WO2012117837A1 - シリンジおよびシリンジ組立体 - Google Patents
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Abstract
シリンジ1は、外筒2と、ガスケット3と、押し子4とを有している。押し子4は、外筒2の外周の少なくとも一部を覆うとともに外筒2に対してその長手方向に移動可能に設けられた筒状の把持部41と、把持部41と連結するとともに外筒2内に挿入され、把持部41の外筒2に対する先端側への移動によってガスケット3を先端側へ移動させる押圧部42とを有している。また、把持部41と外筒2との間に、把持部41の外筒2に対する移動を案内する案内部8が設けられている。
Description
本発明は、シリンジおよびシリンジ組立体に関する。
シリンジは、一般に、外筒と、この外筒内で摺動し得るガスケットと、このガスケットを移動操作するプランジャとで構成されている。また、外筒は、胴部と、胴部の先端側に設けられ、胴部に対して縮径した縮径部(口部)とを有している。このようなシリンジは、押し子を外筒内に押し込むことによりガスケットを先端側へ移動させ、それにより、外筒に収納された薬液を口部の開口から外筒外へ導くように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシリンジは、例えば、次のように使用される。口部に穿刺針を接続した状態で、親指を除く4本の指で外筒を握るとともに親指を押し子に掛けた状態で穿刺針を皮膚に穿刺し、その状態を維持しつつ、親指で押し子を押し込むことによって薬液を投与する。また、口部に穿刺針を接続した状態で、人差し指と中指とで外筒を狭持するとともに親指を押し子に掛けた状態で穿刺針を皮膚に穿刺し、その状態を維持しつつ、親指で押し子を押し込むことによって薬液を投与する。
しかしながら、このような使用方法では、穿刺針を皮膚に穿刺し、その状態を維持するステップと、皮膚に対する外筒の位置を維持しつつ外筒に対して押し子を押し込むステップとの2ステップによらなければ薬液を投与することができない。また、押し子を操作することによって外筒2を固定する力が弱くなり、針の穿刺深さが変化しまうおそれもある。以上のように、従来のシリンジでは、操作性が悪く、使用が困難であるとの問題がある。
本発明の目的は、操作性に優れるシリンジおよびシリンジ組立体を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、先端側に液体が出入り可能な口部を有する外筒と、
前記外筒内で摺動し得るガスケットと、
前記ガスケットを前記外筒の先端側に移動操作する押し子とを備えるシリンジであって、
前記押し子は、前記外筒の外周の少なくとも一部を覆うとともに前記外筒に対して該外筒の長手方向に移動可能に設けられた筒状の把持部と、該把持部と連結するとともに前記外筒内に挿入され、前記把持部の前記外筒に対する先端側への移動によって前記ガスケットを先端側へ移動させる押圧部とを有することを特徴とするシリンジである。
前記外筒内で摺動し得るガスケットと、
前記ガスケットを前記外筒の先端側に移動操作する押し子とを備えるシリンジであって、
前記押し子は、前記外筒の外周の少なくとも一部を覆うとともに前記外筒に対して該外筒の長手方向に移動可能に設けられた筒状の把持部と、該把持部と連結するとともに前記外筒内に挿入され、前記把持部の前記外筒に対する先端側への移動によって前記ガスケットを先端側へ移動させる押圧部とを有することを特徴とするシリンジである。
本発明のシリンジでは、前記把持部と前記外筒との間に、前記把持部の前記外筒に対する該外筒の長手方向への移動を案内する案内部が設けられているのが好ましい。
本発明のシリンジでは、前記案内部は、前記外筒および前記把持部の一方に固定されており、他方に摺動可能に当接しているのが好ましい。
本発明のシリンジでは、前記押圧部は、前記ガスケットに対して前記外筒の長手方向に離間しているのが好ましい。
本発明のシリンジでは、前記押圧部と前記ガスケットとの離間状態を維持する離間状態維持手段を有しているのが好ましい。
本発明のシリンジでは、前記外筒を前記把持部に対して先端側へ付勢する付勢手段を有しているのが好ましい。
本発明のシリンジでは、前記付勢手段は、前記把持部の内側に設けられたバネ部材を有しているのが好ましい。
本発明のシリンジでは、前記付勢手段による付勢によって、前記押圧部は、前記ガスケットに対して前記外筒の長手方向に離間しているのが好ましい。
本発明のシリンジでは、前記外筒および前記把持部の少なくとも一方に、前記外筒を前記把持部に対して基端側へ移動させる所定値以上の外力が加わると、前記押圧部と前記ガスケットとの離間状態が解除され、前記押圧部によって前記ガスケットが前記外筒の先端側へ移動するのが好ましい。
本発明のシリンジでは、前記所定値は、把持部を把持した状態で、前記口部に接続された穿刺針を皮膚に穿刺することにより前記外筒に加わる外力よりも大きく設定されているのが好ましい。
本発明のシリンジでは、前記把持部が前記外筒に対して先端側へ移動した状態を維持する状態維持手段を有しているのが好ましい。
本発明のシリンジでは、前記把持部からの前記外筒の離脱を防止する離脱防止手段を有しているのが好ましい。
本発明のシリンジでは、前記把持部の先端側開口から前記外筒の前記口部が突出しているのが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明は、本発明のシリンジと、
前記フランジの前記口部に装着された穿刺針とを有することを特徴とするシリンジ組立体である。
前記フランジの前記口部に装着された穿刺針とを有することを特徴とするシリンジ組立体である。
本発明のシリンジ組立体では、前記穿刺針を収納する収容具を有し、
前記収容具は、該収容具に前記穿刺針を収納したままで前記穿刺針を前記外筒の前記口部に装着する際に、前記把持部の先端面と当接するフランジを有しているのが好ましい。
前記収容具は、該収容具に前記穿刺針を収納したままで前記穿刺針を前記外筒の前記口部に装着する際に、前記把持部の先端面と当接するフランジを有しているのが好ましい。
以下、本発明のシリンジおよびシリンジ組立体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のシリンジの第1実施形態を示す縦断面図、図2は、図1中A-A線断面図、図3および図4は、図1に示すシリンジを用いた本発明のシリンジ組立体の使用方法の一例を説明するための模式図である。なお、以下では、説明の都合上、図1、図3中の上側を「基端」、下側を「先端」という。
図1は、本発明のシリンジの第1実施形態を示す縦断面図、図2は、図1中A-A線断面図、図3および図4は、図1に示すシリンジを用いた本発明のシリンジ組立体の使用方法の一例を説明するための模式図である。なお、以下では、説明の都合上、図1、図3中の上側を「基端」、下側を「先端」という。
図1に示すシリンジ1は、内部に予め薬液100が収納されたプレフィルドシリンジである。このようなシリンジ1は、外筒2と、外筒2内で摺動し得るガスケット3と、ガスケット3を移動操作する押し子4と、案内部8と、離脱防止手段5と、状態維持手段6と、離間状態維持手段7とを備えている。
このシリンジ1では、外筒2とガスケット3とで囲まれる空間であって、ガスケット3の先端側に位置する空間11内に、予め液状の薬液100が収納されている。薬液100としては、特に限定されないが、例えば、抗体等の蛋白質性医薬品、低分子蛋白質、ホルモン等のペプチド性医薬品、核酸医薬品、細胞医薬品、血液製剤、各種感染症を予防するワクチン、抗がん剤、麻酔薬、麻薬、抗生物質、ステロイド剤、蛋白質分解酵素阻害剤、ヘパリン、ブドウ糖等の糖質注射液、塩化ナトリウムや乳酸カリウム等の電解質補正用注射液、ビタミン剤、脂肪乳剤、造影剤等が挙げられる。
以下、シリンジ1の各部位について順次詳細に説明する。
-外筒-
外筒2は、有底筒状の部材で構成されている。図1に示すように、外筒2は、底部211を有する胴部21と、胴部21の基端外周に設けられた板状のフランジ27と、底部211の中央部に設けられ、胴部21に対し縮径した縮径部22とを有しており、これらが一体的に形成されている。そして、縮径部22により、液体が出入り可能な口部が構成される。この口部(縮径部22)には、後述するように、針体のハブ、コネクタ類等が嵌合、装着される。
外筒2は、有底筒状の部材で構成されている。図1に示すように、外筒2は、底部211を有する胴部21と、胴部21の基端外周に設けられた板状のフランジ27と、底部211の中央部に設けられ、胴部21に対し縮径した縮径部22とを有しており、これらが一体的に形成されている。そして、縮径部22により、液体が出入り可能な口部が構成される。この口部(縮径部22)には、後述するように、針体のハブ、コネクタ類等が嵌合、装着される。
縮径部22の開口には、封止部材として、例えば、図示しないフィルムが貼着されたり、図示しないキャップが装着されたりしており、縮径部22の内腔を気密的に封止している。
なお、外筒2に収納される薬液100の容量は、0.02~2mLであるのが好ましく、0.05~1.2mLであるのがより好ましい。
外筒2の構成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィンの単独重合体(COP)や環状オレフィンの共重合体(COC)などの環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ-(4-メチルペンテン-1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン-スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、透明性や成形が容易であるという点で、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ-(4-メチルペンテン-1)のような樹脂が好ましい。
なお、外筒2は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明であるのが好ましい。
-ガスケット-
外筒2内には、弾性材料で構成されたガスケット3が収納されている。ガスケット3の外周部には、複数のリング状の突部が全周にわたって形成されている。この突部が外筒2の内周面20に対し密着しつつ摺動することにより、液密性をより確実に保持するとともに、摺動性の向上が図れる。
外筒2内には、弾性材料で構成されたガスケット3が収納されている。ガスケット3の外周部には、複数のリング状の突部が全周にわたって形成されている。この突部が外筒2の内周面20に対し密着しつつ摺動することにより、液密性をより確実に保持するとともに、摺動性の向上が図れる。
ガスケット3の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン-ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
-押し子-
押し子4は、外筒2に対して、外筒2の長手方向に移動可能に設けられている。図1に示すように、押し子4は、使用者が把持する把持部41と、ガスケット3を押圧する押圧部42とで構成されている。なお、以下では、説明の便宜上、図1に示す状態を「未使用状態」とも言う。
押し子4は、外筒2に対して、外筒2の長手方向に移動可能に設けられている。図1に示すように、押し子4は、使用者が把持する把持部41と、ガスケット3を押圧する押圧部42とで構成されている。なお、以下では、説明の便宜上、図1に示す状態を「未使用状態」とも言う。
押圧部42は、棒状をなし、その先端側から外筒2内に挿入されている。また、押圧部42は、その基端部にて把持部41の底部412と連結している。このような押圧部42は、把持部41と一体的に形成されている。
図1に示すように、押圧部42は、未使用状態ではガスケット3に対して外筒2の長手方向に離間している。そのため、未使用状態から押し子4を外筒2に対して先端側へ所定距離移動させると押圧部42がガスケット3に当接し、その状態からさらに押し子4を外筒2に対して先端側へ移動させると押圧部42がガスケットを押圧し、ガスケット3が外筒2の先端側へ移動する。このように、未使用状態にて押圧部42がガスケット3から離間した構成とすることにより、後述するように、シリンジ1の信頼性および安全性が向上する。
把持部41は、底部412を有する有底筒状をなし、外筒2の周囲の全域を覆っている。把持部41をこのような形状とすることによりシリンジ1を把持し易くなり、シリンジ1の操作性が向上する。
また、把持部41は、未使用状態において、その開口41aから外筒2の縮径部22が突出するように構成されている。未使用状態にて、把持部41から縮径部22を突出させることにより、後述するように、針体のハブ、コネクタ類等の縮径部22への装着が容易となる。
把持部41の内壁411は、外筒2のフランジ27の外周面と当接しており、把持部41と外筒2とが外筒2の長手方向に相対的に移動する際には、フランジ27の外周面と把持部41の内壁411とが摺動する。そのため、把持部41の基端部において、外筒2に対するがたつきを抑制することができ、把持部41と外筒2との相対的な移動をスムーズに行うことができる。
また、把持部41は、その内部で外筒2が周方向に回転できない構成となっている。これにより、把持部41に対する外筒2の不本意な変位を抑制でき、シリンジ1の操作性が向上する。本実施形態では、図2に示すように、把持部41の内形を略角丸長方形状(オーバル状)とし、フランジ27の形状をそれに対応させることにより、把持部41内での外筒2の回転を防止している。なお、外筒2の回転を防止する構成としては、これに限定されず、例えば内壁411から突出する突起を形成し、この突起と外筒2とを当接させることによって外筒2の回転を抑制してもよい。
また、把持部41は、シリンジ1の周方向への転がりを抑制する構成となっている。これにより、シリンジ1の安全性が向上する。本実施形態では、図2に示すように、把持部41の外形をその内形とほぼ相似関係にある略角丸長方形状(オーバル状)とし、外周の一部を平面で構成することにより、シリンジ1の転がりを抑制している。特に、図2に示す形状の把持部41は、使用者が把持し易い形状であるため、シリンジ1の転がりを抑制することができるとともに、シリンジ1の操作性も向上する。なお、シリンジ1の転がりを抑制する構成としては、これに限定されず、例えば把持部41の外周に突起を形成した構成としてもよい。
なお、把持部41の全長は、把持できれば、特に限定されないが、30~200mmであるのが好ましく、60~120mmであるのがより好ましい。また、把持部41の太さは、把持できれば、特に限定されないが、8~70mmであるのが好ましく、10~30mmであるのがより好ましい。
また、把持部41は、内部に位置する外筒2を視認できるように構成されているのが好ましい。これにより、外筒2に収容された薬液100の状態や、ガスケット3の動きを視覚的に確認することができるため、シリンジ1の操作性および安全性が向上する。このような構成としては、特に限定されないが、例えば、把持部41を実質的に透明な部材で構成する方法が挙げられる。また、把持部41が着色されている場合には、把持部41にその長手方向に延在する長尺状の窓部を設け、この窓部を介して内部を視認できるようにしてもよい。なお、前記窓部は、透明な部材で構成されていてもよいし、貫通孔で構成されていてもよい。
以上、押し子4について説明したが、押し子4の構成材料は、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ-(4-メチルペンテン-1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン-スチレン共重合体、ポリアセタール、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、成形が容易であるという点で、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ-(4-メチルペンテン-1)のような樹脂が好ましい。
-案内部-
案内部8は、外筒2と把持部41との相対的な移動(外筒2の長手方向への移動)を案内する機能を有している。このような案内部8を設けることにより、例えば、外筒2に対して把持部41をスムーズに移動させることができるため、シリンジ1の操作性が向上する。
案内部8は、外筒2と把持部41との相対的な移動(外筒2の長手方向への移動)を案内する機能を有している。このような案内部8を設けることにより、例えば、外筒2に対して把持部41をスムーズに移動させることができるため、シリンジ1の操作性が向上する。
案内部8は、外筒2と把持部41との間に設けられている。また、案内部8は、外筒2に固定されており、かつ胴部21の先端側に位置している。この案内部8は、環状をなしており、その内側に外筒2が挿通されている。例えば、案内部8の内側に外筒2を圧入することによって、案内部8を外筒2に固定することができる。なお、案内部8は、接着剤等によって外筒2に固定されていてもよい。
また、案内部8は、未使用状態にて、把持部41の内壁411の先端部に当接しており、把持部41と外筒2とが外筒2の長手方向に相対的に移動する際には、内壁411と案内部8の外周面とが摺動する。そのため、把持部41の先端部において、外筒2に対するがたつきが抑制され、把持部41と外筒2との相対的な移動をスムーズに行うことができる。
なお、前記「がたつき」とは、把持部41との外筒2との外筒2の長手方向への移動以外の変位、すなわち外筒2の長手方向に直交する方向およびこの方向を含む方向への変位を言う。
特に、シリンジ1では、案内部8によって把持部41の先端部のがたつきが抑制されているため、把持部41の先端部が移動方向前方側となる移動、すなわち、把持部41の外筒2の先端側への移動をよりスムーズに行うことができる。そのため、シリンジ1の操作性が向上する。
さらに、シリンジ1では、案内部8によって把持部41の先端部のがたつきが抑制されるとともに、フランジ27によって把持部41の基端部のがたつきが抑制されているため、すなわち把持部41の両端部のがたつきが抑制されているため、把持部41と外筒2との相対的な移動をよりスムーズに行うことができる。
このような案内部8の構成材料は、特に限定されず、例えば、外筒2と同様の材料を用いることができる。
なお、案内部8の形状は、その機能を発揮することができれば、本実施形態のような環状に限定されない。例えば、複数の案内部8が外筒2の周方向に沿って互いに離間して設けられているような構成であってもよい。また、案内部8は、外筒2と一体的に形成されていてもよい。
また、本実施形態では、案内部8が外筒2に固定され、把持部41の内壁411に対して摺動可能となっているが、これとは逆に、案内部8が把持部41に固定され、外筒2の外壁に対して摺動可能となっていてもよい。また、この場合には、案内部8は、把持部41と一体的に形成されていてもよい。
-離脱防止手段-
離脱防止手段5は、把持部41から外筒2が離脱するのを防止する機能を有している。図1に示すように、離脱防止手段5は、把持部41に設けられた突起51で構成されている。突起51は、把持部41の内壁411のフランジ27よりも開口41a側に設けられている。この突起51がフランジ27と当接することにより、外筒2がそれ以上開口41a側へ移動できなくなっており、これにより、把持部41からの外筒2の離脱が防止される。
離脱防止手段5は、把持部41から外筒2が離脱するのを防止する機能を有している。図1に示すように、離脱防止手段5は、把持部41に設けられた突起51で構成されている。突起51は、把持部41の内壁411のフランジ27よりも開口41a側に設けられている。この突起51がフランジ27と当接することにより、外筒2がそれ以上開口41a側へ移動できなくなっており、これにより、把持部41からの外筒2の離脱が防止される。
このような離脱防止手段5を設けることによって、例えば、把持部41から外筒2が落下し、その衝撃により外筒2が破損する等の事故を防止でき、シリンジ1の操作性および安全性が向上する。
突起51の形状としては、上記機能を発揮することができれば、特に限定されず、例えば、内壁411の周方向の全域にわたって設けられたリング状をなしている。また、複数の突起51が内壁411の周方向に沿って互いに間隔を隔てて設けられている構成とすることもできる。なお、突起51は、把持部41と一体的に形成してもよいし、別体として形成し接着剤等を用いて把持部41に固定してもよい。
-状態維持手段-
状態維持手段6は、未使用状態と比較して、把持部41が外筒2に対して先端側に移動した状態を維持する機能を有している。具体的には、把持部41が外筒2に対して先端側へ所定距離以上移動した後は、把持部41の外筒2に対する基端側への移動を規制する機能を有している。
状態維持手段6は、未使用状態と比較して、把持部41が外筒2に対して先端側に移動した状態を維持する機能を有している。具体的には、把持部41が外筒2に対して先端側へ所定距離以上移動した後は、把持部41の外筒2に対する基端側への移動を規制する機能を有している。
図1に示すように、状態維持手段6は、把持部41に設けられた突起61で構成されている。突起61は、未使用状態にて、内壁411のフランジ27と当接する部位よりも基端側に設けられている。そして、把持部41が外筒2に対して先端側へ移動することによりフランジ27が突起61を乗り越えた後は、フランジ27が突起61に当接することにより、把持部41の外筒2に対する基端側への移動が規制される。
特に、突起61では、把持部41が外筒2に対して先端側へ移動するときに接触する下面(第1面)611が外筒2の長手方向に対して傾斜し、把持部41が外筒2に対して基端側へ移動するときに接触する上面(第2面)612が外筒2の長手方向に対して直交している。そのため、把持部41が外筒2に対して先端側へ移動する際はフランジ27が突起61を容易に乗り越えることができるが、反対に、把持部41が外筒2に対して基端側へ移動する際はフランジ27が突起61を乗り越えることができない構成となっている。
このような状態維持手段6を設けることによって、後述するように、シリンジ1の操作性が向上する。
-離間状態維持手段-
シリンジ1においては、未使用状態で押圧部42とガスケット3との間が必要に応じて離間している。その離間距離は、特に限定されないが、0~20mmであるのが好ましく、3~7mmであるのがより好ましい。
シリンジ1においては、未使用状態で押圧部42とガスケット3との間が必要に応じて離間している。その離間距離は、特に限定されないが、0~20mmであるのが好ましく、3~7mmであるのがより好ましい。
離間状態維持手段7は、未使用状態で押圧部42とガスケット3との間が離間した状態を維持する必要がある場合に、その状態を維持する機能を有している。
図1に示すように、離間状態維持手段7は、把持部41の内壁411に設けられた突起(当接部)72で構成されている。これにより、離間状態維持手段7の構成が簡単となる。
突起72は、未使用状態にて、内壁411のフランジ27と当接する部位よりも基端側、かつ突起61よりも先端側に設けられている。このような突起72とフランジ27とが当接することにより、押圧部42とガスケット3とが接近する方向への、それ以上の、外筒2と把持部41との相対的移動が規制される。これにより、押圧部42とガスケット3とが離間した状態が維持される。
特に、突起72は、図1に示すように、未使用状態において、フランジ27の上面(突起61と反対側)と当接する位置に設けられているのが好ましい。言い換えれば、未使用状態において、突起72と突起61とでフランジ27を狭持するように構成されているのが好ましい。これにより、未使用状態において、外筒2と把持部41とが固定されるため、例えば把持部41を把持した際に、外筒2が自重によって把持部41に対して先端側または基端側に移動する等、把持部41と外筒2の不本意な相対的移動を防止することができる。そのため、シリンジ1の操作性および安全性が向上する。
なお、外筒2および把持部41の少なくとも一方に、押圧部42とガスケット3とが接近する方向の所定値以上の外力(例えば、後述する外力G2)が加わると、フランジ27が突起72を乗り越え、これにより、押圧部42によってガスケット3を押圧することが可能となる。このように、所定値以上の外力が加わるまで押圧部42とガスケット3とが離間した状態を維持することにより、後述するように、シリンジ1の操作性および安全性が向上する。
突起72の形状としては、上記機能を発揮することができれば、特に限定されず、例えば、内壁411の周方向の全域にわたって設けられたリング状をなしている。また、複数の突起72が内壁411の周方向に沿って互いに間隔を隔てて設けられている構成とすることもできる。なお、突起72は、把持部41と一体的に形成してもよいし、別体として形成し接着剤等を用いて把持部41に固定してもよい。
以上、シリンジ1の構成について詳細に説明した。
次いで、シリンジ1の使用方法の一例について、図3、図4に基づいて説明する。なお、以下に示すシリンジ1の使用方法は、シリンジ1を表皮と真皮の間に薬液100を投与する「皮内注射」に用いる方法であるが、シリンジ1の使用方法は、これに限定されず、例えば、皮下注射や筋肉注射に用いることもできる。
図3(a)に示すように、まず、外筒2の縮径部22に、皮内針(穿刺針)200を装着する。これにより、シリンジ組立体(本発明のシリンジ組立体)400が得られる。皮内針200は、針体220と、針体220を支持するハブ210とを有しており、ハブ210を縮径部22に螺合や嵌合等によって固定することにより、シリンジ1に装着される。シリンジ1では、縮径部22が把持部41から突出しているため、皮内針200の装着を容易に行うことができる。
針体220の長さ(ハブ210から突出している部分の長さ)は、特に限定されず、目的によって異なるが、本実施形態のように皮内注射に用いる場合には、25mm以下であるのが好ましく、0.5mm~20mm程度であるのがより好ましい。
また、針体220の外径も特に限定されず、目的によって異なるが、本実施形態のように皮内注射に用いる場合には、ISOの医療用針管の基準で、22G以下であるのが好ましく、34G~26Gであるのがより好ましい。
なお、皮内針200をシリンジ1に装着する際には、図3(b)に示すような専用のケース(収容具)300を用いてもよい。ケース300は、開口を有する収容部310と、前記開口の周囲に設けられたフランジ320とを有しており、収容部310には、皮内針200がハブ210が開口側に位置するように収容されている。皮内針200をケース300に収容したまま縮径部22にハブ210を接続すると、フランジ320が把持部41の先端面に当接するため、縮径部22に過度な力(外筒2を把持部41に対して基端側へ押圧する力)が加わるのを防止できる。過度な力が縮径部22に加わると、フランジ27が突起72を乗り越えてしまい、さらには、押圧部42によってガスケット3が押されてしまう可能性があり、シリンジ1の信頼性が低下する。
次いで、図4(a)に示すように、把持部41を把持して皮膚面に対してほぼ垂直な方向で針体220を皮膚に穿刺する。把持部41の把持の仕方は、特に限定されず、例えば、握るようにして把持してもよいし、摘むようにして把持してもよい。
この際、針体220を皮膚に穿刺することにより生じる抵抗により、外筒2に外力G1が作用するが、外力G1によっては、フランジ27は、突起72を乗り越えることができず、突起72にフランジ27が当接している状態が維持される。すなわち、針体220を皮膚に穿刺しただけでは、ガスケット3は、押圧部42によって押圧されず未使用状態の位置を維持している。これにより、針体220が皮膚に刺さりきる前に薬液100が針体220から吐出されるのを防止することができ、シリンジ1の操作性および安全性が向上する。
次いで、図4(b)に示すように、把持部41を皮膚側へ押し込む。これにより、前記外筒2に、外力G1と同じ方向でかつ外力G1よりも大きい外力G2が加わり、フランジ27が突起72を乗り越える。その結果、把持部41を外筒2に対して先端側へ移動させることが可能となり、把持部41の先端側への移動とともに押圧部42がガスケット3に接近し、押圧部42がガスケット3に当接する。すなわち、外力G2が加わると押圧部42とガスケット3との離間状態が解除される。
次いで、図4(c)に示すように、把持部41をさらに皮膚側へ押し込むと、押圧部42の押圧によってガスケット3が先端側へ移動する。その結果、外筒2内に収納された薬液100が針体220の先端から皮膚内へ注入される。
ここで、ガスケット3が外筒2の先端側へ移動しきった使用済状態(ガスケット3と底部211とが当接し、薬液100を投与し終えた状態)では、フランジ27が突起61を乗り越えている。そのため、使用済状態となった後は、把持部41は、外筒2に対して基端側へ移動すること、すなわち未使用状態に戻ることができない。
なお、フランジ27が突起61を乗り越えるタイミングとしては、ガスケット3が外筒2の先端側へ移動しきる前であってもよいが、ガスケット3が先端側へ移動しきるのとほぼ同時であるのが好ましい。すなわち、状態維持手段6は、外筒2に対するガスケット3の移動が完了したときの外筒2と把持部41との位置関係を維持するように構成されているのが好ましい。これにより、フランジ27が突起61を乗り越える際の感覚や音により、薬液100の投与が適切に完了したことを確認することができる。そのため、薬液100の適切な投与を行うことができるとともに、投与が完了しているにも関わらず過度な力で把持部41を皮膚側へ押し込んでしまうと言ったことが防止され、シリンジ1の信頼性および安全性が向上する。
最後に、針体220を皮膚から抜去するために、把持部41を皮膚面から離間させるように移動する。前述したように、突起61によって使用済状態が維持されているため、針体220を皮膚から抜去する際に、外筒2と把持部41とが不用意に変位することがなく、針体220の抜去を安全に行うことができる。そのため、シリンジ1の操作性および安全性が向上する。
以上のようなシリンジ1によれば、把持部41を把持して皮膚側に押し付ける操作だけで、針体220の皮膚への穿刺と薬液100の投与とを行うことができる。すなわち、シリンジ1によれば、1つのステップで薬液100の投与が完了する。また、シリンジ1によれば、腕の力を利用して薬液100を皮内に注入することができるため、充分な力でシリンジの操作を行うことができる。そのため、シリンジ1は、操作性に優れたものとなる。
<第2実施形態>
次いで、本発明のシリンジの第2実施形態について説明する。
次いで、本発明のシリンジの第2実施形態について説明する。
図5は、本発明のシリンジの第2実施形態を示す縦断面図、図6は、図5に示すシリンジを用いた本発明のシリンジ組立体の使用方法の一例を説明するための模式図である。
以下、本実施形態のシリンジについて説明するが、前記第1実施形態のシリンジとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態のシリンジでは、離間状態維持手段を省略するとともに、その代わりに付勢手段を設けたこと以外は、前記第1実施形態のシリンジとほぼ同様である。
図1に示すシリンジ1Aは、内部に予め薬液100が収納されたプレフィルドシリンジである。このようなシリンジ1Aは、外筒2と、外筒2内で摺動し得るガスケット3と、ガスケット3を移動操作する押し子4と、案内部8と、離脱防止手段5と、状態維持手段6と、付勢手段9とを備えている。
なお、外筒2、ガスケット3、押し子4、案内部8、離脱防止手段5および状態維持手段6は、それぞれ、前述した第1実施形態と同様の構成であるため、その説明を省略する。
-付勢手段-
付勢手段9は、外筒2を把持部41に対して先端側へ付勢する機能を有している。このような付勢手段9を有することにより、未使用状態において、外筒2と把持部41との相対的位置関係を保持することができる。すなわち、シリンジ1Aの姿勢に影響を受けることなく、外筒2と把持部41との相対的位置関係が保持されるため、シリンジ1Aの操作性が向上する。
付勢手段9は、外筒2を把持部41に対して先端側へ付勢する機能を有している。このような付勢手段9を有することにより、未使用状態において、外筒2と把持部41との相対的位置関係を保持することができる。すなわち、シリンジ1Aの姿勢に影響を受けることなく、外筒2と把持部41との相対的位置関係が保持されるため、シリンジ1Aの操作性が向上する。
また、前述したように、シリンジ1Aでは、未使用状態にて押圧部42とガスケット3とが離間しているが、付勢手段9は、押圧部42とガスケット3とが離間した状態を維持する機能も有している。このような付勢手段9としては、各種の弾性体を使用することができる。
図5に示すように、付勢手段9は、本実施形態においては、バネ部材91で構成されている。これにより、付勢手段9の構成が簡単となる。
バネ部材91は、把持部41の内側であって、把持部41の底部412と外筒2のフランジ27との間に設けられている。このバネ部材91によって、外筒2が把持部41に対して先端側に付勢され、フランジ27が突起51に当接した状態(この状態を「未使用状態」と言う。)が維持される。
このようなバネ部材91を設けることによって、例えば把持部41を把持した際に、外筒2が自重によって把持部41に対して先端側または基端側に移動する等、把持部41と外筒2の不本意な相対的移動を防止することができる。そのため、シリンジ1Aの操作性および安全性が向上する。
なお、外筒2および把持部41の少なくとも一方に、押圧部42とガスケット3とを接近させる方向の所定値以上の外力が加わると、バネ部材91が収縮し、これにより、押圧部42によってガスケット3を押圧することが可能となる。このように、所定値以上の外力が加わるまで押圧部42とガスケット3とが離間した状態を維持できることにより、後述するように、シリンジ1Aの操作性および安全性が向上する。
また、バネ部材91は、未使用状態にて自然状態であってもよいし、収縮状態(収縮しきった状態は除く。)であってもよいが、収縮状態であるのが好ましい。これにより、フランジ27が突起51に圧接した状態となり、押圧部42とガスケット3とが離間した状態をより確実に維持することができる。
以上、本実施形態のシリンジ1Aの構成について詳細に説明した。
次いで、シリンジ1Aの使用方法の一例について、図6に基づいて説明する。
まず、外筒2の縮径部22に、皮内針200を装着する。これにより、シリンジ組立体(本発明のシリンジ組立体)400Aが得られる。
次いで、図6(a)に示すように、把持部41を把持して皮膚面に対してほぼ垂直な方向で針体220を皮膚に穿刺する。
この際、針体220を皮膚に穿刺することにより生じる抵抗により、外筒2を介してバネ部材91に収縮方向の外力G1が働くが、外力G1によっては、バネ部材91は、収縮しないか、収縮したとしてもその収縮長(収縮前の長さと収縮後の長さの差)が未使用状態での押圧部42とガスケット3との離間距離L1よりも短い。すなわち、針体220を皮膚に穿刺しただけでは、ガスケット3は、押圧部42によって押圧されず未使用状態の位置を維持している。これにより、針体220が皮膚に刺さりきる前に薬液100が針体220から吐出されるのを防止することができる。
言い換えれば、バネ部材91の硬さ(弾性力)は、外力G1によっては収縮しないか、収縮したとしてもその収縮長が未使用状態での押圧部42とガスケットとの離間距離L1よりも短くなるように設計されている。これにより、上記効果が発揮され、シリンジ1の操作性および安全性が向上する。
次いで、図6(b)に示すように、把持部41を皮膚側へ押し込む。これにより、外筒2に、外力G1と同じ方向でかつ外力G1よりも大きい外力G2が加わり、バネ部材91が収縮するとともに把持部41が外筒2に対して先端側へ移動する。そして、把持部41の移動とともに押圧部42がガスケット3に接近し、押圧部42がガスケット3に当接する。すなわち、外力G2が加わると押圧部42とガスケット3との離間状態が解除される。
次いで、図6(c)に示すように、把持部41をさらに皮膚側へ押し込むと、押圧部42の押圧によってガスケット3が先端側へ移動する。その結果、外筒2内に収納された薬液100が針体220の先端から皮膚内へ注入される。
最後に、針体220を皮膚から抜去するために、把持部41を皮膚面から離間させるように移動する。前述したように、バネ部材91および突起61によって使用済状態が維持されているため、針体220を皮膚から抜去する際に、外筒2と把持部41とが不用意に変位することがなく、針体220の抜去を安全に行うことができる。そのため、シリンジ1の操作性および安全性が向上する。
以上のようなシリンジ1Aによれば、把持部41を把持して皮膚側に押し付ける操作だけで、針体220の皮膚への穿刺と薬液100の投与とを行うことができる。また、バネ部材91によって把持部41と外筒2との相対的位置関係を維持することができるため、針体220の皮膚への穿刺等を安全に行うことができる。
<第3実施形態>
次いで、本発明のシリンジの第3実施形態について説明する。
次いで、本発明のシリンジの第3実施形態について説明する。
図7は、本発明のシリンジの第3実施形態を示す縦断面図、図8は、図7に示すシリンジを用いたシリンジ組立体の使用済状態を示す縦断面図である。
以下、本実施形態のシリンジについて説明するが、前記第2実施形態のシリンジとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態のシリンジでは、離脱防止手段および状態維持手段の形成位置が異なる以外は、前記第2実施形態のシリンジとほぼ同様である。
図7に示すように、本実施形態のシリンジ1Bでは、外筒のフランジ27よりも先端側には、外周に突出するフランジ28が形成されている。また、把持部41のフランジ28よりも先端側には、離脱防止手段5を構成する突起51が形成されている。フランジ28が突起51に当接することにより、外筒2がそれ以上、開口41a側へ移動できなくなっており、これにより、把持部41からの外筒2の離脱が防止される。
なお、本実施形態では、突起51は、把持部41の前述した第2実施形態よりも開口41a側にずれた位置に設けられている。
また、状態維持手段6を構成する突起61は、未使用状態にて、内壁411のフランジ28と当接する部位よりも基端側に設けられている。そして、図8に示すように、把持部41が外筒2に対して先端側へ移動することによりフランジ28が突起61を乗り越えた後は、フランジ28が突起61に当接することにより、把持部41の外筒2に対する基端側への移動が規制される。これにより、使用済状態が維持される。
また、付勢手段9を構成するバネ部材91は、把持部41の内側であって、把持部41の底部412と外筒2のフランジ28との間に設けられている。このバネ部材91によって、外筒2が把持部41に対して先端側に付勢され、フランジ28が突起51に当接した状態(未使用状態)が維持される。なお、バネ部材91は、突起61との接触を避けるために、突起61の内径よりも小さい外径をなしている。また、フランジ27は、バネ部材71の配置を妨げないように、バネ部材91の内径よりも小さい外径をなしている。これにより、バネ部材91とフランジ27、バネ部材91と突起61との引っ掛かりが防止でき、シリンジ1Bの操作を円滑に行うことができる。
ここで、本実施形態のように、突起51を把持部41のより開口41aに近い位置に形成することにより、未使用状態における底部412とフランジ28との離間距離を長くすることができる。そのため、これらの間に、より長く、太く、付勢力の強いバネ部材91を設置することができ、例えば、第2実施形態と比較して、バネ部材91の付勢力を大きくすることができる。また、バネ部材91を収縮させた状態で底部412とフランジ28との間に配置する場合には、第2実施形態よりもその収縮率を低くすることができるため、バネ部材91の設置が容易となる。
特に、突起51は、図8に示す使用済状態にて、案内部8と当接するか、案内部8の近傍に位置するように形成されているのが好ましい。これにより、未使用状態における底部412とフランジ28との離間距離をより長くすることができ、上述した効果をより効果的に発揮することができる。
また、図8に示すように、案内部8を開口41aにより近い位置に形成することによっても。未使用状態における底部412とフランジ28との離間距離をより長くすることができる。図8に示すように、本実施形態の案内部8は、その下面が開口41aと一致するように設けられている。
<第4実施形態>
次いで、本発明のシリンジの第4実施形態について説明する。
次いで、本発明のシリンジの第4実施形態について説明する。
図9は、本発明のシリンジの第4実施形態を示す縦断面図、図10は、図9に示すシリンジを用いたシリンジ組立体の使用済状態を示す縦断面図である。
以下、本実施形態のシリンジについて説明するが、前記第2実施形態のシリンジとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態のシリンジでは、付勢手段(バネ部材)の配置が異なる以外は、前記第2実施形態のシリンジとほぼ同様である。
図9および図10に示すように、本実施形態のシリンジ1Cでは、外筒2のフランジ27よりも先端側には、外周から突出するフランジ28が形成されている。また、このフランジ28と把持部41に形成された突起51との間には、付勢手段9を構成するバネ部材91が設けられている。このバネ部材91によって、外筒2が把持部41に対して先端側に付勢され、フランジ27が突起51に当接した状態(未使用状態)が維持される。
このような構成によれば、シリンジ1Cの全長を、例えば第2実施形態と比較して短くすることができる。具体的には、前述した第2実施形態では、把持部41の底部412と突起61との間に、バネ部材91とフランジ27を収容するスペースを確保する必要があったが、本実施形態では、底部412と突起61との間に、フランジ27を収容するスペースを確保するだけでよい。すなわち、第2実施形態と比較して、バネ部材91の収容スペースを確保する必要がなく、その分、シリンジ1Cの全長を短くすることができる。
以上、本発明のシリンジを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、シリンジを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のシリンジは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前述の実施形態では、押圧部が直接ガスケットを押圧しているが、これに限定されず、例えば、ガスケットと押圧部の間に中間部材が介在していてもよい。この中間部材としては、例えば、ガスケットに接続された硬質な(例えば、樹脂材料等で構成されている)部材が挙げられる。このような構成によれば、押圧部が硬質な中間部材を押圧することによってガスケットが移動するため、押圧部によってガスケットを直接押圧する場合と比較して、ガスケットの過度な変形等を抑制することができる。
また、前述した実施形態では、未使用状態において、押し子とガスケットとが離間している構成について説明したが、これに限定されず、例えば、未使用状態において押し子とガスケットとが当接していてもよい。なお、この場合には、前記第2~第4実施形態では、外力G1によってもバネ部材が収縮しないように構成するのが好ましい。
また、前述した実施形態では、皮内針200として、ハブ210と、針体220とにより構成されたものについて説明したが、皮内針200の構成としては、これに限定されない。例えば、図11に示すように、皮内針200は、ハブ210と、針体220と、安定部230と、調整部240とを有している。
調整部240には、針体220が挿通されている。調整部240は、例えば、接着剤等によって針体220に固定されている。
安定部230は、筒状をなす固定部231と、固定部231の先端側に設けられた筒状をなす接触部232とを有している。固定部231は、ハブ210を覆うように設けられており、この固定部231を介して安定部230がハブ210に固定されている。接触部232は、針体220および調整部240の周囲を覆うように設けられている。また、接触部232の内径は、固定部231の内径よりも大きくなるように設定されている。
また、接触部232の先端側の端面232aは、調整部240の針突出面(下面)241と略同一平面上に位置している。そして、端面232aと針突出面241とにより形成される平面に対して針体220が直交している。そのため、針体210を生体(皮膚)に穿刺した場合に、調整部240の針突出面241が皮膚の表面に接触するとともに、安定部230の端面232aも皮膚の表面に接触する。これにより、安定部240によって針体220を皮膚に対して略垂直に支持することができる。その結果、針体220がぶれることを防止することができ、皮膚に対して針体220を真っ直ぐ穿刺することを可能としている。
なお、調整部240の針突出面241は、安定部230の端面232aと同一平面上に位置していなくてもよい。すなわち、調整部240の針突出面241が、端面232aに対して基端側に位置していてもよい。
本発明によれば、操作性に優れるシリンジおよびシリンジ組立体を提供することができる。具体的には、例えば、口部に穿刺針を接続した状態で、把持部を把持して、穿刺針を皮膚に穿刺すると、まず、穿刺針が皮膚に穿刺されることにより外筒が皮膚に対して固定され、さらに把持部を皮膚側へ押し込むことにより押圧部によってガスケットが移動し、薬液を穿刺針から患者の体内へ投与することができる。すなわち、把持部を皮膚側へ移動させる1つのステップで薬液の投与が完了する。また、このような操作方法によれば、腕の力を利用して薬液を皮内に注入することができるため、充分な力でシリンジの操作を行うことができる。以上より、操作性に優れるシリンジおよびシリンジ組立体となる。さらに操作性が向上することにより投与ミス等も防止でき、信頼性および安全性も向上する。したがって、産業上の利用可能性を有する。
Claims (15)
- 先端側に液体が出入り可能な口部を有する外筒と、
前記外筒内で摺動し得るガスケットと、
前記ガスケットを前記外筒の先端側に移動操作する押し子とを備えるシリンジであって、
前記押し子は、前記外筒の外周の少なくとも一部を覆うとともに前記外筒に対して該外筒の長手方向に移動可能に設けられた筒状の把持部と、該把持部と連結するとともに前記外筒内に挿入され、前記把持部の前記外筒に対する先端側への移動によって前記ガスケットを先端側へ移動させる押圧部とを有することを特徴とするシリンジ。 - 前記把持部と前記外筒との間に、前記把持部の前記外筒に対する該外筒の長手方向への移動を案内する案内部が設けられている請求項1に記載のシリンジ。
- 前記案内部は、前記外筒および前記把持部の一方に固定されており、他方に摺動可能に当接している請求項2に記載のシリンジ。
- 前記押圧部は、前記ガスケットに対して前記外筒の長手方向に離間している請求項1に記載のシリンジ。
- 前記押圧部と前記ガスケットとの離間状態を維持する離間状態維持手段を有している請求項4に記載のシリンジ。
- 前記外筒を前記把持部に対して先端側へ付勢する付勢手段を有している請求項1に記載のシリンジ。
- 前記付勢手段は、前記把持部の内側に設けられたバネ部材を有している請求項6に記載のシリンジ。
- 前記付勢手段による付勢によって、前記押圧部は、前記ガスケットに対して前記外筒の長手方向に離間している請求項6に記載のシリンジ。
- 前記外筒および前記把持部の少なくとも一方に、前記外筒を前記把持部に対して基端側へ移動させる所定値以上の外力が加わると、前記押圧部と前記ガスケットとの離間状態が解除され、前記押圧部によって前記ガスケットが前記外筒の先端側へ移動する請求項5に記載のシリンジ。
- 前記所定値は、把持部を把持した状態で、前記口部に接続された穿刺針を皮膚に穿刺することにより前記外筒に加わる外力よりも大きく設定されている請求項9に記載のシリンジ。
- 前記把持部が前記外筒に対して先端側へ移動した状態を維持する状態維持手段を有している請求項1に記載のシリンジ。
- 前記把持部からの前記外筒の離脱を防止する離脱防止手段を有している請求項1に記載のシリンジ。
- 前記把持部の先端側開口から前記外筒の前記口部が突出している請求項1に記載のシリンジ。
- 請求項1に記載のシリンジと、
前記フランジの前記口部に装着された穿刺針とを有することを特徴とするシリンジ組立体。 - 前記穿刺針を収納する収容具を有し、
前記収容具は、該収容具に前記穿刺針を収納したままで前記穿刺針を前記外筒の前記口部に装着する際に、前記把持部の先端面と当接するフランジを有している請求項14に記載のシリンジ組立体。
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