WO2016114052A1 - 投射装置、プロジェクタ、及び画像調整方法 - Google Patents

投射装置、プロジェクタ、及び画像調整方法 Download PDF

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Abstract

 簡単な構成により像面補正を自動化することができる投射装置、プロジェクタ、及び画像調整方法を提供することを目的とする。投射ユニット(30)は、ズーム調整部(32)と、像面補正部(34)と、第1駆動部(38)と、ソレノイドアクチュエータ(44)とを有する。ズーム調整部(32)は、投影画像を拡大又は縮小する。像面補正部(34)は、投影画像の像面補正を行う。第1駆動部(38)は、切換ギヤ(88)を備え、切換ギヤ(88)がズーム調整部(32)に連結された状態でズーム調整部(32)を駆動し、切換ギヤ(88)が像面補正部(34)に連結された状態で像面補正部(34)を駆動する。ソレノイドアクチュエータ(44)は、ズーム調整部(32)及び像面補正部(34)の一方を駆動させる場合に、切換ギヤ(88)を、ズーム調整部(32)及び像面補正部(34)の他方から一方へ切り換える。

Description

投射装置、プロジェクタ、及び画像調整方法
 本発明は、投射装置、プロジェクタ、及び画像調整方法に関する。
 レンズを光軸方向に自動で移動させる機構の一例として、特許文献1及び特許文献2に記載された機構がある。
 特許文献1には、それぞれ複数のレンズからなり光軸上に並んだ第1群、第2群、及び第3群を有するプロジェクタが開示されている。第1群は、フォーカス光学系として機能する部位とズーム光学系として機能する部位とを含んでいる。第2群は、調整光学要素である。第3群は、第2群の進退に応じて必要となる結像面の位置を調整する。また、第3群は、第1駆動機構により第1群と同期してスライド移動される。第2群は、第2駆動機構により駆動される。
 特許文献2には、第1レンズ群を光軸方向に移動させることによりフォーカス調整を行い、第2レンズ群、第3レンズ群、及び第4レンズ群を光軸方向に移動させることによりズーム調整を行う構成が開示されている。第2レンズ群と第3レンズ群は、同じ駆動機構により一体的に移動される。
特開2013-57852号公報 特開2011-253074号公報
 プロジェクタに用いられる投射装置には、フォーカス調整を行うフォーカスレンズと、投影画像を拡大又は縮小するズームレンズと、投影画像の周辺部における像面湾曲の補正(像面補正)を行う像面補正レンズとを有する構成がある。フォーカスレンズ及びズームレンズの光軸方向の移動はモータによって自動で行われるが、像面補正レンズの光軸方向の移動は手動で行われている。
 特許文献1又は特許文献2には、共通の駆動機構が複数のレンズ群を移動させる構成は開示されているが、係る文献における駆動機構においては複数のレンズ群を独立して駆動させることができない。複数のレンズ群を独立して駆動できないことから、各レンズ群を独立して移動させる場合は、駆動機構を増やさなくてはならず、投射装置の構成が複雑になる。よって、簡単な構成で像面補正を自動化するには改善の余地がある。
 本発明は、上記事実を考慮して、簡単な構成により像面補正を自動化することができる投射装置、プロジェクタ、及び画像調整方法を提供することを目的とする。
 本発明の第1態様に係る投射装置は、複数のレンズを含む第1光学系を備え、第1光学系を光源からの光の光軸方向に移動することにより投影画像を拡大又は縮小する画像変倍部と、第2光学系を備え、第2光学系を光軸方向に移動することにより投影画像の像面補正を行う像面補正部と、画像変倍部及び像面補正部の一方に選択的に連結される連結部を備え、連結部が画像変倍部に連結された状態において画像変倍部を駆動することにより第1光学系を光軸方向に移動させ、連結部が像面補正部に連結された状態において像面補正部を駆動することにより第2光学系を光軸方向に移動させる駆動部と、駆動部に設けられ、画像変倍部及び像面補正部の一方を駆動させる場合に、連結部を、画像変倍部及び像面補正部の他方から画像変倍部及び像面補正部の一方へ切り換える切換部と、を有する。
 第1態様に係る投射装置では、切換部が駆動部の連結部を画像変倍部及び像面補正部の他方から一方へ切り換えることにより、駆動部を増やさずに像面補正部を駆動できるので、簡単な構成により像面補正を自動化することができる。
 本発明の第2態様に係る投射装置は、第3光学系を備え、第3光学系を光軸方向に移動させて投影画像のフォーカスを調整するフォーカス調整部と、フォーカス調整部を駆動する他の駆動部と、が設けられ、他の駆動部がフォーカス調整部を駆動する場合に、駆動部が他の駆動部の駆動と連動して像面補正部を駆動する。
 第2態様に係る投射装置では、フォーカス動作によって変動する像面湾曲について、像面補正の指令が不要になる。そのため、像面補正時のユーザの煩雑な調整作業を軽減することができる。
 本発明の第3態様に係る投射装置のフォーカス調整部は、像面補正部よりも投影画像側に配置されている。
 第3態様に係る投射装置では、フォーカス調整部が像面補正部よりも投影画像側に配置されるので、共通の駆動部にて駆動される像面補正部と画像変倍部とを近づけることができる。
 本発明の第4態様に係る投射装置の切換部には、連結部の画像変倍部及び像面補正部のいずれか一方との連結位置を検出する位置検出部が設けられ、駆動部は、他の駆動部がフォーカス調整部を駆動する場合に、位置検出部が連結部の像面補正部側の連結位置を検出した後に、他の駆動部の駆動と連動して像面補正部を駆動する。
 第4態様に係る投射装置では、位置検出部が連結部の像面補正部側の連結位置を検出した場合に像面補正部を駆動可能となるので、像面補正部の誤作動を抑制することができる。
 本発明の第5態様に係る投射装置は、他の駆動部がフォーカス調整部を駆動する場合に、駆動部は、第3光学系と第2光学系との光軸上の間隔を維持した状態において像面補正部を駆動する。
 第5態様に係る投射装置では、第3光学系と第2光学系との光軸上の間隔が維持されることにより、第3光学系を調整した後の第2光学系の調整に必要な第2光学系の移動距離が短くなる。そのため、フォーカス調整及び像面補正に要する時間を短くすることができる。
 本発明の第6態様に係るプロジェクタは、光源と、画像を表示し光源からの光が照射される画像形成パネルと、画像形成パネルに形成された画像を投影面に投射する第1態様ないし第5態様のいずれか1つに記載の投射装置と、を有する。
 第6態様に係るプロジェクタでは、切換部が駆動部の連結部を画像変倍部及び像面補正部の他方から一方へ切り換えることにより、駆動部を増やさずに像面補正部を駆動できるので、簡単な構成により像面補正を自動化することができる。
 本発明の第7態様に係る画像調整方法は、第2態様ないし第5態様のいずれか1つに記載の投射装置を用いて、駆動部により画像変倍部を駆動する第1ステップと、切換部により連結部を画像変倍部から像面補正部に切り換えて、像面補正部とフォーカス調整部とを同時に駆動する第2ステップと、駆動部により像面補正部を単独で駆動する第3ステップと、を行うことにより、投影画像を調整する。
 第7態様に係る画像調整方法によれば、フォーカス調整と像面補正とを同時に行った場合、像面補正の調整状態にずれが生じたとしても、像面補正部を単独で駆動することにより調整できるので、像面補正の精度を高めることができる。
 本発明によれば、簡単な構成により像面補正を自動化することができる。
本実施形態に係るプロジェクタの全体構成を示す説明図である。 本実施形態に係る投射ユニットの概略構成を示す説明図である。 本実施形態に係る第1レンズ群、第2レンズ群、及びフォーカスレンズの配置を示す説明図である。 本実施形態に係るプロジェクタの概略構成を示すブロック図である。 (A)本実施形態に係る切換ギヤが第2位置に配置された状態を示す説明図である。(B)本実施形態に係る切換ギヤが第1位置に配置された状態を示す説明図である。 本実施形態に係るプロジェクタにおける画像調整の流れを示すフローチャートである。
 以下、本発明に係る投射装置、プロジェクタ、及び画像調整方法の実施形態の一例について説明する。
〔全体構成〕
 図1には、本実施形態のプロジェクタ10が示されている。プロジェクタ10は、光源の一例としての光源部14と、光源部14から入射される光Lから情報光を生成する情報光生成部16と、情報光を投影面の一例としてのスクリーン18に投射する投射装置の一例としての投射ユニット30とを含んで構成されている。光源部14及び情報光生成部16は、プロジェクタ10の装置本体を構成する筐体12内に収容されている。投射ユニット30は、筐体12のスクリーン18側の部位に対して装着及び離脱可能とされている。また、プロジェクタ10には、各部の駆動を制御する制御部20が設けられている。さらに、制御部20に各種(フォーカス調整、ズーム調整、像面補正等)の入力を行うための入力部40(図4参照)が、プロジェクタ10とは別体で設けられている。
<光源部>
 光源部14は、ランプ14A、図示しない反射ミラー、紫外線カットフィルタ、インテグレータ、リレーレンズ、コリメートレンズ、及び偏光子を含んで構成されている。そして、ランプ14Aから出射された光Lは、筐体12内に設けられた反射ミラー22Aにより反射され、情報光生成部16に導かれる。
<情報光生成部>
 情報光生成部16は、ダイクロイックミラー24A、24B、反射ミラー22B、22C、22D、ライトバルブとしての透過型の液晶パネル26R、26G、26B、及びダイクロイックプリズム28を含んで構成されている。液晶パネル26R、26G、及び26Bは、画像形成パネルの一例であり、画像を表示し光源部14からの光Lが照射される。
 ダイクロイックミラー24Aは、光源部14から入射する光Lから赤色光成分を透過し、反射ミラー22Dへと導く。反射ミラー22Dは、ダイクロイックミラー24Aから入射する赤色光を液晶パネル26Rへ入射させる。また、ダイクロイックミラー24Aは、光源部14から入射する光Lのうち、緑色光成分と青色光成分とを反射し、ダイクロイックミラー24Bへ導く。
 ダイクロイックミラー24Bは、ダイクロイックミラー24Aから入射する光のうち、緑色光成分を反射して液晶パネル26Gへ入射させる。また、ダイクロイックミラー24Bは、ダイクロイックミラー24Aから入射する光のうち、青色光成分を透過して反射ミラー22Bへ導く。透過した青色光は、反射ミラー22B及び反射ミラー22Cに反射されて液晶パネル26Bへ入射する。
 液晶パネル26Rでは、投映画像データのうち赤色で表示する成分をグレースケールで表示することにより、入射された光を透過させ、赤色の情報光とする。液晶パネル26Gでは、投映画像データのうち緑色で表示する成分をグレースケールで表示することにより、入射された光を透過させ、緑色の情報光とする。液晶パネル26Bでは、投映画像データのうち青色で表示する成分をグレースケールにより表示することで、入射された光を透過させ、青色の情報光とする。
 液晶パネル26Rを透過した赤色の情報光、液晶パネル26Gを透過した緑色の情報光、及び液晶パネル26Bを透過した青色の情報光は、ダイクロイックプリズム28へ入射する。そして、ダイクロイックプリズム28は、液晶パネル26R、26G、及び26Bから入射する赤色、緑色、青色の情報光を合わせて投射光とし、投射光を投射ユニット30へ導くことにより、スクリーン18に画像を投影させる。なお、本実施形態では、投射ユニット30からスクリーン18へ向けて光を出射することを投射と称し、スクリーン18の画像を投影画像と称する。
〔要部構成〕
 次に、投射ユニット30について説明する。
 図2に示すように、投射ユニット30は、スクリーン18(図1参照)の図示しない投影画像を拡大又は縮小するズーム調整部32と、投影画像の像面補正を行う像面補正部34と、投影画像のフォーカス(焦点)を調整するフォーカス調整部36とを有している。そして、投射ユニット30は、液晶パネル26R、26G、及び26B(図1参照)に形成された画像をスクリーン18に投射する構成となっている。
 また、投射ユニット30は、ズーム調整部32又は像面補正部34を駆動する第1駆動部38と、フォーカス調整部36を駆動する第2駆動部42と、後述する切換ギヤ88を切り換えるソレノイドアクチュエータ44(図4参照)とを有している。
 さらに、投射ユニット30は、円筒状の固定筒52を有している。固定筒52は、ダイクロイックプリズム28(図1参照)を介して入射される光の光軸Kが中心軸となる位置に配置されている。また、固定筒52の周壁の一部には、径方向に貫通し光軸Kに沿った図示しない複数の長孔が形成されている。さらに、固定筒52の内部でダイクロイックプリズム28(図3参照)側の端部には、レンズ59(図3参照)が固定されている。なお、図2では、光軸Kを一点鎖線で示している。また、以後の説明では、光軸Kに沿った光軸方向をK方向と称する。
<ズーム調整部>
 図2に示すズーム調整部32は、画像変倍部の一例である。また、ズーム調整部32は、内側に固定筒52が通った第1回転筒54と、固定筒52の内側に挿入された第1鏡筒56A、及び56B(図3参照)と、第1レンズ群58(図3参照)とを有している。
 第1回転筒54は、円筒状に形成されている。また、第1回転筒54は、中心軸が固定筒52の中心軸と同心となる位置に配置されている。さらに、第1回転筒54の外周面におけるK方向の一端部(スクリーン18(図1参照)側の部位)には、K方向に見て環状に形成されたギヤ部62が形成されている。加えて、第1回転筒54の内周には、図示しないヘリコイド溝(螺旋溝)が形成されている。なお、第1回転筒54は、光軸K周りに回転されても固定筒52に対するK方向の位置が変わらない。
 図3には、ダイクロイックプリズム28と、固定筒52(図2参照)の内側に設けられた各部材とが、模式図として示されている。第1鏡筒56A、及び56Bは、円筒状に形成されている。また、第1鏡筒56A、及び56Bは、中心軸が固定筒52(図2参照)の中心軸と同心となる位置で且つ固定筒52の径方向内側に配置されている。さらに、第1鏡筒56A、56Bの外周面には、それぞれ径方向外側に突出した図示しないピンが形成されている。第1鏡筒56A、及び56Bのピンは、固定筒52の図示しない長孔及び第1回転筒54(図2参照)の図示しないヘリコイド溝にそれぞれ挿入されている。従って、第1回転筒54を光軸Kの周りに回転させると、第1鏡筒56A、及び56Bが光軸Kに沿って移動する構成となっている。
 図3に示す第1レンズ群58は、第1光学系の一例である。また、第1レンズ群58は、一例として、レンズ58A及びレンズ58Bを有している。レンズ58Aは第1鏡筒56Aの内側に固定されている。レンズ58Bは第1鏡筒56Bの内側に固定されている。レンズ58A及びレンズ58Bは、第1鏡筒56A、及び56Bの移動によりK方向の位置が相対的に変更されることにより、図示しない投影画像を拡大又は縮小する。
<像面補正部>
 図2に示す像面補正部34は、K方向においてズーム調整部32に対してスクリーン18(図1参照)側に配置されている。また、像面補正部34は、内側に固定筒52が通った第2回転筒64と、固定筒52の内側に挿入された第2鏡筒66(図3参照)と、第2鏡筒66の内側に固定された第2レンズ群68(図3参照)とを有している。
 第2回転筒64は、円筒状に形成されている。また、第2回転筒64は、中心軸が固定筒52の中心軸と同心となる位置に配置されている。さらに、第2回転筒64の外周面におけるK方向の他端部(第1回転筒54側の部位)には、K方向に見て環状に形成されたギヤ部72が形成されている。加えて、第2回転筒64の内周には、図示しないヘリコイド溝(螺旋溝)が形成されている。なお、第2回転筒64は、光軸K周りに回転されても固定筒52に対するK方向の位置が変わらない。
 図3に示す第2鏡筒66は、円筒状に形成されている。また、第2鏡筒66は、中心軸が固定筒52(図2参照)の中心軸と同心となる位置であって、且つ固定筒52の径方向内側に配置されている。さらに、第2鏡筒66の外周面には、径方向外側に突出した図示しないピンが形成されている。第2鏡筒66のピンは、後述する第3鏡筒76の図示しない長孔、固定筒52の図示しない長孔、及び第2回転筒64(図2参照)の図示しないヘリコイド溝に挿入されている。従って、第2回転筒64を光軸Kの周りに回転させると、第2鏡筒66が光軸Kに沿って移動する構成となっている。
 図3に示す第2レンズ群68は、第2光学系の一例である。また、第2レンズ群68は、一例として、レンズ68A及びレンズ68Bを有している。レンズ68A及びレンズ68Bは、第2鏡筒66の移動によりK方向の位置が変更されることにより、スクリーン18(図1参照)の周辺部における像面補正を行う。
<フォーカス調整部>
 図2に示すフォーカス調整部36は、K方向において像面補正部34に対してスクリーン18(図1参照)側(投影画像側)に配置されている。また、フォーカス調整部36は、内側に固定筒52が通った第3回転筒74と、固定筒52の内側に挿入された第3鏡筒76(図3参照)と、第3鏡筒76の内側に固定されたフォーカスレンズ78(図3参照)とを有している。
 第3回転筒74は、円筒状に形成されている。また、第3回転筒74は、中心軸が固定筒52の中心軸と同心となる位置に配置されている。さらに、第3回転筒74の外周面におけるK方向の他端部(第2回転筒64側の部位)には、K方向に見て環状に形成されたギヤ部82が形成されている。加えて、第3回転筒74の内周には、図示しないヘリコイド溝(螺旋溝)が形成されている。なお、第3回転筒74は、光軸K周りに回転されても固定筒52に対するK方向の位置が変わらない。
 図3に示す第3鏡筒76は、円筒状に形成されている。また、第3鏡筒76は、中心軸が固定筒52(図2参照)の中心軸と同心となる位置であって、且つ固定筒52の径方向内側に配置されている。さらに、第3鏡筒76の内側であって、第1鏡筒56A側の端部には、レンズ69が固定されている。加えて、第3鏡筒76の外周面には、径方向外側に突出した図示しないピンが形成されている。第3鏡筒76のピンは、固定筒52の図示しない長孔及び第3回転筒74(図2参照)の図示しないヘリコイド溝に挿入されている。従って、第3回転筒74を光軸Kの周りに回転させると、第3鏡筒76が光軸Kに沿って移動する構成となっている。
 図3に示すフォーカスレンズ78は、第3光学系の一例である。また、フォーカスレンズ78は、第3鏡筒76の移動によりK方向の位置が変更されることにより、スクリーン18(図1参照)における投影画像のフォーカスを調整する。なお、第3鏡筒76の内側には、スクリーン18(図1参照)に近い側から遠い側へフォーカスレンズ78、レンズ68A、レンズ68B、レンズ69が配置されている。
<第1駆動部>
 図2に示す第1駆動部38は、駆動部の一例であり、K方向とは直交する方向で第1回転筒54と並んで配置されている。また、第1駆動部38は、モータ本体84と、モータ本体84により回転駆動されるシャフト86と、シャフト86の先端に固定された切換ギヤ88と、切換ギヤ88とモータ本体84との間に設けられたコイルバネ92とを有している。さらに、第1駆動部38には、ソレノイドアクチュエータ44(図4参照)と、位置センサ94(図4参照)とが設けられている。
 モータ本体84及びソレノイドアクチュエータ44は、制御部20(図1参照)により動作が制御される。なお、制御部20の詳細については後述する。
 シャフト86は、K方向に沿って配置されており、モータ本体84の一端側(スクリーン18(図1参照)側)の端面からスクリーン18に向けて突出されている。また、シャフト86は、モータ本体84に対してK方向に移動可能とされている。さらに、シャフト86は、ソレノイドアクチュエータ44(図4参照)の動作により、モータ本体84に対して異なる2つの位置に切り換えられる構成とされている。
(切換ギヤ)
 切換ギヤ88は、連結部の一例であり、ギヤ部62に連結される第1ギヤ88Aと、ギヤ部72に連結される第2ギヤ88Bとを有する。第1ギヤ88A及び第2ギヤ88Bは、K方向に間隔をあけてシャフト86に固定されている。第1ギヤ88Aは、第2ギヤ88Bよりもモータ本体84に近い側に配置されている。
 図5(A)に示すように、第1ギヤ88A及び第2ギヤ88Bは、第1ギヤ88Aとギヤ部62とが連結された場合に第2ギヤ88Bとギヤ部72とが連結されない配置となっている。さらに、図5(B)に示すように、第1ギヤ88A及び第2ギヤ88Bは、第2ギヤ88Bとギヤ部72とが連結された場合に第1ギヤ88Aとギヤ部62とが連結されない配置となっている。即ち、切換ギヤ88は、ズーム調整部32及び像面補正部34の一方又は他方に選択的に連結される構成となっている。
 切換ギヤ88が配置される異なる2つの位置を第1位置、第2位置と称する。切換ギヤ88が第1位置に配置された場合、第2ギヤ88Bとギヤ部72とが連結される。切換ギヤ88が第2位置に配置された場合、第1ギヤ88Aとギヤ部62とが連結される。なお、切換ギヤ88は、図示しないストッパにより、第1位置よりもスクリーン18(図1参照)側への移動が規制されている。
<ソレノイドアクチュエータ>
 図2に示すソレノイドアクチュエータ44は、切換部の一例である。また、ソレノイドアクチュエータ44は、第1駆動部38に設けられており、制御部20(図1参照)により動作が制御される。具体的には、ズーム調整部32を駆動させる場合、ソレノイドアクチュエータ44は、シャフト86を吸引して切換ギヤ88を第1位置から第2位置へ切り換える。さらに、像面補正部34を駆動させる場合、ソレノイドアクチュエータ44は、シャフト86の吸引を解除する。そして、切換ギヤ88は、コイルバネ92の反力により、第2位置から第1位置へ切り換わる。加えて、ソレノイドアクチュエータ44には、位置センサ94が設けられている。
<位置センサ>
 図2に示す位置センサ94は、位置検出部の一例であり、切換ギヤ88のズーム調整部32及び像面補正部34のいずれか一方との連結位置(第1位置又は第2位置)を検出する。具体的には、位置センサ94は、一例として、ソレノイドアクチュエータ44の図示しないコイルの漏洩磁束がシャフト86のK方向の位置により異なることを利用して、連結位置を検出するセンサである。つまり、位置センサ94は、ソレノイドアクチュエータ44の図示しないコイルの漏洩磁束の変化により、切換ギヤ88の第1位置及び第2位置を検出する構成となっている。
<第2駆動部>
 第2駆動部42は、他の駆動部の一例であり、K方向とは直交する方向で第1回転筒54及び第2回転筒64と並んで配置されている。また、第2駆動部42は、モータ本体96と、モータ本体96により回転駆動されるシャフト97と、シャフト97の先端に固定されたギヤ98とを有している。モータ本体96は、制御部20(図1参照)により動作が制御される。
<入力部>
 図4に示すように、入力部40は、一例として、制御部20に対して赤外線通信を行うリモートコントローラである。なお、制御部20及び入力部40における赤外線の送信部及び受信部の図示及び説明は省略する。
 入力部40には、スクリーン18(図1参照)への投影画像のフォーカスを調整するためのフォーカスボタン102と、投影画像の倍率を変更するためのズームボタン104と、投影画像の像面補正を行うための像面補正ボタン106とが設けられている。そして、入力部40は、ユーザがフォーカスボタン102、ズームボタン104、像面補正ボタン106を操作した操作内容に応じて、制御部20に操作信号を出力する構成となっている。なお、フォーカスボタン102、ズームボタン104、像面補正ボタン106は、それぞれプラス調整、マイナス調整の一対設けられている。
<制御部>
 図4に示す制御部20は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)を含み、コンピュータとして機能する。また、制御部20は、ROMに記憶されたプログラムに従って動作し、プロジェクタ10の各部の動作を制御する構成となっている。さらに、制御部20は、一例として、フォーカス制御部112と、ズーム制御部114と、像面補正制御部116と、切換制御部118とを有している。
(フォーカス制御部)
 図4に示すフォーカス制御部112は、ユーザがフォーカスボタン102を操作することで制御部20にフォーカス指令が入力された場合、切換制御部118に既述の第1位置への切換ギヤ88の切換指令を出力する構成となっている。そして、フォーカス制御部112は、位置センサ94が切換ギヤ88の連結位置が第1位置であることを検出することを条件に、第2駆動部42の駆動と連動して第1駆動部38を駆動させ、像面補正部34を制御する構成となっている。フォーカス制御部112の制御により、フォーカス調整部36(図2参照)は、フォーカスレンズ78(図3参照)をK方向に移動させる。
 即ち、フォーカス制御部112は、切換ギヤ88の第2ギヤ88B(図2参照)がギヤ部72(図2参照)に連結されている場合に、第2駆動部42及び第1駆動部38を制御して、フォーカス調整及び像面補正を同時に行わせる構成となっている。以後の説明では、フォーカス制御部112がフォーカス調整及び像面補正を同時に行わせることを同時調整と称する。
 なお、フォーカス制御部112には、第2鏡筒66の移動量に対する第3鏡筒76の移動量が予め設定されている。即ち、フォーカス制御部112は、ユーザがフォーカスボタン102を操作した操作量に応じて第2鏡筒66の移動量を決定すると共に、第3鏡筒76の移動量も決定する構成となっている。
 さらに、フォーカス制御部112は、同時調整の場合、第1駆動部38を制御して、フォーカスレンズ78(図3参照)と第2レンズ群68(図3参照)との光軸K上の間隔を維持した状態でフォーカスレンズ78及び第2レンズ群68を移動させる。なお、図3に示すように、本実施形態では、フォーカスレンズ78と第2レンズ群68との光軸K上の間隔を、フォーカスレンズ78とレンズ68Aとの間隔dにより表す。
(ズーム制御部)
 図4に示すズーム制御部114は、ユーザがズームボタン104を操作することにより制御部20にズーム指令が入力された場合、切換制御部118に既述の第2位置への切換ギヤ88の切換指令を出力する構成となっている。そして、ズーム制御部114は、位置センサ94により切換ギヤ88の第2位置への切り換えが検出された場合、第1駆動部38を制御して、投影画像の拡大又は縮小を行う構成となっている。
(像面補正制御部)
 図4に示す像面補正制御部116は、ユーザが像面補正ボタン106を操作することで制御部20に像面補正指令が入力された場合、切換制御部118に既述の第1位置への切換ギヤ88の切換指令を出力する構成となっている。そして、像面補正制御部116は、位置センサ94が切換ギヤ88の連結位置が第1位置であることを検出することを条件に、第1駆動部38を制御して、像面補正を行う構成となっている。
 なお、本実施形態のプロジェクタ10では、フォーカス調整と同時に像面補正が行われるため、像面補正が単独で行われるのは、ユーザが像面補正ボタン106を操作した場合のみとなる。つまり、ユーザがフォーカスボタン102を操作した場合はフォーカス調整及び像面補正が同時に行われ、ユーザが像面補正ボタン106を操作した場合は像面補正のみが行われる構成となっている。
(切換制御部)
 図4に示す切換制御部118は、フォーカス制御部112及び像面補正制御部116からの切換指令が入力された場合、位置センサ94による切換ギヤ88の連結位置の検出結果に基づいてソレノイドアクチュエータ44の駆動の要否を決定する構成とされている。即ち、切換制御部118は、同時調整又は像面補正において、切換ギヤ88が第1位置にある場合にソレノイドアクチュエータ44を駆動させない。また、切換制御部118は、フォーカス調整時又は像面補正時において、切換ギヤ88が第2位置にある場合にソレノイドアクチュエータ44を駆動させ、切換ギヤ88を第2位置から第1位置へ切り換えさせる。なお、切換制御部118は、ズーム調整時には、切換ギヤ88を第1位置から第2位置へ切り換える制御を行う。
〔作用〕
 次に、本実施形態の投射装置、プロジェクタ、及び画像調整方法の作用について説明する。
 図6のフローチャートを参照して、プロジェクタ10及び投射ユニット30におけるズーム調整、フォーカス調整、及び像面補正の方法(手順)を説明する。なお、以後の説明では、プロジェクタ10を構成する各部及び各部材については、図1から図5までを参照するものとし、図番の記載を省略する。また、スクリーン18には、プロジェクタ10から投影画像が投影されているものとする。
<ズーム調整>
 図6に示すフローチャートにおいて、ステップS100では、ズーム指令が制御部20に入力されたか否かが判断される。そして、ユーザが入力部40のズームボタン104を操作して制御部20にズーム指令が入力された場合、ステップS102へ移行する。また、ユーザがズームボタン104を操作していない場合(ズーム指令が入力されていない場合)は、ステップS112へ移行する。
 ステップS102では、位置センサ94により検出された切換ギヤ88の連結位置の情報が制御部20に入力される。そして、ステップS104へ移行する。
 ステップS104では、切換ギヤ88が第2位置に配置されているか否かが判断される。そして、切換ギヤ88が第1位置に配置されていると判断された場合は、ステップS106へ移行する。また、切換ギヤ88が第2位置に配置されていると判断された場合は、ステップS108へ移行する。
 ステップS106では、切換制御部118がソレノイドアクチュエータ44を駆動させることにより、切換ギヤ88が第2位置に切り換えられる。そして、ステップS104へ移行して、切換ギヤ88が第2位置に配置されていると判断されるまで、ステップS104、S106が繰り返される。切換ギヤ88が第2位置に配置されることにより、切換ギヤ88の第1ギヤ88Aは、ギヤ部62に連結される。
 ステップS108では、ズーム制御部114が第1駆動部38を制御してズーム調整部32を駆動させることにより、第1鏡筒56A、56BがK方向に相対移動する。具体的には、第1駆動部38を制御してズーム調整部32を駆動すると、切換ギヤ88の第1ギヤ88Aとギヤ部62とが連結された状態で第1回転筒54が回転される。さらに、第1鏡筒56A、56B、及び第1レンズ群58がK方向に相対移動し、ズーム調整(投影画像の拡大又は縮小)が行われる。そして、ステップS110へ移行する。
 ステップS110では、ズーム調整を終了するか否かが判断される。そして、ズーム指令が入力されている場合は、ステップS108へ移行する。また、ズーム指令が入力されていない場合は、ステップS112へ移行する。ステップS100からステップS110までは、第1ステップの一例である。
<フォーカス調整及び像面補正>
 ステップS112では、フォーカス指令が制御部20に入力されたか否かが判断される。そして、ユーザが入力部40のフォーカスボタン102を操作して制御部20にフォーカス指令が入力された場合、ステップS114へ移行する。また、ユーザがフォーカスボタン102を操作していない場合(フォーカス指令が入力されていない場合)は、ステップS124へ移行する。
 ステップS114では、位置センサ94により検出された切換ギヤ88の連結位置の情報が制御部20に入力される。そして、ステップS116へ移行する。
 ステップS116では、切換ギヤ88が第1位置に配置されているか否かが判断される。そして、切換ギヤ88が第2位置に配置されていると判断された場合は、ステップS118へ移行する。また、切換ギヤ88が第1位置に配置されていると判断された場合は、ステップS120へ移行する。
 ステップS118では、切換制御部118がソレノイドアクチュエータ44の駆動を停止させることにより、切換ギヤ88が第1位置に切り換えられる。そして、ステップS116へ移行して、切換ギヤ88が第1位置に配置されていると判断されるまで、ステップS116、S118が繰り返される。切換ギヤ88が第1位置に配置されることにより、切換ギヤ88の第2ギヤ88Bは、ギヤ部72に連結される。
 ステップS120では、フォーカス制御部112が第1駆動部38及び第2駆動部42を制御してフォーカス調整部36及び像面補正部34を駆動させることにより、第2鏡筒66及び第3鏡筒76が連動してK方向に移動する。フォーカス調整部36では、ギヤ98とギヤ部82とが連結された状態で第3回転筒74が回転される。第3回転筒74の回転により、第3鏡筒76がK方向に移動し、投影画像のフォーカス調整が行われる。
 像面補正部34では、切換ギヤ88の第2ギヤ88Bとギヤ部72とが連結された状態で第2回転筒64が回転される。第2回転筒64の回転により、第2鏡筒66がK方向に移動し、像面補正が行われる。第2鏡筒66がK方向に移動する場合、フォーカスレンズ78とレンズ68Aとは、光軸K上の間隔dを維持したまま移動する。そして、ステップS122へ移行する。
 ステップS122では、フォーカス調整を終了するか否かが判断される。そして、フォーカス指令が入力されている場合は、ステップS120へ移行する。また、フォーカス指令が入力されていない場合は、ステップS124へ移行する。ステップS112からステップS122までは、第2ステップの一例である。
 ステップS124では、像面補正を行うか否かが判断される。そして、像面補正指令が入力されている場合は、ステップS126へ移行する。また、像面補正指令が入力されていない場合は、ステップS130へ移行する。
 ステップS126では、像面補正制御部116により第1駆動部38のみが制御され、像面補正部34が駆動されて、第2鏡筒66がK方向に移動し、投影画像の像面補正が行われる。具体的には、ユーザが、投影画像の中心部におけるフォーカス状態と周辺部におけるフォーカス状態とを確認して、フォーカス状態に差が見られる場合に像面補正ボタン106を押すことにより、像面補正が行われる。そして、ステップS128へ移行する。
 ステップS128では、像面補正を終了するか否かが判断される。そして、像面補正指令が入力されている場合は、ステップS126へ移行する。また、像面補正指令が入力されていない場合は、ステップS130へ移行する。ステップS124からステップS128までは、第3ステップの一例である。
 ステップS130では、投影画像の画像調整(ズーム調整、フォーカス調整、像面補正等)を終了するか否かが判断される。そして、ズーム指令、フォーカス指令、像面補正指令のいずれかが入力されている場合は、ステップS100へ移行する。また、ズーム指令、フォーカス指令、像面補正指令のいずれも入力されていない場合は、本処理を終了する。
 以上、説明したように、本実施形態のプロジェクタ10及び投射ユニット30では、ソレノイドアクチュエータ44により切換ギヤ88を切り換えることにより、ズーム調整部32と像面補正部34とを1つの第1駆動部38により駆動している。換言すると、フォーカス調整時に必要とされないズーム調整用の第1駆動部38を、同時調整又は単独の像面補正において像面補正部34の駆動に用いている。プロジェクタ10及び投射ユニット30では、駆動部を増やさずに像面補正部34を駆動できるので、簡単な構成により像面補正を自動化することができる。
 また、本実施形態のプロジェクタ10及び投射ユニット30では、フォーカス制御部112において、第2鏡筒66の移動量に対する第3鏡筒76の移動量が予め設定されている。そして、第2駆動部42がフォーカス調整部36を駆動する場合、第1駆動部38が第2駆動部42に連動して像面補正部34を駆動する。第1駆動部38が第2駆動部42に連動して像面補正部34を駆動することにより、フォーカス動作によって変動する像面湾曲の補正(像面補正)をフォーカス調整と同時に行うことができる。また、像面補正の指令が不要になるので、像面補正時のユーザの煩雑な調整作業を軽減することができる。
 さらに、本実施形態のプロジェクタ10及び投射ユニット30では、フォーカス調整部36が、像面補正部34よりもK方向において投影画像側に配置されている。フォーカス調整部36が、像面補正部34よりもK方向において投影画像側に配置されていることにより、共通の第1駆動部38によって駆動される像面補正部34とズーム調整部32とを近づけることができる。加えて、ギヤ部62が第1回転筒54における第2回転筒64側に形成され、且つギヤ部72が第2回転筒64における第1回転筒54側に形成されている。従って、投射ユニット30では、ギヤ部62が第2回転筒64側とは反対側に配置され且つギヤ部72が第3回転筒74側に配置された構成と比べて、切換ギヤ88の移動距離が短くなるので、第1駆動部38を小型化することができる。
 また、本実施形態のプロジェクタ10及び投射ユニット30では、位置センサ94が切換ギヤ88の連結位置が第1位置であることを検出した場合に像面補正部34を駆動可能となるので、像面補正部34の誤作動を抑制することができる。
 さらに、本実施形態のプロジェクタ10及び投射ユニット30では、フォーカスレンズ78とレンズ68Aとの光軸K上の間隔dを維持した状態で第2レンズ群68を移動する。フォーカスレンズ78とレンズ68Aとの光軸K上の間隔dが維持されることにより、フォーカス調整後の第2レンズ群68の調整に必要な、第2レンズ群68の移動距離が短くなるので、フォーカス調整及び像面補正に要する時間を短くすることができる。
 また、本実施形態の画像調整方法では、フォーカス調整と像面補正とを同時に行った場合、像面補正の調整状態にずれが生じたとしても、像面補正部34を単独で駆動して調整できるので、像面補正の精度を高めることができる。
 なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
 画像形成パネルは、透過型の液晶パネル26R、26G、及び26Bに限らず、DMD(Digital Micromirror Device)であってもよい。
 画像変倍部は、第1ギヤ88Aとギヤ部62とが直接連結されるズーム調整部32に限らず、第1ギヤ88Aとギヤ部62との間に他のギヤが介在した構成であってもよい。
 像面補正部は、第2ギヤ88Bとギヤ部72とが直接連結される像面補正部34に限らず、第2ギヤ88Bとギヤ部72との間に他のギヤが介在した構成であってもよい。
 フォーカス調整部は、ギヤ98とギヤ部82とが直接連結されたフォーカス調整部36に限らず、ギヤ98とギヤ部82との間に他のギヤが介在した構成であってもよい。また、フォーカス調整部は、像面補正部に対して投影画像側とは反対側に配置されてもよい。さらに、フォーカス調整部は、フォーカスレンズ78と第2レンズ群68との光軸K上の間隔dを維持しない状態で第2レンズ群68を移動させる構成であってもよい。
 第1光学系は、レンズ58A、58Bを用いた第1レンズ群58に限らず、3枚以上の複数枚のレンズを用いた構成であってもよい。第2光学系は、レンズ68A、68Bを用いた第2レンズ群68に限らず、1枚あるいは3枚以上のレンズを用いた構成であってもよい。第3光学系は、フォーカスレンズ78に限らず、フォーカスレンズ78を含む複数のレンズにより構成されていてもよい。
 連結部は、第1ギヤ88A及び第2ギヤ88Bを有し第1位置又は第2位置に配置される切換ギヤ88に限らず、第1位置又は第2位置に配置される1つのギヤであってもよい。また、第1ギヤ88Aとギヤ部62とが噛み合い、第2ギヤ88Bとギヤ部72とが噛みあった状態で、電磁クラッチにより一方へ駆動を伝達させ、他方への駆動の伝達を遮断する構成としてもよい。
 位置検出部は、漏洩磁束の変化を検出することにより切換ギヤ88の連結位置を検出する、位置センサ94に限らない。例えば、発光部と受光部を備え、受光部に入射される光の遮断の有無を検出する光学式のセンサを用いてもよい。また、ソレノイドアクチュエータ44の駆動停止時には切換ギヤ88が第1位置にあり、ソレノイドアクチュエータ44の駆動時には切換ギヤ88が第2位置にあると規定して、ソレノイドアクチュエータ44の駆動の有無を検出してもよい。
 プロジェクタ10は、フォーカス調整と像面補正とを同時に行う構成に限らず、フォーカス調整と像面補正とを別々に行う構成であってもよい。また、フォーカス調整中に像面補正を開始する構成としてもよい。さらに、プロジェクタ10は、フォーカスレンズ78とレンズ68Aとの間隔dが維持されていないものであってもよい。
 プロジェクタ10における像面補正では、ズーム調整とフォーカス調整及び像面補正とを分けて、ズーム調整よりも先にフォーカス調整及び像面補正を行ってもよい。
10 プロジェクタ
14 光源部(光源の一例)
18 スクリーン(投影面の一例)
26B 液晶パネル(画像形成パネルの一例)
26G 液晶パネル(画像形成パネルの一例)
26R 液晶パネル(画像形成パネルの一例)
30 投射ユニット(投射装置の一例)
32 ズーム調整部(画像変倍部の一例)
34 像面補正部
36 フォーカス調整部
38 第1駆動部(駆動部の一例)
42 第2駆動部(他の駆動部の一例)
44 ソレノイドアクチュエータ(切換部の一例)
58 第1レンズ群(第1光学系の一例)
68 第2レンズ群(第2光学系の一例)
78 フォーカスレンズ(第3光学系の一例)
88 切換ギヤ(連結部の一例)
94 位置センサ(位置検出部の一例)

Claims (7)

  1.  複数のレンズを含む第1光学系を備え、前記第1光学系を光源からの光の光軸方向に移動することにより投影画像を拡大又は縮小する画像変倍部と、
     第2光学系を備え、前記第2光学系を前記光軸方向に移動することにより前記投影画像の像面補正を行う像面補正部と、
     前記画像変倍部及び前記像面補正部の一方に選択的に連結される連結部を備え、該連結部が前記画像変倍部に連結された状態で前記画像変倍部を駆動することにより前記第1光学系を前記光軸方向に移動させ、該連結部が前記像面補正部に連結された状態で前記像面補正部を駆動することにより前記第2光学系を前記光軸方向に移動させる駆動部と、
     前記駆動部に設けられ、前記画像変倍部及び前記像面補正部の一方を駆動させる場合に、前記連結部を、前記画像変倍部及び前記像面補正部の他方から前記画像変倍部及び前記像面補正部の一方へ切り換える切換部と、
     を有する投射装置。
  2.  第3光学系を備え、前記第3光学系を前記光軸方向に移動させて前記投影画像のフォーカスを調整するフォーカス調整部と、
     前記フォーカス調整部を駆動する他の駆動部と、
     が設けられ、
     前記他の駆動部が前記フォーカス調整部を駆動する場合に、前記駆動部が前記他の駆動部の駆動と連動して前記像面補正部を駆動する請求項1に記載の投射装置。
  3.  前記フォーカス調整部は、前記像面補正部よりも前記投影画像側に配置されている請求項2に記載の投射装置。
  4.  前記切換部には、前記連結部の前記画像変倍部及び前記像面補正部のいずれか一方との連結位置を検出する位置検出部が設けられ、
     前記駆動部は、前記他の駆動部が前記フォーカス調整部を駆動する場合に、前記位置検出部が前記連結部の前記像面補正部側の連結位置を検出した後に、前記他の駆動部の駆動と連動して前記像面補正部を駆動する請求項2又は請求項3に記載の投射装置。
  5.  前記他の駆動部が前記フォーカス調整部を駆動する場合に、前記駆動部は、前記第3光学系と前記第2光学系との光軸上の間隔を維持した状態において前記像面補正部を駆動する請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の投射装置。
  6.  前記光源と、
     画像を表示し前記光源からの光が照射される画像形成パネルと、
     前記画像形成パネルに形成された前記画像を投影面に投射する請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の投射装置と、
     を有するプロジェクタ。
  7.  請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載の投射装置を用いて、
     前記駆動部により前記画像変倍部を駆動する第1ステップと、
     前記切換部により前記連結部を前記画像変倍部から前記像面補正部に切り換えて、前記像面補正部と前記フォーカス調整部とを同時に駆動する第2ステップと、
     前記駆動部により前記像面補正部を単独で駆動する第3ステップと、
     を行うことにより、投影画像を調整する画像調整方法。
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