WO2018066673A1 - 破断判定装置、破断判定プログラム、及びその方法 - Google Patents

破断判定装置、破断判定プログラム、及びその方法 Download PDF

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Abstract

超高強度の鋼材の破断を予測可能な破断判定装置を提供する。破断判定装置1は、基準成形限界値情報に基づいて、基準となる要素サイズである基準要素サイズにおける基準成形限界値を生成する基準成形限界値生成部22と、鋼材の引張強度を使用して、基準成形限界値を変更して要素サイズにおける成形限界値を予測して対象成形限界値を生成する対象成形限界値生成部23と、入力情報を使用して変形シミュレーションを実行して、要素のそれぞれのひずみを含む変形情報を出力するシミュレーション実行部24と、変形情報に含まれる要素のそれぞれの最大主ひずみ及び最小主ひずみを決定する主ひずみ決定部25と、決定された要素のそれぞれの最大主ひずみ及び最小主ひずみと、対象成形限界値とに基づいて、解析モデルにおける要素のそれぞれが破断するか否かを判定する破断判定部26とを有する。

Description

破断判定装置、破断判定プログラム、及びその方法
 本発明は、破断判定装置、破断判定プログラム、及びその方法に関する。
 近年、衝突安全性及び軽量化の要請から、自動車車体への高強度鋼板の適用が急速に進展しつつある。自動車車体に使用される高強度鋼板は、板厚を増加させることなく衝突時の反力を高めることで、吸収エネルギを高めることができる。しかしながら、鋼板の高強度化に伴い鋼板の延性が低下することによって、プレス成形時及び自動車等の車両の衝突変形時に鋼板が破断するおそれがある。プレス成形時及び衝突変形時の鋼板の状態を判定するために、有限要素法(Finite Element Method、FEM)による成形シミュレーション及び衝突変形シミュレーションが行われており、それらシミュレーションにおける高精度な破断判定へのニーズが高まってきている。
 成形性評価時や衝突性能評価時の破断に対する余裕度を評価するために、最大主ひずみと最小主ひずみとの関係を用いて破断限界を与える成形限界線図(FLD、Forming Limit Diagram)を使用することが知られている(例えば、特許文献1及び2を参照)。FEMによるプレス成形及び衝突変形をシミュレーションすることにより取得される要素の最大主ひずみ及び最小主ひずみと、成形限界線図に示される成形限界線とを比較して、要素のそれぞれが破断したか否かが判定される。
 しかしながら、FEMによるシミュレーションにより取得されるひずみは、シミュレーションの解析条件の1つである解析モデルの要素サイズ(ゲージ長さ、メッシュサイズ)に依存するため要素サイズの大きさにより破断判定結果が異なるという問題点があった。
 そこで、FEMでプレス成形シミュレーションをするときに、要素サイズに応じて破断限界ひずみを演算して、演算した破断限界ひずみを使用して、要素が破断したか否かを判定することが知られている(例えば、特許文献3を参照)。特許文献3に記載される破断判定方法により、引張強度270MPa級鋼板及び440MPa級鋼板等の比較的強度が低い鋼板をプレス成形するときに要素サイズに応じた鋼板の破断が予測可能になった。
特開2000-107818号公報 特開2009-61477号公報 特開2011-147949号公報
 近年、超ハイテンとも称される引張強度980MPa以上の超高強度の鋼板が開発されている。特許文献3に記載される破断判定方法では、引張強度270MPa級鋼板及び440MPa級鋼板等の比較的強度が低い鋼材については要素サイズに応じた破断を適切に予測することができるが、引張強度980MPa以上の超高強度の鋼材については、要素サイズに応じた破断を適切に予測することはできない。
 そこで、本発明は、引張強度980MPa以上の超高強度鋼も含む鋼材の要素サイズに応じた破断を適切に予測可能な破断判定装置を提供することを目的とする。
 このような課題を解決する本発明は、以下に記載する破断判定装置、破断判定プログラム、及び破断判定方法を要旨とするものである。
 (1)鋼材の材料特性及び板厚、並びに有限要素法による鋼材の変形シミュレーションに用いる解析モデルにおける要素サイズを示す要素の入力情報と、基準となる要素サイズである基準要素サイズにおける成形限界値を示す基準成形限界値を示す基準成形限界値情報と、を記憶する記憶部と、
 基準成形限界値情報に基づいて、入力情報に含まれる材料特性及び板厚に応じた基準成形限界値を生成する基準成形限界値生成部と、
 鋼材の引張強度を使用して、基準成形限界値を変更して要素サイズにおける成形限界値を予測して対象成形限界値を生成する対象成形限界値生成部と、
 入力情報を使用して変形シミュレーションを実行して、要素のそれぞれのひずみを含む変形情報を出力するシミュレーション実行部と、
 変形情報に含まれる要素のそれぞれの主ひずみを決定する主ひずみ決定部と、
 主ひずみが決定された要素のそれぞれの最大主ひずみ及び最小主ひずみと、対象成形限界値により規定される対象成形限界線とに基づいて、解析モデルにおける要素のそれぞれが破断するか否かを判定する破断判定部と、を有することを特徴とする破断判定装置。
 (2)対象成形限界値生成部は、要素サイズと、鋼材の引張強度から得られる第1係数とを使用して成形限界値を予測する、(1)に記載の破断判定装置。
 (3)対象成形限界値生成部は、第1係数と、基準要素サイズにおける最大主ひずみ及び第1係数を含む第2係数と、要素サイズとを使用して要素サイズにおける最大主ひずみを予測する、(2)に記載の破断判定装置。
 (4)第2係数は、基準要素サイズにおける最大主ひずみ及び第1係数の関数である、(3)に記載の破断判定装置。
 (5)第2係数は、基準要素サイズにおける最大主ひずみを第1係数で除算した値の対数に比例する、(4)に記載の破断判定装置。
 (6)対象成形限界値生成部は、第1係数と、第2係数を指数とし且つ、要素サイズを底とする冪演算の演算結果との積を使用して要素サイズにおける最大主ひずみを予測する、(2)~(5)の何れか1つに記載の破断判定装置。
 (7)対象成形限界値生成部は、要素サイズと、鋼材の引張強度から得られる第2係数を使用して成形限界値を予測する、(1)に記載の破断判定装置。
 (8)第2係数は、基準要素サイズにおける最大主ひずみ及び第1係数の関数である、(7)に記載の破断判定装置。
 (9)第2係数は、基準要素サイズにおける最大主ひずみを第1係数で除算した値の対数に比例する、(8)に記載の破断判定装置。
 (10)対象成形限界値生成部は、要素サイズ及び鋼材の引張強度の関数である成形限界値予測式を使用して対象成形限界値を生成し、
 成形限界値予測式は、ρはひずみ比であり、MはFEMによるシミュレーションに用いる解析モデルの要素の大きさを示す要素サイズであり、ε1は要素サイズMにおける最大主ひずみであり、ε2は要素サイズMにおける最小主ひずみであるとき、第1係数k1及び第2係数k2により
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000004
で示され、第1係数k1は、鋼板の材料の引張強度TS並びに、係数γ及びδから
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000005
で示され、第2係数k2は、基準要素サイズにおける最大主ひずみε1B及び係数ηから
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000006
で示される、(1)に記載の破断判定装置。
 (11)破断判定部は、決定された要素の最大主ひずみおよび最小主ひずみが対象成形限界線にて与えられる閾値を超えているときに、要素が破断すると判定する、(1)~(10)の何れか一つに記載の破断判定装置。
 (12)対象成形限界値を変更して対象成形限界応力を生成する対象成形限界応力生成部と、
 決定された要素のそれぞれの最大主ひずみ及び最小主ひずみを最大主応力及び最小主応力に変換するひずみ応力変換部と、を更に有し、
 破断判定部は、変換された要素の最大主応力及び最小主応力が対象成形限界応力を超えているときに、要素が破断すると判定する、(1)~(10)の何れか一つに記載の破断判定装置。
 (13)変形シミュレーションは、鋼材によって形成された車両の衝突変形シミュレーションである、(1)~(12)の何れか一つに記載の破断判定装置。
 (14)基準となる要素サイズを示す基準要素サイズにおける成形限界線に対応する成形限界値を示す基準成形限界値情報に基づいて、有限要素法による鋼材の変形シミュレーションに用いる解析モデルにおける要素サイズを示す要素の入力情報に含まれる鋼材の材料特性及び板厚に応じた基準成形限界値を生成し、
 要素サイズ及び鋼材の引張強度を使用して、基準成形限界値を変更して要素サイズにおける成形限界値を予測して対象成形限界値を生成し、
 入力情報を使用して変形シミュレーションを実行して、要素のそれぞれのひずみを含む変形情報を出力し、
 変形情報に含まれる要素のそれぞれの最大主ひずみ及び最小主ひずみを決定し、
 主ひずみが決定された要素のそれぞれの最大主ひずみ及び最小主ひずみと、対象成形限界値により規定される対象成形限界線とに基づいて、解析モデルにおける要素のそれぞれが破断するか否かを判定する、ことを含むことを特徴とする破断判定方法。
 (15)基準となる要素サイズを示す基準要素サイズにおける成形限界線に対応する成形限界値を示す基準成形限界値情報に基づいて、有限要素法による鋼材の変形シミュレーションに用いる解析モデルにおける要素サイズを示す要素の入力情報に含まれる鋼材の材料特性及び板厚に応じた基準成形限界値を生成し、
 要素サイズ及び鋼材の引張強度を使用して、基準成形限界値を変更して要素サイズにおける成形限界値を予測して対象成形限界値を生成し、
 入力情報を使用して変形シミュレーションを実行して、要素のそれぞれのひずみを含む変形情報を出力し、
 変形情報に含まれる要素のそれぞれの最大主ひずみ及び最小主ひずみを決定し、
 主ひずみが決定された要素のそれぞれの最大主ひずみ及び最小主ひずみと、対象成形限界値により規定される対象成形限界線とに基づいて、解析モデルにおける要素のそれぞれが破断するか否かを判定する、処理をコンピュータに実行させることを特徴とする破断判定プログラム。
 一実施形態では、引張強度980MPa以上の超高強度の鋼材の破断を適切に予測することができる。
成形限界値予測式を使用して生成された成形限界線と、実測値との関係を示す図である。 第1実施形態に係る破断判定装置を示す図である。 第1実施形態に係る破断判定装置による破断判定処理のフローチャートである。 第2実施形態に係る破断判定装置を示す図である。 第2実施形態に係る破断判定装置による破断判定処理のフローチャートである。 実施形態に係る破断判定装置の適用例の一例である金型製造システムを示す図である。 比較例に係る破断判定装置による引張試験のシミュレーション結果における荷重-標点間ひずみの関係を示す図である。 第1実施形態に係る破断判定装置による引張試験のシミュレーション結果における変位を示す図であり、(a)は要素サイズが2〔mm〕のときを示し、(b)は要素サイズが3〔mm〕のときを示し、(c)は要素サイズが5〔mm〕のときを示す。 第1実施形態に係る破断判定装置による引張試験のシミュレーション結果における荷重-標点間ひずみの関係を示す図である。
 以下図面を参照して、破断判定装置、破断判定プログラム、及びその方法について説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されない。
 (実施形態に係る破断判定装置の概要)
 実施形態に係る破断判定装置は、実測等によって作成された基準成形限界値情報と、有限要素法による要素の入力情報に含まれる材料特性及び板厚によって決定される、基準要素サイズにおける基準成形限界値を、解析モデルにおける要素の大きさである要素サイズと鋼材の引張強度の関数である成形限界値予測式によって変更する。実施形態に係る破断判定装置は、解析モデルにおける要素の大きさである要素サイズと鋼材の引張強度の関数である成形限界値予測式によって変更された対象成形限界値を使用することで、引張強度に応じた対象成形限界値を使用することができる。実施形態に係る破断判定装置は、引張強度に応じた対象成形限界値を使用することができるので、引張強度980MPa以上の超高強度の鋼材の破断を予測することができる。以下、実施形態に係る破断判定装置について説明する前に実施形態に係る破断判定装置における破断判定処理の原理を説明する。
 本発明の発明者らは、実測等によって作成された成形限界線に対応する基準成形限界値情報と、判定対象とする鋼板の材料特性及び板厚によって決定される、基準要素サイズにおける基準成形限界値を、判定対象とする鋼板の解析モデルにおける要素サイズと基準要素サイズにおける最大主ひずみとの関係に基づいて要素サイズにおける最大主ひずみを予測する成形限界値予測式を見出した。すなわち、本発明の発明者らは、基準となる基準成形限界線に対応する基準成形限界値を、鋼材の引張強度及び要素サイズの関数である成形限界値予測式によって変更することで生成される対象成形限界値を使用して破断の有無を判断することを見出した。要素サイズに応じて、成形限界値予測式を使用して成形限界値を変更することで、要素サイズに応じた破断判断が可能になる。
 以下に示す式(1)は、本発明の発明者らによって見出された成形限界値予測式である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000007
 ここで、ρはひずみ比であり、MはFEMによるシミュレーションにおいて対象とする要素の大きさを示す要素サイズ〔mm〕であり、ε1は要素サイズMにおける最大主ひずみであり、ε2は要素サイズMにおける最小主ひずみである。要素サイズMの乗数であるk1は第1係数であり、要素サイズMの指数であるk2は以下に示す式(2)及び(4)を参照して説明するように基準要素サイズにおける最大主ひずみに依存する第2係数である。式(1)は、要素サイズMと基準要素サイズにおける最大主ひずみとの関係に基づいて要素サイズMにおける最大主ひずみε1を予測する式である。式(1)において、要素サイズMにおける最大主ひずみε1は、第1係数k1と、第2係数k2を指数とし且つ要素サイズMを底とする冪演算による演算により演算される演算結果とを乗算して生成されることが示される。
 以下に示す式(2)は式(1)をより詳細に示す式である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000008
 ここで、TSは鋼板等の材料の引張強度〔MPa〕を示し、ε1Bは基準要素サイズにおける最大主ひずみを示し、γ、δ及びηは係数を示す。γは負の値であり、δは正の値である。係数γ及びδは、ひずみ比ρに応じて変化する。係数ηは、基準要素サイズにより決定される。式(1)及び(2)から、第1係数k1は、
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000009
 で示される。式(3)において、第1係数k1は、ひずみ比ρが一定のときに鋼材の引張強度TSに比例する、すなわち、ひずみ比ρ及び鋼材の引張強度の関数であることが示される。式(3)は、第1係数k1が鋼材の引張強度TSに比例することを示しており、鋼材の引張強度TSが増加するに従って、最大主ひずみε1及び最小主ひずみε2が増加することを示す。第1係数k1は、正の値であり、γは負の値であり、δは正の値であるので、鋼材の引張強度TSが増加するに従って第1係数k1は小さくなる。また、式(1)及び(2)から、第2係数k2は、
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000010
 で示される。式(4)において、第2係数k2は、基準要素サイズにおける最大主ひずみε1B及び第1係数k1の関数であることが示される。より詳細には、式(4)において、第2係数k2は、基準要素サイズにおける最大主ひずみε1B及び第1係数k1の関数の対数に比例することが示される。さらに詳細には、式(4)において、第2係数k2は、基準要素サイズにおける最大主ひずみε1Bを第1係数k1で除算した値の対数に比例することが示される。
 図1は、式(1)~(4)を参照して説明した成形限界値予測式により変更された対象成形限界値を使用して生成された成形限界線と、実測値との関係を示す図である。図1において、横軸は最小主ひずみε2を示し、縦軸は最大主ひずみε1を示す。また、丸印はゲージ長さが10〔mm〕のときの実測値を示し、四角印はゲージ長さが6〔mm〕のときの実測値を示し、三角印はゲージ長さが2〔mm〕のときの実測値を示す。曲線101は、ゲージ長さが10〔mm〕の実測データから生成された基準成形限界値情報と材料特性および板厚から計算された基準成形限界値とを使用して作成した基準成形限界線である。曲線102及び103は、式(1)~(4)を参照して説明した成形限界線予測式により曲線101で示される基準成形限界値から変更された対象成形限界値を使用して生成された対象成形限界線を示す。曲線102はゲージ長さが6〔mm〕のときの成形限界線を示し、曲線103はゲージ長さが2〔mm〕のときの成形限界線を示す。なお、図1に示す実測及び成形限界線の生成に使用された、鋼板の材料特性としての引張強度は1180〔MPa〕であり、板厚は1.6〔mm〕である。一般に、破断部近傍ではひずみが局所化しているため、破断部に近くなるほど高いひずみが発生している。そのため、破断部のひずみを読み取るゲージ長さが短くなるほど、破断部近傍で発生している高いひずみを読み取るため、成形限界値の値は高くなる。つまり、図1において成形限界線はより上に位置する。また、他の材料特性の鋼材と比較した場合、一般に鋼材の引張強度TSが大きくなると鋼材の延性が低下するので、破断部近傍のひずみの値は小さくなる。そのため図1における成形限界曲線はより下に位置することになる。
 図1に示すように、基準成形限界線から基準成形限界値を使用して変更された対象成形限界線は、ゲージ長さが2〔mm〕及び6〔mm〕の場合もいずれも実測値と精度よく一致しており、本発明に係る成形限界線予測式が高い精度を有することが示される。
 (第1実施形態に係る破断判定装置の構成及び機能)
 図2は、第1実施形態に係る破断判定装置を示す図である。
 破断判定装置1は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、処理部20とを有する。通信部11、記憶部12、入力部13、出力部14及び処理部20は、バス15を介して互いに接続される。破断判定装置1は、鋼材の引張強度を使用する成形限界値予測式によって、基準成形限界値を変更して要素サイズにおける成形限界値を示す対象成形限界値を生成すると共に、FEMによる自動車等の車両の衝突変形シミュレーションを実行する。破断判定装置1は、生成した対象成形限界値に基づいて、衝突変形シミュレーションにより出力される要素のそれぞれの最大主ひずみ及び最小主ひずみから、要素のそれぞれが破断するか否かを判定する。一例では、破断判定装置1は、FEMによるシミュレーションが実行可能なパーソナルコンピュータである。
 通信部11は、イーサネット(登録商標)などの有線の通信インターフェース回路を有する。通信部11は、LANを介して不図示のサーバ等と通信を行う。
 記憶部12は、例えば、半導体記憶装置、磁気テープ装置、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくとも一つを備える。記憶部12は、処理部20での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、記憶部12は、アプリケーションプログラムとして、要素のそれぞれの破断を判定する破断判定処理を実行するための破断判定処理プログラムを記憶する。さらに、記憶部12は、アプリケーションプログラムとして、FEMを用いた衝突変形シミュレーションを実行するための衝突変形シミュレーションプログラム等を記憶する。破断判定処理プログラム及び衝突変形シミュレーションプログラム等は、例えばCD-ROM、DVD-ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部12にインストールされてもよい。
 また、記憶部12は、破断判定処理及び衝突変形シミュレーションで使用される種々のデータを記憶する。例えば、記憶部12は、破断判定処理及び衝突変形シミュレーションで使用される入力情報120及び基準成形限界値情報121等を記憶する。
 入力情報120は、鋼材の材料特性及び板厚、並びに有限要素法による衝突変形シミュレーションにおける要素の大きさを示す要素サイズを含む。鋼材の材料特性は、応力ひずみ(stress-strain、S-S)曲線、S-S曲線のフィッティングに使用されるSwiftの式における各係数、ヤング率、ポアソン比及び密度等を含む。基準成形限界値情報121は、基準となる要素サイズを示す基準要素サイズにおける成形限界線に対応する成形限界値を示す基準成形限界値を材料特性及び板厚毎に規定するときに使用される。一例では、基準成形限界値情報121は、材料特性及び板厚毎に実測された基準成形限界線に対応する基準成形限界値を含む。また、他の例では、基準成形限界線情報121は、Storen-Riceの理論式から得られた成形限界線が、実測された基準成形限界線と一致するように補正した基準成形限界線に対応する基準成形限界値を含む。
 また、記憶部12は、FEMによる衝突変形シミュレーションの入力データを記憶する。さらに、記憶部12は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
 入力部13は、データの入力が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル、キーボード等である。作業者は、入力部13を用いて、文字、数字、記号等を入力することができる。入力部13は、作業者により操作されると、その操作に対応する信号を生成する。そして、生成された信号は、作業者の指示として、処理部20に供給される。
 出力部14は、映像や画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等である。出力部14は、処理部20から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像等を表示する。また、出力部14は、紙などの表示媒体に、映像、画像又は文字等を印刷する出力装置であってもよい。
 処理部20は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。処理部20は、破断判定装置1の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。処理部20は、記憶部12に記憶されているプログラム(ドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、処理部20は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行できる。
 処理部20は、情報取得部21と、基準成形限界値生成部22と、対象成形限界値生成部23と、シミュレーション実行部24と、主ひずみ決定部25と、破断判定部26と、シミュレーション結果出力部27とを有する。これらの各部は、処理部20が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとして破断判定装置1に実装されてもよい。
 (第1実施形態に係る破断判定装置による破断判定処理)
 図3は、破断判定装置1が衝突変形シミュレーションされた要素のそれぞれが破断するか否かを判定する破断判定処理のフローチャートである。図3に示す破断判定処理は、予め記憶部12に記憶されているプログラムに基づいて、主に処理部20により破断判定装置1の各要素と協働して実行される。
 まず、情報取得部21は、引張強度等の材料特性、板厚及び要素サイズを含む入力情報120を記憶部12から取得する(S101)と共に、基準成形限界値情報121を記憶部12から取得する(S102)。
 次いで、基準成形限界値生成部22は、S102の処理で取得された基準成形限界値情報121に基づいて、S101の処理で取得された材料特性及び板厚に対応する基準成形限界値を生成する(S103)。具体的には、基準成形限界値生成部22は、例えば、記憶部12に記憶された複数群の基準成形限界値の中から入力情報120に含まれる材料特性及び板厚の組み合わせに基づいて、一群の基準成形限界値を選択することで、当該材料特性及び板厚に対応する基準成形限界値を生成する。この場合、基準成形限界値情報121に含まれる複数群の基準成形限界値は実測値である。また、基準成形限界値生成部22は、例えば、記憶部12に記憶された一群の基準成形限界値を材料特性及び板厚に応じた実測値で補正することで材料特性及び板厚に対応する基準成形限界値を生成する。この場合、基準成形限界値生成部22は、まず、Storen-Riceの理論式から成形限界値を生成する。次いで、基準成形限界値生成部22は、材料特性及び板厚に応じたシフト量として記憶部12に記憶されている実測値に基づいて、Storen-Riceの理論式から生成した成形限界値をシフトして当該材料特性及び板厚に対応する基準成形限界値を生成する。
 次いで、対象成形限界値生成部23は、式(1)~(4)に示す成形限界値予測式によって、S103の処理で生成された基準成形限界値を変更してS101の処理で取得した要素サイズにおける成形限界値を示す対象成形限界値を生成する(S104)。
 次いで、シミュレーション実行部24は、S101の処理で取得された入力情報に基づいて、記憶部12に記憶されるメッシュデータを使用して、鋼材によって形成された自動車等の車両の衝突変形シミュレーションをFEMにより実行する(S105)。シミュレーション実行部24は、シミュレーションの実行結果として、接点の変位、要素のひずみ及び要素の応力を含む変形情報を要素毎に順次出力する。
 次いで、主ひずみ決定部25は、S105の処理で出力された変形情報に含まれる要素のそれぞれの最大主ひずみε1及び最小主ひずみε2を決定する(S106)。
 次いで、破断判定部26は、S106の処理で決定された要素のそれぞれの最大主ひずみε1及び最小主ひずみε2と、S103の処理で生成された対象成形限界値により規定される対象成形限界線とに基づいて、要素のそれぞれが破断するか否かを判定する(S107)。破断判定部26は、最大主ひずみε1及び最小主ひずみε2により決定されるプロット点が対象成形限界線にて与えられる閾値を超えていないとき、要素が破断しないと判定し、最大主ひずみε1及び最小主ひずみε2により決定されるプロット点が対象成形限界線にて与えられる閾値を超えているとき、要素が破断すると判定する。一例では、対象成形限界線は、対象成形限界値の近似式として演算される。
 次いで、破断判定部26は、要素が破断したと判定する(S107-YES)と、要素が破断したことを示す要素破断情報をシミュレーション実行部24に出力する(S108)。シミュレーション実行部は、破断と判定された要素を消去する、すなわち衝突変形シミュレーション用のデータから削除することもできる。
 次いで、シミュレーション結果出力部27は、シミュレーション実行部24が順次出力した変形情報を出力する(S109)。次いで、シミュレーション実行部24は、所定のシミュレーション終了条件が成立したか否かを判定する(S110)。シミュレーション終了時間は、入力データから取得される。シミュレーション終了条件が成立したと判定するまで、処理が繰り返される。
 (第1実施形態に係る破断判定装置の作用効果)
 破断判定装置1は、鋼材の引張強度を使用する成形限界値予測式によって要素サイズに応じて変更された対象成形限界値を使用して破断したか否かを判定するため、要素サイズに依存せず、鋼材の引張強度に応じた正確な破断予測を行うことができる。
 破断判定装置1によって正確な破断予測を行うことができるので、実際の自動車部材での衝突試験の回数を大幅に削減することができる。さらに、場合によっては、実際の自動車部材での衝突試験を省略することが可能となる。
 また、破断判定装置1によって正確な破断予測を行うことで、衝突時の破断を防ぐ部材をコンピュータ上で設計することができるため、大幅なコスト削減、開発期間の短縮に寄与することができる。
 (第2実施形態に係る破断判定装置の構成及び機能)
 図4は、第2実施形態に係る破断判定装置を示す図である。
 破断判定装置2は、処理部30が処理部20の代わりに配置されることが第1実施形態に係る破断判定装置1と相違する。処理部30は、対象成形限界応力生成部34及びひずみ応力変換部35を有すること、並びに破断判定部36が破断判定部26の代わりに配置されることが処理部30と相違する。対象成形限界応力生成部34、ひずみ応力変換部35及び破断判定部36以外の破断判定装置2の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された破断判定装置1の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。
 (第2実施形態に係る破断判定装置による破断判定処理)
 図5は、破断判定装置2が衝突変形シミュレーションされた要素のそれぞれが破断するか否かを判定する破断判定処理のフローチャートである。図5に示す破断判定処理は、予め記憶部12に記憶されているプログラムに基づいて、主に処理部30により破断判定装置2の各要素と協働して実行される。
 S201~S204の処理は、S101~S104の処理と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。対象成形限界応力生成部34は、S204の処理で生成された基準成形限界値を変更して対象成形限界応力を生成する(S205)。
 次いで、シミュレーション実行部24は、入力情報に基づいて、記憶部12に記憶されるメッシュデータを使用して、所定の衝突が発生したときの衝突変形シミュレーションをFEMにより実行する(S206)。次いで、主ひずみ決定部25は、S205の処理で出力された変形情報に含まれる要素のそれぞれの最大主ひずみε1及び最小主ひずみε2を決定する(S207)。
 次いで、ひずみ応力変換部35は、S207の処理で出力された決定された要素のそれぞれの最大主ひずみε1及び最小主ひずみε2を最大主応力および最小主応力に変換する(S208)。
 次いで、破断判定部36は、S208の処理で変換された要素のそれぞれの最大主応力および最小主応力と、S205の処理で生成された対象成形限界応力とに基づいて、要素のそれぞれが破断するか否かを判定する(S209)。破断判定部36は、最大主応力及び最小主応力が対象成形限界応力を超えていないとき、要素が破断しないと判定し、最大主応力及び最小主応力が対象成形限界応力を超えているとき、要素が破断すると判定する。S210~S212の処理は、S108~S110の処理と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
 (実施形態に係る破断判定装置の変形例)
 破断判定装置1及び2は、車両の衝突変形シミュレーションにおける破断判定処理を実行するが、実施形態に係る破断判定装置は、鋼板をプレス成形する時の変形シミュレーション等の他のシミュレーションにおいて破断判定処理を実行してもよい。また、説明した例では、解析モデルの要素サイズが均一な場合を例にして説明されたが、実施形態に係る破断判定装置は、部位によって要素サイズが異なる解析モデルを使用してよい。すなわち、実施形態に係る破断判定装置が使用する要素モデルは、複数の要素サイズを含むものであってもよい。
 (実施形態に係る破断判定装置の適用例)
 図6は、実施形態に係る破断判定装置の適用例の一例である金型製造システムを示す図である。
 金型製造システム100は、破断判定装置1と、金型設計装置111と、金型製造装置112とを有する。金型設計装置111は、例えば自動車のボデーを製造するための金型を設計する装置であり、破断判定装置1とLAN113を介して接続される電気計算機である。金型設計装置111は、破断判定装置1による破断判定を使用して、所望の金型を示す金型データを生成する。図8では、金型設計装置111は、破断判定装置1と別個の装置として配置されるが、他の例では破断判定装置1と一体化されてもよい。
 金型製造装置112は、不図示の放電加工機、フライス及び研磨機等の金型製造設備を有し、不図示の交換機によって広域通信回線網である通信ネットワーク114を介して金型設計装置111に接続される。金型製造装置102は、金型設計装置111から送信された金型データに基づいて、金型データに対応する金型を製造する。
 図7は、比較例に係る破断判定装置による引張試験のシミュレーション結果における荷重-標点間ひずみの関係を示す図である。図8は、本発明例である破断判定装置1による引張試験のシミュレーション結果における破断の危険度を示す図であり、破断と判定された、つまり、破断の危険度が1を超えた要素が消去され、試験片が分断された後の状態を示している。図8(a)は要素サイズが2〔mm〕のときを示し、図8(b)は要素サイズが3〔mm〕のときを示し、図8(c)は要素サイズが5〔mm〕のときを示す。図9は、本発明例である破断判定装置1による引張試験のシミュレーション結果における荷重-標点間ひずみの関係を示すである。図7及び9において、横軸は標点間ひずみを示し、縦軸は荷重〔kN〕を示す。
 比較例に係る破断判定装置は、板厚が1.6〔mm〕である980MPa級鋼板に対して引張試験のシミュレーションを実行した。また、比較例に係る破断判定装置は、要素サイズ2〔mm〕のFEMモデルを用いて事前に解析を行い、破断ひずみを確認し、確認した破断ひずみを用いて残る要素サイズが3〔mm〕のモデルおよび要素サイズが5〔mm〕モデルについても同じクライテリアに設定して破断判定処理を実行した。
 比較例に係る破断判定装置による引張試験のシミュレーション結果では、事前に破断ひずみを確認した要素サイズ2〔mm〕のモデルについては、当然実験と良い一致を示したが、要素サイズ3〔mm〕および要素サイズが5〔mm〕のモデルを見た場合、要素サイズ毎に破断タイミングが異なり、要素サイズが大きくなるに従って、破断したと判定されるタイミングが遅れる結果となる。このため、要素サイズが異なると、実験結果を正しく予測できない結果となった。
 一方、破断判定装置1による引張試験のシミュレーション結果では、要素サイズによらずほぼ同時タイミングで破断が判定されている。また、破断判定装置1による引張試験のシミュレーション結果では、実験結果も精度良く判定されている。

Claims (15)

  1.  鋼材の材料特性及び板厚、並びに有限要素法による前記鋼材の変形シミュレーションに用いる解析モデルにおける要素サイズを示す要素の入力情報と、基準となる前記要素サイズである基準要素サイズにおける成形限界値を示す基準成形限界値を示す基準成形限界値情報と、を記憶する記憶部と、
     前記基準成形限界値情報に基づいて、前記入力情報に含まれる前記材料特性及び前記板厚に応じた前記基準成形限界値を生成する基準成形限界値生成部と、
     前記鋼材の引張強度を使用して、前記基準成形限界値を変更して前記要素サイズにおける成形限界値を予測して対象成形限界値を生成する対象成形限界値生成部と、
     前記入力情報を使用して前記変形シミュレーションを実行して、要素のそれぞれのひずみを含む変形情報を出力するシミュレーション実行部と、
     前記変形情報に含まれる要素のそれぞれの主ひずみを決定する主ひずみ決定部と、
     前記主ひずみが決定された要素のそれぞれの最大主ひずみ及び最小主ひずみと、前記対象成形限界値により規定される対象成形限界線とに基づいて、前記解析モデルにおける要素のそれぞれが破断するか否かを判定する破断判定部と、
     を有することを特徴とする破断判定装置。
  2.  前記対象成形限界値生成部は、前記要素サイズと、前記鋼材の引張強度から得られる第1係数とを使用して前記成形限界値を予測する、請求項1に記載の破断判定装置。
  3.  前記対象成形限界値生成部は、前記第1係数と、前記基準要素サイズにおける最大主ひずみ及び前記第1係数を含む第2係数と、前記要素サイズとを使用して前記要素サイズにおける最大主ひずみを予測する、請求項2に記載の破断判定装置。
  4.  前記第2係数は、前記基準要素サイズにおける最大主ひずみ及び前記第1係数の関数である、請求項3に記載の破断判定装置。
  5.  前記第2係数は、前記基準要素サイズにおける最大主ひずみを前記第1係数で除算した値の対数に比例する、請求項4に記載の破断判定装置。
  6.  前記対象成形限界値生成部は、前記第1係数と、前記第2係数を指数とし且つ、前記要素サイズを底とする冪演算の演算結果との積を使用して前記要素サイズにおける最大主ひずみを予測する、請求項2~5の何れか1項に記載の破断判定装置。
  7.  前記対象成形限界値生成部は、前記要素サイズと、前記鋼材の引張強度から得られる第2係数とを使用して前記成形限界値を予測する、請求項1に記載の破断判定装置。
  8.  前記第2係数は、前記基準要素サイズにおける最大主ひずみ及び前記第1係数の関数である、請求項7に記載の破断判定装置。
  9.  前記第2係数は、前記基準要素サイズにおける最大主ひずみを前記第1係数で除算した値の対数に比例する、請求項8に記載の破断判定装置。
  10.  前記対象成形限界値生成部は、前記要素サイズ及び前記鋼材の引張強度の関数である成形限界値予測式を使用して前記対象成形限界値を生成し、
     前記成形限界値予測式は、ρはひずみ比であり、MはFEMによるシミュレーションに用いる解析モデルの要素の大きさを示す要素サイズであり、ε1は要素サイズMにおける最大主ひずみであり、ε2は要素サイズMにおける最小主ひずみであるとき、第1係数k1及び第2係数k2により
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
    で示され、第1係数k1は、前記鋼板の材料の引張強度TS並びに、係数γ及びδから
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
    で示され、第2係数k2は、前記基準要素サイズにおける最大主ひずみε1B及び係数ηから
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
    で示される、請求項1に記載の破断判定装置。
  11.  前記破断判定部は、前記決定された要素の最大主ひずみおよび最小主ひずみが前記対象成形限界線にて与えられる閾値を超えているときに、要素が破断すると判定する、請求項1~10の何れか一項に記載の破断判定装置。
  12.  前記対象成形限界値を変更して対象成形限界応力を生成する対象成形限界応力生成部と、
     前記決定された要素のそれぞれの最大主ひずみ及び最小主ひずみを最大主応力及び最小主応力に変換するひずみ応力変換部と、を更に有し、
     前記破断判定部は、前記変換された要素の最大主応力及び最小主応力が前記対象成形限界応力を超えているときに、要素が破断すると判定する、請求項1~10の何れか一項に記載の破断判定装置。
  13.  前記変形シミュレーションは、前記鋼材によって形成された車両の衝突変形シミュレーションである、請求項1~12の何れか一項に記載の破断判定装置。
  14.  基準となる要素サイズを示す基準要素サイズにおける成形限界線に対応する成形限界値を示す基準成形限界値情報に基づいて、有限要素法による鋼材の変形シミュレーションに用いる解析モデルにおける要素サイズを示す要素の入力情報に含まれる前記鋼材の材料特性及び板厚に応じた前記基準成形限界値を生成し、
     前記要素サイズ及び前記鋼材の引張強度を使用して、前記基準成形限界値を変更して前記要素サイズにおける成形限界値を予測して対象成形限界値を生成し、
     前記入力情報を使用して前記変形シミュレーションを実行して、要素のそれぞれのひずみを含む変形情報を出力し、
     前記変形情報に含まれる要素のそれぞれの最大主ひずみ及び最小主ひずみを決定し、
     前記主ひずみが決定された要素のそれぞれの最大主ひずみ及び最小主ひずみと、前記対象成形限界値により規定される対象成形限界線とに基づいて、前記解析モデルにおける要素のそれぞれが破断するか否かを判定する、
     ことを含むことを特徴とする破断判定方法。
  15.  基準となる要素サイズを示す基準要素サイズにおける成形限界線に対応する成形限界値を示す基準成形限界値情報に基づいて、有限要素法による鋼材の変形シミュレーションに用いる解析モデルにおける要素サイズを示す要素の入力情報に含まれる前記鋼材の材料特性及び板厚に応じた前記基準成形限界値を生成し、
     前記要素サイズ及び前記鋼材の引張強度を使用して、前記基準成形限界値を変更して前記要素サイズにおける成形限界値を予測して対象成形限界値を生成し、
     前記入力情報を使用して前記変形シミュレーションを実行して、要素のそれぞれのひずみを含む変形情報を出力し、
     前記変形情報に含まれる要素のそれぞれの最大主ひずみ及び最小主ひずみを決定し、
     前記主ひずみが決定された要素のそれぞれの最大主ひずみ及び最小主ひずみと、前記対象成形限界値により規定される対象成形限界線とに基づいて、前記解析モデルにおける要素のそれぞれが破断するか否かを判定する、
     処理をコンピュータに実行させることを特徴とする破断判定プログラム。
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