WO2024071309A1 - 撮像素子、電子機器 - Google Patents

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Abstract

本技術は、製造時に行う検査に掛かる手間や時間を低減させることができるようにする撮像素子、電子機器に関する。 光電変換素子を含む画素が2次元的に配列された画素アレイ部と、画素アレイ部が設けられている第1の面側に開口部を有するパッドと、パッドの底部に露出された状態で設けられている電極と、第1の面と逆側の第2の面に開口部を有する貫通電極と、第2の面に積層された再配線層とを備え、貫通電極内は空洞である。本技術は、例えば、WLCSP(Wafer-Level Chip Size Package)の撮像素子に適用できる。

Description

撮像素子、電子機器
 本技術は、撮像素子、電子機器に関し、例えば、小型化ができる撮像素子、電子機器に関する。
 従来、受光面の受光領域及び周辺回路領域の全体に透明接着剤を塗布して透明部材を載置固定した撮像素子が提案されている(特許文献1乃至3参照)。
特開2004-207461号公報 特開2008-270650号公報 特開2012-175461号公報
 撮像素子には更なる低背化(小型化)の要請があり、上述した従来の撮像素子は、各部を薄くするための工夫の余地があった。また例えば、製造時に撮像素子の特性を検査する場合に、その検査にかかる手間や時間を軽減することが望まれている。
 本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、撮像素子をさらに小型化でき、または/および検査に掛かる手間や時間が軽減できるようにするものである。
 本技術の一側面の第1の撮像素子は、光電変換素子を含む画素が2次元的に配列された画素アレイ部と、前記画素アレイ部が設けられている第1の面側に開口部を有するパッドと、前記パッドの底部に露出された状態で設けられている電極と、前記第1の面と逆側の第2の面に開口部を有する貫通電極と、前記第2の面に積層された再配線層とを備え、前記貫通電極内は空洞である撮像素子である。
 本技術の一側面の第2の撮像素子は、光電変換素子を含む画素が2次元的に配列された画素アレイ部と、前記画素アレイ部からの信号を処理する回路と接続され、撮像素子の側面において露出している配線と、前記配線の一部に設けられたヒューズとを備える撮像素子である。
 本技術の一側面の電子機器は、光電変換素子を含む画素が2次元的に配列された画素アレイ部と、前記画素アレイ部が設けられている第1の面側に開口部を有するパッドと、前記パッドの底部に露出された状態で設けられている電極と、前記第1の面と逆側の第2の面に開口部を有する貫通電極と、前記第2の面に積層された再配線層とを備え、前記貫通電極内は空洞である撮像素子と、前記撮像素子からの信号を処理知る処理部とを備える電子機器である。
 本技術の一側面の第1の撮像素子においては、光電変換素子を含む画素が2次元的に配列された画素アレイ部と、前記画素アレイ部が設けられている第1の面側に開口部を有するパッドと、前記パッドの底部に露出された状態で設けられている電極と、前記第1の面と逆側の第2の面に開口部を有する貫通電極と、前記第2の面に積層された再配線層とが備えられ、前記貫通電極内は空洞である。
 本技術の一側面の第2の撮像素子においては、光電変換素子を含む画素が2次元的に配列された画素アレイ部と、前記画素アレイ部からの信号を処理する回路と接続され、撮像素子の側面において露出している配線と、前記配線の一部に設けられたヒューズとが備えられる。
 本技術の一側面の電子機器においては、前記第1の撮像素子が備えられる。
 なお、電子機器は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
本技術を適用した撮像素子の一実施の形態における構成を示す図である。 画素の回路構成例を示す図である。 パッドの配置について説明するための図である。 第1の実施の形態における撮像素子の構成例を示す図である。 第2の実施の形態における撮像素子の構成例を示す図である。 パッドと貫通電極との位置関係について説明するための図である。 パッドと貫通電極との位置関係について説明するための図である。 撮像素子の製造について説明するための図である。 第3の実施の形態における撮像素子の構成例を示す図である。 第3の実施の形態における撮像素子の構成例を示す図である。 第4の実施の形態における撮像素子の構成例を示す図である。 パッドと貫通電極76間の距離について説明するための図である。 第4の実施の形態における撮像素子の構成例を示す図である。 第5の実施の形態における撮像素子の構成例を示す図である。 第6の実施の形態における撮像素子の構成例を示す図である。 電極における反射光について説明するための図である。 第7の実施の形態におけるパッドの構成例を示す図である。 第8の実施の形態におけるパッドの構成例を示す図である。 第8の実施の形態における撮像素子の構成例を示す図である。 第9の実施の形態における撮像素子の構成例を示す図である。 第10の実施の形態における撮像素子の構成例を示す図である。 第11の実施の形態における撮像素子の平面構成例を示す図である。 第11の実施の形態における撮像素子の断面構成例を示す図である。 第11の実施の形態における撮像素子の他の構成例を示す図である。 撮像素子に対する検査時の針の位置について説明するための図である。 第11の実施の形態における撮像素子の他の平面構成例を示す図である。 第11の実施の形態における撮像素子の他の断面構成例を示す図である。 撮像素子の製造について説明するための図である。 撮像素子の製造について説明するための図である。 第11の実施の形態における引き出し配線の構成例を示す図である。 第11の実施の形態における引き出し配線の構成例を示す図である。 第11の実施の形態における撮像素子の他の平面構成例を示す図である。 第11の実施の形態における撮像素子の他の断面構成例を示す図である。 第12の実施の形態における撮像素子の構成例を示す図である。 ダイシングラインの位置について説明するための図である。 ダイシングラインの位置について説明するための図である。 第12の実施の形態における撮像素子の他の断面構成例を示す図である。 第12の実施の形態における撮像素子の他の平面構成例を示す図である。 電子機器の構成例を示す図である。 内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。 カメラヘッド及びCCUの機能構成の一例を示すブロック図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
 以下に、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。
 <撮像素子の概略構成例>
 図1は、本技術の実施の形態に適用されるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子の一例の概略構成例を示している。
 図1に示されるように、撮像素子(素子チップ)1は、半導体基板11(例えばシリコン基板)に複数の光電変換素子を含む画素2が規則的に2次元的に配列された画素アレイ部3(画素領域、いわゆる撮像領域)と、周辺回路領域とを有して構成される。
 画素2は、光電変換素子(例えば、PD(Photo Diode))と、複数の画素トランジスタ(いわゆるMOSトランジスタ)を有してなる。複数の画素トランジスタは、例えば、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、および増幅トランジスタの3つのトランジスタで構成することができ、さらに選択トランジスタを追加して4つのトランジスタで構成することもできる。
 また、画素2は、画素共有構造とすることもできる。画素共有構造は、複数のフォトダイオード、複数の転送トランジスタ、共有される1つのフローティングディフュージョン、および、共有される1つずつの他の画素トランジスタから構成される。フォトダイオードは、光電変換素子である。
 周辺回路領域は、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5、水平駆動回路6、出力回路7、および制御回路8から構成される。
 制御回路8は、入力クロックや、動作モード等を指令するデータを受け取り、また、撮像素子1の内部情報等のデータを出力する。具体的には、制御回路8は、垂直同期信号、水平同期信号、およびマスタクロックに基づいて、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5、および水平駆動回路6の動作の基準となるクロック信号や制御信号を生成する。制御回路8は、これらの信号を垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5、および水平駆動回路6に入力する。
 垂直駆動回路4は、例えばシフトレジスタによって構成され、画素駆動配線を選択し、選択された画素駆動配線に画素2を駆動するためのパルスを供給し、行単位で画素2を駆動する。具体的には、垂直駆動回路4は、画素アレイ部3の各画素2を行単位で順次垂直方向に選択走査し、垂直信号線9を通して各画素2の光電変換素子において受光量に応じて生成した信号電荷に基づいた画素信号をカラム信号処理回路5に供給する。
 カラム信号処理回路5は、画素2の例えば列毎に配置されており、1行分の画素2から出力される信号を画素列毎にノイズ除去等の信号処理を行う。具体的には、カラム信号処理回路5は、画素2固有の固定パターンノイズを除去するためのCDS(Correlated Double Sampling)や、信号増幅、A/D(Analog/Digital)変換等の信号処理を行う。カラム信号処理回路5の出力段には、水平選択スイッチ(図示せず)が水平信号線10との間に接続されて設けられる。
 水平駆動回路6は、例えばシフトレジスタによって構成され、水平走査パルスを順次出力することによって、カラム信号処理回路5の各々を順番に選択し、カラム信号処理回路5の各々から画素信号を水平信号線10に出力させる。
 出力回路7は、カラム信号処理回路5の各々から水平信号線10を通して順次に供給される信号に対し、信号処理を行って出力する。出力回路7は、例えば、バッファリングだけを行う場合もあるし、黒レベル調整、列ばらつき補正、各種デジタル信号処理等を行う場合もある。
 入出力端子12は、外部と信号のやりとりをするために設けられる。
 <画素の回路構成>
 図3は、画素2の回路構成を説明する図である。同図には、一般的な4トランジスタ方式の構成の画素の等価回路を示してある。同図に示す画素は、フォトダイオード21と、4つのトランジスタ(転送トランジスタ22、リセットトランジスタ24、増幅トランジスタ25、選択トランジスタ26)とを備えている。
 フォトダイオード21は、受光した光量に応じた電流を光電変換によって発生させる。フォトダイオード21のアノードはグランドに接続され、そのカソードは転送トランジスタ22のドレインに接続される。画素2には、垂直駆動回路4のリセット信号生成回路や各種ドライバから、各種の制御信号が入力される。
 転送トランジスタ22のゲートには、転送ゲート信号を伝送するための信号線が接続される。転送トランジスタ22のソースは、リセットトランジスタ24のソースと、増幅トランジスタ25のゲートとの接続点に対して接続される。この接続点は信号電荷を蓄積する容量であるフローティングディフュージョン23を構成する。
 転送トランジスタ22は、ゲートに信号線を通じて転送信号が入力されるとオンし、フォトダイオード21の光電変換によって蓄積された信号電荷(ここでは、光電子)をフローティングディフュージョン23に転送する。
 リセットトランジスタ24のゲートには、リセット信号を伝送するための信号線が接続され、ドレインに定電圧源VDDが接続される。リセットトランジスタ24は、信号線を通じてゲートにリセット信号が入力されるとオンし、フローティングディフュージョン23を定電圧源VDDの電圧にリセットする。一方、信号線を通じてゲートにリセット信号が入力されていない場合は、リセットトランジスタ24はオフし、フローティングディフュージョン23と定電圧源VDDとの間に所定のポテンシャル障壁を形成する。
 増幅トランジスタ25は、ゲートをフローティングディフュージョン23に接続され、ドレインを定電圧源VDDに接続され、ソースを選択トランジスタ26のドレインに接続されたソースフォロワを構成している。
 選択トランジスタ26は、ゲートに選択信号の信号線が接続され、ソースが垂直信号線9に接続される。選択トランジスタ26は、信号線を通じてゲートに制御信号(アドレス信号またはセレクト信号)を入力されるとオンし、信号線を通じてゲートにこの制御信号を入力されていない場合はオフする。
 選択トランジスタ26がオンすると、増幅トランジスタ25は、フローティングディフュージョン23の電圧を増幅して垂直信号線9に出力する。垂直信号線9を通じて各画素から出力された電圧は、カラム信号処理回路5に入力される。
 なお、画素の回路構成は、図2に示した構成のみならず、3トランジスタ方式の構成や、他の4トランジスタ方式の構成等、公知の種々の構成を採用可能である。例えば、他の4トランジスタ方式の構成としては、増幅トランジスタ25と定電圧源VDDとの間に選択トランジスタ26を配置した構成が挙げられる。
 <画素の平面構成例>
 図3は、撮像素子1の平面構成例を示す図である。図3には、撮像素子1の光入射面側から見たときの平面構成例を示す。画素2の中央領域には、画素アレイ部3が設けられている。画素アレイ部3の外周領域には、パッド51-1乃至51-8が設けられている。
 画素アレイ部3の図中左側には、パッド51-1乃至51-4が設けられ、図中右側には、パッド51-5乃至51-8が設けられている。以下の説明において、パッド51-1乃至51-8を個々に区別する必要がない場合、単にパッド51と記載する。他の部分についても同様の記載を行う。
 パッド51は、例えば製造時に撮像素子1を検査するときに、検査用の針が落とされる部分である。ここでは、検査用の針が落とされる部分であるとして説明を続けるが、例えば外部の回路と接続される端子として用いられたり、他の用途で用いられたりする構成とすることもできる。
 <画素の断面構成例>
 図4は、第1の実施の形態における撮像素子1aの断面構成例を示す図である。撮像素子1aは、被写体から入射する光を受光して光電変換し、光量に応じた電気信号を出力する。撮像素子1aは、ウェハ(シリコンウェハ)を切り出す前に端子の形成や配線などを行ってからウェハのダイシングを行う方法によって形成されたWLCSP(Wafer-Level Chip Size Package)とすることができる。
 撮像素子1aは、半導体基板80の表面側(光入射面と逆側の面側、図中下側)と裏面側(光入射面側、図中上側)にそれぞれ1又は複数の層が形成されている。これらの層は、化学気相成長法、物理気相成長法、スピンコート法等の塗布法、リソグラフィ技術、支持基板や別途製造された周辺回路基板等の貼着、等により形成される。半導体基板80の受光面である裏面側には、カラーフィルタ82とオンチップレンズ83が積層されている。
 半導体基板80には、パッド51が開口されている。パッド51は、半導体基板80を略貫通する程度の深さまで形成され、その底部には電極52が形成されている。電極52は、露出した状態で形成されている。パッド51は、上記したように、検査時に針が落とされる、換言すれば、検査装置と接続される部分であり、検査時の針が、電極52と接続されるように構成されている。
 半導体基板80の表面側には、配線層81が積層されている。配線層81の更に表側であり支持基板71の表側には再配線層70が設けられている。なお、半導体基板80の各面に積層される各層の間に他の層を積層して介在させてもよい。半導体基板80には、例えばシリコンウェハ等の半導体基板が用いられる。
 撮像素子1aの種類は特に限定されず、表面照射型でも裏面照射型でもよい。撮像素子1aは、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)又は他の方式のいずれでもよい。表面照射型の撮像素子の場合、配線層81は半導体基板80とカラーフィルタ82の間に形成されることになる。なお、以下では、WLCSPの撮像素子1aとして裏面照射型のCMOSイメージセンサを例に挙げ説明を行う。
 半導体基板80は、画素アレイ部3に該当する領域に光電変換素子としての複数のフォトダイオード21が並設されている。半導体基板80の画素アレイ部3の表面に沿う内部には、図示はしないが、画素トランジスタ(転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ、選択トランジスタ)も設けられている。画素トランジスタは基本的に各画素にそれぞれ設けられる。ただし、フローティングディフュージョン(FD)を複数画素で共有するFD共有方式の場合は、転送トランジスタは各画素にそれぞれ設けられるが、それ以外の画素トランジスタはFD毎に設けられる。
 半導体基板80は、その表面に積層された配線層81を構成する画素駆動線や垂直信号線を介して周辺回路と接続されている。周辺回路は、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5、水平駆動回路6、制御回路8等の一部又は全部を含んで構成される。周辺回路は、画素アレイ部3の外側に設けられる周辺回路領域や周辺回路基板に形成される。
 半導体基板80の裏面の上には、フォトダイオード21の各位置に対応するように複数のカラーフィルタ82が積層されている。カラーフィルタ82の上には、カラーフィルタ82の各位置に対応させて複数のオンチップレンズ83が積層されている。オンチップレンズ83は、例えば、SiN膜(シリコン窒化膜)、SiON膜(シリコン窒化酸化膜)、SiO膜(シリコン酸化膜)等の高屈折率の無機膜を用いて形成され、エッチバック法により形成することができる。これらの膜は屈折率1.4~2.0程度である。
 半導体基板80の表面には、上述したように配線層81が積層されている。周辺回路基板を別途製造してイメージセンサに3次元積層して一体化する場合、配線層81の表側に周辺回路基板が貼着される。配線層81の更に表側又は周辺回路基板の表側には、バルクシリコン等の支持基板71が貼着される。
 撮像素子1aには、この支持基板71を表面(半導体基板80に対向しない側面)から裏面に向けて貫通する貫通電極(例えばTSV(Through Silicon Via))76が形成されている。貫通電極76は、支持基板71を貫通して設けられている。
 支持基板71の表面には再配線層70が積層される。再配線層70は、支持基板71の表面側に形成される金属配線としての再配線74と、これを覆うソルダーレジスト75と、撮像素子1aの接続端子となるランド74’とで構成される。図4に示した例では、さらに再配線74の図中上側にバリアメタル73が形成され、さらにバリアメタル73の図中上側に絶縁膜72が形成されている。
 絶縁膜72は、例えばSiO(酸化シリコン)で形成される。バリアメタル73は、例えば、Ti(チタン)で形成される。再配線74は、例えば、Cu(銅)で形成される。絶縁膜72、バリアメタル73、および再配線74は、貫通電極76内の側壁および底部(図中、パッド51側)にも形成されている。再配線74は、撮像素子1a内の配線と支持基板71の表面に設けられるランド74’とを電気的に接続する。
 ランド74’は、撮像素子1aの実装先になる基板の接続端子に対応する位置に形成されており、基板の接続端子はランド74’に接続されることで再配線74を介して貫通電極76と接続されている配線に接続される。貫通電極76及び再配線74は、ランド74’を除いてソルダーレジスト75で覆われて絶縁されている。なお、本実施の形態ではLGA(Land Grid Array)構造を例に取り説明したが、ランド74’に半田ボールを形成してBGA(Ball Grid Array)構造としてもよい。また、ランド74’上に金属のポストを立てた構造でも良い。
 この貫通電極76を介した再配線層70を採用することにより、撮像素子1aの側面を回り込むように金属配線(ワイヤ)を引き回す必要がなくなり、モジュールの実装面積が縮小し、部品点数の削減、製造工程の効率化等のメリットがある。また、金属配線を引き回す必要がなくなるから、配線長が短縮されるため電気的特性が向上するとともに、微細且つ自由な設計が可能になる。これにより、信号の伝送品質を向上することが可能であり、モジュールの出力信号を利用した後段の各種信号処理の品質(例えば画像処理における画質)を向上することができる。
 図4に示した撮像素子1aは、撮像素子1aの光入射面側(オンチップレンズ83が形成されている側)には、ガラス基板が積層されていない構成とすることができる。ガラス基板を積層しない構造とすることで、撮像素子1aをより低背化(薄型化)することができる。
 図4に示した撮像素子1のパッド51と貫通電極76は、テーパ状に形成されている。図4に示した例では、開口部が広く、底部が狭く形成されている。なお、ここでは、テーパ上の開口部が広い方を開口部とし、開口部が狭い方を底部とする。
 パッド51は、図中上側の開口部が広く、電極52が設けられている底部側が狭く形成されている。貫通電極76は、ソルダーレジスト75が形成されている側の開口部が広く、パッド51側が形成されている底部側の開口部が狭く形成されている。
 パッド51と貫通電極76の断面視における形状は、テーパ状(台形形状)であっても良いし、テーパ状以外の形状、例えば、長方形であっても良い。
 パッド51の底部に設けられる電極52は、露出された状態で設けられている。貫通電極76は、空間を有する構造とされている。貫通電極76の底部と開口部(ソルダーレジスト75)との間は、空洞とされている。空洞が設けられた構成によれば、その空洞の部分に材料を充填しない分だけ、用いる材料の量を低減することができる。
 パッド51と貫通電極76は、図4に示した断面構造において、縦方向(図中上下方向)に一直線上に配置されている。断面視において、パッド51の中心軸と、貫通電極76の中心軸は、ほぼ直線(多少のずれが生じている場合も含む)上に位置するように構成されている。図示はしないが、平面視においては、パッド51と貫通電極76は、重畳した領域がある状態で形成されている。
 電極52が露出した構成であるため、例えば、製造時の検査時に検査用の針を電極52に落とし、検査装置と接続し、撮像素子1aの検査を行うことができる。
 <第2の実施の形態における撮像素子の構成例>
 図5は、第2の実施の形態における撮像素子1bの断面構成例を示す図である。第2の実施の形態における撮像素子1b(図5)と、第1の実施の形態における撮像素子1a(図4)において、同一の部分には同一の符号を付し、適宜、その説明は省略する。
 図5に示した撮像素子1bと、図4に示した撮像素子1aを比較するに、撮像素子1bは、貫通電極76bが形成されている位置が、内側に形成されている点が、撮像素子1aと異なり、他の点は同様である。
 図5に示した撮像素子1bは、貫通電極76bが内側に移動したため、パッド51と貫通電極76bは、ずれた位置に形成された構造とされている。例えば、図5中、左側にあるパッド51と貫通電極76bの位置関係は、パッド51よりも、貫通電極76bが、撮像素子1bの中央側に近い位置に形成されている。同じく図5中、右側にあるパッド51と貫通電極76bの位置関係は、パッド51よりも、貫通電極76bが、撮像素子1bの中央側に近い位置に形成されている。
 図4を再度参照する。図4に示した撮像素子1aにおいては、パッド51と貫通電極76a(貫通電極76bと区別するため、貫通電極76aと記述する)は、縦方向(図中上下方向)において、一直線上に配置されている。これに対して、図5に示した撮像素子1bにおいては、パッド51と貫通電極76bは、縦方向(図中上下方向)において、直線上に配置されておらず、パッド51の中心線と貫通電極76bの中心線がずれた位置にあるように形成されている。
 図4に示した撮像素子1aにおいては、パッド51と貫通電極76aが一直線上に形成されているため、パッド51の底部と貫通電極76aの底部との距離が短くなる。すなわち、パッド51と貫通電極76aとの間の基板の厚さが薄くなる。検査時に、パッド51の電極52に、検査用の針が落とされる、換言すれば、基板が薄い部分に針が落とされるため、その薄い部分にクラックなどが発生してしまう恐れがある。このような恐れがある場合、他の方法、例えば、ウェハから個片化された撮像素子1aを取り出し、ランド74’に検査用の針を接続して検査するなどの検査方法で検査を行う必要があり、検査に掛かる手間、時間などが増えてしまう可能性ある。
 図5に示した撮像素子1bにおいては、パッド51と貫通電極76bが一直線上には形成されていないため、パッド51の底部(電極52)下側には、貫通電極76bは位置せず、空洞の領域が存在していない。よって、パッド51の部分の強度は保たれ、検査時に、パッド51の電極52に、検査用の針が落とされても、その部分が破損してしまうようなことを防ぐことができる。よって、検査時に、ウェハ状態で、撮像素子1bを検査することができ、検査に掛かる手間、時間を軽減することが可能となる。
 撮像素子1bの構造においては、電極52が露出した構成であるため、例えば、製造時の検査時に検査用の針を電極52に落とし、検査装置と接続し、撮像素子1bの検査を行うことができる。
 また、電極52が設けられている領域の強度は、検査時に針が落とされるときに掛かる力に十分耐えられる強度とすることができ、電極52や電極52下部の配線層間の膜などにクラックなどが発生するようなことを防ぐことができる。パッド51の導通性や安定した接続抵抗を得ることができる。
 図5に示した撮像素子1bの構造においても、ガラス基板が配置されず、ランド74’が形成されているなど、撮像素子1a(図4)と同等の構成を有するため、撮像素子1bを薄型化(小型化)することも可能となる。
 図6を参照し、パッド51と貫通電極76bのずれについて説明を加える。図6のAに示した例は、パッド51と貫通電極76bは、ずれた位置にあるが、一部重なりがある状態を示している。このように重なりがあると、その重なりがある部分の基板が薄くなり、強度的に弱くなる可能性があるため、このような重なりがない位置にパッド51と貫通電極76bは形成される。
 ずなわち、図6のBに示すように、パッド51と貫通電極76bは、ずれた位置にあり、かつ、重なる部分がない状態で形成されている。パッド51と貫通電極76bをテーパ状に形成した場合、パッド51の開口部の端と貫通電極76bの開口部の端とが重ならない位置に、パッド51と貫通電極76bは形成される。このように重なりが無い状態にパッド51と貫通電極76bを形成することで、強度的に弱くなるような部分がない構成とすることができる。
 このように、パッド51と貫通電極76bに重なる部分がないように構成した場合、平面構成例としては、図7に示したようになる。図7を参照するに、撮像素子1bをパッド51側から見た場合、パッド51の左側または右側に貫通電極76b(の空洞の部分)が形成され、パッド51と貫通電極76bは、平面視において重畳する領域がないように形成されている。
 このように、平面視において、パッド51と貫通電極76bは、ずれた位置に配置され、重なる部分がない位置にそれぞれ形成されている。
 <撮像素子の製造について>
 図8を参照し、図6に示した断面構成を有する撮像素子1bの製造に関して説明する。
 工程S11において、半導体基板80の画素アレイ部3に、半導体基板80の表面の側から、複数の単位画素2の構成要素(素子分離、フォトダイオード21、画素トランジスタのソース領域/ドレイン領域、等)が、例えばイオン注入により二次元マトリクス状の二次元配列で形成される。
 半導体基板80の表面の上に、層間絶縁膜を介して複数層の配線を配置した配線層81が積層される。配線層81には、信号をチップ外へ出力するためのパッド51が開口され、パッド51の底部に電極52が形成される。配線層81の上にはSiO2膜等の層間絶縁膜が積層され、この層間絶縁膜がCMP(化学的機械研磨)で平坦化され、配線層81の表面が略平坦面に形成される。
 配線層81の略平坦面に対し、支持基板71が貼り合されて補強される。支持基板71には、例えばバルクシリコン等の半導体基板が用いられる。
 半導体基板80の裏面の上に透明な平坦化膜(不図示)及びカラーフィルタ82が形成される。平坦化膜は、例えば、熱可塑性樹脂をスピンコート法によって成膜した後、熱硬化処理を行うことにより形成される。この平坦化膜上に、緑色、赤色、青色からなる原色系フィルタとして、例えばベイヤー配列のカラーフィルタ82が形成される。このカラーフィルタ82は、各単位画素2に対応させて形成され、例えば、赤色カラーフィルタ、緑色カラーフィルタ、青色カラーフィルタの3色のカラーフィルタからなる。上記カラーフィルタ82は上記光の3原色に限らず、補色系カラーフィルタを用いたり、白色カラーフィルタを組み合わせて用いたりすることもできる。カラーフィルタ82の上面には、必要に応じて更に平坦化膜を設けてもよい。
 カラーフィルタ82上に、オンチップレンズ83が形成される。オンチップレンズ83は、例えば、アクリル系樹脂材料、スチレン系樹脂材料、エポキシ系樹脂材料等の熱硬化透明樹脂材料をスピンコートし熱硬化、SiOやSiN、SiONの無機材料をプラズマCVD法で成膜した後レンズ形状にしたレジストをパターニングしエッチバックする方法で形成される。
 画素アレイ部3の外周の周辺回路領域に、半導体基板80を貫通し、配線層81又は周辺回路基板に形成された電極52まで貫通する貫通孔がドライエッチング等で形成されることで、パッド51となる部分が開口される。このパッド51に検査用の針(プローブ)を挿入し電極52に接触させることで、周辺回路の動作確認等の検査を行うことができる。後述するように、この検査は、ダイシング後に、ダイシングリング上にチップ(撮像素子1b)がある状態で、換言すれば、ウェハの状態を維持した状態で行うことができる。
 工程S12において、支持基板71を貼り付けた半導体基板80が表裏反転され、半導体基板80の裏面が上面とされる。上面とされた半導体基板80の裏面に、接着層111が形成される。例えば、スピンコート法を用いて接着材料を塗布し、成膜することにより、接着層111が形成される。この接着材料は、上述した貫通孔(パッド51)の内部に侵入して充填固化する。すなわち、仮基板112との間を接着固化する接着材料は、その一部がパッド51の内部に向けて突出する突起形状を有することになる。
 仮基板112が接着層111を介して半導体基板80に接合される。半導体基板80に仮基板112が接合されることで、作製中の撮像素子1が補強され、全体として剛性が向上し、反りや撓みに対する耐性が向上する。仮基板112で補強した半導体基板80や支持基板71は、全体が表裏反転され、支持基板71の表面が上方に配向された状態にされる。これにより、支持基板71の表面側に再配線層70を形成する加工を行うことが可能となる。
 工程S13において、支持基板71をその表面側からバックグラインドやCMP等により研磨・研削して薄化する。これにより、貫通電極76を形成する加工が容易になり、また、撮像素子1を全体的に低背化することができる。薄化された支持基板71の表面上に再配線層70が形成される。
 再配線層70の形成は、支持基板71を貫通する貫通孔が形成され、その内部にCuメッキ等の金属を成膜することで行われる。貫通電極76となる貫通孔は、図4に示した撮像素子1aのように、パッド51と一直線上にあるように形成する場合、パッド51と一直線となる位置に形成される。また、貫通電極76となる貫通孔は、図5に示した撮像素子1bのように、パッド51とずれた位置にあるように形成する場合、パッド51に対してずれた位置に形成される。
 貫通電極76の内部および支持基板71の底面は、図4を参照して説明したように、絶縁膜72、バリアメタル73、再配線74が形成されているため、この順でそれぞれの層が形成される。
 支持基板71の表面にフォトリソグラフィ技術で、ランド74’が形成される。その後、ランド74’以外の部位がソルダーレジスト75で覆われる。ランド74’には半田ボール(不図示)が形成されてBGA構造に形成されてもよい。貫通電極76の接続先は、撮像素子1の周辺回路において外部へ信号の入出力を行う端子として用いることができる。
 工程S14において、再配線層70の表面側にダイシングリング113が貼り付けられて、全体が表裏反転される。これにより、再び仮基板112が上方に配向した状態となる。
 工程S15において、仮基板112が撮像素子1から剥がすデボンドが行われ、オンチップレンズ83などの表面やパッド51内に付着残存する接着層111が、有機溶剤にて溶解させるかケミカルエッチング法により化学的に除去される。デボンドには、機械的デボンド、レーザ照射によるデボンド、熱ブローによるデボンド、等がある。これによりオンチップレンズ83やパッド51(電極52)が表出する。
 工程S16において、撮像素子1が、スクライブラインに沿ってダイシングされ、個片化されることにより、上述した撮像素子1が得られる。
 工程S16の状態は、個片化された撮像素子1(チップ)がダイシングリング113にある状態である。換言すれば、ウェハの状態が維持されている状態である。このようなウェハの状態で、撮像素子1の撮像特性を、電気測定することができる。
 図5に示した撮像素子1bは、パッド51と貫通電極76bがずれた位置に配置されているため、パッド51の部分が強度的に弱くなることはなく、検査用の針を電極52に落としても破損するような可能性は低い。
 よって、ダイシングリング113上に個片化された撮像素子1bが貼り付けられている状態で、撮像素子1bの撮像特性を測定することができる。ウェハの状態で、個々の撮像素子1を検査することができるため、検査に掛かる手間や時間を軽減することが可能となる。
 後述する撮像素子1は、パッド51と貫通電極76が一直線上に形成されていても、強度的に弱くならない構造を有しているため、工程S16において、撮像特性を測定することができる。
 <第3の実施の形態における撮像素子の構成例>
 図9は、第3の実施の形態における撮像素子1cの断面構成例を示す図である。第3の実施の形態における撮像素子1c(図9)と、第1の実施の形態における撮像素子1a(図4)において、同一の部分には同一の符号を付し、適宜、その説明は省略する。
 図9に示した撮像素子1cと、図4に示した撮像素子1aを比較するに、撮像素子1cは、貫通電極76c内に所定の材料が充填され、補強膜211が設けられている点が、撮像素子1aと異なり、他の点は同様である。
 撮像素子1aの貫通電極76a(図4)は、空洞を有する構成とされていたが、撮像素子1cの貫通電極76c(図9)の空洞に該当する部分には、所定の材料が充填され、空洞がないように補強膜211が形成されている。
 撮像素子1cの貫通電極76c内は、例えば、SiO(酸化シリコン)等の無機材料が充填され、補強膜211が形成されている。図9に示した撮像素子1cは、第1の実施の形態における撮像素子1aに対して補強膜211が形成された構成となっている。
 撮像素子1cは、パッド51と貫通電極76cが直線上に配置されているが、貫通電極76c内に補強膜211が形成されているため、パッド51と貫通電極76cとの間の部分の強度が補うことができる。すなわち、撮像素子1cにおいては、パッド51と貫通電極76cとの間の部分が強度的に弱くなるようことはなく、強度が保たれた撮像素子1cとすることができる。
 補強膜211の材料としては、上記したように、酸化シリコンを用いることができる。また酸化シリコンと同程度の硬度を有する材料を用いることもできる。また有機材料であっても良い。
 補強膜211を有機材料で構成した場合、ソルダーレジスト75と同じ材料を用い、ソルダーレジスト75の形成時に、貫通電極76内(貫通孔内)の補強膜211も形成することができる。
 図9に示した撮像素子1cは、図4に示した第1の実施の形態における撮像素子1aに対して第3の実施の形態を適用した場合の構成を示している。図10に示すように、図5に示した第2の実施の形態における撮像素子1bに対して第3の実施の形態を適用することもできる。
 図10に示した撮像素子1cは、パッド51と貫通電極76cがずれた位置に配置され、かつ貫通電極76c内に補強膜211が形成された構成とされている。この場合、貫通電極76cの領域において強度が落ちるような可能性をより低減することができ、撮像素子1cとしての強度を向上させることができる。
 <第4の実施の形態における撮像素子の構成例>
 図11は、第4の実施の形態における撮像素子1dの断面構成例を示す図である。第4の実施の形態における撮像素子1d(図11)と、第1の実施の形態における撮像素子1a(図4)において、同一の部分には同一の符号を付し、適宜、その説明は省略する。
 図11に示した撮像素子1dと、図4に示した撮像素子1aを比較するに、撮像素子1dは、貫通電極76c内のパッド51側に補強膜221が設けられている点が、撮像素子1aと異なり、他の点は同様である。図9に示した撮像素子1cと比較した場合、図9に示した撮像素子1cは、貫通電極76c内に空洞が無い状態で補強膜211が形成されている構成であるのに対して、図11に示した撮像素子1dは、貫通電極76d内のパッド51側には空洞が無い状態で補強膜221が形成され、パッド51とは離れている側(ソルダーレジスト75側)には、空洞が存在している構成とされている。
 このように、補強膜221を、貫通電極76dの底部側に、所定の深さ(厚み)で形成することで、パッド51の部分の強度を確保することができる。パッド51の部分の強度を確保するために、図12に示すように、パッド51の底部(電極52)と貫通電極76dの空洞の底部は、距離a以上離れるように補強膜221は形成される。
 補強膜221を形成することで、パッド51の底部(電極52)と貫通電極76dの空洞の底部を、距離a以上離すことができるため、パッド51の部分の強度が落ちるようなことを防ぐ構造とすることができる。
 補強膜221の材料としては、酸化シリコンを用いることができる。また酸化シリコンと同程度の硬度を有する無機材料を用いることもできる。また有機材料であっても良い。
 図11に示した撮像素子1dは、図4に示した第1の実施の形態における撮像素子1aに対して第4の実施の形態を適用した場合の構成を示している。図13に示すように、図5に示した第2の実施の形態における撮像素子1bに対して第4の実施の形態を適用することもできる。
 図13に示した撮像素子1dは、パッド51と貫通電極76cがずれた位置に配置され、かつ貫通電極76d内のパッド51側に所定の厚さ(深さ)で補強膜221が形成された構成とされている。この場合、貫通電極76dにより強度が落ちるような可能性をより低減することができ、撮像素子1dとしての強度を向上させることができる。
 <第5の実施の形態における撮像素子の構成例>
 図14は、第5の実施の形態における撮像素子1eの断面構成例を示す図である。第1乃至第4の実施の形態は、撮像素子1上にガラス基板が配置されていないガラスレス構造である場合を示したが、ガラス基板が配置された構成とすることもできる。
 図14に示した撮像素子1eは、第2の実施の形態における撮像素子1b(図5)上に、台座251を介してガラス基板252が配置されている。台座251は、パッド51の開口部と重なる部分がない位置に配置されている。ガラス基板252も、パッド51と重なる部分がないように配置され、画素アレイ部3上(有効画素領域上)に位置するように配置されている。
 パッド51に掛からない位置に台座251を配置することで、パッド51にガラス基板252の重みが掛からないようにすることができる。また、パッド51の開口部を防ぐような構造ではないため、ガラス基板252を配置した後にも、パッド51を用いることができる。
 図14に示した撮像素子1eは、第2の実施の形態における撮像素子1b(図5)上に、台座251を介してガラス基板252が配置されている例を示したが、第1の実施の形態における撮像素子1a(図4)上、第3の実施の形態における撮像素子1c(図9、図10)上、第4の実施の形態における撮像素子1d(図11、図13)上に、台座251を介してガラス基板252が配置されている構成とすることも可能である。
 <第6の実施の形態における撮像素子の構成例>
 図15は、第6の実施の形態における撮像素子1fの断面構成例を示す図である。図15に示した撮像素子1fも、第5の実施の形態における撮像素子1eと同じく、ガラス基板が配置された構成とされている。
 図15に示した撮像素子1fは、第2の実施の形態における撮像素子1b(図5)上に、台座261を介してガラス基板262が配置されている。台座261とガラス基板262には、パッド51の開口部と同程度の大きさの開口部が形成されている。台座261とガラス基板262は、パッド51と重なる部分がないように配置され、画素アレイ部3上(有効画素領域上)と周辺回路領域上に存在する、換言すれば、ガラス基板262は、撮像素子1fの光入射面側を覆う大きさ、位置に配置されている。
 パッド51に掛かる領域がないように台座261とガラス基板262に、パッド51の開口部と同程度またはパッド51の開口部よりも大きい開口部(貫通孔)を設けることで、パッド51に台座261やガラス基板262の重みが掛からないようにすることができる。また、パッド51の開口部を防ぐような構造ではないため、ガラス基板262を配置した後にも、パッド51を用いることができる。
 図15に示した撮像素子1fは、第2の実施の形態における撮像素子1b(図5)上に、台座261を介してガラス基板262が配置されている例を示したが、第1の実施の形態における撮像素子1a(図4)上、第3の実施の形態における撮像素子1c(図9、図10)上、第4の実施の形態における撮像素子1d(図11、図13)上に、台座261を介してガラス基板262が配置されている構成とすることも可能である。
 <第7の実施の形態における撮像素子の構成例>
 第1乃至第6の実施の形態における撮像素子1は、パッド51が開口され、電極52が露出された状態である。電極52が露出した状態だと、図16を参照して説明するように、電極52による反射による影響で、フレアなどが発生する可能性がある。
 図16は、1つのパッド51の電極52の部分を拡大した図であり、図16中、矢印は、入射光または反射光を表している。図16中、左斜め上方向から入射した入射光が電極52で反射し、その反射光が、半導体基板80の側面(パッド51の側面)に当たり、さらに反射する可能性がある。
 図3を参照して説明したように、パッド51は、画素アレイ部3の周囲に、複数配置されているため、各パッド51において、このような反射が起こる可能性がある。パッド51の電極52において鏡面反射が特定の方向に強いフレアを引き起こす可能性がある。
 そこで、図17に示すように、パッド51gの開口部を加工する。図17を参照するに、パッド51gの開口部が四角形状である場合、少なくともその1辺が、凹凸形状で形成され、ギザギザとなる形状で形成される。パッド51gを囲む半導体基板80の一辺を凹凸形状とすることで、電極52で反射された反射光が、パッド51gの側面にあたったとしても、その反射光をさまざまな方向に散らすことができ、フレアなどが発生することを抑制することができる。
 図17に示したパッド51gの開口部は、1辺に凹凸形状を有する場合を例に挙げて説明したが、開口部の4辺のうちの2辺、3辺、または4辺が凹凸形状を有するように構成することも可能である。
 このような開口部に凹凸形状を有するパッド51gを備える撮像素子1gによれば、パッド51gの電極52により鏡面反射が起きたとしても、その反射光を散らすことができ、フレアの発生を抑制することができる。
 第7の実施の形態は、第1乃至第6の実施の形態のいずれか1つまたは複数と組み合わせて実施することができる。
 <第8の実施の形態における撮像素子の構成例>
 図18は、第8の実施の形態における撮像素子1hに設けられるパッド51hの断面構成例を示す図である。
 図18に示したパッド51hは、パッド51hを囲む4辺の側面のうち少なくとも1辺の側面が形成されていない形状とされている。図18に示したパッド51hにおいては、図中、右側にある側壁は除去された形状とされている。換言すれば、図18に示したパッド51hの右側には側壁がなく、開放された状態とされている。パッド51hの右側の側壁(半導体基板80)を除去した形状とすることで、図18に矢印で示したように、電極52において反射した光は、半導体基板80の側壁がないため、半導体基板80で反射することなく、抜けていく。
 開放状態で形成される半導体基板80の側壁は、画素アレイ部3から離れた位置にある側壁である。図18に示した例では、図中右側の側壁が開放されている構成であり、この場合、図中左側に画素アレイ部3(不図示)が位置している。
 図19は、図18に示したパッド51hを備える撮像素子1hの断面構成例を示す図である。画素アレイ部3は、撮像素子1hの中央部分に形成されている。パッド51hは、画素アレイ部3の図中左側と右側にそれぞれ設けられている。
 図中左側に示したパッド51h-1を参照するに、パッド51h-1に対して画素アレイ部3は、右側に位置している。パッド51h-1の図中左側に位置する辺に該当する半導体基板80の側壁は、開放された構成とされている。パッド51h-1の左側の開放されている辺は、画素アレイ部3から一番離れた位置にある辺である。
 図中右側に示したパッド51h-2を参照するに、パッド51h-2に対して画素アレイ部3は、左側に位置している。パッド51h-2の図中右側に位置する辺に該当する半導体基板80の側壁は、開放された構成とされている。パッド51h-2の右側の開放されている辺は、画素アレイ部3から一番離れた位置にある辺である。
 図18、図19に示したパッド51hの開口部は、1辺の側壁が開放された形状である場合を例に挙げて説明したが、開口部の4辺のうちの2辺、3辺、または4辺の側壁が開放された構成であっても良い。
 パッド51hを囲む側壁が開放されるとは、図18や図19に示したように存在しないような形状、換言すれば、半導体基板80がない形状にすることを含む。またパッド51hを囲む側壁が開放されているとは、パッド51hの電極52の所定の辺から、所定の距離以上離れた位置に半導体基板80の側壁があるような場合も含まれる。所定の距離とは、電極52で反射された反射光が当たらない程度(反射光による影響が出ない程度)の距離とすることができる。
 このように、パッド51hを囲む4辺のうち、少なくとも1辺の辺に位置する半導体基板80の側壁を開放した構成とすることで、フレアの発生を抑制することができる。
 第8の実施の形態は、第1乃至第7の実施の形態のいずれか1つまたは複数と組み合わせて実施することができる。
 第7の実施の形態と第8の実施の形態を組み合わせ、パッド51を囲む4辺の側壁のうち、1乃至3辺の側壁を凹凸形状とし、1乃至3辺の側壁が削除された構成とすることもできる。
 <第9の実施の形態における撮像素子の構成例>
 図20は、第9の実施の形態における撮像素子1iの断面構成例を示す図である。図20に示した撮像素子1iは、画素アレイ部3の下側の支持基板71内に、複数の貫通電極76が形成されている点が、上述した実施の形態と異なり、他の点は同様である。
 図20に示した撮像素子1iは、断面視において、5本の貫通電極76i-1乃至76i-5が設けられている。貫通電極76は、パッド51の近傍にのみあるのではなく、近傍以外の支持基板71内にも複数設けられている構成であっても良い。
 撮像素子1iが、複数の貫通電極76iを備える場合、第1乃至第8の実施の形態が適用される撮像素子1の貫通電極76は、パッド51の一番近くに位置する貫通電極76iである。例えば、図20に示した例においては、パッド51i-1の近傍に位置するのは、貫通電極76i-1であり、この貫通電極76i-1に対して第1乃至第8の実施の形態における貫通電極76の構成が適用される。
 図20に示した例においては、例えば、パッド51i-1と貫通電極76i-1が近傍に位置する関係にあり、このパッド51i-1と貫通電極76i-1に対して第2の実施の形態が適用され、パッド51i-1と貫通電極76i-1がずれた位置に配置されている関係にある。
 第9の実施の形態は、第1乃至第8の実施の形態のいずれか1つまたは複数と組み合わせて実施することができる。
 なお、第1乃至第9の実施の形態においては、パッド51に対して貫通電極76がずれた位置にある場合、貫通電極76は、内側に位置する(画素アレイ部3側に位置する)場合を例に挙げて説明した。第1乃至第9の実施の形態において、パッド51に対して貫通電極76がずれた位置にある場合に貫通電極76が、外側に位置する(画素アレイ部3と離れる方向に位置する)ように構成することもでき、このような構成にした場合も、本技術の適用範囲内である。
 <第10の実施の形態における撮像素子の構成例>
 図21は、第10の実施の形態における撮像素子1jの断面構成例を示す図である。図21に示した撮像素子1jは、レンズバレル312が搭載された構成とされている点が、上述した実施の形態と異なる。
 レンズバレル312の内側には、複数のレンズ(図21に示した例では、3枚のレンズ)が組み込まれ、レンズバレル312は、それらのレンズを保持する構成とされている。レンズバレル312は、アクチュエータ(不図示)に内包される構成とすることができる。アクチュエータを備え、レンズバレル312が図中、上下方向に可動するように構成し、オートフォーカス(AF:Auto-Focus)が行えように構成することができる。
 レンズバレル312は、台座311を介して撮像素子1と接続されている。台座311は、パッド51内にも形成され、例えば、パッド51内に所定の材料が充填されることで形成されている。
 パッド51(電極52)は、製造時の検査用として設けられ、製造後(検査後)には必要ない場合などには、電極52が露出した状態にせずに、台座311で保護するような構成とすることができる。このような構成とすることで、パッド51に台座311を形成できるため、撮像素子1jを小型化でき、電極52を保護する構成とすることができる。
 図21に示した例は、第2の実施の形態における撮像素子1b上に、レンズバレル312が搭載されている例を示したが第1乃至第9のいずれかの撮像素子1上に、レンズバレル312を搭載した構成とすることもできる。第10の実施の形態は、第1乃至第9の実施の形態のいずれか1つまたは複数と組み合わせて実施することができる。
 <第11の実施の形態における撮像素子の構成例>
 図22は、第11の実施の形態における撮像素子1kの平面構成例を示す図であり、図23は、図22の線分X-X’における断面構成例を示す図である。図22、図23に示した撮像素子1kは、電極52の部分に、引き出し配線411が設けられている点が、第1乃至第10の実施の形態と異なり、他の点は基本的に同様である。
 図22は、撮像素子1kの光入射面側から見たときの平面構成例を示す図であり、基本的な構成は、図3に示した平面構成例と同じである。画素2の中央領域には、画素アレイ部3が設けられている。画素アレイ部3の外周領域には、パッド51-1乃至51-8が設けられている。
 画素アレイ部3の図中左側には、パッド51-1乃至51-4が設けられ、図中右側には、パッド51-5乃至51-8が設けられている。パッド51-1乃至51-8のそれぞれに引き出し配線411-1乃至411-8が設けられている。
 引き出し配線411は、パッド51を覆い、撮像素子1の側面まで形成されている。図23の断面構成例を参照するに、引き出し配線411-4は、パッド51-4に材料が充填され、さらに半導体基板80の裏面(光入射面)上にも断面視において四角形状で形成されている。引き出し配線411-4の図中左側は、撮像素子1の側面に該当し、露出した状態で構成されている。
 引き出し配線411-8も、引き出し配線411-4と同じく、パッド51-8内に材料が充填され、さらに半導体基板80の裏面(光入射面)上にも断面視において四角形状で形成されている。引き出し配線411-8の図中右側は、撮像素子1の側面に該当し、露出した状態で構成されている。
 引き出し配線411-1乃至411-8も、引き出し配線411-4,411-8と同じ構成とされている。引き出し配線411と半導体基板80の界面、およびパッド51内の側面には、バリアメタル413が形成されている。
 パッド51内に形成されている電極52と引き出し配線411は、導通する状態で形成されている。電極52は、撮像素子1k内の回路と接続されているため、引き出し配線411は、電極52を介して、撮像素子1k内の回路と接続された構成とされている。
 引き出し配線411-4を例に挙げて説明を続ける。図23に示した例では、引き出し配線411-4は、半導体基板80の裏面側に形成された四角形状の部分において、側面と上面が露出した状態である。この場合、露出しているどの面に対しても、検査用の針441(図25)を落とし、所定の検査を実行することができる。
 引き出し配線411は、導電性の高い金属で形成される。引き出し配線411の材料は、例えば、Cu(銅)、Ag(銀)、Au(金)、Al(アルミニウム)等を用いることができる。引き出し配線411を設けることで、また引き出し配線411を金属など熱伝導率が高い材料で構成することで、撮像素子1内で発生した熱を、撮像素子1外に放出することができる。
 バリアメタル413は、絶縁膜への金属(引き出し配線411)の染み出しを防ぐために設けられ、例えば、Ti(チタン)、TiN(窒化チタン)、Ta(タンタル)、TaN(窒化タンタル)、Ru(ルテニウム)等の金属を用いることができる。
 図23に示した撮像素子1kは、ガラスなどが積層されていないガラスレス構造の場合を示したが、図24に示すように、ガラス基板が積層された構成とすることもできる。図24のAは、図22の線分X-X’における撮像素子1kの断面構成例を示し、図24のBは、図22の線分Y-Y’における撮像素子1kの断面構成例を示す。
 図24に示した撮像素子1kは、図23に示した撮像素子1k上に、接合樹脂421を介してガラス基板423が配置されている。引き出し配線411は、接合樹脂421に覆われているが、撮像素子1kの側面に該当する面にある引き出し配線411は、露出した状態とされている。このように、引き出し配線411の一部が露出した状態で形成されていることで、図25に示すように、ガラス基板423が積層され、個片化された後の撮像素子1kにおいても、引き出し配線411に針441を当て、撮像素子1kに対して所定の検査を行うことが可能となる。
 接合樹脂421やガラス基板423を積層する前後で撮像素子1kの特性が変化する可能性がある。このような場合であっても、引き出し配線411を設けることで、接合樹脂421やガラス基板423を積層する前の時点と、積層した後の時点の両方で、引き出し配線411を用いた検査を行うことが可能となる。
 図24のBを参照するに、撮像素子1kの断面視において、露出している引き出し配線411は、所定の大きさの四角形状で形成されている。撮像素子1kの側面において引き出し配線411は、所定の大きさの四角形状で露出した部分があるように形成されている。この露出している領域に針441が当てられるため、針441が当てやすい大きさで、引き出し配線411の露出部分は形成されている。
 図24のBに示すように、引き出し配線411の露出している部分の縦方向の厚さを厚さa、横方向の幅を幅b、接合樹脂421の厚さを厚さcとする。接合樹脂の厚さcが、例えば50μmである場合、引き出し配線411の厚さaは、30乃至50μm、幅bは、30乃至100μmで形成することができる。引き出し配線411の露出している部分の大きさは、撮像素子1k(チップ)全体の構成、検査時の針441(図25)の先端の径、装置のアライメント精度などに応じて、適宜変更可能であり、ここで示した数値は一例であり、限定を示すものではない。
 引き出し配線411が設けられている部分においては、接合樹脂421の厚さが薄くなる。換言すれば、引き出し配線411とガラス基板423との間は、引き出し配線411がない部分とガラス基板423との間よりも、接合樹脂421の量が少なくなる。接合樹脂421の厚さが薄いことで、その部分の接着力が低下する可能性があるような場合、図26、図27に示すように、引き出し配線411を構成することもできる。
 図26は、撮像素子1kの他の平面構成例を示す図であり、図27は、撮像素子1kの他の断面構成例を示す図である。図26、図27に示した引き出し配線411は、ガラス基板423が積層される側の面であり、接合樹脂421と接する面に凹凸を有する。引き出し配線411に凹凸を設けることで、接合樹脂421と接合する面積を拡大することができる。引き出し配線411と接合樹脂421が接する面積が大きくなることで、接着力が向上し、ガラス基板423が剥離しづらい構造とすることができる。
 <撮像素子1kの製造について>
 図28、図29を参照し、図24に示した撮像素子1kの製造について説明する。
 工程S101において、パッド51や貫通電極76が形成されている撮像素子1kが用意される。工程S101で用意される撮像素子1kは、図5に示した撮像素子1bであり、図8に示した工程S11乃至S15で製造された撮像素子1kである。工程S101では、個片化される前の状態、すなわちウェハ状態の撮像素子1kである。
 工程S101における撮像素子1kは、パッド51が開口され、電極52が設けられている状態であるため、所定の検査を、電極52に針441を落とすことで実行することができる。
 工程S102において、パッド51が開口されている側の面(図中上側の面)に、バリアメタル413と、めっき用のシードメタル451がスパッタで成膜される。
 工程S103において、めっきをしない箇所、換言すれば引き出し配線411を形成しない部分に、フォトレジスト膜453が成膜される。フォトレジスト膜453の成膜後、セミアディティブ法で電解めっきが実行されることで、引き出し配線411となる部分が形成される。
 工程S104(図29)において、フォトレジスト膜453が除去され、余分なバリアメタル413とシードメタル451が所定の薬液が用いられて除去される。工程S104における撮像素子1kは、電極52に接続されている引き出し配線411が形成されている状態であるため、所定の検査を、引き出し配線411に針441を落とすことで実行することができる。
 工程S105において、接合樹脂421が塗布され、その上にガラス基板423が接合される。
 工程S106において、ガラス基板423が所望の厚さになるまで研磨される。この後個片化が実行されることで撮像素子1kが製造される。
 個片化された撮像素子1kにおいても、引き出し配線411が撮像素子1kの所定の側面に露出しているため、所定の検査を、露出されている引き出し配線411に針441を落とすことで実行することができる。
 引き出し配線411を設けることで、個片化の前後において引き出し配線411を用いた検査を行うことが可能となる。引き出し配線411を設けることで、撮像素子1k内の熱を、引き出し配線411を介して、外部に放出することも可能な構成となり、放熱性能を高めることができる。
 引き出し配線411は、検査時に用いられだけでなく、他の回路や他の撮像素子などと接続される端子として用いることもできる。
 <引き出し配線の他の構成>
 図30は、引き出し配線411の他の構成例を示す図である。基本的な構成は、図22に示した引き出し配線411-1乃至411-8と同様であるが、角の部分に位置する引き出し配線411の構成が異なる。
 図中左上に位置する引き出し配線411-1、左下に位置する引き出し配線411-4、右上に位置する引き出し配線411-5、および右下に位置する引き出し配線411-8は、他の引き出し配線411よりも大きく形成され、2つの側面が、露出した状態で形成されている。例えば、図中左上に位置する引き出し配線411-1は、図中左側の側面と上側の側面が、露出した状態で形成されている。
 このように、撮像素子1kの四隅に位置する引き出し配線411は、2面が露出した状態で形成される構成とすることで、放熱性能をより高めることが可能となる。また、検査時の針441を当てる面が2面となることで、検査時の針441の位置に関する自由度を高めることが可能となる。
 図31は、引き出し配線411の他の構成例を示す図である。基本的な構成は、図22に示した引き出し配線411-1乃至411-8と同様であるが、角の部分に位置する引き出し配線411が、異なる方向を向いて設けられている点が異なる。
 図中左上に位置する引き出し配線411-1は、図中上方向に向いて形成され、上側の面が露出された状態で形成されている。引き出し配線411-2と引き出し配線411-3は、図中左方向に向いて形成され、左側の面が露出された状態で形成されている。図中左下に位置する引き出し配線411-4は、図中下方向に向いて形成され、下側の面が露出された状態で形成されている。
 引き出し配線411-1と引き出し配線411-4に対して、引き出し配線411-2と引き出し配線411-3は、90度のなす角を有して配置されている。
 図中右上に位置する引き出し配線411-5は、図中上方向に向いて形成され、上側の面が露出された状態で形成されている。引き出し配線411-6と引き出し配線411-7は、図中右方向に向いて形成され、右側の面が露出された状態で形成されている。図中右下に位置する引き出し配線411-8は、図中下方向に向いて形成され、下側の面が露出された状態で形成されている。
 引き出し配線411-5と引き出し配線411-8に対して、引き出し配線411-6と引き出し配線411-7は、90度のなす角を有して配置されている。
 引き出し配線411の一例の構成を、図30、図31に示したが、示していない構成を本技術に適用することもできる。
 <撮像素子1kのさらに他の構成>
 図32、図33は、撮像素子1kのさらに他の構成について説明するための図である。図32、図33に示した撮像素子1kは、図24に示した撮像素子1kと同じく、撮像素子1上にガラス基板が配置されている構成であるが、接合樹脂421ないキャビティ構造の撮像素子1である場合を示している。
 撮像素子1kは、台座471を介してガラス基板423が配置されている。台座471は、引き出し配線411を覆うように形成されているが、撮像素子1kの側面において露出している部分は、露出した状態が保たれるように形成されている。台座471は、画素領域上には存在していない構成とされるため、換言すれば、画素領域を囲むように台座471が形成されているため、画素領域は空隙となるキャビティ構造とすることができる。
 このような構成の場合も、個片化された撮像素子1kにおいて、引き出し配線411は撮像素子1kの所定の側面で露出しているため、所定の検査を、露出されている引き出し配線411に針441を落とすことで実行することができる。
 引き出し配線411を設けることで、個片化の前後において検査を行うことが可能となる。引き出し配線411を設けることで、撮像素子1k内の熱を、引き出し配線411を介して、外部に放出することも可能な構成となり、放熱性能を高めることができる。
 引き出し配線411は、検査時に用いられだけでなく、他の回路や他の撮像素子などと接続される端子として用いることもできる。
 引き出し配線411の形状としては、図30、図31に示した形状を適用することもできる。
 第1乃至第10の実施の形態のいずれか、または複数と、第12の実施の形態を組み合わせて適用することもできる。すなわち、第1乃至第10の実施の形態におけるいずれかの撮像素子1に引き出し配線411を設けた構成とすることもできる。
 <第12の実施の形態における撮像素子の構成例>
 図34は、第12の実施の形態における撮像素子1mの断面構成例を示す図である。図34には、個片化前の撮像素子1mのパッド51の部分を拡大し、簡略化した図を示している。なお、図示していない撮像素子1mの構成は、第1乃至第11の撮像素子の構成を適宜適用できる。
 図34には、個片化前の隣接している撮像素子1m-1と撮像素子1m-2を示している。個片化前の撮像素子1m-1と撮像素子1m-2の間には、ダイシング領域が設けられている。このダイシング領域でダイシングが行われることで、撮像素子1m-1と撮像素子1m-2にそれぞれ個片化される。図中、チップ領域とチップ領域との間に、ダイシング領域が設けられ、チップ領域には、撮像素子1mが含まれ、ガードリング(不図示)も含まれる。
 撮像素子1m-2には、パッド51が設けられ、そのパッド51に電極52が設けられている。この電極52には、撮像素子1m-2内の回路と接続されている配線502が接続されている。配線502の一部には、ヒューズ(FUSE)501が設けられている。ヒューズ501は、電極52と撮像素子1m-2内の回路を電気的に切り離すために設けられている。回路は、画素アレイ部3からの信号を処理する回路などである。
 個片化後も電極52と撮像素子1m-2内の回路は配線502により接続されている。露出している電極52に回路に悪影響を及ぼす原因となるような現象が起きた場合などに、撮像素子1m-2内の回路に影響が及ばないように、そのような現象が起きたときにはヒューズ501が切れるような仕組みを設けても良い。また個片化後には、ヒューズ501は切れ、電極52と回路の電気的な接続が切り離される構成としても良い。
 このように、パッド51を残して個片化する場合、図35に示すような位置でダイシングが行われる。図35では、ウェハ上に形成されている2×2の撮像素子1m-1乃至1m-4を示している。撮像素子1m-1と撮像素子1m-2の間、および撮像素子1m-3と撮像素子1m-4の間は、図中縦方向のダイシングライン511でダイシングされる。撮像素子1m-1と撮像素子1m-3の間、および撮像素子1m-2と撮像素子1m-4の間は、図中横方向のダイシングライン511でダイシングされる。
 ダイシングライン511は、撮像素子1m-2のパッド51の外側に設定されているため、個片化後の撮像素子1m-2には、パッド51と電極52が残り、チップ内にあるヒューズ501も残っている状態で個片化される。
 図36に示すように、パッド51のところをダイシングライン511としても良い。図36に示した例では、撮像素子1m-1と撮像素子1m-2の間、および撮像素子1m-3と撮像素子1m-4の間は、図中縦方向のダイシングライン511でダイシングされるが、このダイシングライン511は、パッド51(電極52)上に設定されている。
 図37は、パッド51上にダイシングライン511が設定されている場合の個片化前の撮像素子1mのパッド51の部分を拡大した図である。
 図37には、個片化前の隣接している撮像素子1m-1と撮像素子1m-2を示している。個片化前の撮像素子1m-1と撮像素子1m-2の間には、ダイシング領域が設けられている。このダイシング領域にダイシングライン511が設定されているため、個片化された後の撮像素子1m-2には、配線502が側面に露出した状態であり、ヒューズ501が内部にある状態である。
 ダイシングの幅が細い場合など、個片化後の撮像素子1mの側面には、電極52の一部が残っていたり、配線502の一部が残っていたりする場合もある。
 ヒューズ501は、ダイシング時の熱などにより切れるように構成されていても良い。ヒューズ501が切れていることで、配線502と回路が電気的に切り離されている状態とし、露出している配線502に回路に悪影響を及ぼすような現象が起きた場合などに回路に影響が及ぶことがないようにすることができる。
 パッド51のところで個片化することで、パッド51の部分を除去できるため、個片化後の撮像素子1mを小型化することができる。
 個片化後の撮像素子1mの平面構成例を図38に示す。図38の上図は、RDL(Redistribution Layer:再配線)面側の平面構成例を示し、下図は、集光面側の平面構成例を示す。
 RDL面には、複数のランド74と、複数の貫通電極76が設けられている。集光面には、画素アレイ部3と、画素アレイ部3の図中左側に、ヒューズ501が設けられている。図38には、ヒューズ501に接続されている電極52も示したが、電極52は個片化後にはないため、撮像素子1m外に示している。図38に示したように、貫通電極76と電極52(パッド51)は、ずれた位置にそれぞれ設けられている。
 個片化前までは、パッド51を用いた検査を行うことができ、個片化後は、ランド74を用いて検査を行うことができる。個片化後の撮像素子1mの側面に、絶縁膜や防湿膜などを成膜した構成としても良い。
 ヒューズ501を設ける構成は、第1乃至第11の実施の形態における撮像素子1に対しても適用できる。また第1乃至第11の実施の形態における撮像素子1のパッド51の部分をダイシング領域としてダイシングが行われ、個片化されるようにすることもできる。
 <電子機器への適用例>
 本技術は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、撮像機能を有する携帯端末装置や、画像読取部に撮像素子を用いる複写機など、画像取込部(光電変換部)に撮像素子を用いる電子機器全般に対して適用可能である。撮像素子は、ワンチップとして形成された形態であってもよいし、撮像部と信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。
 図39は、本技術を適用した電子機器としての、撮像装置の構成例を示すブロック図である。
 図39の撮像素子1000は、レンズ群などからなる光学部1001、撮像素子(撮像デバイス)1002、およびカメラ信号処理回路であるDSP(Digital Signal Processor)回路1003を備える。また、撮像素子1000は、フレームメモリ1004、表示部1005、記録部1006、操作部1007、および電源部1008も備える。DSP回路1003、フレームメモリ1004、表示部1005、記録部1006、操作部1007および電源部1008は、バスライン1009を介して相互に接続されている。
 光学部1001は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで撮像素子1002の撮像面上に結像する。撮像素子1002は、光学部1001によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。
 表示部1005は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の薄型ディスプレイで構成され、撮像素子1002で撮像された動画または静止画を表示する。記録部1006は、撮像素子1002で撮像された動画または静止画を、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録する。
 操作部1007は、ユーザによる操作の下に、撮像素子1000が持つ様々な機能について操作指令を発する。電源部1008は、DSP回路1003、フレームメモリ1004、表示部1005、記録部1006および操作部1007の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
 図39に示した撮像装置の一部に、第1乃至第10の実施の形態における撮像素子1を適用することができる。
 <内視鏡手術システムへの応用例>
 本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、内視鏡手術システムに適用されてもよい。
 図40は、本開示に係る技術(本技術)が適用され得る内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。
 図40では、術者(医師)11131が、内視鏡手術システム11000を用いて、患者ベッド11133上の患者11132に手術を行っている様子が図示されている。図示するように、内視鏡手術システム11000は、内視鏡11100と、気腹チューブ11111やエネルギー処置具11112等の、その他の術具11110と、内視鏡11100を支持する支持アーム装置11120と、内視鏡下手術のための各種の装置が搭載されたカート11200と、から構成される。
 内視鏡11100は、先端から所定の長さの領域が患者11132の体腔内に挿入される鏡筒11101と、鏡筒11101の基端に接続されるカメラヘッド11102と、から構成される。図示する例では、硬性の鏡筒11101を有するいわゆる硬性鏡として構成される内視鏡11100を図示しているが、内視鏡11100は、軟性の鏡筒を有するいわゆる軟性鏡として構成されてもよい。
 鏡筒11101の先端には、対物レンズが嵌め込まれた開口部が設けられている。内視鏡11100には光源装置11203が接続されており、当該光源装置11203によって生成された光が、鏡筒11101の内部に延設されるライトガイドによって当該鏡筒の先端まで導光され、対物レンズを介して患者11132の体腔内の観察対象に向かって照射される。なお、内視鏡11100は、直視鏡であってもよいし、斜視鏡又は側視鏡であってもよい。
 カメラヘッド11102の内部には光学系及び撮像素子が設けられており、観察対象からの反射光(観察光)は当該光学系によって当該撮像素子に集光される。当該撮像素子によって観察光が光電変換され、観察光に対応する電気信号、すなわち観察像に対応する画像信号が生成される。当該画像信号は、RAWデータとしてカメラコントロールユニット(CCU: Camera Control Unit)11201に送信される。
 CCU11201は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等によって構成され、内視鏡11100及び表示装置11202の動作を統括的に制御する。さらに、CCU11201は、カメラヘッド11102から画像信号を受け取り、その画像信号に対して、例えば現像処理(デモザイク処理)等の、当該画像信号に基づく画像を表示するための各種の画像処理を施す。
 表示装置11202は、CCU11201からの制御により、当該CCU11201によって画像処理が施された画像信号に基づく画像を表示する。
 光源装置11203は、例えばLED(light emitting diode)等の光源から構成され、術部等を撮影する際の照射光を内視鏡11100に供給する。
 入力装置11204は、内視鏡手術システム11000に対する入力インタフェースである。ユーザは、入力装置11204を介して、内視鏡手術システム11000に対して各種の情報の入力や指示入力を行うことができる。例えば、ユーザは、内視鏡11100による撮像条件(照射光の種類、倍率及び焦点距離等)を変更する旨の指示等を入力する。
 処置具制御装置11205は、組織の焼灼、切開又は血管の封止等のためのエネルギー処置具11112の駆動を制御する。気腹装置11206は、内視鏡11100による視野の確保及び術者の作業空間の確保の目的で、患者11132の体腔を膨らめるために、気腹チューブ11111を介して当該体腔内にガスを送り込む。レコーダ11207は、手術に関する各種の情報を記録可能な装置である。プリンタ11208は、手術に関する各種の情報を、テキスト、画像又はグラフ等各種の形式で印刷可能な装置である。
 なお、内視鏡11100に術部を撮影する際の照射光を供給する光源装置11203は、例えばLED、レーザ光源又はこれらの組み合わせによって構成される白色光源から構成することができる。RGBレーザ光源の組み合わせにより白色光源が構成される場合には、各色(各波長)の出力強度及び出力タイミングを高精度に制御することができるため、光源装置11203において撮像画像のホワイトバランスの調整を行うことができる。また、この場合には、RGBレーザ光源それぞれからのレーザ光を時分割で観察対象に照射し、その照射タイミングに同期してカメラヘッド11102の撮像素子の駆動を制御することにより、RGBそれぞれに対応した画像を時分割で撮像することも可能である。当該方法によれば、当該撮像素子にカラーフィルタを設けなくても、カラー画像を得ることができる。
 また、光源装置11203は、出力する光の強度を所定の時間ごとに変更するようにその駆動が制御されてもよい。その光の強度の変更のタイミングに同期してカメラヘッド11102の撮像素子の駆動を制御して時分割で画像を取得し、その画像を合成することにより、いわゆる黒つぶれ及び白とびのない高ダイナミックレンジの画像を生成することができる。
 また、光源装置11203は、特殊光観察に対応した所定の波長帯域の光を供給可能に構成されてもよい。特殊光観察では、例えば、体組織における光の吸収の波長依存性を利用して、通常の観察時における照射光(すなわち、白色光)に比べて狭帯域の光を照射することにより、粘膜表層の血管等の所定の組織を高コントラストで撮影する、いわゆる狭帯域光観察(Narrow Band Imaging)が行われる。あるいは、特殊光観察では、励起光を照射することにより発生する蛍光により画像を得る蛍光観察が行われてもよい。蛍光観察では、体組織に励起光を照射し当該体組織からの蛍光を観察すること(自家蛍光観察)、又はインドシアニングリーン(ICG)等の試薬を体組織に局注するとともに当該体組織にその試薬の蛍光波長に対応した励起光を照射し蛍光像を得ること等を行うことができる。光源装置11203は、このような特殊光観察に対応した狭帯域光及び/又は励起光を供給可能に構成され得る。
 図41は、図40に示すカメラヘッド11102及びCCU11201の機能構成の一例を示すブロック図である。
 カメラヘッド11102は、レンズユニット11401と、撮像部11402と、駆動部11403と、通信部11404と、カメラヘッド制御部11405と、を有する。CCU11201は、通信部11411と、画像処理部11412と、制御部11413と、を有する。カメラヘッド11102とCCU11201とは、伝送ケーブル11400によって互いに通信可能に接続されている。
 レンズユニット11401は、鏡筒11101との接続部に設けられる光学系である。鏡筒11101の先端から取り込まれた観察光は、カメラヘッド11102まで導光され、当該レンズユニット11401に入射する。レンズユニット11401は、ズームレンズ及びフォーカスレンズを含む複数のレンズが組み合わされて構成される。
 撮像部11402を構成する撮像素子は、1つ(いわゆる単板式)であってもよいし、複数(いわゆる多板式)であってもよい。撮像部11402が多板式で構成される場合には、例えば各撮像素子によってRGBそれぞれに対応する画像信号が生成され、それらが合成されることによりカラー画像が得られてもよい。あるいは、撮像部11402は、3D(dimensional)表示に対応する右目用及び左目用の画像信号をそれぞれ取得するための1対の撮像素子を有するように構成されてもよい。3D表示が行われることにより、術者11131は術部における生体組織の奥行きをより正確に把握することが可能になる。なお、撮像部11402が多板式で構成される場合には、各撮像素子に対応して、レンズユニット11401も複数系統設けられ得る。
 また、撮像部11402は、必ずしもカメラヘッド11102に設けられなくてもよい。例えば、撮像部11402は、鏡筒11101の内部に、対物レンズの直後に設けられてもよい。
 駆動部11403は、アクチュエータによって構成され、カメラヘッド制御部11405からの制御により、レンズユニット11401のズームレンズ及びフォーカスレンズを光軸に沿って所定の距離だけ移動させる。これにより、撮像部11402による撮像画像の倍率及び焦点が適宜調整され得る。
 通信部11404は、CCU11201との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部11404は、撮像部11402から得た画像信号をRAWデータとして伝送ケーブル11400を介してCCU11201に送信する。
 また、通信部11404は、CCU11201から、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を受信し、カメラヘッド制御部11405に供給する。当該制御信号には、例えば、撮像画像のフレームレートを指定する旨の情報、撮像時の露出値を指定する旨の情報、並びに/又は撮像画像の倍率及び焦点を指定する旨の情報等、撮像条件に関する情報が含まれる。
 なお、上記のフレームレートや露出値、倍率、焦点等の撮像条件は、ユーザによって適宜指定されてもよいし、取得された画像信号に基づいてCCU11201の制御部11413によって自動的に設定されてもよい。後者の場合には、いわゆるAE(Auto Exposure)機能、AF(Auto Focus)機能及びAWB(Auto White Balance)機能が内視鏡11100に搭載されていることになる。
 カメラヘッド制御部11405は、通信部11404を介して受信したCCU11201からの制御信号に基づいて、カメラヘッド11102の駆動を制御する。
 通信部11411は、カメラヘッド11102との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部11411は、カメラヘッド11102から、伝送ケーブル11400を介して送信される画像信号を受信する。
 また、通信部11411は、カメラヘッド11102に対して、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を送信する。画像信号や制御信号は、電気通信や光通信等によって送信することができる。
 画像処理部11412は、カメラヘッド11102から送信されたRAWデータである画像信号に対して各種の画像処理を施す。
 制御部11413は、内視鏡11100による術部等の撮像、及び、術部等の撮像により得られる撮像画像の表示に関する各種の制御を行う。例えば、制御部11413は、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を生成する。
 また、制御部11413は、画像処理部11412によって画像処理が施された画像信号に基づいて、術部等が映った撮像画像を表示装置11202に表示させる。この際、制御部11413は、各種の画像認識技術を用いて撮像画像内における各種の物体を認識してもよい。例えば、制御部11413は、撮像画像に含まれる物体のエッジの形状や色等を検出することにより、鉗子等の術具、特定の生体部位、出血、エネルギー処置具11112の使用時のミスト等を認識することができる。制御部11413は、表示装置11202に撮像画像を表示させる際に、その認識結果を用いて、各種の手術支援情報を当該術部の画像に重畳表示させてもよい。手術支援情報が重畳表示され、術者11131に提示されることにより、術者11131の負担を軽減することや、術者11131が確実に手術を進めることが可能になる。
 カメラヘッド11102及びCCU11201を接続する伝送ケーブル11400は、電気信号の通信に対応した電気信号ケーブル、光通信に対応した光ファイバ、又はこれらの複合ケーブルである。
 ここで、図示する例では、伝送ケーブル11400を用いて有線で通信が行われていたが、カメラヘッド11102とCCU11201との間の通信は無線で行われてもよい。
 <移動体への応用例>
 本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
 図42は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
 車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図42に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(Interface)12053が図示されている。
 駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
 ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
 車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
 撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
 車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
 マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
 また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
 また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12030に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
 音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図42の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
 図43は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
 図43では、撮像部12031として、撮像部12101、12102、12103、12104、12105を有する。
 撮像部12101、12102、12103、12104、12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102、12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
 なお、図43には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
 撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
 例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
 例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
 撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
 本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
 なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
 なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
 なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
 光電変換素子を含む画素が2次元的に配列された画素アレイ部と、
 前記画素アレイ部が設けられている第1の面側に開口部を有するパッドと、
 前記パッドの底部に露出された状態で設けられている電極と、
 前記第1の面と逆側の第2の面に開口部を有する貫通電極と、
 前記第2の面に積層された再配線層と
 を備え、
 前記貫通電極内は空洞である
 撮像素子。
(2)
 平面視において、前記パッドの開口部と、前記パッドに隣接する前記貫通電極の開口部が、重畳する領域がない位置に、前記パッドと前記貫通電極は配置されている
 前記(1)に記載の撮像素子。
(3)
 断面視において、前記パッドの中心軸と、前記パッドに隣接する前記貫通電極の中心軸は、ずれた位置に位置するように、前記パッドと前記貫通電極は配置されている
 前記(1)または(2)に記載の撮像素子。
(4)
 前記パッドは、針当て測定に用いられるパッドである
 前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の撮像素子。
(5)
 前記再配線層は、再配線と、前記再配線を覆うソルダマスクと、前記再配線に接続され前記ソルダマスクから露出したランドと、を有し、
 前記ソルダマスクの表面と前記ランドの面とが面一に設けられ、
 前記再配線層は、前記貫通電極と前記ランドを電気的に接続する
 前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の撮像素子。
(6)
 前記貫通電極の前記パッド側には、有機材料、酸化シリコン、または酸化シリコンと同程度の硬度を有する材料が、所定の厚さで充填されている
 前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の撮像素子。
(7)
 前記パッドの側壁の少なくとも1辺は、凹凸形状を有する
 前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の撮像素子。
(8)
 前記パッドの側壁の少なくとも1辺は、開放されている
 前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の撮像素子。
(9)
 前記画素アレイ部を少なくとも覆い、光入射面側に配置されたガラス基板と、
 前記ガラス基板と前記第1の面との間に設けられた台座と
 をさらに備え、
 前記台座は、前記パッドの開口部と重なる領域がない位置に配置されている
 前記(1)乃至(8)のいずれかに記載の撮像素子。
(10)
 光入射面側に配置されたガラス基板と、
 前記ガラス基板と、前記第1の面との間に設けられた台座と
 をさらに備え、
 前記パッドの開口部と重なる位置に、前記ガラス基板と前記台座は、前記パッドの開口部と同程度の貫通孔を有する
 前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の撮像素子。
(11)
 レンズバレルと、
 前記レンズバレルと前記第1の面とを接合する台座と
 をさらに備え、
 前記台座の一部は、前記パッド内に形成されている
 前記(1)乃至(10)のいずれかに記載の撮像素子。
(12)
 前記電極と接続され、一部が露出している配線をさらに備える
 前記(1)乃至(11)のいずれかに記載の撮像素子。
(13)
 光入射面側に配置されたガラス基板と、
 前記ガラス基板と、前記第1の面との間に設けられ、前記ガラス基板を接合する接合樹脂と
 をさらに備え、
 前記配線は、前記接合樹脂と接する面に凹凸を有する
 前記(12)に記載の撮像素子。
(14)
 光入射面側に配置されたガラス基板と、
 前記ガラス基板と、前記第1の面との間に設けられた台座と
 をさらに備え、
 前記配線は、前記台座に含まれている
 前記(12)に記載の撮像素子。
(15)
 前記電極と撮像素子内の回路とを接続する配線の一部にヒューズをさらに備える
 前記(1)乃至(14)のいずれかに記載の撮像素子。
(16)
 光電変換素子を含む画素が2次元的に配列された画素アレイ部と、
 前記画素アレイ部からの信号を処理する回路と接続され、撮像素子の側面において露出している配線と、
 前記配線の一部に設けられたヒューズと
 を備える撮像素子。
(17)
 前記画素アレイ部が設けられている第1の面側に開口部を有するパッドの底部に露出された状態で設けられ、前記配線に接続されている電極と、
 前記第1の面と逆側の第2の面に開口部を有する貫通電極と、
 前記第2の面に積層された再配線層と
 をさらに備え、
 前記貫通電極内は空洞である
 前記(16)に記載の撮像素子。
(18)
 前記ヒューズは、前記配線と前記回路を電気的に切り離している
 前記(16)または(17)に記載の撮像素子。
(19)
 光電変換素子を含む画素が2次元的に配列された画素アレイ部と、
 前記画素アレイ部が設けられている第1の面側に開口部を有するパッドと、
 前記パッドの底部に露出された状態で設けられている電極と、
 前記第1の面と逆側の第2の面に開口部を有する貫通電極と、
 前記第2の面に積層された再配線層と
 を備え、
 前記貫通電極内は空洞である
 撮像素子と、
 前記撮像素子からの信号を処理知る処理部と
 を備える電子機器。
 1 撮像素子, 2 画素, 3 画素アレイ部, 4 垂直駆動回路, 5 カラム信号処理回路, 6 水平駆動回路, 7 出力回路, 8 制御回路, 9 垂直信号線, 10 水平信号線, 11 半導体基板, 12 入出力端子, 21 フォトダイオード, 22 転送トランジスタ, 23 フローティングディフュージョン, 24 リセットトランジスタ, 25 増幅トランジスタ, 26 選択トランジスタ, 51 パッド, 52 電極, 70 再配線層, 71 支持基板, 72 絶縁膜, 73 バリアメタル, 74 再配線, 75 ソルダーレジスト, 76 貫通電極, 80 半導体基板, 81 配線層, 82 カラーフィルタ, 83 オンチップレンズ, 111 接着層, 112 仮基板, 113 ダイシングリング, 211 補強膜, 221 補強膜, 251 台座, 252 ガラス基板, 261 台座, 262 ガラス基板, 311 台座, 312 レンズバレル

Claims (19)

  1.  光電変換素子を含む画素が2次元的に配列された画素アレイ部と、
     前記画素アレイ部が設けられている第1の面側に開口部を有するパッドと、
     前記パッドの底部に露出された状態で設けられている電極と、
     前記第1の面と逆側の第2の面に開口部を有する貫通電極と、
     前記第2の面に積層された再配線層と
     を備え、
     前記貫通電極内は空洞である
     撮像素子。
  2.  平面視において、前記パッドの開口部と、前記パッドに隣接する前記貫通電極の開口部が、重畳する領域がない位置に、前記パッドと前記貫通電極は配置されている
     請求項1に記載の撮像素子。
  3.  断面視において、前記パッドの中心軸と、前記パッドに隣接する前記貫通電極の中心軸は、ずれた位置に位置するように、前記パッドと前記貫通電極は配置されている
     請求項1に記載の撮像素子。
  4.  前記パッドは、針当て測定に用いられるパッドである
     請求項1に記載の撮像素子。
  5.  前記再配線層は、再配線と、前記再配線を覆うソルダマスクと、前記再配線に接続され前記ソルダマスクから露出したランドと、を有し、
     前記ソルダマスクの表面と前記ランドの面とが面一に設けられ、
     前記再配線層は、前記貫通電極と前記ランドを電気的に接続する
     請求項1に記載の撮像素子。
  6.  前記貫通電極の前記パッド側には、有機材料、酸化シリコン、または酸化シリコンと同程度の硬度を有する材料が、所定の厚さで充填されている
     請求項1に記載の撮像素子。
  7.  前記パッドの側壁の少なくとも1辺は、凹凸形状を有する
     請求項1に記載の撮像素子。
  8.  前記パッドの側壁の少なくとも1辺は、開放されている
     請求項1に記載の撮像素子。
  9.  前記画素アレイ部を少なくとも覆い、光入射面側に配置されたガラス基板と、
     前記ガラス基板と前記第1の面との間に設けられた台座と
     をさらに備え、
     前記台座は、前記パッドの開口部と重なる領域がない位置に配置されている
     請求項1に記載の撮像素子。
  10.  光入射面側に配置されたガラス基板と、
     前記ガラス基板と、前記第1の面との間に設けられた台座と
     をさらに備え、
     前記パッドの開口部と重なる位置に、前記ガラス基板と前記台座は、前記パッドの開口部と同程度の貫通孔を有する
     請求項1に記載の撮像素子。
  11.  レンズバレルと、
     前記レンズバレルと前記第1の面とを接合する台座と
     をさらに備え、
     前記台座の一部は、前記パッド内に形成されている
     請求項1に記載の撮像素子。
  12.  前記電極と接続され、一部が露出している配線をさらに備える
     請求項1に記載の撮像素子。
  13.  光入射面側に配置されたガラス基板と、
     前記ガラス基板と、前記第1の面との間に設けられ、前記ガラス基板を接合する接合樹脂と
     をさらに備え、
     前記配線は、前記接合樹脂と接する面に凹凸を有する
     請求項12に記載の撮像素子。
  14.  光入射面側に配置されたガラス基板と、
     前記ガラス基板と、前記第1の面との間に設けられた台座と
     をさらに備え、
     前記配線は、前記台座に含まれている
     請求項12に記載の撮像素子。
  15.  前記電極と撮像素子内の回路とを接続する配線の一部にヒューズをさらに備える
     請求項1に記載の撮像素子。
  16.  光電変換素子を含む画素が2次元的に配列された画素アレイ部と、
     前記画素アレイ部からの信号を処理する回路と接続され、撮像素子の側面において露出している配線と、
     前記配線の一部に設けられたヒューズと
     を備える撮像素子。
  17.  前記画素アレイ部が設けられている第1の面側に開口部を有するパッドの底部に露出された状態で設けられ、前記配線に接続されている電極と、
     前記第1の面と逆側の第2の面に開口部を有する貫通電極と、
     前記第2の面に積層された再配線層と
     をさらに備え、
     前記貫通電極内は空洞である
     請求項16に記載の撮像素子。
  18.  前記ヒューズは、前記配線と前記回路を電気的に切り離している
     請求項16に記載の撮像素子。
  19.  光電変換素子を含む画素が2次元的に配列された画素アレイ部と、
     前記画素アレイ部が設けられている第1の面側に開口部を有するパッドと、
     前記パッドの底部に露出された状態で設けられている電極と、
     前記第1の面と逆側の第2の面に開口部を有する貫通電極と、
     前記第2の面に積層された再配線層と
     を備え、
     前記貫通電極内は空洞である
     撮像素子と、
     前記撮像素子からの信号を処理知る処理部と
     を備える電子機器。
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