WO2017200062A1 - タイヤ - Google Patents

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Abstract

タイヤは、一方のビード部から他方のビード部に跨るカーカスプライを含んで構成されるカーカスと、カーカスのタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ周方向に対して10°以下で傾斜してタイヤ周方向に沿ってタイヤ1周に渡って配置された複数本のコードが50MPa以上の引張弾性率を有するコーティングゴムにより被覆された1枚のベルトプライから構成され、コードの長手方向一端部がベルトプライの幅方向一端側に位置しコードの長手方向他端部がベルトプライの幅方向他端側に位置するベルトと、ベルトのタイヤ径方向外側に配置されるトレッドとを備える。

Description

タイヤ
 本開示は、カーカスのタイヤ径方向外側にベルトを配置したタイヤに関する。
 自動車に装着する空気入りタイヤとしては、カーカスのタイヤ径方向外側にタイヤ周方向に対して傾斜したコードを含んで構成された2枚以上の傾斜ベルトプライと、傾斜ベルトプライのタイヤ径方向外側に配置された補強層等を備えた複数層からなるベルト層を備えた構造が一般的である(例えば、特開2013-244930号公報、特開2013-220741号公報参照)。
 近年では、空気入りタイヤの軽量化等のニーズが高まっており、それに対応した空気入りタイヤが要望されている。
 本開示は上記事実を考慮し、操縦安定性を確保しつつ、軽量化を図ったタイヤの提供を目的とする。
 第1の態様に係るタイヤは、一方のビード部から他方のビード部に跨る少なくとも1枚のカーカスプライを含んで構成されるカーカスと、前記カーカスのタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ周方向に対して10°以下で傾斜してタイヤ周方向に沿ってタイヤ1周に渡って配置された複数本のコードが50MPa以上の引張弾性率を有する弾性体により被覆された1枚のベルトプライから構成され、前記ベルトプライにおける全ての前記コードの長手方向一端部が前記ベルトプライの幅方向一端側に位置し前記コードの長手方向他端部が前記ベルトプライの幅方向他端側に位置するベルトと、前記ベルトのタイヤ径方向外側に配置されるトレッドと、を有する。
 以上説明したように本開示のタイヤによれば、操縦安定性を確保しつつ、軽量化を図ることができる、という優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤを示すタイヤ回転軸に沿った断面図である。 ベルトプライを示す平面図である。 ベルトプライを示す断面図(図2Aの2(B)-2(B)線断面図)である。
 図1、及び図2を用いて、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10について説明する。
 図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10は、例えば、乗用車に用いられる所謂ラジアルタイヤであり、一対のビードコア12を備え、一方のビードコア12と他方のビードコア12との間に、1枚のカーカスプライ14からなるカーカス16が跨っている。なお、図1は、空気入りタイヤ10の空気充填前の自然状態の形状を示している。
 カーカスプライ14は、空気入りタイヤ10のラジアル方向に延びる複数本のコードをコーティングゴムで被覆して形成されている。即ち、本実施形態の空気入りタイヤ10は、所謂ラジアルタイヤである。
 カーカスプライ14のコードの材料は、例えば、PETであるが、従来公知の他の材料であっても良い。
 カーカスプライ14は、タイヤ幅方向の端部分がビードコア12をタイヤ径方向外側に折り返されている。カーカスプライ14は、一方のビードコア12から他方のビードコア12に跨る部分が本体部14Aと呼ばれ、ビードコア12から折り返されている部分が折り返し部14Bと呼ばれる。
 カーカスプライ14の本体部14Aと折返し部14Bとの間には、ビードコア12からタイヤ径方向外側に向けて厚さが漸減するビードフィラー18が配置されている。
 なお、空気入りタイヤ10において、ビードフィラー18のタイヤ径方向外側端18Aからタイヤ径方向内側の部分がビード部19とされる。
 カーカス16のタイヤ内側にはゴムからなるインナーライナー20が配置されており、カーカス16のタイヤ幅方向外側には、ゴムからなるサイドゴム層21が配置されている。
 カーカス16のタイヤ径方向外側には、1枚のベルトプライ22から構成されるベルト24が設けられている。
 図2Aは、カーカス16に貼り付ける前の未加硫のベルトプライ22の平面図であり、未加硫のベルトプライ22は、プライ長手方向(図2Aにおいて矢印S方向。タイヤにおいてはタイヤ周方向。)に対して一方向に一定の角度θで傾斜し、プライ長手方向に沿って一定の間隙を開けて、重なることなく並べられた複数本のコード26を有している。
 図2A,図2Bに示すように、本実施形態では、これら複数本のコード26がコーティングゴム28で被覆されている。
 未加硫のベルトプライ22は、長手方向一端部22A、及び長手方向他端部22Bが長手方向に対して傾斜したコード26と平行とされており、平面視形状が平行四辺形を呈している。
 未加硫のベルトプライ22は、例えば、互いに平行に引き揃えた複数本のコード26をコーティングゴム28で被覆して帯状部材を形成した後、この帯状部材をコード26と平行に、言い換えれば長手方向に対して傾斜する方向に切断することで形成される。
 空気入りタイヤ10の製造過程においては、タイヤ成形ドラム(図示せず)の外周に環状に形成されたカーカス16の外周部分であるクラウン部に、図2Aに示す未加硫のベルトプライ22を巻回し、帯状部材のコード26と平行とされた切断端である長手方向一端部22Aと長手方向他端部22Bとを互いに付き合わせて接合する。
 これにより、空気入りタイヤ10におけるベルトプライ22は、複数本のコード26が、タイヤ周方向(矢印S方向)に対して一方向に傾斜し、タイヤ周方向に沿ってタイヤ1周に渡って一定の間隙を開けて、タイヤ径方向に重なることなく並べられたものとなる。また、全てのコード26において、コード26の一方の端部(切断端)はベルトプライ22の幅方向一方側の縁部に、コード26の他方の端部(切断端)はベルトプライ22の幅方向他方側の縁部に位置する。なお、加硫後の空気入りタイヤ10においては、長手方向一端部22Aと長手方向他端部22Bとの接合部分においては、長手方向一端部22Aのコーティングゴム28と長手方向他端部22Bのコーティングゴム28との境界が分からないように一体的に接合される。
 なお、図1に示すように、空気充填前の自然状態の空気入りタイヤ10において、カーカス16のタイヤ径方向の外周部分であるクラウン部は、タイヤ径方向外側へ凸となる略円弧形状を呈しており、ベルトプライ22も同様にタイヤ径方向外側へ凸となる略円弧形状を呈している。
 本実施形態のベルトプライ22のコード26はスチールコードであるが、場合によっては有機繊維コードであってもよい。
 ベルトプライ22のコード26は、カーカスプライ14のコードよりも太く、かつ、強力が大きいものが使用されている。
 ベルトプライ22のコード26の構造は、例えば、“1×5”スチールコードであり、各スチールワイヤの直径は、0.225mmであるが、従来公知の他の構造であっても良い。
 ベルトプライ22におけるコード26の単位幅当たりの打ち込み本数は、10~20本/inchとすることが好ましい。
 ベルトプライ22の長手方向(タイヤ周方向)に対するコード26の傾斜角度θは、10°以下とする必要があり、3°~8°の範囲内とすることが好ましい。
 本実施形態のベルトプライ22において、コーティングゴム28の引張弾性率(JIS K7113:1995に規定される)は、50MPa以上とする必要がある。また、コーティングゴム28の引張弾性率の上限は、1000MPa以下とすることが好ましい。なお、コーティングゴム28の引張弾性率は、200~500MPaの範囲内が特に好ましい。
 図1、及び図2Bに示すように、本実施形態のベルトプライ22の厚さtは一定であり、ベルトプライ22の厚さtは、空気入りタイヤ10のタイヤ最大幅部Pの厚さTの10~50%の範囲内に設定することが好ましい。空気入りタイヤ10が乗用車用の場合、実際のベルトプライ22の厚さ(コーティングゴム28の厚さ)tは、0.5~5.0mmの範囲内とすることが好ましい。
 上記ベルト24のタイヤ径方向外側には、ゴムからなるトレッド30が配置されている。トレッド30には、排水用の溝32が形成されている。トレッド30に用いるゴムは、従来一般のものが用いられる。また、トレッド30のパターンも従来一般のものが用いられる。
 ベルトプライ22の幅Wは、トレッド30の接地幅TWに対して60~100%の範囲内とすることが好ましく、70~95%の範囲内とすることが好ましい。
 ここで、トレッド30の接地幅TWとは、空気入りタイヤ10をJATMA YEAR BOOK(2016年度版、日本自動車タイヤ協会規格)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧-負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%の内圧を充填し、静止した状態で水平な平板に対して回転軸が平行となるように配置し、最大の負荷能力に対応する質量を加えたときのものである。なお、使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
(作用、効果)
 次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の作用、効果を説明する。
 本実施形態の空気入りタイヤ10では、カーカス16のタイヤ径方向外側部分であるクラウン部を補強するベルト24が1枚のベルトプライ22から構成されているため、従来タイヤの2枚以上のベルトプライから構成されたベルトに比較して軽量となり、製造も簡単になる。
 本実施形態のベルトプライ22は、コード26を被覆しているコーティングゴム28の引張弾性率が50MPa以上とされてるので、ベルト24を構成するベルトプライ22が1枚であっても、ベルト24の面内せん断剛性を十分に確保することができる。
 ベルト24の面内せん断剛性が確保されることで、空気入りタイヤ10にスリップ角を付与した場合の横力が十分に発生し、操縦安定性を確保することができる。
 本実施形態の空気入りタイヤ10では、ベルト24が1枚のベルトプライ22で構成されているため、従来の2枚以上のベルトプライで構成した場合に比較して、ベルト24の厚みを薄くでき、その分トレッド30の厚みを厚くすることができ、かつ溝32の深さを深くすることができる。これにより、空気入りタイヤ10の寿命を延ばすことも可能となる。
 空気入りタイヤ10におけるベルトプライ22では、周上でコード26がタイヤ径方向に重なる部分が無く、タイヤ周方向に厚さが均一となっているので、空気入りタイヤ10はユニフォミティーに優れたものとなる。
 本実施形態のベルトプライ22は、一定の間隙を開けて、重なることなく並べられた複数本のコード26をコーティングゴム28で被覆した、一般的なプライ構造であるため、1乃至複数本のコードを螺旋条に巻回して形成するスパイラルベルトに比較して、部材の準備とタイヤ成形時の効率が良い。
 本実施形態の空気入りタイヤ10では、ベルトプライ22のコード26の傾斜角度θが10°以下、コード26の一本当たりの強力が600~1500N、コード26の単位幅当たりの打ち込み本数が10~15本/inchとされているので、ベルトプライ22が1枚であっても、ベルト24のタガ効果を得るための周方向の引張剛性を十分に確保することができる。
 なお、コード26の傾斜角度θを8°以下とすることで、ベルト24のタガ効果を得るための周方向の引張剛性を向上させることができる。一方、コード26の傾斜角度θが3°を下回ると、ベルト24のタイヤ周方向の曲げ剛性が高くなるため、突起乗り越え時のエンベロープ性が低下し、乗り心地が低下する。さらに、カーカス16に貼り付ける前の平行四辺形状とされた未加硫のベルトプライ22が、細長くなり過ぎ、カーカス16に巻き付け難くなる。また、ベルトプライ22を製造する際に、コード26が切断し難くなる。
 なお、ベルトプライ22のコーティングゴム28の引張弾性率が高すぎると、コーティングゴム28が硬すぎて走行時の衝撃や、段差乗り越えによってコーティングゴム28に割れが生じる懸念がある。このため、コーティングゴム28の引張弾性率の上限値を1000MPa以下とすることが好ましい。
 ベルトプライ22のコーティングゴム28の厚みをt、タイヤ最大幅部Pの総厚みをTとしたときに、0.015<t/T<0.400とすることが好ましく、0.15<t/T<0.25とすることが更に好ましい。なお、t/Tが0.015以下になると、ベルト24の面内せん断剛性が不足する。一方、t/Tが0.400以上になるとベルトプライ22の重量増となり、空気入りタイヤ10の軽量化が困難となる。
 また、ベルトプライ22の幅Wがトレッド30の接地幅TWに対して60%未満となると、ベルト24のタガ効果が不十分となる。一方、ベルトプライ22の幅Wがトレッド30の接地幅TWに対して100%を超えると、タガ効果としては頭打ち状態となり、ベルトプライ22が必要以上となり、空気入りタイヤ10の重量増加を招く。
[その他の実施形態]
 以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
 上記実施形態の空気入りタイヤ10は、ベルトプライ22のコード26がコーティングゴム28で被覆されていたが、本発明はこれに限らず、コード26は、例えば、熱可塑性樹脂等の合成樹脂で被覆されていても良い。
 コード26が熱可塑性樹脂で被覆されたベルトプライ22の造方法としては、例えば、互いに平行に並べられた複数本のコードをゴムの代わりに溶融した熱可塑性樹脂で被覆して帯状部材を形成し、冷却後に、コードと平行に帯状部材を長手方向に対して傾斜した方向に切断して平面視で平行四辺形状の樹脂コーティングプライを製造する。
 そして、この樹脂コーティングプライをタイヤ成形ドラムに形成した環状のカーカス16のクラウン部に巻き付け、樹脂コーティングプライの周方向の一端部と他端部とを互いに溶着する。これにより、樹脂コーティングプライは無端の環状となる。
 コード26の被覆に用いる熱可塑性樹脂は、一例として以下の材料を用いることができるが、他の材料を用いることもできる。なお、被覆に用いる熱可塑性樹脂の引張弾性率は、被覆に用いるゴムの場合と同一に設定することが好ましい。
 熱可塑性樹脂としては、後述のタイヤ骨格体に用いられる熱可塑性樹脂と同種のものを挙げることができ、具体的には、ポリアミド系熱可塑性樹脂、ポリエステル系熱可塑性樹脂、オレフィン系熱可塑性樹脂、ポリウレタン系熱可塑性樹脂、塩化ビニル系熱可塑性樹脂、ポリスチレン系熱可塑性樹脂等を例示することができる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、熱可塑性樹脂としては、ポリアミド系熱可塑性樹脂、ポリエステル系熱可塑性樹脂、及びオレフィン系熱可塑性樹脂から選ばれる少なくとも1種が好ましい。また、熱可塑性樹脂としては、タイヤの耐熱性等の観点から、ポリアミド系熱可塑性樹脂及びポリエステル系熱可塑性樹脂から選ばれる少なくとも1種が更に好ましい。
 なお、図示は省略するが、場合によっては、ベルトプライ22の端部を覆うように、有機繊維等のコードを含んで構成される帯状のレイヤー層を設けても良い。但し、軽量化の観点から、レイヤー層はタイヤ赤道面CLを跨ってベルトプライ22全体を覆うように設けない方がよい。
 また、カーカスプライ14は、場合によっては2枚以上設けられていても良い。
(試験例)
 ベルトプライのコーティングゴムの引張弾性率を変えた複数のタイヤを試作し、コーナリングパワー(CP)の比較試験を行った。試験に用いたタイヤ1~5は、前述した実施形態の空気入りタイヤ(図1)と同一構造であり、コーティングゴムの引張弾性率が種々変更されている。また、参考までに、ベルトプライが2枚とされた従来構造のタイヤについても同様の試験を行った。
(1) タイヤ1~8の諸元は、以下の通りである。
 タイヤサイズ:225/40R18
(2)コーナリングパワーの試験方法
 タイヤをドラム試験機に装着し、スリップアングル1°の時の横力からスリップアングル0°のときの横力を引いた値を算出し、算出した値を従来構造のタイヤを100とした指数で表示した。指数の数値が大きいほど、コーナリングパワーに優れていることを表している。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 試験の結果から、コーティングゴムのモジュラスが50MPa以上であれば、従来構造のタイヤと同等以上のコーナリングパワーが得られることが分かる。
 また、ベルトプライを1枚としたタイヤは、ベルトプライを2枚とした従来構造のタイヤに比較して11%軽量化された。
 2016年5月20日に出願された日本国特許出願2016-101859号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
 本明細書に記載されたすべての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (4)

  1.  一方のビード部から他方のビード部に跨る少なくとも1枚のカーカスプライを含んで構成されるカーカスと、
     前記カーカスのタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ周方向に対して10°以下で傾斜してタイヤ周方向に沿ってタイヤ1周に渡って配置された複数本のコードが50MPaを超えた引張弾性率を有する弾性体により被覆された1枚のベルトプライから構成され、前記ベルトプライにおける全ての前記コードの長手方向一端部が前記ベルトプライの幅方向一端側に位置し前記コードの長手方向他端部が前記ベルトプライの幅方向他端側に位置するベルトと、
     前記ベルトのタイヤ径方向外側に配置されるトレッドと、
     を有するタイヤ。
  2.  前記ベルトプライの厚みは、タイヤ最大幅部の厚みの10~50%の範囲内に設定されている、請求項1に記載のタイヤ。
  3.  タイヤ周方向に対する前記コードの傾斜角度は、3~8°の範囲内である、請求項1または請求項2に記載のタイヤ。
  4.  前記弾性体の引張弾性率が、1000MPa以下である、請求項1~請求項3の何れか1項に記載のタイヤ。
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