WO2022019283A1 - 部品搭載装置およびパレット搬送装置 - Google Patents

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保夫 高浪
優三 浅野
貴晴 中野
泰行 石谷
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Abstract

部品搭載装置は、部品取り出し位置のパレットに載置されたトレイに格納される部品をヘッドユニットによって取り出して基板に搭載する。部品搭載装置は、パレットを保持するパレット保持部と、パレット保持部の前面からパレットを第1方向に取り出すことが可能な取り出し位置と、ヘッドユニットによって部品を取り出し可能な部品取り出し位置の2位置間でパレットを移動させる第1パレット移動部と、第1方向と異なる第2方向にパレットを取り出し可能にパレットを保持するストッカと、パレット保持部とストッカとの間でパレットを移動させる第2パレット移動部と、を備える。

Description

部品搭載装置およびパレット搬送装置
 本開示は、部品搭載装置およびパレット搬送装置に関する。
 電子部品実装機の部品切れによる停止時間を減少させ、稼働率を向上させるトレイ部品供給装置が知られている(例えば特許文献1参照)。このトレイ部品供給装置は、板状のトレイ治具に固定されたトレイと、多段の棚で構成されトレイ治具を介して各々の棚にトレイを収容し、このトレイ中の電子部品を電子部品実装機に供給するトレイ部品マガジンと、このトレイ部品マガジンを上下移動して所要の棚のトレイを部品供給のための引出し位置に位置決めする手段と、トレイ部品マガジンと同様の構成で多数のトレイを収容しトレイ部品マガジンに近接して設置される補給マガジンと、トレイ部品マガジン中の部品切れになったトレイを補給マガジン中の新しいトレイと入れ換えするロボットとを備える。このトレイ部品供給装置によれば、ロボットが部品切れになったトレイを、補給マガジン中の新しいトレイと敏感に入れ替えることにより、電子部品実装機の部品切れによる停止時間を減少させることができる。
日本国特開平5-57533号公報
 しかしながら、近年、表面実装技術であるSMT(Surface Mounting Technology)工程では、設備の生産性向上に伴い、生産中の電子部品補給頻度が増加し、部品補給の省人化・自動化がさらに求められている。これは、例えば車載系のコネクタ部品等の大型化、後工程での大型部品のSMT化によりトレイ部品が大型化し、1つのトレイで供給可能な部品数量が少なくなり、その結果、トレイの部品補給頻度が増加していることも一因となる。これに対し、部品補給の省人化を実現するためには、部品搭載数を増大させる必要があるが、面積生産性の観点からも単純に部品搭載設備のスペースを拡大させることはできない。また、ストック容量の拡大を図るために、設備のライン間の通路を大きく遮ってしまえば、作業性や搬送性などに悪影響を及ぼすことになる。
 本開示は、上述した従来の状況に鑑みて案出され、パレット補給の省人化を可能にしつつ、ライン間の通路への飛出しを抑え、パレットのストック容量の拡大を実現する部品搭載装置およびパレット搬送装置を提供することを目的とする。
 本開示は、部品取り出し位置のパレットに載置されたトレイに格納される部品をヘッドユニットによって取り出して基板に搭載する部品搭載装置であって、前記パレットを保持するパレット保持部と、前記パレット保持部の前面から前記パレットを第1方向に取り出すことが可能な取り出し位置と、前記ヘッドユニットによって前記部品を取り出し可能な前記部品取り出し位置の2位置間で前記パレットを移動させる第1パレット移動部と、前記第1方向と異なる第2方向に前記パレットを取り出し可能に前記パレットを保持するストッカと、前記パレット保持部と前記ストッカの間で前記パレットを移動させる第2パレット移動部と、を備える、部品搭載装置を提供する。
 また、本開示は、部品を格納するパレットを保持するストッカと、基板に前記部品を装着する部品装着部によって前記部品を取り出し可能な位置へと前記パレットを供給するために前記パレットを保持する保持部との間で前記パレットを移動させるパレット搬送装置であって、前記ストッカに対して前記パレットを挿抜する方向とは異なる方向に、前記パレットを前記保持部に挿抜するパレット移動手段、を備え、前記パレット移動手段は、上下に昇降するための昇降部と、前記パレットを下方から支持した状態でガイドするパレットガイド部と、前記ストッカに対して前記パレットを挿抜する方向と、前記保持部に対して前記パレットを挿抜する方向とに旋回する旋回部と、を有する、パレット搬送装置を提供する。
 本開示によれば、パレット補給の省人化を可能にしつつ、ライン間の通路への飛出しを抑えることができ、パレットのストック容量の拡大を実現できる。
実施の形態1に係る部品搭載装置の概略構成を示す斜視図 図1に示す部品搭載装置を矢印Xの矢先側より見た側面図 図1に示す部品搭載装置をY方向に向かって見た背面図 図1に示すパレットの斜視図 図1に示す部品搭載装置の要部平面図 (A)第2パレット移動部をY方向に向かって見た要部拡大図、(B)(A)の旋回部が90°回転した要部拡大図 (A)パレットをガイドした第2パレット移動部をY方向に向かって見た要部拡大図、(B)(A)の旋回部が90°回転した要部拡大図 図1に示す部品搭載装置の制御系の構成例を示すブロック図 パレットの搬送手順の一例を示すフローチャート ストッカからパレットを引き出す直前の第2パレット移動部の動作説明図 ストッカからパレットを引き出し終えた第2パレット移動部の動作説明図 時計回りに旋回部が回転した第2パレット移動部の動作説明図 トレイフィーダにパレットを挿入した第2パレット移動部の動作説明図 ストッカからパレット保持部へパレットが移動される状況を示す動作説明図 実施の形態2に用いられるパレットの斜視図 実施の形態2に係る部品搭載装置の要部平面図 (A)第2パレット移動部をY方向に向かって見た要部拡大図、(B)(A)の旋回部が時計回りに90°回転された要部拡大図 ストッカからパレットを引き出す直前の第2パレット移動部の動作説明図 ストッカからパレットを引き出し終えた第2パレット移動部の動作説明図 時計回りに旋回部が回転した第2パレット移動部の動作説明図 第1プッシャが押し込みを開始した第2パレット移動部の動作説明図 パレット保持部にパレットを第2プッシャが挿入した第2パレット移動部の動作説明図 第1プッシャおよび第2プッシャによるパレットの押し込み手順を示す動作説明図 ストッカからパレット保持部へパレットが移動される状況を示す動作説明図
 以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る部品搭載装置およびパレット搬送装置を具体的に開示した実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
 図1は、実施の形態1に係る部品搭載装置11の概略構成を示す斜視図である。なお、方向を示す矢印が記された図において、X軸は部品搭載装置11の左右方向、Y軸は部品搭載装置11の前後方向、Z軸は部品搭載装置11の上下方向を示す。X軸およびY軸は直交して水平面に含まれる。Z軸は水平面に直交する鉛直面に含まれる。
 実施の形態1に係る部品搭載装置11は、保持部(例えばトレイフィーダ13)と、第1パレット移動部15と、ストッカ17と、第2パレット移動部19とを主要な構成として有する。第2パレット移動部19は、パレット搬送装置を構成する。なお、ストッカ17は、部品搭載装置11の構成要素として、部品搭載装置11と一体的に設けることができる。また、ストッカ17は、部品搭載装置11と別体のものを部品搭載装置11と一体的に連結して用いることもできる。別体のストッカ17と部品搭載装置11とを連結して構成した場合、部品搭載装置11とストッカ17とは、部品搭載装システムと総称することができる。
 部品搭載装置11は、ストッカ17と第2パレット移動部19とが、X軸に平行な通路21に沿って配置される。また、部品搭載装置11は、第2パレット移動部19とトレイフィーダ13とがY軸に沿って配置される。部品搭載装置11は、部品取り出し位置23(図2参照)のパレット25に載置されたトレイ27に格納される部品29(図4参照)を、ヘッドユニット31(図2参照)によって取り出して基板33に搭載(実装)する。
 図2は、図1に示す部品搭載装置11を矢印Xの矢先側より見た側面図である。部品搭載装置11の装置本体部35における基台37の上面には、基板搬送機構39がX方向(基板搬送方向)に設けられる。基板搬送機構39は、部品搭載対象となる基板33を搬送して装置本体部35の作業位置に位置決め保持する。第2パレット移動部19のY方向には、基板33に実装される部品29を供給するトレイフィーダ13が配設される。パレット保持部の一例としてのトレイフィーダ13は、部品29が格子配列で格納されたトレイ27を載置しているパレット25を、部品取り出し位置に移動させることにより、部品29をヘッドユニット31に供給する。
 基台37のX方向の一端部には、リニアモータ駆動のY軸移動テーブル41がY方向に配設される。Y軸移動テーブル41は、X軸移動テーブル43をY方向に移動自在に結合している。X軸移動テーブル43にはヘッドユニット31が、リニア駆動機構によってX方向に移動自在に取り付けられている。ヘッドユニット31は、複数の単位移載ヘッドを備えた多連型ヘッドであり、それぞれの単位移載ヘッドの下端部には吸着ノズル45が交換自在に装着される。X軸移動テーブル43、Y軸移動テーブル41、ヘッドユニット31は、部品装着機構47を構成する。
 部品搭載装置11は、Y軸移動テーブル41およびX軸移動テーブル43を駆動することにより、ヘッドユニット31がトレイフィーダ13と基板搬送機構39に保持された基板33との間で水平移動し、トレイ27に格納された部品29を吸着ノズル45によって吸着保持して、基板33に実装する。
 トレイフィーダ13には複数のマガジン49を上下多段に格納できるマガジンラック51が設けられる。マガジンラック51に格納されるそれぞれのマガジン49は、トレイ27を保持する複数枚のパレット25をパレット支持レール53(図14参照)により上下多段に収容可能としている。マガジンラック51に格納されたマガジン49からは、パレット25がY方向の前後から出し入れ可能となる。すなわち、マガジンラック51のマガジン49は、第1パレット移動部15からも第2パレット移動部19からもパレット25の出し入れが可能となっている。
 トレイフィーダ13では、マガジンラック51の前面側(Y方向側)に、第1パレット移動部15が設けられる。第1パレット移動部15には、マガジンラック51のマガジン49からパレット25を引き出して保持するフィーダ昇降テーブル55と、このフィーダ昇降テーブル55を昇降させるフィーダ昇降部57とが設けられる。フィーダ昇降部57は、トレイフィーダ13の前面59からパレット25を第1方向(つまりY方向)に取り出すことが可能な取り出し位置61と、ヘッドユニット31によって部品29を取り出し可能な部品取り出し位置23との間でパレット25を移動させる。
 フィーダ昇降部57は、フィーダ送りねじ63と、フィーダ昇降モータ65と、フィーダナット部67とを有する。フィーダ送りねじ63は、基台37に回転自在となって立設される。フィーダ昇降モータ65は、駆動軸がフィーダ送りねじ63と同方向となって基台37に固定される。フィーダ昇降モータ65は、駆動軸に固定されたプーリと、フィーダ送りねじ63の下端に固定されたプーリとの間にフィーダベルト69が張架されることにより、フィーダ送りねじ63を回転させる。
 フィーダナット部67は、フィーダ送りねじ63に螺合する。フィーダナット部67には、フィーダ昇降テーブル55が固定される。また、フィーダ昇降テーブル55には、一対のスライド部71(図5参照)が固定される。スライド部71は、基台37に固定されたガイドレール73により上下方向にスライド自在に支持される。フィーダ昇降テーブル55は、スライド部71およびガイドレール73により、フィーダ送りねじ63の回転方向への回転が規制される。
 これにより、フィーダ昇降テーブル55は、例えば装置制御部147(図8参照)によってフィーダ昇降モータ65が駆動されると、トレイフィーダ13の前面側において昇降する。このとき、トレイフィーダ13は、個々のパレット収納部に付された収納アドレスを指定することにより、この収納アドレスに対応したパレット25の高さ位置にフィーダ昇降テーブル55を配置できる。
 図3は、図1に示す部品搭載装置11をY方向に向かって見た背面図である。ストッカ17は、第1方向と異なる第2方向(X方向)にパレット25を取り出すことが可能にパレット25を保持する。部品搭載装置11において、第1方向(Y方向)と第2方向(X方向)とは、平面視で直交方向である。
 ストッカ17は、マガジンストック部75と、第2パレット移動部19とを有する。マガジンストック部75には、上下方向に所定の間隔を空けて複数のマガジン保持部77が棚板状に設けられている。それぞれのマガジン保持部77には、マガジン49が載置される。マガジン保持部77は、マガジンストック部75からのマガジン49の出し入れをX方向で可能としている。それぞれのマガジン49には、トレイ27を載置した複数のパレット25が上下多段に収納される。これにより、マガジンストック部75は、複数のパレット25を出し入れ可能に保持する。マガジンストック部75のX方向には、第2パレット移動部19が設けられる。
 パレット搬送装置としての第2パレット移動部19は、トレイフィーダ13とストッカ17との間でパレット25を移動させる。つまり、第2パレット移動部19は、部品を格納するパレット25を保持するストッカ17と、基板に部品を装着する部品装着部(例えばヘッドユニット31)によって部品を取り出し可能な位置へとパレット25を供給するためにパレット25を保持する保持部(例えばトレイフィーダ13)との間で、パレット25を移動させる。第2パレット移動部19は、上下に昇降するための昇降部(例えばストッカ昇降部79)を備える。ストッカ昇降部79は、ストッカ基台81に立設された支柱83を有する。支柱83は、マガジンストック部75とほぼ同等の高さを有して起立する。ストッカ基台81には、この支柱83に沿ってストッカ送りねじ85が設けられる。ストッカ送りねじ85は、支柱83の上部に固定されたストッカ昇降モータ87により回転される。ストッカ送りねじ85には、ストッカナット部89が螺合される。
 ストッカナット部89には、ストッカ昇降テーブル91が固定される。また、ストッカ昇降テーブル91には、一対のスライド部71(図5参照)が固定される。スライド部71は、支柱83に固定されたガイドレール73により上下方向にスライド自在に支持される。ストッカ昇降テーブル91は、スライド部71およびガイドレール73により、ストッカ送りねじ85の回転方向への回転が規制される。
 これにより、ストッカ昇降テーブル91は、例えばストッカ制御部93(図8参照)によってストッカ昇降モータ87が駆動されることによって、マガジンストック部75の第2パレット移動部側の面において昇降する。このとき、第2パレット移動部19は、マガジンストック部75のパレット収納部に付された収納アドレスを指定することにより、この収納アドレスに対応したパレット25の高さ位置にストッカ昇降テーブル91を配置できる。マガジンストック部75の下部には、これら制御を行うためのストッカ制御部93が設けられている。
 図4は、図1に示すパレット25の斜視図である。パレット25は、平面視で矩形状に形成される。パレット25は、一対の平行な長辺部の一方が第1長辺部95となり他方が第2長辺部97となる。パレット25は、この第1長辺部95または第2長辺部97のいずれか一方が搬送方向の先端側となって搬送される。
 パレット25は、少なくとも上面を含む部分が磁性体材料から構成される。パレット25の上面には、樹脂等の非磁性体材料から構成されたトレイ27が載置される。トレイ27には複数の部品29が整列状態に並べられる。トレイ27は、位置決め装置99によって、パレット25の所定の位置に位置決めされた状態で保持される。
 パレット25の上面には、第1長辺部95と隣接する一方の短辺部とのそれぞれに平行な2つのトレイ位置決め片101が直交して固定されている。2つのトレイ位置決め片101は、直交方向に配置されることにより入隅部103を有する。トレイ27は、一つの角部105をパレット25の入隅部103に一致させるようにして、2つの側面をトレイ位置決め片101に押し当てて、パレット25に対する相対位置が位置決めされる。
 このようにして位置決めされたパレット上のトレイ27は、トレイ位置決め片101に押し当てられた面と反対側の面に、位置決め装置99が押し当てられてパレット25に固定される。位置決め装置99は、例えばマグネットを有する。位置決め装置99は、磁性体材料からなるパレット25の上面に磁力で強力に固定された状態となる。これにより、トレイ27は、パレット上での移動が規制されて固定される。このとき位置決め装置99は、2つのレバー部107が、パレット25の上面よりも上方に位置する。位置決め装置99は、これらのレバー部107をパレット25の上面に向けて押下することにより、梃子の原理でパレット25から容易に取り外しが可能となっている。
 また、パレット25は、第1長辺部95に第1係合部109が設けられ、第2長辺部97に第2係合部111が設けられる。第1係合部109と第2係合部111は、平面視コ字状に形成された係合爪113の開口側が向かい合うようにして配置される。第1係合部109は、第2係合部111よりも係合爪113の間隔が大きい。実施の形態1においては、第2係合部111が第2パレット移動部19の図5に示す牽引部(ストッカ係合ロッド115)と係合し、第1係合部109が第1パレット移動部15のフィーダ係合ロッド117(図5参照)と係合する。
 図5は、図1に示す部品搭載装置11の要部平面図である。第2パレット移動部19は、少なくとも第1方向と第2方向とに旋回する旋回部119を有する。ストッカ昇降テーブル91には、Z方向の旋回軸121が回転自在に支持される。旋回軸121は、ストッカ昇降テーブル91に固定される旋回モータ123により、旋回用ベルト125を介して回転する。この旋回軸121の上端には、旋回テーブル127が固定される。旋回テーブル127は、平面視で矩形状に形成される。この旋回テーブル127の上には、旋回テーブル127と直交する方向に長い矩形状の牽引装置129が固定される。つまり、旋回テーブル127と牽引装置129とは、十字状に交差している。この十字状に交差した旋回テーブル127および牽引装置129は、旋回モータ123により旋回軸121を中心に一体回転する。
 図6(A)は、第2パレット移動部19をY方向に向かって見た要部拡大図である。図6(B)は、図6(A)の旋回部119が90°回転した要部拡大図である。図6(A)の状態から90°回転(つまり時計方向に90°回転)することで、図6(B)の状態に遷移する。言い換えると、図6(B)の状態から-90°回転(つまり反時計回りに90°回転)することで、図6(A)の状態に遷移する。第2パレット移動部19は、トレイフィーダ13とストッカ17とのパレット25を入れ替える際に、パレット25を下方から支持した状態でガイドするパレットガイド部131を、旋回テーブル127の一対の平行な短辺部に沿って有する。
 牽引装置129は、ストッカ係合ロッド115を進退可能に備える。ストッカ係合ロッド115は、パレット25の端部(第2長辺部97)に設けられた第2係合部111に係合する。ストッカ係合ロッド115は、ストッカ昇降テーブル91が昇降することにより、第2係合部111の係合爪113の間に、上下方向から挿入されて第2係合部111に係合する。第2パレット移動部19は、ストッカ係合ロッド115を第2係合部111に係合したパレット25を、旋回テーブル127を回転することにより、第1方向もしくは第2方向に牽引可能としている。
 牽引装置129は、旋回テーブル127と直交方向に長い本体ベース133を有する。本体ベース133には、それぞれの短辺部に沿う一対のベルト張架軸135が回転自在に設けられる。ベルト張架軸135には、無端状の牽引ベルト137が張架される。この牽引ベルト137の上側周回部分には、ストッカ係合ロッド115が固定される。一対のベルト張架軸135の一方には、駆動用ベルト139を介して牽引モータ141が接続される。従って、牽引装置129は、例えばストッカ制御部93によって牽引モータ141が駆動されると、牽引ベルト137が周回し、ストッカ係合ロッド115が、本体ベース133の長手方向に形成されたガイドスリット143(図5参照)に沿って往復移動可能となる。第2パレット移動部19は、ストッカ係合ロッド115が本体ベース133の長手方向に往復移動するが、本体ベース133が旋回テーブル127ごと回転することにより、ストッカ係合ロッド115が第1方向もしくは第2方向に移動することになる。
 図7(A)は、パレット25をガイドした第2パレット移動部19をY方向に向かって見た要部拡大図である。図7(B)は、図7(A)の旋回部119が90°回転した要部拡大図である。図7(A)において、パレット25は、旋回テーブル127のパレットガイド部131により下方より支持される。パレット25は、第2係合部111が設けられた第2長辺部97が同図紙面の表側に位置する。第1係合部109は、同図紙面の裏側に位置していて見えない。図7(A)は、図12の状態をY方向で側面視している。
 図7(B)において、パレット25は、図7(A)の旋回部119が時計回りに90°回転する前の状態(言い換えると、図7(A)の旋回部119が反時計まわりに90°回転した状態)となっている。パレット25の第2係合部111には、牽引装置129のストッカ係合ロッド115が係合されている。図7(B)は、図11の状態をY方向で側面視している。
 次に、実施の形態1に係る部品搭載装置11の制御系の構成を説明する。
 図8は、図1に示す部品搭載装置11の制御系の構成例を示すブロック図である。部品搭載装置11とストッカ17とは、互いにデータの送受信が可能となるように有線あるいは無線で接続されている。部品搭載装置11は、トレイフィーダ13とストッカ17との間で、部品供給に関する指示やパレット25のストック情報を送受信しながら、ストッカ17からのパレット25の供給およびストッカ17へのパレット25の回収の実行を制御する。
 部品搭載装置11は、部品装着機構47と、トレイフィーダ13と、装置表示・操作パネル145と、装置制御部147とを有する。
 装置制御部147は、部品装着制御部149と、部品供給制御部151と、装置記憶部153とを有する。
 装置記憶部153は、HDD(Hard Disk Drive)あるいはSSD(Solid State Drive)等のデータ記録装置を用いて構成され、部品装着情報記憶部155および部品供給情報記憶部157を有する。部品装着情報記憶部155は、部品搭載装置11に搬入される基板へ搭載(装着)されるべき部品の数および装着の有無を示す装着状況を装着情報として保存する。部品供給情報記憶部157は、部品搭載装置11に搬入される基板へ搭載(装着)されるべき部品の数量、収納アドレス(例えば、それぞれの部品が載置された、マガジン、パレット、トレイの番号等の組み合わせ)および部品搭載装置11への供給の有無を示す部品供給情報を保存する。
 部品装着制御部149は、部品装着機構47による部品の装着状況を常時監視しており、その監視状況に基づく部品の消費(実装)状況を部品の装着情報として管理更新して部品装着情報記憶部155に書き込んで保存する。部品装着制御部149は、部品装着情報記憶部155に記憶される部品の装着情報に基づき、基板搬送機構39および部品装着機構47を制御して、ヘッドユニット31による基板33への部品29の搭載を制御する。
 部品供給制御部151は、部品装着機構47により消費(つまり、実装)されるトレイ上の部品の残量を監視しており、その監視状況に基づき、部品29の要求指示をトレイフィーダ13へ送る。トレイフィーダ13は、部品供給制御部151からの部品29の要求を受領すると、要求の対象となった部品29を保持したトレイ27のパレット25を、部品供給情報記憶部157に保存される部品供給情報を参照して該当するマガジン49から引き出し、部品取り出し位置23に移動する。部品供給制御部151は、部品供給情報記憶部157に保存される部品供給情報を参照した結果、要求の部品29が無い場合、あるいは残量が少ない場合、ストッカ17へ部品29の要求指示を送る。このストッカ17への部品29の要求指示は、例えば装置表示・操作パネル145にも表示される。
 ストッカ17は、ストッカ昇降部79と、第2パレット移動部19と、ストッカ表示・操作パネル159と、ストッカ制御部93とを有する。
 ストッカ制御部93は、ストッカ搬送制御部161と、ストッカ記憶部163とを有する。
 ストッカ記憶部163は、HDDあるいはSSD等のデータ記録装置を用いて構成され、ストック情報記憶部165を有する。ストック情報記憶部165は、部品搭載装置11に補給されるべき部品の数量、収納アドレス(例えば、それぞれの部品が載置された、マガジン、パレット、トレイの番号等の組み合わせ)および部品搭載装置11への補給の有無を示す部品ストック情報を保存する。
 ストッカ搬送制御部161は、部品搭載装置11の部品供給制御部151から部品29の要求指示を受け取ると、ストック情報記憶部165に保存される部品ストック情報を参照して、その部品29を保持したトレイ27のパレット25を、第2パレット移動部19により、マガジンストック部75から引き出す。第2パレット移動部19は、引き出したパレット25を、トレイフィーダ13におけるマガジン49の後面167(図2参照)から挿入して、トレイフィーダ13へのパレット25の供給を完了させる。ストッカ搬送制御部161は、ストック情報記憶部165に保存される部品ストック情報を参照した結果、要求の部品29が無い場合あるいは残量が少ない場合(例えば規定量よりも少ない場合)、ストッカ17への部品29の要求指示を装置表示・操作パネル145に表示し、部品切れもしくは部品切れが近々に生じることを報知する。
 次に、ストッカ17から部品搭載装置11のトレイフィーダ13へ、部品が載置されたトレイを保持するパレット25を供給(搬送)する動作手順の一例を、図9を参照して説明する。
 図9は、パレット25の搬送手順の一例を示すフローチャートである。
 図9において、補充作業員の人手により部品が載置されたトレイを保持している新規のパレット25がストッカ17に挿入(補充)されると、ストッカ17のストッカ制御部93は、例えば図示しないセンサ等でパレット25のストッカ17への挿入(補充)を検知する(St1)。ストッカ制御部93は、ステップSt1の検知に応じて、ストッカ17においてストックされている部品29の数量等および収納アドレスを部品ストック情報に書き込み、ストッカ記憶部163のストック情報記憶部165を更新する(St2)。これにより、ストッカ17は、ストッカ17自身が保持している最新の部品の保有量およびそれぞれの部品の収納アドレスを正確に認識できる。
 ストッカ17は、ステップSt2によって更新された部品ストック情報を部品搭載装置11に送る。部品搭載装置11は、ストッカ17から送られた部品ストック情報を装置記憶部153の部品供給情報記憶部157に保存する(St3)。これにより、部品搭載装置11は、ストッカ17において保持されている部品の保有量をストッカ17と共有することができ、後述するように生産に必要な部品が足りないと判定した場合にその部品の補給(供給)をストッカ17に要求できる。
 部品搭載装置11では、装置制御部147は、トレイフィーダ13に現在の生産で必要な部品29が十分に供給されているか否かを判定する(St4)。トレイフィーダ13に部品29がある場合には(St4、Yes)、部品が足りていないと判定されるまでステップSt4の判定が繰り返される。
 トレイフィーダ13に現在の生産で必要な部品29が無いもしくは足りないと判定された場合(St4、No)、装置制御部147は、ストッカ17にその部品29が補充されているか否かを判定する(St5)。
 ストッカ17にその部品29が補充されていない場合(St5、NO)、部品搭載装置11の装置制御部147は、ストッカ17に、足りないと判定された部品29の補充指示を送る。ストッカ17は、部品搭載装置11の装置制御部147から送られた補充指示を受領すると、その補充資料に基づいて、ストッカ表示・操作パネル159への必要な部品29の供給情報(例えば部品29の補充を補充作業員に促す旨のメッセージあるいは既定のアラート音声)を出力し、部品29の補充を促す(St6)。
 補充作業員は、例えばステップSt6で出力された供給情報を認識して人手で新規のパレット25(上述参照)をストッカ17に補充する。これにより、ストッカ17のストッカ制御部93は、新規のパレット25(上述参照)が補充(挿入)されたことを、図示しないセンサ等で検知でき、部品ストック情報を更新し、更新後の部品ストック情報を含む補充完了通知を生成して部品搭載装置11に送る。
 このステップSt6の後、部品搭載装置11は、ストッカ17から送られた補充完了通知の受領に基づいて、ストッカ17に必要な部品29が供給されたか否かを判定する(St7)。必要な部品29が未だ足りていないと判定された場合には(St7、No)、部品搭載装置11は必要な部品29の供給が終わったと判定するまでストッカ17との間でステップSt6,St7の処理を繰り返す。一方、必要な部品29が足りていると判定された場合には(St7、Yes)、ステップSt8の処理に進む。
 部品搭載装置11では、装置制御部147は、ストッカ17に必要な部品29が有ると判定した場合には(St5、Yes)あるいはストッカ17に必要な部品29が供給されたと判定した場合には(St7、Yes)、部品29の消費(実装)によって空のパレット25がトレイフィーダ13にあるか否かを判定する。空のパレット25がトレイフィーダ13にあると判定された場合には、装置制御部147は、空のパレット25をトレイフィーダ13からストッカ17に回収させるように制御する(St8)。空のパレット25は、ストッカ17のマガジンストック部75に設けられる空のパレット専用のマガジン49に回収される。
 なお、この空のパレット25の回収動作は、トレイフィーダ13が、独立して行うものであってもよい。この場合、トレイフィーダ13には、空のパレット25を収容する専用のマガジン49が設けられていてもよい。
 次にストッカ制御部93は、第2パレット移動部19に指示を出し、必要なパレット25をストッカ17からトレイフィーダ13へ供給し、パレット25の供給が完了する(St9)。
 次に、パレット搬送時の具体的な動作の一例を説明する。
 図10は、ストッカ17からパレット25を引き出す直前の第2パレット移動部19の動作説明図である。マガジンストック部75には、第2パレット移動部側の面に、第2係合部111が配置されるようにしてパレット25が収容される(図10参照)。パレット25をトレイフィーダ13へ供給するには、第2パレット移動部19のストッカ昇降部79が上下方向に移動して、牽引装置129のストッカ係合ロッド115が、所望のパレット25に設けられる第2係合部111に係合される。
 図11は、ストッカ17からパレット25を引き出し終えた第2パレット移動部19の動作説明図である。ストッカ係合ロッド115を第2係合部111に係合した牽引装置129は、牽引モータ141が駆動されることにより、ストッカ係合ロッド115とともに、パレット25をX方向で旋回テーブル127に引き出す。旋回テーブル127に引き出されたパレット25は、一対のパレットガイド部131により、両側の短辺部が下方より支持される。
 図12は、時計回りに旋回部119が回転した第2パレット移動部19の動作説明図である。次に、パレット25を支持した旋回テーブル127が、牽引装置129とともに時計回りに90度回転する。時計回りに90度回転したパレット25は、ストッカ係合ロッド115が係合していない第1係合部109が、マガジンラック51の側に配置される。従って、牽引装置129は、第2係合部111に係合しているストッカ係合ロッド115が、パレット25におけるY方向の後側となって配置される。
 図13は、トレイフィーダ13にパレット25を挿入した第2パレット移動部19の動作説明図である。牽引装置129は、ストッカ係合ロッド115をY方向へ移動する。パレット25は、ストッカ係合ロッド115がY方向へ移動されることにより、パレットガイド部131をスライドしながら、トレイフィーダ13におけるマガジンラック51のマガジン49へ後面167から挿入される。なお、この際、異なる高さでパレット25を挿入するときは、ストッカ昇降テーブル91が所望の高さに昇降される。トレイフィーダ13へパレット25を挿入した牽引装置129は、ストッカ昇降テーブル91が上または下に移動されて、第2係合部111との係合を解除した後、トレイフィーダ13から離反する方向へ退避する。第2パレット移動部19は、ストッカ係合ロッド115を退避位置へ戻し、トレイフィーダ13へのパレット25の供給を完了する。
 なお、トレイフィーダ13において、部品29の無くなった空のパレット25をストッカ17へ回収するには、上記と逆の動作手順により、空のパレット25がストッカ17へ移動される。
 次に、実施の形態1に係る部品搭載装置11の作用を説明する。
 部品搭載装置11は、部品取り出し位置23のパレット25に載置されたトレイ27に格納される部品29をヘッドユニット31によって取り出して基板33に搭載する。部品搭載装置11は、パレット25を保持する保持部(例えばトレイフィーダ13)と、保持部の前面59からパレット25を第1方向(例えばY方向)に取り出すことが可能な取り出し位置61と、ヘッドユニット31によって部品29を取り出し可能な部品取り出し位置23の2位置間でパレット25を移動させる第1パレット移動部15と、第1方向と異なる第2方向(例えばX方向)にパレット25を取り出すことが可能にパレット25を保持するストッカ17と、保持部とストッカ17の間でパレット25を移動させる第2パレット移動部19と、を備える。従って、部品搭載装置11によれば、パレット補給の省人化を可能にしつつ、ライン間の通路21への飛出しを抑えた構造によって、パレット169のストック容量の拡大を実現できる。
 パレット搬送装置(例えば第2パレット移動部19)は、部品29を格納するパレット25を保持するストッカ17と、基板33に部品29を装着する部品装着部(例えばヘッドユニット31)によって部品29を取り出し可能な位置へとパレット25を供給するためにパレット25を保持する保持部(例えばトレイフィーダ13)との間でパレット25を移動させる。パレット搬送装置(例えば第2パレット移動部19)は、ストッカ17に対してパレット25を挿抜する方向とは異なる方向に、パレット25を保持部(例えばトレイフィーダ13)に挿抜するパレット移動手段を備える。ここで、このパレット移動手段は、上下に昇降するための昇降部(例えばストッカ昇降部79)と、パレット25を下方から支持した状態でガイドするパレットガイド部131と、ストッカ17に対してパレット25を挿抜する方向と、保持部(例えばトレイフィーダ13)に対してパレット25を挿抜する方向とに旋回する旋回部119と、を有する。
 部品搭載装置11では、部品取り出し位置23に、パレット25が配置されている。このパレット25には、複数の部品29を格納可能としたトレイ27が載置される。部品搭載装置11は、部品取り出し位置23に配置されたこのパレット上のトレイ27から部品29をヘッドユニット31により取り出し、基板搬送機構上の作業位置に位置決めされた基板33に搭載する。
 部品取り出し位置23に配置されるパレット25は、部品搭載装置11のトレイフィーダ13に複数枚が保持される。トレイフィーダ13に保持されたそれぞれのパレット25は、第1パレット移動部15により、一枚ずつ部品取り出し位置23へと移動する。すなわち、パレット25は、第1パレット移動部15により、トレイフィーダ13の前面59から第1方向に取り出すことが可能な取り出し位置61と、上記の部品取り出し位置23との2位置の間で移動される。
 部品搭載装置11は、トレイフィーダ13に加えて、パレット25を大容量の枚数で保持するストッカ17を備える。このストッカ17では、パレット25が、第1方向とは異なる第2方向で取り出される。ストッカ17とトレイフィーダ13とは、第1方向に沿う直線上には直列に配置されない。
 図14は、ストッカ17からトレイフィーダ13へパレット25が移動される状況を示す動作説明図である。ストッカ17に保持されたパレット25は、第2パレット移動部19により、トレイフィーダ13との間で移動する。パレット25は、第2パレット移動部19により、ストッカ17から第2方向(X方向)で取り出された後、第2方向と異なる第1方向(Y方向)に方向転換されてトレイフィーダ13の後面167から挿入される。トレイフィーダ13の後面167から挿入されたパレット25は、第1パレット移動部15により、トレイフィーダ13の後面167とは反対側の前面59から第1方向で取り出されて、部品取り出し位置23へと移動される。
 なお、部品取り出し位置23に配置されたパレット25は、載置したトレイ27から全ての部品29が供給し終わると、上記と逆の動作でストッカ17へと戻される。
 このように、部品搭載装置11では、多数のパレット25を保持できる大容量のストッカ17が新たに備えられ、このストッカ17に対して第2方向で出し入れされるパレット25が、パレット搬送装置としての第2パレット移動部19により、方向転換されて、トレイフィーダ13に対して第1方向で出し入れされる。つまり、第2パレット移動部19は、第2方向と第1方向とが交わる位置において、ストッカ17およびトレイフィーダ13の双方に対するパレット25の出し入れを自動で可能としている。
 部品搭載装置11では、トレイフィーダ13に保持されたパレット上のトレイ27の部品29が無くなると、新たなパレット25がストッカ17から入れ替えで供給される。ストッカ17に保持されたパレット上のトレイ27に部品29が無くなると、この空のパレット25は、人手により部品29を格納した新たなパレット25と交換される。従って、大容量のストッカ17に保持された部品29が部品切れとなるまで、部品29を人手により補給せずに済む。これにより、部品補給頻度を低くし、部品補給の省人化・自動化を実現できる。
 また、部品搭載装置11では、上記のように、ストッカ17と、トレイフィーダ13とが、第1方向に沿う直線上には配置されていない。ストッカ17とトレイフィーダ13とは、平面視において第2方向と第1方向の交点で折れ曲がった方向で配置される。これにより、ストッカ17は、パレット25の出し入れ方向を、通路21に沿う第2方向(X方向)とすることができる。その結果、ストッカ17とトレイフィーダ13とが、設備のライン間の通路21に交差する直線上で直列に配置される場合に比べ、通路21への飛出しを抑えることができる。
 そして、ストッカ17は、通路21へ飛出す制約がなく、第2方向で通路21に沿って配置でき、積層方向に多数のパレット25が保持可能となるので、ストック容量の大幅な拡大が実現可能となる。
 また、第2パレット移動部19は、保持部(例えばトレイフィーダ13)とストッカ17との間でパレット25を入れ替える際にパレット25を下方から支持した状態でガイドするパレットガイド部131をさらに備える。
 この部品搭載装置11では、第2パレット移動部19が、パレット25を下方から支持した状態でガイドするパレットガイド部131を有する。パレットガイド部131は、ストッカ17とトレイフィーダ13との間で移動されるパレット25を下方から支持した状態で、第2方向および第1方向に移動自在にパレット25をガイドする。パレットガイド部131は、ストッカ17とトレイフィーダ13との間において、第2方向から第1方向へ或いはその逆方向へ方向転換を行う際に、パレット25の位置ずれを抑制できる。その結果、部品搭載装置11は、パレット25の出し入れ方向を第2方向と第1方向とで切り替えなければならない折れ曲がった搬送経路においても、高速なパレット搬送を実現することができる。
 また、第2パレット移動部19は、少なくとも第1方向と第2方向に旋回する旋回部119を有する。
 この部品搭載装置11では、第2パレット移動部19が、少なくとも第1方向と第2方向に旋回する旋回部119を有する。ここで、パレット25は、平面視で矩形状に形成される。パレット25は、一対の平行な長辺部の一方が第1長辺部95となり他方が第2長辺部97となる。パレット25は、この第1長辺部95または第2長辺部97のいずれか一方が搬送方向の先端側となって移動される。
 搬送方向は、ストッカ17のパレット25をトレイフィーダ13へ移動する供給方向と、トレイフィーダ13のパレット25をストッカ17へ移動する回収方向との2つに分けることができる。
 部品搭載装置11は、例えば供給方向において、ストッカ17から第2方向で引き出したパレット25をそのまま第1方向に平行移動してトレイフィーダ13へ挿入するのと異なる。すなわち、部品搭載装置11では、ストッカ17から第2方向で引き出したパレット25を、第2パレット移動部19により一旦、旋回することにより、第2方向から第1方向へ方向転換してトレイフィーダ13の後面167へ挿入する。これにより、部品搭載装置11は、最終的にトレイフィーダ13へ挿入されるパレット25の向きを、旋回部119の回転方向により、第1長辺部95をトレイフィーダ13への挿入方向とするか、第2長辺部97をトレイフィーダ13への挿入方向とするかを選択することができる。
 また、第2パレット移動部19は、上下に昇降するための昇降部(ストッカ昇降部79)を備える。
 この部品搭載装置11では、第2パレット移動部19が、上下に昇降するための昇降部(例えばストッカ昇降部79)を備える。昇降部は、ストッカ17とトレイフィーダ13とのうち高い方に合わせて昇降範囲が定められる。部品搭載装置11では、多数のパレット25を保持できる大容量のストッカ17が新たに備えられるので、ストッカ17はトレイフィーダ13よりも全高の高いことが想定される。昇降部は、このストッカ17の第2パレット移動部側の面に沿って、上下方向の任意の位置で停止して、上下方向任意の位置でパレット25をストッカ17から出し入れ可能にできる。同様に、昇降部は、トレイフィーダ13の後面167に沿って、上下方向の任意の位置で停止して、上下方向任意の位置でパレット25をトレイフィーダ13から出し入れ可能にできる。
 また、第2パレット移動部19は、進退可能なストッカ係合ロッド115を備え、パレット25の端部に設けられた係合部(例えば第2係合部111)と牽引部(例えばストッカ係合ロッド115)が係合することでパレット25を第1方向もしくは第2方向に牽引する。
 この部品搭載装置11では、第2パレット移動部19が、ストッカ係合ロッド115を備える。また、パレット25は、端部である第1長辺部95および第2長辺部97に、第2係合部111が設けられる。ストッカ係合ロッド115は、パレット25の第2係合部111に係合することにより、パレット25を第1方向もしくは第2方向に牽引することができる。
 第2パレット移動部19は、供給方向では、ストッカ17に収納されたパレット25の第2係合部111にストッカ係合ロッド115が係合して、ストッカ17からパレット25を第2方向で引き出し、ストッカ係合ロッド115が第2係合部111に係合した状態でパレット25を第1方向でトレイフィーダ13の後面167から挿入する。トレイフィーダ13にパレット25を挿入したストッカ係合ロッド115は、第2係合部111との係合を解除し、パレット25をトレイフィーダ13に残したまま、トレイフィーダ13の後面167から待機位置へ移動する。
 また、第2パレット移動部19は、回収方向では、トレイフィーダ13に収納されたパレット25の第2係合部111にストッカ係合ロッド115が係合して、トレイフィーダ13の後面167からパレット25を第1方向で引き出し、ストッカ係合ロッド115が第2係合部111に係合した状態でパレット25を第2方向でストッカ17の第2パレット移動部側の面から挿入する。ストッカ17にパレット25を挿入したストッカ係合ロッド115は、第2係合部111との係合を解除し、パレット25をストッカ17に残したまま、ストッカ17の第2パレット移動部側の面から待機位置へ移動する。
 この部品搭載装置11では、例えば供給方向において、ストッカ17からの引き出し方向手前側の端部に設けられた第2係合部111にストッカ係合ロッド115を係合して、パレット25を引き出す。パレット25を引き出した第2パレット移動部19は、旋回部119によりパレット25の搬送方向が第2方向から第1方向へ方向転換されることにより、ストッカ係合ロッド115がパレット25の搬送方向後側の端部で係合した状態となる。この状態で、ストッカ係合ロッド115は、パレット25を、搬送方向後側の端部を押して、第1方向へ搬送する。つまり、ストッカ係合ロッド115は、第2方向では牽引し、第1方向では押すことによりパレット25を移動する。
 この場合、ストッカ17に収納されているパレット25の第1長辺部95および第2長辺部97の向きと、トレイフィーダ13に挿入される第1長辺部95および第2長辺部97の向きとは逆転する。すなわち、ストッカ17において第2長辺部97が第2パレット移動部側の面となって収納されていたパレット25は、トレイフィーダ13においては第1長辺部95が前面59に配置される。従って、ストッカ17に収納する際のパレット25の向きは、トレイフィーダ13に収納したいパレット25の向きを基準に決定することができる。
 この部品搭載装置11では、ストッカ17からパレット25を引き出したときのストッカ係合ロッド115の位置を、トレイフィーダ13へパレット25を押し込む際の開始位置とすることができる。これにより、ストッカ係合ロッド115は、大きな押し込みストロークを得ることができる。その結果、部品搭載装置11では、ストッカ係合ロッド115を、パレット出し入れの両方に使用することができ、第2パレット移動部19の構造を簡素にすることができる。
 また、部品搭載装置11は、第1方向と第2方向が、平面視で直交方向である。なお、第1方向と第2方向が平面視で直交方向であることは、後述する実施の形態2においても同様である。
 この部品搭載装置11では、第1方向と第2方向が、平面視で直交方向となる。ストッカ17とトレイフィーダ13とは、平面視において第2方向と第1方向の交点で直角に折れ曲がった方向に平面視でL字配置できる。これにより、トレイフィーダ13のパレット出し入れ方向を通路21に直交する方向としたとき、ストッカ17のパレット出し入れ方向を通路21に平行とすることができる。その結果、ストッカ17とトレイフィーダ13とが、設備のライン間の通路21に交差する直線上で直列に配置される場合に比べ、ストッカ17の位置を直角に折り曲げて配置できる分、通路21への飛出しを抑えることができる。
(実施の形態2)
 図15は、実施の形態2に用いられるパレット169の斜視図である。なお、実施の形態2においては、図1~図14に示した部材・部位と同等の部材・部位には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
 実施の形態2に係る部品搭載装置171(図16参照)は、パレット169の第2長辺部97に第1係合部109が設けられる点、牽引部が図16に示すストッカ係合ロッド173である点、牽引装置175に図17に示すプッシャ(第1プッシャ177、第2プッシャ179)が設けられる点が、実施の形態1の構成と異なる。他の構成は、実施の形態1とほぼ同一である。
 パレット169は、第1長辺部95および第2長辺部97のそれぞれに、同一の第1係合部109が設けられる。パレット169の他の構成は実施の形態1と同一である。
 図16は、実施の形態2に係る部品搭載装置171の要部平面図である。第2パレット移動部19は、牽引装置175にストッカ係合ロッド173を備える。ストッカ係合ロッド173は、第1係合部109と係合する。従って、ストッカ係合ロッド173とフィーダ係合ロッド117とは、同一幅で形成されて第1係合部109に係合する。
 第2パレット移動部19は、パレット169の端部(例えば第1長辺部95)に設けられた第1係合部109とストッカ係合ロッド173が係合することでパレット169を第2方向(X方向)に牽引した後、プッシャ(例えば第1プッシャ177、第2プッシャ179)がパレット169を第1方向(Y方向)へ移動させる。
 図17(A)は、第2パレット移動部181をY方向に向かって見た要部拡大図である。図17(B)は、図17(A)の旋回部119が時計まわりに90°回転された要部拡大図である。牽引装置175は、本体ベース133の上部に、本体ベース133と同方向に長尺のプッシャ筐体183が固定される。プッシャ筐体183には、第1プッシャ駆動部185と第2プッシャ駆動部187とが、ストッカ係合ロッド173の幅方向(例えばパレット169の第1長辺部95に沿う方向)に並設される。
 第1プッシャ駆動部185は、エアシリンダよりなる第1プッシャ昇降部189を有する。第1プッシャ昇降部189の進退軸には第1プッシャ177が固定される。第1プッシャ177は、図17(B)に示すように、プッシャ筐体183の長手方向がX方向に沿う方向に配置されているとき、短尺アーム191によりストッカ17に近接する側に配置される。第1プッシャ177は、第1プッシャ昇降部189の進退軸が進退することにより上下方向に移動が可能となる。第1プッシャ昇降部189は、パレット169を搬送するときだけ第1プッシャ177を下降させて、その他のときは、パレット搬送の妨げにならない位置に第1プッシャ177を退避させる。
 第1プッシャ駆動部185は、プッシャ筐体183のそれぞれの短辺部に沿う一対のベルト張架軸135が回転自在に設けられる。ベルト張架軸135には、無端状の牽引ベルト137が張架される。この牽引ベルト137の下側周回部分には、第1プッシャ昇降部189が固定される。一対のベルト張架軸135の一方には、駆動用ベルト139を介してプッシャモータ193が接続される。従って、第1プッシャ駆動部185は、例えば装置制御部147によってプッシャモータ193が駆動されると、牽引ベルト137が周回し、第1プッシャ昇降部189が、プッシャ筐体183の長手方向に形成されたガイドスリット143に沿って往復移動可能となる。
 第2プッシャ駆動部187は、第2プッシャ昇降部195、第2プッシャ179を有し、第1プッシャ駆動部185とほぼ同一の構成となる。第2プッシャ駆動部187に設けられる第2プッシャ179は、図17(B)に示すように、プッシャ筐体183の長手方向がX方向に沿う方向に配置されているとき、長尺アーム197によりストッカ17に離反する側に配置される。この点が第1プッシャ駆動部185と異なる。他の構成は、第1プッシャ駆動部185と同一である。
 図18は、ストッカ17からパレット169を引き出す直前の第2パレット移動部181の動作説明図である。マガジンストック部75には、第2パレット移動部側の面に、第1長辺部95の第1係合部109が配置されるようにしてパレット169が収容される。パレット169をトレイフィーダ13へ供給するには、第2パレット移動部181のストッカ昇降部79が上下方向に移動されて、牽引装置175のストッカ係合ロッド173が、所望のパレット25に設けられる第1係合部109に係合される。
 図19は、ストッカ17からパレット169を引き出し終えた第2パレット移動部181の動作説明図である。ストッカ係合ロッド173を第1係合部109に係合した牽引装置175は、牽引モータ141が駆動されることにより、ストッカ係合ロッド173とともに、パレット169をX方向で旋回テーブル127に引き出す。旋回テーブル127に引き出されたパレット25は、一対のパレットガイド部131により、両側の短辺部が下方より支持される。
 図20は、時計回りに旋回部119が回転した第2パレット移動部181の動作説明図である。
 次に、パレット169を支持した旋回テーブル127が、牽引装置175とともに反時計回りに90度回転する。反時計回りに90度回転されたパレット169は、ストッカ係合ロッド173の係合している第1係合部109が、マガジンラック51の側に配置される。従って、牽引装置175は、第1係合部109に係合しているストッカ係合ロッド173が、パレット169におけるY方向の前側となって配置される。
 図21は、第1プッシャ177が押し込みを開始した第2パレット移動部181の動作説明図である。牽引装置175は、ストッカ係合ロッド173をY方向へ移動する。パレット169は、ストッカ係合ロッド173がY方向へ移動されることにより、パレットガイド部131をスライドしながら、トレイフィーダ13におけるマガジンラック51のマガジン49へ後面167から一部分が挿入される。なお、この際、異なる高さでパレット169を挿入するときは、ストッカ昇降テーブル91が所望の高さに昇降される。
 牽引装置175は、パレット169を途中までトレイフィーダ13に挿入した状態で、ストッカ係合ロッド173が移動方向の端に達して停止する。停止したストッカ係合ロッド173は、上または下に移動されて、第1係合部109との係合を解除した後、トレイフィーダ13から離反する方向へ退避する。次に、牽引装置175は、第1プッシャ177がパレット169の第2長辺部97をY方向に押す。第1プッシャ177は、パレット169を途中までトレイフィーダ13に挿入した状態で、ストローク端に達して停止する。停止した第1プッシャ177は、トレイフィーダ13から離反する方向へ退避する。
 図22は、トレイフィーダ13にパレット169を第2プッシャ179が挿入した第2パレット移動部181の動作説明図である。次に、牽引装置175は、第2プッシャ179がパレット169の第2長辺部97をY方向に押す。これにより、パレット169は完全に供給先のトレイフィーダ13におけるマガジン49へ挿入される。牽引装置175は、第2プッシャ179が退避位置へ移動され、パレット169の供給を完了する。
 ここで、第1プッシャ177および第2プッシャ179によるパレット搬送動作をさらに説明する。
 図23は、第1プッシャ177および第2プッシャ179によるパレット169の押し込み手順を示す動作説明図である。
 第1プッシャ177および第2プッシャ179を動作させるには、先ず、牽引装置175がパレット169をストッカ17のマガジン49からパレットガイド部131へ引き出す。次に、牽引装置175は、ストッカ係合ロッド115を下降させて退避させる。装置制御部147は、第1プッシャ昇降部189を駆動して第1プッシャ177を下降させる。第1プッシャ177は、パレット169の第2長辺部97を押すことのできる位置へ移動する。
 次に、装置制御部147は、第1プッシャ177をY方向に移動させる。これにより、パレット169の第1長辺部95は、移動先のトレイフィーダ13におけるマガジン49へ挿入されるが、第2長辺部97はマガジン49からはみ出た位置で停止する。装置制御部147は、第1プッシャ昇降部189を駆動して第1プッシャ177を上昇させて第1プッシャ177をパレット搬送可能な位置から退避させる。
 次に、装置制御部147は、第2プッシャ昇降部195を駆動して第2プッシャ179を下降させる。第2プッシャ179は、パレット169の第2長辺部97を押すことのできる位置へ移動する。
 最後に、装置制御部147は、第2プッシャ179をY方向に移動させる。これにより、パレット169は、完全に移動先のマガジン49へ挿入される。
 次に、実施の形態2に係る部品搭載装置171の作用を説明する。
 実施の形態2に係る部品搭載装置171では、第2パレット移動部19は、進退可能な牽引部(例えばストッカ係合ロッド173)とプッシャ(例えば第1プッシャ177、第2プッシャ179)を備え、パレット169の端部に設けられた係合部と牽引部が係合することでパレット169を第2方向(X方向)に牽引した後、プッシャがパレット169を第1方向(Y方向)へ移動させる。従って、部品搭載装置171によれば、パレット補給の省人化を可能にしつつ、ライン間の通路21への飛出しを抑えた構造によって、パレット169のストック容量の拡大を実現できる。
 この部品搭載装置171では、第2パレット移動部19が、ストッカ係合ロッド173と、第1プッシャ177及び第2プッシャ179とを備える。また、パレット169は、第1長辺部95および第2長辺部97に、第1係合部109が設けられる。ストッカ係合ロッド173は、パレット169の第1係合部109に係合することにより、パレット169をX方向に牽引することができる。第1プッシャ177及び第2プッシャ179は、ストッカ係合ロッド173により牽引されたパレット169をY方向へ移動させることができる。
 図24は、ストッカ17からトレイフィーダ13へパレット169が移動される状況を示す動作説明図である。第2パレット移動部181は、供給方向では、ストッカ17に収納されたパレット169の第1長辺部95の第1係合部109にストッカ係合ロッド173が係合して、ストッカ17からパレット169をX方向で引き出し、ストッカ係合ロッド173が第1係合部109に係合した状態でパレット169をY方向へ方向転換する。ストッカ係合ロッド173は、第1係合部109との係合を解除する。次に、第2パレット移動部19は、第1プッシャ177、第2プッシャ179の順でパレット169をトレイフィーダ13の収納完了位置まで押し込む。パレット挿入の完了の後、第2プッシャ179は、パレット169をトレイフィーダ13に残したまま、トレイフィーダ13の後面167から待機位置へ戻される。
 また、第2パレット移動部19は、回収方向では、トレイフィーダ13に収納されたパレット169が、マガジンラック51の後面167から押し戻される。このパレット169の押し戻し戻しは、例えばフィーダ係合ロッド117をマガジンラック51の前面59から挿入することにより行われる。次に、ストッカ係合ロッド173が第2長辺部97の第1係合部109に係合し、旋回テーブル127の位置まで引き出す。
 次に、パレット169を時計回りに90度旋回させ、X方向でストッカ17の第2パレット移動部側の面からストッカ係合ロッド173により挿入する。ストッカ17にパレット169を挿入したストッカ係合ロッド173は、第1係合部109との係合を解除し、パレット169をストッカ17に残したまま、ストッカ17の第2パレット移動部側の面から待機位置へ戻される。
 この部品搭載装置171では、例えば供給方向において、ストッカ17からの引き出し方向手前側の第1長辺部95に設けられた第1係合部109にストッカ係合ロッド173を係合して、パレット169を引き出す。パレット169を引き出した第2パレット移動部181は、旋回部119によりパレット169の搬送方向がX方向からY方向へ方向転換される。この状態から、第2パレット移動部181は、第1プッシャ177、第2プッシャ179がパレット169を、搬送方向後側の第2長辺部97を押して、Y方向へ搬送する。つまり、第2パレット移動部181は、ストッカ係合ロッド173でパレット169をX方向に引っ張り、第1プッシャ177および第2プッシャ179でパレット169をY方向に押す。
 この場合、ストッカ17に収納されているパレット169の第1長辺部95および第2長辺部97の向きと、トレイフィーダ13に挿入される第1長辺部95および第2長辺部97の向きとは同じとなる。すなわち、ストッカ17において第1長辺部95が第2パレット移動部側の面となって収納されていたパレット169は、トレイフィーダ13においても第1長辺部95が前面59に配置される。
 この部品搭載装置171によれば、ストッカ17に収納する際のパレット169の向きと、トレイフィーダ13に収納したいパレット169の向きとを同一にできる。パレット169は、搬送方向の先端側が常に第1長辺部95となって搬送されることになる。
 以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
 なお、上述した実施の形態では、第1パレット移動部15は、保持部(例えばトレイフィーダ13)の前面からパレット25をY方向に取り出すことが可能な取り出し位置61と、部品装着部(例えばヘッドユニット31)によって部品29を取り出し可能な部品取り出し位置23の間でパレット25を移動させる例を説明した。ただし、保持部(例えばトレイフィーダ13)はマガジン49を昇降させることができてもよい。この場合、第1パレット移動部15は、マガジン49を昇降可能な保持部(例えばトレイフィーダ13)から、部品29を取り出す対象となるパレット25を引き出してもよい。
 また、上述した実施の形態では、部品装着部の一例としてヘッドユニット31を挙げ、ヘッドユニット31は、トレイ27に格納された部品29を吸着ノズル45によって吸着保持して基板33に実装する例を説明した。ただし、部品装着部の構成例はヘッドユニット31に限定されず、部品29を吸着ノズル45以外の把持手段によって把持して移載する部品装着部であってもよい。例えば、このような部品装着部は、部品29(例えばリード部品)を両側面から挟み込むように把持して基板33に実装してもよい。
 なお、本出願は、2020年7月20日出願の日本特許出願(特願2020-123899)に基づくものであり、その内容は本出願の中に参照として援用される。
 本開示は、パレット補給の省人化を可能にしつつ、ライン間の通路への飛出しを抑え、パレットのストック容量の拡大を実現する部品搭載装置およびパレット搬送装置として有用である。
11 部品搭載装置
13 トレイフィーダ(パレット保持部)
15 第1パレット移動部
17 ストッカ
19 第2パレット移動部
23 部品取り出し位置
25 パレット
27 トレイ
29 部品
31 ヘッドユニット
33 基板
59 前面
61 取り出し位置
79 ストッカ昇降部(昇降部)
95 第1長辺部(端部)
97 第2長辺部(端部)
109 第1係合部(係合部)
111 第2係合部(係合部)
115 ストッカ係合ロッド(牽引部)
119 旋回部
131 パレットガイド部
169 パレット
171 部品搭載装置
173 ストッカ係合ロッド(牽引部)
177 第1プッシャ(プッシャ)
179 第2プッシャ(プッシャ)
181 第2パレット移動部

Claims (8)

  1.  部品取り出し位置のパレットに載置されたトレイに格納される部品を部品装着部によって取り出して基板に搭載する部品搭載装置であって、
     前記パレットを保持する保持部と、
     前記保持部の前面から前記パレットを第1方向に取り出すことが可能な取り出し位置と、前記部品装着部によって前記部品を取り出し可能な前記部品取り出し位置との間で前記パレットを移動させる第1パレット移動部と、
     前記第1方向と異なる第2方向に前記パレットを取り出し可能に前記パレットを保持するストッカと、
     前記保持部と前記ストッカとの間で前記パレットを移動させる第2パレット移動部と、を備える、
     部品搭載装置。
  2.  前記第2パレット移動部は、前記保持部と前記ストッカとの間で前記パレットを入れ替える際に、前記パレットを下方から支持した状態でガイドするパレットガイド部、をさらに備える、
     請求項1に記載の部品搭載装置。
  3.  前記第2パレット移動部は、少なくとも前記第1方向と前記第2方向とに旋回する旋回部、を備える、
     請求項1または2に記載の部品搭載装置。
  4.  前記第2パレット移動部は、上下に昇降するための昇降部、を備える、
     請求項1~3のうちいずれか一項に記載の部品搭載装置。
  5.  前記第2パレット移動部は、進退可能な牽引部、を備え、前記パレットの端部に設けられた係合部と前記牽引部とが係合することで前記パレットを前記第1方向もしくは前記第2方向に牽引する、
     請求項1~4のうちいずれか一項に記載の部品搭載装置。
  6.  前記第2パレット移動部は、進退可能な牽引部とプッシャとを備え、前記パレットの端部に設けられた係合部と前記牽引部とが係合することで前記パレットを前記第2方向に牽引した後、前記プッシャが前記パレットを前記第1方向へ移動させる、
     請求項1~4のうちいずれか一項に記載の部品搭載装置。
  7.  前記第1方向と前記第2方向が、平面視で直交方向である、
     請求項1~6のうちいずれか一項に記載の部品搭載装置。
  8.  部品を格納するパレットを保持するストッカと、基板に前記部品を装着する部品装着部によって前記部品を取り出し可能な位置へと前記パレットを供給するために前記パレットを保持する保持部との間で前記パレットを移動させるパレット搬送装置であって、
     前記ストッカに対して前記パレットを挿抜する方向とは異なる方向に、前記パレットを前記保持部に挿抜するパレット移動手段、を備え、
     前記パレット移動手段は、
     上下に昇降するための昇降部と、
     前記パレットを下方から支持した状態でガイドするパレットガイド部と、
     前記ストッカに対して前記パレットを挿抜する方向と、前記保持部に対して前記パレットを挿抜する方向とに旋回する旋回部と、を有する、
     パレット搬送装置。
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