JP2006108626A - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 漏れ電流が小さい固体電解コンデンサおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】 この固体電解コンデンサ100では、陽極1は、ニオブ粒子の多孔質焼結体からなる基体1aと、基体1a上に形成された結晶性の酸化ニオブからなる表面層1bと、基体1aに一部が埋め込まれた陽極リード1cとから構成され、表面層1b上には、陽極酸化により形成された非晶質の酸化ニオブからなる誘電体層2が形成されている。誘電体層2上には、ポリピロールからなる電解質層3が形成され、電解質層3上には、陰極4が形成されている。陰極4の上面には、導電性接着剤層5と陰極端子6とが形成されている。陽極1の陽極リード1c上には、陽極端子7が溶接により接続されている。また、陰極端子6および陽極端子7の端部が外部に引き出されるように、第2導電層4b、陰極端子6および陽極端子7の周囲には、モールド外装樹脂8が形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、固体電解コンデンサおよびその製造方法に関する。
非晶質の酸化ニオブは高い絶縁性を有するとともに、従来の固体電解コンデンサの材料である酸化タンタルに比べて誘電率が約1.8倍と大きいことから、次世代の高容量固体電解コンデンサの誘電体材料として注目されている。
従来の酸化ニオブを用いる固体電解コンデンサでは、リフロー工程などの熱処理の影響を受けやすく、静電容量の安定性が酸化タンタルなどの他の誘電体材料を用いる固体電解コンデンサに比べて劣るので、これを抑制するために、誘電体である酸化ニオブ中にニオブ窒化物領域を形成した固体電解コンデンサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図16は、従来の直方体状の固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。
図16に示すように、従来の固体電解コンデンサ200では、陽極101は、ニオブ粒子の多孔質焼結体からなる直方体状の基体101aと、基体101aに一部が埋め込まれた陽極リード101cとから構成されている。
陽極101上には、該陽極101の周囲を覆うように、陽極酸化により形成された非晶質の酸化ニオブからなる誘電体層102が形成されており、誘電体層102中には、ニオブ窒化物領域が形成されている。
また、誘電体層102上には、該誘電体層102の周囲を覆うように、ポリピロールからなる電解質層103が形成され、電解質層103上には、該電解質層103の周囲を覆うように、陰極104が形成されている。陰極104は、電解質層103の周囲を覆うように形成されたカーボンペーストからなる第1導電層104aと、該第1導電層104aの周囲を覆うように形成された銀ペーストからなる第2導電層104bとから構成されている。
陰極104の周囲のうち上面には、導電性接着剤層105が形成され、さらに該導電性接着剤層105上には、陰極端子6が形成されている。基体101aから露出した陽極リード101c上には、該陽極端子107が溶接により接続されている。また、陰極端子106および陽極端子107の端部が外部に引き出されるように、第2導電層104b、陰極端子106および陽極端子107の周囲には、モールド外装樹脂108が形成されている。これにより、従来の固体電解コンデンサ200が構成されている。
そして、従来の固体電解コンデンサ200では、上記したように、誘電体層102中には、ニオブ窒化物領域が形成されているので、リフロー工程などの熱処理の影響を受けにくい。これにより、静電容量が変化することを抑制することができる。
特開平11−329902号公報
しかしながら、上記のようにニオブ窒化物領域が形成された酸化ニオブを用いる固体電解コンデンサにおいても、リフロー工程などの熱処理後に陽極と陰極との間の漏れ電流が増加するという問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、
この発明の1つの目的は、漏れ電流が小さい固体電解コンデンサを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による固体電解コンデンサは、ニオブを含む基体上に結晶性の酸化ニオブを含む表面層を有する陽極と、陽極上に非晶質の酸化ニオブを含む誘電体層と、誘電体層上に陰極とを備える。
この第1の局面による固体電解コンデンサでは、上記のように、ニオブを含む基体と非晶質の酸化ニオブを含む誘電体層との間に、結晶性の酸化ニオブを含む表面層が形成されている。これにより、リフロー工程などの熱処理の際の基体と誘電体層との膨張および収縮による応力を緩和することができるので、陽極と誘電体層との界面に亀裂が生じにくい。その結果、陽極と陰極との間の漏れ電流が小さい固体電解コンデンサを得ることができる。
上記第1の局面による固体電解コンデンサにおいて、好ましくは、表面層は、NbOおよびNbOの少なくともいずれかを含む。結晶性のNbOおよびNbOは、電子伝導性を有していることから、導電性が比較的高い。これにより、陽極と陰極との間の抵抗成分の増加を抑制することができるので、等価直列抵抗(ESR)を小さくすることができる。
上記第1の局面による固体電解コンデンサにおいて、好ましくは、表面層の厚み(D)と誘電体層の厚み(d)との比(D/d)は、0.05以上1.5以下である。表面層の厚み(D)が小さい場合、熱処理時に生じる応力を緩和する効果が減少するので、漏れ電流が増加する。また、表面層の厚み(D)が大きい場合、陽極と陰極との間の抵抗成分が増加することにより、ESRが増加する。従って、表面層の厚み(D)と誘電体層の厚み(d)との比(D/d)は、0.05以上とすることにより、漏れ電流の増加を抑制することができ、また、D/dを1.5以下とすることにより、ESRを小さくすることができる。この場合、D/dを0.4以上1.2以下とすることにより、さらにESRを低減することができる。
また、この発明の第2の局面による固体電解コンデンサの製造方法は、ニオブを含む基体上に結晶性の酸化ニオブを含む表面層を形成する工程と、表面層上に非晶質の酸化ニオブを含む誘電体層を形成する工程と、誘電体層上に陰極を形成する工程とを備える。
この第2の局面による固体電解コンデンサの製造方法では、上記のように、ニオブを含む基体上に結晶性の酸化ニオブを含む表面層を形成した後、この表面層上に非晶質の酸化ニオブを含む誘電体層を形成することにより、基体と誘電体層との間に結晶性の酸化ニオブを含む表面層を形成することができる。これにより、リフロー工程などの熱処理の際の基体と誘電体層との膨張および収縮による応力を緩和することができる。その結果、陽極と誘電体層との界面に亀裂が生じにくく、陽極と陰極との間の漏れ電流が小さい固体電解コンデンサを容易に製造することができる。
上記第2の局面による固体電解コンデンサの製造方法において、好ましくは、表面層を形成する工程は、前記基体を酸化性雰囲気で熱処理する工程を含む。このように構成すれば、基体の表面を熱酸化することができるので、基体の表面に容易に結晶性の酸化ニオブを含む表面層を形成することができる。
上記第2の局面による固体電解コンデンサの製造方法において、好ましくは、表面層を形成する工程は、基体上に非晶質の酸化ニオブを含む層を形成する工程と、非晶質の酸化ニオブを含む層が形成された基体を非酸化性雰囲気で熱処理する工程とを含む。このように構成すれば、基体上に形成された非晶質の酸化ニオブを容易に結晶化することができるので、基体の表面に容易に結晶性の酸化ニオブを含む表面層を形成することができる。
なお、この場合250℃以上1000℃以下の温度で熱処理することが好ましい。このように構成すれば、基体上の非晶質の酸化ニオブを結晶化するとともに適度に還元することができるので、表面層中の非結晶性の酸化ニオブを結晶性のNbOとすることができる。結晶性のNbOは、電子伝導性を有していることから、導電性が比較的高い。これにより、陽極と陰極との間の抵抗成分の増加を抑制することができるので、ESRの小さい固体電解コンデンサを容易に製造することができる。
以下、本発明を実施の形態に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明は下記実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能なものである。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による直方体状の固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。
図1に示すように、固体電解コンデンサ100においては、陽極1は、ニオブ粒子の多孔質焼結体からなる直方体状の基体1aと、該基体1aの周囲を覆うように、該基体1a上に形成された結晶性の酸化ニオブからなる表面層1bと、基体1aに一部が埋め込まれた陽極リード1cとから構成されている。
表面層1b上には、該表面層1bの周囲を覆うように、陽極酸化により形成された非晶質の酸化ニオブからなる誘電体層2が形成されている。
また、誘電体層2上には、該誘電体層2の周囲を覆うように、ポリピロールからなる電解質層3が形成され、電解質層3上には、該電解質層3の周囲を覆うように、陰極4が形成されている。陰極4は、電解質層3の周囲を覆うように形成されたカーボンペーストからなる第1導電層4aと、該第1導電層4aの周囲を覆うように形成された銀ペーストからなる第2導電層4bとから構成されている。
陰極4の周囲のうち上面には、導電性接着剤層5が形成され、さらに該導電性接着剤層5上には、陰極端子6が形成されている。基体1aから露出した陽極リード1c上には、該陽極端子7が溶接により接続されている。また、陰極端子6および陽極端子7の端部が外部に引き出されるように、第2導電層4b、陰極端子6および陽極端子7の周囲には、モールド外装樹脂8が形成されている。これにより、本発明の第1実施形態による固体電解コンデンサ100が構成されている。
図2〜図6は、図1に示した本発明の第1実施形態による直方体状の固体電解コンデンサの製造プロセスを説明するための断面図である。図2〜図6を参照して、次に、本発明の第1実施形態による固体電解コンデンサの製造プロセスについて説明する。
まず、図2に示すように、ニオブ粒子の粉体を焼結することにより多孔質焼結体からなる基体1aを形成する。このとき、陽極リード1cの一部を基体1aに埋め込む。
次に、図3に示すように、基体1aを空気中などの酸化性雰囲気で熱処理することにより、基体1aの表面を熱酸化する。なお、空気は、本発明の「酸化性雰囲気」の一例である。これにより、基体1aの周囲を覆うように、該基体1a上に結晶性の酸化ニオブからなる表面層1bを形成する。その結果、基体1aと結晶性の酸化ニオブからなる表面層1bと陽極リード1cとから構成される陽極1が作製される。
次に、図4に示すように、陽極1をリン酸水溶液などの水溶液中で陽極酸化することにより、表面層1bの周囲を覆うように、該表面層1b上に非晶質の酸化ニオブからなる誘電体層2を形成する。
次に、図5に示すように、誘電体層2を形成した後、重合などにより該誘電体層2の周囲を覆うように、当該誘電体層2上にポリピロールなどからなる電解質層3を形成する。また、電解質層3の周囲を覆うように、該電解質層3上に、カーボンペーストおよび銀ペーストをそれぞれ、順次、塗布、乾燥することにより、カーボンペーストからなる第1導電層4aおよび銀ペーストからなる第2導電層4bが積層された陰極4を形成する。
次に、図6に示すように、陰極端子6上に導電性接着剤を塗布した後、この導電性接着剤を介して陰極4と陰極端子6とを接触させる。さらに、陰極4と陰極端子6とで導電性接着剤を押圧しながら乾燥することにより、陰極4と陰極端子6とを接続する導電性接着剤層5を形成する。また、溶接により、陽極リード1c上に陽極端子7を接続する。そして、最後に図1に示すように、陰極端子6および陽極端子7の端部が外部に引き出されるように、第2導電層4b、陰極端子6および陽極端子7の周囲にモールド外装樹脂8を形成する。このようにして、本発明の第1実施形態による固体電解コンデンサ100が作製される。
本実施形態においては、ニオブ基体1aと非晶質の酸化ニオブからなる誘電体層2との間には、結晶性の酸化ニオブからなる表面層1bが形成されている。これにより、リフロー工程などの熱処理の際の基体1aと誘電体層2との膨張および収縮による応力を緩和することができるので、陽極1と誘電体層2との界面に亀裂が生じにくい。その結果、陽極1と陰極4との間の漏れ電流を小さくすることができる。
また、本実施形態においては、ニオブ基体1aを酸化性雰囲気で熱処理することにより、基体1aの表面を熱酸化し、結晶性の酸化ニオブからなる表面層1bを有する陽極1を形成している。これにより、リフロー工程などの熱処理の際の基体1aと誘電体層2との膨張および収縮による応力を緩和することができる表面層1bを容易に形成することができる。その結果、陽極1aと誘電体層2との界面に亀裂が生じにくく、陽極1と陰極4との間の漏れ電流が小さい固体電解コンデンサを容易に製造することができる。
また、本実施の形態においては、空気中で熱処理を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、酸素を含む雰囲気であれば他の窒素や不活性ガスを含んでいてもよく、また、減圧または加圧雰囲気であってもよい。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態による直方体状の固体電解コンデンサの製造プロセスを説明するための断面図である。この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、ニオブ基体上に非晶質の酸化ニオブを含む層を形成した後、この層を熱処理することにより、結晶性の酸化ニオブを含む表面層を形成する例について説明する。以下、図2〜図7を参照して、第2実施形態による固体電解コンデンサの製造プロセスについて詳細に説明する。
まず、図2に示すように、ニオブ粒子の粉体を焼結することにより多孔質焼結体からなる基体1aを形成する。このとき、陽極リード1cの一部を基体1aに埋め込む。
次に、図7に示すように、基体1aをリン酸水溶液などの水溶液中で陽極酸化することにより、基体1aの周囲を覆うように、該基体1a上に非晶質の酸化ニオブからなる層11bを形成する。
この後、表面に非晶質の酸化ニオブからなる層11bを形成した基体1aを減圧下などの非酸化性雰囲気で熱処理することにより、この層11bに含まれる非晶質の酸化ニオブを結晶化するとともに還元する。これにより、非晶質の酸化ニオブからなる層11bを結晶性の酸化ニオブを含む表面層1bとする。
この後の工程については、図4〜図6に示すように、第1実施形態の製造方法と同様の方法により、表面層1b上に、非晶質の酸化ニオブからなる誘電体層2、ポリピロールなどからなる電解質層3、および、カーボンペーストからなる第1導電層4aと銀ペーストからなる第2導電層4bとが積層された陰極4を順次形成する。さらに、陰極4上に導電性接着剤層5を介して陰極端子6を接続するとともに、陽極リード1c上に陽極端子7を接続する。そして、最後に図1に示すように陰極端子6および陽極端子7の端部が外部に引き出されるように、第2導電層4b、陰極端子6および陽極端子7の周囲にモールド外装樹脂8を形成する。このようにして、本発明の第2実施形態による固体電解コンデンサ100が作製される。
本実施形態においては、ニオブ基体1aに形成された非晶質の酸化ニオブからなる層11bを結晶化し、結晶性の酸化ニオブを含む表面層1bとしている。これにより、リフロー工程などの熱処理の際の基体1aと誘電体層2との膨張および収縮による応力を緩和することができる表面層1bを容易に形成することができる。その結果、陽極1aと誘電体層2との界面に亀裂が生じにくく、陽極1と陰極4との間の漏れ電流が小さい固体電解コンデンサを容易に製造することができる。
また、本実施の形態においては、減圧下で熱処理を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、酸素を含まない、あるいは、極めて酸素が少ない雰囲気であれば、他の窒素や不活性ガスを含んでいてもよく、また、加圧雰囲気であってもよい。
また、これらの実施の形態においては、表面層1bは、結晶性の酸化ニオブから構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、表面層1bには、結晶性の酸化ニオブとともに非晶質の酸化ニオブや金属ニオブが含まれていてもよい。
また、これらの実施の形態においては、基体1aとして、ニオブの多孔質焼結体を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、基体1aは、ニオブとともにアルミニウム、タンタル、チタンなどの他の金属を含有していてもよく、これらの金属を含むニオブ合金でもよい。また、基体1aは、多孔質焼結体以外に、箔状であってもよい。
また、これらの実施の形態においては、電解質層3としてポリピロールを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ポリチオフェンなどの他の導電性高分子でもよく、また、二酸化マンガンなどの他の導電性材料でもよい。
また、これらの実施の形態においては、陰極4として第1導電層4aおよび第2導電層4bの積層構造を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第1導電層4aまたは第2導電層4bのみからなる単層構造でもよい。
以下の実施例では、固体電解コンデンサを作製し、陽極リードと陰極との間の漏れ電流およびESRの評価を行った。
(実施例1)
図8は、本発明の実施例1による直方体状の固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。本実施例では、次の方法で図8に示す固体電解コンデンサA1を作製した。
まず、約1μmの粒径を有するニオブ粒子の粉体を真空中で焼結することにより、多孔質焼結体からなり、約3.3mm×約2.7mm×約1.7mmの直方体状の基体1aに陽極リード1cの一部を埋め込んだ。その後、基体1aを空気中で約350℃の温度で約30分間加熱することにより、基体1aを熱酸化した。なお、この熱酸化時の加熱温度とは、熱酸化に使用した乾燥炉の設定温度を意味しており、乾燥炉内のサンプル保持治具の付近に設置した熱電対により測定した乾燥炉内の温度である。これにより、基体1aの周囲を覆うように、該基体1a上に結晶性の酸化ニオブからなる表面層1bを形成し、基体1aと表面層1bと陽極リード1cとから構成される陽極1を作製した。
次に、約60℃に保持した約0.1wt%のリン酸水溶液中において約10Vの定電圧で約10時間陽極酸化を行うことによって、表面層1bの周囲を覆うように、表面層1b上に非晶質の酸化ニオブからなる誘電体層2を形成した。
次に、重合などにより誘電体層2の周囲を覆うように、誘電体層2上にポリピロールからなる電解質層3を形成した。また、電解質層3の周囲を覆うように、電解質層3上に、カーボンペーストを塗布し、約80℃で約30分間乾燥することによりカーボンペーストからなる第1導電層4aを形成した後、第1導電層4aの周囲を覆うように、第1導電層4a上に銀ペーストを塗布し、約170℃で約30分間乾燥することにより銀ペーストからなる第2導電層4bを形成することにより、電解質層3の周囲を覆うように第1導電層4aおよび第2導電層4bが積層された陰極4を形成した。これにより、本発明の実施例1による固体電解コンデンサA1を作製した。
図9(a)および図9(b)は、本発明の実施例1による熱酸化前および熱酸化後の陽極1の断面SEM写真を示す図である。図9(b)より、熱酸化により、基体1a上には、基体1aの周囲を覆うように、約40nmの厚みを有する表面層1bが形成されていることがわかった。
また、実施例1による熱酸化後であって陽極酸化前の陽極1を、CuKα線を用いたX線回折法により評価した。図10は、本発明の実施例1による熱酸化後の陽極1のX線回折法による測定結果を示す図である。図中の「○」印の位置のピークは金属ニオブ(Nb)に、図中の「▽」印の位置のピークは酸化ニオブ(NbO)にそれぞれ対応している。図4からわかるように、熱酸化後の陽極1には、結晶性の金属ニオブ(Nb)と酸化ニオブ(NbO)とのピークが現れた。ここで、金属ニオブ(Nb)のピークは、主に基体1aからのものと考えられる。これより、図9および図10を参照して、実施例1による熱酸化後の陽極1の表面層1bは、結晶性の酸化ニオブ(NbO)を含んでいると考えられる。
さらに、固体電解コンデンサA1を分解し、陽極1および誘電体層2の断面に対して、透過型電子顕微鏡(TEM)により各部の観察を行い、さらに、電子エネルギー損失分光法(EELS)による組成分析と電子線回折による結晶性の評価とをそれぞれ行った。
その結果、固体電解コンデンサA1の基体1a上には、基体1aの周囲を覆うように、約21nmの膜厚を有する結晶性の酸化ニオブ(NbO)からなる表面層1bが形成され、さらに、表面層1b上には、表面層1bの周囲を覆うように、約25nmの膜厚を有する非晶質の酸化ニオブ(Nb)からなる誘電体層2が形成されていることがわかった。
(比較例1)
比較例1では、基体の熱酸化を行わない以外は、実施例1と同様の製造方法で固体電解コンデンサX1を作製した。すなわち、比較例1の固体電解コンデンサX1では、陽極は、基体のみから構成され、誘電体層は、基体上に直接形成されている。
また、比較例1による陽極酸化前の陽極を、CuKα線を用いたX線回折法により評価した。図11は、本発明の比較例1による陽極酸化を行う前の陽極のX線回折法による測定結果を示す図である。図中の「○」印の位置のピークは金属ニオブ(Nb)に対応している。図11からわかるように、比較例1の陽極には、酸化ニオブ(NbO)に対応するピーク(図10参照)は現れていない。これより、比較例1の陽極(基体)は、金属ニオブ(Nb)から構成されており、結晶性の酸化ニオブ(NbO)を含んでいないことがわかった。
また、固体電解コンデンサX1を分解し、実施例1と同様に、陽極および誘電体層の断面に対して、透過型電子顕微鏡(TEM)により各部の観察を行い、さらに、電子エネルギー損失分光法(EELS)による組成分析と電子線回折により結晶性の評価とをそれぞれ行った。
その結果、固体電解コンデンサX1の基体上には、基体の周囲を覆うように、約25nmの膜厚を有する非晶質の酸化ニオブ(Nb)からなる誘電体層が形成されていることがわかった。
(実施例2)
実施例2では、実施例1において行った基体1aの熱酸化時の加熱を、約350℃の温度で約30分間であったのに代えて、約390℃の温度で約60分間とする以外は、実施例1と同様の製造方法で固体電解コンデンサA2を作製した。
また、実施例2による熱酸化後であって陽極酸化前の陽極1を、CuKα線を用いたX線回折法により評価した。図12は、本発明の実施例2による熱酸化後の陽極1のX線回折法による測定結果を示す図である。図中の「○」印の位置のピークは金属ニオブ(Nb)に、図中の「▽」印の位置のピークは酸化ニオブ(NbO)に、図中の「▼」印の位置のピークは酸化ニオブ(NbO)に対応している。図12からわかるように、実施例2の陽極1には、結晶性の金属ニオブ(Nb)と酸化ニオブ(NbOおよびNbO)とのピークが現れた。ここで、金属ニオブ(Nb)のピークは、主に基体1aからのものと考えられる。
さらに、固体電解コンデンサA2を分解し、実施例1と同様に、陽極1および誘電体層2の断面に対して、透過型電子顕微鏡(TEM)により各部の観察を行い、さらに、電子エネルギー損失分光法(EELS)による組成分析と電子線回折による結晶性の評価とをそれぞれ行った。
その結果、固体電解コンデンサA2の基体1a上には、基体1aの周囲を覆うように、約70nmの膜厚を有する表面層1bが形成されていることがわかった。また、上述のX線回折法による測定結果と合わせて、この表面層1bは、結晶性の酸化ニオブ(NbOおよびNbO)を含んでいることがわかった。さらに、表面層1b上には、表面層1bの周囲を覆うように、約25nmの膜厚を有する非晶質の酸化ニオブ(Nb)からなる誘電体層2が形成されていることがわかった。
(評価1)
次に、各固体電解コンデンサを空気中で約250℃の温度で約10分間加熱した後、陽極リードと陰極との間に約5Vの電圧を印加し、約20秒後の漏れ電流を測定した。結果を表1に示す。なお、表1においては、各漏れ電流の測定値とともに、比較例1の固体電解コンデンサX1における漏れ電流の値を100とした指数も合わせて表示した。また、この加熱温度は、加熱に用いた乾燥炉の設定温度を意味しており、乾燥炉内のサンプル保持治具の付近に設置した熱電対により測定した乾燥炉内の温度である。
これらの結果より、基体1a上に結晶性の酸化ニオブからなる表面層1bを有する実施例1および2の固体電解コンデンサA1およびA2では、比較例1の固体電解コンデンサX1と比べて、漏れ電流が大きく低減していることがわかった。また、固体電解コンデンサA2よりも固体電解コンデンサA1の方が漏れ電流が小さくなっていることもわかった。これより、陽極1の表面層1b中には、結晶性の酸化ニオブ(NbO)がない方がより好ましいことがわかった。
(実施例3)
実施例3では、実施例1において約350℃の温度で基体1aの熱酸化を行っていたのに代えて、それぞれ、約240℃、約250℃、約265℃、約280℃、約330℃、約360℃、約370℃、約375℃、約380℃または約385℃の温度で熱酸化する以外は、実施例1と同様に固体電解コンデンサB1〜B10を作製した。
次に、固体電解コンデンサB1〜B10を分解し、実施例1と同様に、陽極1および誘電体層2の断面に対して、透過型電子顕微鏡(TEM)により各部の観察を行い、さらに、電子エネルギー損失分光法(EELS)による組成分析と電子線回折による結晶性の評価とをそれぞれ行った。
その結果、固体電解コンデンサB1〜B10の基体1a上には、基体1aの周囲を覆うように、結晶性の酸化ニオブ(NbO)からなる表面層1bが形成され、さらに、表面層1b上には、表面層1bの周囲を覆うように、非晶質の酸化ニオブ(Nb)からなる誘電体層2が形成されていることがわかった。
また、各固体電解コンデンサB1〜B10において、TEM観察により誘電体層2の膜厚(D)と表面層1bの膜厚(d)とをそれぞれ測定し、それらの膜厚比(D/d)を算出した。
(評価2)
次に、実施例1と同様に、各固体電解コンデンサB1〜B10を空気中で約250℃の温度で約10分間加熱した後、陽極リード1cと陰極4との間に約5Vの電圧を印加し、約20秒後の漏れ電流を測定した。さらに、LCRメータを用いて、陽極リード1cと陰極4との間に電圧を印加することにより、約100kHzの周波数における等価直列抵抗(ESR)を測定した。
これらの結果を表2に示す。なお、表2においては、各漏れ電流およびESRの測定値とともに、比較例1の固体電解コンデンサX1における漏れ電流およびESRの値をそれぞれ100とした指数も合わせて表示した。また、ESRについては、比較例1の固体電解コンデンサX1におけるESRの値を100とした指数を表示した。なお、この加熱温度は、加熱に用いた乾燥炉の設定温度を意味しており、乾燥炉内のサンプル保持治具の付近に設置した熱電対により測定した乾燥炉内の温度である。
これらの結果より、実施例2の固体電解コンデンサB1〜B10では、比較例1の固体電解コンデンサX1と比べて漏れ電流が小さいことがわかった。また、誘電体層2の膜厚(D)と表面層1bの膜厚(d)との膜厚比(D/d)が0.05より小さくなると急激に漏れ電流が増加することもわかった。
さらに、誘電体層2の膜厚(D)と表面層1b(d)との膜厚比(D/d)が1.5以下である固体電解コンデンサB1〜B8では、固体電解コンデンサX1と比べてESRは小さく、膜厚比(D/d)が1.5より大きい固体電解コンデンサB9およびB10では、ESRは比較例1の固体電解コンデンサX1よりも大きくなることがわかった。また、膜厚比(D/d)が0.4以上1.2以下の範囲では、ESRは、比較例1の固体電解コンデンサX1の95%以下にまで低減していることがわかった。これより、誘電体層2の膜厚(D)と表面層1bの膜厚(d)との好ましい膜厚比(D/d)は、0.05以上1.5以下であり、さらに好ましくは、0.4以上1.2以下であることがわかった。
(実施例4)
実施例4では、実施例1においてニオブからなる基体1aを熱酸化することにより結晶性の酸化ニオブからなる表面層1bを形成したのに代えて、はじめにニオブからなる基体1a上に非晶質の酸化ニオブを含む層を形成した後、この層11bを熱処理することにより結晶性の酸化ニオブを含む表面層1bを形成する以外は、実施例1と同様に固体電解コンデンサC1〜C7を作製した。
具体的には、実施例1と同様に形成したニオブの多孔質焼結体からなる基体1aを約60℃に保持した約0.1wt%のリン酸水溶液中において約10Vの定電圧で約10時間陽極酸化を行うことによって、基体1aの周囲を覆うように、基体1a上に非晶質の酸化ニオブからなる層11bを形成した。
次に、この基体1aを5×10−4Paの減圧下で、それぞれ、約220℃、約250℃、約400℃、約600℃、約800℃、約900℃または約1000℃の温度で約30分間加熱することにより、この層11bに含まれる非晶質の酸化ニオブを結晶化するとともに還元した。これにより、非晶質の酸化ニオブからなる層11bを結晶性の酸化ニオブを含む表面層1bとした。
この後、実施例1と同様の方法により、表面層1b上に非晶質の酸化ニオブからなる誘電体層2、ポリピロールからなる電解質層3、および、カーボンペーストからなる第1導電層4aと銀ペーストからなる第2導電層4bとが積層された陰極4を順次形成した。これにより、本発明の実施例4による固体電解コンデンサC1〜C7を作製した。
(実施例5)
実施例5では、実施例4においてニオブからなる基体1aに代えて、約0.5wt%のアルミニウムを含むニオブとアルミニウムとの合金からなる基体1aを用いる以外は、実施例4と同様に固体電解コンデンサD1を作製した。
また、実施例4による各工程中の陽極1を、実施例1と同様に、CuKα線を用いたX線回折法により評価した。図13は、本発明の実施例4による熱処理前の陽極1のX線回折法による測定結果を示す図であり、図14は、本発明の実施例4による熱処理後で誘電体層形成前の陽極1のX線回折法による測定結果を示す図である。それぞれ、図中の「○」印の位置のピークは金属ニオブ(Nb)に、図中の「*」印の位置のピークは酸化ニオブ(NbO)にそれぞれ対応している。
図13からわかるように、熱処理前の陽極1には結晶性の金属ニオブ(Nb)のピークのみが現れており、基体1aの表面に形成された層11bは、非晶質の酸化ニオブ(Nb)から構成されていると考えられる。
これに対して、図14では、結晶性の金属ニオブ(Nb)と酸化ニオブ(NbO)とのピークが現れており、熱処理により、層11b中の非晶質の酸化ニオブ(Nb)は結晶化されるとともに還元されており、表面層1bには、結晶性の酸化ニオブ(NbO)が含まれていると考えられる。
図15は、本発明の実施例4による誘電体層形成後の陽極1のX線回折法による測定結果を示す図である。図14および図15を比較して、熱処理後に再度、陽極酸化を行った場合でもX線回折ピークに変化は見られず、表面層1b上には非晶質の酸化ニオブ(Nb)からなる誘電体層2が形成されていると考えられる。
(評価3)
次に、固体電解コンデンサC1〜C7、D1およびX2を空気中で約250℃の温度で約10分間加熱した。この約250℃の加熱の前後において、LCRメータを用いて、陽極リードと陽極との間に約120Hzの交流電圧を印加することにより、約120Hzの周波数における静電容量をそれぞれ測定するとともに、陽極リードと陰極との間に約5Vの電圧を印加し、約20秒後の漏れ電流をそれぞれ測定した。結果を表3に示す。なお、表3においては、漏れ電流については、測定値とともに、比較例1の固体電解コンデンサX1における漏れ電流の値を100とした指数も合わせて表示した。また、この加熱温度は、加熱に用いた乾燥炉の設定温度を意味しており、乾燥炉内のサンプル保持治具の付近に設置した熱電対により測定した乾燥炉内の温度である。
これらの結果より、固体電解コンデンサX2では、熱処理後の静電容量が熱処理前と比較して増加しており、漏れ電流の値も比較的大きい。この要因として、熱処理時の加熱によって誘電体層中の酸素が陽極側に拡散し、これにより、誘電体層の膜厚が減少したものと考えられる。
これに対して、固体電解コンデンサC1〜C7およびD1では、熱処理前後における静電容量にはほとんど変化がなく、また、漏れ電流も比較的小さい。特に、熱処理温度が250℃以上800℃以下である固体電解コンデンサC1〜C5では、漏れ電流が小さい。これより、本方法により非晶質の酸化ニオブからなる層11bを結晶化する際の好ましい熱処理温度は、250℃以上約800℃以下であり、さらに好ましくは、400℃以上800℃以下であることがわかった。
また、基体1aがニオブとアルミニウムとの合金から構成されている固体電解コンデンサD1の漏れ電流は、基体1aがニオブから構成されている固体電解コンデンサC4の漏れ電流とほぼ等しい。これより、基体1aとしては、ニオブのみから構成されているだけでなく、ニオブとともに他の金属を含有していてもよいことがわかった。
本発明の第1実施形による直方体状の固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による直方体状の固体電解コンデンサの製造プロセスの第1工程を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による直方体状の固体電解コンデンサの製造プロセスの第2工程を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による直方体状の固体電解コンデンサの製造プロセスの第3工程を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による直方体状の固体電解コンデンサの製造プロセスの第4工程を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による直方体状の固体電解コンデンサの製造プロセスの第5工程を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による直方体状の固体電解コンデンサの製造プロセスの一工程を説明するための断面図である。 本発明の実施例1による直方体状の固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。 本発明の実施例1による熱酸化前および熱酸化後の陽極の断面SEM写真を示す図である。 本発明の実施例1による熱酸化後の陽極のX線回折法による測定結果を示す図である。 本発明の比較例1による陽極酸化を行う前の陽極のX線回折法による測定結果を示す図である。 本発明の実施例2による熱酸化後の陽極のX線回折法による測定結果を示す図である。 本発明の実施例4による熱処理前の陽極1のX線回折法による測定結果を示す図である。 本発明の実施例4による熱処理後で誘電体層形成前の陽極1のX線回折法による測定結果を示す図である。 本発明の実施例4による誘電体層形成後の陽極1のX線回折法による測定結果を示す図である。 従来の固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。
符号の説明
1 陽極
1a 基体
1b 表面層
1c 陽極リード
2 誘電体層
3 電解質層
4 陰極
4a 第1導電層
4b 第2導電層
5 導電性接着剤層
6 陰極端子
7 陽極端子
8 モールド外装樹脂
100 固体電解コンデンサ

Claims (6)

  1. ニオブを含む基体上に結晶性の酸化ニオブを含む表面層を有する陽極と、
    前記陽極上に非晶質の酸化ニオブを含む誘電体層と、
    前記誘電体層上に陰極とを備える、固体電解コンデンサ。
  2. 前記表面層は、NbOおよびNbOの少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記表面層の厚み(D)と前記誘電体層の厚み(d)との比(D/d)は、0.05以上1.5以下である、請求項1または2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. ニオブを含む基体上に結晶性の酸化ニオブを含む表面層を形成する工程と、
    前記表面層上に非晶質の酸化ニオブを含む誘電体層を形成する工程と、
    前記誘電体層上に陰極を形成する工程とを備える、固体電解コンデンサの製造方法。
  5. 前記表面層を形成する工程は、前記基体を酸化性雰囲気で熱処理する工程を含む、請求項4に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  6. 前記表面層を形成する工程は、
    前記基体上に非晶質の酸化ニオブを含む層を形成する工程と、
    前記非晶質の酸化ニオブを含む層が形成された前記基体を非酸化性雰囲気で熱処理する工程とを含む、請求項4に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
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