JP2000003181A - 車両用能動型騒音振動制御装置 - Google Patents

車両用能動型騒音振動制御装置

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JP2000003181A
JP2000003181A JP16984598A JP16984598A JP2000003181A JP 2000003181 A JP2000003181 A JP 2000003181A JP 16984598 A JP16984598 A JP 16984598A JP 16984598 A JP16984598 A JP 16984598A JP 2000003181 A JP2000003181 A JP 2000003181A
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vibration
noise
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cycle
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Abstract

(57)【要約】 【課題】イニシャライズ処理と振動低減処理との間の無
駄時間を短縮したい。 【解決手段】電源が供給されると、ステップ101〜1
03でイニシャライズ処理A〜Cを順番に実行し、それ
が完了したら割り込みを許可し、ステップ104で基準
信号xの新たなインパルスが入力されるまで待機する。
インパルスが確認されたら、ステップ105に移行し周
期測定用タイマをクリアスタートさせ、ステップ106
に移行しイニシャライズ処理Dを実行する。次いで10
7に移行し基準信号xの新たなインパルスが入力される
まで待機し、入力されたらステップ108に移行し、周
期測定用タイマのその時点の値を保存し、ステップ10
9に移行し周期測定用タイマをクリアスタートする。そ
して、ステップ110に移行し、ステップ108で保存
した値に基づき、基準信号xの周期を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、能動的な制御音
又は制御振動を発生させて騒音又は振動の低減を図るよ
うになっている車両用能動型騒音振動制御装置に関し、
特に、エンジン始動直後の制御特性をさらに向上できる
ようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の技術としては、例えば本
出願人が先に提案した特開平9−319380号公報に
実施の形態として開示されたものがある。即ち、かかる
公報の実施の形態の欄に記載の従来技術は、LMSアル
ゴリズム等の適応アルゴリズムを利用した車両用能動型
振動制御装置に関するものであり、具体的には、フィル
タ係数可変の適応ディジタルフィルタを有し、その適応
ディジタルフィルタのフィルタ係数を更新するためのア
ルゴリズムとして、同期式Filtered−XLMS
アルゴリズム(以下、SFXアルゴリズムと称す。)を
適用していて、そのSFXアルゴリズムに従って、エン
ジンで発生する振動を低減するための制御振動を生成す
るようにしていた。
【0003】そして、上記SFXアルゴリズム等の適応
アルゴリズムを実行する場合、発生している騒音又は振
動の周期を把握する必要があるが、エンジンで発生する
騒音や振動の周期はエンジン回転数と共に変化してしま
うため、騒音又は振動の周期を常に検出し把握しなけれ
ばならない。そこで、従来の装置にあっては、例えばレ
シプロ4気筒エンジンの場合、クランク軸が1/2回転
する度に一回の燃焼が生じ振動の原因となることから、
そのクランク軸の1/2に同期したインパルス列でなる
基準信号を生成し、基準信号の最新のインパルスとその
一つ前のインパルスとの入力間隔に基づき、騒音又は振
動の周期を取得するようにしていた。
【0004】なお、上記のようにインパルスの入力間隔
に基づいて騒音又は振動の周期を検出する構成では、基
準信号のインパルスが生成された時点で検出された周期
は、実際にはその一つ前のインパルスとの間の周期であ
るため、厳密には、基準信号の最新のインパルスが生成
された後の周期を表すものではない。しかし、エンジン
のように比較的高速で回転するものの場合、基準信号の
最新のインパルスとその一つ前のインパルスとの入力間
隔は、基準信号の最新のインパルスとその次のインパル
スとの入力間隔に極めて近く、両者は実質的に同じであ
ると考えても差し支えないから、そのことを理由に振動
低減制御の精度が大きく低下するようなことはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】確かに、上記のように
インパルスの入力間隔に基づいて騒音又は振動の周期を
検出することは、振動低減制御の実行中には特に大きな
不具合を招くものではないが、本発明者等の鋭意研究に
よると、イグニッションスイッチがオンとなってコント
ローラに電源が投入された直後の制御内容に、改良すべ
き点があることが判った。
【0006】即ち、図6は、車両において運転者がエン
ジンキーを差し込んでこれを回転させてイグニッション
スイッチがオン(IGN.ON)となった直後のコント
ローラ内の演算処理状況を表したものであるが、この図
6に示すように、車両にあっては、イグニッションスイ
ッチがオンとなった時点でコントローラに電源が投入さ
れ、これにより演算処理が可能となる。そして、コント
ローラに電源が投入されると、振動低減制御に先駆け
て、イニシャライズ処理が実行される。図6の例では、
イニシャライズ処理として、イニシャライズ処理A,
B,C及びDがこの順序で実行されるようになってい
る。
【0007】一方、運転者がエンジンキーをイグニッシ
ョンオンの位置からさらに回転させてエンジンを始動さ
せる(ENG.ON)と、セルモータが始動しクランキ
ング状態となって、その後エンジンの始動が完了するの
であるが、イグニッションスイッチがオンとなってから
エンジンが始動するまでの時間(IGN.ON〜EN
G.ON)は、運転者の癖にもよるが一般的には極短
い。このため、インパルス列でなる基準信号xは、図6
に示すように、イニシャライズ処理実行中にも生成され
ることになるが、イニシャライズ処理実行中には他の割
り込み処理が禁止され、基準信号xの入力は監視されな
いため、全てのイニシャライズ処理が完了した時点、図
6の例であればイニシャライズ処理Dが完了した時刻t
1 になって初めて、基準信号xの入力が監視されるよう
になる。すると、騒音又は振動の第一回目の周期演算
は、時刻t1 後に基準信号xの二つ目のインパルスが生
成された時刻t2 に完了することになるから、実際に騒
音又は振動の低減制御が開始されるのは、時刻t2 以降
ということになる。
【0008】つまり、イニシャライズ処理が時刻t1
完了しているにも関わらず、実際に制御音や制御振動が
発生するようになるのは、最低でも基準信号xとして二
回のインパルスが入力された後であり、場合によっては
基準信号xの略二周期分の時間が経過してからというこ
とになり、その間は、CPUが待機状態である無駄時間
e となる。
【0009】そして、クランキング時のエンジン回転数
は、通常100〜200rpm程度であるから、レシプ
ロ4気筒エンジンの場合であれば、クランキング時の基
準信号xの周期は、約0.15〜0.3 秒程度ということにな
り、従って、イニシャライズ処理の終了から実際に騒音
又は振動の低減制御が開始されるまでの間の無駄時間T
e は、最低でも0.15秒程度、最大では0.5 秒を超える場
合も考えられるのであり、その無駄時間Te が長ければ
長いほど、乗員に不快感を与える可能性が高くなってし
まう。
【0010】本発明は、このような従来の技術が有する
解決すべき課題に着目してなされたものであり、上記の
ような無駄時間を短縮することができる車両用能動型騒
音振動制御装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、エンジンから発せられた騒
音又は振動と、制御音源又は制御振動源から発せられた
制御音又は制御振動とを干渉させることにより、騒音又
は振動の低減を図るようになっており、前記エンジンか
ら発せられた騒音又は振動の周期を、前記エンジンのク
ランク軸の回転に同期したパルス信号の入力間隔に基づ
いて取得し、その取得された周期を、最新の前記パルス
信号が生成された後の演算処理に用いるようになってい
る車両用能動型騒音振動制御装置において、電源が投入
された直後のイニシャライズ処理と、前記騒音又は振動
の周期の第一回目の取得処理とを、並列に実行するよう
にした。
【0012】また、上記目的を達成するために、請求項
2に係る発明は、エンジンから発せられた騒音又は振動
と干渉する制御音又は制御振動を発生可能な制御音源又
は制御振動源と、前記干渉後の騒音又は振動を検出し残
留騒音信号又は残留振動信号として出力する残留騒音検
出手段又は残留振動検出手段と、前記エンジンから発せ
られた騒音又は振動に同期したインパルス列でなる基準
信号を生成する基準信号生成手段と、前記残留騒音信号
又は残留振動信号及び前記基準信号に基づき前記干渉後
の騒音又は振動が低減するように前記制御音源又は制御
振動源を駆動する駆動信号を生成し出力する制御手段
と、を備え、前記制御手段は、前記基準信号の最新のイ
ンパルス及びその一つ前のインパルスの入力間隔に基づ
いて前記騒音又は振動の周期を取得する周期取得手段を
有するとともに、この周期取得手段が取得した前記騒音
又は振動の周期を、前記基準信号の最新のインパルスが
生成された後の演算処理に用いるようになっている車両
用能動型騒音振動制御装置において、前記制御手段は、
電源が投入された直後のイニシャライズ処理と、前記周
期取得手段による前記騒音又は振動の周期の第一回目の
取得処理とを、並列に実行するようにした。
【0013】そして、請求項3に係る発明は、上記請求
項2に係る発明である車両用能動型騒音振動制御装置に
おいて、前記制御手段は、前記イニシャライズ処理の前
半の処理が完了した時点で待機状態となり、その待機中
に前記基準信号の新たなインパルスの入力が確認された
ときに、前記騒音又は振動の周期の取得用のタイマによ
る計測と、前記イニシャライズ処理の後半の処理とを開
始し、前記後半の処理の完了後であって前記基準信号の
新たなインパルスの入力が確認されたときの前記タイマ
の計測値に基づいて、前記騒音又は振動の第一回目の周
期を取得するようにした。
【0014】さらに、請求項4に係る発明は、上記請求
項3に係る発明である車両用能動型騒音振動制御装置に
おいて、前記イニシャライズ処理の前記後半の処理に要
する処理時間が、前記イニシャライズ処理の前記前半の
処理が完了した直後における前記基準信号の二つのイン
パルスの入力間隔よりも短くなるように、前記後半の処
理を選定した。
【0015】ここで、請求項1に係る発明にあっては、
電源が投入された直後のイニシャライズ処理の実行中
に、騒音又は振動の周期の第一回目の取得処理が実行さ
れるため、イニシャライズ処理の完了後に周期の所得処
理を開始する場合に比べて、騒音又は振動の低減処理が
早く開始される。
【0016】また、請求項2に係る発明にあっても、制
御手段は、電源が投入された直後のイニシャライズ処理
の実行中に、騒音又は振動の周期の第一回目の取得処理
を実行するから、イニシャライズ処理の完了後に周期の
所得処理を開始する場合に比べて、騒音又は振動の低減
処理が早く開始される。
【0017】そして、請求項3に係る発明にあっては、
制御手段は、イニシャライズ処理を前半と後半とに分け
ており、その前半の処理が完了した時点で取り敢えず待
機状態となる。かかる待機中には、基準信号の新たなイ
ンパルスが入力されたか否かを監視し、そのインパルス
の入力が確認されたら、待機状態を解除する。
【0018】待機状態が解除されたら、制御手段は、周
期取得用のタイマをスタートさせるとともに、イニシャ
ライズ処理の後半の処理を開始する。つまり、イニシャ
ライズ処理の後半の処理と、周期取得用のタイマにより
計測処理とが、並列に進行することになるから、そのイ
ニシャライズ処理の後半の処理の完了後に、一つのイン
パルスの入力が確認されたときのタイマの計測値から、
騒音又は振動の周期を取得することができる。
【0019】さらに、請求項4に係る発明にあっては、
イニシャライズ処理の後半の処理の実行中に、基準信号
の新たなインパルスが生成される可能性を排除できるか
ら、イニシャライズ処理の後半の処理の完了後に、一つ
のインパルスの入力が確認されたときのタイマの計測値
から、騒音又は振動の周期を確実に取得することができ
る。
【0020】そして、この請求項4に係る発明を実現す
るためには、全てのイニシャライズ処理を、上述した要
件を満足するように前半と後半とに分ける必要がある
が、そのための具体的な考え方は、次のようになる。
【0021】即ち、エンジン始動(ENG.ON)時点
からの経過時間と、基準信号xの周期(隣接する二つの
インパルスの入力間隔)との対応関係を、各エンジン型
式毎に予め実験を行って詳細に求めておき、そして、エ
ンジン始動がイグニッションスイッチオン(IGN.O
N)と略同時であったと仮定し、イグニッションスイッ
チがオンになってから全イニシャライズ処理を連続して
処理した場合のそのイニシャライズ処理の完了時点にお
ける基準信号xの周期を、上記対応関係から把握し、そ
の把握した基準信号xの周期よりも、イニシャライズ処
理の後半の処理に要する時間がある程度の余裕代を持っ
て短くなるように、全イニシャライズ処理を前半と後半
とに分ければよい。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、電源が投入された直後
のイニシャライズ処理の実行中に、騒音又は振動の周期
の第一回目の取得処理が実行されるため、イニシャライ
ズ処理の完了後に周期の所得処理を開始する場合に比べ
て、騒音又は振動の低減処理を早く開始することができ
るから、乗員に不快感を与える可能性を低減できるとい
う効果がある。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図5は本発明の一実施の
形態を示す図であって、図1は本発明に係る車両用能動
型騒音振動制御装置の一形態である車両用能動型振動制
御装置を適用した車両の概略側面図である。
【0024】先ず、構成を説明すると、横置きに搭載し
たエンジン17が、車体前後方向の後方に配置した能動
型エンジンマウント20を介して、サスペンションメン
バ等から構成される車体18に支持されている。なお、
実際には、エンジン17及び車体18間には、能動型エ
ンジンマウント20の他にエンジン17及び車体18間
の相対変位に応じた受動的な支持力を発生する複数のエ
ンジンマウントも介在している。受動的なエンジンマウ
ントとしては、例えばゴム状の弾性体で荷重を支持する
通常のエンジンマウントや、ゴム状の弾性体内部に減衰
力発生可能に流体を封入してなる公知の流体封入式のマ
ウントインシュレータ等が適用できる。
【0025】図2は、エンジン17に固定したブラケッ
ト(図示せず)を介して連結する能動型エンジンマウン
ト20の上部構造を平面視で示すものであり、エンジン
側連結部材30から上方に向けて突出している2本の連
結ボルト30aを、上述したブラケットの挿通孔に下側
から挿通し、ナットを螺合することによりエンジン17
に上端部が固定される。また、符号60はリバウンド規
制部材であり、このリバウンド規制部材60は、2本の
連結ボルト30a間を結ぶ線に対して直交し、エンジン
側連結部材30の上方をアーチ状に延在しながら装置ケ
ース43に固定されており、エンジン側連結部材30の
上面に固定したゴム製の弾性体からなるリバウンドスト
ッパ31の上方に位置している。
【0026】図3は、図2の矢視断面図で示す能動型エ
ンジンマウント20の内部構造を示すものであり、図2
の2本の連結ボルト30a間を結ぶ線に沿うA−A矢視
断面を、図3の軸心(以下、マウント軸と称する)P1
を境界として右側に示し、図2の2本の連結ボルト30
a間を結ぶ線に対して直交する方向のB−B矢視断面
を、図3のマウント軸P1 を境界として右側に示してい
る。
【0027】この能動型エンジンマウント20は、装置
ケース43に外筒34、中間筒36、オリフィス構成部
材37、支持弾性体32等のマウント部品を内蔵し、こ
れらマウント部品の下部に、流体室84の隔壁の一部を
形成しながら弾性支持された可動部材78を流体室84
の容積が変化する方向に変位させる電磁アクチュエータ
52と、図示しない車体メンバの振動状況を検出する荷
重センサ64とを内蔵した装置であり、より具体的に説
明していくと、前述したエンジン側連結部材30は、下
端周縁部30gが丸みを付けて形成されていると共に、
マウント軸P1に沿う位置に第1孔30cが形成されて
いる。また、このエンジン連結部材30に下側から嵌入
されて上方を向いている連結ボルト30aは、その頭部
30dがエンジン側連結部材30の下面から突出してい
る。ここで、その頭部30dの外周縁部は、丸みが付け
られて形成されている。
【0028】また、エンジン側連結部材30の下面に
は、断面逆台形状の中空筒体30bが固定されている。
この中空筒体30bには、連結ボルト30aに近接する
位置に第2孔30eが形成されていると共に、マウント
軸P1 に沿う下面に第3孔30fが形成されている。な
お、この中空筒体30bの連結ボルト30aから離間し
ている位置には、孔を形成していない。
【0029】そして、前記エンジン側連結部材30の下
面側には、中空筒体30bの内部及びエンジン側連結部
材30の下部側を覆うように、ゴム製の支持弾性体32
が加硫接着により固定されている。
【0030】すなわち、この支持弾性体32は、エンジ
ン側連結部材30側から下方に向けて拡径した形状のゴ
ム製の弾性体であって、内面に断面山形状の空洞部32
aを形成しているが、連結ボルト30aから離れている
部分の支持弾性体32の外周面は、図3の左側に示すよ
うに、エンジン側連結部材30の外周部を覆いながらリ
バウンドストッパ31に連続している。一方、連結ボル
ト30aに近接している支持弾性体32は、図3の右側
に示すように、連結ボルト30aの頭部30dの全域を
覆う被覆部32bが形成されていると共に、頭部30d
の下方位置の外周を、内側に大きく凹んだ形状としてい
る(以下、符号32cで示す凹み外周部と称する)。そ
して、前述した空洞部32aを形成しながら前記凹み外
周部32cに対向している支持弾性体32の内面も、内
側に大きく膨らんだ形状としている(以下、符号32d
で示す膨らみ内周部と称する)。そして、連結ボルト3
0aに近接している部分の支持弾性体32の肉厚は、凹
み外周部32cに対向して膨らみ内周部32dを設けた
ことにより、連結ボルト30aから離れている部分の肉
厚と略同一に設定している。
【0031】そして、薄肉形状とした支持弾性体32の
下端部は、マウント軸P1 が中空筒体30bと同軸に振
動体支持方向を向く中間筒体36の内周面に加硫接着に
より結合している。
【0032】中間筒体36は、同一外周径とした上端筒
部36a及び下端筒部36bの間に小径筒部36cを連
続して形成した部材であり、外周に環状凹部を設けてい
る。また、図示しないが、小径筒部36cには開口部が
形成されており、この開口部を介して中間筒体36の内
側及び外側が連通している。
【0033】中間筒体36の外側には外筒34が嵌合し
ており、この外筒34は内周径を中間筒体36の上端筒
部36a及び下端筒部36bの外周径と同一寸法とし、
軸方向の長さを中間筒体36と同一寸法に設定した円筒
部材である。また、この外筒34には開口部34aが形
成されており、この開口部34aの開口縁部にゴム製の
薄膜弾性体からなるダイアフラム42の外周が結合して
開口部34aを閉塞しつつ、外筒34の内側に向けて膨
出している。
【0034】そして、上記構成の外筒34を、環状凹部
を囲むように中間筒体36に外嵌すると、外筒34及び
中間筒体36間の周方向に環状空間が画成され、その環
状空間にダイアフラム42が膨出した状態で配設され
る。そして、中間筒体36の内側に、筒状のオリフィス
構成部材37が嵌合している。
【0035】このオリフィス構成部材37は、中間筒体
36の小径筒部36cより小径に形成した最小径筒部3
7aを備え、その最小径筒部37aの上下端部に径方向
外方に向けて上部環状部37b及び下部環状部37cが
形成されており、これら最小径筒部37a、上部及び下
部環状部37b、37cで囲んだ位置と中間筒体36と
の間に環状空間が設けられている。また、最小径筒部3
7aの一部に第2開口部37dが形成されている。ここ
で、上部環状部37bは、支持弾性体32の下方に位置
しているが、図2の右側に示すように、連結ボルト30
aに近接している支持弾性体32の下方に位置している
上部環状部37b1 は肉厚を薄く形成して凹みを設けて
おり、支持弾性体32の膨らみ内周部32dから離れた
位置で対向している。
【0036】また、装置ケース43は、その上端部に上
端筒部36aの外周径より小径の円形開口部を有する上
端かしめ部43aが形成されていると共に、この上端か
しめ部43aと連続するケース本体の形状を、内周径が
外筒34の外周径と同一寸法で下端開口部まで連続する
円筒形状(下端開口部を図2の破線で示した形状)とし
た部材であり、全てのマウント部品の組み込みが完了し
た後に下端開口部を径方向内方に向けてかしめていくこ
とにより、図2の実線で示すかしめ部が形成される。
【0037】そして、支持弾性体32、中間筒体36、
オリフィス構成部材37及びダイアフラム42を一体化
した外筒34を装置ケース43の下端開口部から内部に
嵌め込んでいき、上端かしめ部43aの下面に外筒34
及び中間筒体36の上端部を当接させると、それらが装
置ケース43内の上部に配設される。この際、装置ケー
ス43の内周面とダイヤフラム42とで囲まれた部分に
空気室42cが画成されるが、この空気室42cを臨む
位置に空気孔43aが形成されており、この空気孔43
aを介して空気室42cと大気が連通している。
【0038】装置ケース43内の下部には円筒状のスペ
ーサ70が嵌め込まれており、このスペーサ70内の上
部に可動部材78が配置されていると共に、スペーサ7
0内の下部に電磁アクチュエータ52が配置されてい
る。前記スペーサ70は、円筒状の上部筒体70aと、
円筒状の下部筒体70bと、これら筒体の上下端部間に
加硫接着したゴム製の薄膜弾性体からなる略円筒状のダ
イアフラム70cとで構成されている。
【0039】前記電磁アクチュエータ52は、外観円筒
形のヨーク52aと、ヨーク52aの上端面側に配設し
た円環状の励磁コイル52bと、ヨーク52aの上面中
央部に磁極を上下方向に向けて固定した永久磁石52c
とで構成されている。また、前記ヨーク52aは、円環
状の第1ヨーク部材53aと、中央円筒部に永久磁石5
2cを固定した第2ヨーク部材53bとで構成されてい
る。
【0040】そして、上部及び下部筒体70a、70b
間のダイアフラム70cは、ヨーク52aの外周に形成
した凹部52dに向かって膨出している。また、ヨーク
52aの下面と、車体側連結ボルト60を備えた蓋部材
62との間には、振動低減制御に必要な残留振動を検出
するために、荷重センサ64が介装されている。荷重セ
ンサ64としては、圧電素子,磁歪素子,歪ゲージ等が
適用可能であり、このセンサの検出結果は、図1に示す
ように、残留振動信号eとしてコントローラ25に供給
されるようになっている。
【0041】一方、前記電磁アクチュエータ52の上方
には、シール部材固定用のシールリング72と、後述す
る板ばね82の外周部を下側から自由端支持する支持リ
ング74と、電磁アクチュエータ52の永久磁石52c
及び可動部材78間のギャップHを設定するギャップ保
持リング76とが配置されている。これらシールリング
72、支持リング74及びギャップ保持リング76の外
周径は、前述したスペーサ70の上部筒体70aの内周
径と同一寸法に設定されており、ヨーク52aから上方
に突出している上部筒体70a内にシールリング72、
支持リング74及びギャップ保持リング76の全てが内
嵌されている。そして、これらシールリング72、支持
リング74及びギャップ保持リング76の内側には、上
下方向に変位可能となるように可動部材78が配置され
ている。
【0042】この可動部材78は、外観円盤状の隔壁形
成部材78Aと、この隔壁形成部材78Aより大径円盤
状に形成した磁路形成部材78Bとで構成した部材であ
って、電磁アクチュエータ52に対して遠い方に位置す
る隔壁形成部材78Aの軸心にボルト孔80aを形成
し、電磁アクチュエータ52に近い磁路形成部材78B
を貫通した可動部材用ボルト80がボルト孔80aに螺
合することにより、隔壁形成部材78A及び磁路形成部
材78Bを一体に連結した構造となっている。
【0043】隔壁形成部材78A及び磁路形成部材78
B間には、リング状に連続したくびれ部79が画成され
ているが、このくびれ部79に可動部材78を弾性支持
するための板ばね82が収容されている。つまり、板ば
ね82は、中央部に孔部を形成した円盤形状の部材であ
り、この板ばね82の内周部を隔壁形成部材78Aの裏
面中央部の下側から自由端支持し、板ばね82の外周部
を支持リング74のばね支持部74aが下側から自由端
支持しており、これにより可動部材78が装置ケース4
3に板ばね82を介して弾性支持されている。
【0044】前記隔壁形成部材78Aは、流体室84に
面している隔壁部80cの肉厚を薄くし、隔壁部80c
の外周から上方に突出する環状のリブ80bを形成した
部材である。そして、隔壁形成部材78Aの上面と、支
持弾性体32の下面と、オリフィス構成部材37の内周
面とで流体室84が形成され、この流体室84内に流体
が封入される。
【0045】また、流体室84から板ばね82を収容し
ているくびれ部79側への流体の漏洩を防止するため、
隔壁形成部材78Aの外周とシールリング72の内周と
の間には、ゴム状弾性体からなるリング形状のシール部
材86が固定されており、このシール部材86の弾性変
形によって、シールリング72や装置ケース43に対す
る可動部材78の上下方向への相対変位を許容してい
る。
【0046】次に、本実施形態の能動型エンジンマウン
ト20の振動入力減衰作用について簡潔に説明する。本
実施形態の能動型エンジンマウント20は、支持弾性体
32の空洞部32aとオリフィス構成部材37の軸中央
空間とが連通し、オリフィス構成部材37の軸中央空間
及びオリフィス構成部材37と中間筒体36との間の環
状空間が、第2開口部37dを介して連通し、前記環状
空間及びダイアフラム42が膨出している空間が、中間
筒体36に形成した開口部を介して連通しており、これ
ら支持弾性体32の空洞部32aからダイアフラム42
が膨出している空間までの連通路内に、エチレングリコ
ール等の流体が封入されている。
【0047】そして、支持弾性体32の空洞部32aか
らオリフィス構成部材37と中間筒体36との間の環状
空間までの連通路を主流体室84とすると、中間筒体3
6に形成した開口部の近傍をオリフィスとし、この開口
部に対向しながらダイアフラム42に囲まれている領域
を副流体室とした流体共振系が形成されている。この流
体共振系の特性、即ち、オリフィス内の流体の質量と、
支持弾性体32の拡張方向ばね、ダイアフラム42の拡
張方向ばねで決まる特性は、車両停止中のアイドル振動
の発生時、つまり20〜30Hzでエンジンマウント20
A、20Bが加振された場合に高動ばね定数、高減衰力
を示すように調整されている。
【0048】一方、電磁アクチュエータ52の励磁コイ
ル52bは、コントローラ25から例えばハーネスを通
じて供給される電流である駆動信号yに応じて所定の電
磁力を発生するようになっている。コントローラ25
は、マイクロコンピュータ,必要なインタフェース回
路,A/D変換器,D/A変換器,アンプ、ROM,R
AM等の記憶媒体等を含んで構成され、エンジン17で
発生する振動を低減できる能動的な支持力が能動型エン
ジンマウント20に発生するように、能動型エンジンマ
ウント20に対する駆動信号yを生成し出力するように
なっている。
【0049】また、前述したように能動型エンジンマウ
ント20には荷重センサ64が内蔵されており、車体1
8の振動状況を荷重の形で検出して残留振動信号eとし
て出力し、その残留振動信号eが干渉後における振動を
表す信号として例えばハーネスを通じてコントローラ2
5に供給されている。
【0050】ここで、エンジン17で発生するアイドル
振動やこもり音振動は、例えばレシプロ4気筒エンジン
の場合、エンジン回転2次成分のエンジン振動が車体1
8に伝達されることが主な原因であるから、そのエンジ
ン回転2次成分に同期して駆動信号yを生成し出力すれ
ば、車体側振動の低減が可能となる。そこで、本実施の
形態では、エンジン17のクランク軸の回転に同期した
(例えば、レシプロ4気筒エンジンの場合には、クラン
ク軸が180度回転する度に一つの)インパルス信号を
生成し基準信号xとして出力するパルス信号生成器19
を設けていて、その基準信号xが、コントローラ25に
供給されている。
【0051】そして、コントローラ25は、供給される
残留振動信号e及び基準信号xに基づき、適応アルゴリ
ズムの一つであるSFXアルゴリズムを実行することに
より、能動型エンジンマウント20に対する駆動信号y
を演算し、その駆動信号yを能動型エンジンマウント2
0に出力するようになっている。
【0052】具体的には、コントローラ25は、フィル
タ係数Wi (i=0,1,2,……,I−1:Iはタッ
プ数)可変の適応ディジタルフィルタWを有していて、
最新の基準信号xが入力された時点から所定のサンプリ
ング・クロックの間隔で、その適応ディジタルフィルタ
Wのフィルタ係数Wi を順番に駆動信号yとして出力す
る一方、基準信号x及び残留振動信号eに基づいて適応
ディジタルフィルタWのフィルタ係数Wi を適宜更新す
る処理を実行するようになっている。
【0053】ただし、この実施の形態では、SFXアル
ゴリズムにおける評価関数として、下記の(1)式を用
いている。 Jm={e(n)}2 +β{y(n)}2 ……(1) つまり、LMSアルゴリズムにあっては、評価関数Jm
が小さくなる方向にフィルタ係数Wi が更新されるので
あるから、上記(1)式の右辺の内容からも明らかなよ
うに、フィルタ係数Wi は、残留振動信号eの自乗値が
小さくなると共に、駆動信号yの自乗値をβ倍した値が
小さくなるように、逐次更新されることになる。そし
て、βは発散抑制係数と称される係数であって、この発
散抑制係数βが大きくなる程、駆動信号yは小さくなる
傾向となる。つまり、発散抑制係数βには制御の発散を
抑制する作用がある。
【0054】そして、収束係数をαとし、上記(1)式
で表される評価関数Jmに基づいてフィルタ係数Wi
更新式を求めると、下記の(2)式のようになる。 Wi (n+1)=Wi (n)+2αRT e(n)−2βαy(n) ……(2) そこで、この(2)式中の「2α」を新たな収束係数α
とし、「2βα」を新たな発散抑制係数βとすれば、適
応ディジタルフィルタWのフィルタ係数Wi の更新式は
下記の(3)式のようになる。
【0055】 Wi (n+1)=Wi (n)+αRT e(n)−βy(n) ……(3) ここで、(n),(n+1)が付く項は、サンプリング
時刻n,n+1,における値であることを表している。
また、更新用基準信号RT は、理論的には、基準信号x
を、能動型エンジンマウント20の電磁アクチュエータ
52及び荷重センサ64間の伝達関数Cをモデル化した
伝達関数フィルタC^でフィルタ処理をした値である
が、基準信号xの大きさは“1”であるから、伝達関数
フィルタC^のインパルス応答を基準信号xに同期して
次々と生成した場合のそれらインパルス応答波形のサン
プリング時刻nにおける和に一致する。
【0056】また、理論的には、基準信号xを適応ディ
ジタルフィルタWでフィルタ処理して駆動信号yを生成
するのであるが、基準信号xの大きさが“1”であるた
め、フィルタ係数Wi を順番に駆動信号yとして出力し
ても、フィルタ処理の結果を駆動信号yとしたのと同じ
結果になる。
【0057】そして、コントローラ25は、上記のよう
な駆動信号yの出力処理及び適応ディジタルフィルタW
の各フィルタ係数Wi の更新処理を、基準信号xの最新
のインパルスが生成された時点を基準に開始される固定
サンプリング・クロックに同期して実行するようになっ
ている。ここで、基準信号xのインパルスの生成に伴っ
てクリアされ固定サンプリング・クロックに同期してイ
ンクリメントされるカウンタをi(=0、1、2、…、
L−1)、サンプリング・クロックの一周期内(サンプ
リング周期内)に実行されるフィルタ係数Wj の更新処
理を各フィルタ係数Wj に対して実行するために用いら
れるカウンタをj(=0、1、2、…、L−1)とする
と、上記(3)式に示した各フィルタ係数Wj の更新式
は、それらi,jの関係から、具体的には下記のように
なる。
【0058】 i=j; Wj (n+1)=Wj (n)+αR(0)e(n)−βy(n) ……(4) i−j<0; Wj (n+1)=Wj (n)+αR(L1+i−j)e(n) ……(5) i−j≧L1; Wj (n+1)=Wj (n)+αR(i−j−L1)e(n) ……(6) 0<i−j<L1; Wj (n+1)=Wj (n)+αR(i−j)e(n) ……(7) 但し、Lは、基準信号xの一周期(制御周期)内に駆動
信号yとして出力されるフィルタ係数Wj の個数(タッ
プ数)であり、基準信号xの周期Tx を固定サンプリン
グ・クロックの周期Tc で割った結果の小数点以下を切
り上げた値である。また、L1は、基準信号xの一周期
内に駆動信号yとして出力されるフィルタ係数Wj の実
際のタップ長の小数点以下まで考慮して求められる整数
タップ長であって、基準信号xの周期Tx を固定サンプ
リング・クロックの周期Tc で割った結果を小数点第一
位で四捨五入した値である。
【0059】つまり、コントローラ25内では、0〜
(L−1)の間で1ずつ増加するカウンタiのそれぞれ
に対して、カウンタjを0から(L−1)にまで1ずつ
増加させる毎に、上記(4)〜(7)のいずれかの更新
式に従ってフィルタ係数Wj が更新されるのである。
【0060】そして、上記(4)〜(7)式を実行する
ためには、上述したタップ数L及び整数タップ長L1を
常に把握しておかなければならないから、基準信号xの
周期Tx の最新の値を常に検出するようになっている。
具体的には、基準信号xの最新のインパルスとその一つ
前のインパルスとの入力間隔を、クロックパルスをカウ
ントする周期測定用タイマによって常時計測し、これに
より周期Tx を取得するようになっている。
【0061】また、コントローラ25は、周期測定用タ
イマの他に、サンプリング・クロックの周期が経過した
ことを認識するためのタイマ(サンプリング・クロック
測定用タイマ)を有していて、最新の基準信号xのイン
パルスが生成された時点から、サンプリング・クロック
の周期と同じ時間を繰り返し測定し、そのサンプリング
・クロックに同期して駆動信号yを出力するようになっ
ている。
【0062】さらに、コントローラ25は、イグニッシ
ョンがオンとなって電源が投入された直後には、上記の
ような駆動信号yの出力処理及び適応ディジタルフィル
タWの各フィルタ係数Wi の更新処理に先駆けて、所定
のイニシャライズ処理を実行するようになっている。イ
ニシャライズ処理としては、コントローラ25を構成す
るマイクロコンピュータのメモリチェック処理、故障診
断処理、A/D変換器のチェック処理、RAMの初期化
処理、EEP−ROMからのデータ読み出し処理等があ
るが、ここでは説明の便宜上、イニシャライズ処理A,
B,C及びDと呼ぶことにする。
【0063】つまり、イグニッションがオンとなって電
源が供給されるようになると、コントローラ25は、決
められた手順に従って、先ずはイニシャライズ処理A,
B,C及びDを実行するのであるが、本実施の形態で
は、これらイニシャライズ処理A〜Dを、前半処理A,
B及びCと、後半処理Dとに分けている。そして、イグ
ニッションがオンになった直後には、取り敢えず、前半
処理A,B及びCを実行し、それが完了した時点で待機
状態となり、基準信号xの新たなインパルスが入力され
るまで他の演算処理は実行しないようになっている。こ
の待機状態において基準信号xの新たなインパルスが入
力されたら、上述した周期測定用タイマをクリアスター
トさせるとともに、後半処理Dを開始するようになって
いる。
【0064】後半処理Dが完了したら、基準信号xの新
たなインパルスが入力されるまで再び待機状態となり、
そのインパルスの入力が確認されたら、そのときの周期
測定用タイマの値を保持するとともに、周期測定用タイ
マを再びクリアスタートさせる。そして、その保持した
値に基づいて基準信号xの周期Tx を求め、その周期T
x から上記タップ数L及び整数タップ長L1を演算する
ようになっている。
【0065】なお、イニシャライズ処理A〜Dのそれぞ
れに要する処理時間は、それらの処理の内容から容易に
判るものである。そこで、イニシャライズ処理A〜Dを
前半処理及び後半処理に分ける際には、後半処理に要す
る処理時間が、前半処理を完了した直後における基準信
号xの周期Tx の予測される最短の値よりも短くなるよ
うに、前半処理及び後半処理を選定する。例えば、イグ
ニッションスイッチオン(IGN.ON)と略同時にエ
ンジン17が始動した(ENG.ON)と仮定した場合
に、イニシャライズ処理A〜Dを全て連続して実行した
ときのその完了時点におけるエンジン回転数が200r
pmだとすると、そのときの基準信号xの周期(レシプ
ロ4気筒エンジンの場合)は0.15秒(150msec)にな
る。そこで、余裕を見て、後半処理として、処理時間が
100msecとなるように後半処理を選定する。この場
合、略100msecの処理時間を要するイニシャライズ処
理がない場合には、トータルの処理時間が100msec程
度になるように複数のイニシャライズ処理を組み合わせ
て後半処理としてもよい。
【0066】また、後述するように、前半処理と後半処
理との間に無駄時間Te が存在するため、上記のように
イニシャライズ処理A〜Dを全て連続して実行したとき
のその完了時点における基準信号xの周期と、それらイ
ニシャライズ処理を前半処理及び後半処理に分けた場合
にその後半処理を実行するときの基準信号xの周期と
は、厳密には一致せず、同じ条件であれば、後者の方が
短くなる。しかし、無駄時間Te は、本実施の形態で
は、後述するように基準信号xの一周期よりも長くなる
ことはないから、前者と後者との差は、基準信号xの隣
り合った一周期間の差程度ということになり、これは極
小さい。このため、上記のような余裕を見て後半処理を
選定すれば、実際に後半処理に要する処理時間が、その
時点の基準信号xの周期を超えてしまうようなことは容
易に回避できるのである。
【0067】次に、本実施の形態の動作を説明する。イ
グニッションスイッチがオンとなって電源が供給される
ようになると、コントローラ25は、所定の演算処理を
実行し、電磁アクチュエータ52に駆動信号yを出力
し、能動型エンジンマウント20に振動を低減し得る能
動的な支持力を発生させるようになる。これを、コント
ローラ25内で実行される処理の概要を示すフローチャ
ートである図4に従って具体的に説明する。
【0068】即ち、電源が供給されると、コントローラ
25は図4の処理を開始し、先ず、そのステップ101
において、サブルーチン処理としてのイニシャライズ処
理Aが実行され、それが完了したら図4のメインルーチ
ンに復帰してステップ102に移行し、サブルーチン処
理としてのイニシャライズ処理Bが実行され、それが完
了したら図4のメインルーチンに復帰してステップ10
3に移行し、サブルーチン処理としてのイニシャライズ
処理Cが実行される。
【0069】一方、イグニッションスイッチがオンにな
った後に、運転者がエンジンキーをさらに回すと、エン
ジン17が始動し、基準信号xがコントローラ25に供
給されるようになるが、ステップ101〜103を実行
している間は他の割り込み処理は禁止され、、基準信号
xの入力も確認されないため、それに応じた処理も実行
されない。
【0070】そして、ステップ103の処理が完了する
と、コントローラ25は割り込み禁止が解除され、ステ
ップ104に移行し、基準信号xの新たなインパルスが
入力されるまで待機状態となる。
【0071】つまり、図5に示すように、イグニッショ
ンスイッチがオン(IGN.ON)になると、イニシャ
ライズ処理A,B及びCが連続して実行され、その間は
他の処理は実行されないが、イニシャライズ処理Cが完
了した時刻t1 で待機状態になり、基準信号xの新たな
インパルスが入力されるまで処理は停止する。
【0072】図4に戻って、ステップ104で基準信号
xのインパルスが確認されたら、ステップ105に移行
し、ここで周期測定用タイマがクリアスタートし、次い
でステップ106に移行し、サブルーチン処理としての
イニシャライズ処理Dが実行される。
【0073】つまり、図5の例であれば、時刻t2 にお
いて、第一回目の周期演算のためのタイマの計測が開始
されるとともに、イニシャライズ処理Dの処理が開始さ
れるのである。
【0074】このとき、イニシャライズ処理Dに要する
処理時間は、その時点における基準信号xの周期Tx
りも短いから、サブルーチン処理としてのイニシャライ
ズ処理Dが完了して図4のメインルーチンに復帰した時
点では、ステップ104の判定が「YES」となった後
に新たな基準信号xのインパルスが生成されているよう
なことはない。図5の例であれば、ステップ104の判
定が「YES」となった時刻t2 から基準信号xのその
次のインパルスが生成される時刻t3 に至るまでに、確
実にイニシャライズ処理Dは完了している。
【0075】従って、図4のステップ106から107
に移行し、基準信号xの新たなインパルスが入力される
まで待機し、このステップ107でインパルスの入力が
確認されたときの周期計測用タイマの値は、最新の基準
信号xの周期Tx を表していることになる。
【0076】そこで、ステップ107の判定が「YE
S」となったら、ステップ108に移行し、周期測定用
タイマのその時点の値が保存されるとともに、次いでス
テップ109に移行し、周期測定用タイマが再びクリア
スタートする。
【0077】そして、ステップ110に移行し、ステッ
プ108で保存した周期測定用タイマの値に基づき、基
準信号xの周期Tx が求められ、その周期Tx と固定サ
ンプリング・クロックの周期Tc とに基づき、タップ数
L及び整数タップ長L1が演算される。なお、図4の処
理が開始されてからステップ110の処理の実行回数が
2以上の場合には、後述するカウンタiの値に基づいて
タップ数Lを求め、また、そのカウンタiの値とサンプ
リング・クロック測定用タイマの値とに基づいて整数タ
ップ長L1を求めることも可能である。
【0078】次いで、ステップ111に移行し、カウン
タiが零クリアされた後に、ステップ112に移行し、
サンプリング・クロック測定用タイマがクリア・スター
トされ、そして、ステップ113に移行し、適応ディジ
タルフィルタWのi番目のフィルタ係数Wi が駆動信号
yとして出力される。
【0079】次いで、ステップ114に移行し、カウン
タiが0か否かが判定され、この判定が「YES」の場
合には、制御周期(基準信号xの周期)が始まった直後
であると判断して、一制御周期が始まったことに伴う初
期処理を実行すべく、ステップ115に移行し、伝達関
数フィルタC^に基づき、更新用基準信号RT が演算さ
れる。なお、ステップ115では、基準信号xの新たな
一周期分の更新用基準信号RT がまとめて演算される。
【0080】ステップ114の判定が「NO」の場合並
びにステップ115の処理を終えた場合には、ステップ
116に移行し、残留振動信号eが読み込まれる。そし
て、ステップ117に移行して、カウンタjが零クリア
される。
【0081】そして、ステップ118に移行し、カウン
タi及びjに基づいて上記(4)〜(7)式のいずれか
が選択され、そのときのカウンタjに対応した適応ディ
ジタルフィルタWのフィルタ係数Wj が更新される。
【0082】次いで、ステップ119に移行し、基準信
号xの次のインパルスが入力されているか否かを判定
し、ここで基準信号xが入力されていないと判定された
場合には、適応ディジタルフィルタWの次のフィルタ係
数の更新又は駆動信号yの出力処理を実行すべく、ステ
ップ120に移行する。
【0083】ステップ120では、全フィルタ係数Wj
に対する更新演算が完了しているか否か、つまりカウン
タjがタップ数L(正確には、カウンタjは0からスタ
ートするため、タップ数Lから1を減じた値)に達して
いるか否かが判定され、この判定が「NO」の場合に
は、ステップ121に移行し、カウンタjをインクリメ
ントした後に、ステップ118に戻って上述した処理を
繰り返し実行する。
【0084】しかし、ステップ120の判定が「YE
S」の場合には、適応ディジタルフィルタWのフィルタ
係数Wj のうち、駆動信号yとして必要な数のフィルタ
係数の更新処理が完了したと判断できるから、ステップ
122に移行してカウンタiをインクリメントする。次
いでステップ123に移行し、上記ステップ112でク
リア・スタートさせたサンプリング・クロック測定用タ
イマの値が固定サンプリング・クロックの周期Tc に達
するまで待機した後、上記ステップ112に戻って上述
した処理を繰り返し実行する。
【0085】一方、ステップ119で基準信号xの新た
なインパルスが入力されたと判断された場合には、ステ
ップ108に戻って、上述した処理を繰り返し実行す
る。このような図4の処理を繰り返し実行する結果、コ
ントローラ25から能動型エンジンマウント20の電磁
アクチュエータ52に対しては、基準信号xが入力され
た時点から、固定サンプリング・クロックに同期して、
適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数Wi が順番に
駆動信号yとして供給される。
【0086】この結果、励磁コイル52bに駆動信号y
に応じた磁力が発生するが、磁路形成部材78Bには、
すでに永久磁石52cによる一定の磁力が付与されてい
るから、その励磁コイル52bによる磁力は永久磁石5
2cの磁力を強める又は弱めるように作用すると考える
ことができる。このように、永久磁石52cの磁力が強
まったり弱まったりすると、可動部材78が正逆両方向
に変位し、可動部材78が変位すれば、主流体室84の
容積が変化し、その容積変化によって支持弾性体32の
拡張ばねが変形するから、この能動型エンジンマウント
20に正逆両方向の能動的な支持力が発生するのであ
る。
【0087】そして、駆動信号yとなる適応ディジタル
フィルタWの各フィルタ係数Wi は、SFXアルゴリズ
ムに従った上記(4)〜(7)式によって逐次更新され
るため、ある程度の時間が経過して適応ディジタルフィ
ルタWの各フィルタ係数Wiが最適値に収束した後は、
駆動信号yが能動型エンジンマウント20に供給される
ことによって、エンジン17から能動型エンジンマウン
ト20を介して車体18側に伝達されるアイドル振動や
こもり音振動が低減されるようになる。
【0088】さらに、本実施の形態では、図5にも例示
したように、コントローラ25に電源が投入された直後
のイニシャライズ処理を、前半処理A〜Cと後半処理D
とに分けるとともに、その後半処理Dを、第一回目の周
期測定タイマによる測定処理と並列に実行するようにし
ているから、無駄時間Te を大幅に短縮できるという利
点がある。
【0089】つまり、図6の示した従来例では、イニシ
ャライズ処理A〜Dを連続して実行する構成であるた
め、無駄時間Te は、最小でも基準信号xの周期Tx
超え、最大では周期Tx の二倍近くにも鳴るのに対し、
図5に示した本実施の形態であれば、無駄時間Te は、
最大でも基準信号xの周期Tx 未満(イニシャライズ処
理Cの完了の直前にインパルスが入力された場合)であ
り、タイミングが合えば(イニシャライズ処理Cの完了
の直後にイニシャライズが入力された場合)、無駄時間
e は略零になる。その結果、本来の振動低減制御が実
行されるまでの時間を、従来に比べて短縮できるから、
それだけ早期のうちに振動低減効果が発揮できるように
なる。
【0090】なお、能動型エンジンマウント20内の流
体共振系の共振周波数を20Hzに調節している結果、
5〜15Hzの振動であるエンジンシェイク発生時にも
ある程度の減衰力がこの能動型エンジンマウント20で
発生するため、エンジン17側で発生したエンジンシェ
イクが能動型エンジンマウント20によってある程度減
衰されるとともに、図示しない他の流体封入式エンジン
マウント等によってもエンジンシェイクは減衰されるか
ら、これによっても車体18側の振動レベルが低減され
る。
【0091】ここで、本実施の形態では、エンジン17
が振動源に対応し、能動型エンジンマウント20の荷重
センサ64以外の部分が制御振動源に対応し、荷重セン
サ64が残留振動検出手段に対応し、パルス信号生成器
19が基準信号生成手段に対応し、コントローラ25が
制御手段に対応し、図4のステップ104、105、1
07、110、119及びコントローラ25内の周期測
定用タイマが周期取得手段に対応する。
【0092】なお、上記実施の形態においては、残留振
動を能動型エンジンマウント20に内蔵した荷重センサ
64によって検出しているが、これに限定されるもので
はなく、例えば車室内の乗員足元位置にフロア振動を検
出する加速度センサを配設し、その加速度センサの出力
信号を残留振動信号eとしてもよい。
【0093】そして、上記実施の形態においては、本発
明における車両用能動型騒音振動制御装置をエンジン1
7から車体18に伝達される振動を低減する車両用能動
型振動制御装置に適用した場合について説明したが、本
発明の対象はこれに限定されるものではなく、騒音源と
してのエンジン17から車室内に伝達される騒音を低減
する車両用能動型騒音制御装置であってもよく、かかる
車両用能動型騒音制御装置とする場合には、車室内に制
御音を発生するための制御音源としてのラウドスピーカ
と、車室内の残留騒音を検出する残留騒音検出手段とし
てのマイクロフォンとを設け、上記実施の形態と同様の
演算処理を実行すれば、上記実施の形態と同様の作用効
果を得ることができる。
【0094】さらに、上記各実施の形態では、駆動信号
yを生成するアルゴリズムとしてSFXアルゴリズムを
適用しているが、適用可能なアルゴリズムはこれに限定
されるものではなく、例えば、通常のLMSアルゴリズ
ム、Filtered−XLMSアルゴリズム等であっ
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態を示す車両の概略構成図である。
【図2】能動型エンジンマウントの一例を平面視で示し
た図である。
【図3】図2のA−A矢視断面及びB−B矢視断面図で
ある。
【図4】振動低減処理の概要を示すフローチャートであ
る。
【図5】実施の形態の動作を説明するタイムチャートで
ある。
【図6】従来例の動作を説明するタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
17 エンジン(振動源) 18 車体 19 パルス信号生成器(基準信号生成手段) 20 能動型エンジンマウント(制御振動源) 25 コントローラ(制御手段) 52 電磁アクチュエータ 64 荷重センサ(残留振動検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G05B 13/02 G05D 19/02 D G05D 19/02 F16F 13/00 630C G10K 11/16 G10K 11/16 J Fターム(参考) 3D035 CA37 3J047 AA03 CA02 CB10 CD08 FA02 3J048 AA02 AC08 BA09 BE09 DA03 EA01 5D061 FF02 GG10 5H004 GA10 GA18 GB12 HA08 HA20 HB09 HB11 HB15 KA32 KA62 KC08 KC12 KC54 MA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンから発せられた騒音又は振動
    と、制御音源又は制御振動源から発せられた制御音又は
    制御振動とを干渉させることにより、騒音又は振動の低
    減を図るようになっており、 前記エンジンから発せられた騒音又は振動の周期を、前
    記エンジンのクランク軸の回転に同期したパルス信号の
    入力間隔に基づいて取得し、その取得された周期を、最
    新の前記パルス信号が生成された後の演算処理に用いる
    ようになっている車両用能動型騒音振動制御装置におい
    て、 電源が投入された直後のイニシャライズ処理と、前記騒
    音又は振動の周期の第一回目の取得処理とを、並列に実
    行するようになっていることを特徴とする車両用能動型
    騒音振動制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンから発せられた騒音又は振動と
    干渉する制御音又は制御振動を発生可能な制御音源又は
    制御振動源と、前記干渉後の騒音又は振動を検出し残留
    騒音信号又は残留振動信号として出力する残留騒音検出
    手段又は残留振動検出手段と、前記エンジンから発せら
    れた騒音又は振動に同期したインパルス列でなる基準信
    号を生成する基準信号生成手段と、前記残留騒音信号又
    は残留振動信号及び前記基準信号に基づき前記干渉後の
    騒音又は振動が低減するように前記制御音源又は制御振
    動源を駆動する駆動信号を生成し出力する制御手段と、
    を備え、 前記制御手段は、前記基準信号の最新のインパルス及び
    その一つ前のインパルスの入力間隔に基づいて前記騒音
    又は振動の周期を取得する周期取得手段を有するととも
    に、この周期取得手段が取得した前記騒音又は振動の周
    期を、前記基準信号の最新のインパルスが生成された後
    の演算処理に用いるようになっている車両用能動型騒音
    振動制御装置において、 前記制御手段は、電源が投入された直後のイニシャライ
    ズ処理と、前記周期取得手段による前記騒音又は振動の
    周期の第一回目の取得処理とを、並列に実行するように
    なっていることを特徴とする車両用能動型騒音振動制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記イニシャライズ処
    理の前半の処理が完了した時点で待機状態となり、その
    待機中に前記基準信号の新たなインパルスの入力が確認
    されたときに、前記騒音又は振動の周期の取得用のタイ
    マによる計測と、前記イニシャライズ処理の後半の処理
    とを開始し、前記後半の処理の完了後であって前記基準
    信号の新たなインパルスの入力が確認されたときの前記
    タイマの計測値に基づいて、前記騒音又は振動の第一回
    目の周期を取得するようになっている請求項2記載の車
    両用能動型騒音振動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記イニシャライズ処理の前記後半の処
    理に要する処理時間が、前記イニシャライズ処理の前記
    前半の処理が完了した直後における前記基準信号の二つ
    のインパルスの入力間隔よりも短くなるように、前記後
    半の処理を選定した請求項3記載の車両用能動型騒音振
    動制御装置。
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