WO2012029349A1 - イオン生成装置 - Google Patents

イオン生成装置 Download PDF

Info

Publication number
WO2012029349A1
WO2012029349A1 PCT/JP2011/059289 JP2011059289W WO2012029349A1 WO 2012029349 A1 WO2012029349 A1 WO 2012029349A1 JP 2011059289 W JP2011059289 W JP 2011059289W WO 2012029349 A1 WO2012029349 A1 WO 2012029349A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
air
nozzle
discharge electrode
discharge
ion
Prior art date
Application number
PCT/JP2011/059289
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
佳成 深田
Original Assignee
株式会社コガネイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社コガネイ filed Critical 株式会社コガネイ
Priority to US13/819,930 priority Critical patent/US8681471B2/en
Priority to KR1020137005267A priority patent/KR101403072B1/ko
Publication of WO2012029349A1 publication Critical patent/WO2012029349A1/ja

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05FSTATIC ELECTRICITY; NATURALLY-OCCURRING ELECTRICITY
    • H05F3/00Carrying-off electrostatic charges
    • H05F3/04Carrying-off electrostatic charges by means of spark gaps or other discharge devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T23/00Apparatus for generating ions to be introduced into non-enclosed gases, e.g. into the atmosphere
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T19/00Devices providing for corona discharge
    • H01T19/04Devices providing for corona discharge having pointed electrodes

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Elimination Of Static Electricity (AREA)

Abstract

 イオン生成装置(10a)は対向電極としての放出ヘッド(18)と放電電極(16)とを有し、コロナ放電を発生させて空気イオンを生成する。空気供給路(11)が形成された基台(12)には放電電極(16)を保持するノズル(14)が取り付けられ、ノズル(14)には放電電極(16)の尖端部(16b)を露出させる露出面(24)とテーパ面(25)とが形成されている。空気供給路(11)に連通する空気案内孔(26)がノズル(14)に形成され、空気案内孔(26)の噴出口はテーパ面(25)に開口している。噴出口から噴出される圧縮空気はテーパ面(25)に沿って変位しノズル(14)の周囲の外部空気を巻き込んで放電電極(16)の前方に向けて噴射される。

Description

イオン生成装置
 本発明はコロナ放電によりイオン化された空気イオンを被除電部材に吹き付けるようにしたイオン生成装置に関する。
 静電気が帯電した帯電体を被除電部材としてこれに空気イオンを吹き付けて被除電部材を除電するために、イオナイザーあるいは除電装置とも言われるイオン生成装置が使用されている。電子部品の製造や組立を行う製造ラインに使用されるイオン生成装置は、電子部品や製造組立治具等を被除電部材として、これに帯電した静電気を除去するために使用されている。被除電部材に空気イオンを吹き付けることにより、電子部品等に静電気により異物が付着したり、電子部品が静電気により破壊されたり治具に付着したりすることを防止することができる。
 このような用途に使用されるイオン生成装置は、特許文献1~3に記載されるように、針状の放電電極に外部から圧縮空気を供給した状態のもとで、放電電極と対向電極との間に交流高電圧を印加し、放電電極の尖端部にコロナ放電を発生させることによって空気をイオン化している。
 特許文献1に記載されたイオン生成装置においては、放電電極が組み込まれた筐体の空気放出口から放出される空気イオンを導管によりイオン生成装置から離れた位置の被除電部材に供給するようにしている。特許文献2,3に記載されたイオン生成装置においては、放電電極が組み込まれたノズルから直接空気イオンを被除電部材に吹き付けるようにしている。
特開2000-138090号公報 特開2004-228069号公報 特開2006-40860号公報
 特許文献1,2に記載されるイオン生成装置においては、空気供給源から筐体に供給されてイオン化された空気のみを被除電部材に吹き付けるようにしている。特許文献3に記載されるイオン生成装置においては、空気供給源からノズルに供給されてイオン化されて噴出口から噴出される空気に加えて、噴出口から噴出される空気の流れにより外部空気を巻き込んで被除電部材に空気イオンを吹き付けるようにしている。このように、噴出口から噴出される空気イオンの流れにより外部空気を巻き込むようにすると、空気圧源から供給される圧縮空気の量よりも多量の空気イオンを被除電部材に吹き付けることが可能となり、除電効果を高めることができる。
 噴出口から噴出される空気イオンの流れによる外部空気の取り込み量を増加させるには、ノズルに空気供給源から供給する圧縮空気の流量や圧力を高める必要がある。流量や圧力を高くすると、空気供給のためのエネルギーの消費量が多くなる。このため、効率的に空気イオンを生成するには、ノズルに空気供給源から供給する圧縮空気の供給量を高めることなく、空気圧源からの噴出空気により多量の外部空気を巻き込むことができるようにする必要がある。
 本発明の目的は、多量の外部空気を巻き込み得るようにしてイオン生成装置の除電効果を高めることにある。
 本発明のイオン生成装置は、放電電極と当該放電電極に近接して設けられる対向電極とを有し、前記両電極間に交流高電圧を印加してコロナ放電を発生させて空気イオンを生成するイオン生成装置において、前記放電電極を保持するとともに前記放電電極の尖端部を露出させる露出面と当該露出面から外周面に向けて基端部側に傾斜したテーパ面とが形成されたノズルを有し、前記空気供給路に連通する空気案内孔を前記ノズルに形成するとともに前記空気案内孔の噴出口を前記テーパ面に開口させて形成し、前記噴出口から噴出されて前記テーパ面に沿って前記放電電極の前方に向けて変位する空気流により前記ノズル周囲の外部空気を巻き込むことを特徴とする。
 本発明のイオン生成装置は、補助空気案内孔を前記ノズルに形成し、前記補助空気案内孔から前記放電電極の周囲に空気を供給することを特徴とする。本発明のイオン生成装置は、前記ノズルを覆う放出ヘッドを有し、当該放出ヘッドに空気イオンを放出する放出孔と外部空気を取り込む空気導入孔とを形成することを特徴とする。本発明のイオン生成装置は、前記放出ヘッドを導電性材料により形成し、前記放出ヘッドを前記対向電極とすることを特徴とする。
 本発明のイオン生成装置は、前記空気導入孔に連通する空気導入ポートが形成された空気供給ジョイント部材を前記放出ヘッドに装着し、前記空気導入ポートから前記ノズルの周囲に外部空気を供給することを特徴とする。本発明のイオン生成装置は、前記放電電極の尖端を前記露出面とほぼ同一面に配置することを特徴とする。本発明のイオン生成装置は、前記放電電極の尖端を前記露出面よりも突出させることを特徴とする。
 本発明によれば、空気案内孔の噴出口がノズルのテーパ面に開口しているので、噴出口から噴出される圧縮空気はテーパ面に沿って流れる。テーパ面に沿って流れる空気流にノズルの周囲の外部空気が巻き込まれることになる。これにより、外部の巻き込み空気量が増幅されて空気案内孔に供給する圧縮空気の流量を増加することなく、多量の外部空気が増幅されて巻き込まれることになり、被除電部材に対する除電効果を高めることができる。
 ノズルに補助空気案内孔を形成し、この補助空気案内孔から放電電極に沿って圧縮空気を案内するようにすると、外部空気の巻き込みによる放電電極の尖端部への異物付着を防止できる。放電電極の尖端部をノズルの先端面よりも突出させても、空気案内孔の噴出口から噴出される圧縮空気がテーパ面に沿って流れ放電電極を包み込むので、放電電極の尖端部に異物が付着することを防止できる。放電電極の尖端部に異物が付着するのを防止できると、放電電極のメンテナンスの頻度を少なくすることができる。
 ノズルから噴出された圧縮空気を放出する放出孔が形成された放出ヘッドをノズルを覆うように配置し、放出ヘッドを対向電極とすると、放出ヘッドの放出孔によりイオン生成室が形成される。イオン生成室としての放出孔に圧縮空気とこれにより増幅された巻き込み空気とが供給され、巻き込む空気を含めてイオン化することができる。
本発明の一実施の形態であるイオン生成装置を示す断面図である。 図1におけるII-II線断面図である。 図1におけるIII部の拡大断面図である。 本発明の他の実施の形態であるイオン生成装置を示す断面図である。 図4におけるV-V線断面図である。 図4におけるVI部の拡大断面図である。 本発明の効果を測定する形態であるイオン生成装置を示す断面図である。 比較例としてのイオン生成装置を示す断面図である。 図7に示したイオン生成装置の流量特性線図である。 図8に示した比較例としてのイオン生成装置の流量特性線図である。 図7に示したイオン生成装置の増幅流量と図8に示した比較例としてのイオン生成装置の増幅流量とを比較して示す流量特性線図である。
 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。それぞれの実施の形態においては、共通性を有する部材には同一の符号が付されている。
 図1~図3に示されるイオン生成装置10aは、空気供給路11が形成された樹脂製の基台12を有している。この空気供給路11には図示しないコンプレッサ等からなる空気供給源がホースや配管により接続されるようになっている。基台12には空気供給路11に連通する連通孔11aが形成されており、連通孔11aは基台12のヘッド装着面11bに開口している。基台12には連通孔11aに対応させて連通孔11aよりも大径の内径となった円筒形状の支持筒体13が設けられている。この支持筒体13の内側には絶縁性を有する樹脂製のノズル14の基端部が嵌合され、ノズル14は支持筒体13に装着される。ノズル14と支持筒体13との間はシール材15によりシールされている。
 ノズル14の中心部には棒状の放電電極16が保持されるようになっている。基台12には高電圧給電部材17が組み込まれており、ノズル14を支持筒体13に装着すると、放電電極16は高電圧給電部材17に接触して高電圧給電部材17に電気的に接続される。
 支持筒体13の外側には放出ヘッド18が装着される。この放出ヘッド18は導電性材料により形成されており、放電電極16に対して近接して配置される対向電極となっている。放出ヘッド18には図示しない高電圧給電部材が接続されるようになっており、放電電極16と放出ヘッド18との間に交流高電圧を印加すると、放電電極16の尖端の回りにコロナ放電が発生して周囲の空気がイオン化される。
 放出ヘッド18は支持筒体13に嵌合される円筒部18aとこれの先端に一体となった先端壁部18bとを有している。先端壁部18bにはイオン化された空気イオンを放出するための放出孔19が形成され、円筒部18aには空気導入孔20が形成されている。この空気導入孔20は円筒部18aの内側に形成される空気増幅室21に連通しており、外部の空気が空気導入孔20を介して空気増幅室21に供給される。
 図1に示す基台12には1つの放出ヘッド18が示されているが、基台12にその長手方向に一定間隔毎に複数の放出ヘッド18を装着すると複数の放電電極16を有する形態のイオン生成装置となる。基台12に取り付けられるノズル14の数は任意に設定される。空気供給路11の図1における一方の端部は閉塞され、他方の端部には空気供給用のホースや配管が接続されることになる。
 図3に示されるように、放電電極16には小径部16aが形成され、この小径部16aはノズル14に形成された取付孔22に嵌合されている。小径部16aの両端部に形成された段部がノズル14の径方向面に当接して放電電極16のノズル14に対する軸方向位置が設定される。ノズル14には取付孔22よりも大径の収容孔23が形成され、この収容孔23の先端部はノズル14の先端面の中央部に形成された径方向の露出面24に開口している。放電電極16の尖端は露出面24とほぼ同一面の位置となっており、この露出面24により放電電極16の尖端部16bがノズル14の外部に露出される。
 ノズル14の先端面には露出面24の外周エッジからノズル14の外周面に向けてノズル14の基端部側に後退するように傾斜したテーパ面25が形成されている。テーパ面25の傾斜角度θは約25度となっている。ノズル14には連通孔11aを介して空気供給路11に連通する空気案内孔26が形成されている。この空気案内孔26は一端が連通孔11aを介して空気供給路11に連通し、他端がテーパ面25に開口している。空気案内孔26のテーパ面25に開口した部分は、空気供給路11から供給された空気をノズル14の前方に噴出する噴出口27となっている。噴出口27の内径は、空気案内孔26の内径よりも小さくなっており、空気供給路11から連通孔11aを介して空気案内孔26に流入した空気は絞られてノズル14の前方に噴出する。
 空気案内孔26に加えて、ノズル14には空気案内孔26と放電電極16との間に位置させて補助空気案内孔28が形成されている。この補助空気案内孔28の基端部側の開口部は連通孔11aを介して空気供給路11に連通し、先端部側の開口部はノズル14の先端の露出面24に対向している。したがって、空気供給路11から連通孔11aを介して補助空気案内孔28に流入した空気は、収容孔23内の放電電極16に沿って流れて露出面24からノズル14の前方に噴出する。このように、補助空気案内孔28から噴出される空気は放電電極16に沿って流れることになる。
 空気案内孔26は図1に示されるように、基台12の長手方向に沿う断面に2つ形成され、図2に示されるように基台12の横方向に沿う断面に2つ形成されており、合計4つ形成されている。空気導入孔20も空気案内孔26に対応させて4つ形成されている。ただし、空気案内孔26および空気導入孔20の数は4つずつに限られることなく、任意の数に設定することができる。それぞれの噴出口27の径方向外方側の内周面と放電電極16との間の距離R1は、図3に示されるように、放出孔19の半径R2よりも小さく設定されている。それぞれの噴出口27から噴出された空気は放出孔19を介して外部に放出される。
 それぞれの噴出口27から噴出された空気の一部は、そのまま直進することなく、テーパ面25に付着するように拡散して流れ放電電極16の前方に向けて変位する空気流となる。この空気流は、径方向中心部に向かう空気流となるので、空気増幅室21内におけるノズル14の周囲の外部空気を巻き込む特性を有している。これにより、空気増幅室21内の空気は、放電電極16の前方に向けて拡散する空気流に巻き込まれることになる。空気導入孔20から巻き込まれた(取り込まれた)外部(周囲)の空気が放電電極16とその尖端部16bに接触することがない。したがって、尖端部16bに外部空気の異物が付着することがない。
 このように、テーパ面25に噴出口27を形成すると、テーパ面25に沿って拡散して放電電極16の前方に向けて流れる空気流により外部空気が吸引されることになるので、空気供給路11に供給される圧縮空気の流量や圧力を高めることなく、多量の空気を放出孔19に向けて供給することができる。テーパ面25の傾斜角度θとしては、上述した25度に限られることはなく、傾斜角度θを20度以上に設定すれば、噴出口27から噴射された圧縮空気をテーパ面25に沿って拡散させて放電電極16の前方に向けて空気流を変位させることができる。
 放出ヘッド18の放出孔19には、空気案内孔26と補助空気案内孔28とから噴射された圧縮空気と、空気案内孔26の噴出口27から噴射された圧縮空気に吸引された外部空気とが噴射されることになる。これにより、放出孔19内に噴射された空気は、放出孔19内において、放電電極16の尖端部16bの回りに発生するコロナ放電によりイオン化されることになる。このように、放出孔19は増幅された空気を含めて通過する空気をイオン化するイオン生成室を形成することになる。
 図4~図6に示すイオン生成装置10bにおいては、放電電極16の尖端部16bがノズル14の露出面24よりも前方に突出しており、図1~図3に示したイオン生成装置10aにおける補助空気案内孔28はノズル14には設けられていない。放電電極16の尖端部16bが径方向の露出面24よりも前方に突出しているので、空気案内孔26の噴出口27から噴出してテーパ面25に沿って拡散する圧縮空気が放電電極16の尖端部16bに沿って流れることになり、放電電極16の尖端部16bに異物が付着することが防止される。
 図4~図6に示されるイオン生成装置10bにおいても、それぞれの噴出口27から噴出された空気は、テーパ面25に沿って拡散して放電電極16の前方に向けて変位する空気流となる。これにより、放出ヘッド18内の空気増幅室21内におけるノズル14の周囲の空気は、放電電極16の前方に向けて拡散する空気流に巻き込まれて吸引されることになる。したがって、空気供給路11に供給される圧縮空気の流量や圧力を高めることなく、多量の空気を放出孔19に向けて供給することができる。放出孔19内に流入した空気は、イオン生成室としての機能を有する放出孔19内においてイオン化される。
 図7に示すイオン生成装置10cは、図4~図6に示したイオン生成装置10bと基本構造は同一であり、イオン生成装置10cにおいては、放出ヘッド18の円筒部18aの外側に環状の空気供給ジョイント部材31が装着されるようになっている。空気供給ジョイント部材31の内周面には空気導入孔20に対応させて環状の連通溝32が形成されるとともにこの連通溝32に連通する空気導入ポート33が形成されている。空気導入ポート33には外部空気を案内する外部空気案内用のホースや配管が接続されるようになっている。空気導入ポート33に供給される外部空気をフィルタにより清浄化することにより異物を含まない清浄な空気を空気導入孔20から空気増幅室21に供給することができる。連通溝32の軸方向の両側には空気供給ジョイント部材31と放出ヘッド18との間をシールするためのシール材34が装着されている。
 上述したそれぞれのイオン生成装置10a~10cにおいては、ノズル14の先端に形成されたテーパ面25に噴出口27が開口している。したがって、噴出口27から噴出された圧縮空気の一部は、そのまま前方に直進することなく、テーパ面25に付着するように拡散して流れることになるので、空気増幅室21内におけるノズル14の周囲の外部空気を巻き込む方向の径方向中心部に向かう空気流となる。これにより、噴射された圧縮空気が外部空気を多量に吸引することになり、噴射空気に多量の外部空気が巻き込まれて放出孔19に供給されることになる。
 図8は比較例として示すイオン生成装置10dであり、この場合には空気案内孔26の噴出口27が径方向の露出面24に開口されており、他の構造は図7に示したイオン生成装置10cと同様である。
 図9は図7に示したイオン生成装置10cに空気供給路11から圧縮空気を供給した場合における放出孔19から噴出される空気流量を示す本発明の流量特性線図である。一方、図10は図8に示した比較例としてのイオン生成装置10dに圧縮空気を供給した場合における比較例の流量特性線図を示す。それぞれの流量特性は、空気供給路11に供給される圧縮空気の消費流量を流量計により測定した結果と、空気導入ポート33に接続された配管内を流れる吸引空気の増幅流量を流量計により測定した結果とを示す。横軸の圧力は、空気供給路11に供給される圧縮空気の圧力である。それぞれの測定に用いた噴出口27の内径は0.3mmであり、空気案内孔26をノズル14に2つ形成した。
 図9に示すように、空気案内孔26の噴出口27をテーパ面25に開口させるようにした本発明のイオン生成装置10cにおいては、圧縮空気の供給流量つまり消費流量を増加させると、約0.25MPaまでは消費流量よりも増幅流量が多くなった。それよりも消費流量を高めると、消費流量よりも増幅流量が低下する傾向があったが、図10に示す比較例としてのイオン生成装置10dにおける流量特性とを比較すると、大幅な流量増加特性となっていることが判明した。図11は図9に示された本発明のイオン生成装置10cの増幅流量と、図10に示された比較例としてのイオン生成装置10dの増幅流量とを比較して示す流量特性線図である。
 図8に示した比較例としてのイオン生成装置10dにおいては、噴出口27が径方向の露出面24に開口されているので、噴出空気による外部空気の巻き込み効果が充分でないのに対し、本発明のイオン生成装置10a~10cにおいては、ノズル14の先端に形成されたテーパ面25に噴出口27が開口されているので、噴出口27から噴出された圧縮空気により空気増幅室21内におけるノズル14の周囲の外部空気が巻き込まれて、放出孔19から多量の空気を噴出することができることが確認された。これにより供給源から空気供給路11に供給する圧縮空気の流量を高めることなく、被除電部材に多量の空気イオンを吹き付けることが可能となり、除電効果を高めることが可能となった。
 本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、対向電極としての放出ヘッド18の放出孔19の内面にセラミック等の絶縁性のスリーブを組み付けるようにしても良い。
 本発明のイオン生成装置は、電子部品の製造や組立を行う製造ラインにおいて電子部品等に帯電した静電気を除去するために適用される。

Claims (7)

  1.  放電電極と当該放電電極に近接して設けられる対向電極とを有し、前記両電極間に交流高電圧を印加してコロナ放電を発生させて空気イオンを生成するイオン生成装置であって、
     前記放電電極を保持するとともに前記放電電極の尖端部を露出させる露出面と当該露出面から外周面に向けて基端部側に傾斜したテーパ面とが形成されたノズルを有し、
     前記空気供給路に連通する空気案内孔を前記ノズルに形成するとともに前記空気案内孔の噴出口を前記テーパ面に開口させて形成し、
     前記噴出口から噴出されて前記テーパ面に沿って前記放電電極の前方に向けて変位する空気流により前記ノズル周囲の外部空気を巻き込むことを特徴とするイオン生成装置。
  2.  請求項1記載のイオン生成装置において、補助空気案内孔を前記ノズルに形成し、前記補助空気案内孔から前記放電電極の周囲に空気を供給することを特徴とするイオン生成装置。
  3.  請求項1または2記載のイオン生成装置において、前記ノズルを覆う放出ヘッドを有し、当該放出ヘッドに空気イオンを放出する放出孔と外部空気を取り込む空気導入孔とを形成することを特徴とするイオン生成装置。
  4.  請求項3記載のイオン生成装置において、前記放出ヘッドを導電性材料により形成し、前記放出ヘッドを前記対向電極とすることを特徴とするイオン生成装置。
  5.  請求項3記載のイオン生成装置において、前記空気導入孔に連通する空気導入ポートが形成された空気供給ジョイント部材を前記放出ヘッドに装着し、前記空気導入ポートから前記ノズルの周囲に外部空気を供給することを特徴とするイオン生成装置。
  6.  請求項1~5のいずれか1項に記載のイオン生成装置において、前記放電電極の尖端を前記露出面とほぼ同一面に配置することを特徴とするイオン生成装置。
  7.  請求項1~5のいずれか1項に記載のイオン生成装置において、前記放電電極の尖端を前記露出面よりも突出させることを特徴とするイオン生成装置。
PCT/JP2011/059289 2010-09-01 2011-04-14 イオン生成装置 WO2012029349A1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/819,930 US8681471B2 (en) 2010-09-01 2011-04-14 Ion generator
KR1020137005267A KR101403072B1 (ko) 2010-09-01 2011-04-14 이온 생성 장치

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010195513A JP5461348B2 (ja) 2010-09-01 2010-09-01 イオン生成装置
JP2010-195513 2010-09-01

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2012029349A1 true WO2012029349A1 (ja) 2012-03-08

Family

ID=45772462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2011/059289 WO2012029349A1 (ja) 2010-09-01 2011-04-14 イオン生成装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8681471B2 (ja)
JP (1) JP5461348B2 (ja)
KR (1) KR101403072B1 (ja)
WO (1) WO2012029349A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014207088A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 株式会社コガネイ イオン発生器
JP6470692B2 (ja) * 2013-11-20 2019-02-13 株式会社コガネイ イオン発生器
US10155396B2 (en) 2014-07-30 2018-12-18 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Ion writing unit with air flow
KR101470936B1 (ko) * 2014-08-08 2014-12-09 김석재 도전성 고무 커넥터를 이용한 이오나이저
JP6341494B2 (ja) * 2017-06-05 2018-06-13 春日電機株式会社 イオン生成装置
JP6960582B2 (ja) 2017-10-19 2021-11-05 Smc株式会社 イオナイザ
WO2019225017A1 (ja) * 2018-05-25 2019-11-28 株式会社Mirai イオン及びオゾンの少なくともいずれか一方を発生する装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006040860A (ja) * 2003-12-02 2006-02-09 Keyence Corp イオン化装置
WO2006112020A1 (ja) * 2005-04-15 2006-10-26 Koganei Corporation 除電装置
JP2007242568A (ja) * 2006-03-13 2007-09-20 Trinc:Kk 除電器

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5121286A (en) * 1989-05-04 1992-06-09 Collins Nelson H Air ionizing cell
US5550703A (en) * 1995-01-31 1996-08-27 Richmond Technology, Inc. Particle free ionization bar
JP2000138090A (ja) 1998-11-02 2000-05-16 Shishido Seidenki Kk イオン生成装置
US6646257B1 (en) * 2002-09-18 2003-11-11 Agilent Technologies, Inc. Multimode ionization source
JP4170844B2 (ja) 2002-11-29 2008-10-22 サンクス株式会社 除電装置
WO2004109875A1 (ja) * 2003-06-05 2004-12-16 Shishido Electrostatic, Ltd. イオン生成装置
JP4308610B2 (ja) * 2003-09-02 2009-08-05 株式会社コガネイ イオン発生装置
TWI362682B (en) * 2003-12-02 2012-04-21 Keyence Co Ltd Ionizer and discharge electrode assembly mounted therein
US7199364B2 (en) * 2004-05-21 2007-04-03 Thermo Finnigan Llc Electrospray ion source apparatus
US8039795B2 (en) * 2008-04-04 2011-10-18 Agilent Technologies, Inc. Ion sources for improved ionization
JP5319203B2 (ja) * 2008-08-19 2013-10-16 株式会社キーエンス 除電器
JP4773568B2 (ja) * 2010-02-17 2011-09-14 株式会社コガネイ イオン生成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006040860A (ja) * 2003-12-02 2006-02-09 Keyence Corp イオン化装置
WO2006112020A1 (ja) * 2005-04-15 2006-10-26 Koganei Corporation 除電装置
JP2007242568A (ja) * 2006-03-13 2007-09-20 Trinc:Kk 除電器

Also Published As

Publication number Publication date
US20130161512A1 (en) 2013-06-27
KR101403072B1 (ko) 2014-06-02
JP5461348B2 (ja) 2014-04-02
JP2012054088A (ja) 2012-03-15
KR20130058041A (ko) 2013-06-03
US8681471B2 (en) 2014-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2012029349A1 (ja) イオン生成装置
US7408562B2 (en) Ion generating apparatus
JP5319203B2 (ja) 除電器
JP4773568B2 (ja) イオン生成装置
TWM460166U (zh) 風扇
BRPI0820864A2 (pt) método e dispositivo para tratamento de superfícies
JP2005294178A (ja) コロナ放電型イオナイザ
EP3474396B1 (en) Ionizer
JP4664152B2 (ja) イオナイザー用ノズル
KR101658676B1 (ko) 이온 생성장치
JPWO2007046151A1 (ja) 半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置
WO2006112020A1 (ja) 除電装置
KR20210093500A (ko) 다중 흡입구를 갖는 드라이 타입 초음파 클리너
JP4668869B2 (ja) 静電塗装用スプレーガン
JP4076215B2 (ja) 除電装置
JP2007242568A (ja) 除電器
JP4664090B2 (ja) エアーノズル型イオン生成装置
JP6470692B2 (ja) イオン発生器
JP2007048539A (ja) 静電除去装置におけるイオン化気流制御装置
JP7153329B2 (ja) 除電装置
JP2005276655A (ja) コロナ放電型イオナイザ
JP2007179773A (ja) 軟x線式静電除去装置
KR20100092798A (ko) 제전기
JP2010114021A (ja) 除電器用ノズル
JP4849918B2 (ja) イオン発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 11821367

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 20137005267

Country of ref document: KR

Kind code of ref document: A

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 13819930

Country of ref document: US

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 11821367

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1