JP2000008990A - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JP2000008990A
JP2000008990A JP10173114A JP17311498A JP2000008990A JP 2000008990 A JP2000008990 A JP 2000008990A JP 10173114 A JP10173114 A JP 10173114A JP 17311498 A JP17311498 A JP 17311498A JP 2000008990 A JP2000008990 A JP 2000008990A
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信司 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料噴射弁の生産性を向上させる。 【解決手段】 1本の複合磁性パイプ20を磁性化し、
その中間部のみを非磁性化することで、磁性パイプ部2
1、非磁性パイプ部22及び磁性のバルブ収容部23を
一体に形成する。可動鉄心38の外周面に、非磁性パイ
プ部22の内周面に摺接する摺接リング47を切削加工
により形成し、この摺接リング47によって可動鉄心3
8の外周面とバルブ収容部23の内周面との間にほぼ均
一なエアギャップを形成する。このエアギャップは、固
定鉄心26に吸着されている可動鉄心38を引き剥がす
時に可動鉄心38とバルブ収容部23との間の磁束の切
れを良くして、閉弁時のニードルバルブ30の応答性を
良くすると共に、可動鉄心26に働く横方向の電磁力
(偏心荷重)を低減する役割も果たす。可動鉄心38の
外周面に摺接リング47を形成することで、加工性を向
上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニードルバルブを
駆動する可動鉄心の外周面と、ニードルバルブを収容し
たバルブ収容部の内周面との間にほぼ均一なエアギャッ
プを形成するようにした燃料噴射弁に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料噴射弁の一般的な構造は、図
6に示すように、噴射口11を開閉するニードルバルブ
12の上端に可動鉄心13を取り付け、これらを磁性材
製のバルブ収容部14内に収容すると共に、可動鉄心1
3の上部をバルブ収容部14から上方に突出させて、そ
の上方の固定鉄心15と対向させている。固定鉄心15
の下部外周部には、非磁性パイプ部16を溶接等により
固定し、この非磁性パイプ部16の下端とバルブ収容部
14の上端とを溶接等により固定している。そして、こ
れらの外周部に設けたコイル17に通電すると、磁気回
路が固定鉄心15…可動鉄心13…バルブ収容部14…
磁性ハウジング18の経路で形成され、その磁気回路を
流れる磁束によって固定鉄心15と可動鉄心13との間
に磁気吸引力が発生して、可動鉄心13が上方に吸引さ
れ、ニードルバルブ12が上方に移動して噴射口11を
開放する。この際、非磁性パイプ部16は、固定鉄心1
5とバルブ収容部14との間の磁束の短絡を防ぐ役割を
果たす。
【0003】一方、コイル17への通電がオフされる
と、スプリング19によって可動鉄心13とニードルバ
ルブ12が一体的に下方に移動され、ニードルバルブ1
2が噴射口11を閉鎖する。この閉弁時に、可動鉄心1
3とバルブ収容部14とが接触した状態になっている
と、閉弁時の可動鉄心13とバルブ収容部14との間の
磁束の切れが悪くなり、閉弁時のニードルバルブ12の
応答性が悪くなる。
【0004】そこで、従来構造のものは、非磁性パイプ
部16の内周面に微小な摺接リング16aを切削加工し
て、この摺接リング16aを可動鉄心13の外周面に当
接させることで、可動鉄心13とバルブ収容部14との
間にほぼ均一な微小エアギャップを形成し、このエアギ
ャップによって閉弁時の可動鉄心13とバルブ収容部1
4との間の磁束の切れを良くするようにしている。ま
た、このエアギャップが不均一であると、バルブ収容部
14から可動鉄心13に横方向の電磁力(偏心荷重)が
働き、摺動部の摺動抵抗が大きくなってニードルバルブ
12の動作性が低下するばかりか、摺動部の偏摩耗が発
生して、耐久性が低下する。従って、エアギャップは、
偏心荷重を低減するために均一に形成する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、閉弁
応答性向上及び偏心荷重低減の効果を得るためには、可
動鉄心13とバルブ収容部14との間にほぼ均一な微小
エアギャップを形成する必要があり、そのためには、非
磁性パイプ部16の内周面に切削加工する微小な摺接リ
ング16aの寸法精度、同心精度を高める必要がある。
しかし、非磁性パイプ部16の内周面側から微小な摺接
リング16aを高精度に切削加工することは、加工性が
非常に悪く、生産コストが高くなってしまうという欠点
がある。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、加工性向上、コスト
低減の要求を満たすことができる燃料噴射弁を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の燃料噴射弁は、可動鉄心の外周
面に、非磁性パイプ部の内周面に摺接する摺接凸部を形
成し、この摺接凸部によって可動鉄心の外周面とバルブ
収容部の内周面との間にほぼ均一なエアギャップを形成
するようにしたものである。この場合、可動鉄心の外周
面に摺接凸部を形成するため、これを非磁性パイプ部の
内周面に形成する従来と比較して、摺接凸部を高精度に
切削加工することが容易となり、加工性を向上できて、
生産コストを低減することができる。
【0008】本発明は、従来のように、非磁性パイプ部
とバルブ収容部とをレーザ溶接やろう付け等により一体
化した構成としても良いが、請求項2のように、1本の
複合磁性パイプの中間部を非磁性化して非磁性パイプ部
を形成すると共に、前記複合磁性パイプのうちの前記非
磁性パイプ部より下側の部分を磁性化してバルブ収容部
を形成し、更に、前記複合磁性パイプのうちの前記中間
パイプ部より上側の部分を磁性化して磁性パイプ部を形
成し、この磁性パイプ部内に固定鉄心をその下端が前記
非磁性パイプ部の途中に位置するように嵌入した構成と
しても良い。
【0009】この構成では、固定鉄心を嵌入する磁性パ
イプ部、非磁性パイプ部及びバルブ収容部を一体に形成
しているため、これら三者を溶接等で結合する面倒な工
程が不要となり、組立工数を削減できて、組立性向上に
よるコストダウンも期待できる。更に、磁性パイプ部、
非磁性パイプ部及びバルブ収容部を一体に形成すること
で、これら三者間の組立時の位置ずれが全く無くなり、
組立精度を容易に向上できて、噴射特性のばらつきを少
なくすることができる。
【0010】ちなみに、磁性パイプ部(又は固定鉄
心)、非磁性パイプ部及びバルブ収容部を溶接等で結合
する構造のものでは、組立後(溶接後)に、非磁性パイ
プ部とバルブ収容部との位置ずれを修正するために、そ
れらの内周面を穴ぐり加工で薄く削り取る必要があり、
この仕上げの穴ぐり加工が面倒であったが、上記請求項
2の構成では、組立時に非磁性パイプ部とバルブ収容部
とが全く位置ずれしないため、仕上げの穴ぐり加工が不
要となる。
【0011】また、請求項3のように、摺接凸部の表面
に、例えば硬質メッキや、酸化処理等の化学処理により
硬質被膜を形成しても良い。このようにすれば、硬質被
膜によって摺接凸部の耐摩耗性を向上でき、耐久性を向
上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】[実施形態(1)]以下、本発明
の実施形態(1)を図1乃至図3に基づいて説明する。
複合磁性材料で形成した1本の複合磁性パイプ20を磁
性化し、その中間部のみを非磁性化することで、磁性パ
イプ部21、非磁性パイプ部22及び磁性のバルブ収容
部23を一体に形成している。ここで使用する複合磁性
材料としては、例えば、本出願人が先に出願した特開平
8−3643号公報に示すものを使用すれば良い。この
複合磁性材料の組成は、重量基準でC:0.6%以下、
Cr:12〜19%、Ni:6〜12%、Mn:2%以
下、Nb:1%以下で、その残部がFe及び不可避不純
物によって構成され、下記式で定義される平山の等量H
eqが20〜23%、ニッケル等量Nieqが9〜12
%、クロム等量Creqが16〜19%である。
【0013】平山の等量Heq=〔Ni%〕+1.05
〔Mn%〕+0.65〔Cr%〕+0.35〔Si%〕
+12.6〔C%〕 ニッケル等量Nieq=〔Ni%〕+30〔C%〕+
0.5〔Mn%〕 クロム等量Creq=〔Cr%〕+〔Mo%〕+1.5
〔Si%〕+0.5〔Nb%〕
【0014】上記の組成の複合磁性材料で形成した1本
の複合磁性パイプ20に対し、絞り加工、しごき加工等
の歪み付加加工を多段階に行うと共に、各加工工程の材
料温度を100℃以下に制御することで、磁束密度B
4000(H=4000A/mにおける磁束密度)が0.3
以上となるように複合磁性パイプ20全体を磁性化(マ
ルテンサイト化)した後、この複合磁性パイプ20の中
間部(非磁性パイプ部22に相当する部分)を誘導加熱
等の手段によって10秒以内で加熱溶体化することで、
非磁性化(オーステナイト化)し、結晶粒径を30μm
以下とする。このような加工方法により、非磁性化部分
(非磁性パイプ部22)の非磁性特性を極低温環境下で
も安定して保持することができ、極低温環境下で非磁性
化部分がマルテンサイト化(磁性化)することを防ぐこ
とができる。
【0015】尚、極低温環境下で使用しない場合には、
複合磁性材料の組成や加工法を必ずしも上記のようにす
る必要はなく、上記以外の組成のオーステナイト系のス
テンレス鋼を用いて、適宜の加工法で磁性化と非磁性化
を行うようにしても良い。
【0016】一方、磁性パイプ部21の上部は、図示し
ないデリバリパイプ(燃料配管)と連結される燃料コネ
クタ部21aとなり、その外周には樹脂製のOリング2
4が嵌合されている。磁性パイプ部21の上部内周側に
は、デリバリパイプから送られてくる燃料を濾過する燃
料フィルタ25が装着されている。更に、磁性パイプ部
21内には、燃料フィルタ25の下方に位置して円筒状
の固定鉄心26が圧入により固定され、該固定鉄心26
の下部が非磁性パイプ部22のほぼ中間部分にまで圧入
されている。尚、固定鉄心26には、圧入を容易にする
ためのすり割り27が形成されている。
【0017】固定鉄心26の内周側には、パイプ状のア
ジャスタ28が圧入されると共に、その下方側にスプリ
ング29が装着されている。組立時に、アジャスタ28
の圧入量を調節してスプリング29によるニードルバル
ブ30の付勢力を調整した後に、磁性パイプ部21の外
周部をかしめることで、その内周側に固定鉄心26とア
ジャスタ28とをかしめ固定する。尚、アジャスタ28
の内径部とスプリング29の内径部は、燃料フィルタ2
5を通過した燃料が通る流路となる。
【0018】ニードルバルブ30を収容するバルブ収容
部23の下部には、有底筒状のシートホルダ31が溶接
等により固定されている。このシートホルダ31の内底
部には、バルブシート32が溶接等により固定され、こ
のバルブシート32に形成された噴射口33がニードル
バルブ30の下端部で開閉される。バルブシート32の
下面とシートホルダ31の底面との間には、噴孔プレー
ト34が挟み込まれ、この噴孔プレート34には、バル
ブシート32の噴射口33に対向する位置に1個又は複
数個の噴孔が形成され、この噴孔がシートホルダ31の
底面の開口部35から下方に露出している。
【0019】バルブシート32は、ニードルバルブ30
の下部大径部を摺動自在に支持するバルブホルダとして
も機能し、燃料噴射時には、バルブ収容部23内に流入
した燃料がニードルバルブ30の下部大径部の面取部3
0bとバルブシート32との隙間を通過して噴射口33
側に流入するようになっている。バルブ収容部23の外
周には、吸気マニホールド(図示せず)との連結部をシ
ールするOリング36が嵌着され、シートホルダ31の
上端鍔部37によってOリング36の脱落が防止されて
いる。
【0020】ニードルバルブ30の上端部には中空状の
可動鉄心38が圧入等により固定され、この可動鉄心3
8がバルブ収容部23の上部に挿入されている。この可
動鉄心38の上部は、非磁性パイプ部22のほぼ中間位
置まで突出し、該可動鉄心38の上端面が固定鉄心26
の下端面と対向している。この可動鉄心38は、固定鉄
心26内に収納されたスプリング29によって閉弁方向
(下方)に付勢されている。
【0021】尚、固定鉄心26の下端面と可動鉄心38
の上端面との双方に非磁性の硬質クロムメッキが施さ
れ、そのメッキ被膜がソリッドギャップとして利用され
る。このソリッドギャップは、固定鉄心26に吸着され
ている可動鉄心38を引き剥がす時(閉弁時)に可動鉄
心38と固定鉄心26との間の磁束の切れを良くして、
閉弁時のニードルバルブ30の応答性を良くする役割を
果たす。また、ニードルバルブ30の上端大径部(可動
鉄心38内に圧入された部分)には、複数の面取部30
aが形成され、固定鉄心26の内部を流れる燃料が可動
鉄心38と各面取部30aとの隙間を通過してバルブ収
容部23の内部に流入するようになっている。
【0022】一方、複合磁性パイプ20の外周部には、
モールドコイル39が非磁性パイプ部22とその周辺部
分を覆うように嵌合装着されている。このモールドコイ
ル39は、樹脂製のスプール40にコイル41を巻装
し、これを絶縁性樹脂42で筒状にモールド成形したも
のである。このモールドコイル39にはコネクタハウジ
ング43が一体に成形され、このコネクタハウジング4
3の内部に、コイル41に接続されたターミナル44が
インサート成形されている。このモールドコイル39の
外周部には、磁性パイプ部21とバルブ収容部23との
間の磁気回路を構成する磁性ハウジング45が宛がわ
れ、この磁性ハウジング45の下端部がバルブ収容部2
3に溶接、かしめ等により固定されている。この磁性ハ
ウジング45の上部と磁性パイプ部21との間にはヨー
ク46が挟み込まれている。
【0023】図2に示すように、可動鉄心38の外周面
には、非磁性パイプ部22の内周面に摺接する摺接リン
グ47(摺接凸部)が例えば切削加工により形成され、
この摺接リング47によって可動鉄心38の外周面とバ
ルブ収容部23の内周面との間にほぼ均一なエアギャッ
プが形成されている。このエアギャップの厚みは、例え
ば、0.05mm〜0.2mmの範囲、より好ましくは
0.1mm前後に設定されている。更に、可動鉄心38
の外周面のうちの少なくとも摺接リング47の表面に
は、例えば硬質メッキや、酸化処理等の化学処理により
硬質被膜が形成されている。尚、この摺接リング47表
面の硬質被膜は、可動鉄心38の上端面のソリッドギャ
ップと同じ硬質クロムメッキ被膜で形成しても良く、こ
の場合には、1つのメッキ工程で、摺接リング47表面
の硬質被膜とソリッドギャップとを同時に形成できる利
点がある。
【0024】以上のように構成した燃料噴射弁におい
て、コイル38への通電がオフされている時には、スプ
リング29によって可動鉄心38が閉弁方向(下方)に
移動され、ニードルバルブ30の下端部がバルブシート
32に当接して噴射口33を閉鎖した状態に保持され
る。
【0025】この後、コイル38への通電が開始される
と、コイル38の周囲に磁束が発生し、その磁束がコイ
ル38の周囲を取り囲む磁気回路を流れる。この磁気回
路は磁性ハウジング45…ヨーク46…磁性パイプ部2
1…固定鉄心26…可動鉄心38…バルブ収容部23…
磁性ハウジング45の経路で構成され、非磁性パイプ部
22が磁性パイプ部21(固定鉄心26)とバルブ収容
部23との間の磁束の短絡を防ぐ役割を果たす。この磁
気回路に磁束が流れると、固定鉄心26と可動鉄心38
との間に磁気吸引力が発生し、可動鉄心38が上方に吸
引されて、ニードルバルブ30がバルブシート32から
離れて噴射口33を開放する。これによって、バルブ収
容部23内の燃料が噴孔プレート34の噴孔から噴射さ
れる。
【0026】このように、コイル38への通電のオン・
オフにより、可動鉄心38とニードルバルブ30とが一
体的に上下動する際に、可動鉄心38外周の摺接リング
47が非磁性パイプ部22の内周面を摺動する。これに
より、可動鉄心38の外周面とバルブ収容部23の内周
面との間には、常時、摺接リング47によってほぼ均一
な微小エアギャップが確保される。このエアギャップ
は、固定鉄心26に吸着されている可動鉄心38を引き
剥がす時(閉弁時)に可動鉄心38とバルブ収容部23
との間の磁束の切れを良くして、閉弁時のニードルバル
ブ30の応答性を良くすると共に、可動鉄心26に働く
横方向の電磁力(偏心荷重)を低減する役割も果たす。
【0027】以上説明した実施形態(1)では、可動鉄
心38の外周面に摺接リング47を形成したので、これ
を非磁性パイプ部22の内周面に形成する従来と比較し
て、摺接リング47を高精度に切削加工することが容易
となり、加工性を向上できて生産コストを低減すること
ができる。しかも、1本の複合磁性パイプ20から磁性
パイプ部21、非磁性パイプ部22及び磁性のバルブ収
容部23を一体に形成しているため、これら三者を溶接
等で結合する面倒な工程が不要となり、組立工数を削減
できて、組立性向上によるコストダウンも期待できる。
【0028】更に、磁性パイプ部21、非磁性パイプ部
22及びバルブ収容部23を一体に形成することで、こ
れら三者間の組立時の位置ずれが全く無くなるため、組
立精度を向上できると共に、非磁性パイプ部22とバル
ブ収容部23の内周面の位置ずれを修正する仕上げの穴
ぐり加工が不要となる利点もある。しかも、摺接リング
47の表面に硬質被膜を形成したので、摺接リング47
の耐摩耗性を向上でき、耐久性を向上できる。
【0029】[実施形態(2)]次に、図4及び図5に
基づいて本発明の実施形態(2)を説明する。上記実施
形態(1)では、1本の複合磁性パイプ20から磁性パ
イプ部21、非磁性パイプ部22及び磁性のバルブ収容
部23を一体に形成したが、本実施形態(2)では、磁
性パイプ部51、非磁性パイプ部52及び磁性のバルブ
収容部53を別々に形成し、これら三者をレーザ溶接、
ろう付け等で結合すると共に、磁性パイプ部51の下部
に、固定鉄心54を一体に形成している。本実施形態
(2)においても、可動鉄心38の外周面に、非磁性パ
イプ部52の内周面に摺接する摺接リング47(摺接凸
部)を例えば切削加工により形成し、この摺接リング4
7によって可動鉄心38の外周面とバルブ収容部53の
内周面との間にほぼ均一なエアギャップを形成してい
る。
【0030】前記実施形態(1)では、可動鉄心38の
上端面に、硬質クロムメッキによりソリッドギャップを
形成したが、本実施形態(2)では、バルブ収容部53
内にストッパ55を固定し、このストッパ55にニード
ルバルブ30の段差部30cが当接することで、ニード
ルバルブ30(可動鉄心38)の上限位置を規制し、可
動鉄心38と固定鉄心54との間にエアギャップを形成
するようにしている。モールドコイル39を覆う磁性ハ
ウジング45の上端部と下端部がそれぞれ磁性パイプ部
51とバルブ収容部53に溶接、かしめ等により固定さ
れている。その他の構成は、前記実施形態(1)と実質
的に同じであるので、前記実施形態(1)と同じ符号を
付して説明を省略する。
【0031】以上説明した実施形態(2)においても、
可動鉄心38の外周面に摺接リング47を形成している
ので、従来と比較して、摺接リング47の加工性を向上
できて、生産コストを低減することができる。
【0032】尚、実施形態(1),(2)では、可動鉄
心38の外周面全周に摺接リング47を形成したが、可
動鉄心38の外周面に間欠的に複数の摺接凸部を形成し
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)を示す燃料噴射弁の縦
断面図
【図2】実施形態(1)の燃料噴射弁の主要部の拡大縦
断面図
【図3】実施形態(1)の燃料噴射弁の分解図
【図4】本発明の実施形態(2)を示す燃料噴射弁の縦
断面図
【図5】実施形態(2)の燃料噴射弁の主要部の拡大縦
断面図
【図6】従来の燃料噴射弁の主要部の拡大縦断面図
【符号の説明】
20…複合磁性パイプ、21…磁性パイプ部、21a…
燃料コネクタ部、22…非磁性パイプ部、23…バルブ
収容部、25…燃料フィルタ、26…固定鉄心、27…
段差部、28…アジャスタ、29…スプリング、30…
ニードルバルブ、32…バルブシート、33…噴射口、
38…可動鉄心、39…モールドコイル、41…コイ
ル、45…磁性ハウジング、47…摺接リング(摺接凸
部)、51…磁性パイプ部、52…非磁性パイプ部、5
3…バルブ収容部、54…固定鉄心、55…ストッパ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 AA01 AB02 BA49 BA51 BA55 BA56 BA61 CC01 CC06U CC14 CD14 CD17 CD21 CD28 CD30 CE23 CE24 CE26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射口を開閉するニードルバルブと、 前記ニードルバルブの上端に取り付けられた可動鉄心
    と、 前記可動鉄心の上端面に対向する固定鉄心と、 前記ニードルバルブ及び前記可動鉄心を収容した磁性の
    バルブ収容部と、 前記バルブ収容部の上部に設けられ、該バルブ収容部と
    前記固定鉄心との間の磁束の短絡を防ぐ非磁性パイプ部
    と、 前記可動鉄心の外周面に形成され、前記非磁性パイプ部
    の内周面に摺接して前記可動鉄心の外周面と前記バルブ
    収容部の内周面との間にほぼ均一なエアギャップを形成
    する摺接凸部とを備えていることを特徴とする燃料噴射
    弁。
  2. 【請求項2】 1本の複合磁性パイプの中間部を非磁性
    化して前記非磁性パイプ部を形成すると共に、前記複合
    磁性パイプのうちの前記非磁性パイプ部より下側の部分
    を磁性化して前記バルブ収容部を形成し、更に、前記複
    合磁性パイプのうちの前記中間パイプ部より上側の部分
    を磁性化して磁性パイプ部を形成し、この磁性パイプ部
    内に前記固定鉄心をその下端が前記非磁性パイプ部の途
    中に位置するように嵌入したことを特徴とする請求項1
    に記載の燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】 前記摺接凸部の表面に硬質被膜が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料
    噴射弁。
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