JP2003266208A - バイト用ホルダー及びバイト - Google Patents

バイト用ホルダー及びバイト

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JP2003266208A
JP2003266208A JP2002070923A JP2002070923A JP2003266208A JP 2003266208 A JP2003266208 A JP 2003266208A JP 2002070923 A JP2002070923 A JP 2002070923A JP 2002070923 A JP2002070923 A JP 2002070923A JP 2003266208 A JP2003266208 A JP 2003266208A
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Minoru Koide
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クーラント流路の形成に別部品を要せず、構
造の複雑化を招かないようにし、しかも、逃げ面側にお
いて切れ刃に向けてクーラントを効率的に供給できるバ
イトを提供する。 【構成】 ホルダー2のチップポケットのチップ座面1
2に、逃げ面16側に開口17を有する凹部19を設け
た。そして、この凹部19に連なるようにホルダー2内
にクーラント供給流路18を形成した。そのチップ座面
12に、シムシート3を介してスローアウェイチップ6
1をクランプしてなるバイト1。別部品を要せず、構造
の複雑化を招かず、逃げ面側において切れ刃63に向け
てクーラントを供給できる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋削に使用される
バイト用ホルダー及びバイトに関し、詳しくは、外径加
工や端面加工などに使用されるバイトのホルダー、及び
このホルダーの先端のチップポケットのチップ座面に、
スローアウェイチップなどの切れ刃チップ(以下、スロ
ーアウェイチップ又はチップともいう)をクランプして
なるバイトに関する。
【0002】
【従来の技術】切れ刃がCBN(立方晶窒化ホウ素)か
らなるスローアウェイチップによる鋳鉄材の切削におい
ては、クーラント(切削油)をその切れ刃に効率的に供
給する(浴びせかける)ことが不可欠である。こうした
クーラントを切れ刃部位に供給する手段としては、バイ
ト用ホルダー(以下、単にホルダーともいう)内にクー
ラントの流路を形成し、その流路にクーラントを送りこ
んで、ホルダー又はバイトの先端に設けた噴出口から切
れ刃に供給するようにしたものなど、各種の技術が提案
されている。
【0003】ところで、クーラントの切れ刃への供給
は、そのすくい面側と逃げ面側の双方から行うのが望ま
しい。しかし、すくい面側から供給するクーラントは、
排出される切り屑に遮られるため、切れ刃に効率的に供
給することは困難である。一方、切れ刃チップの寿命
は、通常、逃げ面摩耗を基準として判断される。また、
旋削において仕上げ面粗度(精度)に影響するのは、す
くい面より逃げ面の摩耗である。したがって、逃げ面側
から切れ刃にクーラントを供給することが効果的であ
る。特開平10−76404号公報には、そのような技
術の一例が開示されている。このものは、ホルダー(バ
イト本体)の先端に連通する油穴(クーラントの流路)
をもつバイトにおいて、そのホルダーの先端部の逃げ面
側からクーラント(切削油)が噴出されるようにしたも
のである。このものは、ホルダーの先端部の逃げ面側
に、油路を作り出すための凹所を形成した板状部材を取
付け、その油路の出口が切削油の噴出口をなすように
し、ここから噴出される切削油が切れ刃の逃げ面側に供
給される構成とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報記載の技術
は、ホルダーの先端の逃げ面側から切れ刃に向けてクー
ラントを供給できるが、板状部材という特別の部品が必
要となる。また、その取付けを要するなどより、構造が
複雑化する。このため、バイトの製造コストが増大する
といった問題があった。加えて、このようなバイトにお
いては、逃げ面側における噴出口から切れ刃までの距離
が大きくなるため、クーラントの切れ刃への供給効率が
悪いといった問題があった。
【0005】本発明は、こうした問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的は、切れ刃チップをホルダーのチッ
プ座面にクランプするバイトにおいて、クーラントの供
給のための流路の形成に特別の部品を要せず、構造の複
雑化を招かず、しかも、逃げ面側において切れ刃に向け
てクーラントを効率的に供給できるようにすることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解消する
ために請求項1に記載の発明は、クーラント供給流路が
貫通状に形成されているバイト用ホルダーにおいて、チ
ップ座面に、逃げ面側に開口を有する凹部が設けられ、
該凹部に連なる(開口する)ように前記クーラント供給
流路が形成されていることを特徴とする。
【0007】本発明のバイト用ホルダーにおいては、上
記の構成により、そのチップ座面に、シムシートを介し
て、或いはシムシートを介することなく切れ刃チップを
クランプすることでバイトとなる。すなわち、本発明の
バイト用ホルダーによれば、特別の部品を要せず、しか
も構造の複雑化を招かず、クーラントの供給のための流
路が形成できる。そして、クーラント(切削油)は、チ
ップ座面に設けられた凹部の逃げ面側の開口から噴出す
るため、切れ刃に向けてクーラントを効率的に供給する
ことができる。なお、逃げ面側の開口は、すくい面側か
らみて、クランプされる切れ刃チップの切れ刃のうち、
切削を担う部位に対応して、その逃げ面側に形成すると
よい。なお、本明細書においてホルダーの逃げ面とは、
クランプするチップの逃げ面側に対応する位置を意味す
る。
【0008】請求項2に記載の本発明は、前記開口が複
数となるように前記凹部が形成されている請求項1記載
のバイト用ホルダーである。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2のいずれかに記載のバイト用ホルダーのチップ座面
に、シムシートを介して切れ刃チップをクランプしてな
るバイトである。
【0010】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載のバイトにおいて、前記チップ座面に接しているシム
シートの下面に、前記チップ座面の前記凹部及び前記開
口に対応して凹部及び開口が形成されている請求項3に
記載のバイトである。
【0011】請求項5に記載の本発明は、前記チップ座
面と、該チップ座面に接しているシムシートの下面の両
接触面の表面粗さが、ともにRa0.8μm以下とされ
ている請求項3又は4のいずれかに記載のバイトであ
る。ただし、この表面粗さについては、請求項6に記載
の本発明のようにするのがより好ましい。すなわち、請
求項6に記載の本発明は、前記チップ座面と、該チップ
座面に接しているシムシートの下面の両接触面の表面粗
さが、ともにRa0.4μm以下とされている請求項3
又は4のいずれかに記載のバイトである。
【0012】請求項7に記載の本発明は、前記チップ座
面と、該チップ座面に接しているシムシートの下面との
間に、クーラントが漏れ出るのを防止する液密パッキン
が介在されている請求項3〜6のいずれかに記載のバイ
トである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係るバイト用ホルダー及
びバイトの実施の形態について、図1〜図4を参照して
詳細に説明する。図中、1は本実施の形態に係るバイト
であり、ホルダー2、シムシート3、シムシート3の固
定用のサラネジ5、スローアウェイチップ6、そして、
押え金7及びクランプスクリュウ8といったスローアウ
ェイチップ6のクランプ(固定)手段とで構成されてい
る。
【0014】ホルダー(シャンク)2は、クロムモリブ
デン鋼(例えば、SCM440)からなる断面四角の棒
状をなしており、先端上面のコーナーにチップポケット
11が凹設されている(図3参照)。チップポケット1
1は図3に示したように、平面視略ひし形で、底面がチ
ップ座面12をなし、平坦(平面)に形成されている。
チップ座面12の周囲には、略垂直に2つの壁面13、
14が平面視、交差する形で立ち上がっている。この2
つの壁面13、14は、後述するように、チップ座面1
2に載置、固定されるシムシート3、及びシムシート3
の上面に載置、固定される、スローアウェイチップ6の
側面(逃げ面61)を拘束するように形成されている。
本形態ではチップ座面12の略中央に、同チップ座面1
2に略垂直にシムシート3の固定(締付け)用のサラネ
ジ5を挿通するためのネジ穴15が設けられている。な
お、チップ座面12の平面視におけるひし形の形状及び
その大きさは、その上に載置、固定されるシムシート3
及びシムシート3の上に載置、固定されるひし形のスロ
ーアウェイチップ6の平面視形状と略同じ形状、大きさ
とされている。また、ホルダー2の上面には、押え金7
にてチップ6を固定するためのクランプスクリュウ8用
のネジ穴(図示せず)が設けられている。
【0015】このようなホルダー2の軸(幹)部1内に
は、クーラント供給流路(切削油を供給するための穴)
18が形成されている。このクーラント供給流路18
は、ホルダー2の例えば後端に開口される入口18aか
らホルダー2の先端に向かい、その先端寄り部位におい
てチップ座面12側に向けて方向転換され、チップ座面
12に開口されている。ただし、本形態では、チップ座
面12における外寄りコーナー21とネジ穴15との間
に開口され、その開口がチップ座面12における出口2
0とされている。そして、チップ座面12には、ホルダ
ー2の逃げ面16側に開口17を有する凹部(凹溝)1
8が設けられている。また、出口20はこの凹部19の
底に開口されるようになっている。なお、逃げ面16側
の開口17は、チップ座面12における外寄りコーナー
21に設けられ、凹部19は、ホルダー2のチップ座面
12に開口する出口20から、その外寄りコーナー21
に向うように延びている(図3参照)。ただし、本形態
では凹部19は、開口17つまり外寄りコーナー21に
向うにしたがって浅くなるようにその底面が形成されて
いる。
【0016】一方、チップ座面12の上(面)には、平
面視、そのチップ座面12と略同形(本例ではひし
形)、同大で、一定厚さ(平板状)のシムシート3が1
枚載置されている。このシムシート3は平面視略中央
に、上面にサラもみされた貫通穴31が設けられ、この
貫通穴31にサラネジ5が挿通されて沈頭方式でネジ穴
15にねじ込まれ、チップ座面に固定されている。サラ
ネジ5の頭部上面はシムシート3上面より上に出ないよ
うに設定されている。こうして、本形態では、シムシー
ト3の下面32と、チップ座面12の凹部19とで、ク
ーラント噴出流路が構成されている。なお、クーラント
供給流路18は、流路断面が例えば直径2〜5mmの円
形とされているが、このようなクーラント供給流路18
は、例えば、チップ座面12に垂直にホルダー2を横断
(貫通)し、入口18aがホルダー2の下面23に開口
するように設けてもよいなど、自由に設定すれば良い。
【0017】本形態では、このようなシムシート3の上
面38に、スローアウェイチップ6が載置、固定されて
バイト1をなしている。固定は、スローアウェイチップ
6の側面をチップポケット11の壁面13、14に当接
させ、すくい面62に例えば押え金7の先端で押え付け
るように、詳しくは図示しないクランプスクリュウをホ
ルダー2の上面からねじ込むことで固定されている。
【0018】このように、本形態のホルダー2によれ
ば、特別の部品を要せず、しかも構造の複雑化を招か
ず、クーラントの供給のための流路を備えたバイト1と
なすことができる。そして、このバイト1にて被削材
(ワーク)Wの外周面や端面の旋削をする際において
は、ホルダー2のクーラント供給流路18の入口18a
にホースを接続して、図示しないクーラント供給装置か
らクーラントを送り込む。こうすることで、クーラント
は、チップ座面12に設けられた凹部19の逃げ面側の
開口17から噴出する。このように噴出されるクーラン
トは、従来のようにホルダー(シャンク)2の先端面の
チップ座面12より下ではなく、チップ座面12の逃げ
面16に形成された開口17から供給される。このよう
に、その開口17から供給部(切れ刃)までの距離が短
いため、切れ刃63に向けてクーラントを効率的に供給
することができる。なお、クーラント供給流路18及び
クーラント噴出流路中の矢印は、クーラントの流れ方向
を示している。
【0019】また本形態では、凹部19を開口17に向
うにしたがって浅くなるように形成したため、クーラン
トが斜め上向きに噴出される。したがって、クーラント
はその分、切れ刃63に向い易くなるようになってい
る。なお、本形態では、シムシート3を介してチップを
設けたバイトで説明したが、シムシートを介することな
く、チップ座面12に直接スローアウェイチップを載
置、固定するバイトにおいても具体化できる。当然のこ
とながら、シムシート3を介在させる場合、その数は複
数としてもよい。
【0020】さて次に別の実施の形態(請求項2の実施
の形態)のホルダーを図5及び図6に基づいて説明す
る。ただし、このホルダー42は、チップ座面12の凹
部19における逃げ面側に設けた開口17が2つとなる
ように、凹部19の開口寄り部位を平面視において分岐
した点のみが前記形態のホルダー2と相違するだけであ
るから、前記形態のホルダー2と同一部位には同一の符
号を付すに止め、相違点のみ説明する。すなわち、本形
態のホルダーは、図5及び図6に示したように、チップ
座面12における凹部19の逃げ面16寄り部位を、す
くい面側から見て(平面視)、チップ座面12の外寄り
コーナー21を挟む形で2つに分岐させて、2つの逃げ
面(前逃げ面と横逃げ面)16側にそれぞれ開口17を
設けたものである。
【0021】このようなホルダー42は、前記形態と全
く同様にして、例えばサラネジでシムシートを固定し、
その上にスローアウェイチップをセットし、これを押え
金及びクランプスクリュウでクランプすることでバイト
となる。そして、このようなバイトでは、外寄りコーナ
ー21を挟む形で設けられた2つの開口17からクーラ
ントを噴出させることができる。したがって、外周面加
工及び端面加工のように、角形チップをクランプし、そ
の切れ刃ノーズの両直線切れ刃寄り部位で切削を行う加
工形態に使用するバイトとして具体化する場合に適す
る。各加工に応じて供給が要求される切れ刃部位に確実
にクーラントを供給できるためである。なお、各開口1
7は、クーラントが平面視においてノーズ(コーナー2
1)の切削を担う位置に向って噴出されるように、それ
ぞれの開口17の位置、向きを設定すると良い。
【0022】なお、このように分岐して開口17を設け
たものでは、チップ座面の上に載置されるシムシート又
はチップの強度が向上ないし安定する。三角、四角形な
どの多角形のチップのように、ノーズ(コーナー)のあ
るスローアウェイチップは、そのノーズに切削時の力が
集中的にかかる。このため、図3の凹部19のようにそ
のノーズに対応する平面的位置に開口17を設けた場合
には、シムシート3の先端部分が開口17の存在により
浮いた形になる。このため、このようなチップ座面にシ
ムシート又はチップを載置、固定した場合には、切れ刃
の強度が低下するのに対し、分岐して開口を設けたもの
ではそのように浮いた構造とならないから、切れ刃強度
が向上ないし安定する。ノーズのある角形チップをクラ
ンプするホルダーでは、すくい面側からみて、そのノー
ズに向ってクーラントが噴出される部位に形成するのが
好ましいが、クーラントの供給効率上からは好ましい
が、切れ刃強度のためには、本形態の様に開口がノーズ
を挟んで存在するように凹部を形成するとよい。
【0023】図7は、請求項4のバイトに係る実施の形
態を示したものである。ただしこのバイト71は、図1
に示したバイトと、ホルダー2については同じであり、
シムシート30のみが異なるだけであるため、図1の実
施の形態と同一部位には同一の符号を付すに止め、相違
点のみ説明する。すなわち、本形態のバイト71は、図
7、8に示したように、チップ座面12に接するシムシ
ート30の下面32に、チップ座面12の凹部19に対
応して凹部(凹状の溝)33及び開口37を形成した点
のみが、図1の実施の形態と相違する。つまり、本形態
では、チップ座面12の凹部19及びその開口17と、
シムシート30の下面32の凹部33及びその開口37
とでクーラント噴出流路を形成したものである。
【0024】このような本形態では、シムシート30の
下面32にも、凹部33及び開口37を設けた分、チッ
プ座面12の凹部19及びその開口17を浅くできる。
そして、クーラントの噴出口をなす両開口17、37か
ら切れ刃63までの距離を小さくできるため、クーラン
トのより効率的な供給が可能となる。
【0025】また図示はしないが、図5に示したよう
に、開口17が2つとなる場合には、その開口を含む凹
部19に対応させて、チップ座面12に接するシムシー
トの下面に凹部(凹状の溝)を形成すればよい。すなわ
ち、シムシートの下面に、チップ座面に設けたのと同様
の平面形状をなす凹部を設ければよい。
【0026】なお、チップ座面12と、これに接してい
るシムシート3、30の下面32、つまりその両方の接
触面は、平坦(平面)で高い仕上げ面粗度、好ましくは
表面粗さ、Ra0.8μm以下で加工しておくのが好ま
しい。というのは、このような表面粗さにしておけば、
サラネジ5のネジ込み、或いはチップのクランプ力によ
り、両面12、32間の密着が図られるため、開口17
(17、37)以外からのクーラントの漏出の防止が略
確実に図られるためである。ただし、この表面粗さにつ
いては、より好ましくはRa0.4μm以下である。
【0027】ただし要すれば、チップ座面12と、これ
に接しているシムシート3、30の下面32との間に、
クーラントが漏れ出るのを防止するため、図9、10に
示したような平面形状の液密パッキン81、82を介在
させておいてもよい。図中、84はサラねじを通す穴で
ある。図9の液密パッキン81は、図1に示したホルダ
ーのチップ座面と同じ平面形状とした一定厚さのもの
(板状パッキン)であり、この液密パッキン81を図2
に示したバイトにおいて介在させた場合には図11に示
したようになる。ただし、83は、凹部19に対応する
切り欠きであるが、この切り欠き83を設けず、サラね
じを通す穴84だけ設けてもよい。
【0028】また、図10の液密パッキン82は、図
5、6に示したホルダーのチップ座面に対応する平面形
状において開口17に対応する部位のみ切り欠き83を
設けた一定厚さのもの(板状パッキン)であり、図12
は、この液密パッキン82を介在させたバイトの部分拡
大図である。なお、このものは逃げ面16における開口
17が2つある点を除けば図11のものと基本的に同じ
である。したがって、同一の部位には同一の符号を付
し、その説明を省略する。ただし、このような液密パッ
キンは、凹部19に対応する切り欠き83を設けず、サ
ラねじを通す穴84だけ設けたものとしてもよい。この
ような液密パッキンは、例えば、合成ゴムからなり、ク
ーラントが開口17(17、37)以外から漏れ出るの
を防止できる形状又は構成のものであればよく、図9、
10に示したものに限定されるものでないことは言うま
でもない。
【0029】本発明は、上記した各形態のホルダー及び
バイトに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲において、適宜、設計変更して各種の旋削形態の
バイト用ホルダー及びバイトにおいて具体化できる。例
えば、上記の各形態ではひし形のスローアウェイチップ
(切れ刃チップ)を固定するホルダー及びバイトとして
具体化したが、切れ刃が円形のスローアウェイチップを
固定するバイト用ホルダー及び、そのようなチップを固
定したバイトにおいても同様に具体化できる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のバイト用ホルダーによれば、そのチップ座面に、シム
シートを介して、或いはシムシートを介することなく切
れ刃チップをクランプすることで、クーラントの供給の
ための流路のあるバイトとなる。すなわち、本発明のバ
イト用ホルダーによれば、別部品を要せず、しかも構造
の複雑化を招かず、クーラントの供給のための流路のあ
るバイトを形成できる。そして、このようなバイトによ
れば、クーラントは、逃げ面側において切れ刃に向け効
率的に供給することができる。
【0031】したがって、切れ刃部位にクーラントを効
率的に供給することが不可欠となる、CBN(立方晶窒
化ホウ素)製の切れ刃をもつスローアウェイチップなど
の切れ刃チップをクランプしてなるバイトにおいて具体
化した場合には、その供給効率がよいため、切れ刃寿命
の著しい延長が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホルダー及びバイトを横逃げ面側から
見た一部破断面図、及び部分拡大図。
【図2】図1の拡大図の部分拡大図。
【図3】図1のホルダーの先端の部分拡大平面図。
【図4】図3において矢印Aから見た図。
【図5】別実施形態のホルダーの先端の部分拡大平面
図。
【図6】図5において矢印Bから見た図。
【図7】別の実施形態のバイトを横逃げ面側から見た一
部破断部分拡大図。
【図8】図7におけるシムシートを下面から見た図。
【図9】液密パッキンの平面図。
【図10】液密パッキンの平面図。
【図11】図2において図9の液密パッキンを介在させ
た部分拡大図。
【図12】図10の液密パッキンを介在させたバイトの
部分拡大図。
【符号の説明】
1、71 バイト 2、42 ホルダー 3、30 シムシート 6 スローアウェイチップ(切れ刃チップ) 12 チップ座面 16 ホルダーの逃げ面 17 凹部の開口 18 クーラント供給流路 19 チップ座面の凹部 20 クーラント供給流路の出口 32 シムシートの下面 33 シムシートの下面の凹部 37 シムシートの下面の開口 81、82 液密パッキン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クーラント供給流路が貫通状に形成され
    ているバイト用ホルダーにおいて、 チップ座面に、逃げ面側に開口を有する凹部が設けら
    れ、該凹部に連なるように前記クーラント供給流路が形
    成されていることを特徴とするバイト用ホルダー。
  2. 【請求項2】 前記開口が複数となるように前記凹部が
    形成されている請求項1記載のバイト用ホルダー。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のいずれかに記載のバイ
    ト用ホルダーのチップ座面に、シムシートを介して切れ
    刃チップをクランプしてなるバイト。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のバイトにおいて、前記
    チップ座面に接しているシムシートの下面に、前記チッ
    プ座面の前記凹部及び前記開口に対応して凹部及び開口
    が形成されている請求項3に記載のバイト。
  5. 【請求項5】 前記チップ座面と、該チップ座面に接し
    ているシムシートの下面の両接触面の表面粗さが、とも
    にRa0.8μm以下とされている請求項3又は4のい
    ずれかに記載のバイト。
  6. 【請求項6】 前記チップ座面と、該チップ座面に接し
    ているシムシートの下面の両接触面の表面粗さが、とも
    にRa0.4μm以下とされている請求項3又は4のい
    ずれかに記載のバイト。
  7. 【請求項7】 前記チップ座面と、該チップ座面に接し
    ているシムシートの下面との間に、クーラントが漏れ出
    るのを防止する液密パッキンが介在されている請求項3
    〜6のいずれかに記載のバイト。
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