JP2000006378A - 円筒状体洗浄装置 - Google Patents

円筒状体洗浄装置

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JP2000006378A
JP2000006378A JP21170098A JP21170098A JP2000006378A JP 2000006378 A JP2000006378 A JP 2000006378A JP 21170098 A JP21170098 A JP 21170098A JP 21170098 A JP21170098 A JP 21170098A JP 2000006378 A JP2000006378 A JP 2000006378A
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Japan
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cleaning
washing
gravure cylinder
cylinder
cleaning liquid
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JP21170098A
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English (en)
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Yoshihiro Okamoto
義弘 岡本
Mamoru Tano
護 田野
Kiyoshi Sawairi
精 澤入
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SAWAA CORP KK
Kaken Tech Co Ltd
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SAWAA CORP KK
Kaken Tech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の円筒状体洗浄装置は被洗浄体を洗浄液
に浸たすために取扱が不便でありまた洗浄効率も悪く駆
動手段のシールも難しかった。 【解決手段】 シリンダ回転ローラー3,5上に被洗浄
物であるグラビアシリンダ17を載置しモータ11によ
って回転させる。超音波振動板25をグラビアシリンダ
17の表面に軽く当接させたところで固定し、洗浄液パ
イプ37から洗浄液のシャワー51を流下させグラビア
シリンダ17の表面と超音波振動板25との間のくさび
状の空間にできた液だまり39で洗浄液を撹伴し、流下
するときグラビアシリンダ17の表面にできる薄い洗浄
液の膜を通じて振動板25の振動が効率よく与えられて
洗浄する。この後でリンス液で残滓を流して仕上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグラビア版等の円筒
状の被洗浄体を超音波洗浄する円筒状体洗浄装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】グラビア印刷の版はシリンダの外周にエ
ッチングによって凹部を作り、ここに印刷用インクを流
し込み、平面の部分のインクをぬぐい取った上で印刷用
紙上に転圧して印刷用紙に凹部のインクを転写して印刷
している。時間の経過とともに凹部に残留したインクが
変質して固まってしまうとインクの乗りが悪くなるた
め、ときどきシリンダを洗浄して凹部のインクを洗い落
とさなければならない。
【0003】以下従来の円筒状体洗浄装置について図4
の側断面図に基づいて説明する。筺体101の上部に洗
浄槽103を設けて、その底面に複数個の超音波振動子
105を固着させる。洗浄槽103の壁面に2本のロー
ラー107,109をある間隔で水平に平行に軸支し、
駆動モータ111から駆動ベルト113で回転駆動させ
る。筺体101内には超音波振動子105に供給する超
音波発振器115およびこれらを制御する制御部117
がある。
【0004】2本のローラー107,109上にグラビ
アシリンダ119を載置し、洗浄槽103内に洗浄液1
21を満たし、制御部117によって駆動モータ111
を回転させ、超音波発振器115を発振させると超音波
振動子105は振動して洗浄液121を振動させ、ロー
ラー107,109上で回転するグラビアシリンダ11
9の表面の固着したインク等の汚れを洗浄する。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】しかしながら上記のような従来の方法では
超音波振動の加えかたが多量の洗浄液を通して行われる
ために超音波振動子のパワーを多く必要とし、またイン
クの種類によっては洗浄が十分にできないこともあっ
た。そのため1個のシリンダを洗浄するために数時間を
要することもあった。
【0006】また被洗浄物を洗浄液に漬けるため操作が
やりにくく、駆動機構などをシールする機構も複雑とな
り装置が高価となっていた。さらに従来の人の手による
手拭き洗浄にいたっては、作業性や人に対する薬剤の影
響も問題であった。
【0007】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたものであり、被洗浄体を洗浄液中に浸
さないために操作がやりやすく、また駆動機構などのシ
ールをする必要がなく、洗浄効果が向上するため数分で
洗浄が完了する等従来の装置にない特徴を備えた円筒状
体洗浄装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1の円筒状体洗浄装置は、円筒状の被
洗浄体を回転させる駆動手段と、超音波振動子を取り付
けられて回転する円筒状の被洗浄体の外周の接線上に押
し当てられ超音波振動子の駆動により超音波振動を行う
超音波振動板と、円筒状の被洗浄体の外周と超音波振動
板との間のくさび状の隙間に洗浄液を流下させる洗浄液
流出手段とを備えた構成である。
【0009】この構成によって駆動装置のシール等の必
要がなく構成が容易で小量の洗浄液で済み、洗浄効果の
高い円筒状体洗浄装置を提供することができる。
【0010】また本発明の請求項2の円筒状体洗浄装置
は、請求項1の構成において、駆動手段は円筒状の被洗
浄体を載置するための互いの回転軸が略水平でかつ略同
一高さで平行な2個のローラーと、このローラーの少な
くとも一方を回転させる原動機とを備えた構成であり、
この構成により、請求項1の作用に加えて被洗浄体の洗
浄装置への装着を容易にすることができる。
【0011】さらに本発明の請求項3の円筒状体洗浄装
置は、請求項1または2記載の構成において、洗浄液流
下後に振動板を振動させたまま、すすぎ液を流下させる
ものであり、この構成によって洗浄残滓を短時間で取り
除き洗浄時間を短縮させるように作用する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態の円筒状
体洗浄装置の一部切欠斜視図、図2は同じくその要部側
面図、図3は同じく振動板スライド機構の動作を説明す
る要部側面図である。
【0013】図1及び図2において洗浄装置の筺体1の
内部の下部に2個のシリンダ回転ローラー3,5が略水
平に略同一高さに平行に軸支されその端部の軸に設けた
スプロケット7,9と原動機であるモータ11の軸に設
けられたスプロケット13との間にチエン15が架張さ
れ互いに同方向に回転され、シリンダ回転ローラー3,
5上に載置された被洗浄物であるグラビアシリンダ17
が回転されるようになっている。シリンダ回転ローラー
3,5には、たとえば表面に合成樹脂のコーティングを
するか、または合成樹脂成形品のパイプを表面に嵌着し
てその上に載置するグラビアシリンダ17等の被洗浄体
へのきず付きを防止し、また回転伝達のための摩擦係数
を高めるように配慮する。筺体1の両短辺上部には振動
板スライド機構19,21が取り付けられて複数の超音
波振動子23を取り付けた超音波振動板25を、振動板
回動支点27,29によってグラビアシリンダ17の側
面に均等に当接するようにかつシリンダ回転ローラー
3,5の軸、すなわちグラビアシリンダ17の軸と直角
方向に可動し得るように保持し、固定ねじ31,33に
よって固定する。
【0014】振動板スライド機構19,21から洗浄液
パイプ保持腕35によって洗浄液パイプ37が保持さ
れ、振動板スライド機構19,21とともに移動するよ
うになっている。そして全長にわたって多数の細孔が設
けられていてグラビアシリンダ17の表面と超音波振動
板25との間のくさび状の空間に液だまり39ができる
ように洗浄液やすすぎ液(以下リンス液と呼ぶ)を流下
させる。この洗浄液パイプ37は筺体1内にある洗浄液
用ポンプ41、リンス液用ポンプ43を介して洗浄液リ
サイクルタンク45、リンス液タンク47に通じており
制御ユニット49の制御によって洗浄液またはリンス液
のシャワー51が流下され、また制御ユニット49の制
御によってモータ11が回転され、さらに超音波発振器
53が発振されこの出力が超音波振動子23に供給され
る。
【0015】筺体1の超音波振動板25と反対側の内面
にはゴムや軟質プラスチック製で回動軸55を中心に回
動されてグラビアシリンダ17の側面に均等に当接さ
れ、その表面の洗浄液や洗浄残滓をぬぐい去るための液
切りスキージ57が配されている。またブラシ59はグ
ラビアシリンダ17に当接して、その凹部の洗浄液や洗
浄残滓をぬぐい去り、ブラシ61,63はシリンダ回転
ローラー3,5にそれぞれ当接してその表面の残滓をぬ
ぐい去るようになっている。
【0016】以上のように構成され、つぎにその動作を
説明する。2個のシリンダ回転ローラー3,5上に被洗
浄物であるグラビアシリンダ17を載置する。グラビア
シリンダ17を1軸で保持しようとすると全重量が軸に
かかり、軸の保持部分も頑丈にしておかなければならな
いが、2本のシリンダ回転ローラー3,5に載置される
ので重量が分散してそれぞれの軸にかかる荷重も略半分
でよい。制御ユニット49の制御によってモータ11を
回転させるとその軸に設けられたスプロケット13によ
りチエン15、スプロケット7,9を介してシリンダ回
転ローラー3,5がいずれかの方向、たとえば図2にお
ける時計方向に回転される。図ではシリンダ回転ローラ
ー3,5を共に駆動したが、一方だけ駆動することもで
きる。シリンダ回転ローラー3,5が一定角速度で回転
するので、これに接するグラビアシリンダ17は、その
直径が変わっても円周の移動速度は一定であり、超音波
振動板25との接触点を通過する速度は常に一定であ
り、均一な洗浄が可能である。超音波振動板25が略垂
直に近い角度になっており、振動板に大きな荷重がかか
っていないので、振動板の長さに比してグラビアシリン
ダ17の長さが短くても振動板が荷重で曲がることはな
く、いろいろな長さに対応できる。
【0017】つぎに制御ユニット49の制御によって洗
浄液ポンプ41が駆動され、洗浄液リサイクルタンク4
5から洗浄液が洗浄液パイプ37へ送られ、洗浄液のシ
ャワー51が流下されグラビアシリンダ17の表面と超
音波振動板25との間のくさび状の空間に液だまり39
ができる。そして制御ユニット49の制御によって超音
波発振器53が発振してこの出力が超音波振動子23に
供給され、超音波振動板25を振動させる。この液だま
り39では洗浄液が撹伴されて被洗浄体の凹部に入り込
み易くなり、またこれが流下するときグラビアシリンダ
17の表面と超音波振動板25との間に薄い洗浄液の膜
が生じ、この膜を通じて超音波振動板25の振動がグラ
ビアシリンダ17の表面に効率よく与えられて、洗浄液
と超音波との相乗効果で固着したインク等を剥離、溶解
してこれを洗浄する。グラビアシリンダ17は回転する
ので円周全面が洗浄される。凹部に残った残滓はブラシ
59によってぬぐい去られ、また洗浄に伴って付着した
洗浄液や凹部から洗い出された残滓は回動軸55によっ
て当接された液切りスキージ57によってぬぐい去られ
る。
【0018】洗浄に用いられた洗浄液は流下して装置内
の図示しない濾過手段で濾過して残滓等の不純物を大ざ
っぱに取り去って再び洗浄液リサイクルタンク45に戻
される。仕上げには洗浄液を停止し、超音波発振を行っ
たままりンス液タンク47のリンス液をリンス液用ポン
プ43により洗浄液パイプ37から流下させる。このリ
ンス液は洗浄液と同じものであるが、新しい液を用い、
使用後は濾過して洗浄液リサイクルタンク45に戻され
る。洗浄液とリンス液で洗浄し、すすいだ後はリンス液
の流下を停止させ、液切りスキージ57をグラビアシリ
ンダ17に当接させたまま回転させて表面の液を切り、
またブラシ59,61,63で残滓を取り去る。
【0019】このように本実施の形態では2個のシリン
ダ回転ローラー3,5が略水平に略同一高さに平行に軸
支されその端部の軸に設けたスプロケット7,9がモー
タ11によって駆動されるので、グラビアシリンダ17
をシリンダ回転ローラー3,5の上にただ載置するだけ
で特別な取り付けをする必要がなく回転させることがで
き、またグラビアシリンダ17の直径が一定でなくても
図3のように小さいグラビアシリンダ17aを洗浄する
場合は振動板スライド機構19,21をX1−X2方向
に移動させることにより複数の超音波振動子23を取り
付けた超音波振動板25をグラビアシリンダ17aの側
面に均等に当接させることができ、また液切りスキージ
57も回動軸55を中心に回動して当接できる。
【0020】以上の実施形態では被洗浄体としてグラビ
アシリンダの場合を例示したが、円筒状または円柱状の
ものであればグラビアシリンダだけではなく何でも洗浄
することができる。
【0021】また実施形態では被洗浄物であるグラビア
シリンダ17をシリンダ回転ローラー3,5の上に載置
し、シリンダ回転ローラー3,5の双方またはいずれか
をモータ11で駆動して回転させているが、グラビアシ
リンダ17に軸を設け、または洗浄用の軸を取り付け、
この軸をモータ11で駆動するようにしても洗浄の効果
は同様である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の円筒状体洗
浄装置は、請求項1の構成により、駆動装置のシール等
の必要がなく構成が容易で小量の洗浄液で済み、洗浄効
果の高い円筒状体洗浄装置を提供することができ、大幅
な印刷品質の向上が図れる。さらに高い洗浄効果が得ら
れるので洗浄時間を数十分の一とすることが可能となっ
た。
【0023】また請求項2の構成により、請求項1の効
果に加えて被洗浄体の洗浄装置への装着を容易にする効
果が得られる。
【0024】さらに請求項3の構成により、洗浄残滓を
短時間で取り除き洗浄時間を短縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の円筒状体洗浄装置の一部
切欠斜視図
【図2】同じくその要部側面図
【図3】同じく振動板スライド機構の動作を説明する要
部側面図
【図4】従来の円筒状体洗浄装置の側断面図
【符号の説明】
1 筺体 3,5 シリンダ回転ローラー 7,9,13 スプロケット 11 モータ 15 チエン 17 グラビアシリンダ 19,21 振動板スライド機構 23 超音波振動子 25 超音波振動板 27,29 振動板回動支点 31,33 固定ねじ 35 洗浄液パイプ保持腕 37 洗浄液パイプ 39 液だまり 41 洗浄液用ポンプ 43 リンス液用ポンプ 45 洗浄液リサイクルタンク 47 リンス液タンク 49 制御ユニット 51 洗浄液またはリンス液のシャワー 53 超音波発振器 55 回動軸 57 液切りスキージ 59,61,63 ブラシ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤入 精 大阪府枚方市尊延寺2096 株式会社サワー コーポレーション社内 Fターム(参考) 2C250 FA04 FB02 FB07 FB08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の被洗浄体を回転させる駆動手段
    と、 超音波振動子を取り付けられて前記回転する円筒状の被
    洗浄体の外周の接線上に押し当てられ前記超音波振動子
    の駆動により超音波振動を行う超音波振動板と、 前記円筒状の被洗浄体の外周と前記超音波振動板との間
    のくさび状の隙間に洗浄液を流下させる洗浄液流出手段
    とを備えた円筒状体洗浄装置。
  2. 【請求項2】 駆動手段は、 円筒状の被洗浄体を載置するための互いの回転軸が略水
    平でかつ略同一高さで平行な2個のローラーと、 前記ローラーの少なくとも一方を回転させる原動機とを
    備えた請求項1記載の円筒状体洗浄装置。
  3. 【請求項3】 洗浄液流下後に振動板を振動させたま
    ま、すすぎ液を流下させる請求項1または2記載の円筒
    状体洗浄装置。
JP21170098A 1998-06-22 1998-06-22 円筒状体洗浄装置 Pending JP2000006378A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102500584A (zh) * 2011-11-30 2012-06-20 浙江美格机械有限公司 顶装式凹版辊自动清洗机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102500584A (zh) * 2011-11-30 2012-06-20 浙江美格机械有限公司 顶装式凹版辊自动清洗机

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