JP2000009685A - 水素ガスセンサ、燃料電池システム、及び水素ガス濃度測定方法 - Google Patents

水素ガスセンサ、燃料電池システム、及び水素ガス濃度測定方法

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JP2000009685A
JP2000009685A JP10172626A JP17262698A JP2000009685A JP 2000009685 A JP2000009685 A JP 2000009685A JP 10172626 A JP10172626 A JP 10172626A JP 17262698 A JP17262698 A JP 17262698A JP 2000009685 A JP2000009685 A JP 2000009685A
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hydrogen gas
oxygen
concentration
gas
cell
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Takaharu Inoue
隆治 井上
Toshihiro Fuma
智弘 夫馬
Takafumi Oshima
崇文 大島
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NGK Spark Plug Co Ltd
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    • G01N33/0009General constructional details of gas analysers, e.g. portable test equipment
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定ガス中の水素ガス濃度を検出すること
ができる水素ガスセンサ、燃料電池システム、及び水素
ガス濃度測定方法を提供すること。 【解決手段】 酸素濃度検知セル12の両電極12b,
12c間における起電力が、所定の値(例えば450m
V)となる様に、酸素ポンプセル14の両電極14b,
14c間に加える電圧を調節するとともに、酸素ポンプ
セル14に流れるポンプ電流ipを測定する。つまり、
空隙部16内の燃料ガス中の水素ガス濃度が、実質的に
ゼロ、従って、(酸素と水素との空燃比)λ=1となる
ように、酸素ポンプセル14の印加電圧を制御し、この
ときのポンプ電流ipを測定し、このポンプ電流ipか
ら水素ガス濃度を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車に搭
載される燃料電池の燃料ガス中に含まれる水素ガスの濃
度を検出する水素ガスセンサ、燃料電池システム、及び
水素ガス濃度測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、環境問題に対応して、燃料電
池を動力源とする電気自動車が提案されている。これ
は、水素又は水素源となる燃料を搭載し、この燃料を燃
料電池により電気エネルギーに変換して、電気自動車を
駆動する動力を発生させるものである。
【0003】前記燃料電池とは、一般的には、正極活物
質として酸素(空気)、負極活物質として水素を用いる
ものであり、負極に供給された水素が、触媒上でプロト
ンに解離され、電解質中を移動して正極の酸素と反応し
水を生成し、その時、負極で放出された電子が、外部回
路を通じて正極に達することで発電するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した燃
料電池、特に、固体高分子型プロトン導電体(プロトン
交換膜)を用いた燃料電池においては、プロトン交換膜
に接する燃料ガス中の水素ガス濃度が変動すると、出力
が安定しないという問題があった。
【0005】この対策として、燃料ガス中の水素ガス酸
素を検出し、水素ガス濃度を一定に制御することが考え
られるが、前記燃料ガスの雰囲気において、好適に水素
ガス濃度を検出できるセンサがないのが実情である。本
発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、被
測定ガス中の水素ガス濃度を検出することができる水素
ガスセンサ、燃料電池システム、及び水素ガス濃度測定
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)前記目的を達成す
るためになされた請求項1に記載の発明は、被測定ガス
の雰囲気から区画された空隙部と、前記雰囲気と前記空
隙部とを、ガス拡散制限を行なって連通するガス拡散制
限部と、前記雰囲気中の酸素化合物から酸素を分離し
て、該雰囲気側から前記空隙部側に酸素を汲み入れる酸
素ポンプセルと、前記空隙部内の酸素濃度を測定する酸
素濃度検知セルと、を備え、前記各セルの動作に基づい
て、前記被測定ガス中の水素ガス濃度を測定することを
特徴とする水素ガスセンサを要旨とする。
【0007】本発明では、例えば酸素濃度検知セルによ
る酸素濃度の測定結果を示す出力(例えば酸素濃度検知
セルの起電力)がある値となる様に、酸素ポンプセルの
動作(例えば酸素ポンプセルの印加電圧)を調節するこ
とができる。つまり、酸素ポンプセルにより、雰囲気中
の酸素化合物から酸素を分離して、雰囲気側から空隙部
側に酸素を汲み入れることができる。従って、汲み入れ
られた酸素は、ガス拡散制限部から導入された被測定ガ
ス(従って水素)と反応して水となる。
【0008】ここで、前記の酸素ポンプセルの動作は、
空隙部における酸素濃度をある値(例えばほぼ0)に調
節する動作であるので、即ち水素ガス濃度に応じて酸素
ポンプセルが駆動されることになるので、この酸素ポン
プセルの動作(例えばポンプ電流)が、被測定ガス中の
水素ガス濃度を示すことになる。
【0009】従って、上述した構成の水素ガスセンサを
使用することにより、被測定ガス中の水素ガス濃度を測
定することができる。 (2)請求項2の発明は、前記被測定ガスに含まれる酸
素ガスの濃度が、所定以下の低濃度であることを特徴と
する前記請求項1に記載の水素ガスセンサ。
【0010】本発明は、被測定ガスを例示したものであ
り、被測定ガスに含まれる酸素ガスの濃度が極めて低い
(例えば10-9atm以下)。従って、上述した水素ガ
スセンサを用いることにより、酸素ガス濃度の影響を受
けることなく、好適に水素ガス濃度を検出することがで
きる。
【0011】つまり、空隙部に導入される被測定ガスに
は、殆ど酸素が含まれないので、酸素ポンプセルによっ
て分離されて汲み込まれた酸素のみが水素と反応するこ
とになる。よって、酸素ポンプセルの動作に基づいて、
水素ガス濃度を測定することができるのである。
【0012】(3)請求項3の発明は、前記酸素化合物
は、水蒸気及び/又は二酸化炭素であることを特徴とす
る前記請求項1又は2に記載の水素ガスセンサを要旨と
する。本発明は、酸素化合物を例示したものである。こ
こでは、酸素化合物として水蒸気及び/又は二酸化炭素
が挙げられる。この気化した水である水蒸気(H2O)
と二酸化炭素は、下記式(1),(2)に示す様に、酸
素ポンプセルにより酸素と他の成分(水素,一酸化炭
素)とに分離され、更に、下記式(3)に示す様に、酸
素が酸素イオン(O2-)に分解され、その酸素イオンの
みが空隙部側に移動する。これにより、空隙部に酸素
(O2)が汲み込まれることになる。
【0013】 H2O→H2+1/2O2 ・・・(1) CO2→CO+1/2O2・・・(2) O2→4e-+2O2- ・・・(3) (4)請求項4の発明は、前記酸素ポンプセルは、固体
電解質体と、該固体電解質体の前記雰囲気側に設けられ
た電極と、該固体電解質体の前記空隙部側に設けられた
電極と、を備え、両電極間に電圧を印加することによ
り、前記雰囲気側から前記空隙部側に酸素をポンピング
することを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記
載の水素ガスセンサを要旨とする。
【0014】本発明は、酸素ポンプセルを例示したもの
であり、酸素ポンプセルの両電極間に電圧を印加するこ
とにより、雰囲気側から空隙部側に酸素をポンピングす
る(汲み入れる)ことができる。 (5)請求項5の発明は、前記酸素濃度検知セルは、固
体電解質体と、該固体電解質体の前記空隙部側に設けら
れた電極と、該固体電解質体の基準側に設けられた電極
と、を備え、両電極間の酸素濃度の差により起電力を発
生することを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに
記載の水素ガスセンサを要旨とする。
【0015】本発明は、酸素濃度検知セルを例示したも
のであり、酸素濃度検知セルの両電極間の酸素濃度の差
により起電力を発生することができる。尚、固体電解質
体の基準側とは、例えば空隙部側と反対側に設けられる
電極側であり、酸素濃度が所定の変動しにくい値に設定
されたものである。例えば基準側としては、外界と分離
され、空隙部側より僅かな酸素を汲み入れる内部基準酸
素源の構成、又は大気を導入する構成を採用できる。
【0016】(6)請求項6の発明は、前記酸素濃度検
知セルの起電力を検出する起電力検出手段と、該起電力
検出手段によって検出される起電力を所定値とする様
に、前記酸素ポンプセルに印加する電圧を制御する電圧
制御手段と、該電圧制御手段によって前記酸素ポンプセ
ルに印加する電圧を制御した場合に、前記酸素ポンプセ
ルに流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出
手段によって検出した電流に基づいて、前記被測定ガス
中の水素ガス濃度を測定する水素ガス濃度測定手段と、
を備えたことを特徴とする前記請求項1〜5のいずれか
に記載の水素ガスセンサを要旨とする。
【0017】本発明は、水素ガスセンサの構成をより具
体的に示したものである。ここでは、起電力検出手段に
よって検出される起電力を所定値とする様に、酸素ポン
プセルに印加する電圧を制御するとともに、その場合の
酸素ポンプセルに流れる電流を検出し、この電流(ポン
プ電流)に基づいて、被測定ガス中の水素ガス濃度を測
定する。
【0018】つまり、酸素濃度検知セルの起電力が所定
値となる様に、酸素ポンプセルを駆動するということ
は、空隙部に導入された水素ガスと(水を生成の)所定
の割合で反応する量の酸素を供給することになるので、
酸素ポンプセルのポンプ電流を測定することにより、水
素ガス濃度を検出することができるのである。
【0019】(7)請求項7の発明は、前記被測定ガス
が、燃料電池用燃料ガスであることを特徴とする前記請
求項1〜6のいずれかに記載の水素ガスセンサを要旨と
する。本発明は、被測定ガスを例示したものであり、こ
こでは、被測定ガスとして、燃料電池用燃料ガスが挙げ
られる。
【0020】(8)請求項8の発明は、前記燃料電池用
燃料ガスの主成分が水素ガスであることを特徴とする前
記請求項7に記載の水素ガスセンサを要旨とする。本発
明は、燃料電池用燃料ガスを例示したものであり、ここ
では、燃料ガスとして、主成分が水素ガスのものが挙げ
られる。この燃料ガスには、殆ど酸素が含まれていない
(実質的に0)。また、燃料ガスには、燃料電池を保護
するために、通常加湿がなされて、水蒸気が含まれてお
り、それ以外に、二酸化炭素等が含まれていることがあ
る。尚、燃料ガスには、通常、反応に関与しないベース
のガスとして窒素ガスが含まれている。
【0021】(9)請求項9の発明は、前記燃料電池
が、固体高分子型プロトン導電体を用いたものであるこ
とを特徴とする前記請求項7又は8に記載の水素ガスセ
ンサを要旨とする。本発明は、燃料電池を例示したもの
であり、ここでは、固体高分子型プロトン導電体が挙げ
られる。この固体高分子型プロトン導電体の保護のため
に、通常、加湿が行われる。
【0022】(10)請求項10の発明は、燃料電池を
用いて発電を行なう燃料電池システムであって、前記燃
料電池の燃料ガスの流路に、前記請求項1〜9のいずれ
かに記載の水素ガスセンサを配置して、前記燃料ガス中
の水素ガス濃度を測定することを特徴とする燃料電池シ
ステムを要旨とする。
【0023】本発明は、水素ガスセンサが使用される装
置を示したものであり、ここでは、燃料電池システムが
挙げられる。燃料電池システムにおいては、例えば固体
電解質である固体高分子型プロトン導電体(プロトン交
換膜)に接する燃料ガス中の水素ガス濃度が変動する
と、燃料電池の出力が安定しない。そこで、水素ガスセ
ンサを用いて燃料ガス中の水素ガス濃度を検出し、水素
ガス濃度を一定に制御することにより、燃料電池の出力
を安定させることができる。
【0024】また、プロトン交換膜が破壊すると、水素
と空気が混合し、加熱されて爆発の危険があるが、水素
ガスセンサによって燃料ガス中の水素ガス濃度をチェッ
クすることにより、危険を未然に防止することができ
る。 (11)請求項11の発明は、前記請求項1〜9のいず
れかに記載の水素ガスセンサを用いて水素ガス濃度を測
定する水素ガス濃度測定方法であって、前記酸素濃度検
知セルの出力と前記酸素ポンプセルの出力とに基づい
て、前記被測定ガス中の水素ガス濃度を測定することを
特徴とする水素ガス濃度測定方法を要旨とする。
【0025】本発明は、水素ガス濃度測定方法であり、
上述した構成の水素ガスセンサを用いる場合には、酸素
ポンプセルの出力と水素ガス濃度とには、所定の関係
(例えば直線状の関係)があるという知見に基づいたも
のである。ここでは、上述した様に、酸素濃度検知セル
の出力(例えば起電力)と酸素ポンプセルの出力(例え
ばポンプ電流)とに基づいて、例えば所望の起電力が得
られる様に酸素ポンプセルを駆動した場合における例え
ばポンプ電流を測定することにより、水素ガス濃度を検
出することができる。
【0026】(12)請求項12の発明は、前記酸素濃
度検知セルの起電力を所定値とする様に、前記酸素ポン
プセルに印加する電圧を制御して、このときの前記酸素
ポンプセルに流れる電流を検出し、この電流に基づいて
前記被測定ガス中の水素ガス濃度を測定することを特徴
とする前記請求項11に記載の水素ガス濃度測定方法を
要旨とする。
【0027】本発明は、前記請求項11の発明を例示し
たものであり、上述した様に、酸素濃度検知セルの起電
力を所定値とする様に酸素ポンプセルに印加する電圧を
制御し、このときの酸素ポンプセルに流れる電流を検出
し、この電流に基づいて被測定ガス中の水素ガス濃度を
測定することができる。
【0028】(13)請求項13の発明は、前記ガス拡
散制限部の拡散抵抗を調節することにより、前記水素ガ
ス濃度の測定レンジを調節することを特徴とする前記請
求項11又は12に記載の水素ガス濃度測定方法を要旨
とする。
【0029】酸素ポンプセルに流せる電流にはリミット
があるので、例えばガス拡散制限部の拡散抵抗を大きく
して、空隙部に水素ガスが導入されにくくすれば、その
リミットに達するまでの水素ガス濃度は大きくなるの
で、測定レンジが広がることになり、水素ガス濃度が大
きな場合でも、測定可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の水素ガスセンサ、
燃料電池システム、及び水素ガス濃度測定方法の実施の
形態の例(実施例)について、図面に基づいて説明す
る。 (実施例)本実施例の水素ガスセンサは、燃料電池シス
テムにおいて、その燃料電池に供給される燃料ガス中の
水素ガス濃度を検出するものである。
【0031】図1は本実施例の水素ガスセンサの一部破
断斜視図、図2は本施例の水素ガスセンサ及びその周辺
装置を表わす概略構成図である。a)まず、本実施例の
水素ガスセンサについて説明する。図1に示すように、
水素ガスセンサ10は、その素子部11として、固体電
解質基板12aの両側に多孔質電極12b,12cを形
成したセンサ素子(酸素濃度検知セル)12と、同じく
固体電解質基板14aの両側に多孔質電極14b,14
cを形成したセンサ素子(酸素ポンプセル)14と、こ
れらの両セル12,14の間に積層されて測定ガス室
(空隙部)16を形成するスペーサ18とを備えてい
る。そして、酸素ポンプセル14の外側には、スペーサ
20により所定間隔を空けて、両セル12,14を加熱
するヒータ30が取り付けられている。
【0032】ここで、酸素濃度検知セル12及び酸素ポ
ンプセル14は、イットリア−ジルコニア固溶体からな
る固体電解質基板12a,14aの各々の両面に、矩形
状の多孔質電極12b,12c,14b,14cを形成
したものであり、この多孔質電極12b,12c,14
b,14cは、共素地としてのイットリア−ジルコニア
固溶体と残部白金から形成されている。
【0033】尚、上記固体電解質基板12a,14aの
材料としては、イットリア−ジルコニア固溶体の他に、
カルシア−ジルコニア固溶体が知られており、更に、二
酸化セリウム、二酸化トリウム、二酸化ハフニウムの各
固溶体、ペロブスカイト型固溶体、3価金属酸化物固溶
体等が使用できる。
【0034】前記酸素ポンプセル14の外側は、多孔質
電極14cに対応する中空部26aを有したアルミナか
らなる絶縁層26に覆われている。そしてその中空部2
6aには、多孔質電極14cを覆って外部から保護す
る、主にアルミナからなる多孔質の電極保護層27が形
成されている。
【0035】また、空隙部16は、酸素濃度検知セル1
2と酸素ポンプセル14との間に、多孔質電極12c,
14bに対応した中空部を有するスペーサ18を挟んで
接合することにより形成され、その空隙部16の内側に
は、上記多孔質電極12c,14bが露出している。
尚、スペーサ18の素材としては、アルミナ、スピネ
ル、フォルステライト、ステアタイト、ジルコニア等が
用いられる。
【0036】このスペーサ18には、空隙部16と外部
とを連通する連通孔が複数設けられており、各連通孔に
は、アルミナからなる多孔質の充填材を詰めることによ
ってガス拡散抵抗を有するガス拡散制限部17が形成さ
れ、被測定ガスの空隙部16への流入等の律速が行われ
る。
【0037】一方、酸素濃度検知セル12の外側には、
多孔質電極12bを覆うように固体電解質からなる遮蔽
体24が貼り付けられており、後述の検出回路52にて
酸素濃度検知セル12の多孔質電極12b側から多孔質
電極12c側へと微小電流iCPを流したときに、多孔質
電極12b側に汲み込まれた酸素がそのまま排出されな
いようにされている。
【0038】更に、酸素濃度検知セル12には、このよ
うに多孔質電極12b側に汲み込まれた酸素の一部を空
隙部16側に漏出させるための漏出抵抗部12dが形成
されている(図2参照)。この結果、検出回路52によ
る微小電流iCPの通電により、多孔質電極12b側は一
定の酸素濃度となり、酸素濃度検知セル12には、多孔
質電極12b側の酸素濃度を基準とする空隙部16内の
酸素濃度に応じた起電力EMFが発生することになる。
【0039】また、ヒータ30の一方の側、即ち酸素ポ
ンプセル14側には、発熱パターン30aが設けられ、
他方の側には周知のマイグレーション防止パターン30
bが形成されている。b)次に、前記水素ガスセンサ1
0の制御を行う制御系の構成について説明する。
【0040】図2に示すように、酸素濃度検知セル12
及び酸素ポンプセル14の空隙部16に接した多孔質電
極12c及び14bは、抵抗器R2 を介して接地されて
おり、他方の多孔質電極12b及び14cは、夫々検出
回路52に接続されている。そして、検出回路52内で
は、酸素濃度検知セル12の遮蔽体24側の多孔質電極
12bが、他端に定電圧VCPが印加された抵抗器R1 に
接続されている。抵抗器R1 は、酸素濃度検知セル12
に略一定の微小電流iCPを供給するためのものであり、
その抵抗値は、抵抗器R2 及び酸素濃度検知セル12の
内部抵抗に比べて充分大きな値となっている。
【0041】また、この抵抗器R1 の多孔質電極12b
側端部は、差動増幅器AMPの−側入力端子に接続され
ている。差動増幅器AMPの+側入力端子には、基準電
圧VCOが入力されているため、差動増幅器AMPから
は、基準電圧VCOと酸素濃度検知セル12の多孔質電極
12b側電圧との差に応じた電圧が出力される。この出
力電圧が起電力である。更に、差動増幅器AMPの出力
は、抵抗器R3 を介して、酸素ポンプセル14のヒータ
30側の多孔質電極14cに接続されている。この結
果、酸素ポンプセル14には、差動増幅器AMPの出力
に応じて、ポンプ電流ipが双方向に流れることにな
る。
【0042】つまり、この検出回路52は、酸素濃度検
知セル12に微小電流iCPを流して多孔質電極12bに
酸素を汲み込むことにより、多孔質電極12bを内部基
準酸素源として機能させて、酸素濃度検知セル12の両
端に空隙部16内の酸素濃度に応じた電圧を発生させ、
更に、その電圧(詳しくは抵抗器R2 の両端電圧を含
む)が基準電圧VCO(例えば450mV)となるよう
に、差動増幅器AMPから酸素ポンプセル14にポンプ
電流ipを供給することにより、空隙部16内の酸素濃
度を一定(具体的にはほぼ0)に保つ制御を行うように
構成されているのである。
【0043】そして、この制御によって生じるポンプ電
流ipは、後に詳述する様に、周囲の被測定ガス雰囲気
中の水素ガス濃度に対応するため、そのポンプ電流ip
を抵抗器R3 により電圧信号に変換して、それを燃料ガ
ス中の水素ガス濃度を表わす検出信号として、燃料電池
の制御を行うマイクロコンピュータ等からなる電子制御
回路(以下、ECUという)50に出力する。
【0044】尚、ヒータ30の発熱パターン30aに
は、電圧切換回路54を介して、ヒータ電圧VH が印加
される。この電圧切換回路54は、バッテリ電圧VB を
受けてヒータ30に電源供給を行うためのものであり、
ヒータ30に印加するヒータ電圧VH として、異なる値
に切り替えることができる。
【0045】c)次に、前記水素ガスセンサ10が使用
される燃料電池システムについて、簡単に説明する。図
3に示す様に、燃料電池システムは、燃料供給系、空気
供給系、冷却系から構成される。
【0046】燃料供給系は、水素源である水素吸蔵合金
タンク60から、加湿器61により水素を加湿して燃料
電池62に供給するものであり、余剰の水素はポンプ6
3を駆動して再循環させる。この加湿は、プロトン交換
膜(図示せず)の湿潤状態を保つためであるが、本実施
例では、この加湿によって加えられた水分(H2O)を
酸素の供給源として利用する。
【0047】空気供給システムは、空気を加湿器64に
より加湿して燃料電池62に供給するシステムであり、
エアポンプ65等が用いられる。冷却システムは、燃料
電池62の発電に伴い発生する熱を、ポンプ66を駆動
して冷却板(図示せず)により回収し、外部の熱交換器
68により放熱するシステムである。
【0048】前記燃料電池62は、いわゆる固体高分子
型燃料電池であり、化学的エネルギーを電気的エネルギ
ーに変換するために、高分子型固体電解質(プロトン交
換膜)が使用されている。この燃料電池62は、周知の
様に、プロトン交換膜の一方の側に水素を供給し、他方
の側に空気(酸素)を供給することにより、プロトン交
換膜の両側に設けられた電極間に電圧を発生させるもの
である。
【0049】特に、本実施例では、水素吸蔵合金タンク
60から燃料電池62のプロトン交換膜の間の流路に、
水素ガスセンサ10が配置され、その流路を流れる被測
定ガスである燃料ガス中の水素ガス濃度を測定する。
c)次に、前記水素ガスセンサ10を用いて行われる水
素ガス濃度測定方法について説明する。
【0050】本実施例の水素ガスセンサ10において
は、上述した酸素ポンプセル14及び酸素濃度検知セル
14の構成及びその動作により、酸素ポンプセル12に
おけるポンプ電流ipが、燃料ガス中の水素ガス濃度と
直線的に相関するので、ポンプ電流ipを測定すること
により、水素ガス濃度を検出することができるのであ
る。以下詳細に説明する。
【0051】図4に水素ガスセンサ10の素子部11を
模式的に示す様に、水素ガスセンサ10の周囲の雰囲気
を構成する燃料ガスには、酸素が殆ど含まれておらず
(実質的にゼロ)、水素ガスが主成分である。また、水
素ガス以外には、加湿によって加えられた水分が含まれ
ており、更に、若干の二酸化炭素(CO2)も含まれて
いる。尚、燃料ガスには、通常、反応に関与しないベー
スのガスとして窒素ガスが含まれている。
【0052】前記燃料ガスは、ガス拡散制限部17を通
って空隙部16内に導入される。この場合、燃料ガスに
は酸素は含まれていないので、空隙部16に導入される
ガスとは、殆どが水素ガスである。そして、酸素ポンプ
セル14の両電極14b,14c間に電圧が印加される
ことにより、外側(雰囲気側)の多孔質電極14cで
は、例えば下記式(1)の様に水分が水素と酸素に分解
され、更に、下記式(3)に示す様に、酸素が酸素イオ
ン(O2-)に分解され、その酸素イオンのみが空隙部1
6側に移動する。これにより、酸素(O2)が空隙部1
6に汲み入れられることになる。ここで、酸素の分解
は、多孔質電極14cと(例えばジルコニアの)固体電
解質基板14aとの界面で行われる。
【0053】H2O→H2+1/2O2 ・・・(1) O2→4e-+2O2- ・・・(3) 尚、測定ガス中に二酸化炭素が含まれる場合には、下記
式(2)に示す様に、二酸化炭素は、一酸化炭素と酸素
に分解され、同様に酸素が酸素イオンに分解されて空隙
部16に汲み入れられる。
【0054】CO2→CO+1/2O2・・・(2) 従って、ガス拡散制限部17を介して空隙部16に導入
された水素と、酸素ポンプセル14により汲み入れられ
た酸素とは、空隙部16にて反応して水となる。このた
め、空隙部16内の酸素が低減する。
【0055】一方、酸素濃度検知セル12の基準側(空
隙部16と反対側)の多孔質電極12bには、上述した
微小電流icpにより僅かに酸素が汲み入れられて、内部
基準酸素源となっているので、この基準側と空隙部16
側との酸素濃度の差により、僅かに起電力(例えば45
0mV)が発生する。
【0056】そこで、この起電力を一定とする様に、酸
素ポンプセル12によって汲み入れる酸素を調節し、そ
の際のポンプ電流ipを検出するのである。具体的に
は、ECU50は、酸素濃度検知セル12の両電極12
b,12c間における起電力が、所定の値(例えば45
0mV)となる様に、酸素ポンプセル14の両電極14
b,14c間に加える電圧を調節するとともに、酸素ポ
ンプセル14に流れるポンプ電流ipを測定する。
【0057】つまり、空隙部16内の燃料ガス中の水素
ガス濃度が、実質的にゼロ、従って、(酸素と水素との
空燃比)λ=1となるように、酸素ポンプセル14の印
加電圧を制御し、このときのポンプ電流ipを測定し、
このポンプ電流ipから水素ガス濃度を検出するのであ
る。
【0058】従って、例えば測定ガス中に水素ガスが多
ければ、空隙部16におけるλ=1とするために、多く
のポンプ電流ipを必要とするので、ポンプ電流ipが
大きな場合には、水素ガス濃度が高いと判断することが
できる。逆に、ポンプ電流ipが小さな場合には、水素
ガス濃度が低いと判断することができる。
【0059】尚、本実施例の水素ガスセンサ10は、例
えば全領域空燃比センサと同様な構造のいわゆる限界電
流式センサの一種である。つまり、ガス拡散抵抗によっ
て、空隙部16に導入される水素ガスの流入の程度には
(水素ガス濃度に応じた)制限があるので、ポンプ電流
ipは、水素ガス濃度に応じたある一定の値までしか増
加しない。従って、この限界に達したポンプ電流ipを
検出することにより、水素ガス濃度を検出することがで
きる。
【0060】d)次に、上述した構成の水素ガスセンサ
10を用いて水素ガス濃度を測定した実験例について説
明する。 <実験条件> ベースガスの設定 H2O ;10%,15% CO2 ;10%,15% トータルガス流量;12L/min、(N2バランス) ガス温 ;150℃ ここでは、上述したガスをベースガスとして、H2濃度
を3%まで変化させ、そのときのポンプ電流ipをセン
サ出力として測定した。つまり、被測定ガス中のH2
及びCO2の割合を変更し、そのときの被測定ガス中の
水素ガス濃度(H 2濃度)とポンプ電流ipとの関係を
調べた。その結果を、図5に示す。
【0061】尚、ポンプ電流ipのマイナス(−)は、
酸素を空隙部16側に汲み入れる場合の電流の向きを示
している。また、H2O;10%,15%、CO2;10
%,15%の条件では、H2O、CO2は、センサ出力に
は影響しない。図5から明かな様に、被測定ガス中の水
素ガス濃度とポンプ電流ipとには、直線的な関係があ
る。従って、ポンプ電流ipを測定することにより、水
素ガス濃度を検出することができる。
【0062】この様に、本実施例では、燃料電池システ
ムの燃料ガスの供給側に、上述した構成の水素ガスセン
サ10を配置し、そのポンプ電流ipを測定することに
より、燃料ガス中の水素ガス濃度を検出することができ
る。例えばH2OやCO2の割合に応じて、前記図5に示
す関係の複数のマップを記憶しておき、測定したポンプ
電流ipから水素ガス濃度を得ることができる。
【0063】特に、本実施例では、ポンプ電流ipと水
素ガス濃度とには、明確な直線の関係があるので、ポン
プ電流ipから水素ガス濃度を精密に検出することがで
きる。また、検出における安定性が高く、応答性にも優
れている。更に、燃料電池システムにおいては、固体電
解質である固体高分子型プロトン導電体(プロトン交換
膜)に接する燃料ガス中の水素ガス濃度が変動すると、
燃料電池62の出力が安定しないが、本実施例では、水
素ガスセンサ10を用いて燃料ガス中の水素ガス濃度を
精密に検出できるので、例えば水素ガスセンサの信号に
基づき、水素ガス流量を調節して、水素ガス濃度を一定
に制御することにより、燃料電池62の出力を安定させ
ることができる。
【0064】その上、プロトン交換膜が破壊すると、水
素と空気が混合し、加熱されて爆発の危険があるが、水
素ガスセンサ10によって燃料ガス中の水素ガス濃度を
チェックすることにより、危険を未然に防止することが
できる。尚、本発明は前記実施例になんら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々の態様で実施しうることはいうまでもない。
【0065】例えば、ガス拡散制限部のガス拡散抵抗を
上げることにより、測定レンジを広げることができる。
逆に、ガス拡散抵抗を下げることにより、測定レンジを
狭め、低濃度の水素ガスを検知することができる。
【0066】
【発明の効果】以上詳述した様に、本発明の水素ガスセ
ンサ、燃料電池システム、及び水素ガス濃度測定方法で
は、例えば燃料電池において、酸素が殆ど含まれていな
い燃料ガス中の水素ガス濃度を好適に検出することがで
きる。
【0067】従って、測定した水素ガス濃度を用い、例
えば水素ガス濃度が一定となる様に例えば燃料ガス中の
水素ガス濃度を調節することにより、例えば燃料電池に
おいて安定した出力を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の水素ガスセンサの素子部を示す一部
破断斜視図である。
【図2】 実施例の水素ガスセンサ及びその周辺装置を
示す概略構成図である。
【図3】 実施例の水素ガスセンサが使用される燃料電
池システムを示す概略構成図である。
【図4】 実施例の水素ガスセンサの構成及び動作を示
す説明図である。
【図5】 実施例の水素ガスセンサを用いた実験の結果
を示すグラフである。
【符号の説明】
10…水素ガスセンサ 11…素子部 12…酸素濃度検知セル 14…酸素ポンプセル 12a,14a…固体電解質基板 12b,12c,14b,14c…多孔質電極 16…測定ガス室(空隙部) 17…ガス拡散制限部 30…ヒータ 50…ECU(電子制御回路) 52…検出回路 61,64…加湿器 62…燃料電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 崇文 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 5H027 AA06 BA14 BA19 CC06 KK31 KK54 KK56 MM26

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定ガスの雰囲気から区画された空隙
    部と、 前記雰囲気と前記空隙部とを、ガス拡散制限を行なって
    連通するガス拡散制限部と、 前記雰囲気中の酸素化合物から酸素を分離して、該雰囲
    気側から前記空隙部側に酸素を汲み入れる酸素ポンプセ
    ルと、 前記空隙部内の酸素濃度を測定する酸素濃度検知セル
    と、 を備え、 前記各セルの動作に基づいて、前記被測定ガス中の水素
    ガス濃度を測定することを特徴とする水素ガスセンサ。
  2. 【請求項2】 前記被測定ガスに含まれる酸素ガスの濃
    度が、所定以下の低濃度であることを特徴とする前記請
    求項1に記載の水素ガスセンサ。
  3. 【請求項3】 前記酸素化合物は、水蒸気及び/又は二
    酸化炭素であることを特徴とする前記請求項1又は2に
    記載の水素ガスセンサ。
  4. 【請求項4】 前記酸素ポンプセルは、固体電解質体
    と、該固体電解質体の前記雰囲気側に設けられた電極
    と、該固体電解質体の前記空隙部側に設けられた電極
    と、を備え、両電極間に電圧を印加することにより、前
    記雰囲気側から前記空隙部側に酸素をポンピングするこ
    とを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載の水
    素ガスセンサ。
  5. 【請求項5】 前記酸素濃度検知セルは、固体電解質体
    と、該固体電解質体の前記空隙部側に設けられた電極
    と、該固体電解質体の基準側に設けられた電極と、を備
    え、両電極間の酸素濃度の差により起電力を発生するこ
    とを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに記載の水
    素ガスセンサ。
  6. 【請求項6】 前記酸素濃度検知セルの起電力を検出す
    る起電力検出手段と、 該起電力検出手段によって検出される起電力を所定値と
    する様に、前記酸素ポンプセルに印加する電圧を制御す
    る電圧制御手段と、 該電圧制御手段によって前記酸素ポンプセルに印加する
    電圧を制御した場合に、前記酸素ポンプセルに流れる電
    流を検出する電流検出手段と、 該電流検出手段によって検出した電流に基づいて、前記
    被測定ガス中の水素ガス濃度を測定する水素ガス濃度測
    定手段と、 を備えたことを特徴とする前記請求項1〜5のいずれか
    に記載の水素ガスセンサ。
  7. 【請求項7】 前記被測定ガスが、燃料電池用燃料ガス
    であることを特徴とする前記請求項1〜6のいずれかに
    記載の水素ガスセンサ。
  8. 【請求項8】 前記燃料電池用燃料ガスの主成分が水素
    ガスであることを特徴とする前記請求項7に記載の水素
    ガスセンサ。
  9. 【請求項9】 前記燃料電池が、固体高分子型プロトン
    導電体を用いたものであることを特徴とする前記請求項
    7又は8に記載の水素ガスセンサ。
  10. 【請求項10】 燃料電池を用いて発電を行なう燃料電
    池システムであって、 前記燃料電池の燃料ガスの流路に、前記請求項1〜9の
    いずれかに記載の水素ガスセンサを配置して、前記燃料
    ガス中の水素ガス濃度を測定することを特徴とする燃料
    電池システム。
  11. 【請求項11】 前記請求項1〜9のいずれかに記載の
    水素ガスセンサを用いて水素ガス濃度を測定する水素ガ
    ス濃度測定方法であって、 前記酸素濃度検知セルの出力と前記酸素ポンプセルの出
    力とに基づいて、前記被測定ガス中の水素ガス濃度を測
    定することを特徴とする水素ガス濃度測定方法。
  12. 【請求項12】 前記酸素濃度検知セルの起電力を所定
    値とする様に、前記酸素ポンプセルに印加する電圧を制
    御して、このときの前記酸素ポンプセルに流れる電流を
    検出し、この電流に基づいて前記被測定ガス中の水素ガ
    ス濃度を測定することを特徴とする前記請求項11に記
    載の水素ガス濃度測定方法。
  13. 【請求項13】 前記ガス拡散制限部の拡散抵抗を調節
    することにより、前記水素ガス濃度の測定レンジを調節
    することを特徴とする前記請求項11又は12に記載の
    水素ガス濃度測定方法。
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