JP2008025801A - シリンダ装置 - Google Patents

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勝 神山
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知賀也 関根
Kazunori Minoguchi
一範 美濃口
Kiyomasa Maeda
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Abstract


【課題】スプリングシート、ブラケットなどの被取付部材の固定構造において、シリンダ内面に影響を与えずに固定位置の自由度を広げ、且つシリンダの軽量化を可能とする。
【解決手段】シリンダ装置としてのシリンダ2Aの外面には、径方向外側に突出する係合部40Aが一体的に形成されている。係合部40Aの拡径部40Acがスプリングシートの固定部42aの下端及び円盤部42bと軸方向に当接し、シリンダ2Aに固定されるので、被取付部材の固定位置の設計自由度が高く、シリンダ2Aの内周面の変形を防止することができる。また、シリンダ2Aは、必要最小な肉厚の円筒で形成できるので、薄肉化により軽量化を可能とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車、鉄道車両、構造物および洗濯機等の振動対象物を制振するのに用いて好適なシリンダ装置に関するものである。
自動車用サスペンション装置等に装着されるシリンダ装置として、たとえば図15、16に示す従来技術のような単筒式油圧緩衝器が知られている。それぞれの従来技術について、詳細に説明する。
図15に示す単筒式油圧緩衝器100は、有底円筒状のシリンダ102の開口部にロッドガイド103およびオイルシール104が取付けられ、シリンダ102内の底部側に、フリーピストン105が摺動可能に嵌装されている。シリンダ102内は、フリーピストン105によって底部側のガス室106と他端側の油室107とに画成されており、ガス室106には高圧ガスが封入され、油室107には油液が封入されている。
シリンダ102の油室107には、ピストン108が摺動可能に嵌装され、このピストン108によって、油室107内がシリンダ上室107Aとシリンダ下室107Bとの2室に画成されている。ピストン108には、ピストンロッド109の一端がナット110によって連結されており、ピストンロッド109の他端側は、ロッドガイド103およびオイルシール104に摺動可能かつ液密的に挿通されて外部へ延出されている。
ピストン108には、シリンダ上下室107A、107B間を連通させる伸び側油路111および縮み側油路112が設けられている。伸び側油路111および縮み側油路112には、それぞれ、その油液の流動を制御して減衰力を発生させるオリフィスおよびディスクバルブ等からなる伸び側減衰力発生機構113および縮み側減衰力発生機構114が設けられている。
この構成により、ピストンロッド109の伸び行程時には、シリンダ102内のピストン108の摺動にともない、シリンダ上室107Aの油液がピストン108の伸び側油路111を通ってシリンダ下室107Bへ流れ、伸び側減衰力発生機構113によって減衰力が発生する。また、縮み行程時には、シリンダ下室107Bの油液が縮み側油路112を通ってシリンダ上室107Aへ流れ、縮み側減衰力発生機構114によって減衰力が発生する。このとき、ピストンロッド109の侵入、退出による油室107の容積変化をフリーピストン105が移動してガス室106の高圧ガスを圧縮、膨張することによって補償する。
シリンダ102の底部には、サスペンションアーム等(図示せず)に連結するための取付アイ115が結合されており、ピストンロッド109の先端部には、車体側に連結するための取付部116が設けられている。シリンダ102の下端側外周部には、筒状部材117がその下端を溶接することにより固定されており、車体との間に介装されるサスペンションスプリング(図示せず)を受けるためのスプリングシート118が筒状部材117へ圧入固定または溶接固定される。また、ピストンロッド109には、リバウンドストッパ119が取付けられている。
この種の単筒式油圧緩衝器100においては、内部にピストン108およびフリーピストン105が摺動するシリンダ102の外周にスプリングシート118を固定する際、前記ピストン108およびフリーピストン105が摺動するシリンダ102の内周部分の変形を阻止すべく、当該部分を避けた位置(下端側)で筒状部材117を溶接固定することが望ましい。
次に、図16に示す従来の単筒式油圧緩衝器100では、ピストン108およびフリーピストン105が摺動する範囲のシリンダ102の内周部分の変形をさせずに固定するために、シリンダ102の軸方向中間側外周部に、環状溝130を形成し、環状溝130にC字形のリテーナ131を嵌合する。スプリングシート118をシリンダ102に挿入しリテーナ131と当接することで固定している。
たとえば、特許文献1参照
特開2004−353699
ところで、上述した従来技術におけるシリンダ装置によれば、スプリングシートやブラケット等の付属部品(被取付部材)をシリンダに取り付ける場合、シリンダとは別の筒状部材を溶接により取付けたり、C字形のリテーナなどでシリンダの周方向への回転と軸方向への移動の規制手段が必要であった。
そのため、図15の従来技術では、シリンダ内側の変形を阻止するために被取付部材を筒状部材にとりつけシリンダの下端側(ベースキャップ側)に溶接固定する構造であり、被取付部材の設置位置に自由度を持たせようとした場合、取り付け寸法によっては長さ違いの筒状部材が個々必要となり、重量増加やコストアップおよび部品管理の工数が増加する。
また、図16の従来技術では、C字形リテーナによる移動規制において、シリンダ外周部の周方向に設けた溝部はスプリングの反力などを受け止める構造となるため強度上必要な溝深さを確保すると、シリンダの肉厚が厚くなり、シリンダの軽量化のさまたげや摩擦により油温度が上昇した場合に熱が逃げにくいなどの問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、シリンダチューブの肉厚を必要最小とし、スプリングシートやブラケットなどの被取付部材の設置位置に自由度を高めることができ、且つ、シリンダ内部の油の冷却性を向上させたシリンダ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、円筒状の外筒を有するシリンダ装置であって、前記外筒には、径方向外側へ突出しており径方向内側への変形はなく、前記外筒の軸方向へ延びる外筒と一体となった係合部が設けられ、前記係合部には前記外筒に取り付けられる被取付部材が固定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシリンダ装置において、前記係合部は、該係合部の最大径より小径となる小径部を有し、前記被取付部材は筒状形状で前記小径部と隣接する拡径部と軸方向に当接し、前記外筒の軸方向の移動を規制することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のシリンダ装置において、前記小径部の軸方向両側に前記拡径部を設け、前記被取付部材は、軸方向両側において前記拡径部と当接し軸方向両側の移動が規制されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載のシリンダ装置において、前記被取付部材は、前記係合部の前記拡径部に係合させるC字または円形の係合部材を介して前記拡径部と当接し、軸方向に移動を規制されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4のいずれかに記載のシリンダ装置において、前記被取付部材には前記係合部と回転方向において当接する回転方向当接部が設けられ、前記被取付部材は前記外筒に対して回転が規制されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載のシリンダ装置において、前記外筒は、筒部の管材に、前記係合部となるガイド材を一体的に取り付けることにより形成されたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、被取付部材は外筒と一体で径方向外側に突出している係合部に固定されるので、軸方向に任意の位置に被取付部材を固定でき、部品点数削減、および外筒の内周面の変形を防止することができる。
ここで、外筒は径方向外側へ突出した係合部以外は必要最小な肉厚の円筒で形成することができる。よって、外筒の薄肉化によりシリンダ装置の軽量化を可能とし、さらに外筒の薄肉化と係合部の冷却フィン効果により上昇した油の温度を放熱しやすくして油温度の冷却を可能とする。
請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加えて、筒状形状の被取付部材は、係合部の拡径部と軸方向で当接することで、シリンダの下端側(ベースキャップ側)に従来の筒状部材を溶接固定する必要がなく、外筒の軸方向に移動規制される構成のため、被取付部材の取りつけ位置は、拡径部の軸方向位置により決定されるので、設計自由度が高く、部品点数の削減が可能。また、拡径部で軸方向の力を受けるので、従来に比べ高剛性を確保できる。
請求項3に記載の発明によれば、上記効果に加えて、小径部の軸方向両側に拡径部を設け、被取付部材は軸方向両側で拡径部と当接するので、被取付部材の軸方向両側への移動規制が容易であり、かつ固定強度が必要な場合でも溶接等が必要なく信頼性・耐久性を向上させる。
請求項4に記載の発明によれば、上記効果に加えて、被取付部材は、拡径部に係合するC字または円形の係合部材を介して、拡径部と当接するので、軸方向の移動規制が容易であり、かつ固定強度が必要な場合も溶接等が必要なく信頼性・耐久性を向上させる。
請求項5に記載の発明によれば、上記効果に加えて、被取付部材には係合部と回転方向において当接する回転方向当接部が設けられているので、容易な構成で被取付部材は回転が規制されるので、溶接やメカニカルなかしめや特殊なリテーナ形状を構成する必要がなく、部品点数の削減や溶接レスによる加工工数削減および信頼性・耐久性向上が可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、上記効果に加えて、前記外筒は、筒部の管材に、前記係合部となるガイド材を一体的に取り付けたことで、係合部のガイド材材質により軽量化や放熱効果の向上が可能であり、コストダウンや設計自由度および性能の向上が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、図15、16に示す従来技術のシリンダ102へスプリングシート118等の被取付部材を取り付ける構造の改良発明であり、シリンダ102の内部に設けたロッドガイド103、オイルシール104、フリーピストン105、ピストン108、ピストンロッド116等の内部構造は、背景技術記載のものと差異がないので詳細な説明は省略する。また、以下の説明で用いる場合は図15、16の符号を付す。
第一実施の形態を図1乃至図3に示し、説明をする。
図1には、本発明のシリンダ装置の外筒としてのシリンダ2Aの一部を示す。シリンダ2Aは筒状でフリーピストン105やピストン108が内部で摺動し油室やガス室を形成するため、シリンダ内面2aは、段差等がない滑らかな円筒形状(径方向内側への変形がない形状)となっている。
このシリンダ2Aの外面2Abには、径方向外側に突出する係合部40Aが引き抜き成型で一体的に形成されている。この係合部40Aは、シリンダ2Aの軸方向に延び、シリンダ2Aの中心から径方向の距離が最も大きい大径部40Aaとその最大径より小さい小径部40Abとその間の段差となる拡径部40Acから構成される。ここで小径部40Abは、シリンダ外面2Abに係合部40Aがない外表部2Adと同様の外径となっており、大径部40Aaの径方向断面の形状は、扇状の形状である。なお、本実施の形態ではシリンダの製造過程で係合部が設けられた状態を示しており、その製造方法は、溶接、接着、引き抜き成形等方法は限定しない。
図2には、本発明の被取付部材としてのスプリングシート42を示す。このスプリングシート42には、内径がシリンダ2Aの外表部2Adと略同径でシリンダ2Aに嵌挿される固定部42aとこの固定部42aの下端から拡径する円盤部42bと、スプリングの一端が固定されるシート部42cから構成されている。
そして、このスプリングシート42は図3に示すようにシリンダ2Aの図中上端から嵌挿され、係合部40Aの拡径部40Acが固定部42aの下端及び円盤部42bと軸方向に当接し、シリンダ2Aに固定される。
次に、図4、図5に第一実施の形態の変形例を示す。本変形例は、本発明の被取付部材として前記スプリングシート42に代えてアンチロックブレーキシステム用のセンサ等外装部品(図示しない)を支持する支持部材43(ブラケット)を用いた例である。図4(a)には、該支持部材43を示し、内径がシリンダ2Aの外表部2Adと略同径でシリンダ2Aに嵌挿される固定部43aとシリンダ2A径方向外側に延びるセンサ固定部43bで構成されている。センサ固定部43bにはボルトを取り付けるための孔43cが設けられている。図4(b)には、C字状の係合部材44を示す。係合部材44は、被取付部材の固定強度向上を目的として、被取付部材と併設される。
そして、この支持部材43は、図5に示すように、シリンダ2Aの図中上端から嵌挿するか、またはシリンダ2Aに巻きつけるように装着され、係合部40Aの拡径部40Acが、固定部43aの下端及びセンサ固定部43bと係合部材44を介して軸方向に当接し、シリンダ2Aに固定される。
なお、本変形例で用いた係合部材44は、前述した図3のスプリングシート42の場合も同様に利用することが可能であり、上記実施の形態ではC字形としたが、円形でも可能である。
本第一実施の形態によると、被取付部材は、シリンダ2Aと一体となった係合部40Aまたは拡径部40Acに固定されるので、シリンダ2Aの下端側(ベースキャップ側)に従来の筒状部材117を溶接固定する必要がない。よって、軸方向に任意の位置に被取付部材を固定でき、部品点数の削減、およびシリンダ2Aの内周面の変形を防止することができる。
また、係合部40Aを除くシリンダ外表部2Adは、必要最小な肉厚の円筒で形成することができるので、シリンダ2Aの薄肉化により軽量化を可能とし、さらに、係合部40A形状による冷却フィン効果により上昇した油の温度を放熱しやすくして油温度の冷却を可能とする。
加えて、被取付部材の固定位置は、拡径部40Acのシリンダ2A軸方向位置により決定されることから、設計の自由度が向上し、また、拡径部40Acで軸方向の力を受けるので、従来に比べ高剛性を確保できる。
上記実施の形態では、係合部40Aを軸方向に1本設けた例を示したが、本発明の係合部は1本に限らず複数本設けてもよいが、安定性を考慮すると3本が望ましい。
上記実施の形態では、大径部40aの径方向断面の形状は、扇状の形状のものを示したが、これに限らず、本発明の係合部の径方向断面の形状は、これに限らず、三角形、円弧等、他の形状であってもよい。
第二実施の形態を図6乃至図8に示し、説明をする。
図6には、本発明のシリンダ装置の外筒としてのシリンダ2Bの一部を示す。シリンダ2Bの内部構造は、図1の第一実施の形態で説明したシリンダ2Aと同一である。
このシリンダ2Bの外面2Bbには、径方向外側に突出する第一の係合部40Bと第二の係合部45Bが一体的に形成されている。第一の係合部40Bと第二の係合部45Bは、シリンダ2Bの小径部40Bbの軸方向両側に構成される。この第二の係合部45Bは、シリンダ2Bの中心から径方向の距離が最も大きい第二の大径部45Baとその最大径より小さい第二の小径部45Bbとその間の段差となる第二の拡径部45Bcから構成される。
なお、図6の例では、第一の小径部40Bbおよび第二の小径部45Bbは、シリンダ2Bに第一の係合部40Bまたは第二の係合部45Bがない外表部2Bdと同様の外形となっている。また、第一の大径部40Baおよび第二の大径部45Baの径方向断面の形状は、扇状の形状である。
図7(a)は、図4(a)の第一実施の形態の変形例で説明した支持部材43(ブラケット)と同一の部材であり、図7(b)と図7(c)には、第一の係合部材46と第二の係合部材47を示す。第一の係合部材46と第二の係合部材47は、図4(b)の第一実施の形態の変形例で説明したC字状の係合部材44と同一の部材であり、被取付部材の固定強度向上を目的として、支持部材43の上下端に当接するように併設される。
そして、この支持部材43は、図8に示すように、シリンダ2Bに巻きつけるように装着され、第一の係合部40Bの第一の拡径部40Bcが、固定部43aの下端及びセンサ固定部43bの下端と第一の係合部材46を介して軸方向に当接し、シリンダ2Bに固定される。同様に、支持部材43は、第二の係合部45Bの第二の拡径部45Bcが、固定部43aの上端及びセンサ固定部43bの上端と第二の係合部材47を介して軸方向に当接し、シリンダ2Bに固定される。
本第二実施の形態によると、被取付部材は、小径部の軸方向両側に設けられたシリンダ2Bと一体となった第一の拡径部40Bcと第二の拡径部45Bcに、第一の係合部材46と第二の係合部材47とを介して固定されるので、軸方向両側への移動規制が容易で、固定強度が必要な場合でも溶接固定等が必要なく信頼性・耐久性を向上でき、かつ、シリンダ2Bの内周面の変形を防止することができる。
また、第一の係合部40Bと第二の係合部45Bを除くシリンダ外表部2Bdは、必要最小な肉厚の円筒で形成することができるので、シリンダ2Bの薄肉化により軽量化を可能とし、さらに、第一の係合部40Bと第二の係合部45B形状による冷却フィン効果により上昇した油の温度を放熱しやすくして油温度の冷却を可能とする。
加えて、被取付部材の固定位置は、第一の拡径部40Bcと第二の拡径部45Bcの軸方向位置により決定されることから、設計の自由度が向上し、また第一の拡径部40Bcと第二の拡径部45Bcで軸方向の力を受けるので、従来に比べ高剛性を確保できる。
上記実施の形態では、第一の係合部40Bと第二の係合部45Bを軸方向に1本ずつ設けた例を示したが、本発明の係合部は1本に限らず複数本設けてもよいが、安定性を考慮すると3本が望ましい。
上記実施の形態では、第一の係合部40Baと第二の係合部45Bcの径方向断面の形状は、扇状の形状のものを示したが、これに限らず、本発明の係合部の径方向断面の形状は、これに限らず、三角形、円弧等、他の形状であってもよい。
第三実施の形態を図9、10に示し、説明をする。
図9には、本発明の被取付部材としてのスプリングシート50を示す。図10には、シリンダ装置の外筒としてのシリンダ2Cの一部を示す。シリンダ2Cの内部構造は、図1の第一実施の形態で説明したシリンダ2Aと同一である。
図9に示すスプリングシート50の内径には、図10(a)に示すシリンダ2Cの外表部2Cdと略同径でシリンダ2Cに嵌挿される固定部50aとこの固定部50aの下端から拡径する円盤部50bと、スプリングの一端が固定されるシート部50cから構成されている。
この円筒状の固定部50aの内周50dには、径方向外側へ突出し内周が凹んだ3箇所の凹部51が一体的に形成される。この凹部51は、内周の周面の周面51aと凹み部側面を形成する第一の側面51bと第二の側面51cから構成される。
図10(a)に示すシリンダ2Cの外面2Cbには、径方向外側に突出する3個の係合部55C一体的にシリンダ2Cの外表部2Cdに円周等分に構成されており、これら係合の径方向断面の形状は扇状である。この係合部55Cは、軸方向に延び、シリンダ2Cの中心から径方向の距離が最も大きい大径部55Caとシリンダ2Cの外表部2Cdとの間の段差となる第一の段差部55Cbおよび第二の段差部55Ccから構成される。ここで、係合部55には円周方向に溝部55Cdが設けられている。
そして、このスプリングシート50は、図10(b)に示すようにシリンダ2Cの図中上下端どちらかから嵌挿され、凹部51が有する第一の側面51bおよび第二の側面51cは、シリンダ2Cの係合部55Cが有する第一の段差部55Cbおよび第二の段差部55Ccと回転方向で当接し、シリンダ2Cに対し回転方向が固定される。
また、図10(c)に示すように、スプリングシート50は、図4(b)の第二実施の形態の変形例で説明したC字状の係合部材44と同一の部材である結合部材58がシリンダ2Cの溝部55Cdに嵌合されることで、軸方向への移動が規制されている。
本実施の形態によると、スプリングシート50(被取付部材)の凹部51(回転方向当接部)は、シリンダ2Cと一体になった係合部側面の段差部と当接し回転方向の移動が規制されるため、溶接やメカニカルなかしめや特殊なリテーナ形状を構成する必要がなく、部品点数の削減や溶接レスによる加工工数削減および信頼性・耐久性向上が可能となる。
また、スプリングシート50(被取付部材)の取り付けはシリンダ2Cの上下端部から挿入するが、シリンダ2Cの係合部がガイドとなり取付け作業と位置決めが容易で工数削減となる。
ここで、スプリングシート50(被取付部材)は、係合部に設けた溝に嵌合された結合部材58を介して固定されるので、スプリングの反力方向(図10(c)中上方向)への移動規制が容易で、固定強度が必要な場合でも溶接固定等が必要なく信頼性・耐久性を向上でき、かつ、シリンダ2Cの内周面の変形を防止することができる。
さらに、係合部を除くシリンダ2Cの外表部2Cdは、必要最小な肉厚の円筒で形成することができるので、シリンダ2Cの薄肉化により軽量化を可能とし、さらに、係合部形状による冷却フィン効果により上昇した油の温度を放熱しやすくして油温度の冷却を可能とする。
加えて、スプリングシート50(被取付部材)の固定位置は、係合部上に設けた溝部55Cdの軸方向位置により決定されることから、設計の自由度が向上し、また係合部55Cの溝部55Cdが結合部材58を介して軸方向の力を受けるので、従来に比べ高剛性を確保できる。さらに、溝部55Cdを軸方向に複数設ければ、係合部材58の位置を変更することで車高を変更することもできる。
上記実施の形態では、係合部を軸方向に3本設けた例を示したが、本発明の係合部は3本に限らず一つ以上の複数本設けてもよい。同様に、スプリングシート50(被取付部材)の凹部は、一つ以上の複数個設けてもよい。しかしながら、それぞれ安定性を考慮すると3本が望ましい。
上記実施の形態では、大径部の径方向断面の形状は、扇状の形状のものを示したが、これに限らず、本発明の係合部の径方向断面の形状は、これに限らず、三角形、円弧等、他の形状であってもよい。
上記実施の形態では、スプリングシート50の固定部50aの内面50dに設けた凹部は固定部50aの外周に段差があるように図示しているが、効果上は差異ないので、固定部50aの外周表面に段差の有無は限定しない。
上記実施の形態では、結合部材58を溝部に嵌合する構造で説明をしたが、別部材とする必要はなく、シリンダ2Cと結合部材58は一体で形成(シリンダチューブ製作時に)されていてもよい。
第四実施の形態を図11乃至13に示し、説明をする。
図11(a)には、本発明の被取付部材としての支持部材60(ブラケット)を示す。この支持部材60の円筒部には、図面上下方向の上下端(シリンダ2の軸方向)に第一の切欠部61と第二の切欠部62を有し、この第一の切欠部61には円周方向に延びる第一のガイド部61aおよび軸方向(図面上下方向)へ伸びる第二のガイド部61bと第三のガイド部61cが構成される。同様に、第二の切欠部62には円周方向に延びる第一のガイド部62aおよび軸方向(図面上下方向)へ伸びる第二のガイド部61bと第三のガイド部61cが構成される。
そして、この支持部材60は、図11(b)に示すようにシリンダ2Bに巻きつくように装着される。シリンダ2Bは図6の第二実施の形態で説明したとおりであり、このシリンダ2Bの外面2Bbには、径方向外側に突出する第一の係合部40Bと第二の係合部45Bが一体的に形成されており、これら係合部の径方向断面の形状は扇状である。
このシリンダ2Bの外面2Bbには、径方向外側に突出する第一の係合部40Bと第二の係合部45Bが一体的に形成されている。第一の係合部40Bと第二の係合部45Bは、シリンダ2Bの小径部40Bbの軸方向両側に構成される。この第二の係合部45Bは、シリンダ2Bの中心から径方向の距離が最も大きい第二の大径部45Baとその最大径より小さい第二の小径部45Bbとその間の段差となる第二の拡径部45Bcから構成される。
そして、支持部材60が有する第二のガイド部61bおよび第三のガイド部61cは、係合部40Bが有する第一の段差部40Bdおよび第二の段差部40Beと、周回転方向において当接し、支持部材60の回転方向への移動を規制する。一方、第一のガイド部61aは、第一の拡径部40Bcと図面の上下方向(シリンダ2Bの軸方向)で当接し、支持部材60の上下方向への移動を規制する。
同様に、第二のガイド部62bおよび第三のガイド部62cは、第一の段差部45Bdおよび第二の段差部45Beと、周回転方向において当接し、第一のガイド部62aは、第二の拡径部45Bcと図面の上下方向で当接し、支持部材60の回転方向および上下方向への移動を規制する。
次に、第四実施の形態の第一変形例を図12に示し、説明をする。
図12(a)には、本発明の被取付部材の変形例としての支持部材70(ブラケット)を示す。この支持部材70の円筒部には、図面上下方向の下端(シリンダ2Bの軸方向)に第三の切欠部71を有し、この第三の切欠部71には円周方向に延びる第一のガイド部71aおよび軸方向(図面上下方向)へ伸びる第二のガイド部71bと第三のガイド部71cが構成される。
そして、この支持部材70は、図12(b)に示すようにシリンダ2Bに巻きつくように装着されるが、シリンダ2Bは図6の第二実施の形態で説明したとおりであり、このシリンダ2Bの外面2Bbには、径方向外側に突出する第一の係合部40Bと第二の係合部45Bが一体的に形成されており、これら係合部の径方向断面の形状は扇状である。
このシリンダ2Bの外面2Bbには、径方向外側に突出する第一の係合部40Bと第二の係合部45Bが一体的に形成されている。第一の係合部40Bと第二の係合部45Bは、シリンダ2Bの小径部40Bbの軸方向両側に構成される。この第二の係合部45Bは、シリンダ2Bの中心から径方向の距離が最も大きい第二の大径部45Baとその最大径より小さい第二の小径部45Bbとその間の段差となる第二の拡径部45Bcから構成される。
ここで、支持部材70が有する第二のガイド部71bおよび第三のガイド部71cは、第一の係合部40Bが有する第一の段差部40dおよび第二の段差部40eと、周回転方向において当接し、支持部材70の回転方向への移動を規制する。また、第一のガイド部71aは、第一の拡径部40Bcと図面の上下方向(シリンダ2Bの軸方向)で当接し、支持部材60の上下方向への移動を規制する。
一方、支持部材70の円筒部70aの図面の上端は、第二の拡径部45Bcと図面の上下方向で当接し、支持部材70の軸方向への移動を規制する。
次に、第四実施の形態の第二変形例を図13に示し、説明をする。
図13(a)、図13(b)には、本発明の被取付部材として支持部材80(ブラケット)を示す。この支持部材80の円筒部80aには、径方向外側へ突出し円筒部80aの内周が凹んだ第一の凹部81と第二の凹部82が図面上下方向の端部両側に設けられている。
この第一の凹部81は、円周部80aの円周方向に延びる第一のガイド部81aとシリンダ軸方向へ伸びる第二のガイド部81bと第三のガイド部81c、および円筒部80aの内周の周面を構成する周面81dで構成される。同様に、第二の凹部82には、図示しない円周方向に延びる第一のガイド部82aとシリンダ軸方向へ伸びる第二のガイド部82bと第三のガイド部82c、および周面82dが構成されている。
そして、この支持部材80は、図13(c)に示すようにシリンダ2Bに巻きつくように装着されが、シリンダ2Bは図6の第二実施の形態で説明したとおりであり、このシリンダ2Bの外面2Bbには、径方向外側に突出する第一の係合部40Bと第二の係合部45Bが一体的に形成されており、これら係合部の径方向断面の形状は扇状である。
このシリンダ2Bの外面2Bbには、径方向外側に突出する第一の係合部40Bと第二の係合部45Bが一体的に形成されている。第一の係合部40Bと第二の係合部45Bは、シリンダ2Bの小径部40Bbの軸方向両側に構成される。この第二の係合部45Bは、シリンダ2Bの中心から径方向の距離が最も大きい第二の大径部45Baとその最大径より小さい第二の小径部45Bbとその間の段差となる第二の拡径部45Bcから構成される。
ここで、支持部材80の第二のガイド部81bおよび第三のガイド部81cは、シリンダ2Bの第二の係合部45Bの第一の段差部45Bdおよび第二の段差部45Beと、周回転方向において当接し、支持部材80の回転方向への移動を規制する。一方、第一のガイド部81aは、第一の拡径部40Bcと図面の上下方向(シリンダ2Bの軸方向)で当接し、支持部材80の上下方向への移動を規制する。
同様に、第二のガイド部82bおよび第三のガイド部82cは、第一の段差部40Bdおよび第二の段差部40Beと、周回転方向において当接し、第一のガイド部82aは、第二の拡径部45Bcと図面の上下方向で当接し、支持部材80の回転方向および上下方向への移動を規制する。
第四実施の形態によると、支持部材(被取付部材)の切欠部および内周凹部は、シリンダ2Bと一体となった第一の係合部40Bと第二の係合部45Bに当接し、シリンダ2Bに対して、軸方向両側および回転方向で固定される。このことで、支持部材(被取付部材)の軸方向両側および回転方向への移動規制が容易となり組み立て工数および装置の簡素化が実現し、かつ固定強度が必要な場合でも溶接等が必要なく信頼性・耐久性を向上でき、かつ、シリンダ2Bの内周面の変形を防止することができる。
加えて、被取付部材の固定位置は、第一の係合部40Bと第二の係合部45Bをシリンダ2Bの軸方向および回転方向において所定の位置により決定されることから、設計の自由度が向上し、また係合部が直接、軸方向の力および回転方向の力を受けるので、従来に比べ高剛性を確保できる。
さらに、係合部を除くシリンダ外表部2Bdは、必要最小な肉厚の円筒で形成することができるので、シリンダ2Bの薄肉化により軽量化を可能とし、さらに、係合部形状による冷却フィン効果により上昇した油の温度を放熱しやすくして油温度の冷却を可能とする。
また、被取付部材の固定位置は、第一の拡径部40Bcと第二の拡径部45Bcの軸方向位置により決定されることから、設計の自由度が向上し、また第一の拡径部40Bcと第二の拡径部45Bcで軸方向の力を受けるので、従来に比べ高剛性を確保できる。
上記実施の形態では、第一の係合部40Bと第二の係合部45Bを軸方向に1本ずつ設けた例を示したが、本発明の係合部は1本に限らず複数本設けてもよいが、安定性を考慮すると3本が望ましい。
上記実施の形態では、第一の係合部40Baと第二の係合部45Bcの径方向断面の形状は、扇状の形状のものを示したが、本発明の係合部の径方向断面の形状は、これに限らず、三角形、円弧等、他の形状であってもよい。
上記実施の形態の第一変形例では、図面の下端に切欠部71を示したが、これに限らず、上端に切欠部71を有した構成であってもよい。
上記実施の形態の第二変形例では、図面の上下端に第一の凹部81と第二の凹部82を示したが、これに限らず、上下端どちらか一方に凹部を有した構成であってもよい。
ここまでの実施の形態で説明したシリンダの製造方法としては、軸方向に係合部を有した形状を持つ引き抜き鋼管や射出成型およびパルジ成型などの工法を用いて一体で形成されるので、シリンダは多様な断面形状に容易に対応でき、用途に合わせて形状変更がしやすい。また、従来技術のようにスプリングシートの固定に別途筒状部材を用意する必要がなく、部品点数削減が実現できる。
第五実施の形態を図14に示し、説明をする。
図14には、本発明のシリンダ装置の外筒としてのシリンダ2Dを示す。本実施の形態は、シリンダの製造方法ついての説明であり、シリンダ2Dは筒部を管材により構成されており、外表部2Ddには係合部90が形成され、この係合部90は、金属や樹脂などからなるガイド材91を製造過程でシリンダ2Dに一体的に取り付けることで形成される。ここで、そのガイド材91には、あらかじめ加工しておいた溝部92(すなわち小径部)が設けてある。
本実施の形態によると、係合部を除くシリンダ2Dの外表部2Ddは、必要最小な肉厚の円筒で形成することができるので、シリンダ2Dの薄肉化により軽量化を可能とし、加えて、係合部(すなわちガイド材91)の凸部形状による冷却フィン効果により上昇した油の温度を放熱しやすくして油温度の冷却を可能とする。
また、被取付部材の固定位置は、係合部上に設けた溝部92の軸方向位置により決定されることから、設計の自由度が向上し、また係合部で軸方向の力を受けるので、従来に比べ高剛性を確保できる。ここで、ガイド材91には、あらかじめ溝部92を加工してあり、シリンダの製造工程でガイド材とシリンダを一体で形成するので、シリンダの後加工が必一切要なく、加工工数とコスト削減が可能となる。
上記実施の形態では、放熱効果の高い(熱伝導性に優れた)ガイド材91や高剛性のガイド材91を選択して場合、更なる放熱効果や高い剛性を確保できる。
また、ガイド材91には、安価な樹脂材料やアルミ材料を使用することで、シリンダ管材のコストや重量を削減でき、シリンダの低価格化や軽量化の実現が可能である。
上記実施の形態では、ガイド材91にはあらかじめ溝部92を設けたが、ガイド材91をシリンダ2Dと一体化した後に溝部92を後加工により形成してもよい。
上記実施の形態では、製造工程でガイド材91とシリンダ2Dを一体化したが、ガイド材91は、シリンダ2Dの製作後に接着や溶着などの後加工によりシリンダ2Dと一体化してもよい。
上記実施の形態では、係合部90を軸方向に1本設けた例を示したが、本発明の係合部は1本に限らず複数本設けてもよいが、安定性を考慮すると3本が望ましい。
上記実施の形態では、ガイド材91の径方向断面の形状は、扇状の形状のものを示したが、係合部の径方向断面の形状は、これに限らず、三角形、円弧等、他の形状であってもよい。
なお、上記第一乃至第五実施の形態のいずれかに記載の形態では、シリンダは単筒式のシリンダ装置(モノチューブ)の外筒としているが、本発明は、これに限らず、シリンダの外周に外筒を有する複筒式のシリンダ装置(2重筒式)の外筒にも利用でき、さらに、ガススプリングなどのシリンダ装置の外筒にも同様に適用することが可能である。
また、本発明は、上記第一乃至第五実施の形態のいずれかに記載の形態のように溶接を用いないことが望ましいが、図1(b)に示す係号部40Aに直接被取付部材を溶接してもよい。この場合、係合部40Aの突出量を大きくすればシリンダ2Aの内周面に変形を発生させることなく溶接固定することが可能となる。
本発明の第一実施の形態に係るシリンダを示した図で、(a)はシリンダを上から見た図面で、(b)はシリンダを斜め上から見た図面である。 本発明の第一実施の形態に係るスプリングシート(被取付部材)を示し、スプリングシートを斜め上から見た図面である。 本発明の第一実施の形態に係るシリンダへのスプリングシート(被取付部材)の取付状態を示し、シリンダ装置の要部の側面図である。 本発明の第一実施の形態の変形例に係る支持部材(被取付部材)を示した図で、(a)は支持部材を斜め上から見た図面で、(b)は係合部材を斜め上から見た図面である。 本発明の第一実施の形態の変形例に係るシリンダへの支持部材(被取付部材)の取付状態を示し、シリンダ装置の要部を斜め上からみた図面である。 本発明の第二実施の形態に係るシリンダを示し、シリンダを斜め上から見た図面である。 本発明の第二実施の形態に係る支持部材(被取付部材)および結合部材を示し、(a)は支持部材を斜め上から見た図面で、(b)と(c)は係合部材を斜め上から見た図面である。 本発明の第二実施の形態に係るシリンダへの支持部材(被取付部材)の取付状態を示し、シリンダ装置の要部を斜め上からみた図面である。 本発明の第三実施の形態に係るスプリングシート(被取付部材)を示し、(a)はスプリングシートを上から見た図面で、(b)はスプリングシートを斜め上から見た図面である。 本発明の第三実施の形態に係るシリンダとスプリングシートの取り付け状態を示し、(a)はシリンダを斜め上から見た図面で、(b)はシリンダ装置の要部を斜め上から見た図面で、(c)はシリンダ装置の要部を斜め下から見た図面である。 本発明の第四実施の形態に係る支持部材(被取付部材)およびシリンダへの取付状態を示し、(a)は支持部材を斜め上から見た図面で、(b)はシリンダ装置の要部を斜め上から見た図面である。 本発明の第四実施の形態の第一変形例に係る支持部材(被取付部材)およびシリンダへの取り付け状態を示し、(a)は支持部材を斜め上から見た図面で、(b)はシリンダ装置の要部を斜め上から見た図面である。 本発明の第四実施の形態の第二変形例に係る支持部材(被取付部材)およびシリンダへの取り付け状態を示し、(a)は支持部材を上から見た図面で、(b)は支持部材を斜め上から見た図面で、(c)は、シリンダ装置の要部を斜め上から見た図面である。 本発明の第五実施の形態に係るシリンダを示し、(a)はシリンダを上から見た図面で、(b)はシリンダの側面図である。 単筒式油圧緩衝器にスプリングシートを固定する従来のシリンダ装置の断面図である。 単筒式油圧緩衝器にスプリングシートを固定する従来のシリンダ装置の一部断面図である。
符号の説明
1 シリンダ装置
2A〜D シリンダ(外筒)
40 係合部
40b 小径部
40c 拡径部
42 スプリングシート(被取付部材)
43 支持部材(被取付部材)
44 係合部材
51 凹部(回転方向当接部)
91 ガイド材

Claims (6)

  1. 円筒状の外筒を有するシリンダ装置であって、前記外筒には、径方向外側へ突出しており径方向内側への変形はなく、該外筒の軸方向へ延びる係合部が一体的に設けられ、該係合部には前記外筒に取り付けられる被取付部材が固定されていることを特徴とするシリンダ装置。
  2. 請求項1に記載のシリンダ装置において、前記係合部は、該係合部の最大径より小径となる小径部を有し、前記被取付部材は筒状形状で該小径部と隣接する拡径部と軸方向に当接し、軸方向の移動が規制されていることを特徴とするシリンダ装置。
  3. 請求項2に記載のシリンダ装置において、前記小径部の軸方向両側に前記拡径部を設け、前記被取付部材は、軸方向両側において該拡径部と当接し軸方向両側の移動が規制されることを特徴とするシリンダ装置。
  4. 請求項2または3に記載のシリンダ装置において、前記被取付部材は、前記係合部の前記拡径部に係合させるC字または円形の係合部材を介して該拡径部と当接し、軸方向の移動が規制されることを特徴とするシリンダ装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれかに記載のシリンダ装置において、前記被取付部材には前記係合部と回転方向において当接する回転方向当接部が設けられ、該被取付部材は前記外筒に対して回転が規制されていることを特徴とするシリンダ装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のシリンダ装置において、前記外筒は、筒部の管材に、前記係合部となるガイド材を一体的に取り付けることにより形成されたことを特徴とするシリンダ装置。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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