JP2000006486A - カッター付きプリンタ - Google Patents
カッター付きプリンタInfo
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- JP2000006486A JP2000006486A JP10171889A JP17188998A JP2000006486A JP 2000006486 A JP2000006486 A JP 2000006486A JP 10171889 A JP10171889 A JP 10171889A JP 17188998 A JP17188998 A JP 17188998A JP 2000006486 A JP2000006486 A JP 2000006486A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 切断手段に可動上刃と固定下刃の対を用いて
用紙の種類に影響されずに確実に用紙を切断することが
できる上に、切断後に用紙端部が可動上刃に引っかかっ
たまま引き上げられる問題が発生しないようにするこ
と。 【解決手段】 搬送手段３により搬送される用紙１に印
刷し、切断手段３により印刷物単位毎に分離するように
切断するカッター付きプリンタにおいて、切断手段３
は、固定下刃８と、該固定下刃８より用紙搬送方向の下
流側に配置されると共に上下動して前記固定下刃８との
対で用紙１を切断する可動上刃７とを備え、切断手段３
による切断後に切断位置より上流側の用紙１の端部が上
動する可動上刃７に引っかかって引き上げられるのを防
いで用紙搬送位置に戻す用紙戻し部材９が設けられてい
る。
用紙の種類に影響されずに確実に用紙を切断することが
できる上に、切断後に用紙端部が可動上刃に引っかかっ
たまま引き上げられる問題が発生しないようにするこ
と。 【解決手段】 搬送手段３により搬送される用紙１に印
刷し、切断手段３により印刷物単位毎に分離するように
切断するカッター付きプリンタにおいて、切断手段３
は、固定下刃８と、該固定下刃８より用紙搬送方向の下
流側に配置されると共に上下動して前記固定下刃８との
対で用紙１を切断する可動上刃７とを備え、切断手段３
による切断後に切断位置より上流側の用紙１の端部が上
動する可動上刃７に引っかかって引き上げられるのを防
いで用紙搬送位置に戻す用紙戻し部材９が設けられてい
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送手段により搬
送される用紙に印刷し、切断手段により印刷物単位毎に
分離するように切断するカッター付きプリンタに関する
ものである。
送される用紙に印刷し、切断手段により印刷物単位毎に
分離するように切断するカッター付きプリンタに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】この種のカッター付きプリンタの従来技
術として、特開平８−２７９８７９号公報に開示された
ものが挙げられる。このカッター付きプリンタは、可動
上刃と固定下刃の対から成る切断手段をプリンタメカユ
ニットの最下流位置に有している。そして、ロール紙か
ら成る用紙に所定の印刷をし、その印刷物を前記切断手
段により切断して各印刷物毎に分離するようになってい
る。
術として、特開平８−２７９８７９号公報に開示された
ものが挙げられる。このカッター付きプリンタは、可動
上刃と固定下刃の対から成る切断手段をプリンタメカユ
ニットの最下流位置に有している。そして、ロール紙か
ら成る用紙に所定の印刷をし、その印刷物を前記切断手
段により切断して各印刷物毎に分離するようになってい
る。
【０００３】また、他の従来技術として実開昭６３−１
２４１４８号公報が挙げられる。このカッター付きプリ
ンタは、レシートのような薄い用紙を用い、それに印刷
後、パスウェイにより上下左右からガイドしつつカッタ
ー部に送り、該カッターで切断するようになっている。
このプリンタは、用紙がレシートのような薄い紙で容易
に切断でき、刃離れも良い紙であることから、カッター
すなわち切断手段が上刃だけの片刃から成る。
２４１４８号公報が挙げられる。このカッター付きプリ
ンタは、レシートのような薄い用紙を用い、それに印刷
後、パスウェイにより上下左右からガイドしつつカッタ
ー部に送り、該カッターで切断するようになっている。
このプリンタは、用紙がレシートのような薄い紙で容易
に切断でき、刃離れも良い紙であることから、カッター
すなわち切断手段が上刃だけの片刃から成る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
カッター付きプリンタ（特開平８−２７９８７９号公
報）は、切断手段が可動上刃と固定下刃との対から成る
ため、切断力が強く用紙の種類に影響されずに厚い用紙
でも薄い用紙でも確実に切断することができるが、用紙
の剛性との関係では切断後に用紙端部が可動上刃に引っ
かかったまま一緒に引き上げられる恐れがあった。その
ため、紙詰まりが発生し易いという問題があった。
カッター付きプリンタ（特開平８−２７９８７９号公
報）は、切断手段が可動上刃と固定下刃との対から成る
ため、切断力が強く用紙の種類に影響されずに厚い用紙
でも薄い用紙でも確実に切断することができるが、用紙
の剛性との関係では切断後に用紙端部が可動上刃に引っ
かかったまま一緒に引き上げられる恐れがあった。その
ため、紙詰まりが発生し易いという問題があった。
【０００５】一方、後者のカッター付きプリンタ（実開
昭６３−１２４１４８号公報）は、レシートのような薄
い用紙を対象とするため、切断が容易であり、それ故、
切断手段も上刃だけの片刃構造に形成されている。この
ように片刃構造に形成されているため、前記従来技術の
ような切断手段が可動上刃と固定下刃の両刃から成るも
のと違って、用紙の剛性との関係で切断後に用紙端部が
可動上刃に引っかかって一緒に引き上げられるという恐
れがほとんど無い。そのため、このような用紙端部の引
っかかりの問題については全く想定されていない。
昭６３−１２４１４８号公報）は、レシートのような薄
い用紙を対象とするため、切断が容易であり、それ故、
切断手段も上刃だけの片刃構造に形成されている。この
ように片刃構造に形成されているため、前記従来技術の
ような切断手段が可動上刃と固定下刃の両刃から成るも
のと違って、用紙の剛性との関係で切断後に用紙端部が
可動上刃に引っかかって一緒に引き上げられるという恐
れがほとんど無い。そのため、このような用紙端部の引
っかかりの問題については全く想定されていない。
【０００６】本発明の課題は、切断手段に可動上刃と固
定下刃の対を用いて用紙の種類に影響されずに確実に用
紙を切断することができるカッター付きプリンタであっ
て、切断後に用紙端部が可動上刃に引っかかって引き上
げられる問題の発生しないカッター付きプリンタを提供
することにある。
定下刃の対を用いて用紙の種類に影響されずに確実に用
紙を切断することができるカッター付きプリンタであっ
て、切断後に用紙端部が可動上刃に引っかかって引き上
げられる問題の発生しないカッター付きプリンタを提供
することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願請求項１に記載の発明は、搬送手段により搬送
される用紙に印刷し、切断手段により印刷物単位毎に分
離するように切断するカッター付きプリンタにおいて、
前記切断手段は、固定下刃と、該固定下刃より用紙搬送
方向の下流側に配置されると共に上下動して前記固定下
刃との対で前記用紙を切断する可動上刃とを備え、該切
断手段による切断後に切断位置より上流側の用紙端部が
上動する可動上刃に引っかかって引き上げられるのを防
いで用紙搬送位置に戻す用紙戻し部材が設けられている
ことを特徴とするものである。
め、本願請求項１に記載の発明は、搬送手段により搬送
される用紙に印刷し、切断手段により印刷物単位毎に分
離するように切断するカッター付きプリンタにおいて、
前記切断手段は、固定下刃と、該固定下刃より用紙搬送
方向の下流側に配置されると共に上下動して前記固定下
刃との対で前記用紙を切断する可動上刃とを備え、該切
断手段による切断後に切断位置より上流側の用紙端部が
上動する可動上刃に引っかかって引き上げられるのを防
いで用紙搬送位置に戻す用紙戻し部材が設けられている
ことを特徴とするものである。
【０００８】本発明によれば、切断手段に可動上刃と固
定下刃の対を用いているため、用紙の種類に影響されず
に確実に用紙を切断することができるのは勿論、切断後
に用紙端部が可動上刃に引っかかったまま引き上げられ
ても、すぐに当該用紙戻し部材が用紙端部を可動上刃か
ら外し、用紙搬送位置に戻すため、そのまま後続する用
紙に印刷を継続しても紙詰まりの問題は発生しない。
定下刃の対を用いているため、用紙の種類に影響されず
に確実に用紙を切断することができるのは勿論、切断後
に用紙端部が可動上刃に引っかかったまま引き上げられ
ても、すぐに当該用紙戻し部材が用紙端部を可動上刃か
ら外し、用紙搬送位置に戻すため、そのまま後続する用
紙に印刷を継続しても紙詰まりの問題は発生しない。
【０００９】また、本願請求項２に記載の発明は、請求
項１に記載された発明において、前記可動上刃の刃面
は、用紙の搬送方向に向かって上昇する傾斜面に形成さ
れ、固定下刃の刃面も用紙の搬送方向に向かって上昇す
る傾斜面に形成されて成ることを特徴とするものであ
る。本発明によれば、このように両刃の刃面を傾斜させ
たので、切断位置より下流に位置する切断済み印刷物
は、可動上刃との刃離れが良くなり、円滑にプリンタ外
部に排出することができる。
項１に記載された発明において、前記可動上刃の刃面
は、用紙の搬送方向に向かって上昇する傾斜面に形成さ
れ、固定下刃の刃面も用紙の搬送方向に向かって上昇す
る傾斜面に形成されて成ることを特徴とするものであ
る。本発明によれば、このように両刃の刃面を傾斜させ
たので、切断位置より下流に位置する切断済み印刷物
は、可動上刃との刃離れが良くなり、円滑にプリンタ外
部に排出することができる。
【００１０】また、本願請求項３に記載の発明は、請求
項２に記載された発明において、前記用紙戻し部材は、
前記固定下刃の刃面の上近傍であって前記可動上刃の刃
先の手前近傍に位置し、且つ前記可動上刃の上死点より
下方に位置して成ることを特徴とするものである。本発
明によれば、先ず前記用紙戻し部材を前記固定下刃の刃
面の上近傍であって前記可動上刃の刃先の手前近傍に位
置させたので、両刃による切断位置と用紙戻し部材によ
る用紙の引っかかりを外す位置とを極接近させることが
でき、この部分のコンパクト化を図れると共に、紙戻し
部材の前記役割（用紙の引っかかりを外す）の確実性を
向上することができる。更に、用紙戻し部材は、可動上
刃の上動終点となる上死点より下方に位置するため、上
動する可動上刃に引っかかった用紙が、該可動上刃が上
死点に至る前に自動的に可動上刃から外れるようにな
る。
項２に記載された発明において、前記用紙戻し部材は、
前記固定下刃の刃面の上近傍であって前記可動上刃の刃
先の手前近傍に位置し、且つ前記可動上刃の上死点より
下方に位置して成ることを特徴とするものである。本発
明によれば、先ず前記用紙戻し部材を前記固定下刃の刃
面の上近傍であって前記可動上刃の刃先の手前近傍に位
置させたので、両刃による切断位置と用紙戻し部材によ
る用紙の引っかかりを外す位置とを極接近させることが
でき、この部分のコンパクト化を図れると共に、紙戻し
部材の前記役割（用紙の引っかかりを外す）の確実性を
向上することができる。更に、用紙戻し部材は、可動上
刃の上動終点となる上死点より下方に位置するため、上
動する可動上刃に引っかかった用紙が、該可動上刃が上
死点に至る前に自動的に可動上刃から外れるようにな
る。
【００１１】また、本願請求項４に記載の発明は、請求
項１〜３のいずれかに記載された発明において、前記固
定下刃の刃面は搬送される用紙のガイド部材を兼ねてい
ることを特徴とするものである。本発明によれば、固定
下刃の傾斜刃面を用紙搬送のガイド面として利用できる
ため、部品点数を増加すること無く、用紙搬送の安定性
を向上することができる。
項１〜３のいずれかに記載された発明において、前記固
定下刃の刃面は搬送される用紙のガイド部材を兼ねてい
ることを特徴とするものである。本発明によれば、固定
下刃の傾斜刃面を用紙搬送のガイド面として利用できる
ため、部品点数を増加すること無く、用紙搬送の安定性
を向上することができる。
【００１２】また、本願請求項５に記載の発明は、請求
項１〜４のいずれかに記載された発明において、前記用
紙はロール紙であり、前記用紙戻し部材は、該用紙戻し
部材本体の上流位置にて、用紙案内下支え部材との対に
より該用紙のカールを押さえる回転可能なホイールの保
持部材を兼ねていることを特徴とするものである。用紙
にロール紙を用いると該ロール紙はカールしやすいた
め、用紙搬送路には用紙案内下支え部材と、それに向か
って用紙を押さえる前記ホイール等の部材が必要となる
が、本発明によれば、該ホイールを取り付ける部材とし
て前記用紙戻し部材の本体を兼用しているため、部品点
数を増加することなく、ロール紙のカールを押さえるこ
とができると共に、コンパクト化を図ることができる。
項１〜４のいずれかに記載された発明において、前記用
紙はロール紙であり、前記用紙戻し部材は、該用紙戻し
部材本体の上流位置にて、用紙案内下支え部材との対に
より該用紙のカールを押さえる回転可能なホイールの保
持部材を兼ねていることを特徴とするものである。用紙
にロール紙を用いると該ロール紙はカールしやすいた
め、用紙搬送路には用紙案内下支え部材と、それに向か
って用紙を押さえる前記ホイール等の部材が必要となる
が、本発明によれば、該ホイールを取り付ける部材とし
て前記用紙戻し部材の本体を兼用しているため、部品点
数を増加することなく、ロール紙のカールを押さえるこ
とができると共に、コンパクト化を図ることができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図１は本発明に係るカッター付
きプリンタの一実施の形態を示す要部断面図であり、図
２及び図３は当該プリンタの作用を説明するための要部
拡大断面図である。
面に基づいて説明する。図１は本発明に係るカッター付
きプリンタの一実施の形態を示す要部断面図であり、図
２及び図３は当該プリンタの作用を説明するための要部
拡大断面図である。
【００１４】本実施の形態に係るカッター付きプリンタ
は、ロール紙から搬送される用紙１に印字部２（印字と
印画を含む）により印刷し、切断手段３により印刷物単
位毎に分離するように切断するものである。図１に示し
たように、印刷前の用紙１を印字部２方向に送る紙送り
ローラ４が該印字部２の上流側の手前位置に設けられ、
該印字部２の下流側の近傍には排出ローラ５が設けられ
ている。尚、本実施の形態では、更に切断手段３の下流
側近傍にも他の排出ローラ６が設けられている。この排
出ローラ６は、連続用紙であるロール紙に印刷する場合
は無くてもよいもので、当該カッター付きプリンタを用
いて例えばハガキのような単票紙に印刷する場合に、該
単票紙を確実にプリンタ外部に排出するために必要とな
るものである。
は、ロール紙から搬送される用紙１に印字部２（印字と
印画を含む）により印刷し、切断手段３により印刷物単
位毎に分離するように切断するものである。図１に示し
たように、印刷前の用紙１を印字部２方向に送る紙送り
ローラ４が該印字部２の上流側の手前位置に設けられ、
該印字部２の下流側の近傍には排出ローラ５が設けられ
ている。尚、本実施の形態では、更に切断手段３の下流
側近傍にも他の排出ローラ６が設けられている。この排
出ローラ６は、連続用紙であるロール紙に印刷する場合
は無くてもよいもので、当該カッター付きプリンタを用
いて例えばハガキのような単票紙に印刷する場合に、該
単票紙を確実にプリンタ外部に排出するために必要とな
るものである。
【００１５】切断手段３は、図示しない固定手段を介し
て図示の位置に固定された固定下刃８と、上下動して前
記固定下刃８との対で前記用紙１を切断する可動上刃７
とを備えている。該可動上刃７は固定下刃８より用紙搬
送方向の下流側に配置されている。尚、該可動上刃７を
上下に駆動する手段も図示は省略されている。この実施
の形態では、可動上刃７の刃面７ａは、用紙１の搬送方
向に向かって上昇する傾斜面に形成されており、更に固
定下刃８の刃面８ａも用紙１の搬送方向に向かって上昇
する傾斜面に形成されている。更に、この実施の形態で
は、固定下刃８の刃面８ａは、搬送される用紙１のガイ
ド部材を兼ねるように緩やかな傾斜面に形成され、その
刃先８ｂの位置がちょうど用紙１の搬送レベル位置とな
るように形成されている。固定下刃８の本体の厚みは、
図示の如く、可動上刃７の厚みよりも約２倍近く厚く形
成され、前記刃面８ａを前記の如く緩やかな傾斜面に形
成することが容易となるようになっている。
て図示の位置に固定された固定下刃８と、上下動して前
記固定下刃８との対で前記用紙１を切断する可動上刃７
とを備えている。該可動上刃７は固定下刃８より用紙搬
送方向の下流側に配置されている。尚、該可動上刃７を
上下に駆動する手段も図示は省略されている。この実施
の形態では、可動上刃７の刃面７ａは、用紙１の搬送方
向に向かって上昇する傾斜面に形成されており、更に固
定下刃８の刃面８ａも用紙１の搬送方向に向かって上昇
する傾斜面に形成されている。更に、この実施の形態で
は、固定下刃８の刃面８ａは、搬送される用紙１のガイ
ド部材を兼ねるように緩やかな傾斜面に形成され、その
刃先８ｂの位置がちょうど用紙１の搬送レベル位置とな
るように形成されている。固定下刃８の本体の厚みは、
図示の如く、可動上刃７の厚みよりも約２倍近く厚く形
成され、前記刃面８ａを前記の如く緩やかな傾斜面に形
成することが容易となるようになっている。
【００１６】前記切断手段３による切断後に切断位置よ
り上流側の用紙１の端部が上動する可動上刃７に引っか
かったまま引き上げられるのを防いで用紙搬送位置に戻
す用紙戻し部材９が設けられている。該用紙戻し部材９
は、本実施の形態では、その作用点１０が、図示の如く
前記固定下刃８の刃面８ａの上近傍であって前記可動上
刃７の刃先７ｂの手前近傍に位置するように形成されて
いる。更に、前記作用点１０の高さは、前記可動上刃７
の上死点（図１に示した刃先７ｂの高さ位置）より下方
に位置するように形成されている。用紙戻し部材９は、
前記作用点１０が前記位置になるように、その基端にお
いてその本体と一体の取付用切片１１によってフレーム
１２に固定されている。
り上流側の用紙１の端部が上動する可動上刃７に引っか
かったまま引き上げられるのを防いで用紙搬送位置に戻
す用紙戻し部材９が設けられている。該用紙戻し部材９
は、本実施の形態では、その作用点１０が、図示の如く
前記固定下刃８の刃面８ａの上近傍であって前記可動上
刃７の刃先７ｂの手前近傍に位置するように形成されて
いる。更に、前記作用点１０の高さは、前記可動上刃７
の上死点（図１に示した刃先７ｂの高さ位置）より下方
に位置するように形成されている。用紙戻し部材９は、
前記作用点１０が前記位置になるように、その基端にお
いてその本体と一体の取付用切片１１によってフレーム
１２に固定されている。
【００１７】本実施の形態では、図示の如く、対向する
用紙案内下支え部材１３との対によりロール紙に起因す
る用紙１のカールを押さえる回転可能なホイール１４が
設けられているが、該用紙戻し部材９は、その本体の前
記取付用切片１１の近傍にて前記ホイール１４を保持す
る保持部材を兼用するように形成されている。尚、用紙
案内下支え部材１３の上流位置に、図示の如く、もう一
つ別のホイール１５が設けられている。図において、符
号１６は切断手段３を囲うカバーであり、符号１７は用
紙１を外部に排出する開口を示す。
用紙案内下支え部材１３との対によりロール紙に起因す
る用紙１のカールを押さえる回転可能なホイール１４が
設けられているが、該用紙戻し部材９は、その本体の前
記取付用切片１１の近傍にて前記ホイール１４を保持す
る保持部材を兼用するように形成されている。尚、用紙
案内下支え部材１３の上流位置に、図示の如く、もう一
つ別のホイール１５が設けられている。図において、符
号１６は切断手段３を囲うカバーであり、符号１７は用
紙１を外部に排出する開口を示す。
【００１８】次に、図２及び図３を用いて、上記実施の
形態に係るカッター付きプリンタの作用を説明する。本
実施の形態によれば、切断手段３に可動上刃７と固定下
刃８の対を用いているため、用紙１の種類に影響されず
に、すなわち薄い用紙でも厚い用紙でも確実に切断する
ことができる上に、この切断後に可動上刃７の刃先７ｂ
の位置より上流側に位置する用紙１の端部が、可動上刃
７が図２に示しだ如くその破線で示した位置から上動す
る可動上刃７に引っかかったまま一緒に引き上げられて
も、すぐに用紙戻し部材９の作用点１０が用紙１の端部
を可動上刃７から外し、図３に示した如く、該用紙１の
端部を正しい用紙搬送位置に戻すことができる。そのた
め、そのまま後続する用紙１に印刷を継続しても紙詰ま
りは起こらない。
形態に係るカッター付きプリンタの作用を説明する。本
実施の形態によれば、切断手段３に可動上刃７と固定下
刃８の対を用いているため、用紙１の種類に影響されず
に、すなわち薄い用紙でも厚い用紙でも確実に切断する
ことができる上に、この切断後に可動上刃７の刃先７ｂ
の位置より上流側に位置する用紙１の端部が、可動上刃
７が図２に示しだ如くその破線で示した位置から上動す
る可動上刃７に引っかかったまま一緒に引き上げられて
も、すぐに用紙戻し部材９の作用点１０が用紙１の端部
を可動上刃７から外し、図３に示した如く、該用紙１の
端部を正しい用紙搬送位置に戻すことができる。そのた
め、そのまま後続する用紙１に印刷を継続しても紙詰ま
りは起こらない。
【００１９】また、前記可動上刃７の刃面７ａ及び固定
下刃８の刃面８ａを用紙１の搬送方向に向かって上昇す
る傾斜面に形成したものは、以下の作用効果が得られ
る。切断位置より下流、すなわち可動上刃７の刃先７ｂ
より下流側に位置する切断済み印刷物は、前記傾斜面に
よって可動上刃７との刃離れが良くなり、開口１７から
円滑にプリンタ外部に排出することができる。
下刃８の刃面８ａを用紙１の搬送方向に向かって上昇す
る傾斜面に形成したものは、以下の作用効果が得られ
る。切断位置より下流、すなわち可動上刃７の刃先７ｂ
より下流側に位置する切断済み印刷物は、前記傾斜面に
よって可動上刃７との刃離れが良くなり、開口１７から
円滑にプリンタ外部に排出することができる。
【００２０】また、前記固定下刃８の刃面８ａが搬送さ
れる用紙１のガイド部材を兼ねているものは、以下の作
用効果が得られる。固定下刃８の傾斜刃面８ａを用紙搬
送のガイド面として利用できるため、用紙搬送の安定性
を、部品点数を増加すること無く容易に向上することが
できる。特に、ロール紙のようなカールしやすい用紙に
対してはこのガイド面としての機能は有効である。
れる用紙１のガイド部材を兼ねているものは、以下の作
用効果が得られる。固定下刃８の傾斜刃面８ａを用紙搬
送のガイド面として利用できるため、用紙搬送の安定性
を、部品点数を増加すること無く容易に向上することが
できる。特に、ロール紙のようなカールしやすい用紙に
対してはこのガイド面としての機能は有効である。
【００２１】また、前記用紙戻し部材９を前記固定下刃
８の刃面８ａの上近傍であって前記可動上刃７の刃先７
ｂの手前近傍に位置させたものは、以下の作用効果が得
られる。可動上刃７と固定下刃８の両刃先７ｂ、８ｂに
よる切断位置と用紙戻し部材９の作用点１０の位置とを
極接近させることができる。従って、この部分のコンパ
クト化を図れると共に、紙戻し部材９に用紙１の引っか
かりを外すと言う役割を果たさせる確実性を容易に向上
することができる。
８の刃面８ａの上近傍であって前記可動上刃７の刃先７
ｂの手前近傍に位置させたものは、以下の作用効果が得
られる。可動上刃７と固定下刃８の両刃先７ｂ、８ｂに
よる切断位置と用紙戻し部材９の作用点１０の位置とを
極接近させることができる。従って、この部分のコンパ
クト化を図れると共に、紙戻し部材９に用紙１の引っか
かりを外すと言う役割を果たさせる確実性を容易に向上
することができる。
【００２２】更に、用紙戻し部材９の作用点１０が、可
動上刃７の刃先７ｂの上死点より下方に位置するもの
は、切断後に上動する可動上刃７に引っかかった用紙１
の端部が、該可動上刃７が上死点に至る前に自動的に可
動上刃７から外れる。即ちこの自動化を構造簡単にして
実現することができる。
動上刃７の刃先７ｂの上死点より下方に位置するもの
は、切断後に上動する可動上刃７に引っかかった用紙１
の端部が、該可動上刃７が上死点に至る前に自動的に可
動上刃７から外れる。即ちこの自動化を構造簡単にして
実現することができる。
【００２３】また、用紙にロール紙を用いたプリンタ
は、該ロール紙はカールしやすいことから用紙搬送路に
は用紙案内下支え部材１３と、それに向かって用紙１を
押さえるホイール１４等の部材が必要となるが、該ホイ
ール１４を取り付ける部材として前記用紙戻し部材９の
本体を利用したものは、以下の作用効果が得られる。す
なわち、部品点数を増加することなく、ロール紙のカー
ルを押さえることができると共に、コンパクト化を図る
ことができる。
は、該ロール紙はカールしやすいことから用紙搬送路に
は用紙案内下支え部材１３と、それに向かって用紙１を
押さえるホイール１４等の部材が必要となるが、該ホイ
ール１４を取り付ける部材として前記用紙戻し部材９の
本体を利用したものは、以下の作用効果が得られる。す
なわち、部品点数を増加することなく、ロール紙のカー
ルを押さえることができると共に、コンパクト化を図る
ことができる。
【００２４】
【発明の効果】本発明によれば、切断手段に可動上刃と
固定下刃の対を用いているため、用紙の種類に影響され
ずに確実に用紙を切断することができるのに加えて、切
断後に用紙端部が可動上刃に引っかかったまま引き上げ
られても、すぐに用紙戻し部材が用紙端部を可動上刃か
ら外し、用紙搬送位置に戻すため、そのまま後続する用
紙に印刷を継続しても紙詰まりの問題は発生しない。
固定下刃の対を用いているため、用紙の種類に影響され
ずに確実に用紙を切断することができるのに加えて、切
断後に用紙端部が可動上刃に引っかかったまま引き上げ
られても、すぐに用紙戻し部材が用紙端部を可動上刃か
ら外し、用紙搬送位置に戻すため、そのまま後続する用
紙に印刷を継続しても紙詰まりの問題は発生しない。
【図１】本発明に係るカッター付きプリンタの一実施の
形態を示す要部断面図である。
形態を示す要部断面図である。
【図２】上記実施の形態に係るカッター付きプリンタの
作用を説明するための要部拡大断面図であり、切断され
た用紙の端部が可動上刃に引っかかって少し引き上げら
れた状態を示す。
作用を説明するための要部拡大断面図であり、切断され
た用紙の端部が可動上刃に引っかかって少し引き上げら
れた状態を示す。
【図３】上記実施の形態に係るカッター付きプリンタの
作用を説明するための要部拡大断面図であり、切断され
た用紙の端部が正しい用紙搬送位置に戻された状態を示
す。
作用を説明するための要部拡大断面図であり、切断され
た用紙の端部が正しい用紙搬送位置に戻された状態を示
す。
１ 用紙 ２ 印字部 ３ 切断手段 ７ 可動上刃 ８ 固定下刃 ７ａ、８ａ 刃面 ７ｂ、８ｂ 刃先 ９ 用紙戻し部材 １０ 作用点 １３ 紙案内下支え部材 １４ ホイール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C058 AB04 AD09 AE04 AF10 AF38 AF45 AF51 AF63 2C060 BC84 3C027 JJ08 JJ17 5C062 AA05 AB09 AB22 AB32 AB34 AC16 AD06 BA00 BA02
Claims (5)
- 【請求項１】 搬送手段により搬送される用紙に印刷
し、切断手段により印刷物単位毎に分離するように切断
するカッター付きプリンタにおいて、 前記切断手段は、固定下刃と、該固定下刃より用紙搬送
方向の下流側に配置されると共に上下動して前記固定下
刃との対で前記用紙を切断する可動上刃とを備え、該切
断手段による切断後に切断位置より上流側の用紙端部が
上動する可動上刃に引っかかって引き上げられるのを防
いで用紙搬送位置に戻す用紙戻し部材が設けられている
ことを特徴とするカッター付きプリンタ。 - 【請求項２】 請求項１において、前記可動上刃の刃面
は、用紙の搬送方向に向かって上昇する傾斜面に形成さ
れ、固定下刃の刃面も用紙の搬送方向に向かって上昇す
る傾斜面に形成されて成ることを特徴とするカッター付
きプリンタ。 - 【請求項３】 請求項２において、前記用紙戻し部材
は、前記固定下刃の刃面の上近傍であって前記可動上刃
の刃先の手前近傍に位置し、且つ前記可動上刃の上死点
より下方に位置して成ることを特徴とするカッター付き
プリンタ。 - 【請求項４】 請求項１〜３のいずれかにおいて、前記
固定下刃の刃面は搬送される用紙のガイド部材を兼ねて
いることを特徴とするカッター付きプリンタ。 - 【請求項５】 請求項１〜４のいずれかにおいて、前記
用紙はロール紙であり、前記用紙戻し部材は、該用紙戻
し部材本体の上流位置にて、用紙案内下支え部材との対
により用紙のカールを押さえるホイールの保持部材を兼
ねていることを特徴とするカッター付きプリンタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10171889A JP2000006486A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | カッター付きプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10171889A JP2000006486A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | カッター付きプリンタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000006486A true JP2000006486A (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=15931691
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10171889A Pending JP2000006486A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | カッター付きプリンタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000006486A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020082298A (ja) * | 2018-11-28 | 2020-06-04 | 甲南設計工業株式会社 | 樹脂シート切断機 |
-
1998
- 1998-06-18 JP JP10171889A patent/JP2000006486A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020082298A (ja) * | 2018-11-28 | 2020-06-04 | 甲南設計工業株式会社 | 樹脂シート切断機 |
| JP7094013B2 (ja) | 2018-11-28 | 2022-07-01 | 甲南設計工業株式会社 | 樹脂シート切断機 |
| TWI799653B (zh) * | 2018-11-28 | 2023-04-21 | 日商甲南設計工業股份有限公司 | 樹脂片切斷機 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041116 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041125 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050121 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050210 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050411 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050825 |