WO2016117461A1 - バイト - Google Patents

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Abstract

クーラントの漏出を防止して、クーラントを逃げ面及び切れ刃に効率よく供給でき、かつ、種々様々な切れ刃形状や切削加工の種類に対応して、クーラントを精度よく安定して供給することが可能なバイトを提供すること。軸状をなす工具本体(31)の先端部に、すくい面(7)と、逃げ面(8)と、前記すくい面(7)と前記逃げ面(8)の交差稜線をなす切れ刃(5)と、が配置されたバイト(30)であって、前記工具本体(31)の内部には、クーラント供給路(36)が形成され、前記工具本体(31)の先端部には、クーラント噴出部材(37)が着脱可能に設けられ、前記クーラント噴出部材(37)は、筒部(43)と、前記筒部(43)の内部を通して前記クーラント供給路(36)に連通し、前記逃げ面(8)及び前記切れ刃(5)に向けて開口する噴出孔(46)と、を備える。

Description

バイト
 本発明は、逃げ面及び切れ刃にクーラントを供給する構造を備えたバイトに関するものである。
 従来のバイトとして、例えば下記特許文献1に示されるような刃先交換式バイトが知られている。この刃先交換式バイトは、軸状をなす工具本体の先端部に、板状の切削インサートが着脱可能に配設されており、該切削インサートは、すくい面と、逃げ面と、すくい面と逃げ面の交差稜線をなす切れ刃と、を有している。
 また、工具本体の内部には、クーラント(油性又は水溶性の切削剤)が流通する油穴(クーラント供給路)が形成されており、工具本体の先端部には、凹所を有する板状部材が取り付けられる。そして、油穴から板状部材の凹所を通して、切削インサートの逃げ面に平行な方向から、クーラントが逃げ面及び切れ刃に向けて噴出するようになっている。このようなクーラント噴出方法は、いわゆるジェットクーラント法、JC法等と呼ばれる。
 この構成によれば、例えば外部給油や、内部給油であってもすくい面上から切れ刃に向けてクーラントを供給する他の構成に比べて、切屑の影響等を受けにくくなり、クーラントを切れ刃に到達させやすくなる。このため、切れ刃の冷却効率を高めることができ、インサート寿命の長寿命化や切削加工の高効率化を期待することができる。
特開平10-76404号公報
 しかしながら、上記従来の刃先交換式バイトでは、工具本体の先端部と板状部材との間から、クーラントが意図しない向きに漏出する。このため、クーラントを効率よく逃げ面及び切れ刃に供給することができず、この点に改善の余地があった。
 また、例えばノーズRの大きさ等、切れ刃形状が互いに異なる複数種類の切削インサートの中から所定の切削インサートを選択して、工具本体に装着し旋削加工する場合がある。このような場合に、切れ刃形状が種々様々に設定された各切削インサートの逃げ面及び切れ刃に対して、クーラントを精度よく安定的に供給することが難しかった。
 また切削加工の種類に応じて、逃げ面及び切れ刃の所定の部位に対して、クーラントを高精度に安定して供給することも要求されていた。
 本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、クーラントの漏出を防止して、クーラントを逃げ面及び切れ刃に効率よく供給でき、かつ、種々様々な切れ刃形状や切削加工の種類に対応して、クーラントを精度よく安定して供給することが可能なバイトを提供することを目的としている。
 このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
 すなわち、本発明は、軸状をなす工具本体の先端部に、すくい面と、逃げ面と、前記すくい面と前記逃げ面の交差稜線をなす切れ刃と、が配置されたバイトであって、前記工具本体の内部には、クーラント供給路が形成され、前記工具本体の先端部には、クーラント噴出部材が着脱可能に設けられ、前記クーラント噴出部材は、筒部と、前記筒部の内部を通して前記クーラント供給路に連通し、前記逃げ面及び前記切れ刃に向けて開口する噴出孔と、を備えることを特徴とする。
 本発明のバイトによれば、工具本体の先端部に、クーラント噴出部材が配設されており、クーラント供給路を流れるクーラントが、該クーラント噴出部材の筒部及び噴出孔を通して、逃げ面及び切れ刃に向けて噴出させられる。
 このように、クーラント噴出部材の噴出孔とクーラント供給路とが、筒部を介して連通しているので、クーラントが、噴出孔以外の部位から意図しない向きに漏出することが防止される。
 詳しくは、クーラント噴出部材の筒部は、該筒部の周壁によって内部を流れるクーラントを囲うので、この周壁から外部へのクーラントの漏出が防止される。また、クーラント噴出部材の噴出孔は、従来の板状部材の凹所等の切り欠きとは異なり、例えばL字状の孔、長孔(I字状の孔)、円弧状の孔、円孔、多角形状の孔等の「孔」であり、いずれの場合も環状の開口周縁を有している。このような環状の開口周縁が形成されていることで、当該噴出孔以外の部位からのクーラントの漏出が防止される。
 つまり、クーラント噴出部材は、該クーラント噴出部材におけるクーラント供給路との連結部分から噴出孔までの領域が、密閉状の流路(室)に形成されるので、クーラントの意図しない漏出を効果的に防止できるのである。
 従って、本発明によれば、クーラントの供給量を増大させることなく十分な量のクーラントを、逃げ面及び切れ刃に効率よく供給することができる。
 また、クーラント噴出部材は、工具本体の先端部に着脱可能に設けられているので、下記の顕著な作用効果を奏する。
 すなわち、例えば工具本体の先端部に、切れ刃を有する切削インサートが着脱可能に装着される場合(刃先交換式バイトの場合)等において、複数種類の切削インサートの種々様々な切れ刃形状や切削加工の種類(以下、切れ刃形状等と省略)に対応して、互いに異なる噴出孔の形状・配置・大きさ等とされた複数種類のクーラント噴出部材を用意しておくことが可能である。そして、これらクーラント噴出部材の中から、所定の切れ刃形状に適した所定のクーラント噴出部材を選択して、工具本体に装着することができる。
 つまり、種々様々な切れ刃形状等に対して、最適の噴出孔形状を有するクーラント噴出部材を用いることが可能になる。
 従って、切れ刃形状等に係わらず、逃げ面及び切れ刃に向けてクーラントを精度よく安定して供給することができる。これにより、切れ刃近傍の冷却効率を高めることができる。よって、切削精度の向上、切削加工の高効率化、工具寿命の延長(長寿命化)等の効果を期待することができる。
 また、本発明のバイトにおいて、前記クーラント噴出部材の前記噴出孔と前記切れ刃との間に、前記逃げ面が位置しており、前記噴出孔は、前記逃げ面に隣り合うように配設されることが好ましい。
 この場合、クーラント噴出部材の噴出孔は、工具本体の先端部において逃げ面に隣り合うように配置される(接近配置される)ので、該噴出孔と、逃げ面及び切れ刃と、の距離を小さく抑えることができる。
 これにより、上述したクーラントを逃げ面及び切れ刃に向けて精度よく供給することができる、という効果が、より顕著なものとなる。
 また、本発明のバイトにおいて、前記筒部は、前記クーラント供給路との連結部分から前記工具本体の先端側及び側方のうち少なくともいずれかに向かうに従い、漸次前記噴出孔から前記切れ刃側へ向かって傾斜して延びていることが好ましい。
 この場合、筒部は傾斜して延びており、筒部とクーラント供給路、及び、筒部と噴出孔が、それぞれ鈍角に交差するように緩やかな角度で連結されて、これらの内部を流れるクーラントの圧力損失を低減することができる。これにより、バイトの内部でクーラント供給圧が減圧してしまうことを防止でき、逃げ面及び切れ刃へのクーラントの供給効率をさらに高めることができる。
 また、本発明のバイトにおいて、前記筒部の外周に、環状のシール部材が嵌合することが好ましい。
 この場合、筒部の外周に、環状をなす例えばOリング等のシール部材が嵌合するので、筒部の外周上をクーラントが流れて外部に漏出することを防止できる。よって、上述した本発明の作用効果がより顕著に得られやすくなる。
 また、シール部材により、筒部が配設される工具本体の孔部等との接触抵抗が増大して、クーラント供給圧等によって該工具本体からクーラント噴出部材が容易に抜け出てしまうようなことが抑制される。つまりシール部材によって、クーラント噴出部材の抜け止め作用が得られる。
 また、本発明のバイトにおいて、前記工具本体の先端部には、前記クーラント供給路に連通する収容凹部が形成されており、前記クーラント噴出部材は、前記収容凹部に収容されることが好ましい。
 この場合、クーラント噴出部材が、収容凹部に収容されて、工具本体の先端部から大きく出っ張る(突出する)ことが抑制される。
 従って、クーラント噴出部材により上述した顕著な作用効果が得られつつも、バイトをコンパクトに構成でき、かつ、クーラント噴出部材を装着したことによって旋削加工の条件が制限されてしまうような事態も防止できる。
 本発明のバイトによれば、クーラントの漏出を防止して、クーラントを逃げ面及び切れ刃に効率よく供給でき、かつ、種々様々な切れ刃形状や切削加工の種類に対応して、クーラントを精度よく安定して供給することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る刃先交換式バイトを示す斜視図である。 図1の刃先交換式バイトの上面図である。 図1の刃先交換式バイトの側面図である。 図1の刃先交換式バイトの正面図である。 図1の刃先交換式バイトの要部を拡大して示す斜視図である。 図2のA-A断面を示す図である。 切れ刃の形状と、該切れ刃形状に対応する噴出孔の形状と、を説明する上面図である。 図7のB部を拡大して示す図である。 クーラント噴出部材を示す上面図である。 クーラント噴出部材を示す正面図である。 クーラント噴出部材を示す下面図である。 クーラント噴出部材を示す側面図である。 クーラント噴出部材を示す縦断面図である。 刃先交換式バイトの要部を拡大して示す斜視図であり、クーラント噴出部材の変形例を表している。 図14のクーラント噴出部材の要部を拡大して示す上面図である。 切れ刃の形状と、噴出孔の形状と、の組み合わせを説明する上面図である。 切れ刃の形状と、噴出孔の形状と、の組み合わせを説明する上面図である。 刃先交換式バイトの要部を拡大して示す斜視図であり、クーラント噴出部材の変形例を表している。 図18のクーラント噴出部材の要部を拡大して示す上面図である。 刃先交換式バイトの要部を拡大して示す斜視図であり、クーラント噴出部材の変形例を表している。 図20のクーラント噴出部材の要部を拡大して示す上面図である。 本発明の第2実施形態に係る刃先交換式バイトを示す正面図である。 図22の刃先交換式バイトの要部を示す縦断面図である。 図23のD部を拡大して示す図である。 クーラント噴出部材の要部の変形例を示す縦断面図である。
<第1実施形態>
 以下、本発明の第1実施形態に係るバイトである刃先交換式バイト30について、図面を参照して説明する。
 本実施形態の刃先交換式バイト30は、金属材料等からなる被削材に旋削加工(切削加工)を施すものである。
〔刃先交換式バイトの概略構成〕
 図1~図6に示されるように、刃先交換式バイト30は、超硬合金等の硬質材料からなる切削インサート1と、鋼材等からなり切削インサート1が着脱可能に装着される工具本体31と、を備えている。
 工具本体31は、軸状をなしており、切削インサート1は、板状をなしていて工具本体31の先端部に配置される。また、切削インサート1には、すくい面7と、逃げ面8と、すくい面7と逃げ面8の交差稜線をなす切れ刃5と、が形成されている。
 特に図示していないが、本実施形態の刃先交換式バイト30により旋削加工する被削材は、例えば円盤状や柱状、軸状等をなしている。そして、被削材をその中心軸線回りの被削材回転方向に回転させつつ、刃先交換式バイト30は、工具本体31の先端から突出する切削インサート1の切れ刃5により、被削材の周面(外周面、内周面)に周面加工を施したり、被削材の中心軸線方向を向く端面に端面加工を施す。
〔工具本体〕
 本実施形態の工具本体31は、その軸線Oに垂直な断面が矩形状をなしていて、角棒状に形成されている。工具本体31は、軸線O方向の両端部のうち、先端部が、加工時に被削材の加工面に接近配置され、基端部が、不図示の工作機械に着脱可能に取り付けられる。
 工具本体31は、該工具本体31の先端部に形成されて切削インサート1が装着される凹状のインサート取付座32と、インサート取付座32に切削インサート1を着脱可能にクランプ(固定)するためのクランプ駒33及びクランプねじ34を含むクランプ機構と、該工具本体31の内部に形成されたクーラント供給路36(図6を参照)と、該工具本体31の先端部に着脱可能に設けられるクーラント噴出部材37と、該工具本体31の先端部に形成されてクーラント供給路36に連通するとともに、クーラント噴出部材37を収容可能な収容凹部38と、を有している。
〔本明細書で用いる向きの定義〕
 ここで、本明細書では、刃先交換式バイト30の工具本体31の軸線O方向のうち、被削材の加工面に向かう方向(切削インサート1が配置される端部へ向かう方向)を先端側といい、被削材の加工面とは反対側へ向かう方向を基端側という。
 また、工具本体31の軸線Oに垂直な仮想平面に平行な方向のうち、切削インサート1のすくい面7が向く方向を上方といい、すくい面7とは反対側を向く方向を下方といい、上方及び下方(上下方向)に直交する方向を側方という。
 ただし、特に図示していないが、旋削加工時においては、刃先交換式バイト30の工具本体31は、インサート取付座32に配設された切削インサート1のすくい面7が、鉛直方向の下方を向くように、工作機械に装着される。
 また図6において、切削インサート1のインサート軸線Cが延在する方向をインサート軸線C方向といい、インサート軸線Cに直交する方向をインサート径方向といい、インサート軸線C回りに周回する方向をインサート周方向という。
 本実施形態では、インサート軸線Cは、工具本体31の上下方向(図6における上下方向)に対して傾斜して延びている。
〔インサート取付座〕
 インサート取付座32は、切削インサート1の形状に対応して切り欠かれるように形成された凹状をなしており、本実施形態では、切削インサート1が略菱形の矩形板状に形成されているのに対応して、インサート取付座32は、工具本体31の先端部において軸線O方向の先端側、上方及び側方へ向けて開口する略菱形の矩形穴状をなしている。
 図6において、インサート取付座32は、該インサート取付座32に装着される切削インサート1の着座面(切削インサート1の表裏面3のうち裏面)に略平行に配置される底壁39と、この底壁39上に着脱可能に配設されるとともに、該底壁39と切削インサート1との間に介装されるシート部材35と、切削インサート1の外周面4に当接させられる一対の側壁(図6においては不図示)と、を有している。
 インサート取付座32の底壁39は、略菱形の矩形面状をなしており、シート部材35は、略菱形の矩形板状をなしている。シート部材35における表裏面のうち、底壁39とは反対側を向く表面は、切削インサート1の着座面が着座する取付面とされている。
 図示の例では、シート部材35が、皿ねじにより底壁39に螺着されている。また、シート部材35の外周面のうち、下方部分が、下方へ向かうに従い漸次インサート径方向の内側へ向かうように傾斜している。シート部材35は、例えば超硬合金等の硬質材料により形成される。
 インサート取付座32の一対の側壁は、略長方形の矩形面状をそれぞれなしている。一対の側壁は、互いの間に凹となる鋭角を形成するように交差しているとともに、底壁39に対しては凹となる直角を形成するように交差して、該底壁39から立ち上がっている。
 なお、図6に示される例では、一対の側壁同士の交差部分に、切削インサート1及びシート部材35の鋭角の角部を収容するように、インサート軸線C方向に延びる溝状のぬすみ部40が形成されている。
〔クランプ機構〕
 クランプ駒33及びクランプねじ34を含むクランプ機構は、切削インサート1をインサート取付座32のシート部材35に向けて押圧し、かつ切削インサート1をインサート取付座32の一対の側壁に向けて(工具本体31の内側へ向けて)引き込むことで、インサート取付座32に対する切削インサート1の移動を規制して、該切削インサート1をクランプ(固定)する。
〔クーラント供給路〕
 クーラント供給路36は、工具本体31の内部に形成されたクーラント(油性又は水溶性の切削剤)の流路である。図6に示される例では、クーラント供給路36が上下方向に延びており、工具本体31の下面に開口している。また、クーラント供給路36の上端部は、該上端部以外の部位よりも小径に形成されている。
 クーラント供給路36には、刃先交換式バイト30の外部に設けられた不図示のクーラント供給手段が接続される。
〔収容凹部〕
 収容凹部38は、クーラント噴出部材37の形状に対応して切り欠かれるように形成された凹状をなしている。収容凹部38は、クーラント供給路36に接続する孔部41と、孔部41におけるクーラント供給路36とは反対側に接続する切り欠き部42と、を備えている。孔部41は、後述するクーラント噴出部材37の筒部43に対応する形状とされており、切り欠き部42は、クーラント噴出部材37の噴出部44に対応する形状とされている。
 本実施形態の例では、孔部41は円孔であり、その延在方向に垂直な断面が円形状をなしている。孔部41は、クーラント供給路36の上端部に接続しており、該クーラント供給路36との接続部分から工具本体31の先端側及び側方のうち少なくともいずれかに向かうに従い(本実施形態では先端側及び側方に向かうに従い)、漸次インサート軸線C方向の切れ刃5側(つまり、インサート軸線C方向に沿う着座面からすくい面7側)へ向かって傾斜して延びている。
 図6に示される例では、孔部41のうち、切り欠き部42に接続する部分が、クーラント供給路36に接続する部分よりも大径となっている。
 切り欠き部42は、工具本体31の先端部において軸線O方向の先端側、側方及びインサート取付座32の底壁39に開口する切り欠き状をなしている。特に図示していないが、切り欠き部42が底壁39に開口する部分の形状は、L字状をなしている。
〔クーラント噴出部材〕
 図5及び図6において、クーラント噴出部材37は、収容凹部38に収容されるように工具本体31の先端部に配設される。本実施形態では、クーラント噴出部材37が、工具本体31の先端部に取付ねじ45により着脱可能に固定されている。
 また、クーラント噴出部材37は、切削インサート1の逃げ面8に対して、該逃げ面8に平行な方向のうち、切れ刃5とは反対側に隣り合うように配設される。具体的に、クーラント噴出部材37は、インサート取付座32の下方に隣接する収容凹部38に装着されており、切削インサート1の逃げ面8に対して、インサート軸線C方向の切れ刃5とは反対側(つまり下方であり、インサート軸線C方向に沿うすくい面7から着座面側)に隣り合うように配設されている。
 図6、図9~図13に示されるように、クーラント噴出部材37は、収容凹部38の孔部41に挿入される筒部43と、収容凹部38の切り欠き部42に配設される噴出部44と、を備えている。
 そして、噴出部44には、筒部43の内部を通してクーラント供給路36に連通し、切削インサート1の逃げ面8及び切れ刃5に向けて開口する噴出孔46が形成されている。また、クーラント噴出部材37の噴出孔46と、切れ刃5との間に、逃げ面8が位置しており、噴出孔46は、逃げ面8に隣り合うように配設される。
 本実施形態の例では、筒部43は円筒である。
 図6に示されるインサート軸線C方向に沿う縦断面視で、筒部43は、クーラント供給路36との連結部分から工具本体31の先端側及び側方のうち少なくともいずれかに向かうに従い(本実施形態では先端側及び側方に向かうに従い)、漸次噴出孔46から切れ刃5側へ向かって(つまりインサート軸線C方向に沿う着座面からすくい面7側へ向かって、工具本体31の上方へ向かって)、傾斜して延びている。
 筒部43の内周面のうち、クーラント供給路36に接続する端部は、クーラント供給路36へ向かうに従い漸次大径となるテーパ面状をなしている。
 また、筒部43の外周には、環状のシール部材47が嵌合している。図示の例では、筒部43の外周面に設けられた溝48内に、シール部材47として、樹脂材料等からなるOリングが配設されている。また、シール部材47は、収容凹部38の孔部41の内周面に密着している。
 図9~図13において、噴出部44は、その横断面がL字状(又はV字状)とされた板状をなしている。噴出部44の上面には、噴出孔46が開口している。図6において、噴出孔46は、インサート軸線C方向に沿うように延びて形成されている。
 図9において、本実施形態の噴出孔46の開口形状は、噴出部44のL字状をなす上面の形状と同様に、L字状をなしている。
 詳しくは、図7及び図8に示されるように、噴出孔46の開口形状は、切削インサート1の切れ刃5形状に対応して設定されている。具体的に、これらの図7及び図8は、切削インサート1及び噴出孔46をインサート軸線C方向から見た上面視を表しており、この上面視において、切削インサート1の切れ刃5は、噴出孔46上(噴出孔46内)に配置されている。なお、切れ刃5の詳しい形状については、切削インサート1の説明にて後述する。
 また、図2に示されるように、工具本体31を上下方向から見た上面視においては、噴出部44は、切削インサート1の切れ刃5よりも工具本体31の内側(軸線O方向の基端側かつ側方の内側)に後退して配置される。
 図6、図9及び図13に示されるように、本実施形態では、噴出孔46の横断面形状が、インサート軸線C方向に沿って一定の略L字状とされている。ただし、これに限定されるものではなく、噴出孔46は、少なくともその逃げ面8及び切れ刃5に向けた開口部分の形状が、切れ刃5形状に対応して設定されていればよい。
 また、噴出孔46のうち、噴出部44の上面への開口部分、及び、下端に位置する筒部43内への連通部分以外の部位は、周囲が壁部により囲まれており、閉塞されている。つまり、噴出孔46は、噴出部44内に設けられたクーラントの流路であるとともに、その上下端部以外の部位が壁部により密閉された室となっている。
 また、図10及び図12に示されるように、噴出部44の側方の両端部には、取付ねじ45が係止される切り欠き凹部49が形成されている。
〔切削インサート〕
 図5~図7に示されるように、切削インサート1は、板状をなすインサート本体2と、インサート本体2の表裏面(表面及び裏面)3、及びこれら表裏面3の周縁同士をインサート軸線C方向に沿うように接続する外周面4と、表裏面3と外周面4との交差稜線部に形成された切れ刃5と、インサート本体2をインサート軸線C方向に貫通して形成され、表裏面3に開口するとともにクランプ駒33(クランプ機構)に係止される取付孔6と、を備えている。
 本実施形態では、切削インサート1のインサート本体2は、略菱形の矩形板状をなしており、表裏面3は略菱形の矩形面状をそれぞれなしており、外周面4はインサート周方向に並ぶ4つの矩形面を有している。
 具体的には、図5及び図7において、インサート本体2の表裏面3における外周端縁の各コーナ部は凸曲線状をなしており、これら各コーナ部のうち、菱形状をなす表裏面3の一対の鋭角の角部に位置するコーナ部及びその近傍が、切れ刃5とされている。また、表裏面3の各中央部に(インサート軸線Cに同軸に)、取付孔6が開口している。
 また、インサート本体2の外周面4において、インサート周方向に隣り合う前記矩形面同士の間の部分は、インサート軸線Cに垂直な断面が凸曲線状とされた凸曲面状(図示の例では円筒体の外周面の一部)をなすように形成されている。
 図5~図7に示されるように、この切削インサート1がインサート取付座32に装着された状態で、インサート本体2の表裏面3のうち、該インサート取付座32の底壁39とは反対側を向く表面3において、少なくとも切れ刃5に隣接する領域を含む部位が、すくい面7とされる。またインサート本体2の表裏面3のうち、この切削インサート1がインサート取付座32に装着された状態で、該インサート取付座32の底壁39側を向く裏面3(シート部材35に当接する面)は、着座面とされる。
 またインサート本体2の外周面4のうち、少なくとも切れ刃5に隣接する領域を含む部位が、逃げ面8とされる。
 本実施形態の切削インサート1は、インサート本体2の逃げ面8(外周面4)がインサート軸線Cに平行となるように形成された、所謂ネガティブインサートであるが、これに限定されるものではない。すなわち切削インサート1は、逃げ面8が切れ刃5からインサート軸線C方向に離間するに従い漸次インサート径方向の内側へ向けて傾斜する、所謂ポジティブインサートであってもよい。
 また本実施形態の切削インサート1は、表裏反転対称形状の両面インサートであるが、これに限定されるものではない。すなわち切削インサート1は、非表裏反転対称形状(つまり表裏反転対称形状ではない)片面インサートや両面インサートであってもよい。
〔切れ刃〕
 切削インサート1の切れ刃5は、すくい面7と逃げ面8との交差稜線部に形成されている。図5、図7及び図8に示されるように、切れ刃5は、表裏面3のコーナ部(すくい面7のコーナ部)に位置するコーナ刃9と、コーナ刃9の両端に接続して直線状に延びる一対の直線刃10、11と、を有している。つまり切れ刃5は、コーナ刃9と、このコーナ刃9をインサート周方向から挟むように該コーナ刃9に連続する一対の直線刃10、11と、を備えており、コーナ刃9は、切れ刃5全長における中間部分(一対の直線刃10、11同士の間)に配置されている。
 コーナ刃9は、凸曲線状をなしており、本実施形態に示される例では凸円弧状をなしている。コーナ刃9のうち、旋削加工時において工具送り方向の前方に位置する部位(コーナ刃9において直線刃10側に位置する部位)及び直線刃10は、被削材の加工面に切り込んでいく。また、コーナ刃9のうち、工具送り方向の後方に位置する部位(コーナ刃9において直線刃11側に位置する部位)は、被削材の加工面を仕上げ加工する。なお、コーナ刃9の工具送り方向の後方に連なる直線刃11を用いて被削材の加工面を仕上げ加工してもよい。また、切れ刃5の直線刃11側から被削材の加工面に切り込んでもよい。
 直線刃10、11は、円弧状をなすコーナ刃9の両端に接する接線方向に延びているとともに、該コーナ刃9に滑らかに連なっている。また、一対の直線刃10、11同士の間に形成される角度(直線刃10、11の仮想延長線同士の交差角)は、本実施形態では90°よりも小さい鋭角とされており、例えば80°程度である。
 また、本実施形態の切削インサート1は、一対の直線刃10、11同士の間に形成される角の二等分線(不図示)を対称軸とした線対称形状(鏡像対称)となっている。従って切れ刃5についても、前記角の二等分線を対称軸とした線対称形状とされており、直線刃10、11同士は、互いに同一形状、かつ同一の刃長とされている。ただしこれに限定されるものではなく、切れ刃5は前記角の二等分線を対称軸とした線対称形状に形成されていなくてもよい(つまり非線対称形状であってもよい)。また直線刃10、11同士は、互いに異なる形状や刃長とされていてもよい。
 なお、切削インサート1における少なくとも切れ刃5近傍(切れ刃5、すくい面7及び逃げ面8)には、CVDコーティング膜等の硬質膜が被覆されていることが好ましい。
 そして、図8に示されるインサート軸線C方向から見た上面図において、クーラント噴出部材37の噴出孔46は、L字状をなしているとともに、切れ刃5のコーナ刃9及び直線刃10、11に対応する領域(切れ刃5のコーナ刃9及び直線刃10、11の直下)に配置されている。
 またこの上面図で、L字状をなす噴出孔46の幅中心を通るL字状の仮想線Vは、切れ刃5のコーナ刃9及び直線刃10、11との間の距離が略一定(所定範囲内の距離)となるように配置されている。つまり、図8の上面図で、噴出孔46の幅中心をなす仮想線Vは、切れ刃5の刃長方向に沿うように延びている。
 なお、本実施形態では図8に示される上面視において、仮想線Vが、切れ刃5よりもインサート径方向の内側に配置されている。また、仮想線Vは、切れ刃5のうちコーナ刃9に対応する部分(具体的には、コーナ刃9の刃長方向の中央部)において、該切れ刃5に対して最も接近している。
〔本実施形態による作用効果〕
 以上説明した本実施形態の刃先交換式バイト30によれば、工具本体31の先端部に、クーラント噴出部材37が配設されており、クーラント供給路36を流れるクーラントが、該クーラント噴出部材37の筒部43及び噴出部44の噴出孔46を通して、切削インサート1の逃げ面8及び切れ刃5に向けて噴出させられる。
 このように、クーラント噴出部材37の噴出孔46とクーラント供給路36とが、筒部43を介して連通しているので、クーラントが、噴出孔46以外の部位から意図しない向きに漏出することが防止される。
 詳しくは、クーラント噴出部材37の筒部43は、該筒部43の周壁によって内部を流れるクーラントを囲うので、この周壁から外部へのクーラントの漏出が防止される。また、クーラント噴出部材37の噴出孔46は、例えば上述した特許文献1(特開平10-76404号公報)に示される従来の刃先交換式バイトにおける板状部材の凹所等の切り欠きとは異なり、例えばL字状の「孔」であり、環状の開口周縁を有している。このような環状の開口周縁が形成されていることで、当該噴出孔46以外の部位からのクーラントの漏出が防止される。
 つまり、クーラント噴出部材37は、該クーラント噴出部材37におけるクーラント供給路36との連結部分から噴出孔46までの領域が、密閉状の流路(室)で形成されているので、クーラントの意図しない漏出を効果的に防止できるのである。
 従って、本実施形態によれば、クーラントの供給量を増大させることなく十分な量のクーラントを、逃げ面8及び切れ刃5に効率よく供給することができる。
 また、クーラント噴出部材37は、工具本体31の先端部に着脱可能に設けられているので、下記の顕著な作用効果を奏する。
 すなわち、本実施形態のように、工具本体31の先端部に、切れ刃5を有する切削インサート1が着脱可能に装着される場合(刃先交換式バイト30の場合)において、複数種類の切削インサート1の種々様々な切れ刃5形状や切削加工の種類(以下、切れ刃5形状等と省略)に対応して、互いに異なる噴出孔46の形状・配置・大きさ等とされた複数種類のクーラント噴出部材37を用意しておくことが可能である。そして、これらクーラント噴出部材37の中から、所定の切れ刃5形状に適した所定のクーラント噴出部材37を選択して、工具本体31に装着することができる。
 ここで、切削インサート1の切れ刃5形状と、該切れ刃5形状に対応する噴出孔46形状のバリエーションについて、本実施形態の変形例を挙げて説明する。
 図14及び図15に示される変形例では、インサート軸線C方向から見た上面視で、切削インサート1の切れ刃5が円弧状をなしている。具体的にこの変形例では、前述の実施形態で説明した切れ刃5に比べて、すくい面7のコーナ部のノーズR(つまりコーナ刃9の曲率半径)が大きくなっている。
 またこれに対応して、噴出孔46が、上面視(横断面視)で円弧状をなしている。詳しくは、図15に示されるインサート軸線C方向から見た上面図において、クーラント噴出部材37の噴出孔46は、切れ刃5のコーナ刃9及び直線刃10、11に対応する領域(切れ刃5のコーナ刃9及び直線刃10、11の直下)に配置されている。
 またこの上面図で、円弧状をなす噴出孔46の幅中心を通る円弧状の仮想線Vは、切れ刃5のコーナ刃9及び直線刃10、11との間の距離が略一定(所定範囲内の距離)となるように配置されている。つまり、図15の上面図で、噴出孔46の幅中心をなす仮想線Vは、切れ刃5の刃長方向に沿うように延びている。
 なお、この変形例では図15に示される上面視において、仮想線Vが、コーナ刃9の刃長方向の両端部と中央部との間に位置する部分で、切れ刃5に対してそれぞれ交差している。
 そして、仮想線Vは、コーナ刃9の中央部付近では、切れ刃5よりもインサート径方向の外側に配置されており、コーナ刃9の中央部以外の部位では、切れ刃5よりもインサート径方向の内側に配置されている。
 このような変形例によっても、噴出孔46から噴出されるクーラントが、逃げ面8及び切れ刃5の刃長方向の全域にわたって高精度に効率よく供給されて、上述した本実施形態の作用効果を顕著に得ることができる。
 また、図16に示される変形例では、この上面視において、クーラント噴出部材37の噴出孔46は、切れ刃5のコーナ刃9及び直線刃10、11に対応する領域(切れ刃5のコーナ刃9及び直線刃10、11の直下)に配置されているものの、該噴出孔46の幅中心を通る仮想線Vが、切れ刃5の刃長方向に沿って延びてはいない。
 このような変形例の場合でも上述した本実施形態の作用効果を得ることはできるが、図16の上面視において、噴出孔46の仮想線Vの延在方向の中央部が、切れ刃5のコーナ刃9からインサート径方向の外側に大きく離間して配置される分だけ、逃げ面8及び切れ刃5の冷却に使用されないクーラント量が多くなって、クーラントが無駄に使用されることとなる。従って、図15で説明した変形例と比較して、効果は得られにくい。
 また、図17に示される変形例も、この上面視において、噴出孔46の幅中心を通る仮想線Vが、切れ刃5の刃長方向に沿って延びてはいない。なお、この変形例では、噴出孔46が、切れ刃5のコーナ刃9に対してインサート径方向の内側に大きく離間して配置されているため、該噴出孔46の開口部分が、シート部材35により閉塞される場合がある。
 従って、インサート軸線C方向からすくい面7を正面に見た上面視で、噴出孔46の幅中心を通る仮想線Vは、切れ刃5のコーナ刃9及び直線刃10、11に沿って延びていることが好ましい。
 また、図18及び図19に示される変形例では、図19の上面図(インサート軸線C方向から見た上面図)において、クーラント噴出部材37の噴出孔46が、I字状をなしているとともに、切れ刃5の直線刃11、及び、コーナ刃9のうち少なくとも直線刃11に隣接する部分に対応する領域(切れ刃5の直線刃11及びコーナ刃9の前記隣接する部分の直下)に配置されている。
 また、図19に示される上面図で、I字状をなす噴出孔46の幅中心を通るI字状(直線状)の仮想線Vは、切れ刃5の直線刃11との間の距離が略一定(所定範囲内の距離)となるように配置されている。つまり、図19の上面図で、噴出孔46の幅中心をなす仮想線Vは、切れ刃5の刃長方向に沿うように延びている。また仮想線Vは、直線刃11に対してインサート径方向の内側に配置される。
 なお、この変形例では図19に示される上面視において、仮想線Vが、コーナ刃9の刃長方向の端部(直線刃11側の端部)と中央部との間に位置する部分で、切れ刃5に対して交差している。
 図18及び図19の変形例によれば、噴出孔46から噴出されるクーラントが、逃げ面8及び切れ刃5のうち直線刃11及びコーナ刃9の直線刃11側に位置する部分に対して、高精度に効率よく供給されて、上述した本実施形態の作用効果を奏する。
 また、図20及び図21に示される変形例では、図21の上面図(インサート軸線C方向から見た上面図)において、クーラント噴出部材37の噴出孔46が、I字状をなしているとともに、切れ刃5の直線刃10、及び、コーナ刃9のうち少なくとも直線刃10に隣接する部分に対応する領域(切れ刃5の直線刃10及びコーナ刃9の前記隣接する部分の直下)に配置されている。
 また、図21に示される上面図で、I字状をなす噴出孔46の幅中心を通るI字状(直線状)の仮想線Vは、切れ刃5の直線刃10との間の距離が略一定(所定範囲内の距離)となるように配置されている。つまり、図21の上面図で、噴出孔46の幅中心をなす仮想線Vは、切れ刃5の刃長方向に沿うように延びている。また仮想線Vは、直線刃10に対してインサート径方向の内側に配置される。
 なお、この変形例では図21に示される上面視において、仮想線Vが、コーナ刃9の刃長方向の端部(直線刃10側の端部)と中央部との間に位置する部分で、切れ刃5に対して交差している。
 図20及び図21の変形例によれば、噴出孔46から噴出されるクーラントが、逃げ面8及び切れ刃5のうち直線刃10及びコーナ刃9の直線刃10側に位置する部分に対して、高精度に効率よく供給されて、上述した本実施形態の作用効果を奏する。
 このように本実施形態によれば、種々様々な切れ刃5形状等に対して、最適の噴出孔46形状を有するクーラント噴出部材37を用いることが可能になる。
 従って、切れ刃5形状等に係わらず、逃げ面8及び切れ刃5に向けてクーラントを精度よく安定して供給することができる。これにより、切れ刃5近傍の冷却効率を高めることができる。よって、切削精度の向上、切削加工の高効率化、工具寿命の延長(長寿命化)等の効果を期待することができる。
 また本実施形態では、クーラント噴出部材37の噴出孔46と切れ刃5との間に、逃げ面8が位置しており、噴出孔46は、逃げ面8に隣り合うように配設されている。つまり、クーラント噴出部材37の噴出孔46が、工具本体31の先端部において逃げ面8の下方(インサート軸線C方向に沿うすくい面7から着座面へ向かう方向)に隣り合うように配置される(接近配置される)ので、該クーラント噴出部材37の噴出孔46と、逃げ面8及び切れ刃5と、の距離を小さく抑えることができる。
 これにより、上述したクーラントを逃げ面8及び切れ刃5に向けて精度よく供給することができる、という効果が、より顕著なものとなる。
 また本実施形態では、図6に示されるインサート軸線C方向に沿う縦断面視において、筒部43が、クーラント供給路36との連結部分から工具本体31の先端側及び側方のうち少なくともいずれかに向かうに従い、漸次噴出孔46から切れ刃5側(つまり工具本体31の上方)へ向かって傾斜して延びているので、下記の作用効果を奏する。
 すなわち上記構成によれば、筒部43は傾斜して延びており、筒部43とクーラント供給路36、及び、筒部43と噴出孔46が、それぞれ鈍角に交差するように緩やかな角度で連結されて、これらの内部を流れるクーラントの圧力損失を低減することができる。これにより、刃先交換式バイト30の内部でクーラント供給圧が減圧してしまうことを防止でき、逃げ面8及び切れ刃5へのクーラントの供給効率をさらに高めることができる。
 また本実施形態では、筒部43の外周に、環状をなすOリング等のシール部材47が嵌合するので、筒部43の外周上をクーラントが流れて工具先端側や側方等の外部に漏出することを防止できる。よって、上述した本実施形態の作用効果がより顕著に得られやすくなる。
 また、シール部材47により、筒部43が配設される工具本体31の孔部41との接触抵抗が増大して、クーラント供給圧等によって該工具本体31からクーラント噴出部材37が容易に抜け出てしまうようなことが抑制される。つまりシール部材47によって、クーラント噴出部材37の抜け止め作用を得ることができ、この作用が十分に得られる場合には、取付ねじ45を設けなくてもよい。
 また本実施形態では、工具本体31の先端部に、クーラント供給路36に連通する収容凹部38が形成されており、クーラント噴出部材37が、この収容凹部38に収容されるので、下記の作用効果を奏する。
 すなわち上記構成によれば、クーラント噴出部材37が、収容凹部38に収容されて、工具本体31の先端部から大きく出っ張る(突出する)ことが抑制される。
 従って、クーラント噴出部材37により上述した顕著な作用効果が得られつつも、刃先交換式バイト30をコンパクトに構成でき、かつ、クーラント噴出部材37を装着したことによって旋削加工の条件が制限されてしまうような事態も防止できる。
<第2実施形態>
 次に、本発明の第2実施形態に係る刃先交換式バイト60について、図22~図25を参照して説明する。
 なお、前述の実施形態(第1実施形態)と同じ構成要素については詳細な説明を省略し、主として異なる点についてのみ、下記に説明する。
 図22に示されるように、本実施形態の刃先交換式バイト60は、第1実施形態で説明したクーラント噴出部材37の代わりに、切り欠き凹部49が形成されていないクーラント噴出部材61を用いている。また、この刃先交換式バイト60は、取付ねじ45を有していない。
 本実施形態の刃先交換式バイト60は、取付ねじ45を用いることなく、収容凹部38からクーラント噴出部材61が離脱することを防止することが可能な、離脱規制構造(抜け出し防止構造)を備えている。
〔離脱規制構造〕
 離脱規制構造について、説明する。
 図23及び図24に示されるように、この刃先交換式バイト60は、クーラント噴出部材61の噴出部44の上面におけるインサート径方向の内端が、シート部材35の外周面のうちインサート径方向の外側を向く面からインサート径方向の内側へ向けて後退する後退量(オーバーハング量)X、並びに、噴出部44の上面と、シート部材35の下面とのインサート軸線C方向の隙間Yを、所定範囲にそれぞれ設定することにより、クーラント噴出部材61が収容凹部38から離脱することを規制可能に構成されている。
 具体的に、例えば上記オーバーハング量Xは、0mmを超える値であり、上記隙間Yは、0~0.2mmであることが好ましい。つまり、離脱規制構造は、オーバーハング量Xと隙間Yを所定範囲に設定することにより、クーラント噴出部材61が、収容凹部38から抜け出ることを規制する。
 詳しくは、オーバーハング量Xと隙間Yが所定範囲に設定されると、クーラント噴出部材61の筒部43が、その中心軸線に沿って孔部41からインサート径方向の外側へ向けて移動したときに、噴出部44の上面が、シート部材35の下面に当接するようになっている。これにより、収容凹部38に対してクーラント噴出部材61が、それ以上に前記筒部43の中心軸線方向に沿うインサート径方向の外側へ向けて移動すること(つまり抜け出し)が規制される。
 このような離脱規制構造の機能を得るには、次のようにクーラント噴出部材61を収容凹部38に取り付ければよい。
 まず、旋削加工前において、切削インサート1及びシート部材35をインサート取付座32から取り外した状態として、クーラント噴出部材61の筒部43を、収容凹部38の孔部41に挿入しつつ、クーラント噴出部材61を収容凹部38に装着する。
 クーラント噴出部材61を収容凹部38に装着したら、切削インサート1及びシート部材35を、インサート取付座32に取り付ける。
 旋削加工時においては、クーラント供給路36を通して、クーラントがクーラント噴出部材61内に流通させられる。このとき、クーラント供給圧により、図24に白抜き矢印で示される向き(筒部43の中心軸線に沿う方向のうち、インサート径方向の外側へ向かう向き)の力が、クーラント噴出部材61に作用する。これにより、クーラント噴出部材61は、収容凹部38に対して、白抜き矢印で示される向きに移動しようとする。
 この際、オーバーハング量Xと隙間Yが上述のように設定されているため、クーラント噴出部材61の噴出部44の上面が、シート部材35の下面に当接する。これにより、収容凹部38に対するクーラント噴出部材61のそれ以上の抜け出しが防止される。
〔本実施形態による作用効果〕
 本実施形態の刃先交換式バイト60によれば、前述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
 さらに、取付ねじ45が不要であるので、部品点数を削減することができる。また、クーラント噴出部材61の形状を簡素化することができる。
 なお、本実施形態の刃先交換式バイト60において、図25に示されるように、シート部材35の下面に、クーラント噴出部材61の噴出部44の上面を収容可能なシート凹部62を形成してもよい。
 この場合、噴出孔46から、逃げ面8及び切れ刃5までの距離をさらに小さく抑えることができ、上述した作用効果がより顕著なものとなる。
〔本発明に含まれるその他の構成〕
 なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
 例えば、前述の実施形態では、切削インサート1が略菱形の矩形板状に形成されているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、切削インサート1は、上記矩形板状以外の多角形板状であってもよい。
 また、前述の実施形態では、切削インサート1は、超硬合金等の硬質材料からなり、その外面のうち少なくとも切れ刃5近傍(切れ刃5、すくい面7及び逃げ面8)がCVDコーティング膜等の硬質膜で被覆されているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち切削インサート1は、例えば、超硬合金製の台金(基体)のコーナ部に形成された凹部に、PCD(多結晶ダイヤモンド)焼結体やcBN(立方晶窒化硼素)焼結体のような超高硬度焼結体からなる切れ刃チップがろう付け等により一体に形成されたものであってもよい。この場合、切削インサート1の切れ刃5、すくい面7及び逃げ面8は、切れ刃チップに形成される。
 また、前述の実施形態では、切削インサート1の裏面3とインサート取付座32の底壁39との間に、シート部材35が介装されることとしたが、シート部材35は設けられなくてもよい。この場合、切削インサート1の裏面3が、インサート取付座32の底壁39に直接着座される。また第2実施形態においては、噴出部44の上面が、シート部材35の下面の代わりに、切削インサート1の裏面3に対して当接させられることになる。
 また、前述の実施形態では、バイトとして、刃先交換式バイト30、60を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。すなわち本発明は、例えば、ろう付けバイト等の刃先交換式タイプではないバイトにも、適用可能である。
 その他、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例及びなお書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
 5 切れ刃
 7 すくい面
 8 逃げ面
 30、60 刃先交換式バイト
 31 工具本体
 36 クーラント供給路
 37、61 クーラント噴出部材
 38 収容凹部
 43 筒部
 46 噴出孔
 47 シール部材 

Claims (5)

  1.  軸状をなす工具本体の先端部に、すくい面と、逃げ面と、前記すくい面と前記逃げ面の交差稜線をなす切れ刃と、が配置されたバイトであって、
     前記工具本体の内部には、クーラント供給路が形成され、
     前記工具本体の先端部には、クーラント噴出部材が着脱可能に設けられ、
     前記クーラント噴出部材は、
     筒部と、
     前記筒部の内部を通して前記クーラント供給路に連通し、前記逃げ面及び前記切れ刃に向けて開口する噴出孔と、を備えることを特徴とするバイト。
  2.  請求項1に記載のバイトであって、
     前記クーラント噴出部材の前記噴出孔と前記切れ刃との間に、前記逃げ面が位置しており、
     前記噴出孔は、前記逃げ面に隣り合うように配設されることを特徴とするバイト。
  3.  請求項2に記載のバイトであって、
     前記筒部は、前記クーラント供給路との連結部分から前記工具本体の先端側及び側方のうち少なくともいずれかに向かうに従い、漸次前記噴出孔から前記切れ刃側へ向かって傾斜して延びていることを特徴とするバイト。
  4.  請求項1~3のいずれか一項に記載のバイトであって、
     前記筒部の外周に、環状のシール部材が嵌合することを特徴とするバイト。
  5.  請求項1~4のいずれか一項に記載のバイトであって、
     前記工具本体の先端部には、前記クーラント供給路に連通する収容凹部が形成されており、
     前記クーラント噴出部材は、前記収容凹部に収容されることを特徴とするバイト。 
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