JP2000009168A - 緩衝装置 - Google Patents
緩衝装置Info
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- JP2000009168A JP2000009168A JP10292818A JP29281898A JP2000009168A JP 2000009168 A JP2000009168 A JP 2000009168A JP 10292818 A JP10292818 A JP 10292818A JP 29281898 A JP29281898 A JP 29281898A JP 2000009168 A JP2000009168 A JP 2000009168A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ピストンを揺動方向に伸縮させた場合でも軸
方向に伸縮させた場合と同様に緩衝体を円滑に弾性変形
させることができ、装置の性能を向上させる。 【解決手段】 チューブ22を筒体23および蓋板24
によって軸方向一端側が閉塞された筒状体として形成す
る。また、チューブ22の筒体23軸方向他端側にはピ
ストン29の一端側を挿入すると共に、ピストン29と
蓋体24との間には緩衝体26,27を変形可能に収容
する。また、筒部23内には緩衝体26,27間の位置
にガイド板28を摺動可能に設ける。そして、緩衝体2
6の軸方向両端側をそれぞれ蓋体24の環状突起24B
内周側およびガイド板28の環状突起28A内周側に嵌
合させる。また、緩衝体27の軸方向両端側をそれぞれ
ガイド板28の環状突起28B内周およびピストン29
の環状突起29D内周に嵌合させる。
方向に伸縮させた場合と同様に緩衝体を円滑に弾性変形
させることができ、装置の性能を向上させる。 【解決手段】 チューブ22を筒体23および蓋板24
によって軸方向一端側が閉塞された筒状体として形成す
る。また、チューブ22の筒体23軸方向他端側にはピ
ストン29の一端側を挿入すると共に、ピストン29と
蓋体24との間には緩衝体26,27を変形可能に収容
する。また、筒部23内には緩衝体26,27間の位置
にガイド板28を摺動可能に設ける。そして、緩衝体2
6の軸方向両端側をそれぞれ蓋体24の環状突起24B
内周側およびガイド板28の環状突起28A内周側に嵌
合させる。また、緩衝体27の軸方向両端側をそれぞれ
ガイド板28の環状突起28B内周およびピストン29
の環状突起29D内周に嵌合させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自転車のフ
レームに設けられ、走行時の衝撃を緩衝して乗り心地を
高めるようにした緩衝装置に関する。
レームに設けられ、走行時の衝撃を緩衝して乗り心地を
高めるようにした緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の自転車では、悪路走行時や段差乗
越え時等の振動や衝撃を緩衝して乗り心地の向上を図る
ために、フレームに緩衝装置を備えたものが知られてい
る。
越え時等の振動や衝撃を緩衝して乗り心地の向上を図る
ために、フレームに緩衝装置を備えたものが知られてい
る。
【0003】そこで、図8、図9にこの種の従来技術に
よる緩衝装置を自転車に適用した場合を例に挙げて示
す。図において、1は自転車のフレームで、該フレーム
1は、後述のメインフレーム2、フロントホーク4およ
びチェーンステー7等によって構成されている。
よる緩衝装置を自転車に適用した場合を例に挙げて示
す。図において、1は自転車のフレームで、該フレーム
1は、後述のメインフレーム2、フロントホーク4およ
びチェーンステー7等によって構成されている。
【0004】2はメインフレームで、該メインフレーム
2は、前後方向に延びた横パイプ2Aと、該横パイプ2
Aの前端側に固着され、上下方向に延びた前側の縦パイ
プ2Bと、該縦パイプ2Bの後端側に固着され、該縦パ
イプ2Bと平行に延びた後側の縦パイプ2Cとによって
構成されている。
2は、前後方向に延びた横パイプ2Aと、該横パイプ2
Aの前端側に固着され、上下方向に延びた前側の縦パイ
プ2Bと、該縦パイプ2Bの後端側に固着され、該縦パ
イプ2Bと平行に延びた後側の縦パイプ2Cとによって
構成されている。
【0005】ここで、メインフレーム2の縦パイプ2C
には、後述の後輪9との間に位置して緩衝装置11を収
容するための収容部2Dが設けられている。そして、こ
の収容部2Dは、図9に示すように縦パイプ2Cから
「く」字状に屈曲して斜め上向きに延びた底板2D1 等
によってボックス状に形成され、この底板2D1 には緩
衝装置11のチューブ12が挿通される挿通穴2D2 が
穿設されている。
には、後述の後輪9との間に位置して緩衝装置11を収
容するための収容部2Dが設けられている。そして、こ
の収容部2Dは、図9に示すように縦パイプ2Cから
「く」字状に屈曲して斜め上向きに延びた底板2D1 等
によってボックス状に形成され、この底板2D1 には緩
衝装置11のチューブ12が挿通される挿通穴2D2 が
穿設されている。
【0006】3はメインフレーム2の縦パイプ2Bに設
けられたハンドル、4は該ハンドル3と共に縦パイプ2
Bに設けられたフロントホークで、該フロントホーク4
の下端側には前輪5が設けられている。
けられたハンドル、4は該ハンドル3と共に縦パイプ2
Bに設けられたフロントホークで、該フロントホーク4
の下端側には前輪5が設けられている。
【0007】6はメインフレーム2の縦パイプ2C上端
側に設けられたサドル、7は基端側がペダル8,8と共
にメインフレーム2の縦パイプ2Cに回動可能に連結さ
れた左,右のチェーンステー(一方のみ図示)で、該チ
ェーンステー7は、先端側が後輪9を左,右両側から挟
み込むように後方に向けて伸長している。また、チェー
ンステー7の長さ方向途中部分には緩衝装置11用のブ
ラケット7Aが突設されている。そして、チェーンステ
ー7の先端側には後輪9が回動可能に設けられている。
側に設けられたサドル、7は基端側がペダル8,8と共
にメインフレーム2の縦パイプ2Cに回動可能に連結さ
れた左,右のチェーンステー(一方のみ図示)で、該チ
ェーンステー7は、先端側が後輪9を左,右両側から挟
み込むように後方に向けて伸長している。また、チェー
ンステー7の長さ方向途中部分には緩衝装置11用のブ
ラケット7Aが突設されている。そして、チェーンステ
ー7の先端側には後輪9が回動可能に設けられている。
【0008】11はメインフレーム2とチェーンステー
7との間に設けられた緩衝装置で、該緩衝装置11は、
チューブ12と、後述の各緩衝体16およびピストン1
8等によって構成されている。
7との間に設けられた緩衝装置で、該緩衝装置11は、
チューブ12と、後述の各緩衝体16およびピストン1
8等によって構成されている。
【0009】ここで、チューブ12は、図9に示す如く
中空の筒体13と、該筒体13の軸方向の一側に設けら
れたロッドガイド14によって構成され、チューブ12
の軸方向他端側には取付プレート15が固着されてい
る。そして、チューブ12は、メインフレーム2の収容
部2D内に収容された状態で、取付プレート15が収容
部2D内の底板2D1 に締着されている。
中空の筒体13と、該筒体13の軸方向の一側に設けら
れたロッドガイド14によって構成され、チューブ12
の軸方向他端側には取付プレート15が固着されてい
る。そして、チューブ12は、メインフレーム2の収容
部2D内に収容された状態で、取付プレート15が収容
部2D内の底板2D1 に締着されている。
【0010】16,16はチューブ12の筒体13内に
変形可能に収容された緩衝体で、該緩衝体16は、ウレ
タン等の樹脂材料からなる弾性材を用いて筒状に形成さ
れ、ロッドガイド14とピストン18との間で弾性変形
することにより、緩衝力を発生させるものである。ま
た、各緩衝体16間には環状板17が設けられ、該環状
板17は緩衝体16の弾性変形に応じて筒体13内を摺
動変位するものである。
変形可能に収容された緩衝体で、該緩衝体16は、ウレ
タン等の樹脂材料からなる弾性材を用いて筒状に形成さ
れ、ロッドガイド14とピストン18との間で弾性変形
することにより、緩衝力を発生させるものである。ま
た、各緩衝体16間には環状板17が設けられ、該環状
板17は緩衝体16の弾性変形に応じて筒体13内を摺
動変位するものである。
【0011】18は一端側がチューブ12の筒体13軸
方向他側に挿入されたピストンで、該ピストン18は、
筒体13から突出した突出端側に取付アイ16Aが固着
され、この取付アイ16Aはチェーンステー7のブラケ
ット7Aに回動可能に設けられている。そして、ピスト
ン18はロッドガイド14との間で該各緩衝体16を軸
方向両側から挟持し、該ピストン18に作用する外力に
よってチューブ12内へと縮小するものである。
方向他側に挿入されたピストンで、該ピストン18は、
筒体13から突出した突出端側に取付アイ16Aが固着
され、この取付アイ16Aはチェーンステー7のブラケ
ット7Aに回動可能に設けられている。そして、ピスト
ン18はロッドガイド14との間で該各緩衝体16を軸
方向両側から挟持し、該ピストン18に作用する外力に
よってチューブ12内へと縮小するものである。
【0012】19は緩衝装置11のロッドガイド14内
周側および各緩衝体16の内周側に挿嵌されたロッド
で、このロッド19は、基端側が頭部19Aとなってロ
ッドガイド14に係合し、先端側はピストン18に螺着
されている。そして、このロッド19は、緩衝体16の
内周側に係合することにより、緩衝体16をチューブ1
2の筒体13と同軸上に位置決めする構成となってい
る。
周側および各緩衝体16の内周側に挿嵌されたロッド
で、このロッド19は、基端側が頭部19Aとなってロ
ッドガイド14に係合し、先端側はピストン18に螺着
されている。そして、このロッド19は、緩衝体16の
内周側に係合することにより、緩衝体16をチューブ1
2の筒体13と同軸上に位置決めする構成となってい
る。
【0013】このように構成される自転車では、悪路を
走行したり段差を乗越るときに、振動や衝撃によって後
輪9側に突き上げるような外力が作用すると、後輪9と
一体となったチェーンステー7がメインフレーム2の縦
パイプ2Cに対して図8中の矢示A方向に回動する。
走行したり段差を乗越るときに、振動や衝撃によって後
輪9側に突き上げるような外力が作用すると、後輪9と
一体となったチェーンステー7がメインフレーム2の縦
パイプ2Cに対して図8中の矢示A方向に回動する。
【0014】この結果、緩衝装置11のピストン18が
チューブ12内へと縮小すると共にロッド19がロッド
ガイド14から伸長し、これに伴って各緩衝体16がロ
ッドガイド14とピストン18との間で弾性変形するこ
とにより、前記外力に対して緩衝力を発生させ、乗り心
地等を高めている。
チューブ12内へと縮小すると共にロッド19がロッド
ガイド14から伸長し、これに伴って各緩衝体16がロ
ッドガイド14とピストン18との間で弾性変形するこ
とにより、前記外力に対して緩衝力を発生させ、乗り心
地等を高めている。
【0015】一方、緩衝装置11に作用した外力が取り
除かれると、ピストン18は各緩衝体16の付勢力によ
ってチューブ12から伸長すると共にロッド19がロッ
ドガイド14内へと縮小し、これに伴ってチェーンステ
ー7がメインフレーム2の縦パイプ2Cに対して矢示
A′方向に回動する。
除かれると、ピストン18は各緩衝体16の付勢力によ
ってチューブ12から伸長すると共にロッド19がロッ
ドガイド14内へと縮小し、これに伴ってチェーンステ
ー7がメインフレーム2の縦パイプ2Cに対して矢示
A′方向に回動する。
【0016】また、このようにピストン18が伸縮動作
するときに、各緩衝体16はロッド19によってチュー
ブ12の筒体13と同軸上に位置決めされるから、該緩
衝体16が径方向に位置ずれして筒体13側に強く押付
けられることはなくなり、これによって該緩衝体16を
チューブ12内で円滑に弾性変形させるようにしてい
る。
するときに、各緩衝体16はロッド19によってチュー
ブ12の筒体13と同軸上に位置決めされるから、該緩
衝体16が径方向に位置ずれして筒体13側に強く押付
けられることはなくなり、これによって該緩衝体16を
チューブ12内で円滑に弾性変形させるようにしてい
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による緩衝装置11では、後輪9に外力が作用し
たときに、チェーンステー7はメインフレーム2の縦パ
イプ2Cに対して矢示A方向に回動するから、これに追
従してピストン18は、図9中に一点鎖線で示すように
矢示A方向に揺動してチューブ12内に縮小する。
来技術による緩衝装置11では、後輪9に外力が作用し
たときに、チェーンステー7はメインフレーム2の縦パ
イプ2Cに対して矢示A方向に回動するから、これに追
従してピストン18は、図9中に一点鎖線で示すように
矢示A方向に揺動してチューブ12内に縮小する。
【0018】この結果、ピストン18と一体となったロ
ッド19は、チューブ12の軸方向に対し斜めに傾くよ
うな荷重を受けて、ロッドガイド14の内周側に強く押
付けられる。そして、この状態でロッド19がロッドガ
イド14から伸長することにより、ロッドガイド14と
ロッド19との間の摺動抵抗が増大して、ロッドガイド
14(ピストン18)の動きが悪くなり、緩衝装置11
の性能が低下するという問題がある。
ッド19は、チューブ12の軸方向に対し斜めに傾くよ
うな荷重を受けて、ロッドガイド14の内周側に強く押
付けられる。そして、この状態でロッド19がロッドガ
イド14から伸長することにより、ロッドガイド14と
ロッド19との間の摺動抵抗が増大して、ロッドガイド
14(ピストン18)の動きが悪くなり、緩衝装置11
の性能が低下するという問題がある。
【0019】また、ロッドガイド14とロッド19との
間には摩耗が発生し易くなり、これらのロッドガイド1
4、ロッド19の寿命、耐久性等が低下し易くなるとい
う問題がある。さらに、緩衝装置11に作用する外力が
必要以上に大きくなると、場合によってはロッド19の
破損等の原因になるという問題がある。
間には摩耗が発生し易くなり、これらのロッドガイド1
4、ロッド19の寿命、耐久性等が低下し易くなるとい
う問題がある。さらに、緩衝装置11に作用する外力が
必要以上に大きくなると、場合によってはロッド19の
破損等の原因になるという問題がある。
【0020】そこで、上述した問題を回避するために、
この種の従来技術による緩衝装置11を自転車に取付け
る場合には、ピストン18が緩衝体16の軸方向、即ち
図9中の矢示B方向と同一方向に作動するような状態で
緩衝装置11を取付ける方法が考えられる。
この種の従来技術による緩衝装置11を自転車に取付け
る場合には、ピストン18が緩衝体16の軸方向、即ち
図9中の矢示B方向と同一方向に作動するような状態で
緩衝装置11を取付ける方法が考えられる。
【0021】しかし、この場合には緩衝装置11の取付
方法が限定されてしまい、緩衝装置11を他の車種に幅
広く適用することが難しいという問題がある。
方法が限定されてしまい、緩衝装置11を他の車種に幅
広く適用することが難しいという問題がある。
【0022】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、ピストンを揺動方向に伸縮動作させた
場合でも、軸方向に伸縮動作させた場合と同様に緩衝体
を円滑に弾性変形させることができ、装置の性能を向上
できるようにした緩衝装置を提供することを目的とす
る。
なされたもので、ピストンを揺動方向に伸縮動作させた
場合でも、軸方向に伸縮動作させた場合と同様に緩衝体
を円滑に弾性変形させることができ、装置の性能を向上
できるようにした緩衝装置を提供することを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による緩衝装置は、中空の筒状
体からなり、軸方向の一側が蓋体となったチューブと、
該チューブ内に変形可能に収容された弾性材からなる緩
衝体と、前記チューブの軸方向他側に前記蓋体との間で
該緩衝体を挟持する状態で設けられ、外力が作用するこ
とにより前記緩衝体を軸方向または揺動方向に変形せし
めるピストンとから構成している。
ために、請求項1の発明による緩衝装置は、中空の筒状
体からなり、軸方向の一側が蓋体となったチューブと、
該チューブ内に変形可能に収容された弾性材からなる緩
衝体と、前記チューブの軸方向他側に前記蓋体との間で
該緩衝体を挟持する状態で設けられ、外力が作用するこ
とにより前記緩衝体を軸方向または揺動方向に変形せし
めるピストンとから構成している。
【0024】このように構成したことにより、ピストン
に外力が作用したときには、緩衝体を、チューブの蓋体
とピストンとの間で挟持した状態で軸方向または揺動方
向に円滑に弾性変形させることができる。
に外力が作用したときには、緩衝体を、チューブの蓋体
とピストンとの間で挟持した状態で軸方向または揺動方
向に円滑に弾性変形させることができる。
【0025】また、請求項2の発明では、蓋体の周縁部
には、緩衝体との当接面側に位置してその全周に亘って
内周側がテーパ面となった環状突起を形成し、ピストン
の周縁部には該緩衝体との当接面側に位置して内周側が
テーパ面となった環状突起を形成している。
には、緩衝体との当接面側に位置してその全周に亘って
内周側がテーパ面となった環状突起を形成し、ピストン
の周縁部には該緩衝体との当接面側に位置して内周側が
テーパ面となった環状突起を形成している。
【0026】このように構成したことにより、緩衝体に
は蓋体の周縁部に設けた環状突起のテーパ面とピストン
の周縁部に設けた環状突起のテーパ面とが当接されるか
ら、緩衝体が蓋体およびピストンに対して位置ずれする
のを、これらの環状突起によって抑えることができる。
は蓋体の周縁部に設けた環状突起のテーパ面とピストン
の周縁部に設けた環状突起のテーパ面とが当接されるか
ら、緩衝体が蓋体およびピストンに対して位置ずれする
のを、これらの環状突起によって抑えることができる。
【0027】また、請求項3の発明では、緩衝体は、軸
方向中間部で分離された2部材からなり、これら各緩衝
体間にはガイド板を設け、該ガイド板の周縁部には蓋体
と対面する側がテーパ面となった第1の環状突起を設け
ると共にピストンと対面する側がテーパ面となった第2
の環状突起を設けている。
方向中間部で分離された2部材からなり、これら各緩衝
体間にはガイド板を設け、該ガイド板の周縁部には蓋体
と対面する側がテーパ面となった第1の環状突起を設け
ると共にピストンと対面する側がテーパ面となった第2
の環状突起を設けている。
【0028】このように構成したことにより、2部材か
らなる緩衝体のうち一方の緩衝体を、蓋体に設けた環状
突起のテーパ面とガイド板に設けた第1の環状突起のテ
ーパ面とに当接させることにより、この緩衝体をチュー
ブと同軸上に位置決めすることができる。また、他方の
緩衝体をガイド板に設けた第2の環状突起のテーパ面と
ピストンに設けた環状突起のテーパ面とに当接させるこ
とにより、この緩衝体を前記一方の緩衝体と共にチュー
ブと同軸上に位置決めすることができる。
らなる緩衝体のうち一方の緩衝体を、蓋体に設けた環状
突起のテーパ面とガイド板に設けた第1の環状突起のテ
ーパ面とに当接させることにより、この緩衝体をチュー
ブと同軸上に位置決めすることができる。また、他方の
緩衝体をガイド板に設けた第2の環状突起のテーパ面と
ピストンに設けた環状突起のテーパ面とに当接させるこ
とにより、この緩衝体を前記一方の緩衝体と共にチュー
ブと同軸上に位置決めすることができる。
【0029】さらに、請求項4の発明では、緩衝体には
軸方向の両端側に位置してテーパ面と衝合する面取り部
を設けている。
軸方向の両端側に位置してテーパ面と衝合する面取り部
を設けている。
【0030】このように構成したことにより、緩衝体の
面取部と環状突起のテーパ面とが衝合して隙間なく当接
するから、環状突起と緩衝体との間のがたつきをなくす
ことができる。
面取部と環状突起のテーパ面とが衝合して隙間なく当接
するから、環状突起と緩衝体との間のがたつきをなくす
ことができる。
【0031】一方、請求項5の発明では、チューブ内に
は潤滑を封入し、該チューブの軸方向他側の開口端内周
にはピストンに締代をもって摺接し前記ピストンをチュ
ーブに対して同軸上に位置決めした状態で保持する環状
のシール部材を設けている。
は潤滑を封入し、該チューブの軸方向他側の開口端内周
にはピストンに締代をもって摺接し前記ピストンをチュ
ーブに対して同軸上に位置決めした状態で保持する環状
のシール部材を設けている。
【0032】このように構成したことにより、チューブ
内に封入した潤滑油によってチューブと緩衝体との間の
潤滑性、またはチューブとガイド板との間の潤滑性を高
めることができると共に、シール部材によってチューブ
内からの潤滑油の漏洩を防止できる。また、当該緩衝装
置の組立時にピストンをチューブ内に挿入するときに
は、該ピストンをシール部材によってチューブに対し同
軸上に位置決めした状態で保持することができる。
内に封入した潤滑油によってチューブと緩衝体との間の
潤滑性、またはチューブとガイド板との間の潤滑性を高
めることができると共に、シール部材によってチューブ
内からの潤滑油の漏洩を防止できる。また、当該緩衝装
置の組立時にピストンをチューブ内に挿入するときに
は、該ピストンをシール部材によってチューブに対し同
軸上に位置決めした状態で保持することができる。
【0033】また、請求項6の発明では、ガイド板の外
周面には前記チューブ内に封入した潤滑油を流通させる
油通路を設けている。
周面には前記チューブ内に封入した潤滑油を流通させる
油通路を設けている。
【0034】このように構成したことにより、ピストン
の伸縮時にチューブ内でピストンおよび緩衝体等が動く
ことによって、潤滑油をガイド板の外周側に設けた油通
路を通じてチューブ内全体に均一に供給することができ
る。
の伸縮時にチューブ内でピストンおよび緩衝体等が動く
ことによって、潤滑油をガイド板の外周側に設けた油通
路を通じてチューブ内全体に均一に供給することができ
る。
【0035】また、請求項7の発明では、チューブには
該チューブの軸方向他側の開口端をプレス成形して折曲
げることにより径方向外側に突出した環状のフランジ部
を形成している。
該チューブの軸方向他側の開口端をプレス成形して折曲
げることにより径方向外側に突出した環状のフランジ部
を形成している。
【0036】このように構成したことにより、チューブ
の軸方向他側にプレス加工を施すことにより、フランジ
部をチューブに容易に一体形成でき、フランジ部をチュ
ーブとは別体に形成する必要をなくすことができる。
の軸方向他側にプレス加工を施すことにより、フランジ
部をチューブに容易に一体形成でき、フランジ部をチュ
ーブとは別体に形成する必要をなくすことができる。
【0037】さらに、請求項8の発明では、ピストンに
は前記シール部材が摺接する部位に位置して小径に括れ
た括れ部を設けている。
は前記シール部材が摺接する部位に位置して小径に括れ
た括れ部を設けている。
【0038】このように構成したことにより、ピストン
をチューブに対して揺動方向に伸縮させたときでも、ピ
ストンの括れ部によってシール部材の締代が必要以上に
大きくなるのを防止することができる。
をチューブに対して揺動方向に伸縮させたときでも、ピ
ストンの括れ部によってシール部材の締代が必要以上に
大きくなるのを防止することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1ないし図3に基づいて説明する。なお、本実施の
形態では前述した従来技術と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
を図1ないし図3に基づいて説明する。なお、本実施の
形態では前述した従来技術と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
【0040】図中、21は本実施の形態に用いる緩衝装
置で、該緩衝装置21は、後述のチューブ22、緩衝体
26,27、ガイド板28およびピストン29等によっ
て構成されている。
置で、該緩衝装置21は、後述のチューブ22、緩衝体
26,27、ガイド板28およびピストン29等によっ
て構成されている。
【0041】22はチューブで、該チューブ22は、中
空の筒体23と、該筒体23の軸方向一端側に設けられ
た蓋体24とによって構成され、筒体23の軸方向他端
側にはメインフレーム2の底板2D1 (収容部2D)に
締着される環状の取付プレート25が固着されている。
空の筒体23と、該筒体23の軸方向一端側に設けられ
た蓋体24とによって構成され、筒体23の軸方向他端
側にはメインフレーム2の底板2D1 (収容部2D)に
締着される環状の取付プレート25が固着されている。
【0042】ここで、蓋体24にはその全周に亘って環
状溝24Aが形成され、この環状溝24Aには筒体23
の軸方向一端側がカシメ固定されている。また、蓋体2
4の周縁部には、緩衝体26との当接面側に位置してそ
の全周に亘り環状突起24Bが形成されている。そし
て、この環状突起24Bの内周面は一定の傾斜角をもっ
て斜めに傾斜して拡開するテーパ面部24B1 として形
成され、後述する緩衝体26の面取り部26Aに衝合状
態で当接している。
状溝24Aが形成され、この環状溝24Aには筒体23
の軸方向一端側がカシメ固定されている。また、蓋体2
4の周縁部には、緩衝体26との当接面側に位置してそ
の全周に亘り環状突起24Bが形成されている。そし
て、この環状突起24Bの内周面は一定の傾斜角をもっ
て斜めに傾斜して拡開するテーパ面部24B1 として形
成され、後述する緩衝体26の面取り部26Aに衝合状
態で当接している。
【0043】26はチューブ22の蓋体24と後述のガ
イド板28との間に位置して筒体23内に変形可能に設
けられた本実施の形態に用いる第1の緩衝体で、該緩衝
体26は、前述した従来技術による緩衝体16とほぼ同
様に構成されているものの、その軸方向両端面の外周側
は全周に亘って面取り部26A,26Aとして形成され
ている。これにより、緩衝体26の軸方向両端側は、そ
れぞれ蓋体24の環状突起24B内周側および後述する
ガイド板28の環状突起28A内周側に嵌合されてい
る。
イド板28との間に位置して筒体23内に変形可能に設
けられた本実施の形態に用いる第1の緩衝体で、該緩衝
体26は、前述した従来技術による緩衝体16とほぼ同
様に構成されているものの、その軸方向両端面の外周側
は全周に亘って面取り部26A,26Aとして形成され
ている。これにより、緩衝体26の軸方向両端側は、そ
れぞれ蓋体24の環状突起24B内周側および後述する
ガイド板28の環状突起28A内周側に嵌合されてい
る。
【0044】27はガイド板28とピストン29との間
に位置してチューブ22の筒体23内に変形可能に設け
られた本実施の形態に用いる第2の緩衝体で、該緩衝体
27についても、前記緩衝体26とほぼ同様に形成さ
れ、その軸方向両端面の外周側は全周に亘って面取り部
27A,27Aとして形成されている。これにより、緩
衝体27の軸方向両端側はそれぞれ後述するガイド板2
8の環状突起28B内周側およびピストン29の環状突
起29D内周側に嵌合されている。
に位置してチューブ22の筒体23内に変形可能に設け
られた本実施の形態に用いる第2の緩衝体で、該緩衝体
27についても、前記緩衝体26とほぼ同様に形成さ
れ、その軸方向両端面の外周側は全周に亘って面取り部
27A,27Aとして形成されている。これにより、緩
衝体27の軸方向両端側はそれぞれ後述するガイド板2
8の環状突起28B内周側およびピストン29の環状突
起29D内周側に嵌合されている。
【0045】28は第1,第2の緩衝体26,27間に
位置してチューブ22の筒体23内に摺動可能に設けら
れたガイド板で、該ガイド板28は、環状板として形成
され、その周縁部には緩衝体26を挟んで蓋体24と対
面する側に全周に亘って第1の環状突起28Aが形成さ
れている。また、この環状突起28Aの内周面は、一定
の傾斜角をもって斜めに傾斜して拡開するテーパ面部2
8A1 として形成され、緩衝体26の面取り部26Aに
衝合状態で当接している。
位置してチューブ22の筒体23内に摺動可能に設けら
れたガイド板で、該ガイド板28は、環状板として形成
され、その周縁部には緩衝体26を挟んで蓋体24と対
面する側に全周に亘って第1の環状突起28Aが形成さ
れている。また、この環状突起28Aの内周面は、一定
の傾斜角をもって斜めに傾斜して拡開するテーパ面部2
8A1 として形成され、緩衝体26の面取り部26Aに
衝合状態で当接している。
【0046】そして、ガイド板28の環状突起28A
は、テーパ面部28A1 が緩衝体26の面取り部26A
に衝合状態で当接している。これによりガイド板28は
蓋体24の環状突起24Bとの間で、緩衝体26をチュ
ーブ22の筒体23と同軸上に位置決めし、この状態で
緩衝体26をチューブ22内で変形可能にガイドする構
成となっている。
は、テーパ面部28A1 が緩衝体26の面取り部26A
に衝合状態で当接している。これによりガイド板28は
蓋体24の環状突起24Bとの間で、緩衝体26をチュ
ーブ22の筒体23と同軸上に位置決めし、この状態で
緩衝体26をチューブ22内で変形可能にガイドする構
成となっている。
【0047】また、ガイド板28の周縁部には、緩衝体
27を挟んでピストン29と対面する側に全周に亘って
第2の環状突起28Bが形成され、該環状突起28Bの
内周面は環状突起28Aと同様にテーパ面部28B1 と
して形成されている。
27を挟んでピストン29と対面する側に全周に亘って
第2の環状突起28Bが形成され、該環状突起28Bの
内周面は環状突起28Aと同様にテーパ面部28B1 と
して形成されている。
【0048】そして、ガイド板28の環状突起28B
は、テーパ面部28B1 が緩衝体27の面取り部27A
に衝合状態で当接している。これによりガイド板28
は、後述するピストン29の環状突起29Dとの間で、
緩衝体27をチューブ22の筒体23と同軸上に位置決
めし、この状態で緩衝体27をチューブ22内で変形可
能にガイドする構成となっている。
は、テーパ面部28B1 が緩衝体27の面取り部27A
に衝合状態で当接している。これによりガイド板28
は、後述するピストン29の環状突起29Dとの間で、
緩衝体27をチューブ22の筒体23と同軸上に位置決
めし、この状態で緩衝体27をチューブ22内で変形可
能にガイドする構成となっている。
【0049】29はチューブ22の蓋体24との間で緩
衝体26,27を挟持するピストンで、該ピストン29
は、一端側が取付プレート25の内周側を通じてチュー
ブ22の筒体23内に挿入された小径の円柱部29A
と、該円柱部29Aの一端側に一体形成された大径の円
板部29Bとによって段付の円柱体として形成されてい
る。また、前記円柱部29Aの他端側にはチェーンステ
ー7のブラケット7Aにピン結合される取付アイ29C
が固着されている。
衝体26,27を挟持するピストンで、該ピストン29
は、一端側が取付プレート25の内周側を通じてチュー
ブ22の筒体23内に挿入された小径の円柱部29A
と、該円柱部29Aの一端側に一体形成された大径の円
板部29Bとによって段付の円柱体として形成されてい
る。また、前記円柱部29Aの他端側にはチェーンステ
ー7のブラケット7Aにピン結合される取付アイ29C
が固着されている。
【0050】ここで、ピストン29の円板部29Bに
は、緩衝体27との当接面側に位置してその周囲に全周
に亘り環状突起29Dが一体形成されている。そして、
この環状突起29Dの内周面は、ガイド板28の環状突
起28A,28Bと同様に、一定の傾斜角をもって斜め
に傾斜して拡開するテーパ面部29D1 として形成さ
れ、緩衝体27の面取り部27Aに衝合状態で当接して
いる。
は、緩衝体27との当接面側に位置してその周囲に全周
に亘り環状突起29Dが一体形成されている。そして、
この環状突起29Dの内周面は、ガイド板28の環状突
起28A,28Bと同様に、一定の傾斜角をもって斜め
に傾斜して拡開するテーパ面部29D1 として形成さ
れ、緩衝体27の面取り部27Aに衝合状態で当接して
いる。
【0051】そして、ピストン29は外力が作用するこ
とにより緩衝体26,27を蓋体24との間で図2中に
示す矢示A方向(揺動方向)、矢示B方向(軸方向)に
変位させる構成となっている。
とにより緩衝体26,27を蓋体24との間で図2中に
示す矢示A方向(揺動方向)、矢示B方向(軸方向)に
変位させる構成となっている。
【0052】30はチューブ22の筒体23内周側に位
置して取付プレート25に固着された弾性リングで、該
弾性リング30は、ピストン29がチューブ22から伸
長したときに円板部29Bが取付プレート25に直接衝
突するのを防止し、取付プレート25とピストン29と
の間で作用する衝撃力を緩衝するものである。
置して取付プレート25に固着された弾性リングで、該
弾性リング30は、ピストン29がチューブ22から伸
長したときに円板部29Bが取付プレート25に直接衝
突するのを防止し、取付プレート25とピストン29と
の間で作用する衝撃力を緩衝するものである。
【0053】本実施の形態による自転車は上述の如き構
成を有するもので、その基本的作動については従来技術
によるものと格別差異はない。
成を有するもので、その基本的作動については従来技術
によるものと格別差異はない。
【0054】然るに本実施の形態では、緩衝体26の軸
方向両端側をそれぞれ蓋体24の環状突起24B内周側
およびガイド板28の環状突起28A内周側に嵌合させ
る構成としたから、図2中に一点鎖線で示すようにピス
トン29が筒体23内に矢示A方向へと揺動方向に縮小
したときには、緩衝体26が蓋体24とガイド板28と
の間で径方向に位置ずれするのを前記環状突起24B,
28Aによって抑えることができる。
方向両端側をそれぞれ蓋体24の環状突起24B内周側
およびガイド板28の環状突起28A内周側に嵌合させ
る構成としたから、図2中に一点鎖線で示すようにピス
トン29が筒体23内に矢示A方向へと揺動方向に縮小
したときには、緩衝体26が蓋体24とガイド板28と
の間で径方向に位置ずれするのを前記環状突起24B,
28Aによって抑えることができる。
【0055】また、緩衝体27の軸方向両端側をそれぞ
れガイド板28の環状突起28B内周側およびピストン
29の環状突起29D内周側に嵌合させる構成としたか
ら、前述のようにピストン29が筒体23内に揺動方向
へと縮小したときには、緩衝体27がガイド板28とピ
ストン29との間で径方向に位置ずれするのを前記環状
突起28B,29Dによって抑えることができる。
れガイド板28の環状突起28B内周側およびピストン
29の環状突起29D内周側に嵌合させる構成としたか
ら、前述のようにピストン29が筒体23内に揺動方向
へと縮小したときには、緩衝体27がガイド板28とピ
ストン29との間で径方向に位置ずれするのを前記環状
突起28B,29Dによって抑えることができる。
【0056】かくして、本実施の形態では、後輪9に外
力が作用して、チェーンステー7がメインフレーム2の
縦パイプ2Cに対して矢示A方向に回動したときには、
緩衝体26,27がチューブ22の筒体23内周に強く
押付けられるような不具合を解消することができる。こ
れによって、緩衝体26,27がチューブ22の筒体2
3との間で摩耗するのを防止でき、該緩衝体26,27
の寿命、耐久性等を高めて、交換周期を延ばすことがで
きる。
力が作用して、チェーンステー7がメインフレーム2の
縦パイプ2Cに対して矢示A方向に回動したときには、
緩衝体26,27がチューブ22の筒体23内周に強く
押付けられるような不具合を解消することができる。こ
れによって、緩衝体26,27がチューブ22の筒体2
3との間で摩耗するのを防止でき、該緩衝体26,27
の寿命、耐久性等を高めて、交換周期を延ばすことがで
きる。
【0057】従って、本実施例によれば、緩衝装置21
を矢示A方向へと揺動方向に作動させて用いる場合で
も、矢示B方向へと軸方向に作動させて用いる場合と同
様に常に安定した緩衝力を発生させることができ、この
ような作動条件に拘束されることなく、緩衝装置21を
他の車種にも広く適用することができる。そして、緩衝
装置21を自転車に取付ける場合には、従来技術で述べ
たように緩衝装置21を軸方向に作動させる状態で取付
ける必要がなくなり、これによって緩衝装置21の取付
構造を簡略化でき、全体の部品点数等を減らしてコスト
の削減、軽量化等を図ることができる。
を矢示A方向へと揺動方向に作動させて用いる場合で
も、矢示B方向へと軸方向に作動させて用いる場合と同
様に常に安定した緩衝力を発生させることができ、この
ような作動条件に拘束されることなく、緩衝装置21を
他の車種にも広く適用することができる。そして、緩衝
装置21を自転車に取付ける場合には、従来技術で述べ
たように緩衝装置21を軸方向に作動させる状態で取付
ける必要がなくなり、これによって緩衝装置21の取付
構造を簡略化でき、全体の部品点数等を減らしてコスト
の削減、軽量化等を図ることができる。
【0058】また、緩衝体26の軸方向両端側を各面取
り部26Aとして形成すると共に、蓋体24の環状突起
24B内周側およびガイド板28の環状突起28A内周
側をテーパ面部24B1 ,28A1 として形成したか
ら、緩衝体26の各面取り部26Aをそれぞれ前記テー
パ面部24B1 ,28A1 に衝合状態で係合させること
ができる。これにより、緩衝体26と蓋体24との間お
よび緩衝体26とガイド板28との間が隙間なく当接し
てがたつきがなるから、緩衝体26をより安定した状態
で位置決めでき、緩衝装置21の性能を一層高めること
ができる。
り部26Aとして形成すると共に、蓋体24の環状突起
24B内周側およびガイド板28の環状突起28A内周
側をテーパ面部24B1 ,28A1 として形成したか
ら、緩衝体26の各面取り部26Aをそれぞれ前記テー
パ面部24B1 ,28A1 に衝合状態で係合させること
ができる。これにより、緩衝体26と蓋体24との間お
よび緩衝体26とガイド板28との間が隙間なく当接し
てがたつきがなるから、緩衝体26をより安定した状態
で位置決めでき、緩衝装置21の性能を一層高めること
ができる。
【0059】また、これと同様にして緩衝体27の軸方
向両端側を各面取り部27Aとして形成すると共に、ガ
イド板28の環状突起28B内周側およびピストン29
の環状突起29D内周側それぞれテーパ面部28B1 ,
29D1 として形成したから、緩衝体27とガイド板2
8との間および緩衝体27とピストン29との間のがた
つきをなくすことができ、緩衝体27を緩衝体26と同
様に安定した状態で位置決めでき、これによっても緩衝
装置21の性能を一層高めることができる。
向両端側を各面取り部27Aとして形成すると共に、ガ
イド板28の環状突起28B内周側およびピストン29
の環状突起29D内周側それぞれテーパ面部28B1 ,
29D1 として形成したから、緩衝体27とガイド板2
8との間および緩衝体27とピストン29との間のがた
つきをなくすことができ、緩衝体27を緩衝体26と同
様に安定した状態で位置決めでき、これによっても緩衝
装置21の性能を一層高めることができる。
【0060】さらに、緩衝体26,27を中空の筒状体
として形成したから、緩衝体26,27を軸方向および
径方向に自由に弾性変形させることができ、この緩衝体
26,27によって安定した緩衝力を発生させることが
できる。
として形成したから、緩衝体26,27を軸方向および
径方向に自由に弾性変形させることができ、この緩衝体
26,27によって安定した緩衝力を発生させることが
できる。
【0061】これによって緩衝体26,27の製作時に
は、従来技術による緩衝体16の軸方向両端側にテーパ
加工を施すことによって緩衝体26,27を容易に製作
することができ、従来技術のものと部品の兼用化を図る
ことができ、製作コスト等を低減することができる。
は、従来技術による緩衝体16の軸方向両端側にテーパ
加工を施すことによって緩衝体26,27を容易に製作
することができ、従来技術のものと部品の兼用化を図る
ことができ、製作コスト等を低減することができる。
【0062】次に、図4ないし図7は本発明の第2の実
施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、チューブには
軸方向一端側の蓋体とは反対側の軸方向他端側をプレス
成形することによって環状のフランジ部を一体形成し、
またチューブの他端側内周にはチューブ内に潤滑油を封
止するためピストンとの間を液密にシールする環状のシ
ール部材を設けると共に、ガイド板の外周側にはチュー
ブとの間に位置して潤滑油を流通させるための油通路を
設け、さらにシール部材が摺接するピストンの摺接面に
は、径方向に凹湾曲状に括れた括れ部を設ける構成とし
たことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実
施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。
施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、チューブには
軸方向一端側の蓋体とは反対側の軸方向他端側をプレス
成形することによって環状のフランジ部を一体形成し、
またチューブの他端側内周にはチューブ内に潤滑油を封
止するためピストンとの間を液密にシールする環状のシ
ール部材を設けると共に、ガイド板の外周側にはチュー
ブとの間に位置して潤滑油を流通させるための油通路を
設け、さらにシール部材が摺接するピストンの摺接面に
は、径方向に凹湾曲状に括れた括れ部を設ける構成とし
たことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実
施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。
【0063】31は本実施の形態に係るメインフレーム
で、該メインフレーム31は、前述した従来技術による
メインフレーム2とほぼ同様に構成され、横パイプ31
Aおよび収容部31B等を有している。また、メインフ
レーム31の収容部31Bを構成する底板31B1 に
は、後述の緩衝装置32が挿通して取付けれる取付筒3
1B2 が突設されている。
で、該メインフレーム31は、前述した従来技術による
メインフレーム2とほぼ同様に構成され、横パイプ31
Aおよび収容部31B等を有している。また、メインフ
レーム31の収容部31Bを構成する底板31B1 に
は、後述の緩衝装置32が挿通して取付けれる取付筒3
1B2 が突設されている。
【0064】32は本実施の形態に用いる緩衝装置で、
該緩衝装置32は、第1の実施の形態による緩衝装置2
1とほぼ同様に、緩衝体26,27、後述のチューブ3
3、ガイド板37およびピストン40等によって構成さ
れている。
該緩衝装置32は、第1の実施の形態による緩衝装置2
1とほぼ同様に、緩衝体26,27、後述のチューブ3
3、ガイド板37およびピストン40等によって構成さ
れている。
【0065】33は緩衝装置32の外殻を構成するチュ
ーブで、該チューブ33は、第1の実施の形態によるチ
ューブ22とほぼ同様に、メインフレーム31の取付筒
31B2 内に挿通された中空の筒体34と、該筒体34
の軸方向の他側に設けられたフランジ部35と、該筒体
34の軸方向一端側に設けられた後述の蓋体36とによ
って構成され、その内部には図6に示す潤滑油Gが封入
されている。
ーブで、該チューブ33は、第1の実施の形態によるチ
ューブ22とほぼ同様に、メインフレーム31の取付筒
31B2 内に挿通された中空の筒体34と、該筒体34
の軸方向の他側に設けられたフランジ部35と、該筒体
34の軸方向一端側に設けられた後述の蓋体36とによ
って構成され、その内部には図6に示す潤滑油Gが封入
されている。
【0066】また、チューブ33内は、蓋体36とガイ
ド板37との間が第1収容室Aとなり、ガイド板37と
ピストン40との間が第2収容室Bとなり、これらの第
1,第2収容室A,B内にはそれぞれ緩衝体26,27
が収容される。
ド板37との間が第1収容室Aとなり、ガイド板37と
ピストン40との間が第2収容室Bとなり、これらの第
1,第2収容室A,B内にはそれぞれ緩衝体26,27
が収容される。
【0067】35は第1の実施の形態による取付プレー
ト25に替えて、チューブ33の筒体34に設けられた
環状のフランジ部で、該フランジ部35は、筒体34の
軸方向他側の開口端を軸方向にプレス成形して折曲げる
ことにより、図4、図5に示す如く形成されている。そ
して、このフランジ部35は、筒体34から径方向外側
に突出した断面略U字状ないしは略コ字状をなす環状突
起として形成されている。そして、このフランジ部35
は、メインフレーム31の取付筒31B2 開口端部に例
えば溶接等の手段を用いて固着されている。
ト25に替えて、チューブ33の筒体34に設けられた
環状のフランジ部で、該フランジ部35は、筒体34の
軸方向他側の開口端を軸方向にプレス成形して折曲げる
ことにより、図4、図5に示す如く形成されている。そ
して、このフランジ部35は、筒体34から径方向外側
に突出した断面略U字状ないしは略コ字状をなす環状突
起として形成されている。そして、このフランジ部35
は、メインフレーム31の取付筒31B2 開口端部に例
えば溶接等の手段を用いて固着されている。
【0068】36は本実施の形態で用いる蓋体で、該蓋
体36は、第1の実施の形態による蓋体24とほぼ同様
に形成され、チューブ33の筒体34軸方向一端側にカ
シメ固定されて取付けられている。また、蓋体36の周
縁部には緩衝体26との当接面側に位置して環状突起3
6Aが形成され、該環状突起36Aの内周面は、緩衝体
26の面取り部26Aに当接するテーパ面部36A1 と
なっている。
体36は、第1の実施の形態による蓋体24とほぼ同様
に形成され、チューブ33の筒体34軸方向一端側にカ
シメ固定されて取付けられている。また、蓋体36の周
縁部には緩衝体26との当接面側に位置して環状突起3
6Aが形成され、該環状突起36Aの内周面は、緩衝体
26の面取り部26Aに当接するテーパ面部36A1 と
なっている。
【0069】37は第1の実施の形態で述べたガイド板
28に替えて、チューブ33の筒体34内に設けられた
ガイド板で、該ガイド板37の周縁部には、第1の実施
の形態によるガイド板28と同様に、緩衝体26を挟ん
で蓋体36と対面する側に第1の環状突起37Aが形成
され、該環状突起37Aの内周面はテーパ面部37A1
となっている。
28に替えて、チューブ33の筒体34内に設けられた
ガイド板で、該ガイド板37の周縁部には、第1の実施
の形態によるガイド板28と同様に、緩衝体26を挟ん
で蓋体36と対面する側に第1の環状突起37Aが形成
され、該環状突起37Aの内周面はテーパ面部37A1
となっている。
【0070】また、このガイド板37の周縁部には、緩
衝体27を挟んでピストン40と対面する側に環状突起
37Bが形成され、該環状突起37Bの内周面はテーパ
面部37B1 となっている。
衝体27を挟んでピストン40と対面する側に環状突起
37Bが形成され、該環状突起37Bの内周面はテーパ
面部37B1 となっている。
【0071】ここで、ガイド板37の外周側には、図
6、図7に示すように周方向に等間隔に離間して軸方向
に延びる複数の切欠溝37Cが設けられている。そし
て、この切欠溝37Cは、円弧状に湾曲した凹湾曲溝と
して形成され、図4に示すようにチューブ33との間に
潤滑油Gを流通させるための油通路38,38,…を画
成している。
6、図7に示すように周方向に等間隔に離間して軸方向
に延びる複数の切欠溝37Cが設けられている。そし
て、この切欠溝37Cは、円弧状に湾曲した凹湾曲溝と
して形成され、図4に示すようにチューブ33との間に
潤滑油Gを流通させるための油通路38,38,…を画
成している。
【0072】39はチューブ33に設けたフランジ部3
5とピストン40との間に設けられたシール部材で、該
シール部材39は、鍔付きの筒状体として形成され、フ
ランジ部35の開口端となる内周側に嵌合して固着され
ている。そして、シール部材39は、内周側がピストン
40に締代をもって摺接することにより、このピストン
40との間を液密にシールしてチューブ33内に潤滑油
Gを封止すると共に、後述する緩衝装置32の組立時に
は、ピストン40をチューブ33に対して同軸上に位置
決めした状態で保持する構成となっている。
5とピストン40との間に設けられたシール部材で、該
シール部材39は、鍔付きの筒状体として形成され、フ
ランジ部35の開口端となる内周側に嵌合して固着され
ている。そして、シール部材39は、内周側がピストン
40に締代をもって摺接することにより、このピストン
40との間を液密にシールしてチューブ33内に潤滑油
Gを封止すると共に、後述する緩衝装置32の組立時に
は、ピストン40をチューブ33に対して同軸上に位置
決めした状態で保持する構成となっている。
【0073】また、シール部材39の軸方向一端側に
は、フランジ部35とピストン40との間に位置して径
方向外側に延びる環状の鍔部39Aが設けられ、該鍔部
39Aは、第1の実施の形態による弾性リング30と同
様に、ピストン40がチューブ33から伸長したときに
後述の円板部40Bがフランジ部35に直接衝突するの
を防止する構成となっている。
は、フランジ部35とピストン40との間に位置して径
方向外側に延びる環状の鍔部39Aが設けられ、該鍔部
39Aは、第1の実施の形態による弾性リング30と同
様に、ピストン40がチューブ33から伸長したときに
後述の円板部40Bがフランジ部35に直接衝突するの
を防止する構成となっている。
【0074】40は第1の実施の形態で述べたピストン
29に替えて、チューブ33に設けられた本実施の形態
で用いるピストンで、該ピストン40は、第1の実施の
形態によるピストン29とほぼ同様に、小径の円柱部4
0Aと、該円柱部40Aの一端側に一体形成された大径
の円板部40Bとによって段付円柱状に形成され、該円
柱部40Aの他端側には取付アイ40Cが設けられてい
る。
29に替えて、チューブ33に設けられた本実施の形態
で用いるピストンで、該ピストン40は、第1の実施の
形態によるピストン29とほぼ同様に、小径の円柱部4
0Aと、該円柱部40Aの一端側に一体形成された大径
の円板部40Bとによって段付円柱状に形成され、該円
柱部40Aの他端側には取付アイ40Cが設けられてい
る。
【0075】また、ピストン40の円板部40Bには、
緩衝体27との当接面側に位置して環状突起40Dが一
体形成され、該環状突起40Dの内周面は、緩衝体27
の面取り部27Aに当接するテーパ面部40D1 となっ
ている。
緩衝体27との当接面側に位置して環状突起40Dが一
体形成され、該環状突起40Dの内周面は、緩衝体27
の面取り部27Aに当接するテーパ面部40D1 となっ
ている。
【0076】ここで、ピストン40には、シール部材3
9が摺接する摺接面側が全周に亘って軸方向に小径な凹
湾曲状に括れた括れ部40Eとして形成されている。そ
して、この括れ部40Eは、図5中に一点鎖線で示すよ
うにピストン40がチューブ33に対して揺動方向に伸
縮したときに、後述するようにシール部材39の締代が
必要以上に大きくなるのを防止する構成となっている。
9が摺接する摺接面側が全周に亘って軸方向に小径な凹
湾曲状に括れた括れ部40Eとして形成されている。そ
して、この括れ部40Eは、図5中に一点鎖線で示すよ
うにピストン40がチューブ33に対して揺動方向に伸
縮したときに、後述するようにシール部材39の締代が
必要以上に大きくなるのを防止する構成となっている。
【0077】次に、緩衝装置32の製作方法について説
明するに、まずチューブ33の筒体34にプレス加工を
施すことにより、フランジ部35を筒体34に一体形成
する。これによりフランジ部35の加工時には、例えば
第1の実施の形態で述べたように取付プレート25を筒
体23に位置決めして溶接する作業等を省略することが
でき、フランジ部35の形成時の作業性等を向上するこ
とができる。
明するに、まずチューブ33の筒体34にプレス加工を
施すことにより、フランジ部35を筒体34に一体形成
する。これによりフランジ部35の加工時には、例えば
第1の実施の形態で述べたように取付プレート25を筒
体23に位置決めして溶接する作業等を省略することが
でき、フランジ部35の形成時の作業性等を向上するこ
とができる。
【0078】次に、ピストン40を筒体34内に挿入
し、シール部材39をピストン40に締代をもって摺接
させる。これによりピストン40はシール部材39によ
って筒体34に対し同軸上に位置決めした状態で保持す
ることができる。そして、この状態で緩衝体27を筒体
34内に挿入することにより、緩衝体27の面取り部2
7Aを、上述の如く筒体34に対して位置決めされたピ
ストン40のテーパ面部40D1 に容易に衝合させて取
付けることができ、これらの面取り部27Aとテーパ面
部40D1 との位置合わせを、作業者の手作業によって
行う必要がなくなり、緩衝体27の取付時の作業性等を
高めることができる。
し、シール部材39をピストン40に締代をもって摺接
させる。これによりピストン40はシール部材39によ
って筒体34に対し同軸上に位置決めした状態で保持す
ることができる。そして、この状態で緩衝体27を筒体
34内に挿入することにより、緩衝体27の面取り部2
7Aを、上述の如く筒体34に対して位置決めされたピ
ストン40のテーパ面部40D1 に容易に衝合させて取
付けることができ、これらの面取り部27Aとテーパ面
部40D1 との位置合わせを、作業者の手作業によって
行う必要がなくなり、緩衝体27の取付時の作業性等を
高めることができる。
【0079】次に、図6に示すように例えば潤滑油Gを
ガイド板37の両面のうち環状突起37A側の面に塗布
し、この状態で緩衝体26および蓋体36を筒体34内
に順次挿入し、最後に蓋体36を筒体34の一端側でカ
シメ固定する。
ガイド板37の両面のうち環状突起37A側の面に塗布
し、この状態で緩衝体26および蓋体36を筒体34内
に順次挿入し、最後に蓋体36を筒体34の一端側でカ
シメ固定する。
【0080】かくして、本実施の形態では、ピストン4
0の伸縮時に該ピストン40と共に緩衝体26,27、
ガイド板37が筒体34内で動くことにより、潤滑油G
は緩衝体26,27とガイド板37との間から押し出さ
れて第1収容室A全体に供給されると共に、この潤滑油
Gの一部は筒体34とガイド板37との間の各油通路3
8を通じて第2収容室B側にも供給することができ、潤
滑油Gを筒体34内全体に均等に供給することができ、
潤滑油Gの給脂作業時の作業性等を高めることができ
る。
0の伸縮時に該ピストン40と共に緩衝体26,27、
ガイド板37が筒体34内で動くことにより、潤滑油G
は緩衝体26,27とガイド板37との間から押し出さ
れて第1収容室A全体に供給されると共に、この潤滑油
Gの一部は筒体34とガイド板37との間の各油通路3
8を通じて第2収容室B側にも供給することができ、潤
滑油Gを筒体34内全体に均等に供給することができ、
潤滑油Gの給脂作業時の作業性等を高めることができ
る。
【0081】また、この潤滑油Gにより緩衝体26,2
7と筒体34との間の潤滑性、および筒体34とガイド
板37との間の潤滑性を高めることができ、これらの緩
衝体26,27、筒体34およびガイド板37に生じる
摩耗を減らして、耐久性等を高めることができる。ま
た、ピストン40の伸縮時に緩衝体26,27、ガイド
板37がそれぞれ筒体34に対して摺動するときに発生
する異音を小さく抑えることができ、低騒音化を図るこ
とができる。
7と筒体34との間の潤滑性、および筒体34とガイド
板37との間の潤滑性を高めることができ、これらの緩
衝体26,27、筒体34およびガイド板37に生じる
摩耗を減らして、耐久性等を高めることができる。ま
た、ピストン40の伸縮時に緩衝体26,27、ガイド
板37がそれぞれ筒体34に対して摺動するときに発生
する異音を小さく抑えることができ、低騒音化を図るこ
とができる。
【0082】さらに、チューブ33のフランジ部35に
は、ピストン40との間を液密にシールするシール部材
39を設ける構成としたから、このシール部材39によ
ってチューブ33内からの潤滑油Gの漏洩を防止でき、
装置の性能、信頼性等を高めることができる。さらに、
ピストン40の伸縮時には、シール部材39によってピ
ストン40がフランジ部35の内周端に直接衝突するの
を防止でき、これによっても低騒音化を図ることができ
る。
は、ピストン40との間を液密にシールするシール部材
39を設ける構成としたから、このシール部材39によ
ってチューブ33内からの潤滑油Gの漏洩を防止でき、
装置の性能、信頼性等を高めることができる。さらに、
ピストン40の伸縮時には、シール部材39によってピ
ストン40がフランジ部35の内周端に直接衝突するの
を防止でき、これによっても低騒音化を図ることができ
る。
【0083】一方、ピストン40には、シール部材39
との摺接面側を凹湾曲状に括れた括れ部40Eとして形
成したから、例えば図5中に一点鎖線で示すようにピス
トン40がチューブ33に対して揺動方向に伸縮したと
きでも、括れ部40Eによりシール部材39が異常に圧
迫される事態を防止し、フランジ部35の内周端とピス
トン40との間の間隔(寸法d)を保持することができ
る。これにより、ピストン40に摺接するシール部材3
9の締代をほぼ一定の大きさに保つことができ、シール
部材39とピストン40との間の摺動抵抗を小さくして
該シール部材39の耐久性、寿命等を高めることができ
る。
との摺接面側を凹湾曲状に括れた括れ部40Eとして形
成したから、例えば図5中に一点鎖線で示すようにピス
トン40がチューブ33に対して揺動方向に伸縮したと
きでも、括れ部40Eによりシール部材39が異常に圧
迫される事態を防止し、フランジ部35の内周端とピス
トン40との間の間隔(寸法d)を保持することができ
る。これにより、ピストン40に摺接するシール部材3
9の締代をほぼ一定の大きさに保つことができ、シール
部材39とピストン40との間の摺動抵抗を小さくして
該シール部材39の耐久性、寿命等を高めることができ
る。
【0084】なお、実施の形態では、緩衝体26,27
をチューブ22の軸方向中間部で分離した2部材からな
るものとして述べたが、これに替えて、例えばガイド板
28を廃止すると共に、緩衝体を筒体23の全長に亘っ
て軸方向に延びた1個の筒状体として形成し、この緩衝
体の軸方向両端側を蓋体24とピストン29との間で軸
方向両側から挟持する構成としてもよい。
をチューブ22の軸方向中間部で分離した2部材からな
るものとして述べたが、これに替えて、例えばガイド板
28を廃止すると共に、緩衝体を筒体23の全長に亘っ
て軸方向に延びた1個の筒状体として形成し、この緩衝
体の軸方向両端側を蓋体24とピストン29との間で軸
方向両側から挟持する構成としてもよい。
【0085】また、実施の形態では、緩衝体26をチュ
ーブ22内で位置決めするために蓋体24の周縁部に沿
って環状突起24Bを設ける構成として述べたが、これ
に替えて、例えば、蓋体24の中心部には、緩衝体26
の内周側に嵌合する円柱状の凸部を突設する構成として
もよい。
ーブ22内で位置決めするために蓋体24の周縁部に沿
って環状突起24Bを設ける構成として述べたが、これ
に替えて、例えば、蓋体24の中心部には、緩衝体26
の内周側に嵌合する円柱状の凸部を突設する構成として
もよい。
【0086】また、これと同様に緩衝体27をチューブ
22内で位置決めするために蓋体24の中心部には、緩
衝体26の内周側に嵌合する円柱状の凸部を突設する構
成としてもよい。
22内で位置決めするために蓋体24の中心部には、緩
衝体26の内周側に嵌合する円柱状の凸部を突設する構
成としてもよい。
【0087】さらに、実施の形態では、緩衝体26,2
7はウレタン等のゴム材料を用いて形成するものとして
述べたが、本発明はこれに限らず、緩衝体を例えばコイ
ルばね等の弾性材によって構成してもよい。
7はウレタン等のゴム材料を用いて形成するものとして
述べたが、本発明はこれに限らず、緩衝体を例えばコイ
ルばね等の弾性材によって構成してもよい。
【0088】また、実施の形態では、2個の緩衝体2
6,27を同一の硬さをもって形成するものとして述べ
たが、例えば、これらの緩衝体26,27を互いに異な
る硬さをもって形成する構成としてもよく、この場合に
は当該緩衝装置による緩衝力を容易に調整することがで
きる。
6,27を同一の硬さをもって形成するものとして述べ
たが、例えば、これらの緩衝体26,27を互いに異な
る硬さをもって形成する構成としてもよく、この場合に
は当該緩衝装置による緩衝力を容易に調整することがで
きる。
【0089】さらに、実施の形態では、緩衝体26,2
7を、軸穴を有する筒状体として形成するものとして述
べたが、これに替えて、例えば緩衝体26,27の軸穴
を廃止し、これらの緩衝体26,27を中実の円柱体と
して形成する構成としてもよい。
7を、軸穴を有する筒状体として形成するものとして述
べたが、これに替えて、例えば緩衝体26,27の軸穴
を廃止し、これらの緩衝体26,27を中実の円柱体と
して形成する構成としてもよい。
【0090】一方、第2の実施の形態では、潤滑油Gを
チューブ33内に封入する方法として、潤滑油Gをガイ
ド板37に塗布するものとして述べたが、これに替え
て、例えば、緩衝体26と蓋体36との間、緩衝体26
とガイド板37との間、緩衝体27とガイド板37との
間、または緩衝体27とピストン40との間等に潤滑油
Gを塗布するようにしてもよい。
チューブ33内に封入する方法として、潤滑油Gをガイ
ド板37に塗布するものとして述べたが、これに替え
て、例えば、緩衝体26と蓋体36との間、緩衝体26
とガイド板37との間、緩衝体27とガイド板37との
間、または緩衝体27とピストン40との間等に潤滑油
Gを塗布するようにしてもよい。
【0091】また、第1の実施の形態では、ピストン2
9の円柱部29Aを、全長に亘りほぼ一定の外径をもっ
て形成するものとして述べたが、これに替えて、円柱部
29Aには例えば第2の実施の形態と同様の括れ部を設
ける構成としてもよい。そして、この場合には、ピスト
ン29の伸縮時にピストン29が取付プレート25と干
渉するのを避けることができる。
9の円柱部29Aを、全長に亘りほぼ一定の外径をもっ
て形成するものとして述べたが、これに替えて、円柱部
29Aには例えば第2の実施の形態と同様の括れ部を設
ける構成としてもよい。そして、この場合には、ピスト
ン29の伸縮時にピストン29が取付プレート25と干
渉するのを避けることができる。
【0092】さらに、実施の形態では、緩衝装置21を
自転車に適用するものとして述べたが、本発明はこれに
限らず、例えば自動二輪車等の他の走行車両にも広く適
用できるものである。
自転車に適用するものとして述べたが、本発明はこれに
限らず、例えば自動二輪車等の他の走行車両にも広く適
用できるものである。
【0093】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、緩衝体をチューブの蓋体とピストンとの間で軸方
向両側から挟持することにより、ピストンに外力が作用
したときにはこの外力の作用方向に応じて緩衝体を軸方
向または揺動方向に変形させる構成としたから、緩衝体
を蓋体およびピストンによってチューブと同軸上に位置
決めすることができ、緩衝体がチューブ内で弾性変形す
るときには緩衝体がチューブの内周側に強く押付けられ
るような不具合を解消することができる。
れば、緩衝体をチューブの蓋体とピストンとの間で軸方
向両側から挟持することにより、ピストンに外力が作用
したときにはこの外力の作用方向に応じて緩衝体を軸方
向または揺動方向に変形させる構成としたから、緩衝体
を蓋体およびピストンによってチューブと同軸上に位置
決めすることができ、緩衝体がチューブ内で弾性変形す
るときには緩衝体がチューブの内周側に強く押付けられ
るような不具合を解消することができる。
【0094】これによって、緩衝体がチューブとの間で
摩耗するのを防止でき、該緩衝体の寿命、耐久性等を高
めて、交換周期を延ばすことができる。また、緩衝装置
を揺動方向に作動させて用いる場合でも、軸方向に作動
させて用いる場合と同様に常に安定した緩衝力を発生さ
せることができ、このような作動条件に拘束されること
なく、緩衝装置を他の車種にも広く適用することができ
る。
摩耗するのを防止でき、該緩衝体の寿命、耐久性等を高
めて、交換周期を延ばすことができる。また、緩衝装置
を揺動方向に作動させて用いる場合でも、軸方向に作動
させて用いる場合と同様に常に安定した緩衝力を発生さ
せることができ、このような作動条件に拘束されること
なく、緩衝装置を他の車種にも広く適用することができ
る。
【0095】さらに、緩衝装置を自転車に取付ける場合
には、従来技術で述べたように緩衝装置を軸方向に作動
させる状態で取付ける必要がなくなり、これによって緩
衝装置の取付構造を簡略化でき、全体の部品点数等を減
らしてコストの削減、軽量化等を図ることができる。
には、従来技術で述べたように緩衝装置を軸方向に作動
させる状態で取付ける必要がなくなり、これによって緩
衝装置の取付構造を簡略化でき、全体の部品点数等を減
らしてコストの削減、軽量化等を図ることができる。
【0096】また、請求項2の発明では、蓋体の周縁部
に環状突起を形成し、この環状突起をピストンの周縁部
に形成した環状突起のテーパ面に当接させる構成とした
から、弾性体が蓋体とピストンとの間でがたつくのを防
止でき、弾性体を両者間でより安定した状態で位置決め
することができ、当該緩衝装置の性能をより安定させる
ことができる。
に環状突起を形成し、この環状突起をピストンの周縁部
に形成した環状突起のテーパ面に当接させる構成とした
から、弾性体が蓋体とピストンとの間でがたつくのを防
止でき、弾性体を両者間でより安定した状態で位置決め
することができ、当該緩衝装置の性能をより安定させる
ことができる。
【0097】また、請求項3の発明では、緩衝体を、軸
方向中間部で分離して2部材から構成すると共に、これ
らの各緩衝体間にガイド板を設けることにより、各緩衝
体のうち一方の緩衝体をガイド板に設けた第1の環状突
起のテーパ面と蓋体に設けた環状突起のテーパ面とによ
って位置決めし、他方の緩衝体をガイド板に設けた第2
の環状突起のテーパ面とピストンに設けた環状突起のテ
ーパ面とによって位置決めする構成としたから、これら
の各緩衝体をそれぞれ蓋体とガイド板との間、およびガ
イド板とピストンとの間で別々に挟持することができ、
各緩衝体が弾性変形するときの挙動を安定化させて、当
該緩衝装置の性能をより一層高めることができる。
方向中間部で分離して2部材から構成すると共に、これ
らの各緩衝体間にガイド板を設けることにより、各緩衝
体のうち一方の緩衝体をガイド板に設けた第1の環状突
起のテーパ面と蓋体に設けた環状突起のテーパ面とによ
って位置決めし、他方の緩衝体をガイド板に設けた第2
の環状突起のテーパ面とピストンに設けた環状突起のテ
ーパ面とによって位置決めする構成としたから、これら
の各緩衝体をそれぞれ蓋体とガイド板との間、およびガ
イド板とピストンとの間で別々に挟持することができ、
各緩衝体が弾性変形するときの挙動を安定化させて、当
該緩衝装置の性能をより一層高めることができる。
【0098】さらに、請求項4の発明によれば、緩衝体
の軸方向の両端側に位置してテーパ面と衝合する面取り
部を設けているから、緩衝体の面取部と環状突起のテー
パ面とを隙間なく衝合させることができ、環状突起と緩
衝体との間のがたつきをなくし、緩衝体を安定した状態
で位置決めすることができる。
の軸方向の両端側に位置してテーパ面と衝合する面取り
部を設けているから、緩衝体の面取部と環状突起のテー
パ面とを隙間なく衝合させることができ、環状突起と緩
衝体との間のがたつきをなくし、緩衝体を安定した状態
で位置決めすることができる。
【0099】一方、請求項5の発明では、チューブ内に
潤滑油を封入する構成としたから、この潤滑油によって
チューブと緩衝体との間の潤滑性、またはチューブとガ
イド板との間の潤滑性を高めることができ、これらのチ
ューブ、緩衝体およびガイド板に生じる摩耗を減らし
て、耐久性等を高めることができる。また、この潤滑油
により緩衝体およびピストンがチューブに当たるときに
生じる異音を小さく抑えることができ、低騒音化を図る
ことができる。
潤滑油を封入する構成としたから、この潤滑油によって
チューブと緩衝体との間の潤滑性、またはチューブとガ
イド板との間の潤滑性を高めることができ、これらのチ
ューブ、緩衝体およびガイド板に生じる摩耗を減らし
て、耐久性等を高めることができる。また、この潤滑油
により緩衝体およびピストンがチューブに当たるときに
生じる異音を小さく抑えることができ、低騒音化を図る
ことができる。
【0100】また、チューブの軸方向他側の開口端内周
には、ピストンとの間を液密にシールするシール部材を
設ける構成としたから、チューブ内からの潤滑油の漏れ
を防止でき、装置の性能、信頼性等を高めることができ
る。
には、ピストンとの間を液密にシールするシール部材を
設ける構成としたから、チューブ内からの潤滑油の漏れ
を防止でき、装置の性能、信頼性等を高めることができ
る。
【0101】さらに、シール部材によってピストンをチ
ューブに対して同軸上に位置決めした状態で保持する構
成としたから、当該緩衝装置の組立時には作業者の手作
業によってピストンをチューブに対しわざわざ位置決め
した状態で保持するような面倒な作業を省略でき、この
ような組立時の作業性等を高めることができる。
ューブに対して同軸上に位置決めした状態で保持する構
成としたから、当該緩衝装置の組立時には作業者の手作
業によってピストンをチューブに対しわざわざ位置決め
した状態で保持するような面倒な作業を省略でき、この
ような組立時の作業性等を高めることができる。
【0102】さらに、請求項6の発明では、ガイド板の
外周面にはチューブ内に封入した潤滑油を流通させる油
通路を設ける構成としたから、ピストンの伸縮時にチュ
ーブ内でピストンおよび緩衝体等が動くことによって、
潤滑油をガイド板の外周側に設けた油通路を通じてチュ
ーブ内全体に均一に供給することができ、潤滑油をチュ
ーブ内に給脂するときの作業効率を高めることができ
る。
外周面にはチューブ内に封入した潤滑油を流通させる油
通路を設ける構成としたから、ピストンの伸縮時にチュ
ーブ内でピストンおよび緩衝体等が動くことによって、
潤滑油をガイド板の外周側に設けた油通路を通じてチュ
ーブ内全体に均一に供給することができ、潤滑油をチュ
ーブ内に給脂するときの作業効率を高めることができ
る。
【0103】さらに、請求項7の発明では、チューブの
軸方向他側の開口端をプレス成形して折曲げることによ
り、環状のフランジ部をチューブに突設する構成とした
から、フランジ部の形成時には、例えばチューブとは別
体に形成したフランジ部をチューブに位置決めして溶接
する作業等を省略することができ、このようなフランジ
部の形成時の作業性等を高めることができる。
軸方向他側の開口端をプレス成形して折曲げることによ
り、環状のフランジ部をチューブに突設する構成とした
から、フランジ部の形成時には、例えばチューブとは別
体に形成したフランジ部をチューブに位置決めして溶接
する作業等を省略することができ、このようなフランジ
部の形成時の作業性等を高めることができる。
【0104】また、請求項8の発明では、ピストンには
シール部材が摺接する部位を小径に括れた括れ部として
形成したから、ピストンをチューブに対して揺動方向に
伸縮させたときでも、ピストンの括れ部によってシール
部材の締代をほぼ一定の大きさに保つことができ、シー
ル部材とピストンとの間の摺動抵抗を小さくして該シー
ル部材の耐久性、寿命等を高めることができる。
シール部材が摺接する部位を小径に括れた括れ部として
形成したから、ピストンをチューブに対して揺動方向に
伸縮させたときでも、ピストンの括れ部によってシール
部材の締代をほぼ一定の大きさに保つことができ、シー
ル部材とピストンとの間の摺動抵抗を小さくして該シー
ル部材の耐久性、寿命等を高めることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態による緩衝装置が適
用される自転車を示す部分拡大図である。
用される自転車を示す部分拡大図である。
【図2】メインフレームの収容部および緩衝装置を示す
図1の要部拡大図である。
図1の要部拡大図である。
【図3】図2中の緩衝装置を単体で示す縦断面図であ
る。
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるメインフレー
ムの収容部および緩衝装置を示す図2と同様位置からみ
た要部断面図である。
ムの収容部および緩衝装置を示す図2と同様位置からみ
た要部断面図である。
【図5】図4中のピストン等を拡大して示す部分断面図
である。
である。
【図6】図4中のガイド板を単体で示す断面図である。
【図7】図6中の矢示 VII−VII 方向からみたガイド板
の平面図である。
の平面図である。
【図8】従来技術による緩衝装置が適用される自転車を
示す外観図である。
示す外観図である。
【図9】メインフレームの収容部および緩衝装置を示す
図8の要部断面図である。
図8の要部断面図である。
21,32 緩衝装置 22,33 チューブ 24,36 蓋体 24B,29D,36A,37A,37B,40D 環
状突起 24B1 ,28A1 ,28B1 ,29D1 ,36A1 ,
37B1 ,40D1テーパ面部 26 第1の緩衝体 26A,27A 面取り部 27 第2の緩衝体 28,37 ガイド板 28A 第1の環状突起 28B 第2の環状突起 29,40 ピストン 35 フランジ部 38 油通路 39 シール部材 40E 括れ部
状突起 24B1 ,28A1 ,28B1 ,29D1 ,36A1 ,
37B1 ,40D1テーパ面部 26 第1の緩衝体 26A,27A 面取り部 27 第2の緩衝体 28,37 ガイド板 28A 第1の環状突起 28B 第2の環状突起 29,40 ピストン 35 フランジ部 38 油通路 39 シール部材 40E 括れ部
フロントページの続き Fターム(参考) 3D014 DD03 DD06 DF07 DF32 DF34 DF40 3J048 BA06 DA01 EA36 3J066 AA22 BA01 BB01 BC01 BD05 BE03 BE05
Claims (8)
- 【請求項1】 中空の筒状体からなり、軸方向の一側が
蓋体となったチューブと、該チューブ内に変形可能に収
容された弾性材からなる緩衝体と、前記チューブの軸方
向他側に前記蓋体との間で該緩衝体を挟持する状態で設
けられ、外力が作用することにより該緩衝体を軸方向ま
たは揺動方向に変形せしめるピストンとから構成してな
る緩衝装置。 - 【請求項2】 前記蓋体の周縁部には、前記緩衝体との
当接面側に位置してその全周に亘って内周側がテーパ面
となった環状突起を形成し、前記ピストンの周縁部には
前記緩衝体との当接面側に位置して内周側がテーパ面と
なった環状突起を形成してなる請求項1に記載の緩衝装
置。 - 【請求項3】 前記緩衝体は、軸方向中間部で分離され
た2部材からなり、これら各緩衝体間にはガイド板を設
け、該ガイド板の周縁部には前記蓋体と対面する側がテ
ーパ面となった第1の環状突起を設けると共に前記ピス
トンと対面する側がテーパ面となった第2の環状突起を
設けてなる請求項1または2に記載の緩衝装置。 - 【請求項4】 前記緩衝体には軸方向の両端側に位置し
て前記テーパ面と衝合する面取り部を設けてなる請求項
2または3に記載の緩衝装置。 - 【請求項5】 前記チューブ内には潤滑油を封入し、該
チューブの軸方向他側の開口端内周には前記ピストンに
締代をもって摺接し前記ピストンをチューブに対して同
軸上に位置決めした状態で保持する環状のシール部材を
設けてなる請求項1,2,3または4に記載の緩衝装
置。 - 【請求項6】 前記ガイド板の外周面には前記チューブ
内に封入した潤滑油を流通させる油通路を設けてなる請
求項5に記載の緩衝装置。 - 【請求項7】 前記チューブには該チューブの軸方向他
側の開口端をプレス成形して折曲げることにより径方向
外側に突出した環状のフランジ部を形成してなる請求項
1,2,3,4,5または6に記載の緩衝装置。 - 【請求項8】 前記ピストンには前記シール部材が摺接
する部位に位置して小径に括れた括れ部を設けてなる請
求項1,2,3,4,5,6または7に記載の緩衝装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10292818A JP2000009168A (ja) | 1998-04-24 | 1998-09-30 | 緩衝装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13110498 | 1998-04-24 | ||
JP10-131104 | 1998-04-24 | ||
JP10292818A JP2000009168A (ja) | 1998-04-24 | 1998-09-30 | 緩衝装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000009168A true JP2000009168A (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=26466039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10292818A Pending JP2000009168A (ja) | 1998-04-24 | 1998-09-30 | 緩衝装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000009168A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001347801A (ja) * | 2000-04-04 | 2001-12-18 | Kayaba Ind Co Ltd | キャスター |
JP2002145163A (ja) * | 2000-11-09 | 2002-05-22 | Bridgestone Cycle Co | サスペンション付き自転車用フレーム |
JP2005283987A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Shimonishi Giken Kogyo Kk | ヒンジ |
JP2010502901A (ja) * | 2006-08-30 | 2010-01-28 | カーボン キネティクス リミテッド | ショックアブソーバ |
WO2015028510A1 (de) * | 2013-08-28 | 2015-03-05 | Iko Sportartikel-Handels-Gmbh | Federungsanordnung und fahrrad mit einer solchen |
US11884359B2 (en) | 2022-02-25 | 2024-01-30 | Sram, Llc | Bicycle suspension components |
US12024257B2 (en) | 2020-06-17 | 2024-07-02 | Sram, Llc | Bicycle suspension components |
-
1998
- 1998-09-30 JP JP10292818A patent/JP2000009168A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041125 |