WO2020250786A1

WO2020250786A1 - 人体移送装置

Info

Publication number: WO2020250786A1
Application number: PCT/JP2020/022022
Authority: WO
Inventors: 勇夫眞保
Original assignee: 共栄プロセス株式会社
Priority date: 2019-06-14
Filing date: 2020-06-03
Publication date: 2020-12-17
Also published as: JPWO2020250786A1

Abstract

本発明の人体移送装置は、地面に接地する車輪が装備された脚部と、脚部から上方に延びる支柱と、支柱の上部に連結され、当該支柱に対して所定の角度を成して延びるリンクと、リンクの先端に吊り下げられた状態で設けられたハンガー部と、所定の広さに広げられた状態でハンガー部に吊り下げられ、上面側で人体を支持するシート部とを備える。そして、ハンガー部は、リンクの先端との連結箇所付近から相互に反対方向に延びる第一ハンガー部と第二ハンガー部とを有しており、シート部は、第一ハンガー部と第二ハンガー部とのそれぞれ異なる箇所に吊り下げられている。そしてさらに、第一ハンガー部を上方に引き上げるアクチュエータを備える。

Description

人体移送装置

　本発明は、人体移送装置にかかり、特に、歩行が困難な人を移送する人体移送装置に関する。

　高齢者や足腰が不自由で自力歩行が困難な人は、車いすを移動手段として用いることがある。ところが、車いすからベッドやトイレなど目的の場所に移動する際には、車いすに対して乗り降りする必要があるが、自力では移動が困難であり、介護を必要とすることがある。また、車いすに対する乗り降りばかりでなく、移動する際には介護を必要とすることがある。

　ここで、自律歩行が困難な人を移送する装置として、特許文献１に開示のものがある。かかる文献に開示されている人体移送装置では、まず、被移送者が、胸当て部にうつ伏せ状態でもたれかかり、前腕部を腕のせ台に置き、上腕部を上腕囲い部に嵌め込む。そして、人体移送装置は、電動シリンダの駆動により、胸当て部等を上方に移動させることで、被移送者をうつぶせのまま持ち上げた状態とし、他の場所に移送する。

特開２０１６－１６５３１３号公報

　しかしながら、上述した特許文献１の技術では、被移送者は上半身でもたれかかっているだけであるため、移乗者がずり落ちてしまうという問題が生じる。また、被移送者が、上述したようにうつ伏せ状態でもたれかかるという動作を行えない場合には、そもそも利用することができない。このため、移送装置としての機能に欠ける、という問題が生じる。また、特許文献１の技術では、被移送者を移送させるだけであり、入浴させるなどの介助を行うことができない、という問題が生じる。

　そこで、本発明の目的は、上述した課題である、被移送者を確実に移送することが可能であり、被移送者に対する介助を行うことが可能な人体移送装置を提供することにある。

　本発明の一形態である人体移送装置は、
　地面に接地する車輪が装備された脚部と、
　前記脚部から上方に延びる支柱と、
　前記支柱の上部に連結され、当該支柱に対して所定の角度を成して延びるリンクと、
　前記リンクの先端に吊り下げられた状態で設けられたハンガー部と、
　所定の広さに広げられた状態で前記ハンガー部に吊り下げられ、上面側で人体を支持するシート部と、を備え、
　前記ハンガー部は、前記リンクの先端との連結箇所付近から相互に反対方向に延びる第一ハンガー部と第二ハンガー部とを有しており、
　前記シート部は、その外縁箇所が、前記第一ハンガー部と前記第二ハンガー部とのそれぞれ異なる箇所に吊り下げられており、
　さらに、前記第一ハンガー部を上方に引き上げるアクチュエータを備えた、
という構成をとる。

　また、上記人体移送装置では、
　前記第一ハンガー部と前記第二ハンガー部とは、前記リンクの先端との連結箇所付近で相互に回転自在に連結しており、
　前記第一ハンガー部と前記第二ハンガー部とが相互に反対方向に延びるよう配置されることでほぼ同一平面上に位置する状態から、前記第一ハンガー部が前記アクチュエータによって上方に引き上げられることで前記第一ハンガー部と前記第二ハンガー部とが所定の角度を成すよう配置された状態となるよう構成されている、
という構成をとる。

　また、上記人体移送装置では、
　前記第一ハンガー部が前記アクチュエータによって上方に引き上げられることで、前記第一ハンガー部が前記第二ハンガー部に対して、前記第一ハンガー部と前記第二ハンガー部との連結箇所を支点として回転するよう構成されている、
という構成をとる。

　また、上記人体移送装置では、
　前記第一ハンガー部は、所定の間隔をあけて配置された２本の棒状体を有し、
　前記第二ハンガー部は、所定の間隔をあけて配置された２本の棒状体を有し、
　前記シート部は、前記第一ハンガー部と前記第二ハンガー部とをそれぞれ構成する全ての前記棒状体の所定箇所から吊り下げられている、
という構成をとる。

　また、上記人体移送装置では、
　前記ハンガー部は、前記リンクの先端で水平方向に回転可能なよう設けられている、
という構成をとる。

　また、上記人体移送装置では、
　前記ハンガー部は、前記リンクの先端で水平方向に回転したときに、所定の角度間隔で固定可能なよう構成されている、
という構成をとる。

　また、上記人体移送装置では、
　前記支柱との連結箇所を支点とし、前記リンクの先端が回転端となるよう当該リンクを回転させる回転機構を備えた、
という構成をとる。

　本発明は、以上のように構成されることにより、被移送者を確実に移送することができ、被移送者に対する介助を行うことができる。

人体移送装置の構成を示す図である。人体移送装置の構成を示す図である。人体移送装置の構成を示す図である。人体移送装置の構成を示す図である。人体移送装置の構成を示す図である。人体移送装置の構成を示す図である。人体移送装置の使用時の様子を示す図である。人体移送装置の使用時の様子を示す図である。人体移送装置の構成の一部を示す図である。人体移送装置の構成の一部を示す図である。人体移送装置の構成の一部を示す図である。

　＜実施形態１＞
　本発明の第１の実施形態における人体移送装置を、図１乃至図１１を参照して説明する。図１乃至図６は、人体移送装置の構成を示す図である。図７乃至図８は、人体移送装置の使用時の様子を示す図である。図９乃至図１１は、人体移送装置の構成の一部を示す図である。

　本実施形態における人体移送装置は、図７に示すように、仰向けの状態の人物である被介護者Ｐ（被移送者）の背面側を、下方からシート部５で包むよう支持し、上下動させたり回転させたりすることで、所望の位置に移送し、かつ、移送先で介助を行うためのものである。また、人体移送装置は、図８に示すように、被介護者Ｐを仰向けの状態から上半身を起こした状態に変化させて支持することができ、かかる状態で上下動させたり回転させたりすることで、所望の位置に移送するものである。これにより、人体移送装置は、被介護者Ｐを、ベッド、浴槽、車いす、便座などの所望の位置に確実に移送することができ、入浴や排便などの介助を行うことができる。以下、人体移送装置の構成について詳細に説明する。

　図１乃至図２に示すように、人体移送装置は、まず、下部に地面と略平行に配置される略コ字状の脚部１を備えている。脚部１は、３本のフレーム部材からなり、当該フレーム部材の各端部や角部に、地面に設置する車輪１ａを装備している。そして、人体移送装置は、脚部１の中央に位置するフレーム部材に連結され、上方に延びる支柱２を備えている。支柱２には、バッテリー及びコントローラ２１などの人体移送装置の駆動に必要な構成が装備されている。

　また、人体移送装置は、支柱２の上端に、介護者が人体移送装置を移動させる際に把持するハンドル２２を備えている。また、人体移送装置は、支柱２の上端に、当該支柱２に対して所定の角度を成して延びる平行な２本の梁部材からなるリンク３を備えている。リンク３は、支柱２に対して回転可能なよう、当該支柱２の上端に軸支されて連結している。なお、リンク３には、その長手方向の中央付近の下面に、所定の長さを有するリンク用アクチュエータ７の一端が連結しており、当該リンク用アクチュエータ７の他端は、支柱２の長手方向の中央付近に連結されている。そして、リンク用アクチュエータ７は、長さが伸縮するよう駆動可能な構成となっており、例えば、電動シリンダである。このため、リンク用アクチュエータ７を伸縮させることで、リンク３を、支柱２の上端である当該支柱２との連結箇所を支点として回転させることができる。つまり、リンク用アクチュエータ７は、リンク３を、支柱２と連結する端部とは反対側の先端を回転端として回転させる回転機構として機能する。そして、リンク用アクチュエータ７にてリンク３を回転させることで、リンク３の回転端の位置を地面に対して上下動させることができる。

　また、人体移送装置は、リンク３の回転端となる先端にリンクボックス３１を備えており、かかるリンクボックス３１の下方に吊り下げられた状態でハンガー部４を備えている。なお、ハンガー部４は、リンクボックス３１を支点として水平方向に回転可能に設けられている。なお、図１と図２とでは、ハンガー部４がリンクボックス３１に対して回転している状態を示している。

　ここで、図３乃至図１０を参照して、上記ハンガー部４の構成について詳細に説明する。図３や図５に示すように、ハンガー部４は、複数の棒状体が連結されたリンク機構となっている。具体的に、ハンガー部４は、図５や図６に示すように、リンクボックス３１に回転可能に連結される所定の長さを有するハンガーパネル４０を備えており、当該ハンガーパネル４０の両端からそれぞれリンク機構を介して連結された、２本の棒状体からなる第一ハンガー部４１と、２本の棒状体からなる第二ハンガー部４２と、を備えている。

　そして、２本の第一ハンガー部４１は、ハンガーパネル４０の両端からそれぞれリンク機構を介して一方向（図５の左方向）に延びるよう設けられており、相互にハンガーパネル４０の長さほどの間隔をあけて配置された状態となっている。また、２本の第二ハンガー部４２は、ハンガーパネル４０の両端からそれぞれリンク機構を介して、第一ハンガー部４１が延びる方向とは反対方向（図５の右方向）に延びるよう設けられており、相互にハンガーパネル４０の長さほどの間隔をあけて配置された状態となっている。このように、第一ハンガー部４１と第二ハンガー部４２とは、リンクボックス３１との連結箇所付近に位置するハンガーパネル４０に対して、相互に反対方向に延びるよう配置されている。そして、第一ハンガー部４１と第二ハンガー部４２とは、上述したように、ハンガーパネル４０に対してリンク機構を介して連結しており、連結箇所であるハンガーパネル４０をほぼ支点として相互に回転自在に連結していることとなる。

　また、第一ハンガー部４１は、図６に示すように、ハンガーパネル４０との連結箇所付近で、第一ハンガー部４１自体である２本の棒状体を相互に連結するようハンガーパネル４０とほぼ平行に延びる他の棒状体からなる連結部４３を備えており、その連結部４３の中央付近からハンガーパネル４０側とは反対方向に突出する突出部４３ａを備えている。そして、突出部４３ａには、上方に延びるよう配置された所定の長さを有するハンガー用アクチュエータ６の一端が連結されている。このハンガー用アクチュエータ６は、他端がリンクボックス３１から上方に延びる支持軸６１の上端に連結されており、その長さが伸縮するよう駆動可能に構成されており、例えば、電動シリンダが用いられる。このため、ハンガー用アクチュエータ６を伸縮させることで、その一端が連結されている突出部４３ａを上下動させることができ、これにより第一ハンガー部４１を上下動させることができる。

　ここで、上述したハンガー用アクチュエータ６を駆動させたときのハンガー部４の動作を説明する。まず、図３、図５、図９に示すように、ハンガー用アクチュエータ６が最長の長さとなるよう駆動したとき、第一ハンガー部４１と第二ハンガー部４２とが相互に反対方向に延びるよう配置されることでこれらがほぼ同一平面上に位置する状態となり、かかる状態を第一の状態とする。つまり、第一の状態とは、第一ハンガー部４１と第二ハンガー部４２とを構成する棒状体が、地面に対してほぼ平行に位置する状態であることとする。そして、第一の状態から、図４、図６に示すように、ハンガー用アクチュエータ６の長さが短くなるよう駆動することで、当該ハンガー用アクチュエータ６により第一ハンガー部４１が上方に引き上げられる。すると、第一ハンガー部４１は、第二ハンガー部４２に対して当該第二ハンガー部４２との連結箇所となるハンガーパネル４０をほぼ支点として回転し、当該第一ハンガー部４１を構成する棒状体が地面に対して傾斜した状態となる。このとき、第二ハンガー部４２は地面と平行のままであるため、第一ハンガー部４１と第二ハンガー部４２とが所定の角度を成すよう配置された第二の状態となる。つまり、第二の状態とは、第一ハンガー部４１と第二ハンガー部４２とがほぼ同一平面上に位置しないで所定の角度を成すよう配置された状態であり、第一ハンガー部４１と第二ハンガー部４２との間の角度は、１８０度未満、望ましくは、９０度以上１８０度未満である。なお、図１０に示す例は、上記第二の状態からさらにハンガー用アクチュエータ６の長さが最小となるよう駆動した場合である。

　そして、人体移送装置は、図７に示すように、上述したハンガー部４に吊り下げられたシート部５を備えている。具体的に、図３等に示すように、第一ハンガー部４１と第二ハンガー部４２とを構成する各棒状体の下面側には、それぞれフック４１ａ，４２ａが設けられており、かかるフック４１ａ，４２ａに紐体を介してシート部５が吊り下げられる。このとき、第一ハンガー部４１と第二ハンガー部４２とを構成する各棒状体において、先端を含む複数個所にフック４１ａ，４２ａを設け、すべてのフック４１ａ，４２ａにシート部５の外縁の複数個所を紐体を介して吊り下げる。このようにすることで、ハンガー部４の下方には、シート部５が略長方形状に広げられた状態で配置されることとなり、図７、図８に示すように、シート部５の上面側で被介護者Ｐを下方から包むよう支持することができる。

　なお、上記ハンガー部４は、図５に示すように、上述したリンクボックス３１内に装備された回転機構８によって水平方向に回転可能、つまり、地面に対して垂直な軸である支持軸６１を中心として回転可能であるが、かかる回転機構８により所定の角度間隔で固定可能となっている。具体的に、回転機構８は、図９、図１０、図１１に示すように、リンクボックス３１側に固定されるリンク側板８１と、ハンガーパネル４０側に固定されるハンガー側板８２と、を備える。リンク側板８１は、中心に軸穴８１ａが形成されており、その周囲に一定の角度間隔で複数の貫通穴８１ｂが形成されている（図１１の例では４５度間隔で８つ）。ハンガー側板８２は、中心に軸穴８２ａが形成されており、その周囲に一定の角度間隔で複数の球体の一部である球冠状の突起８２ｂが形成されている（図１１の例では９０度間隔で４つ）。そして、リンク側板８１の下面にハンガー側板８２が当接して配置されることで、ハンガー側板８２に形成された突起８２ｂがリンク側板８１に形成された貫通穴８１ｂに嵌合されることとなる。かかる構成により、図１１の構造の場合には、ハンガー部４をリンクボックス３１に対して水平方向に回転させたときに、４５度間隔で固定可能となる。

　次に、上述した構造の人体移送装置の使用時の様子を、主に図７と図８を参照して説明する。ここでは、被介護者Ｐがベッドに横たわっている状態から、浴槽や便座などに移動し、入浴や排便の介助を行う場合を想定して説明する。

　まず、ベッド上で仰向けに横たわっている被介護者Ｐの背面に、ハンガー部４に装着していないシート部５を広げて入り込ませて配置する。続いて、人体移送装置のハンガー用アクチュエータ６の長さが最長となるよう駆動して、図３に示すようにハンガー部４を構成する第一ハンガー部４１と第二ハンガー部４２とがほぼ水平で同一平面上に位置する状態の第一の状態とする。続いて、ハンガー部４が被介護者Ｐの上方に位置するよう人体移送装置を移動する。続いて、ハンガー部４を構成する第一ハンガー部４１と第二ハンガー部４２とに設けられたフック４１ａ，４２ａに、被介護者Ｐの背面に配置したシート部５の外縁の数か所を、紐体を介してひっかける。続いて、人体移送装置のリンク用アクチュエータ７の長さが伸長するよう駆動し、リンク３を回転させて、ハンガー部４を上方に移動させる。これにより、図７に示すように、仰向けの状態の被介護者Ｐの背面側を、下方からシート部５で包むよう支持して持ち上げることができ、人体移送装置を移動させることで、浴槽などの所望の場所に移動させることができる。また、浴槽などへの移動後は、リンク用アクチュエータ７を駆動させることで、ハンガー部４を上下動させて、高さ位置を調節することで、被介護者Ｐを浴槽内などに移動することができる。そして、被介護者Ｐをハンガー部４で吊り下げたままの状態で、あるいは、シート部５を取り外した状態で、入浴の介助を行うことができる。

　また、図７に示すように仰向けの状態で被介護者Ｐを持ち上げている状態から、人体移送装置のハンガー用アクチュエータ６の長さが短くなるよう駆動することで、図４に示すようにハンガー部４を構成する第一ハンガー部４１が地面に対して傾き、第一ハンガー部４１と第二ハンガー部４２とが所定の角度を成すよう配置された第二の状態とすることができる。すると、図８に示すように、シート部５の第一ハンガー部４１側が上方に引き上げられ、被介護者Ｐの上半身が起こされた状態、つまり、着座しているような状態となる。かかる状態で人体移送装置を移動させることで、便座などの所望の場所に移動させることができる。また、便座などへの移動後は、リンク用アクチュエータ７を駆動させることで、ハンガー部４を上下動させて、高さ位置を調節することで、被介護者Ｐを便座などに着座させ、排便の介助を行うことができる。また、被介護者Ｐの向きを変えたい場合には、介護者がハンガー部４をリンクボックス３１に対して水平方向に回転させることで、所望の向きとすることができる。このとき、上述した回転機構８により、被介護者Ｐを所望の向きで固定することができる。

　以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。

　なお、本発明は、日本国にて２０１９年６月１４日に特許出願された特願２０１９－１１１０６５の特許出願に基づく優先権主張の利益を享受するものであり、当該特許出願に記載された内容は、全て本明細書に含まれるものとする。

１　脚部
１ａ　車輪
２　支柱
２１　バッテリー及びコントローラ
２２　ハンドル
３　リンク
３１　リンクボックス
４　ハンガー部
４０　ハンガーパネル
４１　第一ハンガー部
４２　第二ハンガー部
４１ａ，４２ａ　フック
４３　連結部
４３ａ　突出部
５　シート部
６　ハンガー用アクチュエータ
７　リンク用アクチュエータ
８　回転機構
８１　リンク側板
８１ａ，８２ａ　軸穴
８１ｂ　貫通穴
８２　ハンガー側板
８２ｂ　突起
Ｐ　被介護者

Claims

　地面に接地する車輪が装備された脚部と、
　前記脚部から上方に延びる支柱と、
　前記支柱の上部に連結され、当該支柱に対して所定の角度を成して延びるリンクと、
　前記リンクの先端に吊り下げられた状態で設けられたハンガー部と、
　所定の広さに広げられた状態で前記ハンガー部に吊り下げられ、上面側で人体を支持するシート部と、を備え、
　前記ハンガー部は、前記リンクの先端との連結箇所付近から相互に反対方向に延びる第一ハンガー部と第二ハンガー部とを有しており、
　前記シート部は、その外縁箇所が、前記第一ハンガー部と前記第二ハンガー部とのそれぞれ異なる箇所に吊り下げられており、
　さらに、前記第一ハンガー部を上方に引き上げるアクチュエータを備えた、
人体移送装置。
　請求項１に記載の人体移送装置であって、
　前記第一ハンガー部と前記第二ハンガー部とは、前記リンクの先端との連結箇所付近で相互に回転自在に連結しており、
　前記第一ハンガー部と前記第二ハンガー部とが相互に反対方向に延びるよう配置されることでほぼ同一平面上に位置する状態から、前記第一ハンガー部が前記アクチュエータによって上方に引き上げられることで前記第一ハンガー部と前記第二ハンガー部とが所定の角度を成すよう配置された状態となるよう構成されている、
人体移送装置。
　請求項２に記載の人体移送装置であって、
　前記第一ハンガー部が前記アクチュエータによって上方に引き上げられることで、前記第一ハンガー部が前記第二ハンガー部に対して、前記第一ハンガー部と前記第二ハンガー部との連結箇所を支点として回転するよう構成されている、
人体移送装置。
　請求項１乃至３のいずれかに記載の人体移送装置であって、
　前記第一ハンガー部は、所定の間隔をあけて配置された２本の棒状体を有し、
　前記第二ハンガー部は、所定の間隔をあけて配置された２本の棒状体を有し、
　前記シート部は、前記第一ハンガー部と前記第二ハンガー部とをそれぞれ構成する全ての前記棒状体の所定箇所から吊り下げられている、
人体移送装置。
　請求項１乃至４のいずれかに記載の人体移送装置であって、
　前記ハンガー部は、前記リンクの先端で水平方向に回転可能なよう設けられている、
人体移送装置。
　請求項５に記載の人体移送装置であって、
　前記ハンガー部は、前記リンクの先端で水平方向に回転したときに、所定の角度間隔で固定可能なよう構成されている、
人体移送装置。
　請求項１乃至６のいずれかに記載の人体移送装置であって、
　前記支柱との連結箇所を支点とし、前記リンクの先端が回転端となるよう当該リンクを回転させる回転機構を備えた、
人体移送装置。