JPH11184983A - 電子データ処理アダプター - Google Patents

電子データ処理アダプター

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Publication number
JPH11184983A
JPH11184983A JP9355225A JP35522597A JPH11184983A JP H11184983 A JPH11184983 A JP H11184983A JP 9355225 A JP9355225 A JP 9355225A JP 35522597 A JP35522597 A JP 35522597A JP H11184983 A JPH11184983 A JP H11184983A
Authority
JP
Japan
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card
metal plate
adapter
electronic
data processing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9355225A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kitsuta
謙一 橘田
Kazuo Takasugi
和夫 高杉
Kazuhiko Omichi
和彦 大道
Hiroyuki Saegusa
裕之 三枝
Yoshiyuki Shinosawa
義之 篠沢
Masaki Sano
正樹 佐埜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Holdings Ltd
UMC Electronics Co Ltd Japan
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
UMC Electronics Co Ltd Japan
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Filing date
Publication date
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Priority to JP9355225A priority Critical patent/JPH11184983A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子カードとの接続が確実で、動作信頼性に
優れたアダプターを提供する。 【解決手段】 ディスクカートリッジとほぼ同じ形状と
広さ有するケース本体5の厚さ方向の中間部にカード収
納部33が設けられ、カード収納部33と対向する受け
面がフラットなカード受け部材8と、カード収納部33
を介してカード受け部材8と対向するするように突出配
置された押圧部材16を有し、カード収納部33に収納
された電子カード1の一方の平面が押圧部材16の押圧
力によりカード受け部材8の受け面に密着して、電子カ
ード1の他方の平面の大部分がカード収納部33内で浮
いていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子マネー
システム、医療診察システム、電子乗車券システムなど
の各種情報処理システムで使用される電子カード(例え
ばICカード)を汎用のパーソナルコンピュータなどの
電子データ処理装置に接続して、相互間のデータの授受
を行なうディスクカートリッジ形の電子データ処理アダ
プター(以下、単にアダプターと略記する)に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子データ処理システム
として各種の提案がなされている(例えば特開平5−1
27832号公報、特表平6−509194号公報な
ど)。図11は特表平6−509194号公報に記載さ
れたいるアダプターの概略構成図、図12は図11X−
X線上の断面図である。
【0003】通常のディスクカートリッジとほぼ同じ形
状をした合成樹脂のアダプター本体100の内側にはI
Cカードが収納できるカード収納部101が形成され、
アダプター本体100の側面にはカード収納部101と
連通したカード出し入れ口102が設けられている。ア
ダプター本体100の下面の中央部には駆動軸挿入用の
凹部103が形成され、従ってこの凹部103の上側は
薄肉部104となっており、この薄肉部104がカード
収納部101と対向している。カード出し入れ口102
には、図11に示すようにICカードの出し入れを容易
にするための半円状の切欠部105が形成されている。
【0004】カード収納部101に臨むように設けられ
た接点部106はプロセッサ107に接続され、プロセ
ッサ107にはメモリ108、磁気インターフェース1
09、電池110がそれぞれ接続されている。これら接
点部106、プロセッサ107、メモリ108、磁気イ
ンターフェース109、電池110はそれぞれアダプタ
ー本体100の内側に収納されている。
【0005】ICカードを前記カード収納部101に挿
入してICカードの端子電極を接点部106に接触さ
せ、このアダプターを電子データ処理装置のディスクド
ライブ装置に装着することにより、アダプターを介して
ICカードと電子データ処理装置の間で信号の授受を行
なうことができる。
【0006】このように構成すれば、ICカードがアダ
プターを介して汎用のパーソナルコンピュータなどの電
子データ処理装置に直接アクセスできるので、ICカー
ド専用のデータ書込み/読出し装置が不要であり、IC
カードの使用が簡便になるという特長を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このアダプターは、I
Cカードをカード収納部101に挿入してそれの端子電
極をカード収納部101内の接点部106に単に接触さ
せていただけであるから、カード収納部101やICカ
ードの寸法誤差,変形、あるいは隙間などにより端子電
極と接点部106の接触が不安定となり、信号の授受動
作に支障をきたすことがあった。特にアダプター本体1
00が合成樹脂の成形体であることから、成形歪みなど
に起因した変形があり、そのために端子電極と接点部1
06の接触不良が生じ易く、動作信頼性に問題がある。
【0008】またこのアダプターは3.5ディスクカー
トリッジと同様に汎用のディスクドライブ装置に装着す
ることから、アダプターの厚さTを3.5mm以下にす
る必要がある。このような寸法要請のもとにおいて、前
述のアダプターはアダプター本体100が合成樹脂の成
形体からなり、厚さ方向の中間位置に広い中空状のカー
ド収納部101が形成され、しかも下面中央部には凹部
103が形成されて、この凹部103の上側は薄肉部1
04となっている。従ってこの薄肉部104は極めて薄
いものとなり、機械的強度の極めて弱い個所がアダプタ
ー本体100の中央部に存在することになる。
【0009】そのためアダプター本体100に湾曲しよ
うとする外力が加わり、その応力が薄肉部104に集中
したり、あるいはアダプター本体100をディスクドラ
イブ装置に装着した際に、それの駆動軸先端部が薄肉部
104に衝突したりすると、薄肉部104にクラックな
どの損傷を生じ、商品価値が低下するという欠点を有し
ている。
【0010】また、アダプター本体100の中央部に極
めて薄い薄肉部104があると、アダプター本体100
を成形するときの金型内での樹脂の流れが悪く、そのた
めに成形不良が生じ易く、歩留りが悪いなどの欠点を有
している。
【0011】本発明の目的は、前述した従来技術の欠点
を解消し、電子カードとの接続が確実で、動作信頼性に
優れたアダプターを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、ディスクカートリッジとほぼ同じ形状と広さ
有するケース本体の厚さ方向の中間部にカード収納部が
設けられ、少なくともそのカード収納部と対向する受け
面がフラットなカード受け部材と、そのカード収納部を
介して前記カード受け部材と対向するするように突出配
置された押圧部材とを有し、カード収納部に収納された
電子カードの一方の平面が前記押圧部材の押圧力により
前記カード受け部材の受け面に密着して、電子カードの
他方の平面の大部分がカード収納部内で浮いていること
を特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は前述のように、カード収
納部に収納された電子カードの一方の平面を押圧部材の
押圧力によりカード受け部材のフラットな受け面に密着
するから、電子カードの保持状態が安定しており、その
ためカードインターフェスの接続状態が良好で、信頼性
の高いアダプターが提供できる。
【0014】また押圧部材の押圧力により電子カードの
他方の平面の大部分をカード収納部内で浮いた状態にす
れば、その電子カードの他方の平面に磁気ストライプや
エンボス表示部を設けても、その部分がプリント配線基
板やその上に搭載されている電子部品などに当接するこ
とがない。そのため磁気ストライプやエンボス表示部の
磨耗,損傷、ならびに電子部品の接続部のぐらつきなど
がなくなる。
【0015】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明する。図1は本発明の実施の形態に係るアダプタ
ーの平面図、図2はそのアダプターの底面図、図3はそ
のアダプターの左側面図、図4はそのアダプターの第2
の金属板を取り除いた状態での平面図、図5はそのアダ
プターの断面図、図6はそのアダプターを用いる電子デ
ータ処理システムの概略説明図である。
【0016】この電子データ処理システムは図6に示す
ように、ICカード1と、そのICカード1が収納可能
なディスクカートリッジ形のアダプター2と、例えばデ
ィスクトップ形やノートブック形の汎用のパーソナルコ
ンピュータおよび各種ワークステーションなどの電子デ
ータ処理装置3とから主に構成されている。
【0017】同図に示すように、ICカード1をアダプ
ター2に収納し、それを電子データ処理装置3のディス
クドライブ装置4に装着することにより、アダプター2
を介してICカード1と電子データ処理装置3の間でデ
ータの授受を行なうシステムになっている。
【0018】次にアダプター2の構成について説明す
る。アダプター2は汎用の3.5インチディスクカート
リッジと同じで外形寸法が約93mm(W)×90mm
(L)×3.5mm(T)となっている。
【0019】アダプター2は図2,図5に示すように、
ディスクカートリッジとほぼ同じ形状と広さ有する第1
の金属板6と、その第1の金属板6の少なくとも外周部
に一体にモールドまたは(熱)接着されたABS樹脂な
どからなる合成樹脂製のフレーム7と、ディスクカート
リッジとほぼ同じ形状と広さ有してフレーム7上に一体
に接合された第2の金属板8とから構成されたケース本
体5を備えている。
【0020】前記第1の金属板6と第2の金属板8は例
えば板厚が0.2mmのステンレス鋼板などの耐折り曲
げ性に優れた金属薄板からなり、ディスクカートリッジ
と同じ位置にヘッド挿入口9がそれぞれ形成され、さら
に第1の金属板6の中央部に駆動軸挿入用の深さが2m
m程度の浅い凹部10が絞り加工により一体に設けら
れ、この凹部10により環状の段差部が形成されてい
る。
【0021】前記第1の金属板6の外周部にフレーム7
をモールドまたは(熱)接着する前に、図5に示すよう
に第1の金属板6上にプリント配線基板11が例えば両
面熱接着シートなどによって一体に接合されている。プ
リント配線基板11の前記凹部10による内方突出部1
2と対向する位置には予め円形の穴13が設けられ、プ
リント配線基板11を第1の金属板6上に載置すること
により、前記内方突出部12が穴13を貫通する。
【0022】このプリント配線基板11の上からフレー
ム7をモールドまたは(熱)接着することにより、プリ
ント配線基板11の外周部も第1の金属板6と共にフレ
ーム7内に埋設される(図5参照)。図4に示すよう
に、フーム7の内側にはプリント配線基板11を部分的
に押さえる押さえ用リブ14が本実施の形態では2本フ
ーム7に一体に架設されている。このようにプリント配
線基板11は、第1の金属板6に両面熱接着シートなど
によって一体に接着され、それの外周部がフレーム7に
埋設されて、さらに押さえ用リブ14によって押さえら
れることにより、所定の位置に確実に固定される。
【0023】図4において斜線で示す部分がフレーム7
ならびに押さえ用リブ14から露呈したプリント配線基
板11である。同図に示されているようにプリント配線
基板11の前記穴13の付近に例えばCPUなどの電子
部品15と接触端子群16が集中して搭載されている。
その理由につていは、後で説明する。
【0024】前記第1の金属板6に設けられたヘッド挿
入口9上には、磁気インターフェースアッセンブリ17
が取り付けられ、それの両側には駆動電源としての扁平
型電池18,18が交換可能に装着されている。図2の
19,19は、第1の金属板6に着脱可能に取り付けら
れた電池蓋である。
【0025】アダプター2の前端面側に形成された開閉
ピン挿入用切欠部20に一部が臨むようにスライダ15
がフレーム7に移動可能に配置され、その近傍にマイク
ロスイッチ22が設置されている。このスライダ21は
小径のコイルスプリング23により、スライダ21がマ
イクロスイッチ22から離れる方向に弾性付勢されてい
る。
【0026】前記磁気インターフェースアッセンブリ1
7は図7に示すように、途中にギャプ24を有する薄い
コア25と、そのコア25に巻装されたコイル26と、
コア26の下面に貼着されたフレキシブルプリント基板
27と、そのフレキシブルプリント基板27の下面とコ
ア25の上面に貼着された例えばポリエステルフィルム
などからなる長方形のラミネートフィルム28とから構
成されている。
【0027】前記コア25は、例えば珪素鋼板やパーマ
ロイなどからなり、平面形状が四角の枠型をした総厚が
200μm程度の積層体(本実施の形態では100μm
のものを2枚積層)から構成されている。
【0028】磁気インターフェースアッセンブリ17に
は離れた位置に複数のボス孔29(本実施の形態では2
個)が形成され、図4に示す如くフレーム7の内側に向
けて突設されたボス30を前記ボス孔29に挿入するこ
とにより、磁気インターフェースアッセンブリ17がヘ
ッド挿入口9上に位置決めされる。そしてヘッド挿入口
9は前記ラミネートフィルム28で閉塞され、ヘッド挿
入口9からのゴミ類の侵入が防止できる。
【0029】図8に示すように第2の金属板8の下面で
かつフレーム7と接する位置(斜線の部分)には熱接着
シート31が貼着され、電池18と接する位置には例え
ばポリエチレンテレフタレートシートなどの絶縁シート
32が貼着されている。
【0030】前記熱接着シート31を介して図5に示す
ようにフレーム7上に第2の金属板8を一体に接合する
ことにより、第1の金属板6(プリント配線基板11)
と第2の金属板8の間に扁平状のカード収納部33が設
けられ、アダプター2の側面にはこのカード収納部33
と連通したカード出し入れ口34が形成される。図8に
示すように、第2の金属板8の下面でカード収納部33
と対向する部分には熱接着シート31は貼着されておら
ず、この部分がカード受け面46を兼ねており、図5に
示すようにこのカード受け面46はカード出し入れ口3
4までフラットな状態で延設されている この第2の金属板8のカード収納部33と対向する部分
で、かつ前記フレーム7の押さえリブ14と対向する部
分には楕円形をした指挿入穴35が設けられている。ま
た図4に示すように押さえリブ14の指挿入穴35と対
向する部分には、ICカード1の出入方向に延びた多数
の突条36が設けられている。
【0031】アダプター2の側面に形成されたカード出
し入れ口34は図3に示すように、それの約左半分のカ
ード出し入れ口34aは第2の金属板8からの隙間が比
較的狭く、約右半分のカード出し入れ口34bは第2の
金属板8からの隙間が比較的広く形成されている。前記
カード出し入れ口34aと対向するフレーム7の部分に
は、ICカード1の挿入を案内するために傾斜面37が
設けられている。
【0032】このようにカード出し入れ口34に第2の
金属板8からの隙間が比較的狭い部分と隙間が比較的広
い部分を設けた理由は、エンボス表示部42を設けたI
Cカード1もアダプター2に挿入できるようにするため
である。
【0033】ICカード1は図9に示すように、CPU
と不揮発性メモリからなるICチップ38を内蔵し、表
面には複数に分割されて前記ICチップ38と電気的に
接続された電極39と、磁気ストライプ40と、挿入方
向表示部41と、エンボス表示部42などを備えてい
る。またCPUが内蔵されていない所謂ICメモリカー
ド、又は電極をもたない非接触型のICカードなど、他
の構成の電子カードも適用可能である。
【0034】このエンボス表示部42はICカード1の
表面でかつ電極39ならびに磁気ストライプ40を避け
た位置、すなわち図面においてICカード1の約下半分
の領域に設けられ、例えばカード所有者の氏名や識別番
号などがエンボス加工によって表示され、このエンボス
表示部42はICカード1の表面から0.5mm程度突
出している。
【0035】ICカード1の電極39と接触する接触端
子群16(図4参照)は、カード収納部33の下側に配
置されたプリント配線基板11上に設けられているか
ら、ICカード1をアダプター2に挿入する際は電極3
9、エンボス表示部42側を下にして挿入することにな
る。そのため突出したエンボス表示部42が支障なくカ
ード出し入れ口34を通過して、ICカード1をカード
収納部33に完全に収納するために、ICカード1を挿
入する際にエンボス表示部42と対向するカード出し入
れ口34bは第2の金属板8からの隙間を広くしてい
る。また、そのカード出し入れ口34bのカード挿入方
向下流側のプリント配線基板11上には電子部品15が
搭載されておらず導電パターンのみ形成されているか、
或いは電子部品15が搭載されていても高さの低いもの
だけに限定されており、エンボス表示部42と接触しな
いようになっている。
【0036】一方、エンボス表示部42が設けられてい
ないICカード1の上側約半分(図9参照)が挿通する
カード出し入れ口34aは金属板8からの隙間が狭く、
またそれのカード挿入方向下流側のプリント配線基板1
1上には電子部品15が搭載され、内方突出部12が配
置されている。
【0037】図示していないがアダプター2内には回路
上、ICカードインターフェース制御部、ワークエリ
ア,送受信バッフア,ステータスなどの機能を有する例
えばBufler−RAMおよびプログラム格納用RO
Mなどのメモリ、中央制御部(CPU)、クロック制御
部、電源制御部、コイル信号変換部、アナログ信号処理
部などを備えている。
【0038】次に本発明に係る電子データ処理システム
の動作について説明する。前述のように電極39,磁気
ストライプ40,エンボス表示部42などが設けられて
いる面を下にしてICカード1をアダプター2のカード
出し入れ口34から挿入する。この状態が図5ならびに
図10(a)に示されている。また図4に示されている
ように、フレーム7にはICカード1の両側端を支持す
る一段低くなった受けリブ47が設けられており、IC
カード1の両側端は最初、この受けリブ47上を摺動し
ながら挿入される。
【0039】ICカード1の先端部が接触端子群16の
上に乗り上げることにより、ICカード1は受けリブ4
7から離れて、第2金属板8の内面で構成されているカ
ード受け面46に当接し、その状態で図10(b)に示
すようにICカード1の先端部がフレーム7の内側に当
接する所まで挿入され、ICカード1の挿入が終了した
状態ではICカード1の電極39とアダプター2の接触
端子群16とが接触し、接触端子群16の弾性押圧力に
よりICカード1の一方の面48はカード受け面46に
密着し、電極39,磁気ストライプ40,エンボス表示
部42などを設けたICカード1の他方の面49の大部
分はカード収納部33内で浮いた状態で保持されてい
る。
【0040】前述のようにICカード1を裏返してアダ
プター2に挿入する手順が、図1に示す如く第2の金属
板8上に印刷表示43されている。第2の金属板8に形
成されている指挿入穴35からICカード1の一部が露
呈するから、その状態を見てアダプター2にICカード
1が挿入されていることを確認することができる。
【0041】ICカード1を完全に収納したアダプター
2を電子データ処理装置3のディスクドライブ装置4に
挿入する。そして図4に示すようにディスクドライブ装
置4内に設けられているシャッタ開閉ピン44によりス
ライダ21がコイルスプリング23の弾性に抗して自動
的に図面に向かって左方向へ移動する。
【0042】このスライダ21の移動でマイクロスイッ
チ22がオンして、電池18からアダプター2ならびに
ICカード1への給電がなされる。それと同時に磁気ヘ
ッド30(図6参照)がヘッド挿入口9から挿入され、
磁気ヘッド30のホームポジションにおいてコイル26
のギャップ24と近接対向して、データ処理装置3はア
ダプター2を介してICカード1との間でデータ通信が
可能になり、所望のデータの書込みあるいは読出しがな
される。
【0043】データの書込みあるいは読出しが終了して
ディスクドライブ装置4のイジェクトボタン(図示せ
ず)を押すと、磁気ヘッド45が磁気インターフェース
アッセンブリ17(ヘッド挿入口9)から後退するとと
もに、シャッタ開閉ピン44も後退し、それに伴いコイ
ルスプリング23の復元力でスライダ21が元の位置に
移動する。この動作でマイクロスイッチ22がオフし、
電池18からアダプター2ならびにICカード1への給
電が停止する。
【0044】ディスクドライブ装置4からアダプター2
が排出されると、第2の金属板8に形成されている指挿
入穴35から例えば親指の指腹を挿入してICカード1
を排出方向に押せば、ICカード1をアダプター2から
容易に取り出すことができる。フレーム7上に設けられ
た突条36(図4参照)は、ICカード1の摺動をスム
ーズにするのに役立つ。
【0045】前記実施の形態では、ICカード1の電極
39とアダプター2の接触端子群16とによってICカ
ード1とアダプター2との接続を図ったが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えばICカード1とア
ダプター2にそれぞれコイルを設けて、両者を電磁的に
結合して信号の授受することも可能である。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、カード収納部
に収納された電子カードの一方の平面を押圧部材の押圧
力によりカード受け部材のフラットな受け面に密着する
から、電子カードの保持状態が安定しており、そのため
カードインターフェスの接続状態が良好で、信頼性の高
いアダプターが提供できる。
【0047】請求項2記載の本発明は、ケース本体が、
中央部に駆動軸挿入用の凹部を一体に設けた第1の金属
板と、その第1の金属板の少なくとも外周部に一体に設
けられた合成樹脂製のフレームと、そのフレーム上に一
体に接合された第2の金属板とから構成されている。
【0048】このように合成樹脂よりも曲げ剛性の強い
2枚の金属板を用いており、しかもその1枚の金属板の
中央部には駆動軸挿入用凹部の形成によって環状の段差
部が設けられてさらに曲げ剛性が高められているから、
曲げや衝撃などの外力が加わっても従来のように損傷、
破壊することがなく、信頼性に優れている。また従来の
ような薄肉成形部がないから、成形不良などが起こら
ず、生産歩留りも良好である。
【0049】さらに上下に2枚の金属板を用いることに
より、電子回路ならびに電池などを収納する収納スペー
スが拡大し、そのために高機能化や寿命の長い大容量の
電池の収納が可能となる。さらにまた2枚の金属板を用
いることにより射出成形品に比べて平行度の精度が向上
し、さらに電磁気ノイズの対策ができる。
【0050】請求項3記載の本発明は、カード受け部材
を兼ねた第2の金属板の受け面がカード出し入れ口まで
フラットな状態で延設されているから、電子カードの出
し入れ時に電子カードに無理な応力がかからない。その
ため電子カードの出し入れがスムーズで、しかも応力に
よるカード内部の接続部などの損傷がなくなる。
【0051】請求項4記載の本発明は、押圧部材が接触
端子群から構成され、その接触端子群が第1の金属板上
に固定されたプリント配線基板に搭載されて、電子カー
ドの他方の平面上に設けられた電極に接触端子群の押圧
片を弾接することにより、その電極を設けた方の平面の
大部分がカード収納部内で浮いて、電子カードの一方の
平面を第2の金属板の受け面に密着させることにより、
電子カードの保持状態が安定し、接触端子群と電極の接
続が確実である。
【0052】請求項5記載の本発明は、フレームの内側
にそのプリント配線基板を押さえる押さえ用リブが架設
されているから、プリント配線基板の固定が確実で、プ
リント配線基板がアダプター内でがたつくことがないな
どの特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子データ処理アダ
プターの平面図である。
【図2】そのアダプターの底面図である。
【図3】そのアダプターの左側面図である。
【図4】そのアダプターの第2の金属板を取り除いた状
態での平面図である。
【図5】そのアダプターの断面図である。
【図6】そのアダプターを用いる電子データ処理システ
ムの概略説明図である。
【図7】そのアダプターに用いる磁気インターフェース
アッセンブリの平面図である。
【図8】そのアダプターに用いる第2の金属板底面図で
ある。
【図9】ICカードの平面図である。
【図10】ICカードの挿入時の状態を示す一部断面図
である。
【図11】従来提案されたアダプターの概略構成図であ
る。
【図12】図11X−X線上の断面図である。
【符号の説明】
1 ICカード 2 アダプター 3 電子データ処理装置 4 ディスクドライブ装置 5 ケース本体 6 第1の金属板 7 フレーム 8 第2の金属板 9 ヘッド挿入口 10 凹部 11 プリント配線基板 12 内方突出部 13 穴 14 押さえ用リブ 15 電子部品 16 接触端子群 17 磁気インターフェースアッセンブリ 33 カード収納部 3434a,34b カード出し入れ口 42 エンボス表示部 46 カード受け面 47 受けリブ 48 ICカードの一方の面 49 ICカードの他方の面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高杉 和夫 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 大道 和彦 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 三枝 裕之 埼玉県大宮市大和田町2丁目1260番地 ユ ー・エム・シー・エレクトロニクス株式会 社内 (72)発明者 篠沢 義之 埼玉県大宮市大和田町2丁目1260番地 ユ ー・エム・シー・エレクトロニクス株式会 社内 (72)発明者 佐埜 正樹 埼玉県大宮市大和田町2丁目1260番地 ユ ー・エム・シー・エレクトロニクス株式会 社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクカートリッジとほぼ同じ形状と
    広さ有するケース本体の厚さ方向の中間部にカード収納
    部が設けられ、 少なくともそのカード収納部と対向する受け面がフラッ
    トなカード受け部材と、 そのカード収納部を介して前記カード受け部材と対向す
    るするように突出配置された押圧部材とを有し、 カード収納部に収納された電子カードの一方の平面が前
    記押圧部材の押圧力により前記カード受け部材の受け面
    に密着して、電子カードの他方の平面の大部分がカード
    収納部内で浮いていることを特徴とする電子データ処理
    アダプター。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記ケース本体
    が、 中央部に駆動軸挿入用の凹部を一体に設けた第1の金属
    板と、 その第1の金属板の少なくとも外周部に一体にモールド
    または接着された合成樹脂製のフレームと、 そのフレーム上に一体に接合された第2の金属板とから
    構成され、 その第2の金属板が前記カード受け部材を兼ねているこ
    とを特徴とする電子データ処理アダプター。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、前記ケース本体
    の側面にカード出し入れ口が形成され、前記カード受け
    部材を兼ねている第2の金属板の受け面がカード出し入
    れ口までフラットな状態で延設されていることを特徴と
    する電子データ処理アダプター。
  4. 【請求項4】 請求項2記載において、前記押圧部材が
    押圧片を備えた接触端子群から構成され、その接触端子
    群が前記第1の金属板上に固定されたプリント配線基板
    に搭載されて、そのプリント配線基板と前記第2の金属
    板との間にカード収納部が形成され、 前記電子カードの他方の平面上に設けられた電極に前記
    接触端子群の押圧片を弾接することにより、その電極を
    設けた方の平面の大部分がカード収納部内で浮いて、電
    子カードの一方の平面が第2の金属板の受け面に密着す
    ることを特徴とする電子データ処理アダプター。
  5. 【請求項5】 請求項2記載において、前記第1の金属
    板の上にプリント配線基板が配置され、前記フレームの
    内側にそのプリント配線基板を押さえる押さえ用リブが
    架設されていることを特徴とする電子データ処理アダプ
    ター。
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