JP2000006337A - 多層フィルム及び包装用ストレッチフィルム - Google Patents

多層フィルム及び包装用ストレッチフィルム

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JP2000006337A
JP2000006337A JP10178673A JP17867398A JP2000006337A JP 2000006337 A JP2000006337 A JP 2000006337A JP 10178673 A JP10178673 A JP 10178673A JP 17867398 A JP17867398 A JP 17867398A JP 2000006337 A JP2000006337 A JP 2000006337A
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resin
film
copolymer
ethylene
polymerization method
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JP10178673A
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Ikuo Yamamoto
育央 山本
Naohiro Mino
直弘 三野
Akihiro Ichige
昭弘 市毛
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性が良好であり、柔軟性、カット搬送
性、包装仕上がり及び変形回復性に優れる実質的にハロ
ゲンを含有しない多層フィルム及び包装用ストレッチフ
ィルムを提供する。 【解決手段】 実質的にハロゲンを含有しない樹脂から
なる少なくとも下記の2層から構成される多層フィルム
であって、(1)周波数10Hz、温度10℃、30℃及
び50℃での動的粘弾性の損失正接(tanδ)が0.
16〜0.70、(2)周波数10Hz、温度20℃での
動的粘弾性の貯蔵弾性率(E’)が5.0×107
8.0×108Paを満足する樹脂(A)からなる基材
層と、オレフィン系樹脂(B)からなる層とから構成さ
れることを特徴とする多層フィルム、及び該多層フィル
ムからなる包装用ストレッチフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は実質的にハロゲンを
含有しない少なくとも2層からなる多層フィルム及び該
多層フィルムからなる包装用ストレッチフィルムに関す
る。更に詳しくは、軟質塩化ビニルフィルムやビニロン
フィルムに匹敵し得る軟質フィルムとして、透明性、柔
軟性、カット搬送性、包装仕上がり、変形回復性等を兼
ね備えた包装用ストレッチフィルムに好適な多層フィル
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、軟質フィルムとしては可塑剤を含
む軟質塩化ビニルフィルムが多く用いられてきた。しか
し、軟質塩化ビニル樹脂は、可塑剤やモノマーのブリー
ドアウトによる毒性や転移の問題、また焼却時の塩化水
素の発生による酸性雨問題といった社会的要因を抱えた
状態にある。
【0003】一方、上記軟質塩化ビニルフィルムに似た
軟質フィルムとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、低密度ポリエチレン、アイオノマー等のエチレンを
主体とする重合体からなるものがある。しかし、これら
のエチレンを主体とする重合体からなる軟質フィルム
は、透明性、ヘイズ、グロス等の点で軟質塩化ビニルフ
ィルムに劣る上、耐熱性や腰の強さに劣る。
【0004】このため、例えば、特開平5−14717
4号公報には、結晶性オレフィン系樹脂または、結晶性
オレフィン系樹脂10〜90重量%とオレフィン系熱可
塑性エラストマー90〜10重量%からなる樹脂層の両
面に、エチレン単位60〜95重量%と酢酸ビニルエス
テル単位、脂肪族不飽和カルボン酸、脂肪族不飽和モノ
カルボン酸アルキルエステルより選ばれた単量体5〜4
0重量%との共重合体からなる表面層を積層したフィル
ムをブロー比8〜20倍でインフレーション成形してな
るフィルムが提案されている。また、特開平9−154
479号公報には、プロピレン系重合体及び石油樹脂を
含有する層を少なくとも一層有し、動的粘弾性測定によ
り周波数10Hz、温度20℃で測定した貯蔵弾性率
(E')が5.0×108〜5.0×109dyn/c
2、損失正接(tanδ)が0.2〜0.8の範囲に
ある食品包装用ストレッチフィルムが提案されている。
【0005】しかしながら、これらのフィルムは柔軟
性、食品の入ったプラスチックトレーを自動包装機で包
装する際のフィルムのカット搬送性、トレーに天張した
フィルムのシワやトレー底面でのフィルムの破れ、フィ
ルムの盛り上がり、トレーの変形といった包装仕上が
り、トレーに天張したフィルムを指で押した時の変形回
復性を全て満足できるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、透明
性が良好であり、柔軟性、カット搬送性、包装仕上がり
及び変形回復性に優れる実質的にハロゲンを含有しない
多層フィルム及び包装用ストレッチフィルムを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような状況に鑑み、
本発明者らは、上記課題について鋭意研究を重ねた結
果、実質的にハロゲンを含有しない樹脂からなる少なく
とも2層から構成される多層フィルムであって、所定の
動的粘弾性特性を満足する樹脂(A)からなる基材層
と、オレフィン系樹脂(B)からなる層とから構成され
る多層フィルム及び該多層フィルムからなる包装用スト
レッチフィルムが、上記目的を達成することを見出し、
本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、実質的にハロゲンを
含有しない樹脂からなる少なくとも下記の2層から構成
される多層フィルムであって、(1)周波数10Hz、温
度10℃、30℃及び50℃での動的粘弾性の損失正接
(tanδ)が0.16〜0.70、(2)周波数10H
z、温度20℃での動的粘弾性の貯蔵弾性率(E’)が
5.0×107〜8.0×108Paを満足する樹脂
(A)からなる基材層と、オレフィン系樹脂(B)から
なる層とから構成されることを特徴とする多層フィルム
である。また、本発明は、上記多層フィルムからなるこ
とを特徴とする包装用ストレッチフィルムである。以
下、本発明を詳細に説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の多層フィルムは、実質的
にハロゲンを含有しない樹脂からなる少なくとも2層か
ら構成される多層フィルムであって、所定の動的粘弾性
特性を満足する樹脂(A)からなる基材層と、オレフィ
ン系樹脂(B)からなる層とから構成される多層フィル
ムである。
【0010】本発明で用いる樹脂(A)は、(1)周波数
10Hz、温度10℃、30℃及び50℃での動的粘弾
性の損失正接(tanδ)が0.16〜0.70、好ま
しくは0.20〜0.60、(2)周波数10Hz、温度
20℃での動的粘弾性の貯蔵弾性率(E’)が5.0×
107〜8.0×108Pa、好ましくは7.0×10 7
〜6.0×108Paを満足する樹脂である。tanδ
が0.16未満ではフィルムのカット搬送性が低下し、
包装仕上がりが悪くなり、一方0.70を超えると変形
回復性が低下する。また、E’が5.0×107Pa未
満では柔軟すぎて作業性が悪く、8.0×108Paを
超えると柔軟性が低下する。
【0011】tanδ、E’は、セイコー電子工業
(株)製、粘弾性スペクトロメータDMS200を用い
て測定される。詳細は、後述する。
【0012】本発明で用いる樹脂(A)は、周波数10
Hz、温度0℃での動的粘弾性のtanδが好ましくは
0.10〜0.70、最も好ましくは0.15〜0.6
0である。
【0013】本発明で用いる樹脂(A)は、周波数10
Hz、温度60℃での動的粘弾性のtanδが好ましく
は0.10〜0.70、最も好ましく0.15〜0.6
0である。
【0014】上記の動的粘弾性特性を満足する樹脂
(A)としては、α−オレフィン重合体、エステル基含
有ビニル重合体、ビニル芳香族重合体、ジエン重合体、
環状オレフィン重合体、石油樹脂およびそれら2種以上
の組成物などが挙げられる。
【0015】α−オレフィン重合体とは、エチレン、プ
ロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、
4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテ
ンなどの炭素数2〜8のα−オレフィンから誘導される
繰り返し単位の含有量が、通常50重量%を超えるもの
をいい、炭素数2〜8のα−オレフィンの単独重合体、
炭素数2〜8のα−オレフィンの少なくとも2種の共重
合体、炭素数2〜8のα−オレフィンを主成分とする共
重合体、すなわち、炭素数2〜8のα−オレフィンの少
なくとも1種と、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなど
のビニルエステルやアクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルなどの不
飽和カルボン酸エステルなどのエステル基含有ビニル化
合物;アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和カルボン
酸;及びそのアイオノマー;スチレン、α−メチルスチ
レンなどのビニル芳香族化合物;ブタジエン、イソプレ
ン、1,3−ペンタジエン、2,5−ノルボルナジエン
などのジエン化合物;及びその水素添加物;2−ノルボ
ルネン、5−メチル−2−ノルボルネンなどの環状オレ
フィンの中から選ばれる少なくとも1種のコモノマーと
の共重合体、あるいはそれらの組成物などが挙げられ
る。これらの中でも、エチレン−1−ブテン共重合体、
エチレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−エチレ
ン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチ
ル共重合体、エチレン−スチレン共重合体、プロピレン
−スチレン共重合体、エチレン−2−ノルボルネン共重
合体、プロピレン−2−ノルボルネン共重合体が好まし
い。
【0016】上記α−オレフィン重合体の製造方法は、
特に限定されるものではなく、公知のオレフィン重合用
触媒を用いた公知の重合方法、例えばチーグラー・ナッ
タ触媒、メタロセン触媒を用いた、スラリー重合法、溶
液重合法、塊状重合法、気相重合法等、また、ラジカル
開始剤、イオン重合触媒を用いた塊状重合法、溶液重合
法等が挙げられる。
【0017】本発明で用いられるエステル基含有ビニル
重合体とは、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビ
ニルエステルやアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルなどの不飽和
カルボン酸エステルなどのエステル基含有ビニル化合物
から誘導される繰り返し単位の含有量が、通常50重量
%を超えるものをいい、エステル基含有ビニル化合物の
単独重合体、エステル基含有ビニル化合物の少なくとも
2種の共重合体、エステル基含有ビニル化合物を主成分
とする共重合体、すなわち、エステル基含有ビニル化合
物の少なくとも1種と、エチレン、プロピレン、1−ブ
テン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−
ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテンなどの炭素数2
〜8のα−オレフィン;アクリル酸、メタクリル酸など
の不飽和カルボン酸;及びそのアイオノマー;スチレ
ン、α−メチルスチレンなどのビニル芳香族化合物;ブ
タジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,5
−ノルボルナジエンなどのジエン化合物;及びその水素
添加物;2−ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボル
ネンなどの環状オレフィンの中から選ばれる少なくとも
1種のコモノマーとの共重合体、あるいはそれらの組成
物などが挙げられる。これらの中でも、酢酸ビニル−エ
チレン共重合体、メタクリル酸メチル−エチレン共重合
体が好ましい。
【0018】上記エステル基含有ビニル重合体の製造方
法は、特に限定されるものではなく、公知のエステル基
含有ビニル重合体重合用触媒を用いた公知の重合方法、
例えばチーグラー・ナッタ触媒、メタロセン触媒を用い
た、スラリー重合法、溶液重合法、塊状重合法、気相重
合法等、また、ラジカル開始剤、イオン重合触媒を用い
た塊状重合法、溶液重合法等が挙げられる。
【0019】本発明で用いられるビニル芳香族重合体と
は、スチレン、α−メチルスチレンなどのビニル芳香族
化合物から誘導される繰り返し単位の含有量が、通常5
0重量%を超えるものをいい、ビニル芳香族化合物単独
重合体、ビニル芳香族化合物と、エチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテンなど
の炭素数2〜8のα−オレフィン;酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニルなどのビニルエステルやアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチルなどの不飽和カルボン酸エステルなどのエス
テル基含有ビニル化合物;アクリル酸、メタクリル酸な
どの不飽和カルボン酸;及びそのアイオノマー; ブタ
ジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,5−
ノルボルナジエンなどのジエン化合物の中から選ばれる
少なくとも1種のコモノマーとの共重合体;及びその水
素添加物、あるいはそれらの組成物などが挙げられる。
これらの中でも、スチレン−エチレン共重合体、スチレ
ン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体水素添加物、スチレン−イソプレン共重合体水素添加
物が好ましい。
【0020】上記ビニル芳香族重合体の製造方法は、特
に限定されるものではなく、公知のスチレン重合用触媒
を用いた公知の重合方法、例えばメタロセン触媒を用い
た、スラリー重合法、溶液重合法、塊状重合法、気相重
合法等、また、ラジカル開始剤、イオン重合触媒を用い
た塊状重合法、溶液重合法等が挙げられる。
【0021】本発明で用いられるジエン重合体とは、ブ
タジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、シクロ
ペンタジエン、2,5−ノルボルナジエンなどのジエン
から誘導される繰り返し単位の含有量が、通常50重量
%を超えるものをいい、ジエン単独重合体、ジエンの少
なくとも2種の共重合体、ジエンを主成分とする重合
体、すなわち、ジエンの少なくとも1種と、エチレン、
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オ
クテンなどの炭素数2〜8のα−オレフィン;酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステルやアクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチルなどの不飽和カルボン酸エステルな
どのエステル基含有ビニル化合物;アクリル酸、メタク
リル酸などの不飽和カルボン酸;及びそのアイオノマ
ー;スチレン、α−メチルスチレンなどのビニル芳香族
化合物;2−ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボル
ネンなどの環状オレフィンの中から選ばれる少なくとも
1種のコモノマーとの共重合体、あるいはそれらの組成
物などが挙げられる。また、これらジエン共重合体は、
分子内の二重結合を飽和した水素添加物を用いてもよ
い。これらの中でも、ブタジエン−スチレン共重合体水
素添加物、イソプレン−スチレン共重合体水素添加物が
好ましい。
【0022】上記ジエン重合体の製造方法は、特に限定
されるものではなく、公知のジエン重合用触媒を用いた
公知の重合方法、例えばチーグラー・ナッタ触媒、メタ
ロセン触媒を用いた、スラリー重合法、溶液重合法、塊
状重合法、気相重合法等、また、ラジカル開始剤、イオ
ン重合触媒を用いた溶液重合法、塊状重合法等が挙げら
れる。
【0023】本発明で用いられる環状オレフィン重合体
とは、2−ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネ
ンなどの環状オレフィンから誘導される繰り返し単位の
含有量が、通常50重量%を超えるものをいい、環状オ
レフィン単独重合体、環状オレフィンの少なくとも2種
の共重合体、環状オレフィンを主成分とする重合体、す
なわち、環状オレフィンの少なくとも1種と、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−
オクテンなどの炭素数2〜8のα−オレフィン;酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステルやアク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチルなどの不飽和カルボン酸エステ
ルなどのエステル基含有ビニル化合物;アクリル酸、メ
タクリル酸などの不飽和カルボン酸;及びそのアイオノ
マー;ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエ
ン、2,5−ノルボルナジエンなどのジエン化合物の中
から選ばれる少なくとも1種のコモノマーとの共重合
体;及びその水素添加物、あるいはそれらの組成物など
が挙げられる。これらの中でも、2−ノルボルネン−エ
チレン共重合体、2−ノルボルネン−プロピレン共重合
体が好ましい。
【0024】上記環状オレフィン重合体の製造方法は、
特に限定されるものではなく、公知の環状オレフィン重
合用触媒を用いた公知の重合方法、例えばチーグラー・
ナッタ触媒、メタロセン触媒を用いた、スラリー重合
法、溶液重合法、塊状重合法、気相重合法等、また、ラ
ジカル開始剤、イオン重合触媒を用いた溶液重合法、塊
状重合法等が挙げられる。
【0025】本発明で用いられる石油樹脂は、ロジン系
樹脂、テルペン系樹脂、石油類の熱分解により生成する
分解油留分を重合し固化させた熱可塑性樹脂、クマロン
−インデン樹脂、アルキル−フェノール樹脂などが挙げ
られる。ロジン系樹脂としては、ガムロジンやウッドロ
ジン、水素化ロジン、アルコールでエステル化したエス
テル化ロジン、フェノールとロジンを反応させたロジン
フェノール樹脂などが例示できる。テルペン系樹脂とし
ては、α−ピネンやβ−ピネンの重合したテルペン樹
脂、フェノールとテルペンを反応させたテルペンフェノ
ール樹脂、スチレン等で極性を付与した芳香族変性テル
ペン樹脂、水素化テルペン樹脂などが例示できる。石油
類の熱分解により生成する分解油留分を重合し固化させ
た熱可塑性樹脂としては、C5留分を原料とした脂肪族
系石油樹脂、C9留分を原料とした芳香族系石油樹脂、
ジシクロペンタジエンを原料とした脂環族系石油樹脂、
およびこれら2種以上が共重合した共重合系石油樹脂、
さらにこれらを水素化した水素化系石油樹脂などが例示
できる。具体的には、三井石油化学工業(株)製のハイ
レッツ、ペトロジン、荒川化学工業(株)製のアルコ
ン、安原油脂工業(株)製のクリアロン、トーネックス
(株)製のエスコレッツなどの市販品を用いることがで
きる。
【0026】石油樹脂の中では、色調、臭いの点で、水
素化ロジン、水素化テルペン樹脂、水素化系石油樹脂な
どの水素添加誘導体が好ましい。
【0027】樹脂(A)の中では、コストの点で、エチ
レン−1−ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共
重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−
1−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等
のα−オレフィン重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合
体等のエステル基含有ビニル重合体、ブタジエン−スチ
レン共重合体水素添加物、イソプレン−スチレン共重合
体水素添加物等のビニル芳香族重合体、水素化ロジン、
水素化テルペン樹脂、水素化系石油樹脂等の石油樹脂が
好ましく、中でもエチレン−1−ブテン共重合体、エチ
レン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−エチレン共
重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等のα−オレフィン重合体、水素化
テルペン樹脂、水素化系石油樹脂等の石油樹脂がより好
ましい。さらに、プロピレン−エチレン共重合体、プロ
ピレン−1−ブテン共重合体等のプロピレンを主成分と
する重合体1種以上と水素化テルペン樹脂、水素化系石
油樹脂の1種以上との樹脂組成物、あるいは、この樹脂
組成物にエチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−1
−ヘキセン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等
のエチレンを主成分とする重合体1種以上を含有する樹
脂組成物が最も好ましい。
【0028】本発明で用いる樹脂(A)の調製方法は、
特に制限されるものでなく、公知の方法、例えば、ニー
ダー、バンバリーミキサー、ロール等の混練機、一軸又
は二軸押出機等を用いて加熱溶融混練する方法が挙げら
れる。また、各種樹脂ペレットをドライブレンドしても
よい。
【0029】また、樹脂(A)には、必要に応じて各種
添加剤、充填剤、例えば酸化防止剤、防曇剤、帯電防止
剤、核剤、難燃剤などを含ませることが可能である。
【0030】本発明で用いるオレフィン系樹脂(B)
は、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペ
ンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1
−ヘプテン、1−オクテンなどの炭素数2〜8のα−オ
レフィンから誘導される繰り返し単位の含有量が、通常
50重量%を超えるものをいい、炭素数2〜8のα−オ
レフィンの単独重合体、炭素数2〜8のα−オレフィン
の少なくとも2種以上の共重合体、炭素数2〜8のα−
オレフィンを主成分とする共重合体、すなわち、炭素数
2〜8のα−オレフィンの少なくとも1種以上と、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステルやア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチルなどの不飽和カルボン酸エステ
ルなどのエステル基含有ビニル化合物;アクリル酸、メ
タクリル酸などの不飽和カルボン酸;及びそのアイオノ
マー;スチレン、α−メチルスチレンなどのビニル芳香
族化合物;ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジ
エン、2,5−ノルボルナジエンなどのジエン化合物;
2−ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネンなど
の環状オレフィンの中から選ばれる少なくとも1種のコ
モノマーとの共重合体、あるいはそれらの組成物などが
挙げられる。
【0031】本発明で用いるオレフィン系樹脂(B)の
中では、エチレンから誘導される繰り返し単位の含有量
が通常50重量%を超えるものが好ましく、具体的に
は、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低
密度ポリエチレン、線状超低密度ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチ
ル共重合体などが挙げられる。これらの中でも、線状超
低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体が
好ましい。
【0032】上記オレフィン系樹脂(B)の製造方法
は、特に限定されるものではなく、公知のオレフィン重
合用触媒を用いた公知の重合方法、例えばチーグラー・
ナッタ触媒、メタロセン触媒を用いた、スラリー重合
法、溶液重合法、塊状重合法、気相重合法等、また、ラ
ジカル開始剤、イオン重合用触媒を用いた塊状重合法、
溶液重合法等が挙げられる。
【0033】本発明で用いるオレフィン系樹脂(B)の
調製方法は、特に制限されるものでなく、公知の方法、
例えば、ニーダー、バンバリーミキサー、ロール等の混
練機、一軸又は二軸押出機等を用いて加熱溶融混練する
方法が挙げられる。また、各種樹脂ペレットをドライブ
レンドしてもよい。
【0034】また、オレフィン系樹脂(B)には、必要
に応じて各種添加剤、充填剤、例えば酸化防止剤、防曇
剤、帯電防止剤、核剤、難燃剤などを含ませることが可
能である。
【0035】本発明で用いるオレフィン系樹脂(B)
は、周波数10Hz、温度20℃での動的粘弾性のE’
が好ましくは4.0×107〜5.0×108Pa、より
好ましくは6.0×107〜3.0×108Paである。
【0036】tanδ、E’は、セイコー電子工業
(株)製、粘弾性スペクトロメータDMS200を用い
て測定される。詳細は、後述する。
【0037】本発明の多層フィルムは、リサイクル樹脂
層を積層挿入してもよく、他の熱可塑性樹脂層、例え
ば、ガスバリヤーを付与するためポリアミド樹脂、エチ
レン・ビニルアルコール共重合体、ポリエステル樹脂等
を積層挿入してもよい。更には、層間の接着強度を上げ
るため、接着剤や接着性樹脂層を積層挿入してもよい。
【0038】本発明の多層フィルムを構成する各層の厚
さは、特に限定されるものでなく、任意に選択すること
ができる。通常は、各層を約2〜100μmの範囲に形
成する。また、フィルム総厚みに対する基材層の厚み比
率も、特に限定されるものでなく、任意に選択すること
ができる。通常は、基材層厚みを積層フィルム厚さの1
0〜80%となるように構成する。
【0039】また、本発明の多層フィルムは、樹脂
(A)からなる基材層と、オレフィン系樹脂(B)から
なる層とからなる少なくとも2層から構成されるもので
あり、さらにヒートシールの点で、両表面層にオレフィ
ン系樹脂(B)が積層される少なくとも3層から構成さ
れるものが好ましい。また、両表面層を構成する樹脂が
同一であることが好ましい。
【0040】本発明の多層フィルムの製法は、特に限定
されるものでなく、公知の方法、例えば、インフレーシ
ョン法やキャスト法による共押出積層法、押出しラミネ
ーション法、サンドラミネーション法、ドライラミネー
ション法等が挙げられる。
【0041】本発明の多層フィルムに収縮性が必要であ
る場合は、製膜後に少なくとも一軸方向に延伸すること
が好ましい。延伸は一軸でも二軸でも可能である。一軸
延伸の場合は例えば通常用いられるロール延伸法が好ま
しい。また二軸延伸の場合は例えば一軸に延伸した後に
二軸延伸を行う逐次延伸方式でもよく、チューブラ延伸
のような同時二軸延伸する方法でも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
透明性が良好で、かつ、柔軟性、カット搬送性、包装仕
上がり、変形回復性に優れた多層フィルムが提供でき
る。また、本発明の多層フィルムは、上記のような優れ
た物性を有するため包装用ストレッチフィルムに好適で
ある。また、本発明の多層フィルムは軟質フィルムであ
り、軟質塩化ビニルフィルムに代わり各種用途に適用で
きる。
【0043】
【実施例】次に実施例を挙げて、本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0044】はじめに、以下の実施例および比較例にお
ける物性値の測定方法を説明する。 (1)メルトフローレート(MFR) JIS K7210に従い、エチレン−酢酸ビニル共合
体は表1の条件4に、プロピレン−エチレン共重合体共
重合体は表1の条件14に従い測定を行った。 (2)エチレン単位の含有量 高分子分析ハンドブック(1995年、紀伊国屋書店発
行)の615〜619ページに記載されているIR法に
より測定を行った。 (3)酢酸ビニル単位の含有量 JIS K6730に従い測定を行った。 (4)動的粘弾性 動的粘弾性測定により求めたtanδ、E’は、装置と
してセイコー電子工業(株)社製粘弾性スペクトロメー
タDMS200を用い、チャック間20mmの引張りモ
ード用セルに試験片を装着した後、降温速度320℃/
分で−150℃まで冷却し、更に降温速度0.01℃/
分で−150.4℃まで冷却した後、2℃/分で昇温し
ながら、周波数10Hzの条件で−150℃〜100℃
のtanδ、E’を測定し、0、10、20、30、5
0、60℃の値を求めた。試験片の成型は、プレス成型
機を用い、融点が130℃以下の試料は150℃、融点
が130℃〜200℃の試料は230℃、融点が200
℃以上の試料は融点より20℃高い温度で、5分間余熱
し、50kg/cm2で5分間加圧後、25℃に調整さ
れたプレス成型機を用いて5分間冷却し、厚み0.3m
mのプレス成型シートを作製した。このシートを更に4
0〜80時間常温で状態調整した後、測定試料とした。
【0045】(5)透明性(ヘイズ) ASTM D1003に従い測定を行った。 (6)剛性(1%SM) フィルムの引取り方向(MD)および引取り方向と垂直
方向(TD)を長手にした120mm×20mm短冊状
のフィルム試験片を、掴み間60mm、引張速度5mm
/分で引っ張り、1%伸びたときの応力を測定した。
【0046】(7)カット搬送性 市販の突き上げ式トレー自動包装機(テラオカ精工社製
AW2600AT−III.PE)を用いて発泡スチロ
ール製トレーを包装する時の、ノコ刃でフィルムをカッ
トした後のフィルム破断部の折れ込みを以下のように判
定した。 ○:フィルムの折れ込みがなく極めて良好である。 △:フィルムの折れ込みが若干見られるが良好である。 ×:フィルムの折れ込みが見られる。 (8)包装仕上がり 市販の突き上げ式トレー自動包装機(テラオカ精工社製
AW2600AT−III.PE)を用いて発泡スチロ
ール製トレーを包装して、トレーの変形、トレー上面の
フィルムのシワ、トレー底面のフィルムの破れ、トレー
底面のフィルムの盛り上がりなどを以下のように判定し
た。 ○:トレー変形、フィルムのシワ、破れ、盛り上がりな
どがなく、極めて良好である。 △:トレー変形、フィルムのシワ、破れ、盛り上がりが
若干見られるが、良好である。 ×:トレー変形、フィルムのシワ、破れ、盛り上がりが
見られる。 (9)変形回復性 直径44.45mmの円形試料フィルム1をフィルム固
定治具2に固定し、フィルムの中心に先端が半径6.3
5mmの半球形状をしたピン3をロードセル4を用いて
100mm/分の速度で所定の深さ5まで押し込み、す
ぐさま同速度で引き上げた後、30秒間以内に押し後が
完全に消えるかどうかを測定した。押し後が完全に消え
る最大押し込み深さ5を変形回復度とした。図1は変形
回復度を測定する装置の平面図である。
【0047】実施例1 〔基材層樹脂組成物の調製〕基材層を構成する樹脂
(A)としては、プロピレン−エチレン共重合体(住友
化学工業(株)製エクセレンSSPO KS37E2、
MFR(230℃)=3.4g/10分、エチレン単位
の含有量=6.5重量%)40重量%、結晶性ポリプロ
ピレンと非晶性プロピレン−ブテン−1共重合体との混
合物(宇部レキセン(株)製CAP35S)40重量
%、及び石油樹脂(荒川化学工業(株)製アルコンP1
25)20重量%とを一軸押出機で溶融混練して調製し
た樹脂組成物を用いた。 〔表面層樹脂組成物の調製〕表面層を構成するオレフィ
ン系樹脂(B)としては、エチレン−酢酸ビニル共重合
体(住友化学工業(株)製エバテートH2081、MF
R(190℃)=2g/10分、酢酸ビニル含有量=1
5.8重量%)98重量%、及び防曇剤(丸菱油化工業
(株)製STO−405)2重量%をバンバリーミキサ
ーで溶融混練して調製した樹脂組成物を用いた。 〔フィルムの製造〕表面層/基材層/表面層の厚み比率
が38/24/38である厚み13μmの二種三層積層
フィルムを、プラコー社製三層インフレーションフィル
ム加工機を用い、加工温度200℃、ブローアップ比
4.5で成形した。得られたフィルムの評価結果を表1
に示す。
【0048】比較例1 基材層を構成する樹脂(A)としては、結晶性ポリプロ
ピレンと非晶性プロピレン−ブテン−1共重合体との混
合物(宇部レキセン(株)製CAP355S)100重
量%を用いる以外は、実施例1と同様に積層フィルムを
成形した。得られたフィルムの評価結果を表1に示す。
【0049】比較例2 基材層を構成する樹脂(A)としては、結晶性ポリプロ
ピレンと非晶性プロピレン−ブテン−1共重合体との混
合物(宇部レキセン(株)製CAP355S)80重量
%、及び石油樹脂(荒川化学工業(株)製アルコンP1
25)20重量%とを一軸押出機で溶融混練して調製し
た樹脂組成物を用いる以外は、実施例1と同様に積層フ
ィルムを成形した。得られたフィルムの評価結果を表1
に示す。
【0050】比較例3 基材層を構成する樹脂(A)としては、プロピレン−エ
チレン共重合体(住友化学工業(株)製エクセレンSS
PO KS37E2)50重量%、及び結晶性ポリプロ
ピレンと非晶性プロピレン−ブテン−1共重合体との混
合物(宇部レキセン(株)製CAP355S)50重量
%とを一軸押出機で溶融混練して調製した樹脂組成物を
用いる以外は、実施例1と同様に積層フィルムを成形し
た。得られたフィルムの評価結果を表1に示す。
【0051】比較例4 基材層を構成する樹脂(A)としては、プロピレン−エ
チレン共重合体(住友化学工業(株)製ノーブレンS1
31、MFR(230℃)=1.0g/10分、エチレ
ン単位の含有量=5.0重量%)100重量%を用いる
以外は、実施例1と同様に積層フィルムを成形した。得
られたフィルムの評価結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1中、 H2081 :エチレン−酢酸ビニル共重合体(住友
化学工業(株)製エバテートH2081) STO−405:防曇剤(丸菱油化工業(株)製STO
−405) KS37E2 :プロピレン−エチレン共重合体(住友
化学工業(株)製エクセレンSSPO KS37E2) CAP355S:結晶性ポリプロピレンと非晶性プロピ
レン−ブテン−1共重合体との混合物(宇部レキセン
(株)製CAP35S) P125 :石油樹脂(荒川化学工業(株)製アル
コンP125) S131 :プロピレン−エチレン共重合体(住友
化学工業(株)製ノーブレンS131)
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムの変形回復度を測定する装置の平面図
である。
【符号の説明】
1・・・円形試料フィルム、2・・・フィルム固定治
具、3・・・ピン 4・・・ロードセル、5・・・押込み深さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市毛 昭弘 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AK01A AK02 AK03B AK64 AK67 AK68 BA02 BA03 CA10 EH20 GB15 JA06A JK07 JK13 JN01 YY00A 4J002 BA011 BB031 BB051 BB061 BB071 BB081 BB101 BB121 BB141 BB151 BB231 BC021 BC071 BF011 BF021 BF031 BG041 BG051 BK001 BL001 GG02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的にハロゲンを含有しない樹脂からな
    る少なくとも下記の2層から構成される多層フィルムで
    あって、(1)周波数10Hz、温度10℃、30℃及び
    50℃での動的粘弾性の損失正接(tanδ)が0.1
    6〜0.70、(2)周波数10Hz、温度20℃での動
    的粘弾性の貯蔵弾性率(E’)が5.0×107〜8.
    0×108Paを満足する樹脂(A)からなる基材層
    と、オレフィン系樹脂(B)からなる層とから構成され
    ることを特徴とする多層フィルム。
  2. 【請求項2】オレフィン系樹脂(B)が、周波数10H
    z、温度20℃での動的粘弾性の貯蔵弾性率(E’)が
    4.0×107〜5.0×108Paを満足する樹脂であ
    る請求項1記載の多層フィルム。
  3. 【請求項3】樹脂(A)が、周波数10Hz、温度0℃
    での動的粘弾性の損失正接(tanδ)が0.10〜
    0.70を満足する樹脂である請求項1記載の多層フィ
    ルム。
  4. 【請求項4】樹脂(A)が、周波数10Hz、温度60
    ℃での動的粘弾性の損失正接(tanδ)が0.10〜
    0.70を満足する樹脂である請求項1記載の多層フィ
    ルム。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の多層フィ
    ルムからなることを特徴とする包装用ストレッチフィル
    ム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001253020A (ja) * 2000-03-10 2001-09-18 Sumitomo Chem Co Ltd 積層成形体
WO2023215304A1 (en) * 2022-05-03 2023-11-09 Equistar Chemical, Lp Polyolefin compositions and products

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