JP2000009916A - カラーフィルタ、液晶パネル、コンピュータ及びカラーフィルタの製造方法 - Google Patents

カラーフィルタ、液晶パネル、コンピュータ及びカラーフィルタの製造方法

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JP2000009916A JP17140498A JP17140498A JP2000009916A JP 2000009916 A JP2000009916 A JP 2000009916A JP 17140498 A JP17140498 A JP 17140498A JP 17140498 A JP17140498 A JP 17140498A JP 2000009916 A JP2000009916 A JP 2000009916A
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alkali metal
ink
color
color filter
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Koichiro Nakazawa
広一郎 中澤
Katsuhiro Shirota
勝浩 城田
Takeshi Miyazaki
健 宮崎
Akio Kashiwazaki
昭夫 柏崎
Masafumi Hirose
雅史 広瀬
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色濃度が高く、且つ透明度にも優れたカラー
フィルタを得ることを目的とする。 【解決手段】 赤、緑及び青の色要素を備えたカラーフ
ィルタであって、該色要素によって合成される白色の三
刺激値(Y) と二度視野XYZ表色系(JISZ87
01)に基づいて得られる上記各色要素の標準C光源に
おけるxy色度座標を結んで形成される三角形の面積
(S)との関係が、Y≧−255*S+54を満たして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー表示装置な
どに用いられるカラーフィルタに関し、特に、カラーテ
レビや車載テレビ、パーソナルコンピュータ、パチンコ
遊戯台等に使用されるカラー液晶表示装置に好適なカラ
ーフィルタ、さらに該カラーフィルタを用いた液晶素子
に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー表示装置は、カラーフィルタと液
晶に代表されるような光シャッターとバックライトから
構成され、表示情報により変調された光を視認する。表
示される色は、カラーフィルタと光シャッターにより、
バックライトの不要な波長領域を減衰させスペクトルを
合成する。カラーフィルタは、染料や顔料の波長選択透
過性を利用したものであるが、透過スペクトルがブロー
ドであるため、色純度の高い色再現性が難しく、染料や
顔料を濃くして色純度を上げると、カラーフィルタの透
過した光の明るさが減衰され、結果として表示が暗くな
り、黒に近いレベルでの階調表示が認識しづらくなるの
が現状である。そのため、バックライトの輝度を高くす
るなどの対策を施しているが、バックライトの輝度を上
げると消費電力も増加するため、カラー表示装置の主流
であるノートタイプのパソコンでは、消費電力の増加は
デメリットとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みなされたものであり、色濃度が高く、且つ透明度に
も優れたカラーフィルタを提供することを目的とするも
のである。
【0004】また本発明は、例えばバックライトの輝度
を上げることなしに黒に近いレベルでの階調表示が明瞭
に認識される様な、高画質表示の可能な液晶パネルを提
供することを目的とするものである。
【0005】更に本発明は、高画質な画像表示部を備え
たコンピュータを提供することを目的とするものであ
る。
【0006】更にまた本発明は、高い色濃度と優れた透
明度を備えたカラーフィルタの製造方法を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した様な目的を達成
することのできるカラーフィルタは、赤、緑及び青の色
要素を備えたカラーフィルタであって、該色要素によっ
て合成される白色の三刺激値(Y)と二度視野XYZ表
色系(JIS Z8701)に基づいて得られる上記各
色要素の標準C光源におけるxy色度座標を結んで形成
される三角形の面積(S)との関係が、Y≧−255*
S+54を満たすことを特徴とする。
【0008】特に、赤の色要素が、下記構造式(R1−
1)、(R1−2)、(R2−1)及び(R2−2)で
示される色素から選ばれる少なくとも一つの色素を含
み、上記緑の色要素は下記構造式(G1)で示されるフ
タロシアニン染料、(G2)で示されるフタロシアニン
染料、(G3)で示されるナフタロシアニン染料、(G
4)で示されるピラゾロン染料から選ばれるすくなくと
も1つの色素を含み、上記青の色要素は下記構造式(B
1)で示されるポルフィラジン染料及び(B2)で示さ
れるフタロシアニン染料から選ばれる少なくとも1つの
色素を含む様に構成した場合、得られるカラーフィルタ
は、色濃度と透明度という相反しがちな特性を極めて高
いレベルで満足させることができる。
【0009】
【外21】 (上記一般式(R1−1)中、R1 ,R2 ,R3 及びR
4 は各々水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素数1
〜5のアルキル基、CF3 基、またはSO3 (M1)基
(M1は一価アルカリ金属あるいはNH4 を示す)を表
し、R5 及びR6は各々水素原子、ハロゲン原子または
SO3 (M2)基(M2は一価アルカリ金属あるいはN
4 を示す)を表し、M3はCr、Ni、またはCoを
表し、またX1+ は一価アルカリ金属カチオンあるいは
NH4+ を表す。)
【0010】
【外22】 (上記一般式(R1−2)中、R7 ,R8 は各々水素
原子、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素数1〜5のアルキ
ル基、CF3 基、またはSO3 (M1)基(M1は一価
アルカリ金属あるいはNH4 を示す)を表し、R9 は水
素原子、ハロゲン原子またはSO3 (M2)基(M2は
一価アルカリ金属あるいはNH4 を示す)を表し、M4
はCuまたはCrを表し、またX2+ は一価アルカリ金
属カチオンあるいはNH4+ を表す。)
【0011】
【外23】 (上記式(R2−1)中X3〜X6はハロゲン原子、Z
1は−COO(M3)基、または−SO3 - 基を表し、
M3は一価のアルカリ金属或いはNH4+ を表す。
【0012】
【外24】 (上記式(R2−2)中、R10、R11は水素原子、炭素
数1〜5の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、また
は置換もしくは未置換のアリール基を表し、Z2及びZ
3は−COO(M4)基、または−SO3 - 基を表し、
M4は一価のアルカリ金属或いはNH4 + を表す。)
【0013】
【外25】 (上記式(G1)中、Pcはフタロシアニン骨格を示
し、(M7)はCu、ZnまたはNiを示し、R12及び
13は水素原子、SO3 (M5)、置換もしくは未置換
のアミド基、または置換もしくは未置換のアルキル基を
示す。R14及びR15は置換もしくは未置換のアルキル
基、R16は−CONHR17、−COOHもしくは−CO
O(M6)を示し、R17は水素原子または置換もしくは
未置換のアルキル基を示す。またnは0、1または2を
示す。M4,M5及びM6は各々一価のアルカリ金属ま
たはNH+ 4を示す。)
【0014】
【外26】 (上記式(G2)中、Metは2価〜4価の金属イオン
または2個の水素原子を表し、RPcは1〜8個のフェ
ニル基が導入されたフタロシアニン残基を表し、M9は
水素原子、アルカリ金属またはアンモニウムイオンを表
し、xは1〜8、yは0〜7(ただし、x+y<8)で
あり、Metが3価または4価の金属イオンである場合
は、配位子がそれぞれ1または2存在する。)
【0015】
【外27】 (上記式(G3)中、Metは2価〜4価の金属イオン
または2個の水素原子を表し、NPcはナフタロシアニ
ン残基を表し、M10は水素原子、アルカリ金属または
アンモニウムイオンを表し、xは1〜4、yは0〜3
(ただし、x+y≦4)であり、Metが3価または4
価の金属イオンである場合は、配位子がそれぞれ1また
は2存在する。)
【0016】
【外28】 (上記式(G4)中、R18、R19は各々独立に水素原
子、OH基、ハロゲン原子、炭素数1〜5の直鎖状もし
くは分岐鎖状のアルキル基、ニトロ基、CF3 基、SO
3 (M11)基(M11は1価アルカリ金属あるいはN
4 を表す)を示す。R20、R21は双方ともSO3 (M
12)基(M12は1価アルカリ金属あるいはNH4
表す)を示す。)
【0017】
【外29】 (上記式(B1)中、A1 〜A4 は各々独立してハロゲ
ン原子、ニトロ基、アルキル基、アリール基、アルコキ
シ基、スルホン基またはスルホアミド基で置換されてい
てもよい芳香族環、もしくはスルホン基またはスルホア
ミド基で置換されていてもよい含窒素複素芳香族環であ
り、またA1 〜A4 の少なくとも一つは含窒素複素環で
ある。M13は2つの水素原子または2価の金属、或い
は3価または4価の金属誘導体であり、Dは1価のアル
カリ金属またはNH4 を表わす。)
【0018】
【外30】 (上記式(B2)中、m、nは置換基の数であり、Dは
それぞれ独立してアルカリ金属またはアンモニアを表わ
し、M14は、2つの水素原子または置換基をもってい
る2価の金属、あるいは3価または4価の金属誘導体を
表す。)
【0019】また上記した様な目的を達成することので
きる液晶パネルは、例えば赤、緑及び青の色要素を備え
たカラーフィルタであって、該色要素によって合成され
る白色の三刺激値(Y)と二度視野XYZ表色系(JI
S Z8701)に基づいて得られる上記各色要素の標
準C光源におけるxy色度座標を結んで形成される三角
形の面積(S)との関係が、Y≧−255*S+54を
満たす様なカラーフィルタと、該カラーフィルタに対向
配置されているパネル基板とを有し、該カラーフィルタ
と該パネル基板との間に液晶化合物が封入されている事
を特徴とするものである。
【0020】そして特にカラーフィルタとして、赤の色
要素が、上記構造式(R1−1)、(R1−2)、(R
2−1)及び(R2−2)で示される色素から選ばれる
少なくとも一つの色素を含み、緑の色要素は上記構造式
(G1)で示されるフタロシアニン染料、(G2)で示
されるフタロシアニン染料、(G3)で示されるナフタ
ロシアニン染料、(G4)で示されるピラゾロン染料か
ら選ばれるすくなくとも1つの色素を含み、青の色要素
は上記構造式(B1)で示されるポルフィラジン染料及
び(B2)で示されるフタロシアニン染料から選ばれる
少なくとも1つの色素を含む様に構成したカラーフィル
タを用いた場合、バックライトの輝度を上げることなく
黒に近い領域で極めて良好な階調表示が得られ、特に高
画質の液晶パネルを得ることができる。
【0021】また上記目的を達成することのできるコン
ピュータは、例えば赤、緑及び青の色要素を備えたカラ
ーフィルタであって、該色要素によって合成される白色
の三刺激値(Y)と二度視野XYZ表色系(JIS Z
8701)に基づいて得られる上記各色要素の標準C光
源におけるxy色度座標を結んで形成される三角形の面
積(S)との関係が、Y≧−255*S+54を満たす
様なカラーフィルタと、該カラーフィルタに対向配置さ
れているパネル基板とを有し、該カラーフィルタと該パ
ネル基板との間に液晶化合物が封入されている液晶パネ
ルを画像表示部として備えていることを特徴とするもの
である。
【0022】更に上記目的を達成することのできるカラ
ーフィルタの製造方法は、上記構造式(R1−1)、
(R1−2)、(R2−1)及び(R2−2)で示され
る色素から選ばれる少なくとも一つの色素を含むインク
ジェット記録用赤色インク、上記構造式(G1)で示さ
れるフタロシアニン染料、(G2)で示されるフタロシ
アニン染料、(G3)で示されるナフタロシアニン染
料、(G4)で示されるピラゾロン染料から選ばれるす
くなくとも1つの色素を含むインクジェット記録用緑色
インク、及び上記構造式(B1)で示されるポルフィラ
ジン染料及び(B2)で示されるフタロシアニン染料か
ら選ばれる少なくとも1つの色素を含むインクジェット
記録用青色インクを各々用意し、各々の色のインクをイ
ンクジェット法を用いて光透過性基板の表面に向けて吐
出させ、該基板上の所定の位置に付着させて、赤、緑及
び青の色要素によって合成される白色の三刺激値(Y)
と二度視野XYZ表色系(JIS Z8701)に基づ
いて得られる上記各色要素の標準C光源におけるxy色
度座標を結んで形成される三角形の面積(S)との関係
が、Y≧−255*S+54を満たすような赤、緑及び
青の色要素を該光透過性基板上に形成せしめることを特
徴とするものである。
【0023】このような構成を採用することによって、
色濃度及び透明度の双方を極めて高いレベルで満足して
いるカラーフィルタを製造することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかるカラーフィ
ルタを用いた液晶素子の概略断面図である。同図におい
て9がカラーフィルタであり、カラーフィルタ9は透明
基板1上にブラックマトリクス2及びインクが付着し難
い領域42によって区画され、その間に赤、緑及び青の
各々の色要素(画素)11R、11G及び11Bが形成
されている。そしてカラーフィルタ9は透光性基板61
に対して対向する様に配置され、その間に液晶組成物6
2が封入されている。透光性基板61の内側には透明な
画素電極63がマトリクス状に形成され、またカラーフ
ィルタ9の保護層6の表面には透明な電極(共通電極)
64が一面に形成されている。更に透光性基板61の内
側表面には画素電極63を被覆する様に配向膜65が形
成され、また共通電極64の内側表面にも配向膜66が
形成されている。そしてこれらの配向膜をラビング処理
することによって液晶分子を一定方向に配列させること
ができる。こうして作製された液晶パネルは、カラーフ
ィルタの基板1及び対向基板61の外側に偏光板67を
接着し、一般的には蛍光灯と散乱板を組合わせたバック
ライトを用いて、液晶化合物をバックライトの光68の
透過率を変化させる光シャッターとして機能させること
により表示を行なわせることができる。
【0025】そして、本発明においては、カラーフィル
タ9のR、G、Bの着色部11R、11G及び11Bを
透過して合成される白色の三刺激値Yと、該白色が所望
の色温度となるように選択されたR、G、Bのそれぞれ
の二度視野XYZ表色系(JIS Z8701)に基づ
いて得られる標準C光源におけるxy色度座標を結んで
形成される三角形の面積Sとの関係が、Y≧−255*
S+54を満たす様に各画素11R、11G及び11B
を形成することが好ましい。そして上記YとSの関係は
好ましくは、Y≧−255*S+54.5、更にはY≧
−255*S+55、更に好ましくはY≧−255*S
+55.5、更により好ましくは、Y≧−255*S+
56を満たすようにした場合、極めて高画質な液晶パネ
ルを与え得るカラーフィルタとなる。
【0026】三刺激値Yは、三刺激値X,Y,Zの一つ
で、CIE(国際照明委員会)で1931年に採択した
等色関数に基づいて下式より求められる。
【0027】
【外31】
【0028】また、三刺激値X,Zも同様に、
【0029】
【外32】 で求められ、三刺激値X、Y、Zから色度座標xyは
【0030】
【外33】 で求められる。
【0031】面積SはR、G、Bそれぞれの色度座標を
(xR ,yR )、(xG ,yG )、(xB,B )とした
3点の面積であり、単位は無次元である。
【0032】上記関係式を満足するようなカラーフィル
タは、各着色部11R、11G及び11Bを形成する際
に、例えば着色剤の種類、着色方法等を適宜選択するこ
とにより、製造することができる。
【0033】次に前記した本発明にかかるYとSの関係
を満たすようなカラーフィルタは、例えば下記に示す様
な各種色材を用いて各色の着色画素を形成することによ
って得られるものである。
【0034】(1)赤色画素 ・下記構造式(R1−1)もしくは(R1−2)で示さ
れる含金アゾピラゾロン 染料 ・下記構造式(R2)で示されるキサンテン骨格を有す
る染料(含金アゾピラゾロン染料) ここで含金アゾピラゾロン染料としては例えば下記構造
式(R1−1)若しくは(R1−2)で示される構造を
有する染料が挙げられる。
【0035】
【外34】
【0036】上記一般式(R1−1)中、R1 ,R2
3 及びR4 は各々水素原子、ハロゲン原子(例えばフ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、ニトロ基、炭素数
1〜5の直鎖状あるいは分岐鎖状のアルキル基、CF3
基、またはSO3 (M1)基(M1は一価アルカリ金属
あるいはNH4 を示す)を表し、R5 及びR6 は各々水
素原子、ハロゲン原子またはSO3 (M2)基(M2は
一価アルカリ金属あるいはNH4 を示す)を表し、M3
はCr、Ni、またはCoを表し、またX1+は一価ア
ルカリ金属カチオンあるいはNH4+ を表す。
【0037】下記第1表に上記式(R1−1)で示され
る含金アゾピラゾロン染料の具体例を示す。
【0038】
【表1】 *なお一般式(R1−1)中のX1は全てNaである。
またM3はクロム(Cr)である。
【0039】
【外35】
【0040】上記一般式(R1−2)中、R7 ,R8
各々水素原子、ハロゲン原子例えばフッ素原子、塩素原
子、臭素原子等)、ニトロ基、炭素数1〜5の直鎖状或
いは分岐鎖状のアルキル基、CF3 基、またはSO3
(M1)基(M1は一価アルカリ金属或いはNH4 を示
す)を表し、R9 は水素原子、ハロゲン原子またはSO
3 (M2)基(M2は一価アルカリ金属あるいはNH4
を示す)を表し、M4はCuまたはCrを表し、またX
+ は一価アルカリ金属カチオンもしくはNH4 +を表
す。ここでM1及びM2において、一価アルカリ金属の
具体例としては例えばNa、K及びLi等が挙げられ
る。
【0041】(キサンテン骨格を有する染料)またキサ
ンテン骨格を有する染料とは、下記一般式(R2)で示
されるキサンテン構造を分子内に含む染料である。
【0042】
【外36】
【0043】具体的には例えば下記一般式(R2−1)
もしくは(R2−2)で示される染料が挙げられる。
【0044】
【外37】
【0045】上記式(R2−1)中X3〜X6はフッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原
子、Z1は−COO(M3)基、または−SO3 -基を表
す。またM3はNa、K及びLi等の一価のアルカリ金
属、或いはNH4+ を表す。
【0046】
【外38】
【0047】上記式(R2−2)中、R10、R11は水素
原子、炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキ
ル基、または置換もしくは未置換のアリール基を表し、
Z2およびZ3は−COO(M4)基、または−SO3
- 基を表す。またM4はNa、K及びLi等の一価のア
ルカリ金属或いはNH4 + を表す。
【0048】そして上記一般式(R2−1)及び(R2
−2)で示されるキサンテン系色素の具体例としては例
えば下記のものが挙げられる。
【0049】
【外39】
【0050】
【外40】
【0051】
【外41】
【0052】またこの他にもC.I.Acid Red
306やC.I.Acid Violet 102も挙
げられる。
【0053】ここで上記式(R1−1)もしくは式(R
1−2)で示される含金アゾピラゾロン染料から選ばれ
る1つの色素単独で赤色画素を形成してもよく、これら
の色素から選ばれる少なくとも2つを混合したもの、或
いはこれらの色素から選ばれる少なくとも1つと従来か
ら知られている色素とを混合したものを用いて赤色画素
を形成してもよい。特に上記(R1−1)及び(R1−
2)で示される含金アゾピラゾロン染料から選ばれる少
なくとも1つの色素と上記式(R2)で示されるキサン
テン骨格を有する染料から選ばれる少なくとも1つの染
料との組合わせは、例えば下記(a)〜(d)に記載し
たようなカラーフィルタに求められる特性を高いレベル
で満たし、且つ後述するインクジェット記録方法を用い
てカラーフィルタを製造する為にこれらの色素をインク
化したときに該インクに求められるインクジェット吐出
安定性を損なうこともないため、好ましい組合わせであ
る。 a)カラーフィルタ着色部(画素)の高い透明性。 b)カラーフィルタ着色部(画素)の面積の経時変化
(以降「にじみ」と称する)の抑制。 c)カラーフィルタ着色部(画素)の高い密着性。 d)カラーフィルタ着色部(画素)の高い耐光性。
【0054】上記染料を含む赤色の着色画素は、例えば
上記染料を含む、インクジェットヘッドを用いて吐出可
能なインクを調整し、インクジェットヘッドから該イン
クを基板の所望の領域に付着させること(以降「インク
ジェット法」と称する)によって作製することができ
る。そしてインクジェット法によって赤色画素を形成す
るのに特に好ましい含金アゾピラゾロン染料とキサンテ
ン骨格を有する染料の組合わせとしては、例えば上記一
般式(R1−1)においてR1 及びR2 の内の少なくと
も一方がSO3 (M1)であり、またR3 及びR4 の双
方がSO3 (M1)基である含金アゾピラゾロン染料
と、上記一般式(R2−2)で示され、且つZ2がスル
ホン(−SO3 −)基であるスルホローダミン類(上記
C.I.Acid Red 289、C.I.Acid
Red 52、C.I.AcidRed 50等)と
の組合わせが挙げられる。
【0055】そしてインク中における含金アゾピラゾロ
ン染料とキサンテン骨格を有する染料との重量比を5
0:1〜1:2、特には20:1〜1:1、更には1
0:1〜2:1とした場合、光学的な特性に優れた赤色
の画素を得られる為好ましい。
【0056】インク中における含金アゾピラゾロン染料
とキサンテン骨格を有する染料のインク中における総量
としては、インク全重量を基準として0.1〜15wt
%、特には1〜10wt%、更には2〜8wt%の範囲
では、画素に満足し得る光学特性を担持させられると共
にインクの特性がインクジェット記録法によって正確に
吐出させることのできる範囲を逸脱するように変化する
こともなく好ましいものである。
【0057】上記した色材を溶解状態、分散状態あるい
は溶解及び分散状態で保持し、インクを構成する媒体と
しては例えば水を含む水性媒体等を用いることができ
る。そして水性媒体の構成成分としての水の割合は、イ
ンク全重量を基準として10〜90wt%、特には20
〜80wt%とすることが好ましい。
【0058】また水性媒体中には水溶性有機溶剤を含有
させてもよい。例えば下記の様な水溶性有機溶剤を使用
することによって、インク構成成分の溶解性を向上させ
たり、粘度の調整等を行う等のことができ、特に沸点が
150〜250℃程度の水溶性有機溶媒は、該インクを
インクジェット記録方法を用いて吐出させ、基板に該イ
ンクを付着させる際に、オリフィスの目詰まりが起こる
可能性を低減し、且つ基板への密着性を低下させること
も無いため好適に用いられる。そしてそのような水溶性
有機溶剤としては例えば第2表に示した様な溶剤が挙げ
られる。
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】また、インクには非イオン系、アニオン
系、カチオン系等の界面活性剤を用いても良く、他に
も、pH調整剤、防かび剤等の添加剤を必要に応じて添
加しても良い。
【0062】ところでこの様なインクは、インクジェッ
ト方式、例えばエネルギー発生素子として電気熱変換体
を用いたバブルジェットタイプ、あるいは圧電素子を用
いたピエゾジェットタイプ等によって記録ヘッドから吐
出させ、カラーフィルタの基板上に付着させて赤色の画
素を形成するのに極めて好適に用いられるものである。
またこのインクの特性として、インク調合時点におい
て、インク温度25℃のときに表面張力が30〜68d
yn/cm、粘度を15cP以下、特には10cP以
下、更には5cP以下とすることで、インクの吐出特性
は特に優れたものとなる。そして本実施態様において、
かかる特性を達成することのできる具体的なインク組成
としては例えば後述する実施例に記載したインクを挙げ
ることができる。
【0063】(2)緑色画素 ・下記構造式(G1)で示されるフタロシアニン染料
【0064】
【外42】
【0065】なお上記式(G1)中、Pcはフタロシア
ニン骨格を示す。(M7)はCu、ZnまたはNiを示
し、またM8はNa、K及びLi等の一価のアルカリ金
属やNH+ 4を示す。R12及びR13は水素原子、SO3
(M5)、未置換のアミド基もしくは置換アミド基(例
えば−NHCOCH3 、−NHCOC25 、−NHC
OC37 等)または例えば炭素数1〜5の直鎖状もし
くは分岐鎖状のアルキル基を示す。M5はNa、K及び
Li等の一価のアルカリ金属やNH+ 4を示す。R 14及び
15は例えば炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐鎖状の
アルキル基を示す。またR16は−CONHR17、−CO
OHもしくは−COO(M6)を示し、M6はNa、K
及びLi等の一価のアルカリ金属やNH+ 4を示す。また
17は水素原子または炭素数1〜4の直鎖状もしくは分
岐鎖状のアルキル基を示す。またnは0、1または2を
示す。
【0066】上記式(G1)の具体例としては、例えば
下記構造式G1−Aで示される様なフタロシアニン染料
が挙げられる。
【0067】
【外43】 (Zn−Pcは亜鉛フタロシアニン骨格を示す)
【0068】・下記構造式(G2)で示されるフタロシ
アニン染料
【0069】
【外44】
【0070】式中、Metは2価〜4価の金属イオンま
たは2個の水素原子を表し、RPcは1〜8個のフェニ
ル基が導入されたフタロシアニン残基を表し、M9は水
素原子、アルカリ金属またはアンモニウムイオンを表
し、xは1〜8、yは0〜7(ただし、x+y<8)で
あり、Metが3価または4価の金属イオンである場合
は、配位子がそれぞれ1または2存在する。
【0071】式(G−2)のMetとなり得る2価〜4
価の金属イオンとしては、Cu、Zn、Fe、Co、N
i、Mn、Cr、Mg、Al、Si、Sn、Ti、G
e、Ga、Pb等を挙げることができる。
【0072】式(G−2)のM9としてのアリカリ金属
としては、Li、Na、K、Rb、Cs、Fr等を挙げ
ることができる。
【0073】式(G−2)で示されるフタロシアニン化
合物は、例えばMetRPcで示されるフタロシアニン
化合物をスルホキシル化する工程を通して得ることがで
きる。このスルホキシル化には、発煙硫酸またはクロル
スルホン酸を好適に用いることができる。これらの使用
量としては、モル比で、フタロシアニン化合物の8倍以
上であればよく、好ましくは大過剰の雰囲気下で反応さ
せるのがよい。この反応に使用する溶剤としては、反応
に対して不活性である溶剤であればよいが、溶剤を使用
せずに発煙硫酸またはクロルスルホン酸で溶剤を兼用
し、溶解性の低いフタロシアニン化合物の溶解を助ける
方法が好ましい。
【0074】反応温度は、原料として用いるフタロシア
ニン化合物の種類、特に金属種に応じてその最適温度を
選択することができ、例えばフタロシアニン化合物自体
の分解が起こらず、所定の反応を進行し得る0〜80℃
の範囲から選択した温度で反応を行うことができ、通常
15〜50℃の範囲の温度で行うのが好ましい。反応時
間は、使用する原料、反応温度、反応濃度等に応じて異
るが、通常2〜24時間の範囲から選択することができ
る。
【0075】発煙硫酸及びクロルスルホン酸による反応
後の後処理として使用する塩基性物質としては、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ性金属化合物
類、アンモニア、トリエチルアミン、N,N−ジメチル
アニリン、ピリジン、ピペリジン、DBU等のアミン類
等を挙げることができ、これらは単独で用いても、2種
以上適宜組み合わせて用いてもよい。反応系は、これら
の塩基性物質をそのまま、あるいは適当な溶剤に溶解し
て添加することができる。
【0076】式(G−2)のフタロシアニン化合物にお
けるMetとM9の組合せとしては、第3表に示すもの
を挙げることができる。
【0077】
【表4】
【0078】・下記構造式(G3)で示されるナフタロ
シアニン染料
【0079】
【外45】
【0080】上記式(G3)中、Metは2価〜4価の
金属イオンまたは2個の水素原子を表し、NPcはナフ
タロシアニン残基を表し、M10は水素原子、アルカリ
金属またはアンモニウムイオンを表し、xは1〜4、y
は0〜3(ただし、x+y≦4)であり、Metが3価
または4価の金属イオンである場合は、配位子がそれぞ
れ1または2存在する。
【0081】式(G−3)のMetとなり得る2価〜4
価の金属イオンとしては、Cu、Zn、Fe、Co、N
i、Mn、Cr、Mg、Al、Si、Sn、Ti、G
e、Ga、Pb等を挙げることができる。
【0082】式(G−3)のM10としてのアリカリ金
属としては、Li、Na、K、Rb、Cs、Fr等を挙
げることができる。
【0083】式(G−3)で示されるナフタロシアニン
化合物は、例えばMetNPcで示されるフタロシアニ
ン化合物をスルホキシル化する工程を通して得ることが
できる。このスルホキシル化には、発煙硫酸またはクロ
ルスルホン酸を好適に用いることができる。これらの使
用量としては、モル比で、フタロシアニン化合物の4倍
以上であればよく、好ましくは大過剰の雰囲気下で反応
させるのがよい。この反応に使用する溶剤としては、反
応に対して不活性である溶剤であればよいが、溶剤を使
用せずに発煙硫酸またはクロルスルホン酸で溶剤を兼用
し、溶解性の低いフタロシアニン化合物の溶解を助ける
方法が好ましい。
【0084】反応温度は、原料として用いるフタロシア
ニン化合物の種類、特に金属種に応じてその最適温度を
選択することができ、例えばフタロシアニン化合物自体
の分解が起こらず、所定の反応を進行し得る0〜80℃
の範囲から選択した温度で反応を行うことができ、通常
15〜50℃の範囲の温度で行うのが好ましい。反応時
間は、使用する原料、反応温度、反応濃度等に応じて異
るが、通常2〜24時間の範囲から選択することができ
る。
【0085】発煙硫酸及びクロルスルホン酸による反応
後の後処理として使用する塩基性物質としては、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ性金属化合物
類、アンモニア、トリエチルアミン、N,N−ジメチル
アニリン、ピリジン、ピペリジン、DBU等のアミン類
等を挙げることができ、これらは単独で用いても、2種
以上適宜組み合わせて用いてもよい。反応系は、これら
の塩基性物質をそのまま、あるいは適当な溶剤に溶解し
て添加することができる。
【0086】式(G−3)のフタロシアニン化合物の代
表例を第4表に示す。
【0087】
【表5】
【0088】・下記構造式(G4)で示されるピラゾロ
ン染料
【0089】
【外46】
【0090】上記式(G4)中R18、R19は各々独立に
水素原子、OH基、ハロゲン原子、炭素数1〜5の直鎖
状もしくは分岐鎖状のアルキル基、ニトロ基、CF3
基、SO3 (M11)基を示す。そしてR18及びR19の少
なくとも一方はニトロ基、もしくはCF3 基とすること
が、緑色の着色画素の特性を考慮した場合に特に好まし
いものである。またM11は、Na、K及びLi等の1
価アルカリ金属あるいはNH4 とすることが好ましい。
【0091】またR20、R21は双方ともSO3 (M1
2)基とすることが好ましい。すなわちR20、R21の両
方のスルホン基とすることで、このピラゾロン染料のイ
ンク中での溶解性がより向上し、インク吐出安定性をよ
り改善することができるものである。またM12はN
a、K及びLi等の1価アルカリ金属やNH4 が好まし
い。
【0092】そして前記(a)〜(d)の特性及びイン
クジェット法を採用する場合のインク吐出安定性を考慮
した場合、上記一般式(G4)中のR18がCF3 基であ
ってR19が水素原子であるピラゾロン染料は好ましい。
また上記一般式(G4)のR20及びR21を構成するSO
3 (M12)のM12としては例えばNaとすることが
好ましい。
【0093】下記第5表に式(G4)で示されるピラゾ
ロン染料の具体例を示す。
【0094】
【表6】
【0095】ここで上記式(G1)、(G2)、(G
3)及び(G4)で示される色素は、単独で緑色画素を
形成してもよく、これらの色素から選ばれる少なくとも
2つを混合したもの、あるいはこれらの色素から選ばれ
る少なくとも1つと従来から知られている色素とを混合
したものを用いて緑色画素を形成してもよい。特に上記
式(G1)で示されるフタロシアニン染料から選ばれる
少なくとも1つの色素と上記式(G4)で示されるピラ
ゾロン染料から選ばれる少なくとも1つの染料との組合
わせは、前記(a)〜(d)の優れた特性のカラーフィ
ルタを与えることができ、またインクジェット記録方法
を用いてカラーフィルタを製造する為にこれらの色素を
インク化したときの該インクのインクジェット吐出安定
性も良好である。
【0096】ここで上記式(G−4)のピラゾロン染料
と式(G−1)のフタロシアニン染料を混合して用いる
場合、インクの吐出特性やカラーフィルタの特性を考慮
した場合、例えば重量比で1:4〜4:1程度とするこ
とが好ましい。
【0097】また染料のインク中における総量として
は、インク全重量を基準として0.1〜15wt%、特
には1〜10wt%、更には2〜8wt%の範囲では、
画素に満足し得る光学特性を担持させられると共にイン
クの特性がインクジェット記録法によって正確に吐出さ
せることのできる特性の範囲を逸脱することもなく好ま
しいものである。
【0098】上気した色材を溶解状態、分散状態あるい
は溶解及び分散状態で保持し、インクを構成する媒体と
しては例えば水を含む水性媒体等を用いることができ
る。そして水性媒体の構成成分としての水の割合は、イ
ンク全重量を基準として10〜90wt%、特には20
〜80wt%とすることが好ましい。
【0099】また水性媒体中には水溶性有機溶剤を含有
させてもよい。例えば下記の様な水溶性有機溶剤を使用
することによって、インク構成成分の溶解性を向上させ
たり、粘度の調整等を行う等のことができ、特に沸点が
150〜250℃程度の水溶性有機溶媒は、該インクを
インクジェット記録方法を用いて吐出させ、基板に該イ
ンクを付着させる際に、オリフィスの目詰まりが起る可
能性を低減し、且つ基板への密着性を低下させることも
無いため好適に用いられる。そしてそのような水溶性有
機溶剤としては例えば前記第2表に示した様な溶剤が挙
げられる。
【0100】(3)青色画素 ・下記構造式(B1)で示されるポルフィラジン染料
【0101】
【外47】
【0102】式中、A1 〜A4 は各々独立してハロゲン
原子、ニトロ基、アルキル基、アリール基、アルコキシ
基、スルホン基またはスルホアミド基で置換されていて
もよい芳香族環、もしくはスルホン基またはスルホアミ
ド基で置換されていてもよい含窒素複素芳香族環であ
り、またA1 〜A4 の少なくとも一つは含窒素複素環で
ある。M13は2つの水素原子または2価の金属、或い
は3価または4価の金属誘導体であり、DはNa、Kや
Li等の1価アルカリ金属又はNH4 を表す。
【0103】式(B1)におけるA1 〜A4 を構成し得
る芳香環もしくは含窒素複素芳香環としては、例えば以
下の式(1)〜(7)に示す構造のものを挙げることが
できる。但し、A1 〜A4 の全てが同時に式(7)の構
造をとることはない。
【0104】
【外48】
【0105】上記(1)〜(6)中、R22〜R35はそれ
ぞれ独立に、水素原子、スルホン基あるいはスルホアミ
ド基であり、上記式(7)中、R36〜R39は、各々独立
して水素原子、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、ニトロ基、炭素数
1〜3の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基で置換され
ていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜3
の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基で置換されていて
もよいアリール基、炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖
状のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、
n−プロポキシ基、n−ブトキシ基等)、スルホン基及
びスルホンアミド基から選ばれる基である。
【0106】M13としての2価の金属としては、C
u、Zn、Fe、Co、Ni、Ru、Pb、Rh、P
d、Pt、Mn、Sn及びPbを挙げることができる。
M13としての3価または4価の金属誘導体としては、
AlCl、InCl、FeCl、MnOH、SiCl、
SnCl2 、GeCl2 、Si(OH)2 、Sn(O
H)2 、Ge(OH)2 、VO及びTiOを挙げること
ができる。特に、Cu、Ni、Co、Fe、Cl、Z
n、VO、Pd及びMnOHが好ましい。
【0107】式(B1)で表されるポルフィラジン誘導
体の代表例としては以下の化合物(B1−A)〜(B1
−K)を挙げることができる。
【0108】
【外49】
【0109】
【外50】
【0110】
【外51】
【0111】
【外52】
【0112】式(B1)のポルフィラジン誘導体は、例
えば、下記式(8)で表される含窒素芳香環ジシアノ化
合物と塩化第一銅のような金属誘導体を反応させること
により製造することができる。
【0113】
【外53】 〔x1 〜x4 はそれぞれ独立して置換されていてもよい
炭素原子または窒素原子を表し、これらの少なくとも2
つは置換されていて炭素原子である〕。
【0114】あるいは、下記式(9)で示される含窒素
芳香環ジカルボン酸誘導体と、塩化第一銅のような金属
誘導体及び尿素とを反応させることによって得ることも
できる。
【0115】
【外54】 〔x1 〜x4 はそれぞれ独立して置換されていてもよい
炭素原子または窒素原子を表し、これらの少なくとも2
つは置換されていて炭素原子である〕。
【0116】この他、含窒素芳香環を有するフタルイミ
ド等、一般的にフタロシアニン誘導体を合成する方法に
おいて、含窒素芳香環を有する中間体を用いることによ
り、適宜目的とするポルフィラジン誘導体の合成が可能
である。
【0117】本発明にかかるポルフィラジン誘導体の合
成における金属誘導体と含窒素芳香環を有する中間体の
使用量は、モルで、1:3〜1:6の範囲とするのが好
ましい。更に、含窒素芳香環中間体として異る種類のも
のを混合し、これに金属誘導体を反応させ、同一分子中
に数種類の芳香環を同時に含有するポルフィラジン誘導
体を合成することも可能である。この際、芳香環に窒素
を含まないもの、例えば無水フタル酸等を混合し合成を
行っても構わないが、少なくとも1つは窒素原子を持つ
芳香環が含まれるように合成を行う。
【0118】一例を挙げると、2,3−ピリジンカルボ
ン酸とフタル酸を1:1のモル比で反応させるとフタロ
シアニンと類似の構造を有する中間体である下記化合物
L:
【0119】
【外55】 が合成でき、これに必要に応じてアミド化されたスルホ
ン酸基を導入して本発明のポルフィラジン誘導体を得る
ことができる。
【0120】合成反応は、適当な溶媒の存在下で行われ
ることが好ましい。このときの溶媒としては、沸点が1
30℃以上の有機溶媒が好ましく用いられる。例えば、
トリクロロベンゼン、ニトロベンゼン、キノリン、クロ
ロナフタレン、n−アミルアルコール、n−ヘキサノー
ル、シクロヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノー
ル、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、1−オクタ
ノール、2−エチルヘキサノール、ベンジルアルコー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、エト
キシエタノール、プロポキシエタノール、ブトキシエタ
ノール、ジメチルアミノエタノール、ジエチルアミノエ
タノール、スルフォラン等が挙げられるがこれらに限定
されない。合成に使用する溶媒の量は中間体である含窒
素芳香環ジカルボン酸誘導体、または含窒素芳香環ジシ
アノ化合物の1〜100重量倍、好ましくは5〜20重
量倍とすることができる。
【0121】中心金属としては先に式(B−1)におい
て挙げた金属を用いることができ、合成においては所望
の金属または金属誘導体が中心に位置するように用いる
金属誘導体を選択する。
【0122】更に、合成反応においては、1,3−ジア
ザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン(DBU)
あるいはモリブデン酸アンモニウムを添加してもよい。
添加量はフタロニトリル化合物1モルに対して、0.1
〜10倍モル、好ましくは0.5〜2倍モルとすること
ができる。
【0123】反応温度は、80〜300℃、好ましくは
130〜230℃である。80℃未満では反応が極端に
遅くなる場合があり、また、300℃を超えるとポルフ
ィラジン誘導体の分解が起こる場合がある。反応時間
は、2〜20時間、好ましくは5〜15時間とすること
ができる。2時間未満では、未反応原料が多く存在し、
20時間を超えるとポルフィランジ誘導体の分解が起こ
る場合がある。
【0124】本発明にかかるポルフィラジン誘導体は、
インクジェット用のインクに用いる色素としての良好な
溶解性を得るためにスルホン基を有することを特徴とす
るものである。分子中へのスルホン基の導入は、中間体
としてスルホン基を含窒素芳香環ジカルボン酸誘導体、
または含窒素芳香環ジシアノ化合物を使用するか、上述
のようスルホン基を有していない状態のフタロシアニン
類似構造の中間体を合成してからスルホン基を導入して
もよい。フタロシアニン類似構造の中間体にスルホン基
を導入する方法としては、例えば、この中間体を、これ
に対して1〜20倍重量、好ましくは5〜10倍重量の
クロロスルホン酸中で加熱する方法を挙げることができ
る。このときの反応温度は90〜150℃、好ましくは
120〜140℃、反応時間は1〜12時間、好ましく
は4〜6時間とすることができる。スルホン基が付加さ
れたかどうかは、例えば、スルホン基の付加反応終了
後、目的とするポルフィラジン誘導体を精製し、これを
FT−IRで分析して、1290cm-1と1120cm
-1における鋭い吸収を観測することで確認できる。
【0125】更に、本発明にかかるポルフィラジン誘導
体におけるスルホン基は、その一部が、カラーフィルタ
の製造において基板にインク受容層を用いる場合でのイ
ンク受容層との親和性を高めるため、あるいは耐水性を
向上させるために更にアミド化されてもよい。このアミ
ド化の方法としては、スルホン化の工程において、フタ
ロシアニン類似構造の中間体をクロロスルホン酸中で加
熱して得られるポルフィラジン誘導体のスルホクロライ
ドを、アンモニアと反応させる方法や、すでにスルホン
基を有するポルフィラジン誘導体に塩化チオニルのよう
な塩素化剤を用いてスルホクロライドとした後アンモニ
アと反応させてアミド化する方法を挙げることができ
る。ポルフィラジン誘導体のスルホクロライドは加水分
解し易いため、氷温下により徐々に反応させると高い収
率が得られる。
【0126】本発明で用いる青用の色素としては、上記
のポルフィラジン誘導体からなる色素に、フタロシアニ
ン誘導体からなる顔料を組み合わせて用いてもよい。こ
のフタロシアニン誘導体としては、例えば下記式(B−
2)で表されるものを挙げることができる。
【0127】
【外56】 〔式中、mはスルホン基の数、nはスルホンアミド基の
数であり、Dはアルカリ金属またはアンモニアを表し、
M14は、2つの水素原子または置換基をもっている2
価の金属、あるいは3価または4価の金属誘導体を表
す〕。
【0128】Dとしてのアルカリ金属としては、例えば
1価のアルカリ金属を挙げることができる。また、M1
4としての2価の金属としては、例えば、銅、亜鉛、
鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、鉛、ロジウム、
パラジウム、白金、錫等を挙げることができ、3価また
は4価の金属誘導体としては、例えば、AlCl、In
Cl、FeCl、MnOH、SiCl、SnCl2 、G
eCl2 、Si(OH)2 、Sn(OH)2 、Ge(O
H)2 、VO、TiO等を挙げることができる。
【0129】このフタロシアニン誘導体からなる顔料の
具体例としては、C.I.Direct Blue 8
6、87、199等が挙げられる。
【0130】(インクジェット記録用インク)本発明の
一実施態様にかかるインクジェット記録用のインクは、
インクの色材を構成する色素として上述した含窒素芳香
環を有するポルフィラジン誘導体と、必要に応じてフタ
ロシアニン誘導体を含む。そしてこのインクは、例えば
カラーフィルタの青色の画素形成用のインクとして好適
に用いることができるものである。
【0131】これらの色素を組み合わせる場合におけ
る、インク中におけるポルフィラジン誘導体とフタロシ
アニン誘導体との重量比としては、10:0〜1:9の
範囲から選択でき、特には3:7〜7:3とした場合、
光学的な特性に優れた青色の画素を得られる為好まし
い。
【0132】インク中における色素の総量としては、イ
ンク全重量を基準として0.1〜15重量(重量)%、
特には1〜10重量%、更には2〜8重量%の範囲で
は、画素に満足し得る光学特性を担持させられると共に
インクの特性がインクジェット記録法によって正確に吐
出させることのできる範囲を逸脱するように変化するこ
ともなく好ましいものである。
【0133】上記した色素を溶解状態、分散状態あるい
は溶解及び分散状態で保持し、インクを構成する媒体と
しては例えば水を含む水性媒体等を用いることができ
る。そして水性媒体の構成成分としての水の割合は、イ
ンク全重量として10〜90重量%、特には20〜80
重量%とすることが好ましい。
【0134】また水性媒体中には水溶性有機溶剤を含有
させてもよい。例えば下記の様な水溶性有機溶剤を使用
することによって、インク構成成分の溶解性を向上させ
たり、粘度の調整等を行う等のことができ、特に沸点が
150〜250℃程度の水溶性有機溶媒は、該インクを
インクジェット記録方法を用いて吐出させ、基板に該イ
ンクを付着させる際に、オリフィスの目詰まりが起こる
可能性を低減し、且つ基板への密着性を低下させること
も無いため好適に用いられる。更に、水溶性有機溶剤の
含有量としては、インク全量に対して、沸点が150〜
250℃の有機溶媒が、5〜50重量%、より好ましく
は沸点が180〜230℃の有機溶媒が5〜50重量%
含まれる。これに加えて、沸点が250℃以上の有機溶
媒が30重量%以下であるのがより好ましく、沸点が2
30℃以上の有機溶媒が20重量%以下であるのが更に
好ましい。使用し得る有機溶媒としては前記第2表に示
した様な溶媒が挙げられる。
【0135】また、インクには非イオン系、アニオン
系、カチオン系等の界面活性剤を用いても良く、他に
も、PH調整剤、防かび剤等の添加剤を必要に応じて添
加しても良い。
【0136】ところでこの様なインクは、インクジェッ
ト方式、例えばエネルギー発生素子として電気熱変換体
を用いたバブルジェットタイプ、あるいは圧電素子を用
いたピエゾジェットタイプ等によって記録ヘッドから吐
出させ、カラーフィルタの基板上に付着させて青色の画
素を形成するのに極めて好適に用いられるものである。
またこのインクの特性として、インク調合時点におい
て、インク温度25℃のときに表面張力が30〜68d
yn/cm、粘度を15cP以下、特には10cP以
下、更には5cP以下とすることで、インクの吐出特性
は特に優れたものとなる。そして本実施態様において、
かかる特性を達成することのできる具体的なインク組成
としては例えば後述する実施例に記載したインクを挙げ
ることができる。
【0137】(カラーフィルタの製法)次に上記した種
々の色素によって色要素が形成されてなるカラーフィル
タのインクジェット法を用いた製造方法について説明す
る。図2は本発明の一実施態様にかかる液晶用カラーフ
ィルタの製造方法の説明図である。
【0138】図2(a)は、パターン状に遮光部(以降
「ブラックマトリクス」)2が形成された光透過性の基
板1(例えばガラス基板等)を示したものである。ブラ
ックマトリクス2の形成方法としては、基板上に直接設
ける場合は例えば、スパッタもしくは蒸着により金属
(例えばクロム、酸化クロム等)の薄膜を形成し、フォ
トリソ工程によりパターニングする方法が挙げられ、ま
た樹脂組成物上に設ける場合は、一般的なフォトリソ工
程によるパターニングの方法が挙げられる。
【0139】まず、ブラックマトリクス2の形成された
基板1上に硬化可能な樹脂組成物を含む層を形成し、基
板1上にインク受容層3を形成する(図2(b))。な
お基板としては一般にガラスが用いられるが、液晶用カ
ラーフィルタとしての一般に求められる光透過性や機械
的強度等の特性を満足し得るものであればガラスに限定
されず、例えば透明アクリル樹脂基板等を用いることも
できる。
【0140】インク受容層3を形成する材料としては公
知のものが使用できるが、例えば耐熱性等を考慮する
と、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、イミド系樹脂が
好適であり、更に水性インクの吸収性を考慮すると、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
等のセルロース系水溶性ポリマーを含むものが好まし
い。その他にも例えばポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリウレタン、
カルボキシメチルセルロース、ポリエステル等や、アル
ブミン、ゼラチン、カゼイン、でんぷん、カチオン化で
んぷん、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ等の天然樹脂
を挙げることができる。特に耐熱性、インク吸収性に加
えて前述した着色部の透明性、にじみ、染料の耐光性等
を考慮すると、ヒドロキシプロピルセルロースとメチロ
ール化メラミンとの混合物、或は以下の構造単位(1
0)からなる単量体の単独及び/又は他のビニル系単量
体との共重合体を少なくとも含む化合物を用いることが
好ましい。
【0141】
【外57】
【0142】なお、上記一般式(10)中、R12はHま
たはCH3 等、R13はHまたは未置換もしくは炭素数1
〜5の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基等で置換さ
れていてもよいアルキル基を表す。上記式(10)で表
される構造単位に相当する単量体としては、例えばN−
メチロールアクリルアミド、N−メトキシメチルアクリ
ルアミド、N−エトキシメチルアクリルアミド、N−イ
ソプロポキシメチルアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリルアミド、N−メトキシメチルメタクリルアミ
ド、N−エトキシメチルメタクリルアミド等を挙げられ
る。また他のビニル系単量体としては、アクリル酸、メ
タクリル酸、アクリル酸エステル(アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル等)、メタクリル酸エステル(メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル等)、水酸基を含有
したビニル系単量体(ヒドロキシメチルメタクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシメチ
ルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート等)、
スチレン、α−メチルスチレン、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、アクリロニトリル、アリルアミン、ビニ
ルアミン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等を挙げる
ことができる。上記一般式(10)の構造単位に相当す
る単量体と他のビニル系単量体との共重合比はモル比で
95:5〜5:95の範囲が望ましい。
【0143】また、上記受容層3には必要に応じて各種
添加剤を含んでもよい。添加剤の具体的な一例としては
各種界面活性剤、染料固着剤(耐水化剤)、消泡剤、酸
化防止剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、分散剤、粘度調
整剤、pH調整剤、防カビ剤、可塑剤が挙げられる。こ
れらの添加剤については従来公知の化合物から目的に応
じて任意に選択すればよい。
【0144】インク受容層3の形成方法としては、スピ
ンコート、ロールコート、バーコート、スプレーコー
ト、ディップコート等の方法を用いることができる。ま
た必要に応じてプリベークを行なっても良い。
【0145】次いでインクジェット方式により前記した
本発明にかかるインクをインク受容層3の画像形成部位
に付着させ、該インク受容層3の所定の部位を着色せし
める(図2(c))。インクジェット方式としては、エ
ネルギー発生素子として電気熱変換体を用いたバブルジ
ェットタイプ、あるいは圧電素子を用いたピエゾジェッ
トタイプ等が使用可能であり、着色面積および着色パタ
ーンは任意に設定することができる。ここで図3を用い
てインクジェット法にてインクを噴射し画素を形成する
ための好ましい方法について述べると、図3はインクジ
ェット法にてカラーフィルタの着色部を描画する装置の
構成を示すブロック図である。図3においてCPU21
はヘッド駆動回路22を介してインクジェット記録ヘッ
ド4と接続されている。更にCPU21にはプログラム
メモリ23内の制御プログラム情報が入力される様に構
成されている。そしてCPU21はインクジェット記録
ヘッド23を基板1上の所定の位置まで移動させ(不図
示)、基板1上の所望の画素位置をインクジェットヘッ
ドの下方にもたらし、その位置に所望の色のインク24
を吐出して着色する。これを基板1上の所望の画素位置
に対して行なうことによりカラーフィルタを製造するこ
とができるものである。
【0146】次にインク受容層3を硬化させる(図2
(d))。硬化方法としてはインク受容層に用いた硬化
性樹脂に適した方法を用いれば良く例えば加熱、光照射
あるいは加熱及び光照射を行なって硬化させ、各色の着
色画素11を形成する。ここでインク吸収層に照射する
光としては特に限定させるものではないが、特にDee
p−UV光が好ましく、また光照射条件としては1〜3
000mJ/cm2 程度が好適である。また熱処理とし
ては例えばオーブン、ホットプレート等の手段によるも
のが挙げられ、温度条件50℃〜180℃で10秒〜2
0分行なえばよい。
【0147】この後、必要に応じて硬化せしめたインク
受容層3上に保護層を形成する(図2(e))。保護層
6は、例えば光照射または熱処理により硬化可能な樹脂
材料を塗布し、それに引き続いて硬化せしめることによ
って、或いは無機膜を蒸着又はスパッタリングにより形
成することで設けることができる。保護層に用い得る材
料としては、保護層としたときにカラーフィルタに必要
な透明性を損なわず、またその後に必要に応じて行なわ
れるITO形式プロセスや配向膜形成プロセス等に耐え
うるものが好適に用いられ、具体的には例えば有機材料
としてはエポキシアクリレート、ウレタンアクリレート
等のアクリル系樹脂等が、無機材料としてはSiO2
を挙げることができる。この様にして本実施態様にかか
るカラーフィルタ9を得ることができる。
【0148】(第2の実施態様)次に本発明にかかるカ
ラーフィルタの第2の実施形態について説明する。本実
施態様は、インク受容層3に対してインクを付与するに
先立って、インク受容層3のブラックマトリックス2に
対応する部位を硬化させ、インク吸収性を予め低下させ
る点において第1の実施態様とは異なっている。本実施
態様を図4を用いてその製造プロセスに沿って説明する
と、まず第1の実施態様にて説明したのと同様の方法で
作成した、表面にブラックマトリックス2を形成した基
板1を用意し、ブラックマトリックス2を被覆する様に
インク受容層3を形成する(図4(a)及び(b))。
ここでインク受容層3は光照射によってその表面がイン
クの吸収性が低下する様な材料を用いることが好まし
い。
【0149】この実施態様においてインク受容層3を構
成する材料としては、上記した第1の実施態様において
用いられるインク受容層3の構成材料に、更に光重合開
始剤を含有させたものが好適に用いられる。ここで用い
られる光重合開始剤の例としては、例えばオニウム塩、
ハロゲン化トリアジン化合物が好ましく用いられる。具
体的にはオニウム塩としては、トリフェニルスルホニウ
ムヘキサフルオロアンチモネート、トリフェニルスルホ
ニウムテトラフルオロボレート、トリフェニルスルホニ
ウムヘキサフルオロホスフェート、トリフェニルスルホ
ニウムトリフルオロメチルスルホネートまたはこれらの
誘導体、さらにジフェニルヨードニウムヘキサフルオロ
アンチモネート、ジフェニルヨードニウムテトラフルオ
ロボレート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホ
スフェート、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメチ
ルフルホネートまたはこれらの誘導体等が挙げられる。
その中でもハロゲン化トリアジン化合物が好適に用いら
れる。さらにそれら化合物の誘導体等も挙げられる。上
記光重合開始剤の配合量は、前記インク受容層材料に対
して重量基準で0.01〜20%、好ましくは0.1〜
10%である。また増感剤としてペリレン、アントラセ
ン等の化合物を加えてもよい。
【0150】次いでインク受容層3のブラックマトリク
スに対応する部分を、例えばフォトマスク41等を用い
て選択的に露光し、インク受容層3のブラックマトリッ
クス2に対応する部分を硬化させる(図4(c))。そ
の結果インク受容層3に選択的にインク吸収性の低い部
分(非着色用部分)42が形成される。ここでパターン
露光に用いるフォトマスク42としては、例えばブラッ
クマトリクス2に対応するインク受容層部分に選択的に
露光可能な開口部43を備えたものを使用する。ここで
開口部43の幅(Y)はブラックマトリクス2の幅
(X)よりも狭くすることが好ましい。即ちこの方法で
カラーフィルタを形成したときに、各画素とブラックマ
トリクス2の境界部分において色ヌケが生じることは好
ましくなく、それを防止するためにはインク受容層の各
画素が形成されるべき領域に多めのインクを吐出するこ
とが好ましい。このことを考慮するインク受容層3の非
着色用部分の幅をブラックマトリックス2の幅(X)よ
りも狭くすることが好ましく、このような非着色用部分
は、上記した開口部43の幅(Y)はブラックマトリク
ス2の幅(X)よりも狭くしたフォトマスク42を用い
ることによって形成することができる。なお非着色用部
分43を形成する際にインク吸収層に照射する光として
は特に限定されるものではないが、前記したのと同様
に、Deep−UV光を用いることが好ましく、また光
照射条件としては1〜3000mJ/cm2程度が好適
である。また熱処理は例えばオーブン、ホットプレート
等の手段によるものが挙げられ、温度条件50℃〜18
0℃で10秒〜20分行なえばよい。
【0151】それ以降の工程(図4(d)〜(f))
は、図2(c)〜(e)に記載した様に各画素が形成さ
れるべき位置にインクジェット法によってインクを付与
し、インク受容層3の硬化を行なうことにより、カラー
フィルタを作製することができる。
【0152】この実施態様によれば、インクジェット法
にてR,G,B各画素を形成する際に発生しやすい各画
素間、特に隣接する画素間等での混色、色ムラ等による
トラブルを防止することができ、低コストかつ高画質の
カラーフィルタの製造が可能となる。
【0153】なお本態様ではブラックマトリックス上の
樹脂を硬化させて画素間にインクが付着しないように構
成したが、インクの付着性を低下させる撥水剤等をブラ
ックマトリクス上に塗布してブラックマトリクス表面に
インクが付着しない様にして、非着色性としてもよい。
【0154】(第3の実施態様)次にインク受容層3を
設けることなしにカラーフィルタを製造する点に一つの
特徴を有する、本発明の第3の実施態様にかかるカラー
フィルタについて図5を用いてその製造工程に沿って説
明する。
【0155】まず第1の実施態様にて記載したのと同様
の方法で表面にブラックマトリクス2を形成した基板を
用意する(図5(a))。なお本態様においては、各画
素間に所定の厚さ、(例えば0.5μm以上の壁を作っ
ておくことが好ましく、その為に黒色の樹脂レジストを
パターニングしてブラックマトリックス2を形成するこ
とが好ましい。
【0156】次に、図5(b)に示すように、インクジ
ェット方式を利用して、Rインク51、及びGインク5
2及びBインク53を、ブラックマトリクス2の間の光
透過部55を埋めるようにして付与する。このときブラ
ックマトリクス2上で各色インクが重ならない様に付与
することが好ましい。
【0157】(インク組成)ここで本態様に用いる赤の
画素を与えるRインクとしては、例えば前記の式(R1
−1)及び(R1−2)で示される含金アゾピラゾロン
染料及び式(2−1)及び(R2−2)で示されるキサ
ンテン骨格を備えた染料から選ばれる少なくとも1つの
色素を含むインクを用いることができる。また緑色の画
素を与えるGインクとしては、例えば前記式(G1)、
(G2)、(G3)及び(G4)で示される構造を有す
る染料から選ばれる少なくとも1つの色素を含むインク
を用いることができ、更に青色の画素を与えるBインク
としては前記式(B1)で示される構造を有する染料か
ら選ばれる少なくとも1つの色素を含むインク、もしく
は前記式(B1)で示される構造を有する染料から選ば
れる少なくとも1つの色素及び前記式(B2)で示され
る構造を有する染料から選ばれる少なくとも1つの色素
を含むインクを用いることができる。ここでRインク、
Gインク及びBインクから選ばれる少なくとも1つのイ
ンク、好ましくはすべてのインクに光、熱あるいは光及
び熱などのエネルギーの付与により硬化可能な樹脂を含
有させたものを特に好適に用いることができる。またG
インク及びBインクにも該樹脂を含有させたものを用い
ることが好ましい。
【0158】(インク中硬化性樹脂成分の説明/含有
量)ここで上記樹脂としては、様々な市販の樹脂、硬化
剤を用いることができるが、インク中で固着等の問題を
起こすものが好ましい。このような材料としては例えば
アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン樹脂等が挙
げられる。また、インク中に含まれる光硬化可能な成分
あるいは熱硬化可能である成分あるいは光及び熱の双方
により硬化可能な成分の量としては、インク全重量を基
準として例えば0.1〜20%程度が好ましい。
【0159】次いで、図5(c)に示すように光照射、
加熱あるいは光照射と加熱の両方を行なって基板1上の
開口部55に付与したインクを部分硬化させ、次いで図
5(d)に示すようにブラックマトリクス2及び各色の
インクによって形成された着色部位54を被覆する様に
硬化性樹脂組成物を塗布し、光照射及び/又は熱処理に
より着色部位54を完全に硬化させて着色画素11を完
成させると共に硬化性樹脂組成物を硬化させて保護層6
を形成し、カラーフィルタを得る。なお保護膜6として
は、光照射または熱処理、あるいはこれらの両方により
硬化可能な樹脂材料を硬化させて形成する他に、無機膜
を蒸着またはスパッタによって形成して保護層6として
もよい。また保護膜6の形成に用い得る材料としては、
カラーフィルタとした場合の透明性を有し、その後のI
TO形式プロセス、配光膜形成プロセス等に耐えうるも
のが好適に使用できる。
【0160】ここまでカラーフィルタをインクジェット
法で製造する方法を種々説明してきたが、本発明にかか
るカラーフィルタの製法は、特に限定されず、例えば染
色法、顔料分散法、電着法などが挙げられる。
【0161】染色法は、ガラス基板上に染色用の材料で
ある水溶性高分子材料を塗布し、これをフォトリソグラ
フィー工程により所望の形状にパターニングした後、得
られたパターンを染色浴に浸漬して着色されたパターン
を得る。これを3回繰り返すことによりR(赤),G
(緑),B(青)の着色層を形成する。
【0162】顔料分散法は、近年染色法に取って代わり
つつある。この方法は、基板上に顔料を分散した感光性
樹脂層を形成し、これをパターニングすることにより単
色のパターンを得る。さらにこの工程を3回繰り返すこ
とによりR,G,Bの着色層を形成する。
【0163】電着方法は、基板上に透明電極をパターニ
ングし、顔料、樹脂、電解液等の入った電着塗装液に浸
漬して第1の色を電着する。この工程を3回繰り返して
R,G,Bの着色層を形成し、最後に焼成するものであ
る。
【0164】また、上記以外にも、熱硬化型の樹脂に顔
料を分散させ、印刷を3回繰り返すことによりR,G,
Bを塗り分けた後、樹脂を熱硬化させることにより着色
層を形成する方法もある。いずれの方法においてもカラ
ーフィルタ層上に保護膜を形成するのが一般的である。
【0165】(液晶パネル)ところで上記した本発明に
かかるカラーフィルタを組み込んだTFTカラー液晶パ
ネルの断面図は図1に示した通りであるが、液晶パネル
の他の構成としては例えばブラックマトリクス(BM)
オンアレイタイプ(図6に示す様にBMが対向するTF
T基板側に形成されているタイプ)やカラーフィルタ
(CF)オンアレイタイプ(図7に示す様にCF部がT
FT基板側に形成されているタイプ)等が挙げられる。
【0166】そしてこの様にして作成された液晶パネル
は例えば図8に示すようなコンピュータ91等の画像表
示装置92として用いられる。
【0167】
【実施例】次の本発明の各実施態様を実施例を用いてよ
り具体的に説明する。
【0168】(実施例1)表面研磨した無アルカリガラ
ス上に、下記に示す組成からなるアクリル系共重合体か
らなる感光性樹脂組成物をスピンナーで塗布し、90℃
で20分間焼成して膜厚1μmの感光性樹脂層を形成し
た。
【0169】 (感光性樹脂組成物) メチルメタクリレートと ヒドロキシエチルメタクリレートと N−メチロールアクリルアミドの3元共重合体 10重量部 (モノマー組成比、2:3:5) トリフェニルスルフォニウムヘキサフルオロアンチモレート 0.3重量部 エチルセロソルブ 89.7重量部
【0170】カラーフィルタが形成されるべき領域以外
が露光されるようにフォトマスクを介してパターン露光
し、感光性樹脂層を部分硬化させた。未硬化部分の感光
性樹脂層に、下記第6表に示す組成に調整したR、G、
Bの各インクをインクジェット方式(駆動電圧27ボル
ト(V)、パルス幅(7μsec)で吐出させ、1画素
あたり8回吐出分のインクを感光性樹脂層に付与した
後、90℃で20分間及び200℃で60分間焼成し、
各着色部を形成した。
【0171】
【表7】
【0172】こうして得られたカラーフィルタは、R、
G及びBの各々n画素のxy色度座標(標準C光源)を
結ぶ三角形の面積(S)が0.05844となり、この
とき合成される白色の刺激値(Y)は39.3であっ
た。即ちY≧−255×S+54を満たしていた。
【0173】次にこのカラーフィルタを用いて液晶表示
装置を作製し、照度500ルクスの観察環境下で、色温
度約7000Kで2500cd/m2 の輝度のバックラ
イト光源を用いてカラーパターンを表示させたところ、
階調境界でも識別が可能であり、良好な画像を得ること
ができた。
【0174】(実施例2)Rインク、Gインク及びBイ
ンクとして各々下記第7表のインクを用いた以外は実施
例1と同様にしてカラーフィルタを作製した。
【0175】
【表8】
【0176】こうして得られたカラーフィルタは、R、
G及びBの各々の画素のxy色度座標(標準C光源)を
結ぶ三角形の面積(S)が0.06016となり、この
とき合成される白色の刺激値(Y)は39.5であっ
た。即ちY≧−255×S+54.5を満たしていた。
【0177】次にこのカラーフィルタを用いて液晶表示
装置を作製し、照度500ルクスの観察環境下で、色温
度約7000Kで2500cd/m2 の輝度のバックラ
イト光源を用いてカラーパターンを表示させたところ、
階調境界でも識別が可能であり、優れた画像を得ること
ができた。
【0178】(実施例3)Rインク、Gインク及びBイ
ンクとして各々下記第8表のインクを用いた以外は実施
例1と同様にしてカラーフィルタを作製した。
【0179】
【表9】
【0180】こうして得られたカラーフィルタは、R、
G及びBの各々n画素のxy色度座標(標準C光源)を
結ぶ三角形の面積(S)が0.07667となり、この
とき合成される白色の刺激値(Y)は35.9であっ
た。即ちY≧−255×S+55を満たしていた。
【0181】次にこのカラーフィルタを用いて液晶表示
装置を作製し、照度500ルクスの観察環境下で、色温
度約7000Kで2500cd/m2 の輝度のバックラ
イト光源を用いてカラーパターンを表示させたところ、
階調境界でも識別が可能であり、非常に良好な画像を得
ることができた。
【0182】(実施例4)Rインク、Gインク及びBイ
ンクとして各々下記第9表のインクを用いた以外は実施
例1と同様にしてカラーフィルタを作製した。
【0183】
【表10】
【0184】こうして得られたカラーフィルタは、R、
G及びBの各々n画素のxy色度座標(標準C光源)を
結ぶ三角形の面積(S)が0.05766となり、この
とき合成される白色の刺激値(Y)は41であった。即
ちY≧−255×S+55.5を満たしていた。
【0185】次にこのカラーフィルタを用いて液晶表示
装置を作製し、照度500ルクスの観察環境下で、色温
度約7000Kで2500cd/m2 の輝度のバックラ
イト光源を用いてカラーパターンを表示させたところ、
階調境界でも識別が可能であり、非常に優れた画像を得
ることができた。
【0186】(実施例5)Rインク、Gインク及びBイ
ンクとして各々下記第10表のインクを用いた以外は実
施例1と同様にしてカラーフィルタを作製した。
【0187】
【表11】
【0188】こうして得られたカラーフィルタは、R、
G及びBの各々の画素のxy色度座標(標準C光源)を
結ぶ三角形の面積(S)が0.07134となり、この
とき合成される白色の刺激値(Y)は38.2であっ
た。即ちY≧−255×S+56を満たしていた。
【0189】次にこのカラーフィルタを用いて液晶表示
装置を作製し、照度500ルクスの観察環境下で、色温
度約7000Kで2500cd/m2 の輝度のバックラ
イト光源を用いてカラーパターンを表示させたところ、
階調境界でも識別が可能であり、極めて優れた画像を得
ることができた。
【0190】比較例1 下記第11表に示すRインク、Gインク及びBインクを
用いた以外は前記実施例1と同様にしてカラーフィルタ
を作製し、評価した。
【0191】
【表12】
【0192】こうして得られたカラーフィルタは、R、
G及びBの各々の画素のxy色度座標(標準C光源)を
結ぶ三角形の面積(S)が0.0635となり、このと
き合成される白色の刺激値(Y)は36であった。即ち
Y≧−255×S+54の条件を満たしていない。
【0193】次にこのカラーフィルタを用いて液晶表示
装置を作製し、照度500ルクスの観察環境下で、色温
度約7000Kで2500cd/m2 の輝度のバックラ
イト光源を用いてカラーパターンを表示させたところ、
実施例1のカラーパターンに比べて黒に近い領域での階
調表示が見づらく、階調の境界が潰れていた。
【0194】比較例2 比較例1のカラーフィルタの製造に用いた各々の色イン
クの濃度を1.3倍に濃くし、濃くした分だけ水を減ら
したインクを用いてカラーフィルタを作製した。
【0195】こうして得られたカラーフィルタは、R、
G及びBの各々の画素のxy色度座標(標準C光源)を
結ぶ三角形の面積(S)が0.0840となり、このと
き合成される白色の刺激値(Y)は30であった。即ち
Y≧−255×S+54の条件を満たしていない。
【0196】次にこのカラーフィルタを用いて液晶表示
装置を作製し、照度500ルクスの観察環境下で、色温
度約7000Kで2500cd/m2 の輝度のバックラ
イト光源を用いてカラーパターンを表示させたところ、
実施例1のカラーパターンに比べて黒に近い領域での階
調表示が見づらく、階調の境界が潰れていた。
【0197】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、色
濃度が高く且つ透明度にも優れたカラーフィルタを得る
ことができる。その結果、例えばバックライトの輝度を
上げることなく、黒に近い領域で良好な階調表示が得ら
れ、高画質表示の液晶パネル、更にはその液晶パネルを
画像表示部に用いることによって高画質の画像表示部を
備えたコンピュータを得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラーフィルタを用いた液晶素子の概略断面図
である。
【図2】本発明の一実施態様にかかるカラーフィルタの
製造方法の工程図である。
【図3】インクジェット法を用いたカラーフィルタの画
素を形成する方法の概略説明図である。
【図4】本発明の他の実施態様にかかるカラーフィルタ
の製造方法の工程図である。
【図5】本発明の更に他の実施態様にかかるカラーフィ
ルタの製造方法の工程図である。
【図6】本発明の一実施態様にかかる液晶パネルの概略
断面図である。
【図7】本発明の他の実施態様にかかる液晶パネルの概
略断面図である。
【図8】本発明の更に他の実施態様にかかる液晶パネル
の概略断面図である。
【図9】本発明の一実施態様にかかるコンピュータの概
略斜視図である。
【符号の説明】
1 光透過性基板 2 ブラックマトリクス 3 インク受容層 4 インクジェット記録ヘッド 6 保護層 9 カラーフィルタ 11 着色画素 21 CPU 22 ヘッド駆動回路 23 プログラムメモリ 24 インク 41 フォトマスク 42 インク吸収性の低い部分 43 開口部 51 赤インク 52 グリーンインク 53 ブルーインク 54 インク受容層の着色部 55 光透過部 61 対向基板 62 液晶組成部 63 画素電極 64 共通電極 65、66 配向膜 67 偏向板 68 バックライトの光 91 コンピュータ 92 画像表示部
フロントページの続き (72)発明者 宮崎 健 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 柏崎 昭夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 広瀬 雅史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H048 BA29 BA64 BB02 BB42 2H091 FA02Y FA35Y FB12 FB13 FD04 FD24 GA06 LA15 LA16

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤、緑及び青の色要素を備えたカラーフ
    ィルタであって、該色要素によって合成される白色の三
    刺激値(Y)と二度視野XYZ表色系(JIS Z87
    01)に基づいて得られる上記各色要素の標準C光源に
    おけるxy色度座標を結んで形成される三角形の面積
    (S)との関係が、Y≧−255*S+54を満たすこ
    とを特徴とするカラーフィルタ。
  2. 【請求項2】 上記YとSとの関係が、Y≧−255*
    S+54.5を満たす請求項1記載のカラーフィルタ。
  3. 【請求項3】 上記YとSとの関係がY≧−255*S
    +55を満たす請求項2記載のカラーフィルタ。
  4. 【請求項4】 上記YとSとの関係がY≧−255*S
    +55.5を満たす請求項3記載のカラーフィルタ。
  5. 【請求項5】 上記YとSとの関係が、Y≧−255*
    S+56を満たす請求項4記載のカラーフィルタ。
  6. 【請求項6】 該色要素が染料を含む請求項1記載のカ
    ラーフィルタ。
  7. 【請求項7】 上記赤の色要素は、下記構造式(R1−
    1)、(R1−2)、(R2−1)及び(R2−2)で
    示される色素から選ばれる少なくとも一つの色素を含
    み、 上記緑の色要素は下記構造式(G1)で示されるフタロ
    シアニン染料、(G2)で示されるフタロシアニン染
    料、(G3)で示されるナフタロシアニン染料、(G
    4)で示されるピラゾロン染料から選ばれるすくなくと
    も1つの色素を含み、 上記青の色要素は下記構造式(B1)で示されるポルフ
    ィラジン染料及び(B2)で示されるフタロシアニン染
    料から選ばれる少なくとも1つの色素を含む請求項1記
    載のカラーフィルタ。 【外1】 (上記一般式(R1−1)中、R1 ,R2 ,R3 及びR
    4 は各々水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素数1
    〜5のアルキル基、CF3 基、またはSO3 (M1)基
    (M1は一価アルカリ金属あるいはNH4 を示す)を表
    し、R5 及びR6は各々水素原子、ハロゲン原子または
    SO3 (M2)基(M2は一価アルカリ金属あるいはN
    4 を示す)を表し、M3はCr、Ni、またはCoを
    表し、またX1+ は一価アルカリ金属カチオンあるいは
    NH4+ を表す。) 【外2】 (上記一般式(R1−2)中、R7 ,R8 は各々水素
    原子、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素数1〜5のアルキ
    ル基、CF3 基、またはSO3 (M1)基(M1は一価
    アルカリ金属あるいはNH4 を示す)を表し、R9 は水
    素原子、ハロゲン原子またはSO3 (M2)基(M2は
    一価アルカリ金属あるいはNH4 を示す)を表し、M4
    はCuまたはCrを表し、またX2+ は一価アルカリ金
    属カチオンあるいはNH4+ を表す。) 【外3】 (上記式(R2−1)中X3〜X6はハロゲン原子、Z
    1は−COO(M3)基、または−SO3 - 基を表し、
    M3は一価のアルカリ金属或いはNH4+ を表す。 【外4】 (上記式(R2−2)中、R10、R11は水素原子、炭素
    数1〜5の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、また
    は置換もしくは未置換のアリール基を表し、Z2及びZ
    3は−COO(M4)基、または−SO3 - 基を表し、
    M4は一価のアルカリ金属或いはNH4 + を表す。) 【外5】 (上記式(G1)中、Pcはフタロシアニン骨格を示
    し、(M7)はCu、ZnまたはNiを示し、R12及び
    13は水素原子、SO3 (M5)、置換もしくは未置換
    のアミド基、または置換もしくは未置換のアルキル基を
    示す。R14及びR15は置換もしくは未置換のアルキル
    基、R16は−CONHR17、−COOHもしくは−CO
    O(M6)を示し、R17は水素原子または置換もしくは
    未置換のアルキル基を示す。またnは0、1または2を
    示す。M4,M5及びM6は各々一価のアルカリ金属ま
    たはNH+ 4を示す。) 【外6】 (上記式(G2)中、Metは2価〜4価の金属イオン
    または2個の水素原子を表し、RPcは1〜8個のフェ
    ニル基が導入されたフタロシアニン残基を表し、Mは水
    素原子、アルカリ金属またはアンモニウムイオンを表
    し、xは1〜8、yは0〜7(ただし、x+y<8)で
    あり、Metが3価または4価の金属イオンである場合
    は、配位子がそれぞれ1または2存在する。) 【外7】 (上記式(G3)中、Metは2価〜4価の金属イオン
    または2個の水素原子を表し、Npcはナフタロシアニ
    ン残基を表し、M10は水素原子、アルカリ金属または
    アンモニウムイオンを表し、xは1〜4、yは0〜3
    (ただし、x+y≦4)であり、Metが3価または4
    価の金属イオンである場合は、配位子がそれぞれ1また
    は2存在する。) 【外8】 (上記式(G4)中、R18、R19は各々独立に水素原
    子、OH基、ハロゲン原子、炭素数1〜5の直鎖状もし
    くは分岐鎖状のアルキル基、ニトロ基、CF3 基、SO
    3 (M11)基(M11は1価アルカリ金属あるいはN
    4 を表す)を示す。R20、R21は双方ともSO3 (M
    12)基(M12は1価アルカリ金属あるいはNH4
    表す)を示す。) 【外9】 (上記式(B1)中、A1 〜A4 は各々独立してハロゲ
    ン原子、ニトロ基、アルキル基、アリール基、アルコキ
    シ基、スルホン基またはスルホアミド基で置換されてい
    てもよい芳香族環、もしくはスルホン基またはスルホア
    ミド基で置換されていてもよい含窒素複素芳香族環であ
    り、またA1 〜A4 の少なくとも一つは含窒素複素環で
    ある。M13は2つの水素原子または2価の金属、或い
    は3価または4価の金属誘導体であり、Dは1価のアル
    カリ金属またはNH4 を表わす。) 【外10】 (上記式(B2)中、m、nは置換基の数であり、Dは
    それぞれ独立してアルカリ金属またはアンモニアを表わ
    し、M14は、2つの水素原子または置換基をもってい
    る2価の金属、あるいは3価または4価の金属誘導体を
    表す。)
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかに記載のカラーフ
    ィルタ及び該カラーフィルタに対向配置されているパネ
    ル基板を有し、該カラーフィルタと該パネル基板との間
    に液晶化合物が封入されていることを特徴とする液晶パ
    ネル。
  9. 【請求項9】 該液晶化合物の配向を制御する為の電極
    を、該カラーフィルタの光透過性基板の、該色要素を有
    する側とは反対側の面に有する請求項8記載の液晶パネ
    ル。
  10. 【請求項10】 請求項8または9に記載の液晶パネル
    を画像表示部として備えていることを特徴とするコンピ
    ュータ。
  11. 【請求項11】 下記構造式(R1−1)、(R1−
    2)、(R2−1)及び(R2−2)で示される色素か
    ら選ばれる少なくとも一つの色素を含むインクジェット
    記録用赤色インク、 下記構造式(G1)で示されるフタロシアニン染料、
    (G2)で示されるフタロシアニン染料、(G3)で示
    されるナフタロシアニン染料、(G4)で示されるピラ
    ゾロン染料から選ばれる少なくとも1つの色素を含むイ
    ンクジェット記録用緑色インク、及び下記構造式(B
    1)で示されるポルフィラジン染料及び(B2)で示さ
    れるフタロシアニン染料から選ばれる少なくとも1つの
    色素を含むインクジェット記録用青色インクを各々用意
    し、各々の色のインクをインクジェット法を用いて光透
    過性基板の表面に向けて吐出させ、該基板上の所定の位
    置に付着させて、赤、緑及び青の色要素によって合成さ
    れる白色の三刺激値(Y)と二度視野XYZ表色系(J
    IS Z8701)に基づいて得られる上記各色要素の
    標準C光源におけるxy色度座標を結んで形成される三
    角形の面積(S)との関係が、Y≧−255*S+54
    を満たすような赤、緑及び青の色要素を該光透過性基板
    上に形成せしめることを特徴とするカラーフィルタの製
    造方法。 【外11】 (上記一般式(R1−1)中、R1 ,R2 ,R3 及びR
    4 は各々水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素数1
    〜5のアルキル基、CF3 基、またはSO3 (M1)基
    (M1は一価アルカリ金属あるいはNH4 を示す)を表
    し、R5 及びR6は各々水素原子、ハロゲン原子または
    SO3 (M2)基(M2は一価アルカリ金属あるいはN
    4 を示す)を表し、M3はCr、Ni、またはCoを
    表し、またX1+ は一価アルカリ金属カチオンあるいは
    NH4+ を表す。) 【外12】 (上記一般式(R1−2)中、R7 ,R8 は各々水素原
    子、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素数1〜5のアルキル
    基、CF3 基、またはSO3 (M1)基(M1は一価ア
    ルカリ金属あるいはNH4 を示す)を表し、R9 は水素
    原子、ハロゲン原子またはSO3 (M2)基(M2は一
    価アルカリ金属あるいはNH4 を示す)を表し、M4は
    CuまたはCrを表し、またX2+ は一価アルカリ金属
    カチオンあるいはNH4+ を表す。) 【外13】 (上記式(R2−1)中X3〜X6はハロゲン原子、Z
    1は−COO(M3)基、または−SO3 - 基を表し、
    M3は一価のアルカリ金属或いはNH4+ を表す。 【外14】 (上記式(R2−2)中、R10、R11は水素原子、炭素
    数1〜5の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、また
    は置換もしくは未置換のアリール基を表し、Z2および
    Z3は−COO(M4)基、または−SO3 - 基を表
    し、M4は一価のアルカリ金属或いはNH4 + を表
    す。) 【外15】 (上記式(G1)中、Pcはフタロシアニン骨格を示
    し、(M7)はCu、ZnまたはNiを示し、R12及び
    13は水素原子、SO3 (M5)、置換もしくは未置換
    のアミド基、または置換もしくは未置換のアルキル基を
    示す。R14及びR15は置換もしくは未置換のアルキル
    基、R16−はCONHR17、−COOHもしくは−CO
    O(M6)を示し、R17は水素原子または置換もしくは
    未置換のアルキル基を示す。またnは0、1または2を
    示す。M4,M5及びM6は各々一価のアルカリ金属ま
    たはNH+ 4を示す。) 【外16】 (上記式(G2)中、Metは2価〜4価の金属イオン
    または2個の水素原子を表し、RPcは1〜8個のフェ
    ニル基が導入されたフタロシアニン残基を表し、M9は
    水素原子、アルカリ金属またはアンモニウムイオンを表
    し、xは1〜8、yは0〜7(ただし、x+y<8)で
    あり、Metが3価または4価の金属イオンである場合
    は、配位子がそれぞれ1または2存在する。) 【外17】 (上記式(G3)中、Metは2価〜4価の金属イオン
    または2個の水素原子を表し、NPcはナフタロシアニ
    ン残基を表し、M10は水素原子、アルカリ金属または
    アンモニウムイオンを表し、xは1〜4、yは0〜3
    (ただし、x+y≦4)であり、Metが3価または4
    価の金属イオンである場合は、配位子がそれぞれ1また
    は2存在する。) 【外18】 (上記式(G4)中、R18、R19は各々独立に水素原
    子、OH基、ハロゲン原子、炭素数1〜5の直鎖状もし
    くは分岐鎖状のアルキル基、ニトロ基、CF3 基、SO
    3 (M11)基(M11は1価アルカリ金属あるいはN
    4 を表す)を示す。R20、R21は双方ともSO3 (M
    12)基(M12は1価アルカリ金属あるいはNH4
    表す)を示す。) 【外19】 (上記式(B1)中、A1 〜A4 は各々独立してハロゲ
    ン原子、ニトロ基、アルキル基、アリール基、アルコキ
    シ基、スルホン基またはスルホアミド基で置換されてい
    てもよい芳香族環、もしくはスルホン基またはスルホア
    ミド基で置換されていてもよい含窒素複素芳香族環であ
    り、またA1 〜A4 の少なくとも一つは含窒素複素環で
    ある。M13は2つの水素原子または2価の金属、或い
    は3価または4価の金属誘導体であり、Dは1価のアル
    カリ金属またはNH4 を表わす。) 【外20】 (上記式(B2)中、m、nは置換基の数であり、Dは
    それぞれ独立してアルカリ金属またはアンモニアを表わ
    し、M14は、2つの水素原子または置換基をもってい
    る2価の金属、あるいは3価または4価の金属誘導体を
    表す。)
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