JP2012211905A - 三次元形状計測装置、プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び三次元形状計測方法 - Google Patents

三次元形状計測装置、プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び三次元形状計測方法 Download PDF

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正樹 諏訪
Yoshiro Murata
芳郎 村田
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大輔 光本
Masanao Yoshino
政直 吉野
Hironori Koitabashi
宏礼 小板橋
Yoshinobu Asokawa
佳誠 麻生川
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Abstract

【課題】広い視野に渡る計測対象の三次元形状情報を迅速かつ容易に計測する。
【解決手段】三次元形状測定装置10は、計測対象に投影された光パタンを解析することによって、計測対象の三次元形状を計測する装置である。ここで、三次元形状測定装置10は、光パタンが投影された計測対象を画像として読み取るためのラインセンサ16と、ラインセンサ16により読み取られた画像における光パタンを空間縞解析法に基づいて解析して、計測対象の三次元形状の情報を算出する画像解析部とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、計測対象に投影された光パタンを解析することによって、計測対象の三次元形状を計測する三次元形状計測装置に関するものである。
画像解析によって対象物の三次元形状情報を得る手段として、所定の撮像視野内に存在する計測対象に光パタンを投影し、計測対象の三次元形状に応じて変形した光パタンの変形量を解析する方法がある。代表的な方法としては、光切断法や空間コード法、縞解析法などが挙げられる。これらは全て三角測量の原理に基づいているが、中でも、縞解析法に関しては空間縞解析や時間縞解析など多くの手法が提案されており、高い計測精度を得る手法として知られている。
ところで、通常これらの手法では、光パタンが投影された計測対象の読み取りにエリアカメラを用いているが、エリアカメラを用いると、計測対象が1撮像視野内に収まらないために、エリアカメラを縦及び横の双方に移動させながら1撮像視野ずつ複数回に分けて撮像する必要が度々生じ、撮像時間が長くなってしまうという問題が起こっている。
このような問題に対する解決策として、例えば特許文献1、2や非特許文献1では、エリアカメラの代わりにラインセンサを用いた三次元形状計測方法が提案されている。特許文献1や非特許文献1の計測方法では、光パタンを投影した計測対象をラインカメラで撮像し、続いて、計測対象を搬送することによって投影される光パタンの位相をずらし、位相のずれた光パタンが投影された計測対象をまた別のラインカメラで撮像し、といったことを複数回繰り返し、撮像した複数枚の画像に含まれる光パタンを時間縞解析法(位相シフト法)に基づいて解析することによって三次元形状を測定している。
また、特許文献2の三次元形状測定装置では、光パタンが投影された計測対象を、異なる位置に設置された2つのラインカメラによって別々に撮像し、撮像した2つの画像からステレオ法に基づいて三次元形状を測定している。
特開2002−286433号公報(2002年10月3日公開) 特開2004−117186号公報(2004年4月15日公開)
藤垣ら「複数ラインセンサによる連続物体形状計測における平行光格子投影手法」,精密工学会秋季大会学術講演会講演論文集 pp.1061-1062,2004
しかしながら、上記従来の技術は、ラインセンサの配置に困難を要したり、撮像に長時間を要したりするという問題を抱えている。
例えば、特許文献1に記載の技術では、縞解析法として、計測対象に投影する光パタンの位相を変えながら、計測対象の同一の部分を同一の角度から複数回撮像する時間縞解析法を用いている。ここで、複数のラインセンサを用いて、直線方向に搬送される計測対象の同一部分を撮像するためには、全てのラインセンサを厳密に平行に配置しなければならない。その上、全てのラインセンサを、計測対象を載置する基準面から同一の距離になるように配置する必要もある。さらに、同じ角度から撮像するためには、全てのラインセンサを同じ姿勢で配置しなければならない。例えば特許文献1では4本のラインセンサを用いているが、これら4本のラインセンサを上記のように配置することは、実際には困難を要する。
以上のように、特許文献1に記載の技術は、ラインセンサの配置が困難になってしまうという問題を有している。さらに、複数のラインセンサが必要なことから、計測装置の大型化、高価格化、又はトラブル頻度の上昇などを招くおそれもある。
また、時間縞解析法を用いる際に、複数のラインセンサを用いる代わりに、1つのラインセンサで複数回計測対象を撮像する方法もあるが、この場合、並行処理ができないために、解析に必要な枚数分の画像を撮像するのに複数のラインセンサを用いる場合の数倍(例えば4枚の画像を撮像する場合は4倍など)の時間を要してしまう。よって、計測に要する時間が長くなってしまうという問題が生じる。
一方、特許文献2に記載の技術では、2つのラインセンサによって得られた2つの画像からステレオ法によって三次元形状を計測しているが、ステレオ法によって三次元形状を計測するためには、2つのラインセンサの精確な幾何学的配置を知っておく必要がある。それゆえ、この場合もまた2つのラインセンサの配置を精確に行う必要があり、ラインセンサの配置が困難になってしまうという問題が生じる。さらに、特許文献2の方法は、ステレオ法を用いることから、三次元形状の測定精度をラインセンサの画素以下の分解能にするのが困難であり、それゆえ測定精度が悪くなってしまうという問題も有している。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、広い視野に渡る計測対象の三次元形状情報を迅速かつ容易に計測できる三次元形状計測装置及び三次元形状計測方法を実現することを目的とする。
本発明者らは、時間縞解析法以外の様々な解析法について検討した結果、空間縞解析法を用いればラインセンサの本数を1本にできることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、上記課題を解決するために、本発明に係る三次元形状計測装置は、計測対象に投影された、位置に応じて周期的に輝度が変化する光パタンを解析することによって、計測対象の三次元形状を計測する三次元形状計測装置であって、計測対象に投影された上記光パタンを画像として読み取るためのラインセンサと、上記ラインセンサにより読み取られた画像に含まれる或る画素における光パタンの位相を、上記画像における上記画素とその周辺の画素との輝度値に基づいて算出し、算出した位相に基づいて上記計測対象の高さ情報を算出する画像解析部とを備えていることを特徴とする。
上記構成によれば、三次元形状計測装置は、計測対象に投影された光パタンを画像として読み取るためのラインセンサを備えている。このように、エリアカメラでなくラインセンサを用いることによって、撮像領域をラインセンサの長手方向(主走査方向)に延長することができる。このため、ラインセンサに対して計測対象を主走査方向に相対的に移動させる回数を減らし(好ましくはゼロにし)つつ、高解像度で計測対象を撮像することができる。これにより、迅速かつ高精度に三次元形状情報を計測することができる。
ここで、三次元形状計測装置は、計測対象に投影された光パタンを解析することによって、計測対象の形状情報を算出する。この光パタンは、位置に応じて周期的に輝度が変化するものであり、計測対象の或る位置に投影された光パタンの位相が基準となる位相からどの程度ずれているかに基づいて、計測対象のその位置における高さを算出することができる。
ここで、計測対象の各部分に投影された光パタンの位相は、ラインセンサによって撮像された画像の輝度値から算出される。すなわち、光パタンの投影された計測対象の或る位置に対応する画素(以下「注目画素」という)の輝度値から、その輝度値に対応する位相を算出する。しかしながら、光パタンの位置(すなわち位相)と輝度値(すなわち変位)とが周期性を有する連続関数によって表される場合、ある1点の輝度値(変位)を与える位相は、同一周期内に最低でも2つ存在する。例えば、y=sinθによって表される関数において、変位y=0を与える位相θは0及びπの2つ存在する。従って、注目画素の輝度値(変位)のみから、その輝度値に対応する位相を1つに決定することはできない。
この際、従来の技術では、時間縞解析法を用いることによって注目画素における位相を決定していた。つまり、注目画素の輝度値によってその輝度値に対応する位相を2つに絞り込んでおき、さらに、光パタンの位相をずらして撮像した別の画像における対応する画素の輝度値に基づいて、注目画素における光パタンの位相を1つの値に決定していた。このためには、計測対象の反射特性が厳密に一様であったとしても、計測対象の同一部分を撮像した画像が最低でも2つ必要となり、計測対象の同一部分に対して2回以上の延べ走査回数を必要とする。
これに対して、本発明に係る三次元形状計測装置は、ラインセンサにより読み取られた画像に含まれる或る画素における光パタンの位相を、その画素とその周辺の画素との輝度値に基づいて算出する画像解析部を備えている。すなわち、注目画素における光パタンの位相を、その画素の輝度値に基づいて絞り込むとともに、注目画素の周辺の画素の輝度値に基づいて画素における光パタンの位相を1つの値に特定する。
この原理について説明すると、周期性を有する連続関数において、或る1つの変位を与える位相は同一周期内に少なくとも2つ存在するが、その2つの位相の周辺の変位は、その2つの位相の間で異なっている。例えば、上記の例において変位y=0を与える位相θは0及びπの2つあるが、ここで、注目画素における位相が0の場合とπの場合とでは、周辺の画素の輝度値(変位)が異なることになる。もし、注目画素における位相が0の場合、例えば注目画素よりも少し位相が小さい側に存在する周辺画素の輝度値は、注目画素の輝度値よりも小さくなる。一方、注目画素における位相がπの場合は、注目画素よりも少し位相が小さい側に存在する周辺画素の輝度値が注目画素の輝度値よりも大きくなる。従って、注目画素の近傍の画素の輝度値に基づいて、光パタンの位相を1つに決定することができるのである。
本発明の上記の構成によれば、注目画素における光パタンの位相を1つに特定する際に、同一の画像に含まれる注目画素の周辺の画素の輝度値を利用する。従って、1つの画像のみに基づいて各画素の位相を求めることができ、その結果、1つの画像のみに基づいて計測対象の各部分における高さを算出することができる。これにより、ラインセンサによる延べ走査回数を最低で1回に減らすことができ、かつ/またはラインセンサの本数を最低で1本に減らすことができる。換言すれば、走査に要する時間、ひいては計測に要する時間を短縮することができ、かつ/またはラインセンサの配置に伴う困難性を軽減することができる。
以上のように、本発明に係る三次元形状計測装置は、広い視野に渡る計測対象の三次元形状情報を迅速かつ容易に計測できる。
また、上記画像解析部は、上記光パタンの位相を算出する際に用いる上記周辺の画素の数を設定するための設定部を備えていることが好ましい。
上記構成によれば、三次元形状計測装置は、光パタンの位相を算出する際に用いる上記周辺の画素の数を、設定部によって調節することができる。ここで、位相の算出に用いる周辺の画素の数を増やすと、より多くの画素に基づいて高さを算出することになり、高さ情報の算出精度が向上する。一方、位相の算出に用いる周辺の画素の数を減らすと、演算回数が減るため、高さ情報の算出速度が向上する。また、黒点などの輝度の不連続点が含まれ難くなるので、不連続点による誤差伝搬の影響を抑制することもできる。
また、上記三次元形状計測装置は、上記計測対象に上記ラインセンサによって読み取られる上記光パタンを投影する光パタン投影部をさらに備え、上記光パタン投影部は、輝度の変化のピッチが上記ラインセンサの主走査方向で最も小さくなるような上記光パタンを上記計測対象に投影することが好ましい。
ラインセンサによって撮像した画像において、光パタンの輝度のピッチは、高さ計測を行う上で、計測精度を決定する重要な因子になる。具体的には、ピッチを小さくすればするほど計測精度が向上する。
上記構成によれば、光パタン投影部は、輝度の変化のピッチがラインセンサの主走査方向で最も小さくなるような光パタンを計測対象に投影する。投影された光パタンにおいて光パタンの輝度の変化のピッチが最も小さくなる方向を「最小ピッチ方向」とすると、ラインセンサの主走査方向と光パタンの最小ピッチ方向とを一致させることにより、ラインセンサによって撮像した画像において、光パタンの輝度のピッチは最も小さくなる。従って、高い計測精度で計測対象を計測することができる。
なお、従来の技術では、位相をずらした最低2種類の光パタンを計測対象に投影した状態で撮像するために、光パタンの最小ピッチ方向を、ラインセンサの主走査方向と異ならせる必要があった。なぜならば、それら2つの方向を一致させてしまうと、ラインセンサの主走査方向に対して垂直な方向の搬送方向に計測対象を搬送しても、計測対象の同一部分に投影される光パタンの位相がずれないことになる。その結果、複数のラインセンサによって撮像された画像間に位相差が生じず、計測対象の高さを求めることができなくなるからである。
これに対しての本発明に係る三次元形状計測装置は、光パタンが投影された計測対象をラインセンサによって撮像して得られた1つの画像のみに基づいて、計測対象の高さを算出することができる。従って、光パタンの最小ピッチ方向をラインセンサの主走査方向と一致させても何ら問題は生じない。
また、上記光パタン投影部は、上記ラインセンサの主走査方向に延在する1軸に集光した直線形状の上記光パタンを上記計測対象に投影することが好ましい。
上記構成によれば、光パタンを1軸に集光する構成としたことにより、2次元方向に照射する場合に比べより多くの光量を確保することができるとともに、光源のパワーを抑えることができる。
なお、従来の技術のうち、光パタンを複数のラインセンサで撮像する構成のものの場合は、複数のラインセンサそれぞれの撮像領域に対して光パタンを投影する必要がある。ここで、複数のラインセンサのそれぞれに個別の専用の投影部を設ける場合、投影される光パタンが投影部ごとにバラついてしまうという問題が生じる。このような問題から、従来技術では、1つの投影部によって、複数のラインセンサの撮像領域全てカバーできる光パタンを投影する構成となっている。
しかしながら、本発明に係る三次元形状計測装置では、単一のラインセンサを用いて計測対象を撮像する構成にできるため、投光部によって投影される光パタンは、単一のラインセンサの撮像領域のみをカバーするものであっても差し支えない。よって、上記の構成にすることが可能になる。
また、上記ラインセンサは、上記光パタンが投影された状態と投影されていない状態との2つの状態における上記計測対象をそれぞれ画像として読み取るとともに、上記画像解析部は、上記計測対象に上記光パタンが投影された状態で上記ラインセンサによって読み取られた画像の輝度を、計測対象に光パタンが投影されていない状態で上記ラインセンサによって読み取られた画像の輝度に基づいて正規化し、正規化した輝度の画像における光パタンを解析するものであってもよい。
また、上記三次元形状計測装置は、上記光パタンが投影された上記計測対象を画像として読み取るための第1のラインセンサと、上記光パタンが投影されていない上記計測対象を画像として読み取るための第2のラインセンサとの2つのラインセンサを備え、上記画像解析部は、第1のラインセンサによって読み取られた画像の輝度を、第2のラインセンサによって読み取られた画像の輝度に基づいて正規化し、正規化した輝度の画像における光パタンを解析するものであってもよい。
上記構成によれば、光パタンを投影していない状態で計測対象を撮像し、その画像(以下「対照画像」という)を取得する。そして、画像解析部は、光パタンを投影して得られた計測対象の画像を、この対照画像によって正規化し、この正規化した画像を用いて解析を行う。これにより、計測対象の各部位ごとに反射特性が異なっている場合であっても、計測対象の高さ情報を計測することが可能になる。
また、上記三次元形状計測装置は、上記ラインセンサ、上記計測対象の少なくとも一方を上記ラインセンサの主走査方向と直交する副走査方向に所定の搬送速度で搬送する搬送部をさらに備え、上記ラインセンサは、計測対象に投影された上記光パタンを、計測対象に対して上記副走査方向に移動しながら画像として読み取るものであり、上記画像解析部は、さらに、上記画像における上記主走査方向の画素数に基づいて、上記計測対象の上記主走査方向の長さ情報を算出するとともに、上記搬送速度に基づいて、計測対象の上記副走査方向の長さ情報を算出することが好ましい。
上記構成によれば、三次元形状計測装置は、ラインセンサによって得られた画像における主走査方向の画素数に基づいて計測対象の主走査方向の長さを計測することができるとともに、搬送速度に基づいて、計測対象の副走査方向の長さ情報を計測することができる。
ところで、上記画像解析部は、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。具体的には、本発明に係るプログラムは、上記画像解析部としてコンピュータを動作させるプログラムであり、本発明に係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。
これらのプログラムがコンピュータによって実行されると、当該コンピュータは、上記画像解析部として動作する。したがって、上記画像解析部を用いた三次元形状計測装置は、広い視野に渡る計測対象の三次元形状情報を迅速かつ容易に計測することができる。
本発明に係る三次元形状計測方法は、上記課題を解決するために、位置に応じて周期的に輝度が変化する光パタンを計測対象に投影する光パタン投影工程と、上記光パタン投影工程によって計測対象に投影された光パタンをラインセンサによって画像として読み取る光パタン読取工程と、上記光パタン読取工程において読み取った画像に含まれる或る画素における光パタンの位相を、上記画像における上記画素とその周辺の画素との輝度値に基づいて算出し、算出した位相に基づいて上記計測対象の高さ情報を算出する画像解析工程とを含んでいることを特徴とする。上記構成によれば、広い視野に渡る計測対象の三次元形状情報を迅速かつ容易に計測することができる。
また、上記画像解析工程は、上記光パタンの位相を算出する際に用いる上記周辺の画素の数を設定するための設定工程を含んでいることが好ましい。上記構成によれば、算出精度の向上や、算出速度の向上、不連続点による誤差伝播の抑制を図ることができる。
また、上記光パタン投影工程では、輝度の変化のピッチが上記ラインセンサの主走査方向で最も小さくなるような光パタンを計測対象に投影することが好ましい。上記構成によれば、高い計測精度で計測対象を計測することができる。
また、上記光パタン投影工程では、上記ラインセンサの主走査方向に延在する1軸に集光した直線形状の光パタンを計測対象に投影することが好ましい。上記構成によれば、多くの光量を確保することができるとともに、光源のパワーを抑えることができる。
また、上記三次元形状計測方法は、上記光パタンが投影されていない上記計測対象をラインセンサによって画像として読み取る対照読取工程をさらに含み、上記光パタン解析工程では、上記光パタン読取工程において読み取った画像の輝度を、上記対照読取工程において読み取った画像の輝度に基づいて正規化し、正規化した輝度の画像における光パタンを解析するものであってもよい。上記構成によれば、計測対象の各部位ごとに反射特性が異なっている場合であっても、計測対象の高さ情報を計測することが可能になる。
また、上記光パタン読取工程では、上記計測対象に対して上記ラインセンサを当該ラインセンサの主走査方向と直交する副走査方向に所定の速度で移動させながら、上記光パタンを画像として読み取り、上記画像解析工程では、さらに、画像における上記主走査方向の画素数に基づいて、計測対象の上記主走査方向の長さ情報を算出するとともに、上記所定の速度に基づいて、計測対象の上記副走査方向の長さ情報を算出することが好ましい。上記構成によれば、計測対象の主走査方向及び副走査方向の長さを計測することができる。
以上のように、本発明に係る三次元形状計測装置は、ラインセンサにより読み取られた画像に含まれる或る画素における光パタンの位相を、上記画像における上記画素とその周辺の画素との輝度値に基づいて算出し、算出した位相に基づいて上記計測対象の高さ情報を算出する画像解析部を備える構成となっている。
また、本発明に係る三次元形状計測方法は、読み取った画像に含まれる或る画素における光パタンの位相を、画像における画素とその周辺の画素との輝度値に基づいて算出し、算出した位相に基づいて上記計測対象の高さ情報を算出する画像解析工程を含んだ構成となっている。
従って、上述したように、広い視野に渡る計測対象の三次元形状情報を迅速かつ容易に計測することができる。
本発明の一実施形態を示すものであり、三次元形状計測装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態を示すものであり、三次元形状計測装置による計測の様子を示す図である。 三角測量の原理を説明するための図である。 本発明の一実施形態を示すものであり、投光部が投影する光パタンの一例を示す図である。 図5(a)は計測対象の形状を示す上面図であり、図5(b)は計測対象の形状を示す側面図である。 図5の計測対象に光パタンを投影した際の計測対象に投影された光パタンの歪みを示す図である。 本発明の一実施形態を示すものであり、図1に示す画像解析部の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態を示すものであり、図1に示す画像解析部の処理工程を示すフロー図である。 本発明の他の実施形態を示すものであり、図1に示す画像解析部の機能ブロック図である。 本発明の他の実施形態を示すものであり、投光部が投影する光パタンの他の例を示す図である。 本発明の一実施形態を示すものであり、計測対象に施された校正パタンの一例を示す図である。 ラインセンサ及び校正用パタンの幾何学的位置関係の一例を示す平面図であり、同図(a)は、ラインセンサが副走査方向に対し傾いている状態を示しており、同図(b)は、校正用パタンが副走査方向に対し傾いている状態を示している。 ラインセンサ及び校正用パタンの幾何学的位置関係の他の例を示す平面図であり、ラインセンサ及び校正用パタンの両方が副走査方向に対し傾いている状態を示している。 図13の要部を拡大して示す図であり、同図(a)は、校正用パタンの縦線をラインセンサが読み取る場合における縦線とラインセンサとの位置関係を示しており、同図(b)および同図(c)は、校正用パタンの横線をラインセンサが読み取り始める場合において、横線とラインセンサとの位置関係と、縦線の間隔とラインセンサとの位置関係とをそれぞれ示している。
本発明の一実施形態について図1から図14に基づいて説明すると以下の通りである。
図2は、本発明の一実施形態に係る三次元形状計測装置10の概略構成を示す図である。また、図1は、三次元形状計測装置10の要部構成を示すブロック図である。本実施形態の三次元形状計測装置10は、図2に示すように、計測対象20に光パタン30を投影し、計測対象20に投影された光パタン30の形状を解析することによって、計測対象20の三次元形状、例えば、計測対象20の表面に設けられた凹部の奥行きや凸部の高さ及びそれらの位置などを計測する装置である。その使用用途は特に限定されないが、例えば実装基板を検査する装置などに適用することができる。
三次元形状計測装置10は、図2に示すように、撮像部1、画像解析・駆動制御部(画像処理部)2、投光部(光パタン投影部)3、搬送部4を備えている。撮像部1は、光パタン30が投影された計測対象20を読み取り、その画像を取得するものであり、図1に示すように、1本のラインセンサ16と、マクロレンズなどの光学系15とを備えている。
画像解析・駆動制御部2は、図1に示すように、CPU23及びRAM24、撮像部1からの画像をデジタルデータで取り込むキャプチャボード21、搬送部4の移動を制御するコントローラ22などを備えるコンピュータである。画像処理・制御部2は、画像解析部2aとして、撮像部1によって撮像された画像に含まれる光パタン30を縞解析法によって解析し、計測対象20の三次元形状を算出する。またその一方で、画像処理・制御部2は、搬送部4の駆動を制御する駆動制御部2bとしても機能する。もちろん、画像解析部2aと駆動制御部2bとを別々のコンピュータによって構成してもよい。
投光部3は、計測対象20の表面に光パタン30を投影するためのものであり、ハロゲンランプやキセノンランプなどの光源11、光源11から照射された光にパタンを持たせるためのパタン生成素子13、及びマクロレンズなどの光学系12を備えている。投影する光パタンとしては、正弦波、三角波、又は矩形波などの、位置に応じて周期性を有し、かつ位相を特定できるパタンであれば何れのものでもよいが、本実施形態では、計測分解能の向上に寄与する正弦波状の光パタンを用いることとする。また、パタン生成素子13としては、液晶素子によって構成されたものや、ガラス又はフィルムを加工したものなどを用いることができる。
搬送部4は、ラインセンサ16の主走査方向(長手方向)と垂直な方向(以下「副走査方向」という)に計測対象20を水平移動させるためのものであり、計測対象20を載置するための搬送ステージ17、搬送ステージ17を駆動するサーボモータ18、搬送ステージ17の位置を検出するリニアスケーラ19などを備えている。搬送部4により計測対象20を副走査方向に移動させつつラインセンサ16により逐次撮像することによって、計測対象20全体の三次元形状を計測することが可能になる。
なお、本実施形態では、計測対象20を移動させる構成としたが、計測対象20を移動させる代わりに、撮像部1及び投光部4を副走査方向に移動させる構成としてもよい。すなわち、搬送部4は、計測対象20を撮像部1及び投光部4に対して相対的に移動させるものであればよい。
このような三次元形状計測装置10に備わる各部の幾何学的位置関係について一例を用いて以下に説明するが、本発明はこれに限定されない。
本実施形態の三次元形状計測装置10では、撮像部1のラインセンサ16は、その主走査方向の軸が搬送ステージ17の載置面と平行で、かつ搬送方向と垂直になるように設置されている。ラインセンサ16の光軸と搬送ステージ17の載置面とを平行にすることにより、計測対象20の上面を均一な倍率で撮像することができる。また、ラインセンサ16の光軸と搬送方向とを垂直にすることにより、搬送しながら撮影した複数のライン画像からなる2次元画像には、直角部分が直角部分として撮像される。
また、投光部3は、その光軸が撮像部1の光軸に対して所定の角度を有するように設置されている。これにより、詳細は後述するが、計測対象20に投影した光パタンのずれに基づいて、計測対象20の高さを算出することができる。なお、撮像部1及び投光部3の幾何学的配置は設置時にあらかじめ計測しておいてもよいし、キャリブレーションと呼ばれる方法により算出してもよい。
このような三次元形状計測装置の動作について説明すると以下の通りである。まず、画像解析・駆動制御部2からの命令によって、搬送部4のサーボモータ18が搬送ステージ17を初期設定位置にセットする。この初期設定位置は、撮像部1が計測対象20を撮像する際の副走査方向の撮像開始位置を決定するものであり、撮像部1の撮像領域が、搬送部4の搬送ステージ17に載せられた計測対象20の副走査方向における端部に来るような位置であることが好ましい。
そして、投光部3が計測対象20に光パタンを投影する。撮像部1は、光パタンが投影された計測対象20を走査し、この計測対象20の画像を取得する。撮像部1によって取得された画像は、画像解析・駆動制御部2に送信され、画像解析・駆動制御部2のキャプチャボード21によってデジタルデータに変換される。そして、画像解析・駆動制御部2のCPU23が光パタンを解析することによって、計測対象20の高さ情報が算出される。
ここで、本実施形態の三次元形状計測装置10では、画像中の光パタンを解析する際に、空間縞解析法を用いる構成となっている。これにより、撮像部1に備わった1本のラインセンサ16が1回走査して取得した1つのライン画像から、計測対象20の、撮像部1の走査領域(撮像領域)内での各位置における高さを求めることができる。なお、空間縞解析法の詳細については後述する。
そして、搬送部4は、画像解析・駆動制御部2の制御によって、計測対象20を副走査方向に所定の距離だけ移動させる。これにより、計測対象20における撮像部1の撮像領域と投光部3によって投影される光パタン30とが、所定の距離だけ副走査方向にずれることになる。この後、再び撮像部1が計測対象20を走査し、ライン画像を取得する。ここで得られたライン画像には、計測対象20の、先ほどの走査領域よりも所定の距離だけ副走査方向にずれた領域が含まれることになる。得られた画像は、同様に画像解析・駆動制御部2に送信され、新しい走査領域内での各位置における三次元情報が求められる。
このように、搬送部4が再び計測対象20を所定の距離だけ移動させ、撮像部1が計測対象20を撮像し、画像解析・駆動制御部2がライン画像を解析する処理を繰り返すことによって、計測対象20の全体の三次元形状が計測される。
なお、計測対象20の三次元形状情報のうち、ラインセンサ16の主走査方向の長さ及び副走査方向の長さ情報については、公知の方法によって計測する。具体的に説明すると、計測対象20の主走査方向の長さ情報は、ライン画像に撮像された計測対象の主走査方向の長さに基づいて算出する。一方、計測対象20の副走査方向の長さ情報は、搬送部4による搬送速度に基づいて算出する。このように、計測対象20の主走査方向及び副走査方向の長さ情報と、高さ情報とを求めることによって、計測対象20の三次元形状情報を得ることができる。
なお、上記の所定の距離とは、撮像部1の撮像領域の副走査方向における長さと等しいことが好ましい。これにより、上記の工程によって計測対象20の全領域を漏らすことなく迅速に計測することができる。
また、所定の距離ごとの撮像は、搬送ステージ17を一定速度で移動させつつ、撮像部1に一定時間ごとに撮像させることによって実現することができる。この場合、画像解析・駆動制御部2のコントローラ22が、キャプチャボード21を介して、例えば数KHzオーダーの一定時間ごとに撮像駆動信号を撮像部1に送信する。撮像部1は、この駆動信号をトリガとして光パタンの投影された計測対象20の画像を取得する。一方、画像処理・駆動制御部2のコントローラ22は、同様の一定時間ごとの搬送駆動信号を搬送部4にも送信する。搬送部4のサーボモータ18は、この搬送駆動信号をトリガとして搬送ステージ17を一定速度で駆動する。これにより、所定の領域ずつ計測対象20を撮像することができる。
また、所定の距離ごとの撮像にリニアスケーラ19を利用してもよい。この場合、図1に示すように、リニアスケーラ19は搬送部1に設けられ、搬送ステージ17が所定の距離だけ移動されるたびに、画像解析・駆動制御部2のコントローラ22に対して信号を送信する。そして、画像解析・駆動制御部2のコントローラ22は、この信号を受信すると、撮像部1のラインセンサ16に対して撮像駆動信号を送信する。これにより、搬送部4の搬送速度ムラなどに左右されることなく、精確に所定の距離ごとの撮像を行うことが可能になり、その結果、三次元計測の精度が向上する。
さて、このような三次元形状計測装置の利点について説明する。本実施形態では、撮像部1に含まれる読み取りセンサとして、ラインセンサを用いる構成となっている。例えば主走査方向の画素数が7500画素のラインセンサを用いる場合、主走査方向の長さが100mmの計測対象を、約13μmの分解能で撮像することができる。これに対して、例えば横方向の画素数が640画素のエリアカメラを用いる場合、横方向の長さが100mmの計測対象を、約150μmの分解能でしか撮像することができない。
また、上記のエリアカメラがラインセンサと同じ分解能で撮像するためには、主走査方向に所定の距離ずつ移動し、そして撮像するといった処理工程を最低でも12セット行う必要がある。この場合、主走査方向に撮像部を移動させ、撮像させるために多大な時間を要してしまう。また、搬送部が搬送ステージ17を主走査方向及び副走査方向の双方に移動させる必要があるため、駆動部の構造や制御が複雑になり、装置が大型化したり、トラブルの頻度が上昇したりするといった問題も生じる。
これに対して、本実施形態の三次元形状計測装置では、ラインセンサ16を用いることにより、計測対象20に対して高い分解能で高速な撮像を行うことが可能になる。また、搬送部4は搬送ステージ17を副走査方向に移動させるだけでよいため、装置の簡略化を図ることもできる。
さらに、本実施形態では、撮像部1によって読み取った各ライン画像を空間縞解析法によって解析する構成となっている。空間縞解析法では、1つのライン画像から光パタンの位相ずれを算出し、この位相ずれから三次元情報を算出することができる。よって、計測対象20に対して必要な延べ走査回数が1回で済むため、ラインセンサの数を1本のみにすることもできる。これにより、複数のラインセンサを平行に設置する構成に比べて、ラインセンサの設置を容易に行うことができるようになる。また、1本のラインセンサで複数回操作を行う構成と比べると、高速に計測を行うことが可能になる。
さらに、1度の走査によって取得した1つのライン画像のみに基づいて高さを計測できるため、走査と同時に三次元形状の計測を行うことも可能になる。これにより、例えば基板の検査を行う場合などに、計測対象となる基板上に何らかの製造上の不具合を発見した際に、最後まで撮像処理を繰り返すことなく直ちに計測を中断させることができ、基板の検査を迅速化することもできるようになる。
次に、画像解析・駆動制御部2による画像解析の詳細について説明する。まず、本実施形態の画像解析手法の原理について説明する。
画像解析部2aは、光パタンの投影された計測対象20のライン画像を空間縞解析法に基づいて解析する。空間縞解析法とは、上述したように三角測量の原理に基づくものである。以下では、三角測量の原理、縞解析法、空間縞解析法について順番に説明する。
まず、三角測量の原理について説明する。図3は、三角測量の原理を示す図である。説明を簡単にするため、基準面と垂直な光軸を有する撮像部Ccによって基準面からの高さがhの平面Phを観測する場合を考える。また、投光部Cpは、基準面から見て撮像部Ccと同じ高さに配置され、光パタンを基準面P0上の点Oの位置に向けて投影するものとする。
基準面と平行で、高さhだけ離れた平面Phを観測する場合、点Oに向かう光パタンは点Pと交わる。このとき、撮像部Ccから見ると、基準面P0へ向けて投影された光パタンは、本来観測されるべき位置O(すなわち位置P)から距離PQだけずれた位置に観測される。この位置ずれPQを位相差という。
位相差を算出することができれば、次の式(1)
Figure 2012211905
によって高さhを算出することができる。
次に、縞解析法について説明する。本実施形態では、計測対象20に投影する光パタンとして、正弦波状の光パタンを用いる。正弦波状の光パタンとは、輝度が正弦関数によって表されるグラデーションを有するパタンのことをいう。換言すれば、位置と輝度との関係が正弦関数によって表される光パタンのことを正弦波状の光パタンという。正弦波状の光パタンの一例を図4に示す。
このような光パタンを、図5(a)、図5(b)に示すような計測対象20に投影した場合、投影される光パタンを上面から観測すると図6の左図のようになる。すなわち、斜め方向から投影された光パタンは、高さを有する凸部において歪みを生じることになる。このように光パタンが投影された計測対象20を撮像部1のラインセンサ16によって走査すると、走査位置と輝度との関係は図6の右図のようになる。
図6の右図に示すように、凸部のない基準面に投影された光パタンは、常に一定の周期で輝度が変化する。これに対して、凸部に投影された光パタンは凸部の傾斜によって輝度の周期が変化し、その結果、基準面に投影された光パタンに対して位相のずれを生じることになる。よって、実際に計測対象20に光パタンを投影して撮像した画像(ライン画像)に含まれる或る位置の画素における光パタンの位相と、基準面に光パタンを投影した場合の同画素の位相(基準位相)との差を求めれば、その画素に対応する位置における計測対象20の高さを上記の三角測量の原理に基づいて求めることができるのである。
上記の位相差を算出するにあたって、基準位相は、基準面に光パタンを投影して撮像することなどによって予め求めておくことができる。一方、実際に計測対象に光パタンを投影して撮像した画像(ライン画像)に含まれる各位置の画素における光パタンの位相の求め方には、大別して2通りある。空間縞解析法と時間縞解析法との相違点は、この位相の求め方にある。
図6の右図に示すように、正弦関数では、或る一つの変位を与える位相が1周期内に2つ存在する。例えば、y=sinθによって表される関数において、変位y=0を与える位相θは0及びπの2つ存在する。また、変位y=1/2を与える位相θはπ/6及び5π/6の2つ存在する。このような理由から、撮像した画像において、単一の画素の輝度値(正弦関数の変位に相当)のみから、その画素における光パタンの位相を求めることはできない。
ここで、従来用いられてきた手法である時間縞解析法では、所定の量だけ位相をずらした光パタンを計測対象に投影して再び計測対象を撮像し、2つの画像を解析することによって位相を1つに決定する。つまり、初めに撮像した画像における或る画素の輝度を基に、その画素における光パタンの位相を2つに絞り込み、次に撮像した画像におけるその画素の輝度を基に、光パタンの位相を1つに特定する。従って、時間縞解析法を用いる場合は、計測対象の反射特性が厳密に一様であったとしても、計測対象を最低でも2回撮像しなければならないことが分かる。
一方、空間縞解析法では、位相を求める画素(以下「注目画素」という)及びその周辺の画素の輝度に基づいて、注目画素における位相を算出する。例えば、上記の例において変位y=0を与える位相θは0及びπの2つあるが、ここで、注目画素における位相が0の場合とπの場合とでは、周辺の画素の輝度が異なることになる。もし、注目画素における位相が0の場合、例えば注目画素よりも少し位相が小さい側に存在する周辺画素の輝度値は、注目画素の輝度値よりも小さくなる。一方、注目画素における位相がπの場合は、注目画素よりも少し位相が小さい側に存在する周辺画素の輝度値が注目画素の輝度値よりも大きくなる。従って、注目画素の近傍の画素に基づいて、光パタンの位相を1つに決定することができる。このように、注目画素の近傍に存在する画素の輝度値に基づいて、注目画素における位相を決定するのが空間縞解析法の特徴である。
本実施形態の三次元形状計測装置に用いられる空間縞解析法の具体的な処理工程について以下に詳述するが、本発明はこれに限定されず、上述した空間縞解析法の原理に基づいたものであればどのようなものであってもよい。
本実施形態では、撮像したライン画像から、光パタンを90°移相した移相光パタンを仮想的に作成する。ここで、投影する光パタンを、次の式(2)
Figure 2012211905
とすると、この光パタンを90°移相した移相光パタンは、次の式(3)
Figure 2012211905
と表される。従って、位置xにおける画素の位相φ(x)は、次の式(4)
Figure 2012211905
で求めることができる。
ここで、I(x)の値は、主走査方向の位置xにおける画素の輝度値である。一方、I^(x)(以下、ハットのついたI(x)を便宜的にこのように記述する)の値の算出には、Hilbert変換を用いる。すなわち、移相光パタンによる位置xにおける輝度値I^(x)は、次の式(5)
Figure 2012211905
で表される。ここで、取得できる輝度データは画素ごとのデータ、つまり離散的なものであるため、上記の式(5)を次の式(6)
Figure 2012211905
のように近似する。この式(6)によって、I^(x)の値を求めることができる。
次に、画像解析部2aの構成について説明する。図7は、画像解析部2aの機能ブロック図である。画像解析部2aは、輝度取得部41、Hilbert変換部42、位相算出部43、位相差算出部44、高さ算出部45を備えており、これらの各部は、CPU(Central Processing Unit)23に各種制御プログラムを実行させることによって実現されている。あるいはその代わりに、図示しないDSP(Digital Signal Processor)によって実現してもよい。
また、画像解析部2aは記憶部50を備えており、記憶部50はRAM24、ROM、外部記憶装置などの何れか1つ又はそれらの組み合わせによって実現されている。記憶部50には、逆正接DB51、基準位相DB52、及び三次元形状DB53が存在する。
逆正接DB51は、y=tan-1xによって表される関数におけるyとxとの対応を示すデータベースであり、xの値と、tan-1xの値とが予め関連付けて格納されている。これにより、xの値に基づいて、その逆正接の値yを検索することができる。
基準位相DB52は、光パタンを投影した基準面(高さが常に0の平面)を撮像したライン画像の各画素における光パタンの位相(以下「基準位相」という)を予め格納したデータベースであり、ライン画像に含まれる画素の主走査方向の位置xと、その画素における基準位相φ(x)とが関連付けて格納されている。これにより、ライン画像に含まれる画素の位置xの情報に基づいて、その画素における基準位相φ(x)を検索することができる。
三次元形状DB53は、計測によって得られた計測対象20の三次元形状情報を格納するためのデータベースである。この三次元形状DB52には、計測対象20の表面上の点を特定するx座標(主走査方向に相当)、y座標(副走査方向に相当)、z座標(高さに相当)が関連付けて格納される。これにより、計測終了後に、計測対象20のx座標及びy座標に基づいて、その位置における高さ(z座標)を検索することができる。
続いて、画像解析部2aの画像解析工程について説明する。ラインセンサ16を有する撮像部1によって撮像され、画像解析部2aに送信されたライン画像は、画素がラインセンサ16の主走査方向に連続して配列された画像となっている。この直線状に画素が配列されたライン画像において、画像処理部2aは、その一端部から他端部(終端)に向かって順次高さを算出する。よって、まず、主走査方向における画素の位置xを0にセットする(ステップS1)。
次に、輝度取得部41が、ライン画像データから、位置xにおける画素の輝度値I(x)を取得する(ステップS2)。取得した輝度値は、位相算出部43に送信される。続いて、Hilbert変換部42が、ライン画像データから、上記の式(6)に基づいて、位置xにおける移相光パタンによる画素の輝度値I^(x)を算出する(ステップS3)。算出した輝度値は、位相算出部43に送信される。
位置xにおける画素の輝度値I(x)と、位置xにおける画素の移相光パタンによる輝度値I^(x)とを受信した位相算出部43は、これら2つの値から、上記の式(4)に基づいて、位置xにおける光パタンの位相を算出する(ステップS4)。なお、位相算出部43は、I(x)をI^(x)で除算した後、その逆正接の値を、逆正接DB51を参照することによって求めてもよい。算出された位相は、位相差算出部44に送信される。
位置xにおける光パタンの位相を受信した位相差算出部44は、基準位相DB52を参照して位置xにおける光パタンの基準位相を取得するとともに、位相算出部43から受信した位相から基準位相を減算することによって、位置xにおける位相差(位相のずれ)Δφ(x)を算出する(ステップS5)。算出した位相差は、高さ算出部45に送信される。
位相差を受信した高さ算出部45は、上述した三角測量の原理に基づいて、位置xにおける計測対象20の高さzを算出する(ステップS6)。高さzは、具体的には、基準面からの距離として算出され、次の式(7)
Figure 2012211905
によって求めることができる。なお、上記の式(7)において、A(x,z)及びB(x,z)は、パタン周期やカメラから基準面までの距離、パタンの投影角度などの幾何学的配置に依存して各画素ごとに決まる関数である。ただし、これらの関数は、未知数zの関数なので、厳密な形を算出するのは困難である。従って、予め距離が既知(z,z,…,z)のターゲットを複数観測して、{A(x,z),B(x,z)}、{A(x,z),B(x,z)}…{A(x,z),B(x,z)}の値を各画素xごとに算出し、これを用いて直線近似やスプライン関数近似でzの関数形を推定しておくことが好ましい。
高さ算出部45は、このようにして算出した高さzを、主走査方向の座標x及び副走査方向の座標yと関連付けて、三次元形状DB53に格納する(ステップS7)。
続いて、位置xが直線状のライン画像の終端であるか否かを判定する(ステップS8)。ここで、位置xがライン画像の終端である場合は、画像解析処理を終了する。一方、位置xがライン画像の終端でない場合は、注目画素の位置を主走査方向に1画素分ずらすために、xの値を1つ増やす(ステップS9)。そして、ステップS2に戻る。
上記のステップS2からステップS9の処理を繰り返すことにより、三次元形状DB53には、計測対象20の主走査方向に沿った各位置における高さ情報が蓄積される。また、上記の画像解析処理が終了すると、搬送部4が計測対象20を副走査方向にずらし、その後、撮像部1が計測対象20を再び撮像し、撮像によって得られたライン画像に基づいて再び上記の画像解析処理が行われる。これにより、三次元形状DB53には、副走査方向に沿った各位置における高さ情報も順次蓄積され、最終的に、計測対象20全体の三次元形状情報が蓄積される。
なお、上記のステップS3において、式(6)に基づいて位置xにおける移相光パタンの輝度値を求める際に、式(6)のパラメタNの値を可変にすることが好ましい。これは、位置xにおける移相光パタンの輝度を算出する際に用いる注目画素近傍の画素の数を可変にすることを意味する。あるいは、空間縞解析法で用いるフィルタのサイズを可変にするともいえる。
この場合、例えば図7に示すように、式(6)におけるパラメタNの値を入力するための入力機能と、入力されたパラメタNの値をHilbert変換部42に設定する設定機能とを有する入力・設定部(設定部)42を画像解析部2aにさらに設ければよい。これにより、ユーザなどによって入力されたパラメタNの値(すなわち、算出に用いる近傍画素の数)に基づいて、Hilbert変換部42が移相光パタンの輝度値I^(x)を算出するようになる。
ここで、Nの値を大きくする(すなわちフィルタのサイズを大きくする)と、より多くの画素に基づいて位相を算出することになり、最終的に求められる高さ情報の算出精度が向上する。一方、Nの値を小さくする(すなわちフィルタのサイズを小さくする)と、I^(x)の算出に必要な演算回数が少なくなり、算出速度が向上する。また、注目画素近傍の画素に黒点などの輝度の不連続点が含まれ難くなるので、不連続点による誤差伝搬の影響を抑制することもできる。
それ以外にも、撮像部1によって撮像されたライン画像に対して、輝度取得部41及びHilbert変換部42に送信する前に前処理を行ってもよい。前処理の内容としては、例えばライン画像に含まれるノイズの除去やライン画像の正規化などが挙げられる。
ライン画像の正規化は、光パタンを投影せずに一様な輝度の光を照射した状態で計測対象20を撮像した対照ライン画像を別途取得し、この対照ライン画像を用いて光パタンを投影した状態で撮像したライン画像を補正することによって行うことができる。具体的には、光パタンを投影した状態で撮像したライン画像における各画素の輝度値を、対照ライン画像の対応する画素の輝度値で除算すればよい。このように画像の正規化を行っておけば、計測対象20の各部位の反射特性の相違に起因する算出位相の誤差を軽減することができるようになる。
ライン画像の正規化を行う場合は、撮像部1が光パタンを投影した状態と投影していない状態とで2回の走査を行う構成としてもよいし、撮像部1と同様の第2の撮像部をさらに設け、この第2の撮像部が対照ライン画像を取得する構成としてもよい。そして、画像解析部2aに、図9に示すように、光パタンを投影した状態のライン画像と対照ライン画像とを受信する正規化部47を画像解析部2aにさらに設け、正規化部47に上記の処理を行わせればよい。そして、正規化部47が正規化した画像を輝度取得部41及びHilbert変換部42に送信し、輝度取得部41及びHilbert変換部42は、正規化されたライン画像に基づいて高さ情報を算出する。
なお、撮像部1が光パタンを投影した状態と投影していない状態との2回の走査を行う場合には、投光部3に備えるパタン生成素子13を液晶素子によって構成することが好ましい。これにより、光パタンのオン/オフを容易に切り換えることができるようになる。あるいは、ガラス又はフィルムの表面に、パタンを形成した領域とパタンを形成していない領域とを有するパタン生成素子13を作製しておき、ガラス又はフィルムをずらすことによって、パタンの有無を切り換えてもよい。
さらに、位相算出部43が位相を算出した後に、算出した位相に対して後処理を行ってもよい。例えば、位相算出部43と位相差算出部44との間にPLL(Phase Locked Loop)部をさらに設け、ノイズによる誤差を軽減することなどが挙げられる。
なお、上記の前処理は、図8に示すステップS2よりも前に行えばよく、一方上記の後処理は、図8に示すステップS5とステップS6との間に行えばよい。
以上により、画像解析部2aは、撮像部1によって撮像されたライン画像を基に、計測対照20の三次元形状を計測することができる。
次に、計測対象20に投影する光パタンの好ましい変形例について説明する。
本実施形態の三次元形状計測装置10や、上述した特許文献1や非特許文献1の装置(以下「従来の装置」という)では、計測対象20に投影する光パタンの輝度が、ラインセンサ16の主走査方向に沿って変化する構成となっている。ここで、従来の装置では、位相をずらした最低2種類の光パタンを計測対象に投影した状態で撮像するために、光パタンの輝度の変化のピッチが最も小さくなる方向(以下「最小ピッチ方向」という)を、ラインセンサの主走査方向と異ならせる必要があった。なぜならば、それら2つの方向を一致させてしまうと、ラインセンサの主走査方向に対して垂直な方向の搬送方向に計測対象を搬送しても、計測対象の同一部分に投影される光パタンの位相がずれないからである。
一方、本実施形態の三次元形状計測装置10では、光パタンが投影された計測対象20をラインセンサ16によって撮像して得られた1つのライン画像のみに基づいて、光パタンの位相、ひいては位相差を算出することができる。従って、光パタンの最小ピッチ方向をラインセンサ16の主走査方向と一致させても何ら問題は生じない。
ここで、ラインセンサ16によって撮像したライン画像において、光パタンの輝度のピッチは、高さ計測を行う上で、計測精度を決定する重要な因子になる。具体的には、ピッチを小さくすればするほど計測精度が向上する。そして、ラインセンサ16が撮像したライン画像において光パタンの輝度のピッチが最も小さくなるのは、光パタンの最小ピッチ方向が、ラインセンサ16の主走査方向と一致する場合である。従って、本実施形態の三次元形状計測装置10において、計測対象20に対して投影される光パタンの最小ピッチ方向は、ラインセンサ16の主走査方向と平行である(一致している)ことが好ましい。
ところで、従来の装置では、光パタンを複数のラインセンサで撮像するため、複数のラインセンサそれぞれの撮像領域に対して光パタンを投影する必要がある。ここで、複数のラインセンサのそれぞれに個別の専用の投影部を設ける場合、投影される光パタンが投影部ごとにバラついてしまうという問題が生じる。このような問題から、投影部を1つにすることが一般的となっている。ここで、投光部を1つにするためには、複数のラインセンサの撮像領域全てカバーできる光パタンを投影する必要がある。
しかしながら、本実施形態の三次元形状計測装置10では、単一のラインセンサ16を用いて計測対象20を撮像する構成であるため、投光部3によって投影される光パタンは、単一のラインセンサ16の撮像領域のみをカバーすればよい。よって、本実施形態の三次元形状計測装置10において、投影する光パタンは、図4のように二次元方向に広がったものでなくてもよい。
この際、光パタンのエネルギー効率を高める上では、投光部3が、集光した光パタンを投影することが好ましい。具体的には、投光部3が、図10に示すように、ラインセンサ16の主走査方向に延在する1軸に集光した直線形状の光パタン(厳密には副走査方向に微小有限幅を有する)を計測対象20に投影することが好ましい。この場合、投光部3は、図1に示すように、光パタンを1軸集光するための1軸集光素子14を備え、この1軸集光素子14によって光パタンを主走査方向に延在する直線形状に集光すればよい。この直線形状の光パタンは、ラインセンサ16の撮像領域をカバーするように投影される。
なお、この1軸集光素子14の具体例としては、フレネルレンズ又はシリンドリカルレンズなどが挙げられる。これらのレンズをパタン生成素子13と計測対象20との間に配置すれば、計測対象20に対して1軸に集光した光パタンを投影することができる。
次に、撮像部1と搬送部4との幾何学的位置関係を調節するために、撮像部1の搬送部4の搬送方向に対する傾きを計測する手法の一例を説明する。撮像部1と搬送部4の搬送方向との位置関係の計測は、校正用パタンが施された計測対象を搬送部4に搬送させ、この計測対象を撮像部1のラインセンサ16が順次撮像し、撮像した複数のライン画像からなる画像を画像解析・駆動制御部2が解析することによって行われる。この場合、解析に用いられる画像は、校正用パタンが施された計測対象全体を含む、主走査方向及び副走査方向に広がる2次元の画像である。
校正用パタンは、ラインセンサの校正を行うために、計測対象に施された各種の模様である。図11は、本実施形態の校正用パタン111を示している。図示のように、校正用パタン111は、レーザーやプリンタなどにより、1本の横線130と、横線130に直交する2本の縦線131・131とが施されており、縦線131・131の間隔Lが既知である。なお、この校正用パタン111は最小構成を示しており、実際の校正用パタンは、図11に示される校正用パタン111を縦および横にそれぞれ複数個配列したものであることが望ましい。
本実施形態では、搬送部4の搬送ステージの移動方向(搬送方向、副走査方向)を基準として、ラインセンサ16及び校正用パタン111がどの程度傾いているかを計測する。
図12(a)は、ラインセンサ16及び校正用パタン111の幾何学的位置関係の一例を示している。図示の例では、ラインセンサ16の主走査方向が副走査方向(搬送方向)に対し垂直から傾いている一方、校正用パタン111の横線130が副走査方向に対し垂直であり、縦線131が副走査方向に対し平行となっている。
この場合、縦線131からの光をラインセンサ16のイメージセンサが受け取る位置は、計測対象が移動しても変化しない。したがって、読み取った校正用パタン111の画像においても、縦線131は縦線となる。
一方、横線130からの光は、ラインセンサ16が一度に受け取るのではなく、計測対象が移動するに連れて、一端から他端へ(図示の場合では左端から右端へ)逐次受け取ることになる。このため、読み取った校正用パタン111の画像において、横線130は傾斜することになる。従って、上記校正用パタン111の画像において、横線130の傾斜角を求めることができれば、これによって、ラインセンサ16の傾きを調節することが可能である。
図12(b)は、ラインセンサ16及び校正用パタン111の幾何学的位置関係の他の例を示している。図示の例では、ラインセンサ16の主走査方向が副走査方向に対し垂直である一方、校正用パタン111の横線130が副走査方向に対し垂直から傾き、縦線131が副走査方向に対し平行から傾いている。
この場合、縦線131からの光をラインセンサ16のイメージセンサが受け取る位置は、計測対象が移動するに連れて、或る方向(図示の場合では右方向)に変化する。従って、読み取った校正用パタン111の画像において、縦線131は傾斜することになる。
一方、横線130からの光は、ラインセンサ16が一度に受け取るのではなく、一端から他端へ(図示の場合では右端から左端へ)逐次受け取ることになる。このため、読み取った校正用パタン111の画像において、横線130は傾斜することになる。
従って、上記校正用パタン111の画像は、縦方向および横方向の両方が傾いた画像となる。しかしながら、ラインセンサ16が傾いていないので、上記校正用パタン111の画像において、縦線131および横線130の何れか一方の傾斜角を求めることができれば、他方の傾斜角が得られ、計測対象の傾きを調節することが可能になる。
図13は、図12(a)・(b)に示される場合をより一般化した場合、すなわちラインセンサ16および校正用パタン111の何れもが副走査方向(搬送方向)に対し傾いている場合を示しており、校正用パタン111およびラインセンサ16に関して上方から見た位置関係を示している。図示において、αは、ラインセンサ16に関して副走査方向に垂直な方向から反時計回りに傾いた角度(以下、「傾き」と称する。)を表す。また、βは、校正用パタン111の横線130に関して副走査方向に垂直な方向から時計回りに傾いた角度、すなわち校正用パタン11の縦線131に関して副走査方向から時計回りに傾いた角度(以下、「スキュー角」と称する。)を表す。
図14は、図13の要部を拡大して示している。図14(a)は、校正用パタン111の縦線131をラインセンサ16が読み取っているタイミングでの、縦線131とラインセンサ16との位置関係を示している。また、図14(b)は、校正用パタン111の横線130をラインセンサ16が読み取り始めるタイミングでの、横線130とラインセンサ16との位置関係を示しており、図14(c)は縦線131の間隔とラインセンサ16との関係を示している。
上記校正用パタン111の画像において、縦線131は斜線となり、画像上の横方向の長さ(以下「x成分」という)と、縦方向の長さ(以下「y成分」という)とを有することになる。ここで、画像上の縦線131におけるx成分をx1とし、y成分をy1とする。このとき、画像上の縦線131におけるx成分x1とy成分y1との関係は、図14(a)に示されるように、次の式(8)
tan(π/2−β)=(v×y1+m×x1×sinα)/(m×x1×cosα)
=(v×k1)/(m×cosα)+tanα ・・・(8)
で表される。
ここで、vはラインセンサ16の移動速度(スカラー量)であり、mは、画像と実物とにおける寸法の比を示す変換倍率である。また、k1は、k1=y1/x1、すなわち画像上の縦線131の傾きである。
同様に、上記校正用パタン111の画像において、横線130は斜線となり、画像上のx成分およびy成分を有することになる。ここで、画像上の横線130のx成分をx2とし、y成分をy2とする。このとき、画像上の横線130におけるx成分x1とy成分y1との関係は、図14(b)に示されるように、次の式(9)
tanβ=(v×y2−m×x2×sinα)/(m×x2×cosα)
=(v×k2)/(m×cosα)−tanα ・・・(9)
で表される。ここで、k2は、k2=y2/x2、すなわち画像上の横線130の傾きである。
さらに、実際の縦線131の間隔Lと、画像上の縦線131の間隔におけるx成分x3との関係は、図14(c)に示されるように、次の式(10)
L×cosβ=m×x3×cosα ・・・(10)
で表される。
上記式(8)〜式(10)を解くことにより、変換倍率m、ラインセンサ16の傾きα、及び計測対象のスキュー角βが次の式(11)〜(13)
m=(L/x3−k1×k2×v1/2 ・・・(11)
sinα=v×(k2−k1)/(L/x3−k1×k2×v1/2 ・・・(12)
sinβ=x3×v×(k1+k2)/(2×L) ・・・(13)
のように求めることができる。
最後に、本実施形態の三次元計測装置10の変形例について説明する。上記の説明では、撮像部1が1本のラインセンサ16のみを備える構成としたが、本発明はこれに限定されず、複数のラインセンサを備えていてもよい。複数本のラインセンサを備えることにより、ラインセンサの輝度ノイズを統計的に除去することができ、三次元形状計測の安定性を向上させることができる。あるいは、計測対象20の同一部分を複数回撮像することによってノイズを除去する構成にしてもよい。
また搬送ステージ17がラインセンサの主走査方向と垂直な方向(副走査方向)のみに移動する構成としたが、1本のラインセンサのみで計測対象20の主走査方向をカバーできない場合には、主走査方向にも移動する構成としてもよい。あるいは、撮像部1及び投光部3を主走査方向に移動させる構成としてもよい。
〔付記的事項〕
上記課題を解決するために、本発明に係る三次元形状計測装置は、計測対象に投影された光パタンを解析することによって、計測対象の三次元形状を計測する三次元形状計測装置であって、計測対象に投影された光パタンを画像として読み取るためのラインセンサと、上記ラインセンサにより読み取られた画像における光パタンを空間縞解析法に基づいて解析して、計測対象の高さ情報を算出する画像解析部とを備えていることを特徴とする。
上記構成によれば、三次元形状計測装置は、計測対象に投影された光パタンを画像として読み取るためのラインセンサを備えている。このように、エリアカメラでなくラインセンサを用いることによって、撮像領域をラインセンサの長手方向(主走査方向)に延長することができる。このため、ラインセンサに対して計測対象を主走査方向に相対的に移動させる回数を減らし(好ましくはゼロにし)つつ、高解像度で計測対象を撮像することができる。これにより、迅速かつ高精度に三次元形状情報を計測することができる。
ここで、三次元形状計測装置は、計測対象に投影された光パタンを解析することによって、計測対象の形状情報を算出する。この光パタンは、位置に応じて周期的に輝度が変化するものであり、計測対象の或る位置に投影された光パタンの位相が基準となる位相からどの程度ずれているかに基づいて、計測対象のその位置における高さを算出することができる。
ここで、計測対象の各部分に投影された光パタンの位相は、ラインセンサによって撮像された画像の輝度値から算出される。すなわち、光パタンの投影された計測対象の或る位置に対応する画素(以下「注目画素」という)の輝度値から、その輝度値に対応する位相を算出する。しかしながら、光パタンの位置(すなわち位相)と輝度値(すなわち変位)とが周期性を有する連続関数によって表される場合、ある1点の輝度値(変位)を与える位相は、同一周期内に最低でも2つ存在する。従って、注目画素の輝度値(変位)のみから、その輝度値に対応する位相を1つに決定することはできない。
本発明に係る三次元形状計測装置は、ラインセンサにより読み取られた画像における光パタンを空間縞解析法に基づいて解析する画像解析部を備えている。空間縞解析法は、注目画素の近傍に存在する画素の輝度値に基づいて、注目画素における位相を決定する方法である。従って、1つの画像のみに基づいて各画素の位相を求めることができ、その結果、1つの画像のみに基づいて計測対象の各部分における高さを算出することができる。これにより、ラインセンサによる延べ走査回数を最低で1回に減らすことができ、かつ/またはラインセンサの本数を最低で1本に減らすことができる。換言すれば、走査に要する時間、ひいては計測に要する時間を短縮することができ、かつ/またはラインセンサの配置に伴う困難性を軽減することができる。
以上のように、本発明に係る三次元形状計測装置は、広い視野に渡る計測対象の三次元形状情報を迅速かつ容易に計測できる。
また、上記画像解析部は、上記空間縞解析法において用いるフィルタのサイズを設定する設定部を備えていることが好ましい。
上記のフィルタとは、空間縞解析法において注目する画素における位相を算出する際に用いる注目する画素及びその周辺の画素を指定するものである。ここで、フィルタのサイズを大きくすることにより位相の算出に用いる画素の数を増やすと、より多くの画素に基づいて高さを算出することになり、高さ情報の算出精度が向上する。一方、フィルタのサイズを小さくすることにより位相の算出に用いる周辺の画素の数を減らすと、演算回数が減るため、高さ情報の算出速度が向上する。また、黒点などの輝度の不連続点が含まれ難くなるので、不連続点による誤差伝搬の影響を抑制することもできる。
本発明に係る三次元形状計測方法は、計測対象に、位置に応じて周期的に輝度が変化する光パタンを投影する光パタン投影工程と、上記光パタン投影工程によって上記計測対象に投影された光パタンをラインセンサによって画像として読み取る光パタン読取工程と、上記光パタン読取工程において読み取った画像における光パタンを空間縞解析法に基づいて解析して、上記計測対象の三次元形状の情報を算出する光パタン解析工程とを含んでいることを特徴とする。上記構成によれば、広い視野に渡る計測対象の三次元形状情報を迅速かつ容易に計測できる。
また、上記画像解析工程は、上記空間縞解析法において用いるフィルタのサイズを設定する設定工程をさらに含んでいることが好ましい。上記構成によれば、算出精度の向上や、算出速度の向上、不連続点による誤差伝播の抑制を図ることができる。
また、本発明に係る別の三次元形状計測装置は、読み取られた画像における光パタンを空間縞解析法に基づいて解析する画像解析部を備える構成となっている。
また、本発明に係る別の三次元形状計測方法は、読み取った画像における光パタンを空間縞解析法に基づいて解析する画像解析工程を含んだ構成となっている。
最後に、画像解析部2aの各機能ブロック、具体的には輝度取得部41、Hilbert変換部42、位相算出部43、位相差算出部44、及び高さ算出部45は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、画像解析部2aは、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像解析部2aの制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記画像解析部2aに供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、画像解析部2aを通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明によれば、計測対象の三次元形状を計測できるので、例えば実装基板を検査する装置などに好適に適用することができる。
2 画像解析・駆動制御部(画像解析部)
3 投光部(光パタン投影部)
10 三次元形状計測装置
16 ラインセンサ
20 計測対象
42 入力・設定部(設定部)

Claims (14)

  1. 計測対象に投影された、位置に応じて周期的に輝度が変化する光パタンを解析することによって、計測対象の三次元形状を計測する三次元形状計測装置であって、
    計測対象に投影された上記光パタンを画像として読み取るためのラインセンサと、
    上記ラインセンサにより読み取られた画像に含まれる或る画素における光パタンの位相を、上記画像における上記画素とその周辺の画素との輝度値に基づいて算出し、算出した位相に基づいて上記計測対象の高さ情報を算出する画像解析部とを備えていることを特徴とする三次元形状計測装置。
  2. 上記画像解析部は、上記光パタンの位相を算出する際に用いる上記周辺の画素の数を設定するための設定部を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の三次元形状計測装置。
  3. 上記計測対象に上記ラインセンサによって読み取られる上記光パタンを投影する光パタン投影部をさらに備え、
    上記光パタン投影部は、輝度の変化のピッチが上記ラインセンサの主走査方向で最も小さくなるような上記光パタンを上記計測対象に投影することを特徴とする、請求項1または2に記載の三次元形状計測装置。
  4. 上記計測対象に上記ラインセンサによって読み取られる上記光パタンを投影する光パタン投影部をさらに備え、
    上記光パタン投影部は、上記ラインセンサの主走査方向に延在する1軸に集光した直線形状の上記光パタンを上記計測対象に投影することを特徴とする、請求項1から3の何れか1項に記載の三次元形状計測装置。
  5. 上記ラインセンサは、上記光パタンが投影された状態と投影されていない状態との2つの状態における上記計測対象をそれぞれ画像として読み取るとともに、
    上記画像解析部は、上記計測対象に上記光パタンが投影された状態で上記ラインセンサによって読み取られた画像の輝度を、計測対象に光パタンが投影されていない状態で上記ラインセンサによって読み取られた画像の輝度に基づいて正規化し、正規化した輝度の画像における光パタンを解析することを特徴とする、請求項1から4の何れか1項に記載の三次元形状計測装置。
  6. 上記光パタンが投影された上記計測対象を画像として読み取るための第1のラインセンサと、上記光パタンが投影されていない上記計測対象を画像として読み取るための第2のラインセンサとの2つのラインセンサを備え、
    上記画像解析部は、第1のラインセンサによって読み取られた画像の輝度を、第2のラインセンサによって読み取られた画像の輝度に基づいて正規化し、正規化した輝度の画像における光パタンを解析することを特徴とする、請求項1から5の何れか1項に記載の三次元形状計測装置。
  7. 上記ラインセンサ、上記計測対象の少なくとも一方を上記ラインセンサの主走査方向と直交する副走査方向に所定の搬送速度で搬送する搬送部をさらに備え、
    上記ラインセンサは、計測対象に投影された上記光パタンを、計測対象に対して上記副走査方向に移動しながら画像として読み取るものであり、
    上記画像解析部は、さらに、上記画像における上記主走査方向の画素数に基づいて、上記計測対象の上記主走査方向の長さ情報を算出するとともに、上記搬送速度に基づいて、計測対象の上記副走査方向の長さ情報を算出することを特徴とする、請求項1から6の何れか1項に記載の三次元形状計測装置。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載の三次元形状計測装置の画像解析部を動作させるためのプログラムであって、コンピュータを上記画像解析部として機能させるためのプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. 位置に応じて周期的に輝度が変化する光パタンを計測対象に投影する光パタン投影工程と、
    上記光パタン投影工程によって計測対象に投影された光パタンをラインセンサによって画像として読み取る光パタン読取工程と、
    上記光パタン読取工程において読み取った画像に含まれる或る画素における光パタンの位相を、上記画像における上記画素とその周辺の画素との輝度値に基づいて算出し、算出した位相に基づいて上記計測対象の高さ情報を算出する画像解析工程とを含んでいることを特徴とする三次元形状計測方法。
  11. 上記画像解析工程は、上記光パタンの位相を算出する際に用いる上記周辺の画素の数を設定するための設定工程を含んでいることを特徴とする、請求項10に記載の三次元形状計測方法。
  12. 上記光パタン投影工程では、輝度の変化のピッチが上記ラインセンサの主走査方向で最も小さくなるような光パタンを計測対象に投影することを特徴とする、請求項10または11に記載の三次元形状計測方法。
  13. 上記光パタン投影工程では、上記ラインセンサの主走査方向に延在する1軸に集光した直線形状の光パタンを計測対象に投影することを特徴とする、請求項10から12の何れか1項に記載の三次元形状計測方法。
  14. 上記光パタン読取工程では、上記計測対象に対して上記ラインセンサを当該ラインセンサの主走査方向と直交する副走査方向に所定の速度で移動させながら、上記光パタンを画像として読み取り、
    上記画像解析工程では、さらに、画像における上記主走査方向の画素数に基づいて、計測対象の上記主走査方向の長さ情報を算出するとともに、上記所定の速度に基づいて、計測対象の上記副走査方向の長さ情報を算出することを特徴とする、請求項10から13の何れか1項に記載の三次元形状計測方法。
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