JP2006108173A - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 漏れ電流が小さい固体電解コンデンサおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】 この固体電解コンデンサ100では、陽極1は、ニオブ粒子の多孔質焼結体からなる基体1aと、基体1aに一部が埋め込まれた陽極リード1bとから構成され、基体1a上には、基体1aの周囲を覆うように陽極酸化により形成されたホウ素を含む酸化ニオブからなる誘電体層2が形成されている。誘電体層2上には、誘電体層2の周囲を覆うように電解質層3と第1導電層4aおよび第2導電層4bからなる陰極4とが形成されている。陰極4の上面には、導電性接着剤層5が形成され、導電性接着剤層5上には、陰極端子6が形成されている。陽極リード1b上には、陽極端子7が溶接により接続されている。陰極端子6および陽極端子7の端部が外部に引き出されるように、第2導電層4b、陰極端子6および陽極端子7の周囲には、モールド外装樹脂8が形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、固体電解コンデンサおよびその製造方法に関する。
酸化ニオブは高い絶縁性を有するとともに、従来の固体電解コンデンサの材料である酸化タンタルに比べて誘電率が約1.8倍と大きいことから、次世代の高容量固体電解コンデンサの誘電体材料として注目されている。ここで、絶縁性の高い酸化ニオブは、ニオブからなる基体を陽極として陽極酸化することによって、容易に陽極上に形成することができる。なお、このとき形成される酸化ニオブの結晶性は、非晶質である。
従来の酸化ニオブを用いる固体電解コンデンサでは、このように陽極酸化により形成された酸化ニオブを誘電体層として用いているが、この酸化ニオブからなる誘電体層は、リフロー工程などの熱処理の影響を受けやすく、静電容量の安定性が酸化タンタルなどの他の誘電体材料を用いる固体電解コンデンサに比べて劣っていた。そこで、静電容量の低下を抑制するために、誘電体層を構成する酸化ニオブ中にニオブ窒化物領域を形成した固体電解コンデンサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−329902号公報
しかしながら、上記のようにニオブ窒化物領域が形成された酸化ニオブを用いる固体電解コンデンサにおいても、リフロー工程などの熱処理後に陽極と陰極との間の漏れ電流が増加するという問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、
この発明の1つの目的は、漏れ電流が小さい固体電解コンデンサを提供することである。
この発明のもう1つの目的は、漏れ電流が小さい固体電解コンデンサの製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による固体電解コンデンサは、ニオブからなる陽極と、陽極上に形成されたホウ素を含む酸化ニオブからなる誘電体層と、誘電体層上に形成された陰極とを備える。
この第1の局面による固体電解コンデンサでは、上記のように、酸化ニオブからなる誘電体層中にホウ素を含んでいるので、誘電体層中に微細な結晶性の酸化ニオブが生じにくい。これにより、誘電体層中の酸素原子が、この微細な結晶性の酸化ニオブにより生じる欠陥を介して拡散することを抑制することができる。また、誘電体層中に含まれているホウ素は、この欠陥に集中しやすく、これにより、この欠陥を介した酸素原子の拡散を抑制する作用も有していると考えられる。これらの結果、リフロー工程などの熱処理を行った場合においても、誘電体層から陽極などに酸素が拡散することを抑制できるので、誘電体層の厚みが減少しにくく、誘電体層の絶縁性も低下しにくい。したがって、この第1の局面の発明においては、漏れ電流の小さい固体電解コンデンサを得ることができる。
上記第1の局面による固体電解コンデンサにおいて、好ましくは、誘電体層中のホウ素濃度は、0.2原子%〜5原子%の範囲である。このように構成することにより、さらに誘電体層の絶縁性が低下しにくいので、漏れ電流をより小さくすることができる。
また、この発明の第2の局面による固体電解コンデンサの製造方法は、ニオブからなる陽極をホウ素イオンを含む水溶液中で陽極酸化することにより、該陽極上にホウ素を含む酸化ニオブからなる誘電体層を形成する工程と、誘電体層上に陰極を形成する工程とを備える。
この第2の局面による固体電解コンデンサの製造方法では、上記のように、ホウ素イオンを含む水溶液中で陽極酸化することにより、酸化ニオブ中にホウ素を含有させることができる。これにより、誘電体層中の酸素が拡散しにくくなるので、誘電体層の厚みが減少しにくく、誘電体層の絶縁性が低下することを抑制することができる。したがって、この第2の局面の発明においては、漏れ電流の小さい固体電解コンデンサを容易に製造することができる。
以下、本発明を実施の形態に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明は下記実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能なものである。
図1は、本発明の一実施の形態による直方体状の固体電解コンデンサの断面構造図である。
図1に示すように、固体電解コンデンサ100では、陽極1は、約1μmの粒径を有するニオブ粒子の多孔質焼結体からなる外形約3.3mm×約2.7mm×約1.7mmの直方体状の基体1aと、基体1aに一部が埋め込まれたニオブからなる線状の陽極リード1bとから構成されている。
基体1a上には、基体1aの周囲を覆うようにホウ素を含む酸化ニオブからなる誘電体層2が形成されている。また、誘電体層2上には、誘電体層2の周囲を覆うようにポリピロールなどからなる電解質層3が形成され、電解質層3上には、電解質層3の周囲を覆うように陰極4が形成されている。陰極4は、電解質層3の周囲を覆うように形成されたカーボンペーストからなる第1導電層4aと、第1導電層4aの周囲を覆うように形成された銀ペーストからなる第2導電層4bとから構成されている。
陰極4の周囲のうち上面には、導電性接着剤層5が形成され、さらに導電性接着剤層5上には、表面をニッケルめっきした約0.1mmの厚さを有する鉄箔からなる陰極端子6が形成されている。基体1aから露出した陽極リード1c上には、表面をニッケルめっきした約0.1mmの厚さを有する鉄箔からなる陽極端子7が溶接により接続されている。また、陰極端子6および陽極端子7の端部が外部に引き出されるように、第2導電層4b、陰極端子6および陽極端子7の周囲には、モールド外装樹脂8が形成されている。これにより、本発明の一実施の形態による固体電解コンデンサ100が構成されている。
次に、図1に示す本発明の一実施の形態による固体電解コンデンサの製造方法について説明する。
まず、約1μmの粒径を有するニオブ粒子の粉体を焼結することにより、外形約3.3mm×約2.7mm×約1.7mmの多孔質焼結体からなる基体1aを形成する。このとき、ニオブからなる線状の陽極リード1bの一部を基体1aに埋め込む。これにより、基体1aと陽極リード1bとから構成される陽極1が作製される。
次に、陽極1を約60℃に保持したホウ酸アンモニウム水溶液などのホウ素イオンを含む水溶液中において、約10Vの定電圧で陽極酸化することにより、基体1aの周囲を覆うように、基体1a上にホウ素を含む酸化ニオブからなる誘電体層2を形成する。
誘電体層2を形成した後、誘電体層2の周囲を覆うように、誘電体層2上にポリピロールなどからなる電解質層3を重合などにより形成する。また、電解質層3の周囲を覆うように、電解質層3上にカーボンペーストを塗布し、約80℃で約30分間乾燥することによりカーボンペーストからなる第1導電層4aを形成する。また、第1導電層4a上に銀ペーストを塗布し、約170℃で約30分間乾燥することにより銀ペーストからなる第2導電層4bを形成する。これにより、カーボンペーストからなる第1導電層4aおよび銀ペーストからなる第2導電層4bが積層された陰極4を形成する。
次に、表面をニッケルめっきした約0.1mmの厚さを有する鉄箔からなる陰極端子6上に導電性接着剤を約2mg塗布した後、この導電性接着剤を介して陰極4と陰極端子6とを接触させる。さらに、陰極4と陰極端子6とで導電性接着剤を押圧しながら約60℃の温度で約30分間乾燥を行うことにより、陰極4と陰極端子6とを接続する導電性接着剤層5を形成する。また、表面をニッケルめっきした約0.1mmの厚さを有する鉄箔からなる陽極端子7を陽極リード1c上に溶接する。さらに、陰極端子6および陽極端子7の端部が外部に引き出されるように、第2導電層4b、陰極端子6および陽極端子7の周囲にモールド外装樹脂8を形成する。このようにして、本発明の一実施の形態による固体電解コンデンサ100が作製される。
本実施の形態においては、酸化ニオブからなる誘電体層2中にホウ素を含んでいるので、誘電体層2中には、微細な結晶性の酸化ニオブが生じにくい。これにより、誘電体層2中の酸素原子が、この微細な結晶性の酸化ニオブにより生じる欠陥を介して拡散することを抑制することができる。また、誘電体層2中に含まれているホウ素は、この欠陥に集中しやすく、これにより、この欠陥を介した酸素原子の拡散を抑制する作用も有していると考えられる。これらの結果、リフロー工程などの熱処理を行った場合においても、誘電体層2から陽極1や電解質層3などに酸素が拡散することを抑制できるので、誘電体層2の厚みが減少しにくく、誘電体層2の絶縁性も低下しにくい。したがって、固体電解コンデンサの陽極1と陰極4との間の漏れ電流を小さくすることができる。
また、本実施の形態においては、ホウ酸アンモニウム水溶液などのホウ素イオンを含む水溶液中で陽極酸化を行っているので、酸化ニオブからなる誘電体層2中にホウ素を容易に含有させることができる。これにより、リフロー工程などの熱処理を行った場合においても、誘電体層2中の酸素が拡散しにくく、絶縁性が低下しにくい誘電体層2を容易に形成することができる。その結果、陽極1と陰極4との間の漏れ電流の小さい固体電解コンデンサを容易に製造することができる。
また、本実施の形態においては、陽極酸化に用いるホウ素イオンを含む水溶液として、ホウ酸アンモニウム水溶液以外にホウ酸、メタホウ酸、四ホウ酸カルシウム、四ホウ酸リチウムおよび四ホウ酸ナトリウムなどの水溶液も用いることもできる。
また、本実施の形態においては、基体1aとして、ニオブの多孔質焼結体を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ニオブからなる金属箔を用いてもよい。また、基体1aは、ニオブ単体だけでなく例えば、タングステン、バナジウム、亜鉛、アルミニウム、モリブデン、ハフニウムおよびジルコニウムなどの元素を含むニオブ合金から構成されてもよい。
また、本実施の形態においては、電解質層3として、ポリピロール以外にポリチオフェンなどの他の導電性高分子や二酸化マンガンなどの他の導電性材料を用いることができる。
また、本実施の形態においては、誘電体層2と陰極4と間には電解質層3が形成されているが、本発明はこれに限らず、電解質層3を形成することなく、陰極4を誘電体層2上に直接形成してもよい。
また、本実施の形態においては、陰極4として第1導電層4aおよび第2導電層4bの積層構造を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第1導電層4aまたは第2導電層4bのみからなる単層構造でもよい。
次に、上記した実施形態による効果を確認するために、以下のような比較実験を行った。
(実施例1)
まず、以下の表1に示す条件で、上記の実施形態と同様の構成の陽極1をホウ酸アンモニウム水溶液中で陽極酸化することにより陽極1上に誘電体層2を形成した後、この誘電体層2を約60℃に保持した約0.05wt%のリン酸水溶液中において、約10Vの定電圧で約6時間陽極酸化を行った。これにより、酸化ニオブからなる誘電体層2の表面に、さらにリンを含有させることができる。酸化ニオブからなる誘電体層2にリンを含有させることによって、酸化ニオブの結晶化を抑制することができるので、誘電体層2の表面の結晶化とひび割れの発生とを抑制することができる。その結果、誘電体層2上に電解質層3および陰極4を形成した場合に、陽極1と陰極4とが短絡することを抑制することができる。
このようにして形成した誘電体層2を用いる以外は、上記の実施形態と同様の構成および方法で、固体電解コンデンサA1〜A7を作製した。
Figure 2006108173
(実施例2)
また、上記の固体電解コンデンサA1〜A7で用いた誘電体層2に対して、リン酸水溶液中で陽極酸化を行った後、さらに、陽極1および誘電体層2を約10−2Pa以下の真空中で約400℃、約30分間の加熱処理を行う以外は、実施例1と同様の構成および方法で、固体電解コンデンサB1〜B7を作製した。
(比較例1)
比較例1では、ホウ酸アンモニウム水溶液中での陽極酸化を行わずに、陽極を約60℃に保持した約0.05wt%のリン酸水溶液中において、約10Vの定電圧で約6時間陽極酸化を行うことにより、陽極上に誘電体層を形成した。このようにして形成したホウ素を含まない酸化ニオブからなる誘電体層を用いる以外は、実施例1と同様の固体電解コンデンサX1を作製した。
(比較例2)
比較例2では、次のように、陽極上に誘電体層を形成した。
まず、上記の実施形態と同様の構成の陽極を約300Torr(約4×10−4Pa)の窒素雰囲気中において、約600℃で約5分間熱処理することにより、陽極の周囲を覆うように、陽極上にニオブ窒化物層を形成した。
次に、比較例1と同様の方法で、この陽極を約60℃に保持した約0.05wt%のリン酸水溶液中において、約10Vの定電圧で約6時間陽極酸化を行った。これにより、陽極の周囲を覆うように、陽極上にニオブ窒化物領域を有する酸化ニオブからなる誘電体層を形成した。
そして、このようにして形成した陽極および誘電体層を用いる以外は、実施例1と同様の固体電解コンデンサX2を作製した。尚、固体電解コンデンサX2は、特許文献1に記載されている誘電体層を構成する酸化ニオブ中にニオブ窒化物領域を形成した固体電解コンデンサに相当するものである。
(評価)
次に、上記の固体電解コンデンサA1〜A7、B1〜B7、X1およびX2の熱処理後の漏れ電流と静電容量とを測定した。
まず、各個体電解コンデンサを約250℃に設定した乾燥炉内の空気中において約10分間熱処理を施した後、陰極端子6と陽極端子7との間に約5Vの定電圧を印加し、約20秒後の漏れ電流を測定した。次に、LCRメータを用いて、各固体電解コンデンサの陰極端子と陽極端子との間に約120Hzの交流電圧を印加することにより、約120Hzの周波数における静電容量を測定した。
また、各固体電解コンデンサを分解し、誘電体層の断面を露出させて、その誘電体層をX線光電子分光分析(XPS)法で分析することにより誘電体層中のホウ素濃度を測定した。
これらの結果を表2に示す。なお、漏れ電流および静電容量の測定値は、固体電解コンデンサX1における測定値をそれぞれ100とした指数で表示した。
Figure 2006108173
尚、固体電解コンデンサX1およびX2の誘電体層からはホウ素は検出されなかった。
これらの結果より、ホウ素を含む酸化ニオブからなる誘電体層2を有する固体電解コンデンサA1〜A7およびB1〜B7では、いずれも漏れ電流は、固体電解コンデンサX1およびX2よりも低減していることがわかった。また、誘電体層2中のホウ素濃度が約0.2原子%〜約5.0原子%の範囲である固体電解コンデンサA2〜A6およびB2〜B6では、特に、漏れ電流が小さくなっていることがわかった。
さらに、固体電解コンデンサA1〜A7およびB1〜B7では、固体電解コンデンサX1およびX2と比べて、いずれも静電容量が大きくなっている。これにより、酸化ニオブからなる誘電体層2中にホウ素を含有することによって、静電容量が増加することがわかった。
また、表2の結果より、誘電体層2の形成後に約400℃、約30分間の加熱処理を行った固体電解コンデンサB1〜B7の方が、この加熱処理を行っていない固体電解コンデンサA1〜A7よりも漏れ電流が小さくなっている。ここで、固体電解コンデンサA5およびB5の誘電体層2中の深さ方向のホウ素の分布を分析した。
図2は、本発明の実施例1および2の固体電解コンデンサの誘電体層について、XPSによる測定結果を示す図である。なお、本測定は、上記の固体電解コンデンサの分解により露出された誘電体層2の断面にて行った。図2において、縦軸は各誘電体層2中の原子%で表したときのホウ素濃度の相対値を、横軸は、電解質層3から陽極1に向かう方向での誘電体層2中の深さ方向の位置(相対値)を示している。
図2に示すように、誘電体層2の形成後に約400℃、約30分間の加熱処理を行っていない固体電解コンデンサA5では、含有ホウ素の約80%が誘電体層の表面(電解質層3側)から約80%までの深さに分布しているのに対して、この加熱処理を行った固体電解コンデンサB5では、含有ホウ素の約80%が誘電体層の表面(電解質層3側)から約50%までの深さに分布している。この加熱処理を行った固体電解コンデンサB5の方が、誘電体層2の表面側(電解質層3側)にホウ素が多く分布していることから、誘電体層2の形成後に加熱処理を行うことによって、ホウ素は、誘電体層2の表面側(電解質層3側)に拡散することがわかった。即ち、誘電体層2中において、ホウ素が表面側(電解質層3側)に多く分布している方が漏れ電流の抑制に対して好ましいと推測される。
本発明の一実施の形態による直方体状の固体電解コンデンサの断面構造図である。 本発明の実施例1および2の固体電解コンデンサの誘電体層について、XPSによる測定結果を示す図である。
符号の説明
1 陽極
1a 基体
1b 陽極リード
2 誘電体層
3 電解質層
4 陰極
4a 第1導電層
4b 第2導電層
5 導電性接着剤層
6 陰極端子
7 陽極端子
8 モールド外装樹脂
100 固体電解コンデンサ

Claims (3)

  1. ニオブからなる陽極と、
    前記陽極上に形成されたホウ素を含む酸化ニオブからなる誘電体層と、
    前記誘電体層上に形成された陰極とを備える、固体電解コンデンサ。
  2. 前記誘電体層中のホウ素濃度は、0.2原子%〜5原子%の範囲である、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. ニオブからなる陽極をホウ素イオンを含む水溶液中で陽極酸化することにより、該陽極上にホウ素を含む酸化ニオブからなる誘電体層を形成する工程と、
    前記誘電体層上に陰極を形成する工程とを備える、固体電解コンデンサの製造方法。
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