JP2000007835A - フッ素ゴム組成物及びその製造方法 - Google Patents

フッ素ゴム組成物及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000007835A
JP2000007835A JP10191038A JP19103898A JP2000007835A JP 2000007835 A JP2000007835 A JP 2000007835A JP 10191038 A JP10191038 A JP 10191038A JP 19103898 A JP19103898 A JP 19103898A JP 2000007835 A JP2000007835 A JP 2000007835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
molecule
compound
component
groups
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10191038A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3573191B2 (ja
Inventor
Yasuhisa Osawa
康久 大澤
Shinichi Sato
伸一 佐藤
Takashi Matsuda
高至 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP19103898A priority Critical patent/JP3573191B2/ja
Priority to US09/336,716 priority patent/US6297339B1/en
Priority to EP99304897A priority patent/EP0967251B1/en
Priority to DE69923500T priority patent/DE69923500T2/de
Publication of JP2000007835A publication Critical patent/JP2000007835A/ja
Priority to US09/929,083 priority patent/US6512041B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3573191B2 publication Critical patent/JP3573191B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
    • C08G65/32Polymers modified by chemical after-treatment
    • C08G65/329Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds
    • C08G65/336Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds containing silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/002Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from unsaturated compounds
    • C08G65/005Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from unsaturated compounds containing halogens
    • C08G65/007Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from unsaturated compounds containing halogens containing fluorine
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L101/00Compositions of unspecified macromolecular compounds
    • C08L101/02Compositions of unspecified macromolecular compounds characterised by the presence of specified groups, e.g. terminal or pendant functional groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)分子中に少なくとも2個のアルケ
ニル基を有し、かつ主鎖中に2価パーフルオロアルキレ
ン又は2価パーフルオロポリエーテル構造を有するパー
フルオロ化合物の前記アルケニル基の一部に、分子中に
少なくとも2個のヒドロシリル基を有するアルケニル基
と付加反応可能な化合物が付加してなるポリマー:10
0重量部、 (B)補強性フィラー:1〜100重量部、 (C)分子中にヒドロシリル基を有する付加反応可能な
架橋剤又はパーオキサイド架橋剤:前記(A)成分を硬
化させるのに十分な量 を含有してなることを特徴とする架橋性フッ素ゴム組成
物。 【効果】 本発明によれば、ロール作業性に優れ、圧縮
成型が可能であり、耐溶剤性、耐薬品性、耐熱性、低温
特性に優れた硬化物を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール作業性がよ
く、かつ機械的特性が極めて優れ、しかも耐溶剤性、耐
薬品性、耐熱性、低温特性が良好な硬化物を与えるフッ
素ゴム組成物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
フッ化ビニリデン系フッ素ゴムは、耐熱性、耐薬品性、
機械的強度などに優れたエラストマーを与えるため、自
動車及び機械産業を中心に広い分野で工業的に使用され
ている。
【0003】しかしながら、その耐薬品性は不十分であ
り、ケトン系、低級アルコール系、カルボニル系、有機
酸系などの極性溶剤には容易に膨潤してしまい、アミン
を含む薬品には劣化してゴム強度や伸びが極端に低下し
てしまうという欠点を有している。また、低温特性にお
いても、−20℃以下ではゴム弾性を失ってしまい、シ
ール材として使用できなくなってしまうため、寒冷地で
の使用には限界があるのが一般的である。
【0004】そこで、それらの欠点を改善するために、
パーフルオロ化合物と含フッ素オルガノ水素ポリシロキ
サンとを主成分とする含フッ素硬化性組成物が提案され
ている。
【0005】しかしながら、これら組成物はパーフルオ
ロ化合物が低重合度の液状であることから液状の組成物
となるため、FIPG工法やLIMS成型などには適し
ているものの、従来よりゴム成型で用いられている圧縮
成型では作業性が劣ってしまう。
【0006】特に上記含フッ素硬化性組成物は、成型作
業性、エアーの巻き込みによる不良の多発などにより、
従来のゴム用2枚金型が使用できないことが多く、専用
のLIMS金型を新たに作成しなければ安定した生産は
困難である。
【0007】しかし、LIMS金型は一般的に従来のゴ
ム用2枚金型に比べて高価であり、LIMS成型機への
取り付けに手間取ったり、金型取り付け後の機械の調整
に時間がかかるなどの問題点があり、多品種少量生産に
は不向きである。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、ロール作業性に優れ、圧縮成型が可能である上、耐
溶剤性、耐薬品性、耐熱性、低温特性に優れた硬化物を
与えるフッ素ゴム組成物及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、フッ素ゴム組成物のポリマーとして、分子中に少
なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中に2価
パーフルオロアルキレン又は2価パーフルオロポリエー
テル構造を有するパーフルオロ化合物の前記アルケニル
基の一部に、分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基
を有するアルケニル基と付加反応可能な化合物が付加し
てなるポリマーを使用することにより、ゴムロール作業
性及びコンプレッション成形可能なミラブルタイプのゴ
ム組成物が得られることを知見した。
【0010】即ち、従来はロール作業が可能になる程度
まで分子量を増大させることが合成技術上困難であった
液状のパーフルオロ化合物中のアルケニル基の一部にヒ
ドロシリル基を有する化合物を付加反応させて架橋させ
ることにより、パーフルオロ化合物の分子量を増大さ
せ、非流動性のゲル状ポリマーとする(以下、プレキュ
アーと呼ぶ)ことができ、更にこれに補強性フィラーを
添加することでゴム用2本ロールによる配合が可能にな
り、このようにゴム用ロール作業で圧縮成型用ゴム金型
による成形が可能なミラブルタイプフッ素ゴム組成物が
得られると共に、この組成物は耐溶剤性、耐薬品性、耐
熱性、低温特性に優れた硬化物を与えることを知見し
た。
【0011】本発明によれば、ミラブルゴムが可能とな
り、コンプレッション成形も容易になると共に、押出成
形、カレンダー成形も可能となる。更に、成形前にゴム
用2本ロールにより架橋剤を添加でき、分出しを正確に
行うことができるので、材料のロスが少ない上、従来よ
り使用されているゴム用2枚金型が適用できる。
【0012】またこの場合、フィラーの表面処理剤とし
て分子中に少なくとも1個のフルオロアルキル基及びシ
ラノール基を有する表面処理剤を配合することにより、
フィラーの分散性を向上させることができ、フィラーの
配合が容易になると共に、ゴムの機械的特性、特に引張
強度を向上させることができる。
【0013】即ち、上記のような表面処理剤なしにフィ
ラーを配合した場合、フィラーの添加に手間を要した
り、フィラーの分散が不十分になるおそれもあり、また
ポリマーとフィラーの相互作用が少ないと、引張強度に
おいて100kg/cm2を超えるゴム物性を得ること
が困難になるおそれがあるが、フィラーを上記表面処理
剤と共に配合することにより、フィラーを容易に配合で
き、引張強度の高いゴム物性を与えるミラブルタイプの
フッ素ゴム組成物を得ることができることを知見したも
のである。
【0014】従って、本発明は、 (A)分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、
かつ主鎖中に2価パーフルオロアルキレン又は2価パー
フルオロポリエーテル構造を有するパーフルオロ化合物
の前記アルケニル基の一部に、分子中に少なくとも2個
のヒドロシリル基を有するアルケニル基と付加反応可能
な化合物が付加してなるポリマー:100重量部、 (B)補強性フィラー:1〜100重量部、 (C)分子中にヒドロシリル基を有する付加反応可能な
架橋剤又はパーオキサイド架橋剤:前記(A)成分を硬
化させるのに十分な量 を含有してなることを特徴とする架橋性フッ素ゴム組成
物、及び、更に、(D)分子中に少なくとも1個のフル
オロアルキル基及びシラノール基を有する表面処理剤:
0.01〜30重量部を配合した架橋性フッ素ゴム組成
物、並びに、(a)分子中に少なくとも2個のアルケニ
ル基を有し、かつ主鎖中に2価パーフルオロアルキレン
又は2価パーフルオロポリエーテル構造を有するパーフ
ルオロ化合物に、分子中に少なくとも2個のヒドロシリ
ル基を有するアルケニル基と付加反応可能な化合物をモ
ル比で前記ヒドロシリル基量/前記パーフルオロ化合物
中のアルケニル基量が0.1〜0.99となるように添
加、付加反応させて、ポリマーを得る工程、(b)前記
(a)工程で得られたポリマーに補強性フィラーを上記
パーフルオロ化合物100重量部に対して1〜100重
量部添加して、ベースコンパウンドを得る工程、(c)
前記(b)工程で得られたベースコンパウンドに、ヒド
ロシリル基を分子中に含む付加反応可能な架橋剤又はパ
ーオキサイド架橋剤を前記ポリマー中のアルケニル基と
反応するに十分な量を添加する工程を含むことを特徴と
するフッ素ゴム組成物の製造方法を提供する。
【0015】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の架橋性フッ素ゴム組成物の(A)成分は、
(I)分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、
かつ主鎖中に2価パーフルオロアルキレン又は2価パー
フルオロポリエーテル構造を有するパーフルオロ化合物
の前記アルケニル基の一部に、(II)分子中に少なく
とも2個のヒドロシリル基を有するアルケニル基と付加
反応可能な化合物が付加してなるポリマーである。
【0016】ここで、上記(I)成分のパーフルオロ化
合物は、樹脂又はゴムのような高分子量重合体に合成す
ることが技術的に困難である化合物で、分子中に少なく
とも2個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中に2価パー
フルオロアルキレン又は2価パーフルオロポリエーテル
構造を有し、好ましくは25℃における粘度が25〜
1,000,000cStである直鎖状パーフルオロ化
合物であり、このパーフルオロ化合物としては、例えば
下記一般式(1)で示されるものが挙げられる。
【0017】
【化4】
【0018】ここで、Rfは、2価パーフルオロアルキ
レン基又は2価パーフルオロポリエーテル基であり、特
に2価パーフルオロアルキレン基としては −Cm2m− (但し、m=1〜10、好ましくは2〜6である。)で
示されるものが好ましく、2価パーフルオロポリエーテ
ル基としては下記式で示されるものが好ましい。
【0019】
【化5】
【0020】次に、Qは下記一般式(2),(3)又は
(4)で示される基である。
【0021】
【化6】
【0022】ここで、R1は水素原子又は置換又は非置
換の1価炭化水素基であり、置換又は非置換の1価炭化
水素基としては炭素数1〜12のものが好ましく、これ
らの基として具体的には、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、te
rt−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等
のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、
シクロヘプチル基等のシクロアルキル基、フェニル基、
トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベ
ンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等の
アラルキル基或いはこれらの基の水素原子の一部又は全
部をフッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子等で置換した
クロロメチル基、ブロモエチル基、クロロプロピル基、
トリフルオロプロピル基、3,3,4,4,5,5,
6,6,6−ノナフルオロヘキシル基等を挙げることが
できる。
【0023】R3は置換又は非置換の2価炭化水素基で
あり、これは炭素数1〜10、特に2〜6のものが好適
である。具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピ
レン基、メチルエチレン基、ブチレン基、へキサメチレ
ン基等のアルキレン基、シクロへキシレン基等のシクロ
アルキレン基、フェニレン基、トリレン基、キシリレン
基、ナフチレン基、ビフェニレン基等のアリーレン基、
或いはこれらの水素原子の一部をハロゲン原子で置換し
た基等を挙げることができる。なお、式(4)におい
て、2個のR3は互いに同一でも異なっていてもよい。
【0024】R4は結合途中に酸素原子、窒素原子、ケ
イ素原子及び硫黄原子の1種又は2種以上を介在させて
もよい置換又は非置換の2価炭化水素基、或いは、下記
一般式(5)又は(6)で示される基である。
【0025】
【化7】
【0026】ここで、R4の式(5),(6)で示され
る基において、R5の1価炭化水素基としては、R1で説
明した置換又は非置換の1価炭化水素基と同様のものが
挙げられる。また、R6の例として、置換又は非置換の
2価炭化水素基が挙げられるが、これは炭素数1〜2
0、特に1〜10の2価炭化水素基が好適であり、具体
的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、メチ
ルエチレン基、ブチレン基、へキサメチレン基等のアル
キレン基、シクロへキシレン基等のシクロアルキレン
基、フェニレン基、トリレン基、キシリレン基、ナフチ
レン基、ビフェニレン基等のアリーレン基、これらの基
の水素原子の一部をハロゲン原子等で置換した基、或い
はこれらの置換又は非置換のアルキレン基、アリーレン
基の組合せなどが例示される。
【0027】また、R6の他の例として酸素原子、窒素
原子、ケイ素原子、硫黄原子の一種又は2種以上を主鎖
構造中に含む2価の基が挙げられる。
【0028】この場合、酸素原子は−O−、硫黄原子は
−S−、窒素原子は−NR−(Rは水素原子又は炭素数
1〜8、特に1〜6のアルキル基又はアリール基であ
る)などとして介在させることができ、またケイ素原子
はオルガノシロキサンを含有する基或いはオルガノシリ
レン基として介在させることもでき、具体的には下記の
基を例示することができる。
【0029】
【化8】
【0030】一方、R4の結合途中に酸素原子、窒素原
子、ケイ素原子及び硫黄原子の1種又は2種以上を介在
させてもよい置換又は非置換の2価炭化水素基として
は、上記R6で説明した置換又は非置換の2価炭化水素
基及びこれに上記酸素原子、窒素原子、ケイ素原子、硫
黄原子介在基を介在させたものが示される。
【0031】上記式(2),(3),(4)により示さ
れる式(1)中のQとしては、具体的に下記の基が例示
される。なお、以下の一般式において、Meはメチル
基、Phはフェニル基を示す。
【0032】
【化9】
【0033】
【化10】
【0034】なお、上記式(1)においてaは0以上の
整数であり、従って、式(1)の含フッ素化合物は1分
子中に2価パーフルオロアルキレン基又は2価パーフル
オロポリエーテル基を1個以上含むものであるが、aは
好ましくは0〜10、特に0〜6の整数である。
【0035】次に、Xは、下記に挙げるものである。
【0036】
【化11】
【0037】また、pは0又は1であり、式(1)のパ
ーフルオロ化合物は両末端にビニル基、アリル基等を有
するものである。
【0038】上記(I)成分の直鎖状パーフルオロ化合
物は、25℃での粘度が25〜1,000,000cS
tの範囲にあることが好ましく、特に100〜60,0
00cStであることが好ましい。粘度がこの範囲外で
あるときは満足する特性を有するゴム硬化物を形成する
ことが困難となったり、作業性が低下する等の不都合を
生じるおそれがある。
【0039】次に、上記(II)成分の分子中に少なく
とも2個のヒドロシリル基を含むアルケニル基と付加反
応可能な化合物としては、有機化合物中にヒドロシリル
基を含有するものや、有機ケイ素化合物中にヒドロシリ
ル基を含有するものでもよいが、分散性や耐熱性を考慮
すると、以下に示す式(7)又は式(8)の化合物が望
ましい。
【0040】
【化12】
【0041】Rf,X及びpの具体例については上述し
た通りであるが、式(7),(8)におけるRf,X及
びpと式(1)におけるRf,X及びpとは互いに同一
であっても異なっていてもよい。
【0042】また、Zは下記一般式(9)で示される基
である。
【0043】
【化13】
【0044】ここで、R2 は置換又は非置換の1価炭化
水素基であり、R2の置換又は非置換の1価炭化水素基
としては、炭素数1〜8のものが好ましく、これらの基
として具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−
ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基等のアルキル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等のシクロ
アルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基等のア
リール基、ベンジル基、フェニルエチル基等のアラルキ
ル基或いはこれらの基の水素原子の一部又は全部をフッ
素、塩素、臭素等のハロゲン原子等で置換したクロロメ
チル基、ブロモエチル基、クロロプロピル基、トリフル
オロプロピル基、3,3,4,4,5,5,6,6,6
−ノナフルオロヘキシル基等を挙げることができる。
【0045】また、bは、式(7)の化合物の場合は
1,2又は3、式(8)の化合物の場合は2又は3であ
る。
【0046】本発明の(A)成分のポリマーは、上記
(I)成分のアルケニル基の一部に(II)成分のヒド
ロシリル基を付加反応させてなるもので、(I)成分の
残部のアルケニル基が残存し、非流動性のゲル状ポリマ
ーである。
【0047】この場合、(I)成分と(II)成分との
割合は、(II)成分中のヒドロシリル基量/(I)成
分中のアルケニル基量が、モル比で0.1〜0.99、
特に0.3〜0.8であることが好ましい。この比が
0.1未満であるとパーフルオロ化合物がゲル化せずに
多少増粘する程度であり、フィラーを添加しても流動性
が残るため、ゴム用2本ロールで分出し作業を行うこと
が困難な液状ゴムになってしまい、0.99を超えると
ゴムの硬化物になり、フィラーの添加が困難になった
り、ロールに巻き付かないなどの不具合が生じる。
【0048】なお、(I)成分と(II)成分との付加
反応には、付加反応触媒を用いることが好ましく、付加
反応触媒としては、白金族金属化合物が望ましい。
【0049】ここで、白金族金属化合物は一般に貴金属
の化合物であり、高価格であることから、比較的入手し
やすい白金化合物がよく用いられる。
【0050】白金化合物としては、例えば塩化白金酸又
は塩化白金酸とエチレン等のオレフィンとの錯体、アル
コールやビニルシロキサンとの錯体、白金/シリカ又は
アルミナ又はカーボン等を例示することができるが、こ
れらに限定されるものではない。白金化合物以外の白金
族金属化合物としては、ロジウム、ルテニウム、イリジ
ウム、パラジウム系化合物も知られており、例えばRh
Cl(PPh33、RhCl(CO)(PPh32、R
hCl(C242、Ru3(CO)12、IrCl(C
O)(PPh32、Pd(PPh34等を例示すること
ができる。
【0051】これらの触媒の使用量は、特に制限される
ものではなく、触媒量で所望とする硬化速度を得ること
ができるが、経済的見地又は良好な硬化物を得るために
は、(I),(II)成分の全量に対して0.1〜1,
000ppm(白金族金属換算)、より好ましくは0.
1〜500ppm(同上)程度の範囲とするのがよい。
【0052】上記付加反応の条件は適宜選定でき、反応
は室温で行ってもよいが、反応を速めるには50〜20
0℃に加熱して行うことができる。
【0053】本発明のフッ素ゴム組成物の(B)成分は
補強性フィラーである。この補強性フィラーは、ロール
作業性、機械的強度、熱安定性、耐候性、耐薬品性、難
燃性等を向上させたり、硬化時における熱収縮の減少、
硬化して得られる弾性体の熱膨張率の低下、ガス透過率
を下げるなどの目的で添加されるが、主としてミラブル
タイプの組成物にするため、ロール作業性と機械的強度
を向上させる目的で配合される。
【0054】フィラーとしては、例えば、ヒュームドシ
リカ、コロイダルシリカ、珪藻土、石英粉末、ガラス繊
維、カーボンや、酸化鉄、酸化チタン、酸化セリウム等
の金属酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の
金属炭酸塩などを挙げることができ、これらは各種表面
処理剤で処理したものであってもよい。これらの中で
は、機械的強度の点からヒュームドシリカが好ましく、
特に分散性を向上させるためにシラン系等の分子中にケ
イ素を含む表面処理剤で処理されたものが好ましい。
【0055】補強性フィラーの配合量は、上記ポリマー
100重量部に対して1〜100重量部である。1重量
部未満ではフィラーの補強性が低下すると共に、ロール
作業性が低下し、100重量部を超えるとゴムの柔軟性
が失われたり、ロールに巻き付かなくなるなどの不都合
が生じる。
【0056】本発明においては、(D)成分として、分
子中に少なくとも1個のフルオロアルキル基(好ましく
は炭素数1〜20、特に1〜10のアルキル基の水素原
子の一部又は全部がフッ素原子に置換したもの)及びシ
ラノール基を有するケイ素原子数1〜20、特に1〜5
のシラン又はシロキサン等の表面処理剤を配合すること
が好ましい。この(D)成分としては、ポリマー中のパ
ーフルオロ基とフィラーの表面に残存するシラノール基
に親和性を有するものであればよく、分子中に少なくと
も1つのフルオロアルキル基とシラノール基を有するも
のであれば、ポリマーとフィラーの両方に作用するため
表面処理剤として使用することができる。
【0057】具体的には、下式の化学構造を示すものな
どが好適に使用される。
【0058】
【化14】
【0059】また、この配合量は、(A)成分のポリマ
ー100重量部に対して0.01〜30重量部が適当で
あり、0.01重量部未満であると表面処理剤としての
効果が少なくなり、フィラー配合作業性やゴム物性の向
上が期待できず、30重量部を超えるとフィラー配合作
業は容易になるが、架橋剤配合や分出し作業時にロール
表面に粘着してしまい、ロール作業性が悪化したり、過
剰の表面処理剤が不純物となり、ゴム物性が低下してし
まうなどの不具合が発生してしまう。更に好ましくは
0.1〜20重量部である。
【0060】本発明の(C)成分は架橋剤であり、架橋
剤としては、(C−1)ヒドロシリル基を分子中に含む
付加反応可能な架橋剤、又は、(C−2)パーオキサイ
ド架橋剤が用いられる。
【0061】この場合、(C−1)成分の架橋剤として
は、分子中にヒドロシリル基を少なくとも2個、好まし
くは3個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキ
サンを挙げることができ、このオルガノハイドロジェン
ポリシロキサンとしては、付加反応硬化型シリコーンゴ
ム組成物に通常用いられるオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンを使用することができるが、特に上記(I
I)成分と同様のものを使用することができる。
【0062】この(C−1)成分の添加量は、上記
(A)成分中の残存アルケニル基と反応し、(A)成分
を硬化するに十分な量である。この場合、この架橋剤
は、保存安定性の点から従来のミラブルゴム組成物と同
様にゴム成型直前に行うことが望ましいが、その添加量
は、(A)成分で用いた(II)成分の架橋材料を考慮
して決定することがゴム物性を安定化する上で重要であ
り、 {(II)成分中のヒドロシリル基量+(C)成分のヒ
ドロシリル基量}/(I)成分中のアルケニル基量 が0.5〜5、特に0.8〜2の範囲であることが好ま
しい。
【0063】また、上記(C−1)成分には、必要に応
じ、白金族金属化合物等の付加反応触媒を配合すること
ができるが、上記(A)成分の製造に使用した付加反応
触媒が(A)成分中に残存している場合は、必ずしも添
加しなくてもよい。なお、添加量は触媒量であり、上記
と同様でよい。
【0064】一方、(C−2)成分のパーオキサイド架
橋剤としては、例えば、ジベンゾイルパーオキサイド、
ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパー
オキシベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ−
t−ブチルパーオキシヘキサンなどが挙げられるが、保
存安定性やスコーチ防止の点から、2,5−ジメチル−
2,5−ジ−t−ブチルパーオキシヘキサンが好まし
い。
【0065】上記パーオキサイド架橋剤の添加量は、
(A)成分を硬化させるに十分な量であればよいが、
(A)成分100重量部に対して0.1〜5重量部、特
に0.5〜3重量部が好ましい。0.1重量部に満たな
いと架橋が不十分になったり架橋が遅くなる場合があ
り、5重量部を超えると物性に悪影響を与える場合があ
る。
【0066】この組成物には、その実用性を高めるため
に種々の添加剤を必要に応じて添加することができる。
これら添加剤として具体的には、この組成物の硬化速度
を制御する目的で加えるCH2=CH(R)SiO単位
(式中、Rは水素原子又は置換もしくは非置換の1価炭
化水素基である。)を含むポリシロキサン(特公昭48
−10947号公報参照)及びアセチレン化合物(米国
特許第3445420号及び特公昭54−3774号公
報参照)、更に、重金属のイオン性化合物(米国特許第
3532649号参照)等を例示することができる。
【0067】本発明のフッ素ゴム組成物の製造工程は、 (a)(A)成分のポリマーを得る工程 (b)(B),(D)成分のフィラー及び表面処理剤を
添加する工程 (c)(C)成分の架橋剤を添加する工程 とすることができる。
【0068】(a)工程は、ロール作業が可能になる程
度まで分子量を増大させることが合成技術上困難な液状
のパーフルオロ化合物の一部の反応基をヒドロシリル基
を用いて架橋させることにより分子量を増大させる工程
であり(以後プレキュアーと呼ぶ)、この工程によりフ
ィラーを添加した後にゴム用2本ロールによる配合が可
能になるものであり、この工程で分子量を増大させない
と従来の液状ゴム同様に液体もしくはペースト状の組成
物になってしまい、ゴムロールによる配合や分出しが困
難になってしまう。
【0069】この(a)工程は液体の混合であるから、
ビーカーレベルの撹拌でも可能であり、比較的簡単な装
置でよく、市販されている液体用ミキシングマシーンで
あれば何ら問題なく混合できるが、次工程のフィラー配
合時に用いるゴム用の配合装置内で混合すれば組成物を
移動する必要がなくなるので、(b)工程の配合で使用
されるゴム用ニーダー、加圧ニーダー、バンバリーミキ
サーなどのゴム用混練り装置内で混合すれば好都合であ
る。
【0070】(b)工程は、硬度、ゴム強度やロール作
業性などを調整するための(B)成分であるフィラー
と、好ましくはそのフィラーの配合を容易にし、ゴム物
性を向上させるための(D)成分である表面処理剤を添
加する工程であり、この工程後で組成物は従来のミラブ
ルタイプのゴム組成物と同じ形態になり、特に(D)成
分の配合により、保存安定性に優れ、ロール作業が可能
なものとなる。
【0071】(b)工程は、前述した通り、一般的なゴ
ムの配合に用いられるゴム用ニーダー、加圧ニーダー、
バンバリーミキサー等を用いればよい。
【0072】これらの配合の際は、常温であっても何ら
問題ないが、剪断熱を安定にするなどの目的によりポリ
マーが分解しない温度範囲で加熱してもよく、その条件
は100〜300℃で10分〜8時間程度が望ましい。
【0073】(c)工程は、(C)成分の架橋剤、触
媒、架橋助剤などを配合する工程であり、装置としては
ニーダー、加圧ニーダー、バンバリーミキサーなどは混
合発熱により架橋が進行するスコーチ現象の危険があり
好ましくなく、分出し作業も行うことができるゴム用2
本ロールが望ましく、練り作業時の発熱による架橋の進
行を抑えるために冷却設備を有するものがよい。
【0074】本発明の組成物の硬化条件は、一次キュア
ーとして100〜200℃で1〜30分が好ましい。1
00℃未満では硬化時間が長くなってしまうため、工業
的生産性に劣り好ましくなく、200℃を超えるとスコ
ーチ発生の危険性があるため好ましくなく、100〜2
00℃が好ましく、更には120〜170℃が好適であ
る。その場合の硬化時間は架橋反応が完了する時間を適
宜選択すればよい。また、本組成物の物性を安定化させ
るため、100〜230℃で1〜24時間程度の熱処理
で2次キュアーをすることが好ましい。2次キュアーは
100℃未満では効果が少なく、230℃を超えると熱
分解するおそれがあるため好ましくなく、更に好ましく
は150〜200℃で1〜20時間が好適である。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、ロール作業性に優れ、
圧縮成型が可能であり、耐溶剤性、耐薬品性、耐熱性、
低温特性に優れた硬化物を与える。また特に、上述した
(D)成分の表面処理剤を配合することにより、分子量
が小さく液状のポリマーをミラブルタイプのゴム組成物
にするにあたり、フィラー配合が容易になるため、フィ
ラー配合時間が短縮でき、生産性が向上するに加えて、
得られる組成物の物性、特に引張強度を向上させること
ができる。従って、高強度物性が必要な用途に適用可能
であるためその応用範囲は広くなり、工業的に有益なも
のになる。
【0076】更に、本発明の製造方法により、分子量が
小さく液状のポリマーでもゴム用2本ロールによる配合
及び分出しが可能になるため、液状フッ素ゴムの成形の
際に必要な特殊な構造の金型を必要とせずに従来一般的
な合成ゴムで用いられる金型を使用できるので多品種少
量生産に適しており、更に従来より用いられている圧縮
成型ゴム用カレンダーロールや押出成形機を使用した成
形が可能なため、工業的に有益なものとなる。
【0077】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、下記の例で用いた材料は下記の通り
である。
【0078】
【化15】
【0079】
【化16】
【0080】また、下記例において、フッ素ゴム組成物
の物性は下記のように評価した。組成物物性評価方法 得られた組成物はゴム用75トンプレスにて150℃,
10分間の条件で2mm厚のゴムシートを作成した後に
200℃,4時間のポストキュアーを行ったものをJI
Sゴム評価方法に従い物性測定を行った。
【0081】〔実施例1〕以下に示す工程により組成物
を混合して、表1に示す物性のフッ素ゴム組成物を得
た。(a)工程(プレキュアー工程) 1リットルビーカー内に表1に示すような配合比率でポ
リマーと架橋剤を仕込み、10分間室温で撹拌棒を用い
て手動にて十分混合した後に触媒を添加し、更に15分
間混合したものを室温にて3時間放置したところ、ポリ
マーの粘度が徐々に増加して、ついにはゲル状のポリマ
ーとなった。ただし、このポリマーは架橋剤が少なく、
未反応のビニル基が多く残っているため、ゴム組成物に
するには強度が弱く、容易に切断することができ、応力
による変形が十分可能なものであった。(b)工程(フィラー配合工程) 上記ポリマーを300cc試験用ニーダーに移して温度
を170℃に上昇させ、表1に示すような配合にてフィ
ラーを添加した。フィラーの添加終了後、同様の温度に
て1時間混練りを続けてベースコンパウンドを得た。(c)工程(架橋剤配合工程) (b)工程で得られたコンパウンドをニーダーから取り
出し、ゴム用2本ロールに巻き付け、付加反応制御剤と
(a)工程と同じ付加反応架橋剤を配合して硬化可能な
フッ素ゴム組成物を得た。
【0082】〔実施例2〕(a)工程(プレキュアー工程) 加圧ニーダーに表1に示すような配合比率でポリマーと
架橋剤を仕込み、30分間室温で十分混合した後に触媒
を添加し、更に1時間混合したところ、ポリマーの粘度
が徐々に増加してついにはゲル状のポリマーとなった。
(b),(c)工程は実施例1と同様に行ったところ、
実施例1と同様なフッ素ゴム組成物が得られた。
【0083】〔実施例3〜12〕実施例2と同様な製造
方法にて架橋剤、フィラーの種類と配合量を表1,2に
示すように変化させ、同様にフッ素ゴム組成物を得た。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】〔比較例1〕表3に示すように、プレキュ
アー時の架橋剤添加量を少なくし、実施例2と同様な工
程で製造しようとしたところ、ポリマーは多少増粘した
が流動性を有し、(b)工程後にロールに巻き付けるこ
とが不可能な組成物となってしまった。
【0087】〔比較例2〕表3に示すように、比較例1
とは逆にプレキュアー時の架橋剤量を多くしたところ、
そのポリマーは完全なゴム硬化物となってしまい、
(b)工程でのフィラーの添加が不可能になってしまっ
た。よって、適当な架橋材料を配合したプレキュアーを
行わなければゴム用2本ロール作業可能なミラブルタイ
プのゴム組成物とならないことが判明した。
【0088】〔比較例3〕表3に示すように、プレキュ
アーを行わずにフィラーをポリマーに高充填した。その
結果、ロール練り作業が可能であったが、得られた組成
物はゴム弾性に劣るものであり、ゴム組成物としては極
めて劣るものになってしまうことがわかった。よって、
粘度の低いポリマーをゴム組成物にするには、プレキュ
アー工程が必要であることが判明した。
【0089】
【表3】
【0090】〔実施例13〕以下に示す工程により、表
4に示す物性のフッ素ゴム組成物を得た。(a)工程(プレキュアー工程) 1リットルビーカー内に表4に示すような配合比率でポ
リマーと架橋剤を仕込み、10分間室温で撹拌棒を用い
て手動にて十分混合した後に触媒を添加し、更に15分
間混合したものを室温にて3時間放置したところ、ポリ
マーの粘度が徐々に増加して、ついにはゲル状のポリマ
ーとなった。ただし、このポリマーは架橋剤が少なく、
未反応のビニル基が多く残っているため、ゴム組成物に
するには強度が弱く、容易に切断することができ、応力
による変形が十分可能なものであった。(b)工程(フィラー配合工程) 上記ポリマーを300cc試験用ニーダーに移して温度
を170℃に上昇させ、表4に示すような配合にてフィ
ラーを添加した。フィラーの添加終了後、同様の温度に
て1時間混練りを続けてベースコンパウンドを得た。(c)工程(架橋剤配合工程) (b)工程で得られたコンパウンドをニーダーから取り
出し、ゴム用2本ロールに巻き付け、パーオキサイドを
配合して硬化可能なフッ素ゴム組成物を得た。
【0091】〔実施例14〕(a)工程(プレキュアー工程) 加圧ニーダーに表4に示すような配合比率でポリマーと
架橋剤を仕込み、30分間室温で十分混合した後に触媒
を添加し、更に1時間混合したところ、ポリマーの粘度
が徐々に増加してついにはゲル状のポリマーとなった。
(b),(c)工程は実施例13と同様に行ったとこ
ろ、実施例13と同様なフッ素ゴム組成物が得られた。
【0092】〔実施例15〜18〕実施例14と同様な
製造方法にて架橋剤、フィラーの種類と配合量を表4に
示すように変化させ、フッ素ゴム組成物を得た。その物
性を表4に示すが、いずれも良好なゴム弾性を示す硬化
物が得られた。
【0093】
【表4】
【0094】〔比較例4〕表5に示すように、プレキュ
アー時の架橋剤添加量を少なくし、実施例13と同様な
工程で製造しようとしたところ、ポリマーは多少増粘し
たが流動性を有し、(b)工程後にロールに巻き付ける
ことが不可能な組成物となってしまった。
【0095】〔比較例5〕表5に示すように、比較例4
とは逆にプレキュアー時の架橋剤量を多くしたところ、
そのポリマーは完全なゴム硬化物となってしまい、
(b)工程でのフィラーの添加が不可能になってしまっ
た。よって、適当な架橋材料を配合したプレキュアーを
行わなければゴム用2本ロール作業可能なミラブルタイ
プのゴム組成物とならないことが判明した。
【0096】〔比較例6〕表5に示すように、プレキュ
アーを行わずにフィラーをポリマーに高充填した。その
結果、ロール練り作業が可能であったが、得られた組成
物はゴム弾性に劣るものであり、ゴム組成物としては極
めて劣るものになってしまうことがわかった。よって、
粘度の低いポリマーをゴム組成物にするには、プレキュ
アー工程が必要であることが判明した。
【0097】
【表5】
【0098】〔実施例19〕実施例1において、更に表
6に示す表面処理剤を配合した以外は同様にしてフッ素
ゴム組成物を得た。その物性を表6に示す。なお、表面
処理剤は(b)工程において、フィラーと共に添加し
た。
【0099】〔実施例20〜24〕実施例19と同様な
製造方法にてフィラー及び表面処理剤の種類と配合量を
表6に示すように変化させ、同様にフッ素ゴム組成物を
得た。その結果、表6に示す通り、いずれも引張強度が
100kg/cm2を超す良好な物性を有する結果が得
られた。
【0100】〔実施例25〕(a),(b)工程は実施
例19と同様な製造方法で、(c)工程の付加反応制御
剤と付加反応架橋剤の代わりにパーオキサイド架橋剤を
添加したときの配合とフッ素ゴム組成物のゴム物性を表
7に示す。
【0101】
【表6】
【0102】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 高至 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 Fターム(参考) 4J002 BD131 BD141 BD171 CH051 CP042 DA036 DE096 DE116 DE136 DE236 DJ016 DJ036 DL006 EK007 EX028 EX048 FA046 FD016 FD142 FD147

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)分子中に少なくとも2個のアルケ
    ニル基を有し、かつ主鎖中に2価パーフルオロアルキレ
    ン又は2価パーフルオロポリエーテル構造を有するパー
    フルオロ化合物の前記アルケニル基の一部に、分子中に
    少なくとも2個のヒドロシリル基を有するアルケニル基
    と付加反応可能な化合物が付加してなるポリマー:10
    0重量部、 (B)補強性フィラー:1〜100重量部、 (C)分子中にヒドロシリル基を有する付加反応可能な
    架橋剤又はパーオキサイド架橋剤:前記(A)成分を硬
    化させるのに十分な量 を含有してなることを特徴とする架橋性フッ素ゴム組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記(A)成分中のパーフルオロ化合物
    が下記一般式(1)で示される化合物である請求項1記
    載の組成物。 【化1】
  3. 【請求項3】 前記(A)成分中の分子中に少なくとも
    2個のヒドロシリル基を有するアルケニル基と付加反応
    可能な化合物が、下記一般式(7)又は(8)で示され
    る化合物である請求項1又は2記載の組成物。 【化2】
  4. 【請求項4】 前記(B)成分の補強性フィラーがヒュ
    ームドシリカ又は分子中にケイ素を含む表面処理剤で処
    理されたヒュームドシリカである請求項1乃至3のいず
    れか1項記載の組成物。
  5. 【請求項5】 (D)分子中に少なくとも1個のフルオ
    ロアルキル基及びシラノール基を有する表面処理剤0.
    01〜30重量部を配合した請求項1乃至4のいずれか
    1項記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記(D)成分の分子中に少なくとも1
    個のフルオロアルキル基及びシラノール基を有する表面
    処理剤が、下記式(10)又は(11)で示される化合
    物である請求項5記載の組成物。 【化3】
  7. 【請求項7】 (a)分子中に少なくとも2個のアルケ
    ニル基を有し、かつ主鎖中に2価パーフルオロアルキレ
    ン又は2価パーフルオロポリエーテル構造を有するパー
    フルオロ化合物に、分子中に少なくとも2個のヒドロシ
    リル基を有するアルケニル基と付加反応可能な化合物を
    モル比で前記ヒドロシリル基量/前記パーフルオロ化合
    物中のアルケニル基量が0.1〜0.99となるように
    添加、付加反応させて、ポリマーを得る工程、(b)前
    記(a)工程で得られたポリマーに補強性フィラーを上
    記パーフルオロ化合物100重量部に対して1〜100
    重量部添加して、ベースコンパウンドを得る工程、
    (c)前記(b)工程で得られたベースコンパウンド
    に、ヒドロシリル基を分子中に含む付加反応可能な架橋
    剤又はパーオキサイド架橋剤を前記ポリマー中のアルケ
    ニル基と反応するに十分な量を添加する工程を含むこと
    を特徴とするフッ素ゴム組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】 (b)工程において、フィラーと共に分
    子中に少なくとも1個のフルオロアルキル基及びシラノ
    ール基を有する表面処理剤を上記パーフルオロ化合物1
    00重量部に対し0.01〜30重量部添加するように
    した請求項7記載の製造方法。
JP19103898A 1998-06-22 1998-06-22 フッ素ゴム組成物及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3573191B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19103898A JP3573191B2 (ja) 1998-06-22 1998-06-22 フッ素ゴム組成物及びその製造方法
US09/336,716 US6297339B1 (en) 1998-06-22 1999-06-21 Fluororubber compositions and method of making
EP99304897A EP0967251B1 (en) 1998-06-22 1999-06-22 Method of preparing fluororubber compositions
DE69923500T DE69923500T2 (de) 1998-06-22 1999-06-22 Verfahren zur Herstellung von Fluorkautschukzusammensetzungen
US09/929,083 US6512041B2 (en) 1998-06-22 2001-08-15 Fluororubber compositions and method of making

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19103898A JP3573191B2 (ja) 1998-06-22 1998-06-22 フッ素ゴム組成物及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000007835A true JP2000007835A (ja) 2000-01-11
JP3573191B2 JP3573191B2 (ja) 2004-10-06

Family

ID=16267864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19103898A Expired - Fee Related JP3573191B2 (ja) 1998-06-22 1998-06-22 フッ素ゴム組成物及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (2) US6297339B1 (ja)
EP (1) EP0967251B1 (ja)
JP (1) JP3573191B2 (ja)
DE (1) DE69923500T2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6815492B2 (en) 2001-08-29 2004-11-09 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Rubber parts for aircraft
JP2005248150A (ja) * 2004-08-13 2005-09-15 Shin Etsu Chem Co Ltd パーフルオロポリエーテル系含フッ素ゴム成形品と異種材料とを接着させた複合物品及びその製造方法
EP1616895A1 (en) 2004-07-12 2006-01-18 Shinetsu Chemical Co., Ltd. Primer composition for a fluorinated elastomer or a fluorinated gel
JP2006161032A (ja) * 2004-11-10 2006-06-22 Shin Etsu Chem Co Ltd フッ素ゴム/シリコーンゴム混合ゴム組成物及びそれを硬化させて得られるゴム成型品
US7081508B2 (en) 2004-06-25 2006-07-25 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Primer composition
JP2006198541A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Shin Etsu Chem Co Ltd クリーニングローラー
JP2007100099A (ja) * 2002-12-05 2007-04-19 Daikin Ind Ltd 含フッ素ポリマー組成物及び硬化体
WO2007105754A1 (ja) * 2006-03-15 2007-09-20 Daikin Industries, Ltd. フッ素ゴム複合材料、それからなる耐燃料透過性シール材、および該複合材料の製造方法
JP2007313059A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Shin Etsu Chem Co Ltd クリーニングバー
US7521509B2 (en) 2002-12-05 2009-04-21 Daikin Industries, Ltd. Fluorine-containing polymer composition and cured body
US7838616B2 (en) 2006-11-02 2010-11-23 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Perfluoropolyether rubber composition and ion-conducting polymer electrolyte membrane
WO2014034508A1 (ja) * 2012-08-27 2014-03-06 日本バルカー工業株式会社 ブリードが抑制された成形体およびその製造方法
WO2020255811A1 (ja) 2019-06-18 2020-12-24 信越化学工業株式会社 ゴム物品及びその製造方法、ならびにゴム製品

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3646775B2 (ja) * 1999-03-02 2005-05-11 信越化学工業株式会社 硬化性フルオロポリエーテル系ゴム組成物
JP2000313034A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Shin Etsu Chem Co Ltd フッ素ゴム成型品用金型及びフッ素ゴム成型品の製造方法
JP2001192546A (ja) * 2000-01-07 2001-07-17 Shin Etsu Chem Co Ltd 硬化性フルオロポリエーテル系ゴム組成物
JP2001220509A (ja) * 2000-02-07 2001-08-14 Shin Etsu Chem Co Ltd 硬化性組成物
JP2002003595A (ja) * 2000-06-22 2002-01-09 Shin Etsu Chem Co Ltd 含フッ素硬化物
JP3666575B2 (ja) * 2000-06-29 2005-06-29 信越化学工業株式会社 硬化性フルオロポリエーテルゴム組成物
JP3687738B2 (ja) 2001-01-16 2005-08-24 信越化学工業株式会社 硬化性組成物
EP1247830B1 (en) * 2001-02-20 2007-07-04 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Fluorinated curable compositions, their preparations and use
JP3496651B2 (ja) * 2001-03-30 2004-02-16 東海ゴム工業株式会社 自動車燃料配管用逆止弁
US7003566B2 (en) * 2001-06-29 2006-02-21 International Business Machines Corporation Method and system for predictive directional data caching
JP3807493B2 (ja) * 2002-01-08 2006-08-09 信越化学工業株式会社 フッ素ゴム組成物及びその硬化物を含む物品
JP3815778B2 (ja) * 2002-01-10 2006-08-30 信越化学工業株式会社 低ブリード性ゲル状硬化物を与える硬化性組成物
JP2003277599A (ja) * 2002-03-22 2003-10-02 Shin Etsu Chem Co Ltd 架橋性フッ素ゴム組成物及びその製造方法
JP2004010808A (ja) * 2002-06-10 2004-01-15 Shin Etsu Chem Co Ltd フッ素ゴム組成物及びその製造方法
JP2006022223A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Shin Etsu Chem Co Ltd 硬化性フルオロポリエーテル組成物
US20060100343A1 (en) * 2004-11-10 2006-05-11 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Fluororubber/silicone rubber blend and molded rubber articles
JP2006219668A (ja) * 2005-01-14 2006-08-24 Shin Etsu Chem Co Ltd 熱硬化性フルオロポリエーテル系組成物
JP4446183B2 (ja) * 2005-04-21 2010-04-07 信越化学工業株式会社 硬化性フルオロポリエーテル系ゴム組成物及びゴム製品
US20060281861A1 (en) * 2005-06-13 2006-12-14 Putnam John W Erosion resistant anti-icing coatings
JP4725730B2 (ja) 2006-03-01 2011-07-13 信越化学工業株式会社 シリコーンゴム成形品とフッ素系エラストマーとが一体化されたゴム物品の製造方法
US20090067993A1 (en) * 2007-03-22 2009-03-12 Roberge Gary D Coated variable area fan nozzle
US7574990B2 (en) * 2007-05-03 2009-08-18 Federal-Mogul World Wide, Inc. Gasket containing fuel permeation barrier
CN105324412B (zh) * 2013-06-27 2017-07-18 3M创新有限公司 含氟聚醚‑聚硅氧烷弹性体组合物和成型制品

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4877820A (en) * 1987-03-20 1989-10-31 Hercules Incorporated Cross-linked organosiloxane polymers
US5354612A (en) 1988-07-19 1994-10-11 Canon Kabushiki Kaisha Revolution body having an elastic layer of dimethylsilicone rubber formed from polysiloxane and silicic acid fine powder
JP2656188B2 (ja) * 1992-03-24 1997-09-24 信越化学工業株式会社 硬化性オルガノポリシロキサン組成物
US5380811A (en) * 1992-06-02 1995-01-10 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Fluorine-containing organopolysiloxane composition
US5312860A (en) 1992-09-10 1994-05-17 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Heat-curable silicone rubber composition and cured product thereof
JP2954444B2 (ja) * 1993-03-12 1999-09-27 信越化学工業株式会社 室温硬化性組成物
US5686540A (en) 1995-09-29 1997-11-11 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. Process for the preparation of lactic acid-based polyester
JP3239717B2 (ja) 1995-09-29 2001-12-17 信越化学工業株式会社 硬化性組成物
JP3298413B2 (ja) * 1996-06-03 2002-07-02 信越化学工業株式会社 硬化性組成物
JP3413713B2 (ja) * 1996-12-04 2003-06-09 信越化学工業株式会社 含フッ素硬化性組成物
JP3475760B2 (ja) * 1997-12-24 2003-12-08 信越化学工業株式会社 硬化性組成物及びゲル硬化物
JP3912473B2 (ja) * 1999-12-06 2007-05-09 信越化学工業株式会社 フッ素ゴム組成物

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6815492B2 (en) 2001-08-29 2004-11-09 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Rubber parts for aircraft
JP2007100099A (ja) * 2002-12-05 2007-04-19 Daikin Ind Ltd 含フッ素ポリマー組成物及び硬化体
US8242208B2 (en) 2002-12-05 2012-08-14 Daikin Industries, Ltd. Fluorine-containing polymer composition and cured body
JP4618230B2 (ja) * 2002-12-05 2011-01-26 ダイキン工業株式会社 含フッ素ポリマー組成物及び硬化体
US7521509B2 (en) 2002-12-05 2009-04-21 Daikin Industries, Ltd. Fluorine-containing polymer composition and cured body
US7081508B2 (en) 2004-06-25 2006-07-25 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Primer composition
EP1616895A1 (en) 2004-07-12 2006-01-18 Shinetsu Chemical Co., Ltd. Primer composition for a fluorinated elastomer or a fluorinated gel
JP4539827B2 (ja) * 2004-08-13 2010-09-08 信越化学工業株式会社 パーフルオロポリエーテル系含フッ素ゴム成形品と異種材料とを接着させたゴム物品及びその製造方法
JP2005248150A (ja) * 2004-08-13 2005-09-15 Shin Etsu Chem Co Ltd パーフルオロポリエーテル系含フッ素ゴム成形品と異種材料とを接着させた複合物品及びその製造方法
JP2006161032A (ja) * 2004-11-10 2006-06-22 Shin Etsu Chem Co Ltd フッ素ゴム/シリコーンゴム混合ゴム組成物及びそれを硬化させて得られるゴム成型品
JP2006198541A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Shin Etsu Chem Co Ltd クリーニングローラー
JP4632031B2 (ja) * 2005-01-21 2011-02-16 信越化学工業株式会社 クリーニングローラー
US8071709B2 (en) 2006-03-15 2011-12-06 Daikin Industries, Ltd. Composite material comprising flourine-containing rubber, fuel-impermeable sealing material comprising same, and process for preparing composite material
WO2007105754A1 (ja) * 2006-03-15 2007-09-20 Daikin Industries, Ltd. フッ素ゴム複合材料、それからなる耐燃料透過性シール材、および該複合材料の製造方法
JP5186360B2 (ja) * 2006-03-15 2013-04-17 ダイキン工業株式会社 フッ素ゴム複合材料、それからなる耐燃料透過性シール材、および該複合材料の製造方法
JP2007313059A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Shin Etsu Chem Co Ltd クリーニングバー
JP4730549B2 (ja) * 2006-05-26 2011-07-20 信越化学工業株式会社 クリーニングバー
US7838616B2 (en) 2006-11-02 2010-11-23 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Perfluoropolyether rubber composition and ion-conducting polymer electrolyte membrane
WO2014034508A1 (ja) * 2012-08-27 2014-03-06 日本バルカー工業株式会社 ブリードが抑制された成形体およびその製造方法
US9441107B2 (en) 2012-08-27 2016-09-13 Nippon Valqua Industries, Ltd. Shaped product suppressed in bleeding and production process therefor
WO2020255811A1 (ja) 2019-06-18 2020-12-24 信越化学工業株式会社 ゴム物品及びその製造方法、ならびにゴム製品
JP2020203444A (ja) * 2019-06-18 2020-12-24 信越化学工業株式会社 ゴム物品及びその製造方法、ならびにゴム製品
JP7215349B2 (ja) 2019-06-18 2023-01-31 信越化学工業株式会社 ゴム物品及びゴム製品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0967251A1 (en) 1999-12-29
EP0967251B1 (en) 2005-02-02
US6297339B1 (en) 2001-10-02
JP3573191B2 (ja) 2004-10-06
DE69923500D1 (de) 2005-03-10
DE69923500T2 (de) 2006-02-23
US6512041B2 (en) 2003-01-28
US20020028902A1 (en) 2002-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3573191B2 (ja) フッ素ゴム組成物及びその製造方法
JP3912473B2 (ja) フッ素ゴム組成物
JP2990646B2 (ja) 硬化性組成物
JP3666575B2 (ja) 硬化性フルオロポリエーテルゴム組成物
US6624231B2 (en) Fluorinated hydrosilylation-curable elastomer composition
JP3633836B2 (ja) フッ素ゴム組成物
JP3743495B2 (ja) 硬化性フルオロポリエーテルゴム組成物
JP3944684B2 (ja) フッ素ゴム組成物及びその製造方法
JP5110280B2 (ja) 硬化性フルオロポリエーテル系ゴム組成物
EP1347006B1 (en) Crosslinkable fluororubber compositions and method of preparation
US6825267B2 (en) Fluororubber compositions and making method
JP4231997B2 (ja) 硬化性フルオロポリエーテル系ゴム組成物及びゴム製品
JP3807493B2 (ja) フッ素ゴム組成物及びその硬化物を含む物品
JP2954444B2 (ja) 室温硬化性組成物
JP5447352B2 (ja) 含フッ素硬化性組成物
JP2006022212A (ja) フッ素ゴム組成物及びその硬化物を含む物品
JP3674680B2 (ja) 硬化性フルオロポリエーテルゴム組成物
JP3036385B2 (ja) 硬化性組成物
JP3617577B2 (ja) 硬化性組成物
JP2002338810A (ja) Fipg用含フッ素エラストマー組成物
JP2005325297A (ja) フッ素ゴム組成物及びその硬化物を含む物品
JPH05331372A (ja) 室温硬化性含フッ素オルガノポリシロキサン組成物及びその硬化物

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040609

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100709

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees