JP2000006379A - 円筒状体洗浄装置 - Google Patents

円筒状体洗浄装置

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JP2000006379A
JP2000006379A JP21170198A JP21170198A JP2000006379A JP 2000006379 A JP2000006379 A JP 2000006379A JP 21170198 A JP21170198 A JP 21170198A JP 21170198 A JP21170198 A JP 21170198A JP 2000006379 A JP2000006379 A JP 2000006379A
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cleaned
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washing
cleaning
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JP21170198A
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Yoshihiro Okamoto
義弘 岡本
Mamoru Tano
護 田野
Kiyoshi Sawairi
精 澤入
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SAWAA CORP KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の円筒状体洗浄装置は被洗浄体を洗浄液
に浸たすために取扱が不便でありまた洗浄効率も悪く駆
動手段のシールも難しかった。 【解決手段】 シリンダ回転ローラー3,5上に被洗浄
物であるグラビアシリンダ17を載置しモータ11によ
って回転させる。超音波振動板25をグラビアシリンダ
17の表面に軽く当接させたところで固定し、洗浄液パ
イプ37から洗浄液のシャワー51を流下させグラビア
シリンダ17の表面と超音波振動板25との間のくさび
状の空間にできた液だまり39で洗浄液を撹伴し、流下
するときグラビアシリンダ17の表面にできる薄い洗浄
液の膜を通じて振動板25の振動が効率よく与えられて
洗浄する。洗浄に際して奇数番と偶数番の超音波振動子
を交互に振動させて相互の干渉を軽減させる。この後で
リンス液で残滓を流して仕上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグラビア版等の円筒
状の被洗浄体を超音波洗浄する円筒状体洗浄装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】グラビア印刷の版はシリンダの外周にエ
ッチングによって凹部を作り、ここに印刷用インクを流
し込み、平面の部分のインクをぬぐい取った上で印刷用
紙上に転圧して印刷用紙に凹部のインクを転写して印刷
している。時間の経過とともに凹部に残留したインクが
変質して固まってしまうとインクの乗りが悪くなるた
め、ときどきシリンダを洗浄して凹部のインクを洗い落
とさなければならない。
【0003】以下従来の円筒状体洗浄装置について図7
の側断面図に基づいて説明する。筺体101の上部に洗
浄槽103を設けて、その底面に複数個の超音波振動子
105を固着させる。洗浄槽103の壁面に2本のロー
ラー107,109をある間隔で水平に平行に軸支し、
駆動モータ111から駆動ベルト113で回転駆動させ
る。筺体101内には超音波振動子105に供給する超
音波発振器115およびこれらを制御する制御部117
がある。
【0004】2本のローラー107,109上にグラビ
アシリンダ119を載置し、洗浄槽103内に洗浄液1
21を満たし、制御部117によって駆動モータ111
を回転させ、超音波発振器115を発振させると超音波
振動子105は振動して洗浄液121を振動させ、ロー
ラー107,109上で回転するグラビアシリンダ11
9の表面の固着したインク等の汚れを洗浄する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の方法では超音波振動の加えかたが多量の洗浄
液を通して行われるために超音波振動子のパワーを多く
必要とし、またインクの種類によっては洗浄が十分にで
きないこともあった。そのため1個のシリンダを洗浄す
るために数時間を要することもあった。
【0006】また被洗浄物を洗浄液に漬けるため操作が
やりにくく、駆動機構などをシールする機構も複雑とな
り装置が高価となっていた。さらに従来の人の手による
手拭き洗浄にいたっては、作業性や人に対する薬剤の影
響も問題であった。
【0007】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたものであり、被洗浄体を洗浄液中に浸
さないために操作がやりやすく、また駆動機構などのシ
ールをする必要がない等従来の装置にない特徴を備えた
円筒状体洗浄装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1の円筒状体洗浄装置は、円筒状の被
洗浄体を載置するための互いの回転軸が略水平でかつ略
同一高さで平行な2個のローラーと、ローラーの少なく
とも一方を回転させる駆動手段と、複数の超音波振動子
が取り付けられて回転する円筒状の被洗浄体の外周の接
線上に押し当てられ超音波振動子の駆動により超音波振
動を行う超音波振動板と、円筒状の被洗浄体の外周と超
音波振動板との間のくさび状の隙間に洗浄液を流下させ
る洗浄液流出手段とを備え、超音波振動板の超音波振動
子は複数の振動系統に分かれこの振動系統を切り換えて
超音波振動をさせることを特徴とした構成である。
【0009】また請求項2の円筒状体洗浄装置は、同様
な構成において、超音波振動板の超音波振動子の位置を
ローラーの軸方向に移動させることができるようにした
ものである。
【0010】これら請求項1,2の構成によって被洗浄
体の洗浄装置への装着が容易であり、かつ駆動装置のシ
ール等の必要がなく構成が容易で、超音波振動子から発
生した振動波が超音波振動板上で干渉して部分的に振動
の弱いところが生じることによる洗浄むらを防止し、均
一な洗浄効果を得るように作用する。
【0011】また本発明の請求項3の円筒状体洗浄装置
は、円筒状の被洗浄体を載置するための互いの回転軸が
略水平でかつ略同一高さで平行な2個のローラーと、ロ
ーラーの少なくとも一方を回転させる駆動手段と、複数
の超音波振動子が取り付けられて回転する円筒状の被洗
浄体の外周の接線上に押し当てられ超音波振動子の駆動
により超音波振動を行う超音波振動板と、円筒状の被洗
浄体の外周と超音波振動板との間のくさび状の隙間に洗
浄液を流下させる洗浄液流出手段と、超音波振動板をロ
ーラーの軸と直角方向に移動させて円筒状の被洗浄体の
外周の接線上に均等に押し当てる振動板移動手段とを備
えた構成である。
【0012】そして本発明の請求項4の円筒状体洗浄装
置は、請求項3の構成に超音波振動板の傾斜角を検出す
る傾斜角検出手段をさらに備え、傾斜角検出手段が所定
の傾斜角を検出したときに振動板移動手段の移動を停止
させるように構成したものであり、また本発明の請求項
5の円筒状体洗浄装置は、請求項3の構成に超音波振動
板の円筒状体の外周の接線上への接触圧を検出する接触
圧検出手段をさらに備え、接触圧検出手段が所定の接触
圧を検出したときに振動板移動手段の移動を停止させる
ように構成したものである。
【0013】これら請求項3〜5の構成によって超音波
振動板が被洗浄体に適度な圧力で接触するので洗浄効果
も高まり、取扱も容易でありかつ超音波振動板が曲がる
等の無理が生じないという作用が得られる。
【0014】また本発明の請求項6の円筒状体洗浄装置
は、請求項3〜5記載の構成において、超音波振動板の
複数の超音波振動子は複数の振動系統に分かれこの振動
系統を切り換えて超音波振動をさせるものであり、同様
に請求項7のものは、超音波振動板の超音波振動子の位
置をローラーの軸方向に移動させることができる構成で
あり、これらは請求項3の作用に加えて、超音波振動子
から発生した振動波が超音波振動板上で干渉して部分的
に振動の弱いところが生じることによる洗浄むらを防止
し、均一な洗浄効果を得るように作用する。
【0015】さらに本発明の請求項8の円筒状体洗浄装
置は、請求項1〜7記載の構成において、洗浄液流下後
に振動板を振動させたまま、すすぎ液を流下させるもの
であり、この構成によって洗浄残滓を短時間で取り除き
洗浄時間を短縮させるように作用する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は第1の実施形態の円筒状
体洗浄装置の一部切欠斜視図、図2は同じくその要部側
面図、図3は同じく振動板スライド機構の動作を説明す
る要部側面図、図4は同じく振動板の振動状態を説明す
る説明図、図5は同じく振動板の他の振動状態を説明す
る説明図である。
【0017】図1において洗浄装置の筺体1の内部の下
部に2個のシリンダ回転ローラー3,5が略水平に略同
一高さに平行に軸支されその端部の軸に設けたスプロケ
ット7,9とモータ11の軸に設けられたスプロケット
13との間にチエン15が架張され互いに同方向に回転
され、シリンダ回転ローラー3,5上に載置された被洗
浄物であるグラビアシリンダ17が回転されるようにな
っている。シリンダ回転ローラー3,5には、たとえぱ
表面に合成樹肥のコーティングをするか、または合成樹
脂成形品のパイプを表面に嵌着してその上に載置するグ
ラビアシリンダ17等の被洗浄体へのきず付きを防止
し、また回転伝達のための摩擦係数を高めるように配慮
する。筺体1の両短辺上部には振動板スライド機構1
9,21が取り付けられて複数の超音波振動子23を取
り付けた超音波振動板25を、振動板回動支点27,2
9によってグラビアシリンダ17の側面に均等に当接す
るようにかつシリンダ回転ローラー3,5の軸、すなわ
ちグラビアシリンダ17の軸と直角方向に可動し得るよ
うに保持し、固定ねじ31,33によって固定する。
【0018】振動板スライド機構19,21から洗浄液
パイプ保持腕35によって洗浄液パイプ37が保持さ
れ、振動板スライド機構19,21とともに移動するよ
うになっている。そして全長にわたって多数の細孔が設
けられていてグラビアシリンダ17の表面と超音波振動
板25との間のくさび状の空間に液だまり39ができる
ように洗浄液やすすぎ液(以下リンス液と呼ぶ)を流下
させる。この洗浄液パイプ37に筺体1内にある洗浄液
用ポンプ41、リンス液用ポンプ43を介して洗浄液リ
サイクルタンク45、リンス液タンク47に通じており
制御ユニット49の制御によって洗浄液またはリンス液
のシャワー51が流下され、また制御ユニット49の制
御によってモータ11が回転され、さらに超音波発振器
53が発振されこの出力が超音波振動子23に供給され
る。
【0019】筺体1の超音波振動板25と反対側の内面
にはゴムや軟質プラスチック製で回動軸55を中心に回
動されてグラビアシリンダ17の側面に均等に当接さ
れ、その表面の洗浄液や洗浄残滓をぬぐい去るための液
切りスキージ57が配されている。またブラシ59はグ
ラビアシリンダ17に当接して、その凹部の洗浄液や洗
浄残滓をぬぐい去り、ブラシ61,63はシリンダ回転
ローラー3,5にそれぞれ当接してその表面の残滓をぬ
ぐい去るようになっている。
【0020】以上のように構成され、つぎにその動作を
説明する。2個のシリンダ回転ローラー3,5上に被洗
浄物であるグラビアシリンダ17を載置する。グラビア
シリンダ17を1軸で保持しようとすると全重量が軸に
かかり、軸の保持部分も頑丈にしておかなければならな
いが、2本のシリンダ回転ローラー3,5に載置される
ので重量が分散してそれぞれの軸にかかる荷重も略半分
でよい。制御ユニット49の制御によってモータ11を
回転させるとその軸に設けられたスプロケット13によ
りチエン15、スプロケット7,9を介してシリンダ回
転ローラー3,5がいずれかの方向、たとえば図2にお
ける時計方向に回転される。図ではシリンダ回転ローラ
ー3,5を共に駆動したが、一方だけ駆動することもで
きる。
【0021】シリンダ回転ローラー3,5が一定角速度
で回転するので、これに接するグラビアシリンダ17
は、その直径が変わっても円周の移動速度は一定であ
り、超音波振動板25との接触点を通過する速度は常に
一定であり、均一な洗浄が可能である。超音波振動板2
5が略垂直に近い角度になっており、振動板に大きな荷
重がかかっていないので、振動板の長さに比してグラビ
アシリンダ17の長さが短くても振動板が荷重で曲がる
ことはなく、いろいろな長さに対応できる。
【0022】つぎに制御ユニット49の制御によって洗
浄液ポンプ41が駆動され、洗浄液リサイクルタンク4
5から洗浄液が洗浄液パイプ37へ送られ、洗浄液のシ
ャワー51が流下されグラビアシリンダ17の表面と超
音波振動板25との間のくさび状の空間に液だまり39
ができる。そして制御ユニット49の制御によって超音
波発振器53が発振してこの出力が超音波振動子23に
供給され、超音波振動板25を振動させる。この液だま
り39では洗浄液が撹伴されて被洗浄体の凹部に入り込
み易くなり、またこれが流下するときグラビアシリンダ
17の表面と超音波振動板25との間に薄い洗浄液の膜
が生じ、この膜を通じて振動板25の振動がグラビアシ
リンダ17の表面に効率よく与えられて、洗浄液と超音
波との相乗効果で固着したインク等を剥離、溶解してこ
れを洗浄する。グラビアシリンダ17は回転するので円
周全面が洗浄される。凹部に残った残滓はブラシ59に
よってぬぐい去られ、また洗浄に伴って付着した洗浄液
や凹部から洗い出された残滓は回動軸55によって当接
された液切りスキージ57によってぬぐい去られる。
【0023】洗浄に用いられた洗浄液は流下して装置内
の図示しない濾過手段で濾過して残滓等の不純物を大ざ
っぱに取り去って再び洗浄液リサイクルタンク45に戻
される。仕上げには洗浄液を停止し、超音波発振を行っ
たままりンス液タンク47のリンス液をリンス液用ポン
プ43により洗浄液パイプ37から流下させる。このリ
ンス液は洗浄液と同じものであるが、新しい液を用い、
使用後は濾過して洗浄液リサイクルタンク45に戻され
る。洗浄液とリンス液で洗浄し、すすいだ後はリンス液
の流下を停止させ、液切りスキージ57をグラビアシリ
ンダ17に当接させたまま回転させて表面の液を切り、
またブラシ59,61,63で残滓を取り去る。
【0024】つぎに振動板25上の超音波振動子23の
作用についてさらに詳しく観察すると、図4において複
数の超音波振動子23−1と23−2からの振動は干渉
して打ち消し合い、振動の弱い部分65−1を生じる。
同様に超音波振動子23−2と23−3からの振動は干
渉して振動の弱い部分65−2を、また超音波振動子2
3−3と23−4からの振動は干渉して振動の弱い部分
65−3を生じる。また同様に一つおきの超音波振動子
の干渉によって振動の弱い部分67−1,67−2,6
7−3,67−4を生じる。このように複数の超音波振
動子で超音波振動板を駆動するとき、振動板の位置によ
って振動のむらができ、グラビアシリンダ17を回転さ
せて超音波振動板25を、その接線に当てて洗浄すると
きに円周方向にすじ状の洗い残しができる原因となる。
これを防ぐために複数の超音波振動子を、奇数個目と偶
数個目とを交互に動作させる。すなわち図5において2
3−1,23−3,23−5をまず振動させ、その間は
23−2,23−4,23−6は休止する。このときは
干渉によって振動の弱い部分は67−2,67−4を生
じている。つぎに23−2,23−4,23−6を振動
させ、23−1,23−3,23−5を休止する。干渉
によって振動の弱い部分は67−3,67−5を生じて
いる。このように奇数個目、偶数個目交互に動作させる
ことによって振動の弱い部分は移動するために全体とし
ては均等に振動が与えられ、洗浄効果が偏ることがな
い。ここでは1個置きに2系統の超音波振動子を交互に
振動させる例を示したが、これを3系統以上に分けてそ
の組み合せを変えて行ってもよい。
【0025】このように本実施の形態では2個のシリン
ダ回転ローラー3,5が略水平に略同一高さに平行に軸
支されその端部の軸に設けたスプロケット7,9がモー
タ11によって駆動されるので、グラビアシリンダ17
をシリンダ回転ローラー3,5の上にただ載置するだけ
で特別な取り付けをする必要がなく回転させることがで
き、またグラビアシリンダ17の直径が一定でなくても
図3のように小さいグラビアシリンダ17aを洗浄する
場合は振動板スライド機構19,21をX1−X2方向
に移動させることにより複数の超音波振動子23を取り
付けた超青波振動板25をグラビアシリンダ17aの側
面に均等に当接させることができ、また液切りスキージ
57も回動軸55を中心に回動して当接できる。
【0026】さらに本実施の形態では複数系列の超音波
振動子を交互に振動させるように切り換えることによっ
て振動の干渉によって生じる振動の弱い部分を移動させ
て全体を均一に振動させ、洗浄がまんべんなく行えるよ
うにすることができる。またグラビアシリンダの長さに
対応して部分的に振動させるなど、このように振動系統
を切り替えられる様にしておけば省エネも可能である。
【0027】この複数系列の超音波振動子を交互に振動
させるように切り換える方法に代えて超音波振動子の切
り換えを行わず、図示しないが超音波振動板をグラビア
シリンダ17の軸方向に揺動させて、干渉による振動の
弱い部分の影響を軽減することもできる。
【0028】つぎに本発明の第2の実施形態について説
明する。図6は本発明の第2の実施形態の振動板移動手
段および傾斜角検出手段を説明する要部側面図である。
図6において振動板移動手段として筺体1の上方に設け
られたスライドガイド71に対してレール等で嵌合して
摺動可能に設けられた移動テーブル73に振動板25の
回動支点75が設けられ、スライドガイド71に設けら
れたモータ77の軸のカップリング79によって結合さ
れた送りねじ81によって移動テーブル73がシリンダ
回転ローラー3,5の軸すなわちグラビアシリンダ17
の軸と直角のX1−X2方向に移動可能にされている。
移動テーブル73に固定されたスイッチ取付板83には
傾斜角検出手段として超音波振動板25の動きを検出す
るリミットスイッチ85が取り付けられている。以下第
1の実施形態の図1,2と同一の部分には同一の符号を
付けて説明の重複を省く。
【0029】このように構成され、つぎにその動作を説
明する。あらかじめ移動テーブル73をX2方向に移動
させたうえ、シリンダ回転ローラー3,5上に被洗浄物
であるグラビアシリンダ17を載置する。制御ユニット
49の制御によってモータ77を回転させ、送りねじ8
1によって移動テーブル73がスライドガイド71に対
してX1方向に摺動して超音波振動板25が回転するグ
ラビアシリンダ17に当接すると、回動支点75を中心
に超音波振動板25が右方に回動して角度θの所定値で
リミットスイッチ85が作動する。すると移動テーブル
73の移動が止まり超音波振動板25は位置決めされ
る。その後の動作は第1の実施形態と同様である。リミ
ットスイッチ85は接触によってオン・オフするタイプ
であると振動する超音波振動板25によって接点が非常
に高い周波数で振動され寿命的に問題があるので光、電
磁誘導等を用いた非接触式のものが好ましい。
【0030】このような傾斜角検出手段に代えて超音波
振動板25の中央の表面に圧力センサーを取り付けてそ
の圧力を検出する接触圧検出手段を設けてもよい。グラ
ビアシリンダ17の直径はある程度大小があり、また長
さの異なるものもあるので、センサーは中央に近く、か
つ上下方向に長いものが好ましい。
【0031】以上各実施形態では被洗浄体としてグラビ
アシリンダの場合を例示したが、円筒状または円柱状の
ものであればグラビアシリンダだけではなく何でも洗浄
することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の円筒状体洗
浄装置は、請求項1,2の構成によって、被洗浄体の洗
浄装置への装着が容易であり、かつ駆動装置のシール等
の必要がなく構成が容易で、超音波振動子から発生した
振動波が超音波振動板上で干渉して部分的に振動の弱い
ところが生じることによる洗浄むらを防止し、均一な洗
浄効果を得るように作用する。その結果大幅な印刷品質
の向上が図れる。
【0033】また請求項3〜5の構成により、超音波振
動板が被洗浄体に適度な圧力で接触するので洗浄効果も
高まり、取扱も容易でありかつ超音波振動板が曲がる等
の無理が生じないという効果が得られる。
【0034】また請求項6,7の構成によって、上記請
求項3〜5の効果に加えて、超音波振動子から発生した
振動波が超音波振動板上で干渉して部分的に振動の弱い
ところが生じることによる洗浄むらを防止し、均一な洗
浄効果を得るように作用する。
【0035】さらに請求項8の構成により、洗浄残滓を
短時間で取り除き洗浄時間を短縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の円筒状体洗浄装置の
一部切欠斜視図
【図2】同じくその要部側面図
【図3】同じく振動板スライド機構の動作を説明する要
部側面図
【図4】同じく振動板の振動状態を説明する説明図
【図5】同じく振動板の他の振動状態を説明する説明図
【図6】本発明の第2の実施形態の振動板移動手段およ
び傾斜角検出手段を説明する要部側面図
【図7】従来の円筒状体洗浄装置の側断面図
【符号の説明】
1 筺体 3,5 シリンダ回転ローラー 7,9,13 スプロケット 11 モータ 15 チエン 17 グラビアシリンダ 19,21 振動板スライド機構 23 超音波振動子 25 超音波振動板 27,29 振動板回動支点 31,33 固定ねじ 35 洗浄液パイプ保持腕 37 洗浄液パイプ 39 液だまり 41 洗浄液用ポンプ 43 リンス液用ポンプ 45 洗浄液リサイクルタンク 47 リンス液タンク 49 制御ユニット 51 洗浄液またはリンス液のシャワー 53 超音波発振器 55 回動軸 57 液切りスキージ 59,61,63 ブラシ 65,67 振動の弱い部分 71 スライドガイド 73 移動テーブル 75 回動支点 77 モータ 79 カップリング 81 送りねじ 83 スイッチ取付板 85 リミットスイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の被洗浄体を載置するための互い
    の回転軸が略水平でかつ略同一高さで平行な2個のロー
    ラーと、 前記ローラーの少なくとも一方を回転させる駆動手段
    と、 複数の超音波振動子が取り付けられて前記回転する円筒
    状の被洗浄体の外周の接線上に押し当てられ前記超音波
    振動子の駆動により超音波振動を行う超音波振動板と、 前記円筒状の被洗浄体の外周と前記超音波振動板との間
    のくさび状の隙間に洗浄液を流下させる洗浄液流出手段
    とを備え、 前記超音波振動板の超音波振動子は複数の振動系統に分
    かれこの振動系統を切り換えて超音波振動をさせること
    を特徴とする円筒状体洗浄装置。
  2. 【請求項2】 円筒状の被洗浄体を載置するための互い
    の回転軸が略水平でかつ略同一高さで平行な2個のロー
    ラーと、 前記ローラーの少なくとも一方を回転させる駆動手段
    と、 複数の超音波振動子が取り付けられて前記回転する円筒
    状の被洗浄体の外周の接線上に押し当てられ前記超音波
    振動子の駆動により超音波振動を行う超音波振動板と、 前記円筒状の被洗浄体の外周と前記超音波振動板との間
    のくさび状の隙間に洗浄液を流下させる洗浄液流出手段
    とを備え、 前記超音波振動板の超音波振動子の位置を前記ローラー
    の軸方向に移動させることができることを特徴とする円
    筒状体洗浄装置。
  3. 【請求項3】 円筒状の被洗浄体を載置するための互い
    の回転軸が略水平でかつ略同一高さで平行な2個のロー
    ラーと、 前記ローラーの少なくとも一方を回転させる駆動手段
    と、 複数の超音波振動子が取り付けられて前記回転する円筒
    状の被洗浄体の外周の接線上に押し当てられ前記超音波
    振動子の駆動により超音波振動を行う超音波振動板と、 前記円筒状の被洗浄体の外周と前記超音波振動板との間
    のくさび状の隙間に洗浄液を流下させる洗浄液流出手段
    と、 前記超音波振動板をローラーの軸と直角方向に移動させ
    て円筒状の被洗浄体の外周の接線上に均等に押し当てる
    振動板移動手段とを備えた円筒状体洗浄装置。
  4. 【請求項4】 超音波振動板の傾斜角を検出する傾斜角
    検出手段をさらに備え、 前記傾斜角検出手段が所定の傾斜角を検出したときに振
    動板移動手段の移動を停止させるように構成した請求項
    3記載の円筒状体洗浄装置。
  5. 【請求項5】 超音波振動板の円筒状体の外周の接線上
    への接触圧を検出する接触圧検出手段をさらに備え、 前記接触圧検出手段が所定の接触圧を検出したときに振
    動板移動手段の移動を停止させるように構成した請求項
    3記載の円筒状体洗浄装置。
  6. 【請求項6】 超音波振動板の複数の超音波振動子は複
    数の振動系統に分かれこの振動系統を切り換えて超音波
    振動をさせる請求項3〜5のいずれかに記載の円筒状体
    洗浄装置。
  7. 【請求項7】 超音波振動板の超音波振動子の位置をロ
    ーラーの軸方向に移動させることができる請求項3〜5
    のいずれかに記載の円筒状体洗浄装置。
  8. 【請求項8】 洗浄液流下後に振動板を振動させたま
    ま、すすぎ液を流下させる請求項1〜7のいずれかに記
    載の円筒状体洗浄装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103458984A (zh) * 2011-03-24 2013-12-18 株式会社久保田 压滤脱水机
JP2015155177A (ja) * 2014-02-21 2015-08-27 株式会社小森コーポレーション グラビア印刷機
KR102397141B1 (ko) * 2021-12-28 2022-05-12 유완호 애닐록스 롤의 자동 세척 장치

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