WO2014013549A1 - スパイラルタップ及びその製造方法 - Google Patents

スパイラルタップ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
WO2014013549A1
WO2014013549A1 PCT/JP2012/068113 JP2012068113W WO2014013549A1 WO 2014013549 A1 WO2014013549 A1 WO 2014013549A1 JP 2012068113 W JP2012068113 W JP 2012068113W WO 2014013549 A1 WO2014013549 A1 WO 2014013549A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
groove
spiral
spiral tap
tap
sub
Prior art date
Application number
PCT/JP2012/068113
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
孝之 中嶋
Original Assignee
オーエスジー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オーエスジー株式会社 filed Critical オーエスジー株式会社
Priority to KR20157000794A priority Critical patent/KR20150031278A/ko
Priority to CN201280074721.6A priority patent/CN104470665A/zh
Priority to US14/409,876 priority patent/US20150251261A1/en
Priority to EP12881259.1A priority patent/EP2875894A4/en
Priority to PCT/JP2012/068113 priority patent/WO2014013549A1/ja
Priority to JP2014525586A priority patent/JP5816368B2/ja
Publication of WO2014013549A1 publication Critical patent/WO2014013549A1/ja

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23GTHREAD CUTTING; WORKING OF SCREWS, BOLT HEADS, OR NUTS, IN CONJUNCTION THEREWITH
    • B23G5/00Thread-cutting tools; Die-heads
    • B23G5/02Thread-cutting tools; Die-heads without means for adjustment
    • B23G5/06Taps
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P15/00Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass
    • B23P15/28Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass cutting tools
    • B23P15/48Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass cutting tools threading tools
    • B23P15/52Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass cutting tools threading tools taps
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23GTHREAD CUTTING; WORKING OF SCREWS, BOLT HEADS, OR NUTS, IN CONJUNCTION THEREWITH
    • B23G2200/00Details of threading tools
    • B23G2200/48Spiral grooves, i.e. spiral flutes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23GTHREAD CUTTING; WORKING OF SCREWS, BOLT HEADS, OR NUTS, IN CONJUNCTION THEREWITH
    • B23G2240/00Details of equipment for threading other than threading tools, details of the threading process
    • B23G2240/08Evacuation of chips or fines
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T408/00Cutting by use of rotating axially moving tool
    • Y10T408/89Tool or Tool with support
    • Y10T408/904Tool or Tool with support with pitch-stabilizing ridge
    • Y10T408/9048Extending outwardly from tool-axis

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Drilling Tools (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Abstract

 ねじ切り加工時における良好な切削性を保証しつつねじ切り加工後の逆転引き抜き時における切り屑離れを良くし、工具寿命を向上させるスパイラルタップを提供する。 ねじれ溝18内における少なくともスパイラルタップ10の食付き部22に相当する部分に、そのねじれ溝18の裏刃30に沿って凹状に形成されてその裏刃30のすくい角を正とする副溝28が設けられたものであることから、必要十分なチップルームを確保しつつ、ねじれ溝18における裏刃30のすくい角を大きくとることが可能となる。すなわち、ねじ切り加工時における良好な切削性を保証しつつねじ切り加工後の逆転引き抜き時における切り屑離れを良くし、工具寿命を向上させるスパイラルタップ10を提供することができる。

Description

スパイラルタップ及びその製造方法
 本発明は、スパイラルタップ及びその製造方法に関し、特に、ねじ切り加工時における良好な切削性を保証しつつねじ切り加工後の逆転引き抜き時における切り屑離れを良くし、工具寿命を向上させるための改良に関する。
 外周部におねじが設けられるとともに、そのおねじを分断するように軸方向に螺旋状に設けられたねじれ溝に沿って切れ刃が形成されたスパイラルタップが知られている。斯かるスパイラルタップにおいて、切り屑の付着を抑制して工具寿命を向上させるための技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載された螺旋状溝タップがそれである。この技術によれば、ねじれ溝における切れ刃と反対側のヒール(裏刃)に凸状のヒール面を形成することで、切削作業により生じた連続切り屑のねじれ溝への付着を抑制できるとされている。
特表2010-506746号公報
 しかし、前述したような従来の技術では、前記ねじれ溝における裏刃のすくい角が負の角度となるため、ねじ切り加工後の逆転引き抜き時における切り屑離れが悪くなり、却って工具寿命が低下するおそれがあった。前記ねじれ溝における裏刃のすくい角を大きくとるためには、そのねじれ溝における裏刃側の曲率半径を小さくする等の手段が考えられるが、斯かる方法ではねじれ溝自体が小さくなるため所謂チップルームが狭くなり、切り屑詰まりや噛み込みによる折損が発生し易くなる。このため、ねじ切り加工時における良好な切削性を保証しつつねじ切り加工後の逆転引き抜き時における切り屑離れを良くし、工具寿命を向上させるスパイラルタップ及びその製造方法の開発が求められていた。
 本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、ねじ切り加工時における良好な切削性を保証しつつねじ切り加工後の逆転引き抜き時における切り屑離れを良くし、工具寿命を向上させるスパイラルタップ及びその製造方法を提供することにある。
 斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、外周部におねじが設けられるとともに、そのおねじを分断するように軸方向に螺旋状に設けられたねじれ溝に沿って切れ刃が形成されたスパイラルタップであって、前記ねじれ溝内における少なくとも前記スパイラルタップの食付き部に相当する部分に、そのねじれ溝の裏刃に沿って凹状に形成されてその裏刃のすくい角を正とする副溝が設けられたことを特徴とするものである。
 このように、前記第1発明によれば、前記ねじれ溝内における少なくとも前記スパイラルタップの食付き部に相当する部分に、そのねじれ溝の裏刃に沿って凹状に形成されてその裏刃のすくい角を正とする副溝が設けられたものであることから、必要十分なチップルームを確保しつつ、前記ねじれ溝における裏刃のすくい角を大きくとることが可能となる。すなわち、ねじ切り加工時における良好な切削性を保証しつつねじ切り加工後の逆転引き抜き時における切り屑離れを良くし、工具寿命を向上させるスパイラルタップを提供することができる。
 前記第1発明に従属する本第2発明の要旨とするところは、前記副溝が形成された部分における前記裏刃のすくい角は、3°以上12°以下の範囲内である。このようにすれば、前記ねじれ溝における裏刃のすくい角を好適な角度とすることで、ねじ切り加工後の逆転引き抜き時における切り屑離れを可及的に良くすることができる。
 前記第1発明又は第2発明に従属する本第3発明の要旨とするところは、前記副溝の内周側端は、少なくとも前記おねじの谷底よりも前記ねじれ溝の溝底側とされたものである。このようにすれば、実用的な態様の副溝により、必要十分なチップルームを確保しつつ、前記ねじれ溝における裏刃のすくい角を大きくとることが可能となる。
 前記第1発明、第2発明、第1発明に従属する第3発明、又は第2発明に従属する第3発明に従属する本第4発明の要旨とするところは、前記副溝は、軸方向に垂直な断面において弧状であり、その弧の半径は前記スパイラルタップの呼び径の10%以上20%以下の範囲内である。このようにすれば、実用的な態様の副溝により、必要十分なチップルームを確保しつつ、前記ねじれ溝における裏刃のすくい角を大きくとることが可能となる。
 前記目的を達成するために、本第5発明の要旨とするところは、外周部におねじが設けられるとともに、そのおねじを分断するように軸方向に螺旋状に設けられたねじれ溝に沿って切れ刃が形成されたスパイラルタップの製造方法であって、前記ねじれ溝を形成するねじれ溝形成工程と、そのねじれ溝形成工程により前記ねじれ溝が形成された後、そのねじれ溝内における少なくとも前記スパイラルタップの食付き部に相当する部分に、そのねじれ溝の裏刃に沿ってその裏刃のすくい角を正とする副溝を凹状に掘り下げて形成する副溝形成工程とを、含むことを特徴とするものである。このようにすれば、必要十分なチップルームを確保しつつ、前記ねじれ溝における裏刃のすくい角を大きくとることが可能となる。すなわち、ねじ切り加工時における良好な切削性を保証しつつねじ切り加工後の逆転引き抜き時における切り屑離れを良くし、工具寿命を向上させるスパイラルタップの製造方法を提供することができる。
本発明の一実施例である3枚刃のスパイラルタップの構成を説明する概略正面図である。 図1のII-II視断面図である。 図1のスパイラルタップにおいて、ねじれ溝内に設けられた副溝の構成を更に詳しく説明する図である。 本実施例のスパイラルタップとの比較のために、副溝が設けられていない従来のスパイラルタップの構成を説明する視断面図である。 本実施例のスパイラルタップとの比較のために、副溝が設けられていない従来のスパイラルタップの構成を説明する視断面図である。 本実施例のスパイラルタップとの比較のために、副溝が設けられていない従来のスパイラルタップの構成を説明する視断面図である。 本発明の効果を検証するために本発明者が行った試験の結果及び各試料に関する加工穴本数の平均を示す表である。 図7の試験結果をグラフ化した図である。 本発明の効果を検証するために本発明者が行った試験の結果及び各試料に関する加工穴本数の平均を示す表である。 図9の試験結果をグラフ化した図である。 本発明の効果を検証するために本発明者が行った試験において、本実施例の試料3による加工時に排出された切り屑の性状を示す写真である。 本発明の効果を検証するために本発明者が行った試験において、従来技術の試料5による加工時に排出された切り屑の性状を示す写真である。 本発明の効果を検証するために本発明者が行った試験において、従来技術の試料1による加工時に排出された切り屑の性状を示す写真である。 図1に示すスパイラルタップの製造方法の一例の要部を説明する工程図である。 図14に示す製造方法により作成される、本発明のスパイラルタップにおけるタップ部の他の構成を例示する概略斜視図である。 図14に示す製造方法により作成される、本発明のスパイラルタップにおけるタップ部の他の構成を例示する概略斜視図である。
 本発明のスパイラルタップにおいて、好適には、その軸心に垂直な平面での断面視における前記副溝の曲率半径は、前記ねじれ溝の曲率半径よりも小さいものである。
 本発明は、呼び径をDとしてねじ立て長さ1.5D~2D程度のスパイラルタップに好適に適用される。特に、ねじ立て長さ2D程度のスパイラルタップにおいて本発明の顕著な効果を奏する。
 本発明のスパイラルタップにおいて、好適には、前記副溝が形成された部分における前記裏刃は、軸心に垂直な平面での断面視においてフック状(鉤状)或いはレーキ状(鋤状)とされたものである。
 本発明のスパイラルタップは、好適には、前記おねじを分断するように3本のねじれ溝が軸心に対して120°回転対称に設けられたものであるが、2本すなわち一対のねじれ溝が形成されたスパイラルタップにも本発明は好適に適用される。
 本発明のスパイラルタップは、通常、止まり穴のねじ切り加工に用いられる。斯かる止まり穴のねじ切り加工においては、切り屑をシャンク側に排出する必要があり、ねじ切り加工の際の逆転時には、下穴に所定のねじ立て長さが確保された時点で、スパイラルタップを逆転させて下穴から抜き取る必要がある。このスパイラルタップの逆転開始時に、正転時に加工されていた切り屑が一瞬(極めて短い所定時間)下穴内に残された状態となる。本発明は、この下穴内に残された切り屑を、前記スパイラルタップの逆転時により確実且つスムースに排出する効果を奏するものである。
 以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。説明の便宜上、以下の説明に用いる図面に関して、各部の寸法比等は必ずしも正確には描かれていない。実施例相互に共通する部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
 図1は、本発明の一実施例である3枚刃のスパイラルタップ10の構成を説明する概略正面図であり、図2は、そのスパイラルタップ10の一部を軸心Cに垂直な平面で切断して示す断面図(図1に示すII-II視断面図)である。本実施例のスパイラルタップ10は、止まり穴のねじ切り加工に好適に用いられるものであり、図1に示すように、円柱形状(円筒形状)のシャンク部12と、斯かるシャンク部12と同軸(共通の軸心C上)にそのシャンク部12の先端側に一体的に形成されたタップ部14とを、備えて構成されている。これらシャンク部12とタップ部14との間に、そのシャンク部12より小径の首部が設けられたものであってもよい。前記タップ部14は、好適には、前記シャンク部12と一体に形成されたものであるが、そのシャンク部12に対して着脱可能に構成されたものであってもよい。斯かる態様においては、前記スパイラルタップ10によるめねじの加工において、前記シャンク部12の先端部に前記タップ部14が一体的に固定されて用いられる。
 前記タップ部14は、前記スパイラルタップ10によるねじ切り加工において、加工対象となる下穴にねじ込まれてその内周面にめねじを切削加工するものである。前記タップ部14の外周部(外周側)には、加工すべきめねじ(スパイラルタップ10による加工対象となるめねじ)に対応するねじ溝形状のおねじ(ねじ山)16が形成されていると共に、そのおねじ16を分断するように例えば3本のねじれ溝18が軸心Cに対して120°回転対称に設けられており、そのねじれ溝18に沿って切れ刃20(図2を参照)が形成されている。このねじれ溝18は、好適には、前記おねじ16の旋回方向に対して同じ方向へねじれる螺旋状を成すように形成されている。すなわち、前記おねじ16が右ねじである場合には、右まわりの螺旋状を成すように形成されている一方、前記おねじ16が左ねじである場合には、左まわりの螺旋状を成すように形成されている。
 図1に示すように、前記タップ部14は、前記おねじ16が先端(タップ部14におけるシャンク部12とは逆側の端部)に向ってテーパ状となるようにそのおねじ16における山の頂を含む部分が除去された食付き部22と、その食付き部22に連続して形成された、前記おねじ16が完全なねじ山とされた完全山部24とを、備えて構成されている。前記食付き部22は、前記スパイラルタップ10によるめねじの加工において、被加工物における下穴の切削を行うことによりめねじを形成するリード部であり、前記おねじ16における先端側から数山分(例えば、1.5~3山分)の構成に対応する。前記完全山部24は、前記スパイラルタップ10によるめねじの加工において、前記食付き部22により成形されためねじ表面の仕上げを行い、前記タップ部14のガイド乃至自己案内性を向上させるための部分である。前記完全山部24は、前記スパイラルタップ10による加工対象となるめねじのねじ山の形状と略一致する形状とされている。
 前記おねじ16は、例えば右巻きねじであり、その条数は1、リード角は3°23′程度である。前記おねじ16の径寸法は呼び径Dが6mm程度で、前記シャンク12の径寸法は前記おねじ16と略同じである。前記切れ刃20のすくい角は例えば6°~8°程度であり、刃厚(外径)は例えば1.88mm~1.99mmである。前記食付き部22に対応するおねじ16の山数は1.5~3山程度、先端径は例えば4.8mm程度、勾配角は例えば13°30′程度である。前記ねじれ溝18の正面視における軸心に対する傾斜角(ねじれ角)βは例えば39°30′程度、溝底半径は例えば1.11mm~1.17mm程度、溝長は例えば29.6±0.5mm程度である。前記おねじ16の軸方向長さ寸法は例えば21.6mm程度、前記スパイラルタップ10の軸方向全長は例えば67.1mm程度である。前記スパイラルタップ10のねじ立て長さは、予び径をDとして1.5D乃至2D程度であり、好適には2Dである。
 図2に示すように、本実施例のスパイラルタップ10は、前記ねじれ溝18内における少なくとも前記食付き部22に相当する部分に、そのねじれ溝18の裏刃30に沿って凹状に形成された副溝(凹状溝)28を備えたものである。換言すれば、前記ねじれ溝18内における前記切れ刃20とは逆側の外周側端部(ヒール)に、例えばそのねじれ溝18と軌を一にする螺旋状の副溝28が設けられている。この副溝28は、例えば、前記ねじれ溝18に相当する曲面から更に凹状に掘り下げられて形成された異なる曲面に相当するものである。前記副溝28は、前記食付き部22に設けられたものであればよく、前記完全山部24には必ずしも設けられなくともよいが、前記タップ部14の全長に渡って(すなわち完全山部24にも)連続して設けられたものであってもよい。特に、前記スパイラルタップ10の製造工程において前記ねじれ溝18及び副溝28が一括加工(例えば総型の砥石により同時加工)される態様においては、前記ねじれ溝18の全長にわたって前記副溝28が設けられるのが好ましい。
 図3は、本実施例のスパイラルタップ10において、前記ねじれ溝18内に設けられた前記副溝28の構成を更に詳しく説明する図である。図3においては、前記おねじ16の外径を破線で、谷径(谷底)を一点鎖線で、前記ねじれ溝18の溝底径を二点鎖線でそれぞれ示している(図4~図6において同じ)。図3に示すように、本実施例のスパイラルタップ10のタップ部14においては、前記ねじれ溝18の裏刃30に沿って前記副溝28が形成されることで、その裏刃30のすくい角(ヒール角)θが正の角度とされている。換言すれば、前記副溝28に相当する曲面が前記裏刃30の少なくとも一部を構成することで、その裏刃30がフック状(鉤状)或いはレーキ状(鋤状)とされている。前記副溝28が形成された部分における前記裏刃30のすくい角θは、好適には、3°以上12°以下の範囲内であり、更に好適には、5°以上10°以下の範囲内である。
 前記副溝28は、好適には、軸心Cに垂直な断面において弧状である。すなわち、所定の半径に対応する円弧状であるが、必ずしも完全な円弧でなくともよく、所定の曲率を有する曲線状に構成されたものであってもよい。前記副溝28に対応する弧の半径すなわちその副溝28に相当する曲面の曲率半径Rbは、好適には、前記スパイラルタップ10(おねじ16)の呼び径Dの10%以上20%以下の範囲内である。前記副溝28の曲率半径Rbは、好適には、前記ねじれ溝18の曲率半径(溝底よりも副溝28側の曲率半径)Raよりも小さいものである。例えば、M6.0すなわち呼び径D=6.0mmのスパイラルタップ10において、前記ねじれ溝18の曲率半径Raは、例えば1.8mm(0.30D)程度であり、前記副溝28の曲率半径Rbは、例えば、前記裏刃30のすくい角θが5°程度の場合1.1mm(0.18D)程度、すくい角θが10°程度の場合0.67mm(0.11D)程度とされる。
 前記副溝28は、好適には、軸心Cに垂直な断面視において、その内周側端が少なくとも前記おねじ16の谷径(図3には一点鎖線で示す)よりも前記ねじれ溝18の溝底(図3には二点鎖線で示す)側とされたものである。換言すれば、前記副溝28は、軸心Cに垂直な断面視において、前記おねじ16の山の頂(図3には破線で示す)からそのおねじ16の谷径よりも中心側の所定位置(谷径と溝底径との間の所定の径寸法に対応する位置)までが凹状に掘り下げられて形成されたものである。すなわち、前記タップ部14は、軸心Cに垂直な断面視において、前記ねじれ溝18における溝底から裏刃30までの間において、溝底側に前記ねじれ溝18に相当する凹状溝が、裏刃30側に前記副溝28に相当する凹状溝が隣接して設けられた構成とされている。
 図4~図6は、本実施例のスパイラルタップ10との比較のために、前記副溝28が設けられていない従来のスパイラルタップを説明する、そのスパイラルタップを前述した図3に相当する平面で切断して示す視断面図である。図4に示すスパイラルタップ40においては、前記裏刃30のすくい角を正の角度とするように前記ねじれ溝18が形成されており、そのねじれ溝18の曲率半径Rcは、M6.0すなわち呼び径D=6.0mmのスパイラルタップ40において、例えば1.8mm(0.30D)程度である。斯かる構成においては、前記ねじれ溝18の曲率半径が比較的小さいことで、前記ねじれ溝18により構成されるチップルームが例えば図3に示す本実施例のスパイラルタップ10よりも狭くなる。
 図5に示すスパイラルタップ50においては、十分なチップルームを確保するために、前記ねじれ溝18の曲率半径が比較的大きく構成されており、そのねじれ溝18の曲率半径Rdは、M6.0すなわち呼び径D=6.0mmのスパイラルタップ50において、例えば2.7mm(0.45D)程度である。斯かる構成においては、図4に示すスパイラルタップ40に比べて前記ねじれ溝18により構成されるチップルームが広くなるが、前記ねじれ溝18の曲率半径が比較的大きいことで、前記裏刃30のすくい角が負の角度となる。
 図6に示すスパイラルタップ60においては、切削作業により生じた連続切り屑の前記ねじれ溝18への付着を抑制するために、前記ねじれ溝18における切れ刃20と反対側のヒール(裏刃30)に凸状のヒール面62が形成されている。すなわち、前記ねじれ溝18の裏刃30に沿って凸状に形成されてその裏刃30のすくい角を負とする凸面としてのヒール面62が設けられている。前記ねじれ溝18の曲率半径Reは、M6.0すなわち呼び径D=6.0mmのスパイラルタップ60において、例えば1.8mm(0.30D)程度であり、前記ヒール面62の曲率半径Rfは、例えば1.7mm(0.28D)程度である。斯かる構成においては、前記スパイラルタップ60による切削加工時には切り屑の前記ねじれ溝18への付着を抑制する効果があるが、逆転引き抜き時において切り屑が凸状に形成された前記ヒール面62によって擦りつけられることで、却って工具寿命低下の要因となるおそれがある。
 続いて、本発明の効果を検証するために本発明者が行った試験について説明する。本発明者は、本発明の効果を検証するために、図3に示すような本実施例のスパイラルタップ10と、図4~図6に示すような従来のスパイラルタップ40、50、60とを用いて耐久性能を比較する試験を行った。すなわち、M6.0すなわち呼び径D=6.0mm、ねじ立て長さ1.5Dのスパイラルタップである試料1~5として、前記ねじれ溝18の曲率半径を1.8mm(0.30D)程度とした従来のスパイラルタップ40である試料1、前記ねじれ溝18の曲率半径を2.7mm(0.45D)程度とした従来のスパイラルタップ50である試料2、前記ねじれ溝18の曲率半径を1.8mm(0.30D)程度、前記副溝28の曲率半径を1.1mm(0.18D)程度とした本実施例のスパイラルタップ10(裏刃30のすくい角5°)である試料3、前記ねじれ溝18の曲率半径を1.8mm(0.30D)程度、前記副溝28の曲率半径を0.67mm(0.11D)程度とした本実施例のスパイラルタップ10(裏刃30のすくい角10°)である試料4、及び前記ねじれ溝18の曲率半径を1.8mm(0.30D)程度、前記ヒール面62の曲率半径を1.7mm(0.28D)程度とした従来のスパイラルタップ60である試料5を作成し、以下の試験条件でタッピング加工に係る耐久性能試験を行った。すなわち、前記試料1~5のスパイラルタップを用いてタッピング加工を行い、工具寿命に達するまでの加工穴本数を前記試料1~5それぞれに関して3本分ずつ調べた。
[試験条件]
サイズ:M6×1
被削材:S45C(JIS G 4051)
使用機械:立形マシニングセンタ
切削油剤:水溶性
切削速度:15m/min
下穴径:φ5mm
 図7は、前記試験の結果及び各試料に関する加工穴本数の平均(3本の平均値)を示す表であり、図8は、図7の試験結果をグラフ化した図である。図8においては、各試料における1本目の結果を白抜きの棒グラフで、2本目の結果を右上から左下への実線斜線の棒グラフで、3本目の結果を左上から右下への破線斜線の棒グラフでそれぞれ示している(後述する図10において同じ)。「GP-OUT」とは通り側ゲージが通らなくなった場合を示しており、その時点或いは折損した時点で工具寿命に達したものとしている。図7及び図8に示すように、前記耐久性能試験の試験結果として、従来技術である試料2では加工穴本数の平均が381本、試料5では加工穴本数の平均が171本であるのに対し、本実施例である試料3では加工穴本数の平均が1303本、試料4では加工穴本数の平均が1314本というように数倍の長寿命を実現できていることがわかる。一方、従来技術である試料1では加工穴本数の平均が1338本と良好な寿命を示しているが、3本目の試料で折損が発生している。これは、図4に示すような構成をとることでチップルームが狭くなっており、ねじ切り加工時における切り屑の排出性が悪化しているためであると考えられる。更に、従来技術である試料2、5では何れも3本の試料ともに折損により寿命となっているのに対し、本実施例である試料3、4では何れも3本の試料ともに「GP-OUT」により寿命となっており、折損が発生していない。すなわち、本実施例のスパイラルタップ10は、ねじ切り加工時における切り屑詰まりや噛み込みによる折損の発生が抑制されると共に、ねじ切り加工後の逆転引き抜き時における切り屑離れが向上させられているため、従来技術である前記スパイラルタップ40、50、60よりも耐久性能に優れたものであることが証明された。
 本発明者は、前記試料1~5と同様のねじれ溝18、副溝28、ヒール面62の曲率半径でねじ立て長さ2Dのスパイラルタップを作成し、前記試験条件で同様の耐久性能試験を行った。すなわち、前記試料1~5のスパイラルタップを用いてタッピング加工を行い、工具寿命に達するまでの加工穴本数を前記試料1~5それぞれに関して3本分ずつ調べた。図9は、斯かる試験の結果及び各試料に関する加工穴本数の平均(3本の平均値)を示す表であり、図10は、図9の試験結果をグラフ化した図である。図9及び図10に示すように、斯かる耐久性能試験の試験結果として、従来技術である試料2では加工穴本数の平均が94本、試料5では加工穴本数の平均が85本であるのに対し、本実施例である試料3では加工穴本数の平均が858本、試料4では加工穴本数の平均が928本というように数倍の長寿命を実現できていることがわかる。一方、従来技術である試料1では加工穴本数の平均が531本と比較的良好な寿命を示しているが、1本目の結果が114本、2本目の結果が947本、3本目の結果が481本というように加工穴本数にばらつきがあることに加え、1本目及び3本目の試料で折損が発生している。これは、図4に示すような構成をとることでチップルームが狭くなっており、ねじ切り加工時における切り屑の排出性が悪化しているためであると考えられる。更に、従来技術である試料2、5では何れも3本の試料ともに折損により寿命となっているのに対し、本実施例である試料3、4では何れも3本の試料ともに「GP-OUT」により寿命となっており、折損が発生していない。すなわち、本実施例のスパイラルタップ10は、ねじ立て長さ2Dのスパイラルタップにおいても、ねじ立て長さ1.5Dのスパイラルタップと同様に、ねじ切り加工時における切り屑詰まりや噛み込みによる折損の発生が抑制されると共に、ねじ切り加工後の逆転引き抜き時における切り屑離れが向上させられているため、従来技術である前記スパイラルタップ40、50、60よりも耐久性能に優れたものであることが証明された。
 図11~図13は、ねじ立て長さ2Dのスパイラルタップに係る前記耐久性能試験において排出された切り屑の性状を示す写真であり、図11が前記試料3による加工時の切り屑、図12が前記試料5による加工時の切り屑、図13が前記試料1による加工時の切り屑にそれぞれ対応する。図11に示す前記試料3による加工時の切り屑では、3本の前記ねじれ溝18にそれぞれ対応する3本のカール状の切り屑が絡まり合いつつも、それぞれが分断された状態で排出されていることがわかる。図12に示す前記試料5による加工時の切り屑では、3本の前記ねじれ溝18にそれぞれ対応する3本のカール状の切り屑が絡まり合い、その端部(紙面向かって左側の端部)において1本に纏まってしまっている。すなわち、3本の切り屑が分断されずに伸びている。これは、図6に示すような構成においてはそのねじれ溝18内に形成されたヒール面62によって切り屑が擦りつけられるためであると考えられる。図13に示す前記試料1による加工時の切り屑では、3本の前記ねじれ溝18にそれぞれ対応する3本のカール状の切り屑が絡まり合い、一箇所において切り屑が詰まって団子状になってしまっている。これは、図4に示すような構成においては前記ねじれ溝18により十分なチップルームを確保できないため、切り屑の詰まりが発生したためであると考えられる。これら図11~図13に示す切り屑の性状からも、本実施例のスパイラルタップ10においては、従来技術に比べて切り屑排出性及び切り屑の切り離し性に優れていることがわかる。
 続いて、本実施例のスパイラルタップ10の製造方法について説明する。前記スパイラルタップ10の製造工程において、前記ねじれ溝18及び副溝28は、例えば総型の砥石による研削加工等により一括加工されるものであってもよい。特に、前記副溝28が前記ねじれ溝18に沿って前記タップ部14の全長に渡って(すなわち完全山部24にも)連続して設けられる構成においては、斯かる製造方法がとられることが好ましい。一方、前記副溝28を前記タップ部14の全長に渡っては設けない構成、例えば前記食付き部22に相当する部分には設けるが、前記完全山部24に相当する部分については前記副溝28を備えない部分を有する構成等においては、先ず、前記ねじれ溝18を加工した後、前記副溝28を加工するものであってもよい。
 図14は、前記スパイラルタップ10の製造方法の一例の要部を説明する工程図である。先ず、ねじれ溝形成工程P1において、砥石による研削加工等により前記タップ部14に前記ねじれ溝18は形成される。次に、副溝形成工程P2において、ねじれ溝形成工程P1により形成された前記ねじれ溝18内における少なくとも前記食付き部22に相当する部分に、砥石による研削加工等によりそのねじれ溝18の裏刃30に沿ってその裏刃30のすくい角を正とする副溝28が凹状に掘り下げられて形成される。すなわち、ねじれ溝形成工程P1により前記ねじれ溝18が形成された後、副溝形成工程P2によりそのねじれ溝18内に副溝28が形成される。
 図15及び図16は、図14に示す製造方法により作成される、本発明のスパイラルタップにおけるタップ部14の他の構成を例示する概略斜視図である。図15においては、前記副溝28を前記ねじれ溝18内における前記食付き部22に相当する部分にのみ設けた構成を例示している。斯かる構成においては、前記ねじれ溝18内における前記完全山部24に相当する部分には前記副溝28が設けられていないが、ねじ切り加工後の逆転引き抜き時における切り屑離れに関与する部分は、前記食付き部22に相当する部分における裏刃30であるため、その部分における裏刃30のすくい角を正の所定角度とする副溝28が備えられていることで、図15に示す構成によっても本発明の一応の効果を奏する。
 図16においては、前記副溝形成工程P2において、前記スパイラルタップ10の軸心Cに略垂直な方向に砥石を切り込むことにより裏刃30のすくい角を正とする副溝28′を形成した構成を例示している。すなわち、斯かる副溝28′の形成に伴い前記おねじ16の一部がえぐり込まれて裏刃30が形成されている。斯かる構成においては、図15に示すように前記ねじれ溝18に沿って副溝28を設けた構成に比べて副溝28′が広くなっており、特に、前記完全山部24に近づくほどその広さが漸増させられるように構成されている。前記裏刃30は、前記ねじれ溝18の延伸方向に沿っておらず、前記スパイラルタップ10の軸心C方向に延びている。斯かる構成においても前記食付き部22に相当する部分における裏刃30のすくい角を正の所定角度とできると共に、十分なチップルームを確保できるため、本発明の一応の効果を奏する。
 このように、本実施例によれば、前記ねじれ溝18内における少なくとも前記スパイラルタップ10の食付き部22に相当する部分に、そのねじれ溝18の裏刃30に沿って凹状に形成されてその裏刃30のすくい角を正とする副溝28、28′が設けられたものであることから、必要十分なチップルームを確保しつつ、前記ねじれ溝18における裏刃30のすくい角を大きくとることが可能となる。すなわち、ねじ切り加工時における良好な切削性を保証しつつねじ切り加工後の逆転引き抜き時における切り屑離れを良くし、工具寿命を向上させるスパイラルタップ10を提供することができる。
 本実施例のスパイラルタップ10は、通常、止まり穴のねじ切り加工に用いられる。斯かる止まり穴のねじ切り加工においては、切り屑を前記シャンク部12側に排出する必要があり、ねじ切り加工の際の逆転時には、下穴に所定のねじ立て長さが確保された時点で、前記スパイラルタップ10を逆転させて下穴から抜き取る必要がある。このスパイラルタップ10の逆転開始時に、正転時に加工されていた切り屑が一瞬(極めて短い所定時間)下穴内に残された状態となる。本実施例のスパイラルタップ10は、この下穴内に残された切り屑を、前記スパイラルタップ10の逆転時により確実且つスムースに排出する効果を奏するものである。
 前記副溝28、28′が形成された部分における前記裏刃30のすくい角は、3°以上12°以下の範囲内であるため、前記ねじれ溝18における裏刃30のすくい角を好適な角度とすることで、ねじ切り加工後の逆転引き抜き時における切り屑離れを可及的に良くすることができる。
 前記副溝28、28′の内周側端は、少なくとも前記おねじ16の谷底よりも前記ねじれ溝18の溝底側とされたものであるため、実用的な態様の副溝28、28′により、必要十分なチップルームを確保しつつ、前記ねじれ溝28、28′における裏刃のすくい角を大きくとることが可能となる。
 前記副溝28、28′は、軸心C方向に垂直な断面において弧状であり、その弧の半径は前記スパイラルタップ10の呼び径Dの10%以上20%以下の範囲内であるため、実用的な態様の副溝28、28′により、必要十分なチップルームを確保しつつ、前記ねじれ溝18における裏刃30のすくい角を大きくとることが可能となる。
 外周部におねじ16が設けられるとともに、そのおねじ16を分断するように軸方向に螺旋状に設けられたねじれ溝18に沿って切れ刃20が形成されたスパイラルタップ10の製造方法であって、前記ねじれ溝18を形成するねじれ溝形成工程P1と、そのねじれ溝形成工程P1により前記ねじれ溝18が形成された後、そのねじれ溝18内における少なくとも前記スパイラルタップ10の食付き部22に相当する部分に、そのねじれ溝18の裏刃30に沿ってその裏刃30のすくい角を正とする副溝28、28′を凹状に掘り下げて形成する副溝形成工程P2とを、含むことから、必要十分なチップルームを確保しつつ、前記ねじれ溝18における裏刃30のすくい角を大きくとることが可能となる。すなわち、ねじ切り加工時における良好な切削性を保証しつつねじ切り加工後の逆転引き抜き時における切り屑離れを良くし、工具寿命を向上させるスパイラルタップ10の製造方法を提供することができる。
 以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
 10:スパイラルタップ、12:シャンク部、14:タップ部、16:おねじ、18:ねじれ溝、20:切れ刃、22:食付き部、24:完全山部、28、28′:副溝、30:裏刃、40、50、60:スパイラルタップ(従来技術)、62:ヒール面、C:軸心、P1:ねじれ溝形成工程、P2:副溝形成工程

Claims (5)

  1.  外周部におねじが設けられるとともに、該おねじを分断するように軸方向に螺旋状に設けられたねじれ溝に沿って切れ刃が形成されたスパイラルタップであって、
     前記ねじれ溝内における少なくとも前記スパイラルタップの食付き部に相当する部分に、該ねじれ溝の裏刃に沿って凹状に形成されて該裏刃のすくい角を正とする副溝が設けられたものであることを特徴とするスパイラルタップ。
  2.  前記副溝が形成された部分における前記裏刃のすくい角は、3°以上12°以下の範囲内である請求項1に記載のスパイラルタップ。
  3.  前記副溝の内周側端は、少なくとも前記おねじの谷底よりも前記ねじれ溝の溝底側とされたものである請求項1又は2に記載のスパイラルタップ。
  4.  前記副溝は、軸方向に垂直な断面において弧状であり、該弧の半径は前記スパイラルタップの呼び径の10%以上20%以下の範囲内である請求項1から3の何れか1項に記載のスパイラルタップ。
  5.  外周部におねじが設けられるとともに、該おねじを分断するように軸方向に螺旋状に設けられたねじれ溝に沿って切れ刃が形成されたスパイラルタップの製造方法であって、
     前記ねじれ溝を形成するねじれ溝形成工程と、
     該ねじれ溝形成工程により前記ねじれ溝が形成された後、該ねじれ溝内における少なくとも前記スパイラルタップの食付き部に相当する部分に、該ねじれ溝の裏刃に沿って該裏刃のすくい角を正とする副溝を凹状に掘り下げて形成する副溝形成工程と
     を、含むことを特徴とするスパイラルタップの製造方法。
PCT/JP2012/068113 2012-07-17 2012-07-17 スパイラルタップ及びその製造方法 WO2014013549A1 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR20157000794A KR20150031278A (ko) 2012-07-17 2012-07-17 스파이럴 탭
CN201280074721.6A CN104470665A (zh) 2012-07-17 2012-07-17 螺旋丝锥及其制造方法
US14/409,876 US20150251261A1 (en) 2012-07-17 2012-07-17 Spiral tap
EP12881259.1A EP2875894A4 (en) 2012-07-17 2012-07-17 SPIRAL TAP AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
PCT/JP2012/068113 WO2014013549A1 (ja) 2012-07-17 2012-07-17 スパイラルタップ及びその製造方法
JP2014525586A JP5816368B2 (ja) 2012-07-17 2012-07-17 スパイラルタップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2012/068113 WO2014013549A1 (ja) 2012-07-17 2012-07-17 スパイラルタップ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2014013549A1 true WO2014013549A1 (ja) 2014-01-23

Family

ID=49948405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2012/068113 WO2014013549A1 (ja) 2012-07-17 2012-07-17 スパイラルタップ及びその製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20150251261A1 (ja)
EP (1) EP2875894A4 (ja)
JP (1) JP5816368B2 (ja)
KR (1) KR20150031278A (ja)
CN (1) CN104470665A (ja)
WO (1) WO2014013549A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018235712A1 (ja) * 2017-06-19 2018-12-27 株式会社不二越 タップ

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150016911A1 (en) * 2012-03-09 2015-01-15 Osg Corporation Spiral tap
CN108262537A (zh) * 2016-12-30 2018-07-10 李仕清 微切丝锥
CN107309713B (zh) * 2017-06-30 2019-03-29 苏州精协机械制造有限公司 一种确定螺纹磨床加工多棱挤压丝锥参数的方法
CN108637407A (zh) * 2018-07-23 2018-10-12 上海应用技术大学 一种组合丝锥
DE102018126927A1 (de) * 2018-10-29 2020-04-30 EMUGE-Werk Richard Glimpel GmbH & Co. KG Fabrik für Präzisionswerkzeuge Gewindeformer mit Bördelstegen
EP3722035A1 (en) * 2019-04-08 2020-10-14 Walter Ag A thread former

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1116509B (de) * 1953-04-25 1961-11-02 Helmut Glimpel Gewindebohrer
JPH01171725A (ja) * 1987-12-23 1989-07-06 O S G Kk チップカーラ付ねじれ溝タップ
JP2010506746A (ja) 2006-10-18 2010-03-04 ケンナメタル インコーポレイテッド 螺旋状溝タップ

Family Cites Families (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US623614A (en) * 1899-04-25 Drill for tapping pipes
US1165822A (en) * 1915-04-12 1915-12-28 Frank O Wells Thread-cutting tool.
GB191515820A (en) * 1915-11-09 1916-08-03 Coventry Ordnance Works Ltd Improvements in Screw Cutting Taps.
US1296627A (en) * 1917-02-12 1919-03-11 Greenfield Tap & Die Corp Bottoming-tap.
US2024169A (en) * 1933-12-02 1935-12-17 Greenfield Tap & Die Corp Tap
US2046041A (en) * 1933-12-29 1936-06-30 Spitz Morris Composite cutting and threading tool
US2121380A (en) * 1937-09-25 1938-06-21 John Bath & Company Bottoming tap
US2145819A (en) * 1937-11-11 1939-01-31 Winter Brothers Company Thread cutting tool
US2202236A (en) * 1938-04-27 1940-05-28 Greenfield Tap & Die Corp Tap
US2330099A (en) * 1942-06-10 1943-09-21 Frank V Whyland Tap
US2557733A (en) * 1948-04-06 1951-06-19 Walter S Forcier Self-cutting tap
DE1118577B (de) * 1954-02-27 1961-11-30 Helmut Glimpel Dipl Ing Sacklochgewindebohrer mit Vor- und Nachschneidzahnleisten oder Sacklochgewindebohrersatz
US3021538A (en) * 1956-04-16 1962-02-20 Universal Thread Grinding Comp Thread cutting tool with dulled edges on the guide teeth portion
GB1090875A (en) * 1964-08-16 1967-11-15 Firth Brown Tools Ltd Improvements in screw-cutting taps
US3328814A (en) * 1964-12-07 1967-07-04 Nat Twist Drill & Tool Company Tap
US4097180A (en) * 1977-02-10 1978-06-27 Trw Inc. Chaser cutting apparatus
CH658812A5 (en) * 1983-12-13 1986-12-15 Sphinxwerke Mueller & Cie Ag Three-fluted twist drill
US4708542A (en) * 1985-04-19 1987-11-24 Greenfield Industries, Inc. Threading tap
JPS6352908A (ja) * 1986-08-22 1988-03-07 Toshiba Tungaloy Co Ltd ツイストドリル
JPS6389211A (ja) * 1986-09-30 1988-04-20 Toshiba Tungaloy Co Ltd ツイストドリル
SE456408B (sv) * 1987-02-10 1988-10-03 Sandvik Ab Borr- och gengverktyg
DE8803565U1 (de) * 1988-03-16 1988-09-01 Prototyp Werke Gmbh Gewindefraeser
DE3828780A1 (de) * 1988-08-25 1990-03-01 Schmitt M Norbert Dipl Kaufm D Bohrgewindefraeser
JPH0398709A (ja) * 1989-09-08 1991-04-24 Hitachi Tool Eng Ltd 被覆ソリッドドリル
US5888036A (en) * 1990-02-27 1999-03-30 Hitachi Seiko, Ltd. Drill bit and step feeding method
JPH0777693B2 (ja) * 1990-08-30 1995-08-23 出雲産業株式会社 タップ
FR2673873B1 (fr) * 1991-03-15 1993-06-04 Rineau Freres Outillages Armor Perfectionnement aux tarauds travaillant par enlevement de metal.
DE4319789C2 (de) * 1993-06-15 1995-04-27 Fette Wilhelm Gmbh Gewindebohrer
SE505742C2 (sv) * 1993-09-07 1997-10-06 Sandvik Ab Gängtapp
KR950031335A (ko) * 1994-05-13 1995-12-18 아키모토 유우미 드릴
SE9600927D0 (sv) * 1996-03-08 1996-03-08 Sandvik Ab Gewindeerzeugendes werkzeug
US5876158A (en) * 1997-12-03 1999-03-02 Beiter; Russell R. Drive collet assembly for a tap with overdrive protection
JP3710360B2 (ja) * 2000-06-12 2005-10-26 オーエスジー株式会社 スパイラルタップおよびその製造方法
SE522664C2 (sv) * 2001-04-30 2004-02-24 Sandvik Ab Skärande gängtapp och förfarande för dess tillverkning
US7147413B2 (en) * 2003-02-27 2006-12-12 Kennametal Inc. Precision cemented carbide threading tap
US7147939B2 (en) * 2003-02-27 2006-12-12 Kennametal Inc. Coated carbide tap
US7144208B2 (en) * 2004-06-07 2006-12-05 Kennametal Inc. Low torque tap
JP2006255862A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Mori Seiki Co Ltd スパイラルタップ
DE102005014422B4 (de) * 2005-03-24 2019-10-24 EMUGE-Werk Richard Glimpel GmbH & Co. KG Fabrik für Präzisionswerkzeuge Bohrgewindefräser
DE102006044575A1 (de) * 2006-09-19 2008-03-27 EMUGE-Werk Richard Glimpel GmbH & Co. KG Fabrik für Präzisionswerkzeuge Werkzeug für die Bearbeitung eines Werkstücks
US8087856B2 (en) * 2006-09-22 2012-01-03 Reed Gary J Double helix thread cutting tap
KR100924976B1 (ko) * 2006-11-30 2009-11-04 오에스지 가부시키가이샤
WO2008136123A1 (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Osg Corporation スパイラルタップ
JP5549080B2 (ja) * 2009-01-15 2014-07-16 株式会社タンガロイ ドリル
US20110076107A1 (en) * 2009-09-25 2011-03-31 Yg-1 Co., Ltd. Tap with Dual Relief Technology
CN101712089B (zh) * 2009-11-18 2012-04-18 西安工业大学 一种螺旋槽丝锥及其加工方法
CN201684996U (zh) * 2010-04-28 2010-12-29 哈尔滨汽轮机厂有限责任公司 一种右螺旋槽丝锥
US20150016911A1 (en) * 2012-03-09 2015-01-15 Osg Corporation Spiral tap
US9839984B2 (en) * 2014-08-14 2017-12-12 Kennametal Inc. Method of making a cutting tap with a correction grind

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1116509B (de) * 1953-04-25 1961-11-02 Helmut Glimpel Gewindebohrer
JPH01171725A (ja) * 1987-12-23 1989-07-06 O S G Kk チップカーラ付ねじれ溝タップ
JP2010506746A (ja) 2006-10-18 2010-03-04 ケンナメタル インコーポレイテッド 螺旋状溝タップ

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
See also references of EP2875894A4 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018235712A1 (ja) * 2017-06-19 2018-12-27 株式会社不二越 タップ
US11065701B2 (en) 2017-06-19 2021-07-20 Nachi-Fujikoshi Corp. Tap

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2014013549A1 (ja) 2016-06-23
EP2875894A4 (en) 2016-02-17
KR20150031278A (ko) 2015-03-23
EP2875894A1 (en) 2015-05-27
CN104470665A (zh) 2015-03-25
US20150251261A1 (en) 2015-09-10
JP5816368B2 (ja) 2015-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5816368B2 (ja) スパイラルタップ
US9511424B2 (en) Drill
US9713846B2 (en) 3-blade drill
WO2010084805A1 (ja) ラジアスエンドミル
KR20110126113A (ko) 칩 브레이커 패턴을 가진 회전 절삭 공구
US20150037105A1 (en) End mill with coolant holes
WO2019188135A1 (ja) エンドミル本体及びエンドミル
WO2017043129A1 (ja) ドリル
WO2010049989A1 (ja) スパイラルタップ
US10730124B2 (en) Taper thread-cutting spiral pipe tap
US8708621B2 (en) Spiral fluted tap and method for manufacturing the same
US11623286B2 (en) Tapered end mill
JP2009255211A (ja) めねじ加工工具及びそれを用いためねじの加工方法
JP6028098B2 (ja) ねじ切削用タップ
JP6016704B2 (ja) 切削タップ
JP6825400B2 (ja) テーパボールエンドミル
CN109311109B (zh) 挤压丝锥及挤压丝锥的制造方法
JP7018136B2 (ja) 盛上げタップ
JP2005279832A (ja) 直溝タップ
US1613224A (en) Tap
JP4797333B2 (ja) エンドミル
JP5052399B2 (ja) めねじの加工方法
JP5637036B2 (ja) ヘリカルブローチ
JP7117825B2 (ja) ヘリカルブローチ及びブローチ加工方法
CN209773658U (zh) 一种新型丝锥

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 12881259

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 14409876

Country of ref document: US

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2014525586

Country of ref document: JP

Kind code of ref document: A

REEP Request for entry into the european phase

Ref document number: 2012881259

Country of ref document: EP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2012881259

Country of ref document: EP

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 20157000794

Country of ref document: KR

Kind code of ref document: A

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE