JP2954444B2 - 室温硬化性組成物 - Google Patents

室温硬化性組成物

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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/16Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers in which all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は室温で放置あるいは加熱
することにより容易に硬化する室温硬化性組成物に関す
るものであり、特にはその硬化物が耐溶剤性、耐薬品性
および耐熱性に優れた組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、密閉下では流動性を有するまま安
定に保存されるが、大気中においては湿気の作用により
室温で硬化してゴム弾性体となるいわゆる室温硬化性組
成物が知られている。この硬化性組成物は、建築産業分
野、機械産業分野あるいは電気産業分野においてシーリ
ング材、コーティング材、接着剤等として広く使用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来公知の室
温硬化性組成物では、耐溶剤性、耐薬品性、耐熱性及び
耐寒性の全ての特性に優れた硬化物を形成し得るものは
ない。例えば室温硬化性のオルガノポリシロキサン組成
物は、耐熱性、耐寒性に優れた硬化物を形成することが
できるが、その硬化物は、耐溶剤性、耐薬品性に対して
は満足し得るものではない。また、その他の室温硬化性
組成物は耐熱性に劣っている。従って本発明の課題は、
耐溶剤性、耐薬品性、耐熱性及び耐寒性の全てに優れた
硬化物を形成し得る室温硬化性組成物を提供することに
ある。
【0004】
【課題を達成するための手段】本発明によれば、 (A) 一般式(1) : R2 -NHCO- [Rf1 -CONH- R1 -Q-R1 -NHCO] a - Rf1 -CONH- R2 (1) 〔ここで、aは平均値で3以上の整数、Rf1 は2価のパ
ーフルオロアルキレン基または2価のパーフルオロポリ
エーテル基であり、 R1 は2価の炭化水素基であり、R
2 は1価の脂肪族不飽和炭化水素基であり、Qは一般式
(2) :
【化2】 (ここで、R 3 および R4 は同一または異種の非置換ま
たは置換1価の炭化水素基であり、Rf2 は2価のパーフ
ルオロアルキレン基または2価のパーフルオロポリエー
テル基である)で示される有機珪素基である〕で示され
る含フッ素有機珪素化合物、 (B) 一分子中に2個以上のSi-H基を含有するオルガノ水
素ポリシロキサン、及び (C) 触媒量の白金族金属化合物 を含有してなり、前記(B) 成分の量が該組成物中の脂肪
族不飽和炭化水素基1モルに対し、Si-H基が 0.5〜 5.0
モルとなる量である室温硬化性組成物が提供される。以
下、成分ごとに本発明の組成物を説明する。
【0005】(A) 含フッ素有機珪素化合物 一般式(1) において2価の炭化水素基 R1 としては、 - CH2 - CH2 -, - CH2 - CH2 - CH2 -, -(CH2 ) 6 - などの C1 〜 C8 のアルキレン基、
【化3】 が例示される。好ましくは、 - CH2 - CH2 -, - CH2 - CH2 - CH2 - である。
【0006】また、1価の脂肪族不飽和炭化水素基 R2
としては、ビニル基、アリル基などのアルケニル基、シ
クロヘキセニル基などのシクロアルケニル基、スチリル
基などのアリールアルケニル基、エチニル基などのアル
キニル基などが例示される。
【0007】また、2価のパーフルオロアルキレン基ま
たは2価のパーフルオロポリエーテル基Rf1 およびRf2
の代表的な例としては、
【化4】 などが挙げられる。好ましくは、
【化5】 である。
【0008】整数aは平均値で3以上であるが、通常平
均値で3〜50であり、好ましくは平均値で5〜20で
ある。
【0009】また、一般式(2) における非置換または置
換の1価の炭化水素基R3 およびR4 としては、メチル
基、エチル基、プロピル基などのアルキル基、シクロヘ
キシル基などのシクロアルキル基、フェニル基、トリル
基などのアリール基、並びに3,3,3−トリフルオロ
プロピル基、6,6,6,5,5,4,4,3,3−ノ
ナフルオロヘキシル基、クロロメチル基、3−クロロプ
ロピル基、2−シアノエチル基、3−シアノプロピル基
などのこれらの基の水素原子が部分的にハロゲン原子、
シアノ基などで置換された基が挙げられる。この R3
よび R4 は同一の基でも異種の基であってもよい。R3
およびR4 の好ましい例は、メチル基、フェニル基、
3,3,3−トリフルオロプロピル基である。
【0010】Q で表される有機珪素基の代表例として
は、式:
【化6】 などで表される基が挙げられる。好ましくは、
【化7】 である。
【0011】含フッ素有機珪素化合物(A)は、例えば
式(3): CH=CHCHNHCO−Rf −CONHCHCH=CH (3) 〔ここで、Rf は前記の通りである〕 で示される両末端にアリル基を有する化合物と、例えば
式(4): H−Q−H (4) 〔ここで、Qは前記の通りである〕 で表される化合物とを付加反応触媒の存在下にて反応さ
せることにより合成することができる。この反応で式
(3)の化合物と式(4)の化合物との仕込量はモル換
算で式(3)の化合物の仕込量を式(4)の化合物のそ
れより多くする必要がある。このとき、式(3)の化合
物の仕込量(a)と式(4)の化合物の仕込量(b)
の比率(a)/(b)を大きくすれば比較的分子量の小
さなポリマーが合成され、一方比率(a)/(b)を1
に近づければ分子量の大きなポリマーが合成される。こ
の反応は通常50〜150℃で、好ましくは80〜12
0℃で行わせればよい。触媒としては周期表第VIII
族元素またはその化合物、例えば塩化白金酸、アルコー
ル変性塩化白金酸(米国特許第3220972号参
照)、塩化白金酸とオレフィンとのコンプレックス(米
国特許第3159601号、同第3159662号、同
第3775452号参照)、白金黒またはラジウムな
どをアルミナシリカ、カーボンなどの担体に担持させた
もの、ロジウム−オレフィンコンプレックス、クロロト
リス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(ウィルキン
ソン触媒)などが挙げられるが、これらのコンプレック
スはアルコール系、ケトン系、エーテル系、炭化水素系
の溶剤に溶解したものとすることが好ましい。
【0012】この含フッ素有機珪素化合物(A)は数十
cSt(25℃)の低粘度ポリマーから固形の生ゴム
状のポリマーまで本発明に使用可能である。取り扱いや
すさの点からは、例えば熱加硫ゴム用には生ゴム状のポ
リマーが、また液状ゴム用には100〜100,000
cSt(25℃)程度のポリマーが適切である。粘度が
過度に低すぎると、得られた硬化物エラストマーとし
ての伸びが小さくなり、バランスのとれた物性が得難
い。
【0013】(B) オルガノ水素ポリシロキサン 本発明の組成物を構成する(B) 成分である、一分子中に
2個以上の SiH基を含有するオルガノ水素ポリシロキサ
ンは架橋剤として働くもので、以下のものが例示され
る。
【0014】
【化8】
【化9】
【0015】〔ここで、aは前記のとおりであり、bは
2以上の整数であり、cは0以上の整数であり、Phは
フェニル基を、Meはメチル基を示す〕。
【0016】この(B) 成分は均一な硬化物を得るために
(A) 成分と相溶するものが望ましい。かかる観点から好
ましいものは、フッ素基含有オルガノ水素ポリシロキサ
ンであり、例えば、
【化10】 である。
【0017】このオルガノ水素ポリシロキサン(B)
は、例えば、
【化11】 とを硫酸等の酸触媒による平衡化により調製することが
できる。また、所要の構造に対応するシランまたはシロ
キサンとの共加水分解反応により調製される。更には特
殊な官能基を持つものは、例えば特公昭51- 33540 に記
載された如き部分付加反応等により調製される。
【0018】(B) 成分のオルガノ水素ポリシロキサン
は、上記の如く線状、環状のいずれでもよい。また分子
量は低分子、高分子のいずれでもよいが、一般には製造
のし易さから分子量30,000以下の比較的分子量の低いも
のが使われる。
【0019】組成物における(B) 成分の配合量は、組成
物全体に含まれるビニル基、アリル基、シクロアルケニ
ル基等の脂肪族不飽和炭化水素基1モルに対して (B)
成分中のSiH 基が 通常0.5 〜5.0 モルの範囲でよく、
望ましくは 1.2〜 3.0モルとなる量である。(B) 成分の
量が少なすぎれば組成物を硬化させた際の架橋度が不十
分になるし、多すぎれば硬化の際に発泡したり、得られ
る硬化物の耐熱性、圧縮永久歪特性等が低下する。通常
は、(A) 成分 100重量部に対し(B) 成分 0.1〜50重量部
程度の範囲でよい。
【0020】(C)白金族金属化合物 (C)成分である白金族金属化合物は、(A)成分と
(B)成分との付加反応(ヒドロシリル化)をすすめる
ための触媒として働くものである。該白金族金属化合物
としては、例えば白金、ロジウム、ルテニウム、イリジ
ウム、およびパラジウムの化合物が挙げられる。これら
の化合物は貴金属の化合物のため一般に高価であるが、
かかる意味においては比較的入手しやすい白金化合物が
通常用いられる。
【0021】白金化合物としては、例えば塩化白金酸、
塩化白金酸とエチレン等のオレフィンとの錯体、塩化白
金酸とアルコールやビニルシロキサンとの錯体、白金を
シリカ、アルミナ、カーボン等に担持させた固体触媒も
使用可能である。ただし、好ましくは、より均一な硬化
物を得る上で、塩化白金酸や錯体を適切な溶剤に溶解し
たものを(A) 成分と相溶させて使用するのがよい。
【0022】ロジウム、ルテニウム、イリジウム、パラ
ジウム系化合物の例としては、RhCl(PPh3 ) 3 ,RhCl(C
O)(PPh 3 ) 2 ,RhCl(C 2 H 4 ) 2 ,Ru 3 (CO)12,IrCl(C
O)(PPh 3 ) 2 ,Pd(PPh 3 ) 4 等がある。(C) 成分の化
合物は所謂触媒量でよい。具体的には、組成物中に一般
に1〜1000 ppm、望ましくは10〜 500 ppm程度でよい。
【0023】本発明の組成物は、(A) 成分が有する1価
の脂肪族不飽和炭化水素基の種類、(C) 成分の触媒の種
類により室温硬化性とすることも可能であるし、 100〜
150℃で数分から数時間の短時間で硬化させる低温硬化
性とすることもできる。
【0024】その他の成分 なお、本発明の組成物の実用化にあたっては必要に応じ
てさらに種々の添加剤を添加してもよい。具体的には硬
化物として得られる弾性体の強度を補強するために添加
されるSiO 2 単位、CH2 = CH(R′) 2 SiO 0.5 単位、
R′3 SiO 0.5 単位(式中 R′は脂肪族不飽和二重結合
を含まない1価の炭化水素基を示す)からなるレジン構
造のオルガノポリシロキサン(特公昭38-26771号,同45
- 9476号公報参照)、組成物の硬化速度を制御する目的
で加えられるCH2 =CH(R)SiO 単位(ここで、R は式(2)
におけるR 3 , R 4 と同一の意味である) を含むポリシ
ロキサン(特公昭48-10947号公報参照)、アセチレン化
合物(米国特許第 3445420号および特公昭54- 3774号公
報参照)、重金属のイオン性化合物(米国特許第 35326
49号参照) など;硬化物の耐熱衝撃性、可撓性などを向
上させるために添加される無官能のオルガノポリシロキ
サンなどが挙げられる。これらは本発明の組成物の特性
を損なわない範囲で適当量添加しても差し支えない。
【0025】これらの添加剤を添加した場合も、組成物
全体に含まれるアルケニル基、エチニル基等の不飽和結
合1個当り、珪素原子に直接結合する水素原子を 0.5〜
5個存在させる必要がある。
【0026】さらに本発明の組成物に必要に応じて添加
することができる成分としては、例えば、硬化時におけ
る熱収縮の減少、硬化して得られる弾性体の熱膨張率の
低下、熱安定性、耐候性、耐薬品性、難燃性、機械的強
度などを向上させたり、ガス透過率を下げるために添加
される充填剤、例えば、ヒュームドシリカ、石英粉末、
ガラス繊維、カーボン、酸化鉄、酸化チタン、酸化セリ
ウムなどの金属酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム等の金属炭酸塩;顔料、染料;酸化防止剤も挙げら
れる。また、組成物の用途、目的に応じて、適当なフッ
素系溶剤、例えばメタキシレンヘキサフロライド、フロ
リナート等を配合し、該組成物を所望の濃度に溶解して
使用してもよい。
【0027】用途 本発明の組成物の室温硬化性組成物は種々の用途に利用
することができる。すなわち、フッ素含有率が高いため
耐溶剤性、耐薬品性に優れ、また、低表面エネルギーを
有するため離型性、撥水性に優れているので、オイルシ
ール、Oリング、シーラント、成形部品、押出部品、被
覆、離型剤等の材料として有用である。以下に本発明の
実施例をあげる。
【0028】
【実施例】実施例1 式(5) : CH2 =CHCH 2 NHCO-[Rf1 -CONH(CH2 ) 3 -Q-(CH2 ) 3 NH
CO] a - -Rf 1 -CONHCH 2 CH=CH 2 (5) ( ここで、a は平均で3であり、Rf1 および Qはそれぞ
れ式:
【化12】 で表わせる)で表されるポリマー(粘度 11200cs, ビニ
ル基量 0.011モル/100g) 100重量部に、トリメチルシロ
キシ基で処理された比表面積200 m 2 /gの煙霧質シリカ
15重量部を加え、混合、熱処理の後三本ロールミル上で
混合した。さらに、得られた混合物に、式(6) :
【化13】 で表されるメチル水素シロキサン 6.0重量部、カーボン
ブラック 0.5重量部、塩化白金酸を CH 2 =CHSi(CH3 )
2 OSi(CH3 ) 2 CH=CH 2 で変性した触媒のトルエン溶液
( 白金濃度 1.0重量%)0.2 重量部および2-エチニルイ
ソプロパノール 0.3重量部を加え、混合した。次に、こ
の混合物を減圧下で脱泡し、2mm厚の長方形の枠に置
き、再び空気抜きをした後、 120kg/ cm2 下、150 ℃で
20分間プレス硬化させシート状の硬化物を得た。硬化シ
ートから試験片を切り取り、JIS K6301 に準じて物性を
測定し、次の結果を得た。
【0029】 硬さ (JIS-A * ) 48 伸び (%) 200 引張り強さ (kgf/cm2 ) 42 (*注 : JIS K6301に規定のA型スプリング式硬さ試験機
を使用して測定)
【0030】実施例2 式(6) のメチル水素シロキサンの代わりに、式(7) :
【化14】 で表されるメチル水素シロキサン 6.7重量部を使用した
以外は実施例1と同様にして硬化シートを作成した。該
硬化シートから試験片を切り取り、JIS K6301 に準じて
物性を測定した。結果を下に示す。
【0031】 硬さ (JIS-A ) 44 伸び (%) 230 引張り強さ (kgf/cm2 ) 34
【0032】実施例3 式(5)のポリマーの代わりに、 式(8): CH=CHCHNHCO−[Rf−CONH(C
−Q−(CHNHCO]−Rf−C
ONHCHCH=CH (8) (ここで、aは平均で5であり、RfおよびQは式:
【化15】 でそれぞれ表される)で表されるポリマー(粘度740
0cs,ビニル基量0.013モル/100g)100
重量部、式(6)で示されるメチル水素シロキサン6.
5重量部を用いた以外は実施例1と同様に組成物を調製
し、硬化シートを作成した。該硬化シートから試験片を
切取り、JIS K6301に準じて物性を測定した。
結果を下に示す。
【0033】 硬さ (JIS-A ) 52 伸び (%) 170 引張り強さ (kgf/cm2 ) 33
【0034】実施例4 式(5)のポリマーの代わりに、 式(9): CH=CHCHNHCO−[Rf−CONH(C
−Q−(CHNHCO−]−Rf
CONHCHCH=CH (9) (ここで、aは平均で10であり、RfおよびQはそ
れぞれ次式:
【化16】 で表される)で表されるポリマー(粘度6200cs,
ビニル基量0.013モル/100g)100重量部、
(6)で示されるメチル水素シロキサン6.5重量部
を用いた以外は実施例1と同様に組成物を調製し、硬化
シートを作成した。該硬化シートから試験片を切取り、
JIS K6301に準じて物性を測定した。結果を下
に示す。
【0035】 硬さ (JIS-A ) 58 伸び (%) 150 引張り強さ (kgf/cm2 ) 38
【0036】耐薬品性、耐溶剤性、耐熱性の試験 実施例1〜4で得られた硬化シートについて、下記の条
件で、耐薬品性、耐溶剤性の試験を行った。比較のため
に、耐薬品性については硬化シリコーンゴムシート(商
品名:KE 951、信越化学工業(株)製)について同様の
試験を行い、また耐溶剤性については硬化フッ素ゴムシ
ート(商品名:バイトンE-60C 、デユポン社製)につい
て同様の試験を行った。結果を表1、表2に示す。
【0037】○耐薬品性試験:試験片を表1に示したア
ルカリ又は酸の水溶液に浸漬し、25℃で7日間放置し
た。その後に初期状態に対する体積変化率(%)を測定
する。
【0038】○耐溶剤性試験:試験片を表2に示した有
機溶剤に浸漬し、25℃で7日間放置した。その後に初期
状態に対する体積変化率(%)を測定する。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】○耐熱性試験 実施例1で得られた硬化シートを200℃で 120
間エージングした後上記と同様にして機械的物性を測定
した。エージング前の測定値とともに、結果を表3に示
す。
【0042】
【表3】
【0043】
【発明の効果】本発明の室温硬化性組成物によれば、耐
溶剤性、耐薬品性、耐熱性及び耐寒性の全てに優れた硬
化物を形成することができる。
フロントページの続き (72)発明者 松田 高至 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (72)発明者 山田 博和 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 83/16 C08L 83/05 C08L 83/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 一般式(1) : R 2-NHCO-[Rf 1 -CONH-R 1 -Q-R1 -NHCO] a -Rf 1 -CONH-R2 (1) 〔ここで、aは平均値で3以上の整数、Rf1 は2価のパ
    ーフルオロアルキレン基または2価のパーフルオロポリ
    エーテル基であり、 R1 は2価の炭化水素基であり、 R
    2 は1価の脂肪族不飽和炭化水素基であり、Qは一般式
    (2) : 【化1】 (ここで、R3 およびR4 は同一または異種の非置換ま
    たは置換1価の炭化水素基であり、Rf2 は2価のパーフ
    ルオロアルキレン基または2価のパーフルオロポリエー
    テル基である)で示される有機珪素基である〕で示され
    る含フッ素有機珪素化合物、 (B) 一分子中に2個以上のSi-H基を含有するオルガノ水
    素ポリシロキサン、及び (C) 触媒量の白金族金属化合物 を含有してなり、前記(B) 成分の量が該組成物中の脂肪
    族不飽和基1モルに対し、Si-H基が 0.5〜 5.0モルとな
    る量である室温硬化性組成物。
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