JP2006108626A - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この固体電解コンデンサ100では、陽極1は、ニオブ粒子の多孔質焼結体からなる基体1aと、基体1a上に形成された結晶性の酸化ニオブからなる表面層1bと、基体1aに一部が埋め込まれた陽極リード1cとから構成され、表面層1b上には、陽極酸化により形成された非晶質の酸化ニオブからなる誘電体層2が形成されている。誘電体層2上には、ポリピロールからなる電解質層3が形成され、電解質層3上には、陰極4が形成されている。陰極4の上面には、導電性接着剤層5と陰極端子6とが形成されている。陽極1の陽極リード1c上には、陽極端子7が溶接により接続されている。また、陰極端子6および陽極端子7の端部が外部に引き出されるように、第2導電層4b、陰極端子6および陽極端子7の周囲には、モールド外装樹脂8が形成されている。
【選択図】図1
Description
この発明の1つの目的は、漏れ電流が小さい固体電解コンデンサを提供することである。
図1は、本発明の第1実施形態による直方体状の固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。
図7は、本発明の第2実施形態による直方体状の固体電解コンデンサの製造プロセスを説明するための断面図である。この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、ニオブ基体上に非晶質の酸化ニオブを含む層を形成した後、この層を熱処理することにより、結晶性の酸化ニオブを含む表面層を形成する例について説明する。以下、図2〜図7を参照して、第2実施形態による固体電解コンデンサの製造プロセスについて詳細に説明する。
図8は、本発明の実施例1による直方体状の固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。本実施例では、次の方法で図8に示す固体電解コンデンサA1を作製した。
比較例1では、基体の熱酸化を行わない以外は、実施例1と同様の製造方法で固体電解コンデンサX1を作製した。すなわち、比較例1の固体電解コンデンサX1では、陽極は、基体のみから構成され、誘電体層は、基体上に直接形成されている。
実施例2では、実施例1において行った基体1aの熱酸化時の加熱を、約350℃の温度で約30分間であったのに代えて、約390℃の温度で約60分間とする以外は、実施例1と同様の製造方法で固体電解コンデンサA2を作製した。
次に、各固体電解コンデンサを空気中で約250℃の温度で約10分間加熱した後、陽極リードと陰極との間に約5Vの電圧を印加し、約20秒後の漏れ電流を測定した。結果を表1に示す。なお、表1においては、各漏れ電流の測定値とともに、比較例1の固体電解コンデンサX1における漏れ電流の値を100とした指数も合わせて表示した。また、この加熱温度は、加熱に用いた乾燥炉の設定温度を意味しており、乾燥炉内のサンプル保持治具の付近に設置した熱電対により測定した乾燥炉内の温度である。
実施例3では、実施例1において約350℃の温度で基体1aの熱酸化を行っていたのに代えて、それぞれ、約240℃、約250℃、約265℃、約280℃、約330℃、約360℃、約370℃、約375℃、約380℃または約385℃の温度で熱酸化する以外は、実施例1と同様に固体電解コンデンサB1〜B10を作製した。
次に、実施例1と同様に、各固体電解コンデンサB1〜B10を空気中で約250℃の温度で約10分間加熱した後、陽極リード1cと陰極4との間に約5Vの電圧を印加し、約20秒後の漏れ電流を測定した。さらに、LCRメータを用いて、陽極リード1cと陰極4との間に電圧を印加することにより、約100kHzの周波数における等価直列抵抗(ESR)を測定した。
実施例4では、実施例1においてニオブからなる基体1aを熱酸化することにより結晶性の酸化ニオブからなる表面層1bを形成したのに代えて、はじめにニオブからなる基体1a上に非晶質の酸化ニオブを含む層を形成した後、この層11bを熱処理することにより結晶性の酸化ニオブを含む表面層1bを形成する以外は、実施例1と同様に固体電解コンデンサC1〜C7を作製した。
実施例5では、実施例4においてニオブからなる基体1aに代えて、約0.5wt%のアルミニウムを含むニオブとアルミニウムとの合金からなる基体1aを用いる以外は、実施例4と同様に固体電解コンデンサD1を作製した。
次に、固体電解コンデンサC1〜C7、D1およびX2を空気中で約250℃の温度で約10分間加熱した。この約250℃の加熱の前後において、LCRメータを用いて、陽極リードと陽極との間に約120Hzの交流電圧を印加することにより、約120Hzの周波数における静電容量をそれぞれ測定するとともに、陽極リードと陰極との間に約5Vの電圧を印加し、約20秒後の漏れ電流をそれぞれ測定した。結果を表3に示す。なお、表3においては、漏れ電流については、測定値とともに、比較例1の固体電解コンデンサX1における漏れ電流の値を100とした指数も合わせて表示した。また、この加熱温度は、加熱に用いた乾燥炉の設定温度を意味しており、乾燥炉内のサンプル保持治具の付近に設置した熱電対により測定した乾燥炉内の温度である。
1a 基体
1b 表面層
1c 陽極リード
2 誘電体層
3 電解質層
4 陰極
4a 第1導電層
4b 第2導電層
5 導電性接着剤層
6 陰極端子
7 陽極端子
8 モールド外装樹脂
100 固体電解コンデンサ
Claims (6)
- ニオブを含む基体上に結晶性の酸化ニオブを含む表面層を有する陽極と、
前記陽極上に非晶質の酸化ニオブを含む誘電体層と、
前記誘電体層上に陰極とを備える、固体電解コンデンサ。 - 前記表面層は、NbOおよびNbO2の少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
- 前記表面層の厚み(D)と前記誘電体層の厚み(d)との比(D/d)は、0.05以上1.5以下である、請求項1または2に記載の固体電解コンデンサ。
- ニオブを含む基体上に結晶性の酸化ニオブを含む表面層を形成する工程と、
前記表面層上に非晶質の酸化ニオブを含む誘電体層を形成する工程と、
前記誘電体層上に陰極を形成する工程とを備える、固体電解コンデンサの製造方法。 - 前記表面層を形成する工程は、前記基体を酸化性雰囲気で熱処理する工程を含む、請求項4に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
- 前記表面層を形成する工程は、
前記基体上に非晶質の酸化ニオブを含む層を形成する工程と、
前記非晶質の酸化ニオブを含む層が形成された前記基体を非酸化性雰囲気で熱処理する工程とを含む、請求項4に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
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