WO2018003144A1 - 形状測定装置及び形状測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】帯状体の幅方向の反り量をより高感度に測定することが可能な形状測定装置を提供する。【解決手段】移動する帯状体の表面に対して所定の入射角で線状光を照射する光源と、帯状体の表面での線状光の反射光が投影されるスクリーンと、スクリーンに投影された線状光の反射光を撮像する撮像部と、撮像部にて撮像された線状光の反射光の線長さに基づいて、帯状体の幅方向の反り量を取得する演算処理部と、を備える、形状測定装置が提供される。

Description

形状測定装置及び形状測定方法
 本発明は、帯状体の幅方向の反り量を測定する形状測定装置及び形状測定方法に関する。
 測定対象物の表面形状を測定する方法の一つに、レーザ光等を利用した照明光を用い、照明光の測定対象物からの反射光を撮像することで、測定対象物の表面形状を測定する方法がある。
 例えば、特許文献1では、移動する鋼板等の帯状体を被測定対象とし、光切断の原理に基づいて、帯状体の表面形状を測定する技術が開示されている。特許文献1では、被測定対象の幅方向に沿って照射した線状光の反射光をエリアカメラにて撮像し、撮像された線状光の反射光(すなわち光切断線)の変位量から被測定対象の表面凹凸情報を取得している。
特許第5488953号公報
P.Beckmann,"Scattering by composite rough surfaces",Proceedings of the IEEE,vol.53,issue.8,1965,P.1012-1015.
 しかし、上記特許文献1では、光切断線の変位量を直接測定するため、被測定対象が微小な反りを持つ場合は反り量の計測が困難であるという問題があった。
 そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、帯状体の幅方向の反り量をより高感度に測定することが可能な、新規かつ改良された形状測定装置及び形状測定方法を提供することにある。
 上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、移動する帯状体の表面に対して所定の入射角で線状光を照射する光源と、帯状体の表面での線状光の反射光が投影されるスクリーンと、スクリーンに投影された線状光の反射光を撮像する撮像部と、撮像部にて撮像された線状光の反射光の線長さに基づいて、帯状体の幅方向の反り量を取得する演算処理部と、を備える、形状測定装置が提供される。
 光源は、帯状体の表面に対して、200nm以上1700nm以下の波長の線状光を、74°以上88°以下の入射角で照射し、帯状体の表面における帯状体の長手方向に沿った線状光の線幅が2mm以下となるように設定されてもよい。
 また、光源は、帯状体の移動方向上流側または下流側から、帯状体の表面に対して斜めに線状光を照射するように設置されてもよい。あるいは、光源は、帯状体が移動するラインサイドから、帯状体の表面に対して線状光を照射するように設置されてもよい。
 演算処理部は、撮像部により取得された撮像画像に含まれる、帯状体の反射光であるスクリーン像の線長さを取得するスクリーン像長さ取得部と、予め取得された帯状体の反射光の線長さと帯状体の幅方向における反り量との関係から、スクリーン像長さ取得部にて取得されたスクリーン像の線長さに基づいて、帯状体の幅方向における反り量を演算する反り演算部と、を備えてもよい。
 また、光源は、当該光源の光軸周りに所定の角度だけ回転して設置されてもよい。
 光源が当該光源の光軸周りに所定の角度だけ回転して設置されているとき、演算処理部は、撮像部により取得された撮像画像に含まれる、帯状体の反射光であるスクリーン像の線長さを取得するスクリーン像長さ取得部と、予め取得された帯状体の反射光の線長さと帯状体の幅方向における反り量との関係から、スクリーン像長さ取得部にて取得されたスクリーン像の線長さに基づいて、帯状体の幅方向における反り量を演算する反り演算部と、を備え、反り演算部は、予め取得された帯状体の反射光の線長さと帯状体の幅方向における反り量との関係と、撮像部により取得された撮像画像中のスクリーン像の傾きとに基づいて、帯状体の反り量を特定してもよい。
 また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、光源を用いて、移動する帯状体の表面に対して所定の入射角で線状光を照射して、帯状体の表面での線状光の反射光が投影されたスクリーンを撮像部により撮像し、帯状体の反射光であるスクリーン像が含まれる撮像画像を取得する第1のステップと、撮像画像に含まれるスクリーン像の線長さに基づいて、帯状体の幅方向の反り量を取得する第2のステップと、を含む、形状測定方法が提供される。
 以上説明したように本発明によれば、帯状体の幅方向の反り量をより高感度に測定することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る形状測定装置の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る形状測定装置のスクリーン像取得装置の一構成例を模式的に示す説明図である。 スクリーンと撮像部との位置関係を模式的に示す平面図である。 スクリーンと撮像部との位置関係を模式的に示す側面図である。 撮像部により得られたスクリーン像を含む撮像画像の一例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る形状測定装置のスクリーン像取得装置の一構成例を示す説明図である。 線状光源の入射角を説明する説明図である。 線状光源の拡がり角を説明する説明図である。 同実施形態に係る形状測定方法を示すフローチャートである。 帯状体の幅方向における反りに応じたスクリーン像の形状変化を説明する説明図である。 帯状体の幅方向における反り量(凹凸量)とスクリーン像長さとの関係の一例を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る形状測定装置のスクリーン像取得装置の一構成例を示す説明図である。 同実施形態に係る線状光源の入射角及び拡がり角を説明する説明図である。 同実施形態に係る形状測定装置のスクリーン像取得装置の一構成例であって、線状光源が光軸回りに回転させた状態で配置されている場合を示す説明図である。 図14Aに示す線状光源の光軸回りの回転状態を示す説明図である。 線状光源を光軸回りに回転させたときの、帯状体の表面に照射された線状光の状態を説明する説明図である。 帯状体の幅方向における反り量(凹凸量)の変化によるスクリーン像の線長さ変化を示す説明図である。 帯状体の幅方向における反り量(凹凸量)とスクリーン像長さとの関係の一例を示すグラフである。 線状光源を光軸周りにひねり角を与えたときの、スクリーン像の変化を説明する説明図である。 本発明の実施形態に係る演算処理装置として機能する情報処理装置のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
 以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
 (1.形状測定装置の概略構成)
 まず、図1~図5を参照して、本発明の一実施形態に係る形状測定装置10の概略構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る形状測定装置10の概略構成を示すブロック図である。図2は、同実施形態に係る形状測定装置10のスクリーン像取得装置100の一構成例を模式的に示す説明図である。図3は、スクリーン103と撮像部105との位置関係を模式的に示す平面図である。図4は、スクリーン103と撮像部105との位置関係を模式的に示す側面図である。図5は、撮像部により得られたスクリーン像55を含む撮像画像50の一例を示す説明図である。
 本発明の一実施形態に係る形状測定装置10は、移動する鋼板等の帯状体の表面に対して線状の照明光を照射して、帯状体の表面において反射した照明光の反射光が投影されたスクリーンを撮像し、撮像画像を解析して帯状体の表面形状を測定する装置である。形状測定装置10は、図1に示すように、スクリーン像取得装置100と、演算処理装置200とからなる。
 (1-1.スクリーン像取得装置)
 スクリーン像取得装置100は、搬送ライン上を移動する帯状体の表面を、当該帯状体の長手方向(すなわち、移動方向)に沿って順次撮像し、得られた撮像画像を演算処理装置200に出力する。かかるスクリーン像取得装置100は、図1に示すように、線状光源101と、スクリーン103と、撮像部105とを有する。線状光源101は、移動する鋼板等の帯状体の表面に対して線状の照明光を照射する。スクリーン103は、線状光源101から照射された線状の照明光が帯状体の表面において反射した照明光の反射光が投影される。撮像部105は、スクリーン103を撮像し、スクリーン103に投影された照明光の反射光をスクリーン像として含む撮像画像を取得する。
 スクリーン像取得装置100を構成する線状光源101、スクリーン103、及び撮像部105は、例えば図2~図4に示すように、帯状体Sが搬送されるライン上に設置される。
 線状光源101は、搬送ライン上を移動する帯状体Sの表面に対して、線状光を照射する。このような線状光源101は、例えば、連続発振を行うCW(Continuous Wave)レーザ光源、SLD(Super Luminescent Diode)光源またはLED(Light Emitting Diode)光源等の光源部と、ロッドレンズ等のレンズ部とを組み合わせて構成することができる。線状光源101は、光源部から出射された光は、レンズ部によって帯状体Sの表面に向かって扇状の面に広げられる。これにより、線状光源101から帯状体Sの表面に対して照射された光が線状となる。なお、本発明において、線状光源101は、射出光が扇状に広がるものであればよく、例えばレンズ部に、シリンドリカルレンズあるいはパウエルレンズ等の、ロッドレンズ以外のレンズを利用することも可能である。
 線状光源101の設定に関する詳細な説明は後述する。また、図2に示す例では、線状光源101は、帯状体Sに対して、帯状体Sの移動方向(Y方向)上流側から帯状体Sの幅方向に延びる線状光を照射しているが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、後述するように、帯状体Sの移動方向(Y方向)下流側から帯状体Sの幅方向に延びる線状光を照射してもよいし、帯状体Sの搬送ラインのラインサイドから、帯状体Sの表面に対して斜めに線状光を照射するようにしてもよい。
 スクリーン103は、図2に示すように、線状光源101に対向する位置に設けられており、帯状体Sの表面により反射された線状光の反射光が投影される。スクリーン103は、その横幅が線状光の広がり角とスクリーンまでの投影距離に応じて、帯状体Sの全幅分の反射光を投影可能な幅を有している。また、スクリーン103の高さは、帯状体Sの形状、帯状体Sの移動に伴って発生する振動、あるいは帯状体Sの厚みの変化等に起因して反射光の投影位置が変化した場合であっても、反射光がスクリーン103の投影面上に存在するように設定されている。
 撮像部105は、図2に示すように、スクリーン103と対向し、スクリーン103を撮像可能な位置に設けられている。撮像部105としては、エリアカメラが用いられる。エリアカメラは、所定の焦点距離を有するレンズと、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子と、を搭載している。撮像部105は、帯状体Sの表面からの線状光の反射光が投影されたスクリーン103の投影面103aを撮像して、撮像画像を生成する。なお、スクリーン103の投影面103aに投影された帯状体Sの表面からの線状光の反射光をスクリーン像ともいう。
 撮像部105は、スクリーン103に投影された線状光の反射光が視野内に含まれるように、過去の操業データ等を参考に撮像対象領域が予め調整されており、スクリーン103の投影面を同一の撮像条件で撮像するように設定されている。ここで、図3及び図4に示すような、撮像部105に固定されたx-y-z座標系を定義する。かかる座標系において撮像部105の撮像視野の幅方向をx軸方向とし、撮像部105の光軸方向をy軸方向とし、撮像部105の撮像視野の高さ方向をz軸方向とする。
 図3及び図4に示すように、スクリーン103は、x-y-z座標系で表現される投影面の法線ベクトルがx成分を持たない(換言すれば、x成分の値がゼロとなる)ように配置される。すなわち、図3に示すように平面視した際に、実線で示すように、撮像部105の光軸方向(y軸)と帯状体Sの移動方向(Y軸)とが平行な状態で上記位置関係を満たしていてもよい。また、図3に二点鎖線で示すように、実線で示した状態から、上記位置関係を満たしたまま、スクリーン103と撮像部105とをz軸まわりに回転させた状態としてもよい。これにより、撮像部105の視野内において、幅方向に沿った画像分解能を揃えることが可能となる。
 また、幅方向に沿った画像分解能が揃っていればよいため、スクリーン103と撮像部105との位置関係は、例えば図4に示すように側面視した際に、実線で示すように、撮像部105の光軸方向(y軸)と帯状体Sの移動方向(Y軸)とが平行な状態で、撮像部105の光軸Cがスクリーン103の投影面103aに対して直交する位置関係であればよい。また、図4に二点鎖線で示すように、実線で示した状態から、上記位置関係を満たしたまま、スクリーン103と撮像部105とをx軸まわりに回転させた状態としてもよい。これにより、撮像部105の視野内において、幅方向に沿った画像分解能を揃えることが可能となる。さらに、図4においては、幅方向に沿った画像分解能が揃うため、スクリーン103と撮像部105とのうちいずれか一方が実線で示した位置に配置され、他方が二点鎖線で示した位置に配置されてもよい。
 このように設置された撮像部105により取得される撮像画像は、例えば図5に示したように、フルフレームの画像サイズ内に、線状光の反射光(すなわち、スクリーン像)55が写り込んだものとなる。撮像部105は、取得した撮像画像を、演算処理装置200へ出力する。
 以上説明したスクリーン像取得装置100は、例えば演算処理装置200によって制御されてもよい。一般に、測定対象物である帯状体Sを搬送する搬送ラインには、帯状体Sの移動速度を検出するため、例えばPLG(Pulse Logic Generator:パルス型速度検出器)等が設けられている。そこで、演算処理装置200は、PLGから入力される1パルスのPLG信号に基づき、定期的に制御信号をスクリーン像取得装置100の撮像部105に対して送信し、制御信号を撮像タイミングとして撮像部105を機能させることができる。これにより、帯状体Sが所定の距離だけ移動する毎に、スクリーン103に投影された線状光の反射光が撮像され、定期的に撮像画像を取得することが可能となる。
 (1-2.演算処理装置)
 演算処理装置200は、スクリーン像取得装置100により取得された撮像画像を解析し、帯状体の幅方向の反り量を算出する。演算処理装置200は、図1に示すように、スクリーン像長さ取得部210と、反り演算部220と、出力部230と、記憶部240とを有する。
 スクリーン像長さ取得部210は、スクリーン像取得装置100の撮像部105により取得された撮像画像に基づいて、当該撮像画像に含まれる帯状体Sに照射された線状光の反射光(スクリーン像)の線長さを取得する。スクリーン像長さ取得部210は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信装置等により実現される。本実施形態に係る形状測定装置10では、スクリーン像の線長さに基づき、帯状体Sの幅方向の反り量を取得する。スクリーン像の線長さは、撮像画像の画像解析により取得可能である。
 ここで、スクリーン像の線長さは、撮像画像中のスクリーン像を、その一方の端点からもう一方の端点に向かってなぞった長さをいう。例えば、図2に示すように、帯状体Sの移動方向上流側から線状光源101から出射される線状光を帯状体Sの表面に照射した場合、スクリーン像の線長さは、スクリーン像を帯状体Sの幅方向(X方向)に対応する方向に沿ってなぞった長さとなる。また、例えば後述するように、搬送ラインのラインサイドから線状光源101から出射される線状光を帯状体Sの表面に照射した場合も同様であり、スクリーン像の線長さは、スクリーン像を帯状体Sの幅方向(X方向)に対応する方向に沿ってなぞった長さとなる。
 スクリーン像長さ取得部210は、例えば撮像画像の各画素の輝度値に基づき、撮像画像に含まれる帯状体Sに照射された線状光の反射光(スクリーン像)を特定する。そして、スクリーン像長さ取得部210は、スクリーン像として特定した領域の画素数をスクリーン像の線幅で除した値を算出することにより、スクリーン像の線長さを取得し、反り演算部220へ出力する。
 反り演算部220は、スクリーン像長さ取得部210から入力されたスクリーン像の線長さに基づいて、帯状体Sの幅方向における反り量を演算する。反り演算部220は、例えば、CPU、ROM、RAM、通信装置等により実現される。反り演算部220は、記憶部240に記憶された帯状体Sの反射光の線長さと帯状体Sの幅方向における反り量との関係を参照し、スクリーン像長さ取得部210にて取得されたスクリーン像の線長さに対応する帯状体Sの幅方向における反り量を取得する。さらに、撮像画像が、光軸に対して所定のひねり角を持って設置された線状光源101からの線状光の反射光を撮像したものである場合には、反り演算部220は、そのスクリーン像の傾きに応じて、帯状体Sの反りの方向も特定可能である。反り演算部220により取得された帯状体Sの幅方向における反りに関する情報は、出力部230へ出力される。
 出力部230は、反り演算部220により取得された帯状体Sの幅方向における反りに関する情報を、表示装置、記憶装置、その他の機器(いずれも図示せず。)へ出力する。出力部230は、例えば、CPU、ROM、RAM、通信装置等により実現される。
 記憶部240は、演算処理装置200が備える記憶装置の一例であり、例えば、ROM、RAM、ストレージ装置等により実現される。記憶部240は、帯状体Sの幅方向の反りに関する情報を取得するために用いる情報を記憶する。例えば、記憶部240は、予め取得された帯状体Sの反射光の線長さと帯状体Sの幅方向における反り量との関係を記憶している。また、記憶部240に、予め取得されたスクリーン像の傾きと帯状体Sの反りの方向との関係性を記憶させてもよい。
 本実施形態に係る演算処理装置200は、スクリーン像取得装置100による帯状体Sの表面における線状光の反射光であるスクリーン像を撮像する撮像処理を制御可能に構成されていてもよい。この場合、演算処理装置200は、例えば線状光源101の発光制御、撮像部105の撮像制御等を行う撮像制御部(図示せず。)を備えていてもよい。撮像制御部は、例えば、CPU、ROM、RAM、通信装置等により実現される。
 (2.形状測定方法)
 以下、上述の形状測定装置10を用いた帯状体Sの幅方向における反りの状態を測定する形状測定方法について、詳細に説明する。
 (2-1.第1の実施形態:帯状体の移動方向上流側からの線状光照射)
 まず、図6~図11に基づいて、第1の実施形態に係る帯状体Sの幅方向における反りの状態を測定する形状測定方法を説明する。図6は、本実施形態に係る形状測定装置10のスクリーン像取得装置100の一構成例を示す説明図である。図7は、線状光源101の入射角を説明する説明図である。図8は、本実施形態に係る線状光源101の拡がり角を説明する説明図である。図9は、本実施形態に係る形状測定方法を示すフローチャートである。図10は、帯状体の幅方向における反りに応じたスクリーン像の形状変化を説明する説明図である。図11は、帯状体Sの幅方向における反り量(凹凸量)とスクリーン像長さとの関係の一例を示すグラフである。
 本実施形態では、帯状体Sの移動方向上流側から帯状体Sの表面に対して線状光を照射する場合の形状測定方法について説明する。本実施形態に係る形状測定装置10のスクリーン像取得装置100は、図6に示すように、帯状体Sの移動方向上流側に線状光源101が配置され、線状光源101よりも帯状体Sの移動方向下流側に線状光源101と対向してスクリーン103が配置されている。線状光源101から出射される線状光の入射角、線状光の波長、及び、帯状体の表面での線幅は、以下のように設定される。なお、帯状体Sの移動方向下流側に線状光源101が配置され、線状光源101よりも帯状体Sの移動方向上流側に線状光源101と対向してスクリーン103が配置されていてもよい。この場合にも、以下に示す説明は同様に成り立つ。
 まず、図7に示すように、線状光源101の光軸と帯状体Sの表面法線方向(Z軸方向)とのなす角αを、線状光の入射角αとする。また、線状光源101から照射される線状光は、図7に模式的に示したように、ある有限の線幅Wを有しているものとする。また、線幅Wの線状光が入射角αで帯状体Sの表面に入射すると、当該線状光の線幅Wは、帯状体Sの表面において線幅LWとなるものとする。
 [線状光の波長(上限)]
 まず、線状光源101から帯状体Sの表面に照射される線状光の波長の上限値は、撮像部105に搭載された撮像素子の特性により規定される。一般的に用いられるCCDやCMOS等の撮像素子は、SiやInGaAs等の半導体材料を用いて形成されているが、これらの半導体材料は、一般的に波長1700nm超の光を検出することができない。そのため、本実施形態に係る線状光源101から帯状体Sの表面に照射される線状光の波長の上限値は、1700nmとすることが望ましい。
 [線状光の入射角(上限)、帯状体の表面での線幅(上限)]
 次に、図7に模式的に示した帯状体Sの表面での線幅LWは、移動方向に沿ってどの程度の測定ピッチで反り量を測定したいかに応じて設定される。本実施形態に係る形状測定装置10において着目する反り量の移動方向に沿った測定ピッチは操業上2mm以下とすることが求められる場合が一般的である。このため、帯状体Sの表面での線状光の線幅LWは、最大2mmとすることが望ましい。
 また、現時点において、本発明で着目するような波長帯域での、現実的に産業上実現可能な光線の線幅Wの下限値は70μm程度である。このため、帯状体Sの表面において2mmの線幅LWを実現するためには、入射角αは、arccos(70μm/2000μm)より、約88°となる。また、図7に示した幾何学的な関係から明らかなように、入射角αが88°超となる場合には、線幅LWは2mm超となってしまう。したがって、本実施形態に係るスクリーン像取得装置100では、許容される線状光の入射角αの上限値を、88°とすることが望ましい。
 [線状光の入射角(下限)、線状光の波長(下限)]
 詳細は後述するが、線状光源101から出射された線状光が帯状体Sの表面で鏡面反射されるように、入射角αは設定される。測定対象物の表面粗度及び測定に用いる光の波長に起因した、測定対象物の表面の鏡面性への影響は、上記非特許文献1に記載されているように、以下の式1で表わされるパラメータgに基づき議論できる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
 なお、上記式1において、
  σ:測定対象物の表面における凹凸の標準偏差[μm]
  θ:入射角[°]
  λ:測定に用いる光の波長[μm]
である。
 上記式1で表わされるパラメータgが1より大きくなる場合には、拡散反射成分が急激に増大することが知られている。このため、本実施形態に係るスクリーン像取得装置100において線状光が帯状体Sの表面で鏡面反射するには、パラメータgが1以下となることが望ましい。例えば鉄鋼製品に代表される標準偏差σが0.5μm程度の金属体の場合、線状光を帯状体Sの表面で鏡面反射させるためには、入射角θ及び線状光の波長λは以下の式2を満足することが望ましい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
 入射角αが上限値の88°である場合において、パラメータgが1以下であることが保証される波長は、上記式2から、約200nmである。したがって、本実施形態に係るスクリーン像取得装置100において、線状光の波長の下限は200nmとすることが望ましい。一方、線状光の波長の上限値である1700nmにおいて、パラメータgが1以下であることが保証される入射角αの下限値は、上記式2から約74°となる。したがって、一般的なCCDやCMOS等の撮像素子を持つエリアカメラ等の撮像部を用いる場合、入射角αは74°以上に設定することが望ましい。
 なお、図8に示す線状光源101から出射される線状光の拡がり角βは、帯状体Sの幅方向全体に線状光が照射されるように設定される。
 このようなスクリーン像取得装置100を用いて実行される形状測定方法は、図9に示すように、まず、搬送ラインを移動している帯状体Sの表面に対して、線状光源101から線状光を照射する(S100)。線状光源101から光が出射されると、図6に示すように、帯状体Sの表面に線状光が照射される。そして、帯状体Sの表面で反射された線状光の反射光が、スクリーン像35としてスクリーン103の投影面103aに投影される。
 次いで、撮像部105により、帯状体Sの表面で反射された線状光の反射光が投影されたスクリーン103を撮像し、スクリーン像35を含む撮像画像を取得する(S110)。ここで、スクリーン103に投影されているスクリーン像35は、帯状体Sの幅方向における反りの形状によって変化する。
 例えば、図10に示すように、帯状体Sの幅方向中央部が下に凸となった下反りの状態では、凹面鏡の作用により、帯状体Sの表面に照射された線状光15の反射光がスクリーン103に投影されたスクリーン像35の線長さLは、帯状体Sが平坦、すなわち反りがない場合に得られるスクリーン像35fの線長さよりも短くなる。一方、帯状体Sの幅方向中央部が上に凸となった上反りの状態では、凸面鏡の作用により、帯状体Sの表面に照射された線状光15の反射光がスクリーン103に投影されたスクリーン像35の線長さLは、帯状体Sが平坦、すなわち反りがない場合に得られるスクリーン像35fの線長さよりも長くなる。本実施形態に係る形状測定方法ではかかる特性を利用して帯状体Sの反りの方向及び反り量を取得する。そこで、ステップS110では、帯状体Sの反りの方向及び反り量を取得するための情報として、スクリーン103を撮像し、スクリーン像35を含む撮像画像を取得する。撮像部105は、取得した撮像画像を演算処理装置200へ出力する。
 演算処理装置200は、撮像部105より撮像画像が入力されると、スクリーン像長さ取得部210により、撮像画像に含まれるスクリーン像の線長さを取得する(S120)。スクリーン像の線長さは、帯状体Sの幅方向に対応する方向に沿ってなぞった長さであり、本実施形態では、図6に示すスクリーン103上でのスクリーン像35の線長さLに対応する。演算処理装置200は、撮像画像中のスクリーン像の線長さを取得し、取得した撮像画像中のスクリーン像の線長さをスクリーン103上のスクリーン像35の線長さに換算することで、実際のスクリーン像35の線長さLを取得することができる。なお、撮像画像中のスクリーン像の線長さに撮影分解能を乗じた値がスクリーン103上のスクリーン像35の線長さであり、その撮影分解能は予め取得されているものとする。
 そして、演算処理装置200は、反り演算部220により、ステップS120にて取得されたスクリーン像35の線長さLから帯状体Sの幅方向における凹凸量を算出する(S130)。帯状体Sの幅方向における凹凸量は、すなわち、帯状体Sの幅方向における反りの方向及び反り量である。反り演算部220は、記憶部240を参照し、予め取得されているスクリーン像35の線長さと帯状体Sの幅方向における凹凸量との関係に基づき、ステップS120で取得されたスクリーン像35の線長さLに対応する帯状体の凹凸量を算出する。
 例えば、図11に、記憶部240に記憶されているスクリーン像35の線長さと帯状体Sの幅方向における凹凸量との関係の一例を示す。図11は、図6に示したスクリーン像取得装置100において、帯状体Sの幅Wを1000mm、長手方向(Y方向)における線状光源101から帯状体Sの線状光の照射位置までの距離dを1000mm、帯状体Sの線状光の照射位置からスクリーン103の投影面103aまでの距離dを1500mmとして、スクリーン像35の線長さLと帯状体Sの幅方向における凹凸量Hとの関係をシミュレーションにより取得したものである。なお、凹凸量Hは、帯状体Sの幅方向において厚み方向の位置の差の最大値である。図11では、凹凸量Hを、帯状体Sに幅方向に反りが生じていないときの状態をゼロとして、帯状体Sが上反りしている状態(図11中、「凸」と表記)を正の値で表し、帯状体Sが下反りしている状態(図11中、「凹」と表記)を負の値で表している。
 図11に示すように、凹凸量Hの絶対値が大きくなるほど、すなわち、反り量が大きくなるほど、凸面鏡効果または凹面鏡効果により、スクリーン像の線長さは単調に増加または減少する。この関係から、撮像画像の画像解析により取得されたスクリーン像の長さLより、帯状体Sの長手方向において撮像画像が取得された位置での幅方向の反りの状態を取得することができる。
 このように、本実施形態に係る形状測定方法では、光てこの原理を用いており、状体Sの幅方向に沿って照射した線状光が鏡面反射してスクリーン103に投影された反射光の長さから、帯状体Sの幅方向の凹凸量を取得している。
 ここで、測定対象の表面形状を測定する他の方法として、測定対象の表面に対して垂直な方向から線状光を直接照射し、測定対象の表面での斜め方向への反射光を取得することで得られた高さデータより表面形状を測定する光切断法がある。帯状体Sの幅方向の反り状態の測定に光切断法を適用した場合、帯状体S上の線状光15の照射位置における帯状体Sの凹凸量を直接取得することができる。しかし、言い換えれば、帯状体S上の線状光15の照射位置における帯状体Sの凹凸量そのものを測定するため、帯状体Sの幅方向における凹凸量の変化に対する感度は最大でも1倍である。
 一方、本実施形態に係る形状測定方法は、帯状体S上の線状光の線長さよりもスクリーン像35の線長さLの方が大きくなるといったように、小さい変化を拡大させる光てこの原理を利用している。したがって、帯状体Sの幅方向の凹凸量に対するスクリーン像35の線長さLの変化の割合も、例えば帯状体Sの幅方向の凹凸量に対する帯状体S上の線状光の線長さの変化の割合よりも大きくすることができ、凹凸量の変化に対する感度を高めることができる。
 例えば、図11に示す、スクリーン像35の線長さと帯状体Sの幅方向における凹凸量との関係を表す近似直線の傾きは約2.5である。したがって、例えば、帯状体Sの幅方向の凹凸量が+10mmとなると、スクリーン像35の線長さLは、反りのない状態での長さより25mm長くなる。一方、光切断法を利用した場合には、測定される帯状体Sの幅方向の凹凸量を直接測定するため、その測定感度は最大でも1倍である。このように、本実施形態に係る形状測定方法によれば、帯状体Sの幅方向における反りの状態を高感度に測定することが可能となる。なお、今回の設計条件では近似直線の傾きは約2.5であったが、スクリーン103を離す等の装置構成の変更により近似直線の傾きを大きくすることができるため、光切断法に比べてさらに高感度な測定が可能となる。
 (2-2.第2の実施形態:ラインサイドからの線状光照射)
 次に、図12~図18に基づいて、第2の実施形態に係る帯状体Sの幅方向における反りの状態を測定する形状測定方法を説明する。本実施形態では、帯状体Sが搬送される搬送ラインのラインサイド(幅方向(X方向)側部側)から帯状体Sの表面に対して線状光を照射する場合の形状測定方法について、線状光源の設置状態が異なる2つの形態について説明する。なお、以下において、第1の実施形態と同様の構成、処理等については、詳細な説明を省略する。
(A)線状光源ひねりなし
 まず、図12及び図13に基づいて、線状光源101の拡がり方向が帯状体Sの幅方向(X方向)と平行となるように線状光源101が配置されているスクリーン像取得装置100を用いた、形状測定方法について説明する。なお、図12は、本実施形態に係る形状測定装置10のスクリーン像取得装置100の一構成例を示す説明図である。図13は、線状光源101の入射角α及び拡がり角βを説明する説明図である。
 本実施形態では、図12に示すように、帯状体Sが搬送される搬送ラインのラインサイドから帯状体Sの表面に対して線状光を照射する。すなわち、スクリーン像取得装置100は、図12に示すように、ラインサイドに線状光源101が配置され、線状光源101と幅方向に対向するようにスクリーン103が配置されている。線状光源101から出射される線状光は、帯状体Sの幅方向に延びるように帯状体Sの表面に照射され、その反射光が線状光源101と対向して配置されるスクリーン103の投影面103aに投影される。
 本実施形態においても、第1の実施形態での線状光の波長の上下限、線状光の入射角の上下限、帯状体の表面での線幅の上限の範囲内に収まるよう、図13に示す線状光源101を設定することが望ましい。
 なお、図13に示す線状光源101から出射される線状光の拡がり角βは、帯状体Sの幅方向全体に線状光が照射されるように設定される。具体的には、帯状体Sの幅方向(X方向)における線状光源101から帯状体Sの表面での照射位置までの距離と、帯状体Sの幅Wとに応じて、拡がり角βは決定される。また、図12に示す例において、線状光源101は、拡がり方向が帯状体Sの幅方向(X方向)と平行となるように配置されている。このような線状光源101の設置状態を、線状光源101の光軸回りのひねりなし状態とする。すなわち、帯状体Sの表面に照射された線状光は、帯状体Sの幅方向と平行となる。したがって、帯状体Sの表面に照射された線状光の反射光が、スクリーン103の投影面103aに投影されると、スクリーン103の厚み方向(Z方向)に延びる線状のスクリーン像35が現れる。
 このようなスクリーン像取得装置100を用いて実行される形状測定方法は、第1の実施形態と同様、図9に示した処理手順で行われる。すなわち、まず、搬送ラインを移動している帯状体Sの表面に対して、線状光源101から線状光を照射する(S100)。線状光源101から光が出射されると、図12に示すように、帯状体Sの表面に線状光が照射される。そして、帯状体Sの表面で反射された線状光の反射光が、スクリーン像35としてスクリーン103の投影面103aに投影される。
 次いで、撮像部105により、帯状体Sの表面で反射された線状光の反射光が投影されたスクリーン103を撮像し、スクリーン像35を含む撮像画像を取得する(S110)。スクリーン103に投影されているスクリーン像35は、帯状体Sの幅方向における反りの形状によって変化する。例えば、帯状体Sの幅方向中央部が下に凸となった下反りの状態では、凹面鏡の作用により、スクリーン103に投影されたスクリーン像35の線長さは、帯状体Sが平坦、すなわち反りがない場合に得られるスクリーン像の線長さよりも短くなる。一方、帯状体Sの幅方向中央部が上に凸となった上反りの状態では、凸面鏡の作用により、スクリーン103に投影されたスクリーン像35の線長さは、帯状体Sが平坦、すなわち反りがない場合に得られるスクリーン像の線長さよりも長くなる。本実施形態に係る形状測定方法ではかかる特性を利用して帯状体Sの反りの方向及び反り量を取得する。そこで、ステップS110では、帯状体Sの反りの方向及び反り量を取得するための情報として、スクリーン103を撮像し、スクリーン像35を含む撮像画像を取得する。撮像部105は、取得した撮像画像を演算処理装置200へ出力する。
 演算処理装置200は、撮像部105より撮像画像が入力されると、スクリーン像長さ取得部210により、撮像画像に含まれるスクリーン像の線長さを取得する(S120)。スクリーン像の線長さは、帯状体Sの幅方向に対応する方向に沿ってなぞった長さであり、本実施形態では、図12に示すスクリーン103上でのスクリーン像35の線長さに対応する。演算処理装置200は、撮像画像中のスクリーン像の線長さを取得し、取得した撮像画像中のスクリーン像の線長さをスクリーン103上のスクリーン像35の線長さに換算することで、実際のスクリーン像35の線長さを取得することができる。なお、撮像画像中のスクリーン像の線長さに撮影分解能を乗じた値がスクリーン103上のスクリーン像35の線長さであり、その撮影分解能は予め取得されているものとする。
 そして、演算処理装置200は、反り演算部220により、ステップS120にて取得されたスクリーン像35の線長さから帯状体Sの幅方向における凹凸量を算出する(S130)。帯状体Sの幅方向における凹凸量は、すなわち、帯状体Sの幅方向における反りの方向及び反り量である。反り演算部220は、記憶部240を参照し、予め取得されているスクリーン像35の線長さと帯状体Sの幅方向における凹凸量との関係に基づき、ステップS120で取得されたスクリーン像35の線長さに対応する帯状体の凹凸量を算出する。
 かかる形状測定方法においても、上記第1の実施形態と同様、光てこの原理を用いており、状体Sの幅方向に沿って照射した線状光が鏡面反射してスクリーン103に投影された反射光の長さから、帯状体Sの幅方向の凹凸量を取得している。したがって、帯状体Sの幅方向における反りの状態を高感度に測定することが可能である。
(B)線状光源ひねりあり
 次に、図14A~図18に基づいて、線状光源101が光軸回りに回転させた状態で配置されているスクリーン像取得装置100を用いた形状測定方法について説明する。なお、図14Aは、本実施形態に係る形状測定装置10のスクリーン像取得装置100の一構成例であって、線状光源101が光軸回りに回転させた状態で配置されている場合を示す説明図である。図14Bは、図14Aに示す線状光源101の光軸回りの回転状態を示す説明図である。図15は、線状光源101を光軸回りに回転させたときの、帯状体Sの表面に照射された線状光の状態を説明する説明図である。図16は、帯状体Sの幅方向における反り量(凹凸量)の変化によるスクリーン像の線長さ変化を示す説明図である。図17は、帯状体Sの幅方向における反り量(凹凸量)とスクリーン像長さとの関係の一例を示すグラフである。図18は、線状光源101を光軸周りにひねり角を与えたときの、スクリーン像の変化を説明する説明図である。
 本例においても、図14Aに示すように、帯状体Sが搬送される搬送ラインのラインサイドから帯状体Sの表面に対して線状光を照射する。すなわち、スクリーン像取得装置100は、ラインサイドに線状光源101が配置され、線状光源101と幅方向に対向するようにスクリーン103が配置されて構成されている。線状光源101から出射される線状光は、帯状体Sの幅方向に延びるように帯状体Sの表面に照射され、その反射光が線状光源101と対向して配置されるスクリーン103の投影面103aに投影される。
 なお、本例においても線状光源101は上記(A)の場合と同様に、第1の実施形態での線状光の波長の上下限、線状光の入射角の上下限、帯状体の表面での線幅の上限の範囲内に含まれるよう設定することが望ましい。また、線状光源101から出射される線状光の拡がり角β(図13参照)は、帯状体Sの幅方向全体に線状光が照射されるように設定される。
 ここで、本例において、線状光源101は、図14Bに示すように、拡がり方向が帯状体Sの幅方向(X方向)と平行となるように配置されている上記(A)の状態から、当該線状光源101の光軸回りに所定のひねり角γだけ回転された状態で設置されている。図15は、線状光源101を光軸回りに回転させたときの、帯状体Sの表面に照射された線状光の状態を示す説明図である。図15左側に示すように、上記(A)における線状光源101のひねりなし状態では、線状光源101から出射した線状光は、帯状体Sの表面に対して垂直で、かつ、幅方向に延びる面を広がりながら、帯状体Sの表面に照射される。したがって、帯状体Sの表面で反射された反射光は、スクリーン103に投影されたとき、厚さ方向(Z方向)に平行な直線状のスクリーン像として現れる。
 一方、本例のように、線状光源101を光軸回りに回転させたひねり状態で配置した場合には、図15右側に示すように、線状光源101から出射した線状光は、帯状体Sの表面に対して垂直で、かつ、幅方向に延びる面をひねり角γだけ回転させた面を広がりながら、帯状体Sの表面に照射される。このため、帯状体Sの表面において、線状光15は、帯状体Sの幅方向(X方向)に対して傾いて照射される。したがって、帯状体Sの表面で反射された反射光は、スクリーン103に投影されたとき、厚さ方向(Z方向)に対して傾いた線状のスクリーン像として現れる。このスクリーン像は、帯状体Sの幅方向における反りの状態に応じて、線長さ及び傾きが変化する。
 図16は、図14Bで説明したひねりとは逆回りにひねりを加えた場合のスクリーン像の線長さ変化を示している。例えば、図16上側に示すように、帯状体Sに幅方向の反りがなく、表面形状が平坦である場合には、線状光源101から出射された線状光は、帯状体Sの表面で反射してスクリーン103に投影されると、右上がりの線状のスクリーン像として現れる。この表面形状が平坦であるときのスクリーン像を基準として、帯状体Sが幅方向において上に凸となる上反りが大きくなるにつれ、スクリーン像が右上がりのまま線長さが大きくなる(図示せず。)。一方、表面形状が平坦であるときのスクリーン像を基準として、帯状体Sが幅方向において下に凸となる下反りが大きくなると、スクリーン像の右上がりの線は短くなっていき、スクリーン位置で結像する反り量となったとき、図16中央に示すように、スクリーン像の線長さは最小となる。そして、下反りの状態でさらに反り量が大きくなると結像関係が逆転し、図16下側に示すように、線状のスクリーン像の傾きが右下がり(すなわち、左上がり)となり、反り量が大きくなるにつれて、右下がりのまま線長さが大きくなる。
 このように、線状光源101にひねり角γを与えて設置し、帯状体Sの表面に線状光を照射することで、第1の実施形態及び上記(A)の場合と同様にスクリーン像の線長さによって反り量(凹凸量)を取得することが可能となり、さらに、線状のスクリーン像の傾きの変化によって、帯状体Sの幅方向における反りの方向及びその大きさの程度を特定することができる。ひねり角γは、スクリーン像の傾きの変化を認識可能な程度の角度を実験等により取得して設定すればよく、例えば10°程度に設定すればよい。
 このようなスクリーン像取得装置100を用いて実行される形状測定方法も、図9に示す処理手順で行われる。まず、搬送ラインを移動している帯状体Sの表面に対して、線状光源101から線状光を照射する(S100)。線状光源101から光が出射されると、図6に示すように、帯状体Sの表面に線状光が照射される。そして、帯状体Sの表面で反射された線状光の反射光が、スクリーン像35としてスクリーン103の投影面103aに投影される。
 次いで、撮像部105により、帯状体Sの表面で反射された線状光の反射光が投影されたスクリーン103を撮像し、スクリーン像35を含む撮像画像を取得する(S110)。スクリーン103に投影されているスクリーン像35は、図16に示したように、帯状体Sの幅方向における反りの形状によって変化する。ステップS110では、帯状体Sの反りの方向及び反り量を取得するための情報として、スクリーン103を撮像し、スクリーン像35を含む撮像画像を取得する。撮像部105は、取得した撮像画像を演算処理装置200へ出力する。
 演算処理装置200は、撮像部105より撮像画像が入力されると、スクリーン像長さ取得部210により、撮像画像に含まれるスクリーン像の線長さを取得する(S120)。スクリーン像の線長さは、帯状体Sの幅方向に対応する方向に沿ってなぞった長さであり、演算処理装置200は、撮像画像中のスクリーン像の線長さを取得し、取得した撮像画像中のスクリーン像の線長さをスクリーン103上のスクリーン像35の線長さに換算することで、実際のスクリーン像35の線長さを取得することができる。なお、撮像画像中のスクリーン像の線長さとスクリーン103上のスクリーン像35の線長さとは撮影分解能を比例定数とする比例関係にあり、その撮影分解能は予め取得されているものとする。また、本例においては、スクリーン像長さ取得部210は、撮像画像に含まれるスクリーン像の傾きも取得する。これにより、反りの大きさの程度を把握することが可能となる。
 そして、演算処理装置200は、反り演算部220により、ステップS120にて取得されたスクリーン像35の線長さから帯状体Sの幅方向における凹凸量を算出する(S130)。帯状体Sの幅方向における凹凸量は、すなわち、帯状体Sの幅方向における反りの方向及び反り量である。反り演算部220は、記憶部240を参照し、予め取得されているスクリーン像35の線長さと帯状体Sの幅方向における凹凸量との関係に基づき、ステップS120で取得されたスクリーン像35の線長さに対応する帯状体の凹凸量を算出する。
 例えば、図17に、記憶部240に記憶されているスクリーン像35の線長さと帯状体Sの幅方向における凹凸量との関係の一例を示す。図17は、図14Aに示したスクリーン像取得装置100において、帯状体Sの幅Wを1000mm、幅方向(X方向)における線状光源101から帯状体Sの線状光の照射位置までの距離wを1000mm、帯状体Sの線状光の照射位置からスクリーン103の投影面103aまでの距離wを1500mmとして、スクリーン像35の線長さと帯状体Sの幅方向における凹凸量Hとの関係をシミュレーションにより取得したものである。なお、凹凸量Hは、帯状体Sの幅方向において厚み方向の位置の差の最大値であり、凹凸量Hを、帯状体Sに幅方向に反りが生じていないときの状態をゼロとして、帯状体Sが上反りしている状態を正の値で表し、帯状体Sが下反りしている状態を負の値で表している。図17では、下反り状態における凹凸量Hとスクリーン像の線長さとの関係を示している。また、本シミュレーションにおいては、線状光源101の入射角αを12°、ひねり角γを10°に設定した。
 図17に示すように、下反りが大きくなる、すなわち、負の値である凹凸量Hの絶対値が大きくなるほど、スクリーン像の線長さは反りのない平坦な状態から短くなっていくが、結像点を境にスクリーン像の線長さは長くなっていく。この関係から、撮像画像の画像解析により取得されたスクリーン像の長さより、帯状体Sの長手方向において撮像画像が取得された位置での幅方向の反りの状態を取得することができる。
 ここで、図17に示すように、スクリーン像の線長さが同一となる場合がある。この場合、スクリーン像の線長さから一意に下反りの反り量を特定することができない。しかし、本例では、線状光源101にひねり角γを与えた状態で設置していることから、反り量の大きさに応じてスクリーン像の向きが変化する。例えば、凹凸量が-35.9mmであるときのスクリーン像の線長さと、凹凸量が-46.7mmであるときのスクリーン像の線長さとは同一であり、いずれも70mmとなる。したがって、スクリーン像の線長さのみでは、帯状体Sの下反りの大きさの程度を特定することができない。しかし、図18に示すように、これらのスクリーン像の向きは異なる。これより、線状光源101の向きに基づき、下反りの大きさの程度を特定することができる。なお、図18のようにスクリーン像に曲り部分がある場合も、スクリーン像の線長さは、スクリーン像に沿った曲線の長さをいう。
 かかる形状測定方法においても、上記第1の実施形態と同様、光てこの原理を用いており、状体Sの幅方向に沿って照射した線状光が鏡面反射してスクリーン103に投影された反射光の長さから、帯状体Sの幅方向の凹凸量を取得している。したがって、帯状体Sの幅方向における反りの状態を高感度に測定することが可能である。また、線状光源101にひねり角γを与えて設置することで、帯状体Sの反りの大きさの程度を取得することができる。これにより、スクリーン像の線長さが同一である凹凸量が2つある場合にも、帯状体Sの幅方向の凹凸量を特定することが可能となる。
 以上、本発明の実施形態に係る形状測定装置を用いた帯状体の幅方向における反りの状態を測定する形状測定方法について説明した。かかる形状測定装置10は、例えば、鉄鋼プロセスの電気めっき工程における鋼帯表面へのめっきの目付け量の測定に適用可能である。かかる工程において、鋼帯に幅方向の反りが生じると、鋼帯と電極との距離が変化してしまい、鋼帯表面に付着しためっきの目付け量にバラつきが生じる。そこで、上記形状測定装置を適用することで、鋼帯の幅方向における反り量を高感度に測定することが可能となり、その結果、目付け量のバラつきを事前に把握することができるという操業上の効果が期待できる。
 (3.ハードウェア構成)
 図19に、本発明の実施形態に係る演算処理装置200のハードウェア構成について、詳細に説明する。図19は、本発明の実施形態に係る演算処理装置200として機能する情報処理装置900のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
 演算処理装置200として機能する情報処理装置900は、主に、CPU901と、ROM903と、RAM905と、を備える。また、情報処理装置900は、さらに、バス907と、入力装置909と、出力装置911と、ストレージ装置913と、ドライブ915と、接続ポート917と、通信装置919とを備える。
 CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージ装置913、またはリムーバブル記録媒体921に記録された各種プログラムに従って、情報処理装置900内の動作全般またはその一部を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。RAM905は、CPU901が使用するプログラムや、プログラムの実行において適宜変化するパラメータなどを一次記憶する。これらはCPUバスなどの内部バスにより構成されるバス907により相互に接続されている。
 バス907は、ブリッジを介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バスに接続されている。
 入力装置909は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチおよびレバーなどユーザが操作する操作手段である。また、入力装置909は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール手段(いわゆる、リモコン)であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応したPDAなどの外部接続機器923であってもよい。さらに、入力装置909は、例えば、上記の操作手段を用いてユーザにより入力された情報に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などから構成されている。情報処理装置900のユーザは、この入力装置909を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
 出力装置911は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。このような装置として、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ELディスプレイ装置およびランプなどの表示装置や、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置や、プリンタ装置、携帯電話、ファクシミリなどがある。出力装置911は、例えば、情報処理装置900が行った各種処理により得られた結果を出力する。具体的には、表示装置は、情報処理装置900が行った各種処理により得られた結果を、テキストまたはイメージで表示する。他方、音声出力装置は、再生された音声データや音響データなどからなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して出力する。
 ストレージ装置913は、情報処理装置900の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置913は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイスなどにより構成される。このストレージ装置913は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した各種のデータなどを格納する。
 ドライブ915は、記録媒体用リーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ915は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体921に記録されている情報を読み出して、RAM905に出力する。また、ドライブ915は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体921に記録を書き込むことも可能である。リムーバブル記録媒体921は、例えば、CDメディア、DVDメディア、Blu-ray(登録商標)メディアなどである。また、リムーバブル記録媒体921は、コンパクトフラッシュ(登録商標)(CompactFlash:CF)、フラッシュメモリ、または、SDメモリカード(Secure Digital memory card)などであってもよい。また、リムーバブル記録媒体921は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード(Integrated Circuit card)または電子機器などであってもよい。
 接続ポート917は、機器を情報処理装置900に直接接続するためのポートである。接続ポート917の一例として、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポート、RS-232Cポートなどがある。この接続ポート917に外部接続機器923を接続することで、情報処理装置900は、外部接続機器923から直接各種のデータを取得したり、外部接続機器923に各種のデータを提供したりする。
 通信装置919は、例えば、通信網925に接続するための通信デバイスなどで構成された通信インターフェースである。通信装置919は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カードなどである。また、通信装置919は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。この通信装置919は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、例えばTCP/IPなどの所定のプロトコルに則して信号などを送受信することができる。また、通信装置919に接続される通信網925は、有線または無線によって接続されたネットワークなどにより構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信などであってもよい。
 以上、本発明の実施形態に係る情報処理装置900の機能を実現可能なハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用するハードウェア構成を変更することが可能である。
 以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
 10   形状測定装置
 100  スクリーン像取得装置
 101  線状光源
 103  スクリーン
 105  撮像部
 200  演算処理装置
 210  スクリーン像長さ取得部
 220  反り演算部
 230  出力部
 240  記憶部
 S    帯状体
 

Claims (8)

  1.  移動する帯状体の表面に対して所定の入射角で線状光を照射する光源と、
     前記帯状体の表面での前記線状光の反射光が投影されるスクリーンと、
     前記スクリーンに投影された前記線状光の反射光を撮像する撮像部と、
     前記撮像部にて撮像された前記線状光の反射光の線長さに基づいて、前記帯状体の幅方向の反り量を取得する演算処理部と、
    を備える、形状測定装置。
  2.  前記光源は、前記帯状体の表面に対して、200nm以上1700nm以下の波長の前記線状光を、74°以上88°以下の前記入射角で照射し、
     前記帯状体の表面における前記帯状体の長手方向に沿った前記線状光の線幅は、2mm以下である、請求項1に記載の形状測定装置。
  3.  前記光源は、前記帯状体の移動方向上流側または下流側から、前記帯状体の表面に対して斜めに線状光を照射する、請求項1または2に記載の形状測定装置。
  4.  前記光源は、前記帯状体が移動するラインサイドから、前記帯状体の表面に対して前記線状光を照射する、請求項1または2に記載の形状測定装置。
  5.  前記演算処理部は、
     前記撮像部により取得された撮像画像に含まれる、前記帯状体の反射光であるスクリーン像の線長さを取得するスクリーン像長さ取得部と、
     予め取得された前記帯状体の反射光の線長さと前記帯状体の幅方向における反り量との関係から、前記スクリーン像長さ取得部にて取得された前記スクリーン像の線長さに基づいて、前記帯状体の幅方向における反り量を演算する反り演算部と、
    を備える、請求項1~4のいずれか1項に記載の形状測定装置。
  6.  前記光源は、当該光源の光軸周りに所定の角度だけ回転して設置される、請求項4に記載の形状測定装置。
  7.  前記演算処理部は、
     前記撮像部により取得された撮像画像に含まれる、前記帯状体の反射光であるスクリーン像の線長さを取得するスクリーン像長さ取得部と、
     予め取得された前記帯状体の反射光の線長さと前記帯状体の幅方向における反り量との関係から、前記スクリーン像長さ取得部にて取得された前記スクリーン像の線長さに基づいて、前記帯状体の幅方向における反り量を演算する反り演算部と、
    を備え、
     前記反り演算部は、予め取得された前記帯状体の反射光の線長さと前記帯状体の幅方向における反り量との関係と、前記撮像部により取得された撮像画像中のスクリーン像の傾きとに基づいて、前記帯状体の反り量を特定する、請求項6に記載の形状測定装置。
  8.  光源を用いて、移動する帯状体の表面に対して所定の入射角で線状光を照射して、前記帯状体の表面での前記線状光の反射光が投影されたスクリーンを撮像部により撮像し、前記帯状体の反射光であるスクリーン像が含まれる撮像画像を取得する第1のステップと、
     前記撮像画像に含まれる前記スクリーン像の線長さに基づいて、前記帯状体の幅方向の反り量を取得する第2のステップと、
    を含む、形状測定方法。
     
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