JP2000000905A - 被覆材 - Google Patents

被覆材

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JP2000000905A
JP2000000905A JP10170115A JP17011598A JP2000000905A JP 2000000905 A JP2000000905 A JP 2000000905A JP 10170115 A JP10170115 A JP 10170115A JP 17011598 A JP17011598 A JP 17011598A JP 2000000905 A JP2000000905 A JP 2000000905A
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JP
Japan
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layer
film
baking
thick film
sheet
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JP10170115A
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English (en)
Inventor
Kyoko Nakagawa
京子 中川
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Otsuka Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリートや金属製の構造物のうち、大型
のもの、或いは既存の設置物に貼り付ける被覆材に関す
るものであって、構造物の耐用期間を向上する為に焼付
け被膜と無溶剤塗料を利用し、しかも、焼付け前と後で
変形しない構造を提供することである。 【解決手段】 本発明の被覆材は、芯材となる網目状シ
ート1の表裏両面に、無溶剤塗料からなる厚膜層2を夫
々付着して設け、一方の厚膜層2の表面に焼付け被膜3
を設けてあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にコンクリート
や金属製の構造物のうち、大型のもの、或いは既存の設
置物に貼り付ける被覆材に関するもので、具体的にはビ
ルの壁面や用水路の内面、或いは橋、ガードレール板等
に貼り付ける被覆材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートや金属製の構造物は、太陽
の光や、風雨に晒されることによって、腐蝕や劣化が加
速度的に進行するので、構造物の表面に塗装処理を施し
て、耐候性を向上させるのが一般的である。塗装膜は焼
付け加工を施すと、膜自体が強靱となって耐久性が向上
し、長期間使用できるようになるが、上記した種類の構
造物、即ち、大型のもの、或いは既存の設置物は、焼付
け加工をすることが不向きであるため、従来の塗装処理
は自然乾燥によって行われている。ところが、自然乾燥
の塗装膜は、焼付け被膜に比べて耐用期間が著しく短い
ので、頻繁に再塗装しなければならない煩わしさがあっ
た。ところで、なぜ上記した構造物が焼付け加工に不向
きであるかと言えば、大型の構造物の場合は、焼付け炉
自体が構造物に対応した特別な大きさでなければなら
ず、そのような大型設備は費用がかさむので、購入をた
めらう要因となり易かった。そのうえ、特別に大きな構
造物の場合は、現場で施工するものもあり、焼付け炉へ
の投入自体が不可能だからである。一方、既存の設置物
に焼付け処理する場合は、一旦取り外す必要があるの
で、その着脱の手間が煩わしい為である。
【0003】そこで本発明者は、下地材の表面に焼付け
被膜を設けた被覆材を上記した構造物に貼り付けること
によって、焼付け被膜の特性を活用することを思い付い
た。下地材は、コンクリートと金属の双方への密着具合
が良好で、しかも、焼付け加工によって変形しない性質
が求められる。また、焼付け被膜は溶剤を含む樹脂を用
いているのでピンホールを有しており、そのピンホール
から水や空気を下地材に通すので、下地材はそれらを通
過しない性質があれば、構造物の腐蝕や劣化を抑えるに
は望ましかった。本発明者は上記した3つの条件のう
ち、2つを満たす素材として、無溶剤塗料に着目した。
これは、コンクリートと金属の双方への密着具合が良好
で、厚膜層に形成してもピンホールが発生しない性質が
あるが、焼付け被膜の処理を施すと、焼付け前と焼付け
後で形状が変形する欠点があった。そして、無溶剤塗料
を用いた種々の形態の下地材の試作を本発明者は行っ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みて成されたものであり、その目的とするところは、構
造物の耐用期間を向上する為に焼付け被膜と無溶剤塗料
を利用し、しかも、焼付け前と後で変形しない被覆材を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の被覆材は、芯材
となる網目状シートの表裏両面に、無溶剤塗料からなる
厚膜層を夫々付着して設け、一方の厚膜層の表面に焼付
け被膜を設けてあることを特徴とする。
【0006】本被覆材は金属に貼り付ける場合には、焼
付け被膜を設けてない方の厚膜層の表面を、サンドペー
パー等で粗面にし、その粗面に接着剤をつけて、きれい
な金属面に貼り付ける。また、本被覆材はコンクリート
に貼り付ける場合には、上記した構造に加えて、焼付け
被膜を設けてない方の厚膜層の表面の全域に、砂を散在
する状態で一体に設けたものを用い、砂面側に接着剤を
つけて、きれいなコンクリート面に貼り付ける。シート
は金属の網、または繊維を編んだり、織ったりしたもの
を用い、シートの網目を介して双方の厚膜層を一体に連
結した状態にする。被覆材の形状は、構造物の貼付け面
に対応した形状であればよく、平板形状や、曲面形状、
或いは、U字状のように限定されない。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の被覆材10は図1及び図
2に示すように、薄い平板形状をなし、シート1と、シ
ート1の表面並びに裏面に夫々付着してなる一対の厚膜
層2,2と、一方の厚膜層2の表面を覆う焼付け被膜3
と、他方の厚膜層2の表面に付着してなる砂4と、を備
えたものである。また、本被覆材10は、全体で1〜3
mm程度に形成してあり、シートは約1mm以下、厚膜
層は0.5〜1mm,焼付け被膜は30〜60μm、砂
は直径0.5mm以下のものを用いてある。
【0008】厚膜層2の材料である無溶剤塗料として
は、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリウレア樹脂、アクリル樹脂系の溶剤を含まない
ものを用いる。具体的には、三井金属塗料化学株式会社
より製造販売している商品名「ミゼロンS−100/A
−1000」を使用する。これは溶剤を全く含有しない
ポリウレタン樹脂を主成分とする塗料液と、変性イソシ
アネート樹脂から成る硬化剤との2液型塗料で、塗料液
に対する硬化剤の混合率を約2:1〜4:1の割合で混
合したものである。塗料液の組成成分は、ポリオール樹
脂40〜60%、着色顔料30〜40%、体質顔料2〜
10%、添加剤5〜15%からなり、硬化剤の組成は変
性イソシアネート樹脂100%である。上記した無溶剤
塗料からなる厚膜層2は、耐久性、耐摩耗性、耐水性、
非透水性に優れ、柔軟で弾力性があり、比熱が大きく、
コンクリートと金属の双方への密着具合が良好であると
いう特徴を有する。一方、厚膜層2は、多彩な色彩を得
るには不向きで、これを長期の間、屋外に放置しておく
と変色(黄変)や退色が生じ、さらに、厚膜層2単体を
焼付け炉に投入すると、変形する性質がある。
【0009】シート1の素材としては、ガラス繊維、炭
素繊維、化学繊維、アラミド繊維、発熱体繊維等を用
い、化学繊維の具体例としては、マイロン、ポリエステ
ル、レーヨン、ナイロン、ウレタン等が挙げられる。そ
して、このシート1を一対の厚膜層2,2の間に介在す
ることによって、焼付け炉に投入する前と投入後の形状
が変わらなくなることが実験結果から実証された。
【0010】焼付け被膜3の塗料としては、耐候性、滑
性、着色性に優れた素材、例えば溶剤を含むフッソ樹脂
やウレタン樹脂等を用いる。そして、この焼付け被膜3
で厚膜層2をコーティングすることによって、風雨は厚
膜層2に殆ど当たらず、厚膜層2の劣化を防ぐ。また、
焼付け被膜3は透明であれば、上記効果だけであるが、
着色を施せば光が厚膜層2に当たらず、厚膜層2の劣化
を一段と抑えることができ、しかも、着色に不向きな厚
膜層2を覆って多彩な色彩を得ることができ、美観上優
れた効果を発揮する。さらに、焼付け被膜3自体が滑性
に優れているので、本被覆材を雪が付着しやすい箇所に
貼り付けておけば、厚膜層2の断熱作用と相俟って、雪
固まりや氷柱の発生を防ぐこともできる。なお、砂4は
特別素材を限定しておらず、例えば、硅砂を用いる。
【0011】本発明の被覆材10の作製手順を以下に説
明する。まず、ガラス板の表面にフィルムを貼る。この
際に、ガラス板とフィルムの間に気泡ができないように
して、フィルムを密着させる。次に、厚膜層2となる無
溶剤塗料を吹付けて任意の膜厚とし、無溶剤塗料が半乾
きになった時点で、シート1を載せる。続いて、シート
1の上に、もう一方の厚膜層2となる無溶剤塗料を吹付
けて任意の膜厚とする。シート1を隠蔽した無溶剤塗料
が半乾きになった時点で、その上からミゼロンシーラを
まぶした砂4を振り掛け、乾燥した後に余分な砂4を払
い落とす。次に、この半製品をガラス板から剥がすと共
にフィルムを剥がし、その後に剥がした面に焼付け被膜
3の塗料を吹付け、焼付け炉内に投入して所定の温度で
一定時間経過させ、取出すことによって完成品となる。
そして、この完成品は焼付け前と同一形状をしている。
なお、ミゼロンシーラとは、砂と無溶剤塗料(厚膜層
2)とを強力且つ緊密に密着させる為のプライマーであ
る。
【0012】上記手順で作製した被覆材10は、次のよ
うにしてコンクリート面に貼り付ける。まず、コンクリ
ート面が汚れている場合は、洗浄、乾燥を行った後にミ
ゼロンシーラを塗布し、一方、被覆材10の砂面側に接
着剤となる無溶剤塗料を塗布し、砂面側をコンクリート
面に押し付けてタイル状に貼り付ける。被覆材10の砂
面は接着面となり、この面を粗面にしてあるので、密着
強度が向上する。また、コンクリート面を清掃した後
に、単に、接着剤を塗り、被覆材の砂面側をそのまま押
し付けて貼り付ける手法もある。コンクリート面が汚れ
てない場合は、清掃することなくそのまま貼り付け処理
を行う。
【0013】また、作製方法には別の手順もある。例え
ば既存の設置物であるガードレールの上縁を覆う為に、
被覆材10を逆U字状に形成する場合は次のように行
う。既製品のガードレールを用意し、その上側部分の表
面にフィルムを逆U字状に貼り、その上から無溶剤塗料
を吹き付け、以下、シートを載せ、無溶剤塗料を吹き付
け、乾燥した後に、この半製品をガードレールから外
す。そして、半製品からフィルムを剥がした後に、焼付
け皮膜の塗料を吹き付け、そのまま焼付け炉に投入して
完成させる。無溶剤塗料はダレをおこさず、速やかに乾
燥硬化するので、所望の膜厚及び形状に形成できる。こ
のように作製した被覆材は、接着剤を塗って現場で嵌め
込むようにして取り付ける。
【0014】
【発明の効果】本発明の被覆材は一対の厚膜層の間にシ
ートを介在してあるので、厚膜層の表面に焼付け被膜を
形成する加工を施しても、被覆材自体が焼付け加工前と
同じ形状を保持することが、実験結果から実証された。
そして、厚膜層はコンクリートと金属の双方への密着具
合が良好で、ピンホールが発生しない性質があるので、
構造物の耐用期間を向上する下地材としては最適で、そ
の上、焼付け被膜によって厚膜層自体も保護されること
から、構造物の耐用期間を大巾に向上することができ
る。また、無溶剤塗料の厚膜層には人力で曲がる程度の
柔軟性があるので、本被覆材は落としても割れず、取り
扱いにも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被覆材を示す斜視図である。
【図2】本発明の被覆材を示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 シート 2 厚膜層 3 焼付け被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA20 AA37 AG00 AK04 AK17 AK25 AK36 AK47 AK51 AK53 AK54 BA04 BA05 BA07 BA10C BA10D BA13 CA13 CC00D CC10B CC10C DC16A EJ42D GB07 GB90 JK10 JK13 JL00 JL04 JL05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材となる網目状シート(1)の表裏両
    面に、無溶剤塗料からなる厚膜層(2)を夫々付着して
    設け、一方の厚膜層(2)の表面に焼付け被膜(3)を
    設けてあることを特徴とする被覆材。
JP10170115A 1998-06-17 1998-06-17 被覆材 Pending JP2000000905A (ja)

Priority Applications (1)

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JP10170115A JP2000000905A (ja) 1998-06-17 1998-06-17 被覆材

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