WO2016038959A1 - タングステンコンデンサ素子及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
従って、本発明の課題は、高温熱処理後にLCが増大しにくい、耐熱性の高いタングステンコンデンサ素子及びその製造方法を提供することにある。
その結果、非晶質なタングステン酸化物を含有する誘電体層の一部または全部を結晶性のタングステン酸化物で被覆することにより、耐熱性の高いタングステンコンデンサが得られることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成した。
[1] タングステンを含有する陽極体上に、非晶質のタングステン酸化物を含有する誘電体層、前記誘電体層の一部または全てを被覆する結晶性のタングステン酸化物を含有する層、半導体層、及び導電体層を、この順に含むことを特徴とするコンデンサ素子。
[2] 前記結晶性のタングステン酸化物は、X線回折において結晶由来の回折ピークが観測されるものである前項1に記載のコンデンサ素子。
[3] 前記非晶質のタングステン酸化物は、X線回折において結晶由来の回折ピークが観測されないおのである前項1に記載のコンデンサ素子。
[4] 前記結晶由来の回折ピークが、回折角2θ=22~25°に現れる3本のピークと、回折角2θ=28~29°に現れるピークと、回折角2θ=33~34°に現れるピークと、回折角2θ=36~37°に現れるピークとを含む前項2または3に記載のコンデンサ素子。
[5] 前記タングステン酸化物が三酸化タングステンである前項1~3のいずれかに記載のコンデンサ素子。
[6] 前項1~5のいずれかに記載のコンデンサ素子を含むコンデンサ。
「回折ピークが観測される」とは、回折ピークの、信号(S)とノイズ(N)との比(S/N)が2以上である状態を示す。
X線出力(Cu-Kα):45kV、40mA、
DS、SS:0.5°、0.5°、
ゴニオメーター半径:240mm。
「回折ピークが観測されない」とは、ピークの信号(S)とノイズ(N)との比(S/N)が2未満である状態を示す。
また、走査型電子顕微鏡において結晶が実質的による観察されないとは、走査型電子顕微鏡における100μm2の視野中に観察される結晶が10個未満である状態を示す。
結晶性タングステン酸化物は、非晶質のタングステン酸化物からなる層の全てを被覆していることが好ましい。
ただし、非晶質のタングステン酸化物を含有する誘電体層と、結晶性のタングステン酸化物を含有する層とは、走査型電子顕微鏡では見分けがつきにくい。このため、先に形成した非晶質のタングステン酸化物を含有する誘電体層の厚さを測定しておき、続いて結晶性のタングステン酸化物を含有する層を形成した後に、層の厚さの増加分を算出して、結晶性タングステン酸化物を含有する層の厚さとする。
陽極体の原料となるタングステン粉としては、タングステン金属単体の粉を用いてもよく、タングステン合金の粉を用いてもよい。タングステン合金としては、タンタル、ニオブ、アルミニウム、チタン、バナジウム、亜鉛、モリブデン、ハフニウム、ジルコニウム、ビスマス等の金属との合金が挙げられる。ただし、陽極体に含まれるタングステン元素の量は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上である。
市販されているタングステン粉よりも、さらに粒径が小さいタングステン粉は、例えば、三酸化タングステン粉を水素ガス雰囲気下で還元して得ることができる。還元したタングステン粉は粉砕材でさらに粉砕してもよい。
あるいは、タングステン酸やハロゲン化タングステンを、水素やナトリウム等の還元剤を使用し、条件を適宜選択して還元する方法や、タングステン含有鉱物から直接または複数の工程を経て、条件を選択して還元する方法によって粒径のさらに小さいタングステン粉を得ることもできる。
なお、本発明において、「ケイ化タングステン」という場合には、全てのタングステンがケイ化されている必要はない。例えば、粒子表面領域のみにケイ化タングステンが存在していてもよい。
また、タングステン粉は、リン及び酸素元素を含んでいてもよい。
タングステン粉をケイ化する際の減圧条件は、好ましくは100Pa以下、より好ましくは10Pa以下である。反応温度は、好ましくは1100~2600℃である。
タングステン粉を炭化する方法の一例としては、タングステン粉を、炭素電極を使用した減圧高温炉中で300~1500℃の温度に数分から数時間保持する方法が挙げられる。
タングステン粉をホウ化する方法の一例としては、ホウ素やホウ素元素を有する化合物の粉末をホウ素源として予めタングステン粉と混合しておき、これを造粒する方法が挙げられる。
成形において、陽極体の端子とするための陽極リード線を成形体に埋設し、植立させてもよい。陽極リード線として弁作用金属の金属線を用いることができるが、金属板や金属箔を陽極体に植立または接続してもよい。
焼結工程では、タングステン粉またはその成形体を焼結して、陽極体を形成する。焼結により、粒子の間に細孔を有する多孔質体が形成され、比表面積が増大する。また、焼成時にケイ化、ホウ化または炭化、窒素、リン等を含有させる処理を行うこともできる。
焼結温度は、好ましくは1000~2000℃であり、より好ましくは1100~1700℃、さらに好ましくは1200~1600℃である。焼結時間は、好ましくは10~50分であり、より好ましくは15~30分である。また、減圧下で行うことが好ましく、真空であることがより好ましい。
誘電体層形成工程では、マンガン(VII)化合物、クロム(VI)化合物、ハロゲン酸化物、過硫酸化合物及び有機過酸化物から選ばれる少なくとも1つを含む溶液を用いて化成処理を行い、非晶質のタングステン酸化物を含有する誘電体層を形成する。
クロム(VI)化合物としては、三酸化クロム、クロム酸塩、ニクロム酸塩等が挙げられる。
ハロゲン酸化合物としては、過塩素酸、亜塩素酸、次亜塩素酸及びそれらの塩等が挙げられる。
過硫酸化合物としては、過硫酸及びその塩等が挙げられる。
有機酸過酸化物としては、過酢酸、過安息香酸及びそれらの塩や誘導体等が挙げられる。
これらの酸化剤は1種単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
これらのうち、扱い易さ、酸化剤としての安定性及び水易溶性、並びに容量上昇性の観点から、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸水素カリウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸化合物が好ましい。
また、酸化剤を含有する溶液を用いて化成処理を行った後に、必要に応じて電解質を含有する溶液を用いて化成処理を行ってもよい。
電圧印加は、所定の初期電流密度にて開始し、該電流密度値を維持し、所定の電圧(化成電圧)に達した時からはその電圧値を維持することが好ましい。化成電圧は所望の耐電圧に応じて適宜設定することができる。
化成処理の時間は、好ましくは1~10時間、より好ましくは3~10時間、さらに好ましくは3~7時間である。
水洗浄後、陽極体を加熱して水除去処理を行うことが好ましい。水除去処理は、水との混和性を有する溶剤(プロパノール、エタノール、メタノール等)に接触させた後、加熱することにより行ってもよい。
結晶性タングステン酸化物層形成工程では、誘電体層に、タングステン酸、タングステン酸塩、タングステン酸化物粒子を懸濁したゾル、タングステンキレート、タングステンを含む金属アルコキシドから選ばれる少なくとも1つを含む溶液を含浸させた後、300℃以上で加熱処理を行い、結晶性のタングステン酸化物を含有して成る層を形成する。
なお、誘電体層に含浸させる溶液は、上述の化合物の他、酢酸タングステン、タングステンアセテート等を含んでもよい。
タングステンを含む金属塩としては、タングステン酸ナトリウム、タングステン酸カリウムが挙げられる。
タングステンを含むアンモニウム塩としては、タングステン酸アンモニウム、タングステン酸テトラメチルアンモニウムが挙げられる。
乾燥処理の温度は、好ましくは80℃以上、より好ましくは80~105℃、さらに好ましくは90℃~105℃である。
乾燥処理の時間は、好ましくは30~120分、より好ましくは30~100分、さらに好ましくは30~80分である。
雰囲気は、陽極体の空気酸化を引き起こす可能性が低い、減圧下または不活性ガス雰囲気下が好ましい。
不活性ガスとしては窒素ガス、アルゴンガス等が挙げられる。
加熱処理の時間は、好ましくは30~120分、より好ましくは30~100分、さらに好ましくは30~80分である。
タングステン酸塩溶液の含浸から加熱処理までは複数回行ってもよい。
後化成処理は化成処理と同様に行うことができる。すなわち、化成処理で用いるものと同様の溶液に、半導体層を形成した陽極体を浸漬し、陽極体(陽極)と対電極(陰極)との間に所定の電圧を所定の時間印加することにより行うことができる。
このとき、電解質として過硫酸アンモニウム塩を使用すると、誘電体層の修復が良好に行われるため好ましい。
後化成処理後、誘電体層を形成した後と同様に水洗浄、水除去処理を行ってもよい。
半導体層形成工程は、従来の方法で行うことができる。
半導体層を構成する導電性高分子は、一般に用いられている、例えば、ポリエチレンジオキシチオフェンやポリピロール、またはこれらの誘導体、混合物が使用できる。半導体層を形成する前後またはその途中に、二酸化マンガンからなる層または島状の点在層を形成しておいても良い。
導電性高分子の重合に用いる重合液は、ドーパントを含んでいてもよい。ドーパントとしては、トルエンスルフォン酸、アントラキノンスルフォン酸、ベンゾキノンスルフォン酸、ナフタレンスルフォン酸、ポリスチレンスルフォン酸、またはその塩等が挙げられる。
化学重合は、重合液に陽極体を浸漬することにより実施できる。
電解重合は、重合液に陽極体を浸漬した上で、電圧を印加することにより実施できる。電圧は化成処理の電解酸化と同様に印加することができるが、通電条件は定電流条件とすることが好ましい。
半導体層を形成した後、誘電体層を形成した後と同様に水洗浄、水除去処理を行ってもよい。
半導体層を形成した後、前述の後化成処理を行ってもよい。
電解重合から後化成処理までは、繰り返し行ってもよい。
導電体層形成工程では、前述の方法で半導体層を形成した陽極体上に、導電体層を形成する。導電体層の形成は定法に従って行えばよく、例えば、カーボン層に銀層を順次積層する方法が挙げられる。
導電体層に陰極リードが電気的に接続され、陰極リードの一部がコンデンサの外装の外部に露出して陰極外部端子となる。一方、陽極体には、陽極リード線を介して陽極リードが電気的に接続され、陽極リードの一部がコンデンサの外装の外部に露出して陽極外部端子となる。
X線出力(Cu-Kα):45kV、40mA、
DS、SS:0.5°、0.5°、
ゴニオメーター半径:240mm。
回折ピークにおいて、信号(S)とノイズ(N)との比(S/N)が2以上であれば「回折ピークである」と判断し、2未満であれば「回折ピークではない」と判断した。なお、ノイズ(N)はベースラインの幅とした。
タングステン酸アンモニウムを真空中、300℃で加熱し、三酸化タングステンを得た。
X線回折による分析の結果を図1に示す。図1より、回折角2θ=22~25°に現れる3本のピークと、回折角2θ=28~29°に現れるピークと、回折角2θ=33~34°に現れるピークと、回折角2θ=36~37°に現れるピークとが観測されたので、得られた三酸化タングステンは結晶性であると判断した。
質量減少率は23~25質量%であった。
(1)焼結工程
タングステン粉(体積平均粒径D50:0.2μm、体積平均粒径D10:0.03μm、体積平均粒径D90:7μm)と、市販のケイ素粉(平均粒径:0.7μm)を混合し、真空中、1100℃で30分間加熱した。加熱後、室温に戻してから大気中に取り出し、解砕した。得られたタングステン造粒粉(ふるい分級:180μm以下、かさ密度2.75g/cm3)を、0.24mmφのタンタル線と共に成形した後、真空中、1260℃で30分間焼結し、大きさが1.0×2.3×1.7mmの陽極体を1000個作製した。なお、陽極リード線として、タンタル線を1.0×2.3mm面中央に植立した。
特許第4620184号公報の実施例1で使用したものと同じ冶具の連結ソケット部に陽極体のタンタル線を差し込み、64個の陽極体を配置した。この冶具を用いて、3質量%の過硫酸アンモニウム水溶液中に陽極体とタンタル線の所定部分を浸漬して、10℃、10V、初期電流密度2mA/陽極体で、5時間、化成処理を行った。
続いて、陽極体を水洗浄した後、エタノールに浸漬して引き上げ、100℃で15分間加熱し、さらに190℃で15分間加熱し、水除去処理を行った。
なお、ここで行った化成処理は公知の技術に基づく方法であり、本方法によって得られるタングステン酸化物は非晶質であることが知られている。よって、本工程により形成された誘電体層は非晶質のタングステン酸化物からなる層であると判断した。
走査型電子顕微鏡観察により、誘電体層の厚さは25nmであることを確認した。
誘電体層を形成した陽極体を、0.8質量%のタングステン酸アンモニウム水溶液に5分間浸漬した後、真空乾燥機に入れて、90℃で50分間、乾燥処理を行った。その後、陽極体を冶具から引き抜き、セラミックス製のソケットに差し込んで、真空炉にて300℃で45分間加熱し、タングステン酸アンモニウムを三酸化タングステンとした。
なお、本工程においては、前述の参考例と同じ方法で三酸化タングステンを形成した。参考例により得た三酸化タングステンが結晶性であったことから、本工程により得た三酸化タングステンも結晶性であると判断した。
陽極体を10質量%のエチレンジオキシチオフェンエタノール溶液に浸漬した後に、別途用意した10質量%のトルエンスルフォン酸鉄水溶液を用いて、60℃化学重合を行った。浸漬から化学重合までの操作は3回繰り返した。
続いて、陽極体を水洗浄した後、アルコールに浸漬して引き上げ、80℃に加熱した。
前述の電解重合から後化成までの操作は5回繰り返した。電解重合の電流値は、2~3回目を70μA/陽極体、4~5回目を75μA/陽極体とした。
続いて、半導体層のタンタル線が植立された面以外の面にカーボン層、銀層を順次形成し、タンタル固体電解コンデンサ素子を64個作製した。
(1)焼結工程
実施例1と同様に行った。
(2)誘電体層形成工程
化成処理の電圧を15Vとし、後化成処理の電圧を12Vとしたこと以外は実施例1と同様に行った。
走査型電子顕微鏡観察により、誘電体層の厚さは33nmであることを確認した。
(3)結晶性タングステン酸化物層形成工程
実施しなかった。
(4)半導体層形成工程
後化成処理の電圧を12Vとしたこと以外は実施例1と同様に行った。
(5)導電体層形成工程
実施例1と同様に行った。
なお、高温加熱処理では、コンデンサ素子を、空気中、200℃で15分間、加熱した。表1に「高温加熱処理後」として示した値は、高温加熱処理後、コンデンサ素子を室温に戻して測定した値である。
LC値は、25℃で2.5Vを印加して30秒後に測定した値である。
Claims (7)
- タングステンを含有する陽極体上に、非晶質のタングステン酸化物を含有する誘電体層、前記誘電体層の一部または全てを被覆する結晶性のタングステン酸化物を含有する層、半導体層、及び導電体層を、この順に含むことを特徴とするコンデンサ素子。
- 前記結晶性のタングステン酸化物は、X線回折において結晶由来の回折ピークが観測されるものである請求項1に記載のコンデンサ素子。
- 前記非晶質のタングステン酸化物は、X線回折において結晶由来の回折ピークが観測されないものである請求項1に記載のコンデンサ素子。
- 前記結晶由来の回折ピークが、回折角2θ=22~25°に現れる3本のピークと、回折角2θ=28~29°に現れるピークと、回折角2θ=33~34°に現れるピークと、回折角2θ=36~37°に現れるピークとを含む請求項2または3に記載のコンデンサ素子。
- 前記タングステン酸化物が三酸化タングステンである請求項1~3のいずれかに記載のコンデンサ素子。
- 請求項1~5のいずれかに記載のコンデンサ素子を含むコンデンサ。
- 請求項1~5のいずれかに記載のコンデンサ素子の製造方法であって、タングステン粉またはその成形体を焼結して陽極体を形成する焼結工程と、マンガン(VII)化合物、クロム(VI)化合物、ハロゲン酸化物、過硫酸化合物及び有機過酸化物から選ばれる少なくとも1つを含む溶液を用いて化成処理を行う誘電体層形成工程と、前記誘電体層に、タングステン酸、タングステン酸塩、タングステン酸化物粒子を懸濁したゾル、タングステンキレート、タングステンを含む金属アルコキシドから選ばれる少なくとも1つを含む溶液を含浸させた後、300℃以上で加熱処理を行う結晶性タングステン酸化物層形成工程と、半導体層を形成する半導体層形成工程と、導電体層を形成する導電体層形成工程とを、この順で含むことを特徴とするコンデンサ素子の製造方法。
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NENP | Non-entry into the national phase |
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122 | Ep: pct application non-entry in european phase |
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