JP2009080438A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】フォーカスレンズ群の自重によりフォーカス筒が固定筒に対して位置ずれすることを防止できる投写レンズを提供すること。
【解決手段】投写レンズ12に、正姿勢用の付勢機構50Aと、逆姿勢用の付勢機構50Bとを設ける。付勢機構50Aは、板バネ51Aと、切替スイッチ52Aとを有する。切替スイッチ52Aは付勢位置と付勢解除位置との間で操作可能である。切替スイッチ52Aが付勢位置に操作されると、切替スイッチ52Aの先端部が板バネ51Aに当接して、板バネ51Aの押圧部がフォーカス筒14の内周面から離れる。
【選択図】図3

Description

本発明は、プロジェクタ本体に固定された固定筒の先端部に、フォーカスレンズ群を内蔵した可動筒が設けられたプロジェクタに関する。
スクリーンに画像を表示するプロジェクタが知られている。プロジェクタは、画像光を生成する画像生成部と、生成された画像光をスクリーンに投写する投写レンズとを有する。投写レンズは、複数のレンズ群を有しており、これらのレンズ群を光軸方向に移動させることによりピント合わせと変倍とを行っている。
投写レンズとして、スクリーンに最も近い側のレンズ群がフォーカスレンズ群になっている前玉フォーカス調整式のものがよく知られている(例えば、特許文献1参照)。前玉フォーカス調整式の投写レンズは、フォーカスレンズ群が組み込まれたフォーカス筒(可動筒)と、残りのレンズ群が組み込まれた固定筒とを有し、フォーカス筒と固定筒とがヘリコイド結合する構成になっており、フォーカス筒が回転するとフォーカスレンズ群が光軸方向に移動してピント合わせが行われる。
このような前玉フォーカス調整式の投写レンズは、フォーカスレンズ群の重量が大きいことからその自重によりフォーカス筒が固定筒に対して傾いて(以下、これをフォーカス筒の傾きズレと称する)、フォーカスレンズ群と固定筒に組み込まれた残りのレンズ群との光軸がずれて、投写レンズの光学特性が劣化するという問題があった。ここで、プロジェクタは、設置面に載置される正姿勢(標準姿勢)と、この正姿勢とは鉛直方向で逆になって吊り下げられる逆姿勢との2姿勢で使用する構成になっているものが多く、正姿勢におけるフォーカス筒の傾きズレ方向と、逆姿勢におけるフォーカス筒の傾きズレ方向とは互いに逆である。
特許文献2記載のレンズ鏡筒は、固定筒とフォーカス筒(カム筒)とを有し、フォーカス筒の外周面において対向する2ヶ所に板バネを設け、この2つの板バネの付勢力によりフォーカス筒を固定筒に対して調心した状態にし、フォーカスレンズの倒れを防止することを試みている。
特開2005−331791号公報 特開2000−266981号公報
しかしながら、特許文献2記載の技術は、板バネを常に付勢状態にしてフォーカス筒を固定筒に対して調心する構成であり、プロジェクタの姿勢を考慮してフォーカス筒を付勢する構成ではなかった。このため、例えばプロジェクタが正姿勢のときに2つの板バネがフォーカス筒の上下に位置していたとしても、下の板バネはフォーカス筒を上向きに付勢するものの、上の板バネはフォーカス筒を下向きに付勢する構成であり、フォーカス筒の傾きズレを効果的に補正するものにはならない。
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、プロジェクタの姿勢を考慮しつつ、フォーカス筒(可動筒)の傾きズレを防止できるプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明は、プロジェクタ本体に固定された固定筒の先端部に、フォーカスレンズ群を内蔵した可動筒が設けられたプロジェクタに関し、前記プロジェクタ本体がその底面を下に向けた標準姿勢のときに、前記固定筒に対して前記可動筒をそれぞれ上向き及び下向きに付勢する第1及び第2付勢手段と、前記第1及び第2付勢手段で前記可動筒を付勢するか否かを個別に選択可能とする付勢方向選択手段と、を備えることを特徴とする。
前記第1及び第2付勢手段は、それぞれの根元側が前記固定筒に固定され、それぞれの先端側が前記可動筒を押圧する一対の板バネで構成され、前記付勢方向選択手段は、前記一対の板バネごとに設けられ付勢位置と付勢解除位置との間で移動可能な一対の操作部材で構成され、前記操作部材を付勢位置から付勢解除位置に移動させることに連動して対応する板バネが変形し、その板バネの先端側を可動筒から退避させることが好ましい。
前記付勢方向選択手段は、前記プロジェクタ本体が前記標準姿勢であるか前記底面を上に向けた逆姿勢であるかを検出する姿勢検出手段を有し、この姿勢検出手段の検出結果に応じて前記第1及び第2付勢手段のいずれか一方で前記可動筒を付勢する構成であってもよい。前記第1及び第2付勢手段は、前記可動筒を径方向に押圧する一対のコイルバネで構成され、前記付勢方向選択手段は、前記一対のコイルバネごとに設けられ、付勢位置と付勢解除位置との間で移動可能な一対の変位部材及び前記変位部材を移動させる一対のアクチュエータを有し、前記姿勢検出手段の検出結果に応じて前記アクチュエータが駆動して対応する前記変位部材が付勢解除位置から付勢位置に移動し、対応する前記コイルバネが圧縮状態になることが好ましい。
本発明のプロジェクタによれば、正姿勢をとるときに第1付勢手段により可動筒を上向きに付勢し、逆姿勢をとるときに第2付勢手段により可動筒を上向きに付勢するので、プロジェクタの姿勢を考慮しつつ可動筒の傾きズレを防止することができる。
[第1実施形態]
図1及び図2に示すように、プロジェクタ10は、プロジェクタ本体11と、投写レンズ12とから構成される。プロジェクタ本体11には、白色光を発する光源、3原色(赤、緑、青)に対応した透過型液晶素子、及びクロスダイクロイックプリズムなどが内蔵されている。光源からの白色光は3原色光に分離されてから各色に対応した透過型液晶素子にそれぞれ入射されて各色の画像光となり、これらの各色の画像光はクロスダイクロイックプリズムで合成されてから投写レンズ12に入射される。投写レンズ12は入射した合成画像光をスクリーンに拡大投映する。
プロジェクタ本体11の底面11aには脚部5と取付部6とが設けられている。プロジェクタ10を設置面7に載置して使用するときには、脚部5と底面11aの後端部とを設置面7に接触させて、投写レンズ12をやや上向きにする(図1参照)。また、プロジェクタ10を天井8に吊り下げて使用するときには、底面11aを上に向けた状態で、天井8に設置された吊り下げ装置9に取付部6を取り付けて、投写レンズ12をやや下向きにする。以下では、設置面7に載置したときのプロジェクタ10の姿勢を正姿勢(標準姿勢)と称し、天井8に吊り下げたときのプロジェクタ10の姿勢を逆姿勢と称する。プロジェクタ10は、正姿勢と逆姿勢とでは鉛直方向で互いに逆向きである。
図3に示すように、投写レンズ12は、前玉フォーカス調整式であり、フォーカスレンズ群(第1レンズ群)13が組み込まれたフォーカス筒(可動筒)14と、第2レンズ群15、第3レンズ群16、及び第4レンズ群17が組み込まれた固定筒18と、カム筒19と、フォーカス筒14に固定されたフォーカスリング20と、カム筒19に固定されたズームリング21などを備えている。フォーカスレンズ群13は、フォーカス筒14の前部に組み込まれている。
フォーカスリング20が回転操作されると、フォーカスレンズ群13が光軸方向に移動してフォーカシングが行われ、ズームリング21が回転操作されると、第2レンズ群15及び第3レンズ群16がそれぞれ光軸方向に移動してズーミングが行われる構成になっている。
フォーカス筒14及び固定筒18はヘリコイド結合している。フォーカス筒14の中央部内周には、ヘリコイド雌ネジ23が形成されている。固定筒18の前部外周には、ヘリコイド雌ネジ23に螺合するヘリコイド雄ネジ24が形成されている。操作突起20aが把持されてフォーカスリング20が回転操作されると、フォーカス筒14が固定筒18に対して回転しながら光軸方向に移動することにより、フォーカスレンズ群13が光軸方向に移動する。
固定筒18には光軸22に沿って直進カム溝25が形成され、カム筒19の内周には周方向に回転カム溝26,27が形成されている。これらの直進カム溝25及び回転カム溝26,27は、光軸22を中心にして120度の等角度で3個ずつ形成されている。
第2レンズ群15はレンズ枠28に保持されている。レンズ枠28の外周には、直進カム溝25を介して回転カム溝26に挿入される3個のカムフォロワ29が取り付けられている。また、第3レンズ群16はレンズ枠30に保持されている。レンズ枠30の外周には、直進カム溝25を介して回転カム溝27に挿入される3個のカムフォロワ31が取り付けられている。操作突起21aが把持されてズームリング21が回転操作されると、カム筒19が回転し、回転カム溝26がカムフォロワ29を押すとともに回転カム溝27がカムフォロワ31を押す。各カムフォロワ29,31は直進カム溝25により回転止めされており、カムフォロワ29及びレンズ枠28と共に第2レンズ群15が光軸方向に移動し、カムフォロワ31及びレンズ枠30と共に第3レンズ群16が光軸方向に移動する。
第4レンズ群17はレンズ枠32に保持されており、レンズ枠32は固定筒18の内周に固定されている。
投写レンズ12には、フォーカスレンズ群13の自重によって生じる、フォーカス筒14の固定筒18に対する傾き(以下、フォーカス筒14の傾きズレと称する)を補正するための付勢機構50A,50Bが設けられている。付勢機構50A,50Bは、ヘリコイド雄ネジ24よりも後方に位置するとともに互いに径方向で対向するようにして固定筒18の外周面に設けられている。付勢機構50A,50Bは、フォーカス筒14の内周面後部を径方向の外向きに押すことによりヘリコイド結合部分を中心にしてフォーカス筒14をわずかに回転させフォーカス筒14の前部を適正位置(上向き)に付勢するものであり、付勢機構50Aはプロジェクタ10の正姿勢時に機能し、付勢機構50Bはプロジェクタ10の逆姿勢時に機能する。
図4に示すように、付勢機構50Aは、フォーカス筒14の内周面14aを径方向の外向き(下向き)に押圧する板バネ51Aと、この板バネ51Aを付勢状態と解除状態との間で切り替える切替スイッチ(操作部材)52Aとを有する。
板バネ51Aは、フォーカス筒14の内周面14aと固定筒18の外周面18aとの間に形成された空間53に配置されている。板バネ51Aは、光軸方向に延ばされており、基端側(根元側)が外周面18aに固定されており、先端側が内周面14aを径方向の外に押す押圧部54になっている。押圧部54は内周面14aの側に凸になるように丸みを帯びた形状になっており通常状態で内周面14aを押す。
切替スイッチ52Aは、指で把持操作される摘み部55と、この摘み部55から径方向に延びる軸部56と、ストッパ57とから構成される。切替スイッチ52Aは、固定筒18に固定された断面L字状の保持板58にスライド自在に保持されている。保持板58には、切替スイッチ52Aの軸部56を挿通させて、切替スイッチ52Aを光軸方向にガイドするためのガイドスリット59が形成されている。ガイドスリット59は板バネ51Aの下方で板バネ51Aに沿って延びている。ストッパ57は軸部56に固定されて、軸部56がガイドスリット59から抜けることを防止する。
フォーカス筒14には、切替スイッチ52Aの軸部56の先端部を板バネ51Aに当接可能にするためのスリット60が形成されている。このスリット60は板バネ51Aの下方で板バネ51Aに沿って延びている。
切替スイッチ52Aは、ガイドスリット59の後端部に位置する付勢位置と、ガイドスリット59の前端部に位置する付勢解除位置との間で操作される。切替スイッチ52Aが付勢位置にあるときには、軸部56の先端部は板バネ51Aに当接せず、板バネ51Aは押圧部54が内周面14aを押圧する付勢状態になる。一方、切替スイッチ52Aが付勢解除位置にあるときには、軸部56の先端部が板バネ51Aに当接し、板バネ51Aは押圧部54が内周面14aを押圧しない付勢解除状態になる。切替スイッチ52Aはガイドスリット59の後端部及び前端部でクリックストップする構成になっている。
付勢機構50Bは、付勢機構50Aと同じ構成であり、板バネ51Aに対応する板バネ51Bと、切替スイッチ52Aに対応する切替スイッチ52Bとを有する。
上記構成のプロジェクタ10の作用について説明する。プロジェクタ10を正姿勢(図1参照)で使用するときには、切替スイッチ52Aを付勢位置に操作するとともに、切替スイッチ52Bを付勢解除位置に操作する。板バネ51Aは付勢状態になり、板バネ51Bは付勢解除状態になる。板バネ51Aが付勢状態になってフォーカス筒14の内周面後部を下向きに押すことにより、ヘリコイド結合部分を中心にしてフォーカス筒14の前部が上向きに付勢される。これによりフォーカス筒14の傾きズレが補正され、正姿勢時における投写レンズ12の光学特性劣化が防止できる。
一方、プロジェクタ10を逆姿勢(図2参照)で使用するときには、切替スイッチ52Aを付勢解除位置に操作するとともに、切替スイッチ52Bを付勢位置に操作する。板バネ51Aは付勢解除状態になり、板バネ51Bは付勢状態になる。板バネ51Bが付勢状態になってフォーカス筒14の内周面後部を下向きに押すことにより、ヘリコイド結合部分を中心にしてフォーカス筒14が上向きに付勢される。これによりフォーカス筒14の傾きズレが補正され、逆姿勢時における投写レンズ12の光学特性劣化が防止できる。
なお、上記第1実施形態では、切替スイッチ50A,50Bを手動で操作する構成であったが、例えばプロジェクタ10の姿勢を検出する姿勢検出手段を設け、この姿勢検出手段の検出結果に基づいて切替スイッチ50A,50Bが自動で移動する構成にしてもよい。
上記第1実施形態では、付勢機構50A,50Bはヘリコイド結合部分よりも後方に配置し、フォーカス筒14の内周面後部を下向きに押すことによりヘリコイド結合部分を中心にわずかに回転させてフォーカス筒14の前部を上向きに付勢する構成であったが、各付勢機構をヘリコイド結合部分よりも前方に配置し、フォーカス筒14の内周面前部を直接に上向きに付勢する構成にしてもよい。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、板バネ51A,51Bを付勢状態と付勢解除状態との間で切り替える切替手段は手動であったが、これを自動にしてもよい。以下に切替手段を自動にした実施形態を示す。なお、第2実施形態での説明では、第1実施形態と同様の構成要素に関しては同じ符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、第2実施形態では、第1実施形態の付勢機構50Aの替わりに付勢機構70Aが設けられ、付勢機構50Bの替わりに付勢機構70Bが設けられている。フォーカス筒14の外側にはフォーカス筒14を覆うようにして外装筒69が設けられており、外装筒69の後端部は固定筒18に固定されている。付勢機構70A,70Bは、フォーカス筒14と外装筒69との間に設けられている。付勢機構70Aはフォーカス筒14の下方に設けられ、付勢機構70Bはフォーカス筒14の上方に設けられている。付勢機構70A,70Bはフォーカス筒14の径方向で対向するように配置されている。
図6に示すように、付勢機構70Aは、コイルバネ71Aと、このコイルバネ71Aを付勢状態(圧縮状態)と解除状態(非圧縮状態)との間で切り替える移動体(変位部材)72A及びソレノイド(アクチュエータ)73Aとを有する。コイルバネ71Aは伸縮方向がフォーカス筒14の径方向になるようにしてフォーカス筒14の外周面14bに配置されている。
ソレノイド73Aは、外装筒69の内周面に形成された凹部74内に固定されている。ソレノイド73Aの可動鉄心75はフォーカス筒14の径方向に延びている。可動鉄心75の先端部には移動体(変位部材)72Aが固定されており、この移動体72Aは凹部74の壁面にガイドされてフォーカス筒14の径方向に移動自在である。コイルバネ71Aの一端は外周面14bに接触し、他端は移動体72Aに接触している。
ソレノイド73Aがオン状態になると、可動鉄心75が突出し、移動体72Aが実線で示す付勢位置に移動して、コイルバネ71Aが付勢状態(圧縮状態)になる。一方、ソレノイド73Aがオフ状態になると、可動鉄心75が引っ込み、移動体72Aが二点鎖線で示す付勢解除位置に移動して、コイルバネ71Aが付勢解除状態(非圧縮状態)になる。なお、図6においては、煩雑になることを防ぐため、付勢解除状態になっているときのコイルバネ71Aの図示は省略している。
図5に戻って、付勢機構70Bは、付勢機構70Aと同様の構成であり、コイルバネ71Aに対応するコイルバネ71Bと、移動体72Aに対応する移動体72Bと、ソレノイド73Aに対応するソレノイド73Bを有する。
投写レンズ12には、プロジェクタ10(投写レンズ12)が正姿勢及び逆姿勢のいずれの姿勢になっているかを検出する姿勢センサ(姿勢検出手段)76が設けられている。姿勢センサ76には、例えばジャイロセンサを用いる。なお、姿勢センサ76はプロジェクタ本体11の側に設けてもよい。また、プロジェクタ10の姿勢検出手段としては、姿勢を直接的に検出するセンサ以外にも、例えばプロジェクタ本体の脚部の裏に設けた機械的な接触センサを用いて、接触センサが接触を検知したときに正姿勢を検出し、接触センサが非接触を検知したときに逆姿勢を検出するような構成であってもよい。投写レンズ12の各部への電力は、投写レンズ12の内部に配置したバッテリから供給してもよいし、プロジェクタ本体11の側から供給してもよい。
姿勢センサ76は制御部77に接続されている。制御部77は、姿勢センサ76からの信号に基づいてソレノイド73A及びソレノイド73Bの駆動を制御する。制御部77は、姿勢センサ76が正姿勢を検出した場合には、ソレノイド73Aをオン状態にするとともにソレノイド73Bをオフ状態にし、一方、姿勢センサ76が逆姿勢を検出した場合には、ソレノイド73Aをオフ状態にするとともにソレノイド73Bをオン状態にする。
上記構成のプロジェクタの作用について説明する。プロジェクタ10の電源をオンすると、姿勢センサ76が正姿勢及び逆姿勢のいずれかを検出する。姿勢センサ76が正姿勢を検出したときには、ソレノイド73Aがオン状態になってコイルバネ71Aが付勢状態になる。コイルバネ71Bは付勢解除状態を維持する。フォーカス筒14が外装筒69に対して(外装筒69は固定筒18に固定されていることから固定筒18に対してと言い換えることもできる)鉛直上向きの力を受けることから、フォーカスレンズ群13の自重によるフォーカス筒14の位置ずれが補正される。これにより、正姿勢時における投写レンズ12の光学特性劣化が防止できる。
一方、姿勢センサ76が逆姿勢を検出したときには、ソレノイド73Bがオン状態になってコイルバネ71Bが付勢状態になる。コイルバネ71Aは付勢解除状態を維持する。フォーカス筒14が外装筒69に対して鉛直上向きの力を受けることから、フォーカスレンズ群13の自重によるフォーカス筒14の位置ずれが補正される。これにより、逆姿勢時における投写レンズ12の光学特性劣化が防止できる。
なお、上記第2実施形態では、移動体72A,72Bがソレノイド73A,73Bにより駆動される構成であったが、移動体72A,72Bが手動で切替操作される構成にしてもよい。
上記第2実施形態では、ソレノイド73A,73Bを外装筒69に設けたが、投写レンズ12をプロジェクタ本体11に押し込むような設計にし、ソレノイド73A,73Bをプロジェクタ本体11に設けてもよい。
本発明では、フォーカスレンズ群13の自重によるフォーカス筒14の傾きズレを補正できるので、投写レンズ12の製造時において、フォーカス筒14及び固定筒18を金型成形するときに、従来ほど成形精度が要求されないことから金型の修正を繰り返す必要がなくなり、製造コストを抑え製造期間を短くすることができる。
なお、上記第1及び第2実施形態では3板式のプロジェクタを用いて説明したが、1板式のプロジェクタや2板式のプロジェクタなど、他の駆動方式のプロジェクタに本発明を適用してもよい。また、上記実施形態では、表示パネルとして透過型液晶素子を用いたが、反射型液晶素子やDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)など、他の表示パネルを用いてもよい。
正姿勢のプロジェクタを示す側面図である。 逆姿勢のプロジェクタを示す側面図である。 投写レンズの断面図である。 板バネの周辺構成を示す断面図である。 付勢動作を自動で行う別実施形態の投写レンズを示す図である。 コイルバネの周辺構成を示す断面図である。
符号の説明
10 プロジェクタ
12 投写レンズ
13 フォーカスレンズ群
14 フォーカス筒
18 固定筒
50A,50B 付勢機構
51A,51B 板バネ
52A,52B 切替スイッチ
70A,70B 付勢機構
71A,71B コイルバネ
72A,72B 移動体
73A,73B ソレノイド
76 姿勢センサ
77 制御部

Claims (4)

  1. プロジェクタ本体に固定された固定筒の先端部に、フォーカスレンズ群を内蔵した可動筒が設けられたプロジェクタにおいて、
    前記プロジェクタ本体がその底面を下に向けた標準姿勢のときに、前記固定筒に対して前記可動筒をそれぞれ上向き及び下向きに付勢する第1及び第2付勢手段と、
    前記第1及び第2付勢手段で前記可動筒を付勢するか否かを個別に選択可能とする付勢方向選択手段と、を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記第1及び第2付勢手段は、それぞれの根元側が前記固定筒に固定され、それぞれの先端側が前記可動筒を押圧する一対の板バネで構成され、
    前記付勢方向選択手段は、前記一対の板バネごとに設けられ付勢位置と付勢解除位置との間で移動可能な一対の操作部材で構成され、前記操作部材を付勢位置から付勢解除位置に移動させることに連動して対応する板バネが変形し、その板バネの先端側を可動筒から退避させることを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ。
  3. 前記付勢方向選択手段は、前記プロジェクタ本体が前記標準姿勢であるか前記底面を上に向けた逆姿勢であるかを検出する姿勢検出手段を有し、この姿勢検出手段の検出結果に応じて前記第1及び第2付勢手段のいずれか一方で前記可動筒を付勢することを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ。
  4. 前記第1及び第2付勢手段は、前記可動筒を径方向に押圧する一対のコイルバネで構成され、
    前記付勢方向選択手段は、前記一対のコイルバネごとに設けられ、付勢位置と付勢解除位置との間で移動可能な一対の変位部材及び前記変位部材を移動させる一対のアクチュエータを有し、前記姿勢検出手段の検出結果に応じて前記アクチュエータが駆動して対応する前記変位部材が付勢解除位置から付勢位置に移動し、対応する前記コイルバネが圧縮状態になることを特徴とする請求項3記載のプロジェクタ。
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