の磁気ヘッド3
0と磁気インタフェースアッセンブリ11のギャップ部
22の位置精度が最適となることから安定したデータ送
受信を行うことができる。
【0031】図12は電源投入後、磁気ヘッド30をト
ラック0にシークさせるとき(リキャリブレート動作)
のタイミングチャートである。(1)のインタフェース
信号はステップパルス信号が与えられるとき、磁気ヘッ
ド30を外周側あるいは内周側のどちらかに移動させる
かを制御する信号である。この信号がハイレベルのと
き、磁気ヘッド30はディスクの内周から外周方向に移
動し、ローレベルのときは内周方向に移動する。(2)
のインタフェース信号は磁気ヘッド30を(1)の信号
の状態に従って移動させるものである。磁気ヘッド30
はこのステップ信号ライン1パルス与えられる毎に1ト
ラック移動する。このラインは通常ハイレベルになって
おり、ステップ動作は負のパルスのローレベルからハイ
レベルへの反転で始まる。(3)のインタフェースライ
ンは、選択されている装置の磁気ヘッド30がトラック
0に位置した場合ローレベルを、トラック0以外に位置
する場合ハイレベルを出力する。このように電源投入
後、ドライブを初期化するため、トラック0にシークさ
せる必要がある。
【0032】図示していないがアダプター2内には、I
Cカードインターフェース制御部、ワークエリア,送受
信バッフア,ステータスなどの機能を有する例えばBu
fler−RAMおよびプログラム格納用ROMなどの
メモリ、中央制御部(CPU)、クロック制御部、電源
制御部、コイル信号変換部、アナログ信号処理部などを
備えている。
【0033】図11はICカード1の平面図で、CPU
と不揮発性メモリからなるICチップ32を内蔵し、表
面には複数に分割されて前記ICチップ32と電気的に
接続された電極33と、磁気ストライプ34と、挿入方
向表示部35などを備えており、従来のものと同じであ
る。またCPUが内蔵されていない所謂ICメモリカー
ド、又は電極をもたない非接触型のICカードなど、他
の構成の電子カードも適用可能である。
【0034】次に本発明に係る電子データ処理システム
の動作について説明する。図3に示すようにICカード
1をアダプター2の収納空間部18に挿入し、ICカー
ド1の電極33とアダプター2の接触端子群10とを接
触させる。上銘板6に形成されている穴19からICカ
ード1の一部が露呈するから、その状態を見てアダプタ
ー2にICカード1が挿入されていることを確認するこ
とができる。
【0035】ICカード1を完全に収納したアダプター
2を電子データ処理装置3のディスクドライブ装置4に
挿入すると、図4に示すようにディスクドライブ装置4
内に設けられているシャッタ開閉ピン36によりスライ
ダ15がコイルスプリング21の弾性に抗して自動的に
図面に向かって左方向へ移動する。
【0036】このスライダ15の移動でマイクロスイッ
チ16がオンして、電池12からアダプター2ならびに
ICカード1への給電がなされる。それと同時に磁気ヘ
ッド30がヘッド挿入口8から挿入され、ディスクドラ
イブ装置4の初期化処理内において、前記リキャリブレ
ート動作が実行され、磁気ディスクのトラック0に対応
する位置へ磁気ヘッド30が移動する。このホームポジ
ション(トラック0に対応する位置)においてコイル2
3のギャップ部22と近接対向して(図10参照)、デ
ータ処理装置3はアダプター2を介してICカード1と
の間でデータ通信が可能になり、所望のデータの書込み
あるいは読出しがなされる。
【0037】データの書込みあるいは読出しが終了して
ディスクドライブ装置4のイジェクトボタン(図示せ
ず)を押すと、磁気ヘッド30が磁気インターフェース
アッセンブリ11(ヘッド挿入口8)から後退するとと
もに、シャッタ開閉ピン36も後退し、それに伴いコイ
ルスプリング21の復元力でスライダ15が元の位置に
移動する。この動作でマイクロスイッチ16がオフし、
電池12からアダプター2ならびにICカード1への給
電が停止する。
【0038】ディスクドライブ装置4からアダプター2
が排出されると、上銘板6に形成されている穴19から
例えば親指の指腹を挿入してICカード1を排出方向に
押せば、ICカード1をアダプター2から容易に取り出
すことができる。
【0039】前記実施の形態では、ICカード1の電極
33とアダプター2の接触端子群10とによってICカ
ード1とアダプター2との接続を図ったが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えばICカード1とア
ダプター2にそれぞれコイルを設けて、両者を電磁的に
結合して信号の授受することも可能である。
【0040】前記実施の形態では、電子カードとしてC
PUを内蔵したICカードを用いたが、CPUが内蔵さ
れていないフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを内蔵
した所謂ICメモリカードにも適用可能である。
【0041】また、メモリを着脱可能な電子カードを用
いずに、フラッシュメモリ等を内蔵したデータ記憶メモ
リ固定形に構成してもよい。
【0042】
【発明の効果】第1の本発明は前述のように、コアのギ
ャップ部が、当該ディスクドライブ装置に装着して使用
される磁気ディスクのトラツク0と対応する位置に配置
されているから、アダプターを介して電子カードと電子
データ処理装置の間で信号の授受を行なう際に、ディス
クドライブ装置の磁気ヘッドを移動する必要がなく、従
って直ちに信号の授受が可能でアクセス時間の短縮が図
れ、ディスクドライブ装置の磁気ヘッドと通信するため
のコアのギャップ部位置を最適位置に設定することによ
り安定したデータの送受信を行い、しかもディスクドラ
イブ装置側の消費電力の低減が図れるアダプターを提供
することができる。
【0043】第2の本発明は前述のように、薄いコア材
を使用するから磁気インターフェース全体の厚さが薄く
なり、そのためにアダプターとしての設計に裕度が出
る。またコアのギャップ部対向両端部が非磁性の連結部
材で連結されているから、コア端部のカールやめくれな
どの変形がなく、取扱いが簡便で作業性が良好で、電磁
変換特性が一定しているアダプターを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子データ処理アダ
プターの平面図である。
【図2】そのアダプターの底面図である。
【図3】図1X−X線上の断面図である。
【図4】そのアダプターの上銘板を取り除いた状態での
平面図である。
【図5】そのアダプターを用いる電子データ処理システ
ムの概略説明図である。
【図6】そのアダプターに用いる磁気インターフェース
アッセンブリの平面図である。
【図7】その磁気インターフェースアッセンブリに用い
るコアとコイルの平面図である。
【図8】その磁気インターフェースアッセンブリに用い
るフレキシブルプリント基板の平面図である。
【図9】図6Y−Y線上の拡大断面図である。
【図10】ディスクドライブ装置の磁気ヘッドホームポ
ジション(トラック0位置)に対する磁気インターフェ
ースアッセンブリの位置関係を示す説明図である。
【図11】ICカードの平面図である。
【図12】電源投入後、磁気ヘッドをトラック0にシー
クさせるときのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 ICカード 2 アダプター 3 電子データ処理装置 4 ディスクドライブ装置 5 ケース本体 8 ヘッド挿入口 11 磁気インターフェースアッセンブリ 22 ギャップ部 23 積層コア 24 コイル 25 フレキシブルプリント基板 26 ラミネートフィルム 27 銅箔パターン部 30 磁気ヘッド T0 トラック0 L ギャップ部の縦寸法 W ギャップ部の横寸法 O ギャップ部の縦寸法の中間点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高杉 和夫 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 大道 和彦 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 三枝 裕之 埼玉県大宮市大和田町2丁目1260番地 ユ ー・エム・シー・エレクトロニクス株式会 社内 (72)発明者 篠沢 義之 埼玉県大宮市大和田町2丁目1260番地 ユ ー・エム・シー・エレクトロニクス株式会 社内 (72)発明者 佐埜 正樹 埼玉県大宮市大和田町2丁目1260番地 ユ ー・エム・シー・エレクトロニクス株式会 社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクカートリッジと同じ位置に形成
    され、内側にコアとそのコアに巻装されたコイルを設け
    たヘッド挿入口と、 カードインターフェースを有して、電子カードが収納で
    きるカード収納部とを備え、 外形がディスクカートリッジとほぼ同じ形状をしてお
    り、 前記カード収納部に電子カードを収納して、電子データ
    処理装置のディスクドライブ装置に装着することによ
    り、電子カードと電子データ処理装置の間で信号の授受
    を行なう電子データ処理アダプターにおいて、 その電子データ処理アダプターをディスクドライブ装置
    に装着したときの前記コアのギャップ部が、当該ディス
    クドライブ装置に装着して使用される磁気ディスクのト
    ラツク0と対応する位置に配置されるように構成されて
    いることを特徴とする電子データ処理アダプター。
  2. 【請求項2】 ディスクカートリッジと同じ位置に形成
    され、内側にコアとそのコアに巻装されたコイルを設け
    たヘッド挿入口と、 カードインターフェースを有して、電子カードが収納で
    きるカード収納部とを備え、 外形がディスクカートリッジとほぼ同じ形状をしてお
    り、 前記カード収納部に電子カードを収納して、電子データ
    処理装置のディスクドライブ装置に装着することによ
    り、電子カードと電子データ処理装置の間で信号の授受
    を行なう電子データ処理アダプターにおいて、 前記コアが薄いコア材から構成され、そのコアのギャッ
    プ部対向両端部が非磁性の連結部材で連結されているこ
    とを特徴とする電子データ処理アダプター。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、前記連結部材が
    ラミネートフィルムであることを特徴とする電子データ
    処理アダプター。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、前記ラミネート
    フィルムが前記コアの上下両面側に貼着されていること
    を特徴とする電子データ処理アダプター。
  5. 【請求項5】 請求項2記載において、前記コアのギャ
    ップ部近傍に銅箔パターン部が形成されていることを特
    徴とする電子データ処理アダプター。
  6. 【請求項6】 請求項2記載において、前記コアが磁性
    薄板の積層体で構成されていることを特徴とする電子デ
    ータ処理アダプター。
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