JP6181647B2 - 針支持体組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、針支持体組立体に関する。
従来から、外筒と、外筒に収納された薬液と、外筒に設けられた針管と、外筒内で摺動し得るガスケットと、ガスケットを移動操作する押し子(プランジャ)とを有するプレフィルドシリンジが知られている。このようなプレフィルドシリンジは、押し子を押し込んでガスケットを先端側へ移動させ、それにより、薬液を針管から生体に注入するように構成されている。
一般的に、プレフィルドシリンジには、針管を保護するキャップが設けられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のプレフィルドシリンジは、外筒に固定されたキャップ(シリンジニードルキャップ)を有しており、このキャップは、外筒から先端側へ引き抜くことにより取り外される。このようなキャップの取り外しは、例えば、一方の手で外筒を把持するとともに、他方の手で外筒を把持して行う。しかしながら、このようなキャップの取り外し操作は、両手が自由に動く者であれば特に問題なく行うことができるが、例えばリウマチ患者等、手が不自由な者には困難である。
国際公開2011/114917号公報
本発明の目的は、操作性に優れ、針支持体から簡単にキャップを取り外すことのできる針支持体組立体を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(11)の本発明により達成される。
(1) 先端と基端を有する筒状の針支持体と、
前記針支持体に保持され、前記針支持体の先端側へ突出する針管と、
前記針支持体の外周と係合する係合部を有し、前記針支持体と前記係合部との係合によって前記針支持体に固定され、前記針管を覆うキャップと、
前記針支持体と前記係合部との係合を解除する係合解除機構とを備え、
前記係合部は、前記針支持体の外周に配置された環状の弾性体であり、
前記弾性体の内周面が、前記針支持体の外周面と係合しており、
前記係合解除機構は、前記針支持体の外周に前記針支持体の軸方向に摺動可能に配置され、かつ、前記針支持体から脱離可能なキャップ係合解除部材を有し、
前記針支持体は、キャップ係合解除部材の針支持体に対する基端側への移動を規制する規制部を有し、
前記針支持体が前記キャップに対して相対的に先端側へ移動すると、前記規制部により前記キャップ係合解除部材の針支持体に対する基端側への移動が規制され、前記キャップ係合解除部材が前記針支持体と前記係合部の間に侵入し、前記針支持体と前記係合部との係合が解除されるよう構成されていることを特徴とする針支持体組立体。
(2) 前記キャップ係合解除部材は、前記針支持体と前記係合部の間に侵入すると、前記係合部と係合する上記(1)に記載の針支持体組立体。
(3) 前記キャップ係合解除部材が前記係合部と係合した状態にて、前記針支持体が前記キャップに対して相対的に基端側へ移動すると、前記針支持体から前記キャップ係合解除部材が脱離し、前記針支持体から前記キャップが取り外される上記(2)に記載の針支持体組立体。
) 前記弾性体の内周面は、前記針支持体の外周面の周方向の全域と密着している上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の針支持体組立体。
) 前記針支持体の外周面は、周方向に沿って設けられた環状の第1溝を有し、
前記弾性体の外周面は、周方向に沿って設けられた環状の突起を有し、
前記針支持体が前記キャップに対して移動していない初期状態では、前記第1溝と前記突起とが係合している上記(1)ないし(4)のいずれか1項に記載の針支持体組立体。
) 前記キャップ係合解除部材は、環状をなし、
前記キャップ係合解除部材の外周面は、周方向に沿って設けられた環状の第2溝を有し、
前記キャップ係合解除部材が前記針支持体と前記弾性体の間に侵入すると、前記第2溝と前記突起とが係合する上記()ないし()のいずれか1項に記載の針支持体組立体。
) 前記針支持体が前記キャップに対して相対的に基端側へ移動すると、前記針支持体と前記係合部との係合が解除され、前記針支持体から前記キャップが取り外される上記(1)ないし()のいずれか1項に記載の針支持体組立体。
) 前記キャップは、その内側に、前記針管の針先が刺し込まれ、前記針管と係合する針刺部と、前記針刺部の先端側に設けられた空間とを有し、
前記係合解除機構は、前記針管の外周に摺動可能に設けられ、かつ、前記針管から脱離可能な筒状の針管係合解除部材を有し、
前記針支持体が前記キャップに対して相対的に先端側へ移動すると、前記針管および前記針管係合解除部材が共に前記針刺部を刺通し、これらの先端が前記空間に到達する上記(1)ないし()のいずれか1項に記載の針支持体組立体。
) 前記針支持体は、薬液を充填可能な筒状の胴部を有する外筒と、該外筒の先端部に設けられ、前記針管を保持する針ハブとを有する上記(1)ないし()のいずれか1項に記載の針支持体組立体。
10) 前記外筒は、前記胴部の先端部に設けられ、前記胴部の内外を連通する開口と、前記開口を封止する封止体とを有し、
前記針ハブは、前記外筒に対して前記外筒の軸方向に移動可能に設けられ、
前記針管は、前記針ハブから両端が突出して設けられた両頭針であり、
前記外筒が前記針ハブに対して先端側へ移動すると、前記両頭針の基端が前記開口を介して前記封止体を刺通する上記()に記載の針支持体組立体。
11) 前記胴部には、前記薬液が充填されている上記()または(10)に記載の針支持体組立体。
本発明によれば、操作性に優れ、針支持体から簡単にキャップを取り外すことのできる針支持体組立体を提供することができる。具体的には、本発明の針支持体組立体は、2通りのキャップの取り外し方法を有しているため、使用者に適した方法を選択することができ、その点で操作性に優れている。
第1の取り外し方法は、キャップから針支持体を引き抜く方法である。このような方法は、従来のキャップの取り外し方法と同様であるため、直感的な操作で行うことができる。そのため、手や腕が自由に動く患者に適した方法であるとも言える。
第2の取り外し方法は、針支持体をキャップに押し込む方法である。具体的には、まず、キャップを下側にして針支持体組立体を机等に置き、その状態で針支持体を下側へ押し付けると、キャップ係合解除部材が、針支持体と係合部の間に侵入し、針支持体とキャップとの係合が解除された状態となる。次に、針支持体を持ち上げることにより、キャップから針支持体を引き抜くことができる。このような方法は、例えば、片手で針支持体を握り、机等を支えにして針支持体を押し込むだけでキャップを取り外すことができる。そのため、リウマチ患者等の手の不自由な患者に適した方法であるとも言える。
このように、本発明の針支持体組立体は、2通りの取り外し方法から患者(使用者)の都合に合わせて適切な方法を選択して用いることができるため、優れた操作性を有していると言える。
図1は、本発明の針支持体組立体を組み込んだシリンジの第1実施形態を示す縦断面図である。 図2は、図1に示すシリンジが有する針支持体組立体を示す断面図である。 図3は、図1に示すシリンジの第1のキャップ取り外し方法を説明するための断面図である。 図4は、図1に示すシリンジの第2のキャップ取り外し方法を説明するための断面図である。 図5は、本発明の針支持体組立体を組み込んだシリンジの第2実施形態を示す断面図である。 図6は、図5に示すシリンジが有する針支持体組立体を示す断面図である。 図7は、図5に示すシリンジの第2のキャップ取り外し方法を説明するための断面図である。 図8は、本発明の針支持体組立体を組み込んだシリンジの第3実施形態を示す断面図である。 図9は、図8に示すシリンジをその軸まわりに90°回転させた断面図である。 図10は、図8に示すシリンジが有する針支持体組立体の断面図である。 図11は、図8に示すシリンジの第1のキャップ取り外し方法を説明するための断面図である。 図12は、キャップを取り外したシリンジの使用方法を説明するための断面図である。 図13は、図8に示すシリンジの第2のキャップ取り外し方法を説明するための断面図である。 図14は、図8に示すシリンジの第2のキャップ取り外し方法を説明するための断面図である。 図15は、図1に示すシリンジの変形例を示す断面図である。
以下、本発明の針支持体組立体を組み込んだシリンジを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の針支持体組立体を組み込んだシリンジの第1実施形態を示す縦断面図、図2は、図1に示すシリンジが有する針支持体組立体を示す断面図、図3は、図1に示すシリンジの第1のキャップ取り外し方法を説明するための断面図、図4は、図1に示すシリンジの第2のキャップ取り外し方法を説明するための断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図5中の上側を「基端」、下側を「先端」という。また、図1は、まだ使用されていない状態を示し、以下では、説明の都合上、この状態を「初期状態(未使用状態)」とも言う。
図1および図2に示すシリンジ1は、内部に予め薬液100が収納された自己投与型のプレフィルドシリンジである。このようなシリンジ1は、例えば、皮下注射に用いることができる。また、筋肉注射や、表皮と真皮の間に薬液100を投与する皮内注射に用いることもできる。
シリンジ1は、針ハブ23と外筒2とを備える針支持体2’と、針ハブ23に設けられた針管3と、外筒2内で摺動し得るガスケット4と、ガスケット4を移動操作する押し子5と、外筒2と係合し、針管3を保護するキャップ7と、外筒2とキャップ7との係合を解除する係合解除機構8とを有している。このようなシリンジ1では、針支持体2’(特に針ハブ23)、針管3、キャップ7および係合解除機構8によって、針支持体組立体9が構成されている。
シリンジ1では、外筒2とガスケット4とで囲まれる空間であって、ガスケット4の先端側に位置する空間S内に、予め液状の薬液100が収納されている。薬液100としては、特に限定されず、例えば、抗体等の蛋白質性医薬品、低分子蛋白質、ホルモン等のペプチド性医薬品、核酸医薬品、細胞医薬品、血液製剤、各種感染症を予防するワクチン、抗がん剤、麻酔薬、麻薬、抗生物質、ステロイド剤、蛋白質分解酵素阻害剤、ヘパリン、ブドウ糖等の糖質注射液、塩化ナトリウムや乳酸カリウム等の電解質補正用注射液、ビタミン剤、脂肪乳剤、造影剤等が挙げられる。
なお、シリンジ1に収納される薬液100の容量としては、薬液100の種類によっても異なるが、例えば、0.02〜2mLであるのが好ましく、0.05〜1.2mLであるのがより好ましい。
以下、シリンジ1の各部位について順次詳細に説明する。
−針支持体2’−
針支持体2’は、有底筒状の部材で構成された外筒2と、外筒2の先端側に設けられた針ハブ23とを有している。これら外筒2および針ハブ23は、一体的に形成されている。
外筒2は、底部211を有する胴部21と、胴部21の基端外周に設けられたフランジ25とを有している。針ハブ23は、底部211から先端側へ突出するように設けられている。このような針ハブ23は、底部211よりも小径の円柱状をなしており、胴部21と同軸的に設けられている。底部211と針ハブ23との間には、段差部213が形成されている。
針ハブ23の外周には、環状のキャップ脱離リング81が配置されている。キャップ脱離リング81は、針ハブ23に対してその軸方向に摺動可能であり、段差部213と当接することによって、それ以上の基端側への移動が規制されている。すなわち、段差部(底部211の先端側の面)213は、当接によってキャップ脱離リング81のそれ以上の針ハブ23に対する基端側への移動を規制する規制部として機能する。
また、キャップ脱離リング81は、針ハブ23から脱離可能となっている。すなわち、キャップ脱離リング81から針ハブ23を引き抜くことができるように構成されている。キャップ脱離リング81については、後に詳述する。
針ハブ23の形状は、上述したような機能を発揮することができれば円柱状に限定されず、例えば、三角柱、四角柱等の柱状、円錐台、三角錐台、四角錐台等の錐台状とすることもできる。
また、針ハブ23の外周面は、周方向に沿って延在する環状の溝(第1溝)231を有している。この溝231は、後述するキャップ7のキャップ弾性体73と係合する溝である。
また、針ハブ23には、空間Sの内外を接続する針管3が軸方向に沿って挿通されており、針管3の先端部が針ハブ23から突出している。針管3の長さ(針ハブ23から突出している部分の長さ)は、特に限定されず、目的(用途)によって異なるが、後述するような皮下注射に用いる場合には、15mm以下であるのが好ましく、3mm〜12.5mm程度であるのがより好ましい。また、針管3の外径も特に限定されず、目的によって異なるが、後述するような皮下注射に用いる場合には、ISOの医療用針管の基準で、22G以下であるのが好ましく、34G〜26Gであるのがより好ましい。
このような外筒2の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィンの単独重合体(COP)や環状オレフィンの共重合体(COC)などの環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、透明性や成形が容易であるという点で、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)のような樹脂が好ましい。
なお、外筒2(特に胴部21)は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明であるのが好ましい。
−ガスケット−
外筒2内には、弾性材料で構成されたガスケット4が収納されている。ガスケット4の外周部には、複数の環状の突部が全周にわたって形成されている。この突部が外筒2の内周面に対し密着しつつ摺動することにより、液密性をより確実に保持するとともに、摺動性の向上を図ることができる。
このようなガスケット4の構成材料としては、特に限定されず、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
−押し子−
押し子5は、外筒2内に挿入されている本体部51と、本体部51の基端に設けられたフランジ状の指当て部52とを有している。また、本体部51の先端部がガスケット4と連結している。指当て部52に指を掛けて、押し子5を外筒2に対して先端側へ押し込むと、ガスケット4が外筒2内を先端側へ移動し、これにより、針管3の先端から薬液100が排出される。
このような押し子5の構成材料としては、特に限定されず、例えば、前述した外筒2の構成材料と同様の材料を用いることができる。
なお、押し子5は、ガスケット4と連結していなくてもよく、単に接触しているだけでもよい。また、押し子5とガスケット4とを連結していない場合には、初期状態にて、押し子5とガスケット4とが離間していてもよい。
−キャップ7−
キャップ7は、外筒2の先端側に位置し、針管3を覆っている。これにより、針管3の破損、誤穿刺を防止することができる。また、キャップ7は、その内部に針管3を気密的に収納することができる。これにより、針管3の汚染をより確実に防止することができる。
このようなキャップ7は、本体71と、キャップ弾性体(係合部)73とを有している。
本体71は、基端側に開口を有する有底筒状をなし、当該開口を介して針管3が内側に挿入されている。また、本体71の先端部には、外周へ突出するフランジ713が形成されている。フランジ713の先端面は、シリンジ1の軸に対して直交する平坦面で構成されている。このようなフランジ713を有することにより、後述するように、キャップ7を取り外す際のシリンジ1の姿勢が安定する。
このような本体71の構成材料としては、特に限定されず、例えば、前述した外筒2の構成材料と同様の材料を用いることができる。
キャップ弾性体73は、本体71の基端部に固定されている。また、キャップ弾性体73は、環状(円筒状)をなす弾性体であり、本体71と同軸的に設けられている。このようなキャップ弾性体73の内周面は、内側へ突出し、周方向に沿って延在する環状の突起731を有している。
初期状態では、キャップ弾性体73に針ハブ23が挿入されており、さらに、針ハブ23の溝231に突起731が係合(嵌合)している。このような係合によって、キャップ7が針ハブ23に固定されている。
また、初期状態では、突起731と溝231とが針ハブ23の全周にわたって密着している。そのため、突起731より先端側に位置し、針管3が収納されている本体71の内部空間の気密性を確保することができる。したがって、初期状態における針管3の汚染を確実に防止することができる。
ここで、キャップ弾性体73の内径(突起731を除く部分の径)は、針ハブ23の外径と等しいか僅かに大きく設計されている。
より具体的には、キャップ弾性体73の内径を、例えば、突起731を省略したキャップ弾性体73に針ハブ23を挿入した状態にて、針ハブ23の先端を鉛直方向下側に向けたときに、キャップ弾性体73が自重(若しくは、キャップ7および係合解除機構8の総重量)によって針ハブ23から落下する程度であって、なるべく小さく設定するのが好ましい。
言い換えると、キャップ弾性体73の内径を、針ハブ23の外周面とキャップ弾性体73の内周面との間の摺動抵抗が突起731を省略したキャップ弾性体73の自重に対抗できない大きさとなる範囲内で、なるべく小さく設定するのが好ましい。
これにより、キャップ弾性体73によって針ハブ23をより安定的に保持することができるとともに、キャップ弾性体73から針ハブ23を容易に引き抜くことができる。そのため、後述するように、キャップ7の取り外し易さが向上する。
なお、前記摺動抵抗を低減(調節)するために、キャップ弾性体73の内周面および針ハブ23の外周面の少なくとも一方に、摺動性を向上させる表面処理を施してもよい。表面処理としては、例えば、シリコーンオイル等の潤滑油を塗布する処理や、ポリウレタン、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、ETFE等)などの摩擦を低減し得る材料で構成された被覆層を形成する処理などが挙げられる。
このようなキャップ弾性体73の構成材料としては、特に限定されず、例えば、前述したガスケット4の構成材料と同様の材料を用いることができる。
−係合解除機構8−
係合解除機構8は、針支持体2’とキャップ7との係合を解除し、キャップ7を針支持体2’から取り外し可能な状態とする機構である。このような係合解除機構8は、前述したキャップ脱離リング(キャップ係合解除部材)81と、キャップ脱離リング81を保持するリング保持体83とで構成されている。
リング保持体83は、円筒状をなしており、その先端部にてキャップ7の本体71に固定されている。また、リング保持体83は、外筒2の胴部21まで延在して設けられており、リング保持体83の基端部が胴部21の先端部の外周を覆っている。これにより、キャップ7の取り外し操作のときに、胴部21とリング保持体83とが不意にぶつかり、その操作が阻害されるのを防止することができる。また、リング保持体83が胴部21の案内部として機能するため、操作性が向上する。
また、リング保持体83には、4つの案内部833が周方向にほぼ90°間隔で形成されている(これらのうち2つの案内部833は、図示を省略している)。各案内部833は、リング保持体83の軸方向に延在し、両端が閉じている長孔で構成されている。各案内部833は、キャップ脱離リング81と係合し、キャップ脱離リング81の移動を案内する機能と、キャップ脱離リング81のリング保持体83からの脱離を防止する機能とを有している。
なお、各案内部833は、本実施形態のような貫通孔でなくてもよく、例えば、リング保持体83の内周面に形成された溝で構成されていてもよい。また、案内部833の数は、特に限定されず、1〜3つであってもよいし、5つ以上であってもよい。
また、リング保持体83の内周面には、内部空間へ突出する環状のリブ831が形成されており、このリブ831とキャップ7の本体71とでキャップ弾性体73を挟持することにより、キャップ弾性体73が本体71に固定されている。リブ831は、針ハブ23のキャップ弾性体73への挿入およびキャップ脱離リング81のキャップ弾性体73への挿入を阻害しないように形成されている。
このようなリング保持体83の構成材料としては、特に限定されず、例えば、前述した外筒2の構成材料と同様の材料を用いることができる。なお、リング保持体83は、キャップ7の本体71と一体的に形成されていてもよい。
キャップ脱離リング81は、前述したように環状をなしており、針ハブ23の外周に軸方向に摺動可能(移動可能)に配置されている。また、キャップ脱離リング81は、初期状態では、キャップ弾性体73よりも基端側に位置している。
このようなキャップ脱離リング81は、筒状の本体811と、本体811の基端外周に設けられたフランジ813とを有している。
本体811は、その内径が針ハブ23の外径と等しいか僅かに大きくなるように設計されている。より具体的には、例えば、本体811の内径を、キャップ脱離リング81を針ハブ23に装着した状態にて、針ハブ23の先端を鉛直方向下側へ向けたときに、キャップ脱離リング81が自重(若しくは、キャップ7および係合解除機構8の総重量)によって針ハブ23から落下する程度であって、なるべく小さくなるように設定するのが好ましい。
言い換えると、本体811の内径を、針ハブ23の外周面と本体811の内周面との間の摺動抵抗がキャップ脱離リング81の自重に対抗できない大きさとなる範囲内で、なるべく小さく設定するのが好ましい。
これにより、キャップ脱離リング81を針ハブ23に対してぐらつきなく摺動させることができるとともに、キャップ脱離リング81から針ハブ23を容易に引き抜くことができる。そのため、後述するように、キャップ7の取り外し易さが向上する。
なお、前記摺動抵抗を低減するために、本体811の内周面および針ハブ23の内周面の少なくとも一方に摺動性を向上させる表面処理を施してもよい。表面処理としては、前述した処理と同様の処理が挙げられる。
また、本体811の先端部811aは、その外径が先端側へ向けて漸減するテーパ状をなしている。そのため、先端部811aは、外周面を傾斜面で構成するとともに先細りしており、先端が実質的に尖っている。
また、本体811の外周は、周方向に沿って延在する環状の溝(第2溝)817が形成されている。この溝817は、後述するように、キャップ脱離リング81が針ハブ23とキャップ弾性体73との間に挿入された際に、キャップ弾性体73の突起731と係合する溝である。
フランジ813は、周方向に離間し、外周面から突出する4つの突起815を有している。これら4つの突起815は、それぞれ、リング保持体83に形成された前述の案内部833と係合している。そのため、キャップ脱離リング81は、リング保持体83に対して案内部833に沿った移動のみが許容され、それ以外の移動が制限される。また、前述したように、案内部833は、両端が閉じられた孔であるため、リング保持体83からのキャップ脱離リング81の脱離が防止される。
このようなキャップ脱離リング81の構成材料としては、特に限定されず、例えば、前述した外筒2の構成材料と同様の材料を用いることができる。
以上、本実施形態のシリンジ1について説明した。
次に、シリンジ1のキャップ7の取り外し方法について説明する。なお、シリンジ1では、キャップ7の取り外し方法が2通りあり、使用者によっていずれかの方法を選択することができる点で優れた操作性を有していると言える。
まず、第1の取り外し方法について説明する。
まず、図3(a)に示すように、初期状態のシリンジ1を用意し、例えば、一方の手で外筒2を把持するとともに、他方の手でキャップ7の本体71を保持する。
次に、キャップ7から針管3を引き抜くようにして、外筒2を基端側へ移動させる。すると、図3(b)に示すように、針ハブ23の溝231とキャップ弾性体73の突起731との係合が解除され、キャップ弾性体73から針ハブ23が引き抜かれる。
さらに、外筒2を基端側へ移動させると、図3(c)に示すように、キャップ脱離リング81から針ハブ23が引き抜かれ、これにより、キャップ7が針ハブ23から取り外される。
ここで、前述したように、キャップ7の本体71にはフランジ713が形成されており、このフランジ713に指を引っ掛けることにより、より確実に、キャップ7を保持することができ、上述した操作をより安定して行うことができる。
このような第1の取り外し方法によれば、従来のキャップと同様にして、簡単にキャップ7を外筒2から取り外すことができる。なお、このような第1の取り外し方法は、特に、両手、両指を不自由なく使用できる者に適していると言える。
次に、第2の取り外し方法について説明する。
まず、図4(a)に示すように、初期状態のシリンジ1を用意し、例えば、一方の手で握るようにして外筒2を把持する。
次に、キャップ7を下側して机等にシリンジ1を押し付ける。前述したように、キャップ7にはフランジ713が設けられているため、シリンジ1を押し付ける際のシリンジ1の姿勢が安定する。そのため、本動作を、安全かつ確実に行うことができる。
すると、図4(b)に示すように、キャップ7に対して外筒2が先端側へ移動し、針ハブ23の溝231とキャップ弾性体73の突起731との係合が解除され、さらに、外筒2が先端側へ移動し、段差部213と当接したキャップ脱離リング81が外筒2ととともに先端側へ移動して、針ハブ23とキャップ弾性体73との間に侵入する。侵入したキャップ脱離リング81によってキャップ弾性体73が外側へ押し広げられるとともに、突起731が溝817に係合する。これにより、キャップ脱離リング81がキャップ弾性体73に固定される代わりに、針ハブ23がキャップ弾性体73に対して自由に移動可能となる。
次に、図4(c)に示すように、外筒2を基端側(鉛直方向上側)へ持ち上げる。針ハブ23とキャップ弾性体73との係合が解除されているため、これにより、針ハブ23がキャップ弾性体73およびキャップ脱離リング81から引き抜かれる。以上によって、キャップ7が針ハブ23から取り外される。
なお、前述したように、キャップ弾性体73およびキャップ脱離リング81は、それぞれ、自重によって針ハブ23から落下する程度の摺動抵抗で針ハブ23の外周に設けられているため、図4(c)に示すように外筒2を基端側へ変位させると、確実に、針ハブ23をキャップ弾性体73およびキャップ脱離リング81から引き抜くことができる。そのため、外筒2にキャップ7がくっついたまま外れないと言ったことを防止することができる。
このような第2の取り外し方法によっても、簡単にキャップ7を針ハブ23から取り外すことができる。なお、このような第2の取り外し方法は、特に、リウマチ患者などの手が不自由な者に適していると言える。その理由として、第2の取り外し方法によれば、片手でキャップ7を取り外すことができる点、外筒2を握って机等に押し付けた後、外筒2を持ち上げるという単純な動作によって容易にキャップ7を取り外すことができる点が挙げられる。
また、このような第2の取り外し方の場合、キャップ脱離リング81の溝817がキャップ弾性体73の突起731に係合すると、その状態が維持されるため、針ハブ23の溝231がキャップ弾性体73の突起731に再度係合することができなくなり、キャップ7を再度針ハブ23に装着することができない。すなわち、リキャップを効果的に防止することができる。
以上、2通りのキャップ7の取り外し方法(第1、第2の取り外し方法)について説明した。このように、シリンジ1では、外筒2をキャップ7に対して引き抜いても、押し込んでも、キャップ7を容易に取り外すことができる。そのため、優れた操作性を発揮することができる。特に、使用者が自身の状態を考慮して操作し易い方の取り外し方法を選択することができるため、患者の使用感を向上させることができる。また、手の不自由な者でもキャップ7を簡単に取り外すことができる。
以上、本実施形態のシリンジ1について説明した。本実施形態では、係合解除機構8がリング保持体83を有している構成について説明したが、リング保持体83を省略してもよい。この場合、前述した第1の取り外し方法を用いると、針ハブ23にキャップ脱離リング81が装着されたままキャップ7が取り外されるが、キャップ7を取り外した後、針ハブ23からキャップ脱離リング81を除去すればよい。
<第2実施形態>
図5は、本発明の針支持体組立体を組み込んだシリンジの第2実施形態を示す断面図、図6は、図5に示すシリンジが有する針支持体組立体を示す断面図、図7は、図5に示すシリンジの第2のキャップ取り外し方法を説明するための断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図5、図6中の上側を「基端」、下側を「先端」という。また、図5は、まだ使用されていない状態を示し、以下では、説明の都合上、この状態を「初期状態」とも言う。
以下、本実施形態のシリンジについて説明するが、第1実施形態のシリンジとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態のシリンジは、さらに、針管脱離リングおよび針先端カバーを有する以外は、第1実施形態のシリンジと同様である。
図5および図6に示すように、本実施形態のシリンジ1Aは、針支持体2’と、針管3と、ガスケット4と、押し子5と、キャップ7Aと、係合解除機構8Aとを有している。このようなシリンジ1Aでは、針支持体2’、針管3、キャップ7Aおよび係合解除機構8Aによって、針支持体組立体9Aが構成されている。
なお、針支持体2’、針管3、ガスケット4および押し子5は、それぞれ、前述した第1実施形態と同様であるため、その説明を省略し、以下では、主にキャップ7Aおよび係合解除機構8Aについて説明する。
−キャップ−
キャップ7Aは、本体71と、キャップ弾性体73と、針先端カバー75とを有している。なお、本体71およびキャップ弾性体73は、前述した第1実施形態と同様の構成である。
針先端カバー75は、本体71の内側に設けられている。針先端カバー75は、有底筒状をなしており、筒状の側壁部751と、側壁部751の基端側開口を塞ぐように設けられた底部(針刺部)753とを有している。そのため、側壁部751の内側であって、底部753よりも先端側には、空間S1が形成されている。なお、針先端カバー75の構成は、底部753より先端側に空間S1を形成することができれば、特に限定されず、例えば、側壁部751を省略し、底部753のみで構成してもよい。
このような針先端カバー75は、弾性体で構成されているのが好ましい。針先端カバー75の構成材料としては、特に限定されず、例えば、前述したガスケット4の構成材料と同様の材料を用いることができる。
初期状態では、針管3が底部753に刺し込まれており、針管3の先端(刃面)が底部753によって塞がれている。これにより、針管3の先端を保護することができるとともに、針管3の先端からの不本意な薬液100の排出を防止することができる。
−係合解除機構−
係合解除機構8Aは、キャップ脱離リング81と、リング保持体83と、針管脱離リング(針管係合解除部材)85とを有している。なお、キャップ脱離リング81およびリング保持体83は、前述した第1実施形態と同様の構成である。
針管脱離リング85は、筒状をなしており、針管3の外周に、針管3を覆うように設けられている。初期状態では、針管脱離リング85は、針先端カバー75よりも基端側に位置している。このような針管脱離リング85は、針管3と摺動可能となっており、その基端が針ハブ23の先端面に当接することによって、それ以上の基端側への移動が規制されている。また、針管脱離リング85は、針管3から脱離可能となっている。すなわち、針管脱離リング85から針管3を引き抜くことができるように構成されている。
針管脱離リング85は、その内径が針管3の外径と等しいか僅かに大きくなるように設計されている。
より具体的には、例えば、針管脱離リング85の内径を、針管脱離リング85を針管3に装着した状態にて、針ハブ23の先端を鉛直方向下側へ向けたときに、針管脱離リング85が自重(若しくは、キャップ7Aおよび係合解除機構8Aの総重量)によって針管3から落下する程度であって、なるべく小さく設定するのが好ましい。
言い換えると、針管脱離リング85の内径を、針管3の外周面と針管脱離リング85の内周面との間の摺動抵抗が針管脱離リング85の自重に対抗できない大きさとなる範囲内で、なるべく小さく設定するのが好ましい。
これにより、針管脱離リング85から針管3を容易に引き抜くことができる。そのため、シリンジ1の操作性が向上する。
なお、前記摺動抵抗を低減(調整)するために、針管3の外周面および針管脱離リング85の内周面の少なくとも一方に、摺動性を向上させる表面処理を施してもよい。表面処理としては、前述した処理と同様の処理が挙げられる。
このような針管脱離リング85は、針管3よりも短く、針管脱離リング85の先端側の開口から針管3が突出している。そして、針管脱離リング85の先端から突出した針管3の先端部が底部753に穿刺されている。
また、針管脱離リング85の先端部851は、その外径が先端側へ向けて漸減するテーパ状をなしている。そして、先端部851の外周面が刃面を構成し、先端部851の先端が実質的に尖っている。
このような針管脱離リング85の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、鉄、銅、アルミニウム、マグネシウム等の各種金属、またはこれらのうちの少なくとも1種を含む合金(例えば、ステンレス鋼)または金属間化合物等が挙げられる。また、例えば、前述した外筒2の構成材料と同様の材料を用いることもできる。
以上、本実施形態のシリンジ1Aについて説明した。
次に、シリンジ1Aのキャップ7Aの取り外し方法について説明する。なお、シリンジ1では、キャップ7Aの取り外し方法が2通りある。第1の取り外し方法については、前述した第1実施形態と同様であるため、以下では、第2の取り外し方についてのみ説明する。
まず、図7(a)に示すように、初期状態のシリンジ1Aを用意し、例えば、一方の手で握るようにして外筒2を把持する。次に、キャップ7Aを下側して机、床等にシリンジ1を押し付ける。
すると、図7(b)に示すように、キャップ7Aに対して外筒2が先端側へ移動し、針ハブ23の溝231とキャップ弾性体73の突起731との係合が解除され、さらに、段差部213と当接したキャップ脱離リング81が外筒2とともに先端側へ移動し、針ハブ23とキャップ弾性体73との間に侵入する。侵入したキャップ脱離リング81によってキャップ弾性体73が外側へ押し広げられるとともに、突起731が溝817に係合する。これにより、キャップ脱離リング81がキャップ弾性体73に固定される代わりに、針ハブ23がキャップ弾性体73に対して自由に移動可能となる。
また、これとともに、針管3および針管脱離リング85が共に針先端カバー75の底部753を貫通(刺通)し、これらの先端部が共に空間S1内に侵入する。これにより、針管脱離リング85が底部753に固定されるとともに、この針管脱離リング85によって、針管3と底部753とが離間する。すなわち、針管3が底部753に対して自由に移動できる状態となる。
なお、これら2つの動作は、同時に行われてもよいし、どちらか一方が他方に先立って行われてもよい。
次に、図7(c)に示すように、外筒2を基端側へ持ち上げる。すると、針ハブ23とキャップ弾性体73との係合、および、針管3と針先端カバー75との係合が共に解除されているため、針ハブ23がキャップ弾性体73およびキャップ脱離リング81から引き抜かれるとともに、針管3が針管脱離リング85から引き抜かれる。これにより、キャップ7Aが針ハブ23から取り外される。
このような構成の第2実施形態によっても、前述した第1実施形態のシリンジと同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図8は、本発明の針支持体組立体を組み込んだシリンジの第3実施形態を示す断面図、図9は、図8に示すシリンジをその軸まわりに90°回転させた断面図、図10は、図8に示すシリンジが有する針支持体組立体の断面図、図11は、図8に示すシリンジの第1のキャップ取り外し方法を説明するための断面図、図12は、キャップを取り外したシリンジの使用方法を説明するための断面図、図13および図14は、図8に示すシリンジの第2のキャップ取り外し方法を説明するための断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図8〜図13中の上側を「基端」、下側を「先端」という。また、図7は、まだ使用されていない状態を示し、以下では、説明の都合上、この状態を「初期状態」とも言う。
以下、本実施形態のシリンジについて説明するが、第1実施形態のシリンジとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態のシリンジは、外筒と針ハブとが別体で構成されており、さらに、針管が両頭針で構成されている以外は、第1実施形態のシリンジと同様である。
図8、図9および図10に示すように、本実施形態のシリンジ1Bは、外筒2Bと、両頭針(針管)3Bを保持する針管保持部6と、ガスケット4と、押し子5と、キャップ7と、係合解除機構8Bとを有している。このようなシリンジ1Bでは、針管保持部6、両頭針3B、キャップ7および係合解除機構8Bによって針支持体組立体9Bが構成されている。
なお、ガスケット4、押し子5およびキャップ7は、それぞれ、前述した第1実施形態と同様であるため、その説明を省略し、以下では、主に外筒2B、針管保持部6および係合解除機構8Bについて説明する。
−外筒−
外筒2Bは、筒状の胴部21Bと、胴部21Bの先端側の開口を封止する封止体27と、胴部21Bの先端側に位置する先端部29と、胴部21Bの基端外周に設けられたフランジ25とを有している。なお、封止体27の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ガスケット4の構成材料と同様の材料を用いることができる。
先端部29は、筒状の本体291と、本体291の先端外周に設けられた一対の羽根293、295とを有している。
本体291は、胴部21Bと同軸的に設けられており、基端側の開口が胴部21Bによって塞がれている。言い換えると、本体291の内部空間の基端側に、胴部21Bの先端部が位置している。このような本体291の内側を通って、針管保持部6が外筒2に対して基端側へ移動する。
また、本体291には、その軸方向に離間して形成された一対の孔297、299が設けられている。また、これら一対の孔297、299は、本体291の周方向に沿って4組形成されている(なお、そのうち2組については図示していない。)。これら孔297、299は、針管保持部6と係合する孔である。
なお、孔297、299の数は、4組に限定されず、1〜3組であってもよいし、5組以上であってもよい。また、本実施形態では、孔297、299が、本体291の内外を連通する貫通孔で構成されているが、針管保持部6と係合できれば、孔297、299に換えて、本体291の内周面に形成された溝としてもよい。
一対の羽根293、295は、本体291を介して対向して設けられている。このような羽根293、295は、それぞれ、シリンジ1Bの軸を法線とする平面に広がりを有しており、シリンジ1Bの使用時に使用者が指を引っ掛けるための部位として機能する。これにより、シリンジ1Bを皮膚に対して容易に押し当てることができ、シリンジ1Bの姿勢を簡単に維持することができる。そのため、薬液100の注入を簡単かつ確実に行うことができる。
−針管保持部−
針管保持部6は、有底筒状の本体61と、本体61の内側に設けられた針ハブ63とを有している。
本体61は、円筒状の側壁部611と、側壁部611の基端側開口を塞ぐように設けられた板状の底部613と、側壁部611の先端外周に設けられたフランジ615とを有している。このような本体61は、本体291と同軸的に設けられている。また、本体61の外径は、本体291の内径と等しいか僅かに小さく設定されている。
本体61は、胴部21Bよりも先端側に位置し、初期状態では、胴部21Bと軸方向に離間している。また、本体61は、本体291の内側を通って基端側へ移動可能となっている。本体61の移動が本体291の内壁面よって案内されるため、その移動を円滑に行うことができる。なお、フランジ615が先端部29に当接することにより、本体61のそれ以上の基端側への移動が規制される。
また、側壁部611には、基端側へ延在する4つの腕部617が設けられている(なお、そのうち2つについては図示していない。)。また、腕部617の先端部には外側へ突出する爪部619が設けられている。初期状態では、各爪部619が先端部29に形成された孔297に係合している。これにより、外筒2Bからの針管保持部6の脱離が防止される。
なお、爪部619は、先端側の面がシリンジ1Bの軸に対して直交する面で構成されており、基端側の面が前記軸に対して傾斜する傾斜面で構成されている。そのため、針管保持部6に対して外筒2Bを先端側へ押し込むと、爪部619と孔297の係合が容易に解除され、外筒2Bを先端側へ移動させることができるが、反対に、針管保持部6に対して外筒2Bを基端側へ引き抜こうとしても、爪部619と孔297の係合が解除されず、外筒2Bを引き抜くことができなくなっている。
針ハブ63は、底部613から本体61の内側へ突出して設けられている。また、針ハブ63は、円柱状をなしており、本体61と同軸的に設けられている。また、針ハブ63の外周と本体61の内周との間に空間が形成されており、この空間は、キャップ7の変位を許容するのに十分な大きさに形成されている。
また、針ハブ63の先端面は、フランジ615の先端面とほぼ一致している。これにより、両頭針3Bの生体への穿刺をより確実に行うことができる。
また、針ハブ63の先端部には、周方向に沿って延在する環状の溝631が形成されている。この溝631は、キャップ7のキャップ弾性体73と係合する溝である。初期状態では、キャップ弾性体73に針ハブ63が挿入されており、さらに、溝631にキャップ弾性体73の突起731が係合している。これにより、キャップ7が針ハブ63に固定されている。
このような針ハブ63は、両頭針(針管)3Bを保持しており、両頭針3Bの両端が針ハブ63の両端から突出している。なお、初期状態では、両頭針3Bは、封止体27と軸方向に離間して位置している。ただし、両頭針3Bは、初期状態にて封止体27を貫通していなければ、封止体27と接触していてもよい。
本実施形態のシリンジ1Bでは、針ハブ63と底部613によって針支持体67が構成されている。また、針ハブ63と底部613によって形成された段差部(底部613の先端面)65が、キャップ脱離リング81Bの基端側への移動を規制する規制部を構成している。すなわち、キャップ脱離リング81Bは、段差部65に当接することによって、それ以上の基端側への移動が規制される。
なお、段差部65は、上記のような構成に限定されず、例えば、針ハブ63の基端部に、外径が基端側へ向けて漸増するテーパ部を形成し、このテーパ部を段差部65として用いることもできる。
−係合解除機構−
係合解除機構8Bは、キャップ脱離リング81Bを有している。キャップ脱離リング81Bは、環状(円筒状)をなし、針ハブ63の外周に、針ハブ63の軸方向に摺動可能に設置されている。また、キャップ脱離リング81Bは、初期状態では、キャップ弾性体73よりも基端側に位置している。
このようなキャップ脱離リング81Bの構成は、前述した第1実施形態のシリンジ1が有するキャップ脱離リング81の本体811と同様である。すなわち、簡単に説明すると、キャップ脱離リング81Bの先端は、尖っており、キャップ脱離リング81Bの外周には、環状の溝817Bが形成されている。
以上、本実施形態のシリンジ1Bについて説明した。
次に、シリンジ1Bのキャップ7の取り外し方法について説明する。
まず、第1の取り外し方法について説明する。
まず、図11(a)に示すように、初期状態のシリンジ1Bを用意し、例えば、一方の手で外筒2Bを把持するとともに、他方の手でキャップ7を把持し、外筒2Bをキャップ7に対して基端側へ移動させる。すると、溝631と突起731との係合が解除され、キャップ弾性体73から針ハブ63が引き抜かれる。これにより、図11(b)に示すように、針ハブ63からキャップ7が取り外される。
キャップ7を取り外したシリンジ1Bは、例えば、次のようにして、使用される。まず、図12(a)に示すように、シリンジ1Bを皮膚に押し付け、両頭針3Bを生体に穿刺する。なお、この際、キャップ脱離リング81Bは、針ハブ63から取り外されているのが好ましい。穿刺前にキャップ脱離リング81Bを取り外すことにより、穿刺操作中にキャップ脱離リング81Bが意図せず(不本意に)離脱して穿刺操作の邪魔となることが防止される。
さらに、シリンジ1Bを押し付けると、爪部619と孔297の係合が解除され、外筒2Bが針管保持部6に対して先端側へ移動し、図12(b)に示すように、両頭針3Bが封止体27を刺通し空間S内と連通する。このような外筒2Bの移動は、外筒2Bがフランジ615に当接することにより完了し、これとほぼ同時に爪部619が孔299と係合する。このような係合により、針管保持部6が外筒2Bに再び固定され、針管保持部6の不本意な変位が防止される。次に、押し子5を外筒2B内へ押し込むと、ガスケット4が先端側へ移動し、薬液100が両頭針3Bの先端から皮下へ注入される。そして、ガスケット4が外筒2に対して先端側へ移動しきることにより、薬液100の投与が完了する。最後に、両頭針3Bを抜去して、シリンジ1Bの使用が終了する。
次に、第2の取り外し方について説明する。
まず、図13(a)に示すように、初期状態のシリンジ1Bを用意し、例えば、一方の手で外筒2Bを握るように把持する。次に、キャップ7を下側して机等にシリンジ1Bを押し付ける。すると、爪部619と孔297の係合が解除され、外筒2Bが針管保持部6に対して先端側へ移動し、図13(b)に示すように、両頭針3Bが封止体27を刺通し空間S内と連通する。このような外筒2Bの移動は、外筒2Bがフランジ615に当接することにより完了し、これとほぼ同時に爪部619が孔299と係合する。このような係合によって、針管保持部6が外筒2Bに再び固定されて、針管保持部6の不本意な変位が防止される。
シリンジ1Bをさらに押し付けると、図14(a)に示すように、キャップ7に対して針ハブ63が先端側へ移動し、溝631と突起731との係合が解除され、さらに、底部613と当接したキャップ脱離リング81Bが針ハブ63ととともに先端側へ移動し、針ハブ63とキャップ弾性体73との間に侵入する。侵入したキャップ脱離リング81Bによってキャップ弾性体73が外側へ押し広げられるとともに、突起731が溝817Bに係合する。このため、キャップ脱離リング81Bがキャップ弾性体73に固定される代わりに、針ハブ63がキャップ弾性体73に対して自由に移動可能となる。
次に、図14(b)に示すように、外筒2Bを基端側へ持ち上げる。すると、針ハブ63とキャップ弾性体73との係合が解除されているため、針ハブ63がキャップ弾性体73およびキャップ脱離リング81Bから引き抜かれる。これにより、針ハブ63からキャップ7が取り外される。
キャップ7を取り外した後、シリンジ1Bを皮膚に押し付けて両頭針3Bを生体に穿刺し、さらに、押し子5を外筒2B内へ押し込むと、ガスケット4が先端側へ移動し、薬液100が両頭針3Bの先端から皮下へ注入される。
なお、上述の第2の取り外し方法では、針管保持部6に対する外筒2Bの先端側への移動(図13(a)から(b)の移動。以下、「第1の移動」とも言う)と、キャップ7に対する針ハブ63の先端側への移動(図14(a)から(b)の移動、以下、「第2の移動」とも言う)の発生順は、特に限定されない。すなわち、初期状態のシリンジ1Bを机等に押し付けた際、本実施形態のように第1の移動が先に行われ、その後に第2の移動が行われてもよいし、反対に、第2の移動が先に行われ、その後に第1の移動が行われてもよい。また、第1、第2の移動が同時に行われてもよい。なお、前記「同時」とは、第1、第2の移動が共に行われている時間(時刻)が存在することをいい、第1、第2の移動が開始される時刻および終了する時刻がずれていてもよい。
第1の移動と第2の移動が開始されるタイミングは、例えば、針管保持部6の爪部619と外筒2Bの孔297の係合を解除するのに必要な先端方向への第1の押圧力と、針ハブ63の溝631とキャップ弾性体73の突起731との係合を解除するのに必要な先端方向への第2の押圧力との大小関係によって定まる。そのため、これら第1、第2の押圧力を適宜設定することにより、第1の移動と第2の移動が開始されるタイミングを制御することができる。
また、上述の第2の取り外し方法では、第1の移動が実質的に行われず、第2の移動のみが行われてもよい。この場合には、前述の第1の取り外し方法と同様に、図12(a)、(b)に基づいて説明したようにして使用すればよい。
このような構成の第3実施形態によっても、前述した第1実施形態のシリンジと同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明の針支持体組立体を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、針支持体組立体を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明の針支持体組立体は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した第1実施形態(第2実施形態についても同様)では、針ハブ23が外筒2と一体的に形成されている構成について説明したが、これに限定されず、例えば、図15に示すように、針ハブ23が外筒2と別体で構成されていてもよい。すなわち、針管3を支持する針支持体2’が針ハブ23のみで構成してもよい。このような場合には、嵌合や螺号によって、針ハブ23を外筒2に装着することがでるように構成されていればよい。
また、前述した実施形態では、環状のキャップ脱離リングを用いた構成について説明したが、前記「環状」とは、全周が繋がっているもののほか、一部が欠損し、略C字状の横断面形状を有するものも含むことを言う。このことは、環状の針管脱離リングについても同様である。
また、前述した第1実施形態(第2実施形態についても同様)では、針ハブ23がキャップ弾性体73と係合し、これらの間にキャップ脱離リング81が侵入する構成について説明したが、例えば、外筒2(胴部21)がキャップ弾性体73と係合し、これらの間にキャップ脱離リング81が侵入する構成であってもよい。
本発明の針支持体組立体は、先端と基端を有する筒状の針支持体と、前記針支持体に保持され、前記針支持体の先端側へ突出する針管と、前記針支持体の外周と係合する係合部を有し、前記針支持体と前記係合部との係合によって前記針支持体に固定され、前記針管を覆うキャップと、前記針支持体と前記係合部との係合を解除する係合解除機構とを備え、前記係合解除機構は、前記針支持体の外周に前記針支持体の軸方向に摺動可能に配置され、かつ、前記針支持体から脱離可能なキャップ係合解除部材を有し、前記針支持体は、キャップ係合解除部材の針支持体に対する基端側への移動を規制する規制部を有し、前記針支持体が前記キャップに対して相対的に先端側へ移動すると、前記規制部により前記キャップ係合解除部材の針支持体に対する基端側への移動が規制され、前記キャップ係合解除部材が前記針支持体と前記係合部の間に侵入し、前記針支持体と前記係合部との係合が解除されるよう構成されていることを特徴とする。そのため、操作性に優れ、針支持体から簡単にキャップを取り外すことのできる針支持体組立体を提供することができる。具体的には、本発明の針支持体組立体は、2通りのキャップの取り外し方法を有しているため、使用者に適した方法を選択することができ、その点で操作性に優れている。
したがって、本発明の針支持体組立体は、産業上の利用可能性を有している。
1 シリンジ
1A シリンジ
1B シリンジ
100 薬液
2 外筒
2’ 針支持体
2B 外筒
21 胴部
21B 胴部
211 底部
213 段差部
23 針ハブ
231 溝
25 フランジ
27 封止体
29 先端部
291 本体
293 羽根
295 羽根
297 孔
299 孔
3 針管
3B 両頭針
4 ガスケット
5 押し子
51 本体部
52 指当て部
6 針管保持部
61 本体
611 側壁部
613 底部
615 フランジ
617 腕部
619 爪部
63 針ハブ
631 溝
65 段差部
67 針支持体
7 キャップ
7A キャップ
71 本体
713 フランジ
73 キャップ弾性体
731 突起
75 針先端カバー
751 側壁部
753 底部
8 係合解除機構
8A 係合解除機構
8B 係合解除機構
81 キャップ脱離リング
81B キャップ脱離リング
811 本体
811a 先端部
813 フランジ
815 突起
817 溝
817B 溝
83 リング保持体
831 リブ
833 案内部
85 針管脱離リング
851 先端部
9 針支持体組立体
9A 針支持体組立体
9B 針支持体組立体
S 空間
S1 空間

Claims (11)

  1. 先端と基端を有する筒状の針支持体と、
    前記針支持体に保持され、前記針支持体の先端側へ突出する針管と、
    前記針支持体の外周と係合する係合部を有し、前記針支持体と前記係合部との係合によって前記針支持体に固定され、前記針管を覆うキャップと、
    前記針支持体と前記係合部との係合を解除する係合解除機構とを備え、
    前記係合部は、前記針支持体の外周に配置された環状の弾性体であり、
    前記弾性体の内周面が、前記針支持体の外周面と係合しており、
    前記係合解除機構は、前記針支持体の外周に前記針支持体の軸方向に摺動可能に配置され、かつ、前記針支持体から脱離可能なキャップ係合解除部材を有し、
    前記針支持体は、キャップ係合解除部材の針支持体に対する基端側への移動を規制する規制部を有し、
    前記針支持体が前記キャップに対して相対的に先端側へ移動すると、前記規制部により前記キャップ係合解除部材の針支持体に対する基端側への移動が規制され、前記キャップ係合解除部材が前記針支持体と前記係合部の間に侵入し、前記針支持体と前記係合部との係合が解除されるよう構成されていることを特徴とする針支持体組立体。
  2. 前記キャップ係合解除部材は、前記針支持体と前記係合部の間に侵入すると、前記係合部と係合する請求項1に記載の針支持体組立体。
  3. 前記キャップ係合解除部材が前記係合部と係合した状態にて、前記針支持体が前記キャップに対して相対的に基端側へ移動すると、前記針支持体から前記キャップ係合解除部材が脱離し、前記針支持体から前記キャップが取り外される請求項2に記載の針支持体組立体。
  4. 前記弾性体の内周面は、前記針支持体の外周面の周方向の全域と密着している請求項1ないし3のいずれか1項に記載の針支持体組立体。
  5. 前記針支持体の外周面は、周方向に沿って設けられた環状の第1溝を有し、
    前記弾性体の外周面は、周方向に沿って設けられた環状の突起を有し、
    前記針支持体が前記キャップに対して移動していない初期状態では、前記第1溝と前記突起とが係合している請求項1ないし4のいずれか1項に記載の針支持体組立体。
  6. 前記キャップ係合解除部材は、環状をなし、
    前記キャップ係合解除部材の外周面は、周方向に沿って設けられた環状の第2溝を有し、
    前記キャップ係合解除部材が前記針支持体と前記弾性体の間に侵入すると、前記第2溝と前記突起とが係合する請求項ないしのいずれか1項に記載の針支持体組立体。
  7. 前記針支持体が前記キャップに対して相対的に基端側へ移動すると、前記針支持体と前記係合部との係合が解除され、前記針支持体から前記キャップが取り外される請求項1ないしのいずれか1項に記載の針支持体組立体。
  8. 前記キャップは、その内側に、前記針管の針先が刺し込まれ、前記針管と係合する針刺部と、前記針刺部の先端側に設けられた空間とを有し、
    前記係合解除機構は、前記針管の外周に摺動可能に設けられ、かつ、前記針管から脱離可能な筒状の針管係合解除部材を有し、
    前記針支持体が前記キャップに対して相対的に先端側へ移動すると、前記針管および前記針管係合解除部材が共に前記針刺部を刺通し、これらの先端が前記空間に到達する請求項1ないしのいずれか1項に記載の針支持体組立体。
  9. 前記針支持体は、薬液を充填可能な筒状の胴部を有する外筒と、該外筒の先端部に設けられ、前記針管を保持する針ハブとを有する請求項1ないしのいずれか1項に記載の針支持体組立体。
  10. 前記外筒は、前記胴部の先端部に設けられ、前記胴部の内外を連通する開口と、前記開口を封止する封止体とを有し、
    前記針ハブは、前記外筒に対して前記外筒の軸方向に移動可能に設けられ、
    前記針管は、前記針ハブから両端が突出して設けられた両頭針であり、
    前記外筒が前記針ハブに対して先端側へ移動すると、前記両頭針の基端が前記開口を介して前記封止体を刺通する請求項に記載の針支持体組立体。
  11. 前記胴部には、前記薬液が充填されている請求項または10に記載の針支持体組立体。
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